JP3896072B2 - 磁気記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記憶装置及びその製造方法に係わり、特に、トンネル磁気抵抗(TMR:Tunneling Magneto Resistive)効果により“1”、“0”の情報を記憶するMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子を利用してメモリセルを構成した磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM:Magnetic Random Access Memory)に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、新たな原理により情報を記憶するメモリが数多く提案されているが、そのうちの一つに、トンネル磁気抵抗(TMR:Tunnel Magneto-Resistance)効果を利用した磁気ランダムアクセスメモリ(Magnetic Random Access Memory:以下、MRAMと称す)がある。このMRAMは、例えば、非特許文献1に開示されている。
【0003】
図22(a)、22(b)、22(c)は、従来技術による磁気記憶装置のMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子の断面図を示す。以下、MRAMの記憶素子として用いられるMTJ素子について説明する。
【0004】
図22(a)に示すように、MTJ素子30は、2つの磁性層(強磁性層)41、43により絶縁層(トンネル接合層)42を挟んだ構造を有する。MRAMでは、このMTJ素子30によって、“1”、“0”の情報が記憶される。この“1”、“0”の情報は、MTJ素子30における2つの磁性層41、43の磁化の向きが平行か又は反平行かによって判断される。ここで、平行とは、2つの磁性層41、43の磁化の向きが同じであることを意味し、反平行とは、2つの磁性層41、43の磁化が逆向きで平行であることを意味する。
【0005】
つまり、図22(b)に示すように、2つの磁性層41、43の磁化の向きが平行となった場合、これら2つの磁性層41、43に挟まれた絶縁層42のトンネル抵抗は、最も低くなる。この状態が、例えば“1”の状態である。一方、図22(c)に示すように、2つの磁性層41、43の磁化の向きが反平行になった場合、これら2つの磁性層41、43に挟まれた絶縁層42のトンネル抵抗は、最も高くなる。この状態が、例えば“0”の状態である。
【0006】
尚、通常、2つの磁性層41、43の一方側には、反強磁性層103が配置される。この反強磁性層103は、一方側の磁性層41の磁化の向きを固定し、他方側の磁性層43の磁化の向きのみを変えることにより情報を容易に書きかえるための部材である。
【0007】
図23は、従来技術による磁気記憶装置のマトリクス状に配置されたMTJ素子を示す。図24は、従来技術による磁気記憶装置のアステロイド曲線を示す。図25は、従来技術による磁気記憶装置のヒステリシス曲線を示す。以下、MTJ素子に対する書きこみ動作の原理について簡単に説明する。
【0008】
図23に示すように、MTJ素子30は、互いに交差する書きこみワード線22とビット線(データ選択線)35の交点に配置される。そして、データの書き込みは、書き込みワード線22及びビット線35に電流をそれぞれ流し、この両配線22、35に流れる電流により作られる磁界を用いて、MTJ素子30の磁化の向きを平行又は反平行にすることにより達成される。
【0009】
例えば、書き込み時、ビット線35には一方向に向かう電流I1のみを流し、書き込みワード線22には書き込みデータに応じて一方向又は他方向に向かう電流I2、I3を流す。ここで、書き込みワード線22に一方向に向かう電流I2を流すとき、MTJ素子30の磁化の向きは、平行(“1”の状態)となる。一方、書き込みワード線22に他方向に向かう電流I3を流すとき、MTJ素子30の磁化の向きは、反平行(“0”の状態)となる。
【0010】
このようにMTJ素子30の磁化の向きが変わるしくみは、次の通りである。つまり、選択された書き込みワード線22に電流を流すと、MTJ素子30の長辺方向、即ちEasy−Axis(容易軸)方向に磁界Hxが発生する。また、選択されたビット線35に電流を流すと、MTJ素子30の短辺方向、即ちHard−Axis(困難軸)方向に磁界Hyが発生する。これにより、選択された書き込みワード線22及び選択されたビット線35の交点に位置するMTJ素子30には、Easy−Axis方向の磁界HxとHard−Axis方向の磁界Hyとの合成磁界がかかる。
【0011】
ここで、図24に示すように、Easy−Axis方向の磁界HxとHard−Axis方向の磁界Hyとの合成磁界の大きさが、実線で示すアステロイド曲線の外側(斜線部分)にある場合には、磁性層43の磁化の向きを反転させることができる。逆に、Easy−Axis方向の磁界HxとHard−Axis方向の磁界Hyとの合成磁界の大きさが、アステロイド曲線の内側(空白部分)にある場合には、磁性層43の磁化の向きを反転させることはできない。
【0012】
また、図25の実線及び点線に示すように、Hard−Axis方向の磁界Hyの大きさによって、MTJ素子30の抵抗値を変えるために必要なEasy−Axis方向の磁界Hxの大きさも変化する。この現象を利用することにより、アレイ状に配置されるメモリセルのうち、選択された書き込みワード線22及び選択されたビット線35の交点に存在するMTJ素子30のみの磁化の向きを変化させ、MTJ素子30の抵抗値を変えることができる。
【0013】
尚、MTJ素子30の抵抗値の変化率は、MR(Magneto Resistive)比で表される。例えば、Easy−Axis方向に磁界Hxを発生させると、MTJ素子30の抵抗値は、磁界Hxを発生させる前と比べて例えば17%程度変化し、この場合のMR比は17%となる。このMR比は磁性層の性質により変化し、現在ではMR比が50%程度のMTJ素子も得られている。
【0014】
以上のように、Easy−Axis方向の磁界HxとHard−Axis方向の磁界Hyの大きさをそれぞれ変え、これらの合成磁界の大きさを変えることで、MTJ素子30の磁化の向きが制御される。このようにして、MTJ素子30の磁化の向きが平行となる状態又はMTJ素子30の磁化の向きが反平行となる状態を作り出し、“1”又は“0”の情報を記憶することができる。
【0015】
図26は、従来技術によるトランジスタを備えた磁気記憶装置の断面図を示す。図27は、従来技術によるダイオードを備えた磁気記憶装置の断面図を示す。以下、MTJ素子に記憶された情報を読み出す動作について簡単に説明する。
【0016】
データの読み出しは、選択されたMTJ素子30に電流を流し、このMTJ素子30の抵抗値を検出することにより行うことができる。この抵抗値は、上述するように、MTJ素子30に磁界をかけることで変化する。このように変化された抵抗値は、次のような方法で読み出される。
【0017】
例えば、図26は、読み出し用のスイッチング素子としてMOSFET14を用いた例である。図26に示すように、1セル内には、MTJ素子30がMOSFET14のソース/ドレイン拡散層13に直列に接続されている。そして、任意のMOSFET14のゲートをオンすることで、ビット線35〜MTJ素子30〜下部電極31〜コンタクト26〜第2の配線22〜コンタクト18〜第1の配線17〜コンタクト16〜ソース/ドレイン拡散層13に電流が流れる電流経路が形成でき、オンしたMOSFET14に接続するMTJ素子30の抵抗値を読み出すことができる。
【0018】
また、図27は、読み出し用のスイッチング素子としてダイオード61を用いた例である。図27に示すように、1セル内には、1つのMTJ素子30がダイオード61に直列に接続されている。そして、任意のダイオード61に電流が流れるようにバイアス電圧を調整することで、このダイオード61に接続するMTJ素子30の抵抗値を読み出すことができる。
【0019】
以上のように、MTJ素子30の抵抗値を読み出した結果、抵抗値が低い場合は“1”、抵抗値が高い場合は“0”の情報が書き込まれていたことが判断できる。
【0020】
【非特許文献1】
Roy Scheuerlein, et al.,A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell,「2000 ISSCC Digest of Technical Papers」,(米国),2000年2月,p.128-129
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術による磁気記憶装置では、図26、図27に示すように、1セル内に1つのMTJ素子30と1つのスイッチング素子が存在しているため、磁気記憶装置内のメモリセルアレイ領域の占有面積が大きかった。
【0022】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、メモリセルアレイ領域の占有面積を縮小することが可能な磁気記憶装置及びその製造方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために以下に示す手段を用いている。
【0024】
本発明の第1の視点による磁気記憶装置は、第1のメモリ部と、前記第1のメモリ部と第1の方向に隣接し、第1の配線を前記第1のメモリ部と共有する第2のメモリ部とを具備し、前記第1のメモリ部は、前記第1の方向に延在された前記第1の配線と、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在された複数の第2の配線と、前記第1の配線及び前記第2の配線の各交点における前記第1の配線及び前記第2の配線間に前記第1の配線及び前記第2の配線と離間してそれぞれ配置された複数の磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第1の記憶素子部と、前記第1の記憶素子部の一端に接続された第1のスイッチング素子とを備え、前記第2のメモリ部は、前記第1の配線と、前記第2の方向に延在された複数の第3の配線と、前記第1の配線及び前記第3の配線の各交点における前記第1の配線及び前記第3の配線間に前記第1の配線及び前記第3の配線と離間してそれぞれ配置された前記磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第2の記憶素子部と、前記第2の記憶素子部の一端に接続された第2のスイッチング素子とを備える。
【0025】
本発明の第2の視点による磁気記憶装置の製造方法は、半導体基板に第1のスイッチング素子を形成する工程と、前記半導体基板の上方に第1の方向に延在する複数の第1の配線を形成する工程と、前記第1の配線上に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の配線の上方における前記第1の絶縁膜上に複数の磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第1の記憶素子部を形成し、この第1の記憶素子部の一端を前記第1のスイッチング素子に接続する工程と、前記第1の記憶素子部上に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の記憶素子部の上方における前記第2の絶縁膜上に、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在する第2の配線を形成する工程とを具備し、前記磁気抵抗効果素子は、少なくとも第1の磁性層、第2の磁性層及び非磁性層で構成されるMTJ素子である
本発明の第3の視点による磁気記憶装置の製造方法は、半導体基板に第1のスイッチング素子を形成する工程と、前記半導体基板の上方に第1の方向に延在する複数の第1の配線を形成する工程と、前記第1の配線上に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の配線の上方における前記第1の絶縁膜上に複数の磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第1の記憶素子部を形成し、この第1の記憶素子部の一端を前記第1のスイッチング素子に接続する工程と、前記第1の記憶素子部上に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の記憶素子部の上方における前記第2の絶縁膜上に、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在する第2の配線を形成する工程とを具備し、第1のメモリ部は、前記第1の記憶素子部と、前記第1のスイッチング素子と、前記第1及び第2の配線とを具備し、前記第1のメモリ部と前記第2の方向に隣接し前記第2の配線を共有する第2のメモリ部は、前記磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第2の記憶素子部と、前記第2の記憶素子部の一端に接続された第2のスイッチング素子と、前記第2の配線と、前記第1の方向に延在する複数の第3の配線とを具備し、前記第2のメモリ部を前記第1のメモリ部と同時に形成する。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0027】
本発明の実施の形態は、トンネル磁気抵抗(TMR:Tunnel Magneto-Resistance)効果を利用した磁気抵抗効果素子のMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子を用いた磁気記憶装置(MRAM:Magnetic Random Access Memory)に関するものである。
【0028】
本発明の実施の形態を以下に図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0029】
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、1本のビット線の下方に配置された複数のMTJ素子が互いに直列に接続された構造である。
【0030】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る磁気記憶装置の平面図を示す。図2は、図1のII−II線に沿った磁気記憶装置の断面図を示す。図3は、本発明の第1の実施形態に係る磁気記憶装置の概略的な回路図を示す。以下に、本発明の第1の実施形態に係る磁気記憶装置の構造について説明する。
【0031】
図1に示すように、第1の実施形態に係る磁気記憶装置は、複数のビット線35と複数のワード線22との各交点にMTJ素子30がそれぞれ配置されている。これらMTJ素子30のうち1本のビット線35の下方に配置されたMTJ素子30は互いに直列に接続されている。そして、この直列に接続されたMTJ素子30の一端には、読み出し用のスイッチング素子であるMOSFET14(図1の斜線部分)が接続されている。尚、第1の実施形態では、ビット線35及びワード線22は直交するように配置され、大規模なセルアレイを形成するのに適した構造となっている。
【0032】
また、図2に示すように、半導体基板11の表面に対して平行方向に、直列に接続されたMTJ素子30は、ビット線35及びワード線22間に、ビット線35及びワード線22とそれぞれ離間して配置される。そして、MTJ素子30の直列接続は、上部電極33及び下部電極31を交互に用いて行われる。例えば、任意のMTJ素子30aにおいて、隣り合う2つのMTJ素子30b、30cのうち、一方のMTJ素子30bとは上部電極33で接続し、他方のMTJ素子30cとは下部電極31で接続する。また、直列に接続された端部のMTJ素子30は、コンタクト16、18、26及び配線17を介して、MOSFET14のソース/ドレイン拡散層13に接続される。このMOSFET14は、メモリセルアレイ領域10の周辺部に配置され、各MTJ素子30の下方の半導体基板11内には、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造の素子分離絶縁膜が存在する。
【0033】
さらに、図3に示すように、メモリセルアレイ領域10の周辺部には、ビット線35に接続されたMOSFET36aが配置される。MOSFET14、36aは、ビット線35や直列に接続されたMTJ素子30を選択するためのトランジスタであり、カラム選択回路37、電流源/シンク及びセンスアンプ38に接続される。また、メモリセルアレイ領域10の周辺部には、ワード線22に接続されたMOSFET36b、ロー選択回路39及び電流源/シンク40がそれぞれ配置される。MOSFET36bは、ワード線22を選択するためのトランジスタである。
【0034】
以上のように、MTJ素子30は、磁化の向きが固定された磁化固着層(磁性層)と、トンネル接合層(非磁性層)と、磁化の向きが反転する磁気記録層(磁性層)との少なくとも3層で構成されている。そして、MTJ素子30は、1層のトンネル接合層からなる1重トンネル接合構造又は2層のトンネル接合層からなる2重トンネル接合構造になっている。以下、1重トンネル接合構造や2重トンネル接合構造のMTJ素子30の例について説明する。
【0035】
図4(a)に示す1重トンネル接合構造のMTJ素子30は、テンプレート層101、初期強磁性層102、反強磁性層103、基準強磁性層104が順に積層された磁化固着層41と、この磁化固着層41上に形成されたトンネル接合層42と、このトンネル接合層42上に自由強磁性層105、接点層106が順に積層された磁気記録層43とからなる。
【0036】
図4(b)に示す1重トンネル接合構造のMTJ素子30は、テンプレート層101、初期強磁性層102、反強磁性層103、強磁性層104′、非磁性層107、強磁性層104″が順に積層された磁化固着層41と、この磁化固着層41上に形成されたトンネル接合層42と、このトンネル接合層42上に強磁性層105′、非磁性層107、強磁性層105″、接点層106が順に積層された磁気記録層43とからなる。
【0037】
尚、図4(b)に示すMTJ素子30では、磁化固着層41内の強磁性層104′、非磁性層107、強磁性層104″からなる3層構造と、磁気記録層43内の強磁性層105′、非磁性層107、強磁性層105″からなる3層構造とを導入することで、図4(a)に示すMTJ素子30よりも、強磁性内部の磁極の発生を抑制し、より微細化に適したセル構造が提供できる。
【0038】
図5(a)に示す2重トンネル接合構造のMTJ素子30は、テンプレート層101、初期強磁性層102、反強磁性層103、基準強磁性層104が順に積層された第1の磁化固着層41aと、この第1の磁化固着層41a上に形成された第1のトンネル接合層42aと、この第1のトンネル接合層42a上に形成された磁気記録層43と、この磁気記録層43上に形成された第2のトンネル接合層42bと、この第2のトンネル接合層42b上に基準強磁性層104、反強磁性層103、初期強磁性層102、接点層106が順に積層された第2の磁化固着層41bとからなる。
【0039】
図5(b)に示す2重トンネル接合構造のMTJ素子30は、テンプレート層101、初期強磁性層102、反強磁性層103、基準強磁性層104が順に積層され第1の磁化固着層41aと、この第1の磁化固着層41a上に形成された第1のトンネル接合層42aと、この第1のトンネル接合層42a上に強磁性層43′、非磁性層107、強磁性層43″の3層構造によって順に積層された磁気記録層43と、この磁気記録層43上に形成された第2のトンネル接合層42bと、この第2のトンネル接合層42b上に強磁性層104′、非磁性層107、強磁性層104″、反強磁性層103、初期強磁性層102、接点層106が順に積層された第2の磁化固着層41bとからなる。
【0040】
尚、図5(b)に示すMTJ素子30では、磁気記録層43を構成する強磁性層43′、非磁性層107、強磁性層43″の3層構造と、第2の磁化固着層41b内の強磁性層104′、非磁性層107、強磁性層104″からなる3層構造とを導入することで、図5(a)に示すMTJ素子30よりも、強磁性内部の磁極の発生を抑制し、より微細化に適したセル構造が提供できる。
【0041】
このような2重トンネル接合構造のMTJ素子30は、1重トンネル接合構造のMTJ素子30よりも、同じ外部バイアスを印加したときのMR(Magneto Resistive)比(“1”の状態と“0”の状態との抵抗の変化率)の劣化が少なく、より高いバイアスで動作できる。すなわち、2重トンネル接合構造は、セル内の情報を読み出す際に有利となる。
【0042】
このような1重トンネル接合構造又は2重トンネル接合構造のMTJ素子30は、例えば以下の材料を用いて形成される。
【0043】
磁化固着層41、41a、41b及び磁気記録層43の材料には、例えば、Fe,Co,Ni又はそれらの合金、磁化分極率の大きいマグネタイト、CrO2 ,RXMnO3-y (R;希土類、X;Ca,Ba,Sr)などの酸化物の他、NiMnSb,PtMnSbなどのホイスラー合金などを用いることが好ましい。また、これら磁性体には、強磁性を失わないかぎり、Ag,Cu,Au,Al,Mg,Si,Bi,Ta,B,C,O,N,Pd,Pt,Zr,Ir,W,Mo,Nbなどの非磁性元素が多少含まれていてもよい。
【0044】
磁化固着層41、41a、41bの一部を構成する反強磁性層103の材料には、Fe−Mn,Pt−Mn,Pt−Cr−Mn,Ni−Mn,Ir−Mn,NiO,Fe2 3 などを用いることが好ましい。
【0045】
トンネル接合層42、42a、42bの材料には、Al2 3 ,SiO2 ,MgO,AlN,Bi2 3 ,MgF2 ,CaF2 ,SrTiO2 ,AlLaO3 などの様々な誘電体を使用することができる。これらの誘電体には、酸素、窒素、フッ素欠損が存在していてもよい。
【0046】
図6乃至図15は、本発明の第1の実施形態に係る磁気記憶装置の製造工程の断面図を示す。以下に、第1の実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法について説明する。
【0047】
まず、図6に示すように、半導体基板11上にゲート絶縁膜(図示せず)を介してゲート電極12が選択的に形成され、このゲート電極12の両側の半導体基板11の表面にソース/ドレイン拡散層13が形成される。これにより、MOSトランジスタ14が形成され、このMOSトランジスタ14のゲート電極12が読み出し配線となる。次に、絶縁膜15内に、ソース/ドレイン拡散層13に接続する第1のコンタクト16、第1の配線17及び第2のコンタクト18が順に形成される。
【0048】
次に、スパッタリングにより、絶縁膜15及び第2のコンタクト18上に、例えば、Ti/TiN/AlCu/Ti/TiN層からなる第2の配線材料層19が形成される。この第2の配線材料層19の膜厚は、順に例えば100Å/100Å/2000Å/50Å/400Åである。この第2の配線材料層19上にSiN膜20が堆積される。このSiN膜20はCMP(Chemical Mechanical Polish)時のストッパー膜として機能し、SiN膜20の膜厚は例えば300Åである。次に、SiN膜20上にレジスト21が塗布され、このレジスト21がフォトリソグラフィで所望のパターンに形成される。
【0049】
次に、図7に示すように、RIE(Reactive Ion Etching)により、SiN膜20及び第2の配線材料層19が除去される。これにより、複数の第2の配線22が形成され、ソース/ドレイン拡散層13に接続しない第2の配線は書き込みワード線として機能する。その後、レジスト21が除去され、ウエット処理で後処理が行われる。次に、絶縁膜15及びSiN膜20上に、例えばHDP−USG(High Density Plasma - Undoped Silicate Glass)膜及び単位TEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜からなる層間膜23が形成される。ここで、HDP−USG膜の膜厚は例えば4000Å、単位TEOS膜の膜厚は例えば6500Åである。次に、SiN膜20をストッパーとして、CMPにより、SiN膜20の表面が露出するまで層間膜23が平坦化される。その後、例えばH3PO4を用いて、SiN膜20が除去される。
【0050】
次に、図8に示すように、層間膜23及び第2の配線22上に層間膜24が形成される。次に、フォトリソグラフィ及びRIEを用いて、層間膜24内にコンタクトホール25が選択的に形成される。そして、このコンタクトホール25内に、例えばTiN層からなるバリアメタル層(図示せず)がスパッタリングで例えば4000Å堆積された後、バリアメタル層上にW層がCVD(Chemical Vapor Deposition)で例えば100Å堆積される。その後、CMPにより、層間膜24の表面が露出するまでバリアメタル層及びW層が平坦化され、ソース/ドレイン拡散層13につながるコンタクト26が形成される。
【0051】
次に、図9に示すように、スパッタリングにより、コンタクト26及び絶縁膜24上にWからなる下部電極材料層27が例えば500Å形成される。そして、スパッタリングにより、下部電極材料層27上にMTJ材料層28が形成され、このMTJ材料層28上にTaからなるハードマスク29が形成される。
【0052】
次に、図10に示すように、ハードマスク29上にレジスト(図示せず)が塗布され、このレジストがフォトリソグラフィで所望のパターンに形成される。このパターニングされたレジストをマスクとして、RIEにより、ハードマスク29が所望のパターンに形成される。その後、アッシングによりレジストが除去される。
【0053】
次に、図11に示すように、イオンミリングにより、下部電極材料層27をストッパーとして、MTJ材料層28がエッチングされる。これにより、複数のMTJ素子30が形成される。
【0054】
次に、図12に示すように、フォトリソグラフィ及びRIEにより、下部電極材料層27が選択的に除去され、下部電極31が形成される。
【0055】
次に、図13に示すように、層間膜24、下部電極31及びハードマスク29上に、SOG(Spin On Glass)膜からなる層間膜32が形成される。そして、CMPにより、ハードマスク29の表面が露出するまで層間膜32が平坦化される。このCMPの際、ハードマスク29がストッパーとなる。
【0056】
次に、図14に示すように、スパッタリングにより、ハードマスク29及び絶縁膜32上に上部電極材料層が形成され、この上部電極材料層がフォトリソグラフィ及びRIEで所望のパターンに形成される。これにより、上部電極33が形成され、この上部電極33又は下部電極31を用いて隣り合うMTJ素子30が接続される。
【0057】
次に、図15に示すように、上部電極33及び絶縁膜32上に、SOG膜からなる層間膜34が形成される。次に、周辺回路で使用するビアコンタクト(図示せず)等が形成された後、ビット線35が形成される。
【0058】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る磁気記憶装置は、MTJ素子30毎にMOSFET14が接続されるのではなく、複数のMTJ素子30を直列に接続し、その一端にMOSFET14を接続している。このため、1つのMOSFET14を、直列に接続されたMTJ素子30で共有している。従って、次のような書き込み及び読み出し動作となる。
【0059】
データの書き込みは、従来の方法と同様に、1本のビット線35と1本のワード線22をアドレス選択回路37、39で選択し、この選択されたビット線35及びワード線22にある向きに電流を流す。これにより、これら選択されたビット線35及びワード線22の交点のMTJ素子30にデータが書き込まれる。
【0060】
データの読み出しは、MOSFET14をオンして任意のビット線35を選択し、直列接続されたMTJ素子30の直列抵抗を検知してデータを読み出す。このため、従来とは異なる次のようなシーケンスが必要となる。
【0061】
まず、ビット線35を選択し、データの書き込まれた選択MTJ素子30の存在する直列に接続されたMTJ素子30の直列抵抗に電流を流し、この直列抵抗に流れる第1の電流値をセンスアンプで検知する。その後、選択MTJ素子30に例えば“1”データを書き込む。続いて、前記ビット線35を再度選択し、選択MTJ素子30の存在する直列に接続されたMTJ素子30の直列抵抗に再度電流を流し、この直列抵抗に流れる第2の電流値をセンスアンプで検知する。そして、第1の電流値と第2の電流値とを比較する。その結果、第1及び第2の電流値に変化があれば、選択MTJ素子30には“0”データが蓄積されたことになる。一方、第1及び第2の電流値に変化がなければ、“1”データが蓄積されていたことになる。
【0062】
尚、“0”データが蓄積されていた場合、“1”データを書き込むことでデータ破壊が生じている。このため、上記の一連の動作の後、“0”データを書き込む必要がある。
【0063】
上記第1の実施形態によれば、任意のビット線35の下方の複数のMTJ素子30を直列に接続し、このMTJ素子30で1つのMOSFET14を共有している。つまり、MTJ素子30毎にMOSFET14を設ける必要がないため、メモリセルアレイ領域10の占有面積を縮小することができる。従って、従来技術によるメモリセルアレイ領域10の最小加工寸法は8F2であったのに対し、第1の実施形態によるメモリセルアレイ領域10の最小加工寸法は4F2+MOSFETとなる。
【0064】
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、1本のビット線に対し、直列接続されたMTJ素子とこのMTJ素子に接続するMOSFETとからなるメモリ部が複数個存在する例である。
【0065】
図16は、本発明の第2の実施形態に係る磁気記憶装置の平面図を示す。図17は、図16のXVII−XVII線に沿った磁気記憶装置の断面図を示す。以下に、本発明の第2の実施形態に係る磁気記憶装置の構造について説明する。尚、第1の実施形態と同様の構造は説明を省略する。
【0066】
図16、図17に示すように、第2の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、1本のビット線35に対し、直列接続されたMTJ素子30とこのMTJ素子30の一端に接続するMOSFET14とからなるメモリ部51、52が複数個存在することである。つまり、複数のメモリ部51、52で、1本のビット線35を共有している。そして、メモリ部51、52のMOSFET14のソース/ドレイン拡散層13には、メモリセルアレイ領域10の周辺部に配置されたMOSFET54が、配線55を用いてそれぞれ接続されている。また、直列接続されたMTJ素子30の他端は、グランドにそれぞれ接続されている。
【0067】
ここで、第2の実施形態では、ビット線35が選択されるとMOSFET54もそれに伴ってオンするように設計されており、かつ、選択されるワード線22によってそれに対応するMOSFET14がオンするように設計されている。従って、直列に接続されたMTJ素子30はMOSFET14、54を介してビット線35に接続される。そして、読み出し動作の際、MOSFET14、54を用いて直列に接続されたMTJ素子30が選択される。
【0068】
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、次のような効果も有する。
【0069】
第1の実施形態のように、直列に接続するMTJ素子30の数が多くなると、複数のMTJ素子30の直列抵抗が大きくなり、読み出し時のセンス感度が低下するおそれがある。これに対し、第2の実施形態では、直列に接続するMTJ素子30の数を減らし、1本のビット線35に対して複数のメモリ部51、52を形成している。このため、上述するセンス感度の低下を防止することができる。
【0070】
尚、各メモリ部51、52内のMTJ素子30の数は特に限定されないが、メモリセルアレイ領域10の面積、設計レイアウト及び読み出し時のセンス感等を考慮すると、例えば4個乃至8個が望ましい。特に、各メモリ部51、52内にMTJ素子30を9個以上設けると、センス感度が1桁以上低下する場合もあるため、各メモリ部51、52内のMTJ素子30は最大直列数の8個が最も望ましい。
【0071】
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、読み出し用のスイッチング素子をMTJ素子の下方に配置するために、スイッチング素子のゲート電極をメモリセルアレイ領域の周辺部から内部へ延在させた例である。
【0072】
図18は、本発明の第3の実施形態に係る磁気記憶装置の平面図を示す。図19は、図18のXIX−XIX線に沿った磁気記憶装置の断面図を示す。以下に、本発明の第3の実施形態に係る磁気記憶装置の構造について説明する。尚、第1の実施形態と同様の構造は説明を省略する。
【0073】
図18、図19に示すように、第3の実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、MOSFET14のゲート電極12がメモリセルアレイ領域10の周辺部から内部へ延在して配置されていることである。具体的には、第3の実施形態に係るゲート電極12は、メモリセルアレイ領域10の周辺部にワード線22と平行して延在された第1のゲート電極部12aと、メモリセルアレイ領域10の内部にビット線35と平行に延在された第2のゲート電極部12bとを有する。これら第1及び第2のゲート電極部12a、12bは接続されており、第2のゲート電極部12bの両側の半導体基板11内にはソース/ドレイン拡散層13が形成されている。従って、第3の実施形態では、MTJ素子30の下方にゲート電極12の一部とソース/ドレイン拡散層13が存在している。
【0074】
また、第1の配線17もビット線35と平行してメモリセルアレイ領域10の内部に延在している。この第1の配線17にはMTJ素子30間にそれぞれ配置された第1のコンタクト16が接続され、第1のコンタクト16はソース/ドレイン拡散層13に接続されている。尚、第1のコンタクト16は、MTJ素子30間に位置することに限定されず、例えばMTJ素子30の下方に位置してもよい。
【0075】
上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0076】
さらに、第3の実施形態では、MTJ素子30の下方にMOSFET14を形成することで、MTJ素子30の下方の領域を有効に活用している。このため、メモリセルアレイ領域10の占有面積をさらに縮小できる。
【0077】
また、第3の実施形態では、第1の実施形態と比較して、MOSFET14の実効チャネル幅を大きく確保できるため、読み出し信号を大きくとれるという効果も有する。
【0078】
尚、第3の実施形態は、第2の実施形態の構造に適用することも可能である。この場合、第2及び第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0079】
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、隣接セルにおけるMOSFETの一方の拡散層を共有した例である。
【0080】
図20は、本発明の第4の実施形態に係る磁気記憶装置の平面図を示す。図21は、図20のXXI−XXI線に沿った磁気記憶装置の断面図を示す。以下に、本発明の第4の実施形態に係る磁気記憶装置の構造について説明する。尚、第2の実施形態と同様の構造は説明を省略する。
【0081】
図20、図21に示すように、第4の実施形態において、第2の実施形態と異なる点は、隣接するメモリ部51、52間において、各メモリ部51、52のMOSFET14のソース/ドレイン拡散層13の一方を共有しているところである。従って、隣接するメモリ部51、52間の境界側に、各メモリ部51、52のMOSFET14を配置している。そして、ソース/ドレイン拡散層13の共有している部分に、コンタクトを介してMOSFET54が接続される。
【0082】
上記第4の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0083】
さらに、第4の実施形態では、隣接セル間でスイッチング素子の一部を共有しているため、第2の実施形態よりも、メモリセルアレイ領域10の占有面積を縮小することができる。
【0084】
尚、第4の実施形態に、第3の実施形態の構造をさらに適用することも可能である。この場合、第3及び第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0085】
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。例えば、上記各実施形態では、スイッチング素子としてトランジスタを用いたが、トランジスタの代わりにダイオードを用いることも可能である。
【0086】
さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、メモリセルアレイ領域の占有面積を縮小することが可能な磁気記憶装置及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置を示す平面図。
【図2】図1のII−II線に沿った磁気記憶装置の断面図。
【図3】本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置を示す概略的な回路図。
【図4】本発明の各実施形態に係わる1重トンネル接合構造のMTJ素子を示す断面図。
【図5】本発明の各実施形態に係わる2重トンネル接合構造のMTJ素子を示す断面図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図7】図6に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図8】図7に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図9】図8に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図10】図9に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図11】図10に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図12】図11に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図13】図12に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図14】図13に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図15】図14に続く、本発明の第1の実施形態に係わる磁気記憶装置の製造工程を示す断面図。
【図16】本発明の第2の実施形態に係わる磁気記憶装置を示す平面図。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿った磁気記憶装置の断面図。
【図18】本発明の第3の実施形態に係わる磁気記憶装置を示す平面図。
【図19】図18のXIX−XIX線に沿った磁気記憶装置の断面図。
【図20】本発明の第4の実施形態に係わる磁気記憶装置を示す平面図。
【図21】FIG.20のXXI−XXI線に沿った磁気記憶装置の断面図。
【図22】従来技術によるMTJ素子を示す断面図。
【図23】従来技術による磁気記憶装置のマトリクス状に配置されたMTJ素子を示す図。
【図24】従来技術による磁気記憶装置のアステロイド曲線を示す図。
【図25】従来技術による磁気記憶装置のヒステリシス曲線を示す図。
【図26】従来技術によるトランジスタを備えた磁気記憶装置の断面図。
【図27】従来技術によるダイオードを備えた磁気記憶装置の断面図。
【符号の説明】
10…メモリセルアレイ領域、
11…半導体基板、
12、53…ゲート電極、
12a、12b…ゲート電極部、
13…ソース/ドレイン拡散層、
14、36、54…MOSFET、
15…絶縁膜、
16…第1のコンタクト、
17…第1の配線、
18…第2のコンタクト、
19…第2の配線材料層、
20…SiN膜、
21…レジスト、
22…ワード線(第2の配線)、
23、24、32、34…層間膜、
25…コンタクトホール、
26…第3のコンタクト、
27…下部電極材料層、
28…MTJ材料層、
29…ハードマスク、
30、30a、30b、30c…MTJ素子、
31…下部電極、
33…上部電極、
35…ビット線、
37…カラム選択回路、
38…電流源/シンク及びセンスアンプ、
39…ロー選択回路、
40…電流源/シンク、
41、41a、41b…磁化固着層、
42、42a、42b…トンネル接合層、
43…磁気記録層、
51、52…メモリ部、
55…配線、
101…テンプレート層、
102…初期強磁性層、
103…反強磁性層、
104、104′、104″…基準強磁性層、
105、105′、105″…自由記録層、
106…接点層、
107…非磁性層。

Claims (29)

  1. 第1のメモリ部と、
    前記第1のメモリ部と第1の方向に隣接し、第1の配線を前記第1のメモリ部と共有する第2のメモリ部とを具備し、
    前記第1のメモリ部は、
    前記第1の方向に延在された前記第1の配線と、
    前記第1の方向と異なる第2の方向に延在された複数の第2の配線と、
    前記第1の配線及び前記第2の配線の各交点における前記第1の配線及び前記第2の配線間に前記第1の配線及び前記第2の配線と離間してそれぞれ配置された複数の磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第1の記憶素子部と、
    前記第1の記憶素子部の一端に接続された第1のスイッチング素子と
    を備え、
    前記第2のメモリ部は、
    前記第1の配線と、
    前記第2の方向に延在された複数の第3の配線と、
    前記第1の配線及び前記第3の配線の各交点における前記第1の配線及び前記第3の配線間に前記第1の配線及び前記第3の配線と離間してそれぞれ配置された前記磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第2の記憶素子部と、
    前記第2の記憶素子部の一端に接続された第2のスイッチング素子と
    を備えることを特徴とする磁気記憶装置。
  2. 前記第1の記憶素子部は、第1の磁気抵抗効果素子と、前記第1の磁気抵抗効果素子にそれぞれ隣り合う第2及び第3の磁気抵抗効果素子とを含み、
    前記第1乃至第3の磁気抵抗効果素子は、前記第1の配線に対向する第1の端部と前記第2の配線に対向する第2の端部とをそれぞれ有し、
    前記第1の磁気抵抗効果素子の前記第1の端部は、前記第2の磁気抵抗効果素子の前記第1の端部と接続され、
    前記第1の磁気抵抗効果素子の前記第2の端部は、前記第3の磁気抵抗効果素子の前記第2の端部と接続され、
    前記第2の記憶素子部は、第4の磁気抵抗効果素子と、前記第4の磁気抵抗効果素子にそれぞれ隣り合う第5及び第6の磁気抵抗効果素子とを含み、
    前記第4乃至第6の磁気抵抗効果素子は、前記第1の配線に対向する第3の端部と前記第3の配線に対向する第4の端部とをそれぞれ有し、
    前記第4の磁気抵抗効果素子の前記第3の端部は、前記第5の磁気抵抗効果素子の前記第3の端部と接続され、
    前記第4の磁気抵抗効果素子の前記第4の端部は、前記第6の磁気抵抗効果素子の前記第4の端部と接続される
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. 前記磁気抵抗効果素子は、半導体基板の表面に対して平行方向に直列接続されることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  4. 前記第1及び第2の記憶素子部の下方に設けられた素子分離絶縁膜と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  5. 前記第1の配線と前記第2の配線とは直交し、前記第1の配線と前記第3の配線とは直交することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  6. 前記磁気抵抗効果素子は、少なくとも第1の磁性層、第2の磁性層及び非磁性層で構成されるMTJ素子であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  7. 前記MTJ素子は、1重トンネル接合構造又は2重トンネル接合構造であることを特徴とする請求項6に記載の磁気記憶装置。
  8. 前記第1及び第2の記憶素子部の前記磁気抵抗効果素子の数は、それぞれ4乃至8個であることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  9. 前記第1及び第2のスイッチング素子に接続された第3のスイッチング素子と
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  10. 前記第3のスイッチング素子は、前記第1及び第2の記憶素子部が存在するメモリセルアレイ領域の周辺部に配置されることを特徴とする請求項9に記載の磁気記憶装置。
  11. 前記第1の記憶素子部の下方に前記第1のスイッチング素子が配置され、前記第2の記憶素子部の下方に前記第2のスイッチング素子が配置されることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  12. 前記第1及び第2のスイッチング素子は、それぞれトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  13. 前記トランジスタは、
    前記第1及び第2の記憶素子部が存在するメモリセルアレイ領域の周辺部に配置され、前記第2の方向に延在された第1のゲート電極部と、
    前記第1のゲート電極部と接続し、前記周辺部から前記メモリセルアレイ領域内へ前記第1の方向に延在された第2のゲート電極部と
    を具備することを特徴とする請求項12に記載の磁気記憶装置。
  14. 前記第1のスイッチング素子の一部と前記第2のスイッチング素子の一部とを、前記第1及び第2のメモリ部で共有することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  15. 前記第1及び第2のスイッチング素子はそれぞれトランジスタであり、
    前記トランジスタの拡散層の一部を前記第1及び第2のメモリ部で共有することを特徴とする請求項14に記載の磁気記憶装置。
  16. 前記第1及び第2のスイッチング素子は、前記第1及び第2のメモリ部の境界側に配置することを特徴とする請求項14に記載の磁気記憶装置。
  17. 前記第1の記憶素子部内の任意の磁気抵抗効果素子の記憶データを読み出す場合、
    記第1の記憶素子部の直列抵抗に流れる第1の電流値を検知し、
    前記任意の磁気抵抗効果素子に1データ又は0データを書き込んだ後、前記第1の記憶素子部の直列抵抗に流れる第2の電流値を検知し、
    前記第1及び第2の電流値を比較することにより、前記任意の磁気抵抗効果素子の前記記憶データが前記1データ及び前記0データのいずれであるかを判断することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  18. 前記第1の記憶素子部内の任意の磁気抵抗効果素子のデータを読み出す場合、前記第1のスイッチング素子を用いて前記第1の配線を選択することを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  19. 前記第1の記憶素子部内の任意の磁気抵抗効果素子のデータを読み出す場合、前記第1及び第3のスイッチング素子を用いて前記第1の記憶素子部を選択することを特徴とする請求項9に記載の磁気記憶装置。
  20. 半導体基板に第1のスイッチング素子を形成する工程と、
    前記半導体基板の上方に第1の方向に延在する複数の第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の配線上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の配線の上方における前記第1の絶縁膜上に複数の磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第1の記憶素子部を形成し、この第1の記憶素子部の一端を前記第1のスイッチング素子に接続する工程と、
    前記第1の記憶素子部上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の記憶素子部の上方における前記第2の絶縁膜上に、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在する第2の配線を形成する工程と
    を具備し、
    前記磁気抵抗効果素子は、少なくとも第1の磁性層、第2の磁性層及び非磁性層で構成されるMTJ素子であることを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
  21. 半導体基板に第1のスイッチング素子を形成する工程と、
    前記半導体基板の上方に第1の方向に延在する複数の第1の配線を形成する工程と、
    前記第1の配線上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の配線の上方における前記第1の絶縁膜上に複数の磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第1の記憶素子部を形成し、この第1の記憶素子部の一端を前記第1のスイッチング素子に接続する工程と、
    前記第1の記憶素子部上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の記憶素子部の上方における前記第2の絶縁膜上に、前記第1の方向と異なる第2の方向に延在する第2の配線を形成する工程とを具備し、
    第1のメモリ部は、
    前記第1の記憶素子部と、
    前記第1のスイッチング素子と、
    前記第1及び第2の配線とを具備し、
    前記第1のメモリ部と前記第2の方向に隣接し前記第2の配線を共有する第2のメモリ部は、
    前記磁気抵抗効果素子が互いに直列に接続された第2の記憶素子部と、
    前記第2の記憶素子部の一端に接続された第2のスイッチング素子と、
    前記第2の配線と、
    前記第1の方向に延在する複数の第3の配線とを具備し、
    前記第2のメモリ部を前記第1のメモリ部と同時に形成することを特徴とする磁気記憶装置の製造方法。
  22. 前記磁気抵抗効果素子は、前記半導体基板の表面に対して平行方向に直列接続することを特徴とする請求項20又は21に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  23. 前記第1の記憶素子部の下方の前記半導体基板内に素子分離絶縁膜を形成する工程と
    をさらに具備することを特徴とする請求項20又は21に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  24. 前記第1のスイッチング素子は、前記第1の記憶素子部の下方に形成することを特徴とする請求項20又は21に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  25. 前記第1のスイッチング素子は、トランジスタであることを特徴とする請求項20又は21に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  26. 前記トランジスタは、
    前記第1の記憶素子部が存在するメモリセルアレイ領域の周辺部に配置され、前記第1の方向に延在された第1のゲート電極部と、
    前記第1のゲート電極部と接続し、前記周辺部から前記メモリセルアレイ領域内へ前記第2の方向に延在された第2のゲート電極部と
    を具備することを特徴とする請求項25に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  27. 前記第1のスイッチング素子の一部と前記第2のスイッチング素子の一部とを前記第1及び第2のメモリ部で共有するように、前記第1及び第2のスイッチング素子を形成することを特徴とする請求項21に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  28. 前記第1及び第2のスイッチング素子はそれぞれトランジスタであり、
    前記トランジスタの拡散層の一部を前記第1及び第2のメモリ部で共有することを特徴とする請求項27に記載の磁気記憶装置の製造方法。
  29. 前記第1及び第2のスイッチング素子は、前記第1及び第2のメモリ部の境界側に形成することを特徴とする請求項27に記載の磁気記憶装置の製造方法。
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