JP4230183B2 - 研磨装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置および遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の遊技装置としては、例えば、特開平9−290058号公報に開示されたものがある。
【0003】
この遊技装置は、玉を循環して使用することにより独立して構成されたものである。この遊技装置において、上部タンクに貯留された玉は、遊技機で特賞玉として排出される玉および、玉貸機から払い出される貸玉として使用され、遊技機に取り込まれて排出される玉は、下部タンクに貯留される。下部タンクに貯留された玉は、玉搬送機構によって下部タンクから上部タンクに搬送され、このようにして、遊技機は玉を循環して使用することが可能になる。玉搬送機構は、下部タンク側から上部タンク側へ延設された搬送路を有し、その搬送路はベルトと研磨布との間に形成され、玉が研磨布に接触しながら搬送路に沿って揚送されることで、玉が研磨されるようになっている。
【0004】
また、従来の研磨装置としては、特開平10−179913号公報に開示されたものがある。この研磨装置は、送りベルトと摩帯との間が研磨領域になっていて、収納ケースに収納された巻物状の摩帯は繰り出されて、送りベルトに沿って搬送され、収納ケース内の巻取部に巻き取られる。送りベルトで搬送される遊技材である玉に摩帯が接触することで、玉が研磨されるようになっている。この収納ケースは研磨装置本体に着脱可能に装着されている。また、摩帯は自動的に巻き取られ、一定時間当たりの摩帯を巻き取る長さは一定あるいは、供給される玉の数量に応じて変更可能になっている。
【0005】
さらに、従来の遊技媒体の揚送装置としては、特開平9−140908号公報に開示されたものがある。この揚送装置は、歯車であるホイールに流れ込んだ遊技媒体を、ホイールの凹部によって揚上用の通路へ掻き上げるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の遊技装置では、搬送路内の研磨布の保守点検や交換作業時には、搬送路を開放する必要があるから、搬送路から玉抜きをしなければならず、作業性がよくない。また、玉を研磨しながら揚送するために、搬送機構の搬送路に沿ってベルトと研磨布とを配する必要があって、搬送機構が大型になるという問題点があった。
【0007】
また、従来の研磨装置では、摩帯を収納ケースに収納することで、小型になり、その収納ケースを研磨装置本体に着脱可能に装着したので、摩帯の取扱は容易になったが、摩帯の保守点検や交換作業時に、研磨領域にある玉を除いたり、研磨領域に玉が流入しないように配慮する必要があり、作業性の点で改良の余地がある。また、研磨すべき玉がない場合にも、摩帯は一定時間当たりに所定長さ巻き取られるので、摩帯が無駄になり、摩帯の消費コストが嵩むという問題点があった。
【0008】
さらに、従来の揚送装置では、ホイールの凹部に遊技媒体が入らずに、ホイールを空送りすると、揚上用の通路内の遊技媒体が空状態の凹部へ落下して、ホイールの歯に大きな衝撃を与えるという問題点があった。一方、特開平10−146447号公報に開示されているものでは、揚上用の通路内の遊技媒体の落下を阻止して、ホイールの歯に大きな衝撃を与えることはないが、揚上用の通路にストッパーを設ける必要があるという問題点があった。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、研磨用歯車の外周に沿って研磨部材を配し、揚送用通路に沿って研磨部材を配する必要がなく、装置本体を小型にすることができる研磨装置を提供する。
【0010】
また、本発明は、研磨用歯車の案内歯の歯幅方向の一端側に入った遊技媒体を歯幅方向の他端側に移動させ、案内歯の歯溝内に入った遊技媒体を研磨部材で複数回研磨することができるようにし、研磨部材や研磨用歯車の大きさに比して十分な研磨能力を発揮することができる研磨装置を提供することを目的としている。
【0011】
さらに、本発明は、案内歯の歯溝の上端側に入った遊技媒体をその自重で案内歯の歯溝の下端側へ移動させ、案内歯の歯溝内に入った遊技媒体を研磨部材で複数回研磨することができるようにし、研磨部材や研磨用歯車の大きさに比して十分な研磨能力を発揮することができる研磨装置を提供することを目的としている。
【0012】
さらに、本発明は、案内歯の歯溝の上端側に入った遊技媒体をその自重で案内歯の歯溝の下端側へ移動させることで、遊技媒体を案内歯の歯溝の上端側に次々に入れ、遊技媒体を途切らすことなく係止歯に受け入れさせることで、係止歯の空送りをなくし、研磨用歯車の損傷を防止することができる研磨装置を提供することを目的としている。
【0013】
さらに、本発明は、案内歯の歯溝の上端側に入った遊技媒体をその自重で案内歯の歯溝の下端側へ移動させ、遊技媒体を案内歯の歯溝の上端側に次々に入れ、途切らすことなく遊技媒体を係止歯に受け入れさせることで、係止歯の空送りをなくし、研磨用歯車の損傷を防止することができる遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0014】
さらに、本発明は、遊技媒体計数器から排出された遊技媒体を、遊技機で使用された遊技媒体と共に研磨することができ、研磨装置を別個に設ける必要がなく、装置全体を小型にすることができる研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0015】
さらに、本発明は、案内歯の歯幅方向の他端側へ案内された遊技媒体同士を接触するようにし、遊技媒体同士を接触したそのままの状態で係止歯によって揚送用通路へ押上げ可能にして、遊技媒体を押し上げるときの反力が遊技媒体自体と係止歯の歯とに分散してかかるようにし、研磨用歯車の損傷を防止することができる研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0016】
さらに、本発明は、螺旋状凸部によって遊技媒体を徐々に筒体の底部に案内するようにし、遊技媒体を円滑に筒体の底部に案内することができ、また、筒体の底部で遊技媒体同士を円滑に接触することができる研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0019】
さらに、本発明は、研磨テープを収納ケースから繰り出して使用可能にし、未使用の研磨テープが収納ケースから自動的に繰り出され、研磨テープの交換作業が不要になり、使い勝手のよい研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0020】
さらに、本発明は、研磨テープが収容された収納ケースを研磨装置本体に着脱可能に構成したので、研磨テープの交換作業が容易になり、作業性が向上する研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0021】
さらに、本発明は、案内歯の歯溝の溝口を遊技媒体の最大径より幅狭にすることで、案内歯の歯溝から遊技媒体を研磨部材側へ離脱させないようにし、揚送装置や研磨装置の保守点検あるいは研磨部材の交換作業時に、遊技媒体の処理を不要にし、作業性を向上することができる研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0022】
さらに、本発明は、研磨用歯車と研磨テープ駆動機構とを連動させ、研磨用歯車が回転停止すれば、研磨テープ駆動機構も停止し、収納ケースから無駄な研磨テープを繰り出さないようにして、研磨テープの消費コストを低減することができる研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0023】
さらに、本発明は、研磨用歯車による遊技媒体の移動速度に応じた速度で研磨テープを移動するようにして、研磨テープの移動速度が適切になり、研磨テープを無駄なく使用することができる研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0024】
さらに、本発明は、遊技媒体の移動方向に対して研磨テープを逆方向に移動することで、研磨テープの移動が低速であっても、遊技媒体に対し相対速度を得ることができ、研磨テープを無駄なく使用することができる研磨装置、遊技装置および、遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0027】
さらに、本発明は、揚送用通路を連絡用通路から外したとき、逆流防止機構のシャッター部材が揚送用通路の下端口を自動的に塞ぐようにして、揚送用通路を着脱操作する時の作業性を向上することができる遊技装置および遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0029】
さらに、本発明は、案内歯の歯幅方向の他端側に案内された遊技媒体同士を接触するようにし、接触したそのままの状態で係止歯によって揚送用通路へ押上げ可能にして、遊技媒体を押し上げるときの反力が遊技媒体自体と係止歯の歯とに分散してかかるようにし、送り歯車の損傷を防止することができる遊技媒体の揚送装置を提供することを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置(50)において、
遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車(60)と、該研磨用歯車(60)の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な研磨部材(T1)とを備え、
前記研磨用歯車(60)は略円柱形状に形成され、柱面の母線に沿って延設された案内歯(65)を有し、
案内歯(65)の歯溝は、その歯幅方向の一端側に入った遊技媒体を歯幅方向の他端側へ案内可能なように形成され、且つ、遊技媒体を前記歯溝内から前記研磨部材(T1)側へ離脱不能なように、遊技媒体の最大径より幅狭な溝口(67)を有し
前記研磨部材(T1)は、前記案内歯(65)の歯溝により案内される遊技媒体に接するように配されていることを特徴とする研磨装置(50)。
【0032】
]遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置(50)において、
遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車(60)と、該研磨用歯車(60)の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な研磨部材(T1)とを備え、
前記研磨用歯車(60)は略円柱形状に形成され、柱面の母線に沿って延設された案内歯(65)を有し、
さらに、前記研磨用歯車(60)はその回転軸(57)の方向が略上下方向になるように配され、
前記案内歯(65)の歯溝は、該歯溝の上端側に入った遊技媒体を前記歯溝の下端側へ案内可能なように形成され、且つ、遊技媒体を前記歯溝内から前記研磨部材(T1)側へ離脱不能なように、遊技媒体の最大径より幅狭な溝口(67)を有し
前記研磨部材(T1)は、前記案内歯(65)の歯溝により案内される遊技媒体に接するように配されていることを特徴とする研磨装置(50)。
【0033】
[3]遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置(50)において、
遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車(60)と、該研磨用歯車(60)の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な研磨部材(T1)とを備え、
前記研磨用歯車(60)は略円柱形状に形成され、柱面の母線に沿って延設された案内歯(65)と、該案内歯(65)に連続し前記母線に沿ってさらに延設された係止歯(75)とを有し、
さらに、前記研磨用歯車(60)はその回転軸(57)の方向が略上下方向になるように配され、
前記案内歯(65)の歯溝は、該歯溝の上端側に入った遊技媒体を前記歯溝の下端側へ案内可能なように形成され、且つ、遊技媒体を前記歯溝内から前記研磨部材(T1)側へ離脱不能なように、遊技媒体の最大径より幅狭な溝口(67)を有し
前記係止歯(75)の歯溝は、前記案内歯(65)の歯溝の下端側へ案内された遊技媒体を受け入れて、前記係止歯(75)により前記研磨用歯車(60)の外方へ送出し可能に形成され、
前記研磨部材(T1)は、前記案内歯(65)の歯溝により案内される遊技媒体に接するように配されていることを特徴とする研磨装置(50)。
【0034】
[4]前記研磨装置(50)は、遊技媒体を遊技機(10)の下方から遊技機(10)の上方に揚送するための揚送用通路(20)とを備えて成る遊技媒体を循環して使用可能にした遊技装置に設置され、
前記係止歯(75)の歯溝は、前記案内歯(65)の歯溝の下端側へ案内された遊技媒体を受け入れるとともに、前記係止歯(75)により前記揚送用通路(20)へ押上げ可能なように形成されていることを特徴とする[3]に記載の研磨装置(50)。
【0035】
[5]遊技機(10)での遊技結果により賞出された遊技媒体を計数するための遊技媒体計数器(15)が遊技機(10)に隣接して配されており、
前記遊技媒体計数器(15)から排出された遊技媒体を研磨する
ことを特徴とする[1]、[2]、[3]に記載の研磨装置(50)。
【0036】
[6]前記研磨用歯車(60)の下端部には先細りした細径部(72)が形成され、
前記係止歯(75)は、前記案内歯(65)の歯溝により案内された遊技媒体同士を接触させるように、前記細径部(72)の柱面に円周方向へ所定ピッチで連設されている
ことを特徴とする[3]に記載の研磨装置(50)。
【0037】
[7]前記研磨装置(50)は、遊技媒体を遊技機(10)の下方から遊技機(10)の上方に揚送するための揚送用通路(20)とを備えて成る遊技媒体を循環して使用可能にした遊技装置に設置され、
前記研磨用歯車(60)の回転軸(57)を筒軸とする筒体(80a)を備え、
前記筒体(80a)の内周壁(94)は、前記係止歯(75)の外周に沿うように形成され、
前記筒体(80a)の内周壁(94)には、該内周壁(94)に沿って螺旋状に延ばされ、前記係止歯(75)の方へ突出した螺旋状凸部(95)が凸設され、
前記螺旋状凸部(95)は、前記係止歯(75)の歯溝に受け入れられた遊技媒体に下方から当接し、遊技媒体を徐々に前記筒体(80a)の底部(91)に案内可能に形成され、
前記筒体(80a)の筒壁(96)には、前記筒体(80a)の底部(91)に案内された遊技媒体を前記揚送用通路(20)に導くための連絡用通路(97)が開設されている
ことを特徴とする[3]に記載の研磨装置(50)。
【0038】
[8]遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置(50)において、
遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車(60)と、該研磨用歯車(60)の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な前記研磨部材である研磨テープ(T1)と、研磨テープ(T1)を収容可能な収納ケース(115)と、研磨テープ(T1)を前記収納ケース(115)から繰り出すとともに前記研磨用歯車(60)の外周に沿って移動可能な研磨テープ駆動機構(110)とを備えた
ことを特徴とする[1]、[2]、[3]に記載の研磨装置(50)。
【0039】
[9]前記収納ケース(115)は、前記研磨装置(50)の本体に着脱可能なように構成されている
ことを特徴とする[]に記載の研磨装置(50)。
【0040】
[10]前記研磨テープ駆動機構(110)を前記研磨用歯車(60)に連動させるための連動機構(100)を備えた
ことを特徴とする[]に記載の研磨装置(50)。
【0041】
[11]前記連動機構(100)は、前記研磨用歯車(60)による遊技媒体の移動速度に応じた速度で前記研磨テープ駆動機構(110)が研磨テープ(T1)を移動するように構成されている
ことを特徴とする[10]に記載の研磨装置(50)。
【0042】
[12]前記連動機構(100)は、前記研磨用歯車(60)による遊技媒体の移動方向とは反対の方向に前記研磨テープ駆動機構(110)が研磨テープ(T1)を移動するように構成されている
ことを特徴とする[11]に記載の研磨装置(50)。
【0043】
[13]前記研磨装置(50)は、前記揚送用通路(20)に連通する連絡用通路(97)を有し、
前記揚送用通路(20)と前記連絡用通路(97)との間には逆流防止機構(120)が配され、
前記逆流防止機構(120)は、シャッター部材(123)を有し、前記揚送用通路(20)を前記連絡用通路(97)に連結したとき、付勢力に抗して前記揚送用通路(20)の下端口(22)を開く開放位置に前記シャッター部材(123)を揺動する一方、前記揚送用通路(20)を前記連絡用通路(97)から外したときに、付勢力により前記揚送用通路(20)の下端口(22)を閉じる閉塞位置に前記シャッター部材(123)を揺動するように構成されている
ことを特徴とする[]に記載の研磨装置(50)。
【0054】
次に研磨装置(50)で行われる遊技媒体の研磨について説明する。
遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体は研磨用歯車(60)の歯溝に入って、研磨用歯車(60)の回転方向へ移動する。研磨部材(T1)は研磨用歯車(60)の外周に沿って配されていて、遊技媒体は研磨部材(T1)に接しながら回転方向へ移動するので、遊技媒体は研磨される。
【0055】
このように、本発明は、研磨部材(T1)を研磨用歯車(60)の外周に沿って配しており、遊技媒体を揚送するための通路などに沿って研磨部材(T1)を配する必要がなく、装置全体を小型にすることができる。
【0056】
また、研磨用歯車(60)は略円柱形状に形成され、柱面の母線に沿って延設された案内歯(65)を有しているものでは、遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体は案内歯(65)の歯溝に歯幅方向の一端側から入る。入った遊技媒体は、案内歯(65)の歯溝の歯幅方向の他端側へ案内される。
【0057】
研磨用歯車(60)の案内歯(65)の歯溝に沿って案内される遊技媒体に接触するように研磨部材(T1)が配されているので、遊技媒体が案内歯(65)の歯溝の歯幅方向の一端側から歯幅方向の他端側へ移動するまでの移動範囲で、その遊技媒体を研磨部材(T1)が研磨可能になる。その移動範囲を遊技媒体が移動するまでの間、遊技媒体が複数回転すれば、研磨部材(T1)が遊技媒体を研磨する回数が複数回になる。すなわち、案内歯(65)の歯溝の歯幅方向の一端側から入った1個の遊技媒体を研磨部材(T1)は複数回研磨することができ、研磨用歯車(60)や研磨部材(T1)の大きさに比して高い研磨能力を発揮することができる。
【0058】
また、研磨用歯車(60)がその回転軸(57)の軸方向を略上下方向になるように配したものでは、遊技媒体が案内歯(65)の上端側に入り、遊技媒体の自重により案内歯(65)の歯溝(66)内を移動するようになる。
【0059】
また、研磨用歯車(60)は略円柱形状に形成され、柱面の母線に沿って延設された案内歯(65)と、その案内歯(65)に連続し母線に沿ってさらに延設された係止歯(75)とを有しているものでは、案内歯(65)の歯溝の下端側へ案内された遊技媒体は途切れることなく係止歯(75)の歯溝に受け入れられる。係止歯(75)は遊技媒体を受け入れない空の状態になることがなく、空の状態で送る空送りをなくすことができる。
【0060】
研磨装置(50)と、研磨された遊技媒体を遊技機(10)の下方から遊技機(10)の上方に揚送するための揚送用通路(20)とを備えた揚送装置、さらに、その遊技媒体を循環して使用可能にした遊技装置において、研磨用歯車(60)をその回転軸(57)の方向が略上下方向になるように配したものでは、遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体は案内歯(65)の歯溝の上端側に入る。
【0061】
案内歯(65)の歯溝の上端側に入った遊技媒体はその自重で案内歯(65)の歯溝の下端側へ移動する。遊技媒体が案内歯(65)の歯溝の下端側へ移動することで、遊技媒体は案内歯(65)の歯溝の上端側に次々に入る。
【0062】
案内歯(65)の歯溝の下端側へ案内された遊技媒体は途切れることなく係止歯(75)の歯溝に受け入れられる。係止歯(75)は遊技媒体を受け入れない空の状態になることがなく、空の状態で送る空送りをなくすことができる。係止歯(75)は空送りすることなく遊技媒体を揚送用通路(20)に押し上げる。揚送用通路(20)内の遊技媒体がその自重で落下して、係止歯(75)に衝撃を与えることがなく、研磨用歯車(60)の係止歯(75)の損傷を防止することができる。
【0063】
さらに、案内歯(65)の歯溝の溝口(67)を遊技媒体の最大径より幅狭にすることで、案内歯(65)の歯溝に沿って移動する遊技媒体は案内歯(65)の歯溝から研磨部材(T1)側へ離脱することがない。それにより、揚送装置や研磨装置(50)の保守点検あるいは研磨部材(T1)の交換作業時に、案内歯(65)の歯溝内の遊技媒体から研磨部材(T1)を離しても、遊技媒体が外部に零れるようなことがなく、作業時に遊技媒体を零れないように抑えておくなどの処理が不要になり、作業性を向上することができる。
【0064】
遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体は研磨装置(50)によって研磨されるが、遊技媒体計数器(15)から排出された遊技媒体も、遊技機(10)で使用され回収された遊技媒体と共に研磨するようにしてもよい。遊技媒体計数器(15)から回収された遊技媒体を研磨する研磨装置(50)を別個に設ける必要がなく、装置全体を小型にすることができる。
【0065】
研磨用歯車(60)の下端部に先細りした細径部(72)が形成され、研磨用歯車(60)の案内歯(65)の歯幅方向の他端側に案内された遊技媒体同士が接触するように、細径部(72)の柱面に円周方向へ所定ピッチで係止歯(75)が連設されているものでは、案内歯(65)の歯幅方向の他端側へ案内された遊技媒体同士は、係止歯(75)によって接触するようになり、遊技媒体同士は、接触したそのままの状態で係止歯(75)によって揚送用通路(20)へ押上げられる。遊技媒体同士が接触したそのままの状態で押上げられるので、遊技媒体を押し上げるときの反力が遊技媒体自体と係止歯(75)の歯とに分散してかかるようにし、研磨用歯車(60)の損傷を防止することができる。
【0066】
筒体(80a)の内周壁(94)に螺旋状凸部(95)を凸設し、係止歯(75)の歯溝に受け入れられた遊技媒体に螺旋状凸部(95)を下方から当接させ、遊技媒体を徐々に筒体(80a)の底部(91)に案内可能にしたものでは、係止歯(75)の歯溝に受け入れられた遊技媒体を円滑に筒体(80a)の底部(91)に案内することができ、筒体(80a)の底部(91)に案内された遊技媒体を係止歯(75)により揚送用通路(20)に押し上げることができる。
【0068】
さらに、研磨用歯車(60)の周囲に2以上の研磨部材(T1)を配してもよい。研磨部材(T1)の数に応じて、案内歯(65)の歯溝内の遊技媒体を1回転するときの遊技媒体と研磨部材(T1)との接触長さが増し、遊技媒体の回転数が少ない場合でも遊技媒体を十分に研磨することができる。また、遊技媒体を案内するための案内歯(65)の歯溝をその歯幅方向で広くしていけば、案内歯(65)の歯溝内の遊技媒体の回転数も増えるから、遊技媒体の回転数が少なくてもよければ、研磨用歯車(60)の案内歯(65)の歯溝を歯幅方向で狭くすることができ、また、研磨部材(T1)や研磨テープ(T1)の幅も狭くすることができる。
【0069】
さらに、研磨用歯車(60)の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な研磨テープ(T1)と、研磨テープ(T1)を収容可能な収納ケース(115)と、研磨テープ(T1)を収納ケース(115)から繰り出すとともに研磨用歯車(60)の外周に沿って移動可能な研磨テープ駆動機構(110)を備えた研磨装置(50)では、研磨テープ駆動機構(110)により、研磨テープ(T1)を収納ケース(115)から繰り出して使用することができ、未使用の研磨テープ(T1)が収納ケース(115)から自動的に繰り出されるようになるので、研磨テープ(T1)の交換作業が不要になる。
【0070】
また、収納ケース(115)を研磨装置(50)の本体に着脱可能なように構成したものでは、収納ケース(115)内の全ての研磨テープ(T1)が使用された場合に、収納ケース(115)を研磨装置(50)の本体から外して、新たな収納ケース(115)を装置本体に装着すればよく、研磨テープ(T1)の交換作業が容易になる。
【0071】
さらに、研磨テープ駆動機構(110)を研磨用歯車(60)に連動させるための連動機構(100)を備えたものでは、研磨用歯車(60)が回転すれば、研磨テープ駆動機構(110)も駆動し、研磨用歯車(60)が回転停止すれば、研磨テープ駆動機構(110)も駆動停止する。すなわち、遊技媒体を研磨するために研磨用歯車(60)を回転させるときのみ、収納ケース(115)から研磨テープ(T1)を繰り出し、無駄な研磨テープ(T1)を繰り出さないようにして、研磨テープ(T1)の消費コストを低減することができる。
【0072】
研磨テープ駆動機構(110)は研磨テープ(T1)を研磨用歯車(60)の回転時に繰り出す。このとき、研磨用歯車(60)による遊技媒体の移動速度に応じた速度で研磨テープ駆動機構(110)が研磨テープ(T1)を移動する。研磨テープ(T1)の移動速度は、研磨用歯車(60)の歯溝に入って回転方向に移動する遊技媒体の移動速度に対し適切なものになり、研磨テープ(T1)は適切な速度で遊技媒体に摺接して、遊技媒体を研磨する。例えば、研磨テープ(T1)を必要最小限度の速度で移動するように設定すれば、研磨テープ(T1)を無駄なく使用することができる。
【0073】
さらに、遊技媒体の移動方向に対して研磨テープ(T1)を逆方向にすることで、研磨テープ(T1)の移動が低速であっても、遊技媒体に対し相対的に移動することになり、研磨テープ(T1)が遊技媒体に摺接して遊技媒体を研磨するようになる。この場合にも、例えば、研磨テープ(T1)を必要最小限度の速度で移動するように設定すれば、研磨テープ(T1)を無駄なく使用することができる。
【0077】
揚送用通路(20)と連絡用通路(97)との間に逆流防止機構(120)を配したものでは、揚送用通路(20)を連絡用通路(97)から外したとき、逆流防止機構(120)のシャッター部材(123)が揚送用通路(20)の下端口(22)を自動的に塞ぐようになるので、揚送用通路(20)を着脱操作するときに、わざわざ、揚送用通路(20)から遊技媒体を抜かなくてもよく、作業性を向上することができる。
【0078】
次に、研磨装置(50)は研磨機能の他に、遊技媒体を揚送用通路(20)に揚送する揚送機能を有するものである。したがって、その揚送機能のみを発揮する揚送装置としてもとらえることができる。
【0079】
遊技媒体が送り歯車の案内歯(65)の歯溝に入る方向は前記研磨装置(50)の案内歯(65)の歯溝に入る方向と同じである。すなわち、この揚送装置では、送り歯車の案内歯(65)の歯溝の上端側に入った遊技媒体をその自重で案内歯(65)の歯溝の下端側へ移動する。遊技媒体が案内歯(65)の歯溝の下端側へ移動することで、遊技媒体は案内歯(65)の歯溝の上端側に次々に入る。
【0082】
さらに、送り歯車の下端部に先細りした細径部(72)が形成され、送り歯車の案内歯(65)の歯幅方向の他端側に案内された遊技媒体同士が接触するように、細径部(72)の柱面に円周方向へ所定ピッチで係止歯(75)が連設されているようにすれば、研磨装置(50)の研磨用歯車(60)の案内歯(65)と同じく、送り歯車の案内歯(65)の歯幅方向の他端側へ案内された遊技媒体同士は、送り歯車の係止歯(75)によって接触するようになり、遊技媒体同士は、接触したそのままの状態で係止歯(75)によって揚送用通路(20)へ押上げられる。
【0083】
この揚送装置においても、遊技媒体同士が接触したそのままの状態で押上げられるので、遊技媒体を押し上げるときの反力が遊技媒体自体と係止歯(75)とに分散してかかるようになり、送り歯車の損傷を防止することができる。
【0084】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。各図は本発明の一実施の形態を示している。
本発明の実施の形態に係る遊技装置はいわゆる単体島であって、遊技機10で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置50と、研磨された遊技媒体を遊技機の下方から遊技機の上方に揚送するための玉揚送筒である揚送用通路20とを備えて成り、遊技媒体を循環して使用することにより独立して構成されたものである。本一実施の形態において、遊技機はパチンコ機であり、遊技媒体はパチンコ玉である。
【0085】
図2〜図3に示すように、遊技機10に隣接して玉貸機30が配設され、遊技機10の斜め下方にホッパー40が配され、さらにホッパー40の下方に研磨装置50が配されている。
【0086】
遊技機10の下部に上皿11および下皿12が設けられ、上皿11内には、遊技盤上に打ち出されて遊技に使用するための遊技媒体が収容されている。遊技に使用され、アウト玉としてアウト玉計数器13を通って流下する遊技媒体を回収するためのホッパー40が設けられている。
【0087】
また、遊技機での遊技結果により賞出され、下皿12から玉受口14に入った遊技媒体を計数するための遊技媒体計数機である景品玉計数器15が設けられている。前記ホッパー40は、景品玉計数器15で計数され、流下する遊技媒体を回収するためのものでもある。景品玉計数器15によって計数された結果を表示するための表示部16が遊技装置の正面に設けられている。
【0088】
ホッパー40に流下し回収された遊技媒体は研磨装置50で研磨され、研磨装置50から揚送用通路20を通って、遊技機10の上方にある補給樋17へ揚送される。揚送用通路20による揚送高さは略1.2mである。補給樋17内の遊技媒体を計数するための補給玉計数器18が設けられ、補給玉計数器18を通った遊技媒体を貯留するための上部タンク19が設けられている。玉貸機30には遊技カードを差し込むためのカード挿入口31が開設されている。玉貸機30は、遊技カードを差し込み、投入金額を指定することで、所定数の遊技媒体が上部タンク19から上皿11へ排出可能に成っている。このように、遊技装置は、上皿11内の遊技媒体を、遊技に使用して研磨した後に上皿11へ戻して使用可能なように構成されている。
【0089】
研磨装置50には、研磨すべき遊技媒体を検知するための遊技媒体検出部S1が設けられ、また、揚送用通路20の下端部には、通過する遊技媒体を検知するための遊技媒体検出部S2が設けられている。これらの遊技媒体検出部S1、S2には、近接スイッチが用いられている。さらに、補給樋17には、補給された遊技媒体の量を検出するための補給玉検出部S3が設けられている。補給玉検出部S3には、光電スイッチ、レベルスイッチあるいはリミットスイッチなどが用いられている。
【0090】
遊技媒体検出部S1によって研磨すべき遊技媒体が無いことが検知されると、駆動制御部200の制御によって研磨装置50が駆動停止する。また、遊技媒体検出部S2によって揚送用通路20の下端部を通過する遊技媒体が無いことが検知され、かつ、遊技媒体検出部S1によって研磨すべき遊技媒体が有ることが検知されると、研磨装置50の駆動機構や駆動源が異常であることが判明する。さらに、補給玉検出部S3によって補給された遊技媒体の量が足りないことを検知すると、駆動制御部200の制御によって研磨装置50が駆動開始し、反対に、補給された遊技媒体の量が足りていることを検知すると、駆動制御部200によって研磨装置50が駆動停止する。
【0091】
遊技装置はデータ収集装置210を備えている。データ収集装置210には、遊技機10から遊技状態信号、アウト玉計数器13からアウト玉信号、景品玉計数器15から景品玉信号、補給樋17から補給玉信号、上部タンク19から玉貸機売上信号がそれぞれ送信される。データ収集装置210はこれらの信号を収集し、収集された信号は、遊技場管理装置220に送信されるように構成されている。
【0092】
図1、図4および図6に示すように、研磨装置50は、遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車60と、その研磨用歯車60の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な研磨部材である研磨テープT1とを備えて成る。
【0093】
研磨用歯車60は樹脂製で略円柱形状をしていて、研磨用歯車の内部には空間が形成されている。研磨用歯車60の内部空間には円柱の軸方向に嵌合部61が凸設され、嵌合部61から円柱の柱周壁62に向かって複数のリブ63が延設されている。
【0094】
研磨用歯車60の嵌合部61はメインシャフトである回転軸57に外嵌していて、回転軸57から抜けないように、ワッシャW1を介して回転軸57にねじ止めされている。研磨用歯車60の内部空間の上部開口にはキャップ64が堅く嵌め込まれている。
【0095】
キャップ64は研磨用歯車60の上面部を構成していて、その頂部64aからその外周縁64bの方へ遊技媒体を流下させるように略円錐形状に形成されている。キャップ64の外周に沿って、研磨用歯車60の案内歯65が配されている。
【0096】
図6および図8〜図12に示すように、案内歯65は、略円柱形状の研磨用歯車60の柱面の母線に沿って延設されている。その案内歯65に連続し母線に沿ってさらに係止歯75が延設されている。研磨用歯車60はその回転軸57の方向が略上下方向になるように配されている。
【0097】
案内歯65の歯溝66は、その歯溝66の上端側に入った遊技媒体を歯溝66の下端側へ案内可能なように形成されている。一方、係止歯75の歯溝76は、その歯溝76の下端側へ案内された遊技媒体を受け入れるとともに、係止歯75により揚送用通路20へ押上げ可能なように形成されている。研磨テープT1は、案内歯65の歯溝66上端側から歯溝66の下端側へ案内される遊技媒体に接するように配索されている。その歯溝66はその溝内に複数の遊技媒体を収容可能に形成されている。案内歯65の歯溝66の歯幅方向の幅が広くなるに応じて、収容可能な遊技媒体の個数も増えるよう構成されている。
【0098】
案内歯65の歯溝66は遊技媒体の半分以上を抱き込むように円弧状断面形状に形成され、その歯溝66の溝口67は、遊技媒体を歯溝66内から研磨テープT1側へ離脱不能なように、遊技媒体の最大径より幅狭に成っている。
【0099】
研磨用歯車60の上部は太径部71に成っていて、その太径部71には案内歯65が広めのピッチで連設されている。研磨用歯車60の下部には先細りした細径部72が形成されている。係止歯75は、案内歯65の歯溝66により案内された遊技媒体同士を接触させるように、その細径部72の柱面に円周方向へ狭めのピッチで連設されている。
【0100】
研磨用歯車60の下部は徐々に先細りになる縮径部73に成っている。その縮径部73の柱面にも係止歯75aが形成されている。縮径部73の柱面に形成される係止歯75aのピッチは、案内歯65の広めのピッチから前記係止歯75の狭めのピッチへ徐々に狭くなっていて、係止歯75aは、各案内歯65の歯溝66からそれぞれ受け入れた遊技媒体同士を徐々に近づけてやがて接触させるように構成されている。
【0101】
案内歯65は、その歯溝66で遊技媒体を抱き込んでその溝口67から離脱させないように形成され、案内歯65の連設されるピッチは広くなり、案内歯65の歯丈は長くなっている。一方、係止歯75は、その歯溝76で遊技媒体を受け入れ、遊技媒体に係止可能に形成され、係止歯75の連設されるピッチは狭く、係止歯75の歯丈は短い。また、係止歯75の歯丈は徐々に短くなり、やがて係止歯75の歯丈になる。
【0102】
図1、図4、図6、図8〜図10、図13〜図15に示すように、研磨用歯車60は樹脂製の筒体80a内に収容されている。筒体80aの筒軸は、研磨用歯車60の回転軸57を同一軸としている。筒体80aは上側の筒体80と下側の筒体90とを一体的に組み合わせて成る。上側の筒体80は、ホッパー40に回収され、非整列状態にある遊技媒体を研磨用歯車60へ導くことで、遊技媒体を整列状態で研磨可能に形成されるものである。また、下側の筒体90は、研磨された遊技媒体を上側の筒体80から受け取り、受け取ったときの遊技媒体の整列状態を最適な状態にして外部へ送出可能に形成されるものである。
【0103】
上側の筒体80はホッパー40の排出口に接続される大径の受け口81と、研磨用歯車60の案内歯65の外周径にその径を合わせた小径の流出口82とを有している。
【0104】
上側の筒体80の筒壁83と下側の筒体90の筒壁96とに渡って研磨用窓84と検知用窓85とが開設されている。研磨用窓84は、研磨テープT1を筒体80、90の外部から内部に進入させ、かつ、研磨用歯車60の案内歯65の外周に沿わせて配索できるように成っている。検知用窓85は、研磨用窓84のほぼ反対側に位置していて、近接センサである遊技媒体検知部S1を取り付けるための窓である。
【0105】
下側の筒体90の底部91の中心部には、回転軸57用の軸受け部92が装着されている。下側の筒体90の下端部は、研磨用歯車60の細径部72に合わせて、先細りした小径部93になっていて、下側の筒体90の小径部93の内周壁94は細径部72に連設された係止歯75の外周に沿うように形成されている。
【0106】
下側の筒体90の内周壁94には、係止歯75の方へ突出した螺旋状凸部95が凸設されている。螺旋状凸部95は、係止歯75の歯溝76に受け入れられた遊技媒体に下方から当接し、遊技媒体を徐々に下側の筒体90の底部91に案内可能に形成されている。螺旋状凸部95は、遊技媒体を筒体90の内周壁94に沿って螺旋状に約1/4回転したときにその遊技媒体の描く軌跡に対応して形成されている。螺旋状凸部95の始端は、後述する連絡用通路97の入口を上方から臨む位置に形成されている。螺旋状凸部95の始端は、下側の筒体90の底面91aから遊技媒体の約1個分高い位置に形成されている。
【0107】
下側の筒体90の筒壁96には、下側の筒体90の底部91に案内された遊技媒体を揚送用通路20に導くための連絡用通路97が開設されている。連絡用通路97の出口97aは、揚送用通路20の下端部21を接続し易くするために揚送用通路20に向かって徐々に開かれている。揚送用通路20と連絡用通路97とは、筒壁96に沿って移動する遊技媒体の円形状軌跡に対して引かれた接線の方向線上に開設されている。下側の筒体90の底部91と研磨用歯車60の下面との間にはフェルトワッシャW2が介装されている。
【0108】
図4および図5に示すように、研磨装置50の本体51の上板端部の表面にはモータベース52を介してインダクションモータである電動機53が支持されている。本体51内の端部にはギアヘッド54および駆動軸54aが配されている。ギアヘッド54の減速比は1:25である。駆動軸54aはその軸方向を上下方向に配されている。駆動軸54aには平歯車55が固設されている。
【0109】
研磨装置50の本体51内の中央部には軸受56が配され、上板の内面側に固設されている。軸受56によって回転軸57が回転可能に支持されている。回転軸57は、その軸を上下方向にしていて、2枚の平歯車58、58aが固設されている。回転軸57側の平歯車58aと駆動軸54a側の平歯車55とにはタイミングベルト59が巻き掛けられている。
【0110】
図4および図5に示すように、研磨装置50の本体51内の端部には連動機構100が配設されている。連動機構100は、研磨テープ駆動機構110を研磨用歯車60に連動させるためのものである。連動機構100は、3つのシャフト101〜103と、それら3つのシャフト101〜103を回転可能に支持するための支持ブラケット106とを備えている。
【0111】
シャフト101の回転は、ウオームギア101aおよび平歯車102aを介してシャフト102に伝わり、さらに、ウオームギア102bおよび平歯車103aを介してシャフト103に伝わるようになっている。シャフト101には平歯車101bが固設されている。
【0112】
シャフト101側の平歯車101bと回転軸57側の平歯車58とにタイミングベルト104が巻き掛けられている。平歯車101bと平歯車58との間の中間位置には、タイミングベルト104に弾発的に当接してタイミングベルト104の弛みを防止するテンションプーリ105が配されている。シャフト103には、研磨テープT1を繰り込むためのテープローラ111が固設されている。テープローラ111の外周面には滑り止めのためのローレット目、その他の刻み目が刻設されている。
【0113】
図1および図4〜図6に示すように、研磨テープ駆動機構110を構成するテープローラ111は、連動機構100によって研磨用歯車60の回転軸57に連動するように形成されている。また、テープローラ111は、研磨用歯車60の案内歯65による遊技媒体の移動速度に応じた速度で研磨テープT1を収納ケース115から繰り出すとともに研磨用歯車60の外周に沿って移動するように構成されている。
【0114】
図5に示すように、研磨用歯車60の回転軸57が反時計方向に回転すると、連動機構100によって、テープローラ111の固設されるシャフト103が時計方向に回転するように構成されており、テープローラ111が研磨テープT1を移動する方向は、研磨用歯車60の案内歯65による遊技媒体の移動方向とは反対の方向になっている。
【0115】
回転軸57の回転速度は60〜70r/minであり、テープローラ111の回転速度は1.8〜2.2r/Hである。研磨装置50による遊技媒体の揚送量は908〜1080個であり、研磨テープの消費量は150mm/10万個(約1日分の揚送量)である。研磨テープT1の30日での消費量は、4.5m(収納ケース115内の1巻)である。
【0116】
図1、図4、図6および図7に示すように、研磨装置50の上板にはカセットガイド112が設けられている。カセットガイド112は、ガイド台113と、ガイド台113の上に載せられたガイドブラケット114とから成り、ガイドブラケット114は下方が開いた略矩形状のガイド溝が形成されている。そのガイド溝に収納ケース115が嵌脱可能に支持されている。それにより、収納ケース115は、研磨装置50の本体51に着脱可能なように構成されている。
【0117】
ガイドブラケット114の上面部にはカセットロッカー116が着脱可能位置と着脱不能位置とに揺動可能に支持されている。カセットロッカー116は、着脱可能位置では、収納ケース115の嵌脱操作時に収納ケース115のピン115dの移動軌跡上から退避して、収納ケース115をガイド溝に嵌脱可能にし、着脱不能位置では収納ケース115のピン115dに当接して、収納ケース115がガイド溝から抜けるのを阻止するものである。
【0118】
図7に示すように、収納ケース115は、研磨テープT1を収容可能なものである。研磨テープT1は幅34mm、厚み0.4mm、1巻4.5mの不織布である。研磨テープT1は巻き軸に巻着された状態で収容されている。これに限らず、研磨テープT1は畳まれた状態で収納ケース115に収容されていてもよい。収納ケース115の前面部は、装着時に研磨用歯車60の外周に沿うように円弧形の断面形状に形成されている。
【0119】
収納ケース115の前面部にはクッション部材117が装着されている。クッション部材117はフェルトなどの弾力性のある材料で成形される。研磨テープT1は収納ケース115のガイド溝115aを通ってクッション部材117の一端側へ繰り出され、さらに、クッション部材117の弾発力で研磨用歯車60側の遊技媒体を押圧可能な状態で案内歯65の外周に沿うように、クッション部材117の一端側からその他端側へ延ばされ、さらに、クッション部材117の他端側から収納ケース115のガイド溝115bを通って繰り込まれるように配索されている。
【0120】
収納ケース115の巻き軸とガイド溝115aとの間の中間位置には、研磨テープT1の繰り出し時に研磨テープT1に摺接して摩擦抵抗となる一方、研磨テープT1の交換時に研磨テープT1から離間する押さえ部材115cが設けられている。ガイド溝115bの先にはキャプスタンローラ118が設けられている。キャプスタンローラ118がテープローラ111に弾発的に当接している。繰り込まれた使用後の研磨テープT1は、キャプスタンローラ118とテープローラ111との間の隙間を通り、収納ケース115に立設された回収筒119の中に入るように配索されている。回収筒119の手前側に研磨テープT1を回収筒119へ案内するためのガイド部材119aが設けられている。
【0121】
回収筒119を通った研磨テープT1は所定位置で回収されるものである。本実施の形態では、使用後の研磨テープT1の巻き取りを行わないが、研磨テープT1を巻き取るためのボビンを設けてもよい。
【0122】
図16〜図20に示すように、揚送筒である揚送用通路20と下側の筒体90の連絡用通路97との間には逆流防止機構120が配されている。図16に示すように、揚送用通路20は2枚の溝状断面形状の部材20aをその溝同士を合わせて、そのフランジ20b同士を接合することで、遊技媒体を通過可能な通路を形成して成る。
【0123】
逆流防止機構120は、アーム121、付勢手段122およびシャッター部材123とを有している。アーム121の基端部121aは枢軸124により揚送用通路20の下端部21に揺動可能に枢着されている。アーム121の基端部121aと先端部121bとの間の中間部には、シャッター部材123が設けられている。枢軸124には付勢手段122である巻きばねが巻着されている。シャッター部材123には楔形状のゲート部123aが凹設されている。
【0124】
シャッター部材123は、図17に示すように、揚送用通路20を連絡用通路97に連結したとき、付勢手段122の付勢力に抗してアーム121の先端部121bを下側の筒体90の当接部98に乗り上げさせ、アーム121を枢軸124回りに揺動させることで、図18に示すように、シャッター部材123のゲート部123aを上昇して揚送用通路20の下端口22を開く開放位置に揺動する一方、図19に示すように、揚送用通路20を連絡用通路97から外したときに、アーム121の先端部121bを当接部98から外して、付勢手段122の付勢力によりアーム121を枢軸124回りに反対方向へ揺動させることで、図20に示すように、シャッター部材123のゲート部123aを下降して揚送用通路20の下端口22を閉じる閉塞位置に揺動するものである。
【0125】
次に、遊技装置における遊技媒体の流れについて説明する。
遊技機10の下部に上皿11および下皿12が設けられ、上皿11内の遊技媒体は遊技盤上に打ち出されて遊技に使用される。使用された遊技媒体はアウト玉としてアウト玉計数器13を通って、ホッパー40に流下する。また、遊技機での遊技結果により賞出された遊技媒体は下皿12から玉受口14に入り、遊技媒体計数機である景品玉計数器15を通ってホッパー40に流下する。景品玉計数器15によって計数された結果は表示部16に表示される。このように、ホッパー40には、アウト玉計数器13および景品玉計数器15の2箇所から遊技媒体がそれぞれ流下する。ホッパー40は遊技媒体を回収する。
【0126】
ホッパー40に流下した遊技媒体は研磨装置50で研磨される。研磨装置50での遊技媒体の研磨については後述する。研磨された遊技媒体は研磨装置50から揚送用通路20を通って、遊技機10の上方にある補給樋17へ揚送される。補給樋17内の遊技媒体は、補給玉計数器18を通って上部タンク19に貯留される。玉貸機30のカード挿入口31に遊技カードを差し込み、投入金額を指定することで、所定数の遊技媒体が上部タンク19から上皿11へ排出される。このように、上皿11内の遊技媒体は、遊技に使用されて研磨装置50で研磨された後に、揚送用通路20〜補給樋17〜補給玉計数器18〜上部タンク19〜玉貸機30内の通路を経て上皿11へ戻り、再び使用可能になる。
【0127】
次に、研磨装置50での遊技媒体の研磨について説明する。
ホッパー40に流下し回収された遊技媒体は、ホッパー40の排出口を通って、研磨装置50の上側の筒体80の受け口81に流入し、上側の筒体80の流出口82に向かってさらに流下する。流出口82の中心部に位置する研磨用歯車60のキャップ64に流れ込む。キャップ64は略円錐形状に形成されているので、遊技媒体をキャップ64の頂部64aからその外周縁64bの方へ流下させる。
【0128】
キャップ64の外周に沿って、研磨用歯車60の案内歯65が配されているので、遊技媒体は、案内歯65の歯溝66の上端側に向かって流下する。案内歯65の歯溝66の上端側が遊技媒体を入れていない凹の状態であれば、遊技媒体は、凹の状態にある案内歯65の歯溝66の上端側に入ることができる。
【0129】
研磨用歯車60の回転時に案内歯65の歯溝66の上端側も回転する。案内歯65の歯溝66の上端側の中には、凹の状態のものもあり、凹の状態にある案内歯65の歯溝66の上端側と遊技媒体とが出会えば、その遊技媒体は、凹の状態にある案内歯65の歯溝66の上端側に入るようになる。
【0130】
案内歯65の歯溝66の上端側に入った遊技媒体はその自重で案内歯65の歯溝66の下端側へ移動する。遊技媒体が案内歯65の歯溝66の下端側へ移動すると、案内歯65の歯溝66の上端側は凹の状態になる。この凹の状態にある案内歯65の歯溝66の上端側に新たな遊技媒体が入ることができる。
【0131】
このようにして、ホッパー40内に研磨すべき遊技媒体があれば、各案内歯65の歯溝66には遊技媒体が途切れることなく入った状態になる。
【0132】
研磨用歯車60の案内歯65の歯溝66に沿って案内される遊技媒体に接触するように研磨テープT1が配索されているので、遊技媒体が案内歯65の歯溝66の上端側から歯溝66の他端側へ移動するまでの移動範囲で、その遊技媒体を研磨テープT1が研磨可能になる。遊技媒体がその移動範囲を移動する間、遊技媒体が複数回転すれば、研磨テープT1が遊技媒体を複数回研磨する。
【0133】
図9に示すように、遊技媒体の移動範囲であって、かつ、研磨テープT1が遊技媒体を研磨可能な範囲内には、案内歯65の歯溝66内に3個の遊技媒体が上下方向に整列した状態で存在している。研磨用歯車60により遊技媒体が回転方向に移動し、遊技媒体は、最上段位置にあって研磨テープT1により研磨され、次の回転では中段位置にあって研磨テープT1により研磨され、次の回転では最下段位置にあって研磨テープT1により研磨される。すなわち、遊技媒体が移動範囲を移動する間に、研磨テープT1は遊技媒体を3回研磨することができる。
【0134】
また、案内歯65の歯溝66の溝口67は遊技媒体の最大径より幅狭になっているので、案内歯65の歯溝66に沿って移動する遊技媒体は案内歯65の歯溝66から研磨テープT1側へ離脱することがない。それにより、揚送装置や研磨装置50の保守点検あるいは研磨テープT1の交換作業時に、案内歯65の歯溝66内の遊技媒体から研磨テープT1を離しても、遊技媒体が案内歯65の歯溝66の溝口67から筒体80aの外部に零れるようなことがなく、研磨テープT1を交換するなどの作業時に、遊技媒体を零れないように抑えておくなどの処理が不要になる。
【0135】
案内歯65の歯溝66内の遊技媒体は研磨された後に、歯溝66の下端側へ案内される。ホッパー40内に研磨すべき遊技媒体があれば、遊技媒体は、案内歯65の歯溝66の下端側から係止歯75の歯溝76に途切れることなく受け入れられるようになる。
【0136】
研磨用歯車60の係止歯75の歯溝76は遊技媒体を受け入れない空の状態になることがなく、係止歯75は空の状態で送る空送りをすることがない。このようにして、係止歯75は空送りすることなく遊技媒体を連絡用通路97を通って揚送用通路20に押し上げる。係止歯75の空送りがないので、空の状態の係止歯75の歯溝76に向かって、揚送用通路20内にある遊技媒体のその自重によって落下してくることがなく、係止歯75に衝撃を与えることがなく、研磨用歯車60の係止歯75の損傷を防止することができる。
【0137】
研磨用歯車60の案内歯65の歯溝66内の遊技媒体同士は、案内歯65の歯厚に相当する間隔をもって離れている。係止歯75は、研磨用歯車60の細径部72の柱面に円周方向へ所定ピッチで連設されている。それにより、係止歯75の歯溝76は、研磨用歯車60の案内歯65の下端側に案内された遊技媒体同士を接触した状態で受け入れるようになる。
【0138】
係止歯75は、遊技媒体同士を接触したそのままの状態で連絡用通路97に通して揚送用通路20へ押上げる。遊技媒体同士を接触したそのままの状態で押上げるので、遊技媒体を押し上げるときの反力は遊技媒体自体と係止歯75の歯とに分散してかかるようになる。この点からも、研磨用歯車60の損傷を防止することができる。
【0139】
また、係止歯75の歯溝76に受け入れられた遊技媒体は、下側の筒体90の底面91aから遊技媒体で1個分高い位置まで下がり、かつ、連絡用通路97の入口の上方に回転すると、螺旋状凸部95の始端に当接し、螺旋状凸部95によって下から支えられながら、螺旋状凸部95に沿って、螺旋を描くようにして、徐々に下側の筒体90の底部91の方へ移動するようになる。それにより、遊技媒体は、円滑に下側の筒体90の底部91に移動する。この螺旋状凸部95の案内により、遊技媒体は、下側の筒体90の内周壁94に沿って約1/4回転しながら、遊技媒体の1個分下降する。底部91に案内された遊技媒体は、筒体90の底面91a上を下側の筒体90の内周壁94に沿って約3/4回転した後、連絡用通路97の入口に入り、連絡用通路97の出口97aから揚送用通路20の下端口22に入るようになる。
【0140】
次に、研磨用歯車60の駆動機構、連動装置100および研磨テープ駆動機構110の作用について説明する。
【0141】
電動機53による平歯車55の回転は、タイミングベルト59を介して平歯車58aに伝達され、それにより、回転軸57が回転し、筒体80a内で研磨用歯車60が回転するようになる。
【0142】
図5において、回転軸57が反時計方向に回転すると、平歯車101bが反時計方向に回転し、それにより、シャフト101のウオームギア101aが回転する。ウオームギア101aが回転すると、平歯車102aが回転し、シャフト102のウオームギア102bが回転する。ウオームギア102bが回転すると、シャフト103の平歯車103aが図5において時計方向に回転し、シャフト103に固定されたテープローラ111が時計方向に回転する。テープローラ111は、回転軸57に連動するようになる。また、テープローラ111の回転は、回転軸57の回転方向に対して逆の方向になる。
【0143】
遊技媒体を研磨するために、電動機53により回転軸57が回転すると、テープローラ111も回転し、テープローラ111とキャプスタンローラ118とで挟まれた研磨テープT1は、収納ケース115から繰り出される。このように、遊技媒体の研磨時に、未使用の研磨テープT1を収納ケース115から自動的に繰り出して使用することができ、作業者が未使用の研磨テープT1を交換する作業が不要になる。
【0144】
収納ケース115は、カセットガイド112のガイド溝に嵌合して、研磨装置50の本体51に装着されている。このとき、カセットロッカー116は着脱不能位置にあり、収納ケース115のピン115dに当接可能になっていて、収納ケース115を抜け不能にしている。
【0145】
収納ケース115を研磨装置50の本体51から外すには、収納ケース115をカセットガイド112のガイド溝から抜けばよい。それには、カセットロッカー116を着脱不能位置から着脱可能位置に揺動し、収納ケース115のピン115dに当接しないようにする。それにより、収納ケース115をガイド溝から抜くことができる。
【0146】
このように、収納ケース115は、研磨装置50の本体51に着脱可能に構成されているので、収納ケース115内の全ての研磨テープT1が使用され場合に、収納ケース115を研磨装置50の本体51から外して、新たな収納ケース115を装置本体に装着すればよく、研磨テープT1の交換作業が容易になる。
【0147】
また、研磨テープ駆動機構110のテープローラ111が研磨用歯車60の回転軸57に連動するので、研磨用歯車60が回転停止すれば、研磨テープ駆動機構110のテープローラ111が駆動停止する。遊技媒体を研磨するために研磨用歯車60を回転させるときのみ、テープローラ111が回転し、収納ケース115から研磨テープT1を繰り出し、無駄な研磨テープT1を繰り出さないようになる。
【0148】
テープローラ111が回転すると、テープローラ111とキャプスタンローラ118とに挟まれた研磨テープT1は、収納ケース115のガイド溝115aを通ってクッション部材117の一端側へ繰り出される。繰り出された研磨テープT1は、クッション部材117と研磨用歯車60との間の隙間を通って、クッション部材117の他端側へ延ばされる。このとき、研磨テープT1は、クッション部材117の弾発力で案内歯65内の遊技媒体を押圧可能な状態になっている。研磨テープT1は、クッション部材117の他端側から収納ケース115のガイド溝115bを通って、テープローラ111とキャプスタンローラ118との間に繰り込まれる。繰り込まれた使用後の研磨テープT1は、収納ケース115に立設された回収筒119の中に入る。このとき、研磨テープT1は、ガイド部材119aによって回収筒119へ案内される。
【0149】
収納ケース115の巻き軸とガイド溝115aとの間の中間位置に配された押さえ部材115cは、研磨テープT1の繰り出し時に研磨テープT1に摺接して摩擦抵抗となる。それにより、研磨テープT1の無駄な繰り出しを防止することができるとともに、研磨テープT1の弛みの発生を防止することができる。
【0150】
研磨テープ駆動機構110が研磨テープT1を繰り出すとき、研磨用歯車60による遊技媒体の移動速度に応じた速度で研磨テープT1を繰り出す。それにより、研磨テープT1は、案内歯65の歯溝66内の遊技媒体に対して適切な速度で摺接して、遊技媒体を研磨することができる。
【0151】
前述したように、テープローラ111の回転は回転軸57の回転方向に対して逆方向になっているので、研磨用歯車60の案内歯75の歯溝76内の遊技媒体の移動方向に対して研磨テープT1は逆方向に移動する。それにより、研磨テープT1の移動が低速であっても、研磨テープT1は、歯溝76内の遊技媒体に対し相対的に移動し、遊技媒体に摺接して、遊技媒体を研磨するようになる。
【0152】
次に、本遊技装置の要所に設けた遊技媒体検出部S1、S2の作用を説明する。
遊技媒体検出部S1は、研磨装置50に設けられ、遊技機10で使用され回収された遊技媒体の有無を検出する。近接スイッチである遊技媒体検出部S1は、筒体80aの検知用窓85から研磨用歯車60の案内歯65の歯溝66内の遊技媒体の有無を検出している。歯溝66内に遊技媒体が無いことを遊技媒体検出部S1が検出した場合に、研磨装置50の研磨用歯車60を回転停止し、研磨しようとする遊技媒体が有ることを遊技媒体検出部S1が検出した後に、研磨用歯車60の回転を開始するようにする。それにより、電動機53の電力消費を低減することができ、また、連動機構100によって、研磨テープ駆動機構110も駆動停止するので、研磨テープT1を収納ケース115から繰り出さないようになり、研磨テープT1の無駄を防止することができる。
【0153】
遊技媒体検出部S2は、揚送用通路20内の遊技媒体の有無を検出するものである。遊技媒体の研磨中においては、研磨テープT1で研磨された遊技媒体を係止歯75によって研磨装置50から揚送用通路20へ押し上げる。その揚送用通路20に押し上げられる遊技媒体を遊技媒体検出部S2が検出することになる。
【0154】
遊技媒体の研磨中にもかかわらず、揚送用通路20内の遊技媒体を遊技媒体検出部S2が検出しなければ、研磨用歯車60を駆動するための電動機53や駆動機構が異常状態であることが判明する。
【0155】
次に、逆流防止機構120の作用について説明する。
【0156】
揚送用通路20を連絡用通路97から外したとき、付勢手段の付勢力により、アーム121の先端部121bが当接部98から外れて、アーム121が揺動して、シャッター部材123のゲート部123aが下降して揚送用通路20の下端口22を自動的に塞ぐようになるので、揚送用通路20を着脱操作するときに、わざわざ、揚送用通路20から遊技媒体を抜かなくてもよい。
【0157】
一方、揚送用通路20を連絡用通路97に連結するとき、付勢手段の付勢力に抗して、アーム121の先端部121bが当接部98に乗り上げ、シャッター部材123のゲート部123aが上昇して揚送用通路20の下端口22を自動的に開くようになる。それにより、揚送用通路20と連絡用通路97とが連通し、遊技媒体を研磨装置50から揚送用通路20へ押上げ可能となる。
【0158】
なお、前記実施の形態においては、研磨用歯車60の案内歯65の歯溝66の上端側に入った遊技媒体を歯溝66の下端側へ案内可能なようにし、案内された遊技媒体を係止歯75の歯溝76に受け入れさせるようなものを示したが、研磨用歯車60の歯溝の溝口に入った遊技媒体を回転方向に移動することで、遊技媒体を研磨可能にするものであってもよい。
【0159】
また、実施の形態では、研磨用歯車60の回転軸の方向が上下方向になるようにしたが、その回転軸の方向は、水平方向であってもよく、上下方向に対して斜め方向であってもよい。このように、回転軸の方向が水平方向である場合には、遊技媒体を強制的に案内歯の歯溝の歯幅方向の一端側に入れ、かつ、遊技媒体を強制的に案内歯の歯溝の歯幅方向の一端側から他端側に移動させる手段を設ければよい。
【0160】
さらに、実施の形態では、細径部の柱面に係止歯を形成することで、係止歯のピッチを狭くし、その係止歯の歯溝に受け入れられる遊技媒体同士を接触するようにしたが、案内歯の連設される径と同じ径の柱面に係止歯を連設してもよい。そのような広いピッチで連設された係止歯によっても、遊技媒体の空送りを防止することができる。
【0161】
さらに、研磨装置50は、2以上の研磨用歯車60を互いに隣接して配設するようなものであってもよい。2以上の研磨用歯車60により多量の遊技媒体を短時間に研磨することができ、研磨能力を上げることができる。また、2以上の研磨用歯車60を収容可能な筒体80aを設けてもよい。その筒体80a内に円形断面形状の収容溝を2以上形成し、各収容溝に各研磨用歯車60を収めるように配置すればよい。
【0162】
また、研磨用歯車60の周囲に2以上の研磨テープT1を配してもよい。研磨テープT1の数に応じて、案内歯65の歯溝66内の遊技媒体を1回転するときの遊技媒体と研磨テープT1との接触長さが増し、遊技媒体の回転数が少ない場合でも遊技媒体を十分に研磨することができる。また、遊技媒体を案内するための案内歯65の歯溝66をその歯幅方向で広くしていけば、案内歯65の歯溝66内の遊技媒体の回転数も増えるから、遊技媒体の回転数が少なくてもよければ、研磨用歯車60の案内歯65の歯溝66を歯幅方向で狭くすることができ、また、研磨テープT1の幅も狭くすることができる。
【0163】
さらに、実施の形態においては、研磨部材として研磨テープT1を用いたものを示したが、これに限らない。すなわち、シート状の研磨部材を研磨用歯車の外周に沿って配し、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能にしてもよい。
【0164】
さらに、実施の形態では、研磨装置50を遊技装置に備えたものを示したが、この研磨装置50は、研磨機能の他に、遊技媒体を揚送する揚送機能を有するものであるから揚送装置に備えるようにしてもよい。
【0165】
さらに、この研磨装置50の揚送機能を構成する部品のみで構成し、連動機構100や研磨テープ駆動機構110などの研磨機能を構成する部品を除いて、揚送装置を構成してもよい。
【0166】
【発明の効果】
本発明に係る遊技媒体の遊技装置によれば、研磨用歯車の外周に沿って配した研磨部材により遊技媒体を研磨するようにしたので、遊技媒体の搬送路などに沿って研磨部材を配設しないで済み、研磨装置を小型にすることができる。
【0167】
また、研磨用歯車の案内歯の歯幅方向の一端側に入った遊技媒体を歯幅方向の他端側に移動させ、案内歯の歯溝内に入った遊技媒体を研磨部材で複数回研磨することができるようにしたので、研磨部材や研磨用歯車の大きさに比して十分な研磨能力を発揮することができる。
【0168】
さらに、案内歯の歯溝の上端側に入った遊技媒体をその自重で案内歯の歯溝の下端側へ移動させるようにしたので、案内歯の歯溝内に入った遊技媒体を研磨部材で複数回研磨することができるようにし、研磨部材や研磨用歯車の大きさに比して十分な研磨能力を発揮することができる研磨装置を提供することができる。
【0169】
さらに、案内歯の歯溝の上端側に入った遊技媒体をその自重で案内歯の歯溝の下端側へ移動させることで、遊技媒体を案内歯の歯溝の上端側に次々に入れ、遊技媒体を途切らすことなく係止歯に受け入れさせるようにしたので、係止歯の空送りをなくし、研磨用歯車の損傷を防止することができる。
【0170】
さらに、遊技装置や揚送装置に用いられる研磨装置において、案内歯の歯溝の上端側に入った遊技媒体をその自重で案内歯の歯溝の下端側へ移動させ、遊技媒体を案内歯の歯溝の上端側に次々に入れ、途切らすことなく遊技媒体を係止歯に受け入れさせるようにしたので、係止歯の空送りをなくし、研磨用歯車の損傷を防止することができる。
【0171】
さらに、遊技媒体計数器から排出された遊技媒体も、遊技機で使用された遊技媒体と共に研磨することができるようにしたので、研磨装置を別個に設ける必要がなく、装置全体を小型にすることができる。
【0172】
さらに、案内歯の歯幅方向の他端側へ案内された遊技媒体同士を接触するように係止歯を形成したので、遊技媒体同士を接触したそのままの状態で係止歯によって揚送用通路へ押上げるようになり、遊技媒体を押し上げるときの反力が遊技媒体自体と係止歯の歯とに分散してかかるようになり、研磨用歯車の損傷を防止することができる。
【0173】
さらに、螺旋状凸部によって遊技媒体を徐々に筒体の底部に案内するようにしたので、遊技媒体を筒体の底部に円滑に案内することができ、また、筒体の底部で遊技媒体同士を円滑に接触することができる。
【0176】
さらに、研磨テープ駆動機構によって、研磨テープを収納ケースから繰り出して使用可能にし、未使用の研磨テープが収納ケースから自動的に繰り出されるので、研磨テープの交換作業が不要になり、使い勝手がよくなる。
【0177】
収納ケースを研磨装置の本体に着脱可能なように構成したので、収納ケース内の全ての研磨テープが使用され場合に、収納ケースを研磨装置の本体から外して、新たな収納ケースを装置本体に装着すればよく、研磨テープの交換作業が容易になる。
【0178】
さらに、案内歯の歯溝の溝口を遊技媒体の最大径より幅狭にし、案内歯の歯溝から遊技媒体を研磨部材側へ離脱させないようにしたので、揚送装置や研磨装置の保守点検あるいは研磨部材の交換作業時に、遊技媒体の処理を不要にし、作業性を向上することができる。
【0179】
さらに、研磨用歯車と研磨テープ駆動機構とを連動させたので、研磨用歯車が回転停止すれば、研磨テープ駆動機構も停止し、収納ケースから無駄な研磨テープを繰り出さないようにして、研磨テープの消費コストを低減することができる。
【0180】
さらに、研磨用歯車による遊技媒体の移動速度に応じた速度で研磨テープを移動するようにしたので、研磨テープの移動速度が適切になり、研磨テープを無駄なく使用することができる。
【0181】
さらに、遊技媒体の移動方向に対して研磨テープを逆方向に移動したので、研磨テープの移動が低速であっても、遊技媒体に対し相対速度を得ることができ、研磨テープを無駄なく使用することができる。
【0184】
さらに、揚送用通路と研磨装置の連絡用通路との間に逆流防止機構を配し、揚送用通路を連絡用通路から外したとき、逆流防止機構のシャッター部材が揚送用通路の下端口を自動的に塞ぐようにしたので、揚送用通路を着脱操作するときに、わざわざ、揚送用通路から遊技媒体を抜かなくてもよく、作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る研磨装置において、収納ケースの上面を一部に破断して内部を示すとともに、筒体内の研磨用歯車を筒軸と直交する方向で破断して示した要部断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊技装置の正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遊技装置の構成ブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る研磨装置の本体を想像線で示す正面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る研磨装置の本体内部を示す底面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る研磨装置において、収納ケースを外した状態の部分平面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る収納ケースの内部を示す平面図である。
【図8】図9のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る研磨装置の筒体および研磨用歯車を筒軸に沿って破断した要部断面図である。
【図10】図9のX−X線断面図であり、筒体を想像線で示す図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る研磨用歯車の平面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る研磨用歯車の正面図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る下側の筒体を示す平面図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る下側の筒体を示す正面図である。
【図15】本発明の一実施の形態に係る下側の筒体をその筒軸に沿って破断した断面図である。
【図16】本発明の一実施の形態に係る揚送筒をその筒軸を直交するように破断した断面図である。
【図17】本発明の一実施の形態に係る逆流防止機構において、揚送筒と連絡用通路とを接続した状態の正面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII線断面図である。
【図19】本発明の一実施の形態に係る逆流防止機構において、揚送筒を研磨装置の連絡用通路から外した状態の正面図である。
【図20】図19のXX−XX線断面図である。
【符号の説明】
S1…遊技媒体検出部
S2…遊技媒体検出部
S3…補給玉検出部
T1…研磨テープ
W1…ワッシャ
W2…フェルトワッシャ
10…遊技機
11…上皿
12…下皿
13…アウト玉計数器
14…玉受口
15…景品玉計数器
16…表示部
17…補給樋
18…補給玉計数器
19…上部タンク
20…揚送用通路
20a…溝状断面形状の部材
21…下端部
22…下端口
30…玉貸機
31…カード挿入口
40…ホッパー
50…研磨装置
51…研磨装置の本体
52…モータベース
53…電動機
54…ギアヘッド
54a…駆動軸
55…平歯車
56…軸受
57…回転軸
58…平歯車
58a…平歯車
59…タイミングベルト
60…研磨用歯車
61…嵌合部
62…柱周壁
63…リブ
64…キャップ
64a…頂部
64b…外周縁
65…案内歯
66…歯溝
67…溝口
71…太径部
72…細径部
73…縮径部
75…係止歯
75a…係止歯
76…歯溝
80…上側の筒体
80a…筒体
81…受け口
82…流出口
83…筒壁
84…研磨用窓
85…検知用窓
90…下側の筒体
91…底部
91a…底面
92…軸受け部
93…小径部
94…内周壁
95…螺旋状凸部
96…筒壁
97…連絡用通路
97a…出口
98…当接部
100…連動機構
101…シャフト
101a…ウオームギア
101b…平歯車
102…シャフト
102a…平歯車
102b…ウオームギア
103…シャフト
103a…平歯車
104…タイミングベルト
105…テンションプーリ
106…支持ブラケット
110…研磨テープ駆動機構
111…テープローラ
112…カセットガイド
113…ガイド台
114…ガイドブラケット
115…収納ケース
115a…ガイド溝
115b…ガイド溝
115c…押さえ部材
115d…ピン
116…カセットロッカー
117…クッション部材
118…キャプスタンローラ
119…回収筒
119a…ガイド部材
120…逆流防止機構
121…アーム
121a…基端部
121b…先端部
122…付勢手段
123…シャッター部材
123a…ゲート部
124…枢軸
200…駆動制御部
210…データ収集装置
220…遊技場管理装置

Claims (13)

  1. 遊技機で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置において、
    遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車と、該研磨用歯車の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な研磨部材とを備え、
    前記研磨用歯車は略円柱形状に形成され、柱面の母線に沿って延設された案内歯を有し、
    案内歯の歯溝は、その歯幅方向の一端側に入った遊技媒体を歯幅方向の他端側へ案内可能なように形成され、且つ、遊技媒体を該歯溝内から前記研磨部材側へ離脱不能なように、遊技媒体の最大径より幅狭な溝口を有し
    前記研磨部材は、前記案内歯の歯溝により案内される遊技媒体に接するように配されていることを特徴とする研磨装置。
  2. 遊技機で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置において、
    遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車と、該研磨用歯車の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な研磨部材とを備え、
    前記研磨用歯車は略円柱形状に形成され、柱面の母線に沿って延設された案内歯を有し、
    さらに、前記研磨用歯車はその回転軸の方向が略上下方向になるように配され、
    前記案内歯の歯溝は、該歯溝の上端側に入った遊技媒体を前記歯溝の下端側へ案内可能なように形成され、且つ、遊技媒体を前記歯溝内から前記研磨部材側へ離脱不能なように、遊技媒体の最大径より幅狭な溝口を有し
    前記研磨部材は、前記案内歯の歯溝により案内される遊技媒体に接するように配されていることを特徴とする研磨装置。
  3. 遊技機で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置において、
    遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車と、該研磨用歯車の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な研磨部材とを備え、
    前記研磨用歯車は略円柱形状に形成され、柱面の母線に沿って延設された案内歯と、該案内歯に連続し母線に沿ってさらに延設された係止歯とを有し、
    さらに、前記研磨用歯車はその回転軸の方向が略上下方向になるように配され、
    前記案内歯の歯溝は、該歯溝の上端側に入った遊技媒体を前記歯溝の下端側へ案内可能なように形成され、且つ、遊技媒体を前記歯溝内から前記研磨部材側へ離脱不能なように、遊技媒体の最大径より幅狭な溝口を有し
    前記係止歯の歯溝は、前記案内歯の歯溝の下端側へ案内された遊技媒体を受け入れて、前記係止歯により前記研磨用歯車の外方へ送出し可能に形成され、
    前記研磨部材は、前記案内歯の歯溝により案内される遊技媒体に接するように配されていることを特徴とする研磨装置。
  4. 前記研磨装置は、
    遊技媒体を遊技機の下方から遊技機の上方に揚送するための揚送用通路とを備えて成る遊技媒体を循環して使用可能にした遊技装置に設置され、
    前記係止歯の歯溝は、前記案内歯の歯溝の下端側へ案内された遊技媒体を受け入れるとともに、前記係止歯により前記揚送用通路へ押上げ可能なように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の研磨装置。
  5. 遊技機での遊技結果により賞出された遊技媒体を計数するための遊技媒体計数器が遊技機に隣接して配されており、
    前記遊技媒体計数器から排出された遊技媒体を研磨する
    ことを特徴とする請求項1、2、3に記載の研磨装置。
  6. 前記研磨用歯車の下端部には先細りした細径部が形成され、
    前記係止歯は、前記案内歯の歯溝により案内された遊技媒体同士を接触させるように、前記細径部の柱面に円周方向へ所定ピッチで連設されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の研磨装置。
  7. 前記研磨装置は、
    遊技媒体を遊技機の下方から遊技機の上方に揚送するための揚送用通路とを備えて成る遊技媒体を循環して使用可能にした遊技装置に設置され、
    前記研磨用歯車の回転軸を筒軸とする筒体を備え、
    前記筒体の内周壁は、前記係止歯の外周に沿うように形成され、
    前記筒体の内周壁には、該内周壁に沿って螺旋状に延ばされ、前記係止歯の方へ突出した螺旋状凸部が凸設され、
    前記螺旋状凸部は、前記係止歯の歯溝に受け入れられた遊技媒体に下方から当接し、遊技媒体を徐々に前記筒体の底部に案内可能に形成され、
    前記筒体の筒壁には、前記筒体の底部に案内された遊技媒体を前記揚送用通路に導くための連絡用通路が開設されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の研磨装置。
  8. 遊技機で使用され回収された遊技媒体を研磨するための研磨装置において、
    遊技媒体を歯溝に保持して回転方向へ移動可能な研磨用歯車と、該研磨用歯車の外周に沿って配され、遊技媒体に接して遊技媒体を研磨可能な前記研磨部材である研磨テープと、研磨テープを収容可能な収納ケースと、研磨テープを収納ケースから繰り出すとともに前記研磨用歯車の外周に沿って移動可能な研磨テープ駆動機構とを備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3に記載の研磨装置。
  9. 前記収納ケースは、前記研磨装置の本体に着脱可能なように構成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の研磨装置。
  10. 前記研磨テープ駆動機構を前記研磨用歯車に連動させるための連動機構を備えた
    ことを特徴とする請求項8に記載の研磨装置。
  11. 前記連動機構は、前記研磨用歯車による遊技媒体の移動速度に応じた速度で前記研磨テープ駆動機構が研磨テープを移動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の研磨装置。
  12. 前記連動機構は、前記研磨用歯車による遊技媒体の移動方向とは反対の方向に前記研磨テープ駆動機構が研磨テープを移動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の研磨装置。
  13. 前記研磨装置は、前記揚送用通路に連通する連絡用通路を有し、
    前記揚送用通路と前記連絡用通路との間には逆流防止機構が配され、
    前記逆流防止機構は、シャッター部材を有し、前記揚送用通路を前記連絡用通路に連結したとき、付勢力に抗して前記揚送用通路の下端口を開く開放位置に前記シャッター部材を揺動する一方、前記揚送用通路を前記連絡用通路から外したときに、付勢力により前記揚送用通路の下端口を閉じる閉塞位置に前記シャッター部材を揺動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の研磨装置。
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