JP5070115B2 - シート折り装置、シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート折り装置、シート処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

この発明は、搬入された用紙、記録紙、転写紙などのシート状記録媒体(本明細書では、単に「シート」とも称す)を整合して折り処理する際に、一旦折り込んだシートの折り目を加圧し、折り目を強化する折り増し機能を有するシート折り装置、このシート折り装置を備えたシート処理装置、及びこのシート処理装置を一体または別体に備えた画像形成装置に関する。
近年、画像形成装置と接続し、簡易的に中綴じ製本を行う製本装置が普及しつつある。しかし、市場では、手軽に製本できる中綴じ製本に対し、綴じ枚数の増加、厚紙対応性の向上、小口裁断機能付加などの様々な要望がある。このような要望を満足させるためには、中折りしたときに折れ目が不十分であると、いずれの要望にも応じることが難しくなるので、強力な折れ癖を付けること、言い換えれば折り目を強化することが不可欠である。
このように折り目を強化するには、従来では折り増しという方法がとられている。折り増しとは、1回折ったシート束の折り目を再度加圧することを意味している。その折り増しの方法に、最初に折った方向と同じ方向で再度折る方法と、異なる方向(折り目に直交する方向)から再度折る方法の2通りの方法がある。前者の方法としては、中折りを行う高加圧の折りローラ対を正逆転させて折り増しし、後者の方法としては、高加圧の折りローラのニップを通過させ、折り目を付けた後、ローラを折り目に沿って加圧しながら移動させて折り増しするという方法がとられている。
性能面で言えば、後者の方が折り増し性能が高く、高生産性が求められるシステムに採用されていることが多い。この後者の方法を採用した装置では、装置をコンパクトにするため、通常は高加圧の折ローラ対で折り目を付けた直後に、その折り目に沿って加圧する加圧ローラを配置し、加圧ローラが増し折りした後、折りローラでシート束を搬送し、排紙トレイに排紙するようにしている。この後者の方法としては、例えば特許文献1に開示された発明が公知である。
この特許文献1に開示された発明は、画像形成を受けた被記録体の後処理を行う被記録体後処理装置において、記録画像を形成した後に整合して折り曲げ部を形成して搬送される被記録体を載置して案内する案内手段と、上記案内手段に搬送されて載置される被記録体の搬送方向と交差する方向に移動して被記録体の上記折り曲げ部を再加圧して折り増しをする折り増し手段と、上記折り増し手段が案内手段に搬送されて載置される被記録体の折り曲げ部を折り増しするときの被記録体の側面を支える支持部材と、を備えたことを特徴としている。
しかし、この方法でも、意図したほどの折り増し効果を得ることができないことが多い。特に折り枚数が多い場合に、このことが言える。これは、高加圧の折りローラ対によるシート束の搬送が原因と考えられる。折りローラで折った場合、折り目が付いた直後はしっかりと折れているが、その後の搬送で図28(a)に示すように内側の用紙が行き場を失い、波打って外側の用紙を無理に押し広げている。このため内側のシートの折り目SH1にも明確な折り目が付いておらず、これでは、折りローラ対で付けられた折癖も薄れてしまう。また、この状態で、折り目に沿って加圧ローラで折り増ししても、折り目SH1が膨らんでいることから、良好な折り増し効果を得ることはできない。
そこで、特許文献2には、対となるローラのニップを通る間に用紙または用紙束に折りを施す折りローラ対を備えた用紙折り装置において、前記折りローラ対を加圧し、用紙または用紙束を折るための圧力を付与する加圧手段と、前記用紙または用紙束の搬送状態に応じて前記加圧手段による加圧力を変更する加圧力変更手段と、を備え、前記加圧手段が、前記折りローラ対のニップを通り、前記用紙または用紙束を搬送する搬送路の中心に対して略対称に設けられ、小さな加圧力を付与するための第1の弾性部材及びこの第1の弾性部材の弾性付勢力を前記折りローラに伝達する第1の部材と、大きな加圧力を付与するための第2の弾性部材及びこの第2の弾性部材の弾性付勢力を前記折りローラに伝達する第2の部材とからなり、前記加圧力変更手段は、前記第1及び第2の部材から伝達される加圧力を切り換えることにより加圧力を変更することを特徴とする用紙折り装置が開示されている。
また、この特許文献2記載の発明では、前記用紙束の先端が前記折りローラ対のニップに進入するときには、前記第1の部材により小さな加圧力が前記折りローラに付与され、前記用紙束の先端部が前記ニップを通過するときには、前記第2の部材により大きな加圧力が前記折りローラに付与されるように前記加圧力の切り換えが行われている。
特開2005-162345号公報 特許第3990256号公報
しかし、折り増しを考慮したとき、引用文献2記載の発明においても、用紙束の先端が折りローラ対のニップに進入するときには、第1の部材により小さな加圧力が折りローラに付与され、用紙束の先端部がニップを通過するときには、第2の部材により大きな加圧力が折りローラに付与されるように前記加圧力が切り換えられていることから、折り増しローラで折り増しするときの状況は、用紙束の状態は前記図28(a)の状態と同様であり、図28(a)の状態から加圧ローラで折り目に沿って折り増し処理を行っても良好な折り増し効果が得られないことは前述の通りである。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、折り目に沿って再加圧ローラで再加圧したときに、良好な折り増し効果を得ることができるようにすることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、シートまたはシート束を搬送しながらニップの加圧力で折る折りローラ対と、前記折りローラ対と前記シートまたはシート束を介して対向する位置に配置され、前記シートまたはシート束の折り目に相当する個所に先端部が当接し、前記折りローラ対のニップに押し込む折りプレートと、前記折りローラ対のシート搬送方向下流側に位置し、前記折りローラ対によって折り目が付けられた前記シートまたはシート束の前記折り目上を当該折り目に沿って移動し、再加圧することにより折り目を強化する再加圧ローラと、を備えたシート折り装置において、前記再加圧ローラで前記折り目を再加圧する際に、前記折りローラ対の加圧力を解除する手段を備え、前記加圧力を解除する手段は、前記再加圧ローラが前記シートまたはシート束の折り目に対して再加圧を始めた後に、前記加圧力の解除を開始することを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、シート束は符号SHに、折りローラ対は折りローラ(対)
81,81a,81bに、折りプレートは符号74に、再加圧ローラは折り増しローラユ
ニット400もしくは折り増しローラ409に、加圧力を解除する手段はスイングアーム
520a,520bとこれらのスイングアーム520a,520bを駆動する図26及び
図27に示した機構に、シート処理装置は符号PDに、画像形成装置は符号PRに、それぞれ対応する。
本発明によれば、良好な折り増し効果を得ることができる。
1.全体構成
図1は本発明の実施形態に係るシート処理装置としてのシート後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す図であり、図では、シート後処理装置の全体と画像形成装置の一部を示している。
図1において、シート後処理装置PDは、画像形成装置PRの側部に取り付けられており、画像形成装置PRから排出された記録媒体、ここではシートはシート後処理装置PDに導かれる。前記シートは、1枚のシートに後処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段としてのパンチユニット100)を有する搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイF(以下、スティプル処理トレイとも称する)へ導く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成されている。
搬送路A及びDを経てスティプル処理トレイFへ導かれ、スティプル処理トレイFで整合及びスティプル等を施されたシートは、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中綴じ・中折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構成され、中綴じ・中折り処理トレイGで折り等を施されたシートは搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、シート後端がこれを通過した後、搬送ローラ9,10、スティプル排紙ローラ11のうち少なくとも搬送ローラ9を逆転させ、プレスタックローラ8によってシート後端をシート収容部Eへ導き、滞留させた後、次シートと重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことによって2枚以上のシートを重ね合せて搬送することも可能である。
搬送路B、搬送路C及び搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置から受け入れるシートを検出する入口センサ301、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかすホッパ101、搬送ローラ2、分岐爪15及び分岐爪16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへシートを振り分ける。
搬送路Bへシートを導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへシートを導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方にそれぞれ回動した状態となり、搬送路Dへシートを導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、上方に回動した状態となる。
このシート後処理装置では、シートに対して、穴明け(パンチユニット100)、シート揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、シートの仕分け(シフトトレイ202)、シート揃え+中綴じ+中折り(中綴じ上、下ジョガーフェンス250、中綴じスティプラUNI、折りプレート74、折りローラ81)などの各処理を行うことができる。
2.シフトトレイ部
このシート後処理装置PDの最下流部に位置するシフトトレイ排紙部Iは、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、図2に示すシフト機構Jと、図3に示すシフトトレイ昇降機構Kとにより構成される。なお、図2はシフト機構Jの詳細を示す要部を拡大した斜視図、図3はシフトトレイ昇降機構Kの要部を拡大した斜視図である。
図1及び図3において、符号13はシフト排紙ローラ6から排出されたシートと接して前記シートの後端を図2に示すエンドフェンス32に突き当てて揃えるためのスポンジ製の戻しコロを示す。この戻しコロ13は、シフト排紙ローラ6の回転力で回転するようになっている。戻しコロ13の近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ333が設けられており、シフトトレイ202が上昇して戻しコロ13を押し上げると、前記トレイ上昇リミットスイッチ333がオンしてトレイ昇降モータ168が停止する。これによりシフトトレイ202のオーバーランが防止される。また、戻しコロ13の近傍には、図1に示すように、シフトトレイ202上に排紙されたシートもしくはシート束SHの紙面位置を検知する紙面位置検知手段としての紙面検知センサ330が設けられている。
図1では詳細には図示していないが、紙面検知センサ330は、図3に示す紙面検知レバー30と、紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bとから構成されている。紙面検知レバー30は、レバーの軸部を中心に回動可能に設けられ、シフトトレイ202に積載されたシートの後端上面に接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30bとを備えている。上方に位置する紙面検知センサ(スティプル用)330aは主にスティプル排紙制御に用いられ、紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは主にシフト排紙制御に用いられる。
本実施形態では、紙面検知センサ(スティプル用)330a及び紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは、遮蔽部30bによって遮られたときにオンするようになっている。したがって、シフトトレイ202が上昇して紙面検知レバー30の接触部30aが上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)330aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bがオンする。シートの積載量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bによって検知されると、シフトトレイ202はトレイ昇降モータ168の駆動により所定量下降する。これにより、シフトトレイ202の紙面位置は略一定に保たれる。
2.1.シフトトレイの昇降機構
シフトトレイ202の昇降機構について詳細に説明する。
図3に示すようにシフトトレイ202は、駆動ユニットLにより駆動軸21が駆動されることにより昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミングベルト23がタイミングプーリを介してテンションをもって掛けられ、このタイミングベルト23にシフトトレイ202を支持する側板24が固定されている。このように構成することにより、シフトトレイ202を含むユニットが昇降可能にタイミングベルト23に吊り下げられている。
駆動ユニットLは、トレイ昇降モータ168とウォームギア25とから構成され、駆動源としての正逆転可能なトレイ昇降モータ168で発生した動力が、ウォームギア25を介して駆動軸21に固定されたギア列の最終ギアに伝達され、シフトトレイ202を上下方向に移動させるようになっている。動力伝達系統がウォームギア25を介しているため、シフトトレイ202を一定位置に保持することができ、このギア構成により、シフトトレイ202の不意の落下事故等を防止することが可能となっている。
シフトトレイ202の側板24には、遮蔽板24aが一体に形成され、下方には積載シートの満載を検出する満杯検知センサ334と下限位置を検出する下限センサ335が配置されており、遮蔽板24aによって満杯検知センサ334と下限センサ335とがオン・オフされるようになっている。満杯検知センサ334と下限センサ335はフォトセンサであり、遮蔽板24aによって遮られたときにオンするようになっている。なお、図3において、シフト排紙ローラ6は省略している。
シフトトレイ202の揺動(シフト)機構は図2に示すように、シフトモータ169とシフトカム31とからなり、シフトモータ169を駆動源としてシフトカム31を回転させることにより、シフトトレイ202はシート排紙方向と直交する方向に往復動する。シフトカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピン31aが立てられ、そのピン31aの他端部がエンドフェンス32の係合部材32aの長孔部32bに遊嵌されている。係合部材32aはエンドフェンス32の背面(シフトトレイ202が位置しない側の面)に固定され、前記シフトカム31のピン31aの回動位置に応じて、シート排紙方向と直交する方向に往復動し、これに伴ってシフトトレイ202もシート排紙方向と直交する方向に移動する。シフトトレイ202は図1において手前側と奥側の2つの位置で停止し(図2のシフトカム31の拡大図に対応)、その停止制御はシフトカム31の切り欠きをシフトセンサ336により検出し、この検出信号に基づいてシフトモータ169をON、OFF制御することにより行われる。
エンドフェンス32の前面側には、前記シフトトレイ202の案内用の突条32cが設けられ、シフトトレイ202の後端部がこの突条32cに上下動自在に遊嵌され、これにより、シフトトレイ202は上下動可能かつシート搬送方向と直交する方向に往復動可能にエンドフェンス32に支持される。なお、エンドフェンス32はシフトトレイ202上の積載紙の後端をガイドし、後端を揃える機能を有する。
2.2.排紙部
図4はシフトトレイ202への排紙部の構造を示す斜視図である。
図1及び図4において、シフト排紙ローラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、従動ローラ6bはシート排出方向上流側が支持され、上下方向に揺動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回転自在に支持されている。従動ローラ6bは自重または付勢力により駆動ローラ6aに当接し、シートは両ローラ6a、6b間に挟持されて排出される。綴じ処理されたシート束SHが排出されるときは、開閉ガイド板33が上方に引き上げられ、所定のタイミングで戻されるようになっており、このタイミングはシフト排紙センサ303の検知信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド板開閉センサ331の検知信号に基づいて決定され、排紙ガイド板開閉モータ167により駆動される。なお、排紙ガイド板開閉モータ167は排紙ガイド板開閉リミットスイッチ332のオン・オフにより駆動制御される。
3.スティプル処理トレイ
3.1.スティプル処理トレイの全体構成
スティプル処理を施すスティプル処理トレイFの構成を詳細に説明する。
図5はこのスティプル処理トレイFをシート搬送面に垂直な方向から見た平面図、図6はスティプル処理トレイFとその駆動機構を示す斜視図、図7はシート束の放出機構を示す斜視図である。まず、図6に示すように、スティプル排紙ローラ11によってスティプル処理トレイFへ導かれたシートは、スティプル処理トレイF上に順次積載される。この場合、シート毎に叩きコロ12で縦方向(シート搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53によって横方向(シート搬送方向と直交する方向−シート幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、シート束SHの最終紙から次のシート束SH先頭紙までの間で、制御装置350(図15参照)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われたシート束SHは、ただちに放出爪52aが突設された放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
3.2.シート放出機構
放出爪52aは、図7に示すように、放出ベルトHPセンサ311によりそのホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52a,52a’が配置され、スティプル処理トレイFに収容されたシート束SHを交互に移動搬送する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これからシート束SHを移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a’の背面でスティプル処理トレイFに収容されたシート束SHの搬送方向先端を揃えるようにすることもできる。したがって、この放出爪52a,52a’はシート束SHのシート搬送方向の揃え手段としても機能する。
また、図5に示すように、放出モータ157により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、シート幅方向の整合中心に駆動プーリ62が配置され、駆動プーリ62に対して対称に放出ローラ56が配置、固定されている。放出ベルト52は駆動プーリ62と従動プーリとの間に張設され、前記放出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くなるように設定されている。
3.3.処理機構
図6に示すように、叩きコロ12は支点12aを中心に叩きSOL(ソレノイド)170によって振り子運動を与えられ、スティプル処理トレイFへ送り込まれたシートに間欠的に作用してシートを後端フェンス51に突き当てる。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。
ジョガーフェンス53(53a,53b−図5参照)は、正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動され、シート幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラS1は、図8のスティプラS1を移動機構とともに示す斜視図から分かるように、正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタイミングベルトを介して駆動され、シート端部の所定位置を綴じるためにシート幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けられており、シート幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。端面綴じスティプラS1は、図9の斜視図に示すように針の打ち込み角度をシート端部と平行あるいは斜めに変更できるように、さらには、前記ホームポジション位置でスティプラS1の綴じ機構部だけを所定角度斜めに回転させ、スティプル針の交換が容易にできるように構成されている。スティプラS1は斜めモータ160によって斜め回転し、針交換位置センサ313によって所定の斜めの角度に、あるいは、前記針の交換位置まで達したことが検出されると、斜めモータ160は停止する。斜め打ちが終了し、あるいは針交換が終了すると、元の位置まで回転して次のスティプルに備える。
なお、図5中符号64aは前側板、64bは後側板であり、両側板64a,64b間にスティプル処理フェンスFの各構成要素が配備されている。スライド軸66もその1つであり、1対の後端フェンス51(左右別体なので、図5では前側後端フェンスを符号51a、後側後端フェンスと符号51b)がこのスライド軸66に沿ってスライド移動する。後端フェンス51a,51b間には引っ張りスプリング67が設けられており、両者間に互いに近接する付勢力を常時付与し、ホームポジションへの位置決めを図っている。符号310はスティプル処理トレイF上のシートの有無を検出する紙有無センサ、符号161は後述の束分岐駆動モータ、符号61はカム61、符号55は可動ガイドである。
3.4シート束偏向機構
前記スティプル処理トレイFで中綴じが行われたシート束SHはシートの中央部で中折りされる。この中折りは中綴じ・中折り処理トレイGで行われる。そのためには、整合されたシート束SHを中綴じ・中折り処理トレイGに搬送する必要がある。この実施形態では、スティプル処理トレイFの搬送方向最下流側に、シート束偏向手段が設けられ、中綴じ・中折り処理トレイG側にシート束SHを搬送する。
シート束偏向機構は、図1及び図16のスティプル処理トレイFと中綴じ・中折り処理トレイG部分の拡大図に示すように分岐ガイド板54と可動ガイド55とからなる。分岐ガイド板54は図10ないし図12の動作説明図に示すように支点54aを中心に上下方向に揺動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57が設けられ、スプリング58により放出ローラ56側に加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ161より駆動力を得て回転するカム61のカム面61aとの当接位置によって規定される。
可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸に揺動自在に支持され、可動ガイド55の一端(分岐ガイド板54とは反対側の端部)には連結部60aで回動自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。リンクアーム60は図5に示す前側板64aに固定された軸が長孔部60bに遊嵌されており、これにより可動ガイド55の揺動範囲は規制される。また、スプリング59により下方に付勢されることによって図10の位置に保持される。さらに、束分岐駆動モータ161より駆動を得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60が押されると、連結されている可動ガイド55は上方へ回動する。
束分岐ガイドHPセンサ315はカム61の遮蔽部61cを検知してカム61のホームポジションを検知する。これにより、カム61はそのホームポジションを基準として束分岐駆動モータ161の駆動パルスをカウントすることにより、停止位置の制御が行われる。
図10は、カム61がホームポジションに位置したときの分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示す動作説明図である。可動ガイド55のガイド面55aはシフト排紙ローラ6への経路において、シートをガイドする機能を有する。
図11は、カム61が回転することにより、分岐ガイド板54が支点54aを中心として図において反時計方向(下方)へ回動し、加圧コロ57が放出ローラ56側に接触して加圧している状態を示す動作説明図である。
図12は、カム61がさらに回転することにより、可動ガイド55が図において時計方向(上方)に回動し、スティプル処理トレイFから中綴じ・中折り処理トレイGに導く経路を分岐ガイド板54と可動ガイド55とで形成した状態を示す動作説明図である。また、図5には奥行き方向の位置関係を示す。
この実施形態では、分岐ガイド板54と可動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個々に駆動モータを設けて、シートサイズや綴じ枚数に応じて、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても良い。
4.中綴じ・中折り処理トレイ
図1に示すように可動ガイド55及び放出ローラ56からなるシート束偏向機構の下流側に中綴じ・中折り処理トレイGが設けられている。中綴じ・中折り処理トレイGは、前記シート束偏向機構の下流側にほぼ垂直に設けられており、中央部に中折り機構が、その上方に束搬送ガイド板上92が、また、下方に束搬送ガイド板下91が配置されている。また、束搬送ガイド板上92の上部には束搬送ローラ上71が、下部には束搬送ローラ下72がそれぞれ設けられている。束搬送ガイド板下91の側面には、当該側面に沿って両側に中綴じジョガーフェンス250が設けられ、この中綴じ下ジョガーフェンス250が設置されている個所に中綴じスティプラユニット(中綴じスティプラUNI)が配置されている。中綴じジョガーフェンス250は図示しない駆動機構により駆動され、用搬送方向に直交する方向(シートの幅方向)の整合動作を行う。中綴じスティプラUNIは、図25に示すようにクリンチャ部とドライバ部とが対となったもので、各中綴じスティプラS2対がシートの幅方向に所定の間隔をおいて2対設けられている。なお、ここでは、2対固定した状態で設けているが、1対のクリンチャ部とドライバ部とをシートの幅方向に移動させて2箇所綴じを行うように構成することもできる。
前記束搬送ローラ上、下71,72は、それぞれ駆動ローラと従動ローラとが1対となったローラ対からなり、束搬送ローラ上71には、ローラ対のニップ間距離を測定する測距センサが設けられている。これによりシート束SHを挟持したときに前記ニップ間距離を検出し、後述のCPU360に送信することにより、制御装置350側でシート束SHの厚み情報を取得することが可能になる。CPU360では、取得した厚み情報に基づいて後述の加圧解除の是非を設定することもできる。
また、束搬送ガイド板下91を横切るように可動後端フェンス73が配置され、タイミングベルトとその駆動機構とを備えた移動機構によりシート搬送方向(図において上下方向)に移動可能となっている。駆動機構は図示しないが、前記タイミングベルトが掛け渡された駆動プーリと従動プーリと、駆動プーリを駆動するステッピングモータとにより構成されている。同様に束搬送ガイド板上92の上端側には、後端叩き爪251と、その駆動機構が設けられている。後端叩き爪251はタイミングベルト252と図示しない駆動機構とによって前記シート束偏向機構から離れる方向とシート束SHの後端(シート束SH導入時に後端に当たる側)を押す方向とに往復移動可能となっている。なお、図1において、符号326は後端叩き爪251のホームポジションを検出するためのホームポジションセンサである。
中折り機構は、中綴じ・中折り処理トレイGのほぼ中央部に設けられ、折りプレート74と折りローラ81と、折られたシート束SHを搬送する搬送路Hとからなっている。
4.1折りプレート及びその作動機構
図13及び図14は中折りを行うための折りプレート74の移動機構の動作説明図である。
折りプレート74は前後側板64a、64bに立てられた各2本の軸64cに長孔部74aを遊嵌することにより支持され、さらに、折りプレート74から立設された軸部74bがリンクアーム76の長孔部76bに遊嵌され、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することにより、折りプレート74は図13及び図14中を左右に往復移動する。
すなわち、リンクアーム76の長孔部76cに折りプレート駆動カム75の軸部75bは遊嵌されており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76は揺動し、これに応じて、図16において、折りプレート74は束搬送ガイド板下上91,92に対して垂直な方向に往復動する。
折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ166により図13中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75aの両端部を折りプレートHPセンサ325により検知することで決定される。
図13は、中綴じ・中折り処理トレイGのシート束収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、中綴じ・中折り処理トレイGのシート束収容領域に突出する。図14は、中綴じ・中折り処理トレイGのシート束中央を折りローラ81のニップに押し込む位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGのシート束収容領域から退避する。
なお、この実施形態では、中折りについてはシート束SHを折ることを前提にしているが、この発明は1枚のシートを折る場合でも適用できる。この場合は、1枚だけで中綴じが不要なので、1枚排紙された時点で中綴じ・中折り処理トレイG側に送り込み、折りプレート74と折りローラとによって折り処理を実行して下トレイ203に排紙するようにする。符号323は中折りされたシートを検出するための折り部通過センサ、符号321はシート束SHが中折り位置に到達したことを検知する束検出センサ、符号322は可動後端フェンス73のホームポジションを検出する可動後端フェンスホームポジションセンサである。また、この実施形態では、下トレイ203に中折りされたシート束SHの積層高さを検出する検出レバー501が支点501aによって揺動自在に設けられ、この検出レバー501の角度を紙面センサ505によって検出し、下トレイ203の昇降動作及びオーバーフロー検出を行っている。
4.2 加圧及び加圧解除機構
図26及び図27は、本実施形態に係る折りローラ(対)81によって中折りするための加圧及び加圧解除機構の要部を示す構成図である。
この機構は、折りローラ81a,81b、第1の部材としての揺動板511a,511b、第2の部材としてのスイングアーム520a,520b、第3の部材としての連結部材524a,524b、第1の加圧バネ512a,512b、第2の加圧バネ521、折りプレート74、加圧力制御部材(あるいは第4の部材)としての圧解除リンク570及び折りローラ81a,81bを駆動する駆動モータ164から主に構成されている。折りプレート74は、前述の図13及び図14に示すように直線上を往復移動するが、その移動軌跡線501上に前記折りローラ(対)81(81a,81b)のニップが位置する。なお、図26及び図27では、移動軌跡線501に関して各部がほぼ対称に構成されているので、移動軌跡線501に対して対称に設けられている構成要素には、移動軌跡1より上は「a」を下は「b」を付して上下の位置の説明は省略する。
前記揺動板511a,511bは、中折り処理トレイGの各部を支持する図示しない前側と後側のフレーム(前側板及び後側板)にそれぞれ設けられた揺動支点510a,510bに揺動自在に軸支され、この揺動支点510a,510bには、前記スイングアーム520a,520bの一端を中心に揺動板511a,511bに軸受515a,515bを介して揺動可能に支持されており、揺動板511a,511bの折りローラ81a,81bのシート搬送方向上流側端部においてシート束SHを搬送するのに必要な搬送力相当の第2の加圧バネ512a,512bにより加圧されている。なお、図示されてはいないが、揺動板511a,511b、揺動支点510a,510b、スイングアーム520a,520b、第1及び第2の加圧バネ521,512a,512bは前記前側及び後側のフレームの内側にそれぞれ対となって設けられ、前記折りローラ対81a,81bの回転軸はシート搬送方向と直交する方向に配置されている。図では、前側のフレームに取り付けられた部分のみを示している。
揺動板511a,511bは、前述のように前側及び後ろ側の図示しないフレームに設けられた揺動支点510a,510bにそれぞれ揺動自在に支持され、シート搬送方向上流側で前記第1の加圧バネ512a,512bにより自由端側がそれぞれ近接するように弾性付勢され、前記自由端側、ここでは、シート搬送方向下流側の端部に前記折りローラ81a,81bがそれぞれ軸受515a,515bを介して支持されている。
スイングアーム520a,520bはシート搬送方向上流側の端部が前記揺動板511a,511bが支持されている前記揺動支点510a,510bに同じく揺動可能に支持され、シート搬送方向下流側の端部には、前記第2の加圧バネ521が張架され、前記スイングアーム520a,520bの自由端を互いに近接する方向に弾性付勢している。スイングアーム520a,520bは図26に示すように折りローラ81a,81bのさらに上側と下側にそれぞれ位置し、折りローラ81a,81bの軸受515a,515bがそれぞれ所定量離間するとスイングアーム520a,520bの内側(互いに対向する側)に当接し、スイングアーム520a,520bから前記第2の加圧バネ521による弾性付勢力を受けるようになっている。折りローラ81a,81bは軸受515a,515bがスイングアーム520a,520bに当接しない位置までは、前記第1の加圧バネ512a,512bによる弾性付勢力を受けている。第2の加圧バネ521の弾性付勢力は、第1の加圧バネ512a,512bの弾性付勢力よりも大きく設定され、シート束SHが折りローラ81a,81bのニップに進入したときには、第1の加圧バネ512a,512bの弱い弾性付勢力が作用し、折りローラ81a,81bの軸受515a,515bがスイングアーム520a,520bに当接すると、第2の加圧バネ521の強い弾性付勢力がさらに加わるように構成されている。すなわち、折りローラ81a,81bが互いに当接している位置から軸受515a,515bがスイングアーム520a,520bに当接するまでの遊び(隙間523a,523b)が、シート束SHを折りローラ81a,81bのニップに導入するときの重要な要素となる。
折りローラ81a,81bはシート束SHを折る機能だけでなく、搬送機能も備えているので、折りローラ81a,81bを駆動する駆動モータ164と動力伝達機構がさらに設けられている。動力伝達機構は、駆動モータ164側のギアに噛合して駆動力を得るギア552、551b,551aを有する減速ギア列からなり、最終段のギア551b,551aが折りローラ81a,81bと同軸のギア550b,550aにそれぞれ噛合し、同速で回転し、シートを搬送する。
圧解除リンク570は、前述の前側と後側のフレームの内側にそれぞれ設けられ、前記折りプレート74と連動して前記移動軌跡線501に沿って往復動し、スイングアーム520a,520bの位置を規制することにより、折りプレート81a,81bに加わる圧力を解除する機能を有する。すなわち、折りローラ81a,81bのシート搬送方向下流側に設けられた移動軸523a,523bと前記スイングアーム520a,520bの間をそれぞれ連結部材524a,524bによって連結し、圧解除リンク570の位置とスイングアーム520a、520bの位置を関連づけ、シート束SHに加わる圧力の付加及び解除タイミングを圧解除リンク570の位置で設定している。また、前記移動軸523の移動範囲は移動軌跡線501に沿って設けられた移動軸スライドガイド穴530の前記移動軌跡線501方向の寸法によって規定される。この移動範囲は折りローラ対81a,81bのニップ間の最大ギャップを規制する。なお、シート束SHが2つ折りされて搬送される搬送路560は移動軌跡線501が前記ニップ間のギャップの中央になるように配置されている。なお、移動範囲の規制は、前記移動軸スライドガイド穴530に代えて前記連結部材524a,524bの前記スイングアーム520a,520bへの結合部をそれぞれ1つの部材で連結し、前記結合部を長穴に設定してこの長穴の長径の寸法で移動範囲を規制するように構成することもできる。
このように構成すると、移動軸スライドガイド穴530の寸法設定により移動軸520の排紙方向側への移動を規制することにより、図中折りローラ加圧部522a,522bにおいてスイングアーム520と軸受515との間に遊びとして隙間523a,523bを確保し、第1の加圧バネ521a,521bの弾性力の伝達を規制している。なお、前記第2の加圧バネ512a,512bに代えて前記折りローラ加圧部522a,522bに圧縮バネを挿入し、弱い加圧力を付与するように構成することもできる。前記隙間523a,523bの寸法は前記移動軸スライドガイド穴530のシート束搬送方向下流側の端部の位置で決定される。そのため、前記移動軸スライドガイド穴530の位置と圧解除リンク570の移動方向の寸法で、前記遊びの量と折りローラ対81a,81bのニップ間の最大ギャップが設定されることになる。
また、前述のように移動軸523は圧解除リンク570と連結されており、この圧解除リンク570を矢印U方向に移動させることによりスイングアーム520a,520bは矢印V方向へ回動し、図中折りローラ加圧部522a,522bにおいてスイングアーム520a,520bと軸受515a,515bとの間に空間を確保することにより、第1の加圧バネ521の弾性付勢力の伝達を解除している。この解除タイミングは後述の制御回路350のCPU360からの指示により設定される。本実施形態では、シート束SHを折りローラ対81a,81bのニップに挿入して折り目を付ける際には、大きな加圧を加え、折り目が月板後、加圧力を減じ、後述の折り増しを行う際には、加圧力を開示するようにしている。これにより、折り増しローラで加圧したときにシート束SHの折り目おりも搬送方向上流側が拘束されないので、シートに発生する応力が小さくなる。
図28(b)は図26及び図27の構成の折りローラ対81でシート束SHを折ったときの折り目の状態を示す図である。同図から図28(a)の折り目の状態とは異なり、シート束SHの内側のシートの折り目SH2は自然な状態の折り目になっていることが分かる。そこで、この状態から加圧ローラで折り増しする。
4.3 折り増し機構
折り増しを行う折り増し機構を構成する折り増しローラユニット400は、図1に示したように折りローラ81と排紙ローラ83との間の搬送路Hに設けられ、折りプレート74で折り込まれたシート束SHを折りローラ83のニップに押し込んで折り目を付けた後、折り増しローラユニット400で折り目を強化するようにしている。
折り増しローラユニット400は、図29の正面図、図30の側面図に示すように折り増しローラ409と折り増しローラ409の支持機構と折り増しローラ409の駆動機構とからなる。折り増しローラ409の駆動機構は、駆動側プーリ402と、従動側プーリ404と、両プーリ402,404との間に掛け渡されたタイミングベルト403と、このタイミングベルト403を回転駆動するパルスモータ401とから主に構成されている。折り増しローラ409の支持機構は、前記タイミングベルト403と結合され、一体的に移動する移動支持部材407と、移動支持部材407が摺動し、移動方向を規制するガイド部材405と、移動支持部材407の反折り増しローラ設置側まで延び、折り増しローラ407の傾きを規制するとともにガイド部材405の撓みを防止する図示しない上ガイド板と、折り増しローラ407をシート束SH折り方向(図では下方)に弾性付勢する弾性付勢手段としての弾性材(図ではコイルバネ)411とから主に構成されている。前記支持機構はシート搬送方向に対して直交する方向に設置され、前記駆動機構は前記支持機構内で、当該支持機構の設置方向に折り増しローラ409を移動させる。なお、図29はシート搬送方向から見たときの図であり、図30は装置正面から見た図に対応する。
パルスモータ401の回転駆動は、駆動側プーリ402と従動側プーリ404間に張られているタイミングベルト403によって、タイミングベルト403と結合している移動支持部材407に伝わり、移動支持部材407はガイド部材405にガイドされてガイド部材405のスラスト方向に摺動しながら移動する。折り増しローラ409は移動支持部材407と下ガイド板416との間に配置され、折り増しローラ409の外周面上には摩擦部材が設けられている。
折り増しローラ409の回転軸は折り増しローラ支持部材408によって支持され、折り増しローラ支持部材408は移動支持部材407との間で揺動しながら上下方向に移動することができる状態で支持されている。さらに、折り増しローラ支持部材408は移動支持部材407から弾性材411によって加圧された状態である。これにより折り増しローラ409は移動支持部材407と一体でガイド部材405のスラスト方向に移動することができ、その間、折り増しローラ409は弾性材411によって常に下ガイド板416に向かって加圧され、かつ、上下方向に移動可能になっている。また、ガイド部材405のスラスト方向には移動支持部材407の位置を検知する検知手段として図示しないホームポジション側の位置検知センサ及び折り増し処理終了側の位置検知センサが設けられている。
5.制御装置
制御装置350は、図15に示すように、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコントロールパネルの各スイッチ等、及び入口センサ301、上排紙センサ302、シフト排紙センサ303、プレスタックセンサ304、スティプル排紙センサ305、紙有無センサ310、放出ベルトホームポジションセンサ311、スティプル移動ホームポジションセンサ312、スティプラ斜めホームポジションセンサ313、ジョガーフェンスホームポジションセンサ、束分岐ガイドホームポジションセンサ315、束到達センサ321、可動後端フェンスホームポジションセンサ322、折り部通過センサ323、折りプレートホームポジションセンサ325、紙面検知センサ330,330a,330b、排紙ガイド板開閉センサ331等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。
CPU360は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ202を移動するシフトモータ169、叩きコロ12を駆動する図示しない叩きコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動させるスティプラ移動モータ159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ160、ジョガーフェンス53を移動するジョガーモータ158、分岐ガイド板54及び可動ガイド55を回動する束分岐駆動モータ161、その束を搬送する搬送ローラを駆動する図示しない束搬送モータ、可動後端フェンス73を移動させる図示しない後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170及びジョガーモータ158が制御される。
なお、折りローラ駆動モータはステッピングモータからなり、CPU360からモータドライバを介して直接的に、あるいは、I/O370とモータドライバを介して間接的に制御される。また、パンチユニット100もクラッチやモータを制御することによりCPU360の指示によって穴明けを実行する。
なお、シート後処理装置PDの制御は前記CPU360が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。
6.動作
以下、前記CPU360によって実行される本実施形態に係るシート後処理装置の動作について説明する。
6.1.モードと排出形態
本実施形態では、下記の後処理モードが設定され、そのモードに応じてシートが排出される。その後処理モードとは、
・ノンスティプルモードa:搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイ201へシートが排出されるモード。
・ノンスティプルモードb:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へシートが排出されるモード。
・ソート、スタックモード:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へシートが排出され、排出の際、シフトトレイ202が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動し、排出されるシートの仕分けを行うモード。
・スティプルモード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFでシート束SHの整合及び綴じが施され、シート束SHが搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるモード。
・中綴じ製本モード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFでシート束SHの整合及び中央綴じが施され、さらにシート束SHが処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ203へ排出されるモード。
の5つのモードである。以下、各モードの動作を示す。
(1)ノンスティプルモードaの動作
搬送路Aから分岐爪15で振り分けられたシートは搬送路Bに導かれ、搬送ローラ3と上排紙ローラ4によって上トレイ201へ排出される。また、上排紙ローラ4の近傍に配置されシートの排出を検出する上排紙センサ302によって排紙の状態を監視する。
(2)ノンスティプルモードbの動作
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられたシートは搬送路Cに導かれ、搬送ローラ5シフト排紙ローラ6によってシフトトレイ202へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置されシートの排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
(3)ソート、スタックモードの動作
(2)のノンスティプルモードb時と同様の搬送排紙を行う。その際、シフトトレイ202が部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することにより、排出されるシートは仕分けられる。
(4)スティプルモードの動作
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられたシートは、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7搬送ローラ9搬送ローラ10スティプル排紙ローラ11により端面綴じ処理トレイFに排出される。前記端面綴じ処理トレイFでは、排紙ローラ11により順次排出されるシートを整合し、所定枚数に達すると端面綴じスティプラS1により綴じ処理を行う。その後、綴じられたシート束SHは放出爪52aにより下流へ搬送されシフト排紙ローラ6によりシフトトレイ202へ排出される。またシフト排紙ローラ6の近傍に配置されシートの排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
スティプルモードが選択されると、図6に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションから移動し、端面綴じ処理トレイFに排出されるシート幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。シートがスティプル排紙ローラ11によって搬送され、シート後端がスティプル排紙センサ305を通過すると、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。また、スティプル排紙センサ305はシート後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360に入力される(図33参照)。CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる。戻しコロ12は、叩きSOL170のオン・オフにより振り子運動をし、オン時にはシートを叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。このとき、端面綴じ処理トレイFに収容されるシートが入口センサ101あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびにその信号がCPU360に入力され、シート枚数がカウントされる。
叩きSOL170がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次のシートを待つ。この動作を最終頁まで行う。その後再び7mm内側に移動して停止し、シート束SHの両側端を押さえてスティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる。このとき2箇所以上の綴じが指定されていれば、1箇所の綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ159が駆動され、端面綴じスティプラS1がシート後端に沿って適正位置まで移動され、2箇所目の綴じ処理が行われる。また、3箇所目以降が指定されている場合は、これを繰り返す。
綴じ処理が終了すると、放出モータ157が駆動され、放出ベルト52が駆動される。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪52aにより持ち上げられたシート束SHを受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始める。このとき、ジョガーフェンス53はシートサイズ及び綴じ枚数により異なるように制御される。例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53によりシート束SHを押さえながら放出爪52aによりシート束後端を引っかけ搬送する。そして、紙有無センサ310あるいは放出ベルトHPセンサ311による検知より所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェンス53によるシートへの拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪52aがシート後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合もシート束SHがジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次のシートに備える。なお、シートに対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することも可能である。
(5)中綴じ製本モードの動作
図16は端面綴じ処理トレイFと中綴じ処理トレイGを示す正面図、図17ないし図24は中綴じ製本モードの場合の動作説明図である。
図1において、搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16とによって振り分けられたシートは、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、及びスティプル排紙ローラ11により図16に示す端面綴じ処理トレイFに排出される。端面綴じ処理トレイFでは、前記4)で説明したスティプルモード時と同様にスティプル排紙ローラ11により順次排出されるシートを整合し、スティプルする直前までは前記スティプルモード時と同様に動作する(図17参照−シート束SHが後端フェンス51で整合された状態を示す)。
シート束SHがスティプル処理トレイFで仮整合された後、図18に示すように放出爪52aによって持ち上げられ、図19に示すようにシート束先端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持される。次いで、分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動し、前述のように可動ガイド55と分岐ガイド板54とによって中綴じ・中折り処理トレイGへの経路が形成される。シート束SHは、さらに放出爪52aと放出ローラ56とにより駆動力を得て、前記経路を通って中綴じ・中折り処理トレイG側へ搬送される。放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられ、放出ベルト52と同期して駆動される。
その後、放出ローラ56をシート束後端が通過するまで放出爪52aによって運ばれ、さらに図20の位置まで束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72によって搬送される。可動後端フェンス73の停止位置は各シート束SHの搬送方向のサイズに応じて異なる位置に設定されており、可動後端フェンス73はシートサイズに応じた位置で待機している。待機している可動後端フェンス73にシート束先端が当接してスタックされたとき、図21に示すように束搬送ローラ下72の圧が解除され、後端叩き爪251によりシート束SHの後端を叩いて搬送方向の最終的な揃えを行う。一方、シート束SHの幅方向は、中綴じスティプラUNIより下側に設けられた中綴じジョガーフェンス250によって整合される。したがって、シート束SHの幅方向は中綴じジョガーフェンス250により、長さ方向(搬送方向)は可動後端フェンス73と後端叩き爪251によりそれぞれ整合される。
このとき、サイズ情報、枚数情報、束厚み情報によって、ストッパ(可動後端フェンス73)や中綴じジョガーフェンス250の押し込み量を最適の値に変更し整合する。また、束の厚みがあると搬送路内の空間が減少するため、一度の整合動作では整合しきれないケースが多い、このため整合回数を増加させてより良い整合状態を実現することができる。
さらに、上流側でシートを順次重ね合せる時間はシート枚数が多ければ多いほど増加するので、次の束を受け入れるまでの時間が多くなる。その結果、整合回数を増加してもシステムとして時間の損失を生じることがなく、効率的に良い整合状態を実現可能となる。このことから上流の処理時間に応じ、整合回数を制御することでも効率的な処理が可能であることは言うまでもない。
そして、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理する(図21)。したがって、可動後端フェンス73でシート束SHを位置決めする位置は、スティプラS2によってスティプルする位置がシート束SHの中央部となる位置である。
ここで、可動後端フェンス73は可動後端フェンスHPセンサ322からのパルス制御により位置決めされていて、後端叩き爪251は後端叩き爪HPセンサ326からのパルス制御により位置決めされている。図22に示すように、中綴じされたシート束SHは束搬送ローラ下72の加圧が解除されたまま、可動後端フェンス73の移動に伴って上方に運ばれ、折り位置が折りプレート74の先端に対向する位置で停止する。その後、図23に示すように、綴じられた針部近傍は略直角方向に折りプレート74により押され、その対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転していた折りローラ81はそのシート束SHを加圧搬送することによって、シート束中央に折りを施す。
中綴じされたシート束SHは折り処理のために上方に移動するため、可動後端フェンス73の移動のみで確実にシート束SHを搬送することができる。仮に折り処理のために下方に移動させようとすると可動後端フェンス73の移動のみでは摩擦や静電気の影響により可動後端フェンス73の下降に追従するかどうかは不明確であり、搬送の確実性に乏しくなる。そのため、可動後端フェンス73を下降させる場合には、搬送ローラ等の別の手段を要することになり、構成的にも複雑になる。
図23に示すようにシート束SHの折り位置で折りプレート74が作動し、シート束SHを折りローラ対81a,81bのニップに折り込んで押し込むが、その際、圧解除リンク570は前記移動軸523により連結部材524a,524bの一端を用紙搬送方向に移動させる。なお、圧解除リンク570は、折りプレート74とともに待機する待機位置では前記移動軸523を用紙搬送方向上流側に移動させ、スイングアーム520a,520bを開いて折りローラ81a,81bを第2の加圧バネ512については無負荷の状態にしている。
前述のように連結部材524a,524bの一端を用紙搬送方向に移動させると、スイングアーム520a,520bが閉じる。その際、前述のように折りローラ81a,81bの軸受515a,515bとスイングアーム520a,520bとは離間し、両者間には所定の隙間523a,523bが空いているので折りローラ81a,81bには第1の加圧バネ512a,512bの弾性力のみが作用し、スイングアーム520a,520b側からの第2の加圧バネ521側からの負荷は加わらない。
この状態で、折りプレート74がシート束SHを折りローラ81a,81bのニップに押し込むと、折りローラ81a,81bが開き、軸受515a,515bがスイングアーム520a,520bに当接し、さらに押し込むと折りローラ81a,81bはスイングアーム520a,520bを介して第2の加圧バネ521からの弾性付勢力を受け、折りのための大きな力をシート束SHに与える。スイングアーム520a,520b側から弾性付勢力が作用する位置は、シート束SHの厚さにもよるがシート束SH先端から約3mm程度の位置となる。このように大きな力が加わった状態で折りローラ81a,81bが回転し、折りプレート74はニップ位置から後退する。折りプレート74がニップから抜けて折りローラ74の先端部74aが束搬送路91(図27−M位置)まで戻ると、折りプレート74の後端75(用搬送方向上流側の先端)が圧解除リンク570に当接して、圧解除リンク570を後退させる。この位置は、この実施形態では、シート束SHが折りローラ対81a,81bのニップから25mm程度送られた位置である。この圧解除リンク570の後退移動により、前記移動軸523も一体に移動し、連結部材524a,524bによりスイングアーム520a,520bを開放する。これによりシート束SHには、揺動板511a,511b側からの第1の加圧バネ512a,512bの弱い弾性付勢力しか作用しない。
また、前記位置が折り増しローラ409による再加圧位置であり、この位置で折りローラ81の回転は停止し、折り増しローラ409が図29に示した位置からシート束SHの端部に乗り上げ、図30に示すように折り目上を他側の端部まで移動する。この間に折りプレート74は前記のように後退し、折り増しローラ409が前記一端から他端まで移動し終わったときに、圧解除リンク570も待機位置まで後退し、前記移動軸523によって連結部材524a,524bを介してスイングアーム520a,520bを最大限開放する。これにより、スイングアーム520a,520b側からの第2の加圧バネ521からの負荷は加わることはない。この状態で、復動を開始し、シート束SHの厚さに応じて折り増しする回数(往復動の回数)が設定される。
折り増し動作が終了すると、折りローラ81a,81bが加圧され、搬送力が付与される。これにより図24に示すように、折りを施されたシート束SHは下排紙ローラ83により搬送され、下トレイ203へ排出される。このとき、シート束後端が折り部通過センサ323に検知されると、可動後端フェンス73はホームポジションに復帰する。また、束搬送ローラ下72も加圧され、シート束SHの搬送が可能になる状態に復帰し、次のシートに備える。また、次のジョブが同シートサイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73は再び図20の位置に移動して待機しても良い。
(5−1)処理手順
図31はこの中綴じ製本モードの処理手順を示すフローチャートであり、図31Aから図31Eまでの5図で連続した一連の処理手順を示す。
この中綴じ、中折りモードでは、動作がスタートし、シートが画像形成装置PR側から搬入される状態になると、シート後処理装置PDの搬送路Aの入口ローラ1及び搬送ローラ2、搬送路Dの搬送ローラ7,9,10及びスティプル排紙ローラ11、スティプル処理トレイFの叩きコロ12がそれぞれ回転を開始する(ステップS101)。そして、分岐爪15を駆動するソレノイドをオンにして(ステップS102)分岐爪15を反時計方向に回動させる。
次いで、放出ベルト52のホームポジションも放出ベルトHPセンサ311で検知し、その位置を確認した後、放出モータ157を駆動して放出ベルト52を待機位置に、また、ジョガーフェンス53もジョガーフェンスHPセンサでホームポジション位置を検出した後、待機位置に、さらに、分岐ガイド板54と可動ガイド55をホームポジションにそれぞれ移動させる(ステップS103,S104,S105)。
そして、入口センサ301がオン、オフし(ステップS106,S107)、スティプル排紙センサ305がオン(ステップS108)、シフト排紙センサ303がオフ(ステップS109)となると、スティプル処理トレイFにシートが排紙される。これによりスティプル処理トレイF上にシートが存在しているので、叩きソレノイド170を所定時間オンにし、叩きコロ12をシートに接触させ、後端フェンス51側に付勢して、シート後端を揃える(ステップS110)。次いで、ジョガーモータ158を駆動することによってジョガーフェンス53を所定量内側に移動させてシートの幅方向(シート搬送方向に直交する方向)の揃え動作を行った後、待機位置に戻す(ステップS111)。これによりスティプル処理トレイFに送り込まれたシートの縦横(搬送方向に平行な方向と直交する方向)が揃えられる。
これらステップS106からステップS112までの動作を1枚毎に繰り返し、部の最終紙になると(ステップS112−Y)、後端叩き爪251はホームポジションを検知した後、待機位置まで移動する(ステップS113)。次いで、ジョガーフェンス53を所定量内側に移動させてシート端面がずれない状態にし(ステップS114)、この状態で放出モータ157を駆動して放出ベルト52を所定量回転させ(ステップS115)、分岐ガイド板54及び可動ガイド55を所定量変位させて中綴じトレイG側への搬送経路を形成する(ステップS116)。なお、ステップS114における所定量はシート端面がずれない状態にするだけの移動量を、ステップS115の所定量はシート束SHを前記分岐ガイド板54近傍まで搬送するだけの回転量を、ステップS116の所定量は分岐ガイド板54と可動ガイド55とによって搬送経路が形成できるだけの変位量をそれぞれ意味する。
搬送経路が形成されるとシート束SHが中綴じトレイGに搬送されてくることから、束搬送ローラ上71及び下72の回転を開始させ(ステップS117)、ホームポジションを検知した後、可動後端フェンス73を待機位置まで移動させる(ステップS118)。さらに、中綴じジョガーフェンス250もホームポジションを検知した後、待機位置に移動する(ステップS119)。
このようにして、中折り処理トレイGのシート束受け入れ体制が整えられると、放出ベルト52をさらに所定量回転させ、放出ローラ56と加圧ローラ57にシート束先端を銜え込ませた後、中折り処理トレイG側にシート束SHを搬送する(ステップS120)。シート先端が束到達センサ321位置に達し(ステップS121)、所定距離搬送したら束搬送ローラ上71と下72の回転を停止させ(ステップS122)、束搬送ローラ下72の加圧力を解除し(ステップS123)、中綴じジョガーフェンス250を内側に移動させてシート束SHを整合し、その後、待機位置に移動させる(ステップS124)。また、後端叩き爪251も内側に整合移動させてシート束SHの上端を整合し、その後、待機位置に移動させる(ステップS125)。なお、ステップS120の所定量はステップS115で移動した位置からシート束SHが放出ローラ56と加圧ローラ57のニップに銜え込まれるに足る回転量であり、ステップS122の所定距離は少なくともシート束SHの後端が束搬送ローラ上71のニップを抜けるに足る距離である。
ステップS124及びステップS125でシート束SHの整合動作が終了すると、ステップS126で可動後端フェンス73が綴じ位置に移動する。すなわち、可動後端フェンス73がシート束SHの綴じ位置が中綴じスティプラS2の綴じ位置に位置するようにシート束SHを押し上げ、綴じ位置に達すると、中綴じジョガーフェンス250及び後端叩き爪251が内側のシート整合位置に移動し(ステップS127)、シート束SHを保持する。この状態で中綴じスティプラS2が駆動され、中綴じ動作が行われる(ステップS128)。中綴じが終了すると、中綴じジョガーフェンス250及び後端叩き爪251を待機位置に移動させ(ステップS129)、可動後端フェンス73をシート束SHの折り位置、すなわち綴じ位置が折りプレート74と対向する位置まで上昇させる(ステップS130)。
シート束SHが折り位置に達し、停止すると、折りプレート74の折り動作が開始される(ステップS131)。また、折りプレート74の折り動作に応じて、折りローラ81、下排紙ローラ83を回転させ(ステップS132)、シート束SHの先端が折り部通過センサ323によって検知された時点で(ステップS133−YES)、折りプレート74をホームポジションに戻す(ステップS134)。そして、折りローラ81が所定量回転し、シート束先端が折り増し位置に達したら(ステップS135−YES)、折りローラ81と下排紙ローラ83を止める(ステップS136)。なお、ステップS135における所定量はシート束先端が折り増し位置に達するまでの回転量である。
次いで、シートのサイズ情報に基づいて折り増しローラ(横折りコロとも称す)409の移動速度、ここでは、折り増しローラ409を移動させるパルスモータ401の駆動速度(PPS−秒あたりのパルス数)を決定し(ステップS137)、決定されたPPSでパルスモータ401を駆動し、折り増しローラ409のシート束SHの折り目上の往路移動を開始させる(ステップS138)。そして、折りローラ81による折り加圧の加圧力を解除するかどうかを確認した後、加圧解除を実行するのであれば(ステップS139−YES)、加圧解除して減圧状態とし(ステップS140)、パルスモータ401をシートサイズ毎に決定されたパルス数分駆動した時点で停止させる。これにより、折り増しローラ409の移動も停止する(ステップS141)。その後、折り増しローラ409の復路移動を開始し(ステップS142)、サイズ毎に決められたパルス数移動した後、停止するという動作を繰り返す(ステップS143,S144,S145,S146)。すなわち、折り目上を所定回数往復移動して折り増しし、折り増しが終了した時点で折り増しローラ409をホームポジションに戻し(ステップS147)、折り増しローラ409のホームポジションへの退避が終了した時点で、折りローラ81、下排紙ローラ83の回転を開始させる(ステップS148)。
なお、ステップS139の折り加圧解除を実行するか否かは、画像形成装置PRの図示しない操作パネルからユーザ入力によって決定する場合と、シート束のシート枚数または厚さによって決定する場合とがある。操作パネルからのユーザ入力は、加圧力解除の実施有無を選択する動作に対応し、ユーザの意志によって決められる。また、シート束のシート枚数または厚さによって決定する場合は、画像形成装置PR側から送られてくるシート束の枚数情報、あるいは前述の束搬送ローラ上71に設けられたローラ対のニップ間距離を測定する測距センサによって、予め設定された厚さ以下であれば、言い換えれば折りローラ対81に加圧力による歪みが折り目の再加圧に影響を与えないようなシート枚数または厚さである場合には、加圧力解除を非としてそのまま折りローラによって再加圧する。一方、折り目に影響の与えるような図28(a)に示したような折り目になるシート枚数または厚さであれば、折りローラ対81の加圧を解除する。この場合の加圧力の是非はCPU360が判断することになる。なお、折りの加圧解除の是非の決定は、ユーザの意志が最優先でこの制御が実行される。
シート束SHが搬送され、シート束後端が束到達センサ321を抜けて束到達センサ321がOFFになると(ステップS149−YES)、束搬送ローラ下72を加圧し(ステップS150)、分岐ガイド板54及び可動ガイド55をホームポジションに移動させて(ステップS151)次のシート束SHの搬入に備える。そして、シート束後端が折り部通過センサ323を抜けて折り部通過センサ323がOFFになると(ステップS152)、折りローラ81、下排紙ローラ83を所定時間、ここでは、シート束SHを排紙するに足る時間、回転させた後、停止させ(ステップS153)、折りローラ81の加圧力を折り動作時の加圧力に戻す(ステップS154)。次いで、放出ベルト52及びジョガーフェンス53をそれぞれ待機位置に移動させ(ステップS155,S156)、ジョブの最終部かどうかをチェックする(ステップS157)。
ステップS157のチェックでジョブの最終部でなければ(ステップS157−NO)、ステップS106に戻ってステップS157までの処理を繰り返し、ジョブの最終部となった時点で(ステップS157−YES)、放出ベルト52、ジョガーフェンス53、後端叩き爪251、可動後端フェンス73、及び中綴じジョガーフェンス250をそれぞれホームポジションに戻し(ステップS158,S159,S160,S161,S162)、入口ローラ1、搬送ローラ2,7,9,10、スティプル排紙ローラ11、及び叩きコロ12の各ローラの回転を停止し(ステップS163)、分岐爪15の切り換えソレノイドをOFFして(ステップS164)処理を終える。
以上のように、本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1)折り増しローラ409で折り目を再加圧する際に、折りローラ対の加圧力を解除するので、シート束に無用な応力を生じさせることがなく、再加圧時にきれいな折り目を付けることができる。すなわち、折り目に沿って移動する折り増しローラ409で増し折りをするときに、折りローラ対81の圧解除をして用紙束を自然な状態にしておき、増し折りを実行すると、強力な折れ癖を付けることが可能となる。実験結果でも約2倍の折れ癖が付くことが分かっている。
2)再加圧を始めた後に、加圧力の解除を開始するので、再加圧開始時にシート束を確実に保持することができ、再加圧開始時にずれることがない。
3)折り増しローラ409が折り目上を少なくとも1往復し、最初の往動時に折りローラ対81の加圧力解除を完了し、復動時以降は加圧力解除状態で再加圧するので、折り増しを強化する際にシート束への無用な応力の発生を抑制ことができる。
4)シートまたはシート束のサイズ情報に基づき、加圧力解除時間に合わせて最初の往動時の折り増しローラ409の移動速度を設定するので、最初の往動時に折りローラ対81の加圧力解除を完了し、復動時以降は加圧力解除状態で再加圧することができる。
5)加圧力解除時間が最初の往動時の折り増しローラ409の移動時間にほぼ等しくなるように折り増しローラ409の移動速度を設定するので、最初の往動時に折りローラ対81の加圧力解除を完了し、復動時以降は加圧力解除状態で再加圧することができる。
6)折り対象となるシート束の枚数情報または厚さ情報に基づいて、折り増しローラ409による再加圧の際に前記折りローラ対81の加圧力解除の是非を設定するので、シート束の実質的な厚さに応じて適切な増し折りが可能となる。
7)折り増しローラ409による再加圧時に加圧力解除の実施有無をユーザが選択するのでユーザの意志を反映することができる。
8)前記ユーザの意志は、CPU350の判断に優先するので、ユーザの意志を最も反映した制御が可能となる。
本発明の実施形態に係るシート後処理装置を主に示すシート処理装置と画像形成装置とからなる画像処理システムのシステム構成を示す図である。 シート後処理装置のシフト機構の詳細を示す要部を拡大した斜視図である。 シート後処理装置のシフトトレイ昇降機構の要部を拡大した斜視図である。 シート後処理装置のシフトトレイへの排紙部の構造を示す斜視図である。 シート後処理装置のスティプル処理トレイをシート搬送面に垂直な方向から見た平面図である。 シート後処理装置のスティプル処理トレイとその駆動機構を示す斜視図である。 シート後処理装置のシート束の放出機構を示す斜視図である。 シート後処理装置の端面綴じステイプラを移動機構とともに示す斜視図である。 図8における端面綴じスティプラの斜め回動機構を示す斜視図である。 シート後処理装置のシート束偏向機構の動作説明図で、シートあるいはシート束をシフトトレイに排紙するときの状態を示す。 シート後処理装置のシート束偏向機構の動作説明図で、図10の状態から分岐ガイド板が放出ローラ側に回動した状態を示す。 シート後処理装置のシート束偏向機構の動作説明図で、図11の状態から可動ガイドが分岐ガイド板側に回動し、中折り処理トレイ側にシート束を偏向する経路を形成した状態を示す。 シート後処理装置の折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り動作に入る前の状態を示す。 シート後処理装置の折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り後、初期位置に戻るときの状態を示す。 画像形成装置と接続されたシート処理装置の制御構成を示すブロック図である。 スティプル処理トレイFと中綴じ・中折り処理トレイG部分の拡大図である。 シート処理装置のスティプル処理トレイでのシート束の整合動作を示す動作説明図である。 シート処理装置のスティプル処理トレイから中折り処理トレイにシート束を移送するときの動作を示す動作説明図(その1)である。 シート処理装置のスティプル処理トレイから中折り処理トレイにシート束を移送するときの動作を示す動作説明図(その2)である。 シート処理装置のスティプル処理トレイから中折り処理トレイにシート束が移送されたときの動作を示す動作説明図である。 中折り処理トレイに移送されたシート束に対して中綴じが行われるときの動作を示す動作説明図である。 中折り処理トレイに移送されたシート束に対して中折りが開始されるときの動作を示す動作説明図である。 図22の状態から折りプレートがシート束を折りローラのニップに押し込むときの動作を示す動作説明図である。 図23の状態からシート束が折りローラで折られ、排紙されるときの動作を示す動作説明図である。 中綴じスティプラユニットの全体構成を示す斜視図である。 折りローラ対の加圧・加圧解除機構を示す図である。 折りローラ対の加圧解除時の動作を示す図である。 シート束の折り目の状態を示す図である。 折り増しローラとその駆動機構を示す正面図である。 折り増しローラと折りローラとの関係を示す正面図である。 本実施形態における制御手順を示すフローチャート(その1)である。 本実施形態における制御手順を示すフローチャート(その2)である。 本実施形態における制御手順を示すフローチャート(その3)である。 本実施形態における制御手順を示すフローチャート(その4)である。 本実施形態における制御手順を示すフローチャート(その5)である。
符号の説明
74 折りプレート
81 折りローラ(対)
81a,81b 折りローラ
164 駆動モータ
166 折プレート駆動モータ
350 制御装置
360 CPU
400 折り増しローラユニット
409 折り増しローラ
511a,511b 揺動板
512a,512b 加圧バネ
520a,520b スイングアーム
524a,524b 連結部材
570 圧解除リンク
F スティプル処理トレイ
G 中折り処理トレイ
PD シート後処理装置
PR 画像形成装置
S1 端面綴じスティプラ
S2 中綴じスティプラ

Claims (7)

  1. シートまたはシート束を搬送しながらニップの加圧力で折る折りローラ対と、
    前記折りローラ対と前記シートまたはシート束を介して対向する位置に配置され、前記シートまたはシート束の折り目に相当する個所に先端部が当接し、前記折りローラ対のニップに押し込む折りプレートと、
    前記折りローラ対のシート搬送方向下流側に位置し、前記折りローラ対によって折り目が付けられた前記シートまたはシート束の前記折り目上を当該折り目に沿って移動し、再加圧することにより折り目を強化する再加圧ローラと、
    を備えたシート折り装置において、
    前記再加圧ローラで前記折り目を再加圧する際に、前記折りローラ対の加圧力を解除する手段を備え
    前記加圧力を解除する手段は、前記再加圧ローラが前記シートまたはシート束の折り目に対して再加圧を始めた後に、前記加圧力の解除を開始することを特徴とするシート折り装置。
  2. 請求項1記載のシート折り装置において、
    前記再加圧ローラは前記折り目上を少なくとも1往復し、最初の往動時に前記折りローラ対の加圧力解除を完了し、復動時以降は前記加圧力解除状態であることを特徴とするシート折り装置。
  3. 請求項記載のシート折り装置において、
    前記シートまたは前記シート束のサイズ情報に基づき、前記加圧力解除時間に合わせて最初の往動時の再加圧ローラの移動速度を設定する手段を備えていることを特徴とするシート折り装置。
  4. 請求項3記載にシート折り装置において、
    前記移動速度を設定する手段は、前記加圧力解除時間が前記最初の往動時の再加圧ローラの移動時間にほぼ等しくなるように再加圧ローラの移動速度を設定することを特徴とするシート折り装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート折り装置を備えていることを特徴とするシート処理装置。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載のシート折り装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項記載のシート処理置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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