JPH09166091A - オイルポンプロータ - Google Patents
オイルポンプロータInfo
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- JPH09166091A JPH09166091A JP32610895A JP32610895A JPH09166091A JP H09166091 A JPH09166091 A JP H09166091A JP 32610895 A JP32610895 A JP 32610895A JP 32610895 A JP32610895 A JP 32610895A JP H09166091 A JPH09166091 A JP H09166091A
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- rotor
- tooth
- teeth
- oil pump
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インナーロータの外歯とアウターロータの内
歯とが各セルの前後において必ず摺接しているため、こ
れらの摺動抵抗に抗して当該オイルポンプロータを駆動
させるために大きな駆動トルクを必要としていた。 【解決手段】 インナーロータ10の外歯11の回転方
向前側と後側には、アウターロータ20の内歯21と接
触をもたない逃げ部40が設けられ、該逃げ部40は、
外歯11が内歯21と噛み合うときの噛み合い点k1、
k2と、外歯11がセルSの容積が最大となるときの内
歯21との接触点p1、p2との間に形成されている。
歯とが各セルの前後において必ず摺接しているため、こ
れらの摺動抵抗に抗して当該オイルポンプロータを駆動
させるために大きな駆動トルクを必要としていた。 【解決手段】 インナーロータ10の外歯11の回転方
向前側と後側には、アウターロータ20の内歯21と接
触をもたない逃げ部40が設けられ、該逃げ部40は、
外歯11が内歯21と噛み合うときの噛み合い点k1、
k2と、外歯11がセルSの容積が最大となるときの内
歯21との接触点p1、p2との間に形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インナーロータと
アウターロータとの間に形成されるセルの容積変化によ
って流体を吸入、吐出するオイルポンプロータに関す
る。
アウターロータとの間に形成されるセルの容積変化によ
って流体を吸入、吐出するオイルポンプロータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のオイルポンプロータは、m(mは
自然数)枚の外歯が形成されたインナーロータと、この
外歯に噛み合うm+1枚の内歯が形成されたアウターロ
ータと、流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出
される吐出ポートが形成されたケーシングとを備えてお
り、インナーロータを回転させることによって外歯が内
歯に噛み合ってアウターロータを回転させ、両ロータ間
に形成される複数のセルの容積変化によって流体を吸
入、吐出するようになっている。
自然数)枚の外歯が形成されたインナーロータと、この
外歯に噛み合うm+1枚の内歯が形成されたアウターロ
ータと、流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出
される吐出ポートが形成されたケーシングとを備えてお
り、インナーロータを回転させることによって外歯が内
歯に噛み合ってアウターロータを回転させ、両ロータ間
に形成される複数のセルの容積変化によって流体を吸
入、吐出するようになっている。
【0003】セルは、その回転方向前側と後側で、それ
ぞれインナーロータの外歯とアウターロータの内歯とが
接触することによってそれぞれ個別に仕切られている。
各セルは、外歯と内歯との噛み合いの過程の途中におい
て容積が最小となり、吸入ポートに沿って移動するとき
に容積を拡大させて流体を吸入する。そして、容積が最
大となったあと、吐出ポートに沿って移動するときに容
積を減少させて流体を吐出する。
ぞれインナーロータの外歯とアウターロータの内歯とが
接触することによってそれぞれ個別に仕切られている。
各セルは、外歯と内歯との噛み合いの過程の途中におい
て容積が最小となり、吸入ポートに沿って移動するとき
に容積を拡大させて流体を吸入する。そして、容積が最
大となったあと、吐出ポートに沿って移動するときに容
積を減少させて流体を吐出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のオイ
ルポンプロータにおいては、両ロータの端面とケーシン
グとの間、アウターロータの外周とケーシングとの間が
常に摺接し、さらにインナーロータの外歯とアウターロ
ータの内歯とが各セルの前後において必ず摺接している
ため、これらの摺動抵抗に抗して当該オイルポンプロー
タを駆動させるために大きな駆動トルクを必要としてい
た。
ルポンプロータにおいては、両ロータの端面とケーシン
グとの間、アウターロータの外周とケーシングとの間が
常に摺接し、さらにインナーロータの外歯とアウターロ
ータの内歯とが各セルの前後において必ず摺接している
ため、これらの摺動抵抗に抗して当該オイルポンプロー
タを駆動させるために大きな駆動トルクを必要としてい
た。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯
との摺接箇所を減らすことによって摺動抵抗を小さくし
て、オイルポンプロータの駆動トルクを低減することを
目的としている。
であり、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯
との摺接箇所を減らすことによって摺動抵抗を小さくし
て、オイルポンプロータの駆動トルクを低減することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のオイル
ポンプロータは、n(nは自然数)枚の外歯が形成され
たインナーロータと、該外歯と噛み合うn+1枚の内歯
が形成されたアウターロータと、流体が吸入される吸入
ポートおよび流体が吐出される吐出ポートが形成された
ケーシングとを備え、両ロータが噛み合って回転すると
き、両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化によ
り流体を吸入、吐出することによって流体を搬送するも
ので、前記インナーロータの外歯および前記アウターロ
ータの内歯は、トロコイド曲線もしくはサイクロイド曲
線から形成されており、かつ、インナーロータの外歯の
回転方向前側と後側には、アウターロータの内歯と接触
をもたない逃げ部が設けられていることを特徴とする。
ポンプロータは、n(nは自然数)枚の外歯が形成され
たインナーロータと、該外歯と噛み合うn+1枚の内歯
が形成されたアウターロータと、流体が吸入される吸入
ポートおよび流体が吐出される吐出ポートが形成された
ケーシングとを備え、両ロータが噛み合って回転すると
き、両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化によ
り流体を吸入、吐出することによって流体を搬送するも
ので、前記インナーロータの外歯および前記アウターロ
ータの内歯は、トロコイド曲線もしくはサイクロイド曲
線から形成されており、かつ、インナーロータの外歯の
回転方向前側と後側には、アウターロータの内歯と接触
をもたない逃げ部が設けられていることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のオイルポンプロータにお
ける逃げ部は、前記インナーロータの外歯が前記アウタ
ーロータの内歯と噛み合うときの噛み合い点と、インナ
ーロータの外歯がセルの容積が最大となるときのアウタ
ーロータの内歯との接触点との間に形成されていること
を特徴とする。
ける逃げ部は、前記インナーロータの外歯が前記アウタ
ーロータの内歯と噛み合うときの噛み合い点と、インナ
ーロータの外歯がセルの容積が最大となるときのアウタ
ーロータの内歯との接触点との間に形成されていること
を特徴とする。
【0008】請求項3に記載のオイルポンプロータにお
ける逃げ部は、前記インナーロータの外歯が前記アウタ
ーロータの内歯と噛み合うときの噛み合い点と、インナ
ーロータの外歯がセルの容積が最大となるときのアウタ
ーロータの内歯との接触点との間の一部に形成されてい
ることを特徴とする。
ける逃げ部は、前記インナーロータの外歯が前記アウタ
ーロータの内歯と噛み合うときの噛み合い点と、インナ
ーロータの外歯がセルの容積が最大となるときのアウタ
ーロータの内歯との接触点との間の一部に形成されてい
ることを特徴とする。
【0009】本発明のオイルポンプロータにおいては、
インナーロータの外歯がアウターロータの内歯と噛み合
う過程、および容積最大となったセルが吸入ポート側か
ら吐出ポート側へ移動する過程においてのみ、インナー
ロータとアウターロータとが接触し、セルが吸入ポート
に沿って増大する過程と、吐出ポートに沿って減少する
過程とにおいてはインナーロータとアウターロータとが
接触しない。
インナーロータの外歯がアウターロータの内歯と噛み合
う過程、および容積最大となったセルが吸入ポート側か
ら吐出ポート側へ移動する過程においてのみ、インナー
ロータとアウターロータとが接触し、セルが吸入ポート
に沿って増大する過程と、吐出ポートに沿って減少する
過程とにおいてはインナーロータとアウターロータとが
接触しない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るオイルポンプロータ
の実施の形態を図1ないし図4に示して詳細に説明す
る。図1に示すオイルポンプロータは、n(nは自然
数)枚の外歯が形成されたインナーロータ10と、該外
歯と噛み合うn+1枚の内歯が形成されたアウターロー
タ20と、これらインナーロータ10とアウターロータ
20とが内部に収納されたケーシング30とを備えてい
る。
の実施の形態を図1ないし図4に示して詳細に説明す
る。図1に示すオイルポンプロータは、n(nは自然
数)枚の外歯が形成されたインナーロータ10と、該外
歯と噛み合うn+1枚の内歯が形成されたアウターロー
タ20と、これらインナーロータ10とアウターロータ
20とが内部に収納されたケーシング30とを備えてい
る。
【0011】インナーロータ10は、トロコイド曲線に
沿って形成されたn(本実施の形態においては9)枚の
外歯11を有し、図示しない回転軸に取り付けられて軸
心O1を中心としてケーシング30内にて周方向に回転
自在に支持されている。
沿って形成されたn(本実施の形態においては9)枚の
外歯11を有し、図示しない回転軸に取り付けられて軸
心O1を中心としてケーシング30内にて周方向に回転
自在に支持されている。
【0012】アウターロータ20は、インナーロータ1
0と同様にトロコイド曲線に沿って形成されたn+1
(本実施の形態においては10)枚の内歯21を有し、
軸心O2をインナーロータ10の軸心O1に対して偏心
(偏心量:e)させて内歯21を外歯11に噛み合わせ
て配置され、軸心O2を中心としてケーシング30の内
部にて周方向に回転自在に支持されている。
0と同様にトロコイド曲線に沿って形成されたn+1
(本実施の形態においては10)枚の内歯21を有し、
軸心O2をインナーロータ10の軸心O1に対して偏心
(偏心量:e)させて内歯21を外歯11に噛み合わせ
て配置され、軸心O2を中心としてケーシング30の内
部にて周方向に回転自在に支持されている。
【0013】ケーシング30には、両ロータ10、20
の歯面間に形成されるセルSのうち、容積が増大過程に
あるセルSに沿って円弧状の吸入ポート31が形成され
ているとともに、容積が減少過程にあるセルSに沿って
円弧状の吐出ポート32が形成されている。
の歯面間に形成されるセルSのうち、容積が増大過程に
あるセルSに沿って円弧状の吸入ポート31が形成され
ているとともに、容積が減少過程にあるセルSに沿って
円弧状の吐出ポート32が形成されている。
【0014】インナーロータ10の外歯11の回転方向
前側と後側には、アウターロータ20の内歯21と接触
をもたない逃げ部40が形成されている。この逃げ部4
0は、インナーロータ10の外歯11のうち、インナー
ロータの外歯が前記アウターロータの内歯と噛み合うと
きの噛み合い終点と、セルSの容積が最大となるときの
内歯21との接触点との間に形成されている。
前側と後側には、アウターロータ20の内歯21と接触
をもたない逃げ部40が形成されている。この逃げ部4
0は、インナーロータ10の外歯11のうち、インナー
ロータの外歯が前記アウターロータの内歯と噛み合うと
きの噛み合い終点と、セルSの容積が最大となるときの
内歯21との接触点との間に形成されている。
【0015】インナーロータ10の外歯11とアウター
ロータ20の内歯21との噛み合いの状態を図2に示
す。インナーロータ10の外歯11の歯先が内歯21の
歯溝に噛み合ってアウターロータ20を回転させると
き、外歯11が内歯21を押す力の向きを示す線を作用
線といい、図中にlで示す。外歯11と内歯21との噛
み合いは、この作用線lに沿って行なわれる。噛み合い
を開始する交点K1、および噛み合いを終える交点K2を
形成する外歯11の歯面上の点は常に一定であり、これ
らの点を外歯11の噛み合い始点k1、終点k2とみな
す。ひとつの外歯11について見れば、噛み合い始点k
1は回転方向後側に形成され、噛み合い終点k2は回転方
向前側に形成される。
ロータ20の内歯21との噛み合いの状態を図2に示
す。インナーロータ10の外歯11の歯先が内歯21の
歯溝に噛み合ってアウターロータ20を回転させると
き、外歯11が内歯21を押す力の向きを示す線を作用
線といい、図中にlで示す。外歯11と内歯21との噛
み合いは、この作用線lに沿って行なわれる。噛み合い
を開始する交点K1、および噛み合いを終える交点K2を
形成する外歯11の歯面上の点は常に一定であり、これ
らの点を外歯11の噛み合い始点k1、終点k2とみな
す。ひとつの外歯11について見れば、噛み合い始点k
1は回転方向後側に形成され、噛み合い終点k2は回転方
向前側に形成される。
【0016】セルSの容積が最大となるときのインナー
ロータ10の外歯11とアウターロータ20の内歯21
との接触の状態を図3に示す。セルSの容積が最大とな
るのは、外歯11間の歯溝と内歯21間の歯溝とが正対
したときである。このとき、セルSmaxの前方に位置す
る外歯11の歯先と内歯21の歯先とが接点P1にて接
するとともに、セルSmaxの後方に位置する外歯11の
歯先とが接点P2にて接する。セルSの容積が最大とな
る接点P1、P2を形成する外歯11の歯面上の点は常に
一定であり、これら点を外歯11の前接触点p1、後接
触点p2とみなす。ひとつの外歯11について見れば、
前接触点p1は回転方向後側に形成され、後接触点p2は
回転方向前側に形成される。
ロータ10の外歯11とアウターロータ20の内歯21
との接触の状態を図3に示す。セルSの容積が最大とな
るのは、外歯11間の歯溝と内歯21間の歯溝とが正対
したときである。このとき、セルSmaxの前方に位置す
る外歯11の歯先と内歯21の歯先とが接点P1にて接
するとともに、セルSmaxの後方に位置する外歯11の
歯先とが接点P2にて接する。セルSの容積が最大とな
る接点P1、P2を形成する外歯11の歯面上の点は常に
一定であり、これら点を外歯11の前接触点p1、後接
触点p2とみなす。ひとつの外歯11について見れば、
前接触点p1は回転方向後側に形成され、後接触点p2は
回転方向前側に形成される。
【0017】逃げ部40は、図4に示すように、回転方
向前側に位置する噛み合い終点k2と後接触点p2との間
の歯面、および回転方向後側に位置する噛み合い始点k
1と前接触点p1との間の歯面を切除した状態に形成され
ており、この間の外歯11の歯面は内歯21との接触を
一切もたないようになっている。
向前側に位置する噛み合い終点k2と後接触点p2との間
の歯面、および回転方向後側に位置する噛み合い始点k
1と前接触点p1との間の歯面を切除した状態に形成され
ており、この間の外歯11の歯面は内歯21との接触を
一切もたないようになっている。
【0018】上記のように構成されたオイルポンプロー
タについて、セルSの1サイクルにおける容積の増減と
インナーロータ10の外歯11とアウターロータ20の
内歯21との接触の状態とを以下に示す。
タについて、セルSの1サイクルにおける容積の増減と
インナーロータ10の外歯11とアウターロータ20の
内歯21との接触の状態とを以下に示す。
【0019】まず、外歯11と内歯21との噛み合いの
過程では、従来と同様に外歯11の歯先が内歯21の歯
溝に噛み合ってアウターロータ20を回転させている。
過程では、従来と同様に外歯11の歯先が内歯21の歯
溝に噛み合ってアウターロータ20を回転させている。
【0020】外歯11と内歯21との噛み合いを終え、
吸入ポート31に沿ってセルSの容積が増大する過程に
移ると、従来アウターロータの内歯と接触していたイン
ナーロータ10の外歯11の回転方向前側に逃げ部40
が設けられているために、セルSの前後において外歯1
1と内歯21とが接触しなくなる。
吸入ポート31に沿ってセルSの容積が増大する過程に
移ると、従来アウターロータの内歯と接触していたイン
ナーロータ10の外歯11の回転方向前側に逃げ部40
が設けられているために、セルSの前後において外歯1
1と内歯21とが接触しなくなる。
【0021】セルSの前方が吸入ポート31を通過する
と、まずセルSの前方に位置する外歯11の歯先と内歯
21の歯先とが接する。続いてセルSの後方が吸入ポー
ト31を通過すると、セルSの後方に位置する外歯11
の歯先と内歯21の歯先とが接し、吸入ポート31と吐
出ポート32との間で容積最大のセルSmaxが形成され
る。セルSの後方に位置する外歯11の歯先と内歯21
の歯先との接触は、この接触点が吐出ポート31に差し
掛かるまで保たれる。
と、まずセルSの前方に位置する外歯11の歯先と内歯
21の歯先とが接する。続いてセルSの後方が吸入ポー
ト31を通過すると、セルSの後方に位置する外歯11
の歯先と内歯21の歯先とが接し、吸入ポート31と吐
出ポート32との間で容積最大のセルSmaxが形成され
る。セルSの後方に位置する外歯11の歯先と内歯21
の歯先との接触は、この接触点が吐出ポート31に差し
掛かるまで保たれる。
【0022】吐出ポート31に沿ってセルSの容積が減
少する過程に移ると、従来アウターロータの内歯と接触
していたインナーロータ10の外歯11の回転方向後側
に逃げ部40が設けられているために外歯11と内歯2
1とが接触しなくなる。
少する過程に移ると、従来アウターロータの内歯と接触
していたインナーロータ10の外歯11の回転方向後側
に逃げ部40が設けられているために外歯11と内歯2
1とが接触しなくなる。
【0023】この結果、外歯11と内歯21との噛み合
いの過程と、セルSの容積が最大となって吸入ポート3
1側から吐出ポート32側に移動する過程においてのみ
外歯11と内歯21とが接触し、セルSの容積が吸入ポ
ート31に沿って増大する過程と、セルSの容積が吐出
ポート32に沿って減少する過程においては外歯11と
内歯21とが接触しないので、インナーロータ10の外
歯11とアウターロータ20の内歯21との摺接箇所が
減り、歯面間に生じる摺動抵抗が小さくなる。
いの過程と、セルSの容積が最大となって吸入ポート3
1側から吐出ポート32側に移動する過程においてのみ
外歯11と内歯21とが接触し、セルSの容積が吸入ポ
ート31に沿って増大する過程と、セルSの容積が吐出
ポート32に沿って減少する過程においては外歯11と
内歯21とが接触しないので、インナーロータ10の外
歯11とアウターロータ20の内歯21との摺接箇所が
減り、歯面間に生じる摺動抵抗が小さくなる。
【0024】本実施の形態において説明したオイルポン
プロータによれば、外歯11と内歯21との噛み合いの
過程と、セルSの容積が最大となって吸入ポート31側
から吐出ポート32側に移動する過程においてのみ外歯
11と内歯21とが接触し、セルSの容積が吸入ポート
31に沿って増大する過程と、セルSの容積が吐出ポー
ト32に沿って減少する過程においては外歯11と内歯
21とが接触しないので、インナーロータ10の外歯1
1とアウターロータ20の内歯21との摺接箇所が減
り、歯面間に生じる摺動抵抗が小さくなる。したがっ
て、オイルポンプロータを駆動するために必要な駆動ト
ルクを低減してオイルポンプロータとしての機械効率を
向上させることができる。
プロータによれば、外歯11と内歯21との噛み合いの
過程と、セルSの容積が最大となって吸入ポート31側
から吐出ポート32側に移動する過程においてのみ外歯
11と内歯21とが接触し、セルSの容積が吸入ポート
31に沿って増大する過程と、セルSの容積が吐出ポー
ト32に沿って減少する過程においては外歯11と内歯
21とが接触しないので、インナーロータ10の外歯1
1とアウターロータ20の内歯21との摺接箇所が減
り、歯面間に生じる摺動抵抗が小さくなる。したがっ
て、オイルポンプロータを駆動するために必要な駆動ト
ルクを低減してオイルポンプロータとしての機械効率を
向上させることができる。
【0025】ところで、セルSの容積が吸入ポート31
に沿って増大する過程、およびセルSの容積が吐出ポー
ト32に沿って減少する過程においては、隣り合うセル
Sどうしが、逃げ部40が設けられることによって連通
状態となる。しかしながら、両過程において各セルSは
吸入ポート31、もしくは吐出ポート32に沿って位置
するためもともと連通状態であるので、このことがオイ
ルポンプロータの搬送効率を低下させる原因となるもの
ではない。
に沿って増大する過程、およびセルSの容積が吐出ポー
ト32に沿って減少する過程においては、隣り合うセル
Sどうしが、逃げ部40が設けられることによって連通
状態となる。しかしながら、両過程において各セルSは
吸入ポート31、もしくは吐出ポート32に沿って位置
するためもともと連通状態であるので、このことがオイ
ルポンプロータの搬送効率を低下させる原因となるもの
ではない。
【0026】なお、本実施の形態においては、インナー
ロータの外歯およびアウターロータの内歯がトロコイド
曲線に沿って形成されたものを採用したが、これに代え
て、インナーロータの外歯およびアウターロータの内歯
がサイクロイド曲線に沿って形成されたものを採用して
もよい。
ロータの外歯およびアウターロータの内歯がトロコイド
曲線に沿って形成されたものを採用したが、これに代え
て、インナーロータの外歯およびアウターロータの内歯
がサイクロイド曲線に沿って形成されたものを採用して
もよい。
【0027】
【発明の効果】本発明のオイルポンプロータによれば、
インナーロータの外歯がアウターロータの内歯と噛み合
うときの噛み合い終点と、インナーロータの外歯がセル
の容積が最大となるときのアウターロータの内歯との接
触点との間、もしくはその一部に逃げ部が形成されてお
り、外歯と内歯との噛み合いの過程と、セルの容積が最
大となって吸入ポート側から吐出ポート側に移動する過
程においてのみ外歯と内歯とが接触し、セルの容積が吸
入ポートに沿って増大する過程と、セルの容積が吐出ポ
ートに沿って減少する過程においては外歯と内歯とが接
触しないので、インナーロータの外歯とアウターロータ
の内歯との摺接箇所が減り、歯面間に生じる摺動抵抗が
小さくなる。したがって、オイルポンプロータを駆動す
るために必要な駆動トルクを低減してオイルポンプロー
タとしての機械効率を向上させることができる。
インナーロータの外歯がアウターロータの内歯と噛み合
うときの噛み合い終点と、インナーロータの外歯がセル
の容積が最大となるときのアウターロータの内歯との接
触点との間、もしくはその一部に逃げ部が形成されてお
り、外歯と内歯との噛み合いの過程と、セルの容積が最
大となって吸入ポート側から吐出ポート側に移動する過
程においてのみ外歯と内歯とが接触し、セルの容積が吸
入ポートに沿って増大する過程と、セルの容積が吐出ポ
ートに沿って減少する過程においては外歯と内歯とが接
触しないので、インナーロータの外歯とアウターロータ
の内歯との摺接箇所が減り、歯面間に生じる摺動抵抗が
小さくなる。したがって、オイルポンプロータを駆動す
るために必要な駆動トルクを低減してオイルポンプロー
タとしての機械効率を向上させることができる。
【図1】本発明に係るオイルポンプロータの実施の形態
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図2】図1に示すオイルポンプロータにおけるインナ
ーロータの外歯とアウターロータの内歯との噛み合いの
状態を示す要部平面図である。
ーロータの外歯とアウターロータの内歯との噛み合いの
状態を示す要部平面図である。
【図3】図1に示すオイルポンプロータにおけるセルの
容積が最大となるときのインナーロータの外歯とアウタ
ーロータの内歯との接触の状態を示す要部平面図であ
る。
容積が最大となるときのインナーロータの外歯とアウタ
ーロータの内歯との接触の状態を示す要部平面図であ
る。
【図4】図1に示すオイルポンプロータにおけるインナ
ーロータの外歯を示す要部平面図である。
ーロータの外歯を示す要部平面図である。
10 インナーロータ 11 外歯 20 アウターロータ 21 内歯 30 ケーシング 31 吸入ポート 32 吐出ポート 40 逃げ部 S セル k1、k2 噛み合い点 p1、p2 接触点
Claims (3)
- 【請求項1】 n(nは自然数)枚の外歯が形成された
インナーロータと、該外歯と噛み合うn+1枚の内歯が
形成されたアウターロータと、流体が吸入される吸入ポ
ートおよび流体が吐出される吐出ポートが形成されたケ
ーシングとを備え、両ロータが噛み合って回転すると
き、両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化によ
り流体を吸入、吐出することによって流体を搬送するオ
イルポンプロータにおいて、 前記インナーロータの外歯および前記アウターロータの
内歯は、トロコイド曲線もしくはサイクロイド曲線から
形成されており、かつ、インナーロータの外歯の回転方
向前側と後側には、アウターロータの内歯と接触をもた
ない逃げ部が設けられていることを特徴とするオイルポ
ンプロータ。 - 【請求項2】 前記逃げ部は、前記インナーロータの外
歯が前記アウターロータの内歯と噛み合うときの噛み合
い点と、インナーロータの外歯がセルの容積が最大とな
るときのアウターロータの内歯との接触点との間に形成
されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルポ
ンプロータ。 - 【請求項3】 前記逃げ部は、前記インナーロータの外
歯が前記アウターロータの内歯と噛み合うときの噛み合
い点と、インナーロータの外歯がセルの容積が最大とな
るときのアウターロータの内歯との接触点との間の一部
に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のオ
イルポンプロータ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32610895A JPH09166091A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | オイルポンプロータ |
US08/764,811 US5813844A (en) | 1995-12-14 | 1996-12-12 | Oil pump rotor having a generated tooth shape |
EP96120065A EP0779432B1 (en) | 1995-12-14 | 1996-12-13 | Oil pump rotor |
DE69607927T DE69607927T2 (de) | 1995-12-14 | 1996-12-13 | Rotor für Ölpumpe |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32610895A JPH09166091A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | オイルポンプロータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09166091A true JPH09166091A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18184187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32610895A Pending JPH09166091A (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | オイルポンプロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09166091A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014196706A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 株式会社ジェイテクト | ポンプ |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP32610895A patent/JPH09166091A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014196706A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 株式会社ジェイテクト | ポンプ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020108 |