JP4711363B2 - 遊技媒体清浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機にて遊技を行う際に使用される遊技媒体の表面を清浄する遊技媒体清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技媒体としてのパチンコ玉やコイン等の表面を清浄する遊技媒体清浄装置としては、例えば特開平10−156029号公報に開示された装置等がある。この装置は、上面に清浄部材が敷設された揺動板が水平揺動することにより、前記清浄部材上に載置されるパチンコ玉やコイン等が清浄部材に摺接されて、その表面に付着された汚れやゴミ等が拭い取られるように構成されている。
【0003】
さらに詳しくは、揺動板は、その下方に設けられるモータの回転軸心に取り付けられる偏心部材に対して相対回転自在に固着されており、前記回転軸の回転に伴い揺動板が水平方向に揺動されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載の清浄装置においては、上面に清浄部材が敷設された揺動板上にパチンコ玉を載置するのみでその表面が清浄されるようになっているため、特に揺動板の揺動により振動が発生すると、揺動板の撓み等が原因となってパチンコ玉の飛び跳ねが生じやすくなり、パチンコ玉と清浄部材との間の摩擦抵抗が低減されて清浄作用が低減するといった問題を有していたため、さらなる改良が求められていた。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、遊技媒体の表面の汚れやゴミ等を確実に清浄することが出来る遊技媒体清浄装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の遊技媒体清浄装置は、遊技機が設置される遊技島台内に設置され、該遊技島台内を循環する遊技媒体が移動する遊技媒体通路を有し、該遊技媒体通路を通過する遊技媒体の表面を清浄するシート状の清浄部材が上面に敷設された揺動板を揺動手段により水平方向に揺動することにより、前記清浄部材上に載置される遊技媒体を清浄する遊技媒体清浄装置であって、前記揺動板上の遊技媒体を前記清浄部材に付勢する付勢手段が設けられ、前記清浄部材が、前記遊技媒体通路の側方位置までスライド移動出来るように装置の基体部に対してスライド移動自在に設けられた取付ユニットに着脱自在に設けられ、前記取付ユニットは、帯状の新規な清浄部材を補給する補給部と、該補給部に補給された新規な清浄部材を前記遊技媒体通路に引き出す引出し手段と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、揺動板が水平揺動することにより、清浄部材上に載置される遊技媒体が清浄部材に摺接されて、その表面に付着された汚れやゴミ等が拭い取られるとともに、付勢手段により遊技媒体が清浄部材に付勢されることにより、揺動時における遊技媒体の飛び跳ね等が防止され、清浄部材に確実に擦り付けられることになるので、清浄作用の低減が効果的に防止される。また、使用済みの清浄部材の取り外し、及び新規なシート部材の取付け時において、基体部や遊技媒体通路を構成する各部位が邪魔になることがないばかりか、遊技島台内に取付ユニットを設置した際、装置全体を移動することなく、取付ユニットのみを外方に引出して交換作業等を行えるため、作業性が向上する。
【0007】
本発明の遊技媒体清浄装置は、前記付勢手段が、所定重量を有し、かつ、前記揺動板上に位置する遊技媒体の上部に載置されるように設けられる板状部材により構成されていることが好ましい。
このようにすれば、簡単な構成にて、遊技媒体を清浄部材に付勢することが出来る。
【0008】
本発明の遊技媒体清浄装置は、前記清浄部材上に遊技媒体が載置されていない状態において、前記板状部材を、その下面が前記清浄部材上に載置される遊技媒体の上端よりも下方に、かつ、前記清浄部材と離間する位置で保持する保持手段が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、揺動板上に遊技媒体がなくなっても、板状部材は保持手段により揺動板の上方所定高さ位置に保持されて、揺動板上に落下することがないばかりか、保持された状態において遊技媒体は揺動板と板状部材との間に流入されるので、遊技媒体の流入が妨げられることがない。
【0009】
本発明の遊技媒体清浄装置は、前記板状部材における遊技媒体の流入側端部に、流入側に向かって上方に傾斜するテーパ面が形成されていることが好ましい。
このようにすれば、揺動板と清浄部材との間に遊技媒体が流入しやすくなる。
【0010】
本発明の遊技媒体清浄装置は、前記板状部材の少なくとも遊技媒体の移動方向への移動を規制する規制手段が設けられていることが好ましい。
このようにすれば、揺動板と清浄部材との間に流入した遊技媒体の移動に伴う板状部材の位置ずれが防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1には本発明の適用された遊技島台1が示されており、この遊技島台1は、前後面(後面は図示せず)に所定の台数(本実施例では4台)のパチンコ機2および該パチンコ機2に1対1に設けられるカードユニット3が配置され、内部にこれらパチンコ機2を稼動させるのに必要な適宜装置が収容されて1つの独立したユニット構成とされた遊技島台1’が、長手方向に複数連結されることにより構成されている。
【0012】
各遊技島台1’は、図1〜図3に示されるように、左右の側板4、4’と、これら側板4、4’上部を連結する上部フレーム5と、側板4、4’下部を連結する下部フレーム6と、遊技島台1’の前後面下部を覆う腰板7と、該腰板7上部に配設される膳板10と、遊技島台1’の前後面上部を覆う幕板8及びランプ板9と、からなり、膳板10上面にパチンコ機2やカードユニット3を載置出来るように構成されている。
【0013】
膳板10には、該膳板10上に配設されるパチンコ機2に対応して玉受皿12を有する玉計数装置11が固設されており、各パチンコ機2の下皿13より玉受皿12内に排出されたパチンコ玉は、前面に設けられたスライドレバー14を操作することで内部に設けられた適宜カウンタ(図示略)により計数された後、遊技島台1’内部下方に設けられた回収桶部15に排出されるようになっている。
【0014】
回収樋部15の下方には、特に図2及び図3に示されるように、後述する本発明の第1の実施例としての清浄装置17が配設されており、回収樋部15より流入されるパチンコ玉を清浄して、その側方に配設される下部タンク16内に排出するようになっている。また、下部タンク16の側方には、下部タンク16内に貯留されたパチンコ玉を、上下方向に延びる揚送樋19を介して遊技島台1’の上部に配設される上部タンク20に揚送する揚送装置18が配設されている。
【0015】
上部タンク20の前後面所定箇所には、内部のパチンコ玉をパチンコ機2へ導く補給シュート21aと、内部のパチンコ玉をカードユニット3へ導く補給シュート21bとがそれぞれ配設されている。また、膳板10には、パチンコ機2より排出されるアウト玉を整流するとともに、そのアウト玉数をカウンタ22にて計数した後に前記回収樋部15に排出するアウト玉タンク23が、各パチンコ機2の背面位置にそれぞれ配設されている。
【0016】
このように、各遊技島台1’内のパチンコ玉は、揚送装置18等を介して遊技島台1’内を循環するとともに、循環経路の途中で、遊技島台1’内の下方に配設された清浄装置17により適宜清浄されるようになっている。
【0017】
次に、本発明の実施例としての清浄装置17の詳細を図面に基づいて説明する。
【0018】
清浄装置17は、特に図4、図5に示されるように、全体のベースとなる基体部24と、この基体部24上部に設けられるパチンコ玉の玉通路部25と、玉通路部25上を移動するパチンコ玉を清浄する清浄部材としてのシート部材Sを装着するための取付ユニット26と、から主に構成されている。
【0019】
基体部24は、下面に脚部材27が固着された平面視細長矩形状の下板28と、この下板28の上面における長手方向両端にそれぞれ立設された支持板29、29’と、これら両支持板29、29’の両側端面における上部間を連結する上部フレーム30、30’と、両支持板29、29’の両側端面における下部間を連結する下部フレーム31、31’と、から平面視略細長矩形状に構成されている。
【0020】
上部フレーム30、30’上面には、特に図6に示されるように、玉通路部25の底面の一部を構成する揺動板32を水平方向に揺動自在に支持する支持盤33が、ネジ34を介して固設されている。支持盤33の裏面には、揺動板32を揺動させる揺動手段としてのモータ35が、支持盤33の略中央位置に形成された上下方向を向く挿通孔37より挿通させた回転軸36の先端が支持盤33の上面より突出するように取り付けられている。
【0021】
38は、内部に上下方向を向く貫通孔39が形成された円柱形の偏心部材であり、この貫通孔39内に回転軸36を嵌挿し、外周所定箇所に形成されたネジ孔(図示略)より螺入される固定ネジ(図示略)により回転軸36に対して相対回転不能に取り付けられている。この貫通孔39の軸心は、図のように偏心部材38の中央軸心に対して偏心しており、回転軸36の回転により偏心部材38が偏心回転するようになっている。
【0022】
偏心部材38の外周下部には円盤状のバランスウェイト40が固着されており、この偏心部材38の偏心回転時におけるバランスが保持されるようになっている。また、偏心部材38の上端部には、裏面中央位置に凹部41が形成された円柱形の支持部材42が、凹部41内に嵌合された環状のベアリング43を介して相対回転可能に装着されている。
【0023】
支持部材42の外周端下面には、環状の凹溝45が下向きに開口するように形成されているとともに、この凹溝45の両側下面が、支持盤33の上面に回転軸36を囲むように固設される環状の台座44の上面に載置されている。また、凹溝45内にはグリスが充填され、支持部材42と台座44との摩擦抵抗が低減されるようになっている。
【0024】
支持部材42の上面には、玉通路部25の一部を構成する平面視略長方形状の揺動板32が固定ネジ46を介して取り付けられているとともに、この揺動板32の裏面四隅には、一端が支持盤33の上面四隅に固着された引張りバネ47の他端が固着されており、揺動板32の周縁が支持盤33方向に付勢されるようになっている。
【0025】
揺動板32の上面全域にはゴムシート48が貼着されており、パチンコ玉の清浄時における振動や騒音等が吸収されるようになっている。そしてこのゴムシート48の上面には、玉通路部25を通過するパチンコ玉の表面に付着された汚れを除去する清浄部材としての紙製のシート部材Sが玉通路部25の長手方向にわたって敷設される。
【0026】
このシート部材Sは、後述するように新規なシート部材Sを補給出来る補給部より引き出されて敷設されたものであり、使用後は巻取モータ68により回動される芯材60に巻取られるようになっている。なお、このシート部材Sの材質は、パチンコ玉の表面に付着された汚れを除去し得るものであれば任意であり、特に紙製のシート部材に限定されるものでなく、例えば布製のシート部材であってもよい。
【0027】
下板28の上面には、特に図4、図5に示されるように、上向きコ字形の支持フレーム49が、この下板28の長手方向を横切るように固設されており、その支持フレーム49の両上端部には、玉通路部25の幅方向に延びる水平片50、50’がそれぞれ取り付けられている。この水平片50、50’の上面両端部には、上端にネジ孔が形成された固定部材52が立設されており、玉通路部25の側壁を構成する側板51、51’の長手方向両端部がネジを介して固定されている。なお、図6に示されるように、側板51、51’は、その下面と揺動板32の上面との間に所定の隙間が形成されるように、揺動板32よりも高位置に取り付けられており、後述するようにその隙間からシート部材Sを挿通出来るようになっている。
【0028】
パチンコ玉は、図5、図7において、玉通路部25を図中左側から右側に向けて通過するようになっており、図中左側、すなわち玉通路部25の上流側の両側板51、51’間には、回収樋部15より排出されたパチンコ玉を貯留する貯留部53を有するとともに、底面が揺動板32方向に向けて下方に傾斜する整流部材54が取り付けられており、揺動板32にパチンコ玉が上下方向に一列状態に整流されて流入するようになっている。また、図中右側、すなわち玉通路部25の下流側の両側板51、51’間には、底面がパチンコ玉の移動方向に向けて下方に傾斜するとともに、揺動板32上を通過したパチンコ玉を下部タンク16内に導く通路部材55が取り付けられている。
【0029】
両側板51、51’の内面には、特に図6〜図8に示されるように、揺動板32の長手方向に対して若干傾斜する傾斜片56a、56a’を有する縦断面L字形のガイド部材56、56’が、揺動板32上面よりやや高位置にそれぞれ取り付けられており、揺動板32上を通過するパチンコ玉が揺動板32の長手方向に対して若干斜め方向に導かれるようになっている。
【0030】
また、このガイド部材56、56’は、例えば低摩擦部材であるナイロン樹脂により成形されているため、傾斜片56a、56a’の前端面にパチンコ玉が接触しても、パチンコ玉がスムーズに移動されるようになっている。なお、ガイド部材56、56’は低摩擦部材により構成されていれば、その材質はナイロン樹脂に限定されるものではない。さらに、パチンコ玉に接触しうる例えば傾斜片56a、56a’の前端面のみが低摩擦部材の表面により構成されていればよく、全体が低摩擦部材により構成されていなくてもよい。
【0031】
また、図6、図7に示されるように、揺動板32の上方には、平面視で揺動板32とほぼ同形をなすとともに、所定重量を有し、パチンコ玉をシート部材Sに向けて付勢する付勢手段としての板状の蓋部材57が、その下面を揺動板32上のパチンコ玉の上端部に載置されるようにして設けられている。揺動板32上のシート部材S上に位置するパチンコ玉は、その上部に所定重量を有する蓋部材57がフリーな状態で載置されることによりシート部材Sに付勢されるので、飛び跳ねが確実に防止されるばかりか、シート部材Sに強く擦り付けられるため、揺動板32の揺動時においてシート部材Sにおける清浄作用が高まる。
【0032】
また、この蓋部材57は、規制手段としての両側板51、51’により側方への移動が、また、この両側板51、51’間に横架される棒材122により玉通路部25を通過するパチンコ玉の移動方向(下流側)への移動が規制されるようになっているため、パチンコ玉の移動にともなう回転や位置ずれ等が防止されているとともに、その下面両端が保持手段としてのガイド部材56、56’の上端に支持され、揺動板32の上方所定高さ位置に保持されるようになっており、揺動板32上にパチンコ玉がなくなった際における落下が防止されている。さらに詳しくは、蓋部材57は、その下面が揺動板32上に載置されているパチンコ玉の上端よりもやや下方に位置する状態でガイド部材56、56’によって落下不能に保持される。よって、パチンコ玉は揺動板32と蓋部材57との間にスムーズに流入されることになるので、玉詰まり等が発生する恐れがない。
【0033】
また、特に図7に示されるように、蓋部材57における玉通路部25の上流側の端部にはテーパ面57aが形成されており、パチンコ玉が玉詰まりすることなく揺動板32と蓋部材57との間にスムーズに進入されるようになっている。
【0034】
さらに、特に図示しないが、蓋部材57の下面、すなわちパチンコ玉との当接面に低摩擦樹脂を塗布すること等により、その当接面を低摩擦樹脂層の表面により構成すれば、パチンコ玉は、蓋部材57によりシート部材Sに付勢された状態でも下流側にスムーズに移動されることになる。
【0035】
取付ユニット26は、特に図4、図7、図9〜13に示されるように、支持板29、29’の両側端面間にそれぞれ水平に横架される支持棒63、63’の軸心方向にスライド移動自在に設けられる上向きコ字形のスライド部材62と、このスライド部材62の両垂直腕部62a、62bの上下方向略中央位置よりガイド部材62に対してほぼ並行状態にそれぞれ突設され、外周に新規のシート部材Sが多重に巻回された中空の芯材58を遊挿可能な取付管59、及び前記芯材58より引き出したシート部材Sを巻回する中空の芯材60を遊挿可能な巻取管61と、から主に構成されている。なお、取付管59は、新規なシート部材Sを補給するための補給部として機能している。
【0036】
両垂直腕部62a、62bの上端には、縦断面略半月形状のガイド棒64、64’の一端が、その上端が揺動板32の上面とほぼ同高さに位置するように、かつ揺動板32の両端部近傍に沿うように取り付けられており、特に図12に示されるように、このガイド棒64、64’によって帯状のシート部材Sの一部が水平状態で保持されるようになっている。なお、ガイド棒64、64’の長手方向両端には、シート部材Sの幅方向の位置ズレを規制する規制部材67(図7、図12参照)がそれぞれ取り付けられている。
【0037】
巻取管61は、特に図9に示されるように、垂直腕部62bに対して軸心周りに回転自在に軸支されているとともに、垂直腕部62bを貫通して外部に突出される先端部には、その上方に固定された巻取モータ68の回転軸69の先端に固着されたプーリ70に対して連結ベルト71を介して連結されるプーリ72が固着されており、巻取モータ68が駆動されることにより軸周りに回転されるようになっている。
【0038】
また、取付管59の垂直腕部62a側及び巻取管61の垂直腕部62b側には、外周面がテーパ状に形成されたストッパ部材81がそれぞれ取り付けられており、中空の芯材58、60の端部が嵌合されるようになっている。さらに取付管59に取り付けられたストッパ部材81と垂直腕部62aの側壁との間には、図11に示されるように高摩擦部材としてのゴムリング95が嵌装されており、取付管59が軸周りに回転する際に所定の摩擦抵抗がかかるようになっている。これにより、シート部材Sの引出し動作終了時における取付管59の空転が防止されるため、シート部材Sが余分に引出されることがない。
【0039】
ここで、これら巻取管61及び取付管59における芯材58、60の取付構造を図10に基づいて説明する。なお、ここでは巻取管61の構造のみを説明し、取付管59の構造は同一のものとして、ここでの説明は省略するものとする。
【0040】
図10(a)、(b)に示されるように、巻取管61の先端部には小径管61aが形成されているとともに、この小径管61aの基部側外周には、放射状に広がる4つの突片73aを備える環状の取付部材73が環着されており、これら各突片73aには、芯材60を固定する固定片74の先端部が軸75を介して軸支されている。なお、各固定片74は、図示しないコイルバネにより、その後端部が常時中心方向に付勢されている。
【0041】
また、小径管61aには、各固定片74による芯材60の固定及び固定解除を行う操作部材76が、その前面に形成された有底の穴部77を介して軸心方向に移動自在に嵌挿されている。この操作部材76は、その外周面所定箇所より螺入されるネジ78の先端が、小径管61aの外周に軸心方向を向くように形成される所定長さの溝部79内に摺動自在に嵌合されることにより、軸心方向の移動範囲及び軸心周りの回転が規制されるようになっている。また、操作部材76の前面には、先端が後ろ向きに湾曲状に屈曲形成される板ばね80が、その先端が各固定片74の裏面に摺接するように、それぞれネジを介して固定されている。
【0042】
ここで、巻取管61への芯材60の固定方法及び固定解除方法を説明すると、まず図10(a)に示されるように、操作部材76を図10中左側寄り、すなわち巻取管61に対して後退させた状態において、各固定片74は、図示しないコイルバネによりその裏面後部が板バネ80の先端に付勢されて略水平状態に保持されるため、芯材60を巻取管61に挿通出来る状態となる。そして芯材60を奥方まで挿通し、その端部をストッパ部材81に嵌合する。
【0043】
なお、特に図9に示されるように、この芯材60の端部には、このストッパ部材81の外周所定箇所に形成された突片120に係合する切欠溝121が形成されており、ストッパ部材81の嵌合時において、切欠部121を突片120に係合させることにより芯材60の軸周りの回転が規制されるようになっている。
【0044】
この状態において、図10(b)に示されるように、操作部材76を巻取管61の軸心方向に押し込むと、固定片74の裏面が板バネ80の先端により押し上げられ、芯材60の端部内面に各固定片74の外面が圧接される。これにより巻取管61に嵌挿された芯材60は、巻取管61の軸心方向への移動、及び軸心周りの回転が規制された状態に保持されることになる。なお、前述したように、取付管59も同様の固定片74が設けられており、芯材58を装着することが出来るようになっている。
【0045】
このように、操作部材76の進退操作のみで、芯材58、60を容易に固定することが出来るので、新規なシート部材Sのセットや交換作業を短時間で容易に行える。
【0046】
取付ユニット26の構成に戻って、ガイド棒64、64’の両先端部は、スライド部材62をスライドさせるための取手65が取り付けられた連結部材66により連結されているとともに、この連結部材66の取付管59側端部からスライド部材62方向に屈曲された端部には、特に図7及び図13に示されるように、下端にローラ82が軸支されたアーム83の上端が、連結部材66の内面に固着された一対の取付片85、85間に設けられた軸部材84を介して軸支されている。
【0047】
アーム83は、特に図13(a)、(b)に示されるように、軸部材84周りに装着されたコイルバネ86により、先端のローラ82が取付管59に装着されるロール状のシート部材Sの外周面に当接する方向に付勢されており、シート部材Sの引出しに伴いローラ82がロール状のシート部材Sの厚みの変化に追従して回転するようになっている。また、図13(b)に示されるようにアーム83の先端外面には、このローラ82の回転量を回転軸87を介して検出する検出手段としての検出センサ88が取り付けられている。この検出センサ88から延出される信号ケーブルKは、アーム83の上端から基体部24の所定箇所に設けられる制御ユニット89(図11参照)内の制御部(図示略)に接続されており、後述するように制御部は検出センサ88より出力されるローラ82の回転量に基づいて巻取モータ68の駆動制御を行うようになっている。
【0048】
また、図13(a)(b)に示されるように、取付片85の内面にはストッパ90がアーム83の端縁に当接可能に設けられており、図7中2点鎖線で示されるように、ローラ82が取付管59に装着された芯材58の外周に当接する直前に位置した時点でアーム83の端縁が当接され、アーム83の取付管59方向への移動が規制されるようになっている。よって、芯材58に巻回されたシート部材Sの残量が残り少なくなると、アーム83がストッパ90に当接規制されてローラ82がシート部材Sから離間されることになるので、シート部材Sの引出しが行われてもローラ82が回転しないことになる。後述するように、制御部は巻取モータ68を駆動させている状態においてローラ82の回転が検出されない場合、エラー信号を管理コンピュータ等に出力し、シート部材Sの交換時期か、あるいはローラ82や検出センサ88等の動作不良が発生した旨が外部に報知される。
【0049】
また、このアーム83は、ローラ82がロール状のシート部材Sから離間する方向に退避できるように軸支されているため、シート部材Sの取付け、取り外し時において邪魔になることがない。
【0050】
次に、シート部材Sの装着方法を説明する。まず、図11(a)に示されるように、スライド部材62が図中右側の支持板29’側に位置している状態から、図11(b)に示されるように取手65を介してスライド部材62を反対側の支持板29方向に移動する。スライド部材62を支持板29に近接させた状態において、取付ユニット26を構成する取付管59、巻取管61、及びガイド棒64、64’は支持板29より外方に突出することになる(図12参照)。
【0051】
ここで、まず取付管59に、外周に新規なシート部材Sが多重に巻回された芯材58を、アーム83を取付管59から離間させた状態で挿入するとともに、このシート部材Sの一端を引き出してガイド棒64の外周に沿って折り返し、さらに反対側のガイド棒64’の外周に沿って下方に向けて折り返した後、巻取管61に同じように挿入した芯材60の外周に固定する(図7、図9、図12参照)。そして前述したように各操作部材76を押し込み、各芯材58、60を固定する。なお、ここで例えば取付管59を軸周りに回転させることで、少なくとも両ガイド棒64、64’間にシート部材Sがほぼ水平状態に張設されるようにしておくことが好ましい。
【0052】
シート部材Sを装着した後、取手65を介してスライド部材62を基体部24側に移動させる。ここで、両ガイド棒64、64’間にほぼ水平状態に張設されたシート部材Sは、側板51の下端と揺動板32の上面との間に形成された隙間(図6、図7参照)内に滑り込み、スライド部材62が支持板29’側に近接するように位置した状態において、揺動板32上面全体を覆うように敷設されることになる。
【0053】
そしてこの状態において、シート部材Sは、巻取管61により揺動板32の長手方向、すなわち、玉通路部25の長手方向に沿うように、かつ、パチンコ玉の移動方向の上流側に引き出されて巻取られるように設けられることになる。よって、前述したように玉通路部25を移動するパチンコ玉は、ガイド部材56、56’により、シート部材Sの引出し方向に対して横切る方向に案内されるようになっている。
【0054】
また、このようにシート部材Sを装着する取付ユニット26が、基体部24に対してスライド移動自在に、かつ、巻取管61や取付管59等が基体部24の外部に突出するように構成されていることにより、使用済みのシート部材Sの取り外し、及び新規なシート部材Sの取付け時において、基体部24や玉通路部25を構成する各部位が邪魔になることがないばかりか、図3のように遊技島台1’内に設置した際、装置全体を移動することなく、取付ユニット26のみを外方に引出して交換作業等を行えるため、作業性が向上する。
【0055】
さらに、垂直腕部62a、62bの外側面所定箇所には、図11(a)に示されるように、シート部材Sが玉通路部25上にセットされる位置において、支持板24の側面所定箇所に突設された係止ピン124に対して係脱する係合部が形成されたキャッチ片123が取り付けられている。よって、このキャッチ片123が係止ピン124に係合することにより、スライド部材62が、シート部材Sが玉通路部25上にセットされる位置にて固定されるため、揺動板32の揺動時に発生する振動により不用意にスライド移動し、シート部材Sの位置ずれ等が生じること等がない。
【0056】
次に、本実施例の清浄装置17におけるパチンコ玉の清浄作用を図面に基づいて説明する。
【0057】
清浄装置17は、図2、図3、図14、図15に示されるように、整流部材54が回収樋部15の一部を構成する排出樋15aの最下流部に形成される排出部91の下方に位置し、かつ、通路部材55に連設される中継部材92の下流側端部が下部タンク16の側面に形成される穴部16a内に遊挿されるように配設される。また、脚部材27下端の防振ゴム27aの下面は床面F上に直接接地される。すなわち、整流部材54や通路部材55、中継部材92を含める清浄装置17を構成する各部位が、遊技島台1’や、その内部に配設される各種部材や装置等に対して非接触状態となるように遊技島台1’内下部に配設されるため、装置全体の揺動が周辺に伝達して周辺の各種部材や装置等に悪影響を及ぼすことがない。
【0058】
回収樋部15内に回収されたパチンコ玉は、排出樋15aを流下して排出部91より下方に落下され、さらに整流部材54の貯留部53を介して玉通路部25に流入して玉通路部25を通過した後、通路部材55、中継部材92を通過して下部タンク16内に排出されることになる。
【0059】
ここで、図6に示されるように、この玉通路部25を構成する揺動板32は、前述のようにモータ35の回転軸36に対して偏心する偏心部材38の上端にベアリング43を介して相対回転可能に取り付けられる支持部材42に取り付けられているため、モータ35を駆動させて回転軸36が回転されると偏心部材38が偏心回転し、それに伴い揺動板32が水平方向に揺動されることになる。この揺動板32の水平揺動に伴い、シート部材Sの上面に載置される各パチンコ玉が回転されてその表面がシート部材Sに対して擦り付けられることになり、玉通路部25を通過する間にパチンコ玉の表面に付着した汚れやゴミ等がシート部材Sに拭い取られて清浄されることになる。
【0060】
そして平面視略細長矩形状に形成された揺動板32は、基体部24上部に固設された支持盤33の上面の台座44上に摺動自在に支持される支持部材42に取り付けられ、下面広範囲が支持されているとともに、下面四隅近傍が引張りバネ47により支持盤33方向に向けて付勢されているため、揺動板32の端部に生じる上下方向のあばれが抑制され、揺動板32が円滑に、かつ安定して水平揺動されるようになっている。
【0061】
さらに、揺動板32上に位置するパチンコ玉は、付勢手段としての蓋部材57によりシート部材Sに付勢されることにより、揺動板32の揺動時における飛び跳ね等が防止されるばかりか、シート部材Sに確実に擦り付けられることになるので、清浄作用の低減が効果的に抑制される。
【0062】
また、蓋部材57により付勢されるパチンコ玉によりシート部材Sがゴムシート48に圧接されるため、揺動板32の水平揺動がシート部材Sに効果的に伝達されて清浄作用が高まるばかりか、揺動により生じる接触音等が抑制される。
【0063】
また、本実施例における揺動板32は、特に図示しないが、パチンコ玉の移動方向に行くに従い若干上方に傾斜するように配設されているため、揺動板32上に流入されたパチンコ玉は所定時間揺動板32上に滞留して清浄され、大半は上流側より流入されるパチンコ玉により押し出されて下流側に向けて移動されて下部タンク16に排出されることになる。
【0064】
次に、本実施例の清浄装置17の揺動板32の揺動手段としてのモータ35、及び引出し手段としての巻取モータ68の駆動制御内容を説明する。
【0065】
図15に示されるように、整流部材54における貯留部53を構成する側壁所定高さ位置には、制御ユニット89内に設けられる図示しない制御部に電気的に接続された近接センサ93が設けられており、前記制御部は貯留部53内に所定量のパチンコ玉が貯留されたことが近接センサ93により検出された時点でモータ35を駆動するようになっている。すなわち、玉通路部25内にパチンコ玉がある程度滞留された時点でモータ35が駆動し、揺動板32が揺動することでパチンコ玉の清浄が行われることになるため、営業時間中においてモータ35を常時駆動させている場合に比べて、モータ35を無駄に駆動させることなく、パチンコ玉の清浄が効率的に行われることになる。
【0066】
なお、モータ35を例えば予め定められた所定時間間隔おきに所定時間駆動するように制御すること等も可能であり、特に前記近接センサ93を用いた駆動制御に限定されるものではない。
【0067】
また、近接センサ93によるパチンコ玉の検出結果に基づいてモータ35を駆動させる前記制御部(図示略)は、所定内容のプログラムに基づいてモータ35の総駆動時間を内部の記憶部(図示略)に記憶するとともに、このモータ35の総駆動時間に基づいて巻取モータ68の駆動を実行するようになっている。
【0068】
この巻取モータ68の制御内容を図17のフローチャートに基づいて説明すると、まずS1において、前記制御部はモータ35の駆動が開始したか否かを判定し、モータ35が駆動したと判定した場合、駆動時間のカウントを開始してS2に進み、駆動していない場合はS1に戻る。S2においては、モータ35の総駆動時間が前記記憶部に予め登録された所定時間に達したか否かを判定し、前記所定時間に達したと判定した場合はS3に進んで巻取モータ68を駆動し、所定時間に達していないと判定した場合はS2に戻る。
【0069】
S3において巻取モータ68が駆動されると、S4において検出センサ88を介してローラ82の回転数の検出を実行するとともに、その回転が検出された場合はS5に進み、前記記憶部に予め登録された回転数(ここでは、揺動板32の長手幅分のシート部材Sを引き出すために必要な回転数)に達したか否かを判定し、前記予め登録された回転数に達したと判定した場合はS6に進むとともに、S5において前記予め登録された回転数に達していないと判定した場合は再びS4に戻る。
【0070】
また、S4においてローラ82の回転が検出されない場合は、前述したように、アーム83の上部前端縁がストッパ90に当接されてアーム83の取付管59方向への揺動が規制されてローラ82がシート部材Sから離間されていることになるため、制御部は芯材58に巻回されたシート部材Sの残量が残り少なくなったか、あるいは検出センサ88やローラ82の回転不良等のエラーが発生したと判断し、S8においてこれを外部の例えば管理コンピュータ等に出力し、シート部材Sの交換時期が近づいたか、あるいは動作不良等によるエラーの発生等が報知されることになる。
【0071】
S6においては、回転軸64を予め登録された回転量(例えば1回転分)だけ逆回転してS7に進んだ後、巻取モータ68の駆動を停止し、シート部材Sの引き出し動作を終了する。
【0072】
このような制御プログラムに基づいて巻取モータ68が駆動すると、図7に示されるように、取付管59が軸周りに回転して芯材58に巻回された新規なシート部材Sが揺動板32のゴムシート48の上面に引き出されるとともに、それまで揺動板32上に敷設されていた汚れたシート部材Sが、巻取管61に対して相対回転不能に取り付けられた芯材60の外周にコンパクトに巻回される。
【0073】
すなわち、シート部材Sがある程度汚れた頃に新規なシート部材Sが玉通路25上に敷設されるため、パチンコ玉の清浄作用の低下が抑制される。また、汚れたシート部材Sは芯材60に巻回されてコンパクトに収容されるため、芯材58を取付管59から、また、芯材60を巻取管61から抜き取るだけで、シート部材Sを容易に交換することが出来る。
【0074】
また、巻取モータ68は、モータ35が駆動している状態においてのみ駆動するように制御されており、揺動板32の水平揺動によりパチンコ玉が回転している状態でシート部材Sの引き出しが行われることになるため、引出し時におけるシート部材Sとパチンコ玉、及びシート部材Sとゴムシート48との間に生じる摩擦抵抗が軽減することになり、揺動板32上に敷設されたシート部材S上にパチンコ玉が載置されている状態にあっても比較的小さな力でシート部材Sを引き出すことが出来るため、巻取モータ68に負荷がかかることがない。
【0075】
また、本実施例においては、ローラ82の回転量を設定しておくことで所定長さのシート部材Sが交換されるようになっており、特に玉通路部25の長手幅分のシート部材Sが引き出された時点で回転軸69の回転が停止されるようになっているが、このシート部材Sの引き出し長さは任意に設定可能であり、例えば玉通路部25の長手幅の半分の長さずつ、シート部材Sが引き出されるようにしてもよい。
【0076】
また、所定長さのシート部材Sの引き出しが終了された時点で巻取モータ68の回転軸69が若干逆回転されるようになっていることにより、揺動板32上に敷設されたシート部材Sに若干の遊びが生じ、シート部材Sが揺動板32とともに揺動しやすくなってパチンコ玉との摺接作用が向上するため、清浄作用が向上する。
【0077】
また、本実施例における巻取モータ68は、モータ35の駆動時間が予め定められた所定時間に達した時点で駆動するようになっているが、モータ35の駆動時間に関わらず、予め定められた所定時間間隔おきに駆動するように制御してもよい。
【0078】
そして巻取モータ68によるシート部材Sの引出し量が、前述したように取付管59に装着されるシート部材Sに当接されるローラ82の回転を検出可能な検出センサ88により検出されるようになっているため、巻取モータ68の回転軸69の回転を検出する場合に比べて簡単な制御にて、シート部材Sを所定長さずつ正確に引き出すことが出来る。
【0079】
さらに、制御部は、巻取モータ68を駆動させている状態においてローラ82の回転が検出されなかった場合、前述したようにローラ82がシート部材Sから離間された状態、すなわち芯材58に巻回されたシート部材Sの残量がわずかとなった、もしくは検出センサ88やローラ82の動作不良と判断して、例えばホール内の管理コンピュータや、あるいは遊技島台1の所定箇所に設けられる表示装置等にエラー信号を出力するようになっているため、シート部材Sが汚れた状態で清浄を続け、清浄作用が著しく低減されるようなことがない。
【0080】
また、巻取モータ68は、モータ35の駆動に連動して駆動するようになっているが、モータ35の駆動に関わらず、予め定められた所定時間間隔おきに駆動するように制御してもよい。
【0081】
また、シート部材Sが、玉通路部25の長手方向に引き出されるように設けられているので、横幅の異なるシート部材Sを多数用意することなく、玉通路部25の長さに応じてシート部材Sを容易に設けることが出来るばかりか、巻取管61や取付管59をコンパクト化出来る。
【0082】
そしてパチンコ玉は玉通路25上を下流側に移動しながら徐々に清浄されていくため、シート部材Sは基本的に下流側より上流側の方が汚れやすいことになる。よって、巻取モータ68により回転する巻取管61を玉通路部25における上流側に設けることにより、シート部材Sは汚れ度合いの高い箇所から巻き取られることになるので、シート部材Sを効率よく使用出来ることになる。
【0083】
また、シート部材Sの芯材58、60は、基体部24に対して水平方向にスライド移動可能に取り付けられた取付ユニット26の取付管59及び巻取管61に取付可能とされているため、図3に示されるように、腰板7を外して遊技島台1’下部を開放し、取付ユニット26を図中2点鎖線で示されるように手前側にスライド移動させるのみで、シート部材Sの交換やメンテナンス等を、遊技島台1’の外部において容易に行うことが出来る。
【0084】
なお、本実施例における回収樋部15は、図14及び図16に示されるように、清浄装置17にパチンコ玉を導く排出樋15aの反対側にはパチンコ玉を下部タンク16に直接導くオーバーフロー樋15bが形成されており、特に図16に示されるように、排出樋15aの上流側までパチンコ玉が滞留した場合、新たに回収されるパチンコ玉はオーバーフロー樋15bを介して下部タンク16の上面に形成される穴部16bから落下されるようになっている。よって、例えば短時間内に大量のパチンコ玉が回収されたり、清浄装置17のモータ35が故障した場合等にあっても、パチンコ玉の循環が滞ることがない。
【0085】
以上説明したように、本実施例においては、揺動板32上のパチンコ玉をシート部材Sに付勢する付勢手段が、所定重量を有し、かつ、前記揺動板32上に位置するパチンコ玉の上部に載置されるように設けられる板状の蓋部材57により構成されている。よって、簡単な構成にて、パチンコ玉をシート部材Sに付勢することが出来るため、清浄作用の低減が効果的に抑制されるばかりか、玉通路部25の上方から揺動板32の上方に載置するだけで容易にセットすることが可能であるとともに、シート部材Sの交換時や、玉詰まり等の発生時においても容易に取り外すことが出来、邪魔になることがない。
【0086】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0087】
本発明の請求項1は、遊技機(パチンコ機2)が設置される遊技島台(1、1’)内に設置され、該遊技島台内を循環する遊技媒体(パチンコ玉)が移動する遊技媒体通路(玉通路部25)を有し、該遊技媒体通路を通過する遊技媒体(パチンコ玉)の表面を清浄するシート状の清浄部材(シート部材S)が上面に敷設された揺動板(32)を揺動手段(モータ35)により水平方向に揺動することにより、前記清浄部材(シート部材S)上に載置される遊技媒体を清浄する遊技媒体清浄装置(17)であって、前記揺動板(32)上の遊技媒体(パチンコ玉)を前記清浄部材(シート部材S)に付勢する付勢手段(蓋部材57)が設けられ、前記清浄部材が、前記遊技媒体通路の側方位置までスライド移動出来るように装置の基体部(24)に対してスライド移動自在に設けられた取付ユニット(26)に着脱自在に設けられ、前記取付ユニットは、帯状の新規な清浄部材(シート部材S)を補給する補給部(取付管59)と、該補給部に補給された新規な清浄部材(シート部材S)を前記遊技媒体通路(玉通路部25)に引き出す引出し手段(巻取管61)と、を備える。
【0088】
本発明の請求項2は、前記付勢手段が、所定重量を有し、かつ、前記揺動板(32)上に位置する遊技媒体(パチンコ玉)の上部に載置されるように設けられる板状部材(蓋部材57)により構成されている。
【0089】
本発明の請求項3は、前記清浄部材(シート部材S)上に遊技媒体(パチンコ玉)が載置されていない状態において、前記板状部材(蓋部材57)を、その下面が前記清浄部材(シート部材S)上に載置される遊技媒体(パチンコ玉)の上端よりも下方に、かつ、前記清浄部材(シート部材S)と離間する位置で保持する保持手段(ガイド部材56、56’)が設けられている。
【0090】
本発明の請求項4は、前記板状部材(蓋部材57)における遊技媒体(パチンコ玉)の流入側端部に、流入側に向かって上方に傾斜するテーパ面(57a)が形成されている。
【0091】
本発明の請求項5は、前記板状部材(蓋部材57)の少なくとも遊技媒体(パチンコ玉)の移動方向への移動を規制する規制手段(棒材122)が設けられている。
【0092】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0093】
例えば、上記実施例においては、揺動板32上に位置するパチンコ玉をシート部材Sに向けて付勢する付勢手段として、揺動板32上にフリーな状態で設けられる所定重量の蓋部材57(板状部材)が示されていたが、パチンコ玉をシート部材Sに付勢するようになっていればその構成等は上記のものに限定されるものではなく、例えば軽量の蓋部材がバネ等の付勢手段を介して付勢されるようになっていてもよい。
【0094】
さらに、蓋部材57を所定高さ位置にて固定するとともに、揺動板32自体を付勢手段としてのバネ等を介して上方に付勢することにより、パチンコ玉がシート部材Sに付勢さるように構成されていてもよい。
【0095】
また、本発明請求項中に記載の「遊技媒体」は、上記実施例における球状のパチンコ玉に対応しているが、特にこれに限定されるものではなく、例えば遊技機としてのスロットマシン等に使用されるコイン等であってもよい。
【0096】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0097】
(a)請求項1項の発明によれば、揺動板が水平揺動することにより、清浄部材上に載置される遊技媒体が清浄部材に摺接されて、その表面に付着された汚れやゴミ等が拭い取られるとともに、付勢手段により遊技媒体が清浄部材に付勢されることにより、揺動時における遊技媒体の飛び跳ね等が防止され、清浄部材に確実に擦り付けられることになるので、清浄作用の低減が効果的に防止される。また、使用済みの清浄部材の取り外し、及び新規なシート部材の取付け時において、基体部や遊技媒体通路を構成する各部位が邪魔になることがないばかりか、遊技島台内に取付ユニットを設置した際、装置全体を移動することなく、取付ユニットのみを外方に引出して交換作業等を行えるため、作業性が向上する。
【0098】
(b)請求項2項の発明によれば、簡単な構成にて、遊技媒体を清浄部材に付勢することが出来る。
【0099】
(c)請求項3項の発明によれば、揺動板上に遊技媒体がなくなっても、板状部材は保持手段により揺動板の上方所定高さ位置に保持されて、揺動板上に落下することがないばかりか、保持された状態において遊技媒体は揺動板と板状部材との間に流入されるので、遊技媒体の流入が妨げられることがない。
【0100】
(d)請求項4項の発明によれば、揺動板と清浄部材との間に遊技媒体が流入しやすくなる。
【0101】
(e)請求項5項の発明によれば、揺動板と清浄部材との間に流入した遊技媒体の移動に伴う板状部材の位置ずれが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された遊技島台を示す斜視図である。
【図2】図1の遊技島台の内部構造を示す正面図である。
【図3】図1の遊技島台の内部構造を示す側面図である。
【図4】清浄装置全体を示す斜視図である。
【図5】図4の清浄装置のA−A断面図である。
【図6】図5のB−B断面図である。
【図7】図5の要部拡大断面図である。
【図8】玉通路部を示す平面図である。
【図9】図7のC−C断面図である。
【図10】(a)(b)は巻取管における芯材の取付構造を示す一部破断図である。
【図11】取付ユニットの移動状態を示す側面図である。
【図12】取付ユニットが手前側に引き出された状態を示す斜視図である。
【図13】(a)は図12のD−D断面図、(b)は(a)のE−E断面図、(c)はアームの下端を示す図である。
【図14】清浄装置が接地された遊技島台内におけるパチンコ玉の循環状態を示す概略図である。
【図15】清浄装置における玉通路部の上流側端部を示す断面図である。
【図16】回収樋部を示す要部拡大図である。
【図17】巻取モータの駆動制御内容を示すフロー図である。
【符号の説明】
1、1’ 遊技島台
2 パチンコ機
3 カードユニット
4、4’ 側板
5 上部フレーム
6 下部フレーム
7 腰板
8 幕板
9 ランプ板
10 膳板
11 玉計数装置
12 玉受皿
13 下皿
14 スライドレバー
15 回収桶部
15a 排出樋
15b オーバーフロー樋
16 下部タンク
16a、16b 穴部
17 清浄装置
18 揚送装置
19 揚送樋
20 上部タンク
21a、21b 補給シュート
22 カウンタ
23 アウト玉タンク
24 基体部
25 玉通路部
26 取付ユニット
27 脚部材
27a 防振ゴム
28 下板
29、29’ 支持板
30、30’ 上部フレーム
31、31’ 下部フレーム
32 揺動板
33 支持盤
34 ネジ
35 モータ
36 回転軸
37 挿通孔
38 偏心部材
39 貫通孔
40 バランスウェイト
41 凹部
42 支持部材
43 ベアリング
44 台座
45 凹溝
46 固定ネジ
47 バネ
48 ゴムシート
49 支持フレーム
50 水平片
51、51’ 側板
52 固定部材
53 貯留部
54 整流部材
55 通路部材
56、56’ ガイド部材
56a 傾斜片
57 蓋部材
57a テーパ面
58 芯材
59 取付管
60 巻取管
60 芯材
61 巻取管
61a 小径管
62 スライド部材
62a、62b 垂直腕部
63 支持棒
64 ガイド棒
65 取手
66 連結部材
67 規制部材
68 巻取モータ
69 回転軸
70 プーリ
71 連結ベルト
72 プーリ
73 取付部材
73a 突片
74 固定片
75 軸
76 操作部材
77 穴部
78 ネジ
79 溝部
80 板バネ
81 ストッパ部材
82 ローラ
83 アーム
84 軸部材
85 取付片
86 コイルバネ
87 回転軸
88 検出センサ
89 制御ユニット
90 ストッパ
91 排出部
92 中継部材
93 近接センサ
95 ゴムリング
100 清浄装置
101 揚送樋
102 下部回転ドラム
103 上部回転ドラム
104 揚送ベルト
105 駆動モータ
106 ガイドローラ
107 ガイド溝
108 ガイド部材
109 スプリング
110 カバーケース
111 巻取管
112 巻取モータ
113 取付管
F 床面
K 信号ケーブル
S シート部材

Claims (5)

  1. 遊技機が設置される遊技島台内に設置され、該遊技島台内を循環する遊技媒体が移動する遊技媒体通路を有し、該遊技媒体通路を通過する遊技媒体の表面を清浄するシート状の清浄部材が上面に敷設された揺動板を揺動手段により水平方向に揺動することにより、前記清浄部材上に載置される遊技媒体を清浄する遊技媒体清浄装置であって、
    前記揺動板上の遊技媒体を前記清浄部材に付勢する付勢手段が設けられ、
    前記清浄部材が、前記遊技媒体通路の側方位置までスライド移動出来るように装置の基体部に対してスライド移動自在に設けられた取付ユニットに着脱自在に設けられ、
    前記取付ユニットは、帯状の新規な清浄部材を補給する補給部と、該補給部に補給された新規な清浄部材を前記遊技媒体通路に引き出す引出し手段と、を備えることを特徴とする遊技媒体清浄装置。
  2. 前記付勢手段が、所定重量を有し、かつ、前記揺動板上に位置する遊技媒体の上部に載置されるように設けられる板状部材により構成されている請求項1に記載の遊技媒体清浄装置。
  3. 前記清浄部材上に遊技媒体が載置されていない状態において、前記板状部材を、その下面が前記清浄部材上に載置される遊技媒体の上端よりも下方に、かつ、前記清浄部材と離間する位置で保持する保持手段が設けられている請求項2に記載の遊技媒体清浄装置。
  4. 前記板状部材における遊技媒体の流入側端部に、流入側に向かって上方に傾斜するテーパ面が形成されている請求項2または3に記載の遊技媒体清浄装置。
  5. 前記板状部材の少なくとも遊技媒体の移動方向への移動を規制する規制手段が設けられている請求項2〜4のいずれかに記載の遊技媒体清浄装置。
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