JP3573242B2 - ベーンポンプ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルを供給するベーンポンプに関し、特に余剰油の還流制御をするベーンポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば車両のパワーステアリングに用いられるベーンポンプは、低回転域においてもステアリングの流体機器に十分な流量が供給される必要がある。
【0003】
しかるにベーンポンプは、その回転数が増大するに比例して吐出量は増すので、低回転域で十分な吐出量を確保すると、高回転域では不必要に大きな流量が流体機器に供給されることになり、無駄に消費馬力が増大する。
【0004】
そこで高回転域における余剰油をタンク側へ還流させる例(特公昭63−27556号公報)が提案されている。
同例は、ベーンポンプのロータの軸対称位置に設けられた一対のポンプ室の一方をメインポンプ室として常時吐出油が流体機器に供給されるべく供給流路に接続され、他方のサブポンプ室は連通路により前記供給流路に連通するが、同連通路に流路切換弁が設けられ、同流路切換弁から分岐したタンク側通路にも切り換え連通する。
【0005】
低回転域においては、流路切換弁は連通路を開きメインポンプ室とサブポンプ室の双方からの圧力流体が供給流路に供給されて十分な流量が流体機器に供給され、ロータの回転数が所定値を越える高回転域に入ると、流路切換弁が作動してサブポンプ室の吐出油は余剰油としてタンク側へ還流して、消費馬力の低減を図っている。
【0006】
また余剰油をタンク側に還流するのではなく、同じサブポンプ室に対応する入力ポートに還流する例(特公昭63−27556号公報)もある。
すなわちサブポンプ室からの吐出油を必要に応じて切換弁を作動して同じサブポンプ室に余剰油として還流することで、消費馬力を低減している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前者の例の場合、ロータの回転数が所定値を越えた後は、サブポンプ室の吐出油はタンク側に還流して消費馬力は低減できるが、メインポンプ室では吸入圧力の増加は期待できないままロータの回転数が増すことで、キャビテーションを誘発し易い状態となっており、ポンプ効率も低下する。
【0008】
後者の例においても、流体機器に圧力流体を供給するメインポンプ室の吸入効率については、前者の例と同じであり、キャビテーションの発生限界が低い。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、消費馬力を低減するとともに、吸入効率の改善によりキャビテーションの発生限界を高め、さらにポンプ効率を向上させたベーンポンプを供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本請求項1記載の発明は、ベーンポンプのカムリングとロータとの間に形成される複数のポンプ室を常に吐出油の供給を行うメインポンプ室とその他のサブポンプ室とに分け、サブポンプ室の吐出ポートに通じる吐出油路の途中に制御手段により駆動される切換制御弁を介装し、前記切換制御弁から分岐延出した還流油路が前記メインポンプ室の常時オイルパンに連通する吸入ポートに対してロータ回転方向の上流側位置で直接連通開口して余剰油を還流させることができるベーンポンプとした。
【0011】
制御手段により必要に応じて切換制御弁を駆動して、余剰油をメインポンプ室の入力ポートに還流して消費馬力の低減を図ることができる。
余剰油として吐出した圧力流体がメインポンプ室の吸入ポートに還流されるので、吸入効率を向上させることができ、キャビテーションの発生限界を高めるとともに、ポンプ効率の向上を図ることができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のベーンポンプにおいて、前記制御手段が、ロータの回転数に基づき切換制御弁を制御し、ロータの回転数が所定回転数以下である場合に前記切換制御弁を供給側に設定し、所定回転数を越えた場合に還流油路側に切り換え余剰油を還流させるものである。
【0013】
ロータが低回転域にあるときは、切換制御弁を供給側に設定するので、メインポンプ室からの吐出油とサブポンプ室からの吐出油の双方が流体機器に供給されので、十分な流量が確保される。
【0014】
またロータが所定回転数を越えた高い回転域においては、流体機器に吐出油を供給するメインポンプ室の吸入ポートにサブポンプ室からの吐出油が余剰油として還流されてくるので、吸入効率が向上し、キャビテーションの発生限界を高めることができるとともに、ポンプ効率の向上も図ることができる。
【0015】
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載のベーンポンプにおいて、前記複数の吐出油路を互いに連通せずに独立吐出油路としてポンプボディ本体に形成するとともに、前記還流油路もポンプボディ本体に形成したものである。余剰油の還流する通路長を短くし流路抵抗を小さくできるとともに、部品点数を少なくし、構造を簡素化することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のベーンポンプにおいて、前記独立吐出油路が、ポンプボディ本体に連結開口を有するものである。
ポンプボディ本体の下流側で各独立吐出油路をそれぞれ別の流体機器に導き、利用することも、また連結集合して使用することも可能で、適用の自由度が大きい。
【0017】
請求項5記載の発明は、請求項1記載のベーンポンプにおいて前記制御手段が、車両の運転状態に基づき前記切換制御弁を無段階に駆動制御するものである。車両において油圧制御される流体機器に本ベーンポンプを適用し、車両の運転状態に基づき切換制御弁を制御することで、該油圧システムにおいて消費馬力を低減しキャビテーションの発生限界を高めることができる。
なお切換制御弁の無段階駆動制御は、当然オンオフ制御も可能とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図15に図示し説明する。本実施の形態のベーンポンプ1は、パワーステアリングのミッションに圧油を供給するものであり、その正面図を図1に示す。
【0019】
ベーンポンプ1は、ポンプボディ本体であるポンプハウジング2の正面開口をカバー10が覆っており、裏面にリアプレート15が添設される。
カバー10を外した正面図を図2に示し、カバー10自体の正面図を図3に、ポンプハウジング2自体の正面図を図4および図5に示す。
【0020】
図4および図5に示すようにポンプハウジング2の前部の正面は、円穴3の開口が形成され、同円開口の周囲がカバー10との合わせ面2aとなって合わせ面2aの5か所にボルトネジ孔2bが設けられている。
【0021】
円穴3の内周面の対向する所定箇所が円弧状に切欠かれて連通油路4a,4bが形成されている。
一方の連通油路4aに一端部が連通して円穴3の内周面に沿って円弧状に還流油路5が形成され、同還流油路5は他端部から後方へ延出している(図4の格子状ハッチング部、図13,図14参照)。
【0022】
また円穴3の底面の中心部は駆動軸35が貫通する円筒部7が形成され、円筒部7の周囲の環状凹部を円筒部7から直径方向に延びた仕切壁2cにより2つの圧力室8a,8bに仕切っており、各圧力室8a,8bの底壁にそれぞれ吐出油路9a,9bが穿設されている。
【0023】
図13および図14を参照して吐出油路9aはポンプハウジング2を後方へ貫通して連結開口を形成しているが、他方の吐出油路9bは、ポンプハウジング2に埋設された切換制御弁50に通じている。
切換制御弁50は、ポンプハウジング2に穿設された弁孔51にスプール52が摺動自在に嵌装され、スプリング53を介装してプラグ54で閉止している。
【0024】
弁孔51はスプール52により2つの流体室55,56を画成しており、一方の流体室55には外部圧力が入力され、スプリング53に抗してスプール52が摺動して流体室56の位置を変えることができる。
【0025】
流体室56の移動範囲内で最もスプリング53寄りに前記還流油路5が開口し、中央に前記吐出油路9bが開口しており、流体室55寄りにはポンプハウジング2の後面に連結開口を形成している下流側吐出油路9cの上流側が開口している。
【0026】
したがって外部圧力の入力のない図13に示す状態では還流油路5を閉じ流体室56を介して吐出油路9b,9cが連通され、外部圧力の入力があると図14に示すように流体室56が移動して下流側吐出油路9cを閉じ流体室56を介して吐出油路9bと還流油路5とが連通される。
【0027】
以上のようなポンプハウジング2の正面開口を覆うカバー10は、裏面にポンプハウジング2の合わせ面2aに対応して合わせ面を周縁部に有し、同周縁部にボルトネジ孔2bに対応してボルト孔10bが穿設されている(図3参照)。
【0028】
カバー10の中心には駆動軸35を軸支する円孔11が穿設され、同円孔11より右方に偏心した位置に円形の吸入口12が正面に開口して形成され、同吸入口12の底部から円弧状に分岐して裏面に沿って吸入油路13a,13bが延び、その端部がポンプハウジング2の一対の連通油路4a,4bに対応する位置に吸入ポート14a,14bを形成してカバー10の裏面に開口している(図3の点模様部参照)。
【0029】
ポンプハウジング2の円穴3には、サイドプレート20,カムリング40が順次嵌装され、カムリング40の内周カム面41内にロータ30が配設され、円筒部7に貫通した駆動軸35がロータ30に嵌着して一体に回転する。
【0030】
ロータ30は図8に示すように中心に駆動軸35が嵌着される円孔31が穿設され、その周囲に放射状に複数のベーン溝32が形成され、各ベーン溝32の中心側底部はベーン背圧室33を構成しており、ベーン溝32にはベーン34が出没自在に嵌装される。
【0031】
サイドプレート20は、図6に示すように円板状をなし、中央に円筒部7に嵌合する円孔21が穿設され、その周囲にロータ30のベーン溝32の底部のベーン背圧室33に圧油を導入する貫通孔22と凹部23が形成され、さらに貫通孔22と凹部23の周囲に吸入ポート24a,24bが軸対称位置に、吐出ポート25a,25bが軸対称位置にそれぞれ形成されている。
吸入ポート24a,24bは、外周面まで切欠かれた凹部であり、吐出ポート25a,25bは円弧状の貫通孔である。
【0032】
一方カムリング40は、図7に示すように略楕円状をした内周カム面41にロータ30が回転自在に嵌合し、ロータ30のベーン溝32に嵌装されたベーン34の先端が内周カム面41に当接してポンプ室を構成する。
【0033】
カムリング40の前面に一対の吸入凹部42,42が対称に形成されるとともに、各吸入凹部42,42の反対の後面に吸入凹部43,43が形成されている(図11参照)。
またカムリング40の別の角度位置には、一対の吐出連通油路44,44が穿設されている。
【0034】
そしてポンプハウジング2の後面に添設されるリアプレート15は、図9に示すようにポンプハウジング2の後面に対応した板形状をしており、合わせ面15aの周縁に取付孔15bを有し、中心には駆動軸35が貫通する円孔16が穿設されるとともに、合わせ面15aには円孔16の周囲に略半円弧状に連結油路17が溝状に刻設されており、その連結油路17の端部は円形に後面まで貫通した圧油供給路18となっている。
【0035】
以上の部材の組付けは、まずポンプハウジング2の円穴3に、サイドプレート20とカムリング40を所定の位置関係で嵌装し、駆動軸35を嵌着したロータ30をベーン34とともにカムリング40の内周カム面41内に嵌装し、駆動軸35を円筒部7に嵌入する。
【0036】
次いでポンプハウジング2の正面開口にカバー10を被せ、駆動軸35の突出した端部を円孔11に嵌合軸支し、さらにポンプハウジング2の後面にリアプレート15を当てがい、ボルト45をボルト孔10bに貫通しボルトネジ孔2bまたは取付孔15bに螺合して緊締する。
【0037】
リアプレート15の後面からは駆動軸35が突出しており、この突出した駆動軸35が、図示されない内燃機関等の駆動源により駆動され、駆動軸35と一体にロータ30が回転される。
ロータ30の回転は、エンジン回転数に対応している。
【0038】
ロータ30の回転によりカバー10の吸入口12にはオイルタンクからのオイルが吸入され、リアプレート15の圧油供給路18からレギュレータバルブに圧油が送られ、レギュレータバルブから圧力調整されてパワーステアリングの流体機器にオイルが供給される。
【0039】
図11に示すようにカムリング40の前後の吸入凹部42,43にそれぞれ対応してカバー側吸入ポート14a,14bと奥側吸入ポート24a,24bが位置しており、両両者をそれぞれ連通油路4a,4bがカムリング40の外側を迂回して連通している。
そして一方の連通油路4aに還流油路5が連通している(図4参照)。
【0040】
図2を参照して内周カム面が略楕円状をしたカムリング40とその内側に配設される略円形のロータ30との間には、軸対称位置に三日月状の空隙であるメインポンプ室36aとサブポンプ室36bが形成され、両ポンプ室36a,36bは複数のベーン34によりいくつかの室に仕切られる。
【0041】
メインポンプ室36aには、ロータ30の回転上流側に吸入ポート14a,24aが対向し、下流側に吐出ポート25aが対向しており、他方軸対称位置にあるサブポンプ室36bには、上流側に吸入ポート14b,24bが対向し、下流側に吐出ポート25bが対向している。
【0042】
メインポンプ室36aに対向する吸入ポート14a,24a間を連通する連通油路4aには還流油路5が連通している。
また吐出ポート25aと吐出ポート25bは、仕切壁2cで仕切られ互いに独立した圧力室8a,8bにそれぞれ連通している。
【0043】
本ベーンポンプ1は、以上のような構造をしており、ベーンポンプ1の周辺の油圧回路の概略を図15に示す。
オイルはオイルパン60からベーンポンプ1の吸入口12に供給され、切換制御弁50は外部パイロット圧作動手段61により駆動され、同外部パイロット圧作動手段61はエンジン回転数に基づき制御する制御装置により制御される。
【0044】
制御装置は、エンジン回転数が所定回転数以下であるときは、図13および図15に示すように切換制御弁50が流体室56を介して吐出油路9b,9cを連通している状態とするが、エンジン回転数が所定回転数を越えると外部パイロット圧作動手段61を作動して切換制御弁50のスプール52を移動し図14に示すように流体室56を介して吐出油路9bと還流油路5が連通状態となるように制御する。
【0045】
図15を参照してロータ30が回転すると、メインポンプ室36a,サブポンプ室36bのベーン34で仕切られた吸入側室は容積が拡大して吸入ポート14a,24a,14b,24bからオイルを吸入し、吐出側室の容積の縮小で吐出ポート25a,25bにオイルを吐出する。
【0046】
いまエンジン回転数が所定回転数以下の低回転域にあるときは、メインポンプ室36aから吐出ポート25aに吐出された吐出油は、圧力室8a,吐出油路9aよりストレートに圧油供給路18に流れる。
【0047】
一方サブポンプ室36bから吐出ポート25bに吐出された吐出油は、圧力室8b,吐出油路9bから切換制御弁50の流体室56を介して吐出油路9cに流れ、連結油路17より圧油供給路18に流れてメインポンプ室36aからの吐出油と合流し、パワーステアリングの所要ミッションに供給される。
【0048】
したがってエンジン回転数が低回転域にあるときは、メインポンプ室36aとサブポンプ室36bの双方から吐出した吐出油が合流して所定の流体機器に供給されるので、十分な流量を供給することができる。
【0049】
そしてエンジン回転数が所定回転数を越えて高回転域に入ると、切換制御弁50が駆動され、メインポンプ室36aから吐出された吐出油は従前同様吐出油路9a,圧油供給路18から流体機器に供給されるが、サブポンプ室36bから吐出ポート25bに吐出された吐出油は吐出油路9bから切換制御弁50の流体室56を介して還流油路5に入り、連通油路4aを通って吸入ポート14a,24aよりメインポンプ室36aに還流する。
【0050】
すなわち高回転域では、サブポンプ室36bからの吐出油は余剰油として還流され、メインポンプ室36aからの吐出油のみが流体機器に供給されることになるので、消費馬力を低減することができる。
【0051】
そして還流される余剰油は、流体機器への供給を行っているメインポンプ室36aの吸入ポート14a,24aに還流されるので、吸入ポート14a,24aの吸入圧を増して吸入効率を向上させることができ、キャビテーションの発生限界を高めるとともに、ポンプ効率の向上を図ることができる。
【0052】
なお切換制御弁50は、スプール52の移動を制御することによりサブポンプ室36bからの吐出油について供給流量と還流流量との割合を無段階に調整することができ、エンジン回転数が所定回転数を越えて上昇するときに、徐々に供給流量を減らし還流流量を増加させていくことができる。
【0053】
本ベーンポンプ1は、ポンプボディ本体であるポンプハウジング2に吐出油路9aと吐出油路9b,9cとを互いに独立に形成し、切換制御弁50を埋設してポンプハウジング2に還流油路5も形成しているので、余剰油の還流する通路が短く流路抵抗を小さくできるとともに、小型軽量化でき、部品点数が少なく構造が簡素化されている。
【0054】
吐出油路9aと吐出油路9b,9cは、互いに独立したままポンプハウジング2内に形成されて連結開口をそれぞれ後面に設けているので、本実施の形態のようにリアプレート15を添設して、リヤプレート15内で吐出油路を連結して吐出油を合流させて流体機器に供給することもできれば、各連結開口それぞれを別の流体機器に接続するようにして使用することも可能で、使用態様を自由に設定することが容易にできる。
【0055】
以上の実施の形態では、本ベーンポンプ1をパワーステアリングに適用した場合の例を示したが、パワーステアリングに限らず、例えば無段階変速機の変速を本ベーンポンプによる油圧制御で行う等、種々の流体機器に適用でき、その場合にエンジン回転数に限らずその他の車両の運転状態に基づき切換制御弁を駆動制御することができる。
切換制御弁も無段階に制御することもできれば、オンオフ制御にすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るベーンポンプの正面図である。
【図2】同ベーンポンプのカバーを外した状態を示す正面図である。
【図3】カバーの正面図である。
【図4】ポンプハウジングの還流油路を示す正面図である。
【図5】ポンプハウジングの吐出油路を示す正面図である。
【図6】サイドプレートの正面図である。
【図7】カムリングの正面図である。
【図8】ロータの正面図である。
【図9】リアプレートの裏面図である。
【図10】ベーンポンプの組付け状態を示す一部省略した正面図である。
【図11】図10におけるXI−XI線に沿って截断した断面図である。
【図12】図10におけるXII−XII線に沿って截断した断面図である。
【図13】図10におけるXIII −XIII 線に沿って截断した断面図である。
【図14】別の状態の同断面図である。
【図15】本ベーンポンプの油圧回路の概略図である。
【符号の説明】
1…ベーンポンプ、2…ポンプハウジング、3…円穴、4a,4b…連通油路、5…還流油路、7…円筒部、8a,8b…圧力室、9a,9b,9c…吐出油路、
10…カバー、11…円孔、12…吸入口、13a,13b…吸入油路、14a,14b…吸入ポート、
15…リアプレート、16…円孔、17…連結油路、18…圧油供給路、
20…サイドプレート、21…円孔、22…貫通孔、23…凹部、24a,24b…吸入ポート、25a,25b…吐出ポート、
30…ロータ、31…円孔、32…ベーン溝、33…ベーン背圧室、34…ベーン、35…駆動軸、36a…メインポンプ室、36b…サブポンプ室、
40…カムリング、41…カム面、42,43…吸入凹部、44…吐出連通油路、45…ボルト、
50…切換制御弁、51…弁孔、52…スプール、53…スプリング、54…プラグ、55,56…流体室、
60…オイルパン、61…外部パイロット圧作動手段。

Claims (5)

  1. ベーンポンプのカムリングとロータとの間に形成される複数のポンプ室を常に吐出油の供給を行うメインポンプ室とその他のサブポンプ室とに分け、
    サブポンプ室の吐出ポートに通じる吐出油路の途中に制御手段により駆動される切換制御弁を介装し、
    前記切換制御弁から分岐延出した還流油路が前記メインポンプ室の常時オイルパンに連通する吸入ポートに対してロータ回転方向の上流側位置で直接連通開口して余剰油を還流させることができることを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記制御手段は、ロータの回転数が所定回転数以下である場合に前記切換制御弁を供給側に設定し、所定回転数を越えた場合に還流油路側に切り換え余剰油を還流させることを特徴とする請求項1記載のベーンポンプ。
  3. 前記複数の吐出油路を互いに連通せずに独立吐出油路としてポンプボディ本体に形成するとともに、前記還流油路もポンプボディ本体に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のベーンポンプ。
  4. 前記独立吐出油路は、ポンプボディ本体に連結開口を有することを特徴とする請求項3記載のベーンポンプ。
  5. 前記制御手段は、車両の運転状態に基づき前記切換制御弁を無段階に駆動制御することを特徴とする請求項1記載のベーンポンプ。
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