JPH10196556A - ベーンポンプ - Google Patents
ベーンポンプInfo
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- JPH10196556A JPH10196556A JP170297A JP170297A JPH10196556A JP H10196556 A JPH10196556 A JP H10196556A JP 170297 A JP170297 A JP 170297A JP 170297 A JP170297 A JP 170297A JP H10196556 A JPH10196556 A JP H10196556A
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Abstract
両側の吸入ポート011 ,012 間のオイルの圧力平衡を得
て吸入効率の優れたベーンポンプを供する。 【解決手段】 ベーンポンプ1のカムリング40の両側面
に形成された2つの吸入ポート14、24間をカムリング40
の外側を回り込む連通油路4が連通し、吸入油路13が一
方の吸入ポート14に開口して連通し、流量制御装置から
の余剰油を還流する戻り油路5が他方の吸入ポート24に
開口して連通したベーンポンプ。
Description
ベーンポンプに関し、特に吐出された加圧油を流量制御
装置により調整した後、その余剰油をベーンポンプの吸
入側に還流する方式のベーンポンプに関する。
されており、その特公昭62−3318号公報に記載さ
れた例を図13に示す。ポンプハウジング01内に押圧プ
レート02,サイドプレート03,カムリング04が順に重ね
られて収容され、カムリング04の内周側にベーンを放射
状に出没自在に嵌合したロータ05が嵌装され、その側方
を蓋部材07が覆い、同蓋部材07に軸支された回転軸08が
ロータ05の中心に嵌着されている。
012 が対向して形成され、両吸入ポート011 ,012 間を
連通油路013 が連通している。一方の吸入ポート011 は
サイドプレート03に2箇所形成され、両吸入ポート011
,011 に中心から分岐して連通する吸入油路014 が押
圧プレート02に形成され、その中心分岐部に軸方向に連
通する吸入油路015 がポンプハウジング01に形成されて
おり、同吸入油路015 に図示されないオイルタンクから
延出する補給油路016 が連通している。
れない吐出ポートに連通していて、圧力室017 に吐出し
た圧油は図示されない絞り部材を介して所要箇所に供給
される。ポンプハウジング01のポンプ室と反対側に吸入
油路015 に直交して円孔018 が形成され、両端を閉塞さ
れた同円孔018 にスプール弁019 が摺動自在に嵌装され
ている。
017 から延出したバイパス油路020が連通している。ス
プール弁019 は、スプリング021 により付勢されてお
り、圧力室017 の吐出側油圧が所定圧力を越えて高くな
ると、スプール弁019 がスプリング021 に抗して摺動
し、バイパス油路020 と吸入油路015 とを連通する。
量が増大し圧力室017 の油圧が所定圧以上になると、ス
プール弁019 が摺動されてバイパス油路020 と吸入油路
015とが連通して余剰油が吸入油路015 ,014 に還流
し、前記吐出流の絞り部前後の圧力差を一定にするよう
動作する。
報や特開昭62−35087号公報等に記載された例
も、略同様の構造をしており、余剰油は上記例と同様吸
入油路に合流するものである。
リング04の両側の吸入ポート011 ,012 のうち一方の吸
入ポート011 に連通されて、まず作動油の多くは吸入ポ
ート011 に導入され、吸入ポート011 から吸入側ポンプ
室に吸入される。そして吸入ポート011 側から連通油路
013 を迂回した作動油の一部は迂回により流速が低下し
て低圧となって他方の吸入ポート012 に至り、同吸入ポ
ート012から吸入側ポンプ室に吸入される。
に比べ下流側の吸入ポート012 の油圧は低く、吸入側ポ
ンプ室を挟んだ両側の吸入ポート011 ,012 間のオイル
の圧力平衡が得られず吸入効率が良くない。吐出側から
還流する余剰油は、吸入油路015 の作動油に合流するの
で、吸入ポート011 ,012 間のオイルの圧力平衡に影響
しない。
5 部分では、流れ抵抗が激変し脈動等によりキャビテイ
ションや異音を誘発するおそれがある。本発明は、かか
る点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、還流
する余剰油を利用して吸入側ポンプ室の両側の吸入ポー
ト間のオイルの圧力平衡を得て吸入効率の優れたベーン
ポンプを供する点にある。
を達成するために、本発明は、ベーンポンプのカムリン
グの両側面に形成された2つの吸入ポート間をカムリン
グの外側を回り込む連通油路が連通し、吸入油路が前記
一方の吸入ポートに開口して連通し、流量制御装置から
の余剰油を還流する戻り油路が前記他方の吸入ポートに
開口して連通したベーンポンプとした。
して作動油の多くが直接流入し、他方の吸入ポートには
連通路を介して作動油の一部が流入して低圧となるが、
同時に戻り油路が開口連通して余剰油が直接導入される
ので、油圧を上げることができ、吸入側ポンプ室の両側
の吸入ポート間のオイルの圧力平衡を得ることが可能
で、吸入効率を向上させることができる。
で、流れ抵抗の激変はなく脈動等によるキャビテイショ
ンや異音を誘発するおそれはない。
ついて図1ないし図12に図示し説明する。本実施の形
態のベーンポンプ1の正面図を図1に示す。ベーンポン
プ1は、ポンプハウジング2の正面開口をカバー10が覆
っており、そのカバー10を外した正面図を図2に示し、
カバー10自体の正面図を図3に、ポンプハウジング2自
体の正面図を図4および図5に示す。
ング2の前部の正面は、円穴3の開口が形成され、同円
開口の周囲がカバー10との合わせ面2aとなって合わせ
面2aの5か所にボルトネジ孔2bが設けられている。
ポンプハウジング2の後部は正面図において右方に膨出
した膨出部2cを有して後面2dは平面をなして周縁所
定箇所にボルト孔2eが穿設されている。
状に切欠かれて連通油路4,4が形成されており、各連
通油路4,4の奥側を内周面に沿って半周に亘って戻り
油路5が連通し、戻り油路5は中間部からさらに膨出部
2cの斜め上方に延びて後面2dに開口している(図4
のハッチング部、図11参照)。また円穴3の底面の中
心部は駆動軸35が貫通する円筒部7が形成され、円筒部
7の周囲の環状底面が圧力室8をなし、同圧力室8の一
部から膨出部2cの右方に吐出油路9が延びて後面2d
に開口している(図5のハッチング部、図12参照)。
ー10は、裏面にポンプハウジング2の合わせ面2aに対
応して合わせ面を周縁部に有し、同周縁部にボルトネジ
孔2bに対応してボルト孔10bが穿設されている(図3
参照)。カバー10の中心には駆動軸35を軸支する円孔11
が穿設され、同円孔11より右方に偏心した位置に円形の
吸入口12が正面に開口して形成され、同吸入口12の底部
から円弧状に分岐して裏面に沿って吸入油路13が延び、
その端部がポンプハウジング2の一対の連通油路4,4
に対応する位置に吸入ポート14,14を形成してカバー10
の裏面に開口している(図3の点模様部参照)。
プレート20,カムリング40が順次嵌装され、カムリング
40の内周カム面41内にロータ30が配設され、円筒部7に
貫通した駆動軸35がロータ30に嵌着して一体に回転す
る。ロータ30は図8に示すように中心に駆動軸35が嵌着
される円孔31が穿設され、その周囲に放射状に複数のベ
ーン溝32が形成され、各ベーン溝32の中心側底部はベー
ン背圧室33を構成しており、ベーン溝32にはベーン34が
出没自在に嵌装される。
板状をなし、中央に円筒部7に嵌合する円孔21が穿設さ
れ、その周囲にロータ30のベーン溝32の底部のベーン背
圧室33に圧油を導入する貫通孔22と凹部23が形成され、
さらに貫通孔22と凹部23の周囲に吸入ポート24,24と吐
出ポート25,25がそれぞれ対をなして対向した位置に形
成されている。吸入ポート24,24は、外周面まで切欠か
れた凹部であり、吐出ポート25,25は円弧状の貫通孔で
ある。
楕円状をした内周カム面41にロータ30が回転自在に嵌合
し、ロータ30のベーン溝32に嵌装されたベーン34の先端
が内周カム面41に当接してポンプ室を構成する。カムリ
ング40の前面に一対の吸入凹部42,42が対称に形成され
るとともに、各吸入凹部42,42の反対の後面に吸入凹部
43,43が形成されている(図10参照)。またカムリン
グ40の別の角度位置には、一対の吐出連通油路44,44が
穿設されている。
ング2の円穴3に、サイドプレート20とカムリング40を
所定の位置関係で嵌装し、駆動軸35を嵌着したロータ33
をベーン34とともにカムリング40の内周カム面41内に嵌
装し、駆動軸35を円筒部7に嵌入する。そしてポンプハ
ウジング2の正面開口にカバー10を被せ、駆動軸35の突
出した端部を円孔11に嵌合軸支し、ボルト50をボルト孔
10bに貫通しボルトネジ孔2bに螺合して緊締する。
動軸35が、図示されない内燃機関等の駆動源により駆動
され、駆動軸35と一体にロータ30が回転される。カバー
10の吸入口12にはオイルタンクからのオイルが吸入さ
れ、ポンプハウジング2の吐出油路9の後面開口からレ
ギュレータバルブに圧油が送られ、レギュレータバルブ
から圧力調整されて所要箇所にオイルが供給される。ま
たこの吐出油は油圧が高すぎないよう調整するルブルケ
ーションバルブを介して余剰油がポンプハウジング2の
後面開口から戻り油路5に還流する。
吸入凹部42,43にそれぞれ対応してカバー側吸入ポート
14と奥側吸入ポート24が位置しており、両吸入ポート1
4,24を連通油路4がカムリング40の外側を迂回して連
通している。そして連通油路4の奥側および奥側吸入ポ
ート24に戻り油路5が開口して連通している。
を通って直接カバー側吸入ポート14から吸入ポンプ室に
吸入される作動油と、同カバー側吸入ポート14から連通
油路4に分かれ迂回し奥側吸入ポート24から吸入ポンプ
室に吸入される作動油とがあり、さらに余剰油が戻り油
路5から奥側吸入ポート24に還流して吸入ポンプ室に吸
入される。
接作動油が入るので高圧であり、奥側吸入ポート24は作
動油の一部が連通油路4を迂回して流速が低下して入る
ので低圧となるところであるが、本ベーンポンプ1は、
この奥側吸入ポート24に余剰油が直接流れ込み油圧を上
げている。
ト14,24の圧力を平衡させて吸入効率を向上させること
ができる。また余剰油は連通油路4を迂回する作動油の
一部に合流するので、流れ抵抗の激変はなく脈動等によ
るキャビテイションや異音を誘発するおそれはない。
らは前後両側に圧油が吐出し、後方(奥側)へは直接吐
出ポート25に吐出し、前方に吐出した圧油はカバー10の
後面に形成された溝条からカムリング40の吐出連通油路
44を迂回して吐出ポート25に合流する。吐出ポート25か
らは圧力室8,吐出油路9を通って圧油の供給がなされ
る(図12参照)。
イドプレート20の貫通孔22を介して(図10参照)、ロ
ータ30のベーン溝32の底部のベーン背圧室33に入り、ベ
ーン34を遠心方向に付勢し、ベーン34の先端をカムリン
グ40の内周カム面41に常時当接する。
面図である。
面図である。
る。
る。
正面図である。
図である。
断面図である。
断面図である。
ンプの断面図である。
4…連通油路、5…戻り油路、7…円筒部、8…圧力
室、9…吐出油路、10…カバー、11…円孔、12…吸入
口、13…吸入油路、14…吸入ポート、20…サイドプレー
ト、21…円孔、22…貫通孔、23…凹部、24…吸入ポー
ト、25…吐出ポート、30…ロータ、31…円孔、32…ベー
ン溝、33…ベーン背圧室、34…ベーン、40…カムリン
グ、41…カム面、42,43…吸入凹部、44…吐出連通油
路、50…ボルト。
Claims (1)
- 【請求項1】 ベーンポンプのカムリングの両側面に形
成された2つの吸入ポート間をカムリングの外側を回り
込む連通油路が連通し、 吸入油路が前記一方の吸入ポートに開口して連通し、 流量制御装置からの余剰油を還流する戻り油路が前記他
方の吸入ポートに開口して連通したことを特徴とするベ
ーンポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00170297A JP3759658B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00170297A JP3759658B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | ベーンポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10196556A true JPH10196556A (ja) | 1998-07-31 |
JP3759658B2 JP3759658B2 (ja) | 2006-03-29 |
Family
ID=11508888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00170297A Expired - Lifetime JP3759658B2 (ja) | 1997-01-08 | 1997-01-08 | ベーンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3759658B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000067166A (ko) * | 1999-04-24 | 2000-11-15 | 이승춘 | 이연식 유압펌프 |
KR101199143B1 (ko) | 2010-06-25 | 2012-11-12 | 현대자동차주식회사 | 가변용량형 오일펌프 |
KR101444009B1 (ko) * | 2013-02-21 | 2014-09-23 | 영신정공 주식회사 | 유량제어수단을 구비하지 않은 무단변속기용 베인펌프 |
KR101444010B1 (ko) * | 2013-02-21 | 2014-09-23 | 영신정공 주식회사 | 다층 흡입유로를 갖는 무단변속기용 베인펌프 |
-
1997
- 1997-01-08 JP JP00170297A patent/JP3759658B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000067166A (ko) * | 1999-04-24 | 2000-11-15 | 이승춘 | 이연식 유압펌프 |
KR101199143B1 (ko) | 2010-06-25 | 2012-11-12 | 현대자동차주식회사 | 가변용량형 오일펌프 |
KR101444009B1 (ko) * | 2013-02-21 | 2014-09-23 | 영신정공 주식회사 | 유량제어수단을 구비하지 않은 무단변속기용 베인펌프 |
KR101444010B1 (ko) * | 2013-02-21 | 2014-09-23 | 영신정공 주식회사 | 다층 흡입유로를 갖는 무단변속기용 베인펌프 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3759658B2 (ja) | 2006-03-29 |
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