JP4255798B2 - 内接型ギヤポンプロータおよび内接型ギヤポンプ - Google Patents

内接型ギヤポンプロータおよび内接型ギヤポンプ Download PDF

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Description

本発明は、インナーロータとアウターロータとの間に形成されるセルの容積変化によって流体を吸入、吐出する内接型ギヤポンプロータおよび内接型ギヤポンプに関するものである。
従来、自動車の潤滑油用ポンプや燃料用ポンプ等として、小型で構造が簡単な内接歯車型の内接型ギヤポンプが広範囲に利用されている。
このような内接型ギヤポンプは、n(nは自然数)枚の外歯が形成されたインナーロータと、この外歯に噛み合うn+1枚の内歯が形成されたアウターロータと、流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出される吐出ポートが形成されたケーシングとを備えており、インナーロータを回転させることによって外歯が内歯に噛み合ってアウターロータを回転させ、両ロータ間に形成される複数のセルの容積変化によって流体を吸入、吐出するようになっている。
セルは、その回転方向前側と後側で、それぞれインナーロータの外歯とアウターロータの内歯とが接触することによってそれぞれ個別に仕切られている。各セルは、外歯と内歯との噛み合いの過程の途中において容積が最小となり、吸入ポートに沿って移動するときに容積を拡大させて流体を吸入する。そして、容積が最大となった後、吐出ポートに沿って移動するときに容積を減少させて流体を吐出する。
ところで、このような内接型ギヤポンプロータにおいては、両ロータの端面とケーシングとの間、アウターロータの外周とケーシングとの間が常に摺接し、さらにインナーロータの外歯とアウターロータの内歯とが各セルの前後において必ず摺接しているため、これらの摺動抵抗に抗して当該内接型ギヤポンプロータを駆動させるために大きな駆動トルクを必要としていた。
このような問題を解決するための手段として、インナーロータの外歯に、アウターロータの内歯と接触をもたない欠落修正部を形成し、この欠落修正部を、インナーロータの外歯がアウターロータの内歯と噛み合うときの噛み合い点と、インナーロータの外歯がセルの容積が最大となるときのアウターロータの内歯との接触点との間に形成した構成が開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−166091号公報
ところがこのような内接型ギヤポンプロータでは、内接型ギヤポンプロータの駆動力の低減を効果的に図ることができるまでには至っていなかった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、駆動トルクを確実に低減することができる内接型ギヤポンプロータおよび内接型ギヤポンプを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、n枚(nは自然数)の外歯が形成されたインナーロータと、前記外歯と噛み合う(n+1)枚の内歯が形成されたアウターロータとからなり、前記両ロータが噛み合って回転するときにこれら両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化により流体を吸入吐出することによって流体を搬送する内接型ギヤポンプロータであって、前記インナーロータの外歯は、歯先部の歯形が、第1の基礎円に外接して滑りなく転がる外転円によって創成される外転サイクロイド曲線を基にした形状とされるとともに、歯溝部の歯形が、前記第1の基礎円に内接して滑りなく転がる内転円によって創成される内転サイクロイド曲線を基にした形状とされ、前記アウターロータの内歯は、歯先部の歯形が、第2の基礎円に内接して滑りなく転がる内転円によって創成される内転サイクロイド曲線を基にした形状とされるとともに、歯溝部の歯形が、前記第2の基礎円に外接して滑りなく転がる外転円によって創成される外転サイクロイド曲線を基にした形状とされ、前記アウターロータの内歯の少なくとも回転方向後側には、前記サイクロイド曲線を基準として、当該内歯を形成する肉部を欠落させた欠落修正部が、次式、
0.1≦b/(a+b)≦0.5
および−0.2≦c/d≦0.2
ただし、
a:内歯の歯先部側における欠落修正部の端部と、第2の基礎円との法線方向の距離
b:内歯の歯先部側における欠落修正部の端部と、内歯の歯先頂部との法線方向の距離
c:内歯の歯溝部側における欠落修正部の端部と、第2の基礎円との法線方向の距離
d:第2の基礎円と、内歯の歯溝底部との法線方向の距離
を満たす部分に形成されていることを特徴とする。
この発明に係る内接型ギヤポンプロータによれば、前記欠落修正部が、アウターロータの内歯うち、前記式で示した範囲に限定して形成されているので、インナーロータの外歯がアウターロータの内歯と噛み合う過程、および容積最大となったセルが吸入ポート側から吐出ポート側へ移動する過程においては、インナーロータとアウターロータとを接触させることができ、セルが吸入ポートに沿って増大する過程、および吐出ポートに沿って減少する過程においては、インナーロータとアウターロータとを接触させないようにすることができる。
したがって、アウターロータの内歯とインナーロータの外歯との噛み合い抵抗の低減化を図ることができるとともに、このような構成においても、流体の搬送効率の低下や、前記両ロータのうちいずれか一方の回転駆動力が他方へ伝達する機械効率の低下を抑制することができ、内接型ギヤポンプロータの駆動力の低減を効果的に図ることができる。
また、前記欠落修正部が、アウターロータの歯幅方向における端部に至らせて形成されると、前記両ロータが収納されるケーシングと、アウターロータとの間の摺接個所も減少する。この場合、アウターロータの内歯の数は、インナーロータの外歯の数より多いので、前記欠落修正部が全ての歯に形成されると、インナーロータに前記欠落修正部を形成する場合より、アウターロータに形成する場合の方がケーシングとの摺接個所の減少量が大きい。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の内接型ギヤポンプロータにおいて、前記インナーロータの外歯の少なくとも回転方向前側には、前記サイクロイド曲線を基準として、当該外歯を形成する肉部を外方へ膨出させた膨出修正部が、前記外歯と前記アウターロータの内歯とが噛み合って、前記セルの容積が最小となるときに、前記欠落修正部の表面形状に沿った表面形状とされて形成されていることを特徴とする。
この発明に係る内接型ギヤポンプロータによれば、外歯に前記膨出修正部が形成されているので、前記膨出修正部と外歯との間隔を小さくすることができ、前記膨出修正部と外歯との間で流体が逆流することを抑制することができる。従って、前述した摺接個所の低減化と相俟って、機械効率のみならずポンプ効率の向上をも図ることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の内接型ギヤポンプロータにおいて、前記インナーロータおよび前記アウターロータのうち少なくとも一方は、粘弾性特性を有する合成樹脂からなることを特徴とする。
この発明に係る内接型ギヤポンプロータによれば、粘弾性特性を有する合成樹脂により形成されているので、内接型ギヤポンプロータ駆動時の騒音の低減が図られる。特に、合成樹脂として、ポリフェニレンサルフェイド樹脂またはポリエーテルエーテルケトン樹脂を使用すると、内接型ギヤポンプロータ駆動時にこれらのロータに作用する負荷に確実に耐えることができる。また、これらは熱可塑性樹脂であるので、射出成形することができ、低コスト、高精度生産を実現できる。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載の内接型ギヤポンプロータと、流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出される吐出ポートが形成されたケーシングと、前記インナーロータを回転駆動する直流モータとを備え、前記両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化により、内燃機関などに使用される燃料を吸入吐出することによって該燃料を搬送する構成とされたことを特徴とする。
この発明に係る内接型ギヤポンプによれば、比較的駆動力が小さい直流モータを駆動手段して、比較的高粘度の軽油などの燃料を搬送する内接型ギヤポンプにおいても、アウターロータの摺動抵抗が低減されているので良好に駆動されることになる。
本発明に係る内接型ギヤポンプロータおよび内接型ギヤポンプによれば、アウターロータの内歯とインナーロータの外歯との噛み合い抵抗の低減化を図ることができるとともに、このような構成においても、流体の搬送効率の低下や、前記両ロータのうちいずれか一方の回転駆動力が他方へ伝達する機械効率の低下を抑制することができ、内接型ギヤポンプロータの駆動力の低減を効果的に図ることができる。
以下、本発明に係る内接型ギヤポンプロータおよび内接型ギヤポンプの一実施形態を、図1から図6を参照しながら説明する。
図1に示す内接型ギヤポンプロータは、n(nは自然数)枚の外歯11が形成されたインナーロータ10と、該外歯11と噛み合う(n+1)枚の内歯21が形成されたアウターロータ20とを備え、この内接型ギヤポンプがケーシング30の内部に収納されている。
インナーロータ10は、n(本実施の形態においては9)枚の外歯11を備え、図示しない回転軸を介して直流モータに取り付けられて軸心Oを中心としてケーシング30の内部にて周方向に回転可能に支持されている。
アウターロータ20は、n+1(本実施の形態においては10)枚の内歯21を備え、軸心Oをインナーロータ10の軸心Oに対して偏心(偏心量:e)させて内歯21を外歯11に噛み合わせて配置され、軸心Oを中心としてケーシング30の内部にて周方向に回転自在に支持されている。
これら両ロータ10、20は、粘弾性特性を有する合成樹脂により形成されている。なお、好ましくは熱可塑性樹脂、さらに好ましくはポリフェニレンサルフェイド樹脂またはポリエーテルエーテルケトン樹脂により形成されている。この材質は、両ロータ10、20に作用する駆動トルク、温度などの各種の負荷や使用環境などに応じて適宜選択される。
ケーシング30には、両ロータ10、20の歯面間に形成されるセルSのうち、容積が増大過程にあるセルSに沿って円弧状の吸入ポート(図示せず)が形成されているとともに、容積が減少過程にあるセルSに沿って円弧状の吐出ポート(図示せず)が形成されている。
ここで、インナーロータ10の外歯11は、歯先部11aの歯形が、第1の基礎円Diに外接して滑りなく転がる第1の外転円Aiによって創成される外転サイクロイド曲線を基にした形状とされるとともに、歯溝部11bの歯形が、第1の基礎円Diに内接して滑りなく転がる第1の内転円Biによって創成される内転サイクロイド曲線を基にした形状とされている。
また、アウターロータ20の内歯21は、歯先部21aの歯形が、第2の基礎円Doに内接して滑りなく転がる第2の内転円Boによって創成される内転サイクロイド曲線を基にした形状とされるとともに、歯溝部21bの歯形が、第2の基礎円Doに外接して滑りなく転がる第2の外転円Aoによって創成される外転サイクロイド曲線を基にした形状とされている。
アウターロータ20の内歯21の回転方向後側と前側には、前記サイクロイド曲線を基準として、当該内歯を形成する肉部を欠落させた欠落修正部40が形成され、この欠落修正部40は、インナーロータ10の外歯11と接触を持たないようになっている。
また、インナーロータ10の外歯11の回転方向後側と前側には、前記サイクロイド曲線を基準として、当該外歯11を形成する肉部を外方へ膨出させた膨出修正部50が形成され、この膨出修正部50の表面形状は、外歯11とアウターロータ20の内歯21とが噛み合って、セルSの容積が最小となるときに、欠落修正部40の表面形状に沿うような形状とされている。
なお、本実施形態においては、全ての内歯21に欠落修正部40が形成され、全ての外歯11に膨出修正部50が形成され、また、欠落修正部40および膨出修正部50はともに、図2,図5,および図6に示すように平面状に形成されている。
欠落修正部40は、図2に示すように、内歯21の回転方向後側および前側の歯面のうち、歯先部21a側における端部40a(以下、単に「歯先部側端部40a」という)と、歯溝部21b側における端部40b(以下、単に「歯溝部側端部40b」という)との間に連続して形成されている。
これらの各端部40a,40bは、内歯21の前記歯面上のうち、次式で示される部分に位置している。すなわち、図2において、第2の基礎円Doと、歯先部側端部40aとの法線方向の距離をaとし、内歯21の歯先頂部21cと、歯先部側端部40aとの法線方向の距離をbとしたときに、次式、
0.1≦b/(a+b)≦0.5
を満たす部分に歯先部側端部40aが位置し、また、図2において、第2の基礎円Doと、歯溝部側端部40bとの距離をcとし、内歯21の歯溝底部21dと、第2の基礎円Doとの距離をdとしたときに、次式、
−0.2≦c/d≦0.2
を満たす部分に歯溝部側端部40bが位置している。なお、前記距離cについては、歯溝部側端部40bが第2の基礎円Doより歯溝部21b側に位置した場合(図2参照)を正(+)とし、歯溝部側端部40bが第2の基礎円Doより歯先部21a側に位置した場合を負(−)として表記している。
歯先部側端部40aと歯溝部側端部40bとを内歯21の回転方向後側および前側の歯面のうち前記式を満たす部分に位置させ、この式を満たす範囲内に欠落修正部40を形成すると、欠落修正部40は、アウターロータ20の内歯21のうち、この内歯21がインナーロータ10の外歯11と噛み合うときの噛み合い点と、セルSの容積が最大となるときの外歯11との接触点との間に形成されることになる。
膨出修正部50は、インナーロータ10の外歯11のうち、セルSの容積が最小となるときに、欠落修正部40と対向する位置に形成され、外歯11の歯面と欠落修正部40との間隔を埋めるように形成されている。また、セルSの容積が最小となるときに、前述したように、膨出修正部40の表面と欠落修正部40の表面とは略平行となり、欠落修正部40と膨出修正部50との距離が、これらの形成領域内では略一定となるような構成となっている。
ここで、セルSの容積が最小となるときのインナーロータ10の外歯11とアウターロータ20の内歯21との接触状態を図3に示す。
セルSの容積が最小となるのは、外歯11の歯先と内歯21どうしの間の歯溝とが正対したときである。
この図において、インナーロータ10がこの軸心Oを中心に回転するときに、外歯11がアウターロータ20の内歯21に接触し、外歯11の歯先が内歯21の歯溝に噛み合い始める点(噛み合い始点)k、および外歯11が内歯21から離間し始め、噛み合いが終わる点(噛み合い終点)kを形成する外歯11および内歯21の歯面上の点はそれぞれについて、常に一定となる。ひとつの内歯21について見れば、噛み合い始点kは回転方向後側に形成され、噛み合い終点kは回転方向前側に形成される。また、ひとつの外歯11について見れば、噛み合い始点kは回転方向前側に形成され、噛み合い終点kは回転方向後側に形成される。
セルSの容積が最大となるときのインナーロータ10の外歯11とアウターロータ20の内歯21との接触状態を図4に示す。
セルSの容積が最大となるのは、外歯11どうしの間の歯溝と内歯21どうしの間の歯溝とが正対したときである。このとき、セルSmaxの回転方向前方に位置する外歯11の歯先と内歯21の歯先とが接触点Pにて接触するとともに、セルSmaxの回転方向後方に位置する外歯11の歯先と内歯21の歯先とが接触点Pにて接触する。セルSの容積が最大となる接触点P、Pを形成する内歯21の歯面上の点は常に一定であり、これらの点を内歯21の前接触点p、後接触点pとみなす。ひとつの内歯21について見れば、前接触点pは回転方向前側に形成され、後接触点pは回転方向後側に形成される。
欠落修正部40は、図5に示すように、回転方向前側に位置する噛み合い終点kと前接触点pとの間の歯面、および回転方向後側に位置する噛み合い始点kと後接触点pとの間の歯面を、前述したサイクロイド曲線(図5の二点鎖線参照)を基準として、最大で0.01mm以上1.00mm以下回転方向に切除した状態に形成されており、この部分における内歯21の歯面は外歯21との接触を一切もたないようになっている。すなわち、この欠落修正部40は、内歯21の歯幅方向の全域にわたって連続して形成されている。
ここで、前記式b/(a+b)が0.1より小さくなると、欠落修正部40の歯先部側端部40aは、前記各接触点p,pの配置位置より歯先部21aの頂部21c側に位置することになるので、容積が最大となるセルSmaxの液密性が保持できず流体の搬送効率の低下を招来することになり、この式が0.5より大きくなると、外歯11と内歯21との噛み合い抵抗の低減化を良好に図ることができない。このため、前記式b/(a+b)は、0.1以上0.5以下に設定される。
また、前記式c/dが−0.2より小さくなると、外歯11と内歯21との噛み合い抵抗の低減を良好に図ることができず、この式が0.2より大きくなると、欠落修正部40の歯溝部側端部40bは、前記各噛み合い点k,kの配置位置より歯溝部21bの底部21d側に位置することになるので、内歯21と外歯11との良好な噛み合いを実現できず、インナーロータ10からアウターロータ20への回転駆動力の伝達効率の低下を招来することになる。このため、前記式c/dは、−0.2以上0.2以下に設定される。
膨出修正部50は、前述したように、インナーロータ10の外歯11のうち、セルSの容積が最小となるときに、欠落修正部40と対向する位置に形成され、欠落修正部40と非接触状態で、かつ、外歯11の歯面と欠落修正部40との間隔を埋めるような構成とされている。すなわち、膨出修正部50の外表面のうち欠落修正部40と対向する表面の形状は、この欠落修正部40の外表面のうち膨出修正部50と対向する表面の形状に沿った形状とされ、セルSの容積が最小となるときに、欠落修正部40および膨出修正部50が互いに対向する各表面の接線が略平行となるような形状とされている。
以上のように構成された内接型ギヤポンプロータについて、セルSの1サイクルにおける容積の増減と、インナーロータ10の外歯11とアウターロータ20の内歯21との接触状態とを以下に示す。
まず、外歯11と内歯21との噛み合いの過程では、従来と同様に、外歯11の歯先が内歯21の歯溝に噛み合ってアウターロータ20を回転させている。
そして、外歯11と内歯21との噛み合いを終え、前記吸入ポートに沿ってセルSの容積が増大する過程に移ると、従来インナーロータ20の外歯21と接触していたアウターロータ20の内歯21の回転方向後側に欠落修正部40が設けられているために、セルSの前後において外歯11と内歯21との接触が回避される。
セルSの回転方向前方が前記吸入ポートを通過すると、まずセルSの回転方向前方に位置する外歯11の歯先と内歯21の歯先とが接する(図4に示す前接触点p)。続いてセルSの回転方向後方が前記吸入ポートを通過すると、セルSの回転方向後方に位置する外歯11の歯先と内歯21の歯先とが接し(図4に示す後接触点p)、前記吸入ポートと前記吐出ポートとの間で容積最大のセルSmaxが形成される。セルSの回転方向後方に位置する外歯11の歯先と内歯21の歯先との接触は、この接触点が前記吐出ポートに差し掛かるまで保たれる。
前記吐出ポートに沿ってセルSの容積が減少する過程に移ると、従来インナーロータ10の外歯11と接触していたアウターロータ20の内歯21の回転方向前側に欠落修正部40が設けられているために外歯11と内歯21との接触が回避される。
この結果、外歯11と内歯21とが噛み合う過程と、セルSの容積が最大となって前記吸入ポート側から前記吐出ポート側に移動する過程においてのみ外歯11と内歯21とが接触し、セルSの容積が前記吸入ポートに沿って増大する過程と、セルSの容積が前記吐出ポートに沿って減少する過程においては外歯11と内歯21との接触が回避されるので、インナーロータ10の外歯11とアウターロータ20の内歯21との摺接箇所が減り、これらの歯面間に生じる摺動抵抗が小さくなる。
また、外歯11に膨出修正部50が形成されているので、以上の全ての過程において、外歯11と内歯21との間隔は、インナーロータ10の回転を阻害しない程度で必要最小限に保たれる。従って、流体の逆流などの発生を抑制することができ、流体の搬送効率は従来と同等以上に維持される。
さらに、欠落修正部40が内歯21に、アウターロータ20の歯幅方向の端部に至らせて形成されているので、この欠落修正部40が形成された部分におけるアウターロータ20とケーシング30との間の接触が回避され、これら各部20、30の間に生じる摺動抵抗も小さくなる。
本実施の形態において説明した内接型ギヤポンプロータおよび内接型ギヤポンプによれば、外歯11と内歯21との噛み合いの過程と、セルSの容積が最大となって前記吸入ポート側から前記吐出ポート側に移動する過程においてのみ外歯11と内歯21とが接触し、セルSの容積が前記吸入ポートに沿って増大する過程と、セルSの容積が前記吐出ポートに沿って減少する過程においては外歯11と内歯21とが接触しないので、インナーロータ10の外歯11とアウターロータ20の内歯21との摺接箇所が減り、これらの歯面間に生じる摺動抵抗が小さくなる。したがって、内接型ギヤポンプロータを駆動するために必要な駆動トルクを低減して内接型ギヤポンプロータの機械効率を向上させることができる。
また、両ロータ10、20は、粘弾性特性を有する合成樹脂により形成されているので、内接型ギヤポンプロータ駆動時の騒音の低減を図ることができる。特に、合成樹脂として、ポリフェニレンサルフェイド樹脂またはポリエーテルエーテルケトン樹脂を使用すると、内接型ギヤポンプロータ駆動時にこれらの両ロータ10、20に作用する負荷に確実に耐えることができる。また、これらは熱可塑性樹脂であるので、射出成形することができ、低コスト、高精度生産を実現できる。
以上により、比較的駆動力が小さい直流モータを駆動手段して、比較的高粘度の軽油などの燃料を搬送する内接型ギヤポンプにおいても、前述したように機械効率および搬送効率の向上が図られているので、この内接型ギヤポンプを良好に駆動することができる。
ところで、セルSの容積が前記吸入ポートに沿って増大する過程、およびセルSの容積が前記吐出ポートに沿って減少する過程においては、隣り合うセルSどうしが、欠落修正部40が設けられることによって連通状態となる。しかしながら、両過程において各セルSは前記吸入ポート、もしくは前記吐出ポートに沿って位置するためもともと連通状態であるので、このことが内接型ギヤポンプロータの搬送効率を低下させる原因となるものではない。
以上説明した内接型ギヤポンプの効果について検証試験を行った。
まず、本発明に係る実施例および比較例の概略構成を説明する。
アウターロータ20の外径を25mm、内歯21の数を9個とし、インナーロータ10の外歯11の数を8個とし、これら各歯21、11の歯幅を6mmとして、これら両ロータ10、20からなる内接型ギヤポンプロータをケーシング30内に収納して内接型ギヤポンプを形成した。この構成において、両ロータ10、20の偏心量eを0.985mmとし、理論吐出量を0.57cm/rev.とし、吐出圧力を250kPaとした。
以上のように構成された内接型ギヤポンプにおいて、インナーロータ10を回転駆動する直流モータに12Vを負荷したときの回転数、吐出量、消費電流値を測定した。実施例として、アウターロータ20の全ての内歯21に、この歯幅方向全域に欠落修正部40を形成するとともに、インナーロータ10の全ての外歯11に、この歯幅方向全域に膨出修正部50を形成し、比較例として、欠落修正部40および膨出修正部50を有しない従来の構成のものを用いた。
この結果、比較例では、回転数が4000rpm、吐出量が82L/時間、消費電流値が6Aであり、実施例では、回転数が5200rpm、吐出量が107L/時間、消費電流値が4Aであった。以上により、アウターロータ20に欠落修正部40を形成したことにより、この内接型ギヤポンプロータの消費電力の低減、すなわち機械効率の向上および搬送効率の向上を図ることができることが確認できた。
次に、前述した式b/(a+b)およびc/dの数値を異ならせた内接型ギヤポンプロータを10種類形成し、これら各種類のギヤポンプロータを有するポンプごとで搬送効率および機械効率を測定した。
まず、本発明に係る実施例および比較例の概略構成を説明する。
アウターロータの外径を27.5mm、内歯21の数を13個とし、インナーロータの外歯の数を12個とし、これら各歯の歯幅を7mmとして、これらの両ロータからなる内接型ギヤポンプロータをケーシング内に収納して内接型ギヤポンプを形成した。
この構成において、両ロータの偏心量eを0.79mmとし、理論吐出量を0.67cm/rev.とし、吐出圧力を250kPaとした。
さらにこの構成において、式b/(a+b)が0.1以上0.5以下を満たし、かつ式c/dが−0.2以上0.2以下を満たす内接型ギヤポンプロータを有するポンプを図8に示す実施例1から5とし、これらの式がそれぞれこの範囲を満たさないポンプロータを有するポンプを図8に示す比較例1から5とした。
この図8に示すように、式b/(a+b)が0.1以上0.5以下を満たし、かつ式c/dが−0.2以上0.2以下を満たす実施例1から5の内接型ギヤポンプロータを有するギヤポンプは、搬送効率が72%以上で、かつ機械効率が30%以上であり、搬送効率、機械効率ともに高い水準を実現できることが確認できた。
なお、本実施の形態においては、欠落修正部40を全ての内歯21に形成し、膨出修正部50を全ての外歯11形成した構成を示したが、少なくとも1つの歯21,11に形成されていればよい。
また、欠落修正部40および膨出修正部50を各々の歯21,11の歯幅方向全域にわたって形成した構成を採用したが、この方向における少なくも一部に形成されていればよい。
さらに、内接型ギヤポンプロータの駆動手段として直流モータを採用し、この内接型ギヤポンプが扱う流体として軽油などの燃料を採用したが、これらに代えて、前記駆動手段として、エンジンのクランク軸にインナーロータが直結されてエンジンの回転によって駆動されるクランク軸直結駆動を採用し、前記流体として、潤滑油を採用してもよい。
さらに、本実施形態においては、欠落修正部40および膨出修正部50を平面状に形成した構成を示したが、図7に示すように、曲面状に形成してもよい。この場合、セルSの容積が最小となるときに、曲率半径R1で欠落修正部40を形成し、曲率半径R1と同一中心Xで、かつこの半径R1より大きい曲率半径R2で膨出修正部50を形成してもよい。
また、内歯21および外歯11を形成する転円の数はいずれであってもよい。
アウターロータの内歯とインナーロータの外歯との噛み合い抵抗の低減化を図ることができるとともに、このような構成においても、流体の搬送効率の低下や、前記両ロータのうちいずれか一方の回転駆動力が他方へ伝達する機械効率の低下を抑制することができ、内接型ギヤポンプロータの駆動力の低減を効果的に図ることができる。
この発明の一実施形態に係る内接型ギヤポンプロータを示す平面図である。 図1に示す内接型ギヤポンプロータにおけるアウターロータの内歯を示す要部平面図であって、第2の基礎円を基準とした欠落修正部の形成位置を示す平面図である。 図1に示す内接型ギヤポンプロータにおけるインナーロータの外歯とアウターロータの内歯との噛み合いの状態を示す要部平面図である。 図1に示す内接型ギヤポンプロータにおけるセルの容積が最大となるときのインナーロータの外歯とアウターロータの内歯との接触状態を示す要部平面図である。 図1に示す内接型ギヤポンプロータにおけるアウターロータの内歯を示す要部平面図であって、噛み合い点および接触点を基準とした欠落修正部の形成位置を示す平面図である。 図1に示す内接型ギヤポンプロータにおけるインナーロータの外歯を示す要部平面図である。 この発明の第二実施形態に係る内接型ギヤポンプロータであって、セルの容積が最小となるときのインナーロータの内歯とアウターロータの外歯との接触状態を示す拡大要部平面図である。 この発明の実施例および比較例に係る内接型ギヤポンプロータを有する内接型ギヤポンプの搬送効率および機械効率を示す図である。
符号の説明
10 インナーロータ
11 外歯
11a 外歯の歯先部
11b 外歯の歯溝部
20 アウターロータ
21 内歯
21a 内歯の歯先部
21b 内歯の歯溝部
21c 内歯の歯先頂部
21d 内歯の歯溝底部
30 ケーシング
40 欠落修正部
50 膨出修正部
Ai 第1の外接円
Ao 第2の外接円
Bi 第1の内接円
Bo 第2の内接円
Di 第1の基礎円
Do 第2の基礎円
S セル

Claims (4)

  1. n枚(nは自然数)の外歯が形成されたインナーロータと、前記外歯と噛み合う(n+1)枚の内歯が形成されたアウターロータとからなり、
    前記両ロータが噛み合って回転するときにこれら両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化により流体を吸入吐出することによって流体を搬送する内接型ギヤポンプロータであって、
    前記インナーロータの外歯は、歯先部の歯形が、第1の基礎円に外接して滑りなく転がる外転円によって創成される外転サイクロイド曲線を基にした形状とされるとともに、歯溝部の歯形が、前記第1の基礎円に内接して滑りなく転がる内転円によって創成される内転サイクロイド曲線を基にした形状とされ、
    前記アウターロータの内歯は、歯先部の歯形が、第2の基礎円に内接して滑りなく転がる内転円によって創成される内転サイクロイド曲線を基にした形状とされるとともに、歯溝部の歯形が、前記第2の基礎円に外接して滑りなく転がる外転円によって創成される外転サイクロイド曲線を基にした形状とされ、
    前記アウターロータの内歯の少なくとも回転方向後側には、前記サイクロイド曲線を基準として、当該内歯を形成する肉部を欠落させた欠落修正部が、次式、
    0.1≦b/(a+b)≦0.5
    および
    −0.2≦c/d≦0.2
    ただし、
    a:内歯の歯先部側における欠落修正部の端部と、第2の基礎円との法線方向の距離
    b:内歯の歯先部側における欠落修正部の端部と、内歯の歯先頂部との法線方向の距離
    c:内歯の歯溝部側における欠落修正部の端部と、第2の基礎円との法線方向の距離
    d:第2の基礎円と、内歯の歯溝底部との法線方向の距離
    を満たす部分に形成されていることを特徴とする内接型ギヤポンプロータ。
  2. 請求項1記載の内接型ギヤポンプロータにおいて、
    前記インナーロータの外歯の少なくとも回転方向前側には、前記サイクロイド曲線を基準として、当該外歯を形成する肉部を外方へ膨出させた膨出修正部が、前記外歯と前記アウターロータの内歯とが噛み合って、前記セルの容積が最小となるときに、前記欠落修正部の表面形状に沿った表面形状とされて形成されていることを特徴とする内接型ギヤポンプロータ。
  3. 請求項1または2に記載の内接型ギヤポンプロータにおいて、
    前記インナーロータおよび前記アウターロータのうち少なくとも一方は、粘弾性特性を有する合成樹脂からなることを特徴とする内接型ギヤポンプロータ。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の内接型ギヤポンプロータと、
    流体が吸入される吸入ポートおよび流体が吐出される吐出ポートが形成されたケーシングと、
    前記インナーロータを回転駆動する直流モータとを備え、
    前記両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化により、内燃機関などに使用される燃料を吸入吐出することによって該燃料を搬送する構成とされたことを特徴とする内接型ギヤポンプ。
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