JP4782659B2 - 遊技球の排出樋 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機を設置する遊技機設置島に設けられ、遊技機から排出された遊技球を回収する排出樋に関する。
パチンコ機に代表される遊技機は、直方体状の遊技機設置島(以下、「遊技島」と略記することがある。)の長手方向に沿って複数台が横並びに配置されることが従来もっとも一般的である。また遊技島には、遊技機同士の間にこれと隣接して球貸機が配置されることが通常である。球貸機から貸し出された遊技球は機械的に、または遊技者の手作業によって遊技機に送られて遊技に供される。横並びに設けられる遊技機の台数は、少ない場合で2〜3台、多い場合は10台程度とされることが通常である。
遊技島の内部には、長手方向に沿って上下二本の樋が所定の勾配をもって設けられることが一般的である。上方に設けられる補給樋は、遊技機や球貸機に対応する位置に開口部が形成された側面をもち、シュートと呼ばれる流路構成部材を通じて開口部から遊技機や球貸機にむけて遊技球を補給するための樋である。一方、遊技島の内部下方には、遊技に用いられた使用済みの遊技球を回収する排出樋が設けられる。排出樋は一般に上方開口した樋形状をなし、遊技機の背面側に設けられた排出管より落とされた遊技球を受け止めると、遊技島の内部を通じて下部タンクへと遊技球を送って回収する機能をもつ。なお、回収された遊技球は、必要に応じて清掃または研磨された上で、揚送装置によって遊技島上方に配された球タンクに揚送され、再び補給樋を通じて各遊技機や球貸機に補給されることとなる。
遊技機から排出された遊技球を回収する排出樋の従来例を図10に示す。同図(a)は、下記特許文献1にかかる排出樋200を長手方向に垂直に切った横断面形状であり、また同図(b)は、下記特許文献2にかかる排出樋210の同じく横断面形状である。
同図(a)に示す従来の排出樋200は、硬質材料からなり遊技球95を転動させる樋部202と、軟質材料からなり排出管91から落下した遊技球95の衝撃を緩和しつつこれを受け止める球受け部203とから構成され、上方開口した断面コ字状の遊技島10の内部に嵌め込まれるように設けられる。球受け部203の上面は樋部202の幅方向の内側に向かって傾斜し、排出管91から排出された遊技球95を樋部202に速やかに案内することができる。排出管91は、遊技機(同図では図示せず)の背面側に設けられたアウトタンク92から遊技球95を排出する経路であり、球受け部203に向かう遊技球95の落下速度を減速すべく経路が蛇腹状や螺旋状に形成されている。また球受け部203は、樋部202と一体に成形された接合突起204によって支持されている。
同図(b)に示す従来の排出樋210は、排出管91から排出された遊技球95を受ける球受け部213が、下り傾斜した傾斜面214を上面に備え、かつ傾斜面214の下端縁と転動面212とが連続的に接合されていることを特徴としている。これにより、排出樋210に排出された遊技球95は速やかにその幅方向の内側に案内されて幅方向に揺動しつつ、転動面212の長手方向(紙面前後方向)の勾配にしたがって排出樋210の内部を長手方向に移送される。
一方、近年は大規模な遊技場の登場に伴い、遊技球の同時供給が可能な遊技島ひとつあたりの遊技機の設置台数を増やすことで遊技球の供給効率を向上し、また独創的なレイアウトを遊技場ごとに実現するため、並設される遊技機の数を増大するとともに遊技機を湾曲形や屈曲形などに横並び配置することのできる遊技島が望まれている(湾曲形の遊技島については下記特許文献3を参照)。
特公昭61−40433号公報 特開2006−61388号公報 特開平10−71262号公報
しかし排出樋には、遊技機の背面側に設けられた排出管91(図10を参照)から落下する遊技球を下方で受け止めて、これを遊技島の下流に転動させて回収するという機能上の制約から、その転動面212や球受け部203,213(同上)の最大高さを、着座した遊技者の高々腰位置あたりまでに抑える必要がある。なぜならば一般に遊技者は椅子に腰掛けた状態で遊技機に正対して、または遊技機を若干見上げた状態で遊技を行うところ、遊技機の背面側に設けられる排出管91は、遊技盤面に沿って遊技機内を転動流下した遊技球を排出するため遊技機の比較的下方位置に設ける必要があることから、上記の通り排出管91の下端位置は着座した遊技者の腰位置と同等以下、すなわち遊技場の床面から数十cm程度(20cm〜60cm程度)の高さとなる。
したがって、上記従来の排出樋のように遊技球に作用する重力加速度のみを駆動力として、遊技球を転動させて回収する方式であれば、モーターなどの特別な動力が不要であることからコストメリット、耐久性、メンテナンス性などに優れるという利点があるものの、排出樋の最下流端に設けられる下部タンクを仮に遊技場の床面上に直接載置して極力低い位置に設置したとしても、排出樋の最上流端から最下流端までの高低差を上記数十cm程度に収めなければならないという制約条件が課せられる。一方、上記特許文献にかかる従来の排出樋は、流下する遊技球が滞留することなく下部タンクまで速やかに到達できるよう、転動面には5〜6%程度の下り勾配を付することが一般的であったことから、隣り合う遊技機の中心間距離を標準的な100cmとした場合、並設可能な遊技機の数は高々12台(=60/100/0.05)に留まることとなり、これ以上の数の遊技機を遊技島に沿って横並びに配置することができなくなってしまう。
また特に、複数台の遊技機のうち隣り合う一部または全部が互いに屈曲して設置される湾曲または屈曲形状の遊技島(以下、「R島」という。)の場合については、排出樋もR島の全体形状に合わせて湾曲または屈曲形状とする必要があることから、遊技機が横並び一直線状に配置される直線島とは異なり、自重により転動流下するとともに湾曲または屈曲部で遠心力が作用する遊技球の流れを阻害せぬよう、転動面には更に十分な転動性を与える必要のあることが予想される。
本発明は、従来の排出樋に伴う上記課題を解決したものであり、すなわち多数の遊技機を横並びに設置可能であって、特にR島の内部に設置した場合も各遊技機から排出される遊技球の転動性を損なうことなくこれを下部タンクに向けて好適に回収することのできる排出樋を提供することを目的とする。この発明のその他の目的については、以下の説明から明らかとなろう。
本発明にかかる排出樋は、
(1)一台または複数台を単位とする遊技機が前記単位ごとに互いに屈曲して横並びに設置される遊技島に設けられ、前記遊技機に沿って長手方向に屈曲した上方開口型の樋形状をなし、各遊技機から排出された遊技球を回収するための排出樋であって、
長手方向に所定の勾配を有し、遊技球を転動させる排出転動面と、
前記長手方向に沿って排出転動面の両側に対向して立設された側壁と、
遊技機から排出された遊技球を受けるとともに該遊技球を排出転動面の幅方向内側に向かって案内する下り傾斜面状に形成された案内部と、を備え、かつ、
屈曲した前記側壁の内面のうち少なくとも外側のコーナー部には、転動する遊技球と該側壁との衝突を防止する湾曲形状の平滑板が設けられていることを特徴とする排出樋;
(2)前記排出転動面と側壁と案内部とをそれぞれ備える複数本の排出樋部材を、前記長手方向に互いに屈曲させて連結してなる上記(1)に記載の排出樋;
(3)排出樋部材は、基板および前記側壁が形成された樋形状の木製のフレームと、前記基板の上に全面接着された樹脂シートとからなる上記(2)に記載の排出樋;
(4)前記フレームの備える側壁は、上面が斜めに形成されて前記案内部を構成している上記(3)に記載の排出樋;
(5)前記基板と樹脂シートとの間には、繊維交絡体または多孔質材料からなるメッシュ層が介装されている上記(3)または(4)に記載の排出樋;
(6)平滑板は長手方向に複数枚に分割され、かつ隣り合う平滑板の端部同士が、上流側に位置する平滑板の端部を上にして互いに重ね合わされて構成されていることを特徴とする上記(1)から(5)のいずれかに記載の排出樋;
(7)平滑板の前記端部同士は、屈曲した側壁の内面のうち前記コーナー部を除く直線部において互いに重ね合わされていることを特徴とする上記(6)に記載の排出樋;
(8)排出転動面の前記勾配が3%以下である上記(1)から(7)のいずれかに記載の排出樋;
(9)排出転動面は、回収された遊技球を遊技島の上方に移送する揚送装置と接続される最下流位置における幅が、その他の位置における幅よりも大きいことを特徴とする上記(1)から(8)のいずれかに記載の排出樋;
を要旨とする。
また本発明においては、さらに具体的な態様として、
(10)前記基板と樹脂シートとは水性接着剤により接着されている上記(3)または(4)に記載の排出樋;
によっても上記本発明の目的を達成することができる。
本発明にかかる排出樋によれば、遊技島がR島であるか直線島であるかを問わず、遊技機から排出される遊技球の転動性を良好にすることにより、遊技球を転動させて回収するための排出転動面の下り勾配を緩いものとすることができる。これにより、長手方向に多数の遊技機が並設される大型の遊技島に対して本発明の排出樋を用いた場合も、排出樋の最上流端の高さを着座した遊技者の腰位置程度の高さに抑えることが可能になる。
また特に本発明の排出樋を、L字状の屈曲形状や、円弧状またはS字状などの湾曲形状の長手方向をもつ多様な形状のR島に設けた場合も、多数の遊技機から排出された多量の遊技球を球詰まりすることなく好適に回収することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明にかかる排出樋13がその内部下方に設けられた遊技島10の正面図である。遊技島10と排出樋13の長手方向を同図に矢印にて示す。
なお、遊技島10に設置される遊技機は、遊技媒体を用いて遊技者が遊技を行う機器であって、特に遊技媒体として球体(遊技球)を用いるものを対象とする。具体的にはパチンコ機や、パチンコ球を用いたスロットマシン(所謂、パロット)、アレンジボールなどが例示される。以下、遊技機としてパチンコ機を、遊技媒体としてパチンコ球を例にとり本発明を説明する。
<遊技島の基本構成について>
排出樋13を備える遊技島10の基本構成についてまず以下に略示する。
パチンコ機100で遊技に供されたパチンコ球は、パチンコ機100の背面側にそれぞれ設けられたアウトタンク92で計数され、その背面や底面などから排出管91を介して遊技島10の内部に排出される。遊技島10は、下面に相当するベース板117および該ベース板117から立設された腰板118により箱型キャビネット状をなし、パチンコ機100等やパチンコ球貯留箱(通称、ドル箱)を載置する膳板116が、遊技者にむけて腰板118より突出して設けられている。箱型キャビネット状の遊技島10には、上方開口した排出樋13がベース板117上に載置されている。排出樋13の底面にあたる排出転動面14は長手方向に下り勾配ξが設けられ、排出管91から排出されたパチンコ球を受け入れると、これを自重転動により遊技島10の略中央に設けられた下部タンク114に移送する。
下部タンク114に貯留されたパチンコ球は、必要に応じて研磨または清掃され、揚送装置115によって上部の球タンク110に搬送されると、今度は補給樋20を通じてパチンコ機100や球貸機(以下、「パチンコ機等」または「パチンコ機100等」という場合がある。)に分配供給される。
補給樋20は、パチンコ球が転動流下する供給転動面24と、パチンコ球の転落を防止する側面22とからなる。補給樋20は、球タンク110から供出されたパチンコ球が転動流下できるよう、その供給転動面24には図示のように長手方向に所定の勾配θが付されている。
なお、排出転動面14や供給転動面24の勾配とは、排出転動面14または供給転動面24の長手方向の中心線と水平面との為す角であって、排出転動面14または供給転動面24の法線方向と鉛直方向との為す角をいうものである。
排出転動面14の勾配ξや供給転動面24の勾配θは、それぞれの長手方向について一様であっても、場所によって相違したものであってもよい。たとえばそれぞれ上流側の勾配(ξ,θ)を中間部や下流側より大きくすることによって、排出樋13または補給樋20への受け入れ直後にパチンコ球に十分な加速を与えることができ、逆に下流側の勾配を中間部や上流側より大きくすれば、各樋の下流側でパチンコ球の数密度が上昇して転動性が不十分となることが無い。
補給樋20の側面22には、その長手方向に沿って、パチンコ機100等に対応して間欠的に開口部27(図2を参照)が形成され、これに対応してシュート111が取り付けられている。補給樋20からシュート111に排出されたパチンコ球は、導出路112を介してパチンコ機100等に供給され、遊技に供されることとなる。
なお、供給転動面24を清掃したり、パチンコ球が樋内に詰まった場合にこれを解消したりするアクセス性の必要から、補給樋20は上方を開口させ、側面22を供給転動面24の幅方向の両側に立設した断面コ字状とすることが一般的であるが、例えば遊技場の壁面を側面の片側として利用し、当該壁面側の側面22を省略することもできる。
なお、補給樋20の供給転動面24に埃やゴミが付着するのを防ぐため、別体で形成した蓋を任意で設けてもよく、また補給樋20の汚染や、転動するパチンコ球への外部からのアクセスを防止するため、幕板(図示せず)によりこれを外側から被覆することが一般的である。
図2(a)は、本発明の実施の形態にかかる排出樋13を備える遊技島10を模式的に示す上方斜視図であり、破線Xで囲まれる領域の部分拡大図を図2(b)に示す。図2(a)には、パチンコ機100(背面側に斜線を付す)のほか、排出樋13の長手方向および幅方向を両側矢印で示している。なお同図において、球タンク110および下部タンク114(いずれも図1を参照)は、それぞれ補給樋20および排出樋13の紙面手前側に設けられる。また揚送装置115、膳板116、ベース板117および腰板118(同じく図1を参照)はそれぞれ図2においては図示を省略している。
<R島について>
本実施の形態にかかる遊技島10は、パチンコ機100等が互いに屈曲して並設されるR島であり、排出樋13および補給樋20は遊技島10の長手方向の屈曲形状にあわせてそれぞれ排出転動面14および供給転動面24が湾曲または屈曲形状をなしている。これにより排出樋13は、互いに背中合わせかつ円弧上に配設された複数台のパチンコ機100よりそれぞれアウトタンク92および排出管91を介して排出されたパチンコ球を受け入れ、これを下流側(図2(a)では紙面手前側)に転動させて回収することができる。
また補給樋20についても、これに沿って両側に設けられる上記複数台のパチンコ機100等に対してパチンコ球を分配供給することができる。
したがって本実施の形態にかかる遊技島10を用いれば、従来の直線島とは異なり、湾曲形状や屈曲形状を含む自由で独創的なレイアウトにてパチンコ機100等を配置した場合でも、遊技に供されたパチンコ球を排出樋13により回収し、再び補給樋20で供給するという循環式の供給システムを提供することができ、かつ排出管91から下部タンク114への回収および球タンク110からパチンコ機100等への供給に要する駆動力が重力加速度のみであることからシステムが簡略であり、故障率が極めて低い。
遊技島10がR島の場合、排出樋13や補給樋20の湾曲部や屈曲部では、転動するパチンコ球に遠心力が作用するため、その外側にパチンコ球が密集して転動性が低下することが問題となる。すなわち排出樋13にあっては、排出転動面14上を転動するパチンコ球は、長手方向の下り勾配ξにしたがって下流側に転動するとともに、湾曲または屈曲形状の内側方向(以下、「内R側」という)から外側方向(以下、「外R側」という。)に向かう遠心力の作用により、排出転動面14の外側に密集してパチンコ球が転動することになる。このため排出転動面14の当該外側ではパチンコ球の数密度が向上して転動性が阻害され、排出樋13全体としての単位時間あたりのパチンコ球の流通能力が低下するため、多数のパチンコ機100からパチンコ球を排出した場合に下部タンク114手前で球詰まりが生じる虞がある。
同様に補給樋20についても、供給転動面24が湾曲または屈曲形状である場合、遠心力の作用により供給されるべきパチンコ球が外R側に密集するため、内R側のシュート111近傍のパチンコ球が疎になってパチンコ機100等への供給が不足し、逆に外R側についても補給樋20の側面22にパチンコ球が密集して押し付けられることでブリッジと呼ばれるパチンコ球の澱み領域が形成されてやはりパチンコ機100等への供給不足が生じる虞がある。
本発明においては、排出樋13が湾曲または屈曲形状である場合もパチンコ球の転動性を阻害せぬよう、以下の各技術事項を採り入れることで長手方向の勾配ξを低減し、もって並設されるパチンコ機100の台数を多くした場合でも、排出転動面14の最上流位置における高さを遊技者の腰位置程度に抑えることができる。また以下の技術事項の一部については後述のように直線島用の排出樋13に対しても用いることができ、したがって直線島の排出転動面14の勾配ξを低減し、並設可能なパチンコ機100の台数の増大を実現するものである。
<本発明の特徴的な構成について>
図2各図に示す本実施の形態にかかる排出樋13は、対向する一対の側壁61と、下り勾配ξをなす排出転動面14を上面にもつ基板65とからなるフレーム15が、平面視形状が多角形状となるよう屈曲形成されている。またフレーム15は後述のように長手方向に分割形成され、互いに長手方向に屈曲して接合されている。
本実施の形態にかかる排出樋13は、パチンコ機100から排出されたパチンコ球をフレーム15の幅方向の内側に導入するため、側壁61の上面がフレーム15の幅方向内側に向って下り傾斜面状に形成されて、案内部62を構成している。これにより、アウトタンク92から排出されて排出管91を緩やかに通過したパチンコ球は案内部62と衝突すると、斜面から垂直抗力を受けて排出転動面14の略中央に落下してフレーム15に受け入れられる。なお、側壁61の幅方向の外側には腰板118(図1を参照)が密接して立設されており、パチンコ球がフレーム15を外れることはない。なお、側壁61の上面を斜め加工して案内部62を得ることにより、これを別体として設ける必要がなく、また上記特許文献1のように樋部202を複雑な形状にして球受け部203を形成する必要もない。
<平滑板について>
また本発明にかかる排出樋13は、屈曲形状の側壁61の内面のうち、少なくとも外R側のコーナー部66に湾曲形状の平滑板63が設けられている。平滑板63は、排出転動面14上を転動するパチンコ球が当該コーナー部66と衝突して長手方向の速度成分が低下するのを防止するための板状の部材であり、湾曲形状に曲げ成型が容易であって表面の平滑性と強度が高いことからステンレス(SUS)などの金属材料からなる。
平滑板63は、(i)屈曲形状の側壁61の外R側の各コーナー部66の内側のみに、これを掩覆するよう設けられている場合のほか、(ii)長手方向に沿って外R側の側壁61の内側の全長にわたって設けられていてもよく、さらに内R側の側壁61の内側についても同様に(iii)各コーナー部66にのみ設けられても、または(iv)図2(a)に示すように長手方向の全長にわたって設けられてもよい。
ただし、平滑板63は有限の板厚を有することから、上記(i)や(iii)の場合、排出転動面14上を流下するパチンコ球が平滑板63の上流側の端面67に衝突して排出樋13全体の転動性を低下させる虞がある。したがって本実施の形態にかかる排出樋13では、上記(ii)や(iv)を採用し、平滑板63を側壁61の全長にわたりその長手方向に沿って立設し、パチンコ球の転動方向に正対する端面67が生じないようにしている。
なお、平滑板63を側壁61の全長に沿って設ける場合、平滑板63を長尺の単一部材として与える場合のほか、これを分割構成として、短尺の平滑板63を長手方向に互いに連結して与えてもよい。分割構成とする場合は、(I)上流側の平滑板63の下流端面と、下流側に隣り合う他の平滑板63の上流端面とを面合わせする方法のほか、(II)上流側の平滑板63と下流側の平滑板63とを重畳させる方法、を採ることもできる。
図2(b)に示す本実施の形態にかかる排出樋13では、上記(II)を採用し、さらに上流側の平滑板63の下流端部を、隣り合う平滑板63の上流端部の上、すなわち排出樋13の幅方向の内側となるよう重畳する方式としている。これにより、加工性や可搬性に富む短尺の板状部材を用いて平滑板63を得ることができ、かつ排出転動面14上を流下するパチンコ球と端面67との衝突が無くその転動性を阻害することがない。また隣り合う平滑板63同士の重畳幅は任意であることから、上記(I)の場合と異なり、側壁61の長さ寸法と平滑板63の長さ寸法との厳密な公差管理が不要であり、隣り合う端面67同士の間に隙間が生じてパチンコ球の転動性を乱すこともない。
なお、隣り合う平滑板63の端部同士を重ね合わせた重畳部64は、屈曲したコーナー部66ではなく、側壁61の直線部68に設けるとよい。側壁61の直線部68では、パチンコ球が側壁61とほぼ平行に転動するため、重畳部64に生じる平滑板63の板厚分の段差がパチンコ球の転動性に与える影響をさらに小さなものとすることができるためである。
平滑板63の取付位置および高さは、転動するパチンコ球が側壁61と衝突することを防止すれば足りることから、側壁61のうち、少なくとも排出転動面14からパチンコ球の半径ひとつ分の上方の高さ位置に設けられていればよく、また平滑板63自身の高さ寸法も特に限定されるものではない。すなわち図2各図に図示のように平滑板63は、(イ)下端が排出転動面14の上面と当接して設けられる場合のほか、(ロ)排出転動面14の上面と平滑板63の下端との間にパチンコ球の半径以下の隙間があってもよい。なお前者の場合、平滑板63の高さ寸法はパチンコ球の半径ひとつ分以上を要することとなるが、転動するパチンコ球がわずかに弾みながら排出転動面14上を流下する場合や、パチンコ球が他のパチンコ球に乗り上げて側壁61に衝突する可能性、および平滑板63の加工誤差や取付誤差を考慮して、上記(イ),(ロ)のいずれの場合も平滑板63の高さ寸法はパチンコ球の直径の2倍以上とすることが好ましい。
排出樋13全体の平面視形状が湾曲形状の場合、側壁61には上記コーナー部66が存在しないこととなるが、側壁61よりも表面平滑性の高い平滑板63をその内側に設けることにより、パチンコ球の転動性を向上することができる。また湾曲形状の排出樋13を分割構成によって得る場合、湾曲した短尺の側壁61同士の連結部に平滑板63を設けることにより、加工精度や組立精度に基づいて必然的に生じる当該連結部の不連続を掩覆し、パチンコ球の転動性を更に向上する効果が期待される。
なお本発明においては、R島に用いられる排出樋13の平面視形状を湾曲形状とするか屈曲形状とするかは任意であるが、平板状の側壁61を用いることができるため屈曲形状の排出樋13の方がより容易に作製することができる。したがって、図2各図に示すように、隣り合う側壁61同士を長手方向に互いに屈曲して連結し、かつその屈曲したコーナー部66を、幅方向の内側に設けた平滑板63で掩覆した屈曲形状の排出樋13は、容易な作製とパチンコ球の良好な転動性を両立したものといえる。
図2(a)に示すように、排出転動面14は、回収されたパチンコ球を遊技島10の上方に移送する揚送装置115(図1を参照)と接続される最下流位置における幅を、その他の位置における幅よりも大きくするとよい。すなわちパチンコ球がもっとも密集する虞のある当該最下流位置に、対向する側壁61の間隔を拡張した幅広部16を設け、パチンコ球の流路を拡げることでパチンコ球の滞留を防止し、下部タンク114への回収効率を向上することができる。
図3(a)は、本実施の形態にかかる排出樋13を長手方向に分割構成する各部材の分解斜視図であり、同図(b)はその組立斜視図である。
排出樋13は平面視形状が長手方向に屈曲形状をなし、多角形状の排出転動面14と、その幅方向の両側に立設された側壁61と、側壁61のコーナー部66の内側に立設される湾曲形状の平滑板63とを備え、これらが加工精度や可搬性に優れるよう長手方向に複数に分割され、互いに位置決めされて連結されることにより構成されている。
側壁61は、下り勾配ξを備える基板65と接合されてフレーム15を構成し、互いに長手方向に連結されて遊技島10の内部下方に設置される。隣り合う上流側のフレーム15の下流端(同図の紙面手前側)と、下流側のフレーム15の上流端(同図の紙面奥行側)の高さが一致するよう、フレーム15はベース板117(図1を参照)に下り階段状に設けられた設置台(図示せず)の上に載置される。これにより、排出樋13は排出転動面14が段差なく滑らかに接合される。
平滑板63は、上述のように隣り合う他の平滑板63と重畳することができるよう側壁61よりも長く形成され、かつ図2(b)に示すように側壁61の直線部68で重畳部64を形成できるよう、端部がフレーム15よりも突出している。
<基板について>
基板65は、例えば図4(a),(b)に示すように、厚さ方向に勾配ξを有する長方形の板材70を、屈曲角ψにてV字状にカットして得ることができる。板材70には加工性やコストメリットが高く、かつ温度変化や経時変化による寸法安定性に優れる木板を用いるとよい。同図(a)に示す基板65はパチンコ球の下り方向が右に屈曲し、同図(b)に示す基板65は同じく左に屈曲している。またそれぞれの基板65は、長手方向の端部のうち、屈曲内側のコーナー近傍が角度2*ψにて斜めに切り落とされている。したがって、同図(a)に示す前者については、隣り合う二枚の基板65の短辺同士を接合して互いに長手方向に連結することにより、基板65は全体に右曲がり、すなわち時計回りの屈曲形状を為し、コーナー部66(図2(a)を参照)の屈曲角がψとなる。他方、同図(b)に示す後者については、同様に二枚の基板65同士を長手方向に連結することにより、基板65は屈曲角ψで全体に左曲がり、すなわち反時計回りの屈曲形状を為す。なお、図3各図に示す基板65は図4(b)に相当する。
図3で、基板65の上には、上面が幅方向内側に下り傾斜をなす案内部62の形成された側壁61が立設される。側壁61は基板65と同様の理由により木板から成形し、接着やネジ留めなどの公知手段によって基板65と接合する。ただし側壁61と基板65は木材ブロックの削り加工などにより一体成形することもできる。
<樹脂シートについて>
本実施の形態にかかる排出樋13は、基板65の上面に、繊維交絡体または多孔質材料からなるメッシュ層72と、樹脂シート71とがこの順に積層され、パチンコ球の排出転動面14が形成される。メッシュ層72と樹脂シート71は均一な厚さの薄層であり、排出転動面14の長手方向の勾配ξは基板65の長手方向の勾配によって規定される。
樹脂シート71は、硬質ポリウレタンや、ナイロン、塩化ビニルなどの硬質樹脂材料を1mm程度の厚さのシート状に成形してなる。排出転動面14を木材や金属ではなく樹脂材料から得ることにより、排出管91または案内部62から落下して投下されたパチンコ球の跳ね上がりを防止し、消音性に優れる。また、排出管91や案内部62から落下したパチンコ球が樹脂シート71上の常に同じ位置に繰り返し衝突して当該領域が過熱された場合でも、樹脂シート71として特に硬質ポリウレタン材料を用いることでその熱変形量が抑えられるため、熱膨張に伴う凹凸変形が排出転動面14に生じてパチンコ球の転動性が損なわれる虞がない。
樹脂シート71の裏面にはサンディングまたはアニール処理を施し、後述するメッシュ層72や、基板65表面との接着接合性を高めている。
<メッシュ層について>
樹脂シート71と基板65との間には、基板65と樹脂シート71との間に空気層を形成するためナイロンなどの繊維交絡体や樹脂発泡体などの多孔質材料からなるメッシュ層72を任意で介装する。空気層を形成することで樹脂シート71の放熱性が向上するため、上記のようにパチンコ球が同じ位置に繰り返し衝突した場合でも、樹脂シート71が過熱されて熱膨張変形することを防いでいる。またメッシュ層72によってかかる空気層を形成することで、樹脂シート71に空気バネの効果を与え、パチンコ球の落下衝撃を吸収して跳ね上がりを抑制し、消音性を高めている。メッシュ層72の平均開口径は特に限定されるものではないが、2乃至20mmとするとよい。平均開口径は、メッシュ層72の単位面積を、目視される空孔の数で除した平均開口面積を円形近似した場合の直径として求めることができる。またメッシュ層72の厚さは、上記効果を十分に得る観点から、0.1乃至1mmとするとよい。
メッシュ層72の平均開口径が過大である場合、樹脂シート71が基板65に直接接触して上記空気層の効果が失われたり、樹脂シート71の表面にメッシュ層72の開口形状に応じた凹凸が生じたりする虞がある。逆に平均開口径が過小である場合、後述する水性接着剤によりメッシュ層72の開口が充填されてしまい上記空気層の効果を十分に得ることができない。
本発明にかかる排出樋13においては、樹脂シート71と基板65とを、酢酸ビニル樹脂やアクリル樹脂などを水溶媒にコロイド状に分散した水性接着剤により全面接着して接合するとよい。水性接着剤を用いることにより、パチンコ球の繰り返しの衝突によって樹脂シート71が過熱された場合も溶媒からのアウトガスが発生せず、したがって樹脂シート71と基板65との間にアウトガスが溜まって樹脂シート71を膨出させてパチンコ球の転動性を阻害することがない。また従来の排出樋13においては樹脂シート71のうち長手方向の両端部のみを基板65と接着することが一般的であったところ、本発明においては樹脂シート71の裏面の全面を、任意でメッシュ層72を介して、基板65の表面と接合している。これにより、排出樋13の長期間の使用によっても樹脂シート71が長手方向に膨張して弛みや膨出が発生することがなく、排出転動面14の滑らかな下り勾配を維持することができる。
ここで、樹脂シート71と基板65との間にメッシュ層72を介装する場合も、樹脂シート71と基板65とは上記接着剤によって直接接合されていることが好ましい。すなわちメッシュ層72の平均開口径が過小である場合、(1)樹脂シート71とメッシュ層72、およびメッシュ層72と基板65とを個別に接着接合する工程上の必要が生じるとともに、(2)高弾性の基板65と樹脂シート71とが直接接触しなくなるため、樹脂シート71の経時的な膨張変形が抑えられなくなるという問題が生じる。また上記(2)は、樹脂シート71に塗布する水性接着剤よりもメッシュ層72が薄い場合にも生じる。
このため、メッシュ層72には上記好適な厚さおよび開口径を与え、樹脂シート71の裏面に塗布した水性接着剤が、メッシュ層72の開口内部に空気層を残した状態で基板65と接合されるとよい。
なお本発明において「樹脂シート71と基板65とが全面接着されている」とは、樹脂シート71の端部のみ、または散点状に接着領域が設けられている状態を排除する趣旨であり、樹脂シート71が一様に基板65と接着接合されている限り、上記空気層形成部分で樹脂シート71と基板65とが非接触である状態や、側壁61の近傍などで局所的に接着剤の非塗布部分が存在することを除外するものでないことは当業者にとって明らかであろう。
なお、各部材を単一構成とするか分割構成とするか、および分割数を幾つとするかは任意であり、例えば基板65、側壁61および平滑板63のみを分割構成とし、樹脂シート71とメッシュ層72については長尺の単一構成としてもよい。
本発明にかかる排出樋13は、上記各技術事項を施すことにより、遊技島10がたとえR島である場合も、長手方向の下り勾配ξを3%、好ましくは2.5%以下とすることが可能であることが本発明者の知見により明らかとなっている。これにより、隣り合うパチンコ機100の中心間距離を標準的な100cm、排出樋13の最上流位置における排出管91の下端位置を遊技場の床面から60cmとした場合、遊技島10に並設可能なパチンコ機100の台数を少なくとも20台(=60/100/0.03)まで増大することができる。
<補給樋について>
本発明にかかる遊技島10は、配設された複数台のパチンコ機100等に均一かつ安定的にパチンコ球を供給するための補給樋20を有している。補給樋20は上述のように、長手方向に下り勾配θを有する供給転動面24を備え、遊技島10がR島の場合はその全体形状に応じて湾曲または屈曲形状をなしている。以下、遊技島10がR島の場合を例にとり、本発明に用いることのできる補給樋20を説明する。
補給樋20は、パチンコ球が転動流下する供給転動面24に対して、長手方向の勾配θと、幅方向の傾斜角(後述する傾斜角φ)とを与えることにより、補給樋20の内R側/外R側または上流側/下流側を問わず、配設された複数台のパチンコ機100等に対して等しく、かつ十分にパチンコ球を供給することができる。
すなわち下記に詳述する補給樋20によれば、供給転動面24の長手方向の勾配θを緩和した場合もR島に並設されたパチンコ機100等に対してパチンコ球を安定して供給することができるため、長手方向の長さが等しい遊技島10にあってはその最大高さを低減することができ、遊技者に対する威圧感や圧迫感を抑えるとともに、供給転動面24や球タンク110(図1を参照)のメンテナンス性が向上し、また天井高さの低い遊技場にも遊技島10を導入することができる。また逆に最大高さの等しい遊技島10にあっては、供給転動面24の勾配θを減ずることにより、少なくともパチンコ機100よりも高く設けられる必要のあるシュート111(図1を参照)までの高さギャップを有効に利用して、遊技島10の長手方向の長さを伸張することができる。これにより、排出転動面14の勾配ξを低減可能な本発明の排出樋13と相まって、遊技島10の長手方向に並設可能なパチンコ機100の台数を増加することができる。
図5は、図2(a)に示す遊技島10の部分拡大図であり、補給樋20に接続されるシュート111と導出路112をあわせて図示している。本発明にかかる補給樋20は、パチンコ球を転動させる供給転動面24をそれぞれ備える樋部材30が長手方向に一体に連結されて、供給転動面24の平面視形状が湾曲または屈曲形状をなすことを第一の特徴とし、さらに樋部材30が、幅方向に下り傾斜が形成された載置面41を備える載置枠40にそれぞれ載置されてなることを第二の特徴とするものである。
補給樋20は、湾曲部や屈曲部においてパチンコ球に作用する遠心力を適度に相殺してその転動性や供給効率を好適に維持するため、供給転動面24には幅方向の下り傾斜角φ(図6を参照)を精度よく与える必要があるところ、本発明においては供給転動面24を備える樋部材30と、これを載置する載置枠40とを別体として作製し、両者を組み合わせる構成とすることでこれを実現している。
すなわち載置枠40と樋部材30とを別体とすることでそれぞれの形状を単純化し、かつ加工寸法の精度を工場レベルに高めることができ、かつ載置枠40の載置面41の上に樋部材30を載せるだけで供給転動面24に所望の下り傾斜を与えることができる。したがって遊技場における遊技島10の初期組立(セットアップ)時には、遊技島10と載置枠40の底面とを、例えば水準器を用いて水平設置するなど、所要の水平角度で組み付けるだけで、供給転動面24の幅方向には容易かつ高精度で下り傾斜角φを与えることができる。なお、R島に設置されるパチンコ機100等にパチンコ球を供給するに際しては、供給転動面24の幅方向の傾斜角φは、長手方向の勾配θよりもパチンコ球の均一かつ安定的な供給に対する感度が高いため、要求される角度精度が高いといえる。
また同様に、樋部材30の供給転動面24の清掃や、パチンコ機100のレイアウト変更に伴う台間ピッチの変更などのメンテナンス作業の際にも、一旦取り外した樋部材30を載置枠40に再び載置するだけで、容易かつ精度よく前記傾斜角φを再現することができるため作業性に優れる。
また載置枠40および樋部材30を長手方向に分割して短尺に構成したことで、それぞれを一本の長尺部材として作製する場合と比較して、可搬性や加工精度に優れ、またパチンコ機100や球貸機の設置パターンに応じてこれらの連結本数や屈曲角度を変えることで、パチンコ機100等のレイアウト性を向上することができる。
図6は、本実施形態にかかる補給樋20を、その長手方向に直交する平面で切った断面(縦断面)を示す模式図である。矢印で示すように同図の右側が内R側であって図2(a)のそれと対応している。なお、側面22に設けられるシュート111(図1を参照)は図示を省略している。載置枠40の縦断面形状は、中央が上に凸の山型をなす。一方、幅方向に並んで設けられた樋部材30の縦断面は、それぞれ供給転動面24を上面とし、載置枠40の載置面41に直接またはスペーサを介して載置固定される底面31と、側面22とから、上方が開口した略コ字状をなしている。底面31と供給転動面24とは後述する急傾斜部(図6には図示せず。図9を参照。)を除き平行である。
図6に示すように、本発明の補給樋20の供給転動面24には、開口部27が設けられた幅方向外側の側面に向かってそれぞれ下り傾斜(傾斜角φ)が設けられていることを特徴とする。すなわち同図に例示する供給転動面24は、内R側と外R側の両側に設けられたパチンコ機100等にパチンコ球80を同時に供給できるよう傾斜角φが幅方向の両側に下るように設けられており、したがって幅方向の中央部がもっとも高く突出し、そこから両側面に向かってそれぞれ下り傾斜をなしている。内R側に位置する側面を22a、これに設けられた開口部を27a、内側に向かう下り傾斜角をφとそれぞれ表記し、また外R側に位置する側面を22b、これに設けられた開口部を27b、内側に向かう下り傾斜角をφと表記するものとする。
かかる供給転動面24を有することにより、補給樋20の長手方向に転動流下するパチンコ球80に対し、補給樋20の幅方向について中央部から両側面に向かってそれぞれ転動するよう重力成分が負荷される。これにより、特別な機構や装置を補給樋20に設けることなく、少ない部材点数によって、開口部27(a,b)を介してパチンコ機100等へパチンコ球80を効率的に供給することができる。
<傾斜角の作用について>
ここで傾斜角φ,φの作用を以下に説明しておく。
内R側の屈曲部を転動流下するパチンコ球80には、屈曲形状の内側から外側に向かって遠心力が作用するため、仮に供給転動面24が水平面に対して幅方向にフラットに形成された場合は開口部27aへのパチンコ球の導入が妨げられることとなる。これに対し本発明の補給樋20によれば、内R側については屈曲形状の外側から内側にかけて、すなわち幅方向の中央部から側面22aにむかって供給転動面24に傾斜角φが与えられているため、パチンコ球80には開口部27aに導入される向きに重力加速度成分が与えられ、上記の遠心力の作用が相殺されるためパチンコ球80の補給効率を十分に維持することができる。
他方、外R側の屈曲部を転動流下するパチンコ球80には、屈曲形状の外側の側面に対して押し付けられるよう遠心力が作用するため、パチンコ球80と側面22bとの垂直抗力および動摩擦力が増加することが問題となる。すなわち、仮に補給樋20の供給転動面24が幅方向に水平に形成された場合は、パチンコ球80が側面22bに衝突した後に供給転動面の内側に向う力が加わることになり、後続のパチンコ球80との衝突によって側面22bの近傍におけるパチンコ球80の転動性が阻害されてブリッジと呼ばれるパチンコ球80の澱み領域が形成される虞があるところ、本発明のように供給転動面24に対して幅方向の内側から外側に向かって、すなわち幅方向の中央部から側面22bにむかって傾斜角φが与えられることにより、仮にパチンコ球80の転動性が一時的に阻害された領域が形成された場合も、開口部27bへの排出が促進され、開口部27bにおいてブリッジが解消されるとともにパチンコ機等へのパチンコ球80の供給効率を高く維持することができる。
具体的には、本実施の形態にかかる補給樋20においては、供給転動面24上を転動流下するパチンコ球80は開口部27(27a,27b)を有する側面22(22a,22b)に常に押し当てられる方向に重力荷重を受けるため、開口部27から補給樋20外部への導出が促進される。これは供給転動面24に幅方向の傾斜角φ(φ,φ)が与えられているため、パチンコ球80に作用する垂直抗力が鉛直上方よりも側面22の側を向き、パチンコ球80に作用する重力(同図:ベクトルG)が側面22に向かう成分(同図:ベクトルT)を持つことに起因する。
これにより、側面22の近傍を補給樋20の長手方向に流下するパチンコ球80が開口部27から導出されずにこれを空過したり、開口部27の近傍でブリッジが形成されてパチンコ球80の流動性が低下したりする虞が回避される。
本発明においては、湾曲または屈曲形状の内側の下り傾斜角φと外側の下り傾斜角φとを互いに相違させることも好適である。すなわち湾曲形状の曲率や屈曲形状の屈曲角の大小、または内側と外側にそれぞれ並設されたパチンコ機等の台数の差異などに応じて、傾斜角φ,φをそれぞれ適宜増減させるとよい。並設されたパチンコ機等の台数が等しい場合、パチンコ球80に対する遠心力の影響のより大きな内側については、外側よりも傾斜角を大きくすることが好ましく、具体的には、φをφよりも0.5〜1.0%(=arc tan(5/1000)°〜arc tan(10/1000)°)程度大きくすることにより、遠心力でシュートまわりが疎になる内R側と、遊技球が側面に押し付けられて転動性が阻害される外R側とのいずれに対しても、R島の両側に並設された等しい数の遊技機に対してバランスしてパチンコ球80を供給することが可能である。
<樋部材について>
樋部材30はパチンコ球80がその上を滑らかに転動する流路を構成する部材であり、少なくとも供給転動面24には高い平面度、平滑性および耐久性が求められる。樋部材30の材質は特に限定されるものではないが、供給転動面24については良好な転動性と耐摩耗性を与えるためステンレス(SUS)などの金属材料から作製するとよい。一方、側面22については、供給転動面24と一体に作製するほか、後述するように樹脂材料からなる板状に別体として成型し、供給転動面24を備えた底面部材と分離可能に組み合わせてもよい(図7を参照)。樋部材30の平面視形状は、長方形状、円弧状、くの字状、S字状、またはこれらの組み合わせなどを自在に採ることができる。またそれぞれの場合、長手方向に隣り合う他の樋部材30と連続的に繋ぎ合わせることで補給樋20の全体形状が所望の湾曲または屈曲形状となるよう、必要に応じて長手方向の端部を斜めにカットして角度付けをするとよい。また補給樋20が直線部と屈曲部とを交互に有する屈曲形状の場合、供給転動面24が平面視長方形に形成された樋部材30を直線部とし、内側の経路長を外側の経路長よりも短くした三角形または台形の供給転動面24を備える他の樋部材30を屈曲部として、それぞれ用いてもよい。なお図2,5に示すように、本実施の形態にかかる補給樋20においては、長手方向に連結される複数本の樋部材30を共通部品とするため、補給樋20の屈曲角度に合わせて長手方向の端部を斜め加工し、パチンコ機100の台間ピッチに相当する長さ寸法をもつ長方形状の供給転動面24をもつ樋部材30を用いている。
一方、樋部材30の底面31と供給転動面24とは、後述する急傾斜部を除いて平行に形成されており、すなわち供給転動面24に与える幅方向の傾斜角は、樋部材30の底面31と供給転動面24との間で角度付けするのではなく、載置枠40の載置面41の傾斜角によって規定することとしている。これにより、SUSなどの金属材料より樋部材30を作製するにあたっては、幅方向に精密な傾斜角を与える必要がないため、供給転動面24と底面31とが平行になるよう引抜加工などにより容易かつ精度よく平滑な供給転動面24を得ることができる。
なお本発明においては、傾斜角φを精度よく供給転動面24の幅方向に与えることができる限り、供給転動面24と底面31とが平行であることを必須とするものではなく、両者の間に所定の傾斜が設けられていてもよい。この場合は、載置枠40の載置面41の傾斜角、および供給転動面24と底面31との間の傾斜角の和が、水平面に対する供給転動面24の幅方向の下り傾斜角φとなる。また供給転動面24と底面31とをフラットとするか所定の傾斜角φを与えるかを問わず、補給樋20の内R側と外R側、および上流側と下流側に設けられる各樋部材30を共通部品とすることにより、部品種別数の削減によるコストメリットのほか、作業者の取り違え防止による作業性向上と、パチンコ球によって損耗しやすい位置に設けられた樋部材30を、例えば1年毎または数年毎などに他の樋部材30と交換するなどして補給樋20全体の耐久年数を延長することもできる。
樋部材30に設ける側面22や開口部27は、遊技島10に設置されるパチンコ機100等のパターンに応じて様々な態様を採ることができる。例えば、パチンコ機100等が補給樋20の内R側または外R側のいずれか一方にのみ設置される場合は、当該一方にのみ下る傾斜角φを供給転動面24に与え、また当該方向の側面22にのみ開口部27を形成すればよいことから、図6の如く幅方向に2つの樋部材30を並べて設ける必要がない。
これに対し、パチンコ機100等が補給樋20の内R側と外R側の両側に並設される場合は、図6に示すように平面視形状が湾曲または屈曲形状となるよう長手方向に互いに連結された樋部材30を二式用意し、一方の樋部材30にはそれぞれ内R側に側面22の開口部27を設け、他方の樋部材30にはそれぞれ外R側に側面22の開口部27を設けて構成するとよい。このように二式の補給樋20を組み合わせることにより、湾曲または屈曲形状の内側と外側にそれぞれ並設されたパチンコ機等に対し、同時にパチンコ球を供給することができる。またこの場合、二式の樋部材30の間には、図5に示すように分離壁32を立設形成するとよい。これにより、補給樋20を転動するパチンコ球80の内R側と外R側と間の往来がなくなり分離壁32の両側にて独立してパチンコ球80の供給が行われることとなるため、内R側を転動するパチンコ球80が遠心力の作用によって外R側に移動してしまうことを抑止し、分離壁32の内側と外側とで補給効率を維持することができる。また本実施形態のように内R側の樋部材30と外R側の樋部材30とを個別に作製し、載置枠40の載置面41にそれぞれ載置固定する方式によれば、上述のように供給転動面24の角度精度の高精度化が容易である。
ただし本発明においてはこのほか、幅方向の中央部が上に突出して山型に湾曲した供給転動面24を備える樋部材30を長手方向にのみ互いに連結して補給樋20を構成する態様としてもよい
側面22に設けられる開口部27は、補給樋20からパチンコ機等に向けてパチンコ球80をスムーズに導出可能であるかぎりその寸法や配置位置は特に限定されるものではなく、側面22のみに設けられる場合のほか、側面22と供給転動面24とにまたがって形成されてもよい。ただし、例えば遊技店においてパチンコ機等の配置間隔を変更した場合などであっても、補給樋20の側面22のみを調整または交換することで容易にパチンコ球の補給が再開可能となるよう、開口部27を側面22のみに形成するとともに側面22と供給転動面24とを着脱可能に構成することも好適である(図9を参照)。
<載置枠について>
載置枠40は、樋部材30を載置することにより供給転動面24に傾斜角φを精度よく与えるための載置面41を備える部材であり、その平面視形状は樋部材30の形状に応じて長方形状、円弧状、くの字状、S字状、またはこれらの組み合わせなどを基本とする。
図7は、長手方向の屈曲した遊技島10の内R側と外R側にともにパチンコ球80を供給することのできる本実施の形態にかかる載置枠40の斜視図である。載置枠40は図中に矢印にて示す長手方向に複数本が互いに連設されて樋部材30とともに補給樋20を構成する。同図に示す載置枠40は、長手方向の端部の少なくとも片側について、図に二点鎖線にて示す内R側のコーナー部が斜めにカットされた略長方形状をなし、同一の平面視形状をもつ他の載置枠40と互いに連設することで全体として屈曲形状をなすよう形成されている。
載置枠40の四隅には載置面41から側方に突出した固定部42が形成されている。固定部42には通孔43が穿設され、後述する基台50を介した桁11(図5を参照)と載置枠40とのネジ留め固定の用に供される。また載置枠40には、樋部材30と載置面41とを固定するための他の通孔44が穿設されている。載置枠40と桁11との間に基台50を介装する本実施の形態にかかる補給樋20については、桁11に対する樋部材30の位置精度は、基台50の寸法精度および桁11に対する基台50の取付精度、載置枠40の寸法精度および基台50に対する載置枠40の取付精度、ならびに樋部材30の寸法精度および載置枠40に対する樋部材30の取付精度の和として規定される。したがって、固定部42の通孔43によって載置枠40と基台50とを位置決め固定し、また通孔44によって載置枠40と樋部材30とを位置決め固定することにより、工場加工レベルで作製される基台50、載置枠40、樋部材30の高い寸法精度とあいまって、供給転動面24の幅方向および長手方向の角度精度を高めることができる。
載置枠40は、パチンコ球80とは直接接触することがなく部材の損耗の虞はないため、圧縮強度、加工性およびコストの観点から木材を切削加工して得ることが好適である。
長手方向に連設される載置枠40は、長手方向の両端部を互いに当接させて接合されても、所定の隙間をもって配設されてもよい。載置枠40に載置される樋部材30はSUSなどの金属材料からなり所定の剛性があるため、載置枠40同士の連結部に隙間があった場合も当該隙間で供給転動面24に有意な撓みが生じることはないためである。
また、補給樋20の上流側と下流側とでは、供給転動面24の幅方向の下り傾斜角φを相違させてもよい。特に、連設された複数の載置枠40のうち、下流側に設けられた載置枠40については、その載置面41の下り傾斜角を、上流側に位置する載置枠40の載置面41の下り傾斜角よりも急峻に設けるとよい。
パチンコ球80の数密度が高くなってその転動性が低下する虞のある下流側においては、転動速度の低下に伴ってパチンコ球80に作用する遠心力が弱まることで、特に外R側では側面22への押圧力が減少するとともにシュート111への導入効率も低下するため、パチンコ機100等への供給不足が生じる可能性があるところ、補給樋20の下流側において載置面41の傾斜角φを急峻にすることで、上流と下流とで供給効率を均等化することができる。
<供給転動面について>
載置枠40に載置されて樋部材30が長手方向に連結されることで、各樋部材30の供給転動面24もまた補給樋20の長手方向にわたり連結されて湾曲または屈曲形状をなし、パチンコ球80の転動経路が形成される。このとき、供給転動面24同士の連結部は滑らかに接合される場合のほか、補給樋20の下流側に向う下り段差が設けられていてもよい。
すなわち、樋部材30を長手方向に連結する際に、隣り合う供給転動面24同士が下り階段状に下るよう高さ方向に不連続とすることにより、当該下り段差を通過するたびにパチンコ球80には瞬間的な重力加速が作用し、その都度転動性を増すことができる。また仮に供給転動面同士を滑らかに連結することを試みた場合、加工および組立の公差により、または長期間の使用や温度変化により、下流側に位置する供給転動面24の上流側の端部が浮き上がって突出した場合はパチンコ球80の転動を阻害する抵抗となってしまう虞がある。したがって供給転動面24を不連続としつつもパチンコ球80の転動を阻害せぬよう、下り階段状に供給転動面24を徐々に下げてゆくとよい。また供給転動面24の当該下り段差の高さを0.1mmから2mmとすることによりパチンコ球80の跳ね上がりを排除しつつ上記効果を十分に享受することができる。
供給転動面24に上記下り段差を形成するにあたっては種々の方法を採ることができる。本実施の形態にかかる補給樋20では、長手方向の上流側に設けられる載置枠40を、下流側に設けられる載置枠40よりも肉厚に形成することでこれを実現している。すなわち補給樋20の長手方向に連設される載置枠40の底面45から載置面41までの高さH(図7を参照)を補給樋20の上流側から下流側にかけて徐々に薄型化することにより、これに載置される樋部材30の供給転動面24に下り階段を形成している。
このほか、樋部材30の底面31から供給転動面24までの厚さを同様に補給樋20の上流側から下流側にかけて徐々に薄型化してゆく方法や、後述する基台50の厚さを同様に徐々に薄型化してゆく方法などを採ることもでき、またこれらを組み合わせてもよい。基台50を徐々に薄型化する場合には、(1)1本の樋部材30の長手方向の両端部に基台50をそれぞれ配置し、樋部材30同士の繋ぎ目においては、隣り合う下流側の基台50の厚さを薄くしてゆく、(2)樋部材30の長手方向中央部に基台50を設ける、または(3)本実施の形態のように樋部材30同士の繋ぎ目を1つの基台50で保持する場合は、基台50の上面51のうち当該繋ぎ目に位置する部分に段差を設ける、などの方法を採ることができる。
上記のように、本実施の形態にかかる補給樋20は、供給転動面24に与える幅方向の傾斜角φの精度を、載置枠40の載置面41の角度精度によって規定し、一方で樋部材30については底面31と供給転動面24とを平行に形成することで、パチンコ球80の良好な転動性への感度の高い供給転動面24の高精度化を容易にしている。また長手方向に連設される載置枠40によって補給樋20の湾曲または屈曲形状を構成し、樋部材30を載置面41に取り外し可能に載置するだけで供給転動面24には所望の傾斜角φが与えられる。
<基台について>
載置枠40は、図5に示すように基台50を介して遊技島10の桁11に設置されることが好ましい。桁11は、遊技島10の長手方向にパチンコ機100の一台ごと、または複数台ごとに架設され、その上に設けられる基台50や載置枠40、樋部材30、および転動するパチンコ球の荷重を腰板118またはベース板117(図1を参照)に伝達する部材である。桁11の上面の高さは、球タンク110の設けられる上流側から、末端のパチンコ機100の設けられる下流側にかけて、補給樋20の長手方向に沿って下り勾配θ(図1を参照)にしたがって低くなる。
このとき、桁11の上面については水平に形成し、高さ位置をスペーサや押しネジなどの公知手段によって精度よく位置出しすることにより、遊技場における遊技島10の設置時には容易に桁11の上面位置を設計寸法どおりに実現することができる。
また桁11に載置される基台50は、パチンコ機100に正対する方向から見た側面視形状を楔形とし、その上面51と水平面の為す角が補給樋20の長手方向の勾配θとなっている。基台50を木材の切削加工によって作製することにより、その厚さおよび上面51の下り勾配θを工場レベルでの高い精度とすることができ、したがって桁11ごとに搭載される複数の基台50の上面51を補給樋20の長手方向に結ぶことにより、供給転動面24に与えるべき下り勾配θが形成される。
このように、補給樋20の供給転動面24に長手方向の下り勾配θを与える基台50を樋部材30や載置枠40とは別体として設けることにより、勾配θの角度精度は基台50の上面51の角度精度に支配され、一方、幅方向の傾斜角φの角度精度は、載置枠40の載置面41の角度精度に支配されることになる。
これにより、桁11の水平面精度と、基台50の上面51の勾配の精度と、載置枠40の載置面41の幅方向の傾斜角の精度と、樋部材30の底面31に対する供給転動面24の平面精度とを、それぞれ独立して高精度化することで、組み上げられた補給樋20の供給転動面24に所望の勾配θおよび傾斜角φを高い精度レベルかつ容易で低コストの加工によって与えることができる。
また供給転動面24の勾配θまたは傾斜角φのいずれかを変更したい場合には基台50または載置枠40のいずれか一方を交換すれば足り、容易なレイアウト変更や調整が可能である。
なお本発明にかかる補給樋20においては、基台50を設けることなく、桁11の上面を下り傾斜状に形成することによって供給転動面24に長手方向の勾配θを与える方式とすることもできる。この場合、載置枠40は、その固定部42に穿設された通孔43を用いて桁11に直接またはスペーサを介して組み付けることができる。
<終端ガイド部材について>
補給樋20は、先端側の端部が終端壁35により流路が閉止されている。図8は、終端壁35が立設形成された供給転動面24の最下流位置に設けられる終端ガイド部材33と、これを備える補給樋20の上方斜視図である。終端ガイド部材33は、供給転動面24を転動流下して最下流位置に達したパチンコ球80を、開口部27を通じてシュート111に効率的に導出するための部材である。形状や配置位置は特に限定されるものではないが、同図に示すように補給樋20の最下流位置に設けられた開口部27の下流端と、供給転動面24の幅方向中央部のやや上流側位置とを斜めに結ぶ壁状に終端ガイド部材33を設けるとよい。これにより、供給転動面24の幅方向の中央部側を転動流下してきたパチンコ球80についても、供給転動面24の長手方向に対して小さな(鋭角の)屈曲角をもって最下流位置の開口部27に滑らかに案内されるため、当該開口部27の近傍でパチンコ球80の転動性が大きく損なわれることがない。
これにより、最下流位置の開口部27には、転動流下してきたパチンコ球80が効率的に導入されるため、終端壁35に到達した大量のパチンコ球80がブリッジを形成して補給樋20内で球詰まりを生じることが無い。すなわち終端ガイド部材33を供給転動面24上に設けることにより、補給樋20の最下流位置の開口部27に対し、転動速度の低下したパチンコ球80を適度な数密度で供給することができる。
図9(a)は本発明のその他の実施の形態にかかる補給樋20の縦断面図である。本実施の形態にかかる補給樋20は、開口部27が形成された側面22の近傍において、供給転動面24の下り傾斜角が、幅方向のその他(側面22の近傍以外)の領域に比べてより急峻に設けられていることを特徴とする。かかる急傾斜部25を同図で一点鎖線Xにて囲繞し、その拡大図を図9(b)に示す。
ここで、補給樋20を遊技島10に設置する場合の取付角度の誤差は、その幅方向の傾斜角φについては0.2〜0.5%程度(すなわち補給樋20の幅方向の単位長さあたりの高さ誤差が2/1000〜5/1000程度)発生することが一般的であるところ、かかる取付誤差が傾斜角φを緩和する(減少させる)方向に生じた場合であっても、パチンコ球80に与える幅方向の重力加速度成分が不十分となることのないよう、本実施形態のごとく当該取付誤差に相当する傾斜角を急傾斜部25として予め与えておくとよい。
すなわち、例えばパチンコ機100に十分なパチンコ球80を供給するために必要な供給転動面24の傾斜角φが2%である場合、急傾斜部25における傾斜角(φ')を2.5%程度とすることにより、傾斜角φが取付誤差によって最大0.5%減少したとしても、なおパチンコ球80の転動性にもっとも影響の大きい側面22近傍において十分な傾斜角(2%)を維持することができる。なお、急傾斜部25における傾斜角φ'とは、上記急傾斜部25の幅内における供給転動面24の傾斜角の平均を意味するものである。
換言すると、幅方向の先端側の側面22に開口部27を有する本発明の補給樋20においては、該開口部27を通る縦断面について、幅方向の基端側から先端側までの平均傾斜角φと、当該側面22近傍の傾斜角φ'とが、φ<φ'の関係となるよう構成することにより、傾斜角に取付誤差が生じた場合であってもなおパチンコ球80の補給効率に支配的な側面近傍において十分な傾斜角が維持され、パチンコ球80をパチンコ機100等に好適に供給することができる。なお本発明において特に断りなく「傾斜角」と表記した場合は、上記の平均傾斜角φを意味するものである。
急傾斜部25の幅は、パチンコ球80の半径以上、直径の数倍以下、好ましくは直径の1〜2倍に形成するとよい。急傾斜部25の幅がパチンコ球80の半径未満であると開口部27の形成箇所を除いては上記効果を享受することができない。また急傾斜部25の幅をパチンコ球80の直径相当幅乃至その二倍とすることにより、パチンコ球80に負荷される重力加速度のうち側面22に向かう成分と、長手方向に流下する成分とが良好にバランスし、補給樋20の長手方向に並ぶ複数台のパチンコ機等に対してより均一にパチンコ球80を供給することができる。またパチンコ球80の直径の2倍を超える幅の急傾斜部25を形成する場合、供給転動面24のうち底面31と平行に設けられた領域が減少することから加工コストと加工精度が低下する虞がある。
また図9に示す本実施の形態にかかる補給樋20は、底面31aを備える底板21aと、底面31bを備える底板21bとを幅方向に並設して構成した供給転動面24と、底板21a,21bの両外側に設けられた嵌合溝にそれぞれ着脱可能に嵌合された側面22a,22bと、同じく両内側にそれぞれ着脱可能に嵌合された分離壁32a,32bとを備え、また底板21a,21bの両外側には側面22a,22bの近傍に急傾斜部25が形成された二式の樋部材30が、載置枠40の載置面41に並設されていることを特徴とする。また急傾斜部25を除き、供給転動面24は底板21aの底面31aまたは底板21bの31bと平行に形成されている。このとき供給転動面24の傾斜角φを屈曲形状の内側と外側とで独自に調整できるよう、底板21aと底板21bとは中央部で折曲可能に接合されるか、または図示のように所定のクリアランスともって横並びに設けられるとよい。屈曲形状の内R側の下り傾斜角φと外R側の下り傾斜角φとを互いに相違させて個別に調整可能とし、特にパチンコ球80に負荷される遠心力の影響の比較的大きい内R側の傾斜角φをより大きくすることにより、補給樋20の屈曲角の大小や設置されるパチンコ機100等の台数の差異に柔軟に対応して、補給樋20の両側面にバランスよくパチンコ球80を供給することができる。
また図示のように側面22a,22bを底板21a,21bに対してそれぞれ着脱可能に設けることにより、側面22a,22bの汚損時には当該側面のみを取り外すことができ、また遊技島10に設置するパチンコ機100等のレイアウトを変更した場合についても、開口部27およびシュート111(図5を参照)の形成位置を変更した他の側面と交換することで、供給転動面24を含む補給樋20の全体を交換せずともこれに好適に対応可能である。
本発明にかかる補給樋20において、供給転動面24と側面22(22a,22b)との連結は図示のごとき嵌合方式のほか、接着やブラケット留めなど各種を採ることができる。
また本実施の形態にかかる側面22および分離壁32(32a,32b)の長手方向には、補給樋20の内側に向かって筋状に突出する突起部221が複数段にわたって設けられている。図9(b)に示すように、最下段の突起部221aが底板21aと当接することで、側面取付溝222と嵌合する側面22aを支持している。二段目の突起部221bは、同図に示す縦断面においてパチンコ球80と点接触することで、側面22とパチンコ球80との間の摩擦を低下させている。すなわち側面22aに突起部が予め設けられていない場合は、補給樋20が繰り返しの使用に供されると、パチンコ球80との接触による損耗により側面22aの内側には凹面(凹溝)が形成され、以後、側面22aとパチンコ球80とが面接触をすることになり、両者間の動摩擦力が上昇してパチンコ球80の流動性が低下する虞があるところ、突起部221bを側面22aから突出させておくことで、これが残存する限り側面22aとパチンコ球80とは上記点接触の状態を維持可能となる。側面22bや分離壁32にも突起部を設けることにより、上記効果を得ることができる。
突起部221bは、パチンコ球80の重心よりも低い位置においてパチンコ球80と当接する高さに設けられている。このため、側面22に押し当てられつつ長手方向(紙面前後方向)に流下するパチンコ球80は、同図(b)に示すように、側面22の側に斜めに傾いた回転軸を中心として回転しつつ下流に転動することとなる。かかる斜め回転により、開口部27にさしかかったパチンコ球80は該開口の内部に巻き込まれやすくなる。またかかる斜め回転が生じても、突起部221bはパチンコ球80の重心よりも低い位置でこれと当接するため、パチンコ球80には突起部221bからの抗力が、斜め上方にこれを押し上げる方向に作用する。よって本実施の形態にかかる補給樋20によれば、供給転動面24の有する傾斜角(φおよびφ')の作用によってパチンコ球80が側面22に押圧されても、側面22と供給転動面24との間にパチンコ球80が挟まるなどしてその転動性が不十分となることはない。
なお、側面22および分離壁32の材料は特に限定されるものではないが、耐久性や低摩擦性等の観点からはSUSなどの金属材料が好適に用いられる。一方、膨出する突起部221の形成が容易であって、また設置されるパチンコ機100等のレイアウトに応じて適切な位置に開口部27を切り欠き形成可能であるという観点から、樹脂材料により成形することも好適といえる。また、一般に鋼鉄からなるパチンコ球80と、突起部221bとの動摩擦力を所定の大きさに発生させて、上記の斜め回転を適切に生じさせることを可能とする観点からも、金属材料に比して動摩擦係数の比較的大きい樹脂材料により側面22を形成することが好適である。
本発明にかかる補給樋20は、図9(b)に示すように、底板21(21a,b)の表面に保護層26を積層形成して供給転動面24が構成されていてもよい。保護層26は、底板21の母材よりも硬度が高く、かつパチンコ球80に対する動摩擦係数が低く転動性を良好に与えるものであることが好ましい。かかる保護層26を、底板21の上面のうち、少なくともパチンコ球80と接触する領域に被覆形成することによりパチンコ球80の転動性を向上することができる。保護層26の硬度を底板21の母材のそれよりも高くすることで、パチンコ球80による供給転動面24の損耗が抑えられ、長期間の使用によっても凹凸が生じて転動性が悪化することがない。特に、保護層26のロックウェル硬度を高くすることがかかる目的を好適に果たすため好ましい。具体的には、保護層26のロックウェル硬度を、パチンコ球80の表面の該硬度(HRC56〜60)よりも高くするとよい。
また、パチンコ球80に対する動摩擦係数を、底板21の母材のそれよりも小さくすることにより、パチンコ球80の転動流下がさらに促進され、その補給効率が向上する。なお、底板21の母材の表面に保護層26を形成する方法は特に限定されるものではなく、底板21の母材表面に異種材料からなるプレートを積層する方法、メッキにより底板21の母材表面を被覆する方法、または底板21の表面に焼き入れを施して表面改質を行う方法など、各種を採り得る。
具体例としては、底板21の母材を軽量かつ成形加工性に優れるアルミまたはアルミ合金の引抜成形、保護層26を強度に優れるSUSの圧延成形によってそれぞれ製造し、これらを接着剤により接着することで、底板21の表面に保護層26を容易に形成することができる。なお、底板21の母材の表面に高硬度材料からなる保護層26を形成したことにより、パチンコ球80を球タンク110(図1を参照)から補給樋20に供給する際の供給音や、補給樋20を流下するパチンコ球80の転動音が大きくなる場合は、母材と保護層26との間に、保護層26よりもヤング率の低い柔軟材料からなる消音層(図示せず)を積層することも好適である。
上記本発明の実施の形態に用いられる補給樋20は、
[1]一台または複数台を単位とする遊技機が前記単位ごとに互いに屈曲して横並びに設置される遊技島に設けられて前記遊技機にそれぞれ遊技球を供給する補給樋であって、
前記遊技機に向かう下り傾斜が幅方向に形成された載置面を備える複数の載置枠が、互いに長手方向に連設されるとともに長手方向に勾配をもって前記遊技島に設けられ、かつ、遊技球を転動させる供給転動面を備える複数の樋部材が前記載置面にそれぞれ載置されて連結され、前記供給転動面の平面視形状が湾曲または屈曲形状をなすことを特徴とする補給樋;
[2]前記載置枠は、幅方向の両側にそれぞれ向かう下り傾斜が形成された二つの載置面が設けられている上記[1]に記載の補給樋;
[3]前記二つの載置面のうち、前記湾曲または屈曲形状の内側の載置面の下り傾斜が、外側の載置面の下り傾斜よりも急峻である上記[2]に記載の補給樋;
[4]連設された複数の載置枠のうち、もっとも下流側に設けられた載置枠の備える前記載置面の下り傾斜が、もっとも上流側に設けられた載置枠の備える前記載置面の下り傾斜よりも急峻である上記[1]から[3]のいずれかに記載の補給樋;
[5]樋部材が、前記供給転動面と、これに平行な底面と、遊技球を遊技機に向けて供給するための開口部が形成された側面と、を有する上記[1]から[4]のいずれかに記載の補給樋;
[6]供給転動面は、前記側面の近傍に、該側面に向かう下り斜面が設けられている上記[5]に記載の補給樋;
[7]連結された樋部材のうち、もっとも下流側に設けられた樋部材の備える供給転動面上には、転動する遊技球を開口部に向かって誘導する終端ガイド部材が設けられている上記[5]または[6]に記載の補給樋;
[8]載置枠に前記長手方向の勾配を与える基台を有する上記[1]から[7]のいずれかに記載の補給樋;
[9]樋部材が連結されてなる供給転動面の当該連結部には、下流側に向かう下り段差が設けられている上記[1]から[8]のいずれかに記載の補給樋;
[10]載置枠は長手方向の中心線形状が直線状であり、かつ互いに長手方向に屈曲して連設されることを特徴とする上記[1]から[9]のいずれかに記載の補給樋;
[11]長手方向の上流側に設けられる載置枠は、下流側に設けられる載置枠よりも肉厚に形成されていることを特徴とする上記[1]から[10]のいずれかに記載の補給樋;
を要旨とするものということができる。
また本発明にかかる遊技島10は、
[12]上記請求項1から9のいずれかに記載の排出樋と、上記[1]から[11]のいずれかに記載の補給樋とをともに備える遊技島;
を要旨とするものということができる。
本発明にかかる排出樋13がその内部下方に設けられた遊技島10の正面図である。 (a)は、本発明の実施の形態にかかる排出樋13を備える遊技島10を模式的に示す上方斜視図であり、(b)は円Xで囲まれる領域の部分拡大図である。 (a)は、本実施の形態にかかる排出樋13を長手方向に分割構成する各部材の分解斜視図であり、同図(b)はその組立斜視図である。 板材70より基板65を得る様子を示す斜視図である。 図2(a)に示す遊技島10の部分拡大図である。 補給樋20の縦断面を示す模式図である。 載置枠40の斜視図である。 供給転動面24の最下流位置に設けられる終端ガイド部材33と、これを備える補給樋20の上方斜視図である。 (a)補給樋20の縦断面図であり、(b)同図(a)の円Xで囲まれる領域の部分拡大図である。 補給樋の従来例を示す横断面図である。
符号の説明
10 遊技島
11 桁
13 排出樋
14 排出転動面
15 フレーム
16 幅広部
20 補給樋
24 供給転動面
30 樋部材
40 載置枠
41 載置面
50 基台
61 側壁
62 案内部
63 平滑板
65 基板
66 コーナー部
67 端面
68 直線部
71 樹脂シート
72 メッシュ層
91 排出管
100 パチンコ機
θ 勾配
ξ 勾配
ψ 屈曲角

Claims (9)

  1. 一台または複数台を単位とする遊技機が前記単位ごとに互いに屈曲して横並びに設置される遊技島に設けられ、前記遊技機に沿って長手方向に屈曲した上方開口型の樋形状をなし、各遊技機から排出された遊技球を回収するための排出樋であって、
    長手方向に所定の勾配を有し、遊技球を転動させる排出転動面と、
    前記長手方向に沿って排出転動面の両側に対向して立設された側壁と、
    遊技機から排出された遊技球を受けるとともに該遊技球を排出転動面の幅方向内側に向かって案内する下り傾斜面状に形成された案内部と、を備え、かつ、
    屈曲した前記側壁の内面のうち少なくとも外側のコーナー部には、転動する遊技球と該側壁との衝突を防止する湾曲形状の平滑板が設けられていることを特徴とする排出樋。
  2. 前記排出転動面と側壁と案内部とをそれぞれ備える複数本の排出樋部材を、前記長手方向に互いに屈曲させて連結してなる請求項1に記載の排出樋。
  3. 排出樋部材は、基板および前記側壁が形成された樋形状の木製のフレームと、前記基板の上に全面接着された樹脂シートとからなる請求項2に記載の排出樋。
  4. 前記フレームの備える側壁は、上面が斜めに形成されて前記案内部を構成している請求項3に記載の排出樋。
  5. 前記基板と樹脂シートとの間には、繊維交絡体または多孔質材料からなるメッシュ層が介装されている請求項3または4に記載の排出樋。
  6. 平滑板は長手方向に複数枚に分割され、かつ隣り合う平滑板の端部同士が、上流側に位置する平滑板の端部を上にして互いに重ね合わされて構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の排出樋。
  7. 平滑板の前記端部同士は、屈曲した側壁の内面のうち前記コーナー部を除く直線部において互いに重ね合わされていることを特徴とする請求項6に記載の排出樋。
  8. 排出転動面の前記勾配が3%以下である請求項1から7のいずれかに記載の排出樋。
  9. 排出転動面は、回収された遊技球を遊技島の上方に移送する揚送装置と接続される最下流位置における幅が、その他の位置における幅よりも大きいことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の排出樋。
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