JP2007267919A - 遊技媒体清浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】揺動板の上下方向のばたつきを効果的に抑制し、清浄する遊技媒体量を増やすことができる遊技媒体清浄装置を提供すること。
【解決手段】パチンコ球の表面を清浄する清浄部材Sが上面に敷設された揺動板52と、該揺動板を揺動させるための揺動手段59と、前記揺動板を支持する支持機構110と、を備え、前記揺動手段により前記揺動板を水平方向に揺動させることにより、該揺動板上の遊技媒体を前記清浄部材に摺接させて清浄する遊技媒体清浄装置50であって、前記支持機構110は、主として上下方向に弾性変形可能な上部板バネ111,下部板バネ112と、主として水平方向に弾性変形可能な防振ゴム113と、を有する。
【選択図】 図13

Description

本発明は、遊技機にて遊技を行う際に使用される遊技媒体の表面を清浄する遊技媒体清浄装置に関する。
従来、この種の遊技媒体清浄装置として、上面に清浄シートが敷設された揺動板が、揺動モータにより水平方向に偏心回動自在に設けられており、揺動板を偏心回転させることにより清浄シートの上面の遊技媒体が自転し、その際に清浄シートに摺接されて表面に付着された汚れやゴミ等が拭い取られるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
前記揺動板は、その四隅を装置本体に下端が固定された回転規制部材で支持することにより水平に保持されており、該回転規制部材は、揺動モータにより揺動板が水平方向に偏心回動される際に、該揺動板が揺動モータに対して相対回転することや、上下方向のばたつきが生じることがないように、棒状の金属材と、該金属材の上下に設けられる合成樹脂製の変形部材と、から構成されている。
特開2004−321255号公報(第10頁、第6図)
しかしながら、上記特許文献1に記載の清浄装置では、清浄する遊技媒体量を増やすために、偏心部材のバランスウェイトの重量を増加したり、揺動モータの回転速度を高めようとすると、上記回転規制部材では揺動板の上下方向のばたつきを効果的に抑制できず、これにより清浄が円滑に行われなくなるため、清浄する遊技媒体量を増やすことができなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、揺動板の上下方向のばたつきを効果的に抑制し、清浄する遊技媒体量を増やすことができる遊技媒体清浄装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の遊技媒体清浄装置は、
遊技媒体(パチンコ球)の表面を清浄する清浄部材(清浄シートS)が上面に敷設された揺動板(52)と、該揺動板を揺動させるための揺動手段(揺動モータ59)と、前記揺動板を支持する支持機構(110)と、を備え、前記揺動手段により前記揺動板を水平方向に揺動させることにより、該揺動板上の遊技媒体を前記清浄部材に摺接させて清浄する遊技媒体清浄装置(清浄装置50)であって、
前記支持機構は、主として上下方向に弾性変形可能な第1の弾性部材(上部板バネ111、下部板バネ112)と、主として水平方向に弾性変形可能な第2の弾性部材(防振ゴム113)と、を有する、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、揺動板の上下方向の移動に対しては主として第1の弾性部材が追従して変形し、揺動板の水平方向の揺動に対しては主として第2の弾性部材が追従して変形することになり、揺動板の水平方向の揺動に対する水平方向の変形と上下方向の移動に対する上下方向の変形とが第1の弾性部材及び第2の弾性部材それぞれで別個に吸収されるので、揺動板の上下方向のばたつきを効果的に抑制し、清浄する遊技媒体量を増やすことができる。
本発明の請求項2に記載の遊技媒体清浄装置は、請求項1に記載の遊技媒体清浄装置であって、
前記第1の弾性部材(下部板バネ112)は、板バネ部材にて構成され、該板バネ部材は、当該遊技媒体清浄装置(清浄装置50)の本体底部(底板58)に離間して立設された一対の支持部材(前後の支柱114,114)により、長手方向の2箇所(支持部112a,112a)が支持されるとともに、該板バネ部材の上面に前記第2の弾性部材(防振ゴム113)が配置されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、一対の支持部材に安定して支持された板バネの上面に第2の弾性部材が一体的に配置されていることで、第1の弾性部材と第2の弾性部材とを別々に配置して揺動板を支持する場合に比べて、上下方向のばたつきを効果的に吸収できる。
本発明の請求項3に記載の遊技媒体清浄装置は、請求項2に記載の遊技媒体清浄装置であって、
前記揺動手段(揺動モータ59)は、前記揺動板(52)を水平方向に偏心回転させることにより揺動させるものであり、
前記第2の弾性部材(防振ゴム113)は、前記板バネ部材(下部板バネ112)における前記2箇所の支持部(112a,112a)間の中央位置(P3)から前記揺動板の偏心回転方向に偏った位置に配置されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、板バネ部材は、第2の弾性部材の配置位置を基準として揺動板の偏心回転方向と反対側、すなわち遊技媒体の移動方向側の部分の方が、他方の部分に比べて大きく変形することになり、これにより遊技媒体の移動方向へ揺動板を引く力が強くなるため、遊技媒体の清浄・流出量を増加させることができる。
本発明の請求項4に記載の遊技媒体清浄装置は、請求項2または3に記載の遊技媒体清浄装置であって、
前記揺動板(52)の下面における前記板バネ部材(下部板バネ112)に対応する位置には、前記板バネ部材とは別個に設けられた揺動板側板バネ部材(上部板バネ111)が、スペーサ部材(スペーサ116)を介して前記揺動板の下面から離間した状態で配置されており、該揺動板側板バネ部材に前記第2の弾性部材(防振ゴム113)が固定されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、揺動板の上下方向の移動が、板バネ部材に加えて、揺動板側板バネ部材によっても吸収されることになるため、揺動板の上下方向のばたつきが効果的に抑制される。
本発明の請求項5に記載の遊技媒体清浄装置は、請求項4に記載の遊技媒体清浄装置であって、
前記揺動板側板バネ部材(上部板バネ111)は、その長手方向の2箇所(ネジ117,117)が前記スペーサ部材(スペーサ116)を介して前記揺動板(52)に固定されており、
前記第2の弾性部材(防振ゴム113)は、前記揺動板側板バネ部材における前記2箇所の固定部(ネジ117,117)間の中央位置(P4)から前記揺動板の偏心回転方向と反対方向に偏った位置に配置されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、板バネ部材と揺動板側板バネ部材とが第2の弾性部材を中心として互いに反対方向に偏って配置され、バランスが保たれるので、揺動板がより安定的に支持される。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1は本発明の実施例としての遊技機設置島1の内部構造を示す断面図であり、図2は図1のA−A断面図であり、図3は図1の遊技機設置島の長手方向の中央下部を示す平面図であり、図4は図1の遊技機設置島の長手方向の中央下部を示す正面図であり、図5はバッファタンクの構造を示す一部破断斜視図であり、図6は図4のB−B断面図であり、図7はバイパスタンク及び清浄装置の要部を示す斜視図である。尚、以下の説明において、図1の手前側を遊技機設置島の前側、奥側を後側、左右方向を左右側として説明する。
図1に示されるように、遊技機設置島1は、左右方向に向けて細長に形成されており、その前後面には、遊技機の一例であるパチンコ機2及び該パチンコ機2において遊技に使用する遊技媒体としてのパチンコ球の貸出を実施させる球貸処理機(図示略)が、長手方向(左右方向)に向けて複数列設されている。
遊技機設置島1の略中央上部には、パチンコ球が貯留される上部タンク3が設けられており、この上部タンク3内に貯留されたパチンコ球は、遊技機設置島1内の長手方向両端部に向かってそれぞれ下方に傾斜するように配設された左右の供給樋4に流入するようになっている。これら左右の供給樋4には、流下するパチンコ球を各パチンコ機2に供給するための支流樋5が、供給樋4の前後(球の流下方向に向かって左右)の側板に、流下方向に向かって所定間隔おきに複数配設されており、これら支流樋5に供給されたパチンコ球は、各パチンコ機2の背面に設けられた球タンク6に供給されるようになっている。
供給樋4の下流側端部には、例えばメンテナンス時等において供給樋4内のパチンコ球を後述する下部樋10内に流出させる球抜き管7が設けられている。尚、通常時にはこの球抜き管7内をパチンコ球が流下しないようになっている。
遊技機設置島1の内部には、パチンコ機2より排出されたアウト球を一時貯留するアウト球タンク8が、パチンコ機2が載置される繕板13の上面に、各パチンコ機2に対応するように複数設けられている。
また、上部タンク3からは、該上部タンク3内部に貯留されるパチンコ球の貯留量が所定量以上となってオーバーフローしたパチンコ球を、遊技機設置島1の長手方向の略中央位置に配置される揚送装置25を挟んでその左右側、つまり遊技機設置島1の左右両側(長手方向の両端側)の下部にそれぞれ配置される第1のタンクとしての島タンク9L,9Rそれぞれに導くオーバーフロー樋12が左右に向けて延設されているとともに、これら左右のオーバーフロー樋12の下流側端部からは、オーバーフロー管18が垂下されている。
左右の島タンク9L,9R内には、図1〜図3に示されるように、球抜き管7及びオーバーフロー管18から排出されるパチンコ球が流入する下部樋10L,10Rが、それぞれ遊技機設置島1における長手方向中央に向かって下方に傾斜するように配設されている。下部樋10L,10R内を流下するパチンコ球は、前後(球の流下方向に向かって左右)の側板に複数形成された開口11(図2参照)、及びその底板における下流側端部に形成された開口14(図3,図4参照)を介して、島タンク9L,9R内の長手方向に向けてパチンコ球が偏りなくほぼ均等に貯留されるように落下される。
遊技機設置島1の左側端部には、遊技者が獲得したパチンコ球を計数するための計数装置15が配設されており、この計数装置15内に投入されたパチンコ球は、該計数装置15に設けられている球投入口15aから連設された返却路16を介して下部樋10Lに流入し、島タンク9L内に排出されて貯留される。つまり、計数装置15にて計数された計数済み球は、遊技機設置島1の内部における左側の島タンク9Lに返却されるようになっている。
第1のタンクとしての左右の島タンク9L,9R内における下部樋10L,10Rの前後側(球の流下方向に向かって左右側)には、図2〜図4に示されるように、各アウト球タンク8から排出されるパチンコ球を回収する側部樋17L,17Rが並設されている。
左右の島タンク9L,9Rと揚送装置25との間には、図3〜図5に示されるように、上面が開口する有底箱状をなすとともに、底面が遊技機設置島1の中央方向に向かって下方に傾斜する第2のタンクとしてのバッファタンク200L,200Rが設けられている。つまり、第1のタンクとしての島タンク9L,9R及び第2のタンクとしてのバッファタンク200L,200Rにより、本発明の下部タンクが構成されている。
側部樋17L,17Rの下流側端部は、バッファタンク200L,200R内まで延設されていて、側部樋17L,17R内に回収されたパチンコ球は、主に島タンク9L,9R内に貯留されることなく、直接バッファタンク200L,200Rに流下するようになっている。尚、後述するように、バッファタンク200L,200R内に貯留されたパチンコ球により側部樋17L,17Rの下流端開口が塞がれて、パチンコ球が上流側に向けて充満した場合には、側部樋17L,17Rの内側面における島タンク9L,9Rの下流側端部付近に形成された開口17a(図4参照)から島タンク9L,9R内に落下して貯留されるようになっている(図18参照)。
バッファタンク200L,200Rにおける下流側の側板200aの下部には下部流出口23aが形成されており、該下部流出口23aからは、後述する遊技媒体清浄装置としての清浄装置50にパチンコ球を誘導する第1の誘導樋としての中継樋24L,24Rが、清浄装置50に向けて下方に傾斜するようにそれぞれ延設されている。また、側板200aにおける下部流出口23aの上方位置には、上部流出口23bが形成されており、該上部流出口23bからは、バッファタンク200L,200R内のパチンコ球を、後述する清浄装置50の清浄領域Z(図15参照)を経由させることなく、揚送装置25に誘導する第2の誘導樋としてのバイパス樋22L,22Rが、清浄装置50に向けて下方に傾斜するようにそれぞれ延設されている。つまり、バイパス樋22L,22Rは、中継樋24L,24Rの上方所定高さ位置に配設されている。
左右の中継樋24L,24Rは、それぞれバッファタンク200L,200Rの側板200aに接続されるタンク樋24aと、該タンク樋24aの下流側端部にビス86(図8参照)により回動自在に軸支された回動樋24bと、清浄装置50側に固定される清浄装置樋24cと、から構成されており、該中継樋24L,24Rを流下したパチンコ球は、清浄装置50の清浄領域Z(図15参照)内に供給されるようになっている(図3及び図4参照)。
一方、左右のバイパス樋22L,22Rの下流側端部は、清浄装置50の上方に配設された合流タンクとしてのバイパスタンク27に接続されており、バイパス樋22L,22Rを流下してきたパチンコ球は、該バイパスタンク27内に流入した後、清浄装置50の清浄領域Zを経由せずに、流出路を構成する流出樋26上に流出されるようになっている。尚、バイパスタンク27の詳細な構造は後述する。
島タンク9L,9Rとバッファタンク200L,200Rとの間には、第1のタンクとしての島タンク9L,9Rに貯留されているパチンコ球を、第2のタンクとしてのバッファタンク200L,200Rに揚送(移送)する移送装置としてのミニリフト210L,210Rが、前後の側部樋17L,17Lに挟まれるようにして設けられている。ミニリフト210L,210Rの下部には、島タンク9L,9Rの内部と連通する流入口210aが形成されており、ミニリフト210L,210Rを駆動することにより、島タンク9L,9R内のパチンコ球が自然流下によりミニリフト210L,210R内部に流入して揚送され、上部に形成された排出口210bから、バッファタンク200L,200R内に排出されるようになっている。
ここで、バッファタンク200L,200Rの内部構造を図5に基づいて説明すると、バッファタンク200L,200R内部には、ミニリフト210L,210Rの前後に配設される側部樋17L,17Rの下流側端部が、島タンク9L,9R側の側板200bにおける所定高さ位置で貫通して配設されている。バッファタンク200L,200Rの内部における前後の側部樋17L,17Lまたは側部樋17R,17Rの間には、上面が開口する箱型のミニタンク201L,201Rがミニリフト210L,210R側に隣接して配設されており、該ミニタンク201L,201R内には、ミニリフト210L,210Rにより揚送されて排出口210bから排出されたパチンコ球が落下するようになっている。
ミニタンク201L,201Rの上端は、側部樋17R,17Rよりも上方の高さに位置しており、その上面開口は、上部流出口23b側に向けて下方に傾斜するように、かつミニタンク201L,201Rの開口を閉塞するように配設されるオーバーフロー板202により、一部を残して閉塞されている。
詳しくは、オーバーフロー板202は、上部流出口23bに向けて下方に傾斜するように配設され、その傾斜下位側の端部は、上部流出口23bの下端辺に接続されている。また、ミニリフト210L,210Rの排出口210bの下方位置には、ミニタンク201L,201Rの上面開口の一部を上方に開口する落下口202aが形成されており、排出口210bから排出されたパチンコ球は落下口202aを介してミニタンク201L,201R内に落下されるようになっている。尚、ミニリフト210L,210Rの排出口210bの周囲には、球の散乱を防止するカバー部材210cが取り付けられており、該カバー部材210cにより球が落下口202a内に確実に落下されるようになっている。
ミニタンク201L,201R内に落下したパチンコ球は、ミニタンク201L,201Rの前後の側板下部に形成された横長流出口201aからそれぞれ流出するようになっており(図16(a)参照)、バッファタンク200L,200Rの底面傾斜下位側からパチンコ球が滞留して横長流出口201aが塞がれることにより、ミニタンク201L,201R内に球が貯留されていくことになる(図16(b)参照)。
落下口202aは、その前後幅が、ミニタンク201L,201Rの上面開口の前後幅よりも若干幅狭となるように形成されているとともに、ミニリフト210L,210Rと反対側の辺部にはガイド片202cが上方に向けて立設されている。すなわち、このガイド片202cは、傾斜方向に対して直交する方向に延設され、かつ、傾斜下位側の上部流出口23bに対応する位置に配設されているため、後述するように落下口202aが球で塞がれた状態で排出口210bから排出されたパチンコ球を、上部流出口23bに向けて直線的に流下させることなく、前後側(流下方向の左右側)に振り分けて流下させる(図17(b),図18(b)参照)。
オーバーフロー板202の傾斜下位側における前後の角部は切り欠かれており、バッファタンク200L,200Rにおける傾斜下位側の前後の角部には、平面視略三角形状の落下口202b,202b(図3参照)が形成されているため、ガイド片202cにより前後側(流下方向の左右側)に振り分けられてオーバーフロー板202上の前後側を流下してきたほとんどのパチンコ球は、側板200aの前後方向の略中央位置に形成された上部流出口23bから中継樋24L,24Rに流出するよりも優先して、前後の落下口202b,202bからそれぞれ落下されることになる(図17参照)。
そして、バッファタンク200L,200R内に球が充満して落下口202b,202bが閉塞されると、オーバーフロー板202上の前後側を流下してきたパチンコ球が中央の上部流出口23bに誘導されて、中継樋24L,24Rに流出するようになっている(図18参照)。このように、バッファタンク200L,200Rへの球の落下ポイントとなる落下口202a,202bが、バッファタンク200L,200Rの傾斜上流側と傾斜下位側にそれぞれ形成されることで、バッファタンク200L,200R内にパチンコ球を偏りなく貯留することができるようになっている。
次に合流タンクとしてのバイパスタンク27の構造を、図6及び図7に基づいて説明すると、バイパスタンク27の本体は上面が開口する有底筒状に形成されており、該本体の左側面板27a上部には、前述したバイパス樋22Lが挿通される挿通口28aが形成されているとともに、右側面板27b(図7参照)における挿通口28aよりも若干下方位置には、バイパス樋22Rが挿通される挿通口28bが形成されており、これらバイパス樋22L,22Rを流下してきたパチンコ球が合流して貯留されるようになっている。
尚、これら挿通口28a,28b、つまり左右のバイパス樋22L,22Rの端部の接続位置を上下方向に異なる位置にずらすことで、左右のバイパス樋22L,22Rの端部それぞれから落下するパチンコ球同士がぶつかり合って各樋の端部付近で球が滞留することが防止される。
本体の底面27dは、図6に示されるように、前側に向けて下方に傾斜するように設けられており、前側面27cの下部には連通口29が幅方向に形成されている。前側面27cの下部からは、筒状の流出部材30が下方に向けて垂設されており、該流出部材30を介して、バイパスタンク27内のパチンコ球が清浄装置50の上部に形成された球誘導領域Y(図8参照)上に流出されるようになっている。
流出部材30は、上面が閉塞された筒状の本体30aと、本体30aの下部外周に上下方向に位置調整自在に嵌装された有底筒状のカバー30bと、から構成されている。本体30aにおける連通口29との対向位置には連通口31が形成されており、これら連通口29,31を介して流出部材30内部とバイパスタンク27内部とが連通されている。また、カバー30bの前側面下部には、パチンコ球の直径よりも大寸の上下幅を有する流出口32が形成されており、球誘導領域Y上に側方から流出するように設けられている。
つまり、第2の誘導樋としてのバイパス樋22L,22Rが接続される合流タンクとしてのバイパスタンク27の下部からは、該バイパスタンク27内に流入したパチンコ球を流出させる流出口32を有する筒状の流出部材30が連設されており、該流出部材30の流出口32は、清浄装置50の清浄領域Zから流出したパチンコ球を揚送装置25に誘導する流出路としての球誘導領域Yの上方に配置されている。
このように、左右のバイパス樋22L,22Rにより誘導されたパチンコ球をバイパスタンク27にて合流させて貯留した後に、筒状の流出部材30の前側面下部に形成された流出口32から流出路としての球誘導領域Yに流出させるようにすることで、球誘導領域Yよりも上方に配設されたバイパス樋22L,22Rからのパチンコ球を、球誘導領域Yに流出させる際に散乱させることなく流出させることができるとともに、図6及び図7に示されるように、流出口32が流出部材30の側面に形成されていることで、パチンコ球が複数段状に積み重ねられた状態で流出することになるので、揚送装置25に大量のパチンコ球を迅速に供給することができる。
また、左右のバッファタンク200L,200Rから、該左右のバッファタンク200L,200R間に配置された清浄装置50に向けて、中継樋24L,24Rとは別個にそれぞれ延設されたバイパス樋22L,22Rから流下してくるパチンコ球を、バイパスタンク27にて合流させて流出口32から流出させるようにすることで、左右側から流下する球の流路を略180度折り返したりすることなく、スムーズに清浄装置50に供給させることができる。
また、カバー30bは、その底板下面が清浄装置50の球誘導領域Y上面に近接するように配置されるが、例えば清浄装置50を設置位置から取り出す際等において邪魔になる場合には、カバー30bを本体30aに対して上昇させることで、清浄装置50との干渉を回避できるようになっている。
次に、揚送装置25は、図1及び図4に示されるように、所定量のパチンコ球を収容可能なバケット33がリベット(図示略)を介して外面に複数取り付けられた無端状のタイミングベルト34が、本体内部に上下方向に回動自在に掛け渡されており、図示しない駆動モータの駆動によりタイミングベルト34が回転することで、揚送装置本体の下部に形成されるパチンコ球の流入口37(図4参照)から流入するパチンコ球が、回転してきた空のバケット33内に所定量ずつ収容されて揚送され、上部タンク3内に配置される本体上部に形成される排出口38(図1参照)から上部タンク3内に排出されるようになっている。
尚、ミニリフト210L,210Rは、図4に示されるように、長さや幅等の規模は異なるものの、揚送装置25とほぼ同様に構成されているため、詳細な説明は省略する。尚、本実施例においては、このようなバケット式の揚送装置25を適用しているが、従来公知のスクリュー部材を使用してパチンコ球の揚送を行うスクリュー式の揚送装置やベルト部材で揚送を行うベルト式の揚送装置等を用いてもよい。
以上説明したように、島タンク9L,9Rから中継樋24L,24Rを介して自然流下により清浄装置50の清浄領域Zに流入して清浄されたパチンコ球は、流出樋26から流出した後、揚送装置25により揚送され、上部タンク3内に貯留される。
これら遊技機設置島1内に配設される供給樋4、支流樋5、オーバーフロー樋12、オーバーフロー管18、下部樋10L,10R、側部樋17L,17R、ミニリフト210L,210R、中継樋24L,24R、流出樋26、バイパス樋22L,22R、島タンク9L,9R、清浄装置50、揚送装置25とにより、遊技機設置島1内におけるパチンコ球の循環経路が構成されている。
また、遊技機設置島1内には、揚送装置25及びミニリフト210L,210Rを制御する移送装置制御手段としての制御装置(図示略)が設けられている。また、この制御装置(図示略)には、揚送装置25、ミニリフト210L,210R、計数装置15、清浄装置50が接続されているとともに、前記上部タンク3、島タンク9L,9R、ミニタンク201L,201R内に設けられた後述する各種のセンサが接続されており、各種センサからの検出状況、つまり各タンクにおけるパチンコ球の貯留状況と、清浄装置50の駆動状況や計数装置15からの球の返却状況等に応じて、揚送装置25やミニリフト210L,210Rの駆動制御を実施してパチンコ球を揚送し、遊技機設置島1内を循環させるようになっている。また、制御装置は通信ユニットを介して図示しないホールコンピュータなどの管理装置等に接続されていて、例えば、揚送装置25やミニリフト210L,210R、清浄装置50等が停止した場合に、該駆動が停止した旨を前記管理装置等に送信するようになっている。
また、通常時においては、パチンコ機2から排出されて側部樋17L,17Rに回収されるパチンコ球が、島タンク9L,9R内に貯留されているパチンコ球よりも優先して清浄装置50内に流入し、清浄された後に揚送装置25により揚送されるようになっている。そして、上部タンク3内におけるパチンコ球の貯留量が所定レベル以下となった場合等に、ミニリフト210L,210R等を駆動して、島タンク9L,9R内に貯留されているパチンコ球を上部タンク3内に揚送する。尚、球の強制揚送制御の詳細に関しては後述することとする。
尚、本実施例における遊技機設置島1は、上部タンク3や島タンク9L,9R内部に貯留されたパチンコ球のみを制御により循環して使用するいわゆる独立式の遊技機設置島であるが、例えば遊技場内に並設される他の遊技機設置島と上部タンク同士を適宜連結樋等により連結して、他の遊技機設置島間でパチンコ球の貯留量の調整を行うことができるようにしてもよい。また、遊技者が獲得したパチンコ球を計数する計数装置が各パチンコ機2に対応して設けられ、各遊技機設置島内においてパチンコ球を循環使用することが可能に構成されたユニット式の遊技機設置島であってもよい。
次に、遊技媒体の一例であるパチンコ球を清浄する清浄装置50の構造及び作用を、図8〜図15に基づいて説明する。図8は清浄装置を示す斜視図であり、図9は図8のC−C断面図であり、図10は図8のD−D断面図であり、図11は図10の要部拡大断面図であり、図12は図9のE−E断面図であり、図13は揺動モータを中心とした支持機構の配置状態及び構造を示す側面図であり、図14は支持機構の作用を示す概略図であり、図15は清浄領域における球の流れを示す清浄装置の平面図である。尚、図8中斜め左下側、図9中左側、図10及び図11中手前側、図12及び図13中下側を、清浄装置の前面側として以下説明する。
清浄装置50は、図1及び図4に示されるように、遊技機設置島1の長手方向の略中央位置に配置される揚送装置25の右側、つまり遊技機設置島1の長手方向の右側の下部に配置されており、左右の島タンク9L,9Rから第1の誘導樋としての中継樋24L,24Rを介して供給されるパチンコ球を清浄するとともに、清浄した球を揚送装置25に向けて流出させる。
尚、本実施例では、清浄装置50は遊技機設置島1の長手方向の略中央位置に配置される揚送装置25の右側の下部に配置されているが、本発明では清浄装置50は遊技機設置島1の左右いずれか一方側に配置されていればよく、例えば揚送装置25の左側の下部、つまり遊技機設置島1の左側の下部に配置されていてもよい。
図8〜図10に示されるように、本体を構成する基体51と、この基体51の上方に揺動自在に設けられた揺動板52と、該揺動板52上に流入するパチンコ球を清浄する清浄部材としてのシート部材Sを、基体51に対して引き出し自在に収納する収納ユニット53と、から主に構成されている。
基体51は、上面と一側面が開口する箱状に構成されており、互いに対向する左右の側板54,54の前後上部間には、左右方向を向く2本のガイドレール55,55が架設されており、このガイドレール55,55上には、前述した中継樋24L,24Rの清浄装置樋24cが上部に固定された枠体56が載置されている。
この清浄装置樋24cには、バッファタンク200L,200Rに接続されたタンク樋24aの端部に回動自在に軸支された回動樋24bの一端が載置されるようになっている。また、図8中における左上方側には、清浄領域Zから流出してきたパチンコ球を揚送装置25に誘導する流出樋26が設けられている。
左右のタンク樋24a,24aの対向端部間に形成される隙間には、図11に示されるように、仕切板85が取り外し可能に嵌め込まれており、左右の清浄装置樋24c,24cそれぞれから誘導されるパチンコ球が互いに衝突して落下口127から下方に落下しにくくなることが防止されており、パチンコ球を落下口127から円滑に落下させることができるようになっている。
尚、球誘導領域Yは、例えば揚送装置25の故障等により流出樋26において球詰まりが発生したとき等において、流出部128からのパチンコ球の流出に支障をきたすまでに少しでも時間を稼ぐために、また、バイパスタンク27の流出部材30を配置可能なように、パチンコ球を滞留可能なスペースとして幅広に形成されている。
基体51の内部には、前記収納ユニット53が、基体51の側部から前方に引き出し自在に収容されている。底板58の上面略中央位置には、図9に示されるように、揺動板52を揺動させる揺動手段を構成する揺動モータ59が、その回転軸60(駆動軸)が鉛直上方を向くように配設されている。具体的には、図9及び図12に示されるように、揺動モータ59は、底板58上に立設された4本の支柱90により4点で支持されている。各支柱90の上部に固定された円筒状の防振ゴム91の上面には、揺動モータ59を取り付けるための取り付け板92が固定されており、各取り付け板92の一部が揺動モータ59の上部における回転軸60の近傍に固定されている。
4本の支柱90は、揺動モータ59の左右側にそれぞれ配設される前後方向を向く帯状の固定板93の前後端部にそれぞれ立設されており、揺動モータ59の周囲を4点で支持する。また、揺動モータ59の下端は、底板58の略中央位置に形成された貫通孔58aに遊挿され、底板58の下面よりも下方に、かつ、床面に接地しないように配置されている。つまり、揺動モータ59本体は、基体51に立設された支柱90の上部に、防振ゴム91を介して固定された取り付け板92に吊支された状態で設けられているため、駆動による振動が防振ゴム91により効果的に吸収され、基体51側に伝達されにくいようにしていることで、清浄時における振動や騒音の発生が抑制されるようになっている。
回転軸60の上端には、図9〜図11に示されるように、内部に上下方向を向く貫通路63が形成された円柱形の偏心軸部材64が、この貫通路63内に回転軸60を嵌挿した状態で、偏心軸部材64の外周面所定箇所に形成されたネジ孔(図示略)より固定ネジ(図示略)を螺入することにより、回転軸60に対して相対回転不能に取り付けられている。この貫通路63は、偏心軸部材64の中央軸心P2に対して偏心した位置P1に形成されているため、偏心軸部材64の軸心P2は回転軸60の軸心P1に対して偏心することになり、回転軸60の回転により偏心軸部材64が偏心回転するようになっている。
回転軸60における偏心軸部材64の下方には、ディスク部材65aが溶接により一体的に固着されているとともに、このディスク部材65aの上面における偏心軸部材64の偏心方向の反対側所定箇所には、所定重量を有するウェイト部材65bが取り付けられ、これらディスク部材65aとウェイト部材65bとによりバランスウェイト65が構成されており、このバランスウェイト65により偏心軸部材64の偏心回転時におけるバランスが保持されるようになっている。
このウェイト部材65bは、ディスク部材65aに対してネジ(図示略)により着脱自在に取り付けられているとともに、ディスク部材65aには、このネジのネジ孔(図12参照)が円周に沿って複数(3個)形成されているため、揺動板52の揺動時における偏心バランスにずれが生じた場合にウェイト部材65bの取付位置を適宜替えることにより、偏心バランスを調整できるようになっている。よって、組み付ける揺動板52の成形精度等が製品ごとに異なっていても、揺動板52の組み付け後においても偏心バランスを容易に調整できるとともに、揺動バランスの調整により清浄するパチンコ球の流出量を調整できるようになっている。
また、偏心軸部材64の周面には、ベアリング66(軸受)が環装されているとともに、このベアリング66の外周には、揺動板52の下面略中央位置に固着されたウェイト板68(図11参照)の下面にネジ固定される取付リング67が嵌合されている。このベアリング66は、特に図11に示されるように、外輪66aと、偏心軸部材64の上端に環装される内輪66bと、転動体としての複数の球66cとから構成される、いわゆる球軸受である。また、ウェイト板68が揺動板52の中央位置に取り付けられ、揺動板52の中央部がその周囲よりも重くなることで、揺動板52の回動時における上下方向のばたつきが効果的に防止されるようになっている。
尚、揺動モータ59の上部には、上面が開口する皿状に形成された油受け皿69が、ディスク部材65aの下方に固設されており、ベアリング66等に塗布されるグリス等の油が装置内部に飛散することが防止されるようになっている。
平面視矩形状に形成された揺動板52は、その下面における回転軸60の配置位置の左右側が、左右一対の支持機構110により水平に支持されている。左右の支持機構110は、主として上下方向に弾性変形可能な上部板バネ111(揺動板側板バネ部材)及び第1の弾性部材としての下部板バネ112(板バネ部材)と、主として水平方向に弾性変形可能な第2の弾性部材としての円柱状の防振ゴム113と、をそれぞれ有しており、本実施例では、図9〜図13に示されるように、揺動モータ59の左右側に、前後方向に向けて並設されている。
図13に示されるように、帯状の下部板バネ112は、厚さ約1mmのステンレス板からなり、その長手方向の両端部の2箇所は、底板58上に互いに前後に離間して配置された前後一対の板バネ支柱114,114の上部に固定されており、上下方向に弾性変形(撓み)自在に設けられている。左右の支持機構110において、これら前後一対の板バネ支柱114,114及び下部板バネ112は、その長手方向における前後の板バネ支柱114,114にて支持される支持部112a,112a間の中央位置P3が、回転軸60の配置位置よりも、該回転軸60の回転方向(図13中黒矢印方向)と反対方向に偏った位置に配置されている。
一方、上部板バネ111は、厚さ約0.5mmのステンレス板からなる長寸の長板バネ111aと、厚さ約1mmのステンレス板からなり、該長板バネ111aの下面にネジ115a及び115bを介して固定される、長板バネ111aよりも短寸の短板バネ111bと、から構成される。
長板バネ111aの長手方向の両端部の2箇所は、揺動板52の下面にスペーサ116を介してネジ117により固定され、揺動板52から離間されているので、上下方向に弾性変形(撓み)自在に設けられている。前後の支持機構110において、長板バネ111aは、その長手方向における前後のネジ117,117にて支持される前後の支持部間の中央位置P4が、回転軸60の配置位置よりも、該回転軸60の回転方向(図13中黒矢印方向)に偏った位置に配置されている。
短板バネ111bは、その長手方向の中央位置が回転軸60の配置位置に対応するように、長板バネ111aの下面にネジ115a,115bにより固定されており、長板バネ111aとともに上下方向に弾性変形するように設けられている。これら長板バネ111a及び短板バネ111bからなる上部板バネ111は、長短双方の板バネ111a,111bの厚みにより、下部板バネ112の厚み(1mm)よりも肉厚(1mm+0.5mm=1.5mm)に形成されており、主に下部板バネ112により上下方向の振動を吸収するようになっている。
これら上部板バネ111と下部板バネ112とは、防振ゴム113を介して連結されている。具体的には、下部板バネ112の上面における左右の支持部112a,112a間の中央位置P3から回転軸60の回転方向に偏った位置に、防振ゴム113の下端が取付金具113aを介して取り付けられているとともに、上部板バネ111における左右の支持部であるネジ117,117の取り付け位置間の中央位置P4から回転軸60の回転方向と反対方向に偏った位置に、防振ゴム113の上端が取付金具113bを介して2本のネジ115bにて取り付けられている。
つまり、揺動モータ59の左右側に配置された左右の支持機構110,110における防振ゴム113は、下部板バネ112における2箇所の支持部112a,112a間の中央位置P3から揺動板52の偏心回転方向に偏った位置に配置されているとともに、上部板バネ111における2箇所の支持部であるネジ117,117間の中央位置P4から揺動板52の偏心回転方向と反対方向に偏った位置に配置されている。
言い換えると、左右の支持機構110,110それぞれの防振ゴム113は、その中心が回転軸60の中心を通る1本の中心線P5上に、それぞれ揺動モータ59を挟んで対向するように配置されているため、前後一対の支柱114,114は、下部板バネ112における2箇所の支持部112a,112a間の中央位置P3が、防振ゴム113の中心(中心線P5)から揺動板52の偏心回転方向と反対方向に偏って配置されている。
尚、下部板バネ112における2箇所の支持部112a,112a間の中央位置P3は、下部板バネ112の長手方向の両端部間の中央位置を示すものではないため、例えば下部板バネ112の長手方向の両端あるいは一端が支持部112aよりも外方に長く延出されていても、支持部112a,112a間の距離が変わらない限り、中央位置P3は変わることはない。また、上部板バネ111における2箇所の支持部であるネジ117,117間の中央位置P4は、上部板バネ111(長板バネ111a)の長手方向の両端部間の中央位置を示すものではないため、例えば上部板バネ111の長手方向の両端あるいは一端がネジ117の取り付け位置よりも外方に長く延出されていても、ネジ117,117間の距離が変わらない限り、中央位置P4は変わることはない。
このように、揺動モータ59の左右側にそれぞれ配置される支持機構110,110は、揺動板52の下面に固定される揺動板側板バネ部材としての上部板バネ111及び前後一対の板バネ支柱114,114の上部に支持される板バネ部材としての下部板バネ112と、これら上部板バネ111及び下部板バネ112の間に配置され、上下の板バネ111,112同士を連結する防振ゴム113と、から構成されており、これら上部板バネ111及び下部板バネ112は、上下方向に重合するように配置されるとともに(図12参照)、揺動モータ59の固定板93とほぼ平行をなすように、かつ左右の支持機構110,110の上部板バネ111及び下部板バネ112同士が互いに平行をなすように配設されている。
また、揺動板52におけるネジ115a,115bの配置位置に対応する箇所には、ネジ115a,115bとの干渉を回避するための逃げ孔118が形成されているとともに、ネジ117を上面側から挿通可能とする取り付け孔119が形成されている。
このように構成された左右一対の支持機構110,110により、ベアリング66を介して偏心軸部材64に回転自在に枢着された揺動板52が水平状態に保持されるとともに、偏心軸部材64の回転に追従して、揺動板52が水平方向に偏心回転しようとする運動を規制するようになっている。
ここで、支持機構110の作用を、図14の概略図に基づいて説明すると、まず図14(a)に示されるように、回転軸60の回転により揺動板52が水平方向に偏心回転を開始した場合、揺動板52の水平方向の移動(回動)に対しては、主として第2の弾性部材である防振ゴム113の上部が首を振るように弾性変形して追従し、揺動板52の軸周りの回転を規制して所定の水平位置に保持するようになっている。
また、図14(b)に示されるように、回転軸60の回転により揺動板52が水平方向に偏心回転を開始した場合において、揺動板52に上下方向のばたつきが生じた場合、揺動板52の上下方向の移動に対しては、主として第1の弾性部材である上部板バネ111及び下部板バネ112の長手方向中央部が上下方向に撓むように弾性変形して追従し、揺動板52の上下方向のばたつきを規制して所定の高さ位置に保持するようになっている。
このように、揺動板52の上下方向の移動に対しては、主として第1の弾性部材である上部板バネ111及び下部板バネ112が追従して変形し、揺動板52の水平方向の揺動に対しては、主として第2の弾性部材である防振ゴム113が追従して変形することになり、揺動板52の水平方向の揺動に対する水平方向の変形と上下方向の移動に対する上下方向の変形とが、上部板バネ111及び下部板バネ112と、防振ゴム113とでそれぞれで別個に吸収される。
具体的には、回転軸60が回転すると、揺動板52が回転軸60とともに回転して浮上しようとする力が働くことになる。ここで、例えば揺動板52の支持機構を従来のように防振ゴム113のみで構成した場合、揺動板52に浮上しようとする力が働くと防振ゴム113が追従して上方向に伸張(変形)してしまい、図14(a)に示したような水平方向の移動に追従して変形しにくくなって十分に揺動できないので、清浄が十分にできないばかりか、揺動板52の揺動による振動が装置本体である基体51側に伝達されやすくなり、振動音が増大することになる。
逆に、防振ゴム113が揺動板52の水平方向の揺動に追従して変形すると、図14(b)に示したような上下方向の移動に追従して変形しにくくなり、該上下移動を防振ゴム113のみでは十分に吸収できなくなるため、揺動板52の上下方向のばたつきが発生しやすくなる。このように上下方向のばたつきが発生すると、振動音が増大するばかりか、揺動板52の上面に形成される清浄領域Zに載置されるパチンコ球が跳ね上がりやすくなり、シート部材Sとの摺接がうまく行われず、効果的に清浄できなくなるばかりか、シート部材Sとの摺接による回転力が付与されにくくなるので、揺動板52上での移動、つまり流出方向に向けての移動がうまく行われなくなるため、清浄球数を増やすことができなくなる。
よって、左右の支持機構110,110にて揺動板52を支持することで、揺動板52の上下方向の移動と水平方向の移動それぞれに対して、別個に設けられた弾性部材が変形して追従するようになり、揺動板52の水平方向の揺動に対する移動と上下方向の移動とを、互いに支障をきたしあうことなく、それぞれが各方向の移動を十分に吸収しうるため、上下方向のばたつきを効果的に抑制し、清浄球数を効果的に増大させることができる。
また、前後一対の支柱114,114にて長手方向の2箇所が支持された第1の弾性部材としての下部板バネ112の上面に、第2の弾性部材としての防振ゴム113が一体的に配置されていることで、上記したように揺動板52が回転軸60とともに回転して浮上しようとする力が働いた場合において、揺動板52の浮上に追従して下部板バネ112が撓む(変形する)ことで、防振ゴム113は下部板バネ112とともに上方に移動することになるため、上記したように防振ゴム113が伸張して、水平方向の移動に追従して変形しにくくなり、十分に揺動できなくなることが防止される。
また、揺動モータ59の左右側に配置された左右の支持機構110,110における防振ゴム113は、下部板バネ112における2箇所の支持部112a,112a間の中央位置P3から揺動板52の偏心回転方向に偏った位置に配置されていることで、図14(c)に示されるように、防振ゴム113から後側の支持部112aまでの距離L2に比べて、該防振ゴム113から前側の支持部112aまでの距離L1の方が長寸となる。従って、下部板バネ112は、防振ゴム113よりも前側部分の方が、防振ゴム113よりも後側部分の方に比べて撓みやすいため、偏心回転時において揺動板52は、防振ゴム113の配置位置を基準として揺動板52の偏心回転方向側に向けて下方に傾きやすく、パチンコ球の移動方向へ揺動板52を引く力が強くなる。よって、揺動板52の揺動を利用して揺動板52上の球を流出方向に移動させることができるため、球の清浄・流出量を効果的に増加させることができる。
また、防振ゴム113の上端は、上部板バネ111における2箇所の支持部であるネジ117,117間の中央位置P4から揺動板52の偏心回転方向と反対方向に偏った位置に配置されていることで、下部板バネ112と上部板バネ111とが、防振ゴム113の配置位置(中心線P5)を基準として互いに反対方向に偏って配置され、これにより前後のバランスが保たれるので、揺動板52がより安定的に支持される。
さらに、このように構成される支持機構110は、揺動モータ59の左右側に、防振ゴム113の中心が回転軸60の中心を通る中心線P5上に位置するように、つまり揺動モータ59を挟んで対向配置されるため、揺動板52を前後・左右にバランスよく保持できる。尚、支持機構110は揺動モータ59の左右側に配設されていたが、さらに揺動モータ59の前後側にも同様の支持機構を設けてもよい。
また、本実施例における揺動板52は、該揺動板52の下方に配置した揺動モータ59の回転軸60に固着された偏心軸部材64に対して回動自在に枢着され、回転軸60の回転により水平方向に偏心回動するように設けられているため、複雑な機構等を用いることなく、揺動板52を簡単な構造で水平方向に揺動させることができる。
また、揺動板52の上面全域には、図9及び図11に示されるように、ゴムシート72が貼着されており、パチンコ球の清浄時における振動や、パチンコ球との衝突による騒音等が吸収されるようになっているとともに、揺動板52の揺動時における上面に敷設されるシート部材Sとの滑りが防止されている。そしてこのゴムシート72の上面には、清浄装置樋24c,24cから流入するパチンコ球の表面に付着された汚れを除去する、清浄部材としての布製のシート部材Sが敷設される。
このシート部材Sは、図10に示されるように、収納ユニット53内にロール状に収納されており、巻き取り手段としての巻き取りモータ104により適宜揺動板52上に引き出されて敷設され、使用後は所定量ずつ巻き取られるようになっている。このシート部材Sの材質は、ここでは柔軟性を有するコットン100%の不織布が使用されている。ここでは、摩耗性に優れるとともに、帯電しにくく、かつ、低発塵性を有する不織布が使用されているため、シートが破損しにくいばかりか、パチンコ球との摺接による静電気の発生が防止されるとともに、パチンコ球との摺接や後述する巻き取り時における発塵が少ないため、周囲の各装置内への粉塵の進入が防止される。また、本実施例におけるシート部材Sの裏面は、揺動板52の揺動時における揺動板52への追従作用を損なわない程度の滑動性を有するナイロン樹脂によりコーティングされており、巻き取り時におけるシート部材Sの破損や巻き取りモータ104の巻き取り時にかかる負荷が軽減されるようになっている。
尚、清浄部材としてのシート部材Sは、パチンコ球の表面に付着された汚れを除去し得るものであれば材質は上記のような布製の不織布に限定されるものではなく、例えば織布や、紙等の他の素材からなるシート部材を使用することも可能である。
このように、揺動板52上にシート部材Sが敷設されることで、後述するように揺動板52が水平方向に高速で偏心回転することにより、シート部材S上のパチンコ球が自転してその表面がシート部材Sに擦りつけられて清浄されることになる。
図8〜図11に示されるように、ガイドレール55,55の上部に載置される枠体56は、基体51に対して上方に開放可能に枢着されており、揺動板52上に流入したパチンコ球が清浄される清浄領域Z(図15参照)を形成するガイド部材73が設けられているとともに、上部には清浄装置樋24c,24cが設けられている。
また、揺動板52上に流入されたパチンコ球の揺動時における飛びはねを規制するとともに、自重によりパチンコ球を揺動板52の上面に敷設されるシート部材Sに向けて付勢する付勢部材としての蓋部材79(図9参照)が、枠体56に形成された内向きに屈曲する略L字状の保持片78により保持されている。
本実施例における付勢手段としての蓋部材79は、特に図9に示されるように、透明で軟質性を有する塩化ビニル樹脂からなる軟性部材としての薄肉の透明シート151と、この透明シート151をシート状に保持するための保持部材としてのアルミ製の保持板152と、から構成されている。保持板152の略中央部には、清浄装置樋24cの排出部としての落下口127(図11参照)から落下するパチンコ球を、揺動板52上面と透明シート151の下面との間に流入させるための流入口80を構成するための図示しない開口部が形成されているとともに、該開口部の周囲には、揺動板52上面とこの蓋部材79下面との間に流入したパチンコ球の清浄状況を、保持板152の上方から視認するための透視窓部を構成する開口部154(図8参照)が複数形成されている。
透明シート151の下面には、揺動板52上におけるパチンコ球に当接して揺動板52上からのパチンコ球の落下を防止するとともに、パチンコ球の清浄領域Zを揺動板52上に形成するガイド部材73がネジ(図示略)を介して蓋部材79に一体的に取り付けられている。
ガイド部材73は、耐疲労性が高く、かつ、自己潤滑性に富み、低摩擦係数、低摩耗性を有するポリアセタール樹脂からなり、その内周縁、すなわち、パチンコ球との接触面は、図15に示されるように、平面視で略円弧状をなす第1ガイド辺としての円弧状ガイド辺73aと、円弧状ガイド辺73aの所定箇所から、パチンコ球の流出部128方向に向けて直線状に延びるように形成される第2ガイド辺としての直線状ガイド辺73bと、からなるパチンコ球のガイド辺として形成されている。
また、円弧状ガイド辺73aの端部と直線状ガイド辺73bとの間はパチンコ球の流出部128を形成すべく所定距離離間されており、この円弧状ガイド辺73aの端部には、ガイド辺の一部を構成するポリアセタール樹脂からなるガイド片160が流出部128に向けて突設されている。
このように蓋部材79を取り付けた枠体56は、図9に示されるように、断面略L字状のガイドレール55,55の上面にそれぞれ載置するように基体51の上部に設けられている。この状態で蓋部材79は、その両端辺部が保持片78の上面に載置され、その透明シート151の下面が揺動板52の上面のゴムシート72の上面からパチンコ球の直径よりも若干小寸の距離分だけ離間した高さ位置に保持されることになる。そして、透明シート151の下面とゴムシート72の上面との間にパチンコ球が流入されると、流入したパチンコ球により蓋部材79が若干上昇することになる。
蓋部材79は、揺動板52よりも若干大きめの板状に形成されているとともに、主に透明シート151と、該透明シート151をシート状に保持するアルミ製の保持板152とからなり、主にこの保持板152が所定重量を有しているため、この自重により揺動板52上のパチンコ球が揺動板52の上面に敷設されるシート部材Sに向けて付勢されることになり、これにより揺動板52の偏心回転時においてパチンコ球が上方に飛び跳ねてシート部材Sから離れるのが防止されるため、パチンコ球とシート部材Sとの摺接作用が高まることになる。
また、蓋部材79の上昇範囲は突出片82により規制されるとともに、パチンコ球との当接面が軟質性を有する透明シート151の下面であるため、揺動板52が揺動しても蓋部材79が上下方向に大きくがたつくことがないので、パチンコ球はシート部材Sに向けて効果的に付勢される。
さらに、揺動板52上に流入したパチンコ球は、揺動板52が水平方向に揺動しても、その周囲に設けられているガイド部材73及びスライド部材160にガイドされ、流出部128以外の箇所からの揺動板52からの逸脱が防止されるため、これらガイド部材73及びスライド部材160によって清浄領域Zが形成される。
また、ガイド部材73及びスライド部材160は、揺動板52の揺動に追従しない蓋部材79に設けられているため、揺動板52の揺動や、後述するようなシート部材Sの引き出しにより、敷設されたシート部材Sが捩れたりめくれるなどして揺動板52上面が露出することがないため、ガイド部材73の近傍に位置するパチンコ球が清浄されなくなることがなく、揺動板52上の全てのパチンコ球を偏りなく清浄できるばかりか、揺動板上に敷設されたシート部材Sにより揺動板52の揺動が規制されることがない。
さらに、ガイド部材73及びスライド部材160は枠体56の開放とともに揺動板52上から除去されるため、後述するようなシート部材Sの交換作業時等のメンテナンス作業をする際において揺動板52上のパチンコ球を外部に払い出す際において、流出部128から流出させなくても一度に払い出すことができる。
また、蓋部材79におけるパチンコ球との当接面は、軟質の塩化ビニル樹脂からなる透明シート151にて構成されているため、揺動板52の偏心回転にともなう振動によりパチンコ球と衝突することがあっても、衝突による衝撃が透明シート151により吸収されるため、清浄領域Z内にある複数のパチンコ球との衝突音の発生が効果的に抑制され、清浄装置50の駆動時における騒音の発生が防止される。
尚、本実施例におけるパチンコ球の付勢手段としての蓋部材79にあっては、パチンコ球との接触面が軟質性を有する塩化ビニル樹脂製の透明シート151にて構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、蓋部材79におけるパチンコ球との当接面は、パチンコ球を付勢できるとともに、パチンコ球との衝突による衝撃を吸収しうる素材にて構成されていれば、上記塩化ビニル樹脂に限定されるものではなく、例えばゴム等の軟質性を有する他の素材にて構成されていてもよい。
このように、揺動板52上を覆うように付勢部材としての蓋部材79が設けられても、流入口80が形成されていることにより、蓋部材79の上方に設けられている清浄装置樋24cの落下口127から落下するパチンコ球を清浄領域Z内に流入させることができる。また、蓋部材79は、揺動板52上面の少なくとも一部を開放できるように設けられているとともに、この蓋部材79と清浄装置樋24cとは、枠体56を介して互いに一体的に設けられており、さらにこの枠体56は、基体51に対して取り外し自在に設けられているため、後述するシート部材Sの交換や装置のメンテナンス等の作業性が効果的に向上するばかりか、落下口127と流入口80との配置関係を変えることなく、基体51に対して取り付けたり取り外したりすることができるため、作業性が向上する。
また、収納されたシート部材Sを収納する収納ユニット53は、基体51の側方に引き出し自在設けられていることにより、使用済みのシート部材Sの取り出し、及び新規なシート部材Sの補給作業を容易に行えるばかりか、図1のように遊技機設置島1内に設置した際、装置全体を移動することなく、収納ユニット53のみを遊技機設置島1の外方に引き出して交換作業等を行えるため、作業性が向上する。
シート部材Sは、図10に示されるように、揺動板52の上面に敷設され、清浄装置50の揺動板52を水平方向に偏心回転させることで揺動させる揺動手段としての揺動モータ59の総駆動時間に応じて巻き取りモータ104が適宜駆動し、新規なシート部材Sが揺動板52上に引き出されるようになっているため、汚れた状態で清浄が続けられていることはない。また、補給されたシート部材Sの残量が所定量以下になった場合には、適宜交換信号が外部に出力されて交換の報知が行われるようになっているため、この報知に応じて新規なシート部材Sを補給できるようになっている。
次に、清浄装置50によるパチンコ球の清浄作用を図面に基づいて説明する。
島タンク9L,9Rに貯留されるパチンコ球や下部樋10L,10Rを流下するパチンコ球は、バッファタンク200L,200Rの下部流出口23bから流出して中継樋24L,24Rを流下し、特に図10及び図11に示されるように、落下口127に落下した後、流入口80を通過して揺動板52と蓋部材79との間に流入することになる。
この左右の清浄装置樋24c,24cの端部間には仕切板85が取り付けられているので、それぞれの清浄装置樋24c,24cから流下するパチンコ球が互いに衝突して、前記落下口127から落下しにくくなることを回避している。
ここで揺動モータ59が駆動して揺動板52が揺動すると、特に図9に示されるように、揺動板52は、前述のように揺動モータ59の回転軸60に対して偏心する偏心軸部材64の上端に固着されたベアリング66の外輪66aに対して相対回転不能に固定された取付リング67に取り付けられているため、揺動モータ59を駆動させて回転軸60が高速回転されると偏心軸部材64が偏心回転し、それに伴い揺動板52が水平方向に偏心回転して揺動されることになる。
この揺動板52の偏心回動に伴い、シート部材Sの上面に流入した各パチンコ球が自転してその表面がシート部材Sに対して擦り付けられ、パチンコ球の表面に付着した汚れやゴミ等がシート部材Sに拭い取られて清浄される。
特に本実施例における揺動板52は、揺動モータ59の駆動により偏心回動することにより水平方向に揺動するようになっていることにより、揺動板52が揺動することにより清浄領域Z内のパチンコ球が多方向に回転し、より複雑な動きをすることになるので、パチンコ球の表面全域が満遍なくシート部材Sに摺接して効果的に清浄される。
そして平面視略細長矩形状に形成された揺動板52の下面の4点が、左右一対の支持機構110を介して基体51の底板58に連結されているため、偏心回転に伴い偏心軸部材64周りに回転することがないばかりか、揺動板52の端部に生じる上下方向のばたつき(あばれ)が抑制され、揺動板52が円滑に、かつ安定して水平揺動されるようになっている。
さらに、揺動板52上に位置するパチンコ球は、付勢部材としての蓋部材79によりシート部材Sに付勢されることにより、揺動板52の揺動時における飛び跳ね等が防止され、シート部材Sに確実に擦り付けられるため、清浄作用が効果的に高まる。
また、蓋部材79により付勢されるパチンコ球によりシート部材Sがゴムシート72に圧接されるため、揺動板52の水平揺動がシート部材Sに効果的に伝達されて清浄作用が高まるばかりか、揺動により生じる接触音等が抑制される。
そして図11及び図15に示されるように、流入口80を通過して揺動板52と蓋部材79との間に、清浄領域Zの中央部から若干外方にずれた所定箇所から流入したパチンコ球は、揺動板52の偏心回動により自転しながら清浄されつつ、ガイド部材73及びスライド部材160にて揺動板52上に形成された清浄領域Z内を、揺動モータ59の回転軸60の回転方向と逆方向に向けて渦巻くように外方に移動しながら清浄領域Z内を周回(約2〜3周)した後、揺動作用または流入されるパチンコ球の押圧作用によって、ガイド部材73の端部とガイド片160の先端部との間に形成された流出部128から球誘導領域Yに排出されて流出樋26に流入し、揚送装置25の流入口37に向けて自然流下する。
このように、本実施例における清浄装置50にあっては、揺動板52上に形成された平面視略円形状の清浄領域Zの中央部から若干外方にずれた所定箇所にパチンコ球を流入させる清浄装置樋24c,24cが設けられているとともに、清浄されたパチンコ球を揺動板52上から流出させる流出部128が揺動板52の外周部所定箇所、すなわち、清浄領域Zの外周部所定箇所に形成されていることにより、少なくとも清浄領域Zの外周部近傍位置からパチンコ球を流入させた場合に比べて、揺動板52の偏心回動によりパチンコ球が該偏心回動方向と逆回りに渦巻くように外方に移動して揺動板52上をより多く周回することになり、清浄領域Z内に流入したパチンコ球が清浄領域Z内を長距離移動することなく、比較的短い距離を移動して流出部128から流出してしまうことがないので、パチンコ球の清浄効果が著しく向上する。
また、例えば従来公知の揚送研磨装置のように、パチンコ球を揚送させる間にパチンコ球を研磨させる場合に比べて清浄距離が短くなって清浄効果が著しく低減することがなく、パチンコ球を清浄する清浄領域Zを広面積に設けなくても、限られた領域内において効率よく清浄することができる。
また、蓋部材79におけるパチンコ球との当接面は、軟質の塩化ビニル樹脂からなる透明シート151にて構成されているため、揺動板52の偏心回転にともなう振動によりパチンコ球と衝突することがあっても、衝突による衝撃が透明シート151により吸収されるため、清浄領域Z内にある複数のパチンコ球との衝突音の発生が効果的に抑制され、清浄装置50の駆動時における騒音の発生が防止される。
また、揺動板52上に流入したパチンコ球が所定面積の清浄領域Z内で渦巻くように外方に移動しながら周回することにより清浄されるため、限られたスペース内においてパチンコ球を効率よく清浄することができる。
また、ガイド部材73は、パチンコ球を揺動板52上を周回させる方向に案内する円弧状ガイド辺73aと、円弧状ガイド辺73aの所定箇所から流出部128に向けて直線状に延びる直線状ガイド辺73bと、を有し、平面視略円形状の清浄領域Zを形成するため、円弧状ガイド辺73aにより清浄領域Z内全体のパチンコ球が渦巻く方向にスムーズに移動して清浄領域Z内に適宜滞留し続けるように案内されるとともに、中央部に流入された後に次第に円弧状ガイド辺73a近傍に移動してきたパチンコ球は、直線状ガイド辺73bに案内されて流出部128から流出することになるため、清浄領域Z内所定箇所に滞留し続けたり、揺動板52上を必要以上に周回し続けることを効果的に回避できる。
また、清浄領域Z内に流入したパチンコ球は、揺動板52の偏心回転による遠心作用、及び流入するパチンコ球による押圧作用により流出部128から適宜流出するようになっているため、パチンコ球を流出部128に向けて強制的に排出させる排出機構等を設ける必要がない。
次に、本実施例における遊技機設置島1における球の循環状況及び循環制御について説明する。
まず、前述した図示しない制御装置には、上部タンク3内上部に設けられる上部タンク満タン検出センサ204及び上部タンク3内下部に設けられる上部タンク空検出センサ205(図1参照)と、島タンク9L,9R内上部に設けられる下部タンク満タン検出センサ206及び島タンク9L,9R内下部に設けられる下部タンク空検出センサ207(図1参照)と、ミニタンク201L,201R内上部に設けられるミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク201L,201R内下部に設けられるミニタンク空検出センサ209(図16参照)と、が接続されており、それぞれのタンク内の貯留状況を監視している。
また、ミニタンク201L,201Rは、前述したように、中継樋24L,24R及びバッファタンク200L,200R内までパチンコ球が充満し、横長流出口201aが球で塞がれることで満タンになりうるものであり、ミニタンク201L,201Rの満タンは、ミニタンク満タン検出センサ208がパチンコ球を検出することにより確認できるようになっている。つまり、本実施例のミニタンク満タン検出センサ208は、第1の誘導樋としての中継樋24L,24Rにおけるパチンコ球の充満を検知する本発明の遊技媒体充満検知手段を構成している。
また、前記制御装置には、左右の中継樋24L,24Rにおける流入口80(供給部)近傍に配置された供給球検出センサ120,121と、流出樋26に配置される流出球検出センサ122と、が接続されており、これら各樋における球の流下状況を監視している。
つまり、本実施例の供給球検出センサ120,121は、第1の誘導樋としての中継樋24L,24Rから清浄装置50の清浄領域Zへ供給されるパチンコ球を検知する供給遊技媒体検知手段を構成しており、本実施例の流出球検出センサ122は、清浄装置50の清浄領域Zから揚送装置25に向けて流出されるパチンコ球を検知する流出遊技媒体検知手段を構成している。
また、制御装置は、揚送装置25、ミニリフト210L,210R、清浄装置50、計数装置15が接続されており、前記各種センサ204〜209、120〜122の検出状況に基づいて、これら各装置の駆動制御を行う。
以下、各種装置の駆動制御の内容を、図1及び図16〜図18に基づいて説明する。図16(a)〜(c)は通常時及び強制揚送制御実施中におけるバッファタンク近傍の球の流下状況及びミニリフトの駆動状態を示す要部断面図であり、図17(a)(b)は清浄異常時または返却時強制揚送制御に伴う実施中におけるバッファタンク近傍の球の流下状況及びミニリフトの駆動状態を示す要部断面図であり、図18(a)(b)は同じく清浄異常時または返却時強制揚送制御に伴う実施中におけるバッファタンク近傍の球の流下状況及びミニリフトの駆動状態を示す要部断面図である。
まず、通常時において、上部タンク3及び島タンク9L,9R内には所定量のパチンコ球が貯留されている。制御装置は揚送装置25を常時駆動させており、流入口37(図4参照)から流入したパチンコ球を上部タンク3に揚送する。上部タンク3からは、供給樋4を介して各パチンコ機2に球が供給され、各パチンコ機2から排出されたパチンコ球(アウト球)は、左右の側部樋17L,17Rにて回収されるようになっている。また、上部タンク3からオーバーフローしたパチンコ球は、オーバーフロー樋12,オーバーフロー管18を介して島タンク9L,9Rの下部樋10L,10Rに流下して、最終的には島タンク9L,9R内に貯留される。
側部樋17L,17Rに回収されて流下したパチンコ球は、バッファタンク200L,200Rの内部におけるミニタンク201L,201Rの外部に落下して底面上を流下した後、下部流出部23aから中継樋24L,24Rに流出する(図16(a)参照)。左右の中継樋24L,24Rを流下するパチンコ球は、流入口80から清浄装置50の清浄領域Z上に落下して、該清浄装置50の清浄領域Z内を周回した後、流出部128から流出樋26に流出された後、揚送装置25により上部タンク3に揚送されるようになっている。つまり、通常時においては、各パチンコ機2から排出されたアウト球のみが回収されて清浄装置により清浄された後、揚送装置25により上部タンク3に揚送されて循環使用するようになっている。
また、制御装置は、供給球検出センサ120,121の少なくとも一方が通過球を所定時間(例えば1秒以上)連続して検出したことに基づいて、清浄装置50を駆動させて球の清浄を開始するとともに、左右双方の供給球検出センサ120,121がパチンコ球を検出しない状況が所定時間(例えば10秒)継続すると、清浄装置50の駆動制御を停止するようになっている。つまり、球が無い状態では清浄装置50の駆動を停止させるため、無駄な電力の消費が防止されている。
制御装置は、上部タンク満タン検出センサ204及び上部タンク空検出センサ205双方からのパチンコ球の検出がなくなった場合には、下部タンク空検出センサ207からの球の検出状況に基づいて、双方の計数装置15側の左側の島タンク9Lの球の貯留量を確認する。そして、下部タンク空検出センサ207にて球が検出されている場合には、ミニリフト210Lを優先して駆動させる。また、下部タンク満タン検出センサ206及び下部タンク空検出センサ207双方で球が検出されない場合は、右側の島タンク9Rの下部タンク空検出センサ207にて球が検出されているか否かを確認し、検出されている場合にはミニリフト210Rを駆動させ、上部タンク3への強制揚送制御を開始する。
尚、本実施例では、計数装置15からの返却球を受け入れる左側の島タンク9Lの貯留球を、島タンク9Rの貯留球よりも優先して使用するようになっているが、右側の島タンク9Rを優先的に駆動してもよいし、双方を同時に駆動してもよい。
例えば、左側のミニリフト210L(210R)の駆動を開始すると、島タンク9L内に貯留されたパチンコ球が揚送(移送)され、上部の排出口210bから排出される。排出口210bから排出されたパチンコ球は、ミニタンク201L内に落下した後、前後の横長流出口201a(図16(b)参照)に振り分けられて流出し、タンク底面上を流下した後、下部流出口23aから中継樋24Lに流出する(図16(b)参照)。
制御装置は、ミニリフト210Lの駆動を開始した後、ミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209の双方で球が検出された場合、すなわち、中継樋24Lからバッファタンク200Lのミニタンク201L上部にかけて球が充満(滞留)した場合、ミニリフト210Lの駆動を一時停止する(図16(c)参照)。そして、この状態からミニタンク201L内の貯留量が徐々に減少して、ミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209の双方で球が検出されなくなった場合、前記強制揚送制御の継続中であれば、再度ミニリフト210Lを駆動させる。
尚、この強制揚送制御の継続中に、左側の島タンク9Lの下部タンク満タン検出センサ206及び下部タンク空検出センサ207双方で球が検出されない場合、つまり島タンク9Lの貯留量が所定レベル以下となった場合には、右側の島タンク9Rの貯留球の強制揚送制御を開始する。また、強制揚送制御の継続中に、上部タンク満タン検出センサ204及び上部タンク空検出センサ205双方でパチンコ球が検出された場合、すなわち、上部タンク3の貯留量が所定レベルに達した場合には、該強制揚送制御を停止する。尚、ミニリフト210Rによる島タンク9Rの貯留球の強制揚送制御は、島タンク9Lと同様に行われるため、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、清浄装置50が何らかの要因で故障または停止等でパチンコ球の清浄が行えなくなり、流入してきたパチンコ球が流出樋26に流出されなくなった場合、すなわち、パチンコ球の循環が滞る不具合が発生した場合において、中継樋24L,24Rから流下するパチンコ球を、清浄領域Zを経由させずに流出樋26側へ迂回させる際の状況を、図17及び図18に基づいて説明する。
まず、本実施例の制御装置は、前述したように、供給球検出センサ120,121の少なくとも一方が通過球を所定時間(例えば1秒以上)連続して検出したことに基づいて、清浄装置50を駆動させて球の清浄を開始するとともに、図示しない内部タイマを用いてタイマカウントを開始して、該タイマカウントを開始してから所定時間(例えば10秒)が経過するまでの間に流出球検出センサ122が流出球を検出したか否かを確認する。
前記所定時間である10秒が経過するまでの間に流出球を検出した場合には、清浄装置50による駆動が正常に行われたと判断し、駆動制御を継続する。また、流出球を検出しなかった場合には、清浄装置50が何らかの要因で故障して停止した、つまり異常が発生したとして、清浄異常時強制揚送制御を開始する。
すなわち、本実施例の制御装置は、供給遊技媒体検知手段としての供給球検出センサ120,121がパチンコ球を検知してから所定時間以内に流出遊技媒体検知手段としての流出球検出センサ122がパチンコ球を検知しないことに基づいて、清浄装置50の異常を検知する清浄装置異常検知手段を構成している。
具体的には、清浄装置50に異常が発生して駆動が停止した場合には、球の清浄が行われなくなり、清浄装置50の清浄領域Zに球が停留して流出部128から球が流出しない状態となるため、揚送装置25へ球が供給されず、上部タンク3への球揚送が停止することになる。この状態が続くと、側部樋17L,17Rからバッファタンク200L,200Rを流下して中継樋24L,24Rに流入した球が停留し、バッファタンク200L,200R内に球が充満されてくる。
制御装置は、前述のように、供給球検出センサ120,121及び流出球検出センサ122の球の検出状況に基づいて清浄装置50の異常を確認した場合、ミニリフト210L,210R双方の駆動を開始する。バッファタンク200L,200Rの横長流出口201aは直ぐに球で塞がれるため、ミニリフト210L,210Rの駆動により、ミニタンク201L,210R内にはパチンコ球が充満してくる(図17(a)参照)。ここで、ミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209の双方で球が検出された場合、すなわち、ミニタンク201L,210R内上部まで球が充満したことを確認した場合でも、ミニリフト210L,210Rの駆動を停止させることなく駆動を継続する。
そして、ミニタンク201L,210R内上部まで球が充満して落下口202aが球で塞がれると、ミニリフト210L,210Rの排出口210bから排出されて落下口202a上に落下するパチンコ球は、ガイド片202cにより前後側(流下方向の左右側)に振り分けられ、オーバーフロー板202上の前後側をそれぞれ流下した後、前後の落下口202b,202bからバッファタンク200L,200R内の傾斜下位側に落下して貯留されることになる(図17(a),(b)参照)。
さらにこの状況が続き、バッファタンク200L,200R内の傾斜下位側にも球が充満し、前後の落下口202b,202bも球で塞がれると、オーバーフロー板202上の前後側をそれぞれ流下してきたパチンコ球は、落下口202b,202bに堆積されたパチンコ球により前後方向の中央側に向けて誘導され、上部流出口23bからバイパス樋22L,22Rに流出されることになる(図18(a),(b)参照)。
このように、ミニタンク201L,201R内に球が充満された後、前後の落下口202b,202bを介してバッファタンク200L,200Rの内部におけるミニタンク201L,201R周辺の空きスペースにも球が充満されるようになっているため、清浄装置50が復旧したときには直ぐにパチンコ球を中継樋24L,24Rに流出させることができる。
また、バッファタンク200L,200R内の傾斜下位側にも球が充満すると、側部樋17L,17Rの下流側端部から上流側に向けて球が充満し、島タンク9L,9R内に連通する開口17aまで達すると、側部樋17L,17Rを流下してきたパチンコ球は、開口17aから島タンク9L,9R内に落下して貯留されるようになっているため、側部樋17L,17Rに回収されたパチンコ球は、島タンク9L,9R内に貯留された後、ミニリフト210L,210Rにて揚送され、結果的にはバイパス樋22L,22Rから揚送装置25に供給されることになる(図18(a),(b)参照)。
バイパス樋22L,22Rに流出したパチンコ球は、図4に示されるように、中継樋24L,24Rの上段に配設されたバイパス樋22L,22Rを流下した後、バイパスタンク27内に流出し、バイパスタンク27の前側面下部に形成された連通口29から流出部材30内を流下して、側方に向けて開口する流出口32から、清浄領域Zにおける流出部128よりも下流側に設けられる球誘導領域Yに流出される(図7参照)。よって、清浄領域Zを経由(通過)させることなく、流出樋26を介してバイパスさせたパチンコ球を揚送装置25に供給し、上部タンク3に揚送させることができる。
このように、清浄装置50が何らかの要因により故障して駆動が停止することがあっても、第1のタンクである島タンク9L,9R内の貯留球を第2の誘導樋としてのバイパス樋22L,22Rを介して揚送装置25に迅速に供給することができるため、パチンコ機2へのパチンコ球の供給が停止され、パチンコ機2の稼働率が低下するといった事態を回避できる。
つまり、本実施例の制御装置は、移送装置としてのミニリフト210L,210Rの駆動制御を行う移送装置制御手段を構成しており、遊技媒体充満検知手段としてのミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209による球の検出状況に基づいて、第1の誘導樋としての中継樋24L,24Rにおけるパチンコ球の充満を検知したことを条件に、ミニリフト210L,210Rの駆動制御を停止する一方、清浄装置異常検知手段としての供給球検出センサ120,121及び流出球検出センサ122による球の検出状況に基づいて、清浄装置50の異常を検知したときには、ミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209による球の検出結果(検知結果)に関わらず、ミニリフト210L,210Rの駆動制御(清浄異常時強制揚送制御)を行う。
また、制御装置は、供給球検出センサ120,121及び流出球検出センサ122による球の検出状況に基づいて、清浄装置50の異常を検知したときに、既にミニリフト210L,210Rの駆動を実施中である場合には、該ミニリフト210L,210Rの駆動を継続して行い、ミニリフト210L,210Rの駆動を実施していない場合には、該ミニリフト210L,210Rの駆動を開始することになる。
尚、本実施例では、清浄装置50の異常を、清浄装置異常検知手段としての供給球検出センサ120,121及び流出球検出センサ122による球の検出状況に基づいて検知するようになっていたため、清浄装置50の駆動異常を確実に検知できるばかりでなく、清浄装置50の清浄領域Zにおける球詰まり等による異常等も検知できるが、例えば制御装置が揺動モータ59の駆動状況を直接監視して異常を検知するようにしてもよいし、あるいは揺動板52の揺動状態を検知する検知センサにて、駆動異常を検知するようにしてもよい。
次に、計数装置15から大量のパチンコ球が島タンク9Lに返却されてきた場合において、島タンク9L内の貯留球を強制的に揚送させる際の状況を、図17及び図18に基づいて説明する。
本実施例の制御装置は、計数装置15から大量のパチンコ球が島タンク9Lに返却された場合(本実施例では120万個/1h)において、清浄装置50の電源を遮断して駆動を停止するとともに、ミニリフト210Lを強制駆動して、島タンク9L内の貯留球を上部タンク3に強制揚送させる返却時用強制揚送制御を開始する。
尚、計数装置15から大量のパチンコ球が島タンク9Lに返却された場合とは、清浄装置50の清浄処理能力(本実施例では42万個/1h)を上回る量のパチンコ球が返却された場合を示しており、前記120万個/1hのペースで球が返却された場合に限定されるものではなく、計数装置15からの返却球量が清浄装置50の清浄処理能力を上回るようになっていれば、これらの処理能力は種々に変更可能である。
また、本実施例では、揚送装置25の揚送処理能力は60万個/1hであり、清浄装置50の清浄処理能力である42万個/1hを上回るため、清浄装置50にて清浄してから揚送する場合に比べ、清浄装置50を経由させないで揚送装置25に供給した方が早く循環させることができる。尚、この場合においても揚送装置25の揚送処理能力が清浄装置50の清浄処理能力を上回るものであれば、これらの処理能力は種々に変更可能である。
制御装置は常に計数装置15からの球の返却状況を監視している。具体的には、計数装置15における計数球数情報が送信されるようになっており、該計数球数情報に基づいて、所定時間内に返却される返却球数を算出し、該算出結果が所定値(本実施例では120万個/1h)に達した場合、計数装置15から大量のパチンコ球が島タンク9Lに返却されたと判定するようになっている。
尚、本実施例では、計数装置15から送信される計数球数情報により所定時間内における返却球数を算出し、該算出結果に基づいて大量のパチンコ球が返却されたか否かを判定するようになっているが、例えば返却路16を介して実際に返却される球を検出する返却球検出センサ等を設け、該返却球検出センサにて所定時間内に検出される球数に基づいて、大量のパチンコ球が返却されたか否かを判定するようにしてもよい。
制御装置は、計数装置15から大量のパチンコ球が返却されたことが確認されたときにおいて、清浄装置50の駆動制御を実施している場合には、該清浄装置50の駆動制御を停止するとともに、前述した強制揚送制御の実施中においては、そのまま清浄装置50の駆動を停止したままとする。これは、バイパス樋22L,22Rから流出部材30を介して球誘導領域Yに流出した球により、清浄領域Zの流出部128からの球の流出が滞り、清浄領域Z内の球が流出しにくい状況で清浄装置50の駆動を続けた場合に、揺動モータ59等に負荷がかかり故障等の原因となったり、電力を無駄に消費することを回避するためである。
次いで、ミニリフト210Lの駆動を開始すると、バッファタンク200Lの横長流出口201aは直ぐに球で塞がれるため、ミニリフト210L,210Rの駆動により、ミニタンク201L内にはパチンコ球が充満してくる(図17(a)参照)。ここで、ミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209の双方で球が検出された場合、すなわち、ミニタンク201L内上部まで球が充満したことを確認した場合でも、ミニリフト210Lの駆動を停止させることなく駆動を継続する。
そして、ミニタンク201L内上部まで球が充満して落下口202aが球で塞がれると、ミニリフト210Lの排出口210bから排出されて落下口202a上に落下するパチンコ球は、ガイド片202cにより前後側(流下方向の左右側)に振り分けられ、オーバーフロー板202上の前後側をそれぞれ流下した後、前後の落下口202b,202bからバッファタンク200L内の傾斜下位側に落下して貯留されることになる(図17(a),(b)参照)。
さらにこの状況が続き、バッファタンク200L内の傾斜下位側にも球が充満し、前後の落下口202b,202bも球で塞がれると、オーバーフロー板202上の前後側をそれぞれ流下してきたパチンコ球は、落下口202b,202bに堆積されたパチンコ球により前後方向の中央側に向けて誘導され、上部流出口23bからバイパス樋22Lに流出されることになる(図18(a),(b)参照)。
また、バッファタンク200L,200R内の傾斜下位側にも球が充満すると、側部樋17L,17Rの下流側端部から上流側に向けて球が充満し、島タンク9L,9R内に連通する開口17aまで達すると、側部樋17L,17Rを流下してきたパチンコ球は、島タンク9L,9R内に貯留された後、ミニリフト210L,210Rにて揚送され、結果的にはバイパス樋22L,22Rから揚送装置25に供給されることになる(図18(a),(b)参照)。
このように、ミニタンク201L内に球が充満された後、前後の落下口202b,202bを介してバッファタンク200Lの内部におけるミニタンク201L周辺の空きスペースにも球が充満されるようになっているため、計数装置15からの返却球数が所定値以下となったときには、直ぐにパチンコ球を中継樋24Lに流出させることができる。
バイパス樋22Lに流出したパチンコ球は、中継樋24Lの上段に配設されたバイパス樋22Lを流下した後、バイパスタンク27内に流出し、バイパスタンク27の前側面下部に形成された連通口29から流出部材30内を流下して、側方に向けて開口する流出口32から、清浄領域Zにおける流出部128よりも下流側に設けられる球誘導領域Yに流出される(図7参照)。よって、清浄領域Zを経由(通過)させることなく、流出樋26を介してバイパスさせたパチンコ球を揚送装置25に供給し、上部タンク3に揚送させることができる。
このように、計数装置15から大量のパチンコ球の返却があった場合には、清浄装置50の駆動を停止して、第1のタンクである島タンク9L内の貯留球を第2の誘導樋としてのバイパス樋22Lを介して揚送装置25に迅速に供給することができるため、島タンク9Lにおける返却路16の近傍に大量のパチンコ球が貯留されて返却路16が塞がれて、計数装置15からの返却球の受け入れができなくなり、これにより計数装置15が使用不可となり、遊技者に迷惑をかけることを効果的に回避できる。
つまり、本実施例の制御装置は、移送装置としてのミニリフト210L,210Rの駆動制御を行う移送装置制御手段を構成しており、ミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209による球の検出状況に基づいて、第1の誘導樋としての中継樋24L,24Rにおけるパチンコ球の充満を検知したことを条件に、ミニリフト210L,210Rの駆動制御を停止する一方、計数装置15から返却される返却球量が所定量(120万個/1h)に達したときには、遊技媒体充満検知手段の検知結果に関わらず、ミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209による球の検出結果(検知結果)に関わらず、ミニリフト210L,210Rの駆動制御(返却時用強制揚送制御)を行う。
また、制御装置は、計数装置15から返却される返却球量が所定量(120万個/1h)に達したときにおいて、既にミニリフト210L,210Rの駆動を実施中である場合には、該ミニリフト210L,210Rの駆動を継続して行い、ミニリフト210L,210Rの駆動を実施していない場合には、該ミニリフト210L,210Rの駆動を開始することになる。
尚、この返却時用強制揚送制御では、前述したようにミニタンク201L内上部まで球が充満した場合、すなわち、中継樋24L内に球が充満した場合においてもミニリフト210Lの駆動を停止することなく駆動を継続するだけでなく、上部タンク3内に所定レベル以上のパチンコ球が貯留されたことを確認した場合でも、計数装置15から島タンク9L内への大量の球の返却が続いている場合には、左右の島タンク9L,島タンク9R双方が満杯でない限り、揚送を継続して行う。このようにすると、上部タンク3からオーバーフローした球は、左右のオーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18を介して島タンク9L,9R内に貯留されることになる。また、島タンク9L側が島タンク9Rよりも先に満杯になっても、左側のオーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18内が充満することで、上部タンク3からオーバーフローした球は右側のオーバーフロー樋12及びオーバーフロー管18のみに流下し、島タンク9R内に貯留されることになる。
尚、本実施例の制御装置は、上記清浄異常時強制揚送制御を実施したときや、返却時強制揚送制御を実施している旨を、図示しない管理コンピュータに出力するようになっているため、管理者や店員等の遊技場の関係者は、遊技機設置島1内の清浄装置50を確認することなく、清浄装置50に異常が発生した旨や、計数装置15から大量のパチンコ球の返却があった旨を把握することができるため、特に清浄異常時強制揚送制御を実施した場合には、営業終了時等において清浄装置50のメンテナンスを行う等、迅速な対処が可能となる。
以上説明したように、本実施例の遊技機設置島1にあっては、第1の誘導樋である中継樋24L,24Rの上方所定高さ位置に第2の誘導樋であるバイパス樋22L,22Rが配置されており、上記清浄異常時強制揚送制御や返却時強制揚送制御を実施する場合において、球の流路を中継樋24L,24Rからバイパス樋22L,22Rに切り換える切換手段等を用いることなく、バッファタンク200L,200R内のミニタンク201L,201R内を満タンにしてオーバーフローさせること、つまり自然流下により流路をバイパス樋22L,22R側に切り換えることができるので、流路切り換え機構や駆動手段等を設けることなく、流路を簡単に、かつ、コストをかけることなく、確実に行うことができる。
また、ミニタンク201L,201R内、つまり中継樋24L,24R内が球で充満するまでに所定の時間を要することになるため、例えば清浄装置50が正常に駆動しているにも関わらず、球詰まり等の要因により中継樋24L,24R内が一時的に球が充満した場合等にあっても、清浄異常時強制揚送制御が開始されるまでに球詰まりが解除されることが考えられるため、清浄異常時強制揚送制御の誤動作を防止できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、第1のタンクである島タンク9L,9Rに貯留されている球を第2のタンクとしてのバッファタンク200L,200Rに移送する移送装置としてミニリフト210L,210Rが適用されていたが、必ずしも球を揚送するリフトに限定されるものではなく、球を移送できるものであれば、例えば水平方向に移送するものであってもよい。
また、前記実施例では、一方の島タンク9Lにのみ、計数装置15からの計数済み球が返却されるようになっていたが、右側の島タンク9Rに返却されるようにしてもよいし、双方の島タンク9L,9Rに返却されるようにしてもよい。さらには、遊技機設置島1は、計数装置15を備えないものであってもよい。
また、前記実施例では、第1のタンクとしての島タンク9L,9Rと、第2のタンクとしてのバッファタンク200L,200Rと、から本発明の下部タンクが構成されていたが、第1の誘導樋及び第2の誘導樋が延設されていれば、下部タンクを1つのタンクから構成してもよく、この場合、下部タンクから直接延設されていればよい。
また、前記実施例では、中継樋24L,24Rの略鉛直上方の所定高さ位置にバイパス樋22L,22Rが配設されていたが、必ずしも鉛直上方に設置されていなくても、バイパス樋22L,22Rが上段、中継樋24L,24Rが下段に配置されれば、互いに水平方向に位置を異ならせて配置されていてもよい。
また、前記実施例では、清浄装置50の支持機構110を構成する第1の弾性部材の一例として板バネ111,112が適用され、第2の弾性部材の一例として防振ゴム113が適用されていたが、第1の弾性部材は主として上下方向に弾性変形可能な部材であり、第2の弾性部材は主として水平方向に弾性変形可能な部材であれば、それぞれの部材(材質)は前記実施例に記載したものに限定されるものではなく、例えば、前記支持機構110における前後の支柱114の替わりに圧縮バネを第1の弾性部材として適用するとともに、下部板バネ112を鉄板等とすることで、圧縮バネにより揺動板52の上下方向の移動を吸収できるようにしてもよいし、あるいは圧縮バネにて直接揺動板52を支持するようにしてもよい。また、前記支持機構110における防振ゴム113の替わりに、コイル線材間に隙間がほとんどない引っ張りバネを第2の弾性部材として適用してもよい。
つまり、揺動板52の上下方向の移動と水平方向の移動とを、それぞれ弾性変形自在な別部材にて吸収できるようになっていれば、弾性部材の種類は上記ゴムや板バネ等に限定されるものではなく、種々に変更可能である。
尚、第1の弾性部材及び第2の弾性部材を同質の部材にて構成する場合には、第1の弾性部材の上下方向への弾性変形率が第2の弾性部材の上下方向への弾性変形率よりも上回るとともに、第2の弾性部材の水平方向への弾性変形率が第1の弾性部材の水平方向への弾性変形率よりも上回るようになっていることが好ましい。また、第1の弾性部材を、上下方向への弾性変形率が水平方向への弾性変形率よりも上回るものとし、第2の弾性部材を、水平方向への弾性変形率が上下方向への弾性変形率よりも上回るものとしてもよい。
また、前記実施例では、清浄装置50の支持機構110を構成する第1の弾性部材である板バネ111,112及び第2の弾性部材である防振ゴム113が一体的に設けられた支持機構110にて揺動板52が支持されていたが、第1の弾性部材及び第2の弾性部材がそれぞれ別々に揺動板52を支持するように配設されていてもよい。
さらに、下部板バネ112は長手方向の2点が板バネ支柱114にて支持されていたが、長手方向の1点のみが支持される片持ち型としてもよい。
また、前記実施例の支持機構110は、長手方向の2箇所が支柱114,114にて支持された下部板バネ112の上面に防振ゴム113が設けられていたが、第1の弾性部材と第2の弾性部材の配置位置関係は前記実施例に記載のものに限定されるものではなく、下部板バネ112の長手方向の2箇所を防振ゴム113により下方から支持し、下部板バネ112の上部に上下方向を向く棒材等を立設し、該棒材の先端にて揺動板52を支持するようにしてもよい。
また、前記実施例では、1つの制御装置に各種検出センサや装置が接続されて制御するようになっていたが、例えば清浄装置50等、各種装置のモータやセンサに基づく制御を実施する制御部を装置ごとに設けるとともに、これら各装置の制御部をコントロールするコントローラを1つ設け、各制御部からの制御信号に基づいて、コントローラが全体をコントロールするようにしてもよい。
また、前記実施例では、ミニタンク201L,201R内に2つのセンサ(ミニタンク満タン検出センサ208及びミニタンク空検出センサ209)がそれぞれ配設されていたが、本発明にあっては、第1の誘導樋としての中継樋24L,24Rにおけるパチンコ球の充満を検知する本発明の遊技媒体充満検知手段として、ミニタンク201L,201R内部上方位置に設けられたミニタンク満タン検出センサ208のみを適用してもよく、この場合、ミニタンク満タン検出センサ208が球を検出しなくなってから所定時間経過後にミニリフト210L,210Rを駆動するようにすれば、ミニリフト210L,210Rの駆動・停止を頻繁に繰り返さなくて済む。
さらに、前記実施例では、本発明の遊技媒体充満検知手段としてのミニタンク満タン検出センサ208は、ミニタンク201L,201R内に配設されていたが、第1の誘導樋としての中継樋24L,24Rにおけるパチンコ球の充満を検知することができれば、その配置位置は前記ミニタンク201L,201R内に限定されるものではなく、例えば中継樋24L,24R等に直接配設してもよく、種々に変更可能である。
上記実施例における清浄装置50は、揺動モータ59により揺動板52を揺動させて、揺動板52上のシート部材Sと、その上面に載置されるパチンコ球と、を摺接させることによりパチンコ球の表面を清浄する清浄装置であるが、清浄装置はこのように揺動板等の揺動作用によりパチンコ球を清浄部材に摺接させて清浄するものに限定されるものではなく、例えば揺動板等を用いることなく、洗浄液等を使用することによってパチンコ球の表面を清浄するような清浄装置等であってもよい。
また、上記実施例における清浄装置50は、遊技機設置島1内における揚送装置25に流入するパチンコ球を清浄する箇所である、遊技機設置島1の長手方向の略中央に配置される揚送装置25よりも右側に偏った位置に配設されていたが、遊技機設置島1内における配置位置は上記位置に限定されるものではなく、遊技機設置島1における長手方向の左右いずれに配置されていれば、例えば揚送装置25の左側に配置されていてもよい。
本発明の実施例としての遊技機設置島1の内部構造を示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1の遊技機設置島の長手方向の中央下部を示す平面図である。 図1の遊技機設置島の長手方向の中央下部を示す正面図である。 バッファタンクの構造を示す一部破断斜視図である。 図4のB−B断面図である。 バイパスタンク及び清浄装置の要部を示す斜視図である。 清浄装置を示す斜視図である。 図8のC−C断面図である。 図8のD−D断面図である。 図10の要部拡大断面図である。 図9のE−E断面図である。 揺動モータを中心とした支持機構の配置状態及び構造を示す側面図である。 支持機構の作用を示す概略図である。 清浄領域における球の流れを示す清浄装置の平面図である。 (a)〜(c)は通常時及び強制揚送制御実施中におけるバッファタンク近傍の球の流下状況及びミニリフトの駆動状態を示す要部断面図である。 (a)(b)は清浄異常時または返却時強制揚送制御に伴う実施中におけるバッファタンク近傍の球の流下状況及びミニリフトの駆動状態を示す要部断面図である。 (a)(b)は清浄異常時または返却時強制揚送制御に伴う実施中におけるバッファタンク近傍の球の流下状況及びミニリフトの駆動状態を示す要部断面図である。
符号の説明
1 遊技機設置島
9L,9R 島タンク
15 計数装置
22L,22R バイパス樋
23a 下部流出口
23b 上部流出口
24L,24R 中継樋
25 揚送装置
26 流出樋
27 バイパスタンク
30 流出部材
32 流出口
50 清浄装置
52 揺動板
59 揺動モータ
60 回転軸
64 偏心軸部材
110 支持機構
111 上部板バネ
112 下部板バネ
113 防振ゴム
114 板バネ支柱
120,121 供給球検出センサ
122 流出球検出センサ
200L,200R バッファタンク
201L,201R ミニタンク
208 ミニタンク満タン検出センサ
209 ミニタンク空検出センサ
210L,210R ミニリフト
Y 球誘導領域
Z 清浄領域

Claims (5)

  1. 遊技媒体の表面を清浄する清浄部材が上面に敷設された揺動板と、該揺動板を揺動させるための揺動手段と、前記揺動板を支持する支持機構と、を備え、前記揺動手段により前記揺動板を水平方向に揺動させることにより、該揺動板上の遊技媒体を前記清浄部材に摺接させて清浄する遊技媒体清浄装置であって、
    前記支持機構は、主として上下方向に弾性変形可能な第1の弾性部材と、主として水平方向に弾性変形可能な第2の弾性部材と、を有する、
    ことを特徴とする遊技媒体清浄装置。
  2. 前記第1の弾性部材は、板バネ部材にて構成され、該板バネ部材は、当該遊技媒体清浄装置の本体底部に離間して立設された一対の支持部材により、長手方向の2箇所が支持されるとともに、該板バネ部材の上面に前記第2の弾性部材が配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体清浄装置。
  3. 前記揺動手段は、前記揺動板を水平方向に偏心回転させることにより揺動させるものであり、
    前記第2の弾性部材は、前記板バネ部材における前記2箇所の支持部間の中央位置から前記揺動板の偏心回転方向に偏った位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技媒体清浄装置。
  4. 前記揺動板の下面における前記板バネ部材に対応する位置には、前記板バネ部材とは別個に設けられた揺動板側板バネ部材が、スペーサ部材を介して前記揺動板の下面から離間した状態で配置されており、該揺動板側板バネ部材に前記第2の弾性部材が固定されている、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の遊技媒体清浄装置。
  5. 前記揺動板側板バネ部材は、その長手方向の2箇所が前記スペーサ部材を介して前記揺動板に固定されており、
    前記第2の弾性部材は、前記揺動板側板バネ部材における前記2箇所の固定部間の中央位置から前記揺動板の偏心回転方向と反対方向に偏った位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の遊技媒体清浄装置。
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