JP4521005B2 - オイルポンプにおける圧力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出ポートが2つ存在し、該2つの吐出源を提供する手段として3つのロータを使用した可変流量タイプのオイルポンプであって、油路切り替え方法を工夫することで、圧力(油圧)特性を多段特性でなく、一般的なオイルポンプの圧力特性と同様の特性のままでありながら、フリクションを低減することができるオイルポンプにおける圧力制御装置に関する。
従来より、2か所にオイルを輸送する手段としての3つのロータ自体は特許文献1により公知である。該特許文献1では、2箇所にオイルを輸送する手段として示されているだけで、それ以上の効果は示されていない。
特開平11−280666号 特開2005−140022 特開2002−70756
引用文献1では、内側ロータと外側ロータでの流量は一度製作してしまえば歯形が決まっているため、流量比率はどんな回転数でも略一定である。特に、内側歯形と外側歯形の諸元によっては内側歯間空間と外側歯間空間との間に圧力差が発生し、中間ロータが片側に押し付けられ歯面の摩耗が促進される恐れがある。つまり、圧力差によって、中間ロータの片減りが発生する重大な欠点がある。
特許文献2は、望んだ回転数域でオイルをリリーフさせることで、無駄仕事を減らし、その回転数域での効率アップを狙ったものである。第13頁図8を見ると、望んだ回転数域での吐出量を下げることで、無駄仕事を減らし、効率をアップさせている。このように可変流量オイルポンプにすることにより、効率をアップさせることができるが、以下のような問題が存在する。
一組のロータの吐出ポートを2分割することから吐出流路一つ一つの開口面積が少なくなり、それをカバーするためにはロータ径を大きくせざるを得ず、ロータ径を大きくするとフリクション(トルク)が大きくなり、効率が低下する欠点がある。また、無駄仕事を排除するため可変容量仕様にして効率アップを狙ったのに、効率ダウンしてしまう不都合がある。さらに、一組のロータの吐出ポートを2つに分割しただけなので、2つの吐出ポ一トのロータ諸元は当然同一であり、2つの吐出量の分配比の自由度には限界がある。つまり、ポート位置、開口面積には一定の設計的制約があるためである。また、2つの吐出源が同一ロータからの吐出であるため、吐出脈動のタイミングが重なり合い、騒音・振動が重なり合って大きくなってしまう欠点もある。また、ロータが1組のため、無駄仕事が発生しても、削減する手段がロータに無いという欠点もある。
そこで、本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)としては、吐出ポートが2つ存在し、該2つの吐出源を提供する手段として3つのロータを使用した可変流量タイプのオイルポンプであって、油路切り替え方法を工夫することで、圧力(油圧)特性を多段特性でなく、一般的なオイルポンプの圧力特性(引用文献3において、その第7頁の図10の点線を通過する非階段状の特性があり、バルブはリリーフON,0FFのみの機能を持つものである。また、特性の変極点は略1つである。)と略同様の特性のままでありながら、フリクションを低減することができる3つのロータを使用したオイルポンプを実現することである。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、アウターロータと中間ロータとインナーロータとで構成される3つのロータを有するオイルポンプにおいて、前記アウターロータと前記中間ロータとに外周側吸入ポート及び外周側吐出ポートが設けられ、前記中間ロータと前記インナーロータとに内周側吸入ポート及び内周側吐出ポートが設けられ、前記アウターロータと前記中間ロータと前記外周側吸入ポート及び前記外周側吐出ポートとからなるメーンポンプと、前記中間ロータと前記インナーロータと前記内周側吸入ポート及び前記内周側吐出ポートとからなるサブポンプとをそれぞれ備え、前記メーンポンプの外周側吐出ポートからエンジンに送油する第1吐出路と、前記メーンポンプの外周側吸入ポートに帰還する第1帰還路と、前記サブポンプの内周側吐出ポートから前記エンジンに送油する第2吐出路と、前記サブポンプの内周側吸入ポートに帰還する第2帰還路と、弁本体が前記サブポンプからの吐出口と前記第1吐出路との間に設けられた圧力制御弁とからなり、前記第1吐出路と前記第2吐出路とが連結され、低回転域には、前記第1吐出路及び第2吐出路のみが開口された状態で、中回転域には、前記第1吐出路と第2吐出路とが開口されると共に、前記第1帰還路は閉鎖されて前記第2帰還路が開口された状態で、高回転域には、前記第2吐出路は閉鎖されて前記第1吐出路が開口され、前記第1帰還路及び第2帰還路は開口された状態でそれぞれ流路制御されてなることを特徴とするオイルポンプにおける圧力制御装置としたことにより、前記課題を解決した。
請求項1の発明においては、特に、3つのロータを使用した可変流量タイプのオイルポンプであっても、設計段階で決定する圧力比を他の吐出路及び帰還路の存在によって圧力差をなくすことができるし、サブポンプを構成する中間ロータが片側に押し付けられなくなり、その歯面の摩耗を防止でき、耐久性を向上させることができるという最大の利点がある。さらに、メーンポンプとサブポンプとの高速回転時はサブポンプの第2吐出路が完全に閉塞されてサブポンプは独立回路になり、サブポンプは無駄な仕事圧力を発生させなくてもポンプ全体圧が低下することはないという効果を得られる。また、仕事=圧力×流量のため、圧力を下げられれば無駄仕事は削減出来、メーンポンプとサブポンプとが連通していないのでサブポンプの圧力を大きく下げられる。
また、サブポンプは、高回転時には独立回路のため、同ポンプの帰還路開口面積を大きくすれば、より一層油が吐き出され、同ポンプの圧力はより低下する。その2つの吐出源を1つの吐出ポートを分割することなく、それぞれ1つの吐出ポートとして成り立たせることができるため、流量が分割されない。よって通常の1組のロータと比較して、3つのロータはロータ径を小さく出来て、ロータの摺動面積を減少できるため、フリクション(トルク)が小さくなり、ポンプ効率をアップさせることができる。さらに、3つのロータはロータとしてみれば2組のロータでできているため、片方のロータの無駄仕事を削減させることができる利点もある。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明すると、各回に示したものは、3つのロータ型のオイルポンプであって、主に、アウターロータ1と中間ロータ2とインナ一ロータ3とで構成されている。前記アウターロータ1と前記中間ロータ2とに、外周側吸入ポート4及び外周側吐出ポート5が、前記中間ロータ2と前記インナーロータ3とに、内周側吸入ポート6及び内周側吐出ポート7がそれぞれ設けられている。前記アウターロータ1と前記中間ロータ2と外周側吸入ポート4及び外周側吐出ポート5とを総称してメーンポンプAと、前記中間ロータ2と前記インナーロータ3と内周側吸入ポート6及び内周側吐出ポート7とを総称してサブポンプBとそれぞれいう。
3つのロータ型のオイルポンプには、前記メーンポンプAの外周側吐出ポート5からエンジンEに送油する第1吐出路11と、前記メーンポンプAの外周側吸入ポート4の吸入路8に帰還する第1帰還路12と、前記サブポンプBの内周側吐出ポート7からエンジンEに送油する第2吐出路13と、前記サブポンプBの内周側吸入ポート6の吸入路9に帰還する第2帰還路14とからなり、前記第1吐出路11の中間の適宜な位置と前記第2吐出路13の端部側とが連結されている。また、前記吸入路8と前記吸入路9とを総称して吸入体Dとすることもある(図4参照)。また、前記第1帰還路12と前記第2帰還路14とを総称して帰還路Eとすることもある(図4参照)。
Cは圧力制御弁であって、弁本体20と弁ハウジング30とで構成され、前記第1吐出路11、第1帰還路12、第2吐出路13、第2帰還路14間に設けられている。前記弁本体20は、第1弁部21と細径連結部23と第2弁部22とから構成されている。前記第1弁部21と第2弁部22を有する弁を2弁型の圧力制御弁Cという。また、前記圧力制御弁Cには、前記弁本体20に対して適宜摺動可能な長穴部31が形成され、該長穴部31内において前記弁本体20の第2弁部22の後部側に固定された蓋体33より圧縮コイルバネ40による弾発力にて前記第1弁部21側に常時抑圧されている。32は停止段部で、前記第1吐出路11の適所に位置すると共に、前記長穴部31の端に形成されている。
前記圧力制御弁Cの制御には、圧力状況、前記弁本体20の直径、圧縮コイルバネ40のバネ定数などを種々決定する事項が存在するが、前記第1吐出路11の吐出圧の変化などによっても、種々の条件を満たす必要がある。具体的には、低回転域には、図1に示すように、第1吐出路11及び第2吐出路13のみが開口された状態で、中回転域には、図2に示すように、第1吐出路11と第2吐出路13とが開口されると共に、前記第1帰還路12は閉鎖されて第2帰還路14が開口された状態で、高回転域には、図3に示すように、第2吐出路13は閉鎖されて第1吐出路11が開口され、第1帰還路12及び第2帰還路14は開口された状態でそれぞれ流路制御されることが必要である。
次に、圧力制御弁Cの動作について説明する。まず、メーンポンプA及びサブポンプBが低回転域の場合、つまりエンジン回転数が低回転域の場合は、図1の状態であり、メーンポンプAもサブポンプBも帰還路は圧力制御弁Cの第1弁部21及び第2弁部22にて塞がれ、第1吐出路11及び第2吐出路13から吐出されたオイルは全てエンジンに吐出される。メーンポンプAの第1吐出路11とサブポンプBの第2吐出路13は連通しているので、圧力は等しくなる。また帰還路は塞がれているので、オイルポンプ全体の吐出流量はメーンポンプA及びサブポンプBの流量を足したものとなる。回転数と吐出圧力との特性表[図8(A)参照]又は回転数と吐出流量との特性表[図8(B)参照]における低回転域となる。
さらに、エンジンの回転数が上昇した状態を、中回転域とする。この状態は、図2の状態であり、第2帰還路14の開口部141が開口開始となると共に、第2吐出路13の開口部131が閉鎖開始となる。具体的に説明する。メーンポンプAの第1吐出路11とサブポンプBの第2吐出路13は連通したままである。サブポンプBの第2帰還路14の開口部141の開口が開始となるので、まずサブポンプBの圧力上昇が停止する。同時に、第1吐出路11と第2吐出路13は連通しているのでメーンポンプAの吐出からサブポンプBの吐出側にオイルが逆流しそのままサブポンプBの第2帰還路14から排出され、サブポンプBの吸入路9に帰還する。この一連の作用状態によってメーンポンプA吐出とサブポンプB吐出の圧力が略等しくなる。
中回転域では回転数が上昇するにしたがって、サブポンプBの第2吐出路13の開口部131がだんだん閉じていき、サブポンプBの第2帰還路14の開口部141がだんだん開いてくるため、回転数が上昇しても全体の流量はほとんど増加しない。サブポンプBの吐出の真の表面にあらわれない圧力は実際にはサブポンプBの第2帰還路14の開口部141がだんだん開いてくるために、徐々に下がる。しかし、第1吐出路11と第2吐出路13は連通しているため、メーンポンプAとサブポンプBの圧力は等しくなり、サブポンプBの圧力につき表面上は下がらない。
また、中回転域では第1帰還路12の開口部121はまだ開いていないため、メーンポンプAの吐出流量は回転数と共に増えていく。サブポンプBの吐出流量は回転数と共にサブポンプBの第2帰還路14の開口部141が開いてくるため、流量は減っていく。ある一定以上の回転数になるとメーンポンプAの吐出からの逆流量の方がサブポンプBの吐出流量を上回るため、サブポンプBの吐出流量は差し引きマイナスとなる。このようにマイナスにもできるのでオイルポンプ合計流量は2つのポンプを合計した流量にもできるし、1つのポンプ以下の流量にもでき、幅広く可変できる。この中回転域は、回転数と吐出圧力又は吐出流量との圧力特性表(図8参照)に表れ、メーンポンプAは単調増加するが、サブポンプB側は、逆流してマイナスとなり、メーンポンプAとサブポンプBとの合計した圧力連結線が従来のオイルポンプの圧力特性とほぼ同じにできる。
さらに、エンジンの回転数が増加した状態を、高回転域とする。この状態は、図3の状態であり、第1帰還路12の開口部121の開口開始となると共に、第2吐出路13の開口部131の閉鎖終了となる。具体的に説明する。サブポンプBの吐出が完全に閉鎖されるため、メーンポンプAの吐出とサブポンプBの吐出の連通が無くなる。すなわちサブポンプBはメーンポンプAから独立した油回路となる。サブポンプBにはメーンポンプAの吐出からの圧力が到達できず、サブポンプBの第2帰還路14から帰還されるだけとなり、サブポンプBの圧力は一気に低下する。サブポンプBへの逆流も停止し、サブポンプBから吐出されたオイルは全て第2帰還路14を介して帰還されるため、サブポンプBからエンジンEへの流量はゼロとなる。
つまり、サブポンプBの流量はゼロとなり、サブポンプBの吐出は全く仕事をしないため、フリクション(トルク)が一気に低下し、無駄仕事が削減できるためポンプ全体の効率が上昇する。この高回転域は、回転数と吐出圧力又は吐出流量との圧力特性表(図8参照)に表れ、メーンポンプAは緩やかに上昇するが、サブポンプBは閉鎖状態であり、メーンポンプAとサブポンプBとの合計した圧力連結線がメーンポンプAのみとなる。このように、サブポンプBの圧力が下がり、フリクション(トルク)が低減するため効率が上昇する。
メーンポンプAの圧力については、中回転域では、第1吐出路11と第2吐出路13が連通しているために、オイルが第2帰還路14を通って帰還されていたが、高回転域では、第1帰還路12から引き続き帰還されるため、メーンポンプAの圧力は、中回転域でも高回転域でも、ほとんど変わらない。また、メーンポンプAの流量は第1帰還路12の開口部121が開口し、開口した瞬間に第1帰還路12に流れ出すため、流量が一旦低下した後はあまり変化しない。厳密に説明すると、回転数の上昇にしたがって極僅かに上昇する。
ポンプ全体(メーンポンプAとサブポンプBの総和)としての「圧力」は、サブポンプBの第2吐出路13の開口部131が完全閉鎖されているため、メーンポンプAのみの圧力となる。メーンポンプAの圧力は第1帰還路12の開口部121が開口しているため、あまり変化しないが、厳密に言えば回転数増加にしたがって、極僅かずつ増加する。また、ポンプ全体としての「流量」は、サブポンプBの第2吐出路13の開口部131が完全閉鎖されているため、メーンポンプAの「流量」がポンプ全体流量となる。メーンポンプAの流量は第1帰還路12の開口部121が開口しているため、あまり変化しないが、厳密に言えば回転数増加にしたがって、極僅かずつ増加する。
さらに、圧力制御弁Cの別の実施形態について説明する。該圧力制御弁Cは、弁本体20と弁ハウジング30とで構成され、前記第1吐出路11、第1帰還路12、第2吐出路13、第2帰還路14間に設けられている。前記弁本体20は、第1弁部21と細径連結部23と第2弁部22と第3弁部24と細径連結部25とから構成されている。他の構成は、図1乃至図3と同等である。前記第1弁部21と第2弁部22と第3弁部24とを有する弁を3弁型の圧力制御弁Cという。
この作用について説明する。まず、メーンポンプA及びサブポンプBが低回転域の場合、つまりエンジン回転数が低回転域の場合は、図4の状態であり、メーンポンプAもサブポンプBも帰還路は圧力制御弁Cの第1弁部21及び第3弁部24にて塞がれ、第1吐出路11及び第2吐出路13から吐出されたオイルは全てエンジンに吐出される。メーンポンプAの第1吐出路11とサブポンプBの第2吐出路13は連通しているので、圧力は等しくなる。また帰還路は塞がれているので、オイルポンプ全体の吐出流量はメーンポンプA及びサブポンプBの流量を足したものとなる。
さらに、エンジンの回転数が上昇した状態を、中回転域とする。この状態では、図5の状態であり、第2帰還路14の開口部141が開口開始となると共に、第2吐出路13の開口部131が閉鎖になるように開始される。その説明は省略する。エンジンの回転数が増加した状態を、高回転域とする。この状態では、図6の状態であり、第1帰還路12の開口部121の開口開始となると共に、第2吐出路13の開口部131の閉鎖の終了となる。サブポンプBの吐出が完全に閉鎖されるため、メーンポンプAの吐出とサブポンプBの吐出の連通が無くなる。すなわちサブポンプBはメーンポンプAから独立した油回路となる。サブポンプBにはメーンポンプAの吐出からの圧力が到達できず、サブポンプBの第2帰還路14から帰還されるだけとなり、サブポンプBの圧力は一気に低下する。サブポンプBへの逆流も停止し、サブポンプBから吐出されたオイルは全て第2帰還路14を介して帰還されるため、サブポンプBからエンジンEへの流量はゼロとなる。
つまり、サブポンプBの流量はゼロとなり、サブポンプBの吐出は全く仕事をしないため、フリクション(トルク)が一気に低下し、無駄仕事が削減できるためポンプ全体の効率が上昇する。この高回転域は、回転数と吐出圧力又は吐出流量との圧力特性表(図8参照)に表れ、メーンポンプAは緩やかに上昇するが、サブポンプBは閉鎖状態であり、メーンポンプAとサブポンプBとの合計した圧力連結線がメーンポンプAのみとなる。このように、サブポンプBの圧力が下がるため、フリクション(トルク)が低減するため効率が上昇する。
メーンポンプAの圧力については、中回転域では、第1吐出路11と第2吐出路13が連通しているために、オイルが第2帰還路14を通って帰還されていたが、高回転域では、第1帰還路12から引き続き帰還されるため、メーンポンプAの圧力は、中回転域でも高回転域でも、ほとんど変わらない。また、メーンポンプAの流量は第1帰還路12の開口部121が開口し、開口した瞬間に第1帰還路12に流れ出すため、流量が一旦低下した後はあまり変化しない。厳密に説明すると、回転数の上昇にしたがって極僅かに上昇する。
ポンプ全体(メーンポンプAとサブポンプBの総和)としての「圧力」は、サブポンプBの第2吐出路13の開口部131が完全閉鎖されているため、メーンポンプAのみの圧力となる。メーンポンプAの圧力は第1帰還路12の開口部121が開口しているため、あまり変化しないが、厳密に言えば回転数増加にしたがって、極僅かずつ増加する。また、ポンプ全体としての「流量」は、サブポンプBの第2吐出路13の開口部131が完全閉鎖されているため、メーンポンプAの「流量」がポンプ全体流量となる。メーンポンプAの流量は第1帰還路12の開口部121が開口しているため、あまり変化しないが、厳密に言えば回転数増加にしたがって、極僅かずつ増加する。
以上のように、本願発明は、オイルポンプにおける圧力制御装置であるが、可変流量オイルポンプでもある。また、吐出ポートが2つ存在し、該2つの吐出源を提供する手段として3つのロータを使用したオイルポンプである。また、ポンプの消費動力の大きい高回転時にサブポンプBの吐出口130又は第2吐出路13が塞がれるため、メーンポンプAとサブポンプBとは切り離される。サブポンプBの流量や圧力はポンプ全休の流量や圧力に何ら影響を与えなくなるため、効率アップなどを狙ってサブポンプBの流量や圧力を調節しても、ポンプ特性には何の影響も与えないため設計自由度がアップできる。
本発明の第1実施形態のシステム図であって、エンジンの低回転域での状態図である。 本発明の第1実施形態のシステム図であって、エンジンの中回転域での状態図である。 本発明の第1実施形態のシステム図であって、エンジンの高回転域での状態図である。 本発明の第2実施形態のシステム図であって、エンジンの低回転域での状態図である。 本発明の第2実施形態の一部のシステム図であって、エンジンの中回転域での状態図である。 本発明の第2実施形態の一部のシステム図であって、エンジンの高回転域での状態図である。 本発明の簡略のシステム図である。 (A)は本発明におけるエンジン回転数と吐出圧力との特性表、(B)は本発明におけるエンジン回転数と吐出流量との特性表である。
A…メーンポンプ、B…サブポンプ、E…エンジン、11…第1吐出路、
8,9…吸入路、12…第1帰還路、13…第2吐出路、14…第2帰還路、
C…圧力制御弁。

Claims (1)

  1. アウターロータと中間ロータとインナーロータとで構成される3つのロータを有するオイルポンプにおいて、前記アウターロータと前記中間ロータとに外周側吸入ポート及び外周側吐出ポートが設けられ、前記中間ロータと前記インナーロータとに内周側吸入ポート及び内周側吐出ポートが設けられ、前記アウターロータと前記中間ロータと前記外周側吸入ポート及び前記外周側吐出ポートとからなるメーンポンプと、前記中間ロータと前記インナーロータと前記内周側吸入ポート及び前記内周側吐出ポートとからなるサブポンプとをそれぞれ備え、前記メーンポンプの外周側吐出ポートからエンジンに送油する第1吐出路と、前記メーンポンプの外周側吸入ポートに帰還する第1帰還路と、前記サブポンプの内周側吐出ポートから前記エンジンに送油する第2吐出路と、前記サブポンプの内周側吸入ポートに帰還する第2帰還路と、弁本体が前記サブポンプからの吐出口と前記第1吐出路との間に設けられた圧力制御弁とからなり、前記第1吐出路と前記第2吐出路とが連結され、低回転域には、前記第1吐出路及び第2吐出路のみが開口された状態で、中回転域には、前記第1吐出路と第2吐出路とが開口されると共に、前記第1帰還路は閉鎖されて前記第2帰還路が開口された状態で、高回転域には、前記第2吐出路は閉鎖されて前記第1吐出路が開口され、前記第1帰還路及び第2帰還路は開口された状態でそれぞれ流路制御されてなることを特徴とするオイルポンプにおける圧力制御装置。
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