JP5065631B2 - 遊技球の補給樋 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機または球貸機に遊技球を供給する補給樋に関する。
パチンコ機に代表される遊技機は、直方体状の遊技機設置島(以下、「遊技島」と略記することがある。)の長手方向に沿って複数台が背中合わせ、かつ横並びに配置されることが従来もっとも一般的である。また遊技島には、遊技機同士の間にこれと隣接して球貸機が配置されることが通常である。球貸機から貸し出された遊技球は機械的に、または遊技者の手作業によって遊技機に送られ、遊技に供される。また各遊技機から排出された使用済みの遊技球は、遊技島の下部に配された下部タンクに集められ、必要に応じて清掃または研磨され、揚送装置によって遊技島上方に配された球タンクに揚送される。一方、遊技島の上部には、開閉可能な幕板が複数設けられ、その内部には、遊技島の長手方向に所定の勾配をもつ補給樋が架設されることが一般的である。球タンクから放出された遊技球は、補給樋上を転動し、途中、導出路を備えるシュートと呼ばれる分配装置を介して、各遊技機または球貸機に補給される。
補給樋は、下記特許文献1に例示されるように、平面視長方形のフラットな底面部と、該底面部の左右に起立する側面部とからなる、上面が開放したアルミ製の角樋が一般に用いられている。また側面部には、遊技球の直径よりも少し大きい高さ寸法と、複数個の球が並列に流出可能な幅とを有する矩形の側面開口部が、各遊技機や球貸機に対応して開設されている。したがって多数の遊技機や球貸機が一つの遊技島に対して横並びかつ背中合わせに並列されている場合でも、補給樋の対向する両側面にそれぞれシュートを設けることで、一本の補給樋によってすべての遊技機や球貸機に遊技球を同時に供給することができる。
一方、近年では、遊技機の設置密度を向上させ、また遊技場ごとに独創的なレイアウトを実現するため、遊技機を湾曲形や屈曲形などに横並びに配置することのできる遊技島が提案されている(下記特許文献2、3を参照)。かかる湾曲形や屈曲形などの遊技島に列設された遊技機や球貸機に遊技球を供給する場合には、遊技島の上方に架設される補給樋の形状も、その設置スペースの都合から遊技島にあわせて湾曲形や屈曲形とする必要がある。
また特許文献3に記載の遊技媒体搬送装置にかかる発明によれば、遊技媒体を略水平かつ直線方向に搬送するための直線搬送機構と、遊技媒体の搬送方向を略水平面上で転換する中継搬送機構とを有することで、遊技媒体の搬送方向を湾曲形や屈曲形に曲げることが可能である。
特公平07−87876号公報 特開平10−71262号公報 特開2001−232039号公報
しかし上記特許文献3に記載の遊技媒体搬送装置は、遊技媒体として円盤状のメダルを想定したものであり(特許文献3:段落[0002]を参照。)、該装置を用いてパチンコ球などの遊技球を搬送する場合は以下の問題を生じる。
すなわち該装置は、樋を略水平に設置した状態で、回転する搬送ベルトによるベルトコンベア式の直線搬送と、回転板の遠心力を動力源とする中継搬送とにより遊技媒体を搬送する、いわゆるボビン方式が用いられているところ、遊技媒体がメダルではなくパチンコ球などの球体(遊技球)の場合は、かかる搬送ベルトや回転板との静止摩擦力が無視し得るほどに小さくなるため、搬送ベルトによる直線搬送も、回転板の回転による中継搬送も困難となり、遊技機や球貸機に所望の量の遊技球を安定して供給することが困難となる。また上記の遊技媒体搬送装置は、一見して明らかなように部品点数が多く、また機械部品の駆動箇所も多数であるために製造コストやメンテナンス作業性に劣り、故障率が高いことも問題となる。
本発明は上記各課題を解決するためになされたものであり、すなわち湾曲形や屈曲形などの多様な形状の遊技島に対して背中合わせに並び配置された遊技機や球貸機に遊技球を安定的かつ十分に供給することが可能であり、また少ない部品点数により構成することでコスト性やメンテナンス性に優れ、さらに故障率の低い補給樋を提供することを目的とする。
本発明は、湾曲形や屈曲形など遊技島の多様な形状に応じて、補給樋の底面を、平面視
形状については湾曲または屈曲して形成するとともに長手方向に所定の勾配を与え、またその中心線に直交する平面で切った縦断面形状については幅方向の両側に設けられた対向する側面に向かうよう下り傾斜させることにより、遊技球を自重によって補給樋の長手方向に速やかに転動流下させるとともに、幅方向の両側に遊技球を振り分けるように転動力を与え、これを補給樋両側の開口部から効率的に排出して遊技機や球貸機に供給するという技術に基づく。
すなわち本発明にかかる遊技球の補給樋は、
(1)長手方向に勾配を有する細長形状の底面と、前記長手方向に沿って該底面の両側に対向して立設された一対の側面とを備え、遊技機または球貸機に遊技球を補給する遊技球の補給樋において、前記一対の側面は、遊技球を前記遊技機または球貸機に補給するための開口部をそれぞれ一つまたは二つ以上有し、かつ、前記底面は、前記対向する側面にそれぞれ向かう幅方向に一定の傾斜角を有するように形成されている部分を有するとともに平面視形状が湾曲または屈曲形状であり、前記底面の側面寄りの端部には、下り傾斜の傾斜角が前記底面の幅方向の平均傾斜角よりも大きい急傾斜部が形成されており、前記湾曲または屈曲形状の内側に向かう前記幅方向の下り傾斜の傾斜角と、前記湾曲または屈曲形状の外側に向かう前記幅方向の下り傾斜の傾斜角とが互いに相違することを特徴とする遊技球の補給樋;
(2)前記湾曲または屈曲形状の内側の側面近傍における前記幅方向の下り傾斜の傾斜角が、前記湾曲または屈曲形状の外側の側面近傍における前記幅方向の下り傾斜の傾斜角よりも大きいことを特徴とする上記(1)記載の遊技球の補給樋。;
(3)底面の幅方向の中央部には、長手方向に伸びる分離壁が立設されている上記(1)又は(2)記載の遊技球の補給樋;
(4)底面が幅方向に二分割されて構成され、かつ前記分割された底面の一方が前記湾曲または屈曲形状の内側に、他方が前記湾曲または屈曲形状の外側に設けられている上記(1)から(3)のいずれかに記載の遊技球の補給樋;
を要旨とする。
また本発明においては、
(9)底面がさらに幅方向に二分割されて構成され、それぞれ前記分割された底面には、遊技球を排出するための開口部を一つまたは二つ以上有する側面が、幅方向の片側に設けられている上記(8)に記載の補給樋;
(10)遊技機または球貸機に遊技球を補給する補給樋を構成する細長形状の底面部材であって、
平面視形状が湾曲または屈曲形状をなし、かつ、幅方向の中央部から両側に向かう下り傾斜を有する補給樋用底面部材;
(11)側面部材を立設するための嵌合溝が長手方向に沿って幅方向の両側に設けられている上記(10)に記載の補給樋用底面部材;
(12)底面を構成する底板には、少なくとも遊技球との接触面に、該底板の母材よりも硬度が高く、かつ遊技球に対する動摩擦係数が低い保護層が形成されていることを特徴とする上記(1)から(9)のいずれかに記載の補給樋、または上記(10)もしくは(11)に記載の補給樋用底面部材;
(13)底板の母材がアルミまたはアルミ合金であり、かつステンレス板を該母材に重畳して前記保護層が形成されている上記(12)に記載の補給樋または補給樋用底面部材;
(14)上記(1)から(9)、(12)および(13)のうちのいずれか1項に記載の補給樋を備え、遊技機および/または球貸機を設置する遊技機設置島;
によっても上記課題を解決し、または上記各課題を解決する補給樋を容易に提供することができる。
本発明の補給樋によれば、その底面の平面視形状を湾曲形または屈曲形に形成したことにより、円弧状や多角形状などに形成された遊技島(以下、「R島」という場合がある。)の形状に応じて、遊技球を遊技機や球貸機まで自在に曲進させることができる。
また底面に対して、長手方向に沿う勾配とともに、幅方向についても中央部より両側面にそれぞれ向かう所定角度の下り傾斜を与えることにより、その上を転動する遊技球に開口部導入方向の重力加速度成分を与えることができる。このため、例えば湾曲部や屈曲部において遊技球の転動性や供給効率を低下させる遠心力の作用を相殺し、開口部を通じて遊技機等に遊技球を効率よく補給することができる。
すなわち本発明にかかる補給樋を上記従来のボビン式の搬送装置と比較した場合、転動性に富む遊技球の搬送性を損なうことがなく、また重力加速度を動力源として遊技球を搬送する方式であることから駆動装置を含む多くの部品点数を不要とすることができコスト性やメンテナンス作業性にも優れるという利点がある。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて具体的に説明する。図1は、本発明にかかる補給樋20がその上方に架設された遊技島10の正面図である。遊技島10と補給樋20の長手方向を同図に矢印にて示す。なお、補給樋20を載置固定する支持部材は図示を省略しているが、長手方向に伸びる箱型や、長手方向に所定間隔ごとに立設されるフレームなどが一般的である。また図中左側は図示を省略している。
本発明にかかる遊技島10に設置される遊技機は、遊技媒体を用いて遊技者が遊技を行う機器であって、特に遊技媒体として球体(遊技球)を用いるものを対象とする。具体的にはパチンコ機や、パチンコ球を用いたスロットマシン(所謂、パロット)、アレンジボールなどが例示される。以下、遊技機としてパチンコ機を、遊技媒体としてパチンコ球を例にとり本発明を説明する。
<遊技島の基本構成について>
遊技島10や補給樋20の基本構成、およびこれを用いたパチンコ球の一般的な供給の仕組みについてまず以下に略示する。
上記特許文献1等にも記載のとおり、補給樋20は、パチンコ球が転動流下する底面24と、パチンコ球の転落を防止する側面22とからなる。底面24を清掃したり、パチンコ球が樋内に詰まった場合にこれを解消したりする必要性から、補給樋20は上方を開口させ、また補給樋20の両側にそれぞれ並設されたパチンコ機100や球貸機(以下、「パチンコ機等」または「パチンコ機100等」という場合がある。)にパチンコ球を供給するため側面22を底面24の幅方向の両側に立設した、断面コ字状とする。なお、補給樋20の底面24に埃やゴミが付着するのを防ぐために別体で形成した蓋を設けてもよい。
球タンク50に多数貯留されたパチンコ球をパチンコ機等に供給する際は、まず球タンク50から補給樋20にパチンコ球が供給される。補給樋20は、パチンコ球が転動流下できるよう、その底面24には図示のように長手方向に所定の勾配θが付けられている。なお、底面24が湾曲または屈曲した本発明の場合、底面24の勾配とは、底面24の中心線方向と水平方向との為す角をいうものとする。かかる勾配は底面24の長手方向について一様であっても、場所によって相違するものであってもよい。すなわち球タンク50に近い上流側の勾配を大きくしてパチンコ球を速やかに球タンク50から補給樋20に供給可能とすることも、逆に下流側の勾配をより大きくして球タンク50から遠い位置においてパチンコ球の滞留を防ぐよう構成することも可能である。
補給樋20の側面22には、その長手方向に沿って、パチンコ機100等に対応して間欠的に開口部(図2を参照)が形成され、これに対応してシュート40が取り付けられている。補給樋20からシュート40に排出されたパチンコ球は、導出路42を介してパチンコ機100等に供給される。パチンコ機100に供給されて、または球貸機を介して遊技者に供給されて遊技に供されたパチンコ球は、使用を終えるとパチンコ機100のアウトタンク(図示せず)にて計数され、その背面より遊技島10に排出される。排出されたパチンコ球は排出樋55を経由して下部タンク60に集められる。下部タンク60に貯留されたパチンコ球は、必要に応じて研磨または清掃され、揚送装置70によって上部の球タンク50に搬送されて、再度補給樋20を通じてパチンコ機100等に供給される。
なお遊技島10においては、補給樋20の汚染や、転動するパチンコ球への外部からのアクセスを防止するため、幕板(図示せず)によりこれを外側から被覆することが一般的である。またパチンコ機100等やパチンコ球貯留箱(通称、ドル箱)を載置する膳板110は、遊技島10の下面に相当するベース板130と、該ベース板130から立設される腰板140を備える箱型キャビネットとにより支持されている。
<本発明の特徴的構成について>
図2は、本発明の第一の実施の形態にかかる補給樋20を示す上方斜視図であり、これに接続されるシュート40、導出路42、およびパチンコ機100をあわせて図示している。またその幅方向および長手方向を図中に両側矢印で示している。本発明にかかる補給樋20は長手方向が曲げ形成され、平面視形状が湾曲または屈曲形状であることを第一の特徴とする。補給樋20のかかる曲げ形状は、具体的には円弧状の湾曲形状であっても、多角形状の屈曲形状であっても、両者を組み合わせた形状であってもよい。また補給樋20は長手方向の途中で二以上に分岐してもよく、この場合遊技店の各種レイアウトやR島の多様な形状に応じて配置されたパチンコ機100等にパチンコ球を供給することができる。同図に例示する補給樋20の底面24は平面視形状において互いに5〜10°の屈曲角をもって連続する9本の辺を長手方向に有する屈曲形状であり、図中の片側矢印にて示すように右方が屈曲形状の内側方向にあたる。9本の各辺はパチンコ機100の幅寸法に対応しており、かかる底面24をもつ補給樋20によれば、その両側にそれぞれ円弧状に並設された片側9台、合計18台のパチンコ機100に対してパチンコ球を同時に補給することができる。なお底面24の形状を、湾曲する所定幅の円弧状に形成し、屈曲したコーナ部を排除することも可能である。
屈曲形状の内側に並設されたパチンコ機100(背面側に斜線を付す)の遊技盤に正対する遊技者の視線方向は、屈曲形状の内側から外側に向かう放射方向に分散される。逆に屈曲形状の外側に並設されたパチンコ機100の遊技盤に正対する遊技者の視線方向は、屈曲形状の内側に集束することとなる。
補給樋20は、細長形状の底面24と、長手方向に沿って底面24の両側に立設された側面22とを備える。また側面22は長手方向の所定間隔ごとに開口部27が設けられ、それぞれに上記したシュート40および導出路42が取り付けられている。
開口部27およびシュート40の間隔は、補給樋20の長手方向に沿って横並びに配設されるパチンコ機100等の配置レイアウトと対応している。また同図において、開口する補給樋20の手前側には球タンク50(図1を参照)が接続し、パチンコ球が供給される。また同図の奥側が補給樋20の先端側に対応し、その端部は壁43により流路が閉止されている。
補給樋20は、複数本の枕木47を介してR島に取り付けられる枠体(ベース枠)45の載置面46に載置固定されている。枕木47は補給樋20の基端部と先端部とに一本ずつ設けられてもよく、図示のようにさらに中間部に一本または二本以上を設けてもよい。枕木47は、補給樋20の長手方向に沿って基端側から先端側にかけて段階的に下がるよう、支持部材(図示せず)を介してR島に固定されている。なお、R島に対する補給樋20の取り付け角度の調整方法については後述する。
図3は本発明にかかる平面視形状が屈曲した本実施形態にかかる補給樋20を、その中心線に直交する平面で切った断面(補給樋20は長手方向が略水平となるよう遊技島10に設置されることから、当該断面を縦断面と呼称する。)を示す模式図である。なお、側面22に設けられるシュート40(図1,2参照)は図示を省略している。補給樋20の縦断面は、底面24を上面とし枠体45の載置面46に載置固定される底板21と、側面22とからなり上方が開口した略コ字状をなしている。矢印で示すように同図の右側を屈曲形状の内側とすることで、図2に示す補給樋20と対応する。本発明の実施の形態にかかる以下の説明において、補給樋20の屈曲した平面視形状を湾曲形状と読み替えてもよい。
図3に示すように、本発明の補給樋20は、開口部27が設けられた幅方向両側の側面22に向かって、底面24にそれぞれ下り傾斜(傾斜角φ)が設けられていることを第二の特徴とする。すなわち同図に例示する底面24は上に凸の曲面からなり、中央部がもっとも高く突出し、そこから両側面に向かって下り傾斜をなしている。屈曲形状の内側に位置する側面を22a、これに設けられた開口部を27a、内側に向かう下り傾斜角をφ1とそれぞれ表記し、また屈曲形状の外側に位置する側面を22b、これに設けられた開口部を27b、内側に向かう下り傾斜角をφ2と表記するものとする。
かかる底面24を有することにより、補給樋20の長手方向に流下するパチンコ球80に対し、補給樋20の幅方向について中央部から両側面に向けてそれぞれ転動するよう重力成分を負荷することが可能となる。これにより、特別な機構や装置を補給樋20に設けることなく少ない部材点数によって、パチンコ機等へのパチンコ球80の供給効率を高めることができる。
ここで傾斜角φ1,φ2の作用を以下に説明しておく。
開口部27a近傍を転動流下するパチンコ球80には、屈曲形状の内側から外側に向かって遠心力が作用するため、仮に底面24が水平面に対して幅方向にフラットに形成された場合は開口部27aへのパチンコ球の導入が妨げられることとなる。これに対し本発明の補給樋20によれば、屈曲形状の外側から内側にかけて、すなわち幅方向の中央部から側面22aにむかって底面24に傾斜角φ1が与えられているため、パチンコ球80には開口部27aに導入される向きに重力加速度成分が与えられ、上記の遠心力の作用が相殺されるためパチンコ球80の補給効率を十分に維持することができる。
他方、開口部27b近傍を転動流下するパチンコ球80には、屈曲形状の外側の側面に対して押し付けられるよう遠心力が作用するため、パチンコ球80と側面22bとの垂直抗力および動摩擦力が増加することが問題となる。すなわち、仮に補給樋20の底面24が幅方向にフラットに形成された場合は、側面22bの近傍におけるパチンコ球80の転動性が阻害されてブリッジと呼ばれるパチンコ球80の澱み領域が形成される虞があるところ、本発明のように底面24に対して幅方向の内側から外側に向かって、すなわち幅方向の中央部から側面22bにむかって傾斜角φ2が与えられることにより、仮にパチンコ球80の転動性が一時的に阻害された領域が形成された場合も、開口部27bへの排出が促進され、開口部27bにおいてブリッジが解消されるとともにパチンコ機等へのパチンコ球80の供給効率を高く維持することができる。
具体的には、本実施の形態にかかる補給樋20においては、底面24上を転動流下するパチンコ球80は開口部27(27a,27b)を有する側面22(22a,22b)に常に押し当てられる方向に重力荷重を受けるため、開口部27から補給樋20外部への導出が促進される。これは底面24に幅方向の傾斜角φ(φ1,φ2)が与えられているため、パチンコ球80に作用する垂直抗力が鉛直上方よりも側面22の側を向き、パチンコ球80に作用する重力(同図:ベクトルG)が側面22に向かう成分(同図:ベクトルT)を持つことに起因する。
これにより、側面22の近傍を補給樋20の長手方向に流下するパチンコ球80が開口部27から導出されずにこれを空過したり、開口部27の近傍でブリッジが形成されてパチンコ球80の流動性が低下したりする虞が回避される。
本発明においては、湾曲または屈曲形状の内側の下り傾斜角φ1と外側の下り傾斜角φ2とを互いに相違させることも好適である。すなわち湾曲形状の曲率や屈曲形状の屈曲角の大小、または内側と外側にそれぞれ並設されたパチンコ機等の台数の差異などに応じて、傾斜角φ1,φ2をそれぞれ適宜増減させるとよい。並設されたパチンコ機等の台数が等しい場合、パチンコ球80に対する遠心力の影響のより大きな内側については、外側よりも傾斜角を大きくすることが好ましく、具体的には、φ1をφ2よりも0.5〜1.0%程度大きくすることにより、補給樋20の両側面に沿って並設されたパチンコ機等にバランスしてパチンコ球80を供給することが可能である。
ここで、底面24の幅方向の「中央部」とは側面22近傍を除くという趣旨であり、上記本発明の効果を奏する限り、中心線との厳密な一致を要件とするものではなく、幅方向に所定の広がりをもつ概念であることは当業者にとって明らかであろう。すなわち本発明にかかる底面24の縦断面の態様としては、頂部が厳密な中心線からいずれかの方向にずれた位置にある場合や、幅方向の中間部に所定幅のフラットな領域を形成し、該フラット領域から両側面に向かって下り傾斜を有する場合なども採り得る。
側面22に設けられる開口部27は、補給樋20からパチンコ機等に向けてパチンコ球80をスムーズに導出可能であるかぎりその寸法や配置位置は特に限定されるものではなく、側面22のみに設けられる場合のほか、側面22と底面24とにまたがって形成されてもよい。ただし、例えば遊技店においてパチンコ機等の配置間隔を変更した場合などであっても、補給樋20の側面22のみを調整または交換することで容易にパチンコ球の補給が再開可能となるよう、開口部27を側面22のみに形成するとともに側面22と底面24とを着脱可能に構成することも好適である。
なお本発明において「(補給樋の)底面」とは、補給樋20を構成する底板21の上面、またはその上に形成された保護層などの上面のうち、転動流下するパチンコ球80が接触する面をいうものとする。
したがって本発明においては、例えば
1)底板の全体を上に凸となるように撓ませてなる底板の上面;
2)傾斜した二枚の平板または曲板を中央が高くなるよう接合した場合の上面;
3)図2に示すような、底板が厚肉材料から形成され、両側面に向かう下り傾斜が幅方向についてその上面に設けられている場合の該上面;
4)底板の上面が、幅方向の中間部よりも、両側面の側においてのみ下り傾斜が設けられている場合の該上面;
5)上記1)から4)の底板の上面に保護層が形成されるとともに、該保護層の表面には、開口部を備える側面に向かう下り傾斜が設けられている場合の該保護層の表面;
などは、いずれも補給樋20の底面24として採り得る。なお、保護層の具体的な構成については後述する。
なお、図2に斜視図にて示すように、底面24は上に凸の滑らかな曲面であることにより、パチンコ球80が補給樋20の中央部を乗り越えて幅方向の反対側に流動することを可能としつつも、両側面に対してパチンコ球80を押し当てる方向の重力成分を得ることができるため好適である。
すなわち、補給樋20のいずれか一方の側面側に設けた複数台のパチンコ機に大当りが集中して発生し、パチンコ球80を該一方に対してより多く供給すべき場合であっても、パチンコ球80が補給樋20の幅方向の反対側にも容易に流動可能であるため、所定量のパチンコ球80を球タンク50から補給樋20に供給しつづけることにより、所定のパチンコ機100等に対するパチンコ球80の供給が間に合わなくなる不都合を回避できる。また、球タンク50から補給樋20へのパチンコ球80の供給が幅方向の中心をずれて行われた場合でも、両側面に取り付けられたシュート40に均等にパチンコ球80を供給することができる。
ただし本発明においては、補給樋20の底面24の中央部に、これを幅方向に左右に分離する分離壁を立設することを排除するものではない。
図4は、本発明の第二の実施の形態にかかる補給樋20を示す上方斜視図であり、分離壁30が長手方向に沿って、底面24の幅方向の中央部に立設形成されていることを特徴とするものである。かかる構成とすることにより、屈曲形状の補給樋20の内側と外側とにおけるパチンコ球80の往来がなくなり分離壁30の両側にて独立してパチンコ球80の供給が行われることとなる。これにより、屈曲形状の内側を転動するパチンコ球80の多くが遠心力の作用によって外側に移動してしまうことを抑止し、分離壁30の内側と外側とで補給効率を維持することができる。
また同図に示すように、幅方向の両側に側面をもち上方開口したコ字状断面をもつ底板であって、屈曲形状の内側にのみ向かう下り傾斜を幅方向にもつ底板21aと、逆に外側にのみ向かう下り傾斜を幅方向にもつ底板21bとを横並びに接合することにより、幅方向の両外側にそれぞれ向かう下り傾斜を有する補給樋20を容易に構成することができる。
図5は本発明の第三の実施の形態にかかる補給樋20を、その中心線と直交する平面で切った縦断面図である。ただし図中右側は図示を省略している。本実施の形態にかかる補給樋20は、側面22の近傍において、底面24の下り傾斜角が幅方向の中央部に比べてより急峻に設けられていることを特徴とする。かかる急傾斜部25を同図で一点鎖線にて示す。
ここで、補給樋20を遊技島10に設置する場合の取付角度の誤差は、その幅方向の傾斜角φについて0.2〜0.3%程度(すなわち補給樋20の幅方向の単位長さあたりの高さ誤差が2/1000〜3/1000程度)発生することが一般的であるところ、かかる取付誤差が傾斜角φを緩和する(減少させる)方向に生じた場合であっても、パチンコ球80に与える幅方向の重力加速度成分が不十分となることのないよう、本実施形態のごとく当該取付誤差に相当する傾斜角を急傾斜部25として予め与えておくとよい。
すなわち、例えばパチンコ機100に十分なパチンコ球80を供給するために必要な底面24の傾斜角φが2%である場合、急傾斜部25における傾斜角(φ')を2.3%程度とすることにより、傾斜角φが取付誤差によって最大0.3%減少したとしても、なおパチンコ球80の転動性にもっとも影響の大きい側面22近傍において十分な傾斜角(2%)を維持することができる。なお、急傾斜部25における傾斜角φ'とは、上記急傾斜部25の幅内における底面24の傾斜角の平均を意味するものである。
急傾斜部25の幅は、パチンコ球80の半径以上、直径の数倍以下、好ましくは直径の1〜2倍に形成するとよい。急傾斜部25の幅がパチンコ球80の半径未満であると開口部27の形成箇所を除いては上記効果を享受することができない。また急傾斜部25の幅をパチンコ球80の直径相当幅乃至その二倍とすることにより、パチンコ球80に負荷される重力加速度のうち側面22に向かう成分と、長手方向に流下する成分とが良好にバランスし、補給樋20の長手方向に並ぶ複数台のパチンコ機等に対してより均一にパチンコ球80を供給することができる。
換言すると、本発明の補給樋20においては、幅方向の中央部における平均傾斜角φと、側面近傍の傾斜角φ'とが、φ<φ'の関係となるよう構成することにより、傾斜角に取付誤差が生じた場合であっても尚パチンコ球80の補給効率に支配的な側面近傍において十分な傾斜角が維持され、パチンコ球80をパチンコ機100等に好適に供給することができる。なお本発明において特に断りなく「傾斜角」と表記した場合は、上記の平均傾斜角φを意味するものである。
急傾斜部25は、対向する両側面のいずれかまたは両方の近傍にそれぞれ形成することができるが、特にパチンコ機100に対する遠心力の影響の大きな、湾曲または屈曲形状の内側にあたる側面の近傍に設けることが好適である。
本発明にかかる補給樋20は、図2および図4に示すように、底面24および側面22が長手方向に複数に分割構成されていてもよい。分割された底面24を、それぞれ枠体45に隙間なく直列的に配設する、または隙間に他の部材を介装しつつ連設することにより、全体が湾曲または屈曲した補給樋20をなすことができる。
枠体45は例えば木材などから得ることができ、その載置面46が長手方向に所定の勾配をもつよう、高さ調整された枕木47(図2、図4を参照)を介して遊技島10に設置される。載置面46の長手方向の勾配を補給樋20の底面24に付与すべき勾配θと等しくすることにより、補給樋20自体については底面24に長手方向の勾配を付与せずに作成することができるため加工性に優れる。
なお載置面46の長手方向の勾配θの精度が十分には高くない場合であっても、底面24と載置面46との間にシム(スペーサ)や調整ネジなど公知の高さ調整手段48を設けることによって、底面24の勾配を高精度に微調整可能となる。
一方、底面24が幅方向に有する傾斜角φについても、同様に枠体45の載置面46との間に高さ調整手段48を介在させることによって調整可能となる。すなわち枠体45の載置面46については幅方向の傾斜角度をゼロとして長手方向にのみ勾配を与えて遊技島10に取り付け、底面24の所望の傾斜角φについては前記高さ調整手段のみによって与えることも可能である。
図6は、図4に示す本発明の第二の実施の形態にかかる補給樋20のうち、屈曲形状の内側に位置する底板21aが枠体45の載置面46に載置固定された状態を示す部分斜視図である。補給樋20の長手方向の先端側と、屈曲形状内側の向きをそれぞれ図中に矢印にて示す。屈曲形状の外側に設けられる底板21b、および側面22に設けられる開口部27(図4を参照)は図示を省略している。同図に示す補給樋20は、長手方向の基端側に高さ調整手段48として二本の調整ネジ48a、48bを、幅方向に横並びに備えている。調整ネジ48a、48bは、それぞれ枠体45を貫通し、先端が底板21aの内部に下面29の側より嵌入した押しネジである。また調整ネジ48a、48bによる高さ調整を行わない状態において、底面24と下面29とは水平に設けられている。すなわち補給樋20を枠体45に載置した当初の状態においては、幅方向の傾斜角φ1はゼロであるとする。
屈曲形状の外側(補給樋20の幅方向の中央側)に配置された調整ネジ48aと、内側に配置された調整ネジ48bとはそれぞれ個別に押し込み量(ストローク)を増減することができる。したがって、調整ネジ48aのストロークを調整ネジ48bよりも大きくすることで、補給樋20の基端側および屈曲形状の外側を押し上げることができるため、底面24に長手方向の勾配と、屈曲形状の内側に向かう幅方向の下り傾斜角とを与えることができる。また調整ネジ48aと調整ネジ48bのストロークを等しく増大することにより、長手方向の勾配のみを大きく与えることができる。
なお、調整ネジ48bのストロークを調整ネジ48aのストロークよりも大きくすれば屈曲形状の内側を押し上げることとなる。したがって図示を省略している屈曲形状の外側に位置する底板21bについても同様の調整ネジ48a、48bを設け、分離壁30に近い中央部側の調整ネジのストロークを大きくすることにより、所望の傾斜角φ2を底面24に容易かつ高精度に与えることができる。
また図6では底板21aに対して二本の調整ネジを設けることで高さ調整手段48を得ているが、調整ネジの本数はこれに限られるものではない。また、分割された個々の底板21のすべてに高さ調整手段48を設けるか一部の底板21のみに設けるかは任意である。
このように補給樋20の底面24を長手方向に分割構成することにより、各部材の寸法を小さくすることができるため加工精度が向上し、またその長手方向および幅方向の角度が微調整可能であって取付精度を高めることができる。またかかる分割構成とすることで補給樋20の搬送性および取付作業性が向上し、さらに補給樋20の一部が汚損した場合も当該汚損部の底面24のみを洗浄・交換等することで対処可能である。
なお補給樋20は、底板21(21a,21b)のみならず側面22についても所定の長さごとの分割構成とすることが好適である。特に上記第一または第二の実施の形態の如く、分割構成された底面24と長手方向の長さを揃えて側面22を形成することにより、底面24とその幅方向の両側に立設される側面22とをユニット化することが可能である。これにより、分割構成された上記ユニットの寸法を共通化して複数式用意しておき、各ユニットを必要に応じて上述の高さ調整手段48を介して枠体45の載置面46に設置することで、本発明の補給樋20を低コストかつ高精度で得ることができる。特に図4および図6に示す本発明の第二の実施の形態にかかる補給樋20のように、底面24を幅方向に二分割、長手方向に多数に分割して構成することにより、個々の底板21の寸法を小さくすることができるため、容易な加工により所望の角度精度を幅方向、長手方向ともに得ることができる。
図7(a)は、長手方向に分割構成された本発明の第四の実施の形態にかかる補給樋20を示す縦断面図である。また同図(b)は急傾斜部25を含む円X部の部分拡大図である。ただし同図(b)は、平均傾斜角φにて載置面46(図示省略)に設置された状態の底板21aを、パチンコ球80とともに図示するものである。
本実施の形態にかかる補給樋20は、底板21aと底板21bとを幅方向に並設して一体に構成した底面24と、底板21a,21bの両外側に設けられた嵌合溝にそれぞれ着脱可能に嵌合された側面22a,22bと、同じく両内側にそれぞれ着脱可能に嵌合された分離壁30a,30bとを備え、また底板21a,21bの両外側には側面22a,22bの近傍に急傾斜部25が形成されていることを特徴とする。また急傾斜部25を除き、底面24は底板21aの下面29と平行に形成されている。したがって補給樋20を枠体45に設置する場合は、高さ調整手段48(図5参照)にて幅方向にそれぞれ両外側に下るよう傾斜角φを与えつつ、下面29を載置面46に搭載する。このとき底面24の傾斜角φを屈曲形状の内側と外側とで独自に調整できるよう、底板21aと底板21bとは中央部で折曲可能に接合されるとよい。屈曲形状の内側の下り傾斜角φ1と外側の下り傾斜角φ2とを独自に調整可能とし、特にパチンコ球80に負荷される遠心力の影響の比較的大きい内側の傾斜角φ1をより大きくすることにより、屈曲角の大小や設置されるパチンコ機100等の台数の差異に柔軟に対応して、補給樋20の両側面にバランスよくパチンコ球80を供給することができる。
また図示のように側面22a,22bを底板21a,21bに対してそれぞれ着脱可能に設けることにより、側面22a,22bの汚損時には当該側面のみを取り外すことができ、また遊技島10に設置するパチンコ機100等のレイアウトを変更した場合についても、開口部27およびシュート40(いずれも図2、図4を参照)の形成位置を変更した他の側面と交換することで、底面24を含む補給樋20の全体を交換せずともこれに柔軟に対応することができる。
本発明にかかる補給樋20において、底面24と側面22(22a,22b)との連結は図示のごとき嵌合方式のほか、接着やブラケット留めなど各種を採ることができる。
したがって本発明においては、幅方向の中央部から両側に向かう下り傾斜を有する一枚または複数枚を組み合わせてなり、かつ該両側に側面を立設するための嵌合溝が長手方向に沿って設けられた底面24であって、かつ該側面の取り付けられる側の近傍に幅方向の下り傾斜(φ”)を有する補給樋用底面部材によれば、これに側面22を立設し、さらに長手方向に所定の勾配θ、幅方向に平均傾斜角φを与えて遊技島10に設置することにより、上記本発明の効果を奏する補給樋20を得ることができる。なお、上記下り傾斜(φ”)とは、急傾斜部25における傾斜角(φ’)より平均傾斜角(φ)を減じたものに相当する。
また本実施の形態にかかる側面22および分離壁30(30a,30b)の長手方向には、補給樋20の内側に向かって筋状に突出する突起部221が複数段にわたって設けられている。図7(b)に示すように、最下段の突起部221aが底板21aと当接することで、側面取付溝222と嵌合する側面22aを支持している。二段目の突起部221bは、同図に示す縦断面においてパチンコ球80と点接触することで、側面22とパチンコ球80との間の摩擦を低下させている。すなわち側面22aに突起部が予め設けられていない場合は、補給樋20が繰り返しの使用に供されると、パチンコ球80との接触による損耗により側面22aの内側には凹面(凹溝)が形成され、以後、側面22aとパチンコ球80とが面接触をすることになり、両者間の動摩擦力が上昇してパチンコ球80の流動性が低下する虞があるところ、突起部221bを側面22aから突出させておくことで、これが残存する限り側面22aとパチンコ球80とは上記点接触の状態を維持可能となる。側面22bや分離壁30にも突起部を設けることにより、上記効果を得ることができる。
突起部221bは、パチンコ球80の重心よりも低い位置においてパチンコ球80と当接する高さに設けられている。このため、側面22に押し当てられつつ長手方向(紙面前後方向)に流下するパチンコ球80は、同図(b)に示すように、側面22の側に斜めに傾いた回転軸を中心として回転しつつ下流に転動することとなる。かかる斜め回転により、開口部27にさしかかったパチンコ球80は該開口の内部に巻き込まれやすくなる。またかかる斜め回転が生じても、突起部221bはパチンコ球80の重心よりも低い位置でこれと当接するため、パチンコ球80には突起部221bからの抗力が、斜め上方にこれを押し上げる方向に作用する。よって本実施の形態にかかる補給樋20によれば、底面24の有する傾斜角(φおよびφ')の作用によってパチンコ球80が側面22に押圧されても、側面22と底面24との間にパチンコ球80が挟まるなどしてその転動性が不十分となることはない。
なお、側面22および分離壁30の材料は特に限定されるものではないが、耐久性や低摩擦性の観点からはステンレス(SUS)などの金属材料が好適に用いられる。一方、膨出する突起部221の形成が容易であって、また設置されるパチンコ機100等のレイアウトに応じて適切な位置に開口部27を切り欠き形成可能であるという観点から、樹脂材料により成形することも好適といえる。また、一般に鋼鉄からなるパチンコ球80と、突起部221bとの動摩擦力を所定の大きさに発生させて、上記の斜め回転を適切に生じさせることを可能とする観点からも、金属材料に比して動摩擦係数の比較的大きい樹脂材料により側面22を形成することが好適である。
本発明にかかる補給樋20は、底板21の表面に保護層26が形成されていてもよい。保護層26は、底板21の母材よりも硬度が高く、かつパチンコ球80に対する動摩擦係数が低く転動性を良好に与えるものであることが好ましい。かかる保護層26を、底板21の上面のうち、少なくともパチンコ球80と接触する領域に被覆形成することによりパチンコ球80の流動性を向上することができる。保護層26の硬度を底板21の母材よりも高くすることで、パチンコ球80により底面24が削られてその転動性を悪化する凹凸が生じることが防止されるためである。特に、保護層26のロックウェル硬度を高くすることがかかる目的を好適に果たすため好ましい。具体的には、保護層26のロックウェル硬度を、パチンコ球80の表面の該硬度(HRC56〜60)よりも高くするとよい。
また、パチンコ球80に対する動摩擦係数を、底板21の母材のそれよりも小さくすることにより、パチンコ球80の転動流下がさらに促進され、その補給効率が向上する。
なお、底板21の母材の表面に保護層26を形成する方法は特に限定されるものではなく、底板21の母材表面に異種材料からなるプレートを積層する方法、メッキにより底板21の母材表面を被覆する方法、または底板21の表面に焼き入れを施して表面改質を行う方法など、各種を採り得る。
具体例としては、底板21の母材を軽量かつ成形性に優れるアルミまたはアルミ合金の押出成形、保護層26を強度に優れるSUSの圧延成形によってそれぞれ製造し、これらを接着剤により接着することで、底板21の表面に保護層26を容易に形成することができる。
底板21の母材の表面に高硬度材料からなる保護層26を形成したことにより、パチンコ球80を球タンク50から補給樋20に供給する際の供給音や、補給樋20を流下するパチンコ球80の転動音が大きくなる場合は、母材と保護層26との間に、保護層26よりもヤング率の低い柔軟材料からなる消音層(図示せず)を積層することも好適である。
遊技島10の正面図である。 第一の実施の形態にかかる補給樋20の斜視図である。 補給樋20の縦断面模式図である。 分離壁30を備える第二の実施の形態にかかる補給樋20の斜視図である。 急傾斜部25を有する第三の実施の形態にかかる補給樋20の縦断面図である。 高さ調整手段48を示す斜視図である。 (a)第四の実施の形態にかかる補給樋20の縦断面図である。(b)平均傾斜角φにて遊技島10に設置された補給樋20の部分拡大図である。
符号の説明
10 遊技島
20 補給樋
21 底板
22 側面
24 底面
25 急傾斜部
27 開口部
42 導出路
45 枠体
46 載置面
48 高さ調整手段
80 パチンコ球
100 パチンコ機

Claims (4)

  1. 長手方向に勾配を有する細長形状の底面と、前記長手方向に沿って該底面の両側に対向して立設された一対の側面とを備え、遊技機または球貸機に遊技球を補給する遊技球の補給樋において、
    前記一対の側面は、遊技球を前記遊技機または球貸機に補給するための開口部をそれぞれ一つまたは二つ以上有し、かつ、前記底面は、前記対向する側面にそれぞれ向かう幅方向に一定の傾斜角を有するように形成されている部分を有するとともに平面視形状が湾曲または屈曲形状であり、
    前記底面の側面寄りの端部には、下り傾斜の傾斜角が前記底面の幅方向の平均傾斜角よりも大きい急傾斜部が形成されており、前記湾曲または屈曲形状の内側に向かう前記幅方向の下り傾斜の傾斜角と、前記湾曲または屈曲形状の外側に向かう前記幅方向の下り傾斜の傾斜角とが互いに相違することを特徴とする遊技球の補給樋。
  2. 前記湾曲または屈曲形状の内側の側面近傍における前記幅方向の下り傾斜の傾斜角が、前記湾曲または屈曲形状の外側の側面近傍における前記幅方向の下り傾斜の傾斜角よりも大きいことを特徴とする請求項記載の遊技球の補給樋。
  3. 底面の幅方向の中央部には、長手方向に伸びる分離壁が立設されている請求項1又は2記載の遊技球の補給樋。
  4. 底面が幅方向に二分割されて構成され、かつ前記分割された底面の一方が前記湾曲または屈曲形状の内側に、他方が前記湾曲または屈曲形状の外側に設けられている請求項1からのいずれかに記載の遊技球の補給樋。
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