JP2004329567A - 遊技機設置島 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機設置島の下部に配設される下部貯留領域9Rの長手方向に向けて延設されるとともに、流出部300Rに向けて下方に傾斜するように下部貯留領域9Rの上部に配設され、下部貯留領域9Rに貯留する遊技媒体を流出部300Rに向けて誘導する遊技媒体誘導樋400Rの底面400aは、所定の幅寸法を有する水平面部412と、該水平面部412における幅方向の両端側から外方に向けて上方に傾斜するように連設される傾斜面部413と、から構成され、前記傾斜面部413は、前記水平面部412から遊技媒体が乗上がり可能な所定角度を有する。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば遊技機としてのパチンコ機等が複数設置されるとともに、前記遊技機にて使用する遊技媒体を貯留するための貯留領域を備える遊技機設置島に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機設置島の下部に備えられる下部貯留領域は、一般的に上面が開口するとともに、遊技機設置島の長手方向に向けて延びるように細長に形成された箱状の下部タンクにて構成され、所定量のパチンコ球を貯留出来るようになっているとともに、該下部タンクの底面は、内部に貯留されたパチンコ球を流出させるための流出口に向けて傾斜するように設けられており、内部に貯留されたパチンコ球は、前記底面上を自然流下により前記流出口から下部タンク外部に流出し、適宜循環使用されるようになっている。
【0003】
このような下部タンクの一例として、例えば遊技機設置島の端部に配置される計数装置等から排出されるパチンコ球を、遊技機設置島の中央部に向けて誘導する球誘導樋が下部タンクの上部に設けられ、該誘導樋上において球詰まりが発生したとき等においてパチンコ球が落下して貯留されるように構成されているもの等がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−276525号公報(第4頁、第3−5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載の球誘導樋は、具体的には、下部タンクの長手方向に向けて延設され、前記流出口側に向けて下方に傾斜するように設けられているとともに、球誘導樋上の所定箇所(例えば下流側)において球詰まりが発生した場合等において、計数装置の計数が不可能となる事態の発生を回避するために、横断面略V字状に構成されている。
【0006】
このような横断面略V字状の形状とすることで、球詰まりが発生したときにはパチンコ球は上流側を頂点とする三角形状に貯留されていくことになり、さらに上流側から流下してくるパチンコ球は、前記三角形状に貯留されたパチンコ球の上流側の頂点付近にて左右のいずれかの傾斜面に振り分けられ、球誘導樋の幅方向の両端側から下部タンクに落下して貯留されるため、球誘導樋の上流側の計数装置近傍までパチンコ球が詰まりにくくなっている。
【0007】
一方、このように遊技機設置島の下部に設けられる下部タンクは、例えば多数のパチンコ機に大当りが発生するなどして球不足となり、遊技が中断されること等がないように、より多くのパチンコ球を貯留することが好ましいことから、細長の下部タンク内における長手方向に向けてパチンコ球を極力均一に貯留し、下部タンクの貯留領域を有効に使用したいという要望があった。
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に記載の球誘導樋にあっては、基本的には球誘導樋上を流下するパチンコ球を下部タンクに貯留させることなく、下流側に配設された異物除去装置に向けて優先的に流下させて循環使用するための樋であり、下部タンク内に積極的にパチンコ球を貯留するための樋ではないため、例えば下流側において球詰まり等が発生した場合には前述したように左右に振り分けられて下部タンクに落下して貯留されるが、横断面形状が略V字状であり、パチンコ球が幅方向の中央に集中して両端側から落下しにくいため、下部タンクの長手方向に向けてパチンコ球が均一に貯留されるかどうかは解らなかった。
【0009】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、下部貯留領域に極力多くの遊技媒体を貯留することが出来る遊技機設置島を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の遊技機設置島は、複数の遊技機を設置するための遊技機設置部と、
前記遊技機設置部よりも下方に配設され、前記遊技機の遊技のために使用される遊技媒体を貯留するとともに、該貯留された遊技媒体を流出させる流出部に向けて底面が下方に傾斜する下部貯留領域と、
前記流出部から流出した遊技媒体を揚送する揚送装置と、
前記下部貯留領域の長手方向に向けて延設されるとともに、前記流出部に向けて下方に傾斜するように前記下部貯留領域の上部に配設され、前記下部貯留領域に貯留する遊技媒体を前記流出部に向けて誘導する遊技媒体誘導樋と、
を備える遊技機設置島であって、
前記遊技媒体誘導樋の底面は、所定の幅寸法を有するとともに、幅方向に向けて略水平をなす水平面部と、
該水平面部における幅方向の両端側から外方に向けて上方に傾斜するように連設される傾斜面部と、
から構成され、
前記傾斜面部は、前記水平面部から前記遊技媒体が容易に乗上がり可能な所定角度を有することを特徴とする。
この特徴によれば、遊技媒体誘導樋は下部貯留領域の流出部に向けて下方に傾斜するように配設されているとともに、底面の幅方向中央には所定幅を有する水平面部が形成されていることで、流下する遊技媒体同士を互いに干渉させることなくスムーズに流下することが出来る。また、水平面部の幅方向両側に傾斜面部が形成されることで、遊技媒体が流下途中において遊技媒体誘導樋から落下することが抑制されるため、下部貯留領域における流出部側から優先的に遊技媒体を貯留させることが出来るとともに、下部貯留領域に貯留された遊技媒体が遊技媒体誘導樋の高さに達し遊技媒体誘導樋からの遊技媒体の落下が規制され遊技媒体誘導樋上に遊技媒体が貯留されていくと、水平面部上に貯留されていく流下してきた遊技媒体の球圧作用により、下流側における傾斜面部付近に位置する遊技媒体が外方に押し出され、傾斜面部を乗上げて落下していくことになる。このように遊技媒体が下部貯留領域の流出部側から長手方向に向けて徐々に貯留されることで、下部貯留領域の長手方向に向けて遊技媒体を所定高さ位置まで均一に貯留していくことが出来、下部貯留領域の貯留スペースを有効に利用出来る。
【0011】
本発明の遊技機設置島における前記遊技媒体誘導樋の下流側の端部には、前記遊技媒体の落下を当接規制する当接規制片が幅方向に向けて延設されているとともに、前記傾斜面部における長手方向の下流側の端部近傍が切欠かれ、前記遊技媒体を前記遊技媒体誘導樋の幅方向両端側から流出させる流出部が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、遊技媒体誘導樋の下流側端部まで流下した遊技媒体は、傾斜面部を乗上げることなく流出部から流出して貯留されるため、下部貯留領域における流出部側に遊技媒体を優先的に、かつ、スムーズに貯留していくことが出来るばかりか、遊技媒体が遊技媒体誘導樋上に残りにくく、球詰まりしにくくなる。また、当接規制片に当接されることで幅方向の両端側に振り分けられて落下するため、これにより下部貯留領域における長手方向の左右側に向けて遊技媒体を偏りなく落下させることが出来るため、下部貯留領域における貯留スペースをより有効に利用して貯留することが出来る。
【0012】
本発明の遊技機設置島の前記遊技媒体誘導樋の幅方向両端側それぞれの前記傾斜面部の上端部には、前記遊技媒体の落下を規制するフランジ部が前記傾斜面部の長手方向に向けて延設されており、
前記フランジ部には、前記遊技媒体を前記下部貯留領域へ落下させるための落下部が長手方向に向けて所定間隔おきに複数形成されていることが好ましい。
このようにすれば、遊技媒体誘導樋のフランジ部により、遊技媒体が流下途中において遊技媒体誘導樋の幅方向の両端側から落下しにくくなるため、遊技媒体を下部貯留領域の流出部側から優先的に貯留させることが出来るとともに、下部貯留領域に貯留された遊技媒体が遊技媒体誘導樋の高さに達し、遊技媒体誘導樋からの遊技媒体の落下が規制されて遊技媒体誘導樋上に遊技媒体が貯留されてきたときには、遊技媒体が落下部から落下して貯留されるため、下部貯留領域の貯留スペースを有効に利用できる。
【0013】
本発明の遊技機設置島の前記落下部を、前記遊技媒体誘導樋の幅方向の両端側の前記フランジ部それぞれに、該フランジ部の長手方向に向けて交互に配設したことが好ましい。
このようにすれば、下部貯留領域の長手方向に向けて、幅方向の両端側から交互に遊技媒体を落下させることが出来るので、下部貯留領域に遊技媒体を偏りなく均一に貯留し、下部貯留領域の貯留スペースを有効に利用することが出来る。
【0014】
本発明の遊技機設置島の前記遊技媒体誘導樋の所定箇所には、前記遊技媒体の流下速度を低減させるための流下速度低減手段が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、流下する遊技媒体の速度を低減することが出来るので、遊技媒体誘導樋の下流側にある部材に遊技媒体が衝突する際、衝突時における衝撃を緩和させることが出来、これにより衝突の影響による部材の磨耗や変形等を防止することが出来るばかりか、衝突音を抑制出来る。
【0015】
本発明の遊技機設置島の前記遊技媒体誘導樋を流下する前記遊技媒体が衝突する衝突面に、衝突時における衝撃を吸収するための衝撃吸収部材が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、衝撃吸収部材により衝突面と遊技媒体との衝突時における衝撃が吸収されるため、衝突による磨耗や変形等を防止することが出来るばかりか、衝突音を抑制出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明すると、まず図1には、本発明の実施例としての遊技機設置島1の内部構造を示す断面図が示されており、該遊技機設置島1は、その前後面に遊技機であるパチンコ機2と、該パチンコ機2において遊技に使用するパチンコ球の貸出を実施させる球貸処理機等と、が並設される通常の遊技機設置島である。
【0017】
遊技機設置島1の略中央上部には、遊技媒体であるパチンコ球が貯留される第3の遊技媒体貯留部としての上部タンク3が設けられており、この上部タンク3内に貯留されたパチンコ球は、遊技機設置島1内の長手方向両端部に向かってそれぞれ下方に傾斜するように配設された供給樋4に流入するようになっている。
【0018】
これら供給樋4には、流下するパチンコ球を各パチンコ機2に供給するための支流樋5が、供給樋4における図中前後側の側板に、流下方向に向かって所定間隔おきに複数配設されており、これら支流樋5に供給されたパチンコ球は、各パチンコ機2の背面に設けられた球タンク6に供給されるようになっている。
【0019】
供給樋4の下流側端部には、例えばメンテナンス時等において供給樋4内のパチンコ球を後述する球誘導樋400L、400R内に流出させる球抜き管7が設けられている。なお、通常時においてはこの球抜き管7内をパチンコ球が流下しないようになっている。
【0020】
遊技機設置島1内の下部には、パチンコ機2より排出されたアウト球を一時貯留するアウト球タンク8が、パチンコ機2を載置する繕板13の上面に、各パチンコ機2に対応するように複数設けられている。
【0021】
また、上部タンク3内部に貯留されるパチンコ球が所定量以上となってオーバーフローしたパチンコ球を、遊技機設置島1の下部に設けられている下部貯留領域としての下部タンク9R、9Lに導くオーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18が配設されている。
【0022】
繕板13の下方には、パチンコ球を貯留する下部タンク9R、9Lがそれぞれ設けられている。下部タンク9R、9Lは、図1〜図3に示されるように、上面が開口するとともに、遊技機設置島1の長手方向に向けて延びる細長の箱体にて構成されており、底面9aは後述する流出口300L、300Rに向けて下方に傾斜するように形成されている。下部タンク9L、9R内上部には、球抜き管7及びオーバーフロー管18から排出されるパチンコ球が流入する球誘導樋400R、400Lが、それぞれ遊技機設置島1における長手方向中央に向けて下方に傾斜するように配設されており、球誘導樋400R、400Lを流下するパチンコ球が下部タンク9R、9L内に落下するようになっている。尚、球誘導樋400Lには計数装置15から排出されるパチンコ球も流入するようになっている。
【0023】
このように、下部タンク9R、9Lの内部に貯留するパチンコ球を誘導する球誘導樋400R、400Lは、遊技機設置島1における長手方向中央に配設された揚送装置25に向かって下方に傾斜するように配設されていることで、下部タンク9R、9Lの内部における揚送装置25側から優先してパチンコ球を貯留させ、最終的には下部タンク9R、9Lの長手方向に向けてパチンコ球を均一に貯留させていくことが出来、これにより遊技機に供給するパチンコ球が不足するなどの事態の発生が効果的に回避されるようになっている。なお、この下部タンク9L、9Rにおけるパチンコ球の貯留状況の詳細は後述することとする。
【0024】
図1中において、向かって左側の遊技機設置島1の島端には、遊技者が獲得したパチンコ球を計数するための計数装置15が配設されており、この計数装置15内に投入されたパチンコ球は、計数装置15に設けられている球投入口15aから連設された排出路16を介して球誘導樋400Lに流入し、下部タンク9L内に排出されて貯留される。
【0025】
下部タンク9R、9L内における球誘導樋400R、400Lの流下方向に向かって左右側には、図2、図3に示されるように、各アウト球タンク8から排出されるパチンコ球を回収する側部樋17R、17Lが並設されている。
【0026】
各下部タンク9R、9Lと揚送装置25との間には、図1〜図4に示されるように、上面が開口する有底箱状をなすとともに、底面が遊技機設置島1の中央方向に向かって下方に傾斜する、貯留タンク200R、200Lが設けられている。
【0027】
側部樋17R、17Lの下流側端部は、前記貯留タンク200R、200L内まで延設されていて、側部樋17R、17L内に回収されたパチンコ球は、下部タンク9R、9L内に貯留されることなく、直接貯留タンク200R、200L内に自然流下するようになっている。なお、側部樋17R、17Lからパチンコ球が溢れたときには球誘導樋400R、400Lを介して下部タンク9R、9L内に貯留される。
【0028】
ここで、図1中の遊技機設置島1における揚送装置25の左側下部の内部構成及び配置された各部位の構造を説明すると、貯留タンク200Lの下流側側板には、遊技媒体清浄装置としての清浄装置50側へパチンコ球を誘導する中継樋24Lが接続されているとともに、この中継樋24Lの清浄装置50側の端部には、パチンコ球を清浄装置50へ誘導する回動樋22Lが接続されている。
【0029】
下部タンク9Lの揚送装置25側には、下部タンク9Lに貯留されているパチンコ球を貯留タンク200Lに揚送する第2の揚送装置としてのミニリフト210Lが、前後の側部樋17L、17Lに挟まれるようにして設けられているとともに、ミニリフト210Lのさらに揚送装置25側には、ミニリフト210Lから揚送されたパチンコ球を一時的に貯留する揚送タンク200aLが設けられている。
【0030】
ミニリフト210Lが駆動されることにより、下部タンク9Lにおけるミニリフト210L側の側板下部に形成された流出口300Lから流出される下部タンク9L内のパチンコ球を揚送して、ミニリフト210Lの上部に設けられている排出口238(図4参照)から揚送タンク200aLに排出され、貯留タンク200L内に流下される。非駆動状態においては、下部タンク9L内のパチンコ球を揚送して貯留タンク200Lに排出することはない、すなわち、下部タンク9L内の貯留球が流出口300Lを介して外部に流出することはないので、ミニリフト210Lは下部タンク9Lからのパチンコ球の流出量を調節する役割を果たしている。
【0031】
揚送タンク200aLは、上流側の側板がミニリフト210Lと密着するようにして設けられているとともに、前後の側板には、揚送タンク200aL内のパチンコ球を貯留タンク200L内に流出させるための通孔201が設けられている。これにより、下部タンク9Lからミニリフト210Lにより揚送されたパチンコ球は揚送タンク200aLへ排出され、通孔201を通過して貯留タンク200L内に流出した後(図4参照)、貯留タンク200Lの底壁に設けられたガイド板211により下流側の側板に形成された連通口23Lに向けて案内され、連通口23Lから流出して中継樋24Lから回動樋22Lを経由して、清浄装置50の上部に取付けられた案内樋28Lへ流出されるようになっており、案内樋28Lに流出したパチンコ球は清浄装置50内に案内される。
【0032】
清浄装置50の清浄能力を超える量のパチンコ球が清浄装置50に向けて流出され、清浄装置50内にパチンコ球が流入しきれなくなった場合、案内樋28L、回動樋22L、中継樋24L、貯留タンク200L内に滞留することになる。その状態でミニリフト210Lが駆動してパチンコ球が揚送タンク200aL内に排出されると、通孔201から貯留タンク200L内へパチンコ球が流出することはないので、揚送タンク200aL内にパチンコ球が貯留されていく。
【0033】
揚送タンク200aL内には、上限貯留量検出センサ202L、及び下限貯留量検出センサ203Lが設けられており、揚送タンク200aL内にパチンコ球が上限貯留量検出センサ202Lの位置まで貯留されるとミニリフト210Lの揚送が停止されるようになっている。また、パチンコ球の量が下限貯留量検出センサ203Lに接触しない位置まで低減した場合には、ミニリフト210Lが駆動して下部タンク9Lの貯留球の揚送を開始するようになっている。
【0034】
以上、遊技機設置島1内部における揚送装置25の図中左側に配設された貯留タンク200L、ミニリフト210L、揚送タンク200aLの構造及び構成について説明してきたが、遊技機設置島1内部における揚送装置25の図中右側に配設された貯留タンク200R、ミニリフト210R、揚送タンク200aRの構造は、前記貯留タンク200L、ミニリフト210L、揚送タンク200aLと同様のため、詳細な説明は省略するものとする。
【0035】
但し、貯留タンク200Rと揚送装置25との間には、清浄装置50が配設されている点が、遊技機設置島1内部における揚送装置25の図中左側の配置構成とは異なっているが、下部タンク9R、9Lからミニリフト210R、210Lにより揚送された後、揚送タンク200aR、200aL、貯留タンク200R、200L及び中継樋24L、24R、回動樋22L、22R、案内樋28L、28Rを通って清浄装置50に流入するという点で、パチンコ球の流下経路は同一の構成であると言える。
【0036】
次に図1、図3に示される本実施例に適用された揚送装置25の構成を簡単に説明する。この揚送装置25の外形を構成する上下方向に延びる縦長の箱体30内には、上部に駆動歯車31が回動自在に設けられているとともに、下部に従動回転体32が回動自在に設けられており、これら駆動歯車31と従動回転体32には、所定量のパチンコ球を収容可能なバケット(図示略)が、リベット(図示略)を介して外面に複数取り付けられた無端状のタイミングベルト34が掛け渡されている。
【0037】
このように構成された揚送装置25は、駆動モータ(図示略)が駆動して駆動歯車31が回転することにより、その回転力がタイミングベルト34に伝達され、このタイミングベルト34が回転し、箱体30の下部に形成されるパチンコ球の流入口37から流入するパチンコ球が回転してきた空のバケット(図示略)内に所定量ずつ収容されて揚送され、箱体30の上部に形成される排出口38から(上部タンク3内)に排出される。
【0038】
また、揚送装置25によって、後述する清浄装置50により清浄されたパチンコ球を遊技機設置島1の上部の上部タンク3まで揚送する場合、清浄されたパチンコ球は前記バケット(図示略)内に収容された状態で揚送されるので、例えばスクリューコンベア式やスプロケット式等の他の揚送装置のように、揚送されるパチンコ球が揚送中に他の部材等に接触することがない。よって、清浄されたパチンコ球を汚すことなく、また、接触により帯電させることなく揚送出来る。
【0039】
なお、本実施例においては、上記のような理由からこのようなバケット式の揚送装置25を遊技機設置島1に適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、従来公知のスクリュー部材を使用してパチンコ球の揚送を行うスクリュー式の揚送装置やベルト部材で揚送を行うベルト式の揚送装置等を用いても良い。
【0040】
次に図1、図3に示される本実施例に適用された清浄装置50の構成及び作用を簡単に説明する。
【0041】
本実施例における清浄装置50は、装置本体の上部に水平方向に設けられるとともに、上面に清浄シート(図示略)が交換可能に敷設された揺動板(図示略)を、揺動モータ(図示略)により水平方向に揺動(偏心回転)させることにより、清浄シート上に載置されたパチンコ球と清浄シートとを摺接させて、パチンコ球の表面に付着した汚れを清浄するように構成されている。
【0042】
具体的には、前記揺動板は、清浄装置本体内部に設けられた揺動モータの駆動軸(図示略)に偏心して固着された偏心部材(図示略)に、ベアリングを介して摺動自在に連係されており、駆動軸が回転することで、偏心部材が駆動軸周りに偏心回転し、この偏心回転作用により揺動板全体が、水平方向に偏心回転するようになっている。この揺動板の偏心回転により、その上面に敷設された清浄シートと、その上部に載置されるパチンコ球とが摺接して清浄されることになる。
【0043】
この揺動板の上方には前記中継樋28L、28Rが設けられており、これら中継樋28L、28R間に形成された落下口(図示略)からパチンコ球が落下して清浄シート上に流入するようになっている。
【0044】
また、本実施例では、揚送装置25と清浄装置50が別体に設けられ、清浄装置50にて清浄されたパチンコ球が揚送装置25により上部タンク3に揚送される構成になっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の揚送装置を適用しても良く、例えば従来公知のパチンコ球を揚送しながら、該パチンコ球の研磨も同時に行ことで清浄を行う方式である揚送研磨装置を適用することで、前記清浄装置50により清浄されたパチンコ球をさらに清浄することで、清浄の精度を高めることができる。
【0045】
また、図1に示すように、前記下部タンク9R、9Lの下端側に設けられているミニリフト210R、210Lは、長さや幅等の規模は異なるものの、上記揚送装置25とほぼ同様に構成されているため、ここでの詳細な説明は省略するものとする。
【0046】
また、図4に示されるように、前記ミニリフト210R、210Lの排出口238から排出されたパチンコ球を貯留する揚送タンク200aR、200aLが、ミニリフト210R、210Lの第1の排出口238と前記清浄装置50の案内樋28R、28Lとの間に配設されるとともに、清浄装置50へパチンコ球を流出させる第2の排出口としての通孔201を有することで、ミニリフト210R、210Lによるパチンコ球の揚送状態に影響されることなく、清浄装置50に安定的にパチンコ球が供給されるようになる。
【0047】
そして、前記中継樋24R、24Lから回動樋22R、22Lを経由して、前記案内樋28R、28L(図3参照)内に流入したパチンコ球は、前述の遊技媒体清浄装置としての清浄装置50内に流入して清浄された後に排出樋26から流出し、遊技機設置島1内の略中央部に設けられた揚送装置25を介して揚送され、再び上部タンク3内に貯留される。このようにして遊技機設置島1内のパチンコ球は循環するようになっている。
【0048】
このように、図5に示すように遊技機設置島1内に配設される供給樋4、支流樋5、球誘導樋400R、400L、オーバーフロー樋12、オーバーフロー管18、側部樋17R、17L、貯留タンク200R、200L、中継樋24R、24L、回動樋22R、22L、案内樋28R、28L、排出樋26等により、パチンコ球が少なくとも下部タンク9R、9Lと、清浄装置50と、揚送装置25とを介して遊技機設置島1内の循環経路を循環するように構成されている。
【0049】
また、遊技機設置島1内には、揚送装置25及びミニリフト210R、210Lを制御する揚送装置制御手段としての制御装置(図示略)が設けられている。この制御装置(図示略)には、揚送装置25、ミニリフト210L、210Rが接続されているとともに、前記上部タンク3、下部タンク9R、9L、揚送タンク200aR、200aL内に設けられた各種のセンサが接続されており、各種センサからの検出状況に基づいてパチンコ球の貯留状況を把握し、これに基づいて揚送装置25やミニリフト210L、210Rの駆動制御を行うようになっている。
【0050】
前記制御装置(図示略)には、各タンク内におけるパチンコ球の貯留状況に応じて前述したミニリフト210R、210Lや揚送装置25の駆動を制御してパチンコ球を揚送し、循環させるようになっているとともに、通信ユニットを介してホールコンピュータなどの管理装置等に接続されるようになっていて、例えば、揚送装置25やミニリフト210R、210L等が停止した場合に停止した旨を前記管理装置等に送信するようになっている。
【0051】
また、側部樋17R、17Lに回収されるパチンコ球が下部タンク9R、9L内に貯留されているパチンコ球よりも優先して清浄装置50内に流入して清浄された後に揚送装置25により揚送されるようになっている。すなわち、パチンコ機2にて遊技に使用されて排出されたパチンコ球が優先的に清浄されるのである。そして、上部タンク3内におけるパチンコ球の貯留量が少なくなった場合等においてミニリフト210R、210L等を駆動してパチンコ球が貯留されている下部タンク9R、9Lからパチンコ球を上部タンク3内に揚送する。
【0052】
なお、本実施例における遊技機設置島1は、上部タンク3や下部タンク9R、9L内部に貯留されたパチンコ球のみを制御により循環して使用するいわゆる独立式の遊技機設置島であるが、例えば遊技場内に並設される他の遊技機設置島と上部タンク同士を適宜連結樋等により連結して、他の遊技機設置島間でパチンコ球の貯留量の調整を行えるようにしても良い。また、遊技者が獲得したパチンコ球を計数する計数装置が各パチンコ機2に対応して設けられ、各遊技機設置島内においてパチンコ球を循環使用することが可能に構成されたユニット式の遊技機設置島であっても良い。
【0053】
次に、図6〜図8に基づいて、下部タンク9L、9R内に配設された球誘導樋400L、400Rの構成及び作用を説明する。なお、ここでは一方の球誘導樋400Rを一例に説明するが、下部タンク9Lに配設された球誘導樋400Lの構造は前記球誘導樋400Rとほぼ同様のため、ここでの詳細な説明は省略するものとする。
【0054】
本実施例における球誘導樋400Rは、下部タンク9Rの長手方向の寸法よりも若干短寸な長さを有する帯状の金属板にて構成されており、図6(a)、(b)に示されるように、1枚の金属板の幅方向の左右両端側が上方に傾斜するように折り曲げ加工されることにより球誘導樋400Rの底面400aが構成されている。詳しくはこの底面400aは、所定の幅寸法を有するとともに幅方向に向けて水平方向を向くように、平坦面状に形成された水平面部412と、該水平面部412における幅方向の両端側から外方に向けて上方に傾斜するように連設される傾斜面部413と、から構成されている。
【0055】
特に図6(b)に示されるように、水平面部412の長さは約70mm、左右の傾斜面部413における水平面部412との連設部から先端部までの水平距離はそれぞれ25mm、球誘導樋400Rの全幅寸法が約120mmとされている。パチンコ球の直径が11mm規格であることから水平面部412(70mm)には横一列で最大7個、全幅(120mm)では水平面部412に載置される7個のパチンコ球側に傾斜する左右それぞれの傾斜面部413に2個ずつ載置されることによって、横一列で最大11個載置可能な状態になっている。
【0056】
すなわち、球誘導樋400Rの全幅寸法を1個のパチンコ球の直径に対応する寸法とすることで、図6に示されるようにパチンコ球が幅方向に横一列に並んだ状態において、1個のパチンコ球が割り込むことにより、左右の傾斜面部412のうちの少なくともいずれか一方の傾斜上位部にあるパチンコ球が容易に落下するようになる。
【0057】
また、図6(c)に示されるように、前記水平面部412に対する傾斜面部413の傾斜角度θは、水平面部412の下面の延長線(一点鎖線)から傾斜面部413の下面先端部までの高さが約2mmとなる所定角度とされている。この傾斜面部413の傾斜角度は、例えばパチンコ球が横一列に最大である11個載置されている場合において、水平面部412に載置される7個のパチンコ球に後続より流下されてくるパチンコ球の球圧が加わることによって、左右の傾斜面部413に載置される外方側の少なくとも1個のパチンコ球が外方に押し出されて落下される程度であり、かつ、上流側から流下するパチンコ球が水平面部412から傾斜面部413に乗上げたときに、乗上げたパチンコ球を水平面部412側に復帰させることが出来る程度の角度θとされている。
【0058】
また、図6(a)に示されるように、傾斜面部412における長手方向の下流側の端部近傍は切欠かれており、これにより球誘導樋400Rの下流側の端部には、傾斜面部413が形成されていない平坦面状の球流出部414が形成されているとともに、該球流出部414における下流側の端辺部には、パチンコ球の落下を当接規制する当接規制片としての球受片416が、球流出部414における下流側の端辺部を上向きに垂直に折り曲げ加工することにより、幅方向に向けて延設されている。
【0059】
よって、上流側から流下してきたパチンコ球は、図中矢印で示されるように、球受片416の上流側の衝突面416aに当接規制されて幅方向の左右いずれかに振り分けられ、傾斜面部413に乗上げることなく、平坦面状の球流出部414の幅方向いずれかの端部方向に転動して落下するようになっている。
【0060】
このように構成された球誘導樋400Rは、図1、図7に示されるように、下部タンク9R内における上部所定高さ位置に、該下部タンク9Rの長手方向に向けて延設されており、遊技機設置島1の端側から揚送装置25側に向けて下方に傾斜するように配設されている。すなわち、球誘導樋400Rは、下部タンク9Rの底面9aとほぼ同様に傾斜され、流出部300R側に向けて下方に傾斜するように配設されている。
【0061】
また、球誘導樋400Rの長手方向における遊技機設置島1の端側の端部は下部タンク9Rの側壁に当接されており、球抜き管7及びオーバーフロー管18から排出されるパチンコ球を受け入れられるようになっているとともに、球誘導樋400Rの長手方向における流出部300R側の端部、すなわち、前記球受片416は下部タンク9Rの揚送装置25側の側壁から所定距離、離間するように設けられている。
【0062】
次に、このように構成された球誘導樋400Rにおけるパチンコ球の流下及び落下状況並びに下部タンク9Rの貯留状況を以下説明する。
【0063】
まず図6(a)に示されるように、球抜き管7及びオーバーフロー管18から球誘導樋400Rの上流側端部付近に排出されたパチンコ球は、主に水平面部412上を下流側の球流出部414に向けて流下することになる。流下途中においてパチンコ球が水平面部412左右の傾斜面部413に乗上げた場合であっても、傾斜面部413の傾斜によって水平面部412方向に復帰させられる作用が与えられることで、球誘導樋400Rを流下するパチンコ球が球流出部414まで流下するまでの流下途中において容易に落下することがないため、パチンコ球を優先的に球流出部414まで誘導させることが出来る。
【0064】
また、左右の傾斜面部413、413の間に、幅方向に複数個のパチンコ球を載置可能な幅寸法を有する水平面部412が形成されていることにより、従来例のようにパチンコ球が流下途中において中央に集中し、互いに干渉し合って流下に支障をきたすことが極力防止されるため、スムーズに流下させることが出来る。
【0065】
そして、球流出部414まで流下してきたパチンコ球は、図7(a)に示されるように、下流側端部に立設された球受片416に衝突し、球流出部414の幅方向左右いずれかの端部まで転動して下部タンク9R内に落下されていく。
【0066】
このように流下してきたパチンコ球が球受片416に衝突することで、パチンコ球が球誘導樋400Rの長手方向に向けて落下することが当接規制され、球誘導樋400Rの幅方向左右いずれかに振り分けられて落下することになるため、下部タンク9Rにおける幅方向に向けてパチンコ球を均一に貯留していくことが出来る。
【0067】
また、球誘導樋400Rを流下してきたパチンコ球が落下して下部タンク9Rにおける底面9aの傾斜下位側から優先的に貯留され、球流出部414の左右側端部の落下位置付近においてパチンコ球が堆積されていく。そして、堆積したパチンコ球が球誘導樋400Rにおける球流出部414の高さ位置まで到達すると、球流出部414における幅方向の左右側端部が球詰まり状態となり、落下が規制されることになる。
【0068】
この状態において後続球が流下してくると、図7(b)に示されるように、後続球は球流出部414から上流側に向けて水平面部412上に徐々に貯留されていくことになる。
【0069】
図8(a)には、このように水平面部412における所定箇所においてパチンコ球が貯留されている状態が示されている。このように、球誘導樋400Rからパチンコ球が落下出来ない状態まで下部タンク9R内にパチンコ球が堆積してくると、次々と流下されてくる後続球が水平面部412の下流側から上流側に向けてほぼ一段状で貯留されていくことになる。
【0070】
そして図8(b)に示されるように、所定数量のパチンコ球が球誘導樋400Rに貯留された時点で、図中矢印にて示されるように、これら水平面部412に貯留された上流側のパチンコ球の球圧作用により、貯留最下流側付近の傾斜面部413寄りのパチンコ球が傾斜面部413側(幅方向の外方)に向けて押し出され、さらに上流側に貯留されるパチンコ球数が増加することによりさらに大きな球圧が加わることで、傾斜面部413上に乗上がり、傾斜面部413の上端部から下部タンク9Rへ落下していくことになる。
【0071】
このように、水平面部412に貯留された最下流側付近の傾斜面部413寄りのパチンコ球が後続球の球圧作用により傾斜面部413側に向けて押し出されて落下していき、当該落下位置にパチンコ球が堆積されてくると、図7(b)に示されるように、後続球の流下が続く限り、左右の傾斜面部413から下部タンク9Rへ落下する落下位置(図7(b)及び図8中の点線位置)が球誘導樋400Rの上流側に向けて徐々に移動していくことになる。
【0072】
このように、後続球の球圧作用により、球誘導樋400Rの幅方向両側の傾斜面部413、413からパチンコ球が落下するとともに、下部タンク9Rの底面9aの傾斜最下位側、すなわち、流出口300R側から上流側に向けて、パチンコ球が球誘導樋400Rの高さ位置まで均一に貯留されていくことになるため、最終的には図7(c)に示されるように、下部タンク9Rの貯留スペース全域を有効に利用して、より多くのパチンコ球を貯留することができる。
【0073】
また、球誘導樋400Rの底面400aは、幅方向左右の傾斜面部413の間に、幅方向に向けて複数個(本実施例では7個)のパチンコ球を一列状に並設出来る幅寸法を有しているため、前述したように水平面部412の下流側(揚送装置25側)からパチンコ球が貯留されたときにおいて、貯留されたパチンコ球は後続球の球圧作用により押し出されて落下していくことから、下部タンク9Rの流出口300R側から遊技機設置島1端側に向けて球誘導樋400Rの高さ位置までパチンコ球を堆積させながら貯留させていくことが出来る。すなわち、下部タンク9Rの長手方向に向けてパチンコ球が偏りなく均一に貯留されるのである。
【0074】
さらに、複数個のパチンコ球が幅方向に向けて列状に貯留されていくことから、水平面部412上の上流側に向けて多数の後続球が滞留していかなくても、パチンコ球が数列滞留することで球圧作用が確実に働くことになるため、下部タンク9Rにおける底面9aの傾斜上位部(遊技機設置島1端側)までパチンコ球が貯留される前に、球誘導樋400Rにおける球詰まりが上流側に達してパチンコ球が落下しなくなり、下部タンク9Rに大きな空きスペースが形成されることが防止される。
【0075】
以上説明したように、本実施例における球誘導樋400L、400Rは、下部タンク9L、9Rにおける流出部300L、300Rに向けて下方に傾斜するように配設されているとともに、底面400aの幅方向中央に所定幅を有する水平面部412が形成されていることで、流下するパチンコ球同士を互いに干渉させることなくスムーズに流下することが出来る。
【0076】
また、水平面部412の幅方向両側に傾斜面部413が形成されることで、流下途中でパチンコ球が一時的に傾斜面部413に乗上げた場合であっても、幅方向に向けて水平方向を向くように形成された水平面部412に対する傾斜面部413の傾斜角度によって中央方向に復帰させられる作用が与えられ、パチンコ球が流下途中において球誘導樋400L、400Rから落下することが抑制されるため、下部タンク9L、9Rにおける流出部300L、300R側から優先的にパチンコ球を貯留させることが出来るとともに、下部タンク9L、9Rに貯留されたパチンコ球が球誘導樋400L、400Rに達し、球誘導樋400L、400Rからのパチンコ球の落下が規制されて球誘導樋400L、400Rの下流側(揚送装置25側)からパチンコ球が貯留されていくと、水平面部412上に貯留されていくパチンコ球の球圧作用により、下流側における傾斜面部413付近に位置するパチンコ球が外方に押し出され、傾斜面部413を乗上げて落下していくことになる。
【0077】
このようにパチンコ球が下部タンク9L、9Rの流出部300L、300R側から長手方向に向けて徐々に貯留されることで、下部タンク9L、9Rの長手方向に向けてパチンコ球を所定高さ位置まで均一に貯留していくことが出来、下部タンク9L、9Rの貯留スペースを無駄にすることなく有効に利用出来る。
【0078】
なお、下部タンク9Rに所定量のパチンコ球が貯留された状態において、ミニリフト210Rが駆動して貯留球が流出口300Rを介してミニリフト210R側に流出され、下部タンク9Rの貯留量が減少し、球誘導樋400Rの下流側における所定箇所のパチンコ球の貯留高さ位置が球誘導樋400Rよりも低くなると、球誘導樋400R上に滞留していたパチンコ球が下流側に向けて流下していき、最終的には球流出部414から傾斜面部413を乗上げることなく落下することになるため、最終的に球誘導樋400Rにパチンコ球が残留することがない。
【0079】
次に、球誘導樋400Rの変形例を、図9〜図11に基づいて説明する。なお、以下の変形例において前記実施例と同様の構造部分に関しては、同一の符号を付すことにより詳細な説明は省略することとする。
【0080】
(第1変形例)
図9(a)に示されるように、本変形例における球誘導樋は、前記本実施例の球誘導樋400Rの幅方向左右端部それぞれに連設される傾斜面部413の傾斜上位部から、パチンコ球の落下を規制する所定高さのフランジ部418、418’が屈曲形成されている。フランジ部418、418’は、長手方向に向けて延設されているとともに、パチンコ球が落下可能な落下孔411、411’(落下部)が複数箇所に形成されている。
【0081】
前記落下孔411、411’は、フランジ部418、418’の長手方向に向けて所定間隔おきに複数形成されており、球誘導樋400R幅方向の左右両端側のそれぞれに、該フランジ部418、418’の長手方向に向けて交互に配設されている。すなわち、左右のフランジ部418、418’に配設された落下孔411、411’は、水平面部412を挟んで左右非対称に配設されている。
【0082】
このように傾斜面部413の上部にフランジ部418、418’を設けることで、水平面部412を流下するパチンコ球が流下途中で傾斜面部413を乗上げて落下してしまうことを極力防止でき、これによってより確実にパチンコ球を球流出部414方向に流下させ、下部タンク9L、9Rの流出口300L、300R側から優先的に落下させて貯留することができる。
【0083】
また、上記実施例にて説明したように、球誘導樋400Rの水平面部412上にパチンコ球が貯留されていき、例えば図9(b)に示されるように、後続球が徐々に球誘導樋400Rの下流から上流方向に向けて貯留されていくと、まずフランジ部418における下流側に一番近い位置にある落下孔411から落下されていく。
【0084】
下部タンク9Rに貯留されたパチンコ球によって下流に近い落下孔411が塞がれた場合には、次は前記フランジ部418と向かい合うフランジ部418’における下流側に一番近い落下孔411’から落下されていく。このように球誘導樋400Rに貯留されていくパチンコ球は、下流側から上流側に向けてフランジ部418、418’に形成された落下孔411、411’より交互に落下されていく。
【0085】
そして、上流(遊技機設置島1端)に一番近い落下孔411がパチンコ球の堆積により塞がれると、図9(c)の球誘導樋400Rの概略断面図に示されるように、下部タンク9Rのパチンコ球の貯留スペースが満タンとなる。
【0086】
このように、落下孔411、411’はフランジ部418、418’の長手方向に向けて所定間隔おきに複数形成されるとともに、フランジ部418、418’において落下孔411、411’の配置位置が水平面部412を挟んで左右非対称となるように、長手方向に向けて左右に交互に配設されていることにより、球誘導樋400Rのフランジ部418、418’により、パチンコ球が流下途中において球誘導樋400Rの幅方向の両端側から容易に落下してしまうことを防止出来るため、パチンコ球をより確実に下部タンク9Rの流出部300R側から優先的に貯留させることが出来るとともに、下部タンク9Rに貯留されたパチンコ球が球誘導樋400Rに達して球誘導樋400Rからのパチンコ球が落下が規制されて球誘導樋400Rの下流側からパチンコ球が貯留されてきたときには、パチンコ球が落下孔411、411’から落下して貯留されることになる。
【0087】
しかも、下部タンク9Rの揚送装置25側からパチンコ球の貯留を優先的にさせつつ、下部タンク9Rの長手方向に向けて、該下部タンク9Rの幅方向の左右側にパチンコ球を交互に均等に貯留させることが出来るので、下部タンク9Rの貯留スペースを無駄にすることなく、有効に利用することが出来る。
【0088】
次に図10には、上記実施例及び第1変形例にて説明した球誘導樋400Rに、パチンコ球の流下速度を低下させるための流下速度低減手段の一例としての速度低下部材421が設けられた状態が示されている。この速度低下部材421は、前記第1変形例の球誘導樋400Rに形成された左右のフランジ部418に形成された切欠き溝(図示略)に下向きコ字状の支持枠420の両端を嵌合することにより取付けられ、前記支持枠420の下端部に可撓性の当接板419(例えばゴム部材)の上端部を挟持させることで取付けられており、支持枠420と当接板419とから構成されている。
【0089】
この速度低下部材421の当接板419に水平面部412から球流出部414方向に次々と流下されてくるパチンコ球を衝突させることによって、パチンコ球の流下による流下速度を当接板419の可撓性によって低下させることができる。
【0090】
このように、前記球誘導樋400Rは、当接板419と支持枠420から構成される速度低下部材421を備えることにより、下部タンク9Rの下流側へ流下してくる球の速度を速度低下部材421によって低下させることができるので、下流側に滞留しているパチンコ球や前記球受片416との衝突による衝撃を緩和させることができ、衝突の影響による球受片416等の衝突面416a等の磨耗や変形等を防止出来るばかりか、衝突音を抑制できる。
【0091】
なお、本実施例における流下速度低減手段は、パチンコ球に当接板419を当接させることにより流下速度を低下させる速度低下部材421にて構成されているが、例えば、特に図示はしないが水平面部412上に無数の細かい凹凸を形成し、これらの凹凸によりパチンコ球に抵抗を与えることにより流下速度を抑制させるようにしてもよい。
【0092】
さらに、上記の本実施例及び第1変形例にて説明した球誘導樋400Rの球流出部414に流出されたパチンコ球による球受片416への衝撃を吸収させるための部材を備えても良く、例えば図11に示されるように、前記本実施例の球誘導樋400Rの球受片416の衝突面416a面に横長尺状の衝撃吸収部材422(例えばウレタン部材)が接着されている。
【0093】
この衝撃吸収部材422により、水平面部412から球流出部414に向けて次々と流下されてくるパチンコ球が衝突しても、パチンコ球との衝撃が吸収されるため、衝突による磨耗や変形等が生じることなく、球誘導樋400Rの耐久性が向上するとともに、衝突音を抑制することができる。
【0094】
なお、このような衝撃吸収部材422は、本実施例においては球受片416に設けられているが、球受片416等がない場合、例えば下部タンク9L、9Rにおける球誘導樋400L、400Rから落下するパチンコ球との衝突面に設けてもよい。
【0095】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0096】
本発明の請求項1は、複数の遊技機(パチンコ機2)を設置するための遊技機設置部(繕板13)と、
前記遊技機設置部よりも下方に配設され、前記遊技機(パチンコ機)の遊技のために使用される遊技媒体(パチンコ球)を貯留するとともに、該貯留された遊技媒体を流出させる流出部(300L、300R)に向けて底面(9a)が下方に傾斜する下部貯留領域(下部タンク9R、9L)と、
前記流出部から流出した遊技媒体を揚送する揚送装置(揚送装置25)と、
前記下部貯留領域の長手方向に向けて延設されるとともに、前記流出部に向けて下方に傾斜するように前記下部貯留領域の上部に配設され、前記下部貯留領域に貯留する遊技媒体を前記流出部に向けて誘導する遊技媒体誘導樋(球誘導樋400R、400L)と、
を備える遊技機設置島(1)であって、
前記遊技媒体誘導樋の底面(400a)は、所定の幅寸法を有するとともに、幅方向に向けて略水平をなす水平面部(412)と、
該水平面部における幅方向の両端側から外方に向けて上方に傾斜するように連設される傾斜面部(413)と、
から構成され、
前記傾斜面部は、前記水平面部から前記遊技媒体が容易に乗上がり可能な所定角度(角度θ)を有する。
【0097】
本発明の請求項2の前記遊技媒体誘導樋(球誘導樋400R、400L)の下流側の端部には、前記遊技媒体(パチンコ球)の落下を当接規制する当接規制片(球受片416)が幅方向に向けて延設されているとともに、前記傾斜面部(413)における長手方向の下流側の端部近傍が切欠かれ、前記遊技媒体を前記遊技媒体誘導樋の幅方向両端側から流出させる流出部(球流出部414)が形成されている。
【0098】
本発明の請求項3の前記遊技媒体誘導樋(球誘導樋400R、400L)の幅方向両端側それぞれの前記傾斜面部(413)の上端部には、前記遊技媒体(パチンコ球)の落下を規制するフランジ部(418、418’)が前記傾斜面部の長手方向に向けて延設されており、
前記フランジ部には、前記遊技媒体を前記下部貯留領域(下部タンク9R、9L)へ落下させるための落下部(落下孔411、411’)が長手方向に向けて所定間隔おきに複数形成されている。
【0099】
本発明の請求項4の前記落下部(落下孔411、411’)を、前記遊技媒体誘導樋(400L、400R)の幅方向の両端側の前記フランジ部それぞれに、該フランジ部(418、418’)の長手方向に向けて交互に配設した。
【0100】
本発明の請求項5の前記遊技媒体誘導樋(球誘導樋400R、400L)の所定箇所には、前記遊技媒体(パチンコ球)の流下速度を低減させるための流下速度低減手段(速度低下部材421(当接板419、支持枠420))が設けられている。
【0101】
本発明の請求項6の前記遊技媒体誘導樋(球誘導樋400R、400L)を流下する前記遊技媒体(パチンコ球)が衝突する衝突面(球受片416の衝突面416a)に、衝突時における衝撃を吸収するための衝撃吸収部材(衝撃吸収部材422)が設けられている。
【0102】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0103】
例えば、上記実施例における球誘導樋400L、400Rにおける水平面部412や傾斜面部の幅寸法は上記実施例に記載した寸法に限定されるものではなく種々に変更可能である。
【0104】
また、水平面部412に対する傾斜面部413の傾斜角度は、流下途中や、水平面部412に貯留されるパチンコ球の球圧作用によって乗り上げ可能であれば、角度は任意に変更可能である。
【0105】
また、上記実施例における球誘導樋400L、400Rは、1枚の金属板が折り曲げ加工されることにより構成されていたが、本発明の遊技媒体誘導樋はこれに限定されるものではなく、遊技媒体誘導樋の底面が所定の幅寸法を有するとともに、幅方向に向けて略水平をなす水平面部と、該水平面部における幅方向の両端側から外方に向けて上方に傾斜するように連設される傾斜面部と、から構成されていれば、遊技媒体誘導樋の形状は、上記実施例の球誘導樋400L、400Rのように1枚の金属板を折曲げ加工することにて構成されるものに限定されるものではなく、例えば所定の板厚を有する樹脂板の上面を凹設することで前記底面が形成される遊技媒体誘導樋であってもよい。
【0106】
また、上記実施例における球誘導樋400L、400Rの球流出部414の下流側の端部には、前記パチンコ球の落下を当接規制する球受片416が幅方向に向けて延設された球流出部414が形成されているので、パチンコ球を幅方向の両端側に振り分けて落下させるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ球を球誘導樋400L、400Rの下流側の端部からそのまま流下方向に向けて落下させるようにしてもよい。
【0107】
また、上記実施例においては、パチンコ球を球流出部414の両端側に振り分けて落下させるための球受片416が球誘導樋400L、400Rに形成されていたが、球流出部414の下流側の端部を下部タンク9L、9Rの揚送装置25側の側壁に当接させ、該側壁を球受片416の替わりにしても良く、このようにすることは、球誘導樋400L、400Rから流下されてくるパチンコ球を側壁に衝突させ、球流出部414の両端側に振り分けて落下させることができ、下部タンク9L、9Rの幅方向の左右に均等に貯留させることから前記球受片416と同様の効果を得ることができる。
【0108】
また、上記実施例における球誘導樋400L、400Rは長手方向に向けて直線上に形成されていたが、パチンコ球が少なくとも遊技機設置島1の端側から揚送装置25側に向けて流下可能に構成されていればその形状は直線状のものに限定されるものではなく、上下方向または左右方向に湾曲形成されていても良い。
【0109】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0110】
(a)請求項1の発明によれば、遊技媒体誘導樋は下部貯留領域の流出部に向けて下方に傾斜するように配設されているとともに、底面の幅方向中央には所定幅を有する水平面部が形成されていることで、流下する遊技媒体同士を互いに干渉させることなくスムーズに流下することが出来る。また、水平面部の幅方向両側に傾斜面部が形成されることで、遊技媒体が流下途中において遊技媒体誘導樋から落下することが抑制されるため、下部貯留領域における流出部側から優先的に遊技媒体を貯留させることが出来るとともに、下部貯留領域に貯留された遊技媒体が遊技媒体誘導樋の高さに達し遊技媒体誘導樋からの遊技媒体の落下が規制され遊技媒体誘導樋上に遊技媒体が貯留されていくと、水平面部上に貯留されていく流下してきた遊技媒体の球圧作用により、下流側における傾斜面部付近に位置する遊技媒体が外方に押し出され、傾斜面部を乗上げて落下していくことになる。このように遊技媒体が下部貯留領域の流出部側から長手方向に向けて徐々に貯留されることで、下部貯留領域の長手方向に向けて遊技媒体を所定高さ位置まで均一に貯留していくことが出来、下部貯留領域の貯留スペースを有効に利用出来る。
【0111】
(b)請求項2の発明によれば、遊技媒体誘導樋の下流側端部まで流下した遊技媒体は、前記流出部から傾斜面部を乗上げることなく落下するため、下部貯留領域における流出部側に遊技媒体を優先的に、かつ、スムーズに貯留していくことが出来るばかりか、遊技媒体が遊技媒体誘導樋上に残りにくく、球詰まりしにくくなる。また、当接規制片に当接されることで幅方向の両端側に振り分けられて落下するため、これにより下部貯留領域における長手方向の左右側に向けて遊技媒体を均等に落下させることが出来るため、下部貯留領域における貯留スペースをより有効に利用して貯留出来る。
【0112】
(c)請求項3の発明によれば、遊技媒体誘導樋のフランジ部により、遊技媒体が流下途中において遊技媒体誘導樋の幅方向の両端側から容易に落下してしまうことを防止出来るため、遊技媒体をより確実に下部貯留領域の流出部側から優先的に貯留させることが出来るとともに、下部貯留領域に貯留された遊技媒体が遊技媒体誘導樋の高さに達し遊技媒体誘導樋からの遊技媒体の落下が規制されて遊技媒体誘導樋上に遊技媒体が貯留されてきたときには、遊技媒体が落下孔から落下して貯留することができ、下部貯留領域の貯留スペースを有効に利用できる。
【0113】
(d)請求項4の発明によれば、下部貯留領域の長手方向に向けて、幅方向の両端側から交互に遊技媒体を落下させることが出来るので、下部貯留領域に貯留される遊技媒体を集中させることなく、下部貯留領域の貯留スペースを有効にかつ均一に貯留することが出来る。
【0114】
(e)請求項5の発明によれば、流下する遊技媒体の速度を低減することが出来るので、遊技媒体誘導樋の下流側にある部材に遊技媒体が衝突する際、衝突時における衝撃を緩和させることが出来、これにより衝突の影響による部材の磨耗や変形等を防止することが出来るばかりか、衝突音を抑制出来る。
【0115】
(f)請求項6の発明によれば、衝撃吸収部材により衝突面と遊技媒体との衝突時における衝撃が吸収されるため、衝突による磨耗や変形等を防止することが出来るばかりか、衝突音を抑制出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての遊技機設置島の内部構造を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の遊技機設置島の要部の内部構造を示す平面図である。
【図4】貯留タンク、揚送タンク、ミニリフトの構成を示す斜視図である。
【図5】パチンコ球の循環状況を示す概略図である。
【図6】(a)は遊技機設置島に適用された球誘導樋を示す外観斜視図である。
(b)はA−A線の断面図である。
(c)はA−A線の断面図の一部拡大断面図である。
【図7】(a)〜(c)はパチンコ球の流下による貯留経過を時系列で表した平面概略図と断面概略図である。
(a)はパチンコ球の流下による初期状態を示す。
(b)はパチンコ球の流下による中期状態を示す。
(c)はパチンコ球の流下による最終状態を示す。
【図8】(a)球誘導樋の下流に流下するパチンコ球の作用を示すB−B線の外観斜視図である。
(b)球誘導樋の下流から下部タンクに流下するパチンコ球の作用を示すB−B線の外観斜視図である。
【図9】(a)〜(c)は球誘導樋の第1変形例を示す図である。
(a)は落下孔を左右対称に形成したフランジを備える球誘導樋の外観斜視図である。
(b)は下部タンクにパチンコ球が流下する経過を示す概略平面図である。
(c)は下部タンクにパチンコ球が流下した結果を示す概略断面図である。
【図10】速度低下部材を備えた球誘導樋の外観斜視図と一部拡大断面図である。
【図11】衝撃吸収部材を備えた球誘導樋の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 遊技機設置島
2 パチンコ機
9R、9L 下部タンク
25 揚送装置
400R、400L 球誘導樋
400a 底面
411 落下孔
412 水平面部
413 傾斜面部
414 球流出部
416 球受片
418 フランジ部
419 当接板
420 支持枠
421 速度低下部材
422 衝撃吸収部材
Claims (6)
- 複数の遊技機を設置するための遊技機設置部と、
前記遊技機設置部よりも下方に配設され、前記遊技機の遊技のために使用される遊技媒体を貯留するとともに、該貯留された遊技媒体を流出させる流出部に向けて底面が下方に傾斜する下部貯留領域と、
前記流出部から流出した遊技媒体を揚送する揚送装置と、
前記下部貯留領域の長手方向に向けて延設されるとともに、前記流出部に向けて下方に傾斜するように前記下部貯留領域の上部に配設され、前記下部貯留領域に貯留する遊技媒体を前記流出部に向けて誘導する遊技媒体誘導樋と、
を備える遊技機設置島であって、
前記遊技媒体誘導樋の底面は、所定の幅寸法を有するとともに、幅方向に向けて略水平をなす水平面部と、
該水平面部における幅方向の両端側から外方に向けて上方に傾斜するように連設される傾斜面部と、
から構成され、
前記傾斜面部は、前記水平面部から前記遊技媒体が容易に乗上がり可能な所定角度を有することを特徴とする遊技機設置島。 - 前記遊技媒体誘導樋の下流側の端部には、前記遊技媒体の落下を当接規制する当接規制片が幅方向に向けて延設されているとともに、前記傾斜面部における長手方向の下流側の端部近傍が切欠かれ、前記遊技媒体を前記遊技媒体誘導樋の幅方向両端側から流出させる流出部が形成されている請求項1に記載の遊技機設置島。
- 前記遊技媒体誘導樋の幅方向両端側それぞれの前記傾斜面部の上端部には、前記遊技媒体の落下を規制するフランジ部が前記傾斜面部の長手方向に向けて延設されており、
前記フランジ部には、前記遊技媒体を前記下部貯留領域へ落下させるための落下部が長手方向に向けて所定間隔おきに複数形成されている請求項1または2に記載の遊技機設置島。 - 前記落下部を、前記遊技媒体誘導樋の幅方向の両端側の前記フランジ部それぞれに、該フランジ部の長手方向に向けて交互に配設した請求項3に記載の遊技機設置島。
- 前記遊技媒体誘導樋の所定箇所には、前記遊技媒体の流下速度を低減させるための流下速度低減手段が設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機設置島。
- 前記遊技媒体誘導樋を流下する前記遊技媒体が衝突する衝突面に、衝突時における衝撃を吸収するための衝撃吸収部材が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機設置島。
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-
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