JP5631238B2 - ガラスアンテナ及び窓ガラス、並びにそれらを備えるアンテナ装置 - Google Patents

ガラスアンテナ及び窓ガラス、並びにそれらを備えるアンテナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両の窓ガラスに設けられるガラスアンテナ、ガラスアンテナを備える窓ガラス、それらを備えるアンテナ装置に関する。
車両の窓枠に取り付けられる窓ガラスに、アンテナとして機能するガラスアンテナを設けることが知られている。図1は、特許文献1に開示されたガラスアンテナの平面図である。図1に示されるように、窓ガラス12に設けられるガラスアンテナ100は、アンテナエレメント1〜4によって構成されたアンテナ導体と、該アンテナ導体に接続された給電部16と、無給電エレメント5,6によって構成された無給電導体と、該無給電エレメントに接続されたアース部17とを備えている。給電部16は、信号処理回路にそのアンテナ導体を電気的に接続するための部位であり、アース部17は、車両の車体にその無給電導体を電気的に接続するための部位である。
国際公開第2010/119856号パンフレット
ところが、ガラスアンテナと車体側とを接続する配線の経路や車体側の窓枠やその周辺部分の形状などによっては、アース部を車体に接続するためのアース部材を設置するスペースを確保することが難しい場合がある。例えば図2に示されるように、ガラスアンテナと車体側の受信機とを接続するための同軸ケーブル44がアース部17の近傍を通るように配索されている車両の場合、同軸ケーブル44が邪魔になって、アース部17にアース部材を設置することができない。
この対策として、例えば図3に示されるように、アース部17を幅広にすることが考えられる。しかしながら、アース部17を幅広にしてアース部材の設置スペースを確保したとしても、アース部17の面積が大きくなりすぎて、窓ガラス12を曲げ成形するために加熱するときに、導体が被覆されたアース部17と導体が被覆されていない部分とで生ずる熱吸収の差が大きくなる。それによって、アース部17の周辺に歪みが発生する。
そこで、本発明は、アース部の周辺に生ずる歪みを抑制しつつ、アース部材の設置スペースを容易に確保できる、ガラスアンテナ及び窓ガラス、並びにそれらを備えるアンテナ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るガラスアンテナは、
車両の窓ガラスに設けられるガラスアンテナであって、
アンテナ導体と、無給電導体と、給電部と、該給電部から離間して配置されたアース部とを備え、
前記給電部は、信号処理回路に前記アンテナ導体を接続するための部位であり、前記アース部は、車体に前記無給電導体を電気的に接続するための部位であり、
前記アース部は、第1のアース部と、該第1のアース部に対して前記給電部とは離れる方向に配置された第2のアース部とを有し、
前記第1のアース部と前記第2のアース部とが、複数の線状エレメントで接続され
前記無給電導体は、前記第1のアース部から延伸する、ことを特徴とする、ものである。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る窓ガラスは、該ガラスアンテナを備えるものである。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るアンテナ装置は、該窓ガラスと、前記第2のアース部を車体に接続するためのアース部材とを備えるものである。
本発明によれば、アース部の周辺に生ずる歪みを抑制しつつ、アース部材の設置スペースを容易に確保できる。
アース部17を備える従来のガラスアンテナ100の平面図である。 給電構造の斜視図である。 図1のアース部17の領域を広げたガラスアンテナ200の平面図である。 本発明の一実施形態であるガラスアンテナ300の平面図である。 アース部17Bがアース部材31を介して車体と電気的に接続する構造の一例を示した断面図である。 アース部材31の斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、形態を説明するための図面において、方向について特に記載しない場合には図面上での方向をいうものとし、各図面の向きは、記号、数字の方向に対応する。また、平行、直角などの方向は、本発明の効果を損なわない程度のズレを許容するものである。また、それらの図面は、窓ガラスが車両に取り付けられた状態での車内視の図であるが、車外視の図として参照してもよい。例えば、窓ガラスが車両の前部に取り付けられるフロントガラスである場合、図面上での左右方向が車幅方向に相当する。また、本発明では給電部とアース部とが基準方向に沿って並んで配置されるとするが、基準方向はガラスアンテナの設置領域によって自由に設定でき、特に車両用の窓ガラスであれば、窓ガラスの縁部に平行な方向、水平方向または鉛直方向に設定されることが好ましい。以下に説明する形態では、車両用窓ガラスが車両に搭載された際の水平面が基準方向となる。なお、本発明は、フロントガラスに限定されず、車両の後部に取り付けられるリヤガラス、車両の側部に取り付けられるサイドガラスであってよい。
図4は、本発明の一実施形態である車両用ガラスアンテナ300の平面図である。ガラスアンテナ300は、アンテナ導体及びそのアンテナ導体の近傍に配置された無給電導体、並びに互いに所定の基準方向(例えば、水平又は略水平な方向)に離間する給電部16及びアース部17(17A,17B)が車両用窓ガラス12に平面的に設けられたアンテナである。
ガラスアンテナ300は、アンテナ導体パターンとして、例えば、第1のエレメントであるアンテナエレメント1と、第2のエレメントであるアンテナエレメント2と、第3のエレメントであるアンテナエレメント3と、第4のエレメントであるアンテナエレメント4とを備える。また、ガラスアンテナ300は、無給電導体のパターンとして、例えば、第1の無給電エレメントである無給電エレメント5と、第2の無給電エレメントである無給電エレメント6とを備える。
給電部16は、不図示の信号処理回路にアンテナ導体を接続するための部位であり、アース部17は、金属からなる車体に無給電導体を電気的に接続するための部位である。車体開口縁15aは、窓ガラス12が取り付けられる窓開口部を形成している車体フランジの端部である。給電部16とアース部17は、窓ガラス12の縁の近傍又は車体開口縁15aの近傍に位置しているとよい。ここで、「電気的に接続」とは、導体同士が直接接触して直流的に導通することと、導体同士が所定間隔離れてコンデンサを形成し、高周波的に導通することとを含んでいる。
アース部17は、第1のアース部であるアース部17Aと、アース部17Aに対して給電部16から離れる方向に配置された第2のアース部であるアース部17Bとを有している。アース部17Aとアース部17Bとは、複数の線状エレメント(図4には、2本の線状エレメント7A,7Bが例示)で接続されている。
したがって、図4に例示されたガラスアンテナ300によれば、アース部17を、アース部17Aとアース部17Bとに同電位のまま分離することができるので、アース部17を車体に接続するためのアース部材の設置スペースを容易に確保できる。
例えば、車体、配線、コネクタなどの他部位との物理的な干渉によって、アース部17Aにアース部材を設置するスペースが無くても、複数の線状エレメントの長さや延伸方向などを変えることによりアース部17Bの位置を調整することで、アース部材の設置場所を車体と接続しやすい場所に自由に決めることができる。そして、アース部17Aとアース部17Bとが線状エレメントで接続されていることにより、アース部17A,17Bのそれぞれの面積も大きくなりすぎないため、窓ガラス12を加熱して曲げ成形しても、線状エレメントはもちろんのこと、アース部17A,17B周辺に発生する歪みを抑えることができる。なお、図示していないが、導電性の材料からなる車体側アース部材を、アース部17Bを覆うように車体開口縁15aから窓ガラス12の面内側に向かって突出するように車体フランジに電気的に接続させて設ける。このような車体側アース部材を設けることによって、アース部材を容易に車体に接続させることが可能になる。また、アース部17Bを覆うように窓ガラス12の面内側に向かって車体開口縁15aが突出するように車体フランジを形成させてもよい。
次に、本発明の一実施形態の構成について更に詳細に説明する。
図4において、アンテナエレメント1は、給電部16を起点に、基準方向に平行且つアース部17の反対側に向かう方向である第1の方向(図面上では、右方向)に延伸する。アンテナエレメント2は、アンテナエレメント1の第1の方向への延伸の終端である第1の終端部1g(すなわち、給電部16と反対側の終端)に接続され、アンテナエレメント1に直交且つ窓ガラス12の外周に対して内側へ向かう方向である第2の方向(図面上では、下方向)に延伸する。アンテナエレメント2は、終端部1gを起点に、第2の方向に向けて直線的に延伸してもよいし、第2の方向に向けて湾曲して延伸してもよい。アンテナエレメント3は、アンテナエレメント2の延伸の終端である第2の終端部2gを起点に、第1の方向に対して逆向きの方向である第3の方向(図面上では、左方向)に延伸する。そして、アンテナエレメント3の第3の方向への延伸の終端である第3の終端部3gが、後述のアンテナエレメント5に対して第1の方向側に位置する(すなわち、アンテナエレメント5に対して右側の領域上に位置する)。アンテナエレメント4は、アンテナエレメント2上の点を起点に、第1の方向に延伸する。図4のアンテナエレメント4の起点は、終端部2gを起点に終端部4gを終点として第1の方向に延伸する。
なお、アンテナエレメント4は無くてもよいが、アンテナエレメント4が設けられたガラスアンテナは、アンテナエレメント4が設けられていない場合に比べて、ガラスアンテナの平均感度が向上する。
また、無給電エレメント5は、アース部17Aを起点に、少なくとも一部が第2の方向に延伸するエレメントである。無給電エレメント6は、上述の基準方向に平行且つ無給電エレメント5上の点を起点に延伸するものである。無給電エレメント6は、アンテナ利得向上の点で、終端部5gを通って水平方向に延伸するとよく、図4の場合、終端部5gを起点に第3の方向(図面上では、左方向)に終端部6gを終点として延伸する。
なお、無給電エレメント6は無くてもよいが、無給電エレメント6が設けられたガラスアンテナは、無給電エレメント6が設けられていない場合に比べて、ガラスアンテナの平均感度が向上する。
ここで、「終端部」は、無給電エレメント又はアンテナエレメントの延伸の終点であってもよいし、その終点手前の導体部分である終点近傍であってもよい。
また、複数の線状エレメントのうち少なくとも2本以上によって、アース部17Aとアース部17Bと接続することによって、ガラスアンテナ300のアンテナ利得が向上する。好ましくは3本以上である。図4の場合、2本の線状エレメント7A,7Bそれぞれが、アース部17Aとアース部17Bそれぞれの互いに対向する側の辺に接続されている。
線状エレメント7A,7Bは、給電部16とアース部17とが互いに離間する方向と同じ方向に(言い換えれば、基準方向と同じ方向に)直線的に延伸している。給電部16とアース部17の離間方向と同じ方向に線状エレメントを延伸させることにより、線状エレメントを他の方向に延伸してアース部17Bを設ける場合に比べて、ガラスアンテナ300全体を更に低背化できる。なお、線状エレメントは直線的に延伸していなくてもよく、湾曲して延伸していてもよい。
また、線状エレメント7A,7Bの長さは、好ましくは70mm以下である。この長さによって、アース部17Aとアース部17Bとを離し過ぎずにガラスアンテナの設置領域を小さくすることができ、また、アース部17Aから車体への接続点までの最短の導体長を短くすることによりガラスアンテナ300のアンテナ利得が向上する。さらに好ましくは50mm以下である。また、線状エレメント7A,7Bの長さは、好ましくは10mm以上である。この長さによって、配線、車体の形状にもよるが、アース部材の設置スペースを容易に確保することができる。さらに好ましくは20mm以上であり、さらに好ましくは30mm以上である。
給電部16,アース部17A,17B、線状エレメント7A,7Bが、車体開口縁15aに沿うように配置されることによって、ガラスアンテナ300全体の低背化をしつつ、アース部材の設置スペースを容易に確保できる。
給電部16及び給電部16に接続されたアンテナ導体、アース部17A,17B及びアース部17Aを起点に接続された無給電導体、並びに線状エレメント7A,7Bは、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを窓ガラス板の車内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、窓ガラスの車両側表面又は車外側表面に形成してもよく、窓ガラスに接着剤等により貼付してもよく、窓ガラス自身の内部に設けてもよい。
複数の線状エレメントの各線幅(各導体幅)の最小値は、プリントされたエレメントの断線を防止する点で、0.4mm以上が好ましく、0.6mm以上がより好ましい。また、各線幅の最大値は、ガラスの曲げ成形時に発生する歪みを抑える点で、3.0mm以下が好ましく、2.8mm以下がより好ましい。
図5は、アース部17Bがアース部材31を介して車体と電気的に接続する構造の一例を示した断面図である。アンテナ導体によって受信された電波の受信信号が、図5に示されていない給電部16とアース部17Aとに電気的に接続された導電性部材を介して、信号処理回路に伝達される。一方、アース部17Bを車体に接続するため、アース部材31がアース部17Bに取り付けられている。このような接続構造にすることによって、アース部17B及びアース部17Bに接続された無給電導体を、アース部材31を介して、車体に確実にアースすることができる。
図5において、12は車両用窓ガラス、11はインナーパネル11aとアウターパネル11bとからなる車体パネル(全体図省略)であり、その端部は窓ガラス12を車体に設置するためにL字状にフランジが形成されている。13は車体パネル11のフランジと窓ガラス12とを接着する接着剤(又は、パッキン)である。
図6は、アース部材31の斜視図である。アース部材31は、弾性の接続部材であって、アース部17Bに半田付けなどによって電気的に接続される接続部34を有する金属板35と、金属板35にアーチ状に湾曲させて設置された弾性板33とからなる。アース部材31は、金属板35をアース部17Bに両面接着テープや接着剤などで接着し、アース部17Bと高周波的に接続させてもよい。アース部17Bに設置されたアース部材31は、図5に示されるように、窓ガラス12が車体パネル11の端部に接着剤13を介して接着されると、弾性板33が弾性変形して車体パネル11と面接触する。これにより、車体側に特別な構成が無くともアース部17Bを車体パネル11にアース接続することが可能である。
一方、車体パネル11のアウターパネル11bの車外側表面は、通常塗料などで塗装されて絶縁性の塗料膜32が形成されており、アース部材31が接触するだけでは直流的な接続は確保されない。しかし、弾性板33が弾性変形し塗料膜32と接触する面積が充分に大きくなることで、アース部材31は高周波的にアウターパネル11bと接続されるため、アース部17Bを車体にアースすることができる。
また、本発明のガラスアンテナは、信号処理回路との接続に車体側から配索された信号線として同軸ケーブルを用いる場合、同軸ケーブルの一端側において、同軸ケーブルの内部導体が給電部16に電気的に接続され、同軸ケーブルの外部導体がアース部17Aに電気的に接続される。同軸ケーブルと、給電部16とアース部17Aとは半田付けなどで電気的に接続される。同軸ケーブルの外部導体は、アース部17Aに電気的に接続されることにより、線状エレメント7A,7Bを介してアース部17Bに接続されたアース部材によって車体側アースに接続される。同軸ケーブルの他端側は、車体側に搭載されるアンプなどの信号処理回路に接続される。この場合、同軸ケーブル他端側において、内部導体がアンプの入力部に電気的に接続され、外部導体がアンプのアース部に電気的に接続されるとよい。そして、アンプの出力部はチューナーなどの入力部に電気的に接続される。
また、同軸ケーブルの内部導体と給電部16とを電気的に接続すると共に同軸ケーブルの外部導体とアース部17Aとを電気的に接続するためのコネクタを、給電部16及びアース部17Aに実装する構成を採用してもよい。このようなコネクタによって、同軸ケーブルの内部導体を給電部16に取り付けることが容易になり、外部導体をアース部17Aに取り付けることが容易になる。
例えば、図2に示される端子部材が用いられる。アンテナ側コネクタ41は、給電部16とアース部17Aとを跨ぐように取り付けられる。アンテナ側コネクタ41の第1の端子である金属製脚部42が給電部16に取り付けられ、アンテナ側コネクタ41の第2の端子である金属製脚部43がアース部17Aに取り付けられる。また、同軸ケーブル44は、同軸ケーブル側コネクタ40に接続されている。
図2は、同軸ケーブル側コネクタ40が雄型となって、雌型であるアンテナ側コネクタ41に矢印の方向に嵌合させることによって、同軸ケーブルを給電部16とアース部17Aとに接続させる構造を示している。同軸ケーブル側コネクタ40とアンテナ側コネクタ41とが勘合して接続されることによって、同軸ケーブル44の内部導体が金属製脚部42を介して給電部16に接続し、同軸ケーブル44の外部導体が金属製脚部43を介してアース部17Aに接続される。
また、アンプ等が実装された信号処理回路は、例えば図2に例示されるようにアンテナ側コネクタ41に内蔵されていてもよい。アンプの入力部は、金属製脚部42に電気的に接続され、アンプの出力部は、同軸ケーブル44の内部導体に電気的に接続され、アンプのアース部(信号処理回路20のアース部と同電位)は、同軸ケーブル44の外部導体と金属製脚部43とに電気的に接続されている。この場合、同軸ケーブル44の他端側は車体側に搭載されるチューナーなどに接続される。このような構成にすることにより、同軸ケーブルを介して信号処理回路に接続させる場合と比較して、同軸ケーブルによって受信信号を伝送する途中で受信信号の減衰が生じる前に、アンテナ側コネクタで受信信号を増幅できるので好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳説したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形、改良及び置換を加えることができる。
例えば、本発明は、アンテナ導体、無給電導体、給電部、アース部は、所望のアンテナ利得を有する限り、図4の形態に限られない。具体的にはアンテナ導体及び無給電導体のエレメントの形状は、車種毎に所望の受信周波数に合わせて適宜設定されてよい。図4の形態であれば、地上波デジタルテレビ放送帯のアンテナ利得を向上させることができる。さらに、アース部17Bに無給電導体を設けてもよい。
また、アース部材は、アース部17Bを車体側アースに接続するための機能を有している限り、図6の形態に限られない。例えば、アース部材は、アース部17Bとアース部17Bに車両取り付け状態で対向する車体側部位との間で伸縮可能な突起状の導電性部材であってもよい。または窓ガラスを車体に取り付けられた際に、車体側のアース部17Bと対向する部分にアース部材を設けてもよい。
本発明は、例えば、地上波デジタルテレビ放送、UHF帯のアナログテレビ放送及び米国のデジタルテレビ放送、欧州連合地域のデジタルテレビ放送又は中華人民共和国のデジタルテレビ放送を受信する自動車用のアンテナとして利用されると好適である。その他、日本のFM放送帯(76〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜108MHz)、テレビVHF帯(90〜108MHz、170〜222MHz)、車両用キーレスエントリーシステム(300〜450MHz)にも利用できる。
また、自動車電話用の800MHz帯(810〜960MHz)、自動車電話用の1.5GHz帯(1.429〜1.501GHz)、GPS(Global Positioning System)、人工衛星のGPS信号1575.42MHz)、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System:2.5GHz)にも利用できる。
さらに、ETC通信(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム、路側無線装置の送信周波数:5.795GHz又は5.805GHz、路側無線装置の受信周波数:5.835GHz又は5.845GHz)、専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication、915MHz帯、5.8GHz帯、60GHz帯)、マイクロ波(1GHz〜3THz)、ミリ波(30〜300GHz)、及び、SDARS(Satellite Digital Audio Radio Service (2.34GHz、2.6GHz))の通信に利用してもよい。
1〜4 アンテナエレメント
5,6 無給電エレメント
11 車体パネル
11a インナーパネル
11b アウターパネル
12 窓ガラス
13 接着剤(パッキン)
15a 車体開口縁
16 給電部
17 アース部
17A 第1のアース部
17B 第2のアース部
20 信号処理回路
31 アース部材
32 塗装膜
33 弾性板
34 接続部
35 金属板
40 同軸ケーブル側コネクタ
41 アンテナ側コネクタ
42,43 金属製脚部
44 同軸ケーブル
100,200,300 車両用ガラスアンテナ

Claims (9)

  1. 車両の窓ガラスに設けられるガラスアンテナであって、
    アンテナ導体と、無給電導体と、給電部と、該給電部から離間して配置されたアース部とを備え、
    前記給電部は、信号処理回路に前記アンテナ導体を接続するための部位であり、前記アース部は、車体に前記無給電導体を電気的に接続するための部位であり、
    前記アース部は、第1のアース部と、該第1のアース部に対して前記給電部とは離れる方向に配置された第2のアース部とを有し、
    前記第1のアース部と前記第2のアース部とが、複数の線状エレメントで接続され
    前記無給電導体は、前記第1のアース部から延伸する、ことを特徴とする、ガラスアンテナ。
  2. 前記複数の線状エレメントの各長さは、10mm以上70mm以下である、請求項1に記載のガラスアンテナ。
  3. 前記複数の線状エレメントの各線幅は、0.4mm以上3.0mm以下である、請求項1又は2に記載のガラスアンテナ。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載のガラスアンテナが設けられたことを特徴とする、窓ガラス。
  5. 請求項に記載の窓ガラスと、
    前記第2のアース部に、前記車体と電気的に接続するためのアース部材とを備えることを特徴とする、アンテナ装置。
  6. 前記アース部材は、弾性の接続部材である、請求項に記載のアンテナ装置。
  7. 車体側から配索された信号線が同軸ケーブルであり、該同軸ケーブルの内部導体が前記給電部に電気的に接続され、該同軸ケーブルの外部導体が前記第1のアース部に電気的に接続される、請求項5又は6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記給電部と前記第1のアース部には、前記同軸ケーブルの内部導体と前記給電部とを電気的に接続すると共に前記同軸ケーブルの外部導体と前記第1のアース部とを電気的に接続するためのコネクタが実装されている、請求項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記コネクタが、前記信号処理回路を備える、請求項に記載のアンテナ装置。
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