JP2003193819A - 内燃機関のオイルポンプ装置 - Google Patents

内燃機関のオイルポンプ装置

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JP2003193819A
JP2003193819A JP2001390028A JP2001390028A JP2003193819A JP 2003193819 A JP2003193819 A JP 2003193819A JP 2001390028 A JP2001390028 A JP 2001390028A JP 2001390028 A JP2001390028 A JP 2001390028A JP 2003193819 A JP2003193819 A JP 2003193819A
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pump
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Masashi Arai
正志 荒井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】少なくとも独立した二つの第1と第2のオイル
圧送部とを備えた内燃機関のオイルポンプ装置におい
て、フィードバック油圧によってオイルポンプユニット
から圧送されるオイルを切替バルブで切り替えること
で、必要最低限の吐出量以上はオイルポンプに仕事をさ
せないように、オイルポンプの効率を向上することにあ
る。 【解決手段】第1のオイル圧送部とメインオイル通路と
を連結する第1のオイル通路を設け、第2のオイル圧送
部とメインオイル通路とを連結する第2のオイル通路を
設け、設定圧力以下でのみパワートレインの各部にオイ
ルを潤滑可能なレギュレータバルブをメインオイル通路
に設け、第2のオイル通路には設定圧力以下でのみメイ
ンオイル通路にオイルを圧送可能な切替バルブを設け、
レギュレータバルブとパワートレインの各部とを連結す
る第3のオイル通路を設け、この第3のオイル通路と切
替バルブとを連結するフィードバック通路を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関のオイ
ルポンプ装置に係り、特にオイルポンプから吐出される
オイル(作動油)の圧力を制御する内燃機関のオイルポ
ンプ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両においては、内燃機関を含むパワー
トレインの各部にオイル(作動油)を送給するために、
オイルポンプを設けている。このオイルポンプは、内燃
機関の稼働によって駆動されると、オイルパンからオイ
ルを吸引して圧縮吐出するものである。このオイルポン
プから吐出されたオイルは、その圧力(油圧)が制御さ
れて、パワートレインの自動変速機の制御等にも利用さ
れるものである。 【0003】オイルポンプにおいて、所定のポンプ回転
数での必要油圧が決まると、1回転当たりの吐出量が必
然的に決定されるものである。当然、オイルポンプの吐
出量は、最も厳しい条件を満足するように決定され、さ
らに安全率を考慮する必要があるものである。 【0004】しかし、最も厳しい条件を満足するように
吐出量が設定されたオイルポンプは、一般的な使用状況
では機械効率の悪化の大きな要因となっている。例え
ば、自動変速機においては、極低回転時、若しくはスト
ール時に、最も高い油圧が必要になるため、一般的に、
このような時に必要十分なオイル(作動油)を供給でき
るように、オイルポンプの吐出量が設定される。つま
り、図10のポンプ回転数と必要油圧・必要吐出量との
関係に示すように、所定のポンプ回転数(N)での必要
油圧(P)が決まると、1回転当たりの吐出量(ポンプ
吐出量)が必然的に決定されるとともに、要求オイルポ
ンプ性能のラインが描出され、また、所定のポンプ回転
数(N)での必要吐出量(Q)が決定され、そして、安
全率を考慮すると、新たに1回転当たりの吐出量(ポン
プ吐出量)が決定されるとともに、設計上のオイルポン
プ性能のラインが描出され、これにより、オイルポンプ
の設計時の最終の吐出量が設定される。 【0005】このような内燃機関のオイルポンプ装置と
しては、例えば、特開平9−126153号公報、特開
平6−17765号公報、特開平5−263770号公
報、特開平11−132159号公報に開示されてい
る。特開平9−126153号公報に記載のものは、ト
ロコイド式オイルポンプにおいて、インナロータの回転
数が増加して必要油圧が確保された場合に、排出される
余剰の作動油には大きな圧力を作用させないで、吸込ポ
ート側に帰還させる手段と、吐出ポートの有効面積を確
保して圧力損失を低減させる手段とを設けたものであ
る。特開平6−17765号公報に記載のものは、吸引
制御型リングギヤポンプにおいて、吸引通路及び吐出通
路に流量調整用スロットル部材を夫々設け、これらスロ
ットル部材を、ポンプ内の流体の流れ抵抗を減少させる
ように、開閉制御するものである。特開平5−2637
70号公報に記載のものは、トロコイド式オイルポンプ
において、ケーシングに形成した2つの吐出ポートに接
続する第1、第2吐出通路を設け、吐出量が所定以上に
なった時に、切換弁によって一方の吐出通路とリリーフ
通路とを連通させ、この一方の吐出ポート内のオイルを
外部へ速やかに排出させるものである。特開平11−1
32159号公報に記載のものは、トロコイド式オイル
ポンプにおいて、インナロータの回転数が増加して必要
油圧が確保された場合に、排出される余剰の作動油を複
数ある吸込ポートへの一部へ制御弁を介して圧送帰還さ
せる手段を設けたものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、内燃
機関のオイルポンプ装置にあっては、オイルポンプの吐
出量は、図11に示すように、通常走行で利用する油圧
領域(油圧がP1以下の斜線で示す)に対して、通常走
行で必要な吐出量(要求吐出量)(必要吐出量がQ1以
下の斜線で示す)よりもかなり多くなり、よって、過剰
なオイル(作動油)を供給することになり、よって、余
分な仕事(縦線で示す)が存在することとなり、ポンピ
ングロス(ポンプ駆動トルク)の増加につながるという
不具合があった。 【0007】この不具合を解消するために、特許第27
88774号公報に記載の可変容量ポンプ(吐出量可変
ポンプ)(ベーン型オイルポンプ)や、特開平9−12
6153号公報に記載のトロコイド式オイルポンプが開
示されている。特許第2788774号公報に記載の可
変容量ポンプ(ベーン型オイルポンプ)は、図12に示
す如く、ロータ102が回転すると、吸入ポート104
からの流体が、隣接するベーン106間に形成された各
ポンプ室108へ吸入されて吐出ポート110に圧縮吐
出される構成である。これら公報に開示された可変容量
ポンプ及びトロコイド式オイルポンプにあっては、オイ
ルポンプに必要以上の仕事をさせないようにすること
で、ポンピングロスを低減するのが目的であり、吐出圧
をフィードバックして吐出量を可変としている。 【0008】このため、可変容量ポンプ及びトロコイド
式オイルポンプを自動変速機等のように吐出圧を状況に
応じて制御する機械装置に適用する場合には、図13の
可変容量ポンプの特性及び図14のトロコイド式オイル
ポンプの特性で示す如く、最高要求圧力に対応するよう
に吐出量を設定しなければならないため、通常の領域で
は、ポンピングロスの残る領域(縦線で示す)が大きく
なるという不都合がある。 【0009】そして、例えば、可変容量ポンプにおいて
は、吐出量の制御部分(制御バルブ等)に吐出圧を制御
する信号圧(油圧)を入力すれば、図15に示す如く、
吐出圧に応じて吐出量を効率良く制御(可変)すること
が可能となるものである。 【0010】しかしながら、この場合も、この可変容量
ポンプにあっては、必要油圧に対して安全率を見越した
吐出量を設定する必要があることには変わりが無く、安
全率分のポンピングロスを回避することができないとい
う不都合がある。 【0011】また、少なくとも独立した二つの第1のオ
イル圧送部と第2のオイル圧送部を備えた内燃機関のオ
イルポンプ装置の油圧回路においても、必要吐出圧が確
保されても、クーラ・潤滑回路等で、より下流でのオイ
ルの流量が不足する可能性があるという不都合がある。 【0012】そして、吐出圧に応じた制御では、より下
流のオイル流量、油圧を管理しきれないため、安全を見
越した吐出量を設定する必要があるため、この安全率分
のポンピングロスを回避することができないという不都
合がある。 【0013】 【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、少なくとも独立した二つ
の第1のオイル圧送部と第2のオイル圧送部とを備えた
内燃機関のオイルポンプ装置において、前記第1のオイ
ル圧送部とメインオイル通路とを連結する第1のオイル
通路を設け、前記第2のオイル圧送部と前記メインオイ
ル通路とを連結する第2のオイル通路を設け、設定圧力
以下でのみパワートレインの各部にオイルを潤滑可能な
レギュレータバルブを前記メインオイル通路に連結して
設け、前記第2のオイル通路には設定圧力以下でのみ前
記メインオイル通路にオイルを圧送可能な切替バルブを
設け、前記レギュレータバルブと前記パワートレインの
各部とを連結する第3のオイル通路を設け、この第3の
オイル通路と前記切替バルブとを連結するフィードバッ
ク通路を設けたことを特徴とする。 【0014】 【発明の実施の形態】この発明は、フィードバック通路
から作用する油圧によってオイルポンプユニットから圧
送されるオイルを切替バルブで切り替えることで、必要
最低限の吐出量以上はオイルポンプに仕事をさせないよ
うに、オイルポンプの仕事量を必要最低限にとどめるこ
とが可能となり、無駄な仕事量をなくし、オイルポンプ
の効率を向上することができる。 【0015】 【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の第1実
施例を示すものである。図1において、2は車両のオイ
ルポンプ装置を構成するオイルポンプユニット、4は油
圧回路、6はオイルパンである。オイルポンプユニット
2は、独立した二つの第1・第2オイル(作動油)圧送
部8−1・8−2を備え、オイルパン6のオイルを主オ
イル吸引通路10及び第1・第2分岐オイル吸引通路1
2−1・12−2から吸引して圧縮吐出するものであ
る。 【0016】このオイルポンプユニット2において、油
圧回路4と連絡するように、第1オイル圧送部8−1に
は、吸引したオイルを吐出させる第1のオイル通路とし
ての第1圧送通路14−1の一端側が連結し、また、第
2オイル圧送部8−2には、吸引したオイルを吐出させ
る第2のオイル通路としての第2圧送通路14−2の一
端側が連結している。これら第1圧送通路14−1の他
端側と第2圧送通路14−2の他端側とは、メインオイ
ル通路16の一端側に連結している。また、このメイン
オイル通路16の他端側には、レギュレータバルブ18
が設けられている。このレギュレータバルブ18は、設
定圧以下でのみパワートレイン(図示せず)の各部にオ
イルを潤滑可能なものである。 【0017】第2のオイル通路としての第2圧送通路1
4−2途中には、切替バルブ20が設けられている。従
って、第2圧送通路14−2は、切替バルブ20よりも
オイルポンプユニット2側の上流側第2圧送通路14−
2Aと、切替バルブ20よりもレギュレータバルブ18
側の下流側第2圧送通路14−2Bとに分割される。ま
た、切替バルブ20には、切替バルブ側ドレンポート2
2が設けられている。 【0018】レギュレータバルブ18には、第1・第2
ドレンポート24・26が形成されている。第1ドレン
ポート24は、第2ドレンポート26よりも低圧で開放
されるものである。また、レギュレータバルブ18に
は、油圧を調整する信号圧(油圧)が作用する信号圧通
路28が連結している。 【0019】レギュレータバルブ18の第1ドレンポー
ト24には、第3のオイル通路としてのパワートレイン
用オイル通路30の一端側が連結している。このパワー
トレイン用オイル通路30の他端側には、パワートレイ
ンの各部としての機器(トルクコンバータ、オイルクー
ラ、潤滑回路等)のパワートレイン用回路32が設けら
れている。このパワートレイン用回路32には、パワー
トレイン側ドレンポート34が設けられている。 【0020】パワートレイン用オイル通路30の途中に
は、フィードバック通路36の一端側が接続している。
このフィードバック通路36の他端側は、切替バルブ2
0に連結している。 【0021】この切替バルブ20は、フィードバック通
路36側からの油圧が設定値以下の場合に、上流側第2
圧送通路14−2Aと下流側第2圧送通路14−2Bと
を連通する一方、フィードバック通路36側からの油圧
が設定値以上の場合には、上流側第2圧送通路14−2
Aと切替バルブ側ドレンポート22とを連通するもので
ある。 【0022】切替バルブ20は、図2に示すように構成
される。即ち、切替バルブ20のバルブボディ38は、
軸線方向において所定内径のスプール摺動孔40を形成
し、このスプール摺動孔40の両端が一端側壁42と他
端側壁44とで閉塞され、中央部位に上流側第2圧送通
路14−2Aに接続する上流側ポート46Aが形成さ
れ、この上流側ポート46Aの一側に隣接して切替バル
ブ側ドレンポート22が形成され、上流側ポート46A
の他側に隣接して下流側第2圧送通路14−2Bに接続
する下流側ポート46Bが形成され、この下流側ポート
46Bに隣接し且つスプール摺動孔40の他側でフィー
ドバック通路36に接続する導圧ポート48が形成され
ている。 【0023】このバルブボディ38のスプール摺動孔4
0には、スプール弁体50が摺動可能に設けられる。こ
のスプール弁体50は、スプール摺動孔40の内径より
も小さな外径で軸方向に指向した連結部52と、この連
結部52の一側に連設されてスプール摺動孔40の周面
に接する一側ランド部54と、この一側ランド部54の
端面に連設してスプール摺動孔40の内径よりも小さな
外径で軸方向に指向した支持部56と、この支持部56
に嵌装されて一側ランド部54の端面と一側端壁42の
内面とに接し且つ軸方向に指向してスプール弁体50を
他側に押圧するスプリング58と、連結部52の他側に
連設されてスプール摺動孔40の周面に接し且つ端面が
他端側壁44の内面に当接するように突出した当接端部
60が設けられた他側ランド部62とを備えている。 【0024】この油圧回路4におけるポンプ吐出量と油
圧との関係においては、図5に示す如く、オイルポンプ
ユニット2から圧送されたオイル(作動油)がレギュレ
ータ18で調圧される。メインオイル通路16側への吐
出圧を一定に制御したまま、つまり、レギュレータバル
ブ18に作用する信号圧を一定に制御したまま、吐出量
を増加させて行ったとすると、所定の吐出量Qoになる
と、メインオイル通路16の油圧(吐出量)が制御圧P
cに達し、第1ドレンポート24からドレンが開始され
る。すると、パワートレイン用オイル通路30の油圧が
上昇し始める。仮に、パワートレイン用回路32に必要
十分な作動油が流れる時のパワートレイン用オイル通路
30の油圧をPt、吐出量をQcとする。さらに、吐出
量を増加させて行くと、パワートレイン用オイル通路3
0の油圧Ptを超えて上昇して行く。 【0025】この場合に、図5に示す如く、制御圧Pc
を得るときにメカニズムに必要なポンプ吐出量は、Qo
ではなく、Qcである。制御圧Pcが必要な時には、オ
イルポンプユニット2は、ポンプ吐出量Qcだけの仕事
をすればよいことがわかる。この油圧回路4では、図6
に示す如く、制御圧Pcが変化すると、必要吐出量Qc
も変化する。 【0026】この実施例においては、制御圧Pcに拘わ
らず、オイルポンプユニット2の仕事量を必要最小限に
留めることが必要である。即ち、油圧回路4において
は、オイルポンプユニット2が必要十分の仕事をするの
は、パワートレイン用オイル通路30の油圧がPtにな
ったときである。この油圧Ptをフィードバック通路3
6から切替バルブ20に作用させて、パワートレイン用
オイル通路30の油圧がPtに到達した以降のポンプ吐
出量を制限するものである。 【0027】次に、この第1実施例の作用を説明する。 【0028】切替バルブ20は、フィードバック通路3
6から作用する油圧によってオイルポンプユニット2か
ら圧送される作動油を、下流側第2圧送通路14−2B
と切替バルブ側ドレンポート22との間で切り替える。 【0029】つまり、切替バルブ20においては、図2
に示す如く、通常時の基本状態で、フィードバック通路
36側の油圧がPtに達していない場合に、スプール弁
体50がスプリング58の付勢力で押圧されて上流側第
2圧送通路14−2Aと下流側第2圧送通路14−2B
・メインオイル通路16とを連通する一方、一側ランド
部54が切替バルブ側ドレンポート22を閉塞する。 【0030】そして、図3に示す如く、フィードバック
通路36側の油圧がPtになった時、フィードバック通
路36側の油圧がPtを超えようとすると、フィードバ
ック通路36側の油圧によってスプール弁体50がスプ
リング58の付勢力に抗して移動し、他側ランド部62
が下流側第2圧送通路14−2Bを閉塞して行くととも
に、一側ランド部54が切替バルブ側ドレンポート22
を開放して行く。 【0031】更に、図4に示す如く、フィードバック通
路36側の油圧がPtを超えると、フィードバック通路
36側の油圧によってスプール弁体50がスプリング5
8の付勢力に抗してさらに移動し、他側ランド部62が
下流側第2圧送通路14−2Bを閉塞するとともに、一
側ランド部54が切替バルブ側ドレンポート22を開放
する。これにより、上流側第2圧送通路14−2Aと下
流側第2圧送通路14−2Bとが遮断され、上流側第2
圧送通路14−2Aからのオイルが切替バルブ側ドレン
ポート22に流去することから、第2オイル圧送部8−
2の仕事が零となり、ポンピングロス(ポンプ駆動トル
ク)が低減されるものである。 【0032】即ち、この実施例において、切替バルブ2
0は、フィードバック通路36の油圧がPtに達してい
ない場合は、上流側第2圧送通路14−2Aと下流側第
2圧送通路14−2Bとを連通する。このため、オイル
ポンプユニット2の仕事ロスをすることがない。一方、
フィードバック通路36の油圧がPtを超えた場合は、
上流側第2圧送通路14−2Aと切替バルブ側ドレンポ
ート22とを連通する。こうすることで、フィードバッ
ク通路36の油圧がPtに達した以降は、第2圧送通路
14−2に連通する第2オイル圧送部8−2の仕事量を
低減させ、メインオイル通路16に供給されるポンプ吐
出量を制限することで、ポンピングロスを低減させるこ
とが可能となる。 【0033】また、フィードバック通路36の油圧を切
替バルブ20に作用させることで、確実に必要十分の吐
出量を確保させることができるため、安全率を考慮した
ことによるポンピングロスさえもなくすことが可能とな
る。 【0034】図7は、この発明の第2実施例を示すもの
である。 【0035】以下の実施例にあっては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。 【0036】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルポンプユニット2は、複数
(N)の、例えば、3つの第1〜第3オイル圧送部8−
1〜8−3を有している。この第1〜第3オイル圧送部
8−1〜8−3には、第1〜第3分岐オイル吸引通路1
2−1〜12−3を連結して設けるとともに、第1〜第
3圧送通路14−1〜14−3を連結して設ける。ま
た、油圧回路4においては、N−1個の2個の第1、第
2切替バルブ20−1、20−2を設けている。 【0037】この場合、これら第1、第2切替バルブ2
0−1、20−2の切替油圧が夫々異なるように設定す
るために、第1オイル圧送部8−1に連結した第1圧送
通路14−1の途中に第1切替バルブ20−1を設ける
とともに、第3オイル圧送部8−3に連結した第3圧送
通路14−3の途中に第2切替バルブ20−2を設け、
また、中間位置の第2オイル圧送部8−2に連結した第
2圧送通路14−2を、直接メインオイル通路16に連
結して設ける。レギュレータバルブ18の第1ドレンポ
ート24には、第1切替バルブ20−1に連結する第1
フィードバック通路36−1を接続するとともに、パワ
ートレイン用オイル通路30には、第2切替バルブ20
−2に連結する第2フィードバック通路36−2を接続
して設ける。 【0038】この第2実施例の構成によれば、レギュレ
ータバルブ18の第1ドレンポート24からの油圧によ
り、第1、第2切替バルブ20−1、20−2の切替油
圧が夫々異なり、第1、第3オイル圧送部8−1、8−
3の仕事量を低減させ、メインオイル通路16に供給さ
れるポンプ吐出量を制限することで、ポンピングロスを
効率良く低減させることが可能となる。 【0039】図8は、この発明の第3実施例を示すもの
である。 【0040】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、オイルポンプユニット2として、
ベーン型オイルポンプ72とした。このベーン型オイル
ポンプ72は、一側吸入ポート74−1及び一側吐出ポ
ート76−1と、他側吸入ポート74−2及び他側吐出
ポート76−2とを備え、また、16個の第1〜第16
ベーン78−1〜78−16を備えている。 【0041】この第3実施例の構成によれば、2つの第
1、第2吐出ポート76−1、76−2を有するベーン
型オイルポンプ72においても、上述の実施例と同様
に、ポンピングロスを低減させることが可能となる。 【0042】図9は、この発明の特別構成であり、第4
実施例を示すものである。 【0043】この第4実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、切替バルブ20において、一側ラ
ンド部54の上流側ポート46A側の端面には、基本状
態では閉塞されるが、スプール弁体50が移動した時に
上流側ポート46Aとドレンポート22とを連通する複
数の連絡溝82を形成した。 【0044】この第4実施例の構成によれば、スプール
弁体50が移動した時に、上流側ポート46A側からの
オイルがドレンポート22側に徐々に流れることにな
り、油圧の急激な変化を回避させ、円滑な切り替えを可
能とすることができる。 【0045】なお、この発明は、上述の実施例に限定さ
れず、種々応用改変が可能であることは勿論である。 【0046】例えば、図1の二つのオイル圧送部を有す
るオイルポンプユニットを、一つのベーン型ポンプに置
き換えて、パワートレイン用オイル通路の油圧をフィー
ドバック制御してポンプ吐出量を可変することも可能で
ある。 【0047】 【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、第1のオイル圧送部とメインオイル通路
とを連結する第1のオイル通路を設け、第2のオイル圧
送部とメインオイル通路とを連結する第2のオイル通路
を設け、設定圧力以下でのみパワートレインの各部にオ
イルを潤滑可能なレギュレータバルブをメインオイル通
路に連結して設け、第2のオイル通路には設定圧力以下
でのみメインオイル通路にオイルを圧送可能な切替バル
ブを設け、レギュレータバルブとパワートレインの各部
とを連結する第3のオイル通路を設け、この第3のオイ
ル通路と切替バルブとを連結するフィードバック通路を
設けたことにより、フィードバック通路から作用する油
圧によってオイルポンプユニットから圧送される作動油
を切替バルブで切り替えることで、必要最低限の吐出量
以上はオイルポンプに仕事をさせないように、オイルポ
ンプの仕事量を必要最低限にとどめることが可能とな
り、無駄な仕事量をなくし、オイルポンプの効率を向上
し得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】オイルポンプ装置の油圧回路図である。 【図2】切替バルブの基本状態の断面図である。 【図3】通路に油圧が作用したときの切替バルブの断面
図である。 【図4】さらにポンプ回転数が増加したときの切替バル
ブの断面図である。 【図5】ポンプ吐出量と油圧との関係を示す図である。 【図6】制御圧が低いときのポンプ吐出量と油圧との関
係を示す図である。 【図7】第2実施例においてオイルポンプ装置の油圧回
路図である。 【図8】第3実施例においてベーン型オイルポンプの断
面図である。 【図9】第4実施例において切替バルブの基本状態の断
面図である。 【図10】従来においてポンプ回転数と必要油圧・必要
ポンプ吐出量との関係を示す図である。 【図11】従来において通常走行時のポンプ回転数と必
要油圧・必要ポンプ吐出量との関係を示す図である。 【図12】従来において可変容量ポンプの断面図であ
る。 【図13】従来において可変容量ポンプの特性図であ
る。 【図14】従来においてポンピングロスの大きい可変容
量ポンプの特性図である。 【図15】従来においてフィードバック回路を設けた可
変容量ポンプの特性図である。 【符号の説明】 2 オイルポンプ 4 油圧回路 6 オイルパン 8 オイル圧送部 14 圧送通路 16 メインオイル通路 18 レギュレータバルブ 20 切替バルブ 30 パワートレイン用オイル通路 32 パワートレイン用回路 36 フィードバック通路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも独立した二つの第1のオイル
    圧送部と第2のオイル圧送部とを備えた内燃機関のオイ
    ルポンプ装置において、前記第1のオイル圧送部とメイ
    ンオイル通路とを連結する第1のオイル通路を設け、前
    記第2のオイル圧送部と前記メインオイル通路とを連結
    する第2のオイル通路を設け、設定圧力以下でのみパワ
    ートレインの各部にオイルを潤滑可能なレギュレータバ
    ルブを前記メインオイル通路に連結して設け、前記第2
    のオイル通路には設定圧力以下でのみ前記メインオイル
    通路にオイルを圧送可能な切替バルブを設け、前記レギ
    ュレータバルブと前記パワートレインの各部とを連結す
    る第3のオイル通路を設け、この第3のオイル通路と前
    記切替バルブとを連結するフィードバック通路を設けた
    ことを特徴とする内燃機関のオイルポンプ装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006283891A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Yamada Seisakusho Co Ltd 流路切替バルブ
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