JP4061142B2 - 可変目標調整器を備えた可変容量形ベーンポンプ - Google Patents
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- F01M2001/0207—Pressure lubrication using lubricating pumps characterised by the type of pump
Description
【発明の属する技術分野】
本出願は、2000年12月12日出願の、米国仮特許出願番号第60/255,629号「可変容量形ポンプ及び方法」と、2001年7月11日出願の、米国仮特許出願番号第60/304,604号「可変目標調整バルブサブシステムを備えた可変容量形油圧ポンプシステム」の恩典を請求するものであり、2001年12月12日出願の、米国特許出願番号第1の0/021,566号「可変目標調整器を備えた可変容量形ベーンポンプ」の一部継続出願である。
【0002】
本発明は、全体的に流体ポンプに、特に、可変容量形ベーンポンプと、エンジン速度が変動する条件の下での当該ポンプの制御及び作動とに関する。
【0003】
【従来技術】
液圧式動力伝達装置及び流体分配システムには、ベーンポンプが利用されている。そのようなポンプは、一般的にローターと複数のベーンとを備えており、ベーンはローターの外周に等間隔に設けられた複数のスロットの中に配置され、ローターと共に回転し、ローターに対してスロット内で滑動できるようになっている。ローターとベーンは、ローター及びベーンの軸に対して偏心して取り付けられている格納リング即ち偏心リングの内側形状部と協働して、格納リング即ち偏心リングとローター及びベーンとの間に流体室を形成する。格納リング即ち偏心リングとローター及びベーンとが偏心しているため、ローターの回転と共に流体室が移動するにつれ流体室の容積が変化し、流体室は、吸入ポートを通過する際には容積が大きくなり、吐出ポートを通過する際には容積が小さくなる。格納リング即ち偏心リングとローターとの間の偏心度を変えるためには、格納リング即ち偏心リングを、ポンプハウジング内の固定軸を中心に回せばよい。格納リング即ち偏心リングを回すとポンプの使用中の流体室の容積変化が変動するので、ポンプの容量特性が変わる。従来型のポンプに固有な問題に関する説明は、上記同時係属出願異議申し立て中の米国特許出願番号第1の0/021,566号の発明の背景の項に記載されている。改良されたポンプと制御の方法について、以下に説明する。
【0004】
このようなポンプは適切な油圧及び流量制御の改良には役立つが、オイルの制御における向上が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常の内燃機関には、ある流量の潤滑油を、ある圧力範囲内で供給する必要があるが、流量と圧力は、クランクシャフトの回転速度、エンジン温度及びエンジン負荷と共に変動する。固定容量形ポンプは、高速運転状態及び冷態起動状態で作動するときには過剰に高い油圧を作り出しかねず、高温及び低速の状態では油圧が必要な値よりも低くなりかねない。高温及び低速の状態における油圧を改良するためにオイルポンプの容量を増やすと、全稼働状態に亘って多くの動力を消費することになり、高速及び低温の状態における過剰油圧状態を一層悪化させる。従来型の固定容量形ポンプの制御を改良して、エンジン速度とエンジン作動状態に従って、効率よく作動し、ポンプの出力流量及び圧力を最適化するようにすることが望ましい。
【0006】
更に、昨今の自動車の装置に対するエネルギー節約の要求により、可変カム/バルブタイミングシステムを作動させるためにポンプ容量を増やすことと相俟って、一層効率の良いエンジン潤滑システムの設計が必要になってきた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、可変速度回転軸を有する、エンジン又は装置を潤滑するための潤滑油ポンプシステムである。本潤滑システムは、制御入力に応じて容量を可変的に調整できる第1の潤滑ポンプを含んでいる。第2の固定容量形ポンプは、エンジンの回転軸と作動的に接続されており、可変容量形ポンプのポンプ特性を調節するための制御入力を供給して、エンジンオイル回路内の目標圧力を達成する。
【0008】
本発明の上記及びその他の目的、特徴及び利点は、以下の好適な実施形態の詳細な説明、上記請求項及び添付図面から明白である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1−3には、可変容量形ベーンポンプ10を詳細に示しており、ポンプ10は、ベーン14を組み込んだローター12を備えていて、これを回転させることによってポンプ入口16から流体を吸込み、流体の圧力を高め、ポンプ10の吐出口18から加圧された流体を吐出するようになっている。格納リング即ち偏心リング20は、ポンプ10のハウジング22により保持されており、ローター12に対して回転させて、ポンプの容量を変えることができるようになっている。このようなポンプ10は、エンジン潤滑装置及び動力伝達装置を含む複数の流体装置で広く用いられている。
【0010】
ハウジング22は、格納リング即ち偏心リング20とローター12が収容される内部室26を画定する中央胴体24を備えているのが望ましい。ハウジング22は、中央胴体24の相対する平坦な側面上に一対のエンドプレート28、30を更に備えており、内部室26を囲んでいる。中央胴体24の内側表面34に形成されている溝32は、ハウジング22に対する格納リング即ち偏心リング20の回転運動を許容し、制御するため、格納リング即ち偏心リング20とハウジング22との間にピボットピン36を収容する構造となっている。中央胴体24内には、溝32から離れた位置、望ましくは概ね直径方向反対側の位置に、シート面38が設けられている。シート面38は、格納リング即ち偏心リングの少なくともある位置では格納リング即ち偏心リング20と係合可能で、シート面とリングとの間に流体密封を形成できるようになっている。格納リング即ち偏心リング20と中央胴体24のうちの一方又は双方には、少なくとも部分的にはシート面を形成し、格納リング即ち偏心リング20とハウジング22との間の漏れを低減する弾性又は別の型式のシール40が備えられている。
【0011】
格納リング即ち偏心リング20は、開口部41を有する環状体であり、ハウジング22の内部室26内に収容されている。格納リング即ち偏心リング20は、外側表面上に、ピボットピン36の一部を収容して、格納リング即ち偏心リング20と中央胴体24との間の回転運動を可能とする溝42を有している。別の実施形態では、偏心リングは、偏心リング20の一部がピボットピンを取り囲み、ピボットポイントをより強固に位置決めできるように構成されている。そのような格納リング即ち偏心リング20の回転運動は、格納リング即ち偏心リング20の外側表面と中央胴体24の内側表面34との係合によって(又は下に述べる制御ピストン72及び74によって)制限される。図4及び図13に示すように、格納リング即ち偏心リング20は、反時計回りに回されて、ポンプ10の容量が最大となる第1の位置でハウジング22と係合する。図3及び図13を見ると最も分かり易いが、格納リング即ち偏心リング20は、第1の位置から時計回りに回すと、ポンプ10の容量が最小となる第2の位置に至る。勿論、必要に応じてポンプの容量を変化させるために、格納リング即ち偏心リング20は、第1の位置と第2の位置とを含めその間の何れの位置でも作動させることができる。格納リング即ち偏心リング20は、概ね円形の内側表面を有しているが、ポンプ10の性能を改良又は変更するため、造形を施し、偏心させることもできる。更に、格納リング即ち偏心リング20には、外側表面上に、中央胴体24の内側表面34と係合可能なシール40を保持することのできる第2の溝44を設けて、格納リング即ち偏心リング20と中央胴体24との間に流体密封シールを形成するようにしてもよい。流体密封シールは、基本的に内部室26を、シールの各側の2つの部分26a、26bに分離し、分離された内部室部分26a、26b間に差圧を生じさせることができるようにする。差圧を使って、格納リング即ち偏心リング20を、第1の位置と第2の位置との間で、或いは第1の位置又は第2の位置まで回転させ、ポンプの容量を制御することができる。
【0012】
ポンプ10を通して流体を移動させるため、ハウジング22内には回転吐出組合せ50が備えられている。回転吐出組合せ50は、中央駆動軸52と、駆動軸52に支持され回転駆動されるローター12と、ローター12と共に回転するようローター12に滑動可能に支持されている複数のベーン14とで構成されている。駆動軸52は、それ自身の軸線53を中心に回転するよう一定の位置に保持されている。ローター12は、駆動軸52に固定され、軸52の軸線53を中心にして軸と共に回転するようになっている。
【0013】
図示のように、ローター12は、ローター12の外側表面56に開き、円周方向に等間隔に配置され、軸方向及び半径方向に伸張している複数のスロット54を有する概略円柱形の部材であり、スロットは外側表面56の内側で終端している。各スロット54は、個別のベーン14を滑動可能に収容し、ベーンがローター12に対して引込位置と伸張位置との間で可動となるように構成されている。ローター12内の各スロット54は、加圧された流体を受け入れるために構成された室58で終端しているのが望ましい。室58内の加圧された流体は、スロット54内のベーン14に作用し、ベーンが格納リング即ち偏心リング20の内側表面34と係合するまで、ベーン14を半径方向外向きに滑働させる。ポンプ10が作動している間は、室58及びスロット54内の流体圧は、ベーン14と格納リング即ち偏心リング20の内側表面41との間に、実質的な連続的接触を維持するのに十分な圧力であることが望ましい。
【0014】
本発明のある態様によれば、ベーン伸張部材60は、1つ又はそれ以上のベーン14と係合し、ベーン14を、ローター12の外周を超えて半径方向外向きに伸張させるよう、ローター12上に可動的に配置されている。これによって、少なくとも2つのベーン14が常にローター12の外周を超えて確実に伸張することとなり、ポンプ10に容易に迎え水を供給できるようになる。伸張部材60がなければ、ベーン14は、引込位置に留まる傾向となりローター12の外側56を超えて伸張しないので、何れのベーン14も外方向に伸張しないままローター12が回転し、ポンプ10の迎え水となる十分な流体を排出せず、ポンプの出力圧が上がらないことになる。従って、ローター12の室58又はスロット54内に流体圧が生成されず、ベーン14を外方向に伸張させる圧力がベーン14に作用しないので、ポンプ10に迎え水が供給されないことになる。この様な状態は、例えば、自動車の冷態起動時のように、寒い日に冷たい自動車を始動させる場合の、自動車用製品で生じる。
【0015】
図2に示す実施形態では、ベーン伸張部材60は、ローター12の端面に形成された環状凹部62内に滑動可能に収容され、少なくとも2つのベーン14が常にローター12の外周を越えて確実に伸張するだけの十分な直径を有するリングである。凹部62は、外側肩部64と内側肩部66とを形成し、リング60はその間を滑動する。格納リング即ち偏心リング20と係合しているために半径方向内向きに変位し、それによって直径方向反対側のベーン14に向けてリング60を押し、それらのベーンをローター12の外周を越して突出させているベーン14に起動されて、リング60は凹部62内で滑動する。ポンプ10の組立て状態では、リング60は、ローター12とハウジング22の隣接するサイドプレートとの間に保持されている。必要に応じて、ローターの反対側の面上に第2のリングを設けてもよい。
【0016】
図6及び図7に示すように、ローター12のスロット54は、各ベーン14の先導面及び追従面68、69上に流体薄膜を形成できる寸法となっているのが望ましい。ローター12が回転する際に、流体薄膜はベーン14を支持する。流体薄膜は、支承面を効果的に作りベーンスロットの磨耗を防ぐ。更に、スロット54の寸法は、ベーンの傾斜を防ぐようなものになっているのが望ましいが、同時に、ベーンの傾きがある以上、ベーンが傾斜した場合に、ローター12とベーン14が接触する領域内でローター12とベーン14との間の接触シール部に流体が入れるような寸法となっているのが望ましい。接触シール部は、ベーン14上に働く加圧された流体を維持して、それがスロット54から漏れたり流れ出したりするのを防ぐ。そうでなければ、ポンプの出口圧力にある室58及びスロット54内の流体と、ポンプサイクルの低圧部分(ポンプの出口での圧力を除くほぼ全て)との間の差圧のために、このような漏れが起こり易い。この漏れを防ぐことにより、十分な静圧が、ベーン14を格納リング即ち偏心リング20に向かって半径方向外向きに確実に付勢して、ベーン14と格納リング即ち偏心リング20との間の接触の連続性を向上させる。
【0017】
流体を吐出するために、格納リング即ち偏心リング20は、駆動軸52及びローター12に対し、偏心して取り付けられている。この偏心により、格納リング即ち偏心リング20とローター12との間に、変動する隙間即ち間隙が形成される。この変動する隙間が、隣接するベーン14とベーン14との間で、ローター12と格納リング即ち偏心リング20の内側表面との間に流体ポンプ室70を形成し、流体ポンプ室70の容積は、使用時、回転につれて変化することになる。具体的には、各ポンプ室70は、回転運動のある部分の間では容量が増大し、そのためそのポンプ室70内の圧力が低下し、流体がそこに吸入され易くなる。最大容積に達した後、各ポンプ室70は体積が減少し始め、ポンプ室が出口に整合して流体がポンプ10の吐出圧力で前記出口を通して排出されるまで、圧力が上がる。このように、偏心によってポンプ室70が拡大して縮小するので、ポンプ10の入口を通して流体が吸い込まれ、その後流体の圧力が上がり、その流体は加圧された状態でポンプ10の出口から排出されることになる。
【0018】
偏心の程度でポンプ10の作動特性が決まり、偏心が大きくなるほどポンプ10を通過する流体の流量は多くなり、偏心が少ないほど流体圧での流量は少なくなる。図3に示す、格納リング即ち偏心リング20のいわゆる「ゼロ容量位置」即ち第2の位置では、開口部41が基本的にローター12と同軸に整列しており、流体ポンプ室70の容積は回転を通して基本的に一定である。この配位では、ポンプ室70は、拡張して流れを引き込むことも、体積を減じて中の流体の圧力を上げることもなく、ポンプ10の最小性能状態、即ちゼロ容量状態を作り出す。そのポンプの固有動作特性を維持するポンプの最小容量を有することが望ましい。格納リング即ち偏心リング20が、第1の又は最大容量位置にあるか、又は最大容量と最小容量との間の何れかの容量位置にある場合、ローター12が回転するとポンプ室70の大きさは最大容積と最小容積との間で変動し、回転と共にポンプの容量が増大する。
【0019】
図3及び図4に示すように、格納リング即ち偏心リング20の回動と位置を制御するため、互いに逆方向に作動する一対のピストン72、74を用いて、格納リング即ち偏心リング20を第1の位置と第2の位置との間で回動させるようにすることもできる。各ピストン72、74は、流体回路内の2つの異なる室から取り出された異なる流体圧信号に応答するようになっているのが望ましいが、信号のうちの1つは調整弁から来ていなければならない。従って、流体回路の2つの異なる部分を使って、格納リング即ち偏心リング20の変位を制御し、それによってポンプ10の動作と容量を制御することができる。ピストンへ加えられる力を加圧流体信号から変える必要があれば、ピストン72、74を異なる寸法とすることもできる。更に、格納リング即ち偏心リング20の運動とポンプの作動の制御を支援するために、ピストン72、74の1つ又は両方を、ばね又は別の機構で付勢してもよい。代わりに、格納リング即ち偏心リング20とハウジング22との間にシール40が設けられている場合は、圧力の作用している制御された量の流体を、シール40の両側に形成されている室部分26a、26b内に直接作用させてもよい。体積及び圧力の異なる流体を、シール40のどちらかの側に供給して、格納リング即ち偏心リング20の運動を制御することもできる。勿論、これらのアクチュエータを任意に組み合わせて、ポンプ10を使用する際に格納リング即ち偏心リング20の運動と位置を制御するようにしてもよい。
【0020】
図13に最も分かり易く示しているように、本発明の別の態様によれば、格納リング即ち偏心リング20の回動中心となる軸線76は、格納リング即ち偏心リング20の第1の位置と第2の位置との間での運動が基本的に線形運動となるように配置されている。そうするため、格納リング即ち偏心リング20は、第1の位置と第2の位置との間で、格納リング即ち偏心リング20の偏心の方向に移動する距離の半分だけ駆動軸の軸線53から離れている軸線76を中心にして回される。言い換えると、格納リング即ち偏心リング20の回動軸線76は、駆動軸53に対し、即ちローター12に対して、格納リング即ち偏心リング20の最大偏心量の半分だけ駆動軸の軸線53から離れている。格納リング即ち偏心リング20の回動運動は、少なくとも幾らか弧状の経路に沿って生じる。格納リング即ち偏心リング20の回動軸線76を上記のように配置することにより、格納リング即ち偏心リング20の運動経路は、その第1の位置と第2の位置との間で基本的には線形となる。格納リング即ち偏心リング20の非線形又は複合運動は、ローター12と格納リング即ち偏心リング20との間の間隙即ち隙間に影響を及ぼす。ポンプ10の性能及び作動特性は、この間隙即ち隙間による影響を受ける。
【0021】
従って、格納リング即ち偏心リング20が回される際の、格納リング即ち偏心リング20の非線形運動は、ポンプ10を通して、特に重要なのはポンプの入口16と吐出口18の領域において、流体室の大きさを変えることができることである。例えば、ポンプ室70は、出口18に近づくにつれ、僅かに容積が増して中の流体圧を低下させ、吐出ポートでの流体の加圧を非効率的とするかもしれない。望ましくは、本発明に従って、格納リング即ち偏心リング20の回動軸線76をオフセットさせることにより、このような中心位置のエラーを減少させ、ポンプの作動特性の制御を容易にして、ポンプの性能及び効率を向上させるような格納リング即ち偏心リング20の運動を実現することができる。本発明の配置は、格納リング即ち偏心リングの開口部41の中心点が、基本的に線形経路に沿って動く、より簡単なポンプ設計を可能にする。更に、ポンプ10は、作動時の空気伝搬ノイズ又は流体伝搬ノイズが低い。
【0022】
格納リング即ち偏心リング20の運動を制御することになる流体圧力信号をアクチュエータへ作用させるのを制御するために、単一の制御バルブ80が、2つのパイロット信号と、それをアクチュエータへ作用させることに反応する様になっているのが望ましい。図5に示す様に、制御バルブ80のスプール部分82には、複数の環状溝と、隣り合う溝の間のランドとが形成されていて、ランドは、スプール部分82が収容される穴84とのシール係合を構成している。バルブ80は、更に、外側スリーブ88と、スリーブ88によって滑動可能に保持されている内側ピストン90とを備えたピストン部分86を有している。プランジャ90とスプール部分82との間には第1のばね92が配置され、スプール部分82の位置を変位可能に付勢しており、スリーブ88とプランジャ90との間には第2のばね94が配置され、プランジャ90をスリーブ88から離れる方向に付勢している。
【0023】
図5及び図8に示すように、バルブ80は第1の入口96を有しており、ポンプ10から吐出された流体がその入口を通して室98し、室98内にはプランジャ90が収容され、第2のばね94の付勢力とは反対の方向の力をプランジャ90に加えるようになっている。第2の入口100は、ポンプ10から吐出された流体をスプール部分82に連通する。第3の入口102は、流体回路の第2の部分より下流の流体回路源からの流体圧を、プランジャ90と外側スリーブ88との間に形成されている室104に連通する。第4の入口106は、流体回路の第2の部分を、スプール部分82のプランジャ90とは反対側の端部108に連通する。入口に加えて、バルブ80は、油溜即ちリザーバ112と連通する第1の出口110と、第1のアクチュエータ74(又は室26b)と連通する第2の出口114と、第2のアクチュエータ72(又は室26a)と連通する第3の出口116とを有している。上記のように、第1の及び第2のアクチュエータ72、74は、格納リング即ち偏心リング20の運動を制御して、ポンプ10の容量を変える。
【0024】
更に詳細には、プランジャ90は、第1のばね92の一端を収容し保持するための止まり穴122を備えた円筒形の本体120を有している。プランジャ90の一端に設けられた拡大ヘッド124は、例えばポンプハウジング22内に形成することもできる室98内にぴったりと滑動可能に収容されており、外側スリーブ88と係合して、プランジャ90のスリーブ88方向への運動を制限するように構成されている。外側スリーブ88は、室98内で動かないように、圧入、或いは何らかの方法で固定されているのが望ましい。外側スリーブ88は、プランジャ90の本体120を滑動可能に収容する穴126と、一端で半径方向内向きに伸張してスプール部分82のプランジャ90方向への運動を制限するリム128と、第2のばね94を収容する環状室104を形成する直径の小さくなった反対側の端部130とを有している。環状室104には、更に、入口102から、プランジャ90に作用する加圧された流体が入ってくる。
【0025】
スプール部分82は概略円筒形であり、ポンプハウジング22のような本体の穴84内に収容されている。スプール部分82は、止まり穴132を有しており、一端134は開いており、他端108は閉じている。スプール部分82の外側に設けられた第1の凹部136は、止まり穴132内へと開口している1つ又は複数の通路138に通じている。第1の凹部136は、第3の出口116と選択的に整列し、制御された体積の加圧流体が、第2のアクチュエータ72(室26a)で高容量を保ちながら、第1の凹部136と、対応する通路138と、止まり穴132と、油溜即ちリザーバ112へ通じる第1の出口110とを経由して、スプール部分82を通って戻り出ることができるようになっている。これにより、第2のアクチュエータ72(室26a)における流体の体積と圧力が低下する。同様に、スプール部分82には、止まり穴132内へと開口している対応する通路142へ通じる第2の凹部140が設けられており、第2の凹部140は、第2の出口114と選択的に整列可能であり、体積が制御された加圧流体が、第1のアクチュエータ74(室26b)で低容量を保ちながら、第2の凹部140と、対応する通路142と、止まり穴132と、油溜即ちリザーバ112へ通じる第1の出口110とを経由して、バルブ80を通って戻り出ることができるようになっている。
【0026】
スプール部分82は、更に、第1の凹部136と第2の凹部140との間に配置され、概ね第2の入口100と整列している第3の凹部144を有している。第3の凹部144の軸方向長さは、第2の入口100と第2の出口114との間の距離より長く、第2の入口100と第3の出口116との間の距離より長い。従って、スプール部分82が、プランジャ部分86の方向に十分に変位すると、第3の凹部144は、第2の出口114を第2の入口100と連通させ、吐出圧の流体が第2の入口100から第2の出口114を通過して流れるようになる。これによって、第1のアクチュエータ74に作用する流体の体積と圧力が増す。同様に、スプール部分82が、プランジャ部分86から離れる方向に十分に変位すると、第3の凹部144は、第2の入口100を第3の出口116と連通させ、ポンプ吐出圧の流体が第2の入口100から第3の出口116を通過して流れるようになる。これによって、第2のアクチュエータ72に作用する流体の体積と圧力が増す。上記のことから、第1の及び第2の凹部136、140が第2の及び第3の出口114、116とそれぞれ整列している場合、スプール部分82の変位によって、第1の及び第2の凹部136、140それぞれによる容量制御室の循環が制御されることが分かる。更に、第3の凹部144が第2の又は第3の出口114、116それぞれと整列しているいる場合、スプール部分82の変位によって、第3の凹部144を通過するパイロット圧信号の充填又は増大が可能となる。
【0027】
スプール部分82の変位は、少なくとも部分的には、流体回路の2つの別々の部分からの2つの別々の流体信号によって制御されるのが望ましい。図示のように、ポンプ吐出圧の流体が室98に供給され、プランジャ90の頭部124に作用して、プランジャ90をスプール部分82方向に変位させるように働く。これにより、スプール部分82を変位させようとする力(第1のばね92を通して伝えられる)が働く。この力には、少なくとも部分的には、第2のばね94と流体回路内の第2のポイントからの流体圧力信号とが反力となり、その圧力信号は、スプール部分82の遠位端108及び外側スリーブ88とプランジャ90との間の室104へ加えられ、プランジャ90の頭部124にプランジャ90を外側スリーブ88から離す方向に作用する。スプール部分82の運動は、必要であれば、適切なばね92、94、流体圧信号及び/又は圧力信号が作用するプランジャヘッド124及びスプール部分の端部108の相対表面積を選定することによって制御することができる。バルブ80の較正を容易にするために、第2のばね94は、第1のばね92の初期すなわち休止圧縮力を制御し、第1のばねがスプール部分82及びプランジャ90に作用する力を制御するように選択されるのが望ましい。
【0028】
プランジャ90とスプール部分82に作用する、ばね92、94と流体圧力信号とによって作り出されるこれらの様々な力に応じて、スプール部分82を移動させて所望の凹部を所望の入口又は出口ポートと連通させ、第1の及び第2のアクチュエータ72、74(又は室26a/26b)へ出入りする流体の流れを制御する。更に詳しくは、図5で見て、スプール部分82が下方向に動かされると、第3の凹部144は、第2の入口100と第3の出口116との間を橋絡し、ポンプ10から吐出された加圧流体を第2のアクチュエータ72に導く。スプール部分82のこの運動によって、同時に第2の凹部140が第2の出口114と整列し、第1のアクチュエータ74内の流体の量と圧力が油溜即ちリザーバ112へ出ていくのが望ましい。その結果、格納リング即ち偏心リング20が、第2のアクチュエータ72によってその第1の位置へ向けて動かされ、ポンプ10の容量が増すことになる。図5で見て、スプール部分82が上方向に動かされる場合は、第3の凹部144が、第2の入口100と第2の出口114との間を橋絡し、ポンプの吐出圧の流体を第1のアクチュエータ74に導く。スプール部分82のこの運動によって、好ましくは、同時に第1の凹部136が第3の出口116と整列し、第2のアクチュエータ72内の流体の量と圧力を溜め即ちリザーバ112に排出させる。その結果、格納リング即ち偏心リング20はその第2の位置へ向けて動かされ、ポンプ10の容量が減少することとなる。スプール部分82は、穴84及び出口と共に作動し、所謂「4方向バルブ」として挙動する。このように、相対的な制御された体積と圧力が、流体回路の2つの異なる部分から取り出された2つの別個の圧力信号によって制御される。図示の実施形態では、第1の圧力信号はポンプ10から吐出される流体であり、第2の圧力信号は下流の流体回路源からのものである。この方法では、ポンプの効率と性能が、より有能な制御を通して改良される。
【0029】
図11に最も良く示しているように、流体回路内の入口流量バルブ150は、ポンプ10が、大気圧下ではポンプ10の入口ポート16を流体で満たすには不十分な速度で作動している場合、流体がポンプ吐出圧でポンプ入口16に流れ戻ることを選択的に許容するように設けられている。これによって、キャビテーションが抑えられ、ポンプ10の入口16への流体の流れに関する制限又は流体の位置エネルギーの不足が克服される。これを実現するために、入口流量バルブ150は、ポンプハウジング22のような本体の穴152内に滑動可能に収容されるスプール型バルブでもよく、その穴152はポンプ出口18から吐出される流体と連通している。図示のように、流体回路はポンプ10を備えており、ポンプ出口18は、入口流量バルブ150を含む穴152と接続されている供給通路156を通ってエンジン潤滑回路154に続いている。流体は、エンジン潤滑回路154の下流でリザーバ112へ戻され、必要であれば、そのような流体の一部は、入口流量バルブ150へ続くパイロット流体通路158に導かれ、パイロット圧信号を吸入流量バルブ150に供給する。更に、ばね159を設けて、吸入流量バルブ150を偏倚してもよい。流体は、リザーバから、入口通路160を通って燃料ポンプ10の入口16へ供給される。入口通路160は、入口流量バルブ150を含む穴152を通過することができ、本体に対して基本的に流体密封状態を形成する入口流量バルブ150のランド162によって、供給通路156から分離されている。
【0030】
従って、ポンプ10から吐出される流体は、出口ライン157と連通する通路156によってランド162上に作用し、ばね159と、パイロット流体通路158を通して入口流量バルブ150に加えられるパイロット圧信号とに対して反対方向に、入口流量バルブ150を変位させるように働く。ポンプ10から吐出される流体の圧力が十分高くて、ばね及び通路158からのパイロット圧に打ち勝つ場合、図9に示すように、入口流量バルブ150は、ランド162が大きく動かされて入口通路160を開き、穴152と通路161を通して、供給通路156と入口通路160との間が連通するにするように変位する。このように、ポンプ10から吐出された流体の一部は、上記理由のために、リザーバ112から供給される流体と共に、ポンプ10の入口16へ送り返される。入口16へ吸込まれる加圧流体の流れは、ポンプ入口を過給し、空気又は気体ではなく液体が確実にポンプで押し出されるようにする。これによってキャビテーションが防止され、ポンプの効率と性能が向上する。
【0031】
バルブ150とその過給効果の目的は、利用できる圧力エネルギーを入口での速度エネルギーに変換し、流体速度、従ってポンプの吸引能力を高めることである。
【0032】
図9には、可変容量形ポンプシステムの制御システムに関する別の実施形態を全体的に200で示している。この実施形態では、可変容量形ポンプ210の容量を制御するための制御入力は、制御バルブ212を通して供給される。エンジンのクランクシャフト速度に応じて一定の流量を作り出す固定容量形ポンプ214が設けられている。固定容量形ポンプは、ジェロータポンプであるのが望ましいが、回転軸の運動によって駆動される他の固定容量形ポンプを用いてもよい。固定容量形ポンプ214と可変容量形ポンプ210とは、エンジンのクランクシャフトに連結された同一軸で駆動してもよく、別々の軸で駆動してもよい。
【0033】
ポンプ214の出力は、図5のバルブ82と同様に作動する、バルブ212を偏倚して運動させるための制御ピストン216と流体連結されている。制御ピストン216は、ばね218によって機械的に接地されており、そのばねは液圧ライン220に沿ったポンプ214からの入力圧によって引き起こされる運動に抗して偏倚する。第2の制御ばね222は、バルブ212のスプール部分224及びピストン216と作用可能に接続されている。スプールバルブ224の運動は、第1の側ではエンジン油圧回路228からのパイロットライン226からの液圧によって、別の側では、ばね222からのばね圧によって引き起こされる。ポンプ214の出力圧は、ライン220に沿って伝達され、ばね222及び克服ばね218に圧縮力を加える。更に、出力ライン230は、流体を吸入ポートへ送って、高速エンジン回転時にキャビテーションを防止するのを助けるが、較正圧を制御ピストン216へ供給するための較正流量レジスタ232を有しており、較正圧はエンジン速度に関係付けられている。エンジンの始動時には、ばね234によってポンプ210は最大容量位置にある。ジェロータからの圧力は、ピストン216の位置を定め、ばね222を圧縮する。これによって、バルブ212に対する調節目標圧が設定される。エンジン回路228内でエンジン圧力が立ち上がり、目標圧力を超えると、パイロット制御ライン226は、デストローク(ストローク減少)位置の方に移動するようにスプールバルブ224を偏倚し、それによってポンプの容量210が減少し、目標の圧力を達成する。エンジン圧が低ければ、スプールバルブは反対の方向に動く。低圧の状況では、ばね222はスプールバルブ212を、オンストローク(ストローク増加)(on−stroke)位置の方向に動くように偏倚し、それによってポンプの容量210を増大させて、目標の圧力を達成する。ポンプ214からの流れは、吸入ポートに送られ、ポンプに過給効果を与えて、高速エンジン回転時のポンプのキャビテーションを防止するのを助ける。
【0034】
図10に示す実施形態では、油圧システムは図9に示すシステムと同じであるが、システムの制御を安定させるため圧力調整バルブ236が用いられている。本発明のこの実施形態では、バルブ236は、ライン239からの圧力フィードバックがばね241に対抗してバルブ236に作用することによって、制御ライン237内に所定の圧力を維持している。従って、ライン237内の圧力が高過ぎると、バルブ236の流れを制限し、ライン237内の圧力が低過ぎると、バルブ236が開くことになる。これによって、ポンプ210の制御ピストン又は制御室を作動させる安定したライン圧力が供給される。
【0035】
図12A及び図12Bは、図9と同じ構造であるが、吸込み圧に応えて高速エンジン回転時のキャビテーションを防止するのを助けるための、吸入ポートを充填する入口過給バルブ150が示されている。このように、絞り232を通過するジェロータポンプからの過剰な速度エネルギーを使って、入口の充填を支援している。これは、吐出圧をあり得る吸込みの問題の標示として利用している図11の実施形態とは異なっている。この様に、この実施形態では、入口を過給するのにジェロータポンプとバルブ150との両方が用いられている。しかし、入口を過給するのに、これらのシステムの内の1つ又はそれ以外を代わりに用いることもできる。ラインBは大気圧に接続されている。吸入過給器バルブは低速では作動しないが、吸入ラインD内に真空が立ち上がると、圧力差によってバルブが開き、ポンプからの吐出圧を、ラインCを通して吸入ポート16へ送り返す。これは、更に図12Bに示しており、ラインDの真空は、高速エンジン回転時にばね159を圧縮し、ラインAをラインCに接続して、吐出圧の流れが、過給バルブを通って素早く入口側へ移動できるようにしている。このように、ラインDとラインBとの間の圧力差がばね159を圧縮し、ポンプの入口への過給器を作動させる。
【0036】
図14に示すシステムは、ジェロータの出力が、適所に絞り232が配置されたライン240に沿って単に油溜に送られていること以外は、図11と同じシステムである。
【0037】
図15に示すシステムは、図12Aで説明したものと同じように作動するが、ピストン216の運動は、オリフィス232aを通過する際の圧力差と、ジェロータポンプからの較正ライン220とによって制御されている。ライン242は出口と接続されている。この方法では、ポンプ214からの油の流れが、普通はエンジンの油圧回路内で用いられる。
【0038】
図16は、制御ピストン216aが、第1の可変容量形ポンプのばね234に直接作用して直接目標入力を位置ピストン216aに供給する可変目標装置として働く、本発明のある実施形態を示す。このように、ピストン216aの位置が目標を設定する。この実施形態では、ジェロータの較正された出力は、ライン246に沿って出てピストン216aを作動させ、エンジン油圧回路248からのパイロット圧のラインは、可変容量形ポンプのデストローク(de−stroke)側に接続されている。この直接パイロット装置は、ばね234上の可変圧力が、オンストローク(on−stroke)ピストンに対して作用し、ポンプの出力に基づいて直接目標を供給するという点で、幾らか簡単になっている。ポンプをデストローク(de−stroke)させてポンプの容量を減少させるために加えられる圧力248には、ばね234が対抗する。ジェロータ214の出力は、216aに加えられ、ばね234の圧縮力を増加又は減少させる。これは、容量の減少が始まる圧力を変化させることになる。従って、エンジン速度が上がるにつれて、ピストン216aがばね234に加える圧力が大きくなり、その結果、ポンプの容量を減少させるための回路248に必要な圧力が上がる。
【0039】
図17は、図14に概略的に示すような、本発明によるポンプ本体の断面図である。図17では、可変目標ピストンの別の実施形態を示している。この実施形態では、ジェロータポンプ310は、可変目標ピストン組立体312と連動し、その可変目標ピストン組立体312は、外側部分334aと内側部分334を含んでおり、エンジン316の油圧回路と流体接続されている流量制御バルブ314を動かすための部材として働く。バルブ314が作動すると、制御室320及び322を満たすか或いは空にすることにより、ポンプの偏心リング318を動かす。偏心リング318は、ばね324により最大容量位置に向けて付勢されている。室320は、容量増加油圧ライン326と接続されており、室322は容量減少ライン328と接続されている。更に、ベーンポンプからの吐出流は、ライン330によってバルブへ送られ、油圧制御圧力を室322及び320へ供給する。目標ピストン312は、バルブ314に向けてピストン組立体312に予め押圧力を加える予備負荷ばね332を含んでいる。第2のばね336は、ピストン組立体312をばね332とは反対方向に付勢するために、スペーサー340に対して接地されている。作動ばね342は、第1の側面でピストン組立体312に対して接地されており、バルブ314の収容領域344に対して作用している。バルブ作動室346は、バルブ314を、ピストン組立体312に向かう方向に運動させるように付勢し、一方、ジェロータポンプからの圧力がライン350によって室348に入力されると、ばね342及び336を圧縮して、バルブ314を反対方向に押すように働く。(他の実施形態と比較して)第3の制御ばね332を追加すると、異なる目標圧力対エンジン速度特性の関係を、他の実施形態よりも低速で得ることができる。速度が増すと、ジェロータ圧力は、ばね342からバルブ314へ加えられるばね圧縮力と共に、バルブ314の所定の所望目標を設定する。エンジンオイル回路から室346へ入るフィードバック圧力は、バルブ314を動かして、所望の目標油圧を達成する。このように、油圧に対するバルブの目標は、ジェロータポンプの出力圧、又はばね342によって設定され、エンジン回路油圧は、4方向スプールバルブ314の運動によって設定される。スプールバルブは、室346に向かって動くときに、ポンプの容量を増大させ、エンジン油圧入力からの油圧が目標より大きくなると、スプールバルブ314は、ばね342に抗してピストン312に向けて動かされ、その結果、正しい目標圧力が得られ、バルブが図示の様式に配置されるまで、バルブ314が容量減少ラインへと動かされる。通路348と350は、容量減少ライン又は容量増加ラインのどちらかから、室352へ排出し、更に通路354を通して排出できるようにする。この実施形態では、初期予荷重ばね332が、エンジン速度の低速端における高い目標圧力を与える。
【0040】
従って、本発明のポンプシステムは、ポンプの設計と作動を容易にし、ポンプの作動パラメータ及び出力の制御を格段に改良できるようにし、全体的なポンプの性能と効率を向上させる多くの特徴を含んでいる。本発明のベーンポンプは、全ての速度で内燃機関の潤滑に関する様々な要件を満たすことができる。勿論、ベーンポンプは、動力伝達及びその他の流体分配装置に利用することもできる。
【0041】
最後に、以上、本発明の好適な実施形態を本明細書で詳しく説明してきたが、本発明の範囲は、上記請求項によって定義されるものである。完全に本発明の精神及び範囲内に属する、本発明のポンプに関わる修正及び応用は、当業者には自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローター12と、付帯する被駆動ベーン14とを有する可変容量形ベーンポンプ10を示す。
【図2】図1のベーンポンプの斜視図であり、サイドプレートを取り外してポンプの内部構成要素を示している。
【図3】図2のポンプの平面図であり、格納リング即ち偏心リングがゼロ容量位置にあるところを示している。
【図4】図2のポンプの平面図であり、格納リング即ち偏心リングが最大容量位置にあるところを示している。
【図5】本発明の1つの態様による、ポンプの格納リング即ち偏心リングを回転させる可変目標双パイロット調整バルブの概略断面図である。
【図6】本発明によるローター及びベーンの一部を示す、拡大部分断面図である。
【図7】ベーンがローターのスロット内で傾斜しているときの、ベーンとローターの間のシールを示している、ローター及びベーンの拡大部分断面図である。
【図8】3方向調整バルブを含む、本発明のある実施形態のベーンポンプの油圧回路の概略図である。
【図9】エンジン速度調整可変目標バルブを含む、図8の油圧回路の概略図である。
【図10】図9と同じ油圧回路の概略図であるが、ポンプ制御システム内の圧力減少バルブを示している。
【図11】3方向調整バルブとキャビテーション抑止バルブを含んでいる、本発明によるベーンポンプの油圧回路の概略図である。
【図12】図12Aは、エンジン速度調整可変目標バルブを含んでいる、図11の油圧回路の概略図であり、図12Bは、キャビテーション抑止バルブの断面の概略図である。
【図13】ベーンポンプの格納リング即ち偏心リングの線図であり、ゼロ容量位置と最大容量位置を示している。
【図14】図12Aと同様な油圧回路の概略図であるが、ジェロータパイロット出力が油溜に接続されている状態を示している。
【図15】図12Aと同様な油圧回路の概略図であるが、エンジンオイル調整システムがジェロータポンプから吐出ポートへの出力を含んでおり、ジェロータ出力とベーン型ポンプ出力との間の差圧を使って、可変目標流量制御バルブの目標設定を制御している状態を示している。
【図16】流量制御バルブに依らないエンジン速度制御可変目標調整を示す油圧回路の概略図である。
【図17】偏心リングに直接作用する油圧制御圧力による可変目標制御を用いている、図11に示す本発明の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
10 可変容量形ベーンポンプ 12 ローター
14 ベーン 16 入口
18 出口 20 格納リング即ち偏心リング
22 ハウジング 24 中央胴体
26 室 34 内側表面
40 シール 42 溝
52 駆動軸 54 スロット
70 流体ポンプ室 72、74 制御ピストン
76 ピボット軸 80 制御バルブ
Claims (18)
- 可変速度回転軸と油圧回路とを有する装置の潤滑を行うための潤滑油ポンプシステムにおいて、
制御入力に応じて可変的に調節可能な可変容量能力を有する第1のポンプと、
前記可変速度回転軸と作動的に接続されている第2の固定容量形ポンプであって、出力が、前記軸の速度に応じて前記第1のポンプの容量を変えるための、前記軸の速度に関する作動信号特性を提供するようになっている第2の固定式容量形ポンプと、
を備えている潤滑油ポンプシステム。 - 前記第1のポンプと前記第2のポンプとは、同じ回転軸によって駆動されている、請求項1に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記第1のポンプは、前記制御入力に応じてポンプの容量を変えるための偏心リングを備えた可変容量形ポンプである、請求項1に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記第2のポンプの出力は、ポンプ駆動速度を前記制御入力として示す較正された圧力信号を提供するための較正された流量抵抗を有する、請求項3に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 制御ピストンが穴内に配置されており、前記制御入力からの圧力は前記制御ピストンを第1の側に配置するように作用し、接地されたばねの力は前記制御ピストンを第2の側に配置するように作用し、前記穴内の位置は調整システムの基準として作用して、油圧回路内に所定の調整目標圧力を提供するようになっている、請求項4に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 較正された圧力信号に応答する多機能バルブは、前記バルブに第1の方向から作用する較正された圧力信号と、前記バルブに第2の方向から作用するエンジンオイル回路からの圧力入力とに応答して、ポンプのオンストローク側又はデストローク側へ加圧流体を出すことによって、ポンプの容量を変えるようになっている、請求項5に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記多機能バルブは、前記制御ピストンと前記スプールバルブとの間に接続されている偏倚ばねを有するスプール型のバルブであり、前記制御ピストンは、前記第2のポンプからの制御入力に応じて目標位置を提供するために、前記ばねを圧縮して前記スプールバルブを偏倚し、前記スプールバルブは、流体の制御流を前記可変容量形ポンプへ導くための通路を有しており、エンジンの油圧回路からの制御信号は、所定の目標圧力を求めるために、前記偏倚ばねに抗して前記スプールバルブに作用するようになっている、請求項6に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記第1のポンプは、前記第1のポンプの容量を変えるための作動可能な偏心リングを含む可変容量形ベーンポンプであり、前記流体の制御流は、前記制御ピストンと前記偏倚ばねの位置により設定される目標に依って、前記偏心リングをオンストローク制御経路又はデストローク制御経路のどちらかで動かすために、前記偏心リングに直接作用するようになっている、請求項7に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 一対の液圧ピストンが前記リングを作動させるようになっており、前記多機能バルブは、前記固定容量形ポンプからの目標入力の変更に応じて、前記偏心リングを動かして容量を増大又は減少させるために、前記ピストンを介して入力を供給し、前記油圧回路圧力は、前記固定容量形ポンプにより設定された目標を求めるために、前記多機能バルブを動かすようになっている、請求項7に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記偏心リングは、最大容量に向けて動くように偏倚されれ、ピストンが、前記第1のポンプの容量を制御するための前記多機能バルブからの作動流に応じて偏倚力に打ち勝つために設けられている、請求項8に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 制御ピストンを予め偏倚して、初期エンジン始動の間に高い目標圧力を提供するために、予備負荷ばねが設けられている、請求項5に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記制御ピストンに接続され、制御アクチュエータに向かって圧縮されている偏倚ばねを更に備えており、前記ピストンの位置が、前記ポンプの容量を調整する目標を作り出すための位置基準を作るようになっている、請求項5に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記制御アクチュエータは、前記偏心リングと接触している制御ピストンであり、前記エンジンオイル回路からの制御圧力は、前記制御ピストンに対して、前記偏心リングの反対側から作用するようになっている、請求項12に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記オンストロークピストン及び前記デストロークピストンの制御アクチュエータへ流れる液圧は、前記第1のポンプの吐出ラインから導かれるようになっている、請求項12に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 圧力調整バルブが、前記オンストロークピストン及び前記デストロークピストンの制御に用いられる前記吐出ラインの圧力を調整するようになっている、請求項13に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記第2のポンプの出力の一部は、入力流量を過給するために、前記第1のポンプの入口に導かれるようになっている、請求項1に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記第2のポンプの出力の一部は、前記第1のポンプの吐出に導かれるようになっている、請求項1に記載の潤滑油ポンプシステム。
- 前記第2のポンプの出力の一部は、油溜めに導かれるようになっている、請求項1に記載の潤滑油ポンプシステム。
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