JP6897412B2 - オイルポンプ - Google Patents

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本発明は、エンジンで駆動される可変容量型のオイルポンプに関する。
従来、エンジンから伝達される回転力により駆動する機械式オイルポンプとして、複数の外歯を有するインナーロータと、該外歯に噛み合う複数の内歯を有するアウターロータと、吸引ポートおよび吐出ポートを有し、インナーロータおよびアウターロータを収容するケーシングとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このオイルポンプは、アウターロータをインナーロータに対して公転させることでポンプ容量が変更可能に構成されている。
特許文献1に記載のオイルポンプは、吐出ポートからの油圧を制御圧に変換する制御弁と、アウターロータを支持すると共に該制御圧を受けてアウターロータの公転を実現する調整リングと、を備え、調整リングは、該制御圧に対抗して付勢する第1付勢手段を有し、制御弁は、吐出ポートからの油圧に対抗して弁体を付勢する第2付勢手段を有している。これら第1付勢手段や第2付勢手段の付勢力を適正値に設定することで、エンジン回転数の増大に伴いポンプの吐出圧を第1勾配で上昇させ、エンジン回転数が第1所定値を超えた場合に、制御圧が第1付勢手段の付勢力を上回ってアウターロータを公転させることにより、ポンプの吐出圧を第1勾配よりも緩勾配となる第2勾配で上昇させている。さらにエンジン回転数が第1所定値より大きい第2所定値を超えた場合に弁体の開度がゼロとなり、制御圧が第1付勢手段の付勢力を下回ってアウターロータを初期状態に変位させることにより、ポンプの吐出圧を第2勾配よりも急勾配となる第3勾配で上昇させている。このように、特許文献1に記載のオイルポンプは、油圧低減領域となる第2勾配を確保することにより、ポンプの無駄な仕事量を低減して燃費を高めることができる。
特開2012−145095号公報
オイルが低温で粘度が高いときはポンプから吐出されるオイルの圧力上昇勾配が大きいため、制御弁の弁体が速やかに移動して開度が変更され、第1所定値から第2所定値に移行するエンジンの回転数領域が小さくなる。このため、特許文献1のように第1付勢手段や第2付勢手段の付勢力を適正値に設定する構成では、オイルの粘度に応じて付勢力を変更できないため、第2勾配による油圧低減効果が小さくなってしまう。よって、ポンプの無駄な仕事量を低減して燃費を高める上で、改善の余地があった。
そこで、オイルの粘度に関らず無駄な仕事量を低減できるオイルポンプが求められている。
オイルポンプの特徴構成は、エンジンから伝達される回転力により第一軸芯を中心に回転するロータと、前記ロータの外周側との間にポンプ室を形成し、前記第一軸芯に対して偏芯した第二軸芯を有する筒状体と、前記ポンプ室に連通する吸引ポートと吐出ポートとを有し、前記ロータおよび前記筒状体を収容するケーシングと、前記吐出ポートから吐出されたオイルにより前記第二軸芯を前記第一軸芯に対して公転させてポンプ容量を変更する容量変更機構と、を備え、前記容量変更機構は、前記ケーシングの内部に形成され、前記吐出ポートから吐出されたオイルの一部が供給される圧力室と、前記圧力室と前記吐出ポートとを連通させる連通路と、前記連通路に配置され、前記吐出ポートから吐出されたオイルの圧力を受けて移動することにより開度が変化する弁体を含む制御弁と、前記圧力室のオイルを排出する排出路と、を有し、前記容量変更機構は、前記圧力室内のオイルの圧力が大きいほど前記ポンプ容量を減少させるように構成されており、前記圧力室よりも上流側には油路径を絞るオリフィス部が設けられ、前記圧力室よりも下流側には油路径を絞るチョーク部が設けられており、前記オリフィス部は油路長が油路径以下であり、前記チョーク部は油路長が油路径の2倍以上である点にある。
本構成では、圧力室よりも上流側にオリフィス部を設け、圧力室よりも下流側にチョーク部を設けている。オリフィス部は、油路長が油路径以下に設定されており、粘度に関らずオリフィス部を通過する油量(油圧)はほぼ同じになる。一方、チョーク部は、油路長が油路径の2倍以上に設定されており、油路方向に沿う壁面から粘性抵抗を受けるため、粘度が高いほどチョーク部を通過する油量(油圧)が大きく低下する。
つまり、オイルが低温で粘度が高いほど、オリフィス部を通過可能な油量に対してチョーク部を通過可能な油量が小さくなり、圧力室に滞留する油量が増加する。その結果、圧力室に流通するオイルの圧力が大きい状態で維持される期間が長くなり、ポンプ容量を低減する期間を長くすることが可能となる。よって、オイルの粘度が高いときであっても、圧力低減効果が高まり、ポンプの無駄な仕事量を低減することができる。
一方、オイルが高温で粘度が低いほどチョーク部の壁面から粘性抵抗を受け難くなり、チョーク部を通過可能な油量が増大するので、圧力室の油圧がオリフィス部を通過して低下された油圧に近づく。また、オイルが高温で粘度が低いほど、吐出ポートから吐出されるオイルの圧力上昇勾配が小さくなるので、弁体は緩やかに移動して開度が変更される。その結果、オイルが高温で粘度が低い場合には、従来と同様に油圧低減領域を適正に確保して、ポンプの無駄な仕事量を低減することができる。
このように、オイルの粘度に関らず無駄な仕事量を低減できるオイルポンプを提供できた。
他の特徴構成は、前記弁体は、前記吐出ポートから吐出されたオイルの圧力が作用する受圧面を含む環状部と、底部と前記底部から環状に延出した延出部とを含む筒状部と、前記環状部と前記筒状部との間に形成され、前記連通路に連通可能な環状溝と、を有し、前記オリフィス部は、前記弁体を収容するハウジングと前記受圧面とで区画された受圧空間と前記環状溝とが連通するように前記環状部を貫通した貫通路に形成されている点にある。
本構成では、ハウジングと弁体の受圧面とで区画された受圧空間と環状溝とが連通するように環状部の貫通路にオリフィス部を設け、環状溝と連通路とが連通可能となっている。このため、環状溝と連通路とが連通したとき、吐出ポートから吐出されたオイルは、オリフィス部を介して圧力室に流通し、オイルの粘度が高いほどチョーク部によって圧力室にオイルが滞留する。このとき、オリフィス部と圧力室との間の油圧が高まるので、受圧面に作用する油圧に対する対抗力が高まる。その結果、弁体の移動速度がさらに小さくなり、圧力室に流通するオイルの圧力が大きい状態で維持される期間がより長くなる。よって、オイルの粘度が高いときにより一層、圧力低減効果を高めることができる。
他の特徴構成は、前記連通路は、前記制御弁よりも上流側の第一連通路と前記制御弁よりも下流側の第二連通路とで構成され、前記延出部には、前記環状溝が前記第二連通路に連通しないときに前記第二連通路と連通可能なドレン孔が形成されている点にある。
本構成のように、環状溝が第二連通路と連通しないときに、第二連通路と連通可能なドレン孔を設けることで、例えば、エンジンの回転数が圧力低減領域の中回転から低回転に低下した場合にドレン孔を介してオイルを排出させることが可能となるので、エンジンの低回転領域で圧力室の圧力を速やかに低下させることができる。その結果、エンジンの低回転領域に戻る際、オイルの粘度が高いことに起因してチョーク部により圧力室の圧力が低下せず、ポンプ容量が減少した状態となるといった不都合が解消される。このように、エンジンが低回転領域に戻る際のポンプ容量を確保して、供給先に必要量のオイルを確実に供給することができる。
制御弁の弁体が初期状態にあるオイルポンプの断面図である。 弁体の環状溝と第二連通路とが連通したオイルポンプの断面図である。 環状溝と第二連通路との連通が遮断されたオイルポンプの断面図である。 制御弁の受圧空間と第二連通路とが連通したオイルポンプの断面図である。 エンジン回転数に対するオイルポンプの吐出量を示す図である。 オリフィス部におけるオイルの油量と差圧との関係を示す図である。 チョーク部におけるオイルの油量と差圧との関係を示す図である。 別実施形態に係るオイルポンプの断面図である。 その他の実施形態に係るオイルポンプの断面図である。
以下に、本発明に係るオイルポンプの実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、オイルポンプ100の一例として、車両のエンジンEに搭載されるトロコイドポンプとして説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
〔基本構成〕
図1には、車両のエンジンEのメインギャラリに対して潤滑油を供給すると共に、エンジンEに備えられた油圧機器(弁開閉時期制御装置やピストンジェット等)に対して作動油を供給するように、エンジンEで駆動される可変容量型のオイルポンプ100を示している(潤滑油と作動油との総称をオイルとする)。このオイルポンプ100から吐出されたオイルは、オイルフィルタ55を介して異物が除去された後、一部がメインギャラリや油圧機器に供給されると共に、一部が後述する圧力室4にも供給される。
オイルポンプ100は、インナーロータ12(ロータの一例)と、アウターロータ13(筒状体の一例)と、ケーシング1と、容量変更機構Aとを備えている。
インナーロータ12は、駆動回転軸芯X(第一軸芯)を中心にしてエンジンEから伝達される回転力により駆動軸11と一体的に回転する。アウターロータ13は、駆動回転軸芯Xに対して偏芯した従動回転軸芯Y(第二軸芯)を中心に回転する。インナーロータ12の外周側とアウターロータ13の内周側との間には、ポンプ室24が形成されている。インナーロータ12およびアウターロータ13は、ケーシング1の内部に収容されている。ケーシング1の壁部1Aには、オイルを吸引する吸引ポート2と、オイルを吐出する吐出ポート3が形成されており、これら吸引ポート2および吐出ポート3がポンプ室24に連通している。また、容量変更機構Aは、吐出ポート3から吐出されるオイルにより、アウターロータ13をインナーロータ12に対して駆動回転軸芯Xの周りで公転移動させることでポンプ容量を変化させる。
インナーロータ12は、ケーシング1の壁部1Aを貫通する駆動軸11に支持され、複数の外歯12Aを有した環状に形成されている。アウターロータ13は、後述する調整リング14の内周側に支持され、インナーロータ12の外歯12Aに噛み合う複数の内歯13Aを有した環状に形成されている。
インナーロータ12の外歯12Aは、トロコイド曲線に従う歯面形状に成形されている。アウターロータ13の内歯13Aは、インナーロータ12の外歯12Aの歯数より1つ多い歯数に設定され、アウターロータ13が回転した際に、インナーロータ12の外歯12Aに接触する歯面形状に成形されている。なお、インナーロータ12の外歯12Aやアウターロータ13の内歯13Aをサイクロイド曲線に従う歯面形状に成形しても良く、特に限定されない。
この構成からインナーロータ12が矢印Fで示す方向に駆動回転することにより、吸引ポート2から外歯12Aと内歯13Aとの間のポンプ室24にオイルを導入し、オイルを加圧して吐出ポート3から送り出す。これによって、エンジン回転数(エンジンEの回転速度)が増大するほど吐出ポート3から吐出される油量(油圧)が増大する。
容量変更機構Aは、圧力室4と、制御油路C(連通路の一例)と、排出路C3と、制御弁Vと、調整リング14と、第1スプリングS1とを有している。
圧力室4は、ケーシング1の内部のうちケーシング1と調整リング14との間に形成され、アウターロータ13を公転させるオイルが供給される空間である。制御油路Cは、吐出ポート3と圧力室4とを連通させるように、一端が吐出ポート3に接続され、他端が圧力室4に接続されており、吐出ポート3からのオイルを圧力室4に供給する流路となっている。この制御油路Cは、一端が吐出ポート3に接続されると共に他端が制御弁Vに接続される第一制御油路C1(第一連通路の一例)と、一端が制御弁Vに接続されると共に他端が圧力室4に接続される第二制御油路C2(第二連通路の一例)とで構成されている。つまり、第一制御油路C1は制御弁Vよりも上流側にあり、第二制御油路C2は制御弁Vよりも下流側にある。
また、圧力室4には、圧力室4のオイルを不図示のオイルパンに排出する排出路C3が接続されている。この排出路C3(圧力室4よりも下流側)には、油路長L1が油路径W1の2倍以上に設定され排出路C3の油路径を絞るチョーク部15が設けられている。すなわち、チョーク部15の油路径W1は排出路C3の油路径よりも小さい。なお、チョーク部15の油路長L1は、油路径W1の4倍以上に設定されていることが好ましく、さらに好ましくは油路径W1の10倍以上である。
調整リング14の外周のうち、第1スプリングS1が配置された部位に吸引ポート2に連通する低圧空間LPが形成され、径方向で低圧空間LPと反対側に吐出ポート3と連通する加圧空間HPが形成されている。圧力室4の両側壁には、調整リング14の外周とケーシング1の内面との間に一対のシールベーン23が備えられ、一対のシールベーン23によって低圧空間LPおよび加圧空間HPと圧力室4とが分離されている。なお、上述した排出路C3から排出されたオイルを低圧空間LPに送っても良い。
制御弁Vは、制御油路Cの経路上に配置されており、制御油路Cが形成されたハウジングHに収容されている。制御弁Vは、吐出ポート3から供給されるオイルの圧力を受けてハウジングHに形成されたシリンダ状の空間を直線移動することにより開度が変化する弁体35と、弁体35をオイルの圧力に対抗する方向に付勢する第2スプリングS2とを有している。この制御弁Vは、吐出ポート3から吐出されたオイルの圧力により第2スプリングS2の付勢力に対抗して弁体35が移動して第一制御油路C1と第二制御油路C2とを遮断又は連通させる。つまり、制御弁Vは、制御油路Cの開度を調節することになり、吐出ポート3からの油圧を制御圧(以下、「制御圧」と言う。)に変換して圧力室4に供給し、この制御圧を後述する調整リング14の操作部21に作用させる機能を有する。なお、ハウジングHは、ケーシング1と一体で構成されても良いし、ケーシング1と別体で構成されても良い。
弁体35は、吐出ポート3から供給されるオイルの圧力が作用する受圧面35Aaを含む円柱状の環状部35Aと、底部35Baと底部35Baから円環状に延出した延出部35Bbとを含む筒状部35Bと、環状部35Aの中央部分と筒状部35Bの底部35Baの中央部分とを連結する連結部35Cとを有している。環状部35Aおよび筒状部35Bは一体となってハウジングHの内面に摺接して移動する。連結部35Cの外周側は、第二制御油路C2に連通可能な環状溝35Caとなっている。
環状部35Aには、ハウジングHと弁体35の受圧面35Aaとの間の受圧空間36と環状溝35Caとが連通するように貫通した貫通路35Abが形成されている。この貫通路35Abの一部(本実施形態では、貫通路35Abの環状溝35Caに隣接する端部)に、オリフィス部16が形成されている。貫通路35Abのうちオリフィス部16を除く部分は、第一制御油路C1と同等の油路断面積を有している。オリフィス部16は、貫通路35Abの油路径を絞る(オリフィス部16の油路径W2が貫通路35Abの油路径より小さい)機能を有しており、油路長L2が油路径W2以下、好ましくは油路長L2が油路径W2の2分の1以下に設定されている。また、筒状部35Bの延出部35Bbには、環状溝35Caが第二制御油路C2に連通しないとき、第二制御油路C2に連通可能なドレン孔Dが貫通形成されている(図1は初期状態を表す)。つまり、このドレン孔Dは、図1に示す初期状態から弁体35が移動して図2に示す環状溝35Caが第二制御油路C2に連通する前まで、又は図4に示す移動完了状態の弁体35が図1に示す初期状態に戻る過程で、図2に示す環状溝35Caと第二制御油路C2との連通が終了した後において、圧力室4のオイルを排出する機能を有している。
第2スプリングS2は、弁体35の筒状部35Bの底部35BaとハウジングHのシリンダ状空間の底部とに当接した状態で配置されており、筒状部35Bの延出部35Bbによって第2スプリングS2の移動がガイドされる。第2スプリングS2が当接するハウジングHのシリンダ状空間の底部には、ドレン孔Dから排出されたオイルや弁体35とハウジングHシリンダ状空間のとの隙間から漏れ出たオイルを、不図示のオイルパンに排出するドレン油路H1が形成されている。このドレン油路H1は、第2スプリングS2の収容空間にある空気を排出する空気抜き孔としても機能する。
調整リング14は、アウターロータ13を内挿状態で回転自在に支持するように従動回転軸芯Yと同軸芯の内周面を有するリング状に成形されている。この調整リング14の外周には外方に突出する操作部21が一体的に形成されており、第1スプリングS1が圧力室4内のオイルの圧力(制御圧)に対抗して操作部21を付勢している。第1スプリングS1は、操作部21を基準にして圧力室4と反対側の低圧空間LPに配置されており、調整リング14をアウターロータ13と共にポンプ容量増大方向に変位させる付勢力を有している。一方、制御弁Vで変換された制御圧が第二制御油路C2を介して操作部21に作用することにより、該制御圧が第1スプリングS1の付勢力に対抗して、調整リング14をアウターロータ13と共にポンプ容量減少方向に変位させる。
また、オイルポンプ100は、調整リング14の移動をガイドするガイド部Gを備えている。このガイド部Gは、調整リング14の外周部に備えた2つのガイドピン25と、このガイドピン25が係入するように調整リング14の壁面に形成された2つのガイド溝26とを有している。2つのガイド溝26は、駆動回転軸芯Xを中心にしてアウターロータ13の従動回転軸芯Yを公転させるように調整リング14をガイドする形状に形成されている。
上述した容量変更機構Aは、インナーロータ12とアウターロータ13とを図1〜図4に示す状態にすることが可能である。すなわち、図1の状態であれば、吸引ポート2から吸引されたオイルを吐出ポート3から吐出する吐出量(ポンプ容量)が最大となる。一方、図4は、図1から容量変更機構Aが駆動回転軸芯Xを中心にしてアウターロータ13の従動回転軸芯Yを公転させた状態であり、吸引ポート2から吸引されたオイルを吐出ポート3から吐出する吐出量(ポンプ容量)が最小となる。
〔作動形態〕
続いて、本実施形態におけるオイルポンプ100を作動したとき、オイルの粘度に応じて変化する回転数−油圧特性について、図5〜図7を用いて説明する。
エンジン回転数が低い状態でもエンジンEの潤滑と弁開閉時期制御装置等の制御とに必要な油量は決まっている。従って、エンジン回転数が所定値を超えて増大した場合には、油量をエンジン回転数と比例して増大させる必要がない。しかしながら、エンジン回転数が大きい値まで上昇した場合には、エンジンEの潤滑や冷却のために多くのオイルを必要とする。
このような理由から、本実施形態におけるオイルポンプ100は、ポンプ容量を調整可能に構成している。図5では、ポンプ容量を最大に設定した際のエンジン回転数に対する吐出量変化を、「全量吐出」として破線で示している。実線が本実施形態のオイルポンプ100の特性を示す。オイルポンプ100は、エンジン回転数が低速にある場合には、エンジン回転数の増大に対するオイルの吐出量が大きくなるように設定しておき、エンジン回転数がN1(高粘度時)又はN2(低粘度時)を超えた場合には、エンジン回転数の増大に対するオイルの吐出量の比率を減ずることにより、オイルの無駄な仕事量を低減している。そして、エンジン回転数がN4(高粘度)又はN5(低粘度)を超えた場合には、高速で駆動されるエンジンEの各部にオイルを供給して潤滑すると共に、エンジンEの冷却を促進するために、再びエンジン回転数の増大に対するオイルの吐出量を増大させている。
一方、オイルが低温で粘度が高いとき、図5の高粘度の破線で示すように吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力上昇勾配は、オイルが高温で粘度が低いとき(低粘度の破線)の圧力上昇勾配に比べて大きい。このため、オイルが低温で粘度が高いときは制御弁Vの弁体35が速やかに移動してしまい、制御弁Vの環状溝35Caと第二制御油路C2とが連通することで圧力室4に制御圧が作用してポンプ容量減少状態となるエンジン回転数領域が小さくなる(図5の二点鎖線で示すN1とN3の間の領域)。その結果、ポンプの無駄な仕事量を低減できる領域が小さくなり、改善の余地があった。
そこで、本実施形態では、上述したように圧力室4より上流側にある弁体35の環状部35Aの貫通路35Abにオリフィス部16を設け、圧力室4より下流側にある排出路C3にチョーク部15を設けることで、ポンプ容量減少状態となるエンジン回転数領域を大きくしている(図5の実線(高粘度)で示すN1とN4の間の領域)。その原理について、以降詳述する。
オリフィス部16は、オイルの流れが壁面から剥がれて不連続面を形成し油圧を低下させるといった特性を有する。このため、図6に示すように、オリフィス部16の前後の差圧(オリフィス部16より上流側の油圧−オリフィス部16より下流側の油圧)は、オイルの粘度に関らず、ほぼ同様の勾配で上昇する。一方、チョーク部15は、オイルが壁面に沿って流れる際、長い油路長L1を有する壁面から粘性抵抗を受けるといった特性を有する。このため、図7に示すように、チョーク部15の前後の差圧(チョーク部15より上流側の油圧−チョーク部15より下流側の油圧)は、油量に対する上昇勾配がオイルの粘度に比例して増加する。つまり、オイルの温度が所定値以下で粘度が高い場合は、オイルの温度が所定値より大きく粘度が低い場合に比べて、チョーク部15の前後の差圧が大きく、チョーク部15を通過する油量が少ない。その結果、圧力室4から排出される油量が減少し、調整リング14の操作部21に長い期間、制御圧が作用してポンプ容量減少状態(図2の状態)となるエンジン回転数領域(図5のN1〜N4)が拡大されるのである。
続いて、図1〜図5を用いて、制御弁Vの作動に応じて変化する回転数−油圧特性を説明する。
[オイルが高粘度の場合]
エンジン回転数が0〜N1未満にある低回転領域では、弁体35の受圧面35Aaに作用する油圧が第2スプリングS2の付勢力を下回っており、図1に示すように、環状溝35Caと第二制御油路C2とは連通しない。このとき、ドレン孔Dと第二制御油路C2とが連通すると共に圧力室4に連通している排出路C3によって、圧力室4の制御圧が極めて小さい状態となっている。その結果、調整リング14に作用する第1スプリングS1の付勢力によって圧力室4の容積が最小の状態であり、ポンプ容量が最大となっている。このため、図5に示すように、全量吐出となる勾配(破線の勾配と同一)で、吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力が上昇する。このように、エンジンEが低回転領域で吐出ポート3の吐出圧が小さいときは、容量変更機構Aによってポンプ容量が最大に維持されるので、エンジンEの潤滑や弁開閉時期制御装置の作動に必要となる油圧を確保することができる。
次いで、受圧面35Aaに作用する油圧が第2スプリングS2の付勢力を上回ると、弁体35が移動し、図2に示すように、環状溝35Caと第二制御油路C2とが連通する。そして、圧力室4の制御圧が次第に上昇し、エンジン回転数がN1以上となる中回転領域では、調整リング14に作用する制御圧が第1スプリングS1の付勢力を上回り、調整リング14が移動して圧力室4の容積が拡大され、ポンプ容量が減少する。その結果、図5に示すように、吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力の上昇勾配が減少する。このとき、上述したように、容量変更機構Aがオリフィス部16およびチョーク部15を有しているので、圧力室4から排出される油量が減少し、ポンプ容量減少状態となるエンジン回転数領域(図5の実線で示すN1とN4の間の領域)が、オリフィス部16およびチョーク部15がない場合(図5の二点鎖線で示すN1とN3の間の領域)に比べて拡大される。また、本実施形態では、環状部35Aの受圧面35Aaとは反対側の面に圧力室4の制御圧が作用するので、受圧面35Aaに作用する油圧の一部を該制御圧で打消して、弁体35の移動速度を低下させている。このように、エンジンEが中回転領域にあるときは、オリフィス部16およびチョーク部15によって、ポンプの無駄な仕事量を低減できる領域を大きくすることができる。
次いで、受圧面35Aaに作用する油圧と環状部35Aの受圧面35Aaとは反対側の面に作用する制御圧との差圧が第2スプリングS2の付勢力を上回ると、弁体35がさらに移動し、図3に示すように、環状溝35Caと第二制御油路C2との連通が遮断される。その結果、圧力室4のオイルは排出路C3を経由して排出され、制御圧が減少することで、調整リング14に作用する第1スプリングS1の付勢力によって圧力室4の容積が減少してポンプ容量が最大となるまで増大し、エンジン回転数がN4とN6の間の領域で、吐出ポート3からの吐出圧が急勾配で増加する(図5参照)。
この図3の状態では、環状溝35Caと第二制御油路C2との連通が遮断されるので、環状部35Aの受圧面35Aaとは反対側の面には制御圧が作用しない。このため、受圧面35Aaに作用する油圧が制御圧によって打消されず、弁体35が速やかに移動して、図4の状態に移行する。つまり、受圧空間36と第二制御油路C2とが直接連通し、エンジン回転数がN4と近いN6の状態で、ハウジングHと弁体35の受圧面35Aaとの間の受圧空間36の油圧が圧力室4に作用する制御圧となる。その結果、エンジン回転数がN6以上となる高回転領域では、圧力室4の制御圧が第1スプリングS1の付勢力を上回り、調整リング14が移動して圧力室4の容積が拡大される。そして、図5に示すように、吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力の上昇勾配が減少する。このように、エンジンEが高回転領域にあるときは、容量変更機構Aによって吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力を必要以上に上昇させることがなく、エンジンEの潤滑や弁開閉時期制御装置の作動に必要となる油圧を確保することができる。
一方、エンジン回転数が中回転領域(N1〜N4)から低回転領域(0〜N1)に移行するとき、図2の状態から図1の状態に弁体35が戻ることとなる。上述したように、本実施形態では、環状溝35Caが第二制御油路C2と連通しない図1の状態のときに、第二制御油路C2と連通可能なドレン孔Dを延出部35Bbに設けている。これによって、エンジン回転数が圧力低減領域の状態から低下した場合にドレン孔Dを介してオイルを排出させることが可能となるので、エンジンEの低回転領域で圧力室4の圧力を速やかに低下させることができる。その結果、エンジンEの低回転領域に戻る際、オイルの粘度が高いことに起因してチョーク部15により圧力室4の圧力が低下せず、ポンプ容量が減少した状態となるといった不都合が解消される。このように、エンジンEが低回転領域に戻る際のポンプ容量を確保して、エンジンEの潤滑や弁開閉時期制御装置の作動に必要となる油圧を確保することができる。
[オイルが低粘度の場合]
エンジン回転数が0〜N2未満にある低回転領域では、弁体35の受圧面35Aaに作用する油圧が第2スプリングS2の付勢力を下回っており、図1に示すように、環状溝35Caと第二制御油路C2とは連通しない。このとき、ドレン孔Dと第二制御油路C2とが連通すると共に圧力室4に連通している排出路C3によって、圧力室4の制御圧が極めて小さい状態となっている。その結果、調整リング14に作用する第1スプリングS1の付勢力によって圧力室4の容積が最小の状態となっており、ポンプ容量が最大となっている。このため、図5に示すように、全量吐出となる勾配(破線の勾配と同一)で、吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力が上昇する。このように、エンジンEが低回転領域にあるときは、容量変更機構Aによってポンプ容量が最大に維持されるので、エンジンEの潤滑や弁開閉時期制御装置の作動に必要となる油圧を確保することができる。
次いで、受圧面35Aaに作用する油圧が第2スプリングS2の付勢力を上回ると、弁体35が移動し、図2に示すように、環状溝35Caと第二制御油路C2とが連通する。そして、圧力室4の制御圧が次第に上昇し、エンジン回転数がN2以上となる中回転領域では、調整リング14に作用する制御圧が第1スプリングS1の付勢力を上回り、調整リング14が移動して圧力室4の容積が拡大され、ポンプ容量が減少する。その結果、図5に示すように、吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力の上昇勾配が減少する。上述したように、オイルが低粘度の場合は、チョーク部15の壁面から粘性抵抗を受け難くなり、チョーク部15を通過する油量が多い。また、オイルが低粘度であるほど、吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力上昇勾配が小さくなるので、弁体35は緩やかに移動する。また、オイルが高粘度の場合と同様に、環状部35Aの受圧面35Aaとは反対側の面が圧力室4に連通しているので、受圧面35Aaに作用する油圧の一部を制御圧で打消して、弁体35の移動速度を低下させている。これによって、ポンプ容量減少状態となるエンジン回転数領域(図5の実線で示すN2とN5の間の領域)は、オリフィス部16およびチョーク部15がない従来と同様にある程度の拡がりを持つ。このように、オイルが低粘度の場合でも、容量変更機構Aによってポンプ容量が適正に減少されるので、不必要な供給を抑制した量のオイルをエンジンEに供給することが可能となり、ポンプの無駄な仕事量を低減できる。
次いで、受圧面35Aaに作用する油圧と環状部35Aの受圧面35Aaとは反対側の面に作用する制御圧との差圧が第2スプリングS2の付勢力を上回ると、弁体35がさらに移動し、図3に示すように、環状溝35Caと第二制御油路C2との連通が遮断される。その結果、圧力室4のオイルは排出路C3を経由して排出され、制御圧が減少することで、調整リング14に作用する第1スプリングS1の付勢力によって圧力室4の容積が減少してポンプ容量が最大となり、エンジン回転数がN5とN7の間の領域で、吐出ポート3からの吐出圧が急勾配で増加する(図5参照)。このとき、吐出ポート3からの吐出圧は、エンジン回転数に比例する全量吐出(図5の破線)に到達すると、圧力上昇勾配が低下する。
次いで、エンジン回転数がN7以上となる高回転領域では、弁体35が速やかに移動して図4の状態に移行し、圧力室4の制御圧が第1スプリングS1の付勢力を上回り、調整リング14が移動して圧力室4の容積が拡大される。その結果、図5に示すように、ポンプ容量が最小となり、吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力の上昇勾配が減少する。このように、エンジンEが高回転領域にあるときは、容量変更機構Aによってポンプ容量が最小に維持されるので、吐出ポート3から吐出されるオイルの圧力を必要以上に上昇させることがなく、エンジンEの潤滑や弁開閉時期制御装置の作動に必要となる油圧を確保することができる。
[別実施形態]
上述した実施形態では、オイルポンプ100をトロコイドポンプで構成したが、図8に示すようなベーンポンプで構成しても良い。なお、上述した実施形態と同様の構成については同じ符号を用いており、詳細な説明を省略する。
本実施形態のオイルポンプ100Aは、可変容量型のベーン式オイルポンプで構成されている。このオイルポンプは、径方向に突出引退可能な複数の可動ベーン5を有するロータ19と、可動ベーン5との摺動により当該可動ベーン5の突出量を変更するカムリング18(筒状体の一例)とを備えている。
ロータ19は、回転軸芯X周りで駆動軸11と一体に駆動回転される円筒状の外周筒部19aを同芯状に有している。外周筒部19aの内周側には、各可動ベーン5の基端側を支持する支持リング17が装着されている。
各可動ベーン5は、外周筒部19aに対してロータ19の径方向に摺動移動自在に装着されると共に外周筒部19aの内周側に装着した支持リング17に基端側が支持され、ロータ19の回転に伴う遠心力でロータ19の外周側に向けて突出移動する。カムリング18は、可動ベーン5の先端部分が摺動する内周面を有する円筒状に形成されている。
ポンプ室24は、外周筒部19aの外周側とカムリング18の内周側との間に形成され、可動ベーン5によって周方向で複数のポンプ室24aに区画されている。ロータ19を矢印Fで示す方向に駆動回転させることにより、ポンプ室24aの容積が増大するに伴って吸引ポート2からオイルをポンプ室24aに導入し、ポンプ室24aの容積が減少するに伴ってポンプ室24aのオイルを吐出ポート3から送り出す。
容量変更機構Aは、上述した実施形態に係る調整リング14に代えて、筒状体を構成するカムリング18の操作部18aに制御圧を作用させることによってポンプ容量を変更調整する。その他の構成および作動形態は、上述した実施形態と同様であるのでその説明は省略する。
[その他の実施形態]
(1)上述した実施形態では、オリフィス部16を弁体35の環状部35Aの貫通路35Abの一部に形成したが、これに代えて、図9に示すように、貫通路35Abにオリフィス部16を設けずに第二制御油路C2にオリフィス部16Aを設けても良い。これにより、上述した実施形態と同様に、環状溝35Caと第二制御油路C2とが連通したとき、チョーク部15によってオイルの粘度が高いほど圧力室4に滞留する油量が増加するので、オイルの粘度が高い場合でもポンプ容量を低減する期間を長くすることができる。また、本実施形態では、オリフィス部16Aによって低下する前の油圧、つまり受圧面35Aaに作用する油圧と同等の油圧を環状部35Aの受圧面35Aaとは反対側の面に作用させている。これによって、受圧面35Aaと環状部35Aの受圧面35Aaとは反対側の面との面積差に基づく差圧によって弁体35が移動することとなるので、弁体35の移動速度を制御し易い。なお、第二制御油路C2にオリフィス部16Aを設けるのに加えて第一制御油路C1にオリフィス部16Aを設けても良い。また、オリフィス部16Aは、第一制御油路C1、第二制御油路C2および貫通路35Abの何れか2つ以上に設けても良い。
(2)上述した実施形態では、チョーク部15を排出路C3に設けたが、これに代えてケーシング1における圧力室4と排出路C3との接続口にチョーク部15を設けても良い。また、排出路C3を低圧空間LPに接続する場合は、ケーシング1における低圧空間LPと排出路C3との接続口にチョーク部15を設けても良い。
本発明は、エンジンで駆動される可変容量型のオイルポンプに利用可能である。
1 ケーシング
2 吸引ポート
3 吐出ポート
4 圧力室
12 インナーロータ(ロータ)
13 アウターロータ(筒状体)
15 チョーク部
16 オリフィス部
24 ポンプ室
35 弁体
35A 環状部
35Aa 受圧面
35Ab 貫通路
35B 筒状部
35Ba 底部
35Bb 延出部
35Ca 環状溝
36 受圧空間
100 オイルポンプ
A 容量変更機構
C 制御油路(連通路)
C1 第一制御油路(第一連通路)
C2 第二制御油路(第二連通路)
C3 排出路
D ドレン孔
E エンジン
H ハウジング
L1 油路長
L2 油路長
V 制御弁
W1 油路径
W2 油路径
X 駆動回転軸芯(第一軸芯)
Y 従動回転軸芯(第二軸芯)

Claims (3)

  1. エンジンから伝達される回転力により第一軸芯を中心に回転するロータと、
    前記ロータの外周側との間にポンプ室を形成し、前記第一軸芯に対して偏芯した第二軸芯を有する筒状体と、
    前記ポンプ室に連通する吸引ポートと吐出ポートとを有し、前記ロータおよび前記筒状体を収容するケーシングと、
    前記吐出ポートから吐出されたオイルにより前記第二軸芯を前記第一軸芯に対して公転させてポンプ容量を変更する容量変更機構と、を備え、
    前記容量変更機構は、前記ケーシングの内部に形成され、前記吐出ポートから吐出されたオイルの一部が供給される圧力室と、前記圧力室と前記吐出ポートとを連通させる連通路と、前記連通路に配置され、前記吐出ポートから吐出されたオイルの圧力を受けて移動することにより開度が変化する弁体を含む制御弁と、前記圧力室のオイルを排出する排出路と、を有し、
    前記容量変更機構は、前記圧力室内のオイルの圧力が大きいほど前記ポンプ容量を減少させるように構成されており、
    前記圧力室よりも上流側には油路径を絞るオリフィス部が設けられ、前記圧力室よりも下流側には油路径を絞るチョーク部が設けられており、
    前記オリフィス部は油路長が油路径以下であり、前記チョーク部は油路長が油路径の2倍以上であるオイルポンプ。
  2. 前記弁体は、前記吐出ポートから吐出されたオイルの圧力が作用する受圧面を含む環状部と、底部と前記底部から環状に延出した延出部とを含む筒状部と、前記環状部と前記筒状部との間に形成され、前記連通路に連通可能な環状溝と、を有し、
    前記オリフィス部は、前記弁体を収容するハウジングと前記受圧面とで区画された受圧空間と前記環状溝とが連通するように前記環状部を貫通した貫通路に形成されている請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 前記連通路は、前記制御弁よりも上流側の第一連通路と前記制御弁よりも下流側の第二連通路とで構成され、
    前記延出部には、前記環状溝が前記第二連通路に連通しないときに前記第二連通路と連通可能なドレン孔が形成されている請求項2に記載のオイルポンプ。
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