JPS5826713Y2 - パチンコ玉補給用通路樋の支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パチンコ玉をその供給源から各パチンコ台へ
補給するための通路樋を支持する支持装置に係り、特に
通路樋の巾方向の傾斜を微調整して最適な状態に設定し
得るようにしたパチンコ玉補給用通路樋の支持装置に関
する。

店舗に列設される多数のパチンコ台へのパチンコ玉の補
給は、一般にパチンコ玉の供給源からチャンネル状の通
路樋により給送し、その樋から各パチンコ台へ分流する
分流樋を通じて各パチンコ台にそれぞれパチンコ玉を補
給するようになされている。

しかして従来の通路樋の取付けは、建屋の天井にＵ字形
の吊枠を吊り下げ、この吊枠に長尺の通路樋を載置して
支持させる構成であったため、吊枠の取付高さ如何によ
り通路樋の傾斜角度が決ってしまうとともに巾方向への
傾きが生じ易く、そのためパチンコ玉を補給する際のパ
チンコ玉群の流動に最適な状態に設置することがきわめ
て困難であり、特に巾方向の傾きがあるとパチンコ玉が
片流れとなって円滑な流動がなされなくなるばかりでな
く、通路樋から各パチンコ台へ分流する分流樋へのパチ
ンコ玉の流入が円滑にならず、適量流れ込まなかったり
、あるいは流れ込み過ぎてその入口で詰りを起すなどの
問題が生じる。

また通路樋の取付後において前記傾斜を修正することは
、その設置個所が特に狭隘な場所柄著しく困難であった
。

本考案はこれに鑑み、パチンコ玉補給用通路樋の傾きを
容易に修正することができ、併せて該通路樋の設置作業
の簡易化を図ることのできるパチンコ玉補給用通路樋の
支持装置を提供することを目的としてなされたもので゛
ある。

上記目的を達成するため、本考案は、建屋等の固定部に
所定の間隔をおいて垂下懸吊される支持杆と、この支持
杆に水平方向に支持される支持腕と、この支持腕に基端
が枢支されパチンコ玉補給用通路樋を載置固定自在とし
た支持板とを有し、前記支持腕と支持板とに互いに向き
合う辺部を形成し、これら辺部間に、前記支持板の側壁
部に軸支して回動操作自在とした偏心歯車を介在させて
該辺部に形威した噛合部に噛み合わせ、この偏心歯車を
回動することにより支持板の傾斜角度を調整してパチン
コ玉補給用通路樋の巾方向の傾きを修正し得るようにし
たことを特徴とするものである。

以下、本考案の実施例を図面について説明する。

本考案に係る支持装置は、第１図に一部を示すように、
パチンコ台１，１・・・・・・列の背合せ部間上方部に
、パチンコ玉供給源に通ずる中継タンク２から各パチン
コ台１，１・・・・・・に分流樋３ ａ 、３ ａ・・
・・・・を通じパチンコ玉を給送すべく設けられるパチ
ンコ玉補給用通路３を懸吊支持するもので、第３図にそ
の１つを示しているように、支持杆４と、この支持杆４
に片持ち支持される支持腕５と、この支持腕５に取付け
られる支持板６とがらなり、前記支持杆４の上端には建
屋の天井等の固定部材に固着するための取付座７が直角
に屈曲形成され、この取付座７には止めねじ類を挿通す
るための取付孔８が突設されている。

また前記支持杆４は、第３図からもわがるように断面コ
字状を有し、前記支持腕５の断面コ字形に屈曲された基
部５ａが落し込みにより内側に嵌入され、上下方向に摺
動自在に片持ち支持されるようになっている。

前記支持腕５を支持杆４の任意の位置において固定する
ための固定手段としては、例えば第２図に示しているよ
うに、支持杆４の側部開口側−側縁にラック歯９を形成
し、支持腕５の基部５ａに歯車１０を軸支してこの歯車
１０を前記ラック歯９に噛合させ、この歯車１０を軸承
する軸１１に螺挿したナツト部材１２を締付けることに
より歯車１０を固定するようにして、支持腕５を支持杆
４の任意位置で固定することができるようになっている
。

なおこの固定手段は、第６図示のように支持腕５の基部
に操作レバー１３の上端を枢着し、この操作レバー１３
の上端を枢軸１４を中心に円形に形成し、その−側に爪
歯１５を突設してこの爪歯１５を前記ラック歯９に噛合
自在に形成し、第６図Ｃ示の状態から第６図Ａ示のよう
に倒すことにより爪車１５がラック歯９に噛合してその
位置で支持腕５を固定させるようにしてもよい。

このほか上記固定手段として種々の態様が考えられるが
、実施に際し適宜手段を採用されてよい。

本考案においては、第４図および第５図に分解して示す
ように、前記支持腕５の側壁基部に断面り形を有する支
持板６の側壁基端がピン１６により枢支されており、こ
の支持腕５の上縁と支持板６の上縁には互いに向き合う
辺部１７，１８が形威され、これら辺部１７，１８間に
は、前記支持板６の側壁部６′に軸１９により枢支され
た偏心歯車２０が介在されている。

その軸支手段は、図示実施例では間座２１を介在し偏心
歯車２０の偏心孔２２に挿通する軸としての止ねじ１９
を前記支持板６の側壁部６′のねじ孔２３に螺挿するこ
とにより、該偏心歯車２０の回動、締付けが自在となっ
ている。

前記偏心歯車２０が当接する辺部１７には前記偏心歯車
２０の歯部２０ ａが係合する噛合部としての孔２４．
２４・・・・・・を列設し、この孔に歯部２０ ａを係
合することにより、滑らないようになっている。

なおこの戻り防止手段は、孔２４．２４・・・・・・に
よるほがラック状の歯型を形威し、この歯型に噛合わせ
るようにしてもよい。

通路樋３の取付手段は、−例として第２図に示している
ように、弾性材からなるコ字状の止杆２５を設け、支持
板６の辺部１８には前記止杆２５の脚部２５ ａ 、２
５ ａを挿着自在とした止杆挿着孔２６゜２６・・・・
・・を多数列設し、前記止杆２５を通路樋３に跨らせて
その脚部２５ ａ 、２５ ａを前記挿着孔２６，２６
に挿着することにより通路樋３を支持板６上に固定し得
るようになっている。

この場合、通路樋３の側壁上縁に止杆２５の横杆部２５
ｂが係合する凹部を設けておけば、通路樋３が長手方
向にずれ動くことを同時に防止することができる。

なおこの通路樋の固定手段は本実施例に限られることな
く、他の適宜な手段を採用し得ることはもちろんである
。

本考案は上記構成であるから、支持杆４を所要の間隔を
おいて建屋に垂下懸吊し、各支持杆４の支持腕５を所要
の高さ位置に設定する。

その設定には軸１１のナツト１２を緩め、支持＠５を上
下にスライドさせて適当位置で再びナツト１２を締着す
れば、歯車１０は固定され、この歯車１０の歯とラック
歯９との保合でその位置に固定される。

ついで各支持＠５の支持板６の辺部１８上に通路樋３を
掛は渡し、止杆２５を通路樋３を跨らせてその脚部２５
ａ 、２５ ａを支持板６の辺部１８の止杆挿着孔２
６．２６に挿着することにより固定される。

この固定時に、通路樋３がその巾方向に傾斜していると
、これを流れるパチンコ玉が片流れとなり、円滑な流動
を阻害することになる。

このような場合には、止ねじ１９を緩め、偏心歯車２０
の通路樋３の傾斜方向にしたがって回動させれば、偏心
歯車２０が回動してその止ねじ１９の高さ方向の位置が
支持腕５に対し変化し、したがって支持板６の辺部１８
の上面の傾斜が変化して通路樋３の巾方向の水平度を微
調整することができる。

巾方向の水平が定まったのち、止ねじ１９を締付ければ
、偏心歯車２０はその位置で固定され、以後は偏心歯車
２０の歯２０ ａと孔２４．２４・・・・・・との係合
により戻ることなく固定状態が保たれる。

上記調整後、通路樋３の長手方向の傾斜についても調整
する必要のあるときは、ナツト２０を緩めれば歯車１０
は自由に回転するので、支持腕５を上下に動かすことに
より最適高さ位置を選択することができ、その位置で再
びナラ） ２０を締付ければ全体の傾斜具合いを無段階
的に調整することができる。

この調整は、第６図に示す実施例の場合においても、操
作レバー１３を第６図Ｃ示のようにその爪杆１５をラッ
ク歯９から一旦外し、支持腕５を上下にスライドさせて
再び第６図Ａ示のように爪歯１５をラック歯９に係合さ
せることにより微小段階的に調整することができる。

このように本考案は、パチンコ玉の供給通路樋を支持す
る支持腕に支持板の一部を枢支し、この支持腕と支持板
とに互いに向き合う辺部を形成し、これら辺部間に、前
記支持板の側壁部に軸支した偏心歯車を介在させ、この
偏心歯車の歯部を辺部に形成した噛合部に係合し、この
偏心歯車を回動することにより支持板の傾斜角度を調整
するようにしたので、該支持板上に載置固定される通路
樋の巾方向の傾きを微調整して完全な水平状態とするこ
とができ、またその微調整を止ねじを緩めたのちこれを
回動させるのみで無段階にしかも微小量の調整ができる
のでその作業はきわめて簡単であり、狭隘な場所である
パチンコ台間にあっても正確な水平状態を得ることがで
きる。

特に支持板の調整を行なう偏心歯車は、その歯部が辺部
の噛合部に係合しているので、調整後乱りに動いてしま
うことがなく、確実な調整ができる。

したがって通路樋を流れるパチンコ玉が片流れとなって
流動を阻害したり、あるいは分流樋への流入が不安定に
なったり、さらには流入し過ぎて詰りを起すような原因
をすべて解消することができ、円滑な供給を可能ならし
めるなどの種々の効果が得られる。

なお本実施例では、偏心歯車２０を支持板６の側壁６′
に軸承し、これを支持腕５に形成した辺部１７に当接す
るようにした場合について示したが、この偏心歯車２０
を支持腕５に軸承し、その外周面を支持板６の辺部１８
の下面に当接させるようにしても実施可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を適用するパチンコ台列の一部を切
欠して示す正面図、第２図は本考案装置の一実施例を示
す側面図、第３図は同斜視図、第４図は同要部の斜視図
、第５図は同分解斜視図、第６図Ａ、Ｂ、Ｃは支持腕の
固定手段の他の例の動作状態を示す説明図である。 １・・・・・・パチンコ台、３・・・・・・通路樋、４
・・・・・・支持杆、５・・・・・・支持腕、６・・・
・・・支持板、９・・・・・・ラック歯、１０・・・・
・・歯車、１３・・・・・・操作レバー、１５・・・・
・・爪歯、１７．１８・・・・・・辺部、１９・・・・
・・軸としての止ねし、２０・・・・・・偏心歯車、２
４・・・・・・孔、２５・・・・・・止杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建屋等の固定部に所定の間隔をおいて垂下懸吊される支
   持杆と、この支持杆に水平方向に片持ち支持される支持
   腕と、この支持腕に基端が枢支されパチンコ玉補給用通
   路樋を載置固定自在とした支持板とを有し、前記支持腕
   と支持板との少くとも一方に辺部を形成するとと゛もに
   偏心歯車を偏心回動自在に軸承し、その外周の歯部を前
   記辺部に形成した孔等の配列により噛合部に係合せしめ
   てなり、前記偏心歯車を回動することにより支持板の傾
   斜角度を調整するようにしたことを特徴とするパチンコ
   玉補給用通路樋の支持装置。