JPH08200238A - 自動変速機用ポンプ - Google Patents
自動変速機用ポンプInfo
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- JPH08200238A JPH08200238A JP7013857A JP1385795A JPH08200238A JP H08200238 A JPH08200238 A JP H08200238A JP 7013857 A JP7013857 A JP 7013857A JP 1385795 A JP1385795 A JP 1385795A JP H08200238 A JPH08200238 A JP H08200238A
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- pump
- passage
- gear
- automatic transmission
- peripheral surface
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/101—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member with a crescent-shaped filler element, located between the inner and outer intermeshing members
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ポンプハウジングの路口とポンプ要素嵌合窪み
内周面との間に補強部材を設けて加工時のスプリングバ
ック発生を防止し、寸法精度が高く焼付きにくい自動変
速機用ポンプを提供する。 【構成】ポンプハウジング１のギアポケット１ｐに形成
した吐出ポート５を連通する吐出路７の路口７ａとギア
ポケット１ｐの内周面との間の壁部Ｔを補強するために
補強部材Ｈを設けたことから、ギアポケット１ｐを加工
する場合に発生するスプリングバックを防いで寸法精度
を高くポンプ作動時に焼付きにくくすると共に、スプリ
ングバック防止対策として路口７ａの断面積を絞ること
で起こるオイル圧異常を防止する。
内周面との間に補強部材を設けて加工時のスプリングバ
ック発生を防止し、寸法精度が高く焼付きにくい自動変
速機用ポンプを提供する。 【構成】ポンプハウジング１のギアポケット１ｐに形成
した吐出ポート５を連通する吐出路７の路口７ａとギア
ポケット１ｐの内周面との間の壁部Ｔを補強するために
補強部材Ｈを設けたことから、ギアポケット１ｐを加工
する場合に発生するスプリングバックを防いで寸法精度
を高くポンプ作動時に焼付きにくくすると共に、スプリ
ングバック防止対策として路口７ａの断面積を絞ること
で起こるオイル圧異常を防止する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速制御
用や伝動系各部の潤滑用に作用液を吸入して吐出する自
動変速機用ポンプに関するものである。
用や伝動系各部の潤滑用に作用液を吸入して吐出する自
動変速機用ポンプに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動変速機は、変速制御液圧回路により
複数の摩擦要素（クラッチやブレーキ等）を選択的に液
圧作動（締結）させて伝動経路（変速ギア位置）を決定
される。従って、作用液を吸入して吐出するポンプを必
要とするが、このポンプは更に、伝動系の各部に潤滑液
を向かわせたり、トルクコンバータに作動液を供給する
用もなす。
複数の摩擦要素（クラッチやブレーキ等）を選択的に液
圧作動（締結）させて伝動経路（変速ギア位置）を決定
される。従って、作用液を吸入して吐出するポンプを必
要とするが、このポンプは更に、伝動系の各部に潤滑液
を向かわせたり、トルクコンバータに作動液を供給する
用もなす。
【０００３】こうした、従来の自動変速機用ポンプとし
ては、例えば、日産自動車（株）が平成元年６月に発行
した「電子制御オートマチックトランスアクスルＲＬ４
Ｆ０３Ａ整備要領書」に記載された、図６及び図７に示
す如きものがある。
ては、例えば、日産自動車（株）が平成元年６月に発行
した「電子制御オートマチックトランスアクスルＲＬ４
Ｆ０３Ａ整備要領書」に記載された、図６及び図７に示
す如きものがある。
【０００４】図６において、１はポンプハウジングを示
し、このポンプハウジング１に形成されたギアポケット
１ｐの内周面にアウターギア２を嵌合し、アウターギア
２の内歯にインナーギア３を内接噛合させ、これらアウ
ターギア２及びインナーギア３間をギアポケット１ｐに
設けられたクレセント１ｃにより埋める。そして、図７
に明示するように、ポンプハウジング１には更に、アウ
ターギア２及びインナーギア３の歯間に形成されるポン
プ室の容積増大域に吸入ポート４を配し、また、容積減
少域に吐出ポート５を配してそれぞれ形成すると共に、
これらポート４、５に連なるようポンプカバー（図示せ
ず）の合わせ面に開口させて吸入路６及び吐出路７を設
ける。
し、このポンプハウジング１に形成されたギアポケット
１ｐの内周面にアウターギア２を嵌合し、アウターギア
２の内歯にインナーギア３を内接噛合させ、これらアウ
ターギア２及びインナーギア３間をギアポケット１ｐに
設けられたクレセント１ｃにより埋める。そして、図７
に明示するように、ポンプハウジング１には更に、アウ
ターギア２及びインナーギア３の歯間に形成されるポン
プ室の容積増大域に吸入ポート４を配し、また、容積減
少域に吐出ポート５を配してそれぞれ形成すると共に、
これらポート４、５に連なるようポンプカバー（図示せ
ず）の合わせ面に開口させて吸入路６及び吐出路７を設
ける。
【０００５】ポンプの作動に当たっては、インナーギア
３を回転駆動してアウターギア２を連れ回すことで、作
用液が吸入路６の路口６ａから吸入ポート４を経て吸入
され、その作用液が吐出ポート５から吐出路７の路口７
ａを経て吐出される。
３を回転駆動してアウターギア２を連れ回すことで、作
用液が吸入路６の路口６ａから吸入ポート４を経て吸入
され、その作用液が吐出ポート５から吐出路７の路口７
ａを経て吐出される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした自動
変速機用ポンプでは、ギアポケット１ｐでアウターギア
２とインナーギア３とが摺動することから焼付きという
問題が考えられる。そのため、ポンプを構成する部材を
加工する時に高い寸法精度が要求されるが、特に、アウ
ターギア２とインナーギア３が取り付けられるギアポケ
ット１ｐの寸法精度による影響が大きく、例えば、焼付
きに対しては６０００ｒｐｍの回転で最大数十kg／cm2
の圧力と幅広い許容範囲に設定する。また、ギアポケッ
ト１ｐで高い容積効率が確保されるようにアウターギア
２の外周部とギアポケット１ｐの内周部とのクリアラン
スを十数μｍに設定するため、真円度が十数μｍ程度の
精度となるように加工する必要がある。
変速機用ポンプでは、ギアポケット１ｐでアウターギア
２とインナーギア３とが摺動することから焼付きという
問題が考えられる。そのため、ポンプを構成する部材を
加工する時に高い寸法精度が要求されるが、特に、アウ
ターギア２とインナーギア３が取り付けられるギアポケ
ット１ｐの寸法精度による影響が大きく、例えば、焼付
きに対しては６０００ｒｐｍの回転で最大数十kg／cm2
の圧力と幅広い許容範囲に設定する。また、ギアポケッ
ト１ｐで高い容積効率が確保されるようにアウターギア
２の外周部とギアポケット１ｐの内周部とのクリアラン
スを十数μｍに設定するため、真円度が十数μｍ程度の
精度となるように加工する必要がある。
【０００７】ところで、ポンプハウジング１の外寸の制
約上、図７（ａ）に示す従来のポンプハウジング１の断
面Ａ−Ａを示す図７（ｂ）のように、ポンプハウジング
１はギアポケット１ｐの内周面と路口７ａとの間の壁部
Ｔが小さくなる傾向にあった。これが原因で、ギアポケ
ット１ｐの内周面加工時に、その壁部Ｔでスプリングバ
ックが発生するのを免れず、ギアポケット１ｐの内周面
真円度が悪化してしまい、上記の精度上の要求を十分に
は満足しきれていないのが実情であった。 上記のスプ
リングバック防止対策として、路口６ａ，７ａの断面積
を絞ることも考えられるが、この場合、路口６ａ，７ａ
と、これと連なる吸入ポート４または吐出ポート５との
間の開口面積差が増大して、吸入路６側ではキャビテー
ションノイズの発生を招き、吐出路７側では必要以上に
吐出圧が増大してしまうという新たな問題を発生し、実
際的ではない。
約上、図７（ａ）に示す従来のポンプハウジング１の断
面Ａ−Ａを示す図７（ｂ）のように、ポンプハウジング
１はギアポケット１ｐの内周面と路口７ａとの間の壁部
Ｔが小さくなる傾向にあった。これが原因で、ギアポケ
ット１ｐの内周面加工時に、その壁部Ｔでスプリングバ
ックが発生するのを免れず、ギアポケット１ｐの内周面
真円度が悪化してしまい、上記の精度上の要求を十分に
は満足しきれていないのが実情であった。 上記のスプ
リングバック防止対策として、路口６ａ，７ａの断面積
を絞ることも考えられるが、この場合、路口６ａ，７ａ
と、これと連なる吸入ポート４または吐出ポート５との
間の開口面積差が増大して、吸入路６側ではキャビテー
ションノイズの発生を招き、吐出路７側では必要以上に
吐出圧が増大してしまうという新たな問題を発生し、実
際的ではない。
【０００８】本発明は、以上のような事実に鑑みなされ
たもので、路口の開口面積を減ずることなしに前記壁部
を強固なものとし得るポンプ構造を提案し、もって上述
の問題を解消することを目的とする。
たもので、路口の開口面積を減ずることなしに前記壁部
を強固なものとし得るポンプ構造を提案し、もって上述
の問題を解消することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の内、請求項１に
係る自動変速機用ポンプは、ポンプハウジング内に嵌合
され、回転によってポンプ室の容積を変化させるポンプ
要素と、前記ポンプ室の容積増大域に形成した吸入ポー
トに連通する吸入路と、前記ポンプ室の容積減少域に形
成した吐出ポートに連通する吐出路とを有する自動変速
機のポンプにおいて、前記吸入路もしくは前記吐出路の
路口の少なくとも一方の内部に、該一方の路口とポンプ
ハウジングのポンプ要素嵌合窪み内周面との間の壁部を
補強するための補強部材を設けたことを特徴とするもの
である。
係る自動変速機用ポンプは、ポンプハウジング内に嵌合
され、回転によってポンプ室の容積を変化させるポンプ
要素と、前記ポンプ室の容積増大域に形成した吸入ポー
トに連通する吸入路と、前記ポンプ室の容積減少域に形
成した吐出ポートに連通する吐出路とを有する自動変速
機のポンプにおいて、前記吸入路もしくは前記吐出路の
路口の少なくとも一方の内部に、該一方の路口とポンプ
ハウジングのポンプ要素嵌合窪み内周面との間の壁部を
補強するための補強部材を設けたことを特徴とするもの
である。
【００１０】また、請求項２に係る自動変速機用ポンプ
は、前記補強部材を前記路口内部のポンプ要素嵌合窪み
内周面から近い縁部と遠い縁部とを連結するように形成
されたことを特徴とするものである。
は、前記補強部材を前記路口内部のポンプ要素嵌合窪み
内周面から近い縁部と遠い縁部とを連結するように形成
されたことを特徴とするものである。
【００１１】加えて、請求項３に係る自動変速機用ポン
プは、前記補強部材を前記吸入路と前記吐出路との両路
口の内部に設けたことを特徴とするものである。
プは、前記補強部材を前記吸入路と前記吐出路との両路
口の内部に設けたことを特徴とするものである。
【００１２】
【作用】本発明の内、請求項１に係る自動変速機用ポン
プは、ポンプハウジングのポンプ要素嵌合窪みにおい
て、ポンプ要素の回転によりポンプ室の容積が増大する
位置に吸入ポートを、また、前記ポンプ室の容積が減少
する位置に吐出ポートをそれぞれ形成し、前記吸入ポー
トに連通する吸入路の路口もしくは、前記吐出ポートに
連通する吐出路の路口の少なくとも一方の内部に、該一
方の路口と前記ポンプ要素嵌合窪み内周面との間の壁部
を補強するための補強部材を設けることで、加工時に発
生するスプリングバックの防止対策を行い、寸法精度の
高いポンプ要素嵌合窪みを形成し、焼付きを起こり難く
させる。
プは、ポンプハウジングのポンプ要素嵌合窪みにおい
て、ポンプ要素の回転によりポンプ室の容積が増大する
位置に吸入ポートを、また、前記ポンプ室の容積が減少
する位置に吐出ポートをそれぞれ形成し、前記吸入ポー
トに連通する吸入路の路口もしくは、前記吐出ポートに
連通する吐出路の路口の少なくとも一方の内部に、該一
方の路口と前記ポンプ要素嵌合窪み内周面との間の壁部
を補強するための補強部材を設けることで、加工時に発
生するスプリングバックの防止対策を行い、寸法精度の
高いポンプ要素嵌合窪みを形成し、焼付きを起こり難く
させる。
【００１３】請求項２に係る自動変速機用ポンプは、前
記補強部材を前記路口内部の、ポンプ要素嵌合窪み内周
面から近い縁部と遠い縁部とを連絡するように形成する
ことで、加工時に発生するスプリングバックの防止効果
を一層向上させる。
記補強部材を前記路口内部の、ポンプ要素嵌合窪み内周
面から近い縁部と遠い縁部とを連絡するように形成する
ことで、加工時に発生するスプリングバックの防止効果
を一層向上させる。
【００１４】また、請求項３に係る自動変速機用ポンプ
は、前記補強部材を前記吸入路と前記吐出路との両方の
路口内部に設けたことで、ポンプ要素嵌合窪みの寸法精
度を一層向上させる。
は、前記補強部材を前記吸入路と前記吐出路との両方の
路口内部に設けたことで、ポンプ要素嵌合窪みの寸法精
度を一層向上させる。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図１及び図２は本発明である自動変速機用
ポンプ全体を示した実施例であり、１はポンプハウジン
グを示し、このポンプハウジング１に形成されたギアポ
ケット１ｐの内周面にアウターギア２を嵌合し、アウタ
ーギア２の内歯にインナーギア３を内接噛合させ、これ
らアウターギア２及びインナーギア３間をギアポケット
１ｐに設けられたクレセント１ｃにより埋める。そし
て、図１のＺ−Ｏ−Ｚ断面を示した図２のように、ポン
プハウジング１はボルト９によりポンプカバー８と締結
され、インナーギア３がトルクコンバータ（図示せず）
と連動するドライブスリーブ１０と嵌合し、インナーギ
ア３と噛合するアウターギア２と共に回転する。
に説明する。図１及び図２は本発明である自動変速機用
ポンプ全体を示した実施例であり、１はポンプハウジン
グを示し、このポンプハウジング１に形成されたギアポ
ケット１ｐの内周面にアウターギア２を嵌合し、アウタ
ーギア２の内歯にインナーギア３を内接噛合させ、これ
らアウターギア２及びインナーギア３間をギアポケット
１ｐに設けられたクレセント１ｃにより埋める。そし
て、図１のＺ−Ｏ−Ｚ断面を示した図２のように、ポン
プハウジング１はボルト９によりポンプカバー８と締結
され、インナーギア３がトルクコンバータ（図示せず）
と連動するドライブスリーブ１０と嵌合し、インナーギ
ア３と噛合するアウターギア２と共に回転する。
【００１６】図３は、ポンプハウジング１をポンプカバ
ー８との合わせ面側から見た図面で、アウターギア２及
びインナーギア３が図面に対し反時計回りに回転すると
した場合、吐出路側の路口７ａのみにギアポケット１ｐ
の内周面から近い縁部と、遠い縁部とを連結するように
補強部材Ｈを設けた構造とし、吸入ポート４はギアポケ
ット１ｐのアウターギア２及びインナーギア３の歯間に
形成されるポンプ室が回転時に容積を増大する図面右側
領域に、また、吐出ポート５はギアポケット１ｐの両ギ
アの歯間に形成されるポンプ室が回転時に容積を減少す
る図面左側領域に形成される。符号ＥとＦは合わせ面に
対して段差をなし、別の油圧回路を形成している。
ー８との合わせ面側から見た図面で、アウターギア２及
びインナーギア３が図面に対し反時計回りに回転すると
した場合、吐出路側の路口７ａのみにギアポケット１ｐ
の内周面から近い縁部と、遠い縁部とを連結するように
補強部材Ｈを設けた構造とし、吸入ポート４はギアポケ
ット１ｐのアウターギア２及びインナーギア３の歯間に
形成されるポンプ室が回転時に容積を増大する図面右側
領域に、また、吐出ポート５はギアポケット１ｐの両ギ
アの歯間に形成されるポンプ室が回転時に容積を減少す
る図面左側領域に形成される。符号ＥとＦは合わせ面に
対して段差をなし、別の油圧回路を形成している。
【００１７】さらに、図４（ａ）は図３のＯ−Ｘ断面図
でギアポケット１ｐの内周面と吐出路側の路口７ａとの
間の壁部Ｔを補強するために設けられた補強部材Ｈを含
んだ吐出路側を示し、吐出ポート５と連通する吐出路７
の路口７ａに補強部材Ｈを一体に設けてあり、同図
（ｂ）は図３のＯ−Ｙ断面図で吐出路側を示し、吐出ポ
ート５と路口７ａとを吐出路７で連通し、同図（ｃ）は
図３のＯ−Ｖ断面図で吸入路側を示し、吸入ポート４と
路口６ａとを吸入路６で連通し、ギアポケット１ｐの内
周面と吸入路側の路口６ａとの間の壁部Ｔｏには補強部
材を設けていない。
でギアポケット１ｐの内周面と吐出路側の路口７ａとの
間の壁部Ｔを補強するために設けられた補強部材Ｈを含
んだ吐出路側を示し、吐出ポート５と連通する吐出路７
の路口７ａに補強部材Ｈを一体に設けてあり、同図
（ｂ）は図３のＯ−Ｙ断面図で吐出路側を示し、吐出ポ
ート５と路口７ａとを吐出路７で連通し、同図（ｃ）は
図３のＯ−Ｖ断面図で吸入路側を示し、吸入ポート４と
路口６ａとを吸入路６で連通し、ギアポケット１ｐの内
周面と吸入路側の路口６ａとの間の壁部Ｔｏには補強部
材を設けていない。
【００１８】図５は、ポンプカバー８をポンプハウジン
グ１との合わせ面側から見た図面で、１１はポンプハウ
ジング１の吸入ポート４と路口６ａと連通する油室で，
１２は流量コントロール弁側の路口１２ａを有し、ポン
プハウジング１に設けた油路によって油室１１と連通す
る。１３は吐出ポート５と路口７ａと連通する油室であ
り、Ｅ１はロックアップ制御弁側の路口、Ｅ２はトルク
コンバータ側の路口であり、ポンプハウジング１の油路
ＥでＥ１とＥ２を連通し、Ｆ１は潤滑側の路口、Ｆ２は
クーラー側の路口であり、ポンプハウジング１の油路Ｆ
でＦ１とＦ２を連通する。
グ１との合わせ面側から見た図面で、１１はポンプハウ
ジング１の吸入ポート４と路口６ａと連通する油室で，
１２は流量コントロール弁側の路口１２ａを有し、ポン
プハウジング１に設けた油路によって油室１１と連通す
る。１３は吐出ポート５と路口７ａと連通する油室であ
り、Ｅ１はロックアップ制御弁側の路口、Ｅ２はトルク
コンバータ側の路口であり、ポンプハウジング１の油路
ＥでＥ１とＥ２を連通し、Ｆ１は潤滑側の路口、Ｆ２は
クーラー側の路口であり、ポンプハウジング１の油路Ｆ
でＦ１とＦ２を連通する。
【００１９】ここで、作用を図３と図４により説明する
と、インナーギア３と共にアウターギア２が図３の図面
上を反時計回りに回転することで、オイルは、図４
（ｃ）に示すように吸入路６の路口６ａから吸入ポート
４を経て吸入され、ギアポケット１ｐのアウターギア２
及びインナーギア３の歯間に形成されるポンプ室で容積
増大し、回転に従い、ポンプ室で容積減少と共に圧縮さ
れ、図４（ｂ）に示す吐出ポート５から吐出路７の路口
７ａに吐出され、作動油及び潤滑油として供給される。
と、インナーギア３と共にアウターギア２が図３の図面
上を反時計回りに回転することで、オイルは、図４
（ｃ）に示すように吸入路６の路口６ａから吸入ポート
４を経て吸入され、ギアポケット１ｐのアウターギア２
及びインナーギア３の歯間に形成されるポンプ室で容積
増大し、回転に従い、ポンプ室で容積減少と共に圧縮さ
れ、図４（ｂ）に示す吐出ポート５から吐出路７の路口
７ａに吐出され、作動油及び潤滑油として供給される。
【００２０】このとき、吐出路７の路口７ａには、図４
（ａ）に示すように、ギアポケット１ｐの内周面と吐出
路側の路口７ａとの間に壁部Ｔを補強する補強部材Ｈが
設けてあるため、ギアポケット１ｐの内周面を加工する
場合に発生するスプリングバックを防いで、十数μｍ程
という真円度でアウターギア２の外周部とギアポケット
１ｐの内周部とを十数μｍのクリアランスにする加工を
可能にし、６０００ｒｐｍの回転で最大数十kg／cm2 の
圧力という焼付きに対する幅広い許容範囲を設定でき
る。
（ａ）に示すように、ギアポケット１ｐの内周面と吐出
路側の路口７ａとの間に壁部Ｔを補強する補強部材Ｈが
設けてあるため、ギアポケット１ｐの内周面を加工する
場合に発生するスプリングバックを防いで、十数μｍ程
という真円度でアウターギア２の外周部とギアポケット
１ｐの内周部とを十数μｍのクリアランスにする加工を
可能にし、６０００ｒｐｍの回転で最大数十kg／cm2 の
圧力という焼付きに対する幅広い許容範囲を設定でき
る。
【００２１】従って、スプリングバックを防止対策とし
て路口７ａの断面積を絞らなくていいから、オイルが吐
出ポート５から路口７ａに吐出する量が必要以上に増大
されてギアを焼付かせることがない。また、補強部材Ｈ
を吸入路側の路口６ａに設けた場合、オイルが路口６ａ
から吸入ポート４に吸入される時の圧力損失が小さくな
りキャビテーションノイズを発生しにくくなる。
て路口７ａの断面積を絞らなくていいから、オイルが吐
出ポート５から路口７ａに吐出する量が必要以上に増大
されてギアを焼付かせることがない。また、補強部材Ｈ
を吸入路側の路口６ａに設けた場合、オイルが路口６ａ
から吸入ポート４に吸入される時の圧力損失が小さくな
りキャビテーションノイズを発生しにくくなる。
【００２２】さらに、補強部材Ｈは吸入路側の路口６ａ
及び吐出路側の路口７ａの両方に設けてもよく、ポンプ
自体も、本実施例では歯車式ポンプで説明を行ったが、
例えば、この歯車式ポンプと同じく収納スペースが限ら
れ、回転によってポンプ室の容積を変化させるポンプ要
素でオイルを吸入する構造の可変容量型ベーンポンプ等
に適用することも可能である。
及び吐出路側の路口７ａの両方に設けてもよく、ポンプ
自体も、本実施例では歯車式ポンプで説明を行ったが、
例えば、この歯車式ポンプと同じく収納スペースが限ら
れ、回転によってポンプ室の容積を変化させるポンプ要
素でオイルを吸入する構造の可変容量型ベーンポンプ等
に適用することも可能である。
【００２３】
【発明の効果】上述したように、本発明の内、請求項１
に係る自動変速機用ポンプは、ポンプハウジングのポン
プ要素嵌合窪みに形成した吸入ポートもしくは吐出ポー
トに連通する路口の少なくとも一方の内部に、該一方の
路口と前記ポンプ要素嵌合窪み内周面との間の壁部を補
強するための補強部材を設けたことから、加工時に発生
するスプリングバックを防止し、寸法精度の高いポンプ
要素嵌合窪みを形成でき、焼付きを起こり難くするとと
もに製品の耐久性も向上させることができる。また、加
工時の焼付きによる製品の不良率も下がってコストの低
減にもなる。
に係る自動変速機用ポンプは、ポンプハウジングのポン
プ要素嵌合窪みに形成した吸入ポートもしくは吐出ポー
トに連通する路口の少なくとも一方の内部に、該一方の
路口と前記ポンプ要素嵌合窪み内周面との間の壁部を補
強するための補強部材を設けたことから、加工時に発生
するスプリングバックを防止し、寸法精度の高いポンプ
要素嵌合窪みを形成でき、焼付きを起こり難くするとと
もに製品の耐久性も向上させることができる。また、加
工時の焼付きによる製品の不良率も下がってコストの低
減にもなる。
【００２４】さらに、スプリングバック対策の一環とし
て路口の開口面積を絞る必要がなくなるため、吸入路側
では路口とポートとの面積差による作用液の圧力損失に
起因するキャビテーションノイズを、また、吐出路側で
は路口とポートとの面積差による吐出圧の増大に起因す
るギアの焼付きを防止することができる。
て路口の開口面積を絞る必要がなくなるため、吸入路側
では路口とポートとの面積差による作用液の圧力損失に
起因するキャビテーションノイズを、また、吐出路側で
は路口とポートとの面積差による吐出圧の増大に起因す
るギアの焼付きを防止することができる。
【００２５】また、請求項２に係る自動変速機用ポンプ
は、前記補強部材を前記路口内部の、ポンプ要素嵌合窪
み内周面から近い縁部と遠い縁部とを連結するように形
成することで、加工時に発生するスプリングバックの防
止効果を一層向上させる。
は、前記補強部材を前記路口内部の、ポンプ要素嵌合窪
み内周面から近い縁部と遠い縁部とを連結するように形
成することで、加工時に発生するスプリングバックの防
止効果を一層向上させる。
【００２６】加えて、請求項３に係る自動変速機用ポン
プは、前記補強部材を前記吸入路と前記吐出路との両方
の路口内部に設けたことで、ポンプ要素嵌合窪みの寸法
精度が一層向上し、上記作用効果を一層顕著なものにす
ることができる。
プは、前記補強部材を前記吸入路と前記吐出路との両方
の路口内部に設けたことで、ポンプ要素嵌合窪みの寸法
精度が一層向上し、上記作用効果を一層顕著なものにす
ることができる。
【図１】本発明による自動変速機用ポンプの一実施例を
示す全体図である。
示す全体図である。
【図２】同例における自動変速機用ポンプの断面を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】同例におけるポンプハウジング１をポンプカバ
ー８との合わせ面から見た正面図である。
ー８との合わせ面から見た正面図である。
【図４】（ａ）は図３のＯ−Ｘ断面図である。（ｂ）は
図３のＯ−Ｙ断面図である。（ｃ）は図３のＯ−Ｖ断面
図である。
図３のＯ−Ｙ断面図である。（ｃ）は図３のＯ−Ｖ断面
図である。
【図５】同例におけるポンプカバー８をポンプハウジン
グ１との合わせ面から示した正面図である。
グ１との合わせ面から示した正面図である。
【図６】従来の自動変速機用ポンプをポンプカバーとの
合わせ面から示した構成図である。
合わせ面から示した構成図である。
【図７】（ａ）は同例におけるポンプハウジング１を示
す正面図である。（ｂ）は図７（ａ）のＡ−Ａ断面図で
ある。
す正面図である。（ｂ）は図７（ａ）のＡ−Ａ断面図で
ある。
１ ポンプハウジング １ｐ ギアポケット（ポンプ要素嵌合窪み） ２ アウターギア ３ インナーギア ４ 吸入ポート ５ 吐出ポート ６ 吸入路 ７ 吐出路 ８ ポンプカバー ９ ボルト １０ ドライブスリーブ １１ 油室 １２ 油室 １２ａ 路口 １３ 油室 Ｅ，Ｆ 油路 Ｈ 補強部材 Ｔ 壁部
Claims (3)
- 【請求項１】 ポンプハウジング内に嵌合され、回転に
よってポンプ室の容積を変化させるポンプ要素と、 前記ポンプ室の容積増大域に形成した吸入ポートに連通
する吸入路と、 前記ポンプ室の容積減少域に形成した吐出ポートに連通
する吐出路とを有する自動変速機のポンプにおいて、 前記吸入路もしくは前記吐出路の路口の少なくとも一方
の内部に、該一方の路口とポンプハウジングのポンプ要
素嵌合窪み内周面との間の壁部を補強するための補強部
材を設けたことを特徴とする自動変速機用ポンプ。 - 【請求項２】 請求項１において、前記補強部材は前記
路口内部の、ポンプ要素嵌合窪み内周面から近い縁部と
遠い縁部とを連結するように形成されたことを特徴とす
る自動変速機用ポンプ。 - 【請求項３】請求項１又は２において、前記補強部材を
前記吸入路と前記吐出路との両路口の内部に設けたこと
を特徴とする自動変速機用ポンプ。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01385795A JP3291954B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 自動変速機用ポンプ |
| KR1019960002025A KR0185003B1 (ko) | 1995-01-31 | 1996-01-30 | 자동 변속기용 펌프 |
| US08/891,412 US5755565A (en) | 1995-01-31 | 1997-07-09 | Rotary pump having reinforcing wall in a passage |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01385795A JP3291954B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 自動変速機用ポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08200238A true JPH08200238A (ja) | 1996-08-06 |
| JP3291954B2 JP3291954B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=11844950
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01385795A Expired - Fee Related JP3291954B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 自動変速機用ポンプ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5755565A (ja) |
| JP (1) | JP3291954B2 (ja) |
| KR (1) | KR0185003B1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002048074A (ja) * | 2000-07-28 | 2002-02-15 | Toyoda Mach Works Ltd | 内接歯車ポンプ |
| CN102425543A (zh) * | 2011-08-18 | 2012-04-25 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种变速箱油泵结构 |
| JP2016217163A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 株式会社デンソー | 燃料ポンプ |
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|---|---|---|---|---|
| KR100688671B1 (ko) * | 2005-11-30 | 2007-03-02 | 엘지전자 주식회사 | 스크롤 압축기의 소음 저감 구조 |
| US9408607B2 (en) * | 2009-07-02 | 2016-08-09 | Edwards Lifesciences Cardiaq Llc | Surgical implant devices and methods for their manufacture and use |
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| US2872872A (en) * | 1954-11-23 | 1959-02-10 | Gerotor May Corp Of Maryland | Hydraulic pump or motor |
| US3096720A (en) * | 1962-01-02 | 1963-07-09 | Gil W Younger | Rotary gear pumps |
| DE1296655B (de) * | 1962-01-31 | 1969-06-04 | Borsig Ag | Innenachsige Drehkolbenmaschine |
| DE4142799C1 (ja) * | 1991-12-26 | 1993-04-15 | J.M. Voith Gmbh, 7920 Heidenheim, De | |
| CA2103539C (en) * | 1992-12-28 | 2003-12-02 | James Jay Davis | Vane pump |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP01385795A patent/JP3291954B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-01-30 KR KR1019960002025A patent/KR0185003B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1997
- 1997-07-09 US US08/891,412 patent/US5755565A/en not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN102425543A (zh) * | 2011-08-18 | 2012-04-25 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种变速箱油泵结构 |
| JP2016217163A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 株式会社デンソー | 燃料ポンプ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3291954B2 (ja) | 2002-06-17 |
| US5755565A (en) | 1998-05-26 |
| KR0185003B1 (ko) | 1999-05-01 |
| KR960029621A (ko) | 1996-08-17 |
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