JP4475452B2 - 遊技島台 - Google Patents

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JP4475452B2 JP2002247865A JP2002247865A JP4475452B2 JP 4475452 B2 JP4475452 B2 JP 4475452B2 JP 2002247865 A JP2002247865 A JP 2002247865A JP 2002247865 A JP2002247865 A JP 2002247865A JP 4475452 B2 JP4475452 B2 JP 4475452B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば遊技機としてのパチンコ機等が複数設置されるとともに、遊技に使用する遊技媒体としてのパチンコ球を循環させる循環経路が内部に配設された遊技島台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパチンコ機等が設置されるパチンコ島台は、一般的にパチンコ球を清浄する清浄装置が備えられており、内部で循環される途中で表面に付着した埃やゴミ等が清浄されるようになっている。このような清浄装置としては、例えば実開平4−126589号公報に示されるように、パチンコ球をパチンコ島台の上部に揚送する揚送装置の内部に組み込まれているもの等がある。
【0003】
しかし、上記公報に記載の清浄装置は、パチンコ島台の下部のパチンコ球を上部まで揚送する揚送樋の内面に研磨布(清浄部材)を設け、パチンコ球を研磨布に摺接させて研磨(清浄)しながら揚送する、いわゆる揚送研磨装置であることから、パチンコ球を揚送する揚送モータにかかる負荷が大きいため、大型のモータが必要になるといった問題を有していた。
【0004】
そこで、揚送モータにかかる負荷を軽減するために、清浄装置を揚送装置とは別体に構成し、揚送装置にて揚送するパチンコ球が揚送する直前で清浄されるように清浄装置を配設したパチンコ島台としては、例えば特開2001−129227号公報に記載されている遊技島台等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開2001−129227号公報に記載の清浄装置にあっては、揚送装置とは別体に構成されているものの、パチンコ球を揚送しながら清浄する仕組みは前記揚送研磨装置と同様であるため、パチンコ球を清浄するために揚送するモータに負荷がかかるばかりか、揚送モータを清浄装置にも別途設ける必要があるため、コストが嵩むといった問題を有していた。
【0006】
また、このような遊技島台の下部タンクは、底面が揚送装置側に向けて下方に傾斜する傾斜面状に形成されており、貯留されたパチンコ球は自然流下により下部タンクから流出して揚送されるようになっているが、清浄装置を揚送装置とは別体に構成した場合、清浄装置に設けられるパチンコ球の流入口の高さ位置に応じて下部タンクの底面が決定されてしまうことになるので、下部タンクが小さくなってパチンコ球の貯留容量を大きくすることが出来なくなることがあった。
【0007】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技媒体の揚送と清浄とが別々に行われるとともに、遊技島台の下部に配設される遊技媒体貯留部に遊技媒体を極力多く貯留することが出来る遊技島台を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の遊技島台は、
複数の遊技機が設置されるとともに、前記遊技機の遊技のために補給される球状の遊技媒体を循環させる循環経路が内部に配設された遊技島台であって、
前記遊技島台の下部から上部に遊技媒体を揚送する第1の揚送装置と、
前記遊技島台の下部に配設され、
遊技媒体を流出させる流出口及び該流出口に向けて下方に傾斜する底面を有し、遊技媒体を貯留可能な第1の遊技媒体貯留部と、
前記第1の遊技媒体貯留部の流出口から流出した遊技媒体を揚送するとともに、該揚送した遊技媒体を排出する第1の排出口を有する第2の揚送装置と、
前記第1の揚送装置とは別体に構成され、前記第1の揚送装置にて揚送する遊技媒体を清浄する清浄装置と、
を備え、
前記清浄装置は、
前記遊技媒体を清浄する遊技媒体清浄部材が上面に敷設された揺動板と、
前記第1の遊技媒体貯留部の流出口よりも上方位置に設けられ、前記遊技媒体を前記遊技媒体清浄部材上に流入させるための流入部と、
前記流入部から前記遊技媒体清浄部材上に流入した遊技媒体の表面が該遊技媒体清浄部材と摺接して清浄されるように、前記揺動板を略水平方向に揺動させる揺動手段と、
前記遊技媒体清浄部材上の遊技媒体を該遊技媒体清浄部材上から流出させるための流出部と、
を備え、
前記第2の揚送装置の第1の排出口は、前記清浄装置の流入部よりも上方位置に設けられ、
前記遊技媒体清浄部材上の遊技媒体は、前記揺動板の揺動作用及び前記流入部から流入する遊技媒体の押圧作用により前記流出部から流出
前記遊技島台は、
前記第2の揚送装置の第1の排出口から排出された遊技媒体を貯留可能な有底箱状に形成され、該貯留された遊技媒体を排出可能な第2の排出口を有するとともに、前記第1の遊技媒体貯留部よりも遊技媒体の貯留量が小さい第2の遊技媒体貯留部と、
前記第2の遊技媒体貯留部の第2の排出口から前記清浄装置の流入部に向けて下方に傾斜する底面を有し、該第2の遊技媒体貯留部の第2の排出口から排出された遊技媒体を前記清浄装置に誘導する清浄装置誘導路と、
前記遊技島台の上部に配設され、前記第1の揚送装置にて揚送された遊技媒体を貯留する第3の遊技媒体貯留部と、
前記第3の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が予め定められた下限貯留量未満であることを検出する第3の下限貯留量検出手段と、
前記第2の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が所定の上限貯留量に達したことを検出する第2の上限貯留量検出手段と、
前記第2の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が所定の下限貯留量未満であることを検出する第2の下限貯留量検出手段と、
前記第3の下限貯留量検出手段が前記予め定められた下限貯留量未満であることを検出したときに、所定の終了条件が成立するまで前記第2の揚送装置の駆動制御を行う揚送装置制御手段と、
を備え、
前記第2の排出口は、前記清浄装置誘導路の流下方向に対して側方に臨むように設けられ、
前記揚送装置制御手段は、前記所定の終了条件が成立するまでの間、前記第2の上限貯留量検出手段が前記所定の下限貯留量未満であることを検出したときに前記第2の揚送装置を駆動し、前記第2の上限貯留量検出手段が前記所定の上限貯留量に達したことを検出したときに前記第2の揚送装置の駆動を停止する制御を行う、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体は、第2の揚送装置により清浄装置の流入部まで揚送された後に清浄装置により清浄され、さらに清浄後において第1の揚送装置により遊技島台の上部まで揚送されることになる。よって、遊技媒体の揚送と清浄とが別々に行われるため、揚送装置にかかる負荷が軽減されるばかりか、清浄装置の流入部の高さ位置に影響されることなく、第1の遊技媒体貯留部に遊技媒体を極力多く貯留することが出来る。また、遊技媒体を揚送する揚送装置を別途清浄装置に設けたりすることなく遊技媒体を清浄することが出来るとともに、清浄された遊技媒体は流出部から流出されることで、遊技媒体を強制的に揺動板から排出させる排出機構等が不要となるため、清浄装置の構造の簡素化や製造コストの低減を図ることが出来る。さらに、第2の揚送装置による遊技媒体の揚送状態に影響されることなく、清浄装置に安定的に遊技媒体が供給されるとともに、第2の揚送装置を、第2の遊技媒体貯留部及び第3の遊技媒体貯留部内の遊技媒体の貯留状況に応じて、効率よく駆動させることが出来る。
【0013】
本発明の遊技島台は、前記第1の遊技媒体貯留部の上方には、内部に貯留させる遊技媒体を誘導する誘導樋が、前記第1の遊技媒体貯留部の長手方向に延びるように配設されており、該誘導樋は、底面が前記第1の遊技媒体貯留部の流出口に向けて下方に傾斜する傾斜面状に形成されるとともに、前記第1の遊技媒体貯留部内に遊技媒体を落下させるための落下口が、左右側面の長手方向にわたって複数設けられていることが好ましい。
このようにすれば、第1の遊技媒体貯留部内に遊技媒体を偏りなく均等に貯留させることが出来、これにより遊技媒体の貯留容量が増大するため、遊技機へ供給する遊技媒体が不足するといった事態の発生を効果的に回避出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明すると、まず図1には、本発明の実施例としての遊技島台1の内部構造を示す断面図が示されており、該遊技島台1は、その前後面に遊技機であるパチンコ機2と、該パチンコ機2において遊技に使用するパチンコ球の貸出を実施させる球貸処理機等と、が並設される通常の遊技島台である。
【0015】
遊技島台1の略中央上部には、遊技媒体であるパチンコ球が貯留される第3の遊技媒体貯留部としての上部タンク3が設けられており、この上部タンク3内に貯留されたパチンコ球は、遊技島台1内の長手方向両端部に向かってそれぞれ下方に傾斜するように配設された供給樋4に流入するようになっている。
【0016】
これら供給樋4には、流下するパチンコ球を各パチンコ機2に供給するための支流樋5が、供給樋4における図中前後側の側板に、流下方向に向かって所定間隔おきに複数配設されており、これら支流樋5に供給されたパチンコ球は、各パチンコ機2の背面に設けられた球タンク6に供給されるようになっている。
【0017】
供給樋4の下流側端部には、例えばメンテナンス時等において供給樋4内のパチンコ球を後述する下部樋10内に流出させる球抜き管7が設けられている。なお、通常時においてはこの球抜き管7内をパチンコ球が流下しないようになっている。
【0018】
遊技島台1内の下部には、パチンコ機2より排出されたアウト球を一時貯留するアウト球タンク8が、パチンコ機2を載置する繕板13の上面に、各パチンコ機2に対応するように複数設けられている。
【0019】
また、上部タンク3内部に貯留されるパチンコ球が所定量以上となってオーバーフローしたパチンコ球を、遊技島台1の下部に設けられている第1の遊技媒体貯留部としての下部タンク9R、9Lに導くオーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18が配設されている。
【0020】
繕板13の下方には、パチンコ球を貯留する下部タンク9R、9Lがそれぞれ設けられている。下部タンク9R、9L内には、図1〜図3に示されるように、球抜き管7及びオーバーフロー管18から排出されるパチンコ球が流入する下部樋10R、10Lが、それぞれ遊技島台1における長手方向中央に向かって下方に傾斜するように配設されている。下部樋10R、10L内を流下するパチンコ球は、流下方向に向かって左右側の側板に複数形成された開口11(図2参照)、及びその底板における下流側端部所定箇所に形成された開口14R、14L(図3参照)を介して、下部タンク9R、9L内にパチンコ球がほぼ均等に貯留されるように落下される。
【0021】
このように、下部タンク9R、9Lの内部に貯留するパチンコ球を誘導する下部樋10R、10Lは、遊技島台1における長手方向中央に配設された揚送装置25に向かって下方に傾斜するように配設されているとともに、下部タンク9R、9Lの内部にパチンコ球を落下させる開口11が下部樋10R、10Lの左右側面の長手方向に向かって複数設けられていることで、下部タンク9R、9Lの内部にパチンコ球を偏りなく均等に貯留することができ、これにより下部タンク9R、9Lのパチンコ球の貯留能力が増大するため、遊技機に供給するパチンコ球が不足するなどの事態の発生を効果的に回避することが出来る。
【0022】
図1中向かって左側の遊技島台1の島端には、遊技者が獲得したパチンコ球を計数するための計数装置15が配設されており、この計数装置15内に投入されたパチンコ球は、計数装置15に設けられている球投入口15aから連設された排出路16を介して下部樋10Lに流入し、下部タンク9L内に排出されて貯留される。
【0023】
下部タンク9R、9L内における下部樋10R、10Lの流下方向に向かって左右側には、図2、図3に示されるように、各アウト球タンク8から排出されるパチンコ球を回収する側部樋17R、17Lが並設されている。
【0024】
各下部タンク9R、9Lと揚送装置25との間には、図1〜図4に示されるように、上面が開口する有底箱状をなすとともに、底面が遊技島台1の中央方向に向かって下方に傾斜する、貯留タンク200R、200Lが設けられている。
【0025】
側部樋17R、17Lの下流側端部は、前記貯留タンク200R、200L内まで延設されていて、側部樋17R、17L内に回収されたパチンコ球は、下部タンク9R、9L内に貯留されることなく、直接貯留タンク200R、200L内に自然流下するようになっている。なお、側部樋17R、17Lからパチンコ球が溢れたときには下部樋10R、10Lを介して下部タンク9R、9L内に貯留される。
【0026】
ここで、図1中の遊技島台1における揚送装置25の左側下部の内部構成及び配置された各部位の構造を説明すると、貯留タンク200Lの下流側側板には、後述する遊技媒体清浄装置としての清浄装置50へパチンコ球を誘導する中継樋24Lが接続されている。
【0027】
下部タンク9Lの揚送装置25側には、下部タンク9Lに貯留されているパチンコ球を貯留タンク200Lに揚送する第2の揚送装置としてのミニリフト210Lが、前後の側部樋17L、17Lに挟まれるようにして設けられているとともに、ミニリフト210Lのさらに揚送装置25側には、ミニリフト210Lから揚送されたパチンコ球を一時的に貯留する第2の遊技媒体貯留部としての揚送タンク200aLが設けられている。
【0028】
ミニリフト210Lが駆動されることにより、下部タンク9Lにおけるミニリフト210側の側板下部に形成された流出口300Lから流出される下部タンク9L内のパチンコ球を揚送して、装置の上部に設けられる排出口238(図6参照)から揚送タンク200aLに排出し、その後に貯留タンク200L内に流下するとともに、非駆動状態においては下部タンク9L内のパチンコ球を揚送して貯留タンク200Lに排出することはないので、ミニリフト210Lは下部タンク9Lからのパチンコ球の排出量を調節する役割を果たしている。
【0029】
揚送タンク200aLは、上流側の側板がミニリフト210Lと密着するようにして設けられているとともに、前後の側板には、揚送タンク200aL内のパチンコ球を貯留タンク200L内に流出させるための通孔201が設けられている。これにより、下部タンク9Lからミニリフト210Lにより揚送されたパチンコ球は揚送タンク200aLへ排出され、通孔201を通過して貯留タンク200L内に流出した後(図4参照)、貯留タンク200Lの底壁に設けられたガイド板211により下流側の側板に形成された連通口23Lに向けて案内され、連通口23Lから流出して中継樋24Lを経由して清浄装置50へ流出されるようになっている。
【0030】
後述する清浄装置50の清浄能力を超える量のパチンコ球が清浄装置50に向けて流出され、清浄装置50内にパチンコ球が流入しきれなくなった場合、中継樋24L、貯留タンク200L内に滞留することになる。その状態でミニリフト210Lが駆動してパチンコ球が揚送タンク200aL内に排出されると、通孔201から揚送タンク200aL内へパチンコ球が流出することはないので、揚送タンク200aL内にパチンコ球が貯留されていく。
【0031】
揚送タンク200aL内には、第2の遊技媒体検出手段としての揚送タンク満タン検出センサ202L、及び揚送タンク空検出センサ203Lが設けられており、揚送タンク200aL内にパチンコ球が揚送タンク満タン検出センサ202Lの位置まで貯留されるとミニリフト210Lの揚送が停止されるようになっている。また、パチンコ球の量が揚送タンク空検出センサ203Lに接触しない位置まで低減した場合には、ミニリフト210Lが駆動して下部タンク9Lからのパチンコ球の揚送を開始するようになっている。
【0032】
以上、遊技島台1内部における揚送装置25の図中左側に配設された貯留タンク200L、ミニリフト210L、揚送タンク200aLの構造及び構成について説明してきたが、遊技島台1内部における揚送装置25の図中右側に配設された貯留タンク200R、ミニリフト210R、揚送タンク200aRの構造は、前記貯留タンク200L、ミニリフト210L、揚送タンク200aLと同様のため、詳細な説明は省略するものとする。
【0033】
但し、貯留タンク200Rと揚送装置25との間には、後述する清浄装置50が配設されている点が、遊技島台1内部における揚送装置25の図中左側の配置構成とは異なっているが、下部タンク9R、9Lからミニリフト210R、210Lにより揚送された後、揚送タンク200aR、200aL、貯留タンク200R、200L及び案内樋24L、24Rを通って清浄装置50に流入するという点で、パチンコ球の流下経路は同一の構成であると言える。
【0034】
図3中2点鎖線で示される符号27は、例えば清浄装置50が何らかの理由で故障した場合等において、下部タンク9R、9L内のパチンコ球を清浄装置50内に流入させることなく揚送装置25内に連通させるためのバイパス樋である。
【0035】
貯留タンク200R、200Lの側板及び中継樋24Lの側板の一部には連通口29a、29bがそれぞれ形成されており、このバイパス樋27を清浄装置50の上方に配置した際に、連通口29a、29bを介して貯留タンク200R、200L及び中継樋24L内のパチンコ球がバイパス樋27に自然流入するようになっている。
【0036】
本実施例においては、通常時においてこれら連通口29a、29bは前記ガイド板211により閉塞されていることになるため、上記したように清浄装置50が故障した場合等に応じてバイパス樋27を配設した状態で、前記ガイド板211を開放することにより、貯留タンク200R、200L内のパチンコ球を清浄装置50を通過させることなく揚送装置25に流入させることが出来るようになっている。
【0037】
また、このようにバイパス樋27を配設可能としておくことで、清浄装置50が正常に駆動している状態において前記パチンコ球を前記清浄装置50を通過させることなく揚送装置25に流入させて循環させる必要が生じた場合においても対応することが可能となる。
【0038】
なお、本実施例においては、バイパス樋27は必要に応じて設けられるようになっていたが、言うまでもなく常設しておいてもよい。さらに、連通口29a、29bを閉塞するガイド板211は手動により開閉するものであるが、上記ガイド板211を清浄装置50の駆動状況に応じて自動的に開閉するように設けてもよい。
【0039】
次に図5には、本実施例に適用された揚送装置25が示されている。揚送装置25の外形を構成する上下方向に延びる縦長の箱体30内には、特に図5(a)、(b)に示されるように駆動歯車31が上部に回動自在に設けられているとともに、従動回転体32が下部に回動自在に設けられており、これら駆動歯車31と従動回転体32とには、特に図5(c)に示されるように所定量のパチンコ球を収容可能なバケット33が、リベット36を介して外面に複数取り付けられた無端状のタイミングベルト34が掛け渡されている。駆動歯車31、従動回転体32には、バケット33をタイミングベルト34に止めるリベット36との接触を回避するための環状の溝部Mがそれぞれ2箇所ずつ形成されている。
【0040】
図5(c)に示されるように、タイミングベルト34の内面は駆動歯車31の刃部に噛合するように凹凸状に形成されており、箱体30の上部外方に固設される駆動モータ35が駆動して駆動歯車31が回転することにより、その回転力がタイミングベルト34に伝達されてタイミングベルト34が図5(a)に示されるように回転し、箱体30の下部に形成されるパチンコ球の流入口37から流入するパチンコ球が回転してきた空のバケット33内に所定量ずつ収容されて揚送され、箱体30の上部に形成される排出口38から(上部タンク3内)に排出される。
【0041】
従動回転体32は、箱体30内下部に昇降自在に設けられた移動体39の下端に回転自在に設けられており、外方から操作可能に設けられたレバー40を介して移動体39を上昇させることによりタイミングベルト34を取り外し出来るようになっている。
【0042】
詳しくは、移動体39は、その所定箇所に固定されたネジ42が箱体30所定箇所に形成された上下方向を向く長孔41内に摺動自在に挿通されていることにより上下方向に移動自在に案内されているとともに、一端が箱体30内所定箇所に係止された引張りバネ43の他端が係止されて常時上方に付勢されている。移動体39の上方には、レバー40が回転軸44を中心に回動自在に設けられており、図5(b)に示されるようにレバー40を上下方向を向く位置に保持した際に、レバー40の下端に形成されたローラ45により移動体39の上端が下方に押圧されて下降して下限位置に保持され、レバー40を手前側に回動させた際には、ローラ45による押圧状態が解除されて移動体39が引張りバネ43の作用により上昇する。
【0043】
このように、レバー40の操作により従動回転体32を昇降させて箱体30の側板の一部を取り外すことにより、タイミングベルト34を容易に取り外すことが出来るように構成されているため、バケット33の破損やタイミングベルト34の交換等、種々のメンテナンスを容易に行うことが出来る。また、揚送装置25の流入口37には、後述する研磨装置50の排出樋26の下流側端部が接続される。
【0044】
このように構成される揚送装置25によって、後述する清浄装置50により清浄されたパチンコ球を遊技島台1の上部の上部タンク3まで揚送する場合、清浄されたパチンコ球はバケット33内に収容された状態で揚送されるので、例えばスクリューコンベア式やスプロケット式等の他の揚送装置のように、揚送されるパチンコ球が揚送中に他の部材等に接触することがない。よって、清浄されたパチンコ球を汚すことなく、また、接触により帯電させることなく揚送出来る。
【0045】
なお、本実施例においては、上記のような理由からこのようなバケット式の揚送装置を遊技島台1に適用しているが、言うまでもなく他の揚送装置を適用してもよい。
【0046】
また、図6に示すように、前記下部タンク9R、9Lの下端側に設けられているミニリフト210R、210Lは、長さや幅等の規模は異なるものの、上記揚送装置25とほぼ同様に構成されているため、内部の詳細な部位には揚送装置25の部位を示す符号に200を加算した符号を付すことにより、ここでの詳細な説明は省略するものとする。
【0047】
このように、前記ミニリフト210R、210Lの排出口238から排出されたパチンコ球を貯留する第2の遊技媒体貯留部としての揚送タンク200aR、200aLが、第2の揚送装置としてのミニリフト210R、210Lの第1の排出口238と前記清浄装置50の案内樋28R、28Lとの間に配設されるとともに、清浄装置50へパチンコ球を流出させる第2の排出口としての通孔201を有することで、ミニリフト210R、210Lによるパチンコ球の揚送状態に影響されることなく、清浄装置50に安定的にパチンコ球が供給されるようになる。
【0048】
案内樋28R、28L内に流入したパチンコ球は、後述する遊技媒体清浄装置としての清浄装置50内に流入して清浄された後に排出樋26から流出し、遊技島台1内の略中央部に設けられた揚送装置25を介して揚送され、再び上部タンク3内に貯留される。このようにして遊技島台1内のパチンコ球は循環するようになっている。
【0049】
このように、遊技島台1内に配設される供給樋4、支流樋5、下部樋10R、10L、オーバーフロー樋12、オーバーフロー管18、側部樋17R、17L、貯留タンク200R、200L、中継樋24R、24L、案内樋28R、28L、排出樋26等により、パチンコ球が少なくともパチンコ機2と後述する清浄装置50とを介して遊技島台1内を循環するように構成されている。
【0050】
また、遊技島台1内には、揚送装置25及びミニリフト210R、210Lを制御する揚送装置制御手段としての制御装置300が設けられている。この制御装置300には、図12のブロック図に示されるように、揚送装置25、ミニリフト210L、210Rが接続されているとともに、前記上部タンク3、下部タンク9R、9L、揚送タンク200aR、200aL内に設けられた各種のセンサが接続されており、各種センサからの検出状況に基づいてパチンコ球の貯留状況を把握し、これに基づいて揚送装置25やミニリフト210L、210Rの駆動制御を行うようになっている。
【0051】
詳しくは、上部タンク内には、上部タンク3の満タンを検出する上部タンク満タン検出センサ204と、上部タンク3の空状態を検出する上部タンク空検出センサ205とが設けられている。左側の下部タンク9Lには、下部タンク9Lの満タンを検出する左下部タンク満タン検出センサ206と、下部タンク9Lの空状態を検出する左下部タンク空検出センサ207とが設けられている。右側の下部タンク9Rには、下部タンク9Rの満タンを検出する右下部タンク満タン検出センサ208と、下部タンク9Lの空状態を検出する右下部タンク空検出センサ209とが設けられている。左側の貯留タンク200L内に設けられている揚送タンク200aL内には、左揚送タンク200aLの満タンを検出する左揚送タンク満タン検出センサ202Lと、左揚送タンク200aLの空状態を検出する左揚送タンク空検出センサ203Lとが設けられている。右側の貯留タンク200R内に設けられている揚送タンク200aR内には、右揚送タンク200aRの満タンを検出する右揚送タンク満タン検出センサ202Rと、右揚送タンク200aRの空状態を検出する右揚送タンク空検出センサ203Rとが設けられている。
【0052】
前記制御装置300には、図12に示すように遊技島台1内に設けられている各揚送装置、各タンク内に設けられている前記各種センサが接続されていて、各タンク内におけるパチンコ球の貯留状況に応じて前述したミニリフト210R、210Lや揚送装置25やミニリフト210R、210Lの駆動を制御してパチンコ球を揚送し、循環させるようになっているとともに、通信ユニットを介してホールコンピュータなどの管理装置等に接続されるようになっていて、例えば、揚送装置25やミニリフト210R、210L等が停止した場合に停止した旨を前記管理装置等に送信するようになっている。
【0053】
また、側部樋17R、17Lに回収されるパチンコ球が下部タンク9R、9L内に貯留されているパチンコ球よりも優先して清浄装置50内に流入して清浄された後に揚送装置25により揚送されるようになっている。すなわち、パチンコ機2にて遊技に使用されて排出されたパチンコ球が優先的に清浄されるのである。そして、上部タンク3内におけるパチンコ球の貯留量が少なくなった場合等においてミニリフト210R、210L等を駆動してパチンコ球が貯留されている下部タンク9R、9Lからパチンコ球を上部タンク3内に揚送する。
【0054】
なお、本実施例における遊技島台1は、上部タンク3や下部タンク9R、9L内部に貯留されたパチンコ球のみを制御により循環して使用するいわゆる独立式の遊技島台であるが、例えば遊技場内に並設される他の遊技島台と上部タンク同士を適宜連結樋等により連結して、他の遊技島台間でパチンコ球の貯留量の調整を行えるようにしてもよい。また、遊技者が獲得したパチンコ球を計数する計数装置が各パチンコ機2に対応して設けられ、各遊技島台内においてパチンコ球を循環使用することが可能に構成されたユニット式の遊技島台であってもよい。
【0055】
次に、図7〜図11に基づいて、本発明実施例としての遊技媒体を清浄する清浄装置としての清浄装置50の構成及び作用を説明する。
【0056】
まず図7〜図11に示されるように、清浄装置50の本体を構成する基体51と、この基体51の上方に揺動自在に設けられる揺動板52上に流入するパチンコ球を清浄する清浄部材としてのシート部材Sを収納するための収納ユニット53と、から主に構成されている。
【0057】
基体51は、上面と一側面が開口する箱状に構成されており、互いに対向する側板54、54の長手方向両端側上部間には、2本のガイドレール55、55が架設されており、このガイドレール55、55上には、後述する枠体56が載置されているとともに、この枠体56の上方には前述した案内樋28R、28Lが設けられている。また、図7中後側のの側板(図示略)の上端部には、前述した排出樋26が設けられている。
【0058】
基体51の内部には、前記収納ユニット53が、基体51の側部から前方に引き出し自在に収容されている。また、底板58の上面略中央位置には、揺動板52を揺動させる揺動手段を構成する揺動モータ59が、その回転軸60(駆動軸)が鉛直上方を向くように固定部材61を介して取り付けられている。なお、固定部材61と底板58との間には、図8に示されるように防振ゴム62が設けられており、揺動モータ59の振動の基体51への伝達が抑制されるようになっている。
【0059】
図8に示されるように、回転軸60の上端には、内部に上下方向を向く貫通路63が形成された円柱形の偏心軸部材64が、この貫通路63内に回転軸60を嵌挿した状態で、偏心軸部材64の外周面所定箇所に形成されたネジ孔(図示略)より固定ネジ(図示略)を螺入することにより、回転軸60に対して相対回転不能に取り付けられている。この貫通路63は、偏心軸部材64の中央軸心に対して偏心した位置に形成されているため、偏心軸部材64の軸心は回転軸60の軸心に対して偏心することになり、回転軸60の回転により偏心軸部材64が偏心回転するようになっている。
【0060】
回転軸60における偏心軸部材64の下方には、ディスク部材65aが溶接により一体的に固着されているとともに、このディスク部材65aの上面における偏心軸部材64の偏心方向の反対側所定箇所には、ウェイト部材65bが取り付けられ、これらディスク部材65aとウェイト部材65bとによりバランスウェイト65が構成されており、このバランスウェイト65により偏心軸部材64の偏心回転時におけるバランスが保持されるようになっている。
【0061】
このウェイト部材65bは、特に図示しないがディスク部材65aに対してネジ(図示略)により着脱自在に取り付けられているとともに、ディスク部材65aにはこのネジのネジ孔(図示略)が複数形成されているため、揺動板52の揺動時における偏心バランスにずれが生じた場合にウェイト部材65bの取付位置を適宜替えることにより、偏心バランスを調整出来るようになっている。よって、組み付ける揺動板52の成形精度等が製品ごとに異なっていても、揺動板52の組み付け後においても偏心バランスを容易に調整出来る。
【0062】
また、偏心軸部材64の周面には、自動調心機能を備えるベアリング66(軸受)が環装されているとともに、このベアリング66の外周には、揺動板52の裏面略中央位置にネジ固定される取付リング67が嵌合されている。このベアリング66は、特に図10に示されるように、外輪66aと、偏心軸部材64の上端に環装される内輪66bと、転動体としての複数の球66cと、この球を2列状に整列させた状態で内輪に保持する保持器66dと、から構成される、いわゆる球軸受である。外輪66aにおける軌道面は、ベアリング66の中心点を中心とした球面状に形成されていることにより、球66c、保持器66d、内輪66bが外輪66aの軸心に対してある程度傾いた状態でも円滑に回動させる傾動許容機構が構成されているため、このベアリング66は自動調心性を有している。
【0063】
平面視矩形状に形成された揺動板52の裏面四隅には、図8に示されるように、下端が底板58の上面四隅に固着された回転規制部材68の上端が固着されており、この回転規制部材68により、調心機能を備えるベアリング66を介して偏心軸部材64に回転自在に枢着されている揺動板52が水平状態に保持されるとともに、偏心軸部材64の回転に追従して揺動板52が水平方向に回転しようとする運動を牽制するようになっている。
【0064】
回転規制部材68は、揺動板52及び底板58に取り付けるための上下の取付板69、69’と、取付板69、69’にそれぞれ固着される硬質ウレタン等の合成樹脂材からなる変形部材70、70’と、上下の変形部材70、70’間を連結する棒状の金属材からなる連結棒71と、からそれぞれ構成されており、揺動板52の揺動時において上下の変形部材70、70’及び連結棒71が変形することにより揺動板52の所定範囲内の揺動を許容するとともに、弾性復帰力によって、偏心軸部材64の回転に追従して揺動板52が水平方向に回転しようとする運動を牽制する。さらに、この回転規制部材68を介して揺動板52と底板58とが連結されていることになるため、偏心回転時における揺動板52端部側の上下方向のあばれが抑制され、揺動時におけるパチンコ球の飛び跳ね等が効果的に抑制される。
【0065】
このように揺動板52は、回転軸60の先端に固着された偏心軸部材64に対して、自動調心性を有するベアリング66を介して相対回動自在に枢着されているため、ベアリング66による調心作用により、揺動板52に固着された取付リング67に固着される外輪66aに対する偏心軸部材64に嵌合される内輪66bの傾動、すなわち、外輪66aの軸心に対して内輪66bが傾いた状態でも円滑に回動する。
【0066】
よって、偏心軸部材64に対する揺動板52の取付け精度や、揺動板52上にパチンコ球が偏って滞留する等、何らかの要因により、揺動板52のいずれかの端部側が傾くなどして水平バランスが崩れることにより、外輪66aが内輪66bの軸心に対して傾いた状態となって軸心に狂いが生じた場合や、逆に、揺動板52が水平に敷設された状態において、偏心軸部材64の加工誤差等により偏心軸部材64の軸心が回転軸60の軸心に対して傾いてしまったり、あるいは回転軸60が外輪66aの軸心に対して傾いた状態で揺動モータ59が固設されること等によって軸心に狂いが生じた場合等にあっても、回転軸60やベアリング66に無理な負荷がかかることがないので、揺動時において回転軸60やベアリング66から異音が発生すること等がない。また、回転軸60やベアリング66に無理な負荷が加わった状態での揺動が長期的に実行されること等により、回転軸60やベアリング66が破損して揺動板52が揺動しなくなるといった事態が回避されるので、揺動板52の揺動が安定的に行われる。
【0067】
また、このように本実施例における揺動板52は、該揺動板52の下方に配置した揺動モータ59の回転軸60に固着された偏心軸部材64に対して回動自在に枢着され、回転軸60の回転により水平方向に偏心回動するように設けられているため、複雑な機構等を用いることなく、揺動板52を簡単な構造で水平方向に揺動させることが出来る。
【0068】
揺動板52の上面全域には、ゴムシート72が貼着されており、パチンコ球の清浄時における振動や、パチンコ球との衝突による騒音等が吸収されるようになっているとともに、揺動板52の揺動時における上面に敷設されるシート部材Sとの滑りが防止されている。そしてこのゴムシート72の上面には、案内樋28R、28Lから流入するパチンコ球の表面に付着された汚れを除去する清浄部材としての布製のシート部材Sが敷設される。
【0069】
このシート部材Sは、図9に示されるように、収納ユニット53内にロール状に収納された新規なシート部材Sが、収納ユニット53内に設けられる巻取り手段としての巻取りモータ104により適宜揺動板52上に引き出されて敷設され、使用後は適宜巻取られるようになっている。このシート部材Sの材質は、ここでは柔軟性を有するコットン100%の不織布が使用されている。ここでは、摩耗性に優れるとともに、帯電しにくく、かつ、低発塵性を有する不織布が使用されているため、シートが破損しにくいばかりか、パチンコ球との摺接による静電気の発生が防止されるとともに、パチンコ球との摺接や後述する巻取り時における発塵が少ないため、周囲の各装置内への粉塵の進入が防止される。また、本実施例におけるシート部材Sの裏面は、揺動板52の揺動時における揺動板52への追従作用を損なわない程度の滑動性を有するナイロン樹脂によりコーティングされており、巻取時におけるシート部材Sの破損や後述する巻取モータの巻取時にかかる負荷が軽減されるようになっている。
【0070】
なお、清浄部材としてのシート部材Sは、パチンコ球の表面に付着された汚れを除去し得るものであれば材質は上記のような布製の不織布に限定されるものではなく、例えば織布や、紙等の他の素材からなるシート部材を使用することも可能である。
【0071】
このように、揺動板52上にシート部材Sが敷設されることで、後述するように揺動板52が水平方向に高速で偏心回転することにより、シート部材S上のパチンコ球が自転してその表面がシート部材Sに擦りつけられて清浄されることになる。なお、清浄作用の詳細に関しては後述することとする。
【0072】
ガイドレール55、55の上部に載置される枠体56は、基体51に対して上方に開放可能に枢着されており、揺動板52上に流入したパチンコ球が清浄される清浄領域Z(図11参照)を構成するガイド部材73が設けられているとともに、上部には、前記案内樋24L、24Rに連通し、流下するパチンコ球を前記清浄領域Zの略中央部に案内する案内樋28L、28Rが設けられている。
【0073】
また、揺動板52上に流入されたパチンコ球の揺動時における飛びはねを規制するとともに、自重によりパチンコ球を揺動板52の上面に敷設されるシート部材Sに向けて付勢する付勢部材としての蓋部材79が、枠体56に形成された内向きに屈曲する略L字状の保持片78により保持されている。
【0074】
本実施例における付勢手段としての蓋部材79は、特に図8に示されるように、透明で軟質性を有する塩化ビニル樹脂からなる軟性部材としての薄肉の透明シート151と、この透明シート151をシート状に保持するための保持部材としてのアルミ製の保持板152と、から構成されている。保持板152の略中央部には、遊技媒体案内路としての案内樋28R、28Lの排出部としての落下口127(図10参照)から落下するパチンコ球を、揺動板52上面と透明シート151の下面との間に流入させるための流入口80を構成するための図示しない開口部が形成されているとともに、該開口部の周囲には、揺動板52上面とこの蓋部材79下面との間に流入したパチンコ球の清浄状況を、保持板152の上方から視認するための透視窓部を構成する開口部154(図7参照)が複数形成されている。また、透明シート151の下面における開口部157の近傍には、揺動板52における回転軸60の近傍位置にパチンコ球が停留するのを防止するための円柱形の停留防止部材158が取り付けられている。
【0075】
透明シート151の下面には、揺動板52上におけるパチンコ球に当接して揺動板52上からのパチンコ球の落下を防止するとともに、パチンコ球の清浄領域Zを揺動板52上に形成するガイド部材73が固定手段としてのネジ(図示略)を介して蓋部材79に一体的に取り付けられている。
【0076】
ガイド部材73は、耐疲労性が高く、かつ、自己潤滑性に富み、低摩擦係数、低摩耗性を有するポリアセタール樹脂からなり、その内周縁、すなわち、パチンコ球との接触面は、図11に示されるように、平面視で略円弧状をなす第1ガイド辺としての円弧状ガイド辺73aと、円弧状ガイド辺73aの所定箇所から、パチンコ球の流出部128方向に向けて直線状に延びるように形成される第2ガイド辺としての直線状ガイド辺73bと、からなるパチンコ球のガイド辺として形成されている。
【0077】
また、円弧状ガイド辺73aの端部と直線状ガイド辺73bとの間はパチンコ球の流出部128を形成すべく所定距離離間されており、この円弧状ガイド辺73aの端部には、ガイド辺の一部を構成するとともに、流出部128からのパチンコ球の流出量を調節するための流出幅調節部材であるポリアセタール樹脂からなるスライド部材160が流出部128に対して出退(動作)自在に設けられている。なお、スライド部材160のスライド移動は止めネジ162により所望の位置で移動不能に固定出来るようになっている。
【0078】
このように蓋部材79を取り付けた枠体56は、図8に示されるように、断面略L字状のガイドレール55、55の上面にそれぞれ載置するように基体51の上部に設けられる。この状態で蓋部材79は、その両端辺部が保持片78の上面に載置され、その透明シート151の下面が揺動板52の上面のゴムシート72の上面からパチンコ球の直径よりも若干小寸の距離分だけ離間した高さ位置に保持されることになる。そして、透明シート151の下面とゴムシート72の上面との間にパチンコ球が流入されると、流入したパチンコ球により蓋部材79が若干上昇することになる。
【0079】
蓋部材79は、揺動板52よりも若干大きめの板状に形成されているとともに、主に透明シート151と、該透明シート151をシート状に保持するアルミ製の保持板152とからなり、主にこの保持板152が所定重量を有しているため、この自重により揺動板52上のパチンコ球が揺動板52の上面に敷設されるシート部材Sに向けて付勢されることになり、これにより揺動板52の偏心回転時においてパチンコ球が上方に飛び跳ねてシート部材Sから離れるのが防止されるため、パチンコ球とシート部材Sとの摺接作用が高まることになる。
【0080】
また、蓋部材79の上昇範囲は突出片82により規制されるとともに、パチンコ球との当接面が軟質性を有する透明シート151の下面であるため、揺動板52が揺動しても蓋部材79が上下方向に大きくがたつくことがないので、パチンコ球はシート部材Sに向けて効果的に付勢される。
【0081】
さらに、揺動板52上に流入したパチンコ球は、揺動板52が水平方向に揺動しても、その周囲に設けられるガイド部材73及びスライド部材160にガイドされ、流出部128以外の箇所からの揺動板52からの逸脱が防止されるため、これらガイド部材73及びスライド部材160によって清浄領域Zが形成される。
【0082】
また、ガイド部材73及びスライド部材160は、揺動板52の揺動に追従しない蓋部材79に設けられているため、揺動板52の揺動や、後述するようなシート部材Sの引出しにより、敷設されたシート部材Sが捩れたりめくれるなどして揺動板52上面が露出することがないため、ガイド部材73の近傍に位置するパチンコ球が清浄されなくなることがなく、揺動板52上の全てのパチンコ球を偏りなく清浄出来るばかりか、揺動板上に敷設されたシート部材Sにより揺動板52の揺動が規制されることがない。
【0083】
さらに、ガイド部材73及びスライド部材160は枠体56の開放とともに揺動板52上から除去されるため、後述するようなシート部材Sの交換作業時等のメンテナンス作業をする際において揺動板52上のパチンコ球を外部に払い出す際において、流出部128から流出させなくても一度に払い出すことが出来る。
【0084】
また、蓋部材79におけるパチンコ球との当接面は、軟質の塩化ビニル樹脂からなる透明シート151にて構成されているため、揺動板52の偏心回転にともなう振動によりパチンコ球と衝突することがあっても、衝突による衝撃が透明シート151により吸収されるため、清浄領域Z内にある複数のパチンコ球との衝突音の発生が効果的に抑制され、清浄装置50の駆動時における騒音の発生が防止される。
【0085】
なお、本実施例におけるパチンコ球の付勢手段としての蓋部材79にあっては、パチンコ球との接触面が軟質性を有する塩化ビニル樹脂製の透明シート151にて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、蓋部材79におけるパチンコ球との当接面は、パチンコ球を付勢出来るとともに、パチンコ球との衝突による衝撃を吸収しうる素材にて構成されていれば、上記塩化ビニル樹脂に限定されるものではなく、例えばゴム等の軟質性を有する他の素材にて構成されていてもよい。
【0086】
このように、揺動板52上を覆うように付勢部材としての蓋部材79が設けられても、流入口80が形成されていることにより、蓋部材79の上方に設けられる案内樋28R、28Lの排出口127から落下するパチンコ球を清浄領域Z内に流入させることが出来る。また、蓋部材79は、揺動板52上面の少なくとも一部を開放出来るように設けられているとともに、この蓋部材79と案内樋28R、28Lとは、枠体56を介して互いに一体的に設けられており、さらにこの枠体56は、基体51に対して取り外し自在に設けられているため、後述するシート部材Sの交換や装置のメンテナンス等の作業性が効果的に向上するばかりか、排出口127と流入口80との配置関係を変えることなく、基体51に対して取付けたり取り外したりすることが出来るため、作業性が向上する。
【0087】
また、収納されたシート部材Sを収納する収納ユニット53は、基体51の側方に引出し自在設けられていることにより、使用済みのシート部材Sの取り出し、及び新規なシート部材Sの補給作業を容易に行えるばかりか、図1のように遊技島台1内に設置した際、装置全体を移動することなく、収納ユニット53のみを遊技島台1の外方に引出して交換作業等を行えるため、作業性が向上する。
【0088】
シート部材Sは、図9に示されるように、揺動板52の上面に敷設され、清浄装置50の揺動板52を水平回動させる揺動手段としての揺動モータ59の総駆動時間に応じて引出し手段としての巻取モータ104が適宜駆動し、新規なシート部材Sが揺動板52上に引き出されるようになっているため、汚れた状態で清浄が続けられることはない。また、補給されたシート部材Sの残量が所定量以下になった場合には、適宜交換信号が外部に出力されて交換の報知が行われるようになっているため、この報知に応じて新規なシート部材Sを補給できるようになっている。
【0089】
また、本実施例の清浄装置50においては、図1及び図10中向かって左右側の少なくともいずれか一方の中継樋24L、24R、案内樋28R、28Lを流下してきたパチンコ球が、図11に示されるように流入口80を介して揺動板52の上部に次々に流入し、少なくともいずれか一方の案内樋28R、28L、中継樋24L、24R内にパチンコ球が滞留した状態が検出センサ120または121により検出されると、揺動モータ59が駆動してパチンコ球の清浄が実施されるように制御されているため、揺動板52上にパチンコ球が流入していないにも関わらず揺動モータ59が無駄に駆動することがない。
【0090】
また、揺動板52上から排出されたパチンコ球を揚送装置25に導く排出樋26内にパチンコ球が滞留した状態が検出センサ122により検出されると、揺動モータ59が駆動している場合は駆動を停止してパチンコ球の清浄の実施が停止されるように制御されているため、例えば上部タンク3内にパチンコ球が所定量以上貯留されている等の要因によりパチンコ球を揚送する必要がない場合や、あるいは何らかの故障等何らかの要因で揚送装置25が駆動していない状態でパチンコ球の清浄を実施して球詰まりが発生した場合等において、揺動モータ59の駆動が継続されることがないので、効率よくパチンコ球の清浄が実施される。
【0091】
次に、清浄装置50によるパチンコ球の清浄作用を図面に基づいて説明する。
【0092】
案内樋28R、28L内を流下してきたパチンコ球は、特に図9及び図10に示されるように、案内樋28R、28Lの対向端部間に形成される排出部としての落下口127から落下し、流入口80を通過して揺動板52と蓋部材79との間に流入することになる。
【0093】
ここで揺動モータ59が駆動して揺動板52が揺動すると、特に図8に示されるように、揺動板52は、前述のように揺動モータ59の回転軸60に対して偏心する偏心軸部材64の上端に固着されたベアリング66の外輪66aに対して相対回転不能に固定された取付リング67に取り付けられているため、揺動モータ59を駆動させて回転軸60が高速回転されると偏心軸部材64が偏心回転し、それに伴い揺動板52が水平方向に偏心回転して揺動されることになる。この揺動板52の偏心回動に伴い、シート部材Sの上面に流入した各パチンコ球が自転してその表面がシート部材Sに対して擦り付けられることになり、パチンコ球の表面に付着した汚れやゴミ等がシート部材Sに拭い取られて清浄されることになる。
【0094】
特に本実施例における揺動板52は、揺動モータ59の駆動により偏心回動することにより水平方向に揺動するようになっていることにより、揺動板52が揺動することにより清浄領域Z内のパチンコ球が多方向に回転し、より複雑な動きをすることになるので、パチンコ球の表面全域がまんべんなくシート部材Sに摺接して効果的に清浄される。
【0095】
そして平面視略細長矩形状に形成された揺動板52の下面四隅は、回転規制部材68を介して基体51の底板58に連結されているため、偏心回転に伴い偏心軸部材64周りに回転することがないばかりか、揺動板52の端部に生じる上下方向のあばれが抑制され、揺動板52が円滑に、かつ安定して水平揺動されるようになっている。
【0096】
さらに、揺動板52上に位置するパチンコ球は、付勢部材としての蓋部材79によりシート部材Sに付勢されることにより、揺動板52の揺動時における飛び跳ね等が防止されるばかりか、シート部材Sに確実に擦り付けられることになるので、清浄作用が効果的に高まる。
【0097】
また、蓋部材79により付勢されるパチンコ球によりシート部材Sがゴムシート72に圧接されるため、揺動板52の水平揺動がシート部材Sに効果的に伝達されて清浄作用が高まるばかりか、揺動により生じる接触音等が抑制される。
【0098】
そして図11に示されるように、流入口80を通過して揺動板52と蓋部材79との間に、清浄領域Zの中央部から若干外方にずれた所定箇所から流入したパチンコ球は、揺動板52の偏心回動により自転しながら清浄されつつ、ガイド部材73及びスライド部材160にて揺動板52上に形成された清浄領域Z内を、揺動モータ59の回転軸60の回転方向と逆方向に向けて渦巻くように外方に移動しながら清浄領域Z内を周回(約2〜3周)した後、揺動作用または流入されるパチンコ球の押圧作用によって、ガイド部材73の端部とスライド部材160の先端部との間に形成された流出部128から排出樋26に自然に流出することになる。
【0099】
このように、本実施例における清浄装置50にあっては、揺動板52上に形成された平面視略円形状の清浄領域Zの中央部から若干外方にずれた所定箇所にパチンコ球を流入させる遊技媒体案内路としての案内樋28R、28Lが設けられているとともに、清浄されたパチンコ球を揺動板52上から流出させる流出部128が揺動板52の外周部所定箇所、すなわち、清浄領域Zの外周部所定箇所に形成されていることにより、少なくとも清浄領域Zの外周部近傍位置からパチンコ球を流入させた場合に比べて、揺動板52の偏心回動によりパチンコ球が該偏心回動方向と逆回りに渦巻くように外方に移動して揺動板52上をより多く周回することになり、清浄領域Z内に流入したパチンコ球が清浄領域Z内に長く滞留することなく短時間で流出部128から流出してしまうことがないので、パチンコ球の清浄効果が著しく向上する。
【0100】
また、例えば従来公知の揚送研磨装置のように、パチンコ球を揚送させる間にパチンコ球を研磨させる場合に比べて清浄距離が短くなって清浄効果が著しく低減することがなく、パチンコ球を清浄する清浄領域Zを広面積に設けなくても、限られた領域内において効率よく清浄することが出来る。
【0101】
また、蓋部材79におけるパチンコ球との当接面は、軟質の塩化ビニル樹脂からなる透明シート151にて構成されているため、揺動板52の偏心回転にともなう振動によりパチンコ球と衝突することがあっても、衝突による衝撃が透明シート151により吸収されるため、清浄領域Z内にある複数のパチンコ球との衝突音の発生が効果的に抑制され、清浄装置50の駆動時における騒音の発生が防止される。よって、清浄装置50を遊技島台1内に設置して使用する場合においても、蓋部材79とパチンコ球との衝撃音の発生が防止されるため、遊技中の遊技者が衝撃音を不快に感じて遊技意欲を消失するといった問題が効果的に回避される。
【0102】
なお、本実施例における遊技媒体案内路は2つの案内樋28R、28Lにより構成されていたが、パチンコ球の清浄領域Z内への流入効率をより高めるために2つ以上の複数の案内樋にて構成されてもよいし、また、1つの案内樋にて構成されていてもよい。
【0103】
また、揺動板52上に流入したパチンコ球が所定面積の清浄領域Z内で渦巻くように外方に移動しながら周回することにより清浄されるため、限られたスペース内においてパチンコ球を効率よく清浄することが出来る。
【0104】
また、ガイド部材73は、パチンコ球を揺動板52上を周回させる方向に案内する円弧状ガイド辺73aと、円弧状ガイド辺73aの所定箇所から流出部128に向けて直線状に延びる直線状ガイド辺73bと、を有し、平面視略円形状の清浄領域Zを形成するため、円弧状ガイド辺73aにより清浄領域Z内全体のパチンコ球が渦巻く方向にスムーズに移動して清浄領域Z内に適宜滞留し続けるように案内されるとともに、中央部に流入された後に次第に円弧状ガイド辺73a近傍に移動してきたパチンコ球は、直線状ガイド辺73bに案内されて流出部128から流出することになるため、清浄領域Z内所定箇所に滞留し続けたり、揺動板52上を必要以上に周回し続けることを効果的に回避できる。
【0105】
また、清浄領域Z内に流入したパチンコ球は、揺動板52の偏心回転による遠心作用、及び流入するパチンコ球による押圧作用により流出部128から適宜流出するようになっているため、パチンコ球を流出部128に向けて強制的に排出させる排出機構等を設ける必要がない。
【0106】
また、本実施例の清浄装置50は、図11に示されるように、揺動板52からのパチンコ球の流出を規制するガイド部材73の一部を構成するスライド部材160をガイド部材73に対して伸縮させることで、スライド部材160の先端部とガイド部材73との間の幅寸法(L1)、すなわち、パチンコ球の流出部128の流出幅を拡張したり縮小したりすることが出来るようになっているため、パチンコ球の流出部128からの流出量を調節することが出来る。
【0107】
具体的には、清浄装置50は、清浄領域Z内に流入したパチンコ球が揺動板52の偏心回動作用によって流出部128から自然流出されるように構成されているため、流出量調節手段としてのスライド部材160の流出部128方向への進退幅を調節し、流出部128の流出幅を可変することで、パチンコ球の流出量を調節することが出来る。このように流出量を調節することで、清浄領域Z内でのパチンコ球の滞留時間が変わることになるため、例えばパチンコ球を十分に清浄したい場合等においては流出部128の幅寸法を小寸とし、また、パチンコ球をスムーズに流出させたい場合等においては流出部128の幅寸法を大寸とすればよい。
【0108】
また、パチンコ球の流出部128からの流出量を調節出来ることで、遊技島台1にて循環するパチンコ球の汚れ度合いや、パチンコ球の循環状況等に適した清浄状況を作ることが出来る。すなわち、例えば遊技場の開店時等に合わせてより多くのパチンコ球を短時間で清浄することを優先する場合等においては流出幅を拡張し、逆にパチンコ球を長時間かけてよりきれいに清浄したい場合等においては流出幅を縮小すればよい。
【0109】
次いで、前記制御装置300によるパチンコ球の揚送制御内容及びパチンコ球の循環状況を、図13のフローチャート並びに図14〜図17に示される遊技島台1の概略図に基づいて説明する。
【0110】
まず、S1において、上部タンク3内に設けられている上部タンク満タン検出センサ204がONを検出しているか、すなわち上部タンク3が満杯状態であるか否かを判定し、上部タンク満タン検出センサ204がONを検出している、すなわち満タンである場合にはS3へ進んで揚送装置25、ミニリフト210R、210Lに設けられている駆動モータ35、235R、235Lの駆動を停止して、S4において上部タンク空検出センサ205がOFFになるまで、すなわち上部タンク3内のパチンコ球が上部タンク空検出センサ205が設けられている位置よりも低位までパチンコ球が少なくなると、処理を終了する。
【0111】
次いで、S1において上部タンク満タン検出センサ204がONを検出していない、すなわち上部タンク3内にパチンコ球が上部タンク満タン検出センサ204がONを検出するまで貯留されていないと判定された場合には揚送装置25内の駆動モータ35(S2)を駆動し、S5において左下部タンク9L内に設けられている左下部タンク空検出センサ207がOFFであるか、すなわち左下部タンク9L内に、左下部タンク空検出センサ207が設けられている位置よりもパチンコ球が貯留されているか否かを判定し、左下部タンク空検出センサ207がOFFでない、すなわち左下部タンク9L内に左下部タンク空検出センサ207が設けられている位置よりもパチンコ球が貯留されている場合にはS7へ進んで、左下部タンク満タン検出センサ206がONを検出しているか否かを判定する。
【0112】
S7において左下部タンク満タン検出センサ206がONを検出している場合、すなわち、左下部タンク9L内にパチンコ球が左下部タンク満タン検出センサ206の位置よりも貯留されている場合には、前記計数装置15による計数許可信号をOFFとする(S9)とともに、左下部タンク満タン検出センサ206がONを検出していない場合、すなわち、左下部タンク満タン検出センサ206の位置までパチンコ球が貯留されていない場合には、計数許可信号をONにして計数装置15からのパチンコ球の流入を可能とするようになっている(S8)。
【0113】
次いで、S10において左揚送タンク200aLに設けられている、左揚送タンク満タン検出センサ202LがONを検出しているか、すなわち左揚送タンク200aL内に左揚送タンク満タン検出センサ202Lの位置よりもパチンコ球が貯留されているか、詳しくは、貯留タンク200L内に貯留されたパチンコ球は、前記したように、前記清浄装置50へ向かって自然に流下するようになっているが、清浄装置50の清浄能力を超えてパチンコ球が清浄装置50に向かって供給され続けると、パチンコ球は清浄装置50の上部経路中に滞留するようになり、ミニリフト210Lから流出されるパチンコ球は揚送タンク200aL内に滞留して左揚送タンク満タン検出センサ202Lの位置までパチンコ球が堆積して来ているか否かを判定し、左揚送タンク満タン検出センサ202Lの位置までパチンコ球が堆積して来ていると判定された場合には、図15(a)に示すように、S11へ進んで駆動モータ235Lの駆動を停止し、左揚送タンク満タンフラグをONとして(S12)、S13へ進む。
【0114】
S10において、左揚送タンク満タン検出センサ202LがON検出をしていないと判定された場合にはS13へ進み、左揚送タンク満タンフラグがONであるか否かを判定し、左揚送タンク満タンフラグがONでない、すなわち左揚送タンクが一度満タンになっていないと判定された場合には図15(b)に示すように、S14においてミニリフト210L内に設けられている駆動モータ235Lを駆動して、処理を終了する。
【0115】
また、S13において、左揚送タンク満タンフラグがONであると判定された場合には、S15において、左揚送タンク空検出センサ203LがOFFであるか、すなわち、左揚送タンク200aLが満タン状態から空状態になったか否かを判定し、左揚送タンク空検出センサ203LがOFFではない、すなわち左揚送タンク200aL中に左揚送タンク空検出センサ203Lの位置よりもパチンコ球が堆積している場合には、そのまま処理を終了し、左揚送タンク空検出センサ203LがOFFである、すなわち、左揚送タンク200aL中にパチンコ球が存在していない場合には、先ほど立てた左揚送満タンフラグをOFFとして(S16)処理を終了するようになっている。
【0116】
次いで、S5において、図16に示すように左下部タンク空検出センサ207がOFFである、すなわち左下部タンク9L内に左下部タンク空検出センサ207が設けられている位置よりもパチンコ球が貯留されていない場合には、S6において駆動モータ235Lの駆動を停止し、次いでS17において図17に示すように右下部タンク空検出センサ209がOFFであるかを判定し、右下部タンク空検出センサ209がOFFである、すなわち左下部タンク9Lが空であり、かつ右下部タンク9Rも空である場合には、揚送装置25の駆動モータ35を駆動するとともに、右ミニリフト210R内の駆動モータ235Rの駆動を停止し(S18)、右下部タンク満タン検出センサ208のONが検出待ちとなる(S19)。
【0117】
すなわち、左右両方の下部タンク9L、9Rに揚送するためのパチンコ球が存在しない場合には、本実施例における揚送装置25は遊技機2からのアウト球などを下部タンク9L、9Rから揚送するよりも優先して揚送するようになっていることから、これらのパチンコ球を揚送装置25を用いて上部タンク3へ揚送し、上部タンク3においてパチンコ球のオーバーフローを起こさせ、オーバーフローしたパチンコ球は前記オーバーフロー樋12やオーバーフロー管18を通り左右の下部タンク9L、9Rにパチンコ球を供給するようになっている。
【0118】
次いで、S17において右下部タンク空検出センサ209がOFFでない、すなわち、右下部タンク9R内にパチンコ球が貯留されている場合には、S20へ進み、S20において右揚送タンク200aRに設けられている、右揚送タンク満タン検出センサ202RがON検出をしたか、すなわち右揚送タンク200aR内に右揚送タンク満タン検出センサ202Lの位置よりもパチンコ球が充満しているか、詳しくは、貯留タンク200R内に貯留されたパチンコ球は、前記したように、前記清浄装置50へ向かって自然に流下するようになっているが、清浄装置50の清浄能力を超えてパチンコ球が清浄装置50に向かって供給され続けると、パチンコ球は清浄装置50の上部経路中に滞留するようになり、ミニリフト210Rから流出されるパチンコ球は揚送タンク200aR内に滞留して右揚送タンク満タン検出センサ202Rの位置までパチンコ球が堆積して来ているか否かを判定し、右揚送タンク満タン検出センサ202Rの位置までパチンコ球が堆積して来ていると判定された場合には、S21へ進んで駆動モータ235Rの駆動を停止し、右揚送タンク満タンフラグをONとして(S22)、S23へ進む。
【0119】
S20において、右揚送タンク満タン検出センサ202RがONでないと判定された場合にはS23へ進み、右揚送タンク満タンフラグがONであるか否かを判定し、右揚送タンク満タンフラグがONでない、すなわち右揚送タンクが一度満タンになっていないと判定された場合にはS24においてミニリフト210Rに設けられている駆動モータ235Rを駆動し、処理を終了する。
【0120】
また、S23において、右揚送タンク満タンフラグがONであると判定された場合には、S25において、右揚送タンク空検出センサ203RがOFFであるか、すなわち、右揚送タンク200aRが満タン状態から空状態になったか否かを判定し、右揚送タンク空検出センサ203RがOFFではない、すなわち右揚送タンク200aR中に左揚送タンク空検出センサ203Lの位置よりもパチンコ球が堆積している場合には、そのまま処理を終了し、右揚送タンク空検出センサ203RがOFFである、すなわち、右揚送タンク200aR中にパチンコ球が存在していない場合には、先ほど立てた右揚送満タンフラグをOFFとして処理を終了するようになっている。
【0121】
このように、揚送装置制御手段としての制御装置300は、第1の遊技媒体検出手段としての上部タンク満タン検出センサ204、上部タンク空検出センサ205の検出状況、すなわち、パチンコ球の貯留量に応じて、ミニリフト210R、210Lの駆動制御を行うため、ミニリフト210R、210Lを常に駆動することなく、上部タンク3の貯留状況に応じて効率よく駆動させることが出来る。
【0122】
また、ミニリフト210R、210Lの排出口238と清浄装置50の流入口80との間に、排出口238から排出されたパチンコ球を貯留することが出来る第2の遊技媒体貯留部としての揚送タンク200aR、200aLが配設されているため、ミニリフト210R、210Lを清浄装置50の清浄状況に応じて細かく駆動制御させなくても、ある程度揚送タンク200aR、200aL内にパチンコ球を貯めておけば、貯留されたパチンコ球が必要に応じて通孔201から流出して清浄装置50に供給されることになるため、清浄装置50へのパチンコ球の供給が途絶えるのを効果的に防止できる。
【0123】
さらに、この揚送タンク200aR、200aL内には、第2の遊技媒体検出手段としての揚送タンク満タン検出センサ202R、202L、揚送タンク空検出センサ203R、203Lが設けられており、制御装置300は、これらセンサによる検出状況、すなわち、パチンコ球の貯留量に応じてミニリフト210R、210Lの駆動制御を行うため、上部タンク3へのパチンコ球の揚送要求がなされている状態であっても、ミニリフト210R、210Lをより効率よく駆動させることが出来るとともに、揚送タンク200aR、200aLからパチンコ球が溢れることがない。
【0124】
以上説明したように、本実施例における遊技島台1には、揚送装置25にて揚送するパチンコ球を清浄する清浄装置50が、揚送装置25とは別体に配設されるとともに、下部タンク9R、9Lと清浄装置50との間に、下部タンク9R、9Lに貯留されたパチンコ球を、少なくとも清浄装置50の流入口80の高さ位置まで揚送するミニリフト210R、210Lが配設されているため、下部タンク9L、9Rに貯留されたパチンコ球は、ミニリフト210R、210Lにより清浄装置50の流入口80まで揚送された後に清浄装置50により清浄され、さらに清浄後において揚送装置25により遊技島台1の上部まで揚送されることになる。
【0125】
よって、パチンコ球の揚送と清浄とが別々に行われるため、従来の揚送・研磨装置のように、揚送装置25の揚送モータ等にかかる負荷が軽減されるばかりか、清浄装置50と下部タンク9との間にミニリフト210R、210Lが配設されているため、清浄装置50の流入口80の高さ位置に影響されることなく、下部タンク3を大きく(深く)構成してパチンコ球を極力多く貯留することが出来る。
【0126】
詳しくは、本実施例の清浄装置50のように、流入口80が清浄領域Zの上部に配置され、遊技島台1の床面付近に流入口80が設けられない場合であっても、ミニリフト210R、210Lによりパチンコ球を流入口80まで揚送して供給することが出来るため、下部タンク9を大きく構成してパチンコ球を極力多く貯留することが出来る。
【0127】
さらに詳しくは、清浄装置50は、流入口80から流入するパチンコ球を清浄するシート部材Sが上面に設けられた揺動板52と、シート部材Sとその上面に載置されるパチンコ球とが摺接してパチンコ球の表面が清浄されるように、揺動板52を略水平方向に揺動させる揺動モータ60と、清浄されたパチンコ球が揺動板52の外部に流出する流出部128と、を備える構成とされているため、流入口80から流入したパチンコ球は、揺動板52の揺動により清浄されるとともに、その揺動作用及び流入口80から流入するパチンコ球の押圧作用により自然に流出部128から流出されることになり、流入したパチンコ球を強制的に排出することにより清浄する清浄装置とは異なるため、下部タンク9L、9R内のパチンコ球を清浄装置50の流入口80までミニリフト210R、210Lにより揚送させる必要がある。
【0128】
よって、このような排出機構を持たない清浄装置50の流入口80の高さ位置が、その形状や大きさ等により変わることがあっても、下部タンク9R、9L内のパチンコ球をミニリフト210R、210Lにより流入口80の高さ位置まで揚送することが出来るため、下部タンク9R、9Lを大きく構成して遊技島台1内下部により多くのパチンコ球を貯留することが出来る。
【0129】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0130】
本発明の請求項1は、複数の遊技機(パチンコ機2)が設置されるとともに、前記遊技機の遊技のために補給される球状の遊技媒体(パチンコ球)を循環させる循環経路(上部タンク3、供給樋4、支流樋5、球タンク6、球抜き管7、アウト球タンク8、側部樋17R、17L、下部樋10、下部タンク9R、9L、ミニリフト210R、210L、揚送タンク200aR、200aL、貯留タンク200R、200L、中継樋24R、24L、案内樋28R、28L、清浄装置50、排出樋26、揚送装置25、オーバーフロー樋12、オーバーフロー管18)が内部に配設された遊技島台(1)であって、
前記遊技島台の下部から上部に遊技媒体を揚送する第1の揚送装置(揚送装置25)と、
前記遊技島台の下部に配設され、
遊技媒体を流出させる流出口(300L)及び該流出口に向けて下方に傾斜する底面を有し、遊技媒体を貯留可能な第1の遊技媒体貯留部(下部タンク9R、9L)と、
前記第1の遊技媒体貯留部の流出口から流出した遊技媒体を揚送するとともに、該揚送した遊技媒体を排出する第1の排出口(排出口238)を有する第2の揚送装置(ミニリフト210R、210L)と、
前記第1の揚送装置とは別体に構成され、前記第1の揚送装置にて揚送する遊技媒体を清浄する清浄装置(50)と、
を備え、
前記清浄装置は、
前記遊技媒体を清浄する遊技媒体清浄部材(シート部材S)が上面に敷設された揺動板(52)と、
前記第1の遊技媒体貯留部の流出口よりも上方位置に設けられ、前記遊技媒体を前記遊技媒体清浄部材上(清浄領域Z)に流入させるための流入部(流入口80)と、
前記流入部から前記遊技媒体清浄部材上に流入した遊技媒体の表面が該遊技媒体清浄部材と摺接して清浄されるように、前記揺動板を略水平方向に揺動(偏心回転)させる揺動手段(揺動モータ59/偏心軸部材64)と、
前記遊技媒体清浄部材上の遊技媒体を該遊技媒体清浄部材上から流出させるための流出部(128)と、
を備え、
前記第2の揚送装置の第1の排出口は、前記清浄装置の流入部よりも上方位置に設けられ、
前記遊技媒体清浄部材上の遊技媒体は、前記揺動板の揺動作用及び前記流入部から流入する遊技媒体の押圧作用により前記流出部から流出
前記遊技島台は、
前記第2の揚送装置(ミニリフト210R、210L)の第1の排出口(排出口238)から排出された遊技媒体(パチンコ球)を貯留可能な有底箱状に形成され、該貯留された遊技媒体を排出可能な第2の排出口(通孔201)を有するとともに、前記第1の遊技媒体貯留部よりも遊技媒体の貯留量が小さい第2の遊技媒体貯留部(揚送タンク200aR、200aL)と、
前記第2の遊技媒体貯留部の第2の排出口から前記清浄装置の流入部に向けて下方に傾斜する底面を有し、該第2の遊技媒体貯留部の第2の排出口から排出された遊技媒体を前記清浄装置に誘導する清浄装置誘導路(貯留タンク200R、200Lの底面及び中継樋24L、24R、案内樋28L、28R)と、
前記遊技島台(1)の上部に配設され、前記第1の揚送装置(揚送装置25)にて揚送された遊技媒体を貯留する第3の遊技媒体貯留部(上部タンク3)と、
前記第3の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が予め定められた下限貯留量未満であることを検出する第3の下限貯留量検出手段(上部タンク空検出センサ205)と、
前記第2の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が所定の上限貯留量に達したことを検出する第2の上限貯留量検出手段(揚送タンク満タン検出センサ202R、202L)と、
前記第2の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が所定の下限貯留量未満であることを検出する第2の下限貯留量検出手段(揚送タンク空検出センサ203R、203L)と、
前記第3の下限貯留量検出手段が前記予め定められた下限貯留量未満であることを検出したときに、所定の終了条件が成立する(上部タンク満タン検出センサ204がon)まで前記第2の揚送装置の駆動制御を行う揚送装置制御手段(制御装置300)と、
を備え、
前記第2の排出口は、前記清浄装置誘導路の流下方向に対して側方に臨むように設けられ、
前記揚送装置制御手段は、前記所定の終了条件が成立するまでの間、前記第2の上限貯留量検出手段が前記所定の下限貯留量未満であることを検出したときに前記第2の揚送装置を駆動し、前記第2の上限貯留量検出手段が前記所定の上限貯留量に達したことを検出したときに前記第2の揚送装置の駆動を停止する制御を行う(図13のS10〜S16、S20〜S26)。
【0135】
本発明の請求項は、前記第1の遊技媒体貯留部(下部タンク9R、9L)の上方には、内部に貯留させる遊技媒体(パチンコ球)を誘導する誘導樋(下部樋10R、10L)が、前記第1の遊技媒体貯留部の長手方向に延びるように配設されており、該誘導樋は、底面が前記第1の遊技媒体貯留部の流出口(流出口300R、300L)に向けて下方に傾斜する傾斜面状に形成されるとともに、前記第1の遊技媒体貯留部(下部タンク9R、9L)内に遊技媒体を落下させるための落下口(開口11)が、左右側面の長手方向にわたって複数設けられている。
【0136】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0137】
例えば、上記実施例における清浄装置50は、揺動モータ59により揺動板52を揺動させて、揺動板52上のシート部材Sと、その上面に載置されるパチンコ球と、を摺接させることによりパチンコ球の表面を清浄する清浄装置であるが、清浄装置はこのように揺動板等の揺動作用によりパチンコ球を清浄部材に摺接させて清浄するものに限定されるものではなく、例えば揺動板等を用いることなく、洗浄液等を使用することによってパチンコ球の表面を清浄するような清浄装置等であってもよい。
【0138】
また、上記実施例における清浄装置50は、遊技島台1内における揚送装置25に流入するパチンコ球を清浄する箇所に配設されていたが、遊技島台1内における配置位置は記載した箇所に限定されるものではなく、例えば下部タンク9R、9L内に貯留されたパチンコ球がミニリフト210R、210Lにより揚送されて排出され、清浄装置50内に流入して清浄された後に揚送装置25で揚送されるようになっていれば、清浄装置50は、必ずしも図1及び図3に示されるように揚送装置25の近傍に配置されていなくてもよい。
【0139】
また、上記実施例では第3の遊技媒体貯留部としての上部タンク3が設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ球を貯留する下部タンク9R、9Lの容量を増やしたり、貯留されているパチンコ球を上方へ揚送する揚送装置25、ミニリフト210R、210Lの揚送能力を向上するなど、パチンコ球を遊技島台1内で十分に循環させることが可能となっていれば、上部タンク3を設けない構成としてもよい。
【0140】
また、上記実施例では、揚送装置25、ミニリフト210R、210Lは、バケット33、233内にパチンコ球を貯留して上方へ揚送するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、揚送ベルトを回動させることによりパチンコ球を揚送するベルト式揚送装置や、揚送筒内に設けたスクリューを回転させることによりパチンコ球を揚送するスクリュー式揚送装置等であってもよい。
【0141】
また、本発明請求項中に記載の「遊技媒体」は、上記実施例における球状のパチンコ球に対応しているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば遊技機としてのスロットマシン等に使用されるメダル等であってもよい。
【0142】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0143】
(a)請求項1の発明によれば、第1の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体は、第2の揚送装置により清浄装置の流入部まで揚送された後に清浄装置により清浄され、さらに清浄後において第1の揚送装置により遊技島台の上部まで揚送されることになる。よって、遊技媒体の揚送と清浄とが別々に行われるため、揚送装置にかかる負荷が軽減されるばかりか、清浄装置の流入部の高さ位置に影響されることなく、第1の遊技媒体貯留部に遊技媒体を極力多く貯留することが出来る。また、遊技媒体を揚送する揚送装置を別途清浄装置に設けたりすることなく遊技媒体を清浄することが出来るとともに、清浄された遊技媒体は流出部から流出されることで、遊技媒体を強制的に揺動板から排出させる排出機構等が不要となるため、清浄装置の構造の簡素化や製造コストの低減を図ることが出来る。さらに、第2の揚送装置による遊技媒体の揚送状態に影響されることなく、清浄装置に安定的に遊技媒体が供給されるとともに、第2の揚送装置を、第2の遊技媒体貯留部及び第3の遊技媒体貯留部内の遊技媒体の貯留状況に応じて、効率よく駆動させることが出来る。
【0148】
)請求項の発明によれば、第1の遊技媒体貯留部内に遊技媒体を偏りなく均等に貯留させることが出来、これにより遊技媒体の貯留容量が増大するため、遊技機へ供給する遊技媒体が不足するといった事態の発生を効果的に回避出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての遊技島台の内部構造を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の遊技島台の要部の内部構造を示す平面図である。
【図4】貯留タンク、揚送タンク、ミニリフトの構成を示す斜視図である。
【図5】図1の遊技島台に適用された揚送装置の内部構造を示す断面図である。
【図6】図1の遊技島台に適用されたミニリフトの内部構造を示す断面図である。
【図7】図1の遊技島台に適用された清浄装置を示す外観斜視図である。
【図8】図7のB−B断面図である。
【図9】シート部材の巻取り状況を示す概略断面図である。
【図10】揺動板上へのパチンコ球の流入状況及び揺動状態を示す要部拡大断面図である。
【図11】揺動板の揺動時におけるパチンコ球の移動状態を示す概略平面図である。
【図12】各センサと制御部との接続状態を示すブロック図である。
【図13】本実施例の揚送装置とミニリフトの制御を示すフローチャートである。
【図14】通常に左下部タンクから上部タンクにパチンコ球が揚送されている様子を示す概略図である。
【図15】左貯留タンク、左揚送タンクの様子を示す概略図であり、(a)は、左揚送タンク満タン検出センサの位置までパチンコ球が堆積されている様子を示し、(b)は、堆積されたパチンコ球が左揚送タンク空検出センサの位置よりも下がり、ミニリフトによる揚送が再開された様子を示す図である。
【図16】左下部タンクのパチンコ球がなくなった際の揚送の様子を示す概略図である。
【図17】左下部タンクだけでなく右下部タンクのパチンコ球もなくなった際の揚送の様子を示す概略図である。
【符号の説明】
1 遊技島台
2 パチンコ機
3 上部タンク
4 供給樋
5 支流樋
6 球タンク
7 球抜き管
8 アウト球タンク
9 下部タンク
9a 側板
10 下部樋
11 開口
12 オーバーフロー樋
13 繕板
14 開口
15 計数装置
15a 球投入口
16 排出路
17R、17L 側部樋
18 オーバーフロー管
19 開口
20 仕切板
21 排出口
23R、23L 連通口
24R、24L 中継樋
25 揚送装置
26 排出樋
27 バイパス樋
28R、28L 案内樋
29a、29b 連通口
30 箱体
31 駆動歯車
32 従動回転体
33 バケット
34 タイミングベルト
35 駆動モータ
36 リベット
37 流入口
38 排出口
39 移動体
40 レバー
41 長孔
42 ネジ
43 引っ張りバネ
44 回転軸
45 ローラ
50 清浄装置
51 基体
52 揺動板
53 収納ユニット
54 側板
55 ガイドレール
56 枠体
56a 下部フレーム
56b 上部フレーム
58 底板
59 揺動モータ
60 回転軸
61 固定部材
62 防振ゴム
63 貫通路
64 偏心軸部材
65 バランスウェイト
65a ディスク部材
65b ウェイト部材
66 ベアリング
66a 外輪
66b 内輪
66c 球
66d 保持器
67 取付リング
68 回転規制部材
69、69’ 取付板
70、70’ 変形部材
71 連結棒
72 ゴムシート
73 ガイド部材
73a 円弧状ガイド辺
73b 直線状ガイド辺
78 保持片
79 蓋部材
80 流入口
82 突出片
104 巻取モータ
120〜122 検出センサ
127 落下口
128 流出部
151 透明シート
152 保持板
154 開口部
158 停留防止部材
160 スライド部材
162 止めネジ
200R、200L 貯留タンク
200aR、200aL 揚送タンク
201 通孔
202R、202L 揚送タンク満タン検出センサ
203R、203L 揚送タンク空検出センサ
204 上部タンク満タン検出センサ
205 上部タンク左下部タンク
206 左下部タンク満タン検出センサ
207 左下部タンク左下部タンク
208 右下部タンク満タン検出センサ
209 右下部タンク左下部タンク
210R、210L ミニリフト
211 ガイド板
230 箱体
231 駆動歯車
232 従動回転体
233 バケット
234 タイミングベルト
235 駆動モータ
236 リベット
237 流入口
238 排出口
239 移動体
240 レバー
241 長孔
242 ネジ
243 引っ張りバネ
244 回転軸
245 ローラ
300R、300L 流出口
M 溝部
S シート部材
Z 清浄領域

Claims (2)

  1. 複数の遊技機が設置されるとともに、前記遊技機の遊技のために補給される球状の遊技媒体を循環させる循環経路が内部に配設された遊技島台であって、
    前記遊技島台の下部から上部に遊技媒体を揚送する第1の揚送装置と、
    前記遊技島台の下部に配設され、
    遊技媒体を流出させる流出口及び該流出口に向けて下方に傾斜する底面を有し、遊技媒体を貯留可能な第1の遊技媒体貯留部と、
    前記第1の遊技媒体貯留部の流出口から流出した遊技媒体を揚送するとともに、該揚送した遊技媒体を排出する第1の排出口を有する第2の揚送装置と、
    前記第1の揚送装置とは別体に構成され、前記第1の揚送装置にて揚送する遊技媒体を清浄する清浄装置と、
    を備え、
    前記清浄装置は、
    前記遊技媒体を清浄する遊技媒体清浄部材が上面に敷設された揺動板と、
    前記第1の遊技媒体貯留部の流出口よりも上方位置に設けられ、前記遊技媒体を前記遊技媒体清浄部材上に流入させるための流入部と、
    前記流入部から前記遊技媒体清浄部材上に流入した遊技媒体の表面が該遊技媒体清浄部材と摺接して清浄されるように、前記揺動板を略水平方向に揺動させる揺動手段と、
    前記遊技媒体清浄部材上の遊技媒体を該遊技媒体清浄部材上から流出させるための流出部と、
    を備え、
    前記第2の揚送装置の第1の排出口は、前記清浄装置の流入部よりも上方位置に設けられ、
    前記遊技媒体清浄部材上の遊技媒体は、前記揺動板の揺動作用及び前記流入部から流入する遊技媒体の押圧作用により前記流出部から流出
    前記遊技島台は、
    前記第2の揚送装置の第1の排出口から排出された遊技媒体を貯留可能な有底箱状に形成され、該貯留された遊技媒体を排出可能な第2の排出口を有するとともに、前記第1の遊技媒体貯留部よりも遊技媒体の貯留量が小さい第2の遊技媒体貯留部と、
    前記第2の遊技媒体貯留部の第2の排出口から前記清浄装置の流入部に向けて下方に傾斜する底面を有し、該第2の遊技媒体貯留部の第2の排出口から排出された遊技媒体を前記清浄装置に誘導する清浄装置誘導路と、
    前記遊技島台の上部に配設され、前記第1の揚送装置にて揚送された遊技媒体を貯留する第3の遊技媒体貯留部と、
    前記第3の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が予め定められた下限貯留量未満であることを検出する第3の下限貯留量検出手段と、
    前記第2の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が所定の上限貯留量に達したことを検出する第2の上限貯留量検出手段と、
    前記第2の遊技媒体貯留部に貯留された遊技媒体が所定の下限貯留量未満であることを検出する第2の下限貯留量検出手段と、
    前記第3の下限貯留量検出手段が前記予め定められた下限貯留量未満であることを検出したときに、所定の終了条件が成立するまで前記第2の揚送装置の駆動制御を行う揚送装置制御手段と、
    を備え、
    前記第2の排出口は、前記清浄装置誘導路の流下方向に対して側方に臨むように設けられ、
    前記揚送装置制御手段は、前記所定の終了条件が成立するまでの間、前記第2の上限貯留量検出手段が前記所定の下限貯留量未満であることを検出したときに前記第2の揚送装置を駆動し、前記第2の上限貯留量検出手段が前記所定の上限貯留量に達したことを検出したときに前記第2の揚送装置の駆動を停止する制御を行う、
    ことを特徴とする遊技島台。
  2. 前記第1の遊技媒体貯留部の上方には、内部に貯留させる遊技媒体を誘導する誘導樋が、前記第1の遊技媒体貯留部の長手方向に延びるように配設されており、該誘導樋は、底面が前記第1の遊技媒体貯留部の流出口に向けて下方に傾斜する傾斜面状に形成されるとともに、前記第1の遊技媒体貯留部内に遊技媒体を落下させるための落下口が、左右側面の長手方向にわたって複数設けられている請求項1に記載の遊技島台。
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