JPH11280667A - オイルポンプ装置 - Google Patents

オイルポンプ装置

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JPH11280667A
JPH11280667A JP10081641A JP8164198A JPH11280667A JP H11280667 A JPH11280667 A JP H11280667A JP 10081641 A JP10081641 A JP 10081641A JP 8164198 A JP8164198 A JP 8164198A JP H11280667 A JPH11280667 A JP H11280667A
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JP
Japan
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port
chamber
valve
suction
oil
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JP10081641A
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English (en)
Inventor
Hisashi Ono
壽 小野
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C15/00Component parts, details or accessories of machines, pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C2/00 - F04C14/00
    • F04C15/06Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04C2/08Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
    • F04C2/10Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
    • F04C2/102Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの増大及び大型化を招くことな
く、空気吸込みによるポンプ効率の低下及び騒音の増大
を防止する。 【解決手段】 ポンプ室10に形成される各空間群のう
ち拡大側空間22g〜22i、22kに対応させる吸込
ポート31を複数設け、制御弁7によって、オイルポン
プ1の作業状態を、複数の吸込ポート31が互いに制御
弁の第2及び第3ポートを介して連通して拡大側空間に
吸込作業を行わせる第1状態と、複数の吸込ポートのう
ちのいずれかに供給路5の吐出ポート33からの作動油
を制御弁の第1ポートを介して圧送して拡大側空間の一
部の吸込作業を不要とする第2状態に切換制御すると共
に、制御弁の弁体の第2ランド部77aにスプリング室
79aと第3ポート73を連通する連通孔77cを設け
ると共に、第1ランド部77bの軸長L1を第3ポート
の開口部の軸長L2よりも小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルポンプ装
置、特に回転数が変化する内燃機関等の駆動源により回
転駆動されるオイルポンプと、このオイルポンプから吐
出される作動油の一部を還流させ得る制御弁によって構
成されて、被送給部に所定量の作動油を圧送するオイル
ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオイルポンプ装置として、例え
ば、特開平9−256969号公報に開示されるものが
知られている。このオイルポンプ装置は、ロータ室を有
するハウジング、該ロータ室内に回転可能に嵌挿される
アウターロータ及び駆動源により回転駆動されることに
より容積を増減する複数の空間群を前記アウターロータ
との間に形成するインナーロータを有し、該空間群のう
ち縮小側空間が吐出ポートに連通し、拡大側空間がその
少なくも1つが油貯蔵部に連通される複数の吸込ポート
に分れて連通して、該吐出ポートから吐出される作動油
を被送給部に送給するオイルポンプと、このオイルポン
プから吐出される作動油の一部を還流させ得る制御弁と
から構成されている。制御弁は、軸方向に延びる弁室、
該弁室と前記吐出ポートとを連通する第1ポート、弁室
と前記複数の吸込ポートの内の前記貯蔵部に連通されて
いない少なくとも1つの吸込ポートとを連通する第2ポ
ート及び前記弁室と他の前記吸込ポートとを連通する第
3ポートを少なくとも有するボデーと、該ボデー内に摺
動可能に嵌挿され、前記第1ポートを通して流入する作
動油の圧力を受けると共に前記第1ポート、第2ポート
及び第3ポートの連通・遮断を制御する第1ランド部及
び該第1ランド部に連結される第2ランド部を有する弁
体と、前記第2ランド部により前記弁室内に区画形成さ
れるスプリング室内に配設され前記弁体を前記第1ラン
ド部へ向けて付勢するスプリングを備え、前記オイルポ
ンプの動作状態を、前記吐出ポートの吐出圧に応じた前
記弁体の移動により、前記第2ポートと前記第3ポート
との前記弁室を介した連通を許容すると共に前記第2ポ
ート及び第3ポートと前記第1ポートの連通を遮断し
て、前記油貯蔵部より前記複数の吸込ポートを介して前
記拡大側空間に作動油の吸込を行わせる第1状態と、前
記第1ポートと前記第2ポートとの前記弁室を介した連
通を許容すると共に前記第1ポート及び前記第2ポート
と前記第3ポートの連通を遮断して、前記第2ポートに
連通される前記吸込ポートに対応した一部の拡大側空間
に前記吐出ポートからの作動油を圧送する第2状態とに
切換可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したオイルポンプ
装置によれば、インナーロータの回転数が増加して必要
油圧が確保された場合において、排出される余剰の作動
油を複数ある吸込ポートの一部へ制御弁を介して圧送帰
還されるため、仕事効率の向上及びキャビテーションの
回避を図り得、これによりオイルポンプの駆動馬力の低
減を図ることができる。
【0004】ところで、上記したオイルポンプ装置の制
御弁においては、弁体の移動によりスプリング室が容積
変化をする為、該容積変化に伴う圧力変化により弁体の
移動が損なわれないように、スプリング室は常時大気に
開放されている。ところが、スプリング室が常時大気に
開放されていると、ポンプ作用時に第2ランド部を通し
て作動油中に空気が吸込まれやすく、空気吸込みによる
ポンプ効率の低下及び騒音の増大を招く恐れがある。こ
れら問題は、油貯蔵部又は該油貯蔵部に連通される吸込
ポートにスプリング室を連通することで解消することは
できるものの、これによると連通路形成の為にオイルポ
ンプのハウジング及び制御弁のボデーの大幅な変更が必
要となり当該オイルポンプ装置の製造コストが増大する
と共に、連通路の為のスペース増大により当該オイルポ
ンプ装置が大型化するという問題を招く。
【0005】それゆえ、本発明は、当該オイルポンプ装
置において、製造コストの増大及び大型化を招くことな
く、空気吸込みによるポンプ効率の低下及び騒音の増大
を防止することを、その課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた本発明の技術的手段は、当該オイルポンプ装置
において、制御弁の弁体の第2ランド部にスプリング室
と第3ポートを連通する連通孔を設けると共に、第1ラ
ンド部の軸長を第3ポートの開口部の軸長よりも小さく
したことである。
【0007】上記した手段によれば、駆動源の回転数及
びインナーロータの回転数が小さくて供給路の油圧が所
定域(Pm)よりも小さなときには、制御弁は第1状態
となり、複数の吸込ポートが一つの吸込ポートとなって
拡大側空間に作動油が吸込まれる。従って、オイルポン
プは、拡大側空間の全部が吸込を行い、よって、インナ
ーロータの回転数が小さくても、被送給部に送給される
必要油圧は確保される。
【0008】一方、インナーロータの回転が増して吐出
ポートからの吐出量が増し、供給路の油圧が所定域より
も大きくなったときには、制御弁は第2状態となり、拡
大側空間の一部だけで吸込を行わせる。これにより、ポ
ンプの仕事が低減され、それにもかかわらず被送給部に
送給される必要油圧は確保される。換言すれば、駆動源
及びロータの回転数が増して吐出ポートからの吐出量が
増し、供給路の油圧が所定域よりも大きくなり、供給路
のみで必要油圧が確保される場合には、拡大側空間の一
部だけで吸込をさせ、残りの拡大側空間には余剰の作動
油を圧送することで吸込が行われなくなる。このとき、
制御弁のスプリング室は弁体の第2ランド部に形成され
る連通孔を介して第3ポートと連通しているため、弁体
の移動による容積変化によりスプリング室の圧力が変化
することがなく、これにより弁体の移動が損なわれるこ
とはない。
【0009】また、供給路の油圧が更に増大すると制御
弁は第2状態から第1ランド部が第1ポート、第2ポー
ト及び第3ポートを連通する位置になる状態まで移動す
るが、このとき第1ランド部の軸長は第3ポートの開口
部の軸長よりも小さくされているため、第1ランド部に
よりスプリング室と第3ポート間の連通が遮断されるこ
とはないので、弁体の良好な作動が確保される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従ったオイルポン
プ装置の一実施形態を図面に基づき、説明する。この実
施形態は、車両に搭載して内燃機関のクランクシャフト
により回転して油圧を発生させるものである。
【0011】図1にオイルポンプ装置の概念構成図を示
す。図1に示すオイルポンプ装置に係わるオイルポンプ
1は金属製(例えば、アルミ系合金、鉄系合金)のハウ
ジング1aを備えている。ハウジング1aには円筒状の
ロータ室1a1が形成されており、該ロータ室1a1内
にはその内周に多数個の内歯11を備えたアウターロー
タ3が回転自在に嵌合されている。アウターロータ3内
には、アウターロータ3の軸心に対して所定量偏心した
軸心を有するインナーロータ2が同偏心軸を中心に回転
可能に配設されている。インナーロータ2は駆動源とし
ての内燃機関のクランクシャフトに接続され、クランク
シャフトと共に回転する。尚、インナーロータ2の回転
数は一般的には600〜7000rpm程度となるよう
に設計されている。
【0012】インナーロータ2は、その外周に多数個の
外歯21を備えている。この外歯21及び内歯11は、
トロコイド曲線又はサイクロイド曲線で規定されてい
る。インナーロータ2の回転方向は、反時計方向(矢示
A1)方向であり、インナーロータ2の回転に伴いイン
ナーロータ2の外歯21が内歯11に次々と入り込み、
アウターロータ3も同方向に回転する。外歯21と内歯
11とにより図1に示す空間22a〜22kに分割され
たポンプ室10が形成される。図1に示す空間22aは
最も容積が大きなものであり、空間22fは最も容積が
小さなものである。
【0013】空間22aよりも下流の空間22b〜22
f(縮小側空間)は、次第に容積が縮小するため吐出圧
が生成され、作動油の吐出作用が得られる。また、空間
22fよりも上流の空間22g〜22k(拡大側空間)
は、次第に容積が増大するため吸込圧が生成され、作動
油の吸込作用が得られる。
【0014】オイルポンプ1のハウジング1aには、上
記空間22b〜22fに連通した吐出ポート33が形成
されている。吐出ポート33は、インナーロータ2の回
転に伴いポンプ室10から作動油を吐出するポートであ
る。ハウジング1aには、また、吸込ポート31が吸込
ポートAと吸込ポートBとに分割されて形成されてい
る。吸込ポートAは、空間22g〜22iに連通し、吸
込ポートBは空間22kに連通している。
【0015】本実施形態では、矢印A1に示す回転方向
において、吸込ポートBは吸込ポートAよりも下流に位
置している。また吸込ポートAの開口面積は、吸込ポー
トBの開口面積に比して大きく設定されている。図1か
ら理解できるように、内歯11と外歯21との接触点E
1、E2によって、吸込ポートAと吸込ポートBを区分
けしている。よって、吸込ポートAと吸込ポートBと
は、ポンプ室10の周方向において互いに連通しておら
ず、従って、吸込ポートAと吸込ポートBとは互いに独
立した吸込機能を有する。また、吸込ポートAには、オ
イルパン、リザーバ、オイルタンク等の油貯蔵部69に
延在した吸込管路66が連通している。勿論、この油貯
蔵部69には、被送給部80に送給された作動油の一部
が帰還されるようになっている。
【0016】吐出ポート33に連通した供給路5は、内
燃機関の送給部80に作動油を導出する通路であり、途
中に分岐路6Aをもつ。分岐路6Aの先端はスプール形
の制御弁7の制御ポート(第1ポート)71に接続され
ている。制御弁7は、オイルポンプ1のハウジング1a
に形成された弁室78内に軸方向に摺動可能に配設され
た弁体77を有し、該弁体77は、制御ポート71に常
時連通されるヘッド室75を弁室78内に形成する第1
ランド部77bと、弁体77を常時ヘッド室75へ向け
て付勢するスプリング79が収容されたスプリング室7
9aを弁室78内に形成する第2ランド部77aとを備
えている。第1ランド部77aと第2ランド部77bの
間は小径の軸部で連結されており、これにより両ランド
部77a、77b間に弁通路76が形成される。弁室7
8には、吸込ポートAに通路62を介して連通した第1
中間ポート(第3ポート)73と、吸込ポートBに通路
63を介して連通した第2中間ポート(第2ポート)7
4とが形成されている。第2中間ポート74は、弁体7
7がヘッド室75内の油圧によりスプリング79に抗し
て摺動することにより、第1ランド部77bによって制
御ポート71及び第3中間ポート73とのヘッド室75
及び弁通路76を介した連通を開閉制御されるように、
弁室78内に開口しており、第1中間ポート73は、弁
体77の上記摺動により第1ランド部77bによって弁
通路76及びヘッド室75を介した第2中間ポート74
及び制御ポート71との連通を開閉制御されるように弁
室78内に開口している。図1及び図2に示すように、
第2中間ポート74の弁室78への開口部には、該開口
部の弁室78の軸方向の長さを第1ランド部77bの軸
方向のシール長さL1よりも実質的に大きくさせるサイ
ド通路74aが形成されている。また、図4に示すよう
に、第1中間ポート73の弁室78への開口部には、該
開口部の弁室78の軸方向の長さL2を第1ランド部7
7bの軸方向のシール長さL1よりも実質的に大きくさ
せるサイド通路73aが形成されている。また、第2ラ
ンド部77aにはスプリング室79aと弁通路76を連
通する連通孔77cが形成されており、これにより常時
スプリング室77aは弁通路76を介して第1中間ポー
ト73に連通される。
【0017】従って、弁体77の位置によって、制御弁
7は、オイルポンプ1の動作状態を、第1状態(第1、
第2中間ポート73、74を弁通路76を介して連通
し、吸込ポートA、Bを互いに連通した状態)、第2状
態(制御ポート71、第2中間ポート74をヘッド室7
5を介して連通し、分岐路6Aを吸込ポートBに連通し
た状態)及び第3状態(制御ポート71、第1中間ポー
ト73、第2中間ポート74をヘッド室75を介して連
通し、分岐路6Aを吸込ポートA及びBに連通した状
態)に切換制御可能に構成される。尚、上記したよう
に、第1ランド部77aの軸方向のシール長さL1<第
2中間ポート74の開口部の軸方向長さとされているこ
とから、制御弁7は第1状態と第2状態との間の過渡状
態であって、第1中間ポート73と第2中間ポート74
が弁通路76を介して連通し、第2中間ポート74と制
御ポート71がヘッド室75を介して連通する切換過渡
状態とにも切換制御される。
【0018】また、本実施形態においては、上記状態変
化の際に弁体77の移動に伴いスプリング室77aは容
積変化をするものの、常に連通孔77c等を介して第1
中間ポート73に連通されているので、圧力変化をする
ことはなく、スプリング室77aの圧力変化により弁体
77はその移動が損なわれることなく作動する。更に、
上記したように、第1ランド部77aの軸方向のシール
長さL1<第1中間ポート73の開口部の軸方向長さL
2とされていることから、制御弁7は第2状態と第3状
態との間の過渡状態であっても、第1ランド部77bが
第1中間ポート73の開口を閉塞することはない。した
がって、この過渡状態において第1ランド部77bによ
り第1中間ポート73が閉塞され、スプリング室77a
及び弁通路76が密封されることが的確に防止され、常
に弁体77の移動は良好に保たれる。尚、本実施形態に
おいては、このようにスプリング室79aが制御弁7の
内部で吸込ポート31Aに連通されており、ハウジング
1aに別途通路を形成する必要がなく、製造コストの低
減及び当該装置の小型化が図られる。尚、第1状態は、
図1に対応し、第2状態は図3に、第3状態は図4に、
切換過渡状態は図2に夫々対応している。また、通路6
2、63、分岐路6A、吸込管路66の一部、供給路5
の一部は制御弁7と同様にオイルポンプ1のハウジング
1aに形成されている。
【0019】上記した構成からなるオイルポンプ装置の
作用を説明する。
【0020】クランクシャフトの回転数が零から上昇す
る低回転域では、スプリング79の力が供給路5の油圧
より勝り、制御弁7は、図1のように各中間ポート7
3、74を弁通路76で連通し、吸込ポートA及びBを
互いに連通する。両吸込ポートA及びBが連通すること
は、空間22g〜22kが吸込を行うことであり、オイ
ルポンプ1は、油貯蔵部69の作動油を吸込通路66を
通して空間22g〜22kより吸込み、空間22b〜2
2eより吐出ポート33に吐出する。吐出した作動油は
供給路5から内燃機関に送給される。
【0021】このとき、図5に示す低回転域(回転数0
<N≦N1)の特性が得られる。図5において、特性α
は、吸込ポートA及びB共に吸込が行われる場合の吐出
特性であり、特性βは、吸込ポートA及びBのいずれか
一方の吸込が行われる場合の吐出特性である。低回転域
の特性は、上記特性αに一致したものとなる。このよう
に内燃機関の回転数が低回転域にあっては、通常の吸込
と吐出が行われ、必要油圧は充分確保される(第1状
態)。
【0022】一方、内燃機関の回転数が増加して低回転
域と中間回転域の境界値N1(内燃機関の回転数が例え
ば、1500rpm)を越えた場合には、インナーロー
タ2の回転数も増す。この場合には、吐出ポート33か
らの作動油の吐出量が増加するので、供給路5の作動油
の油圧も境界値N1に応じて上昇し、所定域(Pm)よ
りも大きくなる。この油圧(PN1)により、弁体77
が図1においてスプリング79に抗して図示左方に摺動
され、図2に示すように、中間回転域の前半では、制御
弁7は、弁体77の第1ランド部77bが第2中間ポー
ト74を弁通路76及びヘッド室75に開口させ、切換
過渡状態に位置される。この切換過渡状態では、吸込ポ
ートA(空間22g〜22i)で吸込がなされると共
に、吸込ポートB(空間22k)で通路63の一部が開
口することにより絞られた第2中間ポート74、弁通路
76、第1中間ポート73及び通路62を介して吸込み
がなされる(吸込ポートBでは、制限された吸込がなさ
れる)。これと同時に、吸込ポートBが、通路63、そ
の一部が開口することにより絞られた第2中間ポート7
4、ヘッド室75及び制御ポート71を介して分岐路6
Aと連通し、これにより内燃機関の被送給部80に送給
されるべき作動油の一部が吸込ポートBにて吸込まれる
(圧送される)。このとき、図5に示す中間回転域の前
半(N1<N<N2)の特性が得られる。更に内燃機関
の回転数が増加してN2以上になると、インナーロータ
2の回転数も増加し、吐出ポート33からの作動油の吐
出量が増加して供給路5の作動油の油圧も更に上昇す
る。この油圧(PN2)は、図3から理解できるように
弁体77を図において左側に更に移動し、第1中間ポー
ト73と第2中間ポート74の弁通路76を介した連通
を遮断する。これにより、油貯蔵部69の作動油を吸込
むポンプ動作は、空間22g〜22iのみで行われる
(第2状態)。このように、第1状態と第2状態との切
換過渡期にはL1<L2の設定による切換過渡状態によ
り、第2中間ポート74の開口が第1ランド部77bに
より閉塞されることはないので、第2中間ポート74が
閉塞された状態で空間22kがインナーロータ2の回転
に応じて容積を拡大する(吸込み動作を行う)ことはな
い。このため、キャビテーションによる異音、エロージ
ョンの発生が回避される。
【0023】また、上記中間回転域の後半においては、
第2中間ポート74が分岐路6Aと連通し、内燃機関に
送給されるべき作動油の一部が分岐路6A→ヘッド室7
5→通路63を経て吸込ポートBに圧送される。従っ
て、吸込ポートBに連通した空間22kは吸込を行わ
ず、吐出された作動油が空間22kに圧送され、オイル
ポンプ1の行う仕事は吸込ポートAに連通した22g〜
22iだけで行われる。このときの吐出特性は、図5に
示すように、低回転域の増加特性より吸込ポートBの特
性分が減じられたものとなり、オイルポンプ1の吸込仕
事を減じて内燃機関に必要な油圧を効率良く得ることが
できる(中間回転域)。尚、本実施形態では、図5にお
いて、中間回転域の前半の特性線が特性βと交差する回
転数N2(吐出圧PN2)にて上記した過渡状態から第
2状態へと切替わるようにしたが、本発明では、例えば
第2中間ポート74の位置を適宜変更することにより、
この切替わる回転数(吐出圧)は、N2(PN2)以下
に設定される。尚、第2状態に切替わった後は、速やか
に特性βに沿った吐出特性となる。
【0024】更に内燃機関の回転数が上昇し、中間回転
域と高回転域の境界値N3を越えると、供給路5の作動
油の油圧(PN3)も上昇し、図4に示すように、制御
弁7の弁体77は更に左側に移動され、分岐路6Aが吸
込ポートA及びBに連通させる。これにより、供給路5
からの作動油の一部が空間22g〜22i、22kに圧
送される(第3状態)。即ち、供給路5に送給された作
動油の一部がオイルポンプ1で循環して、ポンプ仕事を
低減する。この時の吐出特性は、図5の回転数N3以上
の領域に示すように、その後の回転数の増加に応じて中
間回転域と同様の増加特性を呈する。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、制御弁の
弁体の第2ランド部にスプリング室と第3ポートを連通
する連通孔を設けると共に、第1ランド部の軸長を第3
ポートの開口部の軸長よりも小さくしたことにより、ス
プリング室を制御弁内部で常時油貯蔵部又は該油貯蔵部
に連通される吸込ポートに連通することができる。この
ため、スプリング室と油貯蔵部又は該油貯蔵部に連通さ
れる吸込ポートとを別途連通路を設けて連通する必要が
なく、当該オイルポンプ装置において、製造コストの増
大及び大型化を招くことなく、空気吸込みによるポンプ
効率の低下及び騒音の増大を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従ったオイルポンプ装置の一実施形態
の低回転域(制御弁の第1状態)における状態を示す構
成図である。
【図2】図1に示す一実施形態の中間回転域前半(制御
弁の切換過渡状態)における動作説明図である。
【図3】図1に示す一実施形態の中間回転域後半(制御
弁の第2状態)における動作説明図である。
【図4】図1に示す一実施形態の高速回転域(制御弁の
第3状態)における動作説明図である。
【図5】図1に示す一実施形態の吐出特性図である。
【符号の説明】
1 オイルポンプ 1a ハウジング(ボデー) 1a1 ロータ室 2 インナーロータ 3 アウターロータ 5 供給路 6A 分岐管 7 制御弁 31 吸込ポート 33 吐出ポート 71 制御ポート(第1ポート) 73 第1中間ポート(第3ポート) 73a サイド通路(第3ポートの開口) 74 第2中間ポート(第2ポート) 77 弁体 77a 第2ランド部 77b 第1ランド部 78 弁室 A 一方の吸込ポート B 他方の吸込ポート L1 第1ランド部のシール長さ L2 第1中間ポート(第3ポート)の開口長さ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータ室を有するハウジング、該ロータ
    室内に回転可能に嵌挿されるアウターロータ及び駆動源
    により回転駆動されることにより容積を増減する複数の
    空間群を前記アウターロータとの間に形成するインナー
    ロータを有し、該空間群のうち縮小側空間が吐出ポート
    に連通し、拡大側空間がその少なくも1つが油貯蔵部に
    連通される複数の吸込ポートに分れて連通して、該吐出
    ポートから吐出される作動油を被送給部に送給するオイ
    ルポンプと、 軸方向に延びる弁室、該弁室と前記吐出ポートとを連通
    する第1ポート、弁室と前記複数の吸込ポートの内の前
    記貯蔵部に連通されていない少なくとも1つの吸込ポー
    トとを連通する第2ポート及び前記弁室と他の前記吸込
    ポートとを連通する第3ポートを少なくとも有するボデ
    ーと、該ボデー内に摺動可能に嵌挿され、前記第1ポー
    トを通して流入する作動油の圧力を受けると共に前記第
    1ポート、第2ポート及び第3ポートの連通・遮断を制
    御する第1ランド部及び該第1ランド部に連結される第
    2ランド部を有する弁体と、前記第2ランド部により前
    記弁室内に区画形成されるスプリング室内に配設され前
    記弁体を前記第1ランド部へ向けて付勢するスプリング
    を備え、前記オイルポンプの動作状態を、前記吐出ポー
    トの吐出圧に応じた前記弁体の移動により、前記第2ポ
    ートと前記第3ポートとの前記弁室を介した連通を許容
    すると共に前記第2ポート及び第3ポートと前記第1ポ
    ートの連通を遮断して、前記油貯蔵部より前記複数の吸
    込ポートを介して前記拡大側空間に作動油の吸込を行わ
    せる第1状態と、前記第1ポートと前記第2ポートとの
    前記弁室を介した連通を許容すると共に前記第1ポート
    及び前記第2ポートと前記第3ポートの連通を遮断し
    て、前記第2ポートに連通される前記吸込ポートに対応
    した一部の拡大側空間に前記吐出ポートからの作動油を
    圧送する第2状態とに切換可能な制御弁とを具備するオ
    イルポンプ装置において、前記第2ランド部に前記スプ
    リング室と前記第3ポートを連通する連通孔を設けると
    共に、前記第1ランド部の軸長を前記第3ポートの開口
    部の軸長よりも小さくしたことを特徴とするオイルポン
    プ装置。
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