JP5109830B2 - 自動車用高周波ガラスアンテナ及び後部窓ガラス板 - Google Patents

自動車用高周波ガラスアンテナ及び後部窓ガラス板 Download PDF

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Description

本発明は、300MHz〜2GHzの周波数帯、日本国内地上波デジタルテレビ放送(470〜770MHz)、UHF帯のアナログテレビ放送(473〜767MHz)又は米国のデジタルテレビ放送(698〜806MHz)の受信に適する自動車用高周波ガラスアンテナ及びその後部窓ガラス板に関する。
従来、図9に示した、デジタルテレビ放送帯受信用の自動車用高周波ガラスアンテナが報告されている(例えば、特許文献1参照)。この従来例では、後部窓ガラス板14に多数本のヒータ線33及びバスバ35からなるデフォガが設けられており、アンテナ導体31及び給電点32が設けられている。アンテナ導体31の直下の最高位のヒータ線34がメアンダ形状を有している。この態様により、デジタルテレビ放送帯において、アンテナ導体31へのヒータ線33,34の影響を軽減して、デジタルテレビ放送帯におけるアンテナ利得が向上する。
しかし、この従来例では、ヒータ線34がメアンダ形状を有しているために、視野を害する問題があった。
国際公開第2006/001486号パンフレット
本発明は、従来技術の有する前述の欠点を解消する自動車用高周波ガラスアンテナの提供を目的とする。
本発明が提供する自動車用高周波ガラスアンテナは、多数本のヒータ線と該ヒータ線に給電する複数のバスバとを有する通電加熱式のデフォッガを有する自動車の後部窓ガラス板の、該デフォッガの領域以外の上部余白領域に設けられたアンテナ導体と該アンテナ導体用の給電部とを含む自動車用高周波ガラスアンテナであって、自動車用高周波ガラスアンテナは、前記アンテナ導体が300MHz〜2GHzの周波数帯に含まれる周波数の受信機能を有するようにアンテナ導体の形状及び寸法が構成され、前記デフォッガと電気的に接続されたアース側給電部を接地基準として前記アンテナ導体による受信信号を前記給電部から取り出すことが可能であり、前記アンテナ導体は、前記デフォッガと容量結合を介して電気的に接続されている。
前記デフォッガと前記アンテナ導体とは、又は前記デフォッガに容量結合導体付設部を介して接続された容量結合導体と前記アンテナ導体とは、後部窓ガラス板の容量結合領域を挟んでと容量結合されていて、前記アンテナ導体の容量結合している部分をアンテナ導体容量結合部とし、前記アンテナ導体が、a)前記アンテナ導体と近接している前記デフォッガと容量結合されている場合は、前記デフォッガの容量結合している部分を、b)前記容量結合導体と容量結合している場合は、前記容量結合導体の容量結合している部分を、デフォッガ側容量結合部とし、前記給電部を起点に、前記給電部から前記アンテナ導体容量結合部までの前記アンテナ導体、前記アンテナ導体容量結合部の少なくとも一部を経由し、前記容量結合領域を横断し、前記デフォッガ側容量結合部の少なくとも一部を経由し、前記容量結合導体を有する場合は前記容量結合導体付設部を経由して、前記デフォッガを介して前記アース側給電部に至るまでの最短経路長が、0.77・(λ/4)〜1.9・(λ/4)である。ここでλは、所望の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλと、ガラス波長短縮率をk(ただし、k=0.64)を用いて、λ=λ・kで定義される。
本願発明では、上述した構成を採用しているので、アンテナ導体へのヒータ線の影響を軽減して、300MHz〜2GHzの周波数帯、特には、デジタルテレビ放送帯におけるアンテナ利得が向上する。また、ヒータ線の形状を変更しないでも、アンテナ利得を向上させられるため、視野を良好に確保できる。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナのアンテナ導体は、多数本のヒータ線と、該ヒータ線に給電する複数のバスバとを有する通電加熱式のデフォッガを備える自動車の後部窓ガラス板の上部余白領域に設けられている。
本発明では、アンテナ導体は、デフォッガと所定間隔で近接して容量結合され、又は、デフォッガに容量結合導体が付設されており、容量結合導体と所定間隔で近接して容量結合されている。
300MHz〜2GHzの周波数帯に含まれる周波数の受信機能を有するようにアンテナ導体の形状及び寸法が構成されている。該周波数範囲については、400MHz〜1GHzの周波数帯とすることがアンテナ利得を向上させられ、好ましい。より好ましい範囲は、400〜850MHzであり、特に好ましい範囲は、450〜820MHzであり、最も好ましい範囲は、470〜770MHzである。本発明では、デフォッガと電気的に接続されるアース側給電部を接地基準として、アンテナ導体による受信信号が給電部から取り出され受信機に送られる。
以下、本発明の自動車用高周波ガラスアンテナを添付の図面に示される好適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1、2(車内視又は車外視)はそれぞれ本発明の自動車用高周波ガラスアンテナの一実施形態を示す自動車用高周波ガラスアンテナの平面図であり、自動車用の後部窓ガラス板の右上側の領域を示す。以下の説明において、特記しない場合には、方向は図面上での方向をいうものとする。
図1、2において、1はアンテナ導体、1aはアンテナ導体容量結合部、2はアンテナ導体の給電部、3(図1では示されていない)は容量結合導体、3a(図1では示されていない)はデフォッガ側容量結合部、3b(図1では示されていない)は容量結合導体付設部、4は容量結合領域、5aは右側のバスバ、7はヒータ線、7aは最高位のヒータ線、8は必要に応じて設けられる短絡線、9はアース側給電部、10は窓の車体開口縁、12(図2では示されていない)はデフォッガ接続導体、14は後部窓ガラス板、15は最短経路である。ここで、窓の車体開口縁10とは後部窓ガラス板14がはめ込まれる車体の開口部の周縁であって車体アースとなるべきものをいい、例えば、金属等の導電性材料で構成されている。
図1、2に示す例では、多数本のヒータ線7と、ヒータ線7に給電する複数のバスバとを有する通電加熱式のデフォッガが自動車の後部窓ガラス板14に設けられている。デフォッガの領域以外の、後部窓ガラス板14の上部余白領域には、アンテナ導体1と給電部2とが設けられている。また、デフォッガにはアース側給電部9が設けられている。アース側給電部を接地基準としてアンテナ導体による受信信号が給電部から取り出され受信機(不図示)に送られる。
図1に示す例では、アース側給電部9はデフォッガ接続導体12を介してバスバ5aに付設されている。しかし、これに限定されず、デフォッガ接続導体12なしに、アース側給電部9がバスバに付設されていてもよいし(図1において、デフォッガ接続導体12の長さが0「ゼロ」であるような態様)、図2に示す例のとおり、バスバ5a自体に付設されていてもよい。さらに、図示しないが、アース側給電部9にデフォッガ容量結合導体が接続され、デフォッガ容量結合導体が所望の周波数帯の伝送路として機能する導体長で、デフォッガに近接して容量結合し、この容量結合を介してアース側給電部とデフォッガとが電気的に接続されていてもよい。なお、アース側給電部をデフォッガに直流的に接続させる場合は、直流電流が受信機に流れないように必要に応じてコンデンサを設けるなどの処置がなされる。
図1に示す例では、アンテナ導体1とデフォッガとが互いに所定間隔により近接して容量結合されている。図2に示す例では最高位のヒータ線7aに容量結合導体3が付設されており、アンテナ導体1と容量結合導体3とが互いに所定間隔により近接して容量結合されている。図2に示す例では、これに限定されず、デフォッガ(例えば、バスバ5a)に容量結合導体3が付設されていてもよい。なお、図1において、図2に示すような容量結合導体3が設けられていてもよく、アンテナ導体1と容量結合導体3とが互いに所定間隔により近接して容量結合されていてもよい。
アンテナ導体1の容量結合している部分をアンテナ導体容量結合部1aという。アンテナ導体1とデフォッガとが容量結合している場合、デフォッガの容量結合している部分をデフォッガ側容量結合部という。図1に示す例では、アンテナ導体容量結合部1aに対向している最高位のヒータ線7aの部分がデフォッガ側容量結合部である。また、アンテナ導体容量結合部1aとデフォッガ側容量結合部との間の後部窓ガラス板14の領域を容量結合領域4という。
容量結合導体3が設けられている場合には、容量結合導体3は容量結合しているデフォッガ側容量結合部3aと、デフォッガにデフォッガ側容量結合部3aを付設している容量結合導体付設部3bとを備えている。図2の例に示すようにデフォッガ側容量結合部3aは、アンテナ導体容量結合部1aと対向して配設される。アンテナ導体容量結合部1aとデフォッガ側容量結合部3aとの間の、後部窓ガラス板14の領域を容量結合領域4という。
本発明において、所望の周波数帯の周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとして以下を説明する。
デフォッガに容量結合導体3が設けられていない場合には、給電部2からアンテナ導体容量結合部1aまでのアンテナ導体1、アンテナ導体容量結合部1aの少なくとも一部、容量結合領域4、デフォッガ側容量結合部の少なくとも一部及びデフォッガ側容量結合部からアース側給電部までのデフォッガを介して、給電部2を起点にアース側給電部9に至るまでの最短経路長が、0.77・(λ/4)〜1.9・(λ/4)であることがアンテナ利得を向上させることができ、好ましい。なお、給電部2とアース側給電部9の寸法は、許容誤差につき、最短経路長に含まないものとする。
ここで、デフォッガに容量結合導体3が設けられていない例として、図1に示す例について、最短経路15にどの経路が含まれるかを説明する。図1において、最短経路15を追跡して見ると、上記した、アンテナ導体容量結合部1a以外のアンテナ導体1の部分の長さは0「ゼロ」であり、最短経路長にアンテナ導体容量結合部1a以外のアンテナ導体1の部分の長さは含まれない。
また、アンテナ導体容量結合部1aについては、最短経路15がアンテナ導体容量結合部1aを通過するが、アンテナ導体容量結合部1aと給電部2との間の境における、アンテナ導体容量結合部1aの一部(点)を通過するに過ぎないため、最短経路15に含まれるアンテナ導体容量結合部1aの長さは実質的に0「ゼロ」になる。よって本発明でいうアンテナ導体容量結合部の少なくとも一部とは点のことを含むため、最短経路長にアンテナ導体容量結合部1aの長さを含まないことがある。
また、容量結合領域4はアンテナ導体容量結合部1aと最高位のヒータ線7aとの間の領域であるので、アンテナ導体容量結合部1aと最高位のヒータ線7aとの間隔のうち最短経路15として通過する容量結合領域4の経路は、最短経路長に含まれる。
また、デフォッガ側容量結合部はアンテナ導体容量結合部1aに対向する最高位のヒータ線7aの一部が該当するが、最短経路15がデフォッガ側容量結合部の一部(点)を通過するに過ぎない。よって本発明でいうデフォッガ側容量結合部の少なくとも一部とは点のことを含み、最短経路長にデフォッガ側容量結合部の長さを含まないことがある。
また、上記した、デフォッガ側容量結合部からアース側給電部までのデフォッガの長さは、最高位のヒータ線7aの給電部2の直下にあたる箇所から、デフォッガ接続導体12のバスバ5aへの付設箇所までの長さと、デフォッガ接続導体12の長さの和が相当する。
以上の図1に示す最短経路15について換言すれば、最短経路15が、実質的に、容量結合領域4及びデフォッガ側容量結合部以外のデフォッガの部分のみを通過している。
デフォッガに容量結合導体3が設けられている場合には、給電部2からアンテナ導体容量結合部1aまでのアンテナ導体1、アンテナ導体容量結合部1aの少なくとも一部、容量結合領域4、デフォッガ側容量結合部3aの少なくとも一部、容量結合導体付設部3b及び容量結合導体付設部3bからアース側給電部9までのデフォッガを介して、給電部2を起点にアース側給電部9に至るまでの最短経路長が、0.77・(λ/4)〜1.9・(λ/4)であることがアンテナ利得を向上させることができ、好ましい。
ここで、デフォッガに容量結合導体3が設けられている例として、図2に示す例について、最短経路15にどの経路が含まれるかを説明する。図2において、最短経路15を追跡して見ると、上記した、アンテナ導体容量結合部1a以外のアンテナ導体1の部分及びアンテナ導体容量結合部1aは、前述したとおりの、図1に示す例と同様の取扱いとなり、最短経路長に含まれない。
また、容量結合領域4はアンテナ導体容量結合部1aと容量結合導体3との間の領域であるので、アンテナ導体容量結合部1aと容量結合導体3と間隔のうち最短経路15として通過する容量結合領域4の経路は、最短経路長に含まれる。
また、デフォッガ側容量結合部3aについては、最短経路15がデフォッガ側容量結合部3aの一部(点)を通過するに過ぎないため、デフォッガ側容量結合部3aの長さは実質的に最短経路長に含まれない。よって本発明でいうデフォッガ側容量結合部3aの少なくとも一部とは点のことを含み、最短経路長にデフォッガ側容量結合部3aの長さを含まないことがある。
また、容量結合導体付設部3bは最短経路15が通過するので、容量結合導体付設部3bの長さは最短経路長に含まれる。
また、上記した、デフォッガの部分の長さとは、最高位のヒータ線7aと容量結合導体付設部3bとの接続箇所と、バスバ5aまでの最高位のヒータ線7aの長さと、最高位のヒータ線7aとバスバ5aとの接続箇所と、アース側給電部9までの長さとの和が相当する。
以上の図2に示す最短経路15について換言すれば、最短経路15が、実質的に、容量結合領域4、容量結合導体付設部3b及びデフォッガの部分のみを通過する。
デフォッガに容量結合導体3が設けられている場合であっても、デフォッガに容量結合導体3が設けられていない場合であっても、最短経路長のより好ましい範囲は、0.94・(λ/4)〜1.8・(λ/4)であり、特に好ましい範囲は、1.03・(λ/4)〜1.7・(λ/4)であり、最も好ましい範囲は、1.29・(λ/4)〜1.61・(λ/4)である。
以上説明したとおり、本発明において、デフォッガに容量結合導体3が設けられていない場合には、最短経路長に、上記した、アンテナ導体容量結合部1a以外のアンテナ導体の部分の長さ、アンテナ導体容量結合部1aの長さ及びデフォッガ側容量結合部の長さから選ばれる少なくとも1つが含まれない場合がある。
また、デフォッガに容量結合導体3が設けられている場合には、最短経路長に、上記した、アンテナ導体容量結合部1a以外のアンテナ導体1の部分の長さ、アンテナ導体容量結合部1aの長さ及びデフォッガ側容量結合部3aの長さから選ばれる少なくとも1つが含まれない場合がある。
前述したとおり、デフォッガに近接して容量結合されているアース側給電部が配設されている場合には、最短経路長にデフォッガとアース側給電部との間の間隔が含まれる。
アンテナ導体容量結合部とデフォッガ側容量結合部との平均間隔が、0.1〜30mm、特には、2〜10mmであることがアンテナ利得を向上させられ、好ましい。
図1、2に示す例では、多数本のヒータ線7は横方向又は略横方向に伸長されている。図1に示す例では、多数本のヒータ線7のうちの最高位のヒータ線7aと、アンテナ導体1とが容量結合されており、容量結合領域4において、アンテナ導体1と最高位のヒータ線7aとが互いに平行又は略平行である。この場合、デフォッガ側容量結合部以外のデフォッガの部分(最短経路15の一部になるデフォッガの部分)が、最高位のヒータ線7aにその一部として含まれる。
図2に示す例では、多数本のヒータ線7のうちの最高位のヒータ線7aに容量結合導体3が付設されており、容量結合領域4において、アンテナ導体1と容量結合導体3とが互いに平行又は略平行である。この場合、アンテナ導体容量結合部1aとデフォッガ側容量結合部3aとが容量結合されており、デフォッガの部分(最短経路15の一部になるデフォッガの部分)が、最高位のヒータ線7aにその一部として含まれる。
図2に示す例では、デフォッガ側容量結合部3aと容量結合導体付設部3bとの接続箇所から見て、デフォッガ側容量結合部3aが給電部2から遠ざかる方向に伸長されている。このように、デフォッガ側容量結合部3aと容量結合導体付設部3bとの接続箇所から見て、デフォッガ側容量結合部3aが給電部2から遠ざかる方向に伸長されている部分を有することがアンテナ利得を向上させられ、好ましい。
また本発明では、デフォッガに調整エレメントを接続することにより、受信感度をさらに向上させることができる。一例として、調整エレメントを上方延伸エレメントとした例について説明する。
上方延伸エレメントは、バスバ5aの上端近傍からヒータ線の反対側に向かって伸長される上方延伸エレメント付設部を介して、上方に伸長されている。この上方延伸エレメントの導体長を適切な長さに設定することで、受信感度を向上させることができる。また、上方延伸エレメントは車体開口縁10に沿って上方に伸長されることが、アンテナ利得を向上させられ、好ましい。
所望の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとしたとき、上方延伸エレメントの導体長が、(7/8)・(λ/4)〜(15/8)・(λ/4)、特には(λ/4)〜(3/2)・(λ/4)であることがアンテナ利得を向上させることになり、好ましい。
また、上方延伸エレメントの導体長が、70〜150mm、特には80〜120mmであることがアンテナ利得を向上させることになり、好ましい。上方延伸エレメント付設部の導体長が短く影響を無視できる場合は、上方延伸エレメントの上方へ伸長している導体の長さのみを考慮してもよい。
なお、上方延伸エレメントはバスバ5aの上下方向における中央付近又は下端付近から上方に伸長されていてもよく、その場合、必要に応じてバスバ5aと近接させて容量結合させてもよい。また図1では、バスバ5aの真上方向にアース側給電部9があるが、アース側給電部9が別の領域に設けられている図2の態様のような場合、バスバ5aの真上が空白領域であれば、上方延伸エレメント付設部を介さずに、上方延伸エレメントをバスバ5aの上端から上方に伸長させてもよい。
次に、調整エレメントの別の例として下方容量結合エレメントについて説明する。下方容量結合エレメントは、バスバ5aの上端近傍からヒータ線の反対側に向かって伸長される下方容量結合エレメント付設部を介して下方にバスバ5aに沿って伸長させ、バスバ5aと近接させ容量結合させている。この下方容量結合エレメントの導体長、つまり容量結合の長さを適切に設定することにより、受信感度を向上させることができる。また、下方容量結合エレメントは車体開口縁10に沿って下方に伸長されるので、アンテナ利得の向上に好ましい。
所望の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとしたとき、下方容量結合エレメントの導体長が、(7/8)・(λ/4)〜(15/8)・(λ/4)、特には(λ/4)〜(3/2)・(λ/4)であることがアンテナ利得を向上させることになり、好ましい。
また、下方容量結合エレメントの導体長が、70〜150mm、特には80〜120mmであることがアンテナ利得を向上させることになり、好ましい。下方容量結合エレメント付設部は導体長が短く影響を無視できるので、下方容量結合エレメントの下方へ伸長している導体の長さのみを考慮する。なお、下方容量結合エレメントはバスバ5aの上下方向における中央付近から下方に伸長されていてもよい。
次に、調整エレメントの他の例として側方延伸エレメントについて説明する。この例においては、バスバ5aに接続されたヒータ線7のうち最高位にある最高位ヒータ線7aに対して、バスバ5aから離れた位置で、凸型形状を有する凸型ヒータ線が接続され、アンテナ導体1と凸型ヒータ線とが容量結合される、又は容量結合導体3と凸型ヒータ線とが容量結合される。バスバ5aは、最高位のヒータ線7aとの接続部より上方に延伸される。
側方延伸エレメントは、バスバ5aと最高位のヒータ線7aとの接続部より上方のバスバ5aの上端近傍からヒータ線が設けられている側に伸長されている。この側方延伸エレメントの導体長を適切に設定することにより、受信感度を向上させることができる。また、側方延伸エレメントはヒータ線7と平行又は略平行に伸長されることが、見栄えを損なわず、好ましい。
所望の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλといい、ガラス波長短縮率をkといい、k=0.64とし、λ=λ・kとしたとき、側方延伸エレメントの導体長が、(5/8)・(λ/4)〜(19/16)・(λ/4)、特には(13/16)・(λ/4)〜(9/8)・(λ/4)であることがアンテナ利得を向上させることになり、好ましい。また、側方延伸エレメントの導体長が、50〜95mm、特には65〜90mmであることがアンテナ利得を向上させることになり、好ましい。
本発明において、上記で示した調整エレメントをそれぞれ組み合わせてもよい。つまり、上方延伸エレメント、下方容量結合エレメント及び側方延伸エレメントから選ばれる複数の要素、又はすべてを備える自動車用高周波ガラスアンテナであってよい。
図1、2に示す例では、給電部2を起点としてアンテナ導体1の主要部がアース側給電部9から遠ざかる方向に伸長されている。ここで、アンテナ導体1の主要部とは、アンテナ導体1のすべての導体長の70%以上を占める部分をいう。つまり、給電部2を起点としてアンテナ導体1の全長のうち70%以上がアース側給電部9から遠ざかる方向に伸長されている。
本発明において、デフォッガは、後部窓ガラス板14の左側領域及び右側領域に、少なくともそれぞれバスバを1つずつ有することが、後部窓ガラス板14の中央領域を防曇して視野を良好に確保するために好ましい。同様の理由で、これら2つのバスバはそれぞれ縦方向又は略縦方向に伸長されており、多数本のヒータ線7によって、これら2つのバスバは接続されていることが好ましく、多数本のヒータ線7は、横方向又は略横方向に伸長されていることが好ましい。アンテナ導体1が該2つのバスバのうちのどちらか一方の近傍に配設されていることが実装上の便宜のために好ましい。
本発明において、多数本のヒータ線7が横方向又は略横方向に伸長されており、多数本のヒータ線7うちの最高位のヒータ線7aを含む少なくとも2本を、バスバ以外の部分で短絡している短絡線8が設けられることがアンテナ利得を向上させられ、好ましい。同様の理由で、短絡線8は縦方向又は略縦方向に伸長されていることが好ましい。
デフォッガに容量結合導体3が設けられていない場合には、最高位のヒータ線7aと短絡線8との接続箇所が容量結合領域4内又は容量結合領域4から0.323・λ・k以内の範囲、特には0.097・λ・k以内の範囲に設けられていることがアンテナ利得を向上させられ、好ましい。
デフォッガの最高位のヒータ線7aに容量結合導体3が付設されている場合には、容量結合導体3が最高位のヒータ線7aに付設されている箇所と、最高位のヒータ線7aと短絡線8との接続箇所との間隔が0.323・λ・k以下、特には0.097・λ・k以下であることがアンテナ利得を向上させられ、好ましい。
アンテナ導体容量結合部又はデフォッガ側容量結合部の導体長が、10〜100mm、特には、30〜80mmであることがアンテナ利得を向上させられ、好ましい。
本発明において、給電部2の面積及びアース側給電部9(デフォッガ自体に設けられる場合を除く)の面積がそれぞれ49〜400mm、特には81〜225mmであることが実装上の便宜のために好ましい。給電部2とアース側給電部9との間の間隔が5〜100mm、特には10〜80mm、であることが実装上の便宜のために好ましい。
本発明において、λが所望の周波数帯の中心周波数における空気中の波長であることがアンテナ利得を向上させられ、好ましい。日本国内地上波デジタルテレビ放送の全域を受信しようとする場合には、λを620MHzの周波数における空気中の波長とすることが好ましい。日本国内地上波デジタルテレビ放送の現行放送域(470〜600MHz)を受信しようとする場合には、λを535MHzの周波数における空気中の波長とすることが好ましい。日本国内地上波デジタルテレビ放送の主要域(470〜710MHz)を受信しようとする場合には、λを590MHzの周波数における空気中の波長とすることが好ましい。
本発明において、同軸ケーブル(不図示)を用いて受信信号を受信機に送るようにする場合には、同軸ケーブルの内部導体が給電部2に接続され、同軸ケーブルの外部導体がアース側給電部9に接続される。この同軸ケーブルは受信機の入力端に接続される。なお、同軸ケーブルを、給電部2及びアース側給電部9に接続する手段は、半田付け等により直接接続する手段に限定されず、コネクタを介して接続してもよい。
アンテナ導体1の受信信号がアンテナ周辺回路を介して受信機に送られるようにする場合には、アンテナ周辺回路の2つの入力端のうちの1方が給電部2に接続され、他方がアース側給電部9に接続される。アンテナ周辺回路の2つの出力端のうちの1方が受信機の入力端に接続され、他方が受信機のグランド端子に接続される。アンテナ周辺回路はS/N比を向上させるため、後部窓ガラス板14の車内側の面に取り付けられることが好ましい。
本発明において、後部窓ガラス板14の面上に誘電体膜である隠蔽膜を形成し、この隠蔽膜の上に、アンテナ導体1、給電部2、デフォッガ及びアース側給電部9から選ばれる少なくとも1つの一部分又は全体を設けてもよい。隠蔽膜は黒色セラミック膜等のセラミックスが挙げられる。この場合、後部窓ガラス板14の車外側から見た場合、隠蔽膜上に設けられているアンテナ導体1等の少なくとも一部分が隠蔽膜により遮蔽されるので、本発明におけるアンテナ装置が車外から見えないため、デザインの点で優れた後部窓ガラス板14となる。
アンテナ導体1、給電部2、アース側給電部9及びデフォッガは、通常、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを後部窓ガラス板14の車内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる線状体又は箔状体を、後部窓ガラス板14の車内側表面又は車外側表面に設けて形成してもよく、後部窓ガラス板14自身の内部に設けて形成してもよい。また、その内部又はその表面に導体層を設けた合成樹脂製フィルムを、後部窓ガラス板14の車内側表面又は車外側表面に設けてアンテナ導体1及び給電部2としてもよい。
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されず、本発明の要旨を損なわない限り、各種の改良や変更も本発明に含まれる。以下の各例では、水平偏波について測定した。測定周波数は473〜767MHzで6MHz毎とし、これらの周波数毎に、測定したアンテナ利得を平均して平均アンテナ利得を求めた。
アンテナ利得は、自動車後方を0「ゼロ」°とし、自動車後方方向から反時計回り回転方向を正とした水平面内での自動車の回転角を−90°〜+90°(自動車正背面(Back))として自動車を3°毎回転させてアンテナ利得を測定し、測定値を平均して求めた。後部窓ガラス板14は、水平方向に対し、27°傾斜していた。以下、図面にしたがって、実施例を詳細に説明する。
「例1(実施例)」
自動車に取り付けられた後部窓ガラス板14を用い、図3(車内視)に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作し、アンテナ利得の測定を行った。図3において、18は左右中央短絡線、19は本例には直接関係がないFM放送帯受信性能調整用導体、20は本例には直接関係がないAM・FM放送帯用のアンテナ導体1、Dはアンテナ導体容量結合部1aと最高位のヒータ線7aとの間の間隔、Dは給電部2とアース側給電部9との間の間隔、Lはアンテナ導体容量結合部1aの長さ、Lはデフォッガ接続導体12の長さである。また、寸法を示す矢印近傍の数字は寸法を示し、単位はmmである。各部の寸法は以下のとおりである。
及びLを、それぞれ1mm、15mm、30mm、60mm及び90mmに変更して最短経路長を変更し、アンテナ利得−最短経路長の特性図を図4に示した。図4において、41は473〜767MHzの平均アンテナ利得、42は473〜713MHzの平均アンテナ利得、43は473〜599MHzの平均アンテナ利得である。
:80mm、D:40mm、給電部2(縦×横):12×13mm、アース側給電部9(縦×横):12×13mm、アンテナ導体容量結合部1aの線幅:0.7mm、デフォッガ接続導体12の線幅:0.7mm、アンテナ導体20の線幅:0.7mm、左右中央短絡線18の線幅:1mm、FM放送帯受信性能調整用導体19の線幅:1mm、各ヒータ線7の線幅:1mm。
「例2(実施例)」
自動車に取り付けられた後部窓ガラス板14を用い、図6(車内視)に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作し、アンテナ利得の測定を行った。図6において、Dはアンテナ導体容量結合部1aとデフォッガ側容量結合部3aとの間の間隔(両者は平行又は略平行であった)、Dはデフォッガ側容量結合部3aと最高位のヒータ線7aとの間の間隔(両者は平行又は略平行であった)である。また、寸法を示す矢印近傍の数字は寸法を示し、単位はmmである。各部の寸法は以下のとおりであり、以下に記載されていない寸法は、例1と同様である。
及びLをともに、表1に示すとおりに変更して最短経路長を変更し、アンテナ利得−最短経路長の特性図を図5に示した。図5において、51は473〜767MHzの平均アンテナ利得、52は473〜713MHzの平均アンテナ利得、53は473〜599MHzの平均アンテナ利得である。
Figure 0005109830
「例3(実施例)」
自動車に取り付けられた後部窓ガラス板を用い、図7(車内視)に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作し、アンテナ利得の測定を行った。また、本発明と直接関係のないAM・FM放送用のアンテナ導体を設けた。図7では、バスバ5aに下方容量結合エレメント23を接続した。また、ヒータ線に短絡線8を設け、容量結合導体3に接続させた。各部の寸法は以下のとおりである。
E4:105mm、E5:100mm、E6:25mm、E7:5mm、E8:5mm、T8:90mm、T9:25mm、T10(アンテナ導体1の隣接する上方2本の導体間隔も同じ):5mm、T11:130mm、T12:15mm、T13:50mm、H5:50mm、H6:35mm、A6:40mm、A7:50mm、A8:40mm、A9:65mm、A10:35mm、アンテナ導体の線幅:0.7mm、AM・FM放送用のアンテナ導体の線幅:0.7mm、各ヒータ線7の線幅:1mm、下方容量結合エレメント23の導体幅:3mm、アンテナ導体1の給電部:15×13mm、AM・FM放送用のアンテナ導体の給電部:12×12mm、容量結合導体3とアンテナ導体1との容量結合幅:45mm。
測定は、水平偏波473〜713MHzの範囲で6MHz毎に周波数を変化させ、これらの周波数毎の平均アンテナ利得を採用した。その他は例1と同じ方法である。
図7において、下方容量結合エレメント23を設けた場合と、下方容量結合エレメント23を設けなかった場合とを測定し、その結果を図8に示す。図8からわかるように下方容量結合エレメントを設けることによって、アンテナ利得が向上する。
本発明は、地上波デジタルテレビ放送、UHF帯のアナログテレビ放送及び米国のデジタルテレビ放送、欧州連合地域のデジタルテレビ放送又は中華人民共和国のデジタルテレビ放送を受信する自動車用ガラスアンテナに利用される。その他、日本のFM放送帯(76〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜108MHz)、テレビVHF帯(90〜108MHz、170〜222MHz)、自動車電話用の800MHz帯(810〜960MHz)、自動車電話用の1.5GHz帯(1.429〜1.501GHz)、UHF帯(300MHz〜3GHz)、GPS(Global Positioning System)、人工衛星のGPS信号1575.42MHz)にも利用できる。
さらに、専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication、915MHz帯)及び自動車用キーレスエントリィシステム(300〜450MHz)の通信にも利用できる。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナの一実施形態を示す平面図。 図1とは別の実施形態を示す平面図。 例1の実施例を示す平面図。 例1における、アンテナ利得‐最短経路長の特性図。 例2における、アンテナ利得‐最短経路長の特性図。 例2の実施例を示す平面図。 例3の実施例を示す平面図。 例3における、アンテナ利得‐周波数の特性図。 従来例を示す平面図。
符号の説明
1:アンテナ導体
1a:アンテナ導体容量結合部
2:アンテナ導体の給電部
3:容量結合導体
3a:デフォッガ側容量結合部
3b:容量結合導体付設部
4:容量結合領域
5a:右側のバスバ
7:ヒータ線
7a:最高位のヒータ線
8:必要に応じて設けられる短絡線
9:アース側給電部
10:窓の車体開口縁
12:デフォッガ接続導体
14:後部窓ガラス板
15:最短経路

Claims (14)

  1. 多数本のヒータ線と該ヒータ線に給電する複数のバスバとを有する通電加熱式のデフォッガを有する自動車の後部窓ガラス板の、該デフォッガの領域以外の上部余白領域に設けられたアンテナ導体と該アンテナ導体用の給電部とを含む自動車用高周波ガラスアンテナであって、
    自動車用高周波ガラスアンテナは、前記アンテナ導体が300MHz〜2GHzの周波数帯に含まれる周波数の受信機能を有するようにアンテナ導体の形状及び寸法が構成され、前記デフォッガと電気的に接続されたアース側給電部を接地基準として前記アンテナ導体による受信信号を前記給電部から取り出すことが可能であり、
    前記デフォッガと前記アンテナ導体とは、又は前記デフォッガに容量結合導体付設部を介して接続された容量結合導体と前記アンテナ導体とは、後部窓ガラス板の容量結合領域を挟んでと容量結合されていて、
    前記アンテナ導体の容量結合している部分をアンテナ導体容量結合部とし、
    前記アンテナ導体が、a)前記アンテナ導体と近接している前記デフォッガと容量結合されている場合は、前記デフォッガの容量結合している部分を、b)前記容量結合導体と容量結合している場合は、前記容量結合導体の容量結合している部分を、デフォッガ側容量結合部とし、
    前記給電部を起点に、前記給電部から前記アンテナ導体容量結合部までの前記アンテナ導体、前記アンテナ導体容量結合部の少なくとも一部を経由し、前記容量結合領域を横断し、前記デフォッガ側容量結合部の少なくとも一部を経由し、前記容量結合導体を有する場合は前記容量結合導体付設部を経由して、前記デフォッガを介して前記アース側給電部に至るまでの最短経路長が、0.77・(λ/4)〜1.9・(λ/4)であることを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナ。
    ここでλは、所望の周波数帯の中心周波数における空気中の波長をλと、ガラス波長短縮率をk(ただし、k=0.64)を用いて、λ=λ・kで定義される。
  2. 前記複数のバスバのうちの、前記給電部に最も近いバスバにアース側給電部が設けられている請求項1に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  3. 前記デフォッガには、デフォッガ接続導体を介して前記アース側給電部が付設されており、前記最短経路長に該デフォッガ接続導体の長さが含まれる請求項1又は2に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  4. 前記アース側給電部は、容量結合を介して前記デフォッガと電気的に接続され、前記最短経路長は前記デフォッガから前記アース側給電部に至るまでの導体及び容量結合の導体間隔が含まれる請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  5. 前記アンテナ導体容量結合部と前記デフォッガ側容量結合部との平均間隔が、0.1〜30mmである請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  6. 前記多数本のヒータ線は横方向又は略横方向に伸長されており、
    a)前記アンテナ導体が近接している前記デフォッガと容量結合されている場合は、多数本のヒータ線のうちの最高位のヒータ線と、前記アンテナ導体とが容量結合されており、前記アンテナ導体と前記最高位のヒータ線とが互いに平行又は略平行であり、
    b)前記アンテナ導体が前記容量結合導体と容量結合している場合は、多数本のヒータ線のうちの最高位のヒータ線に前記容量結合導体が付設されており、前記アンテナ導体と前記容量結合導体とが互いに平行又は略平行である、請求項1〜5のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  7. 前記アンテナ導体容量結合部又は前記デフォッガ側容量結合部の導体長が、10〜100mmである請求項1〜6のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  8. 前記容量結合導体を有する場合は、前記デフォッガ側容量結合部と前記容量結合導体付設部との接続箇所から見て、デフォッガ側容量結合部が前記給電部から遠ざかる方向に伸長されている部分を有する請求項1〜7のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  9. 前記給電部を起点として前記アンテナ導体の全長のうち70%以上が前記アース側給電部から遠ざかる方向に伸長されている請求項1〜8のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  10. 前記給電部の面積及び前記アース側給電部の面積が、それぞれ49〜400mmである請求項1〜9のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  11. 前記給電部と前記アース側給電部との間の間隔が、5〜100mmである請求項1〜10のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  12. 前記後部窓ガラス板の面上に誘電体膜を形成し、該誘電体膜の上に、前記アンテナ導体、前記給電部、前記デフォガ及び前記アース側給電部のうち少なくとも1つの一部分又は全体が設けられた請求項1〜11のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  13. 前記アンテナ導体及び前記給電部の少なくとも一方が合成樹脂製フィルムの内部又はその表面に設けられており、該合成樹脂製フィルムが前記後部窓ガラス板に設けられている請求項1〜12のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載されている自動車用高周波ガラスアンテナが設けられている自動車用の後部窓ガラス板。
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