JP5116421B2 - 制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

この発明は、移動体の駆動源に電圧を供給する供給元から、電圧が供給されることにより起動ならびに動作する、移動体に搭載された制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体には限られない。
従来、車両のエンジンを始動するときには、クランキングがおこなわれる。クランキングとは、エンジン制御装置のマイコンが、始動スイッチのオンを検知して、駆動回路にスタータリレーをオンさせて、バッテリからの電圧をスタータへ供給することである。これによって、スタータを動作させて、車両のエンジンを始動させることができる。
一方、バッテリのエンジン始動時のスタータへの電圧供給により、車両においては、車載器へ供給される電圧が、ごくわずかな時間に急激に低下をする。つまり、エンジン始動時にはバッテリからスタータへ大電流が供給されるため、スタータに電圧を供給する時点において、アクセサリ電源スイッチのオンにより既にバッテリから電圧が供給されているナビゲーション装置のような車載器へ供給される電圧が急激に低下する。この電圧降下によりナビゲーション装置のような車載器においては、車両のエンジン起動が停止されたと認識して、自機器の起動または動作を中断させる処理をおこなう。そして、エンジンが始動され、通常の電圧がバッテリから供給されると、自機器の再起動をおこなう。このようなことは、たとえば、アイドリングストップ機能を備えた車両などで、頻繁に起こる可能性がある。アイドリングストップ機能は、車両が走行していない場合に、ある一定の条件が整えばエンジンを一時的に未稼働状態にして、再び自動的に稼働させる機能である。
なお、下記特許文献1では、車両のエンジン制御装置において、エンジンの始動スイッチとスタータリレーの間に、ノーマルクローズ型リレーを備え、そのノーマルクローズ型リレーをオン/オフさせる回路を駆動回路とは別に備えることが提案されている。このエンジン制御装置によれば、当該エンジン制御装置に供給される電圧が低下し、当該マイコンが動作を停止して駆動回路によりスタータリレーをオンさせることができなくなっても、当該別の駆動回路の作用により始動スイッチがオンならばスタータリレーがオンし続けるため、エンジンの始動を継続して実施することができる。
特開2005−16388号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、エンジン制御装置に供給される電圧が低下し、当該エンジン制御装置のマイコンが動作を停止してもエンジンの始動を継続して実施することができるが、ナビゲーション装置のような車載器に供給される電圧の低下までは考慮されていない。上述した特許文献1の技術では、エンジンの始動スイッチがオンならばスタータリレーはオンし続けるが、バッテリからスタータへ大電流が供給されることによりナビゲーション装置のような車載器に供給される電圧は急激に低下する。よって、当該車載器は、車両のエンジン起動が停止されたと認識して、車載器の起動または動作を中断し、その後、エンジンが始動され、安定した電圧が供給されると再起動のための初期化をおこなう。そうすると、たとえば、ナビゲーション装置のような初期起動に時間のかかる車載器の場合、たとえば、アイドリングストップをおこなうたびに、利用者はその初期起動が完了するのを待たなければならない。つまり、ナビゲーション装置のような車載器を利用する利用者にとって、決して使い勝手がよいものとはいえないという問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる制御装置は、移動体のバッテリから電圧が供給されることにより、中央演算処理部が自装置の起動ならびに当該自装置全体の動作を制御する制御装置において、前記中央演算処理部は、前記バッテリから電圧が供給されている状態において、当該バッテリから電圧が供給されて始動する前記移動体の駆動源が停止状態か否かを判断する停止判断手段と、前記停止判断手段によって前記移動体の駆動源が停止状態であると判断された場合、前記バッテリから前記中央演算処理部に供給される電圧を、当該駆動源の始動時の電圧低下によっても当該中央演算処理部が処理を続けることのできる動作保証電圧に切り替える切替手段と、前記中央演算処理部に接続され、前記動作保証電圧でも動作可能な機能部のうち、動作中の機能部があるか否かを判断する機能判断手段と、前記機能判断手段によって動作中であると判断された機能部の動作を続けさせて、他の機能部の動作を停止する機能制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項12の発明にかかる制御方法は、移動体のバッテリから電圧が供給されることにより、中央演算処理部が自装置の起動ならびに当該自装置全体の動作を制御する制御装置における制御方法において、前記バッテリから電圧が供給されている状態において、当該バッテリから電圧が供給されて始動する前記移動体の駆動源が停止状態か否かを判断する停止判断工程と、前記停止判断工程によって前記移動体の駆動源が停止状態であると判断された場合、前記バッテリから前記中央演算処理部に供給される電圧を、当該駆動源の始動時の電圧低下によっても処理を続けられる動作保証電圧に切り替える切替工程と、前記中央演算処理部に接続され、前記動作保証電圧でも動作可能な機能部のうち、動作中の機能部があるか否かを判断する機能判断工程と、前記機能判断工程によって動作中であると判断された機能部の動作を続けさせて、他の機能部の動作を停止する機能制御工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項13の発明にかかる制御プログラムは、請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項14の発明にかかる記録媒体は、請求項13に記載の制御プログラムをコンピュータに読み取り可能な状態で記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
(制御装置の機能的構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる制御装置100の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる制御装置の機能的構成を示すブロック図である。図1において、制御装置100は、機能部101と、停止情報取得部102と、燃料検出部103と、速度検出部104と、電圧検出部105と、移動体情報取得部106と、中央演算処理部110と、を備えている。
制御装置100は、図示しない移動体のバッテリから電圧が供給されることにより、後述する中央演算処理部110が自装置の起動ならびに自装置全体の動作を制御する。また、その中央演算処理部110は、移動体のバッテリから供給される電圧により自装置の起動ならびに動作の制御をおこなうが、当該中央演算処理部110における後述する機能制御部114は、動作保証電圧でも後述する機能部101の動作を制御可能とする。動作保証電圧は、移動体の駆動源の始動時に制御装置100へ供給される電圧が急激に低下された場合でも中央演算処理部110における機能制御部114が処理を続けることのできる電圧であり、具体的には、たとえば、5V程度である。また、動作保証電圧によって制御装置100を動作させるモードを、低電圧モードとする。ここで、制御装置100は、移動体のバッテリから供給される電圧に依存して中央演算処理部110が起動ならびに動作を制御する装置であり、具体的には、移動体に搭載されたナビゲーション機器、ステレオ機器、テレビ機器、PC機器などが一例としてあげられる。
機能部101は、中央演算処理部110に接続され、動作保証電圧でも動作可能であり、制御装置100の備えるそれぞれの機能を1つまたは複数の機能部101によっておこなう。機能部101は、具体的には、CD/MD再生機能、DVD再生機能、MSV(ミュージックサーバ)再生機能、テレビ放送/ラジオ放送出力機能、電話機のハンズフリー機能、ナビゲーション機能などをおこなう。MSVは、複数の楽曲情報を記録する、たとえば、ハードディスク等の記録部(不図示)である。
機能部101がナビゲーション機能である場合には、具体的には、地図情報および画像情報を表示する表示機能や、音声情報を増幅させる音声増幅機能などである。ここで、地図情報、画像情報および音声情報は、図示しない記憶部に記憶されていてもよい。地図情報は、ノードおよびリンクからなる道路ネットワークデータと、施設や道路その他地形(山、川、土地)に関するフィーチャを用いて描画される画像データとを含んでいる。地図情報は、文字情報、施設の名称や住所などの情報、道路や施設の画像などを含んでいてもよい。
停止情報取得部102は、移動体の駆動源の停止状態に関する情報を取得する。停止情報取得部102は、たとえば、移動体の駆動源が停止しているという情報を移動体から取得する。具体的には、たとえば、イグニッションスイッチ(移動体の駆動源にバッテリから電圧を供給させるためのスイッチ)がオフ状態(主として、アクセサリ電源スイッチ(制御装置にバッテリから電圧を供給するためのスイッチ)がオン状態でイグニッションスイッチがオフ状態)の位置にある場合に、移動体の駆動源の停止状態に関する情報を検出する。なお、一般的にイグニッションスイッチのオン、オフに限ることなく、アクセサリ電源スイッチがオンの場合には制御装置100にバッテリから電圧が供給され、当該制御装置100が起動ならびに動作可能な状態となる。移動体の駆動源の始動は、アクセサリ電源スイッチがオン、かつイグニッションスイッチがオンの状態でおこなわれる。そして、イグニッションスイッチがオンの状態からスタータされるときに制御装置100に供給される電圧が急激に低下することとなる。
燃料検出部103は、移動体の駆動源によって消費される燃料の消費量を検出する。移動体の駆動源によって消費される燃料は、具体的には、たとえば、ガソリンや軽油である。燃料検出部103は、具体的には、たとえば、ガソリンメータなどの出力値から燃料の消費量を検出する。速度検出部104は、移動体の移動速度を検出する。速度検出部104は、具体的には、たとえば、車速センサや加速度センサなどの出力値から移動体の移動速度を検出する。なお、この検出は、たとえば、主としてアクセサリ電源スイッチがオンされている状態、すなわち、バッテリから電源が供給されている状態においておこなわれる。
電圧検出部105は、バッテリの電圧値が所定値より低いか否かを検出する。電圧検出部105は、具体的には、たとえば、電圧センサや検波器などの出力値からバッテリの電圧が所定値より低いか否かを検出する。ここで、所定値は、駆動源が停止状態の場合のバッテリの電圧値である。所定値は、具体的には、たとえば、あらかじめ定められた値でもよいし、図示しない記憶部に駆動源が停止状態のときのバッテリの電圧値を記憶しておき、その平均値もしくはその最小値としてもよい。なお、この電圧検出部105で検出するバッテリの電圧値は、移動体の駆動源が停止しているか否かの判断に用いるための電圧値であり、原則として、制御装置100に供給される後述する通常電圧または前述した動作保証電圧とは別の電圧値が判断基準とされる。なお、この検出は、たとえば、主としてアクセサリ電源スイッチがオンされている状態、すなわち、バッテリから電源が供給されている状態においておこなわれる。
移動体情報取得部106は、移動体に関する情報を取得する。移動体に関する情報は、具体的には、たとえば、移動体の搭乗扉の開閉動作に関する情報、移動体の駆動源を操作するキーが取り外されたか否かに関する情報、移動体の現在地点の位置情報および該移動体の目的地点の位置情報などである。移動体の現在地点の位置情報は、たとえば、GPS衛星からのGPS信号に加えて、移動体の挙動を検出する加速度センサや車速センサからの出力値に応じて取得される情報である。
中央演算処理部110は、制御装置100の全体を制御する。中央演算処理部110は、具体的には、たとえば、CPUである。中央演算処理部110は、停止判断部111と、切替部112と、機能判断部113と、機能制御部114と、計時部115と、電源制御部116と、を備えている。
停止判断部111は、バッテリから電圧が供給されている状態において、バッテリから電圧が供給されて始動する移動体の駆動源が停止状態か否かを判断する。ここで、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態と判断された場合でも、アクセサリ電源スイッチがオンの状態であれば、バッテリから中央演算処理部110に電圧が供給される。換言すれば、制御装置100は、移動体の駆動源が停止状態の場合にも、動作することができる。停止判断部111は、たとえば、停止情報取得部102によって移動体の駆動源の停止状態に関する情報を取得した場合、移動体の駆動源が停止状態であると判断する。また、停止判断部111は、燃料検出部103によって燃料の消費量がゼロであることを検出し、かつ、速度検出部104によって移動体の速度がゼロであることを検出した場合、移動体の駆動源が停止状態であると判断する。さらに、停止判断部111は、電圧検出部105によってバッテリの電圧値が所定値より低いことが検出された場合、移動体の駆動源が停止状態であると判断する。
切替部112は、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断された場合、バッテリから中央演算処理部110に供給される電圧を、該駆動源の始動時の急激な電圧低下によっても中央演算処理部110が処理を続けることのできる動作保証電圧に切り替える。また、切替部112は、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態ではないと判断された場合、バッテリから中央演算処理部110に供給される電圧を通常電圧に切り替える。通常電圧は、移動体の駆動源が駆動しているときに、制御装置100へ供給される電圧であり、具体的には、たとえば、移動体が車両の場合、12V程度である。
機能判断部113は、中央演算処理部110に接続され、動作保証電圧でも動作可能な機能部101のうち、動作中の機能部101があるか否かを判断する。機能判断部113は、具体的には、CD/MD再生機能、DVD再生機能、MSV(ミュージックサーバ)再生機能、テレビ放送/ラジオ放送出力機能、携帯電話のハンズフリー機能、ナビゲーション機能などのうち、どの機能をおこなっているかを判断する。さらに、これらの機能をおこなうために用いる機能部101を特定してもよい。
機能制御部114は、機能判断部113によって動作中であると判断された機能部101の動作を続けさせて、他の機能部101の動作を停止する。機能制御部114は、具体的には、機能判断部113によって音声情報が出力中であると判断された場合、音声出力に関する機能部101を制御して、音声情報の出力を続けさせる。具体的には、たとえば、移動体の駆動源が停止状態になる前にCD/MD再生機能がおこなわれていた場合、CD/MDを再生するために用いる機能部101を制御して、移動体の駆動源が停止状態になった後(アクセサリ電源スイッチはオン状態)でもCD/MDの再生を継続させる。この場合、表示画面など、CD/MDを再生するために用いない機能部101を動作させず、これらに電圧を供給しない。
また、機能制御部114は、機能判断部113によって画像情報を表示画面へ出力中であると判断された場合、画像処理に関する機能部101を制御して、表示画面への出力を続けさせる。具体的には、たとえば、ナビゲーション機能をおこなうために用いる機能部101を制御して、移動体の駆動源が停止状態になった後もナビゲーション画面への出力を続けさせる。この場合、音声増幅器など、ナビゲーション機能をおこなうために用いない機能部101を動作させず、これらに電圧を供給しない。
また、移動体の駆動源が停止状態の場合は、当該駆動源の動作音がしない。したがって、機能制御部114は、機能部101を制御して、出力される音量を小さく設定させてもよい。具体的には、移動中の騒音値と、移動体の駆動源が停止状態の場合の騒音値と、を測定し比較する。そして、これら騒音値の差分の値だけ音量を小さく設定させる。また、機能制御部114は、機能部101を制御して、出力される音量を移動体近傍の天気に応じた設定に変更させてもよい。具体的には、気象情報と連動させることで、雨天の場合は、晴天のときよりも音量を大きく設定させる。また、それぞれの機能に応じて異なる大きさの音量を設定させてもよい。
計時部115は、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられたときから、所定時間以上経ったか否かを計時する。所定時間は、たとえば、継続される機能によって異なっていてもよい。具体的には、テレビ放送出力機能の場合、番組表と連動させて、放送中の番組が終了するまでを所定時間とする。また、CD/MD再生機能、MSV再生機能の場合、再生中の楽曲や楽曲リストが終了するまでを所定時間としてもよい。また、計時部115によって所定時間以上経ったと計時された場合、図示しない報知部などにより利用者に所定時間以上経った旨を報知してもよい。具体的には、たとえば、「○○秒後に電源を切ります。」と、表示画面に表示したり、スピーカから出力したりする。
電源制御部116は、計時部115によって所定時間以上経ったと計時された場合、自装置の電源をオフにする。また、電源制御部116は、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によって移動体の搭乗扉の開扉動作に関する情報が取得された場合、自装置の電源をオフにする。具体的には、電源制御部116は、移動体の扉が開かれた場合、利用者が移動体から降りたと判断し、制御装置100の電源をオフにする。
また、電源制御部116は、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によってキーが取り外されたことに関する情報が取得された場合、自装置の電源をオフにする。具体的には、電源制御部116は、移動体の駆動源を操作するキーが取り外された場合、利用者が移動体から降りるためであると判断し、制御装置100の電源をオフにする。
さらに、電源制御部116は、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によって取得された移動体の現在地点が、該移動体の目的地点の近傍の場合、自装置の電源をオフにする。具体的には、電源制御部116は、移動体の現在地点が目的地点の近傍の場合、移動体が目的地点に到着したと判断し、制御装置100の電源をオフにする。
(制御装置の制御処理手順)
つぎに、制御装置100の制御処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかる制御装置の制御処理手順を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、停止情報取得部102によって、アクセサリ電源スイッチがオンの状態における、移動体の駆動源の停止状態に関する情報を取得する(ステップS201)。また、燃料検出部103によって移動体の駆動源によって消費される燃料の消費量を検出する(ステップS202)。さらに、速度検出部104によって移動体の移動速度を検出する(ステップS203)。
また、電圧検出部105によってバッテリの電圧が所定値より低いか否かを検出する(ステップS204)。そして、ステップS201と、ステップS202およびステップS203と、ステップS204と、の少なくともいずれかの処理によって得られた情報から、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態か否かを判断する(ステップS205)。ステップS205において移動体の駆動源が停止状態ではないと判断された場合(ステップS205:No)、切替部112によってバッテリから中央演算処理部110に供給される電圧を通常電圧に切り替えて(ステップS206)、ステップS201に戻り、以降の処理を繰り返しおこなう。
ステップS205において移動体の駆動源が停止状態か否かの判断は、たとえば、ステップS201において移動体の駆動源に関する情報を取得した場合、ステップS202において検出された燃料の消費量がゼロであり、かつ、ステップS203において検出された移動体の移動速度がゼロである場合、ステップS204においてバッテリの電圧が所定値より低いことが検出された場合、移動体の駆動源が停止状態であると判断する。ここで、ステップS201と、ステップS202およびステップS203と、ステップS204と、は少なくともいずれかの処理がおこなわれればよい。
ステップS205において移動体の駆動源が停止状態であると判断された場合(ステップS205:Yes)、中央演算処理部110に接続され、動作保証電圧でも動作可能な機能部101のうち、機能判断部113によって、動作中の機能部101があるか否かを判断する(ステップS207)。ステップS207において判断された判断結果に応じて、機能制御部114によって機能部101を制御する(ステップS208)。ステップS208において機能部101に対する制御は、ステップS207において動作中であると判断された機能部101の動作を続けさせて、他の機能部101の動作を停止する。
そして、切替部112によってバッテリから中央演算処理部110に供給される電圧を、移動体の駆動源の始動時の電圧低下によっても中央演算処理部110が処理を続けることのできる動作保証電圧に切り替える(ステップS209)。つぎに、移動体情報取得部106によって移動体に関する情報を取得する(ステップS210)。移動体に関する情報は、具体的には、移動体の搭乗扉の開閉動作に関する情報、移動体の駆動源を操作するキーが取り外されたか否かに関する情報、移動体の現在地点の位置情報および移動体の目的地点の位置情報などである。
つぎに、ステップS210において取得された移動体に関する情報から、自装置の電源をオフにするか否かを判断する(ステップS211)。ステップS211において自装置の電源をオフにするか否かの判断は、たとえば、ステップS210において、移動体の搭乗扉の開扉動作に関する情報が取得された場合、キーが取り外されたことに関する情報が取得された場合、移動体の現在地点が、移動体の目的地点の近傍の場合などに、電源をオフにすると判断する。
ステップS211において、電源をオフにしないと判断された場合(ステップS211:No)、計時部115によって、ステップS209において動作保証電圧に切り替えられたときから、所定時間以上経ったか否かを計時する(ステップS212)。ステップS212において所定時間以上経ったことが計時されない場合(ステップS212:No)、ステップS201に戻り、以降の処理を繰り返しおこなう。
一方、ステップS211において電源をオフにすると判断された場合(ステップS211:Yes)、または、ステップS212において所定時間以上経ったことが計時された場合(ステップS212:Yes)、電源制御部116によって自装置の電源をオフにして(ステップS213)、一連の処理を終了する。
なお、図2のフローチャートにおいては、ステップS211:Yesにおいて電源をオフにすると判断された場合、または、ステップS212:Yesにおいて所定時間以上経ったと計時された場合、ステップS213に進み電源をオフにするとしているが、これに限るものではない。たとえば、電源をオフにする前に、利用者に報知してもよい。具体的には、「○○秒後に電源を切ります。」と、表示画面に表示したり、スピーカから出力したりする。
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS208において機能部101を制御するとしているが、これに限るものではない。具体的には、たとえば、ステップS207において動作中の機能部101がないと判断された場合、中央演算処理部110のみの動作を続けさせて、機能部101の動作を停止してもよい。
上述したように、本実施の形態の制御装置100によれば、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断された場合、切替部112によってバッテリから中央演算処理部110に供給される電圧を、該駆動源の始動時の電圧低下によっても中央演算処理部110が処理を続けることのできる動作保証電圧に切り替えることができる。したがって、移動体の駆動源の始動時のクランキングによる電圧低下が発生しても、制御装置の動作を停止することなく継続させることができるため、駆動源の始動後に初期化をおこなわない。これによって、利用者は、移動体の駆動源を始動させるたびに再起動をおこなうことがないため、初期化にかかる時間を待たずに、制御装置を使用することができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、機能制御部114は、機能判断部113によって動作中であると判断された機能部101の動作を続けさせて、他の機能部101の動作を停止することができる。また、制御装置100は、機能制御部114による制御によって動作保証電圧でも動作可能となる。したがって、移動体の駆動源が停止され、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、制御装置100の備える楽曲再生機能やナビゲーション機能をおこなっている場合、低電圧モードに切り替えて、必要最低限の動作のみをおこなうことができる。これによって、移動体の駆動源の始動時のクランキングによる電圧低下の対処をしつつも、その急激な電圧低下により、走行中と比べて違和感のある音楽環境、ナビゲーション操作環境を形成することなく、走行中とほぼ同等な環境を維持することができるため、利用者に対して感じさせるストレスを低減できる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態ではないと判断された場合、切替部112によってバッテリから中央演算処理部110に供給される電圧を通常電圧に切り替えることができる。したがって、移動体の駆動源の稼働中は、クランキングによる電圧低下が起こらないため、通常の電圧に切り替え、自装置の備えるすべての機能を動作させることができる。これによって、利用者は、煩わしい操作をしなくても、低電圧モードを自動的に解除することができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、停止情報取得部102によって移動体の駆動源の停止状態に関する情報を取得した場合、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断する。したがって、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、移動体からの情報によって駆動源が停止状態であることを判断し、低電圧モードにすることができる。これによって、利用者は、自身で低電圧モードに切り替える操作をしなくても、移動体の駆動源が停止している場合、自動的に低電圧モードに切り替えさせることができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、燃料検出部103によって移動体の駆動源によって消費される燃料の消費量がゼロであることを検出し、かつ、速度検出部104によって移動体の速度がゼロであることを検出した場合、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断することができる。したがって、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、駆動源における燃料の消費量がなく、移動体が停止している場合、駆動源が停止状態であると判断することができる。これによって、利用者は、自身で低電圧モードに切り替える操作をしなくても、駆動源が停止している場合、自動的に低電圧モードに切り替えさせることができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、電圧検出部105によってバッテリの電圧値が所定値より低いことが検出された場合、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断することができる。したがって、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、移動体の駆動源が停止時の電圧の場合、当該駆動源が停止状態であると判断することができる。これによって、利用者は、自身で低電圧モードに切り替える操作をしなくても、駆動源が停止している場合、自動的に低電圧モードに切り替えさせることができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、機能判断部113によって音声情報が出力中であると判断された場合、機能制御部114によって音声出力に関する機能部101を制御して、音声情報の出力を続けさせることができる。したがって、移動体の駆動源が停止されたときに出力されていた音声情報を、低電圧モードにするときも中断することなく、そのまま続けさせることができる。これによって、たとえば、利用者は、楽曲等の音声情報を再生している途中で駆動源を停止し(アクセサリ電源スイッチがオンの状態)、その後駆動源を始動しても、楽曲等の音声情報を途切れることなく聴取することができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、機能判断部113によって画像情報を表示画面へ出力中であると判断された場合、機能制御部114によって画像処理に関する機能部101を制御して、表示画面への出力を続けさせることができる。したがって、移動体の駆動源が停止されたときに表示されていた表示画面を、低電圧モードにするときも表示を続けさせることができる。これによって、利用者は、表示画面に表示している途中で駆動源を停止し(アクセサリ電源スイッチがオンの状態)、その後駆動源を始動しても、表示画面の表示を途切れることなく視聴することができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられたときから、計時部115によって所定時間以上経ったことが計時された場合、電源制御部116によって自装置の電源をオフにすることができる。したがって、車両に搭載されたバッテリが切れる前に、制御装置への電源供給を停止することができる。これによって、利用者は、移動体のバッテリの充電がなくなることを防ぐことができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によって移動体の搭乗扉の開扉動作に関する情報が取得された場合、電源制御部116によって自装置の電源をオフにすることができる。したがって、移動体の搭乗扉が開いた場合、利用者が制御装置を利用していない可能性が高いと判断して、電源をオフにすることができる。これによって、利用者が制御装置を利用していない可能性が高い間は、バッテリの電力消費を抑え、バッテリの電力を長持ちさせることができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、電源制御手段は、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によってキーが取り外されたことに関する情報が取得された場合、電源制御部116によって自装置の電源をオフにすることができる。したがって、キーが取り外された場合、利用者が制御装置を利用していない可能性が高いと判断して、電源をオフにすることができる。これによって、利用者が制御装置を利用していない可能性が高い間は、バッテリの電力消費を抑え、バッテリの電力を長持ちさせることができる。
また、本実施の形態の制御装置100によれば、電源制御手段は、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によって取得された移動体の現在地点が、該移動体の目的地点の近傍の場合、電源制御部116によって自装置の電源をオフにすることができる。したがって、移動体の駆動源の停止した地点が、目的地点の近傍の場合、目的地点に到着し、利用者が制御装置を利用しなくなる可能性が高いと判断して、電源をオフにすることができる。これによって、利用者は、制御装置を利用していない可能性が高い間は、バッテリの電力消費を抑え、バッテリの電力を長持ちさせることができる。
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の制御装置100を実施した場合の一例について説明する。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、マイク309と、スピーカ310と、入力デバイス311と、映像I/F312と、ディスプレイ313と、通信I/F314と、GPSユニット315と、各種センサ316と、カメラ317と、を備えている。各構成部301〜317は、バス320によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、データ更新プログラムなどのプログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU301は、RAM303をワークエリアとして使用しながら、ROM302に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
また、光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
磁気ディスク305および光ディスク307に記録される情報の一例としては、地図情報や機能データが挙げられる。地図情報は、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを含んでおり、地区ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、道幅、進行方向、道路種別(高速道路、有料道路、一般道路など)などの情報が含まれている。
機能データは、地図上の施設の形状をあらわす3次元データ、当該施設の説明をあらわす文字データ、その他地図情報以外の各種のデータである。地図情報や機能データは、地区ごとあるいは機能ごとにブロック分けされた状態で記録されている。具体的には、たとえば、地図情報は、各々が、表示画面に表示された地図において所定の地区をあらわすように、地区ごとにブロック分けすることができる状態で記録されている。また、たとえば、機能データは、各々が、1つの機能を実現するように、機能ごとに複数にブロック分けすることができる状態で記録されている。
また、機能データは、上述した3次元データや文字データに加えて、経路探索、所要時間の算出、経路誘導などを実現するプログラムデータなどの機能を実現するためのデータである。地図情報および機能データは、それぞれ、地区ごとあるいは機能ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。
磁気ディスク305および光ディスク307に記録される情報の一例としては、楽曲情報がある。楽曲情報には、タイトル名称や著作者名などのメタデ−タ、著作権ナンバーなどのID(IDentifier)、識別ナンバーなどが含まれる。また、磁気ディスク305および光ディスク307には、エンジン停止時のバッテリの電圧値が記録されていてもよい。
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。スピーカ310からは、所定の音声信号を音声I/F308内でD/A変換した音声が出力される。スピーカ310の数は、単数でも複数でもよい。また、各スピーカ310には、図示しないアンプがそれぞれ備えられていてもよい。この場合、音声I/F308によってアンプを制御して、各スピーカ310から音声情報を出力する。
また、ナビゲーション装置300の備えるそれぞれの機能に応じて、音声情報を出力するスピーカ310の数が異なっていてもよい。なお、マイク309から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録可能である。また、マイク309は、音声I/F308に接続された電話機などでもよい。この場合、利用者が電話機を保持しないハンズフリー機能によって通話可能であってもよい。
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか1つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。また、文字、数値、各種指示などの入力は、マイク309に受音された音声を認識することで入力されてもよい。
映像I/F312は、ディスプレイ313に接続される。映像I/F312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ313全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ313を制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ313には、上述した地図情報が、2次元または3次元に描画される。ディスプレイ313に表示された地図情報には、ナビゲーション装置300を搭載した車両の現在位置をあらわすマークなどを重ねて表示することができる。車両の現在位置は、CPU301によって算出される。
ディスプレイ313としては、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを用いることができる。ディスプレイ313は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。ディスプレイ313は、車両のダッシュボード付近のほか、車両の後部座席周辺などに設置するなどして、車両において複数設置されていてもよい。
通信I/F314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F314は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F314は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。
また、通信I/F314には、テレビ/ラジオチューナーが接続されていてもよい。テレビ/ラジオチューナーは、図示しないアンテナに接続され、アナログ放送波もしくはデジタル放送波を受信する。
GPSユニット315は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット315の出力情報は、後述する各種センサ316の出力値とともに、CPU301による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図情報上の1点を特定する情報である。
各種センサ316は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ316の出力値は、CPU301による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。また、各種センサ316は、電流計や電圧センサなどの、ナビゲーション装置300の各部に供給される電源に関する情報を検出する。ここで、電圧センサは、図示しないバッテリなどからの出力値に基づいて、車両のエンジンが未稼働か否かの判断に用いるための電圧値を検出する。
さらに、車両においては、バッテリのエンジン始動時(クランキング時)のセルモータへの電圧供給により、車載器へ供給される電圧が、ごくわずかな時間に急激な低下をする「瞬停」と呼ばれる現象が発生する。瞬停は、たとえば、アイドリングストップ機能を備えた車両などで、頻繁に起こる可能性がある。アイドリングストップ機能は、車両が走行していない場合に、ある一定の条件が整えばエンジンを一時的に未稼働状態にして、再び自動的に稼働させる機能である。なお、このアイドリングストップの際には、アクセサリ電源スイッチのみオンされた状態と同等の状態となり車載器への電圧はバッテリから供給されている。
カメラ317は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラ317によって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像I/F312を介して磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力する。また、カメラ317によって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像I/F312を介して磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力する。また、カメラ317は、赤外線カメラ機能を有しており、赤外線カメラ機能を用いて撮影された映像情報に基づいて車両内部に存在する物体の表面温度の分布を相対的に比較することができる。また、記録媒体に出力された映像は、上書き記録や保存がおこなわれる。
図1に示した制御装置100が備える機能部101、停止情報取得部102、燃料検出部103、速度検出部104、電圧検出部105、移動体情報取得部106、中央演算処理部110、停止判断部111、切替部112、機能判断部113、機能制御部114、計時部115、電源制御部116は、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
すなわち、実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302に記録されている制御プログラムを実行することにより、図1に示した制御装置100が備える機能を、図2に示した制御処理手順で実行することができる。
(ナビゲーション装置の備える各機能をおこなう処理部)
つぎに、本実施例にかかるナビゲーション装置300の備える各機能をおこなう処理部について説明する。図4は、本実施例にかかるナビゲーション装置の備える各機能をおこなう処理部について示した説明図である。本実施例においては、ナビゲーション装置300は、ナビゲーション機能、楽曲再生機能、ハンズフリー機能を備えていることとする。ナビゲーション機能は、目的地点までの誘導経路をディスプレイ313に表示する機能である。楽曲再生機能は、たとえば、CD、MD、ミュージックサーバなどに記録された楽曲を再生する機能である。ハンズフリー機能は、たとえば、ナビゲーション装置300に接続された電話機を用いて、ハンズフリーの状態で通話する機能である。また、ハンズフリー機能は、電話機を用いた通話のほかに、電話機を介してデータ通信をするデータ通信機能を備えていてもよい。
図4においては、ナビゲーション装置300の備える機能401と、各機能401を処理するための処理部402を示している。また、本実施例においては、音声I/F308には、4つのスピーカ310が接続され、各スピーカ310には、それぞれアンプが備えられている。たとえば、4chアンプは、4つのアンプのことを示し、4chアンプの電源をON(オン)にすることで、4つのスピーカ310から音声情報を出力させることができる。また、たとえば、1chアンプは、1つのアンプのことを示し、1chアンプの電源をONにすることで1つのスピーカ310から音声情報を出力させることができる。したがって、たとえば、音声I/F308に4つのスピーカ310が接続されている場合も、1chアンプの電源をONにすることで、4つのスピーカ310のうちの1つのスピーカ310から音声情報を出力させる。
図4に示すように、ナビゲーション機能を処理する処理部402は、ディスプレイ313である。また、楽曲再生機能を処理する処理部402は、4chアンプである。また、ハンズフリー機能を処理する処理部402は、1chアンプである。ここで、ハンズフリー機能をおこなう場合、車両に備えられたステアリングスイッチによる通信切断処理をおこなえる構成でもよい。また、ハンズフリー機能によって、データ通信をおこなう場合、アンプは使用しない構成でもよい。
なお、本実施例においては、ナビゲーション装置300は、ナビゲーション機能、楽曲再生機能、ハンズフリー機能を備えることとしているが、これに限るものではない。ナビゲーション装置300は、たとえば、DVD再生機能、テレビ放送出力機能、ラジオ放送出力機能などを備えていてもよい。
(ナビゲーション装置の処理の内容)
つぎに、図5を用いてナビゲーション装置300の処理の内容について説明する。図5は、本実施例にかかるナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、まず、車両のイグニッションスイッチがオフ状態か否かを判断する(ステップS501)。ステップS501においては、車両のアクセサリ電源スイッチはオン状態であるとする。
つぎに、ステップS501においてエンジンの停止状態を検出していないと判断された場合(ステップS501:No)、ガソリンの消費量がゼロか否かを判断する(ステップS502)。ステップS502においてガソリンの消費量がゼロであると判断された場合(ステップS502:Yes)、車両速度がゼロか否かを判断する(ステップS503)。ステップS502においてガソリンの消費量がゼロであると判断されなかった場合(ステップS502:No)、または、ステップS503において車両速度がゼロであると判断されなかった場合(ステップS503:No)、車両がアイドリングストップ状態か否かを判断する(ステップS504)。ステップS503およびステップS504においては、たとえば、ガソリンの消費量または車両速度が取得できない場合、ガソリンの消費量がゼロまたは車両速度がゼロであると判断されないこととする。
ステップS504においてアイドリングストップ状態か否かの判断は、たとえば、車両の現在地点がアイドリングストップ推奨地点の場合、車両の現在地点が駐車場の場合に、アイドリングストップ状態であると判断する。アイドリングストップ推奨地点か否かの判断は、具体的には、たとえば、カメラ317によって車両前方の状況を撮影し、撮影された映像に赤色灯を点灯した信号機が認識された場合、アイドリングストップ推奨地点であると判断する。また、車両に備えられたハザードランプが点灯中の場合、車両に接続された電話機がハンズフリー動作中の場合、アイドリングストップ状態であると判断してもよい。
つぎに、ステップS504においてアイドリングストップ状態ではないと判断された場合(ステップS504:No)、バッテリ電圧が所定値より低いか否かを判断する(ステップS505)。ここで、バッテリ電圧の所定値は、エンジン未稼働時のバッテリの電圧値を磁気ディスク305または光ディスク307に記録しておき、その平均値もしくはその最小値を所定値としてもよい。
ステップS505においてバッテリ電圧が所定値より低いと判断されなかった場合(ステップS505:No)、車両のエンジンが駆動状態であると判断する(ステップS506)。そして、ナビゲーション装置300に供給する電圧を通常電圧にして(ステップS507)、ステップS501に戻り、以降の処理を繰り返しおこなう。通常電圧は、車両のエンジンが稼働時にナビゲーション装置などの車載器に供給される電圧である。一般的には、通常電圧は12Vである。
一方、ステップS501においてエンジンの停止状態を検出した場合(ステップS501:Yes)、ステップS503において車両速度がゼロであると判断された場合(ステップS503)、ステップS504においてアイドリングストップ状態であると判断された場合(ステップS504:Yes)、ステップS505においてバッテリ電圧が所定値より低いと判断された場合(ステップS505:Yes)、車両のエンジンが停止状態であると判断する(ステップS508)。ステップS508においては、車両のアクセサリ電源スイッチはオン状態であるとする。
そして、ナビゲーション装置300を低電圧モードにする(ステップS509)。また、低電圧モードについては、図6において詳細に説明するが、クランキング時でもCPU301の動作が保証される動作保証電圧でナビゲーション装置300を動作させるモードである。ここで、動作保証電圧は、具体的には、たとえば、5V程度である。このように、本実施例にかかるナビゲーション装置300は、通常電圧またはエンジン未稼働時にアクセサリ電源から供給される電圧より低い電圧においても動作することができる。
つぎに、車両のドアが開かれたか否かを判断する(ステップS510)。ステップS510において車両のドアが開かれていない場合(ステップS510:No)、車両のエンジンを操作するキーが取り外されたか否かを判断する(ステップS511)。ステップS511においてキーが取り外されていない場合(ステップS511:No)、車両の現在地点が目的地点の近傍か否かを判断する(ステップS512)。
ステップS512において目的地点の近傍ではない場合(ステップS512:No)、ステップS509においてナビゲーション装置300を低電圧モードにしてから所定時間以上経ったか否かを判断する(ステップS513)。ステップS513において所定時間は、たとえば、あらかじめ利用者によって設定された時間でもよいし、たとえば、ナビゲーション装置300において楽曲を再生中の場合は、再生されている楽曲、もしくは再生されている楽曲再生リストが終了するまででもよい。また、所定時間は、ナビゲーション装置300において電話機がハンズフリー動作中の場合、ハンズフリー動作が終了するまででもよい。ステップS513において所定時間以上経っていない場合(ステップS513:No)、ステップS501に戻り、以降の処理を繰り返しおこなう。
一方、ステップS510においてドアが開かれた場合(ステップS510:Yes)、ステップS511においてキーが取り外された場合(ステップS511:Yes)、ステップS512において目的地点の近傍の場合(ステップS512:Yes)、ステップS513において所定時間以上経った場合(ステップS513:Yes)、ナビゲーション装置300の電源をOFFにして(ステップS514)、一連の処理を終了する。
このように、本実施例におけるナビゲーション装置300は、車両のエンジンが稼働している場合、通常電圧で動作し、車両のエンジンが停止状態の場合、クランキングによる電圧降下によってCPU301が動作不能にならないように、クランキングしたときでもCPU301の動作が保証される動作保証電圧で動作する。
(ナビゲーション装置の低電圧モード処理の内容)
つぎに、図6を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置300の低電圧モード処理の内容について説明する。図6は、本実施例にかかるナビゲーション装置の低電圧モード処理の内容について示したフローチャートである。図6においては、まず、楽曲再生機能によって楽曲を再生中か否かを判断する(ステップS601)。ステップS601において楽曲を再生中の場合(ステップS601:Yes)、4chアンプの電源をONに設定する(ステップS602)。つぎに、ステップS601において再生中と判断された楽曲の音量を小さく設定する(ステップS603)。
ステップS603においては、図5のステップS501においてエンジンが停止中ではない場合と、エンジンが停止中の場合と、の騒音値を測定し、比較する。そして、これら騒音値の差分の値だけ音量を小さく設定してもよい。さらに、通信I/F314などによって取得される天気に関する情報や各種センサ316からの出力により、車両の現在地点に雨が降っているか否かを判断する(ステップS604)。ステップS604において雨が降っていないと判断された場合(ステップS604:No)、そのままステップS609へ進む。一方、ステップS604において雨が降っていると判断された場合(ステップS604:Yes)、ステップS603において小さく設定された音量を所定量大きく設定して(ステップS605)、ステップS609へ進む。また、音量の設定は、それぞれの機能ごとに異なる大きさで設定されてもよい。
ステップS601において楽曲の再生中ではない場合(ステップS601:No)、電話機のハンズフリー機能によって、ナビゲーション装置300に接続された電話機がハンズフリー動作中か否かを判断する(ステップS606)。ステップS606において電話機がハンズフリー動作中の場合(ステップS606:Yes)、1chアンプの電源をONに設定して(ステップS607)、ステップS609へ進む。なお、ステップS606において電話機がハンズフリー動作中の場合でも、ハンズフリー機能によってデータ通信がおこなわれているときは、ステップS607へは進まず、そのままステップS609に進む構成でもよい。また、データ通信をおこなう場合、CPU301、RAM303、磁気ディスクドライブ304および通信I/F314などをON状態にする。
ステップS606において電話機がハンズフリー動作中ではない場合(ステップS606:No)、音声情報の出力がないと判断し、アンプの電源をOFFにして(ステップS608)、ステップS609へ進む。ステップS609においては、ナビゲーション機能によってディスプレイ313にナビゲーション画面を表示中か否かを判断する(ステップS609)。ステップS609においてナビゲーション画面を表示中の場合(ステップS609:Yes)、ディスプレイ313の電源をONに設定して(ステップS610)、ステップS612へ進む。
また、ステップS609においてナビゲーション画面を表示中ではない場合(ステップS609:No)、ディスプレイ313の電源をOFFにして(ステップS611)、ステップS612へ進む。ステップS612においては、バッテリからナビゲーション装置300に供給される電圧を、クランキング時にもCPU301の動作を保証する動作保証電圧へ切り替える(ステップS612)。そして、低電圧モードであることを利用者に報知して(ステップS613)、一連の処理を終了する。ステップS613においては、たとえば、図示しないサブディスプレイに「低電圧モード中」と表示したり、LED(Light Emitting Diode)を点灯したりすることで、利用者に低電圧モード中であることを報知する。
なお、図6のフローチャートにおいては、ステップS603において音量を小さくするとしているが、これに限るものではない。具体的には、音量を小さく設定しなくてもよい。また、たとえば、ステップS607において1chアンプの電源をONに設定した場合、音量を小さくする設定をおこなってもよい。
また、図6のフローチャートにおいては、ステップS608においてアンプの電源をOFFにして、さらに、ステップS611においてディスプレイ313の電源をOFFにした場合、図5のステップS514へ進み、ナビゲーション装置300の電源をOFFにしてもよい。
上述したように、本実施例のナビゲーション装置300によれば、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断された場合、切替部112によってバッテリから中央演算処理部110に供給される電圧を、該駆動源の始動時の電圧低下によっても中央演算処理部110が処理を続けることのできる動作保証電圧に切り替えることができる。したがって、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、エンジン始動時のクランキングによる電圧低下が発生しても、CPUの動作を停止することなく継続させることができるため、エンジン始動後に初期化をおこなわない。これによって、利用者は、エンジンを始動させるたびに再起動をおこなうことがないため、初期化にかかる時間を待たずに、車載器を使用することができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、機能制御部114は、機能判断部113によって動作中であると判断された機能部101の動作を続けさせて、他の機能部101の動作を停止することができる。また、制御装置100は、機能制御部114による制御によって動作保証電圧でも動作可能となる。したがって、車両のエンジンが停止され、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、制御装置100の備える楽曲再生機能やナビゲーション機能をおこなっている場合、低電圧モードに切り替えて、必要最低限の動作のみをおこなうことができる。これによって、エンジン始動時のクランキングによる電圧低下の対処をしつつも、走行中と違和感のない音楽環境、ナビゲーション操作環境を維持することができるため、利用者に対して感じさせるストレスを低減することができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態ではないと判断された場合、切替部112によってバッテリから中央演算処理部110に供給される電圧を通常電圧に切り替えることができる。したがって、エンジン稼働中は、クランキングによる電圧低下が起こらないため、通常の電圧に切り替え、自装置の備えるすべての機能を動作させることができる。これによって、利用者は、煩わしい操作をしなくても、低電圧モードを自動的に解除することができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、停止情報取得部102によって移動体の駆動源の停止状態に関する情報を取得した場合、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断する。したがって、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、車両からの情報によってエンジンが停止状態であることを判断し、低電圧モードにすることができる。これによって、利用者は、自身で低電圧モードに切り替える操作をしなくても、エンジンが停止している場合、自動的に低電圧モードに切り替えさせることができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、燃料検出部103によって移動体の駆動源によって消費される燃料の消費量がゼロであることを検出し、かつ、速度検出部104によって移動体の速度がゼロであることを検出した場合、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断することができる。したがって、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、エンジンにおけるガソリンの消費量がなく、車両が停止している場合、エンジンが停止状態であると判断することができる。これによって、利用者は、自身で低電圧モードに切り替える操作をしなくても、エンジンが停止している場合、自動的に低電圧モードに切り替えさせることができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、電圧検出部105によってバッテリの電圧値が所定値より低いことが検出された場合、停止判断部111によって移動体の駆動源が停止状態であると判断することができる。したがって、アクセサリ電源スイッチがオン状態において、車両のバッテリがエンジン停止時の電圧の場合、エンジンが停止状態であると判断することができる。これによって、利用者は、自身で低電圧モードに切り替える操作をしなくても、エンジンが停止している場合、自動的に低電圧モードに切り替えさせることができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、機能判断部113によって音声情報が出力中であると判断された場合、機能制御部114によって音声出力に関する機能部101を制御して、音声情報の出力を続けさせることができる。したがって、車両のエンジンが停止されたときに再生されていた楽曲を、低電圧モードにするときも中断することなく、そのまま続けさせることができる。これによって、利用者は、楽曲を再生している途中でエンジンを停止し(アクセサリ電源スイッチがオンの状態)、その後エンジンを始動しても、楽曲を途切れることなく聴取することができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、機能判断部113によって画像情報を表示画面へ出力中であると判断された場合、機能制御部114によって画像処理に関する機能部101を制御して、表示画面への出力を続けさせることができる。したがって、車両のエンジンが停止されときに表示されていた表示画面を、低電圧モードにするときも表示を続けさせることができる。これによって、利用者は、表示画面に表示している途中でエンジンを停止し(アクセサリ電源スイッチがオンの状態)、その後エンジンを始動しても、表示画面の表示を途切れることなく視聴することができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられたときから、計時部115によって所定時間以上経ったことが計時された場合、電源制御部116によって自装置の電源をオフにすることができる。したがって、車両に搭載されたバッテリが切れる前に、車載器への電源供給を停止することができる。これによって、利用者は、車両のバッテリの充電がなくなることを防ぐことができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によって移動体の搭乗扉の開扉動作に関する情報が取得された場合、電源制御部116によって自装置の電源をオフにすることができる。したがって、車両の搭乗扉が開いた場合、利用者が下車したと判断して、電源をオフにすることができる。これによって、利用者は、下車している間は、バッテリの電力消費を抑え、バッテリの電力を長持ちさせることができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、電源制御手段は、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によってキーが取り外されたことに関する情報が取得された場合、電源制御部116によって自装置の電源をオフにすることができる。したがって、車両のイグニッションキーが取り外された場合、利用者が下車すると判断して、電源をオフにすることができる。これによって、利用者は、下車している間は、バッテリの電力消費を抑え、バッテリの電力を長持ちさせることができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、電源制御手段は、切替部112によって動作保証電圧に切り替えられた後に、移動体情報取得部106によって取得された移動体の現在地点が、該移動体の目的地点の近傍の場合、電源制御部116によって自装置の電源をオフにすることができる。したがって、エンジンの停止した地点が、目的地点の近傍の場合、目的地点に到着し、利用者が下車すると判断して、電源をオフにすることができる。これによって、利用者は、下車している間は、バッテリの電力消費を抑え、バッテリの電力を長持ちさせることができる。
以上説明したように、本発明の制御装置、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体によれば、ナビゲーション装置300は、車両のエンジンが稼働している場合、通常電圧で動作し、車両のエンジンが停止状態の場合、クランキングによる電圧降下によってCPU301が動作不能にならないように、クランキング時でもCPU301の動作が保証される動作保証電圧で動作することができる。これによって、利用者は、たとえば、アイドリングストップをおこなう際に、エンジンを始動するたびにナビゲーション装置300が再起動をおこなわないため、初期化にかかる時間を待たずに、ナビゲーション装置300を使用することができる。
なお、本実施の形態で説明した制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
本実施の形態にかかる制御装置の機能的構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる制御装置の制御処理手順を示すフローチャートである。 本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本実施例にかかるナビゲーション装置の備える各機能をおこなう処理部について示した説明図である。 本実施例にかかるナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。 本実施例にかかるナビゲーション装置の低電圧モード処理の内容について示したフローチャートである。
符号の説明
100 制御装置
101 機能部
102 停止情報取得部
103 燃料検出部
104 速度検出部
105 電圧検出部
106 移動体情報取得部
110 中央演算処理部
111 停止判断部
112 切替部
113 機能判断部
114 機能制御部
115 計時部
116 電源制御部

Claims (14)

  1. 移動体のバッテリから電圧が供給されることにより、中央演算処理部が自装置の起動ならびに当該自装置全体の動作を制御する制御装置において、
    前記中央演算処理部は、
    前記バッテリから電圧が供給されている状態において、当該バッテリから電圧が供給されて始動する前記移動体の駆動源が停止状態か否かを判断する停止判断手段と、
    前記停止判断手段によって前記移動体の駆動源が停止状態であると判断された場合、前記バッテリから前記中央演算処理部に供給される電圧を、当該駆動源の始動時の電圧低下によっても当該中央演算処理部が処理を続けることのできる動作保証電圧に切り替える切替手段と、
    前記中央演算処理部に接続され、前記動作保証電圧でも動作可能な機能部のうち、動作中の機能部があるか否かを判断する機能判断手段と、
    前記機能判断手段によって動作中であると判断された機能部の動作を続けさせて、他の機能部の動作を停止する機能制御手段と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記切替手段は、前記停止判断手段によって前記移動体の駆動源が停止状態ではないと判断された場合、前記バッテリから前記中央演算処理部に供給される電圧を通常電圧に切り替えることを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  3. 前記移動体の駆動源の停止状態に関する情報を取得する停止情報取得手段を備え、
    前記停止判断手段は、前記停止情報取得手段によって前記移動体の駆動源の停止状態に関する情報を取得した場合、前記移動体の駆動源が停止状態であると判断することを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記移動体の駆動源によって消費される燃料の消費量を検出する燃料検出手段と、
    前記移動体の移動速度を検出する速度検出手段と、
    を備え、
    前記停止判断手段は、前記燃料検出手段によって前記燃料の消費量がゼロであることを検出し、かつ、前記速度検出手段によって前記移動体の速度がゼロであることを検出した場合、前記移動体の駆動源が停止状態であると判断することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の制御装置。
  5. 前記バッテリの電圧値が所定値より低いか否かを検出する電圧検出手段を備え、
    前記停止判断手段は、前記電圧検出手段によって前記バッテリの電圧値が所定値より低いことが検出された場合、前記移動体の駆動源が停止状態であると判断することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の制御装置。
  6. 前記機能制御手段は、前記機能判断手段によって音声情報が出力中であると判断された場合、音声出力に関する前記機能部を制御して、音声情報の出力を続けさせることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の制御装置。
  7. 前記機能制御手段は、前記機能判断手段によって画像情報を表示画面へ出力中であると判断された場合、画像処理に関する前記機能部を制御して、前記表示画面への出力を続けさせることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の制御装置。
  8. 前記中央演算処理部は、
    前記切替手段によって動作保証電圧に切り替えられたときから、所定時間以上経ったか否かを計時する計時手段と、
    前記計時手段によって所定時間以上経ったことが計時された場合、自装置の電源をオフにする電源制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の制御装置。
  9. 前記移動体に関する情報を取得する移動体情報取得手段を備え、
    前記移動体情報取得手段は、前記移動体の搭乗扉の開閉動作に関する情報を取得し、
    前記電源制御手段は、前記切替手段によって動作保証電圧に切り替えられた後に、前記移動体情報取得手段によって前記移動体の搭乗扉の開扉動作に関する情報が取得された場合、自装置の電源をオフにすることを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  10. 前記移動体情報取得手段は、前記移動体の駆動源を操作するキーが取り外されたか否かに関する情報を取得し、
    前記電源制御手段は、前記切替手段によって動作保証電圧に切り替えられた後に、前記移動体情報取得手段によって前記キーが取り外されたことに関する情報が取得された場合、自装置の電源をオフにすることを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  11. 前記移動体情報取得手段は、前記移動体の現在地点の位置情報および当該移動体の目的地点の位置情報を取得し、
    前記電源制御手段は、前記切替手段によって動作保証電圧に切り替えられた後に、前記移動体情報取得手段によって取得された前記移動体の現在地点が、当該移動体の目的地点の近傍の場合、自装置の電源をオフにすることを特徴とする請求項9または10に記載の制御装置。
  12. 移動体のバッテリから電圧が供給されることにより、中央演算処理部が自装置の起動ならびに当該自装置全体の動作を制御する制御装置における制御方法において、
    前記バッテリから電圧が供給されている状態において、当該バッテリから電圧が供給されて始動する前記移動体の駆動源が停止状態か否かを判断する停止判断工程と、
    前記停止判断工程によって前記移動体の駆動源が停止状態であると判断された場合、前記バッテリから前記中央演算処理部に供給される電圧を、当該駆動源の始動時の電圧低下によっても処理を続けられる動作保証電圧に切り替える切替工程と、
    前記中央演算処理部に接続され、前記動作保証電圧でも動作可能な機能部のうち、動作中の機能部があるか否かを判断する機能判断工程と、
    前記機能判断工程によって動作中であると判断された機能部の動作を続けさせて、他の機能部の動作を停止する機能制御工程と、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
  14. 請求項13に記載の制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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