JP4967180B2 - 内接歯車ポンプ - Google Patents

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この発明は、製造コストを高めずに吐出脈動の低減やキャビテーション特性の向上を図った内接歯車ポンプに関する。
内接歯車ポンプは、車のエンジンや自動変速機(AT)用のオイルポンプなどとして多用されている。その内接歯車ポンプの従来例として、歯数がNのインナーロータと(N+1)のアウターロータを偏心配置にして組み合わせたものがある。このタイプのポンプは、ポンプロータを構成するインナーロータとアウターロータ間にロータ回転によって容積が増減するポンプ室(ポンピングチャンバ)が作り出され、そのポンプ室がポンプケースに形成された吸入ポートと吐出ポートに交互に開口して流体の吸入、吐出がなされる。その種の内接歯車ポンプが下記特許文献1などに開示されている。
その特許文献1が開示している内接歯車ポンプは、吐出ポートの始端からロータ回転方向と反対方向に延び出すノッチ(溝)をポンプケースに設け、吐出ポートの圧力をそのノッチ経由で吸入ポートから切り離されたポンプ室に導入するようにしており、そのことでポンプ室が吐出ポートに開口したときのポンプ室の圧力の急激な変化を緩和して吐出脈動の低減やキャビテーション特性の向上を図っている。
これと類似の内接歯車ポンプは、下記特許文献2にも開示されている。
特開2003−214356号公報 特開2004−332696号公報
特許文献1に開示されたポンプは、吐出ポート始端位置の不可避の加工誤差(取り代のばらつき)によって前記ノッチの起点位置(吐出ポートに繋がる始端位置)がばらつく。そのノッチを延びだし方向前方に向って次第に浅くしているものについては、起点位置がばらつくことでノッチ深さもばらつき、このことが原因でポンプ性能にばらつきが発生する。
また、同文献のポンプは、ノッチ加工を必要とするので、生産性に影響し、コストが高くつく。特許文献2のポンプも同様である。
この発明は、生産性の向上やコスト低減のために、インナーロータとアウターロータの歯数差が1つのポンプロータを採用した内接歯車ポンプを改善の対象にし、ポンプ室への事前の吐出ポート圧導入による吐出脈動の低減やキャビテーション特性の向上を、ノッチを設けずに実現することを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、歯数がNのインナーロータと歯数が(N+1)のアウターロータを偏心配置にして組み合わせたポンプロータを、吸入ポートと吐出ポートを有するポンプケースに収納した内接歯車ポンプにおいて、
吐出ポートの始端を、ポンプ室閉じ込み位置からロータ回転方向に進角してその吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランス(インナーロータとアウターロータの歯間最小隙間)が0.3〜0.7mmである位置に設定した。
吸入ポートから切り離されたポンプ室の吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランスは、インナーロータの歯のロータ回転方向後方側でアウターロータの歯との間に生じる。そのチップクリアランスは、通常、ポンプ室が吸入ポートから切り離された位置で最小になり、その後、ロータが所定量回転するまでは徐々に大きくなる。
この発明は、吸入ポートから切り離されたポンプ室の吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランスが、0.3mmを超えるように歯形設計がなされているポンプを適用対象にする。そのチップクリアランスは、歯形を補正して意図的に0.3mm以上に拡大させたものであってもよい。
この発明のポンプは、吐出ポートの始端を、ポンプ室が吸入ポートから切り離された位置での吐出ポート側閉じ込み点からロータ回転方向前方に進角して吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランスが0.3〜0.7mmに拡がる位置に設定しており、吸入ポートから切り離されたポンプ室への吐出ポート圧力の導入を、ノッチを設けずに行って吐出脈動の低減やキャビテーション特性の向上を図ることができる。
吐出ポートの圧力が、吐出ポートに先行して開口したポンプ室からそのポンプ室のロータ回転方向後方のチップクリアランス(=後続のポンプ室の吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランス)を介して後続のポンプ室に導入される。これによって吸入ポートから切り離された後続のポンプ室が昇圧され、その状態で後続のポンプ室が吐出ポートに開口する。
このように、圧力導入用のノッチを設ける場合と同じ状況がノッチ無しで作り出され、従って、ノッチの設置に起因したポンプ性能のばらつきとコスト上昇の問題が併せて解決され、性能の安定したポンプを安価に提供することが可能になる。
なお、吸入ポートから切り離されたポンプ室に吐出ポートの圧力を事前に導入することでポンプ室が吐出ポートに開口したときの急激な内圧変化を緩和することができるが、前記チップクリアランスが小さすぎて吐出ポート圧力の導入が十分になされなければ内圧変化の緩和効果が存分に発揮されない。また、そのチップクリアランスが大きすぎると吸入ポートから切り離されたポンプ室への吐出ポート圧力の導入が過剰になり、ポンプ室の急激な内圧変化を抑制する目的が損なわれる。この問題に対応するために、吐出ポートの始端を設定する箇所のチップクリアランスについて上下限を設定する。
吐出ポートの始端を、吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランスが0.3〜0.7mmである上記の位置に配置することで、吐出ポートの圧力を吸入ポートから切り離されたポンプ室に過不足なく導入して上記の不具合を回避することができる。
また、吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランスは、通常、ポンプ室が吸入ポートから切り離された位置で最小になり、そこからロータが所定量回転するまでは徐々に大きくなるように設定される。そのような設計がなされたものは、吸入ポートから切り離されたポンプ室が吐出ポートに達するまでの間の容積縮小によるポンプ室の内圧上昇も起こるので、ポンプ室が吐出ポートに開口したときの圧力の急変の防止がより効果的になされる。
この発明の内接歯車ポンプの一例をケースのカバーを外して示す正面図 進角設定の起点となる位置(容積が最大のポンプ室を吐出ポート側で閉じ込める位置)を示す図 吐出ポート始端でのチップクリアランスを拡大して示す図 (a)インナーロータの特殊歯形の創成方法の解説図、(b)同上の方法での歯先創成円の中心の移動状態を示すイメージ図 アウターロータの歯形創成方法の解説図
以下、添付図面の図1〜図5に基づいて、この発明の実施の形態を説明する。図1に示す内接歯車ポンプ1は、インナーロータ2とアウターロータ3を偏心配置にして組み合わせたポンプロータ4を採用し、そのポンプロータ4を、ポンプケース5に形成されたロータ室6に収納して構成されている。ポンプケース5には、ロータ室6を覆うカバー(図示せず)が含まれる。
ポンプケース5に設けられたロータ室6の側面には、吸入ポート7と吐出ポート8が形成されている。インナーロータ2とアウターロータ3間には、ポンプ室9が形成され、このポンプ室9がロータ回転に伴って吸入ポート7と吐出ポート8に交互に開口し、吸入行程でのロータ回転によるポンプ室9の容積増加によりオイルなどの流体が吸入ポート7からポンプ室9に吸入される。
また、吐出行程では、ロータ回転に伴ってポンプ室9の容積が減少し、ポンプ室9内の流体が吐出ポート8に送り出される。10は、インナーロータ2に形成した軸穴であり、この軸穴10にインナーロータ2を回転させる駆動軸(図示せず)が通される。
ポンプロータ4は、アウターロータ3の歯数がインナーロータ2の歯数よりも1つ多いものを用いる。歯形は特に問わないが、吐出行程に移ったポンプ室9を吐出ポート8に開口させようとする位置でインナーロータ2とアウターロータ3の歯間に形成されるチップクリアランスgが0.3mm以上確保される必要があるので、トロコイド曲線やサイクロイド曲線の歯形を採用したポンプよりも、サイクロイド曲線とインボリュート曲線を併用した歯形を有する前掲の特許文献1のポンプや、特殊形状の歯形(その歯形の創成方法は後に説明する)を採用したポンプが好ましい。それらのポンプは、歯形設計に自由度があり、吸入ポートから切り離されたポンプ室が吐出ポートに到達する位置での吐出ポート側チップクリアランスを0.3mm以上確保することができる。
吸入ポート7の終端は、基本設計位置(容積が最大となったポンプ室を閉じ込める位置)に配置してもよいし、前掲の特許文献1が提案しているように、基本設計位置よりもロータの回転方向前方に配置してもよい。
吐出ポート8の始端8sは、吸入ポート7から切り離された容積最大のポンプ室9を吐出ポート側で閉じ込める位置(図2のQ点。ここを進角設定の起点とする)からロータ回転方向前方に進角して同ポンプ室9の吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランスg(図3参照)が0.3〜0.7mmに拡がる位置に設定される。
これにより、吸入ポート7から切り離されたポンプ室9が吐出ポート8に開口する前に、先行したポンプ室9に導入されている吐出ポート圧力が吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランスgを介して後続のポンプ室9に導入され、そのために、後続のポンプ室9の圧力が高まり、その後続のポンプ室9が吐出ポート8に開口するときのポンプ室圧力と吐出ポート圧力の差が小さくなってポンプ室圧力の急変を効果的に抑制することができる。
特殊形状の歯形は、インナーロータ2の歯形の歯先曲線、歯底曲線のいずれか一方又は双方が、図4(a)、(b)に示す方法で創成される。この方法での歯先曲線や歯底曲線は、インナーロータ中心Oと同心の直径Adの基準円A上の基準点Jと重なる点jを外周に有する直径Bd,Cdの創成円B,Cが、下記の条件を満たして移動したときに前記点jが描く軌跡曲線によって構成される。
−創成円B,Cの移動条件−
・創成円B,Cは、前記点jが前記基準円A上の基準点Jに重なる位置(移動始点Spa,Spb)から移動を開始し、インナーロータ中心Oから創成円中心までの距離を変化させながら、前記点jが歯先頂点T又は歯底頂点Tに位置する移動終点Lpa,Lpbへ移動し、その間に創成円中心が基準円Aの径方向に距離R移動し、かつ、歯先、歯底の創成円B,Cがその円の移動方向と同方向に一定角速度で角度θ自転する。
この方法でのインナーロータ2の歯形創成は、歯先創成円Bが、移動始点Spaから直線L側に向って一定の角速度で回転しながら移動終点Lpaまで角度θの範囲で移動し、この間に基準円Aの径方向に距離R移動する。その歯先創成円Bが、移動始点Spaから移動終点Lpaに至る間に角度θ自転し、創成円上の点jが角度θ変位して歯先頂点Tに到達する。この間の前記点jの軌跡によってインナーロータの歯先の歯形の半分が描かれる。
この際の、歯先創成円Bの自転の方向と、角度θの範囲での移動方向は同一である。つまり、自転の方向が右回転であれば、歯先創成円Bの移動の方向も右回りである。
このようにして描いた歯形曲線を直線Lに対して反転する(直線Lを中心にして対称形状にする)ことにより、インナーロータ2の歯先曲線が出来上がる。
歯底曲線も同様にして描くことができる。直径φCdの歯底創成円Cを歯先創成円Bが回転する方向とは逆方向に一定角速度で回転させながら移動始点Spbから移動終点Lpbに向けて角度θの範囲で移動させると、歯底創成円Cの円周の一点jが基準円A上の基準点Jに重なる位置から直線L上に設定された歯底頂点Tに到達するまでの軌跡によってインナーロータの歯底の歯形の半分が描かれる。
この方法での創成円B,Cは、それぞれの直径を一定に保って移動始点から移動終点へ移動する円と、一定回転角当たりに直径を一定量縮めながら移動始点から移動終点へ移動する円(好ましくは移動終点での直径が移動始点での直径の0.2倍未満にならない円)のどちらかである。
創成円B,Cを移動させる曲線の軌道AC,ACは、インナーロータ中心Oから創成円中心までの距離の変化率ΔRが移動終点Lpa,Lpbにおいて0になるものが好ましい。その曲線の軌道AC,ACが、正弦曲線を用いてインナーロータ中心Oからの距離の変化率ΔRについて下式を満たす軌道であるのも好ましい。
ΔR=R×sin(π/2×m/s)
ここにおいて、s:ステップ数、m=0→s
この軌道AC,ACは、余弦曲線、高次曲線、円弧曲線、楕円曲線、もしくはこれらの曲線と一定の傾きをもつ直線とを合成した曲線を用いて創成される曲線でもよい。
歯先頂点Tと歯底頂点Tは、前記基準円A上の基準点Jとインナーロータ中心Oとを結ぶ直線をLとして、その直線Lから角度θ回転した位置の直線L上及び直線Lから角度θ回転した位置の直線L上にそれぞれ設定される。また、直線Lと直線L間の角度θ及び直線Lと直線L間の角度θは、歯数と歯先部、歯底部の設置領域の比率などを考慮して設定される。
歯先創成円Bと歯底創成円Cの中心の移動始点Spa,Spbは、直線L上にあり、また、これ等の円の中心の移動終点Lpa,Lpbは、直線L,L上にある。
図4の方法で創成された曲線を歯先に適用したインナーロータ2の歯底形状は、歯底創成円Cを用いて歯先と同様の方法で創成してもよいし、既知のトロコイド曲線を用いて創成される歯形やサイクロイド曲線の歯形を採用してもよい。同様に、図4の方法で創成された歯形曲線を歯底に適用したインナーロータ2の歯先形状は、トロコイド曲線を用いて創成される歯形やサイクロイド曲線の歯形を採用してもよい。
アウターロータ3は、図5に示すように、インナーロータ2の中心Oをアウターロー
タ3の中心O周りに直径(2e+t)の円Sを描いて公転させ、インナーロータ中心O
がその円Sを1周公転する間にインナーロータ2を1/N回自転させ、こうして作られ
るインナーロータの歯形曲線群の包絡線で歯形を形成したものになっている。
ここに、e:インナーロータの中心とアウターロータの中心の偏心量
t:アウターロータとそれに押し付けたインナーロータの歯間最大隙間(チップクリアランス)
N:インナーロータの歯数
このようにして歯形を創成したポンプロータは、インナーロータ2とアウターロータ3の歯形設定に自由度があり、吸入ポート7から切り離されたポンプ室9の吐出ポート8側の閉じ込み部のチップクリアランスgを0.3mm以上確保することができる。
下記の歯形のポンプロータを有する内接歯車ポンプ(発明品)を試作した。その試作ポンプの諸元を以下に示す。
・インナーロータ歯数N:10
・アウターロータ大径(歯底円径):φ51.94mm
・アウターロータ小径(歯底円径):φ38.34mm
・インナーロータ大径(歯先円径):φ45.08mm
・インナーロータ小径(歯先円径):φ31.48mm
・偏心量e:3.4mm
・基準円の直径:φ36.00mm
・歯先創成円の直径:φ1.98mm
・歯底創成円の直径:φ1.62mm
・ロータ厚み10mm当たりの理論吐出量:8.52cc/rev/cm
・吐出ポート始端:吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランスgが0.5mmになる位置まで基本設計位置から進角した位置に設定。
上記諸元のポンプと、吐出ポート始端を基本設計位置においた進角設定無しの同一仕様の比較ポンプを用いて性能評価試験を行なった。
その結果、比較品の吐出脈動幅が586kPaであったのに対し、吐出ポート側チップクリアランスが0.5mmになる位置に吐出ポートの始端を進角設定した発明品の吐出脈動幅は269kPaであり、ノッチ無しでの吐出脈動の低減効果を確認できた。
なお、この試験での吐出脈動幅は、吐出圧力:2.5MPa、回転数:5000rpm、油種:ATF、油温:80℃の条件でポンプを運転し、このときの最大圧力と最小圧力の差(脈動幅)を求めた。
1 内接歯車ポンプ
2 インナーロータ
3 アウターロータ
4 ポンプロータ
5 ポンプケース
6 ロータ室
7 吸入ポート
8 吐出ポート
8s 吐出ポートの始端
9 ポンプ室
10 軸穴
g チップクリアランス
Q 容積最大のポンプ室を吐出ポート側で閉じ込める位置
A 基準円
Ad 基準円Aの直径
B 歯先創成円
φBd 歯先創成円Bの直径
Spa 歯先創成円Bの移動始点
Lpa 歯先創成円Bの移動終点
C 歯底創成円
φCd 歯底創成円Cの直径
Spb 歯底創成円Cの移動始点
Lpb 歯底創成円Cの移動終点
AC 歯先創成円Bの中心が移動する曲線の軌道
AC 歯底創成円Cの中心が移動する曲線の軌道
J 基準円A上の基準点
j 創成円上の1点
インナーロータの歯先頂点
インナーロータの歯底頂点
インナーロータ中心Oと基準点Jとを結ぶ直線
インナーロータ中心Oと歯先頂点Tを結ぶ直線
インナーロータ中心Oと歯底頂点Tを結ぶ直線
θ 直線Lから直線Lまでの回転角(∠SpaO
θ 直線Lから直線Lまでの回転角(∠SpbO
R 創成円の径方向移動距離
ΔR 距離Rの変化率
pa 創成円中心
e インナーロータ中心とアウターロータ中心の偏心量
t チップクリアランス
N インナーロータの歯数
インナーロータ中心
アウターロータ中心
S 2e+tの直径を持つ円

Claims (2)

  1. 歯数がNのインナーロータ(2)と歯数が(N+1)のアウターロータ(3)を偏心配置にして両ロータ間にロータ回転に伴って容積の増減するポンプ室(9)を作り出したポンプロータ(4)を、吸入ポート(7)と吐出ポート(8)を有するポンプケース(5)に収納して構成される内接歯車ポンプにおいて、
    吐出ポートの始端(8s)を、吸入ポート(7)から切り離されたポンプ室(9)の吐出ポート側閉じ込み部のチップクリアランス(g)が0.3〜0.7mmである位置に設定したことを特徴とする内接歯車ポンプ。
  2. 前記ポンプロータ(4)として、
    歯先曲線と歯底曲線の少なくとも一方が、インナーロータ中心(O)と同心の直径(
    Ad)の基準円(A)上の基準点(J)と重なる点(j)を外周に有する直径(Bd,C
    d)の創成円(B,C)が、下記の条件を満たして移動したときに前記点(j)が描く軌
    跡曲線によって構成されたインナーロータ(2)と、このインナーロータ(2)の中心(
    )をアウターロータ(3)の中心(O)周りに直径(2e+t)の円(S)を描い
    て公転させ、インナーロータ中心(O)がその円(S)を1周公転する間にインナーロ
    ータ(2)を1/N回自転させ、こうして作られるインナーロータの歯形曲線群の包絡線
    で歯形を形成したアウターロータ(3)を組み合わせたものを用いた請求項1に記載の内
    接歯車ポンプ。
    ここに、e:インナーロータの中心とアウターロータの中心の偏心量
    t:アウターロータとそれに押し付けたインナーロータの歯先間最大隙間

    −創成円B,Cの移動条件−
    ・創成円B,Cは、前記点jが前記基準円A上の基準点Jに重なる位置(移動始点Spa
    ,Spb)から移動を開始し、インナーロータ中心Oから創成円中心までの距離を変化
    させながら、前記点jが歯先頂点T又は歯底頂点Tに位置する移動終点Lpa,Lp
    bへ移動し、その間に創成円中心が基準円Aの径方向に距離R移動し、かつ、創成円B,
    Cがその円の移動方向と同方向に一定角速度で角度θ自転する。
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