JP5141237B2 - 半導体記憶装置、その製造方法、書き込み方法及び読み出し方法 - Google Patents

半導体記憶装置、その製造方法、書き込み方法及び読み出し方法 Download PDF

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Description

本発明は、広くは半導体記憶装置に関し、特に、1つのトランジスタと2つの磁気トンネル接合(MTJ)素子を有する1T−2MTJメモリセルにおいて、スピン電流の注入により相補的にデータが書き込まれるスピン注入MRAM(Spin Torque Transfer Random Access Memory)の構成と、その動作方法に関する。
磁化の方向により抵抗値が変化する磁気抵抗素子が記憶装置に適用され、高速動作の不揮発性メモリとして期待されている。そのような磁気メモリで、より大きな磁気抵抗を得るために、トンネル接合を利用した磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunneling Junction)素子が実用化され始めている。
MTJは、2つの強磁性層(磁極の向きが回転可能なフリー層と、磁極の向きが固定されるピンド層)の間に、薄い絶縁層(トンネルバリア層)を挿入したものであり、強磁性層間に電圧を印加すると、スピンを保存したままトンネル電流が流れる。MTJでは、絶縁層を介した強磁性層間の波動関数の重なりがほとんどないため、交換結合が弱く、小さな磁場で大きなトンネル磁気抵抗を得ることができる。
MTJを用いた磁気メモリの書き込み方式としては、配線で供給される電流が引き起こす外部磁界によって、MTJの磁化の向きを平行、反平行に変化させる従来の配線電流磁場書き込み方式に代わって、スピン電流を直接MTJに注入して磁化を反転させるスピン注入型の磁気メモリ(MRAM)が注目されている(たとえば、非特許文献1参照)。
図1に、一般的なスピン注入MRAMを示す。1つのメモリセルは、1つのMTJ110と、1つのトランジスタ120で構成される(1T−1MTJ)。MTJ110は、強磁性層であるピンド層111とフリー層113の間に、トンネルバリア層112が挿入されている。トランジスタ120のゲート電極はワード線123に接続され、ソースはソース線122に、ドレインはMTJ110に接続される。MTJ110の他端側は、ビット線121に接続される。
書き込み時には、ワード線123と、ビット線121、ソース線122を選択することにより、書き込みセルを選択し、書込パルス/読出バイアス生成部131から、選択されたビット線121又はソース線122に電圧を印加して、電流の方向を制御する。
図1(b)に示すように、スピン注入MRAMでは、MTJ110に流す電流の向きを変えて書き込みを行う。たとえば、“0”の書き込みは、白矢印で示すように、ビット線121側から書き込み用のスピン電流を流す。電子はピンド層111に流れ込み、ピンド層111の磁化と同じ向きにスピン編極した電子が、フリー層113へと流れて、フリー層113の磁化の向きをピンド層111のそれと平行にする。これによりMTJ110は、電気抵抗の小さい状態Rになる。逆に、“1”の書き込みはソース線122側から書き込み電流を流す。電子は、フリー層113側からピンド層111へと流れ、ピンド層111の磁化と逆の向きにスピン編極した電子は、反射されてフリー層113へと戻り、フリー層113の磁化の方向をピンド層111と反対の方向(反平行)にする。これによりMTJ110は、電気抵抗の大きい状態Rになる。
読み出しの一般的な方法は、V=I*Rに基づき、読み出し電圧Vを一定にして電流源から読み出し電流を流し、抵抗変化ΔRによる電流変化ΔIを読む。この方式を、電流読み出し方式という。読み出し電流は、書き込み電流よりも小さく、読み出し電流によってデータが書き換えされないようにしている。
一方、スピン注入型ではなく、従来の配線電流磁場書き込み方式のMRAMにおいて、相補的にデータを書き込んで、電圧読み出し方式でデータを読み出す方法が提案されている(たとえば、非特許文献2及び特許文献1参照)。
図2に公知の配線電流磁場書き込み方式の1T−2MTJメモリセルの構成を示す。図2(a)に示すように、トランジスタTrの一方の側(ソース側)に直列接続の2つのMTJ(MTJ1及びMTJ2)が配置されている。書き込みは、トランジスタTrをオフにし、ディジット線DLに書き込み電流を流す。書き込み電流は、書き込みワード線WWL1、WWL2にも印加され、図2(b)の点線の矢印で示すように、電流ループが形成される。この電流によって引き起こされる磁場により、2つのMTJ(MTJ1とMTJ2)にデータが相補的に書き込まれる。すなわち、一方のMTJが高抵抗状態のときは、他方のMTJは低抵抗状態となる。電流ループの方向によって“1”書き込みと“0”書き込みがなされる。
読み出し時には、図2(c)に示すように、トランジスタがオンにされ、読み出し電圧Vreadが直列接続されたMTJ1,MTJ2に印加され、MTJ1とMTJ2の間の接続ノードから、読み出し信号Vsigが取り出される。MTJ1が低抵抗、MTJ2が高抵抗(この状態を“1”とする)のときは、読み出し信号VsigはVread/2よりも大きい。MTJ1が高抵抗、MTJ2が低抵抗(この状態を“0”とする)のときは、読み出し信号VsigはVread/2よりも小さい。
相補的にデータを書いて読むことで、メモリセルサイズを小さくすることができ、かつ読み出し動作が安定する。
特開2006−185477号公報 M. Hosomi, et al. "A Novel Nonvolatile Memorywith Spin Torque Transfer Magnetization Switching: Spin-RAM", Tech. Dig.International Electron Devices Meeting (IEDM) 2005 M. Aoki et al, Symp. on VLSI Circuit,pp170-171, 2005
図1に示すスピン注入MRAMは、素子サイズが小さく、磁性材料を加工するので、1つ1つのMTJ素子120の特性を精度良く揃えることは一般に難しい。また、読み出し電流は、データが書き変わらないように、書き込み電流より小さい値にする必要があり、高集積、大容量のスピン注入MRAMにおいて、読み出しの安定化が課題となっている。
さらに、スピン注入MRAMは、電流読み出し方式となっているため、周辺回路として、読み出し電流源(I)回路、読み出し電流の変化(ΔI)を電圧に変換する回路等が必要となり、周辺回路構成が増大する。これに対して、DRAMに代表される一般的なメモリは、基本的に電圧読み出し方式であり、周辺回路は小さい。
そこで、本発明は、スピン注入MRAMにおいて、電圧読み出し方式のメモリ構成を実現することを課題とする。
上記課題を実現するために、第1の側面では、トランジスタのソース・ドレインの両側に、書き込み電流印加時に相補的な抵抗状態をとる2つの磁気トンネル接合素子が直列に接続されている半導体記憶装置が提供される。
第2の側面では、半導体記憶装置は、
トランジスタと、
前記トランジスタのソース・ドレイン拡散層の一方に電気的に接続される第1の磁気トンネル接合素子と、
前記ソース・ドレイン拡散層の他方に電気的に接続される第2の磁気トンネル接合素子と、
を有し、前記第1および第2の磁気トンネル接合素子は、外部から供給される書き込み電流が、前記第1の磁気トンネル接合素子と前記第2の磁気トンネル接合素子において逆方向に流れるように、前記トランジスタに接続される。
第3の側面では、複数のメモリセルの配列を含む半導体記憶装置が提供される。この半導体記憶装置は、
互いに隣接し、各々が1つのトランジスタと、前記トランジスタのソース・ドレインの両側に直列に接続される2つの磁気トンネル接合素子と、前記ソース・ドレインのいずれかの側に位置する読み出しノードとを有する第1及び第2のメモリセル、を含み、
前記第1および第2のメモリセルの前記2つの磁気トンネル接合素子の1つに共通に接続される第1のビット線と、
前記第1及び第2のメモリセルの前記読み出しノードに共通に接続される第2のビット線と、
を有する。
第4の側面では、複数のメモリセルの配列を有する半導体記憶装置において、
互いに隣接し、各々が1つのトランジスタと、前記トランジスタのソース・ドレインの両側に直列に接続される2つの磁気トンネル接合素子と、前記ソース・ドレインのいずれかの側に位置する読み出しノードとを有する第1及び第2のメモリセル、を含み、
前記第1のメモリセルの一方の磁気トンネル接合素子と、前記第2のメモリセルの前記読み出しノードとが接続される第1のビット線と、
前記第2のメモリセルの一方の磁気トンネル接合素子と、前記第1のメモリセルの前記読み出しノードとが接続される第2のビット線と、
を有する。
上記の構成及び手法により、スピン注入MRAMで電圧センス方式を可能にし、読み出しの安定化を図ることができる。また、周辺回路を簡略化することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の良好な実施形態を説明する。図3(a)は、本発明の一実施形態のスピン注入型の磁気抵抗メモリ(MRAM)のメモリセル回路図、図3(b)は、半導体記憶装置としてのスピン注入MRAM1の概略断面図、図3(c)および図3(d)は、相補的なデータ書き込みを示す概略図である。
図3(a)に示すように、セルトランジスタTrの両側に、2つのMTJ素子、すなわちMTJ1(30A)とMTJ2(30B)が直列接続され、セルトランジスタTrと一方のMTJの接続ノードから、読み出し信号Vsigが取り出される。この例では、セルトランジスタTrのソース側が読み出しノードとなっている。読み出し時には、セルトランジスタTrをオンにして、直列に接続したMTJ1とMTJ2の両側に電圧(読み出し電圧Vreadと接地電圧V0)を印加して、接続ノードの電位を検出する。
図3(b)に示すように、各MTJ30A、30Bは、磁化の方向が固定された強磁性層であるピンド層31と、磁化の方向が変化可能な強磁性層であるフリー層33と、これらの強磁性層の間に挟まれたトンネルバリア層32を有する。MTJ30A、30Bは、それぞれプラグ14a、14bを介して、セルトランジスタTrの拡散層(ドレイン12d、ソース12s)と電気的に接続される。ドレイン側のMTJ30Aは、プラグ18を介して上層のビット線(BL)21に接続され、ソース側のMTJ30Bは、プラグ64を介してソース線(SL)22に接続される。
このように、2つのMTJ30A、30Bを、セルトランジスタTrを挟んで直列接続で配置すると、図3(c)および図3(d)に示すように、データを書き込むときは、矢印で示す電子の流れる方向(又は電流の方向)に応じて、一方のMTJが高抵抗に、他方のMTJが低抵抗になる。したがって、セルトランジスタTrの両側のMTJ素子30に容易に相補的な書き込みを行うことができる。これは、スピン注入方式の優位な特徴である。
たとえば図3(c)のように、MTJ30B側から書き込み用のスピン電流を流すと、矢印のように、スピン偏極した電子が、MTJ30Aのフリー層33の側から注入され、MTJ30Aのフリー層33の磁化の向きを反平行にして、MTJ30Aを高抵抗状態RHとする。電子流は、セルトランジスタTrを経由し、MTJ30Bに流れ込み、MTJ30Bのフリー層33の磁化の向きを、ピンド層31の磁化の向きと平行にして、MTJ30Bを低抵抗状態Rにする。
逆に、図3(d)のように、MTJ30A側から書き込み用のスピン電流を流すと、矢印のように電子はMTJ30Bのフリー層33に流れ込んで、フリー層33の磁化の方向をピンド層31と反平行にして、MTJ30Bを高抵抗状態RHとし、他方のMTJ30Aに流れ込んで、MTJ30BA低抵抗状態Rにする。
図4および図5に、図3のメモリセル構成を用いたセルアレイの配置例を示す。図4の配置例1では、読み出し専用のビット線ReadBLを設け、ビット線(BL)方向に沿って隣接するメモリセルは、同じソース線SLとビット線BL上に配置される。図4(a)のセルアレイ構成に示すように、あるメモリセルのドレイン側MTJがビット線BL1に接続され、ソース側MTJがソース線SL1に接続され、読み出しノードが読み出しビット線ReadBL1に接続されると、ビット線方向の隣接セルも、同じビット線BL1、ソース線SL1、読み出しビット線ReadBL1に接続されて、縦一列に並ぶ。同様に、次のカラムにおいても、ビット線方向に隣接する複数のメモリセルは、同じビット線BL2、ソース線SL2、読み出しビット線ReadBL2に接続され、縦一列に並ぶ。
図4(b)は、このような配置を平面レイアウトで示す図である。MTJ1とMTJ2は、VIA(図3(b)のプラグ18、64に対応)を介してそれぞれビット線BLとソース線SLに接続され、ワード線WLのソース側拡散層がVIAを介して読み出しビット線ReadBLに接続される。このレイアウトでは、1セルが4F×6F=24F2のサイズとなる。
なお、図4の例では、各MTJにおいて、セルトランジスタTrのソース側の接続ノードが読み出しビット線ReadBLに接続されているが、ドレイン側の接続ノードが読み出しビット線ReadBLに接続されてもよい。
図5の配置例2では、ビット線方向に隣接するメモリセルは、交互に配置される。図5(a)に示すように、ビット線BL1-1は、あるメモリセルの読み出し信号Vsigの検出ラインとなるとともに、このセルとビット線方向で隣接するセルの書き込み電圧の印加ラインになる。同様のことが、ビット線BL1-2、BL2-1、BL1-2にも当てはまる。この場合、周辺回路で、読み出しと書き込みの制御を切り替える。
図5(b)の平面レイアウトに示すように、配置例2では、2つのセルで6F×6Fの領域を占有するので、1つのセルが占めるサイズは、3F×6F=18F2となり、図4の配置例1と比較して、25%もセルサイズを低減することができる。
図6A〜図6Eは、図3に示すメモリセル構造を有するMRAM(半導体記憶装置)のプロセスフローの例を示す図である。
まず、図6Aに示すように、標準のCMOSロジックプロセスを用いて、半導体基板11にトランジスタTrを作成する。トランジスタのゲート電極13は、ワード線13として機能する。ワード線13の両側にソース・ドレイン不純物拡散層12s、12dが位置する。トランジスタTr上にCVD酸化膜等の層間絶縁膜16を堆積して、CMPにて表面を平坦化する。平坦化された層間絶縁膜16に、通常の配線プロセスでトランジスタTrのソース・ドレイン12s、12dに達するプラグ14a、14bを形成する。プラグ14a、14bは、コンタクトホール(不図示)内をタングステン(W)等の導体で埋め込み、CMPにて平坦化する。層間絶縁膜16およびWプラグ14a、14bの露出面上に、第1の強磁性層61、絶縁材料膜62、第2の強磁性層63を順次堆積する。この例では、図示の簡略化のため、3層の積層として図示されているが、実際は、後述するように、第1の強磁性層61の下に反強磁性層や下地層が形成され、第1の強磁性層61も単層である必要はない。
次に、図6Bに示すように、層間絶縁膜16上の積層を加工して、プラグ14a、14bにそれぞれ接続するMTJ30B、30Aを形成する。図6Bでは、各MTJ30は、便宜上、第1の強磁性層61から形成されるピンド層31と、第2の強磁性層63から形成されるフリー層33と、絶縁材料膜62から形成されるトンネルバリア層32を有するように描かれている。
図7に、MTJ30A(又は30B)の膜構造の一例を示す。MTJ30の膜構造は、Ta下地層72と、PtMn反強磁性層73と、CoFeB/Ru/CoFeの積層構造のピンド層31と、MgOトンネルバリア層32と、CoFeBフリー層33と、Ta/Ruキャップ層75を含む。このような積層の成膜方法は、基板をスパッタ装置に入れ、真空度を1×10-7Torrにして、Arを導入して所定の圧力に設定する。基板上に、下地層72としてのTa10nm、反強磁性層73としてのPtMn15nm、CoFe(1.7nm)/Ru(0.68nm)/CoFeB(2.2nm)の3層構造のピンド層31、トンネルバリア層32としてのMgO1.2nm、フリー層33としてのCoFeB2nm、キャップ層75としてRu(10nm)/Ta(30nm)を順次堆積する。成膜温度は、室温である。フォトリソグラフィにより、最上層のTa上に、MTJのレジストパターンを形成して、反応性イオンエッチング(RIE)技術を用いて加工する。多層膜に対応して、エッチングガスを変える。第1ガスは、CF4/Arガスで、最上層のTaをエッチングする。第2ガスはCo/NH3ガスで、PtMnまでエッチングする。第3ガスはCF4/Arガスで、下地Taをエッチングする。以上により、所望の形状にパターンニングされたMTJ30を作製することができる。
図6Cに戻って、層間絶縁膜16およびMTJ30A,30B上に層間絶縁膜65を形成して、CMPで平坦化する。次に、メモリセルのMTJの一方、たとえばMTJ30Bを、上層のソース線(SL)に接続するプラグ64を形成し、CMPで平坦化して、所定の形状のソース線22を形成する。
次に、図6Dに示すように、層間絶縁膜65上およびソース線22の配線パターン上に、層間絶縁膜67を堆積し、メモリセルのMTJのもう一方、たとえばMTJ30Aを、上層のビット線(BL)に接続するプラグ18を形成する。その後、CMPで平坦化する。
次に、平坦化された層間絶縁膜67上に、所定の形状のビット線(BL)21を形成して、1T−2MTJのMRAMの基本構造が完成する。なお、図示はしないが、セルトランジスタTrのソース12sまたはドレイン12dから、読み出し用のビット線に接続されるプラグが引き出されているものとする。
次に、図8〜図10を参照して、MRAMメモリセルの読み出し動作例を説明する。図8は、メモリセルの読み出し例1である。この例では、読み出し信号Vsigは、セルトランジスタのソース側から取り出される。スピン注入MRAMのMTJのR*A積を、20Ωμm2とし、サイズ(面積)Aを、32nm世代以降を想定して100nm×100nm=0.01μm2とすると、抵抗は2KΩとなる。これは、低抵抗状態の抵抗値(R)になる。ここで、MTJのMR比を100%とする。高抵抗状態の抵抗値は、4KΩとなる。セルTrのON抵抗を1KΩとする。
図8(a)において、たとえば図3(c)のようにSL側からスピン電流を注入して(電子がビット線側から流れるようにして)書き込みを行なった場合、MTJ1は4KΩ、MTJ2は2KΩとなる。この状態をデータ“0”に対応する状態とする。図8(b)において、図3(d)のようにBL側からスピン電流を注入して(電子がソース線側から流れるようにして)書き込みを行なった場合、MTJ1は2KΩ、MTJ2は4KΩとなる。この状態を、データ“1”に対応する状態とする。
図8(a)の状態で、BL側に1V、SL側に0Vの読出し電圧Vreadを加えると、セルトランジスタTrのソース側の電位Vsigは、
Vsig=2/7=0.29V
となる。このVsigの電圧を、読出し電圧Vreadの半分の電圧(Vread/2=0.5V)と比較すると、Vsigの方が小さく(Vsig<Vread/2)、データ“0”が書き込まれていたことが検出される。
一方、図8(b)の状態で、BL側に1V、SL側に0Vの読出し電圧Vreadを加えると、セルトランジスタTrのソース側の電位Vsigは、
Vsig=4/7=0.57V
となる。このVsigの電圧を、読出し電圧Vreadの半分の電圧(Vread/2=0.5V)と比較すると、Vsigの方が大きく(Vsig>Vread/2)、データ“1”が書き込まれていたことが検出される。
図9は、メモリセルの読み出し例2である。読み出し例1では、セルトランジスタTrのソース側から、読出し電圧Vsigを引き出したので、セルトランジスタTrのON抵抗は、MTJ1側に加わることになる。したがって、セルトランジスタTrのソース側から引き出したVsigの値は、低めに出る。読み出し例1の場合は、セルTrのON抵抗の分圧に相当する電圧であるVread×(1/7)=1V×(1/7)=0.14Vだけ、低くなる。したがって、図8(a)のデータ“0”に対応するVsig<Vread/2のときは、マージンが拡がる方向にシフトし、図8(b)のデータ“1”に対応するVsig>Vread/2のときは、マージンが狭まる方向にシフトしている。
このシフトをなくして、ワーストケースの読出しマージンを大きくするために、読み出し例2では、比較電圧をVread/2から、セルTrのON抵抗の分圧に相当する電圧(1/7=0.14V)の半分だけ、低い電圧に設定する。したがって、図9の読み出し例2では、読み出し電圧Vsigを0.5V−0.07=0.43Vと比較することになる。このように設定することで、図9(a)のデータ“0”の場合と、図9(b)のデータ“1”の場合で、読み出しマージンを均等にして、読み出し精度と動作の安定を実現する。
図10は、メモリセルの読み出し例3である。読み出し例3では、セルトランジスタTrのドレイン側から、読出し電圧Vsigを引き出す。この場合、読み出し電圧Vsigは、セルトランジスタTrのON抵抗の分圧に相当する電圧、すなわち、Vread×(1/7)=1V×(1/7)=0.14Vだけ、高い方にシフトする。このシフトをなくして、ワーストケースの読出しマージンを大きくするために、読み出し例3では、比較電圧をVread/2から、セルTrのON抵抗の分圧に相当する電圧(1/7=0.14V)の半分だけ、高い電圧に設定する。したがって、読み出し電圧Vsigを0.5V+0.07=0.57Vと比較することになる。このように設定することで、図10(a)のデータ“0”の場合と、図10(b)のデータ“1”の場合で、読み出しマージンをほぼ均等にして、読み出し精度と動作の安定を実現する。
上述の構成により、スピン注入MRAMにおいて、1T−1MTJメモリセルと同等な小面積で1T−2MTJメモリセルを実現し、相補的なデータの書き込み/読み出しを行うことができる。相補的な読み出しで、読み出し動作が安定する。また、電圧センス方式を採用することができるので、周辺回路が簡単になり、回路を小さく維持することが可能になる。
また、実施形態の半導体記憶装置の製造方法は、
半導体基板に、トランジスタを形成し、
前記トランジスタのソースおよびドレインのそれぞれに達する第1及び第2の接続プラグを同時に形成し、
前記第1及び第2の接続プラグの各々に接続する磁気トンネル接合素子を同一プロセスで一括形成する、
工程を含む。この方法により、相補型の記憶素子を簡単な工程で作製することができる。
実施形態の半導体記憶装置の書き込み方法は、
トランジスタのソース電極に第1の磁気トンネル接合素子を接続し、
前記トランジスタのドレイン電極に第2の磁気トンネル接合素子を接続してメモリセルを形成し、
前記メモリセルに書き込み電流を印加して、前記第1及び第2の磁気トンネル接合素子の一方を低抵抗状態にし、他方を高抵抗状態にする、
工程を含む。
また、実施形態の半導体記憶装置の読み出し方法は、
トランジスタのソース電極に第1の磁気トンネル接合素子を接続し、
前記トランジスタのドレイン電極に第2の磁気トンネル接合素子を接続してメモリセルを形成し、
前記第1の磁気トンネル接合素子と、前記第2の磁気トンネル接合素子の間に読み出し電圧を印加し、前記トランジスタと、前記第1又は第2の磁気トンネル接合素子との間の接続ノードの電位を検出し、
前記検出した電位を、前記読み出し電圧の1/2の参照電位と比較して、前記メモリセルの状態を検出する、
工程を含む。
従来の1T−1MTJ構成のスピン注入MRAMを示す図である。 公知の配線電流磁場書き込み方式の1T−2MTJ型のMRAMの図である。 本発明の実施形態のスピン注入1T−2MTJメモリセルの構成例を示す図である。 図3の1T−2MTJメモリセルをアレイ状に配列したセル配置例1を示す図である。 図3の1T−2MTJメモリセルをアレイ状に配列したセル配置例2を示す図である。 図3の1T−2MTJメモリセルを有するMRAM(半導体記憶装置)のプロセスフローである。 図3の1T−2MTJメモリセルを有するMRAM(半導体記憶装置)のプロセスフローである。 図3の1T−2MTJメモリセルを有するMRAM(半導体記憶装置)のプロセスフローである。 図3の1T−2MTJメモリセルを有するMRAM(半導体記憶装置)のプロセスフローである。 図3の1T−2MTJメモリセルを有するMRAM(半導体記憶装置)のプロセスフローである。 MTJの膜構造の一例を示す概略図である。 スピン注入1T−2MTJメモリセルの読み出し例1である。 スピン注入1T−2MTJメモリセルの読み出し例2である。 スピン注入1T−2MTJメモリセルの読み出し例3である。
符号の説明
1 スピン注入MRAM(半導体記憶装置)
11 半導体基板
12 ソース・ドレイン拡散層
13 ワード線
30、30A、30B MTJ(磁気トンネル接合素子)
31 ピンド層
32 トンネルバリア層
33 フリー層
21 ビット線(BL)
22 ソース線(SL)
Tr トランジスタ
ReadBL
読み出し専用ビット線

Claims (6)

  1. トランジスタのソース・ドレインの両側に、書き込み電流印加時に相補的な抵抗状態をとる2つの磁気トンネル接合素子が直列に接続され
    前記トランジスタの一方の側に接続される磁気トンネル接合素子は、ビット線方向に隣接するセルの読み出しノードに接続される第1ビット線に接続され、前記トランジスタの他方の側に配置される読み出しノードは、前記隣接するセルの磁気トンネル接合素子のひとつに接続される第2ビット線に接続されている半導体記憶装置。
  2. トランジスタと、
    前記トランジスタのソース・ドレイン拡散層の一方に電気的に接続される第1の磁気トンネル接合素子と、
    前記ソース・ドレイン拡散層の他方に電気的に接続される第2の磁気トンネル接合素子と、
    前記第1の磁気トンネル接合素子に接続される第1ビット線と、
    前記第2の磁気トンネル接合素子と前記トランジスタの間で、前記第1及び第2の磁気トンネル接合素子の抵抗状態を検出する読み出しノードと、
    前記読み出しノードに接続される第2ビット線と、
    を有し、
    前記第1ビット線は、当該第1ビット線方向に隣接するセルの読み出しノードに接続され、
    前記第1および第2の磁気トンネル接合素子は、外部から供給される書き込み電流が、前記第1の磁気トンネル接合素子と前記第2の磁気トンネル接合素子において逆方向に流れるように、前記トランジスタに接続されることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記書き込み電流により、前記第1及び第2の磁気トンネル接合素子の一方を低抵抗状態にし、他方を高抵抗状態にすることを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第2の磁気トンネル接合素子に接続されるソース線
    をさらに有することを特徴とする請求項2又は3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1及び第2の磁気トンネル接合素子は、磁化の方向が固定される第1の強磁性層と、磁化の方向が可変の第2の強磁性層と、前記第1および第2の強磁性層の間に挿入される絶縁層とを有することを特徴とする請求項2〜のいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
  6. 複数のメモリセルの配列を有する半導体記憶装置において、
    互いに隣接し、各々が1つのトランジスタと、前記トランジスタのソース・ドレインの両側に直列に接続される2つの磁気トンネル接合素子と、前記ソース・ドレインのいずれかの側に位置する読み出しノードとを有する第1及び第2のメモリセル、を含み、
    前記第1のメモリセルの一方の磁気トンネル接合素子と、前記第2のメモリセルの前記読み出しノードとが接続される第1のビット線と、
    前記第2のメモリセルの一方の磁気トンネル接合素子と、前記第1のメモリセルの前記読み出しノードとが接続される第2のビット線と、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
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