JP5106747B2 - パターン形成方法、半導体装置の製造方法及び露光用マスクセット - Google Patents

パターン形成方法、半導体装置の製造方法及び露光用マスクセット Download PDF

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Description

本発明はパターン形成方法に関し、特に、半導体装置の製造プロセスにおけるリソグラフィ工程において、微細パターンであるグレーティングパターンと任意の形状のパターンとが共存するレジストパターンの形成方法に関するものである。
近年、半導体回路パターンの微細化は、光リソグラフィ技術の進展によるところが大きく、それは主に露光光源の短波長化によりもたらされてきた。しかし、露光装置の価格の高騰及び短波長化以外の方法によるパターンの微細化の検討が多方面で進められている。例えば、スキャナ型露光技術によるレンズの大口径化、変形照明技術、超解像マスク技術等の進展により、現在は露光波長を維持したままで加工寸法を微細化する傾向にあり、0.18μm(180nm)世代からは、加工寸法が露光波長(KrFエキシマレーザ:248nm)を下回るという逆転現象が出てきた。
露光の際に用いられる光の波長以下の微細パターンを形成するための技術として、ハーフトーン位相シフトマスク、位相シフトマスク、変形照明技術の利用が良く知られている。マスクを用いた技術とは、例えば、マスク上に露光波長の光の位相を反転させる部分を作り、光干渉効果で結像面での光学強度のコントラストを高める、特殊なマスクを用いる技術である。
また、変形照明技術ではマスク上にデザインされている複雑な回路パターンの寸法及び二次元形状に対し、全てのパターンが安定して形成できる照明形状に最適化し、マスク面を照明し、結像面で全てのパターンの光学強度コントラストを高める照明形状が用いられている。
例えば、微細なラインとスペースとが交互に繰り返した格子状のパターン(グレーティングパターン(繰り返しパターン))と、このグレーティングパターンと一部が連接して設けられ、上記グレーティングパターンよりパターンの加工寸法が大きいパターン(通常パターン)とを含む微細回路パターンが存在する場合、この微細回路パターンに対し良好な光学コントラストを得る照明形状が最適化されて来た。
典型的な例としては、照明光学系の中央を円形に遮光した輪帯照明があり、この輪帯照明では外側の外輪郭半径(外径R1)と内輪郭半径(内径R2)を最適化する等の手法がとられてきた。また、四眼照明も、4ケ所の開口部分の大きさを最適化することが成されてきた。
また、特許文献1に記載のように露光波長より細い配線部分のみを位相シフトマスクを用いて形成し、その他の部分は通常のマスクで形成する2回の露光による微細回路パターン形成も実用化されつつある。
また、2回露光等の複数回露光による微細回路パターンの形成を開示した文献として、特許文献2あるいは特許文献3が存在する。特許文献2には通常の縮小投影露光機と異なる装置を用いた2つのビームによる二光束干渉露光を行い微細パターンを加工している技術が、特許文献3には通常露光と周期パターン露光を現像工程を介さないで行い、その際、周期パターン露光を位相の反転した100%透過部を交互に繰り返すレベンソン型位相シフトマスクを用いて行う方法が開示されている。また、特許文献4,特許文献5では、2眼照明を用いて周期パターンを形成し、通常パターンで周期パターン中の一部の配線以外を露光により消去し孤立パターンを形成する方法が開示されている。
米国特許第5858580号公報 米国特許第5415835号公報 特開2000−349010号公報 国際公開第99/65066号パンフレット 特開2000−21718号公報
光学的解像力を表すレイリーの式を以下に式(1)として示す。
R= k1・(λ/NA)…(1)
なお、上記式(1)において、Rはパターン解像度、λは露光波長、NAはレンズ開口数で、k1はプロセスファクターである。
ここで、プロセスファクターk1が「0.3」を下回るグレーティングパターンと、微細な孤立スペース等の任意のパターンを有し、プロセスファクターk1が「0.5」レベルの通常パターンとを含む微細回路パターン用のレジストパターンをパターニングすることを想定する。この微細回路パターン用のレジストパターンでは、グレーティングパターンと通常パターンが連続的に繋がったパターンとして要求される場合もある。
先に述べた従来技術では、照明形状を如何に最適化しても上記微細回路パターンを安定して解像することが難しい。例えば、ArF波長(193nm)でNAを「0.85」とした場合、グレーティングパターンが65nmL/Sの場合はプロセスファクターk1は「0.28」となる。この場合、プロセスファクターk1が「0.3」を下回る特性を有する位相シフトマスク技術を用いても、この微細なグレーティングパターンとプロセスファクターk1が「0.5」レベルの任意の回路パターンである通常パターンとからなる微細回路パターンを双方とも精度良く加工することは極めて困難であった。
なぜなら、グレーティングパターンに適した位相シフトマスクを用いた場合、パターンの任意性から必然的に生じる位相シフトマスクの原理に関わる位相不整合が発生するため、通常パターン側に意図しない不要パターンが残存してしまう不具合が発生するからである。これを回避するため、一般にネガ型レジストを使用するが、ArF波長用で解像特性の良いレジスト材料が無いこと、存在しても回路の構成上必然的に発生する同位相間の解像力が不足するからである。
この発明ではプロセスファクターk1が「0.3」を下回るグレーティングパターンと、プロセスファクターk1が「0.5」レベルの通常パターンとを含む微細回路パターンを精度良く形成することできるパターン形成方法を提供することを目的とする。
この発明に係る請求項1記載のパターン形成方法は、所定の基板上に形成されたレジストに対するパターン形成方法であって、前記レジストは互いに隣接したパターニング対象の第1及び第2の領域を有し、(a) 2眼照明を用いて、ラインとスペースとが交互に繰り返したパターンである繰り返しパターンを有する第1の露光用マスクによる第1の露光処理を実質的に前記レジストの前記第1の領域に対して行うステップと、(b) 前記繰り返しパターンを除くパターンである通常パターンを有する第2の露光用マスクによる第2の露光処理を実質的に前記レジストの前記第2の領域に対して行うステップとを備え、前記通常パターンの少なくとも一部は前記繰り返しパターンと連接する接続用パターンを含み、(c) 前記ステップ(a) ,(b) 後のレジストに対し現像処理を行うステップをさらに備え、前記第1及び第2の露光用マスクは、それぞれ前記レジストの前記第1及び第2の領域に対応する第1及び第2のマスク部を有し、前記第1の露光用マスクにおいて、前記第1のマスク部は前記繰り返しパターン形成用のパターンが設けられ、前記第2のマスク部は全面に遮光領域が設けられ、前記第2の露光用マスクにおいて、前記第2のマスク部は前記通常パターン形成用のパターンが設けられ、前記第1のマスク部は一部を除いて遮光領域が設けられ、前記第1及び第2のマスク部間の境界線から前記第1のマスク部側の第1の所定量分の第1延長領域を備え、前記第1の露光用マスクの前記繰り返しパターン形成用のパターンの前記境界線と反対側における端部位置から前記境界線側の第2の所定量分の第2の延長領域を備え、前記第1の延長領域に前記通常パターンの前記接続用パターンの延長部分用のパターンが設けられ、前記第1及び第2の延長領域以外の領域全面に遮光領域が設けられ、前記第1及び第2の露光用マスクは、それぞれ透過部と、光を所定割合のみ透光させ且つ透過の際に位相が反転するハーフトーン位相シフトマスク部と、光を完全に遮光する完全遮光部とを有するマスクを含み、前記第1の露光用マスクの前記第2のマスク部において、前記第1及び第2のマスク部の境界近傍領域を除く領域は前記完全遮光部で形成され、前記第1の露光用マスクの前記第1及び第2のマスク部において、前記境界近傍領域は前記ハーフトーン位相シフトマスク部で形成され、前記第2の露光用マスクの前記第1のマスク部において、前記遮光領域のうち前記境界近傍領域を除く領域は前記完全遮光部で形成され、前記第2の露光用マスクの前記第1及び第2のマスク部において、前記境界近傍領域は前記ハーフトーン位相シフトマスク部で形成され、前記境界近傍領域は、前記第2の露光用マスクの前記第1のマスク部において、前記第1の延長領域及び前記第1の延長領域に隣接する前記遮光領域の一部領域を含んでいる。

この発明に係る請求項1記載のパターン形成方法は、繰り返しパターンが形成されるレジストの第1の領域に対して実質的に行う露光処理を2眼照明を用いた第1の露光処理で行い、通常パターンが形成される第2の領域に対して実質的に行う露光処理を第2の露光処理で行うことにより、繰り返しパターン及び通常パターン形成対象の第1及び第2の領域それぞれに適した露光処理が実行できるため、接続用パターンを介して互いに連接される繰り返しパターン及び通常パターンよりなるレジストパターンを精度良く得ることができる。
この発明に係る請求項記載の半導体装置の製造方法は、請求項1〜請求項記載のパターン形成方法のいずれかを用いてレジストをパターニングするため、パターニング対象物を精度良くパターニングすることができる。
この発明に係る請求項記載の露光用マスクセットにおいて、第1の露光用マスクを用いた第1の露光処理の際、上記境界近傍領域を除く第2のマスク部は完全遮光され、第2の露光用マスクを用いた第2の露光処理の際、上記境界近傍領域を除く第1のマスク部は完全遮光される。
その結果、繰り返しパターンの大部分において上記第2の露光処理時に光透過が生じる領域は存在しなくなるため、繰り返しパターンを精度良く得ることができ、通常パターンの大部分において上記第1の露光処理時に光透過が生じる領域は存在しなくなるため、通常パターンを精度良く得ることができる。
<実施の形態1>
(全般工程)
図1はこの発明の実施の形態1であるパターン形成方法を示すフローチャートである。以下、同図を参照して実施の形態1のパターン形成方法の概要を説明する。
まず、ステップS1において、所定の基板上にレジストを塗布する。ここでいう所定の基板とは、シリコンウエハ上にポリシリコン、タングステン、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アルミニウム等の被パターン形成膜が形成された基板もしくは基板そのものを意味する。
また、レジストの塗布内容としては、例えば、上記所定の基板上に有機反射防止膜を膜厚78nm程度を成膜し、この有機反射防止膜上にメタアクリル系化学増幅ポジ型レジストを膜厚180nm程度塗布する等が考えられる。
図2は、最終加工目的するレジストパターン(所望パターン)の平面形状を示す説明図である。
同図に示すように、所望パターンは、グレーティングパターン100が形成されるグレーティングパターン形成領域A1(第1の領域)と通常パターン101が形成される通常パターン形成領域A2(第2の領域)とを互いに隣接させながら分離形成し、かつ、両領域A1,A2の隣接領域である接続部領域A3において、グレーティングパターン100の一部と通常パターン101の一部とが繋ぎ合わされている平面形状を呈している。
図2において、グレーティングパターン100として格子状に配列されるラインパターン11〜14が示され、通常パターン101として任意に配置されるパターン21〜24(21:任意パターン、22,24 パッドパターン、23:配線パターン)が示されており、ラインパターン12と配線パターン23とが繋がり、ラインパターン14とパッドパターン24とが繋がっている。なお、本明細書において、「通常パターン」はグレーティングパターン以外のパターンを意味する。
その後、ステップS2において、露光前の加熱処理(ソフトベーク)を行う。このソフトベークは、例えば、温度110℃程度で60秒間程度行う。
次に、ステップS3において、グレーティングパターン形成領域のみを実質的な露光対象とする第1の露光処理を実行する。この第1の露光処理では、露光光源として、ArFエキシマレーザ(波長193nm)を使用する。なお、第1の露光処理の詳細については後述する。
次に、ステップS4において、通常パターン形成領域のみを実質的な露光対象とする第2の露光処理を実行する。この第2の露光処理では、露光光源として、ArFエキシマレーザ(波長193nm)を使用する。なお、第2の露光処理の詳細については後述する。
そして、ステップS5において、露光後の加熱処理(PEB(Post Exposure Bake)又は露光後ベーク)を行う(ステップS5)。当該加熱処理は、例えば、温度125℃程度で60秒間程度行う。
その後、ステップS6において、現像処理を行い、レジストをパターニングする。現像処理には、現像液として、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドの2.38wt%水溶液を使用することができる。その結果、上記所望のパターンにレジストがパターニングされる。なお、現像後、水分を乾燥させるために、115℃程度の温度下で、約60秒間加熱処理を行う。
(第1の露光処理)
第1の露光処理において使用される放射線としては、例えば、ArFエキシマレーザー(波長193nm)がある。第1の露光処理の照明手段として2眼照明を用いる。
図3は第1の露光処理で用いる2眼照明用の照明系絞りの構造を示す説明図である。同図に示すように、照明系絞り31には2つの開口部32が設けられているため、照明系絞り31を用いた2眼照明を使用することにより、0次回折光と1次回折光との2光束干渉露光が可能となる。なお、2つの開口部32はグレーティングパターンのライン,スペースの繰り返し方向に沿って配置される。すなわち、図2のように、グレーティングパターン100のライン,スペースの繰り返し方向が図中の縦方向(横縞模様)の場合、図3に示すように、開口部32が上下に配置される。
図4は第1の露光処理における光学干渉条件説明用の説明図である。以下、図4を参照して、(λ/P)についての決定方法を説明する。図4では、グレーティングパターンを形成する遮光パターン34がガラス基板33上に形成されたHT(ハーフトン位相シフト)マスク35に露光光36が入射し、回折している様子を示している。なお、図4では露光光36の回折後の状態を露光光37として示している。
このような状況において、露光光36と露光光37との光路差Δは次の式(2)により表される。
Δ=d1+d2=P・(sinθi+sinθd)=λ…(2)
上記式(2)において、Pは、グレーティングパターンのピッチであり、θiは入射角、θdは回折角である。また、上述したように、λは、露光波長であり、この式(2)により、(λ/P)=sinθi+sinθdとなる場合が理想的な光学干渉条件となる。
ここで、λ=193nm、NA=0.85、P=130nm(スペースとラインが65nmピッチで配列しているグレーティングパターン)、およびiNA=0.81の条件の場合に、インナシグマσin及びアウタシグマσoutは、上記式(2)で得られた(λ/P)を用い、以下の式(3),式(4)を適用することにより得ることができる。なお、iNAは、露光機の照明開口数であり、NAは、投影レンズの開口数である。
σin={(λ/P)−NA}/NA…(3)
σout=iNA/NA…(4)
その結果、インナシグマσinは「0.75」、アウタシグマσoutは「0.95」として得ることができ、図3に示す開口部32のインナシグマσin及びアウタシグマσoutが設定される。
また、図3に示す2眼照明用の照明系絞り31の開口部32の円弧の切り出し角度を大きくすると、コントラストが劣化するが、照度は向上する。したがって、当該切り出し角度は、両者のトレードオフの関係により、最適値が選択される。
また、図3で示した開口部32の形状は一例であり、上記光学干渉条件を満たすのであれば、他の形状であっても良い。
図5は第1の露光処理において用いられるHTマスクの平面形状を示す説明図である。同図に示すように、第1の露光用マスクであるHTマスク1は、グレーティングパターン形成領域A1に対応するグレーティングパターン用マスク部M1(第1のマスク部)において、遮光パターン41,透過パターン42が交互に形成され、通常パターン形成領域A2に対応する通常パターン用マスク部M2(第2のマスク部)は全面が遮光パターン43で形成される。上述した遮光パターン41が図2のラインパターン11〜14の形成用に設けられたパターンである。なお、HTマスク1における遮光パターン41,43の透過率は6%である。
以下、HT(ハーフトーン位相シフト)マスクついて説明する。HTマスクは、露光に寄与する強度の光を透過させる透過部(透過パターン42相当)と、6%程度の透過率を有するとともに透過する光の位相を反転させる遮光部(遮光パターン41に相当)とで構成されるマスクである。このようなHTマスクを使用した露光技術を採用することにより、結像面でのコントラストを向上させることができる。
このように、上述した2眼照明でHTマスク1を用いた露光によって、グレーティングパターン形成領域A1のみを実質的な露光対象として第1の露光処理が実行される。
(第2の露光処理)
図6は第2の露光処理で用いる2/3輪帯照明用の照明系絞りの構造を示す説明図である。同図に示すように、照明系絞り38は輪帯状の開口部39を有し、中心から開口部39までの内径R1と、中心から開口部39までの外径R2の比が2:3に設定されているため、この照明系絞り38を用いることにより2/3輪帯照明が実現する。そして、開口数NAは「0.85」に設定される。なお、第2の露光処理におけるの露光条件は光照射量、焦点位置等を各々に対して最適化される。
図7は第2の露光処理において用いられるHTマスクの平面形状を示す説明図である。同図に示すように、第2の露光用マスクであるHTマスク2は、グレーティングパターン用マスク部M1においてほぼ全面が遮光された遮光パターン55が形成され、通常パターン用マスク部M2は遮光パターン51〜54が形成される。通常パターン用マスク部M2において遮光パターン51〜54が形成されていない領域が透過領域となる。なお、遮光パターン51〜54は図2で示した通常パターン101のパターン21〜24の形成用に設けられたパターンである。
このように、上述した2/3輪帯照明でHTマスク2を用いた露光によって、通常パターン形成領域A2のみを実質的な露光対象として第2の露光処理が実行される。
したがって、実施の形態1では、第1の露光用マスクであるHTマスク1と第2の露光用マスクであるHTマスク2とにより構成される露光用マスクセットを用いて、グレイティングパターン100及び通常パターン101からなるパターン形成をレジストに対して精度良く行うことができる。
(効果)
上述したように、実施の形態1のパターン形成方法により、図2示す所望パターンを得ることができる。実施の形態1のパターン形成方法により得られたレジストパターンを電子顕微鏡でパターン観察したところ、図2示した所望パターンと同様、65nmL/Sのグレーティングパターン通常パターンである周辺回路パターンと連続したパターンが解像していたことが確認された。
以上のように、実施の形態1によるパターン形成方法では、グレーティングパターン形成用の第1の露光処理は、グレーティングパターン形成領域A1のみを実質的な露光対象として、微細な(例えば、プロセスファクタk1が0.3以下)パターンの露光に適している2眼照明を使用している。さらに、通常パターン形成用の第2の露光処理は、通常パターン形成領域A2のみを実質的な露光対象として、通常パターン形成用に適した輪帯照明等の等方性照明を使用している。つまり、2回の露光処理により、図2に示す所望パターンを得るための最適な露光処理を行っている。
したがって、プロセスファクタk1の値が0.3以下レベルのグレーティングパターンと、プロセスファクタが例えば0.5レベルのパターンを含む通常パターンとが共存する回路パターン用のレジストパターンを精度良得ることができる。
よって、グレーティングパターンと通常パターンとが分離形成され、かつ連接する、回路パターンの精度の良い形成が可能となるため、様々なバリエーションのパターン形状を有する回路パターンを設計可能となる。
また、実施の形態1のパターン形成方法においては、第1の露光処理時に通常パターン用マスク部M2の全面に遮光パターン43を設け、第2の露光処理時にグレーティングパターン用マスク部M1の全面に遮光パターン55を設けることにより、第1の露光処理時にはグレーティングパターン形成領域A1のみに対する露光が行え、第2の露光処理時には通常パターン形成領域A2のみに対する露光が行えるため、グレーティングパターン形成領域A1及び通常パターン形成領域A2に形成されるグレーティングパターン100及び通常パターン11それぞれに最も適した露光を行うことができる。
なお、実施の形態1に係るパターン形成方法は、既存の露光装置等を使用するため、例えば、第1及び第2の露光処理の実施に際し新たな露光装置等を別途導入する必要も無く、製造コストの増大を効果的に防止できる。
なお、第1の露光処理と第2の露光処理の順序は、上記と逆であっても良い。つまり、第2の露光処理の後に、第1の露光処理を行っても良い。
また、上記実施の形態1では、第2の露光処理は1回の露光工程により、通常パターンをレジストに露光する場合について言及した。しかし、2回以上の部分露光工程から成る第2の露光処理により、通常パターンをレジストに露光しても良い。当該部分露光工程の回数は、例えば通常パターンの形状により、任意に選択される。
また、第2の露光処理において、複数回の部分露光工程を施す場合には、各部分露光工程において、光照射量および露光焦点位置を最適化することができる、ことは言うまでない。なお、上述したように、第1の露光処理においても、光照射量および露光焦点位置を最適化することができる。
したがって、第2の露光処理が複数の部分露光工程で実現される場合においても、各部分露光工程において形成される各パターン毎に、適正な露光条件が設定できるので、図2で示したような所望パターン得るために、パターン全体の解像度も向上させることができる。
(変形例)
なお、実施の形態1では、ライン,スペースの繰り返し方向が1方向のみのグレーティングパターンと通常パターンとを有するパターン形成方法について述べた。変形例として、グレーティングパターン(ライン,スペース)の繰り返し方向が2方向(互いに直交する第1及び第2の繰り返し方向)存在する場合、すなわち、グレーティングパターンとして、上記第1の繰り返し方向に沿ってライン,スペースが交互に繰り返される第1の部分グレーティングパターンと、上記第2の繰り返し方向に沿ってライン,スペースが交互に繰り返される第2の部分グレーティングパターンとが領域分離してそれぞれ存在する場合の露光を想定する。
この場合、図3で示した2眼照明の絞りを90度回転させて行うことにより、上記第1及び第2の部分グレーティングパターン形成時の2眼照明の照明条件を変更する方法が有効である。すなわち、以下の工程によるレジストに対するパターン形成方法が考えられる。
まず、グレーティングパターン用の第1の露光処理の第1ステップとして、第1の部分グレーティングパターンを有する第1の部分グレーティングパターン用マスクを用いて、2つの開口部32が上記第1の繰り返し方向に沿って配置される2眼照明の絞りによる第1の照明条件下で露光処理を実行する。
次に、グレーティングパターン用の第1の露光処理の第2ステップとして、第2の部分グレーティングパターンを有する第2の部分グレーティングパターン用マスクを用いて、2つの開口部32が上記第2の繰り返し方向に沿って配置される2眼照明の絞りによる第2の照明条件下で露光処理を実行する。
そして、第2の露光処理のステップとして、グレーティングパターンとの接続部分を有する通常パターンを有する露光用マスクを用いて、輪帯照明等の等方性照明を使用した第3の照明条件下で露光処理を実行する。
最後に、上記第1の露光処理の第1及び第2ステップ並びに第2の露光処理のステップの後に、レジストを現像する。
このように、第1及び第2の部分グレーティングパターンに対して2眼照明の絞り内容を変えた異なる照明条件下で露光を行うことにより、第1及び第2の露光処理に最適な照明条件が設定できるため、縦横双方にプロセスファクターk1の値が0.3以下のグレーティングパターン(第1及び第2の部分グレーティングパターン)を含む微細パターンを精度良く形成することができる効果を奏する。
<実施の形態2>
(前提)
実施の形態1のパターン形成方法によって最終的に得られたグレーティングパターンは第1の露光処理直後のレジストパターンより細く仕上がっており、レジスト形状も垂直性の劣化がみられた。これは、第2の露光処理時におけるハーフトーン透過光(遮光パターン55を透過する光)の被りの影響と考えられる。また、これに伴い第1の露光処理時のマスクと第2の露光処理時のマスクとの合成光学像のコントラストが劣化するため、ラインエッジラフネス(配線の直進性)の劣化も見られた。上記劣化の改善を図ったのが実施の形態2である。
(全般工程)
全般工程は、ステップS4の第2の露光処理内容を除き、図1で示した実施の形態1と同様に行われる。
(諸問題の検討)
図8は第1の露光処理が第2の露光処理に対して右斜め下にマスクの重ね合わせがずれた場合のレジストパターン形成状態を示す説明図である。同図に示すように、グレーティングパターン100と通常パターン101との間に不要パターン10が形成されてしまい、この不要パターン10によって、ラインパターン11〜14と配線パターン23,24とが繋がってしまう。この際、ラインパターン11とラインパターン12(配線パターン23)とが異電位に設定されていると異電位間で短絡されてしまう不具合が生じる。
図9は第1の露光処理が第2の露光処理に対して左斜め下にマスクの重ね合わせがずれた場合のレジストパターン形成状態を示す説明図である。同図に示すように、本来なら繋ぐ必要のないラインパターン13とパッドパターン24とが繋がってしまうという不具合が生じる。
図10はグレーティングパターンのみを対象とした仮想レジストパターンの平面構造を示す説明図である。同図で示す仮想レジストパターン25は、図5で示したHTマスク1を用いて第1の露光処理を行った後に現像処理を行って得たと仮定した場合のレジストパターンである。図5に示すように、パターン形状に起因する光学的原理により、仮想レジストパターン25は、マスク寸法よりも図5の透過パターン42に対応するグレーティングパターン先端部が後退し(先端部後退現象が生じ)、後退残存パターン26が残ることになる。
図11は図10で示した先端部後退現象を考慮した場合に想定されるレジストパターンの平面構造を示す説明図である。同図に示すように、後退残存パターン26により、ラインパターン11,12間、12,13間、13,14間が繋がり、ラインパターン11〜13の両端に不要電気的接続パターン27,27が余分に形成されてしまい、さらに、不要電気的接続パターン27は配線パターン23及びパッドパターン24にも繋がってしまうという不具合が生じる。このように、図8及び図9で示したマスクの重ねあわせがずれなくとも、図10で示した先端部後退現象が生じる場合も不具合が生じてしまう。
(第2の露光処理)
実施の形態2では、上述した諸問題を考慮して、第2の露光処理で用いるHTマスクの改善を図っている。
図12は実施の形態2の第2の露光処理に用いられるHTマスクの平面構造を示す説明図である。
同図に示すように、第2の露光用マスクであるHTマスク4においては、グレーティングパターン用マスク部M1において、図7で示したHTマスク2の遮光パターン55に比べ、両端から所定量C短くした縮小遮光パターン56を形成している。すなわち、グレーティングパターン用マスク部M1,通常パターン用マスク部M2の境界線LB2からグレーティングパターン用マスク部M1側に所定量C(第1の所定量)延びて形成される延長領域E1(第1の延長領域)と、端部線LB5から内側所定量C(第2の所定量)に延びて形成される延長領域E2(第2の延長領域)とを除くグレーティングパターン用マスク部M1の領域に縮小遮光パターン56が設けられる。
したがって、延長領域E2は透過領域となる。なお、縮小遮光パターン56の大きさを明確にするため、仮想的なラインパターン11v〜14vを点線で示している。端部線LB5は仮想ラインパターン11v〜14vの端部位置に相当する。
一方、HTマスク4の遮光パターン53は、HTマスク2の遮光パターン53(図7参照)に比べ、延長領域E1においてグレーティングパターン用マスク部M1(の内側)方向に延びた遮光パターン延長部53cが余分に形成され、遮光パターン54も延長領域E1においてグレーティングパターン用マスク部M1方向に延びた遮光パターン延長部54cが余分に形成される。すなわち、延長領域E1に通常パターン101の接続パターンとなる遮光パターン53及び遮光パターン54の延長部分用の遮光パターン53c,54cが設けられる。
このように、実施の形態2において、第2の露光処理で用いるHTマスク4は、遮光パターン53は、互いに連接して形成される遮光パターン主要部53m(HTマスク2の遮光パターン53に相当)及び遮光パターン延長部53cからなり、遮光パターン54は、互いに連接して形成される遮光パターン主要部54m(HTマスク2の遮光パターン54に相当)及び遮光パターン延長部54cからなる。
なお、所定量Cは、上述した先端部後退現象による後退量と重ね合わせズレの余裕度分とに基づく量(例えば、上記後退量と重ね合わせズレの余裕度の単純和)に設定される。
一方、遮光パターン延長部53c及び54cの配線幅LWは以下のように決定される。例えば、グレーティングパターンのライン寸法65nmとした場合、重ね合わせ余裕15nm(図12で示す平面構造の上下方向)と寸法精度余裕10nm(仕上がり寸法ズレの余裕)を単純和で加えると、接続用パターンの延長部分である遮光パターン53c及び54cの配線幅LWは115nmとなる。余裕度は単純和で計算する場合もあれば、二乗和の平方根で求めることもある。ここで規定する余裕を持った太さの配線の寸法とは、マスクのデザイン寸法ではなく露光・現像後の結果得られるレジストパターン寸法と考えてもよい。
このように、実施の形態1のHTマスク2に置き換えて、HTマスク4を用いて第2の露光処理を行ったのが実施の形態2によるパターン形成方法である。
(効果)
図13は実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。図13では、前述した先端部後退現象が後退量dc1(<C)で生じた場合を示している。
前述したように、HTマスク4は、境界線LB2からグレーティングパターン用マスク部M1側にかけて、所定量C縮小した縮小遮光パターン56及び所定量C延長した遮光パターン延長部53c及び54cが形成されているため、遮光パターン延長部53c及び54c下に位置しない不要電気的接続パターン27(図11参照)は全て第2の露光処理時の露光で消去されてしまう。
その結果、図13に示すように、グレーティングパターン形成領域A1と通常パターン形成領域A2との境界である境界線LB1から後退量dc1だけグレーティングパターン形成領域A1側に延びて配線パターン延長部23c及び24cが形成されるため、配線パターン延長部23cを介して配線パターン23とラインパターン12とが繋がり、配線パターン延長部24cを介してパッドパターン24とラインパターン14とが繋がるため、上記先端部後退現象が生じた場合も、電気的接続関係において図2と等価なパターンを得ることができる。
図14は実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。図14では、前述した右斜め方向のマスク重ね合わせズレ現象が生じ、上記ズレ現象における右方向(ラインパターン11の形成方向(第1の方向))のズレがズレ量dc2(<C)で生じた場合を示している。
前述したように、HTマスク4は縮小遮光パターン56及び遮光パターン延長部53c及び54cが形成されているため、遮光パターン延長部53c及び54c下に位置しない不要パターン10(図8参照)は全て第2の露光処理時の露光で消去されてしまう。
その結果、図14に示すように、境界線LB1からズレ量dc2だけグレーティングパターン形成領域A1側に延びて配線パターン延長部23c及び24cが形成されるため、配線パターン延長部23cを介して配線パターン23とラインパターン12とが繋がり、配線パターン延長部24cを介してパッドパターン24とラインパターン14とが繋がるため、右斜め方向のマスク重ね合わせズレ現象が生じても、電気的接続関係において図2と等価なパターンを得ることができる。
さらに、遮光パターン延長部53c及び54cの配線幅LWは重ね合わせ余裕及び寸法精度余裕を考慮して、ラインパターン11〜14の形成幅より厚く形成されているため、上下方向(第2の方向)の重ね合わせズレが生じても、ラインパターン12と配線パターン延長部23cと、ラインパターン14と配線パターン延長部24cとをそれぞれ確実に繋げることができる。
このように、実施の形態2のパターン形成方法は、図12で示したHTマスク4を用いて第2の露光処理を行うことにより、先端部後退現象、マスク重ね合わせズレ等の影響が生じても、不具合の生じないレジストパターンを形成することができる。
図15は実施の形態2のパターン形成方法によるレジストパターン形成例を示す説明図である。同図に示すように、所望のパターンとして、ラインパターン61〜69からなるグレーティングパターン102と、パターン71〜75からなる通常パターン103とを互いに隣接して形成し、配線パターン71とラインパターン63、配線パターン73とラインパターン66、配線パターン75とラインパターン68が連接されている。
図16は図15で示したレジストパターン60を得るための第1の露光処理用のHTマスクを示す説明図である。同図に示すように、第1の露光用マスクであるHTマスク3は、グレーティングパターン用マスク部M1において、遮光パターン44及び透過パターン45が交互に形成され、通常パターン用マスク部M2において全面を遮光する遮光パターン46が形成される。
図17は図15で示したレジストパターン60を得るための第2の露光処理用のHTマスクを示す説明図である。同図に示すように、第2の露光用マスクであるHTマスク6は、グレーティングパターン用マスク部M1において、グレーティングパターン用マスク部M1の両端からそれぞれ所定量C分縮小した領域全面を遮光する縮小遮光パターン86が形成され、通常パターン用マスク部M2において、遮光パターン81〜85が形成される。
遮光パターン81,83及び85は、グレーティングパターン用マスク部M1と通常パターン用マスク部M2との境界線LB2から所定量C分、グレーティングパターン用マスク部M1方向に延びた遮光パターン延長部81c,83c及び85cがそれぞれ余分に形成される。この際、遮光パターン延長部81c,83c及び85cの配線幅LWは前述したように重ね合わせ余裕と寸法精度余裕とを考慮した形成幅で形成される。
図18は、図15で示したレジストパターン60を所望のパターンとして実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。図18では、前述した先端部後退現象が後退量dc1(<C)で生じた場合を示している。
前述したように、HTマスク6は境界線LB2からグレーティングパターン用マスク部M1側にかけて、所定量C縮小した縮小遮光パターン86及び所定量C延長した遮光パターン延長部81c、83c及び85cが形成されているため、遮光パターン延長部81c、83c及び85c下に位置しない不要電気的接続パターン(図11の不要電気的接続パターン27のように先端部後退現象により生じるパターン)は全て第2の露光処理時の露光で消去されてしまう。
その結果、図18に示すように、グレーティングパターン形成領域A1と通常パターン形成領域A2との境界である境界線LB1から後退量dc1だけグレーティングパターン形成領域A1側に延びて配線パターン延長部71c、73c及び75cが形成されるため、配線パターン延長部71cを介して配線パターン71とラインパターン63とが繋がり、配線パターン延長部73cを介して配線パターン73とラインパターン66とが繋がり、配線パターン延長部75cを介して配線パターン75とラインパターン68とが繋がる。したがって、上記先端部後退現象が生じても、電気的接続関係において図15のレジストパターン60と等価なパターンを得ることができる。
図19は実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。図19では、右斜め方向のマスク重ね合わせズレ現象による右方向のズレがズレ量dc2(<C)で生じた場合を示している。
前述したように、HTマスク6は縮小遮光パターン86及び遮光パターン延長部81c、83c及び85cが形成されているため、遮光パターン延長部81c、83c及び85c下に位置しない不要パターン(図8の不要パターン10に相当するパターン)は全て第2の露光処理時の露光で消去されてしまう。
その結果、図19に示すように、境界線LB1からズレ量dc2だけグレーティングパターン形成領域A1側に延びて配線パターン延長部71c、73c及び75cが形成されるため、配線パターン延長部71cを介して配線パターン71とラインパターン63とが繋がり、配線パターン延長部73cを介して配線パターン73とラインパターン66とが繋がり、配線パターン延長部75cを介して配線パターン75とラインパターン68とが繋がる。したがって、上記右斜め方向のマスク重ね合わせズレ現象が生じても、電気的接続関係において図15で示したレジストパターン60と等価なパターンを得ることができる。
さらに、遮光パターン延長部81c、83c及び85cの配線幅LWは重ね合わせ余裕及び寸法精度余裕を考慮して、ラインパターン61〜69の形成幅より厚く形成されているため、上下方向の重ね合わせズレが生じても、ラインパターン63と配線パターン延長部71cと、ラインパターン66と配線パターン延長部73cと、ラインパターン68と配線パターン延長部75cとをそれぞれ確実に繋げることができる。
図20は実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。図20では、左斜め方向のマスク重ね合わせズレ現象による左方向のズレがズレ量dc3(<C)で生じた場合を示している。
前述したように、HTマスク6は縮小遮光パターン86及び遮光パターン延長部81c、83c及び85cが形成されているため、遮光パターン延長部81c、83c及び85c下に位置しない不要パターン(ラインパターン61,62,64,65,67,69が境界線LB1に余分に延びて形成されるパターン)は全て第2の露光処理時の露光で消去されてしまう。
さらに、遮光パターン延長部81c、83c及び85cの配線幅LWは重ね合わせ余裕及び寸法精度余裕を考慮して、ラインパターン61〜69の形成幅より厚く形成されているため、上下方向の重ね合わせズレが生じても、ラインパターン63と配線パターン71と、ラインパターン66と配線パターン73と、ラインパターン68と配線パターン75とをそれぞれ確実に繋げることができる。
このように、実施の形態2では、第1の露光用マスクであるHTマスク1,3と第2の露光用マスクであるHTマスク4,6とにより構成される露光用マスクセットを用いて、グレイティングパターン及び通常パターンからなるパターン形成をレジストに対して精度良行うことができる。
<実施の形態3>
(前提)
実施の形態2によるパターン形成方法によって最終的に得られたグレーティングパターンは実施の形態1と同様に、第1の露光処理直後のレジストパターンより細く仕上がっており、レジスト形状も垂直性の劣化がみられた。これは、第2の露光処理で用いた2枚目のHTマスク6のハーフトーン透過光の被りの影響と考えられる。また、これに伴い、1枚目(第1の露光処理時)と2枚目(第2の露光処理時)のマスクの合成光学像のコントラストが劣化するため、ラインエッジラフネス(配線の直進性)の劣化も見られた。上記劣化の改善を図ったのが実施の形態3である。
(全般工程)
全般工程は、ステップS3の第1の露光処理の内容及びステップS4の第2の露光処理の内容を除き、図1で示した実施の形態1と同様に行われる。
(第1の露光処理)
図21は実施の形態3の第1の露光処理で用いるトリトーンマスク15の平面構造を示す説明図である。
同図に示すように、第1の露光マスクであるトリトーンマスク15のパターン形状自体は、図5で示した実施の形態1及び実施の形態2の第1の露光処理用のHTマスク1と同一である。すなわち、トリトーンマスク15の遮光パターン41、透過パターン42及び遮光パターン43は、HTマスク1の遮光パターン41、透過パターン42及び遮光パターン43と同一形状を呈する。
ただし、トリトーンマスク15は非完全遮光部であるHTマスク部15aと完全遮光部15bとの合成により形成されている点がHTマスク1と異なる。
HTマスク部15aは、遮光パターン41の全形成領域として形成されるとともに、さらに、遮光パターン43と遮光パターン41との境界線LB3からシフト量ΔD1分延びて、遮光パターン43の一部としても形成される。
一方、完全遮光部15bは、遮光パターン43の全形成領域のうち、HTマスク部15aの形成領域を除く領域として形成される。すなわち、完全遮光部15bは、通常パターン用マスク部M2において、グレーティングパターン用マスク部M1,通常パターン用マスク部M2間の境界線LB2の近傍領域(境界近傍領域)を除く全領域に形成される。
HTマスク部15aは、HTマスク1と同様、露光に寄与する強度の光を透過させる透過部(透過パターン42相当)と、6%程度の透過率を有する共に光の位相を反転させる遮光部(遮光パターン41相当)とから構成されるマスク部分である。一方、完全遮光部15bは、HTマスク相当の遮光部上をさらにCrで覆う等により光を完全に遮光するマスク部分である。
(第2の露光処理)
図22は実施の形態3の第2の露光処理で用いるトリトーンマスク16の平面構造を示す説明図である。
同図に示すように、第2の露光用マスクであるトリトーンマスク16のパターン形状自体は、図12で示した実施の形態2の第2の露光処理用のHTマスク4と同一である。すなわち、トリトーンマスク16の遮光パターン51〜54及び56は、HTマスク4の遮光パターン51〜54及び56と同一形状を呈する。
ただし、トリトーンマスク16は非完全遮光部であるHTマスク部16aと完全遮光部16bとの合成により形成されている点がHTマスク4と異なる。
HTマスク部16aは、遮光パターン51〜54の全形成領域として形成されるとともに、さらに、縮小遮光パターン56と遮光パターン延長部53,遮光パターン延長部54cとの境界線LB4から、シフト量ΔD2分延びて、縮小遮光パターン56の一部としても形成される。
一方、完全遮光部16bは、縮小遮光パターン56の全形成領域のうち、HTマスク部16aの形成領域を除く領域として形成される。すなわち、完全遮光部16bは、グレーティングパターン用マスク部M1において、境界線LB2の近傍領域を除く領域における遮光パターンとして形成される。
(効果)
図23は実施の形態3によるパターン形成方法により得られたレジストパターンの平面構造を示す説明図である。この図23は電子顕微鏡で観察した結果を模式的に示した図に相当する。
同図に示すように、65nmL/Sグレーティングパターン100及び通常パターン101が精度良くパターニングされるとともに、ラインパターン12と配線パターン23、ラインパターン14とパッドパターン24との接続が良好に行われていることがわかる。すなわち、実施の形態3のパターン形成方法によって得られたレジストパターンは実施の形態1及び実施の形態2の方法でえられたレジストパターンのように、寸法の細り、形状劣化、直進性劣化は見られず良好なパターン形状を示すことがわかった。
以下、図23を参照して、実施の形態3の効果について説明する。図23に示すように、ラインパターン11〜14の大部分の領域に相当する領域EX1(図23において境界線LB4からシフト量ΔD2以上右に位置する領域)に対し、HTマスク部15aを用いた第1の露光処理が行われ、完全遮光部16bを用いた第2の露光処理が行われるため、領域EX1において第2の露光処理時に光透過が生じる領域は存在しなくなる。したがって、領域EX1におけるラインパターン11〜14をハーフトーン透過光の被りの影響を回避することにより、精度良く得ることができる。
一方、パターン21〜24の大部分の領域に相当する領域EX2(図23において境界線LB3よりシフト量ΔD1以上左に位置する領域)に対し、完全遮光部15bを用いた第1の露光処理が行われ、HTマスク部16aを用いた第2の露光処理が行われるため、領域EX2において第1の露光処理時に光透過が生じる領域は存在しなくなる。したがって、領域EX2におけるパターン21〜24をハーフトーン透過光の被りの影響を回避することにより、精度良く得ることができる。
そして、領域EX1,EX2間のグレーティングパターン100,通常パターン101間の接続部領域に相当する領域EX3に対し、HTマスク部15aを用いた第1の露光処理が行われ、HTマスク部16aを用いた第2の露光処理が行われるため、領域EX3においては遮光部においても2回の光透過が行われることになる。この領域EX3における効果については後述する。
(第1の態様)
第1の露光処理及び第2の露光処理の方法として他のバリエーションも考えられる。まず、図21で示したトリトーンマスク15を用いる第1の露光処理と、図22で示したトリトーンマスク16を用いる第2の露光処理とを用いた、上述した第1及び第2の露光処理を含むパターン形成方法を第1の態様とする。
(第2の態様)
第2の態様では第1の露光処理は、第1の態様と同様に図21で示したトリトーンマスク15を用いる。
図24は実施の形態3の第2の態様における第2の露光処理で用いるトリトーンマスクを示す説明図である。同図に示すように、第2の露光用マスクであるトリトーンマスク18のパターン形状自体は、第1の態様と同様、図12で示した実施の形態2の第2の露光処理用のHTマスク4と同一である。
ただし、トリトーンマスク18は非完全遮光部であるHTマスク部18aと完全遮光部18bとの合成により形成されている点がHTマスク4と異なる。
完全遮光部18bは、縮小遮光パターン56の全形成領域として形成されるともに、さらに、縮小遮光パターン56と遮光パターン53,遮光パターン54との境界線LB4から、シフト量ΔD4分の領域に延びて、遮光パターン53,54の一部としても形成される。すなわち、完全遮光部18bは、グレーティングパターン用マスク部M1の全領域及び境界線LB2の近傍領域の遮光パターンとして形成される。
一方、HTマスク部18aは、遮光パターン51〜54の全形成領域のうち、完全遮光部18bを除く領域として形成される。
その結果、第2の態様によれば、図23で示した領域EX3に対し、HTマスク部15aを用いた第1の露光処理、及び完全遮光部18bを用いた第2の露光処理が行われるため、領域EX3においても領域EX1と同様に第2の露光処理時に光透過が生じる領域は存在しないことになる。なお、領域EX3における2回透過を確実に回避すべく、シフト量ΔD4は(シフト量ΔD1+所定量C)よりも少し長く設定する方が望ましい。
(第3の態様)
図25は実施の形態3の第3の態様における第1の露光処理で用いるトリトーンマスクを示す説明図である。同図に示すように、第1の露光用マスクであるトリトーンマスク17のパターン形状自体は、第1及び第2の態様と同様、図5で示した実施の形態1及び実施の形態2の第の露光処理用のHTマスク1と同一である。
ただし、トリトーンマスク17は非完全遮光部であるHTマスク部17aと完全遮光部17bとの合成により形成されている点がHTマスクと異なる。
完全遮光部17bは、遮光パターン43の全形成領域として形成されるともに、さらに、遮光パターン41と遮光パターン43との境界線LB3から、シフト量ΔD3分の領域に延びて、遮光パターン41の一部としても形成される。すなわち、完全遮光部17bは通常パターン用マスク部M2の全領域及び境界線LB2の近傍領域の遮光パターンとして形成される。
一方、HTマスク部17aは、遮光パターン41の全形成領域のうち、完全遮光部17bを除く領域として形成される。
第3の態様では第2の露光処理は、第1の態様と同様に図22で示したトリトーンマスク16を用いる。
その結果、図23で示した領域EX3に対し、完全遮光部17bを用いた第1の露光処理、及び完全遮光部16bを用いた第2の露光処理が行われるため、領域EX3においても領域EX2と同様に第1の露光処理時に光透過が生じる領域が存在しないことになる。なお、領域EX3における2回透過を確実に回避すべく、シフト量ΔD3は(シフト量ΔD2+所定量C)よりも少し長く設定する方が望ましい。
(接続部領域の形成精度)
図26〜図28は実施の形態3の第1〜第3の態様によるパターン形成方法それぞれにより得られたレジストパターンの接続部領域(図23の領域EX3相当)の光学シミュレーション結果を示す説明図である。
同図に示すように、図26で示すシミュレーション結果(第1の態様)では、配線パターン延長部23c及び24cに相当する接続箇所76の配線幅が先細りすることなく、グレーティングパターン領域A11におけるラインパターンの形成幅と同程度の安定した形状が得られているのに対し、図27及び図28で示すシミュレーション結果(第2及び第3の態様)では、配線パターン延長部23c及び24cに相当する接続箇所77,78の配線幅が先細りし不安定な形状となっている。
上記シミュレーション結果から、グレーティングパターン100と通常パターン101との接続部領域(図23の領域EX3相当領域)に関しては、第1の露光処理及び第2の露光処理共にHTマスク部を用いた、すなわち、第1及び第2の露光処理において境界線LB2の近傍領域は共にHTマスク部を第1の態様が最も適していることがわかる。このことは、接続部領域の微細パターンに対しては、第1及び第2の露光処理双方にHTマスクを用いる方が、より高い光学コントラストが得られることに起因する。
なお、領域EX1及び領域EX2については実質的に第1〜第3の態様において同内容で第1及び第2の露光処理が行われているため、優劣は生じない。
(第4の態様)
図29は実施の形態3の第4の態様における第1の露光処理で用いるトリトーンマスクを示す説明図である。同図に示すように、第1の露光用マスクであるトリトーンマスク19における非完全遮光部であるHTマスク部19aと完全遮光部19bの関係は、第1の態様で用いたトリトーンマスク15のHTマスク部15aと完全遮光部15bと同様である。
トリトーンマスク19は、HTマスク部19aの遮光パターン41の形成幅を境界線LB3近傍領域において両側で総計6nm程度太く71nm程度に形成している点でトリトーンマスク15と異なる。すなわち、境界線LB2の近傍領域において、遮光パターン41の一側面から3nm程度を透過パターン42内に延びて形成される遮光パターン延長部41dを余分に設けている点でトリトーンマスク16と異なる。なお、他の構成はトリトーンマスク15と同様であるため、説明を省略する。
第4の態様では第2の露光処理は、第1の態様と同様に図22で示したトリトーンマスク16を用いる。
このように、実施の形態3の第4の態様であるパターン形成方法によれば、第1及び第2の露光処理にトリトーンマスク19及びトリトーンマスク15を用いている。したがって、第1の態様と同様の効果が得られる。
さらに、第4の態様では、通常パターン101との接続部領域に近い遮光パターン41の形成幅を部分的に太くすることにより、通常パターン101との接続を安定して行うことができる効果を奏する。
このように、実施の形態3では、第1の露光用マスクであるHTマスク15,17,19と第2の露光用マスクであるHTマスク16,18とにより構成される露光用マスクセットを用いて、グレイティングパターン及び通常パターンからなるパターン形成をレジストに対して精度良く行うことができる。
(実施の形態1への適用)
上述した第1〜第4の態様を実施の形態1において適用することも考えられる。この場合、ラインパターン11〜14の大部分の領域に相当する領域EX1において第2の露光処理時に光透過が生じる領域は存在しなくなるため、領域EX1におけるラインパターン11〜14をハーフトーン透過光の被りの影響を回避することにより、精度良く得ることができる。
一方、パターン21〜24の大部分の領域に相当する領域EX2において第1の露光処理時に光透過が生じる領域は存在しなくなるため、領域EX2におけるパターン21〜24をハーフトーン透過光の被りの影響を回避することにより、精度の良く得ることができる。
また、実施の形態1においても、第1及び第2の露光処理において接続部領域(図2の接続部領域A3に相当する領域)については、共にHTマスク部を第1の態様を用いた方が、実施の形態2と同様、より高い光学コントラストが得られる可能性が高い。
<実施の形態4>
図30は実施の形態4による複数枚のウェハに対して行う露光方法を示すフローチャートである。全般工程は図1で示した実施の形態1と同様に行われるが、複数枚のウェハ(各ウェハの所定の基板)に対して行い、ステップS3,S4の処理を図30で示すフローで行う点が異なる。
なお、本実施の形態では、説明の都合上、HTマスク1を用いた第1の露光処理及びHTマスク4を用いた第2の露光処理を例に挙げて説明する。
図30を参照して、ステップS11において、1枚目の露光対象ウェハ(の所定の基板)に対しHTマスク1を用いた第1の露光処理を実行し、ステップS12にいて、HTマスク1をHTマスク4に交換し、上記1枚目の露光対象のウェハに対しHTマスク4を用いた第2の露光処理を実行する。
そして、ステップS13において、未露光のウェハの有無を確認し、存在すれば(YES)ステップS14に移行し、存在しなければ(NO)露光処理を終了する。
ステップS14において、新たな露光対象となるウェハの入れ替え処理を行う。すなわち、未露光のウェハのうちの一枚を2枚目の露光対象ウェハとして露光装置に装着する。
そして、ステップS15において、ステップS12で用いたHTマスク4をマスク交換することなく連続的に用いて、2枚目の露光対象のウェハ(の所定の基板)に対して第2の露光処理を実行する。その後、ステップS16において、HTマスク4をHTマスク1に交換し、上記2枚目の露光対象のウェハに対しHTマスク1を用いた第1の露光処理を実行する。
そして、ステップS17において、未露光のウェハの有無を確認し、存在すれば(YES)ステップS18に移行し、存在しなければ(NO)露光処理を終了する。
ステップS18において、新たな露光対象となるウェハの入れ替え処理を行う。すなわち、未露光のウェハのうちの一枚を3枚目の露光対象ウェハとして露光装置に装着し、ステップS11に戻る。
そして、ステップS11に戻って、ステップS16で用いたHTマスク1をマスク交換することなく連続的に用いて、3枚目の露光対象のウェハ(の所定の基板)に対して第1の露光処理を実行する。その後、ステップS12において、HTマスク1をHTマスク4に交換し、上記3枚目の露光対象のウェハに対しHTマスク4を用いた第2の露光処理を実行する。
以降、ステップS13あるいはステップS17で、未露光のウェハが無くなるのが確認されるまで、ステップS11〜S18を繰り返す。
このように、実施の形態4の露光方法では、連続して露光を行う2枚のウェハに対して第1の露光処理及び第2の露光処理のうち一方を連続して行うことにより、マスク交換を2回の露光処理(第1及び第2の露光処理)に対し1回の割合で済ますことができるため、マスク交換に要する処理時間を短縮できる効果を奏し、その結果、複数枚のウェハに対するパターン形成方法の総合処理時間の短縮を図ることができる。
なお、第1及び第2の露光処理が複数のマスクによる複数の露光工程で構成される場合も考えられる。例えば、第2の露光処理が第1〜第3の部分露光工程(順不同)で行われる場合においては、ステップS12の実行時は第1〜第3の順で部分露光工程を実行し、ステップS15の実行時は第3〜第1の順で部分露光工程を実行することにより、部分露光工程間のマスク交換に要する処理を第3の部分露光工程におけるマスク交換に要する時間分、短縮することができる。
<半導体装置の製造方法の適用>
また、実施の形態1〜実施の形態3で示したパターン形成方法(実施の形態4の露光方法を組み入れる場合を含む)を用いることにより、半導体装置の製造方法に適用することができる。
すなわち、半導体基板上あるいは半導体基板内に存在するパターニング対象物上にレジストを塗布する第1のステップ、上記レジストに対して実施の形態1〜実施の形態3のいずれかのパターン形成方法を用いて上記レジストをパターニングする第2のステップ、パターニングされた上記レジストをマスクとしてパターニング対象物をパターニングする第3のステップを含む全ての半導体装置の製造方法を、本願発明のパターン形成方法の応用技術として適用することができる。
その結果、接続用パターンを介して互いに連接されるグレーティングパターン及び通常パターンよりなるパターンを、パターニング対象物に対して精度良く形成することができる効果を奏する。
<その他>
上述した実施の形態1〜実施の形態3では、第1及び第2の露光処理対象となるレジストをポジ型のレジスト材料を用い、凸状のグレーティングパターン及び通常パターンを得ることができる例を示した。
ポジ型のレジストに替えて化学増幅ネガ型レジストを使用することにより、トレンチ型の配線パターンを形成することに関し実施の形態1〜実施の形態3と同様な効果を奏する。
図31は第2の露光処理で用いる他の照明系絞りの構造を示す説明図である。同図に示すように、照明系絞り48は4個の円形の開口部49を有している。この照明系絞り48を用いることにより4眼照明が実現する。
このように、実施の形態1〜実施の形態4で述べた第2の露光処理の照明として2/3輪帯照明(図6参照)の代わりに、4眼照明を用いても良い。
この発明の実施の形態1であるパターン形成方法を示すフローチャートである。 最終加工目的するレジストパターンの平面形状を示す説明図である。 第1の露光処理で用いる2眼照明用の照明系絞りの構造を示す説明図である。 第1の露光処理における光学干渉条件説明用の説明図である。 第1の露光処理において用いられるHTマスクの平面形状を示す説明図である。 第2の露光処理で用いる2/3輪帯照明用の照明系絞りの構造を示す説明図である。 第2の露光処理において用いられるHTマスクの平面形状を示す説明図である。 第1の露光処理が第2の露光処理に対して右斜め下にマスクの重ね合わせがずれた場合のレジストパターン形成状態を示す説明図である。 第1の露光処理が第2の露光処理に対して左斜め下にマスクの重ね合わせがずれた場合のレジストパターン形成状態を示す説明図である。 グレーティングパターンのみを対象とした仮想レジストパターンの平面構造を示す説明図である。 図10で示した先端部後退現象を考慮した場合に想定されるレジストパターンの平面構造を示す説明図である。 実施の形態2の第2の露光処理に用いられるHTマスクの平面構造を示す説明図である。 実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。 実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。 実施の形態2のパターン形成方法によるレジストパターン形成例を示す説明図である。 図15で示したレジストパターンを得るための第1の露光処理用のHTマスクを示す説明図である。 図15で示したレジストパターンを得るための第2の露光処理用のHTマスクを示す説明図である。 図15で示したレジストパターンを所望のパターンとして実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。 実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。 実施の形態2によるパターン形成方法により得られたレジストパターンを示す説明図である。 実施の形態3の第1の露光処理で用いるトリトーンマスクの平面構造を示す説明図である。 実施の形態3の第2の露光処理で用いるトリトーンマスクの平面構造を示す説明図である。 実施の形態3によるパターン形成方法により得られたレジストパターンの平面構造を示す説明図である。 実施の形態3の第2の態様における第2の露光処理で用いるトリトーンマスクを示す説明図である。 実施の形態3の第3の態様における第1の露光処理で用いるトリトーンマスクを示す説明図である。 実施の形態3の第1の態様によるパターン形成方法により得られたレジストパターンの接続部領域の光学シミュレーション結果を示す説明図である。 実施の形態3の第2の態様によるパターン形成方法により得られたレジストパターンの接続部領域の光学シミュレーション結果を示す説明図である。 実施の形態3の第3の態様によるパターン形成方法により得られたレジストパターンの接続部領域の光学シミュレーション結果を示す説明図である。 実施の形態3の第4の態様における第1の露光処理で用いるトリトーンマスクを示す説明図である。 実施の形態4による複数枚のウェハに対して行う露光方法を示すフローチャートである。 第2の露光処理で用いる他の照明系絞りの構造を示す説明図である。
符号の説明
1〜4,6 HTマスク、11〜14 ラインパターン、15〜19 トリトーンマスク、15a〜19a HTマスク部、15b〜19b 完全遮光部、21 任意パターン、22,24 パッドパターン、23 配線パターン、41,43,44,46,51〜55,81〜85 遮光パターン、56,86 縮小遮光パターン、42,45 透過パターン、100 グレーティングパターン、101 通常パターン。

Claims (10)

  1. 所定の基板上に形成されたレジストに対するパターン形成方法であって、前記レジストは互いに隣接したパターニング対象の第1及び第2の領域を有し、
    (a) 2眼照明を用いて、ラインとスペースとが交互に繰り返したパターンである繰り返しパターンを有する第1の露光用マスクによる第1の露光処理を実質的に前記レジストの前記第1の領域に対して行うステップと、
    (b) 前記繰り返しパターンを除くパターンである通常パターンを有する第2の露光用マスクによる第2の露光処理を実質的に前記レジストの前記第2の領域に対して行うステップとを備え、前記通常パターンの少なくとも一部は前記繰り返しパターンと連接する接続用パターンを含み、
    (c) 前記ステップ(a) ,(b) 後のレジストに対し現像処理を行うステップをさらに備え、
    前記第1及び第2の露光用マスクは、それぞれ前記レジストの前記第1及び第2の領域に対応する第1及び第2のマスク部を有し、
    前記第1の露光用マスクにおいて、前記第1のマスク部は前記繰り返しパターン形成用のパターンが設けられ、前記第2のマスク部は全面に遮光領域が設けられ、
    前記第2の露光用マスクにおいて、前記第2のマスク部は前記通常パターン形成用のパターンが設けられ、前記第1のマスク部は一部を除いて遮光領域が設けられ、前記第1及び第2のマスク部間の境界線から前記第1のマスク部側の第1の所定量分の第1延長領域を備え、前記第1の露光用マスクの前記繰り返しパターン形成用のパターンの前記境界線と反対側における端部位置から前記境界線側の第2の所定量分の第2の延長領域を備え、前記第1の延長領域に前記通常パターンの前記接続用パターンの延長部分用のパターンが設けられ、前記第1及び第2の延長領域以外の領域全面に遮光領域が設けられ、
    前記第1及び第2の露光用マスクは、それぞれ透過部と、光を所定割合のみ透光させ且つ透過の際に位相が反転するハーフトーン位相シフトマスク部と、光を完全に遮光する完全遮光部とを有するマスクを含み、
    前記第1の露光用マスクの前記第2のマスク部において、前記第1及び第2のマスク部の境界近傍領域を除く領域は前記完全遮光部で形成され、
    前記第1の露光用マスクの前記第1及び第2のマスク部において、前記境界近傍領域は前記ハーフトーン位相シフトマスク部で形成され、
    前記第2の露光用マスクの前記第1のマスク部において、前記遮光領域のうち前記境界近傍領域を除く領域は前記完全遮光部で形成され、
    前記第2の露光用マスクの前記第1及び第2のマスク部において、前記境界近傍領域は前記ハーフトーン位相シフトマスク部で形成され、
    前記境界近傍領域は、前記第2の露光用マスクの前記第1のマスク部において、前記第1の延長領域及び前記第1の延長領域に隣接する前記遮光領域の一部領域を含む、
    パターン形成方法。
  2. 請求項1記載のパターン形成方法であって、
    前記繰り返しパターンの前記ライン形成方向が第1の方向、前記第1の方向と垂直な方向が第2の方向として規定され、
    前記第1及び第2所定量は、前記繰り返しパターンにおける前記スペース形成用のパターンの先端部後退量及び前記ステップ(a) ,(b) 間の前記第1及び第2の露光用マスクの前記第1の方向への重ね合わせズレ量を考慮した量を含む、
    パターン形成方法。
  3. 請求項2記載のパターン形成方法であって、
    前記接続用パターンの延長部分用のパターンの形成幅は、前記繰り返しパターンの前記ライン形成用のパターンの形成幅に、前記ステップ(a) ,(b) 間の前記第1及び第2の露光用マスクの前記第2の方向への重ね合わせズレ量及び寸法精度余裕量を考慮した量を付加した形成幅に設定される、
    パターン形成方法。
  4. 請求項3記載のパターン形成方法であって、
    前記第1の露光用マスクは、前記第1のマスク部の前記ラインに対応するパターンに関し、前記第2のマスク部に近い領域の形成幅を局所的に広く設定したことを特徴する、
    パターン形成方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のうち、いずれか1項に記載のパターン形成方法であって、
    前記所定の基板はウェハ単位に分類される複数の基板を含み、
    前記ステップ(a) ,(b) は、前記複数の基板に対し、実行順序を入れ替えて実行される、
    パターン形成方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のうち、いずれか1項に記載のパターン形成方法であって、
    前記レジストはポジ型レジストを含む、
    パターン形成方法。
  7. 請求項1記載のパターン形成方法であって、
    前記繰り返しパターンは、ライン,スペースが第1の繰り返し方向に沿って繰り返される第1の部分繰り返しパターンと、ライン,スペースが前記第1の繰り返し方向と垂直な第2の繰り返し方向に沿って繰り返される第2の部分繰り返しパターンとを含み、
    前記第1の露光用マスクは、前記第1及び第2の部分繰り返しパターンを有する第1及び第2の部分繰り返しパターン用マスクを含み、
    前記ステップ(a) は、
    (a-1) 前記第1の繰り返し方向に沿って2眼が配置される2眼照明を用いた第1の照明条件下で、前記第1の部分繰り返しパターン用マスクによる露光処理を前記レジストに対して行うステップと、
    (a-2) 前記第2の繰り返し方向に沿って2眼が配置される2眼照明を用いた第2の照明条件下で、前記第2の部分繰り返しパターン用マスクによる露光処理を前記レジストに対して行うステップとを含む、
    パターン形成方法。
  8. (a) 半導体基板上あるいは半導体基板内に存在するパターニング対象物上にレジストを形成するステップと、
    (b) 請求項1〜請求項7記載のパターン形成方法のうち、いずれか1項に記載のパターン形成方法を用いて、前記レジストをパターニングするステップと、
    (c) パターニングされた前記レジストをマスクとして前記パターニング対象物をパターニングするステップと、
    を備える半導体装置の製造方法。
  9. 隣接して形成される第1及び第2のマスク部から構成され、ラインとスペースとが交互に繰り返したパターンである繰り返しパターンを前記第1のマスク部に有する第1の露光用マスクと、
    前記第1の露光用マスクの第1及び第2のマスク部と等価な第1及び第2のマスク部から構成され、前記繰り返しパターンを除くパターンである通常パターンを前記第2のマスク部に有する第2の露光用マスクとを備え、前記通常パターンの少なくとも一部と前記繰り返しパターンとを連接するための接続用パターンを前記第1のマスク部に備え、
    前記第1の露光用マスクにおいて、前記第2のマスク部は全面に遮光領域が設けられ、
    前記第2の露光用マスクにおいて、前記第1のマスク部の少なくとも一部に前記接続用パターンに連続して遮光領域が設けられ、
    前記第1及び第2の露光用マスクは、それぞれ透過部と、光を所定割合のみ透光させ且つ透過の際に位相が反転するハーフトーン位相シフトマスク部と、光を完全に遮光する完全遮光部とを有するマスクを含み、
    前記第1の露光用マスクの前記第2のマスク部において、前記第1及び前記第2のマスク部の境界近傍領域を除く領域は前記完全遮光部で形成され、
    前記第1の露光用マスクの前記第2のマスク部において、前記境界近傍領域は前記ハーフトーン位相シフトマスク部で形成され、
    前記第2の露光用マスクの前記第1のマスク部において、前記遮光領域のうち前記第1のマスク部の前記境界近傍領域を除く領域は前記完全遮光部で形成され、
    前記第2の露光用マスクの前記第1のマスク部において、遮光領域の内の前記境界近傍領域と、前記接続用パターンは前記ハーフトーン位相シフトマスク部で形成される、
    露光用マスクセット。
  10. 請求項9記載の露光用マスクセットであって、
    前記繰り返しパターンのライン形成方向が第1の方向、前記第1の方向と垂直な方向が第2の方向として規定され、
    前記第2の露光用マスクにおいて、前記第2のマスク部は前記通常パターン形成用のパターンが設けられ、前記第1のマスク部は、前記第1及び第2のマスク部間の境界線から前記第1のマスク部側の第1の所定量分の第1延長領域を備え、前記第1の露光用マスクの前記繰り返しパターン形成用のパターンの前記境界線と反対側における端部位置から前記境界線側の第2の所定量分の第2の延長領域を備え、前記第1の延長領域に前記通常パターンの前記接続用パターンの延長部分用のパターンが設けられ、前記第1及び第2の境界延長領域以外の領域全面に前記遮光領域が設けられ、
    前記第1及び第2所定量は、前記繰り返しパターンにおけるスペース形成用のパターンの先端部後退量及び前記第1及び第2の露光用マスクを用いた露光時の前記第1の方向への重ね合わせズレ量を考慮した量を含み、
    前記接続用パターンの延長部分用のパターンの形成幅は、前記繰り返しパターンのライン用パターンの形成幅に、前記前記第1及び第2の露光用マスクを用いた露光時の前記第2の方向への重ね合わせズレ量及び寸法精度余裕量を考慮した量を付加した形成幅に設定され
    前記境界近傍領域は、前記第2の露光用マスクの前記第1のマスク部において、前記第1の延長領域及び前記第1の延長領域に隣接する前記遮光領域の一部領域を含む、
    露光用マスクセット。
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