JP5139167B2 - 電池パックのリサイクル方法および電池パックのリサイクル装置 - Google Patents

電池パックのリサイクル方法および電池パックのリサイクル装置 Download PDF

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Description

本発明は、電池ックのリサイクル方法および電池ックのリサイクル装置、特に、電池パックの自然放電を待たずに安全にリサイクル作業が可能な電池ックのリサイクル方法および電池ックのリサイクル装置に関する。
一般に、電池パック300は、例えば図8に示すように、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池の電池セル(以下「単電池」ともいう)を複数(例えば6個から8個程度)直列に接続して1つの部品単位とした電池モジュール94を複数(例えば10個)直列に接続して構成された組電池を有し、個々の電池モジュール94及び電池モジュール94全体の充放電状態を監視し制御する制御装置95と、電気回路を切断するためのリレー及び機械的に回路を切断するセーフティプラグ96と、組電池を冷却する冷却ブロア99と、各部位とを接続する信号線98及び動力線97とを有し、これら全体1つのケース91内に収納され、下部プレート92とケース91により密閉形成されている。さらに、電池パック300は、下部プレート92に設けられた孔を介して、例えば車両に接続ボルト93によって固定される。そして、通常、自動車部品としては、上述した電池パック300単位で取り扱われ、ケース91外部には、荷電部分が露出しない構造となっている。
上述したような電池パック内の組電池が寿命に達した場合、組電池から有用な金属を回収するために、電池パックを解体して組電池を他の部品から分別している。この分別作業において、仮に電池パック内の組電池が充電状態(以下「活性状態」ともいう)である場合(通常、満充電の場合200V)、電圧のかかった部品や配線類を取り扱う作業が発生する。
一方、特許文献1には、電池パックではないが、電極材中にコバルトを含む二次電池の電池廃品を600℃以上の温度で焙焼し、焙焼後の焙焼電池を裁断して篩い分けを行い、金属スクラップと焙焼アッシュとに分別し、分別された焙焼アッシュから磁石を用いてコバルト含有物を磁気分離して(磁選ともいう)、選別されたコバルト含有物を酸に溶解することによって、金属コバルトを回収する方法が開示されている。
なお、特許文献2には、予め使用済みリチウム二次電池を破砕した後、第1次磁選により磁性体と非磁性体とに分別し、得られた非磁性体を非酸化性雰囲気中又は還元雰囲気中にて500〜1000℃に焙焼して非磁性体を還元し、さらに第2次磁選により磁性体と非磁性体とに分別して有価金属を回収する回収方法が開示されている。
特開平10−46266号公報 特開平6−322452号公報
特許文献に記載の回収方法は、上述したように使用済み二次電池をリサイクルする方法であり、電池パックに収容されている二次電池からなる組電池をリサイクルする場合には、依然として、電池パックを解体して二次電池を取り出さなければならない。一方、二次電池からなる組電池が充電状態の場合、高電圧がかかっている二次電池や制御装置や配線などを電池パックから取り外して解体する作業は、十分な絶縁保護具を着用しての作業となるため手間を要する。
また、作業の安全性を高めるために電池パック内の組電池を放電させた後組電池を取り出す場合、電池パックを長期間保管して自然放電させるか、または抵抗器等を用いて強制放電させる必要があるが、リサイクル作業が長時間化するか若しくは手間を要する。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、電池パックの事前解体不要で且つ電池パックの部品と組電池からの有価金属とをより安全に従来より短い作業時間で回収可能な電池ックのリサイクル方法および電池ックのリサイクル装置を提供する。
本発明の電池ックのリサイクル方法および電池ックのリサイクル装置は、以下の特徴を有する。
(1)複数の単電池を直列接続してなる組電池と前記組電池を制御する制御部とを含み、樹脂製部品を有する電池パックをリサイクルする方法であって、充電状態の組電池を収容した前記電池パックをそのまま焙焼する工程と、電池パックの焙焼時に発生した未燃焼分の熱分解ガスを完全燃焼させる完全燃焼工程と、有し、前記焙焼する工程における焙焼温度は、樹脂製部品を形成する樹脂の炭化温度以上で且つ前記電池パックの金属部品の融点以下であり、非酸化性雰囲気下又は還元雰囲気下で前記電池パック内の組電池を焙焼する電池パックのリサイクル方法である。
充電状態の組電池を収容する電池パックをそのまま焙焼した場合、電池パック内の樹脂部品や絶縁材料が熱分解し、電池パック内にて短絡が生じ、これにより電池パックの機能を破壊して、確実に放電処理を行うことができる。したがって、高電圧下での電池パックの解体作業を回避できるとともに、焙焼前の自然放電のための長期保管も不要となり、また強制放電の手間も省け、従来に比べより短時間で且つ安全で作業効率が向上したリサイクル作業を行うことができる。
非酸化性雰囲気下又は還元雰囲気下で前記電池パック内の組電池を焙焼することによって、組電池内のニッケルを酸化させることなく、金属ニッケルとして回収することができる。また、正極材料等に用いられる水酸化ニッケル、水酸化コバルトを金属に還元して回収することができる。
前記電池パック内に樹脂製部品がある場合、樹脂製部品を形成する樹脂の炭化温度以上とすることによって、樹脂が炭化する際に、焙焼空間の酸素を消費し、その結果、電池パック内の組電池の焙焼が非酸化性雰囲気下または還元雰囲気下になり、電池材料としての水酸化ニッケルを金属ニッケルに還元できる。また、本来の電池材料である有価金属単体を回収することができる。一方、焙焼温度を電池パックの金属部品の融点以下とすることにより、電池パック内の金属部品をほぼその形状で回収することができ、再利用が容易になる。
)上記(1)に記載の電池パックのリサイクル方法において、さらに、焙焼された電池パックを単電池と単電池以外の部品とに分別する工程を有する電池パックのリサイクル方法である。
電池パック内の単電池以外の金属部品と、単電池(以下「電池セル」ともいう)由来の有価金属とを分別回収することができる。
)上記()に記載の電池パックのリサイクル方法において、さらに、分別された単電池を粉砕する工程を有する電池パックのリサイクル方法である。
焙焼された単電池粉砕することによって、単電池由来の有価金属をさらに形態別及び/又は物理的特性別に分別回収することができる。
)上記()に記載の電池パックのリサイクル方法において、さらに、粉砕された電池を洗浄し篩い分ける工程を有する電池パックのリサイクル方法である。
この洗浄篩い分けにより、上述した形態別に単電池由来の有価金属を分別することができる。
)上記()に記載の電池パックのリサイクル方法において、さらに、篩い分けの後に篩上の金属を磁石を用いて磁気分離してニッケルを含有する金属を回収する工程を有する電池パックのリサイクル方法である。
篩上に残留した比較的粒子径の大きい金属を磁石を用いて磁気分離(磁選)することにより、さらに磁化力の強い金属と磁化力の弱い金属とに分別することができる。
)上記()に記載の電池パックのリサイクル方法において、さらに、篩い分け後に篩下のスラリーを脱水して正極及び負極に用いられた金属を回収する工程を有する電池パックのリサイクル方法である。
篩下に、比較的粒子径の小さい正極・負極材料に用いた金属を選択的に分別回収することができる。
)上記()に記載の電池パックのリサイクル方法において、前記負極に用いられた金属が希土類金属である電池パックのリサイクル方法である。
(8)複数の単電池を直列接続してなる組電池と前記組電池を制御する制御部とを含み、樹脂製部品を有する電池パックをリサイクルする装置であって、充電状態の組電池を収容した前記電池パックをそのまま焙焼する焙焼装置と、電池パックの焙焼時に発生した未燃焼分の熱分解ガスを完全燃焼させる2次燃焼室と、焙焼された電池パックを単電池と単電池以外の部品とに分別する分別手段と、分別された単電池を粉砕する粉砕装置と、粉砕された電池を篩い分ける篩装置と、前記篩装置の篩上にある金属を磁石を用いて磁気分離する磁選機と、前記篩装置の篩下にある正極及び負極に用いた金属を回収する回収装置と、を有し、前記焙焼装置の焙焼温度は、樹脂製部品を形成する樹脂の炭化温度以上で且つ前記電池パックの金属部品の融点以下に制御され、前記焙焼装置は、非酸化性雰囲気下又は還元雰囲気下で前記電池パック内の組電池を焙焼する電池パックのリサイクル装置である。
充電状態の組電池を収容する電池パックをそのまま焙焼した場合、電池パック内の樹脂部品や絶縁材料が熱分解し、電池パック内にて短絡が生じる。これにより、電池パックの機能を破壊して、確実に放電処理を行うことができる。このため、高電圧下での電池パックの解体作業を回避でき、また焙焼前の自然放電のための長期保管も不要となり、さらに強制放電の手間も省け、従来に比べより短時間で且つ安全で作業効率が向上したリサイクル作業を行うことができる。また、電池パック内の単電池以外の金属部品と、単電池由来の有価金属とを分別回収することができ、さらに、焙焼された単電池粉砕することによって、単電池由来の有価金属をさらに形態別及び/又は物理的特性別に分別回収することができる。
非酸化性雰囲気下又は還元雰囲気下で前記電池パック内の組電池を焙焼することによって、組電池内のニッケルを酸化させることなく、金属ニッケルとして回収することができる。また、正極材料等に用いられる水酸化ニッケル、水酸化コバルトを金属に還元して回収することができる。
前記電池パック内に樹脂製部品がある場合、樹脂製部品を形成する樹脂の炭化温度以上とすることによって、樹脂が炭化する際に、焙焼空間の酸素を消費し、その結果、電池パック内の組電池の焙焼が非酸化性雰囲気下または還元雰囲気下になり、有価金属単体を回収することができる。一方、焙焼温度を電池パックの金属部品の融点以下とすることにより、電池パック内の金属部品をほぼその形状で回収することができ、再利用が容易になる。また、樹脂製ケースは加熱されることにより、熱分解ガスを経由して炭化するが、この熱分解ガスを焙焼用熱源として有効利用することができる。
本発明によれば、充電状態の組電池を収容する電池パックをそのまま焙焼した場合、電池パック内の樹脂部品や絶縁材料が熱分解し、電池パック内にて短絡が生じ、これにより電池パックの機能を破壊して、確実に放電処理を行うことができる。したがって、高電圧下での電池パックの解体作業を回避でき、また焙焼前の自然放電のための長期保管も不要となり、さらに強制放電の手間も省け、従来に比べより短時間で且つ安全で作業効率が向上したリサイクル作業を行うことができる。
以下、電池ックのリサイクル方法および電池ックのリサイクル装置の一例を、以下に、図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態における電池パックは、上述した図8に示す電池パック300と同じ構成を有するため、その説明を省略する。
本実施の形態における電池パックのリサイクル方法は、複数の単電池を直列接続してなる組電池と前記組電池を制御する制御部とを含む電池ックをリサイクルする方法であって、図1に示すように、充電状態の組電池を収容した前記電池パックをそのまま焙焼する工程(S110)を有する。さらに、本実施の形態の電池パックのリサイクル方法は、焙焼された電池パックを解体し(S112)、単電池と単電池以外の部品とに分別する工程(S114,S140)と、分別された単電池を粉砕する工程(S116)と、粉砕された電池を洗浄し篩い分ける工程(S118)と、篩い分け後に篩下のスラリーを脱水して(正極及び負極に用いられた金属を回収する工程S120,S12)と、篩い分けの後に篩上の金属を磁石を用いて磁気分離してニッケルを含有する金属を回収する工程(S130,S132)とを有する。
また、本実施の形態における電池パックのリサイクル装置は、充電状態の組電池を収容した電池パックをそのまま焙焼する焙焼装置と、焙焼された電池パックを単電池と単電池以外の部品とに分別する分別手段と、分別された単電池を粉砕する粉砕装置と、粉砕された電池を篩い分ける篩装置と、前記篩装置の篩上にある金属を磁石を用いて磁気分離する磁選機と、前記篩装置の篩下にある正極及び負極に用いられた金属を回収する回収装置とを有する。
次に、本実施の形態における電池パックのリサイクル方法の各工程と、各工程に用いられる電池パックのリサイクル装置の構成について、図1から図7を用いて説明する。
[焙焼工程]
まず、図1に示す充電状態の組電池を収容した前記電池パックをそのまま焙焼する工程(S110)は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池からなる単電池を直列接続してなる組電池を収容する電池パックを解体せず、そのまま、電池パック内の樹脂部品や絶縁材料に用いた樹脂の熱分解可能温度以上で且つ電池パック内の金属部品の融点以下の第1焙焼温度、例えば500℃から600℃程度の焙焼温度で焙焼する。これにより、電池パック内の樹脂部品や絶縁材料が熱分解し、電池パック内にて短絡が生じ、その結果、電池パックの機能を破壊して確実に放電処理を行うことができる。また、電池パック内の樹脂部品や絶縁材料に用いた樹脂や電解質を熱分解することができる。電池パックでは、上述した組電池、組電池などを収容するケースや冷却ブロアなどの部品に樹脂部品が多用され、これらの樹脂部品の樹脂が焙焼工程にて熱分解ガスに転換して、自己加熱する熱源として有効利用することができる。一方、第1焙焼温度を例えば500℃から600℃程度に制御することによって、電池パック内の金属部品、例えばアルミ部品の溶融を防ぎ、鉄ケース部品の酸化及び熱変形、焼き付けを最小限に留め、後工程の分別工程における金属素材の接続ボルトの取り外しなどの素材選別作業を容易にすることができる。
上記焙焼工程に用いる電池パックのリサイクル装置の焙焼装置の一例を、図2を用いて説明する。図2に示す焙焼装置100は、1次燃焼室20と2次燃焼室30とを有し、1次燃焼室20と2次燃焼室30には、それぞれ加熱バーナー26,36と、各燃料室内の温度を測定する温度センサ24,34とバーナー制御装置28,38とが設けられ、温度センサ24,34からの出力に応じてバーナー制御装置28,38は、加熱バーナー26,36をそれぞれ制御する。ここで、温度センサ24,34は、例えば熱電対を用いることができる。
さらに詳細に説明すると、1次燃焼室20の火格子22上に、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池からなる単電池を直列接続してなる組電池を収容する電池パック10を一つまたは複数個配置し、適宜空気を1次燃焼室20内に送風しながら、電池パック10の配置位置に対して下方から加熱バーナー26を用いて加熱する。1次燃焼室20内の温度を第1焙焼温度(例えば500〜600℃)に保つように、温度センサ24からの出力をもとにバーナー制御装置28によって加熱バーナー26の燃焼量を制御する。これにより、加熱により電池パック10内の樹脂材料が熱分解して生じた熱分解ガスが、1次燃焼室20の下部にて空気と接触して可燃範囲でバランスしながら燃焼し、この熱は電池パック加熱用熱源として利用されるとともに、樹脂が燃焼する際に、1次燃焼室20内の酸素を消費し、その結果、電池パック10内の組電池の焙焼が非酸化性雰囲気下または還元雰囲気下で行われ、酸化を抑制して、有価金属単体を効率よく回収することができる。特に、電池パック10の側面、上部を密閉し、下部のみ開放して加熱することにより、熱分解ガスは、1次燃焼室20の下部に生成し易くなる。なお、第1焙焼温度における第1焙焼時間は、電池パック内の樹脂材料の消失に必要な時間で適宜選択される。例えば、ある電池パックを用いた実証試験においては、第1焙焼温度を500℃、第1焙焼時間を1時間に設定することで有価金属単体を効率よく回収することが確認できた。
さらに、1次燃焼室20において未燃焼分の熱分解ガスは、図2の白抜き矢印に示すように、1次燃焼室20の下部から2次燃焼室30に移行し、2次燃焼室30にて、温度センサ34、バーナー制御装置38、加熱バーナー36を用い、2次燃焼室30内を2秒間以上2次焙焼温度、例えば800℃に保ちながら、空気を用いて熱分解ガスを完全燃焼させる。なお、2次燃焼室30の内容積は、1次燃焼室20からの燃焼排ガスを2秒間以上保てる容積にすることが好ましい。これにより、廃掃法の維持管理基準も満たすことができる。
さらに、2次燃焼室30における2次焙焼後の排ガスは煙道40を介して、図示しない活性炭吸収塔及び集塵機を有する排ガス処理装置を介して浄化されて大気中に放出される。
次に、本実施の形態の他の焙焼装置について、図3を用いて説明する。上述した図2に示す焙焼装置100はバッチ方式であったが、図3に示す焙焼装置200は、連続式トンネル炉方式である。なお、図2と同じ構成要素については同一の符号を付しその説明を適宜省略する。
図3に示すように、本実施の形態の焙焼装置200は、予熱室60と、1次燃焼室20と、2次燃焼室30と、冷却室70とを有し、電池パック10は、上述した各予熱室60、1次燃焼室20、2次燃焼室30及び冷却室70をローラーコンベア50により一つ又は複数個単位で搬送される。また、各予熱室60、1次燃焼室20、2次燃焼室30及び冷却室70は、それぞれ開閉扉52a,52b,52c,52dよって密閉又は開放され、これにより、電池パック10を搬送し、また各処理を行うことができる。また、冷却室70には水冷用の水スプレー72が設けられている。そして、上記開閉扉52a,52b,52c,52dと水スプレー72は、それぞれ制御部58により制御されている。さらに、上述したように、1次燃焼室20と2次燃焼室30には、それぞれ加熱バーナー26,36と、各燃料室内の温度を測定する温度センサ24,34とバーナー制御装置28,38とが設けられ、温度センサ24,34からの出力に応じてバーナー制御装置28,38は、加熱バーナー26,36をそれぞれ制御する。
本実施の形態の焙焼装置200では、まず開閉扉52aが開状態になり、ローラーコンベア50によって予熱室60に電池パック10の一つまたは複数個が搬送され、開閉扉52a,52bを閉じた状態で、予熱室60にて電池パック10を所定の温度に予熱する。また、1次燃焼室20では、予熱された電池パック10の一つまたは複数個がローラーコンベア50によって搬送され、適宜空気を1次燃焼室20内に送風しながら、電池パック10の配置位置に対して下方又は側面(図示せず)から加熱バーナー26を用いて加熱する。1次燃焼室20内の温度を第1焙焼温度(例えば500〜600℃)に保つように、温度センサ24からの出力をもとにバーナー制御装置28によって加熱バーナー26の燃焼量を制御する。一方、1次燃焼室20における未燃焼分の熱分解ガスは、煙道40を介して2次燃焼室30に送られ、2次燃焼室30にて、温度センサ34、バーナー制御装置38、加熱バーナー36を用い、2次燃焼室30内を2秒間以上2次焙焼温度、例えば800℃に保ちながら、熱分解ガスを空気を用いて完全燃焼させる。2次燃焼室30における2次焙焼後の排ガスは煙道42を介して、図示しない活性炭吸収塔及び集塵機を有する排ガス処理装置を介して浄化されて大気中に放出される。次いで、開閉扉52cを開状態にして、1次燃焼室20において焙焼された電池パックを冷却室70に搬送し、冷却室70にて水スプレー72を用いて解体作業可能な温度まで焙焼済み電池パック11を冷却する。さらに、冷却された焙焼済み電池パック11を、開閉扉52dを開状態にして、次工程の解体・分別工程に搬送する。
[解体・分別工程]
次に、図1に示す焙焼された電池パックを解体し(S112)、単電池と単電池以外の部品とに分別する工程(S114,S140)について、図4及び図5を用いて説明する。電池パックを解体せずそのまま焙焼することにより、各種部品に使用されている樹脂材料が熱分解により消滅する。これにより、焙焼後の電池パックを解体するためのボルト・ナットの取り外し工程を大幅に削減することができる。例えばニッケル水素電池からなる単電池は外装部分が樹脂により作製されており、この樹脂製外装は、外装に埋め込まれているナットをボルト締めすることによって電池パックと一体化される。したがって、焙焼により樹脂が消滅すると、ボルトを外さなくても単電池を容易に取り出せる。また、焙焼による短絡によって放電済みの電池パックは解体されると、図4に示すように、例えば、単電池12からなる組電池14と、単電池以外のシャフト15、ケースと下部プレートからなるケース由来スクラップ16、アルミ系スクラップ17、信号線や動力線由来の銅スクラップ18及び樹脂部品などの熱分解したあとの灰分を含む熱分解残渣19などとに分別される。
また、図5に示すように、焙焼済み電池パック11の解体により得られた組電池14の単電池12を、電池パック単位に纏めて、ベルトコンベア54を介して次工程の粉砕工程に搬送してもよい。これにより、後述する粉砕工程にて、一定量ずつ単電池12からなる組電池14を粉砕装置に投入できるので、後述するホッパーや定量フィーダを必要とせず、処理時間を短縮化できるとともに、電池パックのリサイクル装置構成をコンパクト化することができる。
[粉砕・洗浄篩い分け・選別回収工程]
次に、本実施の形態における分別された単電池を粉砕する工程(S116)と、粉砕された電池を洗浄し篩い分ける工程(S118)と、篩い分け後に篩下のスラリーを脱水して(正極及び負極に用いられた金属を回収する工程S120,S12)と、篩い分けの後に篩上の金属を磁石を用いて磁気分離してニッケルを含有する金属を回収する工程(S130,S132)とについて、図及び図を用いて説明する。
図6には、上記粉砕、洗浄篩い分け、選別回収工程を行うための選別装置の一例が示されている。図6に示すように、選別装置は、複数個の単電池12からなる組電池を投入するためのホッパー62と、例えば剪断破砕機からなる粉砕装置64と、粉砕装置64に一定量フィードするための定量フィーダ63と、振動篩装置74と、粉砕装置64において粉砕された粉砕物を振動篩装置74に搬送するベルトコンベア65と、振動篩装置74に投入された粉砕物を洗浄液により洗浄するスプレー69と、洗浄液と共に振動篩装置74のスクリーン76(「篩」ともいう)を通過した電池構成材料の正極及び負極金属材料を沈殿分離するための沈殿分離装置80と、振動篩装置74のスクリーン76上に残留した粒径の大きい金属固形物を磁石による磁気分離により分別する磁選機84とを有する。さらに、沈殿分離装置80内には、掻き出し装置81がその底部から側面にかけて設けられ、これにより沈殿分離装置80内に沈殿した電池構成材料の正極及び負極金属材料82が回収される。一方、沈殿分離装置80内には、フィルタ83が設けられ、フィルタ83を通過した洗浄液は、ポンプ68を介して、スプレー69より洗浄用洗浄液として噴射される。ここで、洗浄液は水であってもよい。また、振動篩装置74には、篩下物を取り出す取出口77と、篩上物を取り出す取出口78が設けられている。さらに、取出口78から取り出された金属固形物はベルトコンベア66により搬送され、この搬送過程で、上記磁選機により磁選される。
上記選別装置を用いた選別操作を以下に説明する。まず、ホッパー62内に焙焼済み単電池12からなる組電池を投入して、定量フィーダー63により定量しながら、一定量ずつ粉砕装置64に投入され、粉砕装置64にて例えば30mm以下程度に破砕する。次いで、粉砕された焙焼済みの単電池の粉砕物は、ベルトコンベア65により搬送され、振動篩装置74に投入される。振動篩装置74内のスクリーン76上の粉砕物に、スプレー69により例えば水からなる洗浄液がスプレーされ、粉砕物が洗浄される。ここで、スクリーン76の目は、例えば5mmから10mmに設定しておくことにより、スクリーン76を洗浄液とともに通過した微小粒子の正極及び負極金属材料は、取出口77を介して沈殿分離装置80に投入され、その後静置分離されて、比重の大きい正極及び負極金属材料を沈降させ、掻き出し装置81を用いて、正極及び負極金属材料82が回収される。一方、スプレー69のスプレーの後、振動篩装置74のスクリーン76上に残留した金属固形物は、取出口78を介してベルトコンベア66に投下され、ベルトコンベア66上にて、磁選機84により、相対的に磁化力の強い鉄分リッチ金属成分85と、相対的に磁化力の弱いニッケル分リッチ金属成分86とに選別される。なお、沈殿分離装置80からフィルタ83を介して振動篩装置74にスプレーされる洗浄液は、適宜、図示しない給水装置により給水され、またpH調整されて、一定の条件を維持するようにして循環されている。
回収されたニッケル分リッチ金属成分86は、本実施の形態の焙焼工程にて、非酸化性雰囲気又は還元雰囲気下で電池パック内の金属類が焙焼されるため、電極材料の発泡ニッケルをほぼ金属ニッケルとして回収することができる。したがって、得られた金属ニッケルは、水酸化ニッケル製造原料などの電池原料に再利用することができる。また、回収された鉄分リッチ金属成分85は、ステンレス原料として価値を有する。
一方、回収された正極及び負極金属材料82は、希土類金属などのレアメタルが濃縮されており、不純物としての鉄分の含有量が少なく、酸溶解等の精製プロセスにて容易に純度の高いレアメタルを得ることができる。
図7には、上記粉砕、洗浄篩い分け、選別回収工程を行うための選別装置の他の例が示されている。なお、図6に示す選別装置と同一の構成要素には、同一の符号を付しその説明を省略する。図7に示す選別装置は、図6に示す振動篩装置74と沈殿分離装置80を用いることなく、直接粉砕装置64からの粉砕物を選別水槽79に投入する構成を有し、さらに、選別水槽79は、選別水槽79の底部から側面に設けられた沈降物取出コンベア87と撹拌装置92を有する。さらに、図7に示す選別装置は、沈降物取出コンベア87により選別水槽79より取り出したスラリーを粒径別に分別する回転篩88と、選別水槽79のスラリーをくみ出すポンプ68と、ポンプ68によりくみ出されたスラリーを脱水する脱水機90とを有する。
図7に示す選別装置用いた選別操作を以下に説明する。まず、ホッパー62内に焙焼済み単電池12からなる組電池を投入して、定量フィーダー63により定量しながら、一定量ずつ粉砕装置64に投入され、粉砕装置64にて例えば30mm以下程度に破砕する。次いで、粉砕された焙焼済みの単電池の粉砕物は、ベルトコンベア65により搬送され、選別水槽79に投入される。選別水槽79内のスラリーは、常時又は間歇的に攪拌装置92により撹拌される。そして、比較的比重の大きい粒子が選別水槽79内に沈降してゆき、この沈降物を含むスラリーは沈降物取出コンベア87により回転篩88に投入される。回転篩88では、粒径の大きい金属固形物が篩上に残留し、一方、粒径の小さい粒子を含むスラリーは回転篩88の網目(例えば3〜10mm)を通過し、この通過したスラリーは再度選別水槽79に戻される。なお、回転篩88上に、回転篩88に水などの洗浄水をスプレーするためのスプレー装置を設けてもよい。これにより、金属固形物とスラリーとをより精度よく分別することができる。また、選別水槽79内のスラリーは、ポンプ68を介して脱水機90に送られ、脱水機90において、ケーキ89と洗浄水(例えば水)とに分離される。ケーキ89は、電池構成材料の正極及び負極金属材料であり、この正極及び負極金属材料は、希土類金属などのレアメタルが濃縮されたものであって、不純物としての鉄分の含有量が少なく、酸溶解等の精製プロセスにて容易に純度の高いレアメタルを得ることができる。
また、回転篩88の篩上に残留した金属固形物は、ベルトコンベア66に投下され、ベルトコンベア66上にて、磁選機84により、相対的に磁化力の強い鉄分リッチ金属成分85と、相対的に磁化力の弱いニッケル分リッチ金属成分86とに選別される。回収されたニッケル分リッチ金属成分86は、本実施の形態の焙焼工程にて、非酸化性雰囲気又は還元雰囲気下で電池パック内の金属類が焙焼されるため、電極材料の発泡ニッケルをほぼ金属ニッケルとして回収することができる。したがって、得られた金属ニッケルは、水酸化ニッケル製造原料などの電池原料に再利用することができる。また、回収された鉄分リッチ金属成分85は、ステンレス原料として価値を有する。
本発明の電池パックのリサイクル方法及び電池パックのリサイクル装置は、電池パックの用途であれば、いかなる用途にも有効であるが、特に自動車部品としての電池パックのリサイクルに供することができる。
本実施の形態電池パックのリサイクル方法の一例を示すフロー図である。 本実施の形態の焙焼装置の一例の構成を説明する概略模式図である。 本実施の形態の焙焼装置の他の例の構成を説明する概略模式図である。 本実施の形態の焙焼後の電池パック解体後の構成の一例を説明する図である。 本実施の形態における焙焼後の組電池単位でも粉砕工程の搬送の一例を説明する図である。 本実施の形態の選別装置の構成の一例を説明する図である。 本実施の形態の選別装置の構成の他の例を説明する図である。 電池パックの構成の一例を説明する概略模式図である。
10 電池パック、12 単電池、14 組電池、20 1次燃焼室、22 火格子、24,34 温度センサ、26,36 加熱バーナー、28,38 バーナー制御装置、30 2次燃焼室、40 煙道、100 焙焼装置。

Claims (8)

  1. 複数の単電池を直列接続してなる組電池と前記組電池を制御する制御部とを含み、樹脂製部品を有する電池パックをリサイクルする方法であって、
    充電状態の組電池を収容した前記電池パックをそのまま焙焼する工程と、
    電池パックの焙焼時に発生した未燃焼分の熱分解ガスを完全燃焼させる完全燃焼工程と、
    を有し、
    前記焙焼する工程における焙焼温度は、樹脂製部品を形成する樹脂の炭化温度以上で且つ前記電池パックの金属部品の融点以下であり、非酸化性雰囲気下又は還元雰囲気下で前記電池パック内の組電池を焙焼することを特徴とする電池パックのリサイクル方法。
  2. 請求項1に記載の電池パックのリサイクル方法において、
    さらに、焙焼された電池パックを単電池と単電池以外の部品とに分別する工程を有することを特徴とする電池パックのリサイクル方法。
  3. 請求項2に記載の電池パックのリサイクル方法において、
    さらに、分別された単電池を粉砕する工程を有することを特徴とする電池パックのリサイクル方法。
  4. 請求項3に記載の電池パックのリサイクル方法において、
    さらに、粉砕された電池を洗浄し篩い分ける工程を有することを特徴とする電池パックのリサイクル方法。
  5. 請求項4に記載の電池パックのリサイクル方法において、
    さらに、篩い分けの後に篩上の金属を磁石を用いて磁気分離してニッケルを含有する金属を回収する工程を有することを特徴とする電池パックのリサイクル方法。
  6. 請求項5に記載の電池パックのリサイクル方法において、
    さらに、篩い分け後に篩下のスラリーを脱水して正極及び負極に用いられた金属を回収する工程を有することを特徴とする電池パックのリサイクル方法。
  7. 請求項6に記載の電池パックのリサイクル方法において、
    前記負極に用いられた金属が希土類金属であることを特徴とする電池パックのリサイクル方法。
  8. 複数の単電池を直列接続してなる組電池と前記組電池を制御する制御部とを含み、樹脂製部品を有する電池パックをリサイクルする装置であって、
    充電状態の組電池を収容した前記電池パックをそのまま焙焼する焙焼装置と、
    電池パックの焙焼時に発生した未燃焼分の熱分解ガスを完全燃焼させる2次燃焼室と、
    焙焼された電池パックを単電池と単電池以外の部品とに分別する分別手段と、
    分別された単電池を粉砕する粉砕装置と、
    粉砕された電池を篩い分ける篩装置と、
    前記篩装置の篩上にある金属を磁石を用いて磁気分離する磁選機と、
    前記篩装置の篩下にある正極及び負極に用いた金属を回収する回収装置と、
    を有し、
    前記焙焼装置の焙焼温度は、樹脂製部品を形成する樹脂の炭化温度以上で且つ前記電池パックの金属部品の融点以下に制御され、前記焙焼装置は、非酸化性雰囲気下又は還元雰囲気下で前記電池パック内の組電池を焙焼することを特徴とする電池パックのリサイクル装置。
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