JP2009157065A - 音声出力装置、音声出力方法、音声出力プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子メールのテキストデータに含まれたキーワードに応じて、電子メールを読みあげる際の音響を変化させ、電子メールの内容を容易に利用者に理解させること。
【解決手段】音声出力装置100は、受信部101と、検出部102と、制御部103と、出力部104とを備える。受信部101は、電子メールを受信する。検出部102は、受信部101によって受信された電子メールのテキストデータの中から、感情を表現する所定のキーワードを検出する。制御部103は、テキストデータを音声合成により読みあげさせるとともに、検出部102によって検出されたキーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生させる。出力部104は、制御部103の制御にしたがって、音声を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】音声出力装置100は、受信部101と、検出部102と、制御部103と、出力部104とを備える。受信部101は、電子メールを受信する。検出部102は、受信部101によって受信された電子メールのテキストデータの中から、感情を表現する所定のキーワードを検出する。制御部103は、テキストデータを音声合成により読みあげさせるとともに、検出部102によって検出されたキーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生させる。出力部104は、制御部103の制御にしたがって、音声を出力する。
【選択図】図1
Description
この発明は、たとえば、受信した電子メールを、音声合成により読みあげる音声出力装置、音声出力方法、音声出力プログラムおよび記録媒体に関する。
従来、たとえば、テキスト上に表情記号(いわゆる、顔文字)で視覚的に表現した発言者のニュアンスや表情を、あらかじめ記録された表情記号とマッチングして、マッチングした表情記号に応じて、韻律の補正、音楽の再生、音響処理などにより、発言者のニュアンスや表情などを表現させるテキスト音声変換装置が公知である(例えば、下記特許文献1参照。)。
しかしながら、上記の従来技術にあっては、たとえば、マッチングした表情記号に応じて、発言者のニュアンスや表情などを表現させるために、表情記号を含まないテキストデータに対しては、発言者のニュアンスや表情などを表現することができないという問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の音声出力装置は、電子メールを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記電子メールのテキストデータの中から、感情を表現する所定のキーワードを検出する検出手段と、前記テキストデータを音声合成により読みあげさせるとともに、前記検出手段によって検出された前記キーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生させる制御手段と、前記制御手段の制御にしたがって、音声を出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項7に記載の音声出力方法は、電子メールを受信する受信工程と、前記受信工程によって受信された前記電子メールのテキストデータの中から、感情を表現する所定のキーワードを検出する検出工程と、音声合成によって前記テキストデータを読みあげさせるとともに、前記検出工程によって検出された前記キーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生させる制御工程と、前記制御工程の制御にしたがって、音声を出力する出力工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項8に記載の音声出力プログラムは、請求項7に記載の音声出力方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項9に記載のコンピュータに読み取り可能な記録媒体は、請求項8に記載の音声出力プログラムを記録したことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる音声出力装置、音声出力方法、音声出力プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(音声出力装置の機能的構成)
まず、本発明の実施の形態にかかる音声出力装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる音声出力装置の機能的構成を示す説明図である。図1に示すように、音声出力装置100は、受信部101と、検出部102と、制御部103と、出力部104とを備える。
まず、本発明の実施の形態にかかる音声出力装置について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる音声出力装置の機能的構成を示す説明図である。図1に示すように、音声出力装置100は、受信部101と、検出部102と、制御部103と、出力部104とを備える。
受信部101は、電子メールを受信する機能を有する。電子メールは、ヘッダと、本文とからなるテキストデータを有する。ここで、テキストデータとは、所定の文字列をあらわすデータである。ヘッダは、送信者のメールアドレス、宛先のメールアドレス、送信日時、メールの表題などをあらわす文字列を有する。本文は、送信者が伝えたい要件などを表現した文章などを有する。受信部101は、たとえば、宛先として自身が有するメールアドレスに送信された電子メールを、不図示の通信網を介してサーバ(不図示)から受信する。
検出部102は、受信部101によって受信された電子メールのテキストデータの中から、感情を表現する所定のキーワードを検出する機能を有する。ここで、感情を表現する所定のキーワードとは、たとえば、喜びの感情を表現する「ありがとう」、悲しみの感情を表現する「ごめんなさい」などである。なお、所定のキーワードは、利用者の任意によって設定してもよいし、音声出力装置100の製造側があらかじめ設定しておくこととしてもよい。
制御部103は、出力部104を制御して、テキストデータを音声合成により読みあげさせるとともに、検出部102によって検出されたキーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生させる機能を有する。ここで、音声合成とは、公知の技術のため詳細な説明を省略するが、テキストデータを音声に変換し、読みあげさせる処理である。たとえば、音声合成は、受信メールのテキストデータを解析し、漢字の読み、アクセント、およびポーズなどを付加するテキスト解析処理と、テキスト解析処理による解析結果に基づいて音声を生成する音声合成処理とからなる処理である。
出力部104は、制御部103の制御にしたがって、音声を出力する機能を有する。すなわち、出力部104は、制御部103の制御にしたがって、テキストデータを音声合成により読みあげる。また、同時に、出力部104は、検出部102によって検出されたキーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生する。
また、音声出力装置100は、移動状況取得部105をさらに備えてもよい。移動状況取得部105は、移動体の移動状況に関する情報(以下、「移動状況情報」という)を取得する機能を有する。ここで、移動状況情報とは、たとえば、移動体の移動する速度などの情報である。
移動状況取得部105を備えた場合には、制御部103は、移動状況取得部105によって取得された移動状況情報に基づいて、楽曲の再生される音量を変化させるように、出力部104を制御する。たとえば、制御部103は、移動状況情報によって、移動体の移動する速度が所定速度より速いと判断した場合には、音量を大きくする。また、制御部103は、移動体の移動する速度が所定速度より遅いと判断した場合には、音量を小さくする。なお、ここで、所定速度は、たとえば、利用者によって設定される任意の速度であってよい。
また、音声出力装置100は、環境状況取得部106をさらに備えてもよい。環境状況取得部106は、移動体周囲の環境状況に関する情報(以下、「環境状況情報」という)を取得する機能を有する。ここで、環境状況情報とは、たとえば、移動体周囲の騒音などの音量などをあらわす情報である。
環境状況取得部106を備えた場合には、制御部103は、環境状況取得部106によって取得された環境状況情報に基づいて、楽曲の再生される音量を変化させるように、出力部104を制御する。たとえば、制御部103は、環境状況情報によって、移動体周囲の騒音が所定値より大きいと判断した場合には、音量を大きくする。また、制御部103は、移動体周囲の騒音が所定値より小さいと判断した場合には、音量を小さくする。なお、ここで、所定値は、たとえば、利用者によって設定される任意の速度であってよい。
また、音声出力装置100は、検索部107をさらに備えてもよい。検索部107は、電子メールの送信者をデータベースから検索する機能を有する。ここで、データベースは、たとえば、送信者の名称とメールアドレスと当該送信者に設定された楽曲が関連づけられて構成される。
検索部107を備えた場合には、制御部103は、検索部107によって検索された送信者に応じて、楽曲を再生する。たとえば、制御部103は、電子メールを受信した場合に、上記のデータベースにおいて、送信者に関連づけられて設定された楽曲を再生し、利用者に受信を報知するとともに、特定の楽曲によって送信者が誰であるかを報知する。
(音声出力装置の処理手順)
つぎに、本実施の形態の音声出力装置の処理手順について説明する。図2は、本実施の形態の音声出力装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、図2に示すフローチャートは、たとえば、音声出力装置100の電源がオンとされた場合に開始される。
つぎに、本実施の形態の音声出力装置の処理手順について説明する。図2は、本実施の形態の音声出力装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、図2に示すフローチャートは、たとえば、音声出力装置100の電源がオンとされた場合に開始される。
まず、図2に示すように、音声出力装置100は、電子メールを受信するまで待機する(ステップS201:Noのループ)。具体的には、電子メールは、図示しない通信網を介して、サーバ(不図示)から音声出力装置100へ送信され、音声出力装置100は受信部101によって、当該電子メールを受信する。
ステップS201において、電子メールを受信したと判定された場合(ステップS201:Yes)には、受信された電子メールのテキストデータの中から、感情を表現する所定のキーワードが検出されたか否かを判定する(ステップS202)。具体的には、音声出力装置100は、検出部102によって、電子メールのテキストデータからキーワードを検出し、その検出結果に基づいて判定をおこなう。
ステップS202において、キーワードが検出されたと判定された場合(ステップS202:Yes)には、音声出力装置100は、電子メールのテキストデータを音声合成により読みあげるとともに、検出されたキーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生し(ステップS203)、一連の処理を終了する。具体的には、音声出力装置100は、制御部103によって、テキストデータの音声合成をおこなう。さらに、テキストデータの中から検出されたキーワードに関連づけられた楽曲を読み出す。そして、出力部104を制御して、出力部104から音声を出力する。
なお、ステップS202において、キーワードが検出されなかったと判定された場合(ステップS202:No)には、音声出力装置100は、テキストデータを音声合成により読みあげて(ステップS204)、一連の処理を終了する。
以上に説明したように、本発明の実施の形態にかかる音声出力装置100によれば、電子メールを音声合成により読みあげるとともに、電子メールに含まれたキーワードと関連づけられた楽曲を再生することができる。これにより、テキストデータに表情記号が含まれていない場合においても、送信者のニュアンスを表現することができ、利用者は直感的に電子メールの内容を理解することができる。
さらに、音声出力装置100によれば、移動体の移動状況や移動体周囲の環境状況に応じて、自動的に音量を変化させることができる。これにより、適切な音量で電子メールを読みあげることができるので聞き漏らしを防止して、利用者は煩わしい音量調整をおこなうことなく、電子メールの内容を理解することができる。
そして、音声出力装置100によれば、送信者に応じた楽曲を再生するので、利用者は、送信者を直感的に直ちに特定でき、利便性を向上させることができる。
つぎに、前述した実施の形態にかかる音声出力装置100の実施例について説明する。本実施例は、前述した実施の形態にかかる音声出力装置100を、車両(二輪・四輪を含む)に搭載されたナビゲーション装置に適用した場合の例である。
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
まず、図3を用いて、本実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、マイク309と、スピーカ310と、入力デバイス311と、映像I/F312と、ディスプレイ313と、カメラ314と、通信I/F315と、GPSユニット316と、各種センサ317と、を備えている。また、各構成部301〜317はバス320によってそれぞれ接続されている。また、ナビゲーション装置300は、携帯電話330と接続される。
まず、図3を用いて、本実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例のナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、マイク309と、スピーカ310と、入力デバイス311と、映像I/F312と、ディスプレイ313と、カメラ314と、通信I/F315と、GPSユニット316と、各種センサ317と、を備えている。また、各構成部301〜317はバス320によってそれぞれ接続されている。また、ナビゲーション装置300は、携帯電話330と接続される。
まず、CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302には、ブートプログラム、現在地点特定プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、音声生成プログラム、地図情報表示プログラム、音声出力プログラム、移動状況情報生成プログラム、環境状況情報生成プログラムなどの各種プログラムが記録されている。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。
すなわち、CPU301は、RAM303をワークエリアとして使用しながら、ROM302に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。現在地点特定プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット316および各種センサ317の出力情報に基づいて、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を特定させる。
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク305または光ディスク307に記録されている地図情報などを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路や、当該最適な経路を外れた場合の迂回経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までにかかるコストが最小の経路や利用者が指定した条件に最も合致する経路などである。経路探索プログラムは、公知の技術のため詳細な説明は省略するが、たとえば、ダイクストラ法などを用いて経路を探索する。経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F312へ出力される。
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点特定プログラムを実行することによって特定された車両の現在地点情報、磁気ディスク305または光ディスク307から読み出された地図情報に基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなわせる。経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報は、CPU301を介して音声I/F308や映像I/F312へ出力される。
音声生成プログラムは、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成させる。すなわち、経路誘導プログラムを実行することによって生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこなわせる。音声ガイダンス情報には、たとえば、右左折地点を経路通りに右左折すべき旨の警報、右左折地点の手前で減速すべき旨の警報、右左折し損なった場合の迂回経路についての情報や、右左折し損なった場合に引き返すべき旨の案内情報が含まれる。
生成された音声ガイダンス情報は、CPU301を介して音声I/F308へ出力される。地図情報表示プログラムは、映像I/F312によって磁気ディスク305または光ディスク307から読み出された地図情報をディスプレイ313に表示させる。
音声出力プログラムは、テキストデータの音声合成や、テキストデータから検出されたキーワードに関連づけられた楽曲の再生をおこなわせる。具体的には、音声出力プログラムは、まず、テキストデータを解析させ、韻律やアクセントなどを付加させる。その後、当該解析における解析結果に基づいて、所定の音声を用いて、テキストデータを読みあげる音声データの生成をおこなわせる。所定の音声は、たとえば、女性の声をモデルとする音声であってもよいし、男性の声をモデルとする音声であってもよい。音声出力プログラムを実行することによって得られた音声データは、音声I/F308を介して、スピーカ310から出力される。
移動状況情報生成プログラムは、各種センサ317の出力値などを利用して、車両の移動状況情報の生成をおこなわせる。移動状況情報生成プログラムを実行することにより生成された移動状況情報は、音声I/F308に出力され、音声I/F308は移動状況情報に基づいて、スピーカ310から出力される音声の音量の変更をおこなう。
環境状況情報生成プログラムは、スピーカ310で受音された音声などの音声データを利用して、車両周囲の環境状況情報の生成をおこなわせる。環境状況情報生成プログラムを実行することにより生成された環境状況情報は、音声I/F308に出力され、音声I/F308は環境状況情報に基づいて、スピーカ310から出力される音声の音量の変更をおこなう。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305には、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータが記録される。磁気ディスク305としては、たとえば、HDやFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307としては、たとえば、CD(Compact Disc)、DVDを用いることができる。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体は、光ディスク307のほか、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカードなどであってもよい。
磁気ディスク305または光ディスク307に記録される情報の一例として、経路探索・経路誘導などに用いる地図情報が挙げられる。地図情報は、建物、河川、地点表面などの地点物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状を表す道路形状データとを有しており、ディスプレイ313の表示画面において2次元または3次元に描画される。
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、道幅、進行方向、道路種別(高速道路、有料道路、一般道路)などの情報が含まれている。
また、交通条件データには、過去の渋滞情報を、季節・曜日・大型連休・時刻などを基準に統計処理した過去渋滞情報を記録している。ナビゲーション装置300は、後述する通信I/F315によって受信される道路交通情報によって現在発生している渋滞の情報を得るが、過去渋滞情報により、指定した時刻における渋滞状況の予想をおこなうことが可能となる。
なお、本実施例では地図情報を磁気ディスク305または光ディスク307に記録するようにしたが、これらに限るものではない。地図情報は、ナビゲーション装置300のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなく、ナビゲーション装置300の外部に設けられていてもよい。この場合、ナビゲーション装置300は、たとえば、通信I/F315を通じて、ネットワークを介して地図情報を取得する。取得された地図情報はRAM303や磁気ディスク305などに記録され、必要に応じて読み出される。
さらに、磁気ディスク305または光ディスク307に記録される情報の一例として、楽曲、後述する楽曲データベース、キーワードデータベース、アドレスデータベースがある。楽曲は、たとえば、MP3(MPEG Audio Layer−3)、WAVEなどの各種音声データにより、磁気ディスク305または光ディスク307に記録される。また、楽曲には、それぞれ楽曲IDが付加されており、ナビゲーション装置300は、当該楽曲IDによって、それぞれの楽曲が識別可能な状態で記録される。なお、楽曲データベースは図4を用いて、キーワードデータベースは図5を用いて、アドレスデータベースは図6を用いて、それぞれ詳細に後述するため、ここでの説明は省略する。
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。また、スピーカ310からは音声が出力される。なお、マイク309から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録される。
また、CPU301は、前述の環境状況情報生成プログラムを実行することにより、マイク309に受音された音声、または磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録された音声データに基づいて、車両周囲の環境状況情報の生成をおこなう。環境状況情報生成プログラムを実行することにより生成された環境状況情報は、音声I/F308に出力され、音声I/F308は環境状況情報に基づいて、スピーカ310から出力される音声の音量を変化させる。
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、利用者によって選択されたキーに対応するデータを装置内部へ入力する。
映像I/F312は、ディスプレイ313およびカメラ314と接続される。映像I/F312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ313全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video
RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ313を表示制御する制御ICなどによって構成される。
RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ313を表示制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ313としては、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。ディスプレイ313は、車両に複数備えられていてもよく、たとえば、運転者に対するものと後部座席に着座する搭乗者に対するものなどである。
カメラ314は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラ314によって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像I/F312を介してCPU301あるいは磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力する。
また、カメラ314によって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像I/F312を介して磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力する。CPU301に出力された映像は、たとえば、搭乗者の特定挙動の決定に用いられる。また、記録媒体に出力された映像は、ドライブレコーダ用画像として上書き記録や保存がおこなわれる。
通信I/F315は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F315は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。また、通信I/F315は、テレビ放送やラジオ放送を受信する。
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F315は、たとえば、FMチューナー、VICS/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。
GPSユニット316は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点を示す情報を算出する。GPSユニット316の出力情報は、後述する各種センサ317の出力値とともに、CPU301による車両の現在地点の特定に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図情報上の1点を特定する情報である。
各種センサ317は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を決定することが可能な情報を出力する。各種センサ317の出力値は、CPU301による車両の現在地点の特定や、速度や方位の変化量の測定などに用いられる。
また、CPU301は、前述の移動状況情報生成プログラムを実行することにより、各種センサ317によって出力された出力値に基づいて、移動状況情報の生成をおこなう。移動状況情報生成プログラムを実行することにより生成された移動状況情報は、音声I/F308に出力され、音声I/F308は環境状況情報に基づいて、スピーカ310から出力される音声の音量を変化させる。
また、ナビゲーション装置300は、通信I/F315を介して、携帯電話330と接続される。携帯電話330は、公知の技術のため詳細な説明を省略するが、前述の携帯電話網を利用して、基地局との間で電波による無線通信をおこなう機能を有する。携帯電話330と、基地局との間で通信される情報としては、たとえば、通話の際の音声データ、電子メールのテキストデータなどがある。
なお、図1に示した実施の形態にかかる音声出力装置100の受信部101は通信I/F315と携帯電話330とによって、検出部102はCPU301とROM302とによって、制御部103はCPU301とROM302とによって、出力部104は音声I/F308とスピーカ310とによって、それぞれの機能を実現できる。
(楽曲データベースの記録内容)
つぎに、楽曲データベースの記録内容について説明する。図4は、楽曲データベースの記録内容を示す説明図である。図4において、楽曲データベース400には、それぞれの楽曲について、楽曲名と、楽曲IDとが関連づけられて記録される。
つぎに、楽曲データベースの記録内容について説明する。図4は、楽曲データベースの記録内容を示す説明図である。図4において、楽曲データベース400には、それぞれの楽曲について、楽曲名と、楽曲IDとが関連づけられて記録される。
楽曲名は、それぞれの楽曲の名称をあらわす情報であり、楽曲を磁気ディスク305に記録する際に、利用者によって楽曲ごとに記録される。また、楽曲名は、楽曲を磁気ディスク305に記録する際に、通信I/F315を介して、CDDB(Compact Disc DataBase)を有する外部のサーバ(不図示)から取得してもよい。
楽曲IDは、それぞれの楽曲と一対一で対応した各楽曲の識別番号をあらわす情報である。楽曲IDは、数字などによって構成される。ナビゲーション装置300は、楽曲IDによって、それぞれの楽曲を識別する。楽曲IDは、たとえば、楽曲データベース400に楽曲の新規登録をおこなった場合に順次割り振られ、登録抹消をおこなった場合に削除される。
(キーワードデータベースの記録内容)
つぎに、前述したキーワードデータベースの記録内容について説明する。図5は、キーワードデータベースの記録内容を示す説明図である。図5において、キーワードデータベース500には、それぞれのキーワードについて、属性と、設定とが関連づけられて記録される。
つぎに、前述したキーワードデータベースの記録内容について説明する。図5は、キーワードデータベースの記録内容を示す説明図である。図5において、キーワードデータベース500には、それぞれのキーワードについて、属性と、設定とが関連づけられて記録される。
キーワードは、利用者によってキーワードデータベース500に記録された任意の単語である。また、キーワードは、ナビゲーション装置300の製造側によってキーワードデータベース500に記録された任意の単語であってもよい。また、キーワードは、単語に限らず、句や節、あるいは文などであってもよい。
属性は、それぞれのキーワードが有する属性をあらわす情報である。ここで、属性とは、それぞれのキーワードによって表現される感情のカテゴリである。たとえば、図5に示すように、「ありがとう」、「うれしい」といったキーワードは、属性が「喜び」となっている。また、「怒った」、「許さない」といったキーワードは、属性が「怒り」となっている。
設定は、それぞれのキーワードと関連づけられたナビゲーション装置300の動作をあらわす情報である。たとえば、ナビゲーション装置300は、或るキーワードの設定に楽曲IDが設定されていた場合には、当該キーワードを読みあげる際に、この楽曲IDを有する楽曲を再生する。また、たとえば、或るキーワードの設定に「フェードアウト」が設定されていた場合には、当該キーワードを読みあげる際に、再生している楽曲をフェードアウト(徐々に音量を小さく)させる。
(アドレスベータベース)
つぎに、アドレスデータベースについて説明する。図6は、アドレスデータベースの記録内容をあらわす説明図である。図6において、アドレスデータベース600には、メールアドレス保有者の名称と、メールアドレスと、受信時楽曲IDとが関連づけられて記録される。ここで、受信時楽曲IDとは、受信時楽曲IDと関連づけられたメールアドレスから送信された電子メールを受信して、電子メールの受信を利用者に報知する際に再生される楽曲の楽曲IDをあらわす。
つぎに、アドレスデータベースについて説明する。図6は、アドレスデータベースの記録内容をあらわす説明図である。図6において、アドレスデータベース600には、メールアドレス保有者の名称と、メールアドレスと、受信時楽曲IDとが関連づけられて記録される。ここで、受信時楽曲IDとは、受信時楽曲IDと関連づけられたメールアドレスから送信された電子メールを受信して、電子メールの受信を利用者に報知する際に再生される楽曲の楽曲IDをあらわす。
(ナビゲーション装置の処理手順)
つぎに、本実施例のナビゲーション装置の処理手順について説明する。図7は、本実施例のナビゲーション装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートは、たとえば、ナビゲーション装置300の電源がオンとされた場合に開始される。
つぎに、本実施例のナビゲーション装置の処理手順について説明する。図7は、本実施例のナビゲーション装置の処理手順を示すフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートは、たとえば、ナビゲーション装置300の電源がオンとされた場合に開始される。
ナビゲーション装置300は、まず、電子メールを受信するまで待機する(ステップS701:Noのループ)。具体的には、ナビゲーション装置300は、接続された携帯電話330が、基地局を介して、サーバから電子メールを受信するまで待機する。
ステップS701において、電子メールを受信したと判定された場合(ステップS701:Yes)には、ナビゲーション装置300は、受信された電子メールの送信者のメールアドレスを、アドレスデータベース600の中から検索する(ステップS702)。
ステップS702において、アドレスデータベース600の中から検索したのち、送信者のメールアドレスがアドレスデータベース600に記録されていたか否かを判定する(ステップS703)。
ステップS703において、送信者のメールアドレスがアドレスデータベース600に記録されていると判定された場合(ステップS703:Yes)には、アドレスデータベース600に記録されたこのメールアドレスに関連づけられた受信時楽曲IDが設定されているか否かを判定する(ステップS704)。
ステップS704において、受信時楽曲IDが設定されていると判定された場合(ステップS704:Yes)には、設定された受信時楽曲IDに基づいて、この楽曲IDを有する楽曲を再生し、電子メールの受信、および電子メールのテキストデータの読みあげの開始を報知する(ステップS705)。たとえば、ナビゲーション装置300は、楽曲を再生し、電子メールの受信を報知したのち、音声合成により生成された音声を用いて「電子メールを受信しました。読みあげを開始します。」と利用者に案内する。
一方、ステップS703において、送信者のメールアドレスがアドレスデータベース600に記録されていないと判定された場合(ステップS703:No)には、電子メールのテキストデータの読みあげの開始を報知する(ステップS706)。たとえば、ナビゲーション装置300は、音声合成により生成された音声を用いて「電子メールを受信しました。読みあげを開始します。」と利用者に案内する。なお、同様に、ステップS704において、受信時楽曲IDが設定されていないと判定された場合(ステップS707:No)にも、電子メールのテキストデータの読みあげの開始を報知する。
ステップS705およびステップS706において、テキストデータの読みあげの開始などを報知したのち、ナビゲーション装置300は、電子メールのテキストデータからキーワードが検出されたか否かを判定する(ステップS707)。
ステップS707において、キーワードが検出されたと判定された場合(ステップS707:Yes)には、検出されたキーワードに基づいて、キーワードデータベース500からキーワードに関連づけられた設定を読み込む(ステップS708)。ステップS708において、キーワードデータベース500から検出されたキーワードに関連づけられた設定を読み込んだのち、ナビゲーション装置300は、読み込んだ設定を記録し(ステップS709)、音声出力処理を実行する(ステップS710)。なお、音声出力処理については図8を用いて、詳細に後述する。
一方、ステップS707において、テキストデータからキーワードが検出されなかったと判定された場合(ステップS707:No)には、ナビゲーション装置300は、音声合成によりテキストデータを読みあげて(ステップS711)、一連の処理を終了する。
(音声出力処理の処理手順)
つぎに、前述した音声出力処理の処理手順について説明する。図8は、音声出力処理の処理手順を示すフローチャートである。
つぎに、前述した音声出力処理の処理手順について説明する。図8は、音声出力処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、ナビゲーション装置300は、ステップS707において検出されたキーワードが複数であるか否かを判定する(ステップS801)。そして、ステップS801において、検出されたキーワードが複数であると判定された場合(ステップS801:Yes)には、テキストデータの読みあげを開始するとともに、最初のキーワードに関連づけられた楽曲の再生を開始する(ステップS802)。ここで、最初のキーワードとは、検出された複数のキーワードのうち、テキストデータ中に最初に登場するキーワードである。
ステップS802において、テキストデータの読みあげ、楽曲の再生を開始したのち、ナビゲーション装置300は、移動状況情報および環境状況情報を取得する(ステップS803)。ステップS803において、移動状況情報および環境状況情報を取得したのち、ナビゲーション装置300は、移動状況または環境状況に変化があったか否かを判定する(ステップS804)。具体的には、ナビゲーション装置300は、車両の走行速度や車両周囲の騒音などに変化があったか否かを判定する。
ステップS804において、移動状況または環境状況に変化があったと判定された場合(ステップS804:Yes)には、再生される音量を変更する(ステップS805)。具体的には、ナビゲーション装置300は、車両の走行速度が速くなった場合や、車両周囲の騒音が大きくなった場合に、再生される音量を大きくする。また、ナビゲーション装置300は、車両の走行速度が遅くなった場合や、車両周囲の騒音が小さくなった場合に、再生される音量を小さくする。なお、ステップS804において、移動状況または環境状況に変化がないと判定された場合(ステップS804:No)には、ステップS806へ進む。
ステップS805において再生される音量を変更したのち、ナビゲーション装置300は、読みあげがつぎのキーワードに達したか否かを判定する(ステップS806)。なお、読みあげがつぎのキーワードに達したと判定されるまでは、上記のステップS803〜S805の処理を繰り返す(ステップS806:No)。
ステップS806において、つぎのキーワードに達したと判定された場合(ステップS806:Yes)には、つぎのキーワードに関連づけられた楽曲の再生を開始し(ステップS807)、先に(まだ読みあげていない範囲に)他のキーワードがあるか否かを判定する(ステップS808)。
ステップS808において、先に他のキーワードがあると判定された場合(ステップS808:Yes)には、ナビゲーション装置300は、ステップS803へ復帰して、上記の処理を繰り返す。ステップS808において、先に他のキーワードがないと判定された場合(ステップS808:No)には、ナビゲーション装置300は、テキストデータの読みあげが完了するのを待って(ステップS809:Noのループ)、テキストデータの読みあげが完了したと判定された場合(ステップS809:Yes)には楽曲の再生を停止し(ステップS810)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS801において、キーワードが1つであると判定された(ステップS801:No)場合には、ナビゲーション装置300は、テキストデータの読みあげを開始するとともに、検出されたキーワードに関連づけられた楽曲の再生を開始する(ステップS811)。
ステップS811において、テキストデータの読みあげ、楽曲の再生を開始したのち、ナビゲーション装置300は、移動状況情報および環境状況情報を取得する(ステップS812)。ステップS812において、移動状況情報および環境状況情報を取得したのち、ナビゲーション装置300は、移動状況または環境状況に変化があったか否かを判定する(ステップS813)。具体的には、ステップS804と同様に、ナビゲーション装置300は、車両の走行速度や車両周囲の騒音などに変化があったか否かを判定する。
ステップS813において、移動状況または環境状況に変化があったと判定された場合(ステップS813:Yes)には、ナビゲーション装置300は、再生される音量を変更し(ステップS814)、テキストデータの読みあげが完了するのを待って(ステップS809:Noのループ)、テキストデータの読みあげが完了したと判定された場合(ステップS809:Yes)には楽曲の再生を停止し(ステップS810)、一連の処理を終了する。
また、ステップS813において、移動状況または環境状況に変化がないと判定された場合(ステップS813:No)には、そのまま、ステップS809に進み、テキストデータの読みあげが完了するのを待って(ステップS809:Noのループ)、テキストデータの読みあげが完了したと判定された場合(ステップS809:Yes)には楽曲の再生を停止し(ステップS810)、一連の処理を終了する。
(ナビゲーション装置の具体的な音声出力例)
つぎに、本実施例のナビゲーション装置の具体的な処理例について説明する。図9は、本実施例のナビゲーション装置の具体的な処理例を示す説明図である。図9に示すように、電子メール900は、テキストデータとして、ヘッダ910と、本文920とを有する。ヘッダ910は、受信日時911(図9では、2007/12/24 23:35)と、送信者912(図9では、A子)と、電子メールの表題913(図9では、「今日は。」)とを有する。
つぎに、本実施例のナビゲーション装置の具体的な処理例について説明する。図9は、本実施例のナビゲーション装置の具体的な処理例を示す説明図である。図9に示すように、電子メール900は、テキストデータとして、ヘッダ910と、本文920とを有する。ヘッダ910は、受信日時911(図9では、2007/12/24 23:35)と、送信者912(図9では、A子)と、電子メールの表題913(図9では、「今日は。」)とを有する。
ナビゲーション装置300は、図9に示す電子メール900を受信した場合に、まず、送信者のメールアドレスを、アドレスデータベース600から検索する。アドレスデータベース600に、A子のメールアドレス(a_ko@・・・.ne.jp)は、記録されており、さらにA子には、受信時楽曲IDとして、楽曲ID01を有する楽曲が関連づけられている。
このため、ナビゲーション装置300は、電子メール900を受信した際には、楽曲データベース400から、楽曲ID01を有する楽曲(図4では、北の終着駅)を検索して再生し、A子からの電子メールを受信、および受信した電子メール900の本文920の読みあげの開始を利用者に報知する。
報知後、ナビゲーション装置300は、電子メール900の本文920の読みあげを開始する。本文920の一行目、すなわち、「今日は、ありがとう。」の文中には、キーワード「ありがとう」921が含まれている。このため、ナビゲーション装置300は、「ありがとう」921を読みあげるタイミングで、キーワード「ありがとう」921に関連づけられた楽曲(図5に示すように、楽曲ID10を有する楽曲)、ハッピーマーチ(図4を参照)の再生を開始する。
その後、ナビゲーション装置300は、ハッピーマーチを再生しつつ、本文920を読みあげていき、つぎのキーワード「ごめん」922を読みあげるタイミングで、キーワード「ごめん」922に関連づけられた楽曲、さびしんぼの詩(楽曲ID12を有する楽曲)に切り換え、さびしんぼの詩の再生を開始する。
さらに、ナビゲーション装置300は、さびしんぼの詩を再生しつつ、本文920を読みあげていき、つぎのキーワード「よかった」923を読みあげるタイミングで、キーワード「よかった」923に関連づけられた楽曲、ハイステップ(楽曲ID13を有する楽曲)に切り換え、ハイステップの再生を開始する。
そして、ナビゲーション装置300は、ハイステップを再生しつつ、本文920を読みあげていき、つぎのキーワード「バイバイ」924を読みあげるタイミングで、再生されている楽曲ハイステップを、フェードアウトさせ、読みあげを完了する。
以上に説明したように、本実施例のナビゲーション装置300によれば、電子メールを音声合成により読みあげるとともに、電子メールに含まれたキーワードと関連づけられた楽曲を再生することができる。これにより、テキストデータに表情記号が含まれていない場合においても、送信者のニュアンスを表現することができ、利用者は直感的に電子メールの内容を理解することができる。
また、ナビゲーション装置300によれば、キーワードを読みあげるタイミングで、楽曲を切り換えるため、キーワードを強調し、送信者のニュアンスを明確に表現することができ、利用者は直感的に電子メールの内容を理解することができる。
さらに、ナビゲーション装置300によれば、車両の速度や車両周囲の騒音が所定値以上の場合に、出力される音声の音量を自動的に変化させることができる。これにより、適切な音量で電子メールを読みあげることができるので聞き漏らしを防止して、利用者は煩わしい音量調整をおこなうことなく、電子メールの内容を理解することができる。
そして、ナビゲーション装置300によれば、送信者のメールアドレスをアドレスデータベース600に記録されたメールアドレスから特定し、当該電子メールに関連づけられた楽曲を再生するので、利用者は、送信者を直感的に直ちに特定でき、利便性を向上させることができる。
また、たとえば、ナビゲーション装置300は、テキストデータの中からキーワードを検索した際に、それぞれのキーワード間の間隔を算出することとしてもよい。たとえば、ナビゲーション装置300は、或るキーワードから、つぎのキーワードを読みあげるまでの時間間隔を算出する。なお、この際には、ナビゲーション装置300は、たとえば、テキストデータを読みあげる速度は常に一定として、キーワード間にある文字数などに基づいてキーワード間の時間間隔を算出する。
そして、キーワード間の時間間隔が所定時間より小さい(たとえば、数秒程度でつぎのキーワードになってしまう)場合には、キーワード間の適当な位置で、読みあげを一時停止して、所定時間楽曲のみを再生させる。所定時間楽曲のみを再生させたのちに、また読みあげを再開し、つぎのキーワードを読みあげる。これにより、ナビゲーション装置300は、キーワード間の時間間隔が小さい場合にも、自動的に間をとることで、それぞれのキーワードに関連づけられた楽曲を適度に再生させることができる。
また、本実施例のナビゲーション装置300によれば、キーワードを読みあげるタイミングで、当該キーワードに関連づけられた楽曲を再生することとしたが、これに限るものではない。たとえば、キーワードを検出した際に、キーワードを含む文の文頭も検出し、キーワードを含む文の読みあげが開始された際に、当該キーワードに関連づけられた楽曲の再生を開始することとしてもよい。
なお、本実施の形態で説明した音声出力方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な媒体であってもよい。
100 音声出力装置
101 受信部
102 検出部
103 制御部
104 出力部
101 受信部
102 検出部
103 制御部
104 出力部
Claims (9)
- 電子メールを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記電子メールのテキストデータの中から、感情を表現する所定のキーワードを検出する検出手段と、
前記テキストデータを音声合成により読みあげさせるとともに、前記検出手段によって検出された前記キーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生させる制御手段と、
前記制御手段の制御にしたがって、音声を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする音声出力装置。 - 前記制御手段は、複数の前記キーワードが検出された場合に、それぞれの前記キーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を順次再生させることを特徴とする請求項1に記載の音声出力装置。
- 前記制御手段は、前記キーワードを読みあげさせるタイミングで、当該キーワードに関連づけられた楽曲を再生させることを特徴とする請求項2に記載の音声出力装置。
- 移動体の移動状況に関する情報(以下、「移動状況情報」という)を取得する移動状況取得手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記移動状況取得手段によって取得された前記移動状況情報に基づいて、前記楽曲の再生される音量を変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の音声出力装置。 - 移動体周囲の環境状況に関する情報(以下、「環境状況情報」という)を取得する環境状況取得手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記環境状況取得手段によって取得された前記環境状況情報に基づいて、前記楽曲の再生される音量を変化させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の音声出力装置。 - 前記電子メールの送信者をデータベースから検索する検索手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検索手段によって検索された前記送信者に応じて、前記楽曲を再生させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の音声出力装置。 - 電子メールを受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された前記電子メールのテキストデータの中から、感情を表現する所定のキーワードを検出する検出工程と、
音声合成によって前記テキストデータを読みあげさせるとともに、前記検出工程によって検出された前記キーワードにあらかじめ関連づけられた楽曲を再生させる制御工程と、
前記制御工程の制御にしたがって、音声を出力する出力工程と、
を含むことを特徴とする音声出力方法。 - 請求項7に記載の音声出力方法をコンピュータに実行させることを特徴とする音声出力プログラム。
- 請求項8に記載の音声出力プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007334711A JP2009157065A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 音声出力装置、音声出力方法、音声出力プログラムおよび記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007334711A JP2009157065A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 音声出力装置、音声出力方法、音声出力プログラムおよび記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009157065A true JP2009157065A (ja) | 2009-07-16 |
Family
ID=40961171
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007334711A Pending JP2009157065A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 音声出力装置、音声出力方法、音声出力プログラムおよび記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009157065A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102170601A (zh) * | 2010-04-30 | 2011-08-31 | 上海博泰悦臻电子设备制造有限公司 | 音源切换装置及音源切换方法 |
WO2020054141A1 (ja) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | 川崎重工業株式会社 | 乗物の音声システム及び音声出力方法 |
-
2007
- 2007-12-26 JP JP2007334711A patent/JP2009157065A/ja active Pending
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