JP5764413B2 - パチンコ玉傾斜路の均し振子体及びパチンコ玉傾斜路 - Google Patents

パチンコ玉傾斜路の均し振子体及びパチンコ玉傾斜路 Download PDF

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Description

本発明は、パチンコ玉を一列縦列で転動させるパチンコ玉傾斜路に設置されるパチンコ玉の重なりを均す均し振子体に関する。
パチンコ玉傾斜路が設置される典型例として、特許文献1に開示されたパチンコ玉補給装置がある。このパチンコ玉補給装置は、補給樋から取り入れたパチンコ玉をパチンコ遊技機に補給する装置である。なお、パチンコ玉補給装置には、パチンコ玉を一列縦列で転動させるためのパチンコ玉傾斜路を設けてあり、パチンコ玉傾斜路の途中にはパチンコ遊技機へのパチンコ玉補給個数をカウントするための玉通過センサを設けてある。パチンコ玉傾斜路のうち、玉通過センサの上流に位置する部位では、玉通過センサを通過するパチンコ玉を1個ずつにするために、パチンコ玉を一列縦列で転動するようになっている。一方、パチンコ玉傾斜路に流入するパチンコ玉は縦に重なっているので、このパチンコ玉の重なりを均すための均し部材が設けられている。均し部材は、パチンコ玉傾斜路を仕切る両側壁に固定された軸と、軸に軸支された紡錘型の本体部とからなり、本体部には錘が埋設されている。この均し部材は、第1玉均し部材と呼ばれ、第1玉均し部材の下流には第2均し部材が配されている。第2均し部材は、パチンコ玉傾斜路上方の一部を覆うように横方向に張り出した板状部材であって、第1玉均し部材を通過してもなお重なるパチンコ玉を均す役割を担っている。
他方、特許文献2には、パチンコ玉傾斜路に吊り下げられた幅方向扁平の第1玉均し部材と、第1玉均し部材の下流にシーソーのように揺動する長尺な第2玉均し部材が開示されている。第1玉均し部材は、パチンコ玉傾斜路内のパチンコ玉を均して重なりを解消することを目的とする部材であり、第2玉均し部材は、第1玉均し部材を通過してもなお重なるパチンコ玉がある場合に、その重なりを均して解消することを目的とする部材である。
さらに、特許文献3に示される玉均し部材は、下面に案内面を有する板状の基板部と、基板部の下流端下面に形成された屈曲凹部と、基板部の下流端上部に形成された錘り部と、基板部を揺動させるための結合部とを有している。結合部は軸を通すための長穴を備え、これにより基板部は上下動できるようになっている。ここで、パチンコ玉の重なりは案内面によって均されて解消されることになっているが、解消されないときのパチンコ玉は屈曲凹部に侵入し、そこで錘り部からの荷重を受けることにより解消されるようになっている。
特開2009−95613号(段落0027、0028、図4) 特開2002−346144号(段落0010〜15、図8) 特開2009−106571号(段落0012〜15、図7)
上述した特許文献1および2に係る玉均し部材は、いずれも第1および第2という2段構えでパチンコ玉を均すためのものである。パチンコ玉の均しは、理想的に言えば1段で足りる。しかし、玉均しの振れ具合とパチンコ玉通過のタイミングにより均しに失敗したり、若しくは、玉均しには成功したが後発的に玉が再び重なったりして、均し効果が発揮できない場合が想定できる。そのような場合に備え、予備的に2段もしくはそれ以上の段数を持って玉均しが行われるようになっている。しかし、それでもまだ問題が残っている。玉均しを複数段設置するにしても、そのためのスペース確保、部品コストが嵩むなどの問題があるため、いたずらに段数を増やすことができない。限られたスペースに多段の玉均しを配置すれば、玉均し間の距離が短くなり、それゆえに玉詰まりが生じてしまうことさえある。本発明が解決しようとする課題は、省スペースでありながら多段の玉均しを可能とする均し振子体を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、次の構成を備えている。なお、構成の詳細については、項を改めて説明する。また、いずれかの請求項に係る発明を説明するに当たって行う用語の定義等は、その性質上可能な範囲において説明順等に関わりなく他の請求項に係る発明にも適用するものとする。
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1記載の発明に係るパチンコ玉傾斜路に設置される均し振子体(以下、「請求項1の振子体」という)は、パチンコ玉を一列縦列で傾斜底部上を転動させるパチンコ玉傾斜路に、転動方向に沿って揺動自在に設置され、パチンコ玉と接触して縦の重なりを均すための玉均し振子体である。請求項1の振子体は、均しのためにパチンコ玉と接触する上流案内部と、当該上流案内部の下流側でパチンコ玉と接触するように当該上流案内部と一体に設けた下流案内部と、を備え、当該上流案内部は揺動時に最もパチンコ玉に近づく上流最下端部を、当該下流案内部は無負荷時に最もパチンコ玉に近づく下流最下端部を、それぞれ備えている。当該上流最下端部は、設置時において当該下流最下端部を通過可能な個数よりも1個だけ多く通過可能となる位置に配してある。
請求項1の振子体によれば、パチンコ玉傾斜路に設置されたときに、転動してくるパチンコ玉と揺動しながら接触して一列縦列のパチンコ玉の縦方向の重なりを均す。その際の均しは、まず、上流側下端の下をある個数(たとえば、2個、以下、本欄で同じ)が通過できるように振子体が設置されたとすれば、下流側下端の下を通過できる個数は、その個数よりも1個だけ少ない個数(すなわち、1個)となるように行われる。このように下流側下端におけるよりも1個(もしくはそれ以上)多く重なったパチンコ玉を上流において均すことにより、下流側下端における均し負担を軽減することができる。均し負担の軽減は、下流側下端における玉詰まりを有効に防止する。請求項1の振子体は、1個の振子体に上流案内部と下流案内部とを一体的に設けた単一機構であるから、その設置と揺動のための占有面積は狭くて足りる。その結果、パチンコ玉傾斜路の短小化が実現する。
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2記載の発明に係るパチンコ玉傾斜路に設置される均し振子体(以下、「請求項2の振子体」という)は、パチンコ玉を一列縦列で傾斜底部上を転動させるパチンコ玉傾斜路に、転動方向に沿って揺動自在に設置され、パチンコ玉と接触して縦の重なりを均すための玉均し振子体である。請求項2の振子体は、均しのためにパチンコ玉と接触する上流案内部と、当該上流案内部の下流側でパチンコ玉と接触するように当該上流案内部と一体に設けた下流案内部と、を備え、当該上流案内部は揺動時に最もパチンコ玉に近づく上流最下端部を、当該下流案内部は無負荷時に最もパチンコ玉に近づく下流最下端部を、それぞれ備えている。揺動時における当該上流最下端部の軌跡と当該傾斜底部との間の上流最短距離はパチンコ玉n(n=2以上)個分の直径寸法よりも長くパチンコ玉n+1個分の直径寸法よりも短く設定してあり、かつ、揺動時における当該下流最下端部の軌跡と当該傾斜底面との間の下流最短距離はパチンコ玉n−1個分の直径寸法よりも長くパチンコ玉n個分の直径寸法よりも短く設定してある。
請求項2の振子体によれば、パチンコ玉傾斜路に設置されたときに、転動してくるパチンコ玉と揺動しながら接触して一列縦列のパチンコ玉の縦方向の重なりを均す。その際の均しは、まず、上流側下端の下をある個数(たとえば、n=2、以下、本欄で同じ)が通過できるように振子体が設置されたとすれば、下流側下端の下を通過できる個数は、その個数よりも1個だけ少ない個数(すなわち、n−1=1個)となるように行われる。このように下流側下端における個数よりも1個(もしくはそれ以上)多く重なったパチンコ玉を上流において均すことにより、下流下端における均し負担を軽減することができる。均し負担の軽減は、下流側下端における玉詰まりを有効に防止する。請求項2の振子体は、1個の振子体に上流案内部と下流案内部とを一体的に設けた単一機構であるから、その設置と揺動のための占有面積は狭くて足りる。その結果、パチンコ玉傾斜路の短小化が実現する。
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3記載の発明に係るパチンコ玉傾斜路に設置される均し振子体(以下、「請求項3の振子体」という)は、請求項2の振子体であって、前記下流案内部の少なくともパチンコ玉と接触する部位は、前記傾斜底部の側面から見たときに前記下流最下端部を含む円弧状に形成してある。
請求項3の振子体によれば、請求項2の振子体の作用効果に加え、下流案内部の当該接触部位を下流最下端部を含む円弧状に形成してあるため、ある1個のパチンコ玉との接触は、それが球形であることから常に1か所のみ行われる。1か所接触であることから、2か所以上の接触だと起こり得るブリッジ作用が生じないので、玉詰まりを有効に防止することができる。下流案内部を任意の形状の突起により構成することを妨げないが、円弧状に形成した方が上記した玉詰まりを有効に防止するとともに、形態的な安定を図ることもできる。
(請求項4記載の発明の特徴)
請求項4記載の発明に係るパチンコ玉傾斜路(以下、「請求項4の傾斜路」という)は、パチンコ玉を一列縦列で傾斜底部上を転動させるパチンコ玉傾斜路であって、請求項2又は3記載の均し振子体を備えている。
請求項4の傾斜路によれば、請求項2又は3の振子体を備えているため、パチンコ玉の詰まりを有効に防止することができる。なお、パチンコ玉傾斜路が備える振子体は、必ずしも1個である必要はなく、複数であってもよい。また、パチンコ玉傾斜路は、直線状のものもあれば、たとえば2本の直線状のものを湾曲部で連結して折り返すように構成してあるものもある。請求項2又は3の振子体は、1個の振子体に上流案内部と下流案内部とを一体的に設けた単一機構であるから、その設置と揺動のための占有面積は狭くて足りる。その結果、請求項4の傾斜路の短小化が実現する。
本発明によれば、単一部材(単一機構)によって占有面積の小さい玉均し部材(玉均し振子体)を提供することができる。これにより、パチンコ玉傾斜路に対する短小化の求めが満たされる。
補給樋に取り付けられたパチンコ玉補給装置の斜視図である。 パチンコ玉補給装置の斜視図である。 図2に示すパチンコ玉補給装置のA−A断面図である。 パチンコ玉補給装置の背面図である。 上流振子体の斜視図と正面図である。 下流振子体の斜視図と正面図である。
各図を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という)について説明する。
(振子体の設置例)
図1に示す符号101は、傾斜を利用してパチンコ玉を転動搬送するための補給樋を示す。補給樋101は、転動方向(図1の右から左の方向)に下り傾斜する板状の傾斜底部103と、傾斜底部103の幅方向両側から規律する両側壁部105を備えている。一方の側壁部105には、所定長さの開口(側壁開口部107)を形成してある。側壁開口部107は、転動してきたパチンコ玉を傾斜底部103の上から側方へ落下させるために側壁部105の一部を切り欠いてなる部位であって、そこには落下するパチンコ玉を受け取るためのパチンコ玉補給装置(以下、「補給装置51」という)を設置してある。補給装置51は、補給樋101の下方に位置するパチンコ機100(2点鎖線で表示)へ受け取ったパチンコ玉を1個ずつ落下供給する役割を担っている。なお、符号1Aは、補給装置51に設置された振子体を示す。補給装置51は、振子体1Aの下流に、別の振子体1Bを備えている。
(補給装置の概略構造)
図2に示す補給装置51は、補給樋101(図1参照)に沿って長い起立した板状の壁(仕切壁部56)を備えている。仕切壁部56の両側には、補給樋101に面する側の往路傾斜路55と、補給樋101から見て仕切壁部56の裏側の復路傾斜路59と、を設けてある。往路傾斜路55の下流側終端には、往路傾斜路55と復路傾斜路59とを連絡する折り返し傾斜路57を設けてある。往路傾斜路55と折り返し傾斜路57と復路傾斜路59の三者により、本実施形態のパチンコ玉傾斜路53が構成される。パチンコ玉傾斜路53は、全体としてパチンコ玉を一列縦列で転動させるための通路である。
往路傾斜路55は、図2および3に矢印aで示すパチンコ玉の転動方向に下り傾斜する傾斜底部55a(図3参照)を備え、傾斜底部55aの幅方向の一方は、先に説明した仕切壁部56によって仕切られ、同方向の他方は、補給樋101の側壁開口107(図1参照)に繋がる受入開口部61となっている。傾斜底部55aの幅寸法は、パチンコ玉を一列縦列させるために、パチンコ玉1個分の直径よりも僅かに長く設定してある。傾斜底部55aには、上記した下り傾斜とともに、仕切壁部56に向かって下る僅かな幅方向の傾斜もつけてある。転動するパチンコ玉を仕切壁部56側に沿わせて直線状に縦列させるためである。傾斜底部55aから見た仕切壁部56の高さ寸法は、パチンコ玉が重なる個数分の直径寸法、たとえば、パチンコ玉数個分の直径寸法と同じ寸法に設定する。重なったパチンコ玉が往路傾斜路55(復路傾斜路59)からこぼれ落ちないようにするためである。符号55bは、受入開口部61の下流側に仕切壁部56に対向して起立する起立支持部を示す(図2参照)。
往路傾斜路55には上流振子体1Aを設けてある。上流振子体1Aは、起立支持部55bと仕切壁部56によって挟まれるように設置され、傾斜底部55aに対してパチンコ玉の転動方向に沿って揺動自在になっている。なお、図2に示す符号54は、図3に2点鎖線で示す以上の角度で大きく揺動した場合に、上流振子体1Aと当接してその振り切れを防止するためのストッパーを示す。上流振子体1Aが振り切れたままの状態になると一気にパチンコ玉が流れ込んでしまう恐れがあるので、これをなくすために上流振子体1Aの揺動範囲を制限するためのストッパーである。上流振子体1Aがストッパー54に当接するほどの大きな揺動は、たとえば、図1に示す補給樋101を清掃する際に、傾斜底部103を露出させるためにその上にあったパチンコ玉を清掃する者が手でかき分ける作業を行うが、その作業によるパチンコ玉の押し寄せが通常稼働時よりも大きな玉圧(圧力)を上流振子体1Aにかけた場合に生じる。
次は、図2および3に基づいて、折り返し傾斜路57について説明する。折り返し傾斜路57は、往路傾斜路55と復路傾斜路59とを連絡する平面視U字形の傾斜路である。折り返し傾斜路57は、仕切壁部56の開放端部56e(図2ではストッパー54の下、破線で示す)と、この開放端部56eを内側に置いて挟むように折り返す平面視U字形の傾斜底部57a(図4参照)と、傾斜底部57aの外縁から起立する平面視U字形の折り返し側壁部57bとにより構成してある。傾斜底部57aは、傾斜底部55aの下流端と繋がっている。折り返し側壁部57bの高さ寸法は、仕切壁部56と同様に玉こぼれしない寸法に設定してある。
さらに、図2および4を参照しながら、復路傾斜路59について説明する。復路傾斜路59は、傾斜底部59aと、前記した仕切壁部56と、仕切壁部56と対向して傾斜底部59aの側縁から起立する往路側壁部59bとにより構成してある。傾斜底部59aは傾斜底部57aと、往路側壁部59bは折り返し側壁部57bと、それぞれ繋がっている。なお、傾斜底部59aの終端には、転動してきたパチンコ玉を落下路63へ落下させるための落下孔59h(図4参照)を形成してある。復路傾斜路59には下流側振子体1Bを設けてある。下流側振子体1Bは、往路側壁部59bと仕切壁部56によって挟まれるように設置され、傾斜底部59aに対してパチンコ玉の転動方向に沿って揺動自在になっている。
(上流振子体の構造)
図2及び5に基づいて、上流振子体の構造を説明する。上流振子体1Aは、その大部分が一体成形された合成樹脂製であって、均しのためにパチンコ玉と接触する上流案内部3と、上流案内部3の下流側(図5(b))の右側でパチンコ玉と接触する下流案内部5と、下流案内部5と一体の軸部7と、を備えている。以下、下流案内部5、上流案内部3の順で説明する。
(下流案内部の構造)
下流案内部5は、図5(b)に示すように、正面視したときにほぼ環状のウェイト保持部5wと、ウェイト保持部5wの両脇から軸部7を頂点とする三角形の2辺を構成する吊り下げ部5bと、を有し、全体として水滴に類似した形状をしている。ウェイト保持部5wは、厚み方向(図5(b)の紙面垂直方向)に貫通した中空になっていて、その中にウェイトWaをはめ込み固定してある。なお、符号5aは、ウェイト保持部5w(下流案内部5)の上流最下端部を示す。
(上流案内部の構造)
上流案内部3は、下流案内部5の上流側、軸部7寄りに位置する一部扁平の正面視環状に形成してある。上流案内部3のパチンコ玉と接触する部位は、円弧状としてある。符号3aは、上流案内部3の一部である上流最下端部を示す。ここで、パチンコ玉との接触部位を、上流最下端部3aを含む円弧状に形成したのは、パチンコ玉の詰まりを有効に防止するためである。つまり、パチンコ玉が球形であることから上流最下端部3aとパチンコ玉との接触は常に1か所のみで行われ、2か所以上の接触だと起こり得るブリッジ作用を生じにくくすることができるからである。もっとも、ブリッジ作用が生じにくい他の形状の採用を妨げるものではない。さらに、上流振子体1A全体の重量を増加させたいときは、上流案内部3内にもウェイト(図示せず)を埋め込み固定するとよい。上流案内部3は、下流案内部5の一部を侵食するように接続してあるが、これは下流案内部5との間の接触部位の面積を広く取ることにより強度を保つためである。また、使用に耐えるだけの充分な強度を保つことができるのであれば、当然ながら上記以外の接続方法を採用することができる。
(上流案内部と下流案内部との相対関係)
前記したように、上流案内部3は上流最下端部3aを、下流案内部5は下流最下端部5aを、それぞれ備えている。上流最下端部3aと下流最下端部5aとは、振子体1Aが吊り下げ設置されたとき、揺動時に最もパチンコ玉に近づくそれぞれの部位のことをいう。下流最下端部5aはパチンコ玉と接触しない無負荷時において、上流最下端部3aは揺動時において、最もパチンコ玉に近づくことになる。この相対関係において、上流最下端部3aは、下流最下端部5aを通過可能な個数よりも1個だけ多く通過可能となる位置に配してある。
加えて、傾斜底部55aとの関係において、より具体的に述べれば、次のようになる。すなわち、揺動時における上流最下端部3aの軌跡と傾斜底部55aとの間の上流最短距離はパチンコ玉n(n=2以上)個分の直径寸法よりも長くパチンコ玉n+1個分の直径寸法よりも短く設定してある。本実施形態では、n=2とし、2個重なりのパチンコ玉の通過は許すが、3個重なりのパチンコ玉の通過は許さない距離に設定してある。n=2としたのは、本実施形態では振子体1Aとは別の振子体1B(図6)を下流に位置する復路傾斜路59に設置してあり、後述のとおり振子体1Bは1個(n−1)のパチンコ玉のみ通過を許すようにしてあるからである。
(下流振子体の構造)
図6に基づいて下流振子体の構造について説明する。下流振子体1Bは、その大部分が一体成形された合成樹脂製であって、均しのためにパチンコ玉と接触する上流案内部13と、上流案内部13の下流側(図6(b))のウェイト部
15と、上流案内部13と一体の軸部17と、を備えている。上流案内部13は、前掲した下流案内部5と同様に正面視したときにほぼ環状のウェイト保持部13wと、ウェイト保持部13wの両脇から軸部17を頂点とする三角形の2辺を構成する吊り下げ部13bと、を有し、全体として水滴に類似した形状をしている。ウェイト保持部13wには、ウェイトWb1を埋め込み固定してある。上流案内部13は、前掲した下流最下端部5aに対応する上流最下端部13aを備えている。
ウェイト部15には、ウェイトWb2を埋め込み固定してある。ウェイトWb2を併せて設けたのは、下流振子体1Bの全重量を、上流振子体1Aのそれよりも重くするためである。ウェイトWb1を大きく(重く)することによりウェイトWb2を省略することもできるが、重量調整を可能とするためにウェイトを分散したものである。
上流案内部13と下流案内部5との相対関係は、上流振子体1Aの上流案内部3と下流案内部5との相対関係と基本的に同じであるが、傾斜底部59aとの関係において次に示す異なりがある。すなわち、上流振子体1Aでは2個重なりしたパチンコ玉の通過を許したが、下流側振子体1Bでは、1個(n−1)だけの通過を許し2(=n)個重なりのパチンコ玉は通過させないように設置してある。
(本実施形態の作用効果)
図1、3および4を参照しながら、本実施形態の作用効果について説明する。補給樋101の傾斜底部103上を転動してきたパチンコ玉は、側壁開口107および補給装置51の受入開口部61に受け入れられる。受け入れられたパチンコ玉は、一列縦列となって往路傾斜路55の傾斜底部55a上を転動する。このとき、受け入れられたパチンコ玉の多少にもよるが、パチンコ玉は2個ないし3個程度が高さ方向に重なった状態にある(図3参照)。これらのパチンコ玉は、上流振子体1Aに当接し重なりが均される。まず、傾斜底部55aから見た3段目以上のパチンコ玉は、上流案内部3(上流最下端部3a)に当接し、これを転動方向(図3の反時計回り方向)に揺動させようとするが、上流振子体1Aの自重による揺動復帰によりはね返されて重なりが均される。したがって、この段階で通過するパチンコ玉は2段重なりもしくは重なりなしの状態にある。なお、この均しは、パチンコ玉の転動スピードを制限する意味もある(下流の均しでも同じ)。スピード制限を加える理由は、スピードが早すぎると上流振子体1Aの玉均し機能が十分に発揮できなかったり、一旦は均したが後続するパチンコ玉が先行するパチンコ玉の下に入り込むなどによる新たな玉の重なりが生じたりするおそれがあるので、それらを未然に防止するためである。
上流最下端部3aの下を通過した2段重なり状態のパチンコ玉の上段のパチンコ玉は、次に、ウェイト部15に当接して重なりなしの状態に均される。ここで、もし上流案内部3が存在しないとしたら、3段重なり状態のパチンコ玉が下流案内部5に当接し、それにより上流振子体1Aに過ぎた揺動を強いることになる。そのようなことが起これば、均し機能が殺がれ重なったままのパチンコ玉の転動流下を許すことになる。上流案内部3が存在することにより、重なりパチンコ玉の流下が有効に防止される。上流案内部3の存在がいかに効果的であるか理解されよう。
このようにして、上流振子体1Aの下を通過し1段に均されたパチンコ玉は、そのままの状態で折り返し傾斜路57を抜け復路傾斜路59に入り、そこで、下流振子体1Bに出会うことになる(図4参照)。これが、原則ではあるが、上流振子体1Aに当接する際のパチンコ玉の重なり具合や、そのときの転動スピードなどにより原則通り均されない場合も少なくない。
そこで、仮に2段重なりで復路傾斜路59の傾斜底部59a上を転動してきたパチンコ玉があったとして、そのうち、上にあるパチンコ玉は下流振子体1Bの上流案内部13に当接し、これを揺動させようとするが、下流振子体1Bの揺動復帰力により上側のパチンコ玉がはね返される。その結果、最下段の1個だけが上流案内部13(上流最下端部13a)の下を一列縦列で通過し落下孔59hから落下し落下路63を経てパチンコ機100(図1参照)に至る。パチンコ玉の重なりがなければ、すなわち、1段状態で転動流下してきたパチンコ玉は、下流振子体1Bと当接することなく、そのまま流下する。
以上のとおり、本実施形態によれば、上流振子体1Aは、それ単独で段階的な玉均しをするので、省スペースの中できわめて有効な玉均しを実現する。
1A,1B 振子体
3 上流案内部
3a 上流最下端部
5 下流案内部
5a 下流最下端部
5b 吊り下げ部
5w ウェイト保持部
7 軸部
13 上流案内部
13a 上流最下端部
13w ウェイト保持部
15 ウェイト部
17 軸部
51 パチンコ玉補給装置(補給装置)
53 パチンコ玉傾斜路
54 ストッパー
55 往路傾斜路(パチンコ玉傾斜路)
55a 傾斜底部
55b 起立支持部
56 仕切壁部
56e 開放端部
57 折り返し傾斜路
57a 傾斜底部
57b 折り返し側壁部
59 復路傾斜路(パチンコ玉傾斜路)
59a 傾斜底部
59b 往路側壁部
59h 落下孔
61 受入開口部
63 落下路
100 パチンコ機
101 補給樋
103 傾斜底部
105 側壁部
107 側壁開口部

Claims (4)

  1. パチンコ玉を一列縦列で傾斜底部上を転動させるパチンコ玉傾斜路に、転動方向に沿って揺動自在に設置され、パチンコ玉と接触して縦の重なりを均すための玉均し振子体であって、
    当該玉均し振子体は、均しのためにパチンコ玉と接触する上流案内部と、当該上流案内部の下流側でパチンコ玉と接触するように当該上流案内部と一体に設けた下流案内部と、を備え、
    当該上流案内部は揺動時に最もパチンコ玉に近づく上流最下端部を、当該下流案内部は無負荷時に最もパチンコ玉に近づく下流最下端部を、それぞれ備え、
    当該上流最下端部は、設置時において当該下流最下端部を通過可能な個数よりも1個だけ多く通過可能となる位置に配してある
    ことを特徴とするパチンコ玉傾斜路に設置される均し振子体。
  2. パチンコ玉を一列縦列で傾斜底部上を転動させるパチンコ玉傾斜路に、転動方向に沿って揺動自在に設置され、パチンコ玉と接触して縦の重なりを均すための玉均し振子体であって、
    当該玉均し振子体は、均しのためにパチンコ玉と接触する上流案内部と、当該上流案内部の下流側でパチンコ玉と接触するように当該上流案内部と一体に設けた下流案内部と、を備え、
    当該上流案内部は揺動時に最もパチンコ玉に近づく上流最下端部を、当該下流案内部は無負荷時に最もパチンコ玉に近づく下流最下端部を、それぞれ備え、
    揺動時における当該上流最下端部の軌跡と当該傾斜底部との間の上流最短距離はパチンコ玉n(n=2以上)個分の直径寸法よりも長くパチンコ玉n+1個分の直径寸法よりも短く設定してあり、かつ、
    揺動時における当該下流最下端部の軌跡と当該傾斜底面との間の下流最短距離はパチンコ玉n−1個分の直径寸法よりも長くパチンコ玉n個分の直径寸法よりも短く設定してある
    ことを特徴とするパチンコ玉傾斜路に設置される均し振子体。
  3. 前記下流案内部の少なくともパチンコ玉と接触する部位は、前記傾斜底部の側面から見たときに前記下流最下端部を含む円弧状に形成してある
    ことを特徴とする請求項2記載の均し振子体。
  4. パチンコ玉を一列縦列で傾斜底部上を転動させるパチンコ玉傾斜路であって、
    請求項2又は3記載の均し振子体を備える
    ことを特徴とするパチンコ玉傾斜路。
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