JP2006310953A - 自動車用高周波ガラスアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】感度を向上させる自動車用高周波ガラスアンテナを提供する。
【解決手段】後部窓ガラス板5に複数本のヒータ線6と、複数のバスバ1とが設けられており、ヒータ線6間の間隔が所望受信周波数の半波長よりも短くなっており、複数のバスバ1は所定の導体幅を有して、後部窓ガラス板の上下方向に伸長されており、複数のバスバ1には、スロット3が設けられており、スロット3のヒータ線6側には開口部2が設けられており、ヒータ線6側のバスバ1の部分をバスバ内側導体といい、ヒータ線6とは反対側のバスバの部分をバスバ外側導体1eというとき、バスバ内側導体とバスバ外側導体1eとの間の受信信号を利用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地上波デジタルテレビ放送(473〜767MHz)、UHF帯のアナログテレビ放送(473〜767MHz)又は米国のデジタルテレビ放送(698〜806MHz)の受信に適する自動車用高周波ガラスアンテナに関する。
図2に示した、従来知られているスロットアンテナでは、窓ガラス板に設けられているデフォガのヒータ線201をアンテナ地板領域として利用し、バスバ202内にスロットアンテナとして機能するスロットを設けている。また、このスロット内に導電線203と離間した導電線203a、及び、バスバ202と分離した導体202aを設け、導電線203aに同軸ケーブル402の内部導体を接続し、導体202aに同軸ケーブル402の外部導体を接続している(例えば、特許文献1参照)。なお、図2において、401は、自動車のボディ、403は同軸ケーブル402の内部導体又は外部導体である。
この従来例では、上述した構成を採ることにより、FM放送帯より周波数の高い周波数帯の受信を可能にしている。しかし、地上波デジタルテレビ放送、UHF帯のアナログテレビ放送又は米国のデジタルテレビ放送受信に利用するとアンテナ利得が不充分である問題があった。
特開2005−80189号公報(6頁、図5)
本発明は、従来技術の有する前述の欠点を解消し、従来知られていなかった自動車用高周波ガラスアンテナの提供を目的とする。
本発明は、前述の課題を解決すべくなされたものであり、自動車の後部窓ガラス板に複数本のヒータ線と、該複数本のヒータ線に給電する複数のバスバとが設けられており、
該複数本のヒータ線は、後部窓ガラス板の水平方向又は略水平方向に伸長されており、
該複数本のヒータ線間の間隔のうちの少なくとも一つが所望受信周波数の半波長よりも短くなっており、
複数のバスバは所定の導体幅を有して、後部窓ガラス板の上下方向又は略上下方向に伸長されており、
該複数のバスバのうちの少なくとも一つには、該バスバの長手方向又は略長手方向に伸長されている、所定の長さのスロットが設けられており、
該スロットより該ヒータ線側又は該ヒータ線とは反対側のバスバには、該スロットと該バスバ外部とを連通する開口部が設けられており、
該スロットの周囲のヒータ線側の該バスバの部分をバスバ内側導体といい、該スロットの周囲のヒータ線とは反対側の該バスバの部分をバスバ外側導体というとき、バスバ内側導体とバスバ外側導体との間の受信信号を利用するようにしたことを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナを提供する。
本発明では、上述した構成を採ることによって、後部窓の視野及び美感を損ねることなく、地上波デジタルテレビ放送、UHF帯のアナログテレビ放送又は米国のデジタルテレビ放送を受信する際のアンテナ利得を向上させることができる。
以下、本発明の自動車用高周波ガラスアンテナを添付の図面に示される好適実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の自動車用高周波ガラスアンテナアンテナの一実施形態を示す平面図であり、2つのバスバのうちの片側のバスバ及びその近傍の後部窓ガラス板の一部を示す平面図である。
図1において、1はバスバ、1aはバスバ上内側導体、1bはバスバ下内側導体、1cはバスバ上側導体、1dはバスバ下側導体、1eはバスバ外側導体、2は開口部、3はスロット、4は給電電極、5は自動車の後部窓ガラス板、6はヒータ線、9は給電点である。方向は図面上での方向をいうものとし、図面の上方が自動車における上方、略上方又は斜め上方である。
本発明では、自動車の後部窓ガラス板5に複数本のヒータ線6と、複数本のヒータ線6に給電する複数のバスバ1とが設けられている。複数本のヒータ線及び複数のバスバによりデフォガが構成されている。図1に示す例では、バスバ1のみが示されており、他のバスバは省略して示されている。複数本のヒータ線6は、後部窓ガラス板5の水平方向又は略水平方向に伸長されており、複数本のヒータ線6間の間隔は所望受信周波数の半波長よりも短くなっている。曇り防止効果及び視野の確保を考慮すると、複数本のヒータ線6間の間隔は、10〜50mmが好ましい。
複数のバスバは所定の導体幅を有して、後部窓ガラス板5の上下方向又は略上下方向に伸長されている。バスバ1にはバスバ1の長手方向又は略長手方向に伸長されている、所定の長さのスロット3が設けられている。ここで、スロットとは、後部窓ガラス板5の面上にバスバ1が設けられている場合には、後部窓ガラス板5の板面が剥き出しになって露出している部分をいう。しかし、これに限定されず、スロットの上にセラミックス等の材質の誘電体物質が設けられていてもよい。また、スロットとは、後部窓ガラス板5の面上にセラミックス等の材質の誘電体物質が設けられており、この誘電体物質の上にバスバ1が設けられている場合には、この誘電体物質が剥き出しになって露出している部分をいう。
図1に示す例では、スロット3よりヒータ線6側のバスバ1には、スロット3とバスバ1の外部とを連通する開口部2が設けられている。しかし、これに限定されず、図3に示すとおり、スロット3よりヒータ線6とは反対側のバスバ1に開口部2が設けられていてもよい。なお、本発明において、開口部とは平面的な意味でスロットの周囲のバスバに設けられる開口部をいう。
また、スロット3の周囲のヒータ線6側のバスバ1の部分をバスバ内側導体といい、スロット3の周囲のヒータ線6とは反対側のバスバ1の部分をバスバ外側導体というとき、バスバ内側導体とバスバ外側導体との間の受信信号を利用するようにしている。すなわち、本発明では、バスバ内側導体とバスバ外側導体との間の電位差を受信信号として受信機に送っており、スロット3及びデフォガが実質的にスロットアンテナとして機能し、複数本のヒータ線6が実質的にスロットアンテナの無限平面導体又は無限平面導体板として機能する。また、スロット3が設けられているバスバ1も無限平面導体又は無限平面導体板として機能する。
図1に示す例では、バスバ上内側導体1aとバスバ下内側導体1bとでバスバ内側導体を構成しており、給電点9は給電電極4のヒータ線6とは反対側、かつ、給電電極4の中心又は中心近傍に設けられている。図3に示す例では、バスバ上外側導体とバスバ下外側導体とでバスバ内側導体を構成しており、給電点9は給電電極4のヒータ線6側、かつ、給電電極4の中心又は中心近傍に設けられている。スロット3を囲むバスバ1の部分のうち、最高位の部分をバスバ上側導体1cといい、最低位の部分をバスバ下側導体1dというとき、開口部2がバスバ上側導体1cとバスバ下側導体1dとの間の上下中央又は上下中央近傍に設けられている。ここで最高位とは位置的に最も高い位置にあることをいい、最低位とは位置的に最も低い位置にあることをいう。
図4は図1に示す一実施形態における後部窓ガラス板の全体を示す平面図である。図4に示すデフォガは、いわゆるハの字状デフォッガである。図4に示すとおり、スロットアンテナと、受信機(不図示)とを接続するケーブルとして、同軸ケーブル8を用いる場合には、同軸ケーブル8の内部導体8aが給電点9に電気的に接続されており、同軸ケーブル8の外部導体8bがバスバ外側導体1eに電気的に接続される。開口部2がバスバ上側導体1cとバスバ下側導体1dとの間の上下中央又は上下中央近傍のバスバ外側導体1eの部分に電気的に接続されることが好ましい。
同軸ケーブル8の外部導体8bをバスバ外側導体1eに電気的に接続する際には、コンデンサを介して電気的に接続することが好ましい。バスバ1に流れる防曇用の直流電流が同軸ケーブル8を介して受信機に流れ込まないようにするためである。このコンデンサは図4に図示されていない。同軸ケーブル8に付されている矢印は、同軸ケーブル8により受信信号が受信機に送られることを示す。
ヒータ線6とは反対側に開口部2が設けられる場合には、同軸ケーブル8の内部導体8aがバスバ外側導体に電気的に接続され、同軸ケーブル8の外部導体8bがバスバ内側導体に電気的に接続される。同軸ケーブル8の外部導体8bをバスバ内側導体に電気的に接続する際には、コンデンサを介して電気的に接続することが好ましい。バスバ1に流れる防曇用の直流電流が同軸ケーブル8を介して受信機に流れ込むのを防止するためである。なお、バスバ1,11のどちらか一方が直流電源(不図示)の陽極に電気的に接続され、残る他方のバスバが直流電源の陰極に電気的に接続される。
上述したとおり、本発明では、バスバ内側導体とバスバ外側導体との間の電位差を受信信号として受信機に送っており、アンテナ性能を向上させるためには、給電電極4及び給電点9を設けることが好ましい。しかし、給電電極4及び給電点9を設けずに、同軸ケーブル8の内部導体8aをバスバ上内側導体1a、及び、バスバ下内側導体1bの少なくとも一方に電気的に接続しても使用できる。
また、ヒータ線6とは反対側に開口部2が設けられる場合には、給電電極4及び給電点9を設けずに、同軸ケーブル8の内部導体8aをバスバ外側導体に電気的に接続し、同軸ケーブル8の外部導体8bをバスバ内側導体に電気的に接続してもよい。
なお、上述した、給電電極4及び給電点9を設けない場合、電気的に接続とは、直流的な接続のみならず、コンデンサを介して接続する場合も含む。コンデンサを接続するのは、バスバ1に流れる防曇用の直流電流が同軸ケーブル8を介して受信機に流れ込むのを防止するためである。
本発明において、スロット3内にスロット3の周囲のバスバの部分と直流的に接続されていない給電電極4を設ける場合であって、開口部2がスロット3よりヒータ線6側に設けられている場合には、給電電極4とバスバ内側導体との間の間隔が給電電極4とバスバ外側導体1eとの間の間隔より短くなっており、給電電極4とバスバ内側導体とが電磁結合及び容量結合のうちの少なくとも一方により電気的に接続されている。
また、開口部2がスロット3よりヒータ線6とは反対側に設けられている場合には、給電電極4とバスバ外側導体1eとの間の間隔が給電電極4とバスバ内側導体との間の間隔より短くなっており、給電電極4とバスバ外側導体1eとが電磁結合及び容量結合のうちの少なくとも一方により電気的に接続されている。
本発明において、アンテナ性能を向上させるために、デフォガと車体開口縁10とは容量結合していることが好ましく、デフォガと車体開口縁10との間の容量は、20〜1000pF、特には、50〜500pFが好ましい。
図4に示す例では、バスバ1,11の2つのバスバにスロットアンテナが設けられている。しかし、これに限定されず、複数のバスバのうちの少なくとも一つにスロットが設けられていれば使用できる。例えば、図示していないが、バスバを3つ有する、いわゆるコの字状のデフォガについて、3つのバスバのすべてにスロットアンテナが設けられていてもよい。さらに、複数のバスバのうちの少なくとも一つに設けられるスロットアンテナは、図1に示すものでも、図3に示すものでも、どちらでもよく、複数のバスバに、図1に示すものと、図3に示すものとを混在させてもよい。
図5は、図1に示すスロットアンテナの寸法を示す平面図である。図5に示す例では、ヒータ線6及び後部窓ガラス板5は省略しており、後述する図6,7,8,14でも同様である。
図5において、Dは開口部2におけるバスバ上内側導体1aの幅(バスバ上内側導体1aの先端部の幅)及びバスバ下内側導体1bの幅(バスバ下内側導体1bの先端部の幅)であり、換言すれば、Dは開口部2の奥行きである。また、Dはバスバ上内側導体1aの基部の幅及びバスバ下内側導体1bの基部の幅であり、Lはスロット3の長さ、Wは開口部2の開口幅である。なお、バスバ上側導体1cに接しているバスバ上内側導体1aの部分をバスバ上内側導体1aの基部といい、バスバ下側導体1dに接しているバスバ下内側導体1bの部分をバスバ下内側導体1bの基部という。バスバ上側導体1cに接しているバスバ上外側導体の部分をバスバ上外側導体の基部といい、バスバ下側導体1dに接しているバスバ下外側導体の部分をバスバ下外側導体の基部という。
本発明において、アンテナ利得を向上させるために、開口幅Wが3.0〜10.0mmであることが好ましい。より好ましい範囲は3.5〜9.0mmであり、特に好ましい範囲は4.0〜6.8mmである。この条件下で、受信する搬送波の周波数が473〜575MHzの間に存在する場合に特にアンテナ利得が向上する傾向がある。
図6,7,8は、図1に示す実施形態とは別の実施形態及びその寸法を示す平面図である。図6に示す例では、幅Dとバスバ上内側導体1aの基部の幅が同様であり、かつ、幅Dとバスバ下内側導体1bの基部の幅が同様である。
図1,5,7,8に示す例では、バスバ上内側導体1aの形状はバスバ上内側導体1aがバスバ上側導体1cから開口部2に向かって伸長されるにしたがってバスバ上内側導体1aの幅が狭まるような形状であり、かつ、バスバ下内側導体1bの形状はバスバ下内側導体1bがバスバ下側導体1dから開口部2に向かって伸長されるにしたがってバスバ下内側導体1dの幅が狭まるような形状である。したがって、幅Dがバスバ上内側導体1aの基部の幅より狭く、かつ、幅Dがバスバ下内側導体1bの基部の幅より狭い。このようにすることがアンテナ利得を向上させるのに好ましい。図1,5,6に示す例では、バスバ内側導体の、ヒータ線6とは反対側の辺が直線である。図7,8に示す例では、バスバ内側導体の、ヒータ線6とは反対側の辺が曲線である。
図3に示す例では、開口部2がスロット3のヒータ線6とは反対側に設けられている場合であって、バスバ上外側導体の形状はバスバ上外側導体がバスバ上側導体1cから開口部2に向かって伸長されるにしたがってバスバ上外側導体の幅が狭まるような形状である。バスバ下外側導体の形状はバスバ下外側導体がバスバ下側導体1dから開口部2に向かって伸長されるにしたがってバスバ下外側導体の幅が狭まるような形状である。このようにすることがアンテナ利得を向上させるのに好ましい。また、バスバ外側導体の、ヒータ線6側の辺が直線である。しかし、これに限定されず、バスバ外側導体の、ヒータ線6側の辺が曲線であってもよい。
図7に示す例では、バスバ内側導体のスロット3側の辺がヒータ線6とは反対側にある中心を有する円の弧の形状となっている。図1,5,6,7に示す例では、給電電極4は直線状である。図8に示す例では、給電電極4を円の弧の形状に変更したものであり、給電電極4がバスバ内側導体のスロット側の辺と平行又は略平行になっている。
図3に示す例において、バスバ外側導体のスロット3側の辺をヒータ線6側にある中心を有する円の弧の形状と変更してもよく、給電電極4を円の弧の形状に変更し、給電電極4がバスバ外側導体のスロット側の辺と平行又は略平行なるようにしてもよい。
本発明において、スロット3の長さLが156〜234mmであることが好ましい。この範囲内であると、この範囲外と比較してアンテナ利得が向上する。スロット3の長さのより好ましい範囲は、176〜215mmであり、特に好ましい範囲は、185〜205mmである。スロット3の幅Dは16.0〜24.0mmであることが好ましい。この範囲内であると、この範囲外と比較してアンテナ利得が向上する。スロット3の幅のより好ましい範囲は、18.0〜22.0mmであり、特に好ましい範囲は、19.0〜21.0mmである。
本発明において、開口部2がスロット3よりヒータ線6側に設けられている場合には、Dが、4.0〜6.0mm、特には、4.5〜5.5mmであることが好ましい。この範囲内であると、この範囲外と比較してアンテナ利得が向上する。開口部2がスロット3よりヒータ線6とは反対側に設けられている場合にも、開口部2の奥行きはこの数値範囲が適用されることが好ましい。
図1,5,7,8に示す例において、バスバ上内側導体1aの基部の幅D、及び、バスバ下内側導体1bの基部の幅Dは、8.0〜12.0mm、特には、9.0〜11.0mmであることが好ましい。開口部2がスロットのヒータ線6とは反対側に設けられている場合であって記載されていない事項については、2つに分割されたバスバ内側導体のように、バスバ外側導体1eを上下に分割して、バスバ外側導体1eをバスバ内側導体に読み替えて今まで記載した条件を適用する。
バスバ1、ヒータ線6、給電電極4及び給電点9は、通常、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを後部窓ガラス板5の車内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、後部窓ガラス板5の車内側表面又は車外側表面に形成してもよく、後部窓ガラス板5自身の内部に設けてもよい。
以下に実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例には限定されず、本発明の要旨を損なわない限り、各種の改良や変更も本発明に含まれる。以下、図面にしたがって、実施例を詳細に説明する。
以下の各例において、バスバ1及びヒータ線6は、銀ペーストを後部窓ガラス板5の車内側表面にプリントし、焼付けて形成した。ただし、スロット3の周辺のバスバ1は、銀ペーストにより形成せず、銅箔を後部窓ガラス板5の車内側表面に接着剤にて貼り付けて形成し、バスバ1の、銀ペーストにより形成した部分と半田付けした。給電電極4及び給電点9は、銅箔を後部窓ガラス板5の車内側表面に接着剤にて貼り付けることにより形成した。ヒータ線6の本数は14本とした。
測定方法については、電波暗室の床面から2mの高さに送信用アンテナを設置し、この送信用アンテナから約10m離間したターンテーブルに自動車を置き、この送信用アンテナからは水平偏波を放射しターンテーブルを回転させて測定した。後部窓ガラス板5はこのターンテーブルの中心から約1m離れた円上を通る。
「例1(実施例)」
自動車の後部窓ガラス板を使用し、図1,5に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作した。各部の寸法、定数は以下のとおりである。周波数−アンテナ利得特性を図9に1点鎖線で示す。なお、図9のアンテナ利得は、自動車の水平方向360度を、前方180度と後方180度とに分けた場合に、後方180度の平均アンテナ利得である。このことは、以下の各特性図でも同様である。
5.0mm、
155mm、
5.0mm、
5.0mm、
10.0mm、
15mm、
20.0mm、
10mm、
215mm、
195mm、
10.0mm、
15.5mm、
40.0mm、
給電電極4の線幅 0.8mm。
「例2(実施例)」
自動車の後部窓ガラス板を使用し、図6に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作した。各寸法については、Dが10.0mmとした以外は、例1と同様である。周波数−アンテナ利得特性を図10に破線で示す。
「例3(実施例)」
自動車の後部窓ガラス板を使用し、図7に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作した。各寸法については、バスバ上内側導体1aのスロット3側の辺の曲率半径Rを600mmとし、バスバ下内側導体1bのスロット3側の辺の曲率半径Rを600mmとした以外は、例1と同様である。周波数−アンテナ利得特性を図11に1点鎖線で示す。
「例4(実施例)」
自動車の後部窓ガラス板を使用し、図8に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作した。給電電極4を、バスバ上内側導体1aとバスバ下内側導体1bと平行とするようにし、給電点の長さDを15.0mmにした。バスバ上内側導体1a及びバスバ下内側導体1bと、給電電極4との間の間隔は5.0mmにした。また、開口幅Wは3.0mm、5.0mm又は10.0mmに変化させて測定した。周波数−アンテナ利得特性を図12に示す。473〜575MHzの平均のアンテナ利得と開口幅Wとの関係を示す特性図を図13に示す。以上に記載した以外、各寸法については、例3と同様とした。
「例5(比較例)」
自動車の後部窓ガラス板を使用し、図14に示すような自動車用高周波ガラスアンテナを製作した。D及びW以外の各寸法については、例1と同様とした。周波数−アンテナ利得特性を図9,10,11にそれぞれ実線で示した。
本発明は、地上波デジタルテレビ放送又はUHF帯のアナログテレビ放送及び米国のデジタルテレビ放送を受信する、自動車用ガラスアンテナに利用される。その他、日本のFM放送帯(76〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜108MHz)、テレビVHF帯(90〜108MHz、170〜222MHz)、自動車電話用の800MHz帯(810〜960MHz)、自動車電話用の1.5GHz帯(1.429〜1.501GHz)、UHF帯(300MHz〜3GHz)、GPS(Global Positioning System、人工衛星のGPS信号1575.42MHz)、VICS(Vehicle Information and Communication System、ヴィークル インフォメーション アンド コミュニケーション システム:2.5GHz)、ETC通信(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム、路側無線装置の送信周波数:5.795GHz又は5.805GHz、路側無線装置の受信周波数が5.835GHz又は5.845GHz)、専用狭域通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication、915MHz帯、5.8GHz帯、60GHz帯)、マイクロ波(1GHz〜3THz)、ミリ波(30〜300GHz)、自動車用キーレスエントリィシステム(300〜450MHz)、及び、SDARS(Satellite Digital Audio Radio Service (2.6GHz))の通信に利用できる。
本発明の自動車用高周波ガラスアンテナアンテナの一実施形態を示す平面図。 従来例を示す平面図。 図1に示す実施形態とは別の実施形態を示す平面図。 図1に示す一実施形態における後部窓ガラス板の全体を示す平面図。 図1に示すスロットアンテナの寸法を示す平面図。 図1に示す実施形態とは別の実施形態及びその寸法を示す平面図。 図1に示す実施形態とは別の実施形態及びその寸法を示す平面図。 図1に示す実施形態とは別の実施形態及びその寸法を示す平面図。 例1、5の周波数−アンテナ利得特性図。 例2、5の周波数−アンテナ利得特性図。 例3、5の周波数−アンテナ利得特性図。 例4の周波数−アンテナ利得特性図。 例4における、473〜575MHzの平均のアンテナ利得と開口幅Wとの関係を示す特性図。 例5の形態を示す平面図。
符号の説明
1:デフォガ
1a:バスバ上内側導体
1b:バスバ下内側導体
1c:バスバ上側導体
1d:バスバ下側導体
1e:バスバ外側導体
2:開口部
3:スロット
4:給電電極
5:自動車の後部窓ガラス板
6:ヒータ線
9:給電点
:開口部2におけるバスバ上内側導体1aの幅(バスバ上内側導体1aの先端部の幅)及びバスバ下内側導体1bの幅(バスバ下内側導体1bの先端部の幅)
:バスバ上内側導体1aの基部の幅及びバスバ下内側導体1bの基部の幅
:スロット3の長さ
:開口部2の開口幅

Claims (21)

  1. 自動車の後部窓ガラス板に複数本のヒータ線と、該複数本のヒータ線に給電する複数のバスバとが設けられており、
    該複数本のヒータ線は、後部窓ガラス板の水平方向又は略水平方向に伸長されており、
    該複数本のヒータ線間の間隔のうちの少なくとも一つが所望受信周波数の半波長よりも短くなっており、
    複数のバスバは所定の導体幅を有して、後部窓ガラス板の上下方向又は略上下方向に伸長されており、
    該複数のバスバのうちの少なくとも一つには、該バスバの長手方向又は略長手方向に伸長されている、所定の長さのスロットが設けられており、
    該スロットより該ヒータ線側又は該ヒータ線とは反対側のバスバには、該スロットと該バスバ外部とを連通する開口部が設けられており、
    該スロットの周囲のヒータ線側の該バスバの部分をバスバ内側導体といい、該スロットの周囲のヒータ線とは反対側の該バスバの部分をバスバ外側導体というとき、バスバ内側導体とバスバ外側導体との間の受信信号を利用するようにしたことを特徴とする自動車用高周波ガラスアンテナ。
  2. 前記複数本のヒータ線と複数のバスバとでデフォガを構成しており、
    前記スロット及びデフォガが実質的にスロットアンテナとして機能し、前記複数本のヒータ線が実質的にスロットアンテナの無限平面導体として機能する請求項1に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  3. 前記受信信号を受信機に送る同軸ケーブルを備え、
    前記開口部が前記スロットの前記ヒータ線側に設けられている場合には、該同軸ケーブルの内部導体が前記バスバ内側導体に電気的に接続されており、該同軸ケーブルの外部導体が前記バスバ外側導体に電気的に接続されており、
    開口部がスロットのヒータ線とは反対側に設けられている場合には、該同軸ケーブルの内部導体がバスバ外側導体に電気的に接続されており、該同軸ケーブルの外部導体がバスバ内側導体に電気的に接続されている請求項1又は2に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  4. 前記スロット内に、該スロットの周囲のバスバの部分と直流的に接続されていない給電電極が設けられており、
    前記開口部がスロットの前記ヒータ線側に設けられている場合には、該給電電極と前記バスバ内側導体との間の間隔が該給電電極とバスバ外側導体との間の間隔より短く、該給電電極とバスバ内側導体とが電磁結合及び容量結合のうちの少なくとも一方により電気的に接続されており、
    開口部がスロットのヒータ線とは反対側に設けられている場合には、該給電電極とバスバ外側導体との間の間隔が該給電電極とバスバ内側導体との間の間隔より短く、該給電電極とバスバ外側導体とが電磁結合及び容量結合のうちの少なくとも一方により電気的に接続されている請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  5. 前記給電電極が前記スロットの長手方向に沿って伸長されている請求項4に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  6. 前記給電電極に給電点が設けられており、前記同軸ケーブルの内部導体が該給電点に接続されており、
    前記開口部が前記スロットの前記ヒータ線側に設けられている場合には、前記同軸ケーブルの外部導体が前記バスバ外側導体に電気的に接続されており、
    開口部がスロットのヒータ線とは反対側に設けられている場合には、同軸ケーブルの外部導体が前記バスバ内側導体に電気的に接続されている請求項3〜5のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  7. 前記開口部の開口幅が3.0〜10.0mmである請求項1〜6のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  8. 前記スロットを囲む前記バスバの部分のうち、最高位の部分をバスバ上側導体といい、最低位の部分をバスバ下側導体というとき、
    前記開口部がバスバ上側導体とバスバ下側導体との間の上下中央又は上下中央近傍に設けられている請求項1〜7のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  9. 前記開口部が前記スロットの前記ヒータ線側に設けられている場合であって、
    バスバ内側導体の上下の2つの部分のうちの上側の部分をバスバ上内側導体、下側の部分をバスバ下内側導体というとき、
    バスバ上内側導体の形状はバスバ上内側導体が前記バスバ上側導体から開口部に向かって伸長されるにしたがってバスバ上内側導体の幅が狭まるような形状であり、
    バスバ下内側導体の形状はバスバ下内側導体が前記バスバ下側導体から開口部に向かって伸長されるにしたがってバスバ下内側導体の幅が狭まるような形状である請求項1〜8のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  10. 前記開口部におけるバスバ上内側導体の幅及びバスバ下内側導体の幅が、4.0〜6.0mmである請求項9に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  11. 前記スロットの長さが156〜234mmであり、
    前記バスバ上側導体に接しているバスバ上内側導体の部分をバスバ上内側導体の基部といい、前記バスバ下側導体に接しているバスバ下内側導体の部分をバスバ下内側導体の基部というとき、
    バスバ上内側導体の基部の幅及びバスバ下内側導体の基部の幅が、8.0〜1.2mmである請求項9又は10に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  12. 前記バスバ内側導体の、前記ヒータ線とは反対側の辺が直線である請求項9〜11のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  13. 前記バスバ内側導体の、前記ヒータ線とは反対側の辺が曲線である請求項9〜11のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  14. 前記開口部が前記スロットの前記ヒータ線とは反対側に設けられている場合であって、
    バスバ外側導体の上下の2つの部分のうちの上側の部分をバスバ上外側導体、下側の部分をバスバ下外側導体というとき、
    バスバ上外側導体の形状はバスバ上外側導体が前記バスバ上側導体から開口部に向かって伸長されるにしたがってバスバ上外側導体の幅が狭まるような形状であり、
    バスバ下外側導体の形状はバスバ下外側導体が前記バスバ下側導体から開口部に向かって伸長されるにしたがってバスバ下外側導体の幅が狭まるような形状である請求項1〜8のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  15. 前記開口部におけるバスバ上外側導体の幅及びバスバ下外側導体の幅が、4.0〜6.0mmである請求項14に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  16. 前記スロットの長さが156〜234mmであり、
    前記バスバ上側導体に接しているバスバ上外側導体の部分をバスバ上外側導体の基部といい、前記バスバ下側導体に接しているバスバ下外側導体の部分をバスバ下外側導体の基部というとき、
    バスバ上内側導体の基部の幅及びバスバ下内側導体の基部の幅が、8.0〜1.2mmである請求項14又は15に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  17. 前記バスバ外側導体の、前記ヒータ線側の辺が直線である請求項14〜16のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  18. 前記バスバ外側導体の、前記ヒータ線側の辺が曲線である請求項14〜16のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  19. 受信する搬送波の周波数が、473〜767MHzの間に存在する周波数を含む請求項1〜18のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  20. 受信する搬送波の周波数が、698〜806MHzの間に存在する周波数を含む請求項1〜18のいずれかに記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
  21. 受信する搬送波の周波数が、473〜575MHzの間に存在する周波数を含む請求項10又は15に記載の自動車用高周波ガラスアンテナ。
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