JP2013221464A - 可変容量オイルポンプ - Google Patents

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Abstract

【目的】アウターロータの軸偏心機構を有し、且つポンプ効率を向上させることができる可変容量オイルポンプとすること。
【構成】インナーロータ3の回転中心に対して所定の偏心量eを有するアウターロータ4と、アウターロータ4をインナーロータ3に対して偏心量eを維持しつつ所定の軌跡に沿って揺動させる案内手段Bと、吸入ポート12と吐出ポート13と吐出ポート13の終端部13bと吸入ポート12の始端部12aとの間に形成された第2シールランド15とを備えたポンプハウジングAとからなること。インナーロータ3と、アウターロータ4の噛合い領域Sbは、案内手段Bの揺動操作によるアウターロータ4の初期位置から最終位置に亘って第2シールランド15の少なくとも一部と常に重なり合う構成としてなること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アウターロータの軸偏心機構を有し、且つポンプ効率を向上させることができる可変容量オイルポンプに関する。
従来、インナーロータの中心とアウターロータの中心を結ぶ線である基準線を回転移動して、ポンプ吐出量を可変にする構造を有する内接歯車式オイルポンプが存在する。この種のものが開示されたものとして特許文献1が存在する。この特許文献1の構成を概略する。なお、以下の説明において部材に付された符号は、特許文献1に記載されたものをそのまま使用する。
まず、トロコイド、サイクロイド等の歯形の内接歯車式オイルポンプである実施例1において、吐出ポート9と吸込ポート10の間にハウジング1によって形成された小仕切部13及び大仕切部14のうち、該大仕切部14により封止されたセル11が形成されている。このセルは、インナーロータの中心位置Oxが移動した時においても封止された状態のままである〔特許文献1の図(4)のa〜d参照〕。
一方、インナーロータの中心位置Oxの移動により、吸込ポート10側のセルの容量は減少するが、かかるセルにより吸込されたオイルが大仕切部14により封止されたセルに流入した場合、この封止されたセルの容量が相対的に大きいことから、キャビテーションが発生して脈動増加による騒音発生の原因となる可能性がある。
このキャビテーションを抑制するため、実施例2において、サイクロイド曲線によって構成された歯形形状に対して、周方向への変形を施した歯形のインナーロータ2及びアウターロータ3を用いている。この実施例2においては、インナーロータ2の中心位置Oxが最大吐出量となる偏心角度0°の位置において、大仕切部14により封止されたセル11が形成されている。
このインナーロータ2の中心位置Oxと、アウターロータ3の中心位置Oyとを結ぶ直線で分けられた各側において、インナーロータ2の外歯の少なくとも1つがアウターロータ3と離間している。すなわち、インナーロータ2の外歯が全てアウターロータ3と接触している状態とはならない。
特許文献1の図8(a)の最大吐出量の場合に、インナーロータ2の外歯と、アウターロータ3の内歯と、大仕切部14とで封止されたセル11が、特許文献1の図8(b)から(d)のようにインナーロータ2の中心位置Oxが移動した時には、封止されず、吐出ポート9或いは吸込ポート10側のセルと連通する。
大仕切部14の吐出ポート9側或いは吸込ポート10側の端部上において、インナーロータ2の外歯とアウターロータ3の内歯とが離間することにより、大仕切部14により封止されるセルが形成されず、吐出ポート9或いは吸込ポート10と連通することにより、キャビテーションの発生を抑制している。
特開2008−298026号公報
特許文献1が有する課題について述べる。インナーロータ2の中心位置Oxが移動する偏心時、セル11は大仕切部14上において、吸込ポート10に連通する。そのために、一旦、セル11に供給されたオイルが吸込ポート10に戻ってしまい、無駄な仕事を行っていることになり、ポンプ効率が低下する。
そして、特に、偏心角度θが60°になると、セル11は、大仕切部14上において、吐出ポート9から吸込ポート10の両方と連通する。これによりオイルの吐出量は極端に減るが、ポンプの仕事量は変わらないので、ポンプ効率が著しく低下する。本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、インナーロータと該インナーロータが内接するアウターロータからなる可変容量タイプの内接歯車式ポンプにおいて、ポンプ効率の低下を抑制しつつ、吐出量の可変を行うことができるようにすることにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、インナーロータと、該インナーロータの回転中心に対して所定の偏心量を有するアウターロータと、該アウターロータを前記インナーロータに対して前記偏心量を維持しつつ所定の軌跡に沿って揺動させる案内手段と、吸入ポートと吐出ポートと該吐出ポートの終端部と前記吸入ポートの始端部との間に形成された第2シールランドとを備えたポンプハウジングとからなり、前記インナーロータと、前記アウターロータの噛合い領域は、前記案内手段の揺動操作によるアウターロータの初期位置から最終位置に亘って前記第2シールランドの少なくとも一部と常に重なり合う構成としてなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、前記案内手段の揺動操作によるアウターロータの揺動の初期位置から最終位置における角度変化量は、前記第2シールランドの角度と前記噛合い領域の角度との和よりも小なる構成としてなる可変容量オイルポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、第2シールランド上で、インナーロータとアウターロータとの駆動による噛合い領域が常に存在するため、インナーロータの歯と、アウターロータの歯とのチップクリアランス部分のシール性が常に向上し、オイルポンプの容積効率を向上させることができる。インナーロータの歯とアウターロータの歯とのチップクリアランスは略ゼロ又は微小のため、容積効率をより一層向上させることができる。
また、ロータの歯がどの位相であったとしても、第2シールランド上に噛合い領域が位置するようになる。これにより吸入ポートと吐出ポートは連通し難くい構成となり、シール性が常に向上し、オイルポンプの容積効率を向上させることができる。
請求項2の発明では、請求項1において、前記案内手段の揺動操作によるアウターロータの揺動の初期位置から最終位置における角度変化量は、前記第2シールランドの角度と前記噛合い領域の角度との和よりも小なる構成により、本発明の設計基準が明確となり、各部位の寸法等を決定しやすく、ひいては製造効率を向上させることができる。
(A)は本発明のアウターロータの初期位置における正面図、(B)は本発明の最終位置における正面図である。 (A)はポンプハウジングの正面図、(B)はポンプハウジングにアウターリングを内装した正面図である。 (A)は本発明における第2シールランドと噛合い領域及びその周辺の構成を示す要部拡大図、(B)は(A)の(ア)部拡大図である。 エンジンの低回転時における第2シールランドと噛合い領域との位置関係を示す要部拡大図である。 エンジンの中回転時における第2シールランドと噛合い領域との位置関係を示す要部拡大図である。 エンジンの高回転時における第2シールランドと噛合い領域との位置関係を示す要部拡大図である。 本発明の特性を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は主に、図1に示すように、ポンプハウジングAと、インナーロータ3と、アウターロータ4と、案内手段Bとから構成される。該案内手段Bは、前記インナーロータ3に対して前記アウターロータ4を所定の軌跡(軌跡円Q)に沿って揺動するように案内する役目をなす。
ポンプハウジングAには、ロータ室1と操作室2が形成される〔図2(A)参照〕。ロータ室1の底面部1aには、ポンプ駆動用の駆動軸が装着される軸孔11 が形成され、該軸孔11の周囲に吸入ポート12と吐出ポート13が形成されている。また、吸入ポート12と吐出ポート13との間には間仕切部が形成されている。
この間仕切部は、ロータ室1内に2箇所に形成され、その一方は、吸入ポート12の終端部12bから吐出ポート13の始端部13aの間に位置するもので、この間仕切部を第1シールランド14と称する〔図2(A)参照〕。また、他方の間仕切部は、吐出ポート13の終端部13bから吸入ポート12の始端部12aの間に位置するものであり、これを第2シールランド15と称する〔図2(A)参照〕。
ロータ室1には、インナーロータ3、アウターロータ4及び案内手段Bとしてのアウターリング5が内装される〔図1,図2(B)参照〕。また、操作室2には、案内手段Bのアウターリング5を揺動動作させるための受圧突起部52が配置される。前記ロータ室1と、操作室2とは、連通されている。前記操作室2は、吐出ポート13と前記吸入ポート12から形成されたリリーフ流路にて連通されている。
インナーロータ3は、歯車状のロータであり、複数の外歯31,31,…が形成されている(図1参照)。インナーロータ3の直径方向中心位置には、駆動軸用のボス孔33が形成され、該ボス孔33には、駆動軸が貫通固定される。アウターロータ4は、環状に形成され、内周側に複数の内歯41,41,…が形成されている。
そして、インナーロータ3の外歯31の数は、アウターロータ4の内歯41の数よりも1つ少ないものとして構成され、インナーロータ3が一回転すると、アウターロータ4は一歯分遅れて回転する関係となる。インナーロータ3の外歯31,31,…と、アウターロータ4の内歯41,41,…によって複数の歯間空間S,S,…が構成される。また、インナーロータ3の外歯31とアウターロータ4の内歯41とは、円滑な回転を行うために隙間が設けられており、この隙間をチップクリアランスと称する。
前記インナーロータ3は、その回転中心P3の位置がロータ室1に対して不動である。そして、インナーロータ3の回転中心P3に対して、アウターロータ4はその回転中心P4が偏心量eだけ離れた位置にて回転する。該偏心量eは、不変であり、インナーロータ3とアウターロータ4とが、常に一定の間隔を維持しながら回転し、外歯31,31,…と、内歯41,41,…とのチップクリアランスを適正な状態に維持するものである。
前記インナーロータ3の回転中心P3と、前記アウターロータ4の回転中心P4との中心同士を結び且つ延長した仮想の線を基準線Lと称する(図1,図3参照)。アウターロータ4は、その回転中心P4がインナーロータ3の回転中心P3に対して所定の偏心量eを維持する軌跡に沿って揺動すると共に、基準線Lも揺動するものである。そして、前述した所定の軌跡は、インナーロータ3の回転中心P3を直径中心とし、その半径を偏心量eとした軌跡円Qと称する(図3参照)。
前記アウターロータ4の回転中心P4は、インナーロータ3の回転中心P3と偏心量eを一定に維持しつつ軌跡円Qに沿って揺動するものである〔図3(B)参照〕。つまり、基準線Lが回転中心P3を揺動中心として、初期位置線Laから最終位置線Lbまでの範囲を揺動する状態にしたがって前記アウターロータ4がアウターリング5の操作により揺動する。初期位置線Laと最終位置線Lbとのなす角度はθoである。
複数の歯間空間S,S,…は、インナーロータ3とアウターロータ4との回転に伴って、容積が拡縮して変化する。複数の歯間空間S,S,…の中でも容積が最大となる歯間空間Sを最大歯間空間Saと称する。また、歯間空間Sの容積が最小で、噛み合い状態となる部位を噛合い領域Sbと称する〔図3(A)参照〕。噛合い領域Sbは、インナーロータ3の外歯31がアウターロータ4の隣接する内歯41,41に食い込むように噛み合う領域となる。
噛合い領域Sbは、インナーロータ3の複数の外歯部31,31,…と、アウターロータ4の複数の内歯部41,41,…とが食い込むように噛み合う領域である。また、噛合い領域Sbでは、噛み合った外歯31と内歯41とのチップクリアランスは、略ゼロとなる。実際には、外歯31と内歯41とが接触する程度であり、微小なクリアランスもチップクリアランスが略ゼロとした概念に含まれる。
案内手段Bは、前記アウターロータ4の回転中心P4を軌跡円Qに沿って揺動させる役目をなすものである〔図2(B)参照〕。つまり、回転中心P3を揺動中心として、基準線Lが初期位置線Laから最終位置線Lbまでの範囲を揺動するようにアウターロータ4の位置を操作する。
案内手段Bは、アウターリング5,案内溝61及び案内ピン62とから構成される。アウターリング5は、略円環状に形成され、その内周側を包持内周部51と称する〔図2(B)参照〕。さらに、アウターリング5には、受圧突起部が外周側面より直径方向に突出形成されている。前記包持内周部51は、円形の内壁面として形成されたものであり、包持内周部51の内径は、アウターロータ4の外径と同一である。
さらに、具体的にはアウターリング5の内径は、アウターロータ4の外径よりも僅かに大きく、前記アウターロータ4が円滑に回動自在となるように、包持内周部51とアウターロータ4の間にクリアランスを有して挿入されるようになっているものであるが、この構成も同一の概念に含むものである。
アウターリング5の包持内周部51の直径中心P5は、該包持内周部51に挿入された状態のアウターロータ4の回転中心P4と位置が一致するように構成されている(図1,図3参照)。アウターリング5は、ロータ室1内において、アウターロータ4を包持内周部51に配置して、これを安定した状態に支持すると共に、操作手段を介してアウターリング5を揺動させる。
アウターリング5の外周側面の所定位置には受圧突起部52が形成されている〔図2(B)参照〕。該受圧突起部52は、前記ポンプハウジングAの操作室2に配置されつつ、包持内周部51側がロータ室1に収納される。アウターリング5の受圧突起部52は、弾性部材53によって、常時初期位置側を維持するように弾性付勢されている。該弾性部材53は、コイルバネが使用され、さらに具体的には引張りコイルバネが使用される。引張りコイルバネとした弾性部材53は、前記操作室2の初期位置側内壁と受圧突起部52との間に係止連結される。
案内溝61と案内ピン62は、アウターリング5を直径中心P5が前記軌跡円Qに沿って揺動できるように案内する役目をなす。案内溝61は、ポンプハウジングAのロータ室1の底面部1aに形成され〔図2(A)参照〕、案内ピン62は、アウターリング5に設けられている〔図2(B)参照〕。また、その反対に案内溝61がアウターリング5に形成され、案内ピン62がロータ室1の底面部1aに形成されても良い。
通常は、案内溝61及び案内ピン62はそれぞれ3個設けられている。案内溝61と案内ピン62とは、いわゆる角度の倍力機構である。そして、アウターリング5が角度で約10°回転した時に、インナーロータ3とアウターロータ4との相対角度が約20°〜30°変わるようにしている。
アウターリング5は、吐出ポート13から分岐するリリーフ流路から流入するリリーフオイルの圧力を、受圧突起部52によって受ける。そして、リリーフ圧力が弾性部材53の弾性付勢力を上回ると、アウターリング5は揺動を開始し、アウターロータ4をその回転中心P4が軌跡円Qに沿うようにして揺動させる。
次に、本発明における動作を説明する。ポンプ始動時には、駆動軸の回転に伴ってインナーロータ3と、案内手段Bのアウターリング5とが互いの外歯31,31,…と内歯41,41,…とを噛み合わせながら回転する。そして、前記歯間空間Sは吸入ポート12側で容積が拡大し、第1シールランド14を通過した後に吐出ポート13で収縮し、かかる容積を変化させることによってポンプ作用が行なわれる。すなわち、前記歯間空間Sは、吸入ポート12から第1シールランド14を通過して吐出ポート13に向かう行程で、吸入,吸入終了,圧縮,吐出というポンプとしての4つの行程を有する。
このように、操作手段Bにより、アウターリング5の可変前(低回転時)、可変途中(中回転時)、可変後(高回転時)のいずれの状態においても、噛合い領域Sbと、第2シールランド15とは、常に少なくとも一部が重なって配置される構成となる。そのために、第2シールランド15,アウターリング5,アウターロータ4の構成を以下の条件とする。
つまり、案内手段Bの揺動操作によるアウターロータ4の揺動の初期位置から最終位置における角度変化量θoは、第2シールランド15の角度θaと、噛合い領域Sbの角度θbとの和よりも小なる構成としている〔図3(A)参照〕。
すなわち、
Figure 2013221464
となる。
ここで、角度θoとは、アウターロータ4の初期位置線Laから最終位置線Lbにおける角度である〔図3(A)参照〕。つまり、アウターロータ4がアウターリング5によって初期状態から最終状態に揺動する範囲の角度となる。第2シールランド15の角度θaは、吐出ポート13の終端部13bから吸入ポート12の始端部12aと、インナーロータ3の回転中心P3とのなす角度のことである〔図3(A)参照〕。また、噛合い領域Sbの角度θbは、インナーロータ3及びアウターロータ4の歯数によって、角度の大きさは変化するものであるが、通常はインナーロータ3の外歯31と、アウターロータ4の内歯41とのチップクリアランスが略ゼロの範囲である。
本発明の実施形態では、インナーロータ3の外歯31の数を16とし、アウターロータ4の内歯41の数を17としている。インナーロータ3の回転中心P3と、アウターロータ4の回転中心P4を結ぶ基準線Lを0°とした時の角度と、チップクリアランスの関係をグラフにしたものが図7である。中心間を結ぶ線より吸入ポート側が吸入側で図7の右側、吐出ポート側が吐出側で図7の左側である。
このグラフでは、基準線Lより3.6°だけ吐出側にずれた位置から噛合い領域Sbが始まる。
具体的には、
Figure 2013221464
である。
この角度が、チップクリアランスが略ゼロの領域であり、インナーロータ3の外歯31がアウターロータ4の内歯41を押している領域である。この領域を噛合い領域Sbと呼ぶ。角度22.5°はインナーロータ4の外歯31の1歯分(すなわち、360°÷16)と等しい。この噛合い領域Sbは、インナーロータ3の外歯31及びアウターロータ4の内歯41の歯形によって異なり、吐出側のみ、吸入側のみ、吐出側と吸入側にまたがって形成される場合がある。
ポンプの始動直後におけるインナーロータ3とアウターロータ4とが低回転時には、ポンプ吐出圧がゼロ或いは極めて低く案内手段Bのアウターリング5は、弾性部材53によって静止状態である。噛合い領域Sbの回転方向後半部分が第2シールランド15上に位置する(図4参照)。また、インナーロータ3とアウターロータ4とが中回転時では、噛合い領域Sbは、第2シールランド15上に位置している(図5参照)。
インナーロータ3とアウターロータ4とが高回転時には、アウターリング5の受圧突起部52が吐出ポート13のリリーフ流路からリリーフオイルを受けてアウターリング5がアウターロータ4の回転中心P4を軌跡円Qに沿って揺動させる。これによって、噛合い領域Sbは、その回転方向前半部分が第2シールランド15上に位置するように移動する(図6参照)。
本発明では、以上述べたように、案内手段Bの揺動操作によるアウターロータ4の揺動の初期位置から最終位置における角度変化量θoは、第2シールランド15の角度θaと、噛合い領域Sbの角度θbとの和よりも小なる構成としたことにより、噛合い領域Sbの少なくともその一部が第2シールランド15上に存在することになる。したがって、第2シールランド15上ではチップクリアランスが略ゼロの噛合い領域Sbで仕切られるために、第2シールランド15側にて隣接する吸入ポート12と吐出ポート13との間でオイルが逆流することを極力抑制できる。
12…吸入ポート、13…吐出ポート、15…第2シールランド、3…インナーロータ、
4…アウターロータ、B…案内手段、e…偏心量、Sb…噛合い領域。

Claims (2)

  1. インナーロータと、該インナーロータの回転中心に対して所定の偏心量を有するアウターロータと、該アウターロータを前記インナーロータに対して前記偏心量を維持しつつ所定の軌跡に沿って揺動させる案内手段と、吸入ポートと吐出ポートと該吐出ポートの終端部と前記吸入ポートの始端部との間に形成された第2シールランドとを備えたポンプハウジングとからなり、前記インナーロータと、前記アウターロータの噛合い領域は、前記案内手段の揺動操作によるアウターロータの初期位置から最終位置に亘って前記第2シールランドの少なくとも一部と常に重なり合う構成としてなることを特徴とする可変容量オイルポンプ。
  2. 請求項1において、前記案内手段の揺動操作によるアウターロータの揺動の初期位置から最終位置における角度変化量は、前記第2シールランドの角度と前記噛合い領域の角度との和よりも小なる構成としてなること特徴とする可変容量オイルポンプ。
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