JP5072354B2 - パチンコ玉研磨装置 - Google Patents
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Description
これは、図9に示すように、パチンコ玉の揚送機において、上下方向に掛け回された玉揚げベルト90に対向させて、上下方向の玉送り溝94を備えるガイド93をスプリング95の付勢力で押し付けるようにしたガイドケース92を配置している。
玉送り溝94には玉磨き布96が敷設されて、玉揚げベルト90が上方へ移動するに伴ってガイド93との間に挟まれたパチンコ玉Pが転動し揚送される際に、パチンコ玉が玉磨き布96により研磨される。なお、図中、97は玉揚げベルトを裏面から支える押さえローラである。
これは、図10に示すように、パチンコ玉の搬送路107の経路途中に、パチンコ玉の一部を露出させる遊技媒体露出部112が設けられており、遊技媒体露出部112に沿うよう研磨装置102の研磨部材108がホルダ106に着脱可能に配置されている。
パチンコ玉は還元機104により搬送路内を揚送され、揚送途中のパチンコ玉は遊技媒体露出部112において研磨部材108と当接することにより研磨される。搬送路107には、研磨装置102を取り外した際にパチンコ玉が遊技媒体露出部112より漏出するのを防ぐ包持片110a,110bが設けられており、この包持片110a,110bにより、玉を抜き取ることなく研磨装置102の交換を行うことができる。
また、露出部において通路内を移動するパチンコ玉と接触する接触部を、露出部と非露出部との間で連続的に形成したので、パチンコ玉が通路内を滑らかに移動することができる。
このパチンコ玉研磨装置は、例えばパチンコ台を横方向に並べた遊技島において、パチンコ台列の下方に配置されて各パチンコ台からオーバーフローしたパチンコ玉を回収する回収タンクと同様にパチンコ台列の下方に設置されて、各パチンコ台へ供給するパチンコ玉を貯留するためパチンコ台列の上方に配置された上部タンクへ回収タンクのパチンコ玉を揚送する揚送機の一部を兼ねる。
縦置きされた矩形枠フレーム10の一方の側面に側壁12が取り付けられ、側壁12のフレーム内面側には上下にそれぞれ回転可能に支持された複数のプーリが設けられ、ベルト状の玉磨き布54が上下のプーリ間を交互に掛け渡されている。
矩形枠フレーム10の底部における一方の角側には、研磨ユニット20が側壁12に取り付けられて配置されている。
矩形枠フレーム10の他方の側面に上下に延びるブラケット16が取り付けられ、研磨ユニット20の玉出口21oに入口を整合させた揚送樋60がブラケット16に固定されている。
揚送樋60は上方向に延びて上端に出口を有している。揚送樋60の入口近傍には、揚送樋内のパチンコ玉の落下を阻止するためのストッパ70が付設されている。
研磨ユニット20は側壁12を貫通して、矩形枠フレーム10の外部に玉入口を備えるとともに、外部に設置されたモータ56により駆動される。
図2は、研磨ユニット20を示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるA矢視図、(c)は(a)におけるB−B部断面図、(d)は(a)におけるC−C部断面図である。図3は研磨ユニット20の外観斜視図である。
研磨ユニット20は、内周面にパチンコ玉の経路を画する螺旋溝24を備える通路ブロック22と、通路ブロック22内に挿入配置された円柱体36とからなる。螺旋溝24と円柱体36の間にパチンコ玉の螺旋通路Rが形成される。
円柱体36は前述のモータ56に連結されて、図2の(a)において右回り(時計方向)に回転駆動される。この円柱体36の回転により、パチンコ玉は螺旋通路Rにそって強制的に移動される。なお、図2にはモータ56との連結軸は図示省略している。
これにより、パチンコ玉は一部露出しながらも、螺旋通路Rから外部へ脱漏することがない。そして、パチンコ玉の螺旋溝24との転動線あるいは転動面は中間部32上にあり、露出部と非露出部の間で不連続となることなく、パチンコ玉は螺旋溝24を滑らかに移動する。
図2の(b)に示すように、露出部26では螺旋通路Rが斜めに延びている。
図5に示すように、供給樋80は玉入口21iに開口する2列の螺旋通路に個別に接続する2つの樋通路82(82A、82B)からなり、各樋通路は、玉入口21iとの接続部手前において、底壁84と側壁85の間にスリット87を備えている。
スリット87の幅はパチンコ玉の径よりも小さく、樋通路82を移動するパチンコ玉はこぼれ落ちないように設定されている。これにより、パチンコ玉以外の異物は、研磨ユニット20の螺旋通路Rに入る前に、スリット87部分を通過する間に除去される。
図6はブラケット16を取り外してプーリと玉磨き布の配置を示す図である。
上部に駆動プーリ40と4個のプーリ42〜45が列状に配置され、下部には研磨ユニット20と並んで4個のプーリ46〜49が列状に配置されている。さらに研磨ユニット20に近接させて研磨ユニットのほぼ直上にプーリ50と、これに近接させたフレーム沿いにプーリ51が配置されている。そして、図中、左端上部の駆動プーリ40は側壁12の裏面側に取り付けられた不図示のモータにより駆動され、その他のプーリ42〜51は回転自由のアイドラープーリである。駆動プーリ40とこれに隣接するプーリ42の間に上下にスライド可能のテンションプーリ41が設けられている。
この間、玉磨き布54は右上端のプーリ45と右下端のプーリ49間で表裏反転されている。
玉磨き布54は、研磨ユニット20において露出部26を通り、露出部26におけるブリッジ28を挟む前後所定部位を除いた範囲で螺旋通路Rから露出したパチンコ玉と接触する。図7にハッチングで玉磨き布54におけるパチンコ玉との接触領域Sを示す。
図5において、駆動プーリ40は右回転し、玉磨き布54はテンションプーリ41側が緩み側となるので、テンションプーリ41が玉磨き布54につられて持ち上げられることはない。
ブラケット16に固定された揚送樋60は、研磨ユニット20の2列の螺旋通路R1、R2に対応して、玉出口21oの2つの開口につながる2つの玉通路61(61A、61B)に区画されている。
玉出口21oにつながる揚送樋60の入口近傍において、2つの玉通路61にそれぞれブラケット16の壁面に平行な方向に開口64が形成され、開口64から各玉通路内部へ端部を進入させたストッパ70(70A、70B)が設けられている。
ストッパ70は扇形をなしており、その要に設けたボス72の軸穴をブラケット16に固定されたシャフト75に支持されて回動自在となっている。
パチンコ玉は研磨ユニット20の螺旋通路Rを移動する間、露出部26において転動しながら玉磨き布54と接触して擦られる。露出部26では、パチンコ玉は螺旋通路Rにそって旋転しながら移動するので、固定した回転面上ではなく表面の広い範囲が研磨される。したがってわずかな回数の研磨ユニット通過によりパチンコ玉の表面全体が研磨される。
また、露出部26はパチンコ玉を外部へ通過させないので、玉磨き布54を交換のため露出部26から取り外しても、パチンコ玉は螺旋通路Rから露出するだけでこぼれ落ちることがなく、パチンコ玉の抜き取り作業を必要としない。
また、玉磨き布54を掛けまわすプーリは駆動プーリ40のほかに上部、下部にそれぞれ4個ずつ並べて、玉磨き布を4往復させているが、これも使用する玉磨き布の長さに応じて適宜に往復数を設定すればよい。
12 側壁
14 ガイド穴
16 ブラケット
18 フランジ
20 研磨ユニット
21i 玉入口
21o 玉出口
22 通路ブロック
24 螺旋溝
26 露出部
27 露出部底面
28 ブリッジ
30 第1の固定幅部
32 中間部
34 第2の固定幅部
36 円柱体
37 ハブ
38 弾性体
40 駆動プーリ
41 テンションプーリ
42〜51 プーリ
54 玉磨き布
56 モータ
60 揚送樋
61 玉通路
64 開口
66 内壁
70 ストッパ
72 ボス
75 シャフト
77 弧状縁
80 供給樋
82 樋通路
84 底壁
85 側壁
87 スリット
R 螺旋通路
S 接触領域
Claims (1)
- 玉磨き布を有し、
駆動源により回転駆動される円柱体と、
内周面に螺旋溝を備えて円柱体との間にパチンコ玉の螺旋通路を形成する通路ブロックと、から成り、
切り欠かれて螺旋通路内のパチンコ玉を外部へ通過させることなくパチンコ玉の表面の一部を外部に露出させる露出部を備え、玉磨き布を露出部に位置させて、露出したパチンコ玉の表面を研磨する研磨ユニットと、
パチンコ玉を揚送搬送する揚送部と、
研磨ユニット及び揚送部とが取り付けられる枠フレームと、
から構成されたパチンコ玉研磨装置において、
通路ブロックに形成された螺旋溝は、内径方向開口側はパチンコ玉の径よりも大きい第1固定幅部を有し、露出部にのみ出現する外径方向開口側はパチンコ玉の径よりも小さい第2固定幅部を有し、第1、第2固定幅部間はパチンコ玉と接触する接触部を有し、
円柱体の外周は弾性体を備え、
当該弾性体は、円柱体と通路ブロックの螺旋溝の接触部間に挟まれたパチンコ玉に、弾性変形内の押圧力と、円柱体の回転に伴って螺旋通路に沿って強制的に移動させるための摩擦力を付与させて、露出部の第2固定幅部から露出したパチンコ玉の表面を研磨することを特徴とするパチンコ玉研磨装置。
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