JP2021116696A - ポンプ、油圧制御装置及び油圧制御方法 - Google Patents

ポンプ、油圧制御装置及び油圧制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コストや搭載性の面で有利な構成で無駄仕事の低減を図りつつ、必要以上の吐出量を吐出することにより生じる無駄仕事を低減することを可能にする。【解決手段】ツインドライブポンプ10は、ロータ13と、カムリング15と、駆動モータ20と、第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17とを有し、高圧ポート11d及び低圧ポート11eと、シリンダ18と、隔壁18fとを備える。ツインドライブポンプ10は、ロータ13が回転することで油を吐出するとともに、カムリング15の回転により生じるロータ13とカムリング15との相対回転により油を吐出することで油の吐出を補助する。【選択図】図1

Description

本発明はポンプ及び油圧制御に関する。
特許文献1には、高圧で動作する高圧油圧回路に供給される油圧を吐出する高圧ポートと、その高圧油圧回路よりも低い油圧で動作する低圧油圧回路に供給される油圧を吐出する低圧ポートとを備える油圧制御装置が開示されている。この油圧制御装置では、高圧油圧回路での油圧が低下すると、開閉弁が開いて低圧ポートから吐出された油圧が高圧ポートから吐出された油圧に合流する。また高圧油圧回路での油圧が高くなると、開閉弁が閉じて各吐出ポートから吐出された油圧の合流が遮断される。この油圧制御装置では、このような各吐出圧の合流やその遮断により油圧を発生させるための負荷が変動するが、予め定めた条件が成立していると、開閉弁の開閉状態の切り替えが禁止され、油圧を発生するための負荷の変動が回避される。
特開2014−105812号公報
内燃機関からの動力によって駆動するポンプは、内燃機関の回転速度により吐出量が決まってしまうため、流量を制御することができない。このため、「固有吐出量∝必要流量/回転速度」という関係を有するポンプの固有吐出量をCVT(無段変速機)の過渡運転時の必要流量と内燃機関の回転速度を元に設定する必要がある。結果、CVTの定常運転時の吐出量が余剰になって無駄仕事が発生し、さらに定常運転時において内燃機関の回転速度が高い場合には、余剰の吐出量により生じる無駄仕事が増加する。
無駄仕事を低減するには例えば、内燃機関からの動力によって駆動するメカオイルポンプと電動オイルポンプとからなるツインポンプのように、アシスト用の電動オイルポンプを追加してメカオイルポンプを小型化することが考えられる。しかしながらこの場合、ポンプ数が増加するのでコストアップや搭載性悪化が懸念される。
無駄仕事を低減するにはポンプの吐出ポートを高圧用、低圧用等の複数に分けることも考えられる。この場合、必要以上の油圧を発生させることにより生じる無駄仕事の低減が可能になる。しかしながらこの場合は流量制御ができないので、必要以上の吐出量を吐出することにより生じる無駄仕事の低減効果は小さい。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、コストや搭載性の面で有利な構成で無駄仕事の低減を図りつつ、必要以上の吐出量を吐出することにより生じる無駄仕事を低減することを可能にすることを目的とする。
本発明のある態様のポンプは、内燃機関からの動力によりシャフトと一体に回転軸周りに回転する第1回転体と、前記回転軸周りに回転する第2回転体と、前記第2回転体を駆動する駆動モータと、前記回転軸方向における前記第2回転体の両側に配置された一対のサイドプレートと、を有し、油を吐出する複数の吐出ポートと、前記第2回転体と前記一対のサイドプレートとが内部に固定され前記第2回転体及び前記一対のサイドプレートと一体回転するシリンダと、前記シリンダ内に設けられ、前記一対のサイドプレートのうち前記複数の吐出ポート側のサイドプレートに接続し、吐出する油を前記複数の吐出ポートに分離する隔壁と、を備え、前記第1回転体が回転することで油を吐出するとともに、前記第2回転体の回転により生じる前記第1回転体と前記第2回転体との相対回転により油を吐出することで油の吐出を補助する。
本発明の別の態様によれば、上記ポンプを有して構成される油圧制御装置、さらには油圧制御装置で用いられる油圧制御方法が提供される。
これらの態様によれば、吐出ポートを複数に分けたので、1台のポンプで高圧用、低圧用といった複数の油の吐出が可能になる。またこれらの態様によれば、第2回転体の回転により生じる第1回転体と第2回転体との相対回転により油の吐出を補助することで流量制御が可能になり、油の吐出を補助する分、固有吐出量を小さく設定することが可能になる。このためこれらの態様によれば、コストや搭載性の面で有利な構成で無駄仕事の低減を図りつつ、必要以上の吐出量を吐出することにより生じる無駄仕事を低減することが可能になる。
ツインドライブポンプを軸方向の断面で示す図である。 ツインドライブポンプのポンプ部を軸に直交する方向の断面で示す図である。 油圧回路を示す図である。 コントローラが行う制御の一例をフローチャートで示す図である。 カムリング逆転制御時のロータ及びカムリングの回転状態を示す図である。 無駄仕事低減効果の説明図である。 第1比較例における油圧回路構成例を示す図である。 第1比較例のポンプ仕事を示す図である。 第2比較例における油圧回路構成例を示す図である。 第2比較例のポンプ仕事を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、ツインドライブポンプ10を軸方向の断面で示す図である。図2は、ツインドライブポンプ10のポンプ部を軸に直交する方向の断面で示す図である。ツインドライブポンプ10は、ハウジング11と、駆動軸12と、ロータ13と、ベーン14と、カムリング15と、第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17と、シリンダ18と、ワンウェイクラッチ19とを備える。
ハウジング11はツインドライブポンプ10の筐体であり、第1隔壁11aと、第2隔壁11bと、吸入ポート11cと、高圧ポート11dと、低圧ポート11eとを有する。第1隔壁11a及び第2隔壁11bは、軸方向においてハウジング11内を複数の油室である第1油室H1、第2油室H2及び第3油室H3に区分する。吸入ポート11cは第1油室H1に、高圧ポート11dは第2油室H2に、低圧ポート11eは第3油室H3に開口し、ハウジング11の内外を連通する。吸入ポート11cには後述するストレーナ140からの油が流入する。高圧ポート11dからは後述する高圧油路111に、低圧ポート11eからは後述する低圧油路121に油が供給される。高圧ポート11d及び低圧ポート11eは複数の吐出ポートに相当する。高圧ポート11dは第1ポートに相当し、低圧ポート11eは第2ポートに相当する。
駆動軸12は、ロータ13に連結され一体とされる。駆動軸12は、駆動軸12の回転軸をロータ13の回転軸に合わせるようにして設けられる。駆動軸12はシャフトに相当するとともに、ツインドライブポンプ10の第1入力軸を構成する。
ロータ13は、駆動軸12により駆動される。駆動軸12には、後述する内燃機関1からの動力が入力される。このため、ロータ13は内燃機関1の動力によりロータ13の回転軸周りに回転する。ロータ13は第1回転体に相当する。ロータ13には複数のスリット溝が放射状に設けられ、各スリット溝にはベーン14が設けられる。各ベーン14はロータ13の外周から出没可能に設けられる。
カムリング15は、ロータ13を収容する。カムリング15はロータ13の回転軸周りに回転可能に設けられる。カムリング15の内周面は、ロータ13の外周との離間距離がロータ13の回転軸周りの周方向で変化するカム面により構成されており、ロータ13の外周との間にポンプ室Pを形成する。カムリング15の内周面はベーン14の摺動面とされ、ベーン14はポンプ室Pを区画する。カムリング15は第2回転体に相当する。
第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17は、一対のサイドプレートとしてロータ13の回転軸方向におけるカムリング15の両側に配置される。第1サイドプレート16には吸入ポート16aが形成され、第2サイドプレート17には吐出ポート17aが形成される。
吸入ポート16aは、ロータ13の回転軸周りの周方向において車両前進時にポンプ室Pが拡大する位置INに設けられる。吐出ポート17aは、ロータ13の回転軸周りの周方向において車両前進時にポンプ室Pが縮小する位置OUTに設けられる。車両前進時にはロータ13が回転することにより、吸入ポート16aからポンプ室Pに油が吸入され、ポンプ室Pの容積縮小により加圧された油が吐出ポート17aから吐出される。
シリンダ18は有底円筒状の部材であり、ロータ13の回転軸周りに回転可能に設けられる。シリンダ18は保持部18aと、接続部18bと、軸部18cと、第1出口ポート18dと、第2出口ポート18eと、隔壁18fとを有する。
保持部18aは、カムリング15と第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17とを保持する。カムリング15と第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17とは保持部18a内に固定され、シリンダ18と一体回転する。シリンダ18は保持部18aで開口し、第1サイドプレート16はシリンダ18の開口を塞ぐように設けられる。保持部18aは第1油室H1に収容される。
接続部18bは、保持部18aと軸部18cとを接続する。接続部18bは、保持部18aから軸部18cに向かって次第に縮径するように形成される。接続部18bは中空となっており、接続部18b内には吐出ポート17aから吐出された油が流入する。接続部18bは第1油室H1に収容される。
軸部18cは保持部18aよりも縮径された中空の軸状部分であり、ツインドライブポンプ10の第2入力軸を構成する。軸部18cには後述する駆動モータ2の出力軸2aがワンウェイクラッチ19を介して接続され、駆動モータ2は車両が前進する際のロータ13の回転方向と逆方向に軸部18cを回転させる。これにより、カムリング15と第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17とが駆動モータ2により駆動され、軸部18cと同様に回転される。軸部18c内には接続部18bから油が流入する。
軸部18cは、第1隔壁11a及び第2隔壁11bを貫通するとともにハウジング11外に突出するように設けられる。駆動軸12もハウジング11外に突出するように設けられる。駆動軸12と軸部18cとはロータ13の回転軸方向において互いに反対側に向かって突出するように設けられる。
第1出口ポート18d及び第2出口ポート18eは軸部18cに設けられ、径方向に軸部18cの内外を連通する。軸部18cのうち第1出口ポート18dが設けられた部分は第2油室H2に収容され、第2出口ポート18eが設けられた部分は第3油室H3に収容される。このため、軸部18c内の油は第1出口ポート18dを介して第2油室H2に、第2出口ポート18eを介して第3油室H3に流出する。そして、第2油室H2に流出した油が高圧ポート11dを介して後述する高圧油路111に、第3油室H3に流出した油が低圧ポート11eを介して後述する低圧油路121に供給される。
隔壁18fは、シリンダ18内に設けられる。隔壁18fは、第2サイドプレート17に接続し、ツインドライブポンプ10から吐出する油を高圧ポート11d及び低圧ポート11eに分離する。第2サイドプレート17は複数の吐出ポート側のサイドポートに相当する。高圧ポート11d及び低圧ポート11eに分離した油は、第2油室H2内の第1油と第3油室H3内の第2油とを含み、高圧ポート11dからは第1油が、低圧ポート11eからは第2油がそれぞれ吐出される。シリンダ18内に隔壁18fを設けることで、第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17が回転する構造のツインドライブポンプ10において、高圧、低圧の油の分離吐出が可能になる。
ワンウェイクラッチ19は軸部18cと駆動モータ2の出力軸2aとの間に設けられる。ワンウェイクラッチ19は、ロータ13の逆転方向、従って駆動モータ2の駆動方向において、出力軸2aの回転速度が軸部18cの回転速度よりも高い場合に締結し、出力軸2aの回転速度が軸部18cの回転速度よりも低い場合に解放される。
このため、駆動モータ2の作動時にはワンウェイクラッチ19が締結し、駆動モータ2からの動力が軸部18cに伝達される。結果、カムリング15と第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17とが駆動モータ2の動力により駆動されてロータ13の逆転方向に回転する。
駆動モータ2が停止しロータ13が正転している場合、カムリング15と第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17とがロータ13により連れ回されると、出力軸2aと軸部18cとの相対的な回転速度差の関係上、ワンウェイクラッチ19は締結状態になる。但しこの場合は、停止している駆動モータ2によりシリンダ18の回転がロックされるので、シリンダ18は回転しない。
図3は油圧回路100を示す図である。油圧回路100は、ツインドライブポンプ10のほか、プーリ101、トルクコンバータ102、潤滑系103、高圧油路111、高圧ドレン油路112、低圧油路121、低圧ドレン油路122、潤滑油路131、ストレーナ140、第1調圧弁141、第2調圧弁142、第1接続油路143、第2接続油路144、第1チェック弁145、第2チェック弁146、リリーフ弁147を有する。
ツインドライブポンプ10は、吸入ポート11cを介して油溜に設けられたストレーナ140に接続する。また、ツインドライブポンプ10は、高圧ポート11dを介して高圧油路111に、低圧ポート11eを介して低圧油路121にそれぞれ接続する。ツインドライブポンプ10は、内燃機関1からの動力により駆動して油を吐出し、高圧油路111と低圧油路121とに油を供給する。駆動モータ2の出力軸2aは、前述したようにワンウェイクラッチ19を介してシリンダ18の軸部18cに接続される。
第1調圧弁141は、高圧油路111と高圧ドレン油路112とを接続するとともに、低圧油路121と低圧ドレン油路122とを接続する。第1調圧弁141には第1制御圧PS1が入力され、第1制御圧PS1は高圧油路111の油圧とされる。
第1調圧弁141は、第1制御圧PS1が予め設定された第1設定圧以上になると開弁する。このとき第1調圧弁141は、高圧油路111と高圧ドレン油路112とを連通するとともに、低圧油路121と低圧ドレン油路122とを連通する。第1調圧弁141は第1制御圧PS1が第1設定圧未満になると閉弁する。このとき第1調圧弁141は、高圧油路111と高圧ドレン油路112との連通を遮断するとともに、低圧油路121と低圧ドレン油路122との連通を遮断する。第1設定圧にはプーリ101の必要油圧であるプーリ圧が設定される。
第1調圧弁141は、第1制御圧PS1に応じて開閉動作することにより、高圧油路111の油をプーリ圧に調圧する。低圧油路121の油は、後述する内燃機関1の定常回転時に第1調圧弁141さらには第2調圧弁142の動作により高圧油路111の油よりも低く設定される。
第2調圧弁142は、高圧ドレン油路112と低圧ドレン油路122とを潤滑油路131に接続する。従って、高圧ドレン油路112と低圧ドレン油路122とは、第2調圧弁142を介して潤滑油路131で合流する。第2調圧弁142には第2制御圧PS2が入力され、第2制御圧PS2は高圧ドレン油路112の油圧とされる。
第2調圧弁142は、第2制御圧PS2が予め設定された第2設定圧以上になると開弁する。このとき第2調圧弁142は、高圧ドレン油路112及び低圧ドレン油路122と潤滑油路131とを連通する。第2調圧弁142は、第2制御圧PS2が第2設定圧未満になると閉弁する。このとき第2調圧弁142は、高圧ドレン油路112及び低圧ドレン油路122と潤滑油路131との連通を遮断する。第2設定圧にはトルクコンバータ102の必要油圧であるトルコン圧が設定される。
第2調圧弁142は、第2制御圧PS2に応じて開閉動作することにより、高圧ドレン油路112の油をプーリ圧に調圧する。低圧ドレン油路122の油は、後述する内燃機関1の定常回転時に第2調圧弁142の動作により高圧ドレン油路112の油よりも低く設定される。
高圧油路111にはプーリ101が、高圧ドレン油路112にはトルクコンバータ102が、潤滑油路131には潤滑系103がそれぞれ接続される。プーリ101、トルクコンバータ102及び潤滑系103はともにCVTの構成要素であり、潤滑系103はCVTで潤滑が必要とされる各部を含む油圧回路とされる。
プーリ101の必要油圧つまりプーリ圧はトルコン圧よりも高く、トルコン圧は潤滑系103の必要油圧よりも高くなっている。このため、プーリ101とトルクコンバータ102との関係では、プーリ101が高油圧で動作する高油圧回路を構成し、トルクコンバータ102が高油圧回路よりも低油圧で動作する低油圧回路を構成する。また、トルクコンバータ102と潤滑系103との関係では、トルクコンバータ102が高油圧回路を構成し、潤滑系103が低油圧回路を構成する。
第1接続油路143は、高圧油路111と低圧油路121とを接続する。第1接続油路143には、第1チェック弁145が設けられる。第1チェック弁145は、低圧油路121から高圧油路111に向かう方向の油の流通を許可し、その逆方向の油の流通を禁止する。
第2接続油路144は、高圧ドレン油路112と低圧ドレン油路122とを接続する。第2接続油路144には、第2チェック弁146が設けられる。第2チェック弁146は、低圧ドレン油路122から高圧ドレン油路112に向かう方向の油の流通を許可し、その逆方向の油の流通を禁止する。
潤滑油路131にはリリーフ弁147が接続される。リリーフ弁147は、潤滑油路131の油圧がリリーフ圧以上になると開弁して油をドレンする。これにより、潤滑油路131の油圧がリリーフ圧未満に抑制される。リリーフ弁147は、内燃機関1の高回転時にツインドライブポンプ10の吐出量が過剰になって通油抵抗が増大することにより発生する油圧のオーバーライドを防止する。
このように構成された油圧回路100は次のように動作する。例えば、CVTの定常運転時にプーリ101の要求流量、換言すれば必要流量が高圧ポート11dの吐出量だけで足りる場合、第1制御圧PS1が第1設定圧以上になり、第1調圧弁141が開弁する。結果、高圧ポート11dから吐出された余剰の油及び低圧ポート11eから吐出された油はプーリ圧に調圧されずに、第1調圧弁141の下流にドレンされる。
CVTの過渡運転時にプーリ101の必要流量が増加し、必要流量に対し高圧ポート11dの吐出量が不足し始めた場合、第1制御圧PS1は第1設定圧未満になり、第1調圧弁141が閉弁する。このとき、高圧油路111の油圧ほうが低圧油路121の油圧よりも低くなると、第1チェック弁145が開き、低圧ポート11eからの油が高圧ポート11dからの油と合流する。つまり、プーリ101の必要流量に対して高圧ポート11dの吐出量が不足する場合には、ツインドライブポンプ10が吐出する全流量の油がプーリ101に供給される。そしてその後、高圧油路111の油圧のほうが低圧油路121の油圧よりも高くなると、第1チェック弁145は閉弁する。
このような第1調圧弁141及び第1チェック弁145の動作は、第2調圧弁142及び第2チェック弁146についても同様である。すなわち、第1調圧弁141から高圧ドレン油路112にドレンされる油により、第2制御圧PS2が第2設定圧以上になると、第2調圧弁142が開弁する。結果、高圧ドレン油路112の余剰の油及び低圧ドレン油路122の油はプーリ圧に調圧されずに、第2調圧弁142の下流の潤滑油路131に供給される。
高圧ドレン油路112の油の流量が不足し、第2制御圧PS2が第2設定圧未満になると第2調圧弁142が閉弁し、さらに第2チェック弁146が開くと、低圧ドレン油路122の油が高圧ドレン油路112の油に合流する。結果、低圧ドレン油路122の油もトルクコンバータ102に供給される。第2チェック弁146はその後、高圧ドレン油路112の油圧のほうが低圧ドレン油路122の油圧よりも高くなると閉弁する。
第1チェック弁145は、高油圧回路の一例であるプーリ101で油圧が低下した場合に開弁動作して低圧ポート11eから吐出された油を高圧ポート11dから吐出された油に合流させ、且つプーリ101で油圧が低下していない場合には閉弁して高圧ポート11dから吐出された油への低圧ポート11eから吐出された油の合流を遮断する開閉弁を構成する。第2チェック弁146は、トルクコンバータ102を高油圧回路とする場合の開閉弁を構成する。
コントローラ3は電子制御装置であり、駆動モータ2を制御する。コントローラ3にはアクセルペダルの踏み込み量を検出するためのアクセル開度センサや、内燃機関1の回転速度Neを検出するための回転速度センサや、ツインドライブポンプ10が供給する油の温度を検出するための油温センサ等からの信号が入力される。
本実施形態では、ツインドライブポンプ10を有して構成される油圧制御装置が、プーリ101、トルクコンバータ102、潤滑系103、第1チェック弁145、第2チェック弁146を含む油圧回路100とコントローラ3とを有して構成される。コントローラ3は次に説明するフローチャートの処理を実行するようにプログラムされることで、駆動モータ2を制御することによりカムリング15の回転を制御する回転制御部を有した構成とされる。
図4は、コントローラ3が行う制御の一例をフローチャートで示す図である。コントローラ3は、本フローチャートの処理を繰り返し実行することができる。
ステップS11で、コントローラ3はCVTの過渡運転時か否かを判定する。過渡運転時か否かは例えば、アクセル開度センサからの信号に基づき判定できる。過渡運転時か否かは、アクセル操作だけでなく、減速度やブレーキ液圧に基づき判定することもできる。ステップS11で肯定判定であれば、CVTのベルト滑り防止等のために油の必要流量が増加したと判断される。ステップS11では、プーリ101の必要流量が増加したと判断される。ステップS11で肯定判定の場合、処理はステップS12に進む。
ステップS12で、コントローラ3は駆動モータ2を制御することで、ロータ13の回転軸周りのカムリング15の回転をロータ13と逆方向に回転制御する(カムリング15逆転制御)。ステップS12の後には処理は一旦終了する。
図5は、カムリング15逆転制御時のロータ13及びカムリング15の回転状態を示す図である。内燃機関1の動力により駆動されてロータ13が正転している際、カムリング15の回転をロータ13の逆方向に回転制御すると、カムリング15から見たロータ13は、カムリング15の回転が停止している場合よりも高速で正転することになる。結果、カムリング15の回転により生じるロータ13とカムリング15との相対回転により油が吐出されることで油の吐出が補助され、吐出量が増加する。
本実施形態では、位置INに設けられる吸入ポート16a及び位置OUTに設けられる吐出ポート17aの一組のポートが2つ設けられている。これは、ロータ13に作用する半径方向の油圧を釣り合わせるためで、一組の吸入ポート16a及び吐出ポート17aは周方向に複数設けられることが好ましい。
図4に戻り、ステップS11で否定判定であった場合、油の必要流量は増加していないと判断される。この場合、処理はステップS13に進み、コントローラ3は駆動モータ2を停止させることで、カムリング15の回転を停止させる(カムリング15回転停止制御)。これにより、油の吐出が補助されなくなり、油の吐出が補助されていた場合と比較して吐出量が減少する。ステップS13の後には処理は一旦終了する。
図6は、無駄仕事低減効果の説明図である。図7、図8は第1比較例を示す図である。図9、図10は第2比較例を示す図である。第1比較例は2ポートメカオイルポンプ21を用いた場合を示し、第2比較例はツインポンプ20を用いた場合を示す。図7では2ポートメカオイルポンプ21を用いた場合の油圧回路構成を示し、図8では第1比較例のポンプ仕事を示す。図9ではツインポンプ20を用いた場合の油圧回路構成を示し、図10では第2比較例のポンプ仕事を示す。
太線の枠で示す高圧ポンプ仕事WHIGHは高圧ポート、つまり高圧ポート11d又は後述する高圧ポート21aからの油の供給のために用いられるポンプ仕事を示す。太線の枠で示す低圧ポンプ仕事WLOWは低圧ポート、つまり低圧ポート11e又は後述する低圧ポート21bからの油の供給のために用いられるポンプ仕事を示す。プーリ仕事WPはプーリ101のために用いられるポンプ仕事、トルコン仕事WTはトルクコンバータ102のために用いられるポンプ仕事、潤滑仕事WLは潤滑系103のために用いられるポンプ仕事を示す。第1無駄仕事WX1は余剰圧力によるポンプの無駄仕事を示し、第2無駄仕事WX2は余剰吐出量によるポンプの無駄仕事を示す。
まず、図7、図8に示す第1比較例について説明する。2ポートメカオイルポンプ21は、内燃機関1の動力で駆動して油を吐出するメカオイルポンプであり、高圧ポート11dの代わりに高圧油路111に接続される高圧ポート21aと、低圧ポート11eの代わりに低圧油路121に接続される低圧ポート21bとを有する。
CVTの過渡運転時になり、プーリ101の必要流量が増加すると、プーリ仕事WPに対応する油の流量が高圧ポンプ仕事WHIGHに対応する油の流量より大きくなる。つまり、過渡運転時にはプーリ101に供給すべき油の流量が高圧ポート21aからの吐出量だけでは不足する。このためこの場合は、第1調圧弁141が閉弁するとともに第1チェック弁145が開弁する。結果、低圧油路121の油が高圧油路111の油に合流し、低圧ポンプ仕事WLOWの一部がプーリ仕事WPに用いられる。これにより、プーリ仕事WPが確保される。
プーリ仕事WPが確保されると、第1制御圧PS1が第1設定圧つまりプーリ圧になる。結果、第1調圧弁141が開弁し、余剰の油がトルクコンバータ102に供給される。このとき、低圧ポンプ仕事WLOWに対応する油圧は、高圧ポンプ仕事WHIGHに対応する油圧と同様、プーリ仕事WPに対応する油圧つまりプーリ圧になる。
トルコン仕事WTは、プーリ仕事WPに用いられなかった残りの低圧ポンプ仕事WLOWにより確保される。これは、第1比較例では2ポートメカオイルポンプ21の固有吐出量が次のように設定されているためである。
ここで、2ポートメカオイルポンプ21の油の吐出量は回転速度Neにより決まってしまい、油の流量を制御することはできない。このため第1比較例では、必要流量が最も大きくなる過渡運転時に合わせて固有吐出量を設定する必要がある。また、固有吐出量は「固有吐出量∝必要流量/回転速度Ne」という関係を有することから、固有吐出量は過渡運転時の必要流量と回転速度Neを元に設定する必要がある。さらに、過渡運転時に実際に必要流量が要求される時間はごく短時間となる。このため、固有吐出量の設定にあたっては、潤滑系103への油の供給停止が許容される。
これらのことから、第1比較例では過渡運転時の回転速度Neで過渡運転時の必要流量、つまりプーリ仕事WP及びトルコン仕事WTに対応する流量の合計値が満たされるように固有吐出量が設定される。結果、トルコン仕事WTはプーリ仕事WPに用いられなかった残りの低圧ポンプ仕事WLOWにより確保される。
この際、低圧ポンプ仕事WLOW中には第1無駄仕事WX1が発生する。第1無駄仕事WX1は、プーリ仕事WPのためにトルコン仕事WTにとって必要以上の油圧を発生させることにより発生する。第1無駄仕事WX1については、以下で説明する定常回転時及び定常高回転時にも同様にして発生する。
定常回転時は、定常高回転時よりも回転速度Neが低い内燃機関1の定常回転時を示す。定常回転時には、プーリ仕事WP及びトルコン仕事WTに対応する流量の合計値が高圧ポンプ仕事WHIGHに対応する流量より小さくなる。つまり、定常回転時にはプーリ101及びトルクコンバータ102に供給すべき油の流量が高圧ポート11dの吐出量だけで足りる。このため、第1チェック弁145が閉弁することにより高圧油路111と低圧油路121は連通せず、第2チェック弁146が閉弁することにより高圧ドレン油路112と低圧ドレン油路122も連通せずに、余剰の油が潤滑系103に供給される。
潤滑仕事WLは、プーリ仕事WP及びトルコン仕事WTに用いられなかった残りの高圧ポンプ仕事WHIGHだけでは確保されず、高圧ポンプ仕事WHIGHに対応する流量だけでは流量を確保できない。結果、高圧ポンプ仕事WHIGH中には高圧ポンプ仕事WHIGHにとって必要以上の吐出量を吐出することによる第2無駄仕事WX2が発生する。
潤滑仕事WLはさらに低圧ポンプ仕事WLOWが加わることにより確保される。低圧ポンプ仕事WLOWに対応する流量は潤滑仕事WLに対応する流量と同じとされる。低圧ポンプ仕事WLOW中には、潤滑仕事WLにとって必要以上の油圧を発生させることによる第1無駄仕事WX1は発生しない。従って、2ポートメカオイルポンプ21では、このような第1無駄仕事WX1が発生しない分、1ポートのメカオイルポンプよりも無駄仕事の低減を図ることができる。
その一方で、高圧ポンプ仕事WHIGH及び低圧ポンプ仕事WLOWに対応する流量の合計値は、定常回転時の必要流量、つまりプーリ仕事WP、トルコン仕事WT、潤滑仕事WLに対応する流量の合計値より大きくなっている。このため、定常回転時には低圧ポンプ仕事WLOW中にも第2無駄仕事WX2が発生する。第1比較例において、第2無駄仕事WX2は、過渡運転時の必要流量を満たすように固有吐出量を設定した結果、定常回転時に吐出量が余剰になることにより発生する。
定常高回転時には、2ポートメカオイルポンプ21の吐出量は定常回転時よりも増加する。結果、余剰の吐出量が増加することにより、定常回転時よりも第2無駄仕事WX2が増加する。
図6に示すように、本実施形態では過渡運転時にカムリング15を逆回転制御して油の吐出補助(MOTアシスト)を行うことができる。このため、本実施形態では定常回転時の回転速度Neで必要流量を満たすようにツインドライブポンプ10の固有吐出量が設定される。これにより、固有吐出量が最小限の大きさに設定される。結果、定常回転時の余剰吐出量が削減されるので、第2無駄仕事WX2が低減される。
このように固有吐出量を設定するにあたり、高圧ポート11dと低圧ポート11eの油の吐出量配分は、定常回転時に高圧ポート11dがプーリ101及びトルクコンバータ102の油圧をカバーし、低圧ポート11eが潤滑系103の必要流量をカバーする設定とされる。固有吐出量には油の温度変化や劣化等を考慮した余裕代が設けられてもよい。
このように固有吐出量を設定することにより、本実施形態の場合には、図8に示す第1比較例の場合よりも定常回転時及び定常高回転時の第2無駄仕事WX2が低減される。本実施形態の場合、過渡運転時には必要流量の増加に合わせてMOTアシストを行うことにより、過渡運転時の必要流量も満たすことができる。
図9、図10に示す第2比較例では次の通りとなる。ツインポンプ20では、駆動モータ2により駆動される電動オイルポンプ22により、2ポートメカオイルポンプ21の油の吐出が補助される。電動オイルポンプ22の吐出ポートは高圧油路111に接続され、高圧ポート21aからの油の吐出を補助する。高圧油路111には、2ポートメカオイルポンプ21及び電動オイルポンプ22からの油それぞれが、逆流を防止するチェック弁を介して供給される。
図10に示すように、第2比較例では過渡運転時に電動オイルポンプ22により高圧ポンプ仕事WHIGHの流量を増加させることができる。つまり、第2比較例では高圧油路111に供給する油の流量だけでプーリ101に供給すべき油の流量を満たすことができ、この結果、高圧ポンプ仕事WHIGHによりプーリ仕事WPを確保することができる。
このように電動オイルポンプ22により油の吐出を補助する第2比較例では、本実施形態の場合と同様、定常回転時に合わせて2ポートメカオイルポンプ21の固有吐出量の設定することができる。結果、定常回転時及び定常高回転時に電動オイルポンプ22を停止することにより、本実施形態の場合と同様に第2無駄仕事WX2を低減できる。但し、第2比較例ではポンプ数が2台になるので、コストや搭載性の面で不利になる。
次に本実施形態の主な作用効果について説明する。
ツインドライブポンプ10は、ロータ13と、カムリング15と、駆動モータ2と、第1サイドプレート16及び第2サイドプレート17とを有し、複数の吐出ポートとしての高圧ポート11d及び低圧ポート11eと、シリンダ18と、隔壁18fとを備える。ツインドライブポンプ10は、ロータ13が回転することで油を吐出するとともに、カムリング15の回転により生じるロータ13とカムリング15との相対回転により油を吐出することで油の吐出を補助する。
このような構成によれば、吐出ポートを高圧ポート11d及び低圧ポート11eに分けたので、1台のツインドライブポンプ10で高圧用、低圧用の油の吐出が可能になる。またこのような構成によれば、カムリング15の回転により生じるロータ13とカムリング15との相対回転により油の吐出を補助することで流量制御が可能になり、油の吐出を補助する分、固有吐出量を小さく設定することが可能になる。このためこのような構成によれば、コストや搭載性の面で有利な構成で無駄仕事の低減を図りつつ、必要以上の吐出量を吐出することにより生じる無駄仕事を低減することが可能になる(請求項1に対応する効果)。
本実施形態にかかる油圧制御装置は、ツインドライブポンプ10を有して構成され、トルクコンバータ102と、潤滑系103と、第2チェック弁146とを有する。
このような構成によれば、高圧ポート11dから吐出された油でトルクコンバータ102の必要流量を満たせない場合に低圧ポート11eから吐出された油を合流させ、且つ油の吐出を補助することにより、無駄仕事を低減しつつ必要流量を満たすことが可能になる(請求項2に対応する効果)。
本実施形態にかかる油圧制御装置はコントローラ3をさらに有し、コントローラ3は、油の必要流量が増加した場合にロータ13の回転軸回りのカムリング15の回転をロータ13とは逆方向に回転制御する。
このような構成によれば、油の必要流量が増加しなければ油の吐出が補助されないので、必要以上の吐出量を吐出することにより生じる無駄仕事を適切に低減することができる(請求項3、4に対応する効果)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば上述した実施形態では、ツインドライブポンプ10がベーンポンプである場合について説明した。しかしながら、ツインドライブポンプ10はベーンポンプ以外のポンプであってもよい。
上述した実施形態では、回転制御部が単一のコントローラ3により実現される場合について説明した。しかしながら、回転制御部は複数のコントローラにより構成されてもよい。
1 内燃機関(エンジン)
2 駆動モータ
3 コントローラ(回転制御部)
10 ツインドライブポンプ(ポンプ)
11 ハウジング
11d 高圧ポート
11e 低圧ポート
12 駆動軸(シャフト)
13 ロータ(第1回転体)
14 ベーン
15 カムリング(第2回転体)
16 第1サイドプレート
17 第2サイドプレート
18 シリンダ
18f 隔壁
101 プーリ
102 トルクコンバータ(高油圧回路)
103 潤滑系(低油圧回路)
145 第1チェック弁(開閉弁)

Claims (4)

  1. 内燃機関からの動力によりシャフトと一体に回転軸周りに回転する第1回転体と、
    前記回転軸周りに回転する第2回転体と、
    前記第2回転体を駆動する駆動モータと、
    前記回転軸方向における前記第2回転体の両側に配置された一対のサイドプレートと、
    を有し、
    油を吐出する複数の吐出ポートと、
    前記第2回転体と前記一対のサイドプレートとが内部に固定され前記第2回転体及び前記一対のサイドプレートと一体回転するシリンダと、
    前記シリンダ内に設けられ、前記一対のサイドプレートのうち前記複数の吐出ポート側のサイドプレートに接続し、吐出する油を前記複数の吐出ポートに分離する隔壁と、
    を備え、
    前記第1回転体が回転することで油を吐出するとともに、前記第2回転体の回転により生じる前記第1回転体と前記第2回転体との相対回転により油を吐出することで油の吐出を補助する、
    ことを特徴とするポンプ。
  2. 請求項1に記載のポンプを有して構成される油圧制御装置であって、
    前記複数の吐出ポートが含む第1ポートから油が供給され、高圧で動作する高油圧回路と、
    前記複数の吐出ポートが含む第2ポートから油が供給され、前記高油圧回路よりも低圧で動作する低油圧回路と、
    前記高油圧回路で油圧が低下した場合に開弁動作して前記第2ポートから吐出された油を前記第1ポートから吐出された油に合流させ、且つ前記高油圧回路で油圧が低下していない場合には閉弁して前記第1ポートから吐出された油への前記第2ポートから吐出された油の合流を遮断する開閉弁と、
    を有することを特徴とする油圧制御装置。
  3. 請求項2に記載の油圧制御装置であって、
    前記駆動モータを制御することにより前記第2回転体の回転を制御する回転制御部をさらに有し、
    前記回転制御部は、油の必要流量が増加した場合に前記第2回転体の前記回転軸回りの回転を前記第1回転体とは逆方向に回転制御する、
    ことを特徴とする油圧制御装置。
  4. 内燃機関からの動力によりシャフトと一体に回転軸周りに回転する第1回転体と、前記回転軸周りに回転する第2回転体と、前記第2回転体を駆動する駆動モータと、前記回転軸方向における前記第2回転体の両側に配置された一対のサイドプレートと、油を吐出する複数の吐出ポートと、前記第2回転体と前記一対のサイドプレートとが内部に固定され前記第2回転体及び前記一対のサイドプレートと一体回転するシリンダと、前記シリンダ内に設けられ、前記一対のサイドプレートのうち前記複数の吐出ポート側のサイドプレートに接続し、吐出する油を前記複数の吐出ポートに分離する隔壁と、を備え、前記第1回転体が回転することで油を吐出するとともに、前記第2回転体の回転により生じる前記第1回転体と前記第2回転体との相対回転により油を吐出することで油の吐出を補助するポンプを有して構成され、前記複数の吐出ポートが含む第1ポートから油が供給され高圧で動作する高油圧回路と、前記複数の吐出ポートが含む第2ポートから油が供給され低圧で動作する低油圧回路と、前記高油圧回路で油圧が低下した場合に開弁動作して前記第2ポートから吐出された油と前記第1ポートから吐出された油とを合流させ、且つ前記高油圧回路で油圧が低下していない場合には閉弁して前記第2ポートから吐出された油と前記第1ポートから吐出された油との合流を遮断する開閉弁と、を有する油圧制御装置で用いられる油圧制御方法であって、
    前記駆動モータを制御することにより前記第2回転体の回転を制御することと、
    油の必要流量が増加した場合に前記第2回転体の前記回転軸回りの回転を前記第1回転体とは逆方向に回転制御することと、
    を含むことを特徴とする油圧制御方法。
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