JP2002070756A - 可変容量型オイルポンプ - Google Patents

可変容量型オイルポンプ

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JP2002070756A
JP2002070756A JP2000257490A JP2000257490A JP2002070756A JP 2002070756 A JP2002070756 A JP 2002070756A JP 2000257490 A JP2000257490 A JP 2000257490A JP 2000257490 A JP2000257490 A JP 2000257490A JP 2002070756 A JP2002070756 A JP 2002070756A
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oil
suction port
passage
suction
rib
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JP2000257490A
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Shinichiro Ito
慎一郎 伊藤
Hisashi Ono
壽 小野
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジン等の動力装置の回転速度に応じたオイ
ル吐出量の増大度合いを可変とすべく複数の吸入ポート
が設けられる場合であれ、それら吸入ポート、特にオイ
ル供給通路に接続される吸入ポートでの圧力脈動を好適
に抑制することのできる可変容量型オイルポンプを提供
する。 【解決手段】このオイルポンプは、車載エンジンの回転
速度に応じてオイル吐出量の増大度合いを可変にするた
めの第1の吸入ポート13及び第2の吸入ポート14を
備える。第1の吸入ポート13には、オイルパン18か
らのオイルを供給する供給通路16と、吐出ポート15
からのオイルの吐出圧力に応じて同吐出されたオイルの
一部を還流する通路19とがそれぞれ接続される。第1
の吸入ポート13内には、供給通路16の開口側と通路
19の開口側との間を半仕切りするリブ41が設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等の動力
装置の回転速度に応じたオイル吐出量の増大度合いを可
変とする可変容量型オイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のオイルポンプとしては、
例えば特開平11−280667号公報に記載されたも
のが知られている。以下、このオイルポンプの概略構成
及び動作態様について、図6〜図10を参照して説明す
る。
【0003】図6に示されるように、このオイルポンプ
10は、周知のトロコイドタイプのポンプ本体11を有
する。このポンプ本体11は、トロコイド曲線で規定さ
れる内歯を有するアウタロータ11aと、同じくトロコ
イド曲線で規定される外歯を有するインナロータ11b
とを備えている。そして、このインナロータ11bがそ
の駆動軸の回転(エンジンの回転)に伴って回転し、こ
の回転に伴ってインナロータ11bの外歯が次々にアウ
タロータ11aの内歯に入り込むことで、アウタロータ
11aも同じ方向に回転する構造となっている。これら
両ロータ11a,11b間の回転に伴って、同ロータ間
の各間隙の容積は拡大と縮小とを繰り返すようになる。
【0004】一方、上記ポンプ本体11はハウジング1
2内に収容され、その内部で上記両ロータ11a,11
bが回転する。そして、このハウジング12において、
上記両ロータ11a,11bの回転に伴ってそれらロー
タ間の間隙の容積が拡大する部分の1つには、供給通路
16及びストレーナ17を介してオイルパン18内に連
通される第1の吸入ポート13が設けられている。ま
た、同ハウジング12において、同じく上記両ロータ1
1a,11bの回転に伴ってそれらロータ間の容積が拡
大する部分のもう一方には、通路19及び通路20を介
して上記第1の吸入ポート13に連通される第2の吸入
ポート14が設けられている。すなわち、上記ロータ間
の間隙の容積の拡大に伴い、これら各吸入ポート13,
14を通じて、オイルパン18内のオイルがポンプ本体
11に吸入されるようになる。
【0005】また、同じくハウジング12内において、
上記ロータ間の間隙の容積が縮小する部分には吐出ポー
ト15が設けられている。同吐出ポート15には、吐出
通路21を介して、例えば可変バルブタイミング機構等
の油圧駆動機器、あるいは潤滑対象機器からなる各種機
器30が連通されている。すなわち、上記ロータ間の間
隙の容積の縮小に伴い、この吐出ポート15を通じてポ
ンプ本体11内のオイルが吐出され、この吐出されたオ
イルが上記吐出通路21を通じて上記各種機器30に供
給されるようになる。
【0006】なお、上記吐出通路21は途中で分岐され
ており、この分岐された部分には、制御弁23を介して
上記通路19及び通路20に接続される還流通路22が
設けられている。制御弁23は、この還流通路22内の
オイルの圧力に応じて、同通路22や上記各通路19,
20間の連通態様を、切り替える弁である。
【0007】具体的には、以下の(イ)〜(ニ)に示す
各態様にて、それら各通路19,20,22の連通態様
の切り替えが行われる。 (イ)還流通路22内のオイルの圧力が低い低回転域:
この領域では同図6に示されるように、上記通路19と
通路20とが連通されるとともに、これら両通路19,
20と上記還流通路22との間の連通が遮断される。す
なわちこの場合、吐出されたオイルは各吸入ポート1
3,14には還流されず、各吸入ポート13,14を通
じて吸入されたオイルが全て各種機器30に供給される
ようになる。従って、図10に領域(イ)として示され
るように、ポンプ本体11の回転速度(エンジンの回転
速度)に対するオイル吐出量の増大速度が高まるように
なる。
【0008】(ロ)還流通路22内のオイルの圧力がや
や高い中間回転域前半:この領域では図7に示されるよ
うに、通路19、通路20、及び還流通路22の全てが
連通される。すなわちこの場合には、吐出されたオイル
が両吸入ポート13,14のそれぞれに還流されるよう
になる。従って、図10に領域(ロ)として示されるよ
うに、ポンプ本体11の回転速度に対するオイル吐出量
の増大速度はごく低くなる。
【0009】(ハ)還流通路22内のオイルの圧力がや
や高い中間回転域後半:この領域では図8に示されるよ
うに、通路20と還流通路22とが連通されるととも
に、これら両通路20,22と上記通路19との連通が
遮断される。すなわちこの場合、吐出されたオイルが第
2の吸入ポート14に還流されるとともに、第1の吸入
ポート13のみにてオイルが吸入されるようになる。従
って、図10に領域(ハ)として示されるように、上記
領域(イ)ほどではないにしろ、エンジンの回転速度に
対するオイル吐出量の増大速度は高まるようになる。
【0010】(ニ)還流通路22内のオイルの圧力が高
い高回転域:この領域では図9に示されるように、通路
19、通路20、及び還流通路22の全てが連通され、
吐出されたオイルが両吸入ポート13,14のそれぞれ
に還流されるようになる。従って、図10に領域(ニ)
として示されるように、ポンプ本体11の回転速度に対
するオイル吐出量の増大速度はごく低くなる。
【0011】このような態様で上記各通路19,20,
22の連通態様が切り替えられることにより、ポンプ本
体11の回転速度に対するオイル吐出量の増大度合いが
可変となり、例えば可変バルブタイミング機構等、エン
ジンの低回転域においても所要の油圧駆動能力が望まれ
る機器に対しても、エンジンの始動直後から十分なオイ
ルの供給が可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした可
変容量型のオイルポンプは通常、オイルを吸入する吸入
ポートが上述のように2つ設けられるために、上記各通
路(19,20,22)の連通態様によっては、それら
2つのポート間でオイルの圧力に大きな脈動が生じるこ
とがある。
【0013】特に、上記従来のオイルポンプ10にあっ
て、通路19、20、及び22の全てが連通される上記
(ロ)及び(ニ)の状態のときには、第2の吸入ポート
14に脈動を伴って吸入されるオイルや、還流通路22
から同じく脈動を伴って還流されるオイルが制御弁23
を介して第1の吸入ポート13に流れ込むため、この第
1の吸入ポートでは、上記供給通路16を介して吸入さ
れるオイルと、これら流れ込むオイルとが干渉し、その
圧力脈動も自ずと大きなものとなる。そして、このよう
な圧力脈動は、ポンプ本体11によるオイル吸込効率の
低下を招く原因となる。
【0014】一方、上記供給通路16において、その先
端に設けられるストレーナ17は通常、オイルパン18
の底面にごく近い部分で開口されるかたちとなる。ま
た、オイルパン18は薄い鋼板で形成されることが多
い。このため、上記第1の吸入ポート13で上記のよう
な大きな圧力脈動が生じると、これがストレーナ17の
開口部まで伝達され、オイルパン18の底面を同期的に
押圧することによる異音の発生を招くようにもなる。
【0015】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、エンジン等の動力装置の回
転速度に応じたオイル吐出量の増大度合いを可変とすべ
く複数の吸入ポートが設けられる場合であれ、それら吸
入ポート、特にオイル供給通路に接続される吸入ポート
での圧力脈動を好適に抑制することのできる可変容量型
オイルポンプを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。先
ず、請求項1に記載の発明は、動力装置の回転速度に応
じたオイル吐出量の増大度合いを可変とすべく複数の吸
入ポートを有し、それら吸入ポートの少なくとも1つに
オイル源からのオイル供給通路が接続されるとともに、
吐出ポートからのオイルの吐出圧力に応じて同吐出され
たオイルの一部が前記吸入ポートに還流される可変容量
型オイルポンプにおいて、前記オイル供給通路に接続さ
れている吸入ポートに還流されるオイルの圧力を調圧す
る調圧手段を備えることをその要旨とする。
【0017】上記構成によれば、吐出ポートから吸入ポ
ートに還流されるオイルの圧力脈動を調圧手段によるオ
イル圧力の調圧を通じて抑制することができる。このた
め、吸入ポート内において、上記還流されるオイルの圧
力脈動と、オイル源から吸入されるオイルの圧力脈動と
の干渉に起因して大きくなる圧力脈動を抑制することが
できるようになる。従って、動力装置の回転速度に応じ
たオイル吐出量の増大度合いを可変とすべく複数の吸入
ポートが設けられる場合であれ、それら吸入ポート、特
にオイル供給通路に接続される吸入ポートでの圧力脈動
を好適に抑制することができるようになる。
【0018】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の可変容量型オイルポンプにおいて、前記調圧手段が
前記オイル供給通路に接続されている吸入ポートへのオ
イルの還流を制限する絞り手段であることをその要旨と
する。
【0019】上記構成によれば、調圧手段として、オイ
ルの還流を制限する絞り手段を設けるといった簡易な構
成で、吐出ポートから吸入ポートに還流されるオイルの
圧力脈動を抑制することができるようになる。
【0020】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の可変容量型オイルポンプにおいて、前記絞り手段が
前記オイル供給通路に接続されている吸入ポートに対応
してその前記オイル供給通路側と前記オイルが還流され
る側との間を半仕切りするようにハウジングに設けられ
たリブであることをその要旨とする。
【0021】上記構成によれば、吸入ポートに還流され
るオイルの圧力脈動の抑制を、ハウジングにリブを設け
るといった極めて簡易な構成により実現することができ
るようになる。
【0022】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の可変容量型オイルポンプにおいて、前記リブが前記
吸入ポートとしてのオイル吸入効率を維持して且つ前記
還流されるオイルの圧力脈動を抑制し得る高さに形成さ
れてなることをその要旨とする。
【0023】吸入ポート内に設けられるリブの高さを高
く設定するほど、すなわちその絞り度合いを大きく設定
するほど、還流されるオイルの圧力脈動が抑制されるよ
うになる。その反面、この絞り度合いが過度に大きく設
定されると、吸入ポートとしてのオイル吸込効率が低下
するようになる。この点、上記構成によれば、こうした
還流されるオイルの圧力脈動の抑制と、吸入ポートとし
ての吸込効率の維持との好適な両立を図ることができる
ようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる可変容量型
オイルポンプの一実施の形態について、図1〜図5を参
照して説明する。なお、図1において、先の図6に例示
したオイルポンプと同一の要素についてはそれぞれ同一
の符号を付して示しており、それら要素についての重複
する説明は割愛する。また、その基本的な動作態様も、
先の図6〜図10に例示した通りである。
【0025】さて、本実施の形態にかかるオイルポンプ
にあっては、図1にその概略構成を示すように、第1の
吸入ポート13内において、オイルを還流する通路19
側と、前記オイルパン18からオイルを供給する供給通
路16側との間に、オイルの往来を制限する絞り手段と
してのリブ41が設けられている。
【0026】図2に、このリブ41が設けられるポンプ
ハウジング40の具体構造を示し、以下、この図2を参
照して、同リブ41の配設態様を詳細に説明する。同図
2に示されるように、このポンプハウジング40におい
て、前記ポンプ本体11の回転に伴ってその両ロータ間
の容積が拡大する部分には、前記第1の吸入ポート13
及び第2の吸入ポート14がそれぞれ各別に設けられて
いる。そして、同両ロータ間の容積が縮小する部分に前
記吐出ポート15が設けられている。すなわち前述のよ
うに、ポンプ本体11の回転に伴い上記第1の吸入ポー
ト13及び第2の吸入ポート14から同ポンプ本体11
内に吸入されたオイルが吐出ポート15及び吐出通路2
1を介して各種機器30に吐出される構造になってい
る。
【0027】一方、ポンプハウジング40においては、
前記制御弁23(図1)と上記各ポート13,14,1
5のそれぞれとが各別に連通される態様で、上記第1の
吸入ポート13には通路19が、第2の吸入ポート14
には通路20が、吐出ポート15には還流通路22がそ
れぞれ形成されている。そして、還流通路22内の油圧
に基づく制御弁23の切り替え位置に応じて、前記
(イ)〜(ニ)の態様にて、これら各通路19,20,
22の連通態様が切り替えられる(図6〜図10参
照)。
【0028】なお、前記ハウジング12は、上記ポンプ
ハウジング40と、同ポンプハウジング40の開口を塞
ぐように設けられるカバーハウジング(図示略)とによ
り構成される。そして、このカバーハウジングにおいて
は、上記ポンプハウジング40の同図2中のB部にあた
る部分に前記供給通路16(図1)が連通されており、
同供給通路16及び前記ストレーナ17(図1)を介し
て、オイルパン18内のオイルが第1の吸入ポート13
内に吸入される。なお、第1の吸入ポート13内におい
ては、その一端部に上記通路19が開口されるととも
に、その他端部に上記供給通路16の開口が位置してい
る。
【0029】さて、こうした構造のポンプハウジング4
0にあって、上記リブ41は、第1の吸入ポート13内
の、上記通路19の開口側と供給通路16の開口側との
間を、 ・リブ41とポンプ本体11とが対向する部分において
は、これらリブ41とポンプ本体11との間に間隙W
(図3参照)を残しつつ半仕切りにする。 ・それ以外の部分においては、完全に仕切る。といった
態様で形成されている。また、このリブ41は、上記ポ
ンプ本体11とリブ41との間隙Wが、還流されるオイ
ルの圧力脈動の抑制とオイルポンプとしての吸入効率の
維持との両立が図られる寸法に設定されている。なお、
これら還流されるオイルの圧力脈動の抑制とオイルポン
プとしての吸入効率の維持との両立を図る上では、上記
間隙Wを2mmに設定することが望ましいことが発明者
等によって確認されている。
【0030】こうしたリブ41を上記ポンプハウジング
40に形成することにより、上記第1の吸入ポート13
内では、通路19の開口側及び供給通路16の開口側間
においてオイルが上記間隙Wを通じて往来するようにな
る。従って、この間隙Wによる絞り効果によって、オイ
ルの往来が規制されるようになり、特に、上記通路1
9、20、及び22の全てが連通される前記(ロ)及び
(ニ)の状態(図7、図9)のときには、上記通路19
から還流されるオイルの圧力脈動と、供給通路16を介
して供給されるオイルの圧力脈動との干渉が抑制される
ようになる。すなわち、第1の吸入ポート13内におい
て、これら圧力脈動の干渉に起因して大きくなる圧力脈
動が、ポンプハウジングにリブを設けるといった極めて
容易な構成によって、抑制されるようになる。また、同
第1の吸入ポート13内における圧力脈動が抑制される
ために、オイルパン18の底面の変形に伴う異音につい
ても低減されるようになる。
【0031】図4及び図5に、従来のポンプハウジング
を用いたオイルポンプと、上記リブ41が形成されたポ
ンプハウジング40を用いた同実施の形態にかかるオイ
ルポンプとについて、各々実験にて得られたストレーナ
部における圧力脈動を参考までに示す。なお、図4には
従来のオイルポンプにおける圧力脈動幅を示し、図5に
は本実施の形態のオイルポンプにおける圧力脈動幅を示
している。
【0032】これら図4及び図5を対比して明らかなよ
うに、上記リブ41が設けられていない従来のオイルポ
ンプにあっては、エンジンの回転速度が2000〜25
00回転/分であるとき(図4中のC部)に圧力脈動の
ピークが顕著に現れるが、上記リブ41が設けられた本
実施の形態にかかるオイルポンプにおいては、こうした
圧力脈動が大幅に緩和されていることが判る(図5中の
C’部)。
【0033】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、以下に記載する効果が得られるようになる。 (1)第1の吸入ポート13内に絞り手段であるリブ4
1を設けたことで、同第1の吸入ポート13内に還流さ
れるオイルの圧力脈動と、オイルパン18から供給され
るオイルの圧力脈動との干渉に起因して大きくなる圧力
脈動を抑制することができるようになる。従って、動力
装置の回転速度に応じたオイル吐出量の増大度合いを可
変とすべく複数の吸入ポートが設けられる場合であれ、
それら吸入ポート、特にオイル供給通路に接続される吸
入ポートでの圧力脈動を好適に抑制することができるよ
うになる。
【0034】(2)また、第1の吸入ポート13に還流
されるオイルの圧力脈動の抑制を、ハウジングにリブを
設けるといった極めて簡易な構成により実現することが
できるようになる。
【0035】(3)また、上記ポンプ本体11とリブ4
1との間隙Wが、還流されるオイルの圧力脈動の抑制と
オイルポンプとしての吸入効率の維持との両立が図られ
る寸法となるようにリブ41の高さを設定したため、こ
れら還流されるオイルの圧力脈動の抑制とオイルポンプ
としての吸入効率の維持との好適な両立が図られるよう
になる。
【0036】(4)また、ポンプ本体11とリブ41と
の間隙Wを2mmに設定したことで、これら還流される
オイルの圧力脈動の抑制とオイルポンプとしての吸入効
率の維持との両立が更に好適に図られるようにもなる。
【0037】(5)また、こうしたオイルポンプを車載
エンジンに搭載することで、エンジン始動時における各
種機器30の動作に必要なオイル吐出量を確保した上
で、前述した異音の発生等も好適に抑制することができ
るようになる。
【0038】なお、上記実施の形態は、以下のように変
更して実施することもできる。 ・上記実施の形態では、リブ41を、第1の吸入ポート
13内における通路19の開口側と供給通路16の開口
側との間において、ポンプ本体11とリブ41とが対向
する部分では間隙Wを残しつつ半仕切りにし、その他の
部分では完全に仕切るように形成したが、これとは逆
に、ポンプ本体11とリブ41とが対向する部分では完
全に仕切り、その他の部分では間隙Wを残しつつ半仕切
りするように形成してもよい。要は、通路19の開口側
と供給通路16の開口側との間を半仕切りにして、上記
通路19を通じた同第1の吸入ポート13へのオイルの
還流を制限することのできる態様であれば、どのような
態様でリブを設けるようにしてもよい。
【0039】・また、通路19の開口側と供給通路16
の開口側との間を完全に仕切るようにリブを形成すると
ともに、上記間隙Wに代えて、同リブに貫通孔を設けた
り、あるいは絞りを設けたりするようにしてもよい。
【0040】・上記実施の形態では、第1の吸入ポート
13内にリブ41を設けるようにしたが、通路19内に
リブや絞りを設けてもよい。 ・上記実施の形態では、第1の吸入ポート13内にリブ
41を設けることで、同第1の吸入ポート13に還流さ
れるオイルの圧力脈動を調圧するようにしたが、同第1
の吸入ポートや通路19に制御弁やアブソーバを設ける
等して、還流されるオイルの圧力脈動を調圧するように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる可変容量型オイルポンプの一実
施の形態を示す概略構成図。
【図2】同実施の形態に用いられるポンプハウジングの
平面構造を示す平面図。
【図3】図2のA−A線に沿った断面構造を示す断面
図。
【図4】エンジン回転速度とストレーナ部における圧力
脈動幅との関係を示すグラフ。
【図5】エンジン回転速度とストレーナ部における圧力
脈動幅との関係を示すグラフ。
【図6】可変容量型オイルポンプについてその一例を示
す概略構成図。
【図7】同オイルポンプに採用されている制御弁の動作
態様を説明するための説明図。
【図8】同オイルポンプに採用されている制御弁の動作
態様を説明するための説明図。
【図9】同オイルポンプに採用されている制御弁の動作
態様を説明するための説明図。
【図10】ポンプ本体の回転速度とオイル吐出量の増大
速度との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10…オイルポンプ、11…ポンプ本体、11a…アウ
タロータ、11b…インナロータ、12…ハウジング、
13…第1の吸入ポート、14…第2の吸入ポート、1
5…吐出ポート、16…供給通路、17…ストレーナ、
18…オイルパン、19,20…通路、21…吐出通
路、22…還流通路、23…制御弁、30…各種機器、
40…ポンプハウジング、41…リブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 壽 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機 株式会社内 Fターム(参考) 3H041 AA02 BB04 CC11 CC22 DD12 DD13 DD14 DD17 DD18 DD38 3H044 AA02 BB08 CC11 CC23 DD12 DD13 DD15 DD16 DD28 DD43

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動力装置の回転速度に応じたオイル吐出量
    の増大度合いを可変とすべく複数の吸入ポートを有し、
    それら吸入ポートの少なくとも1つにオイル源からのオ
    イル供給通路が接続されるとともに、吐出ポートからの
    オイルの吐出圧力に応じて同吐出されたオイルの一部が
    前記吸入ポートに還流される可変容量型オイルポンプに
    おいて、 前記オイル供給通路に接続されている吸入ポートに還流
    されるオイルの圧力を調圧する調圧手段を備えることを
    特徴とする可変容量型オイルポンプ。
  2. 【請求項2】前記調圧手段が前記オイル供給通路に接続
    されている吸入ポートへのオイルの還流を制限する絞り
    手段である請求項1記載の可変容量型オイルポンプ。
  3. 【請求項3】前記絞り手段が前記オイル供給通路に接続
    されている吸入ポートに対応してその前記オイル供給通
    路側と前記オイルが還流される側との間を半仕切りする
    ようにハウジングに設けられたリブである請求項2記載
    の可変容量型オイルポンプ。
  4. 【請求項4】前記リブが前記吸入ポートとしてのオイル
    吸入効率を維持して且つ前記還流されるオイルの圧力脈
    動を抑制し得る高さに形成されてなる請求項3記載の可
    変容量型オイルポンプ。
JP2000257490A 2000-08-28 2000-08-28 可変容量型オイルポンプ Pending JP2002070756A (ja)

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