JP4206138B2 - 遊技装置 - Google Patents

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義明 加藤
健二 林
雅章 市川
誠 鈴木
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シチズン狭山株式会社
シルバー電研株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技媒体を一台の遊技台で循環使用させる単独機能型の遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばパチンコ店では、多数のパチンコ台(遊技台)を一直線に並べて配置していわゆるパチンコ島を形成し、パチンコ島の各パチンコ台から排出されるパチンコ玉を回収樋で回収し、回収したパチンコ玉(遊技媒体)を揚送パイプ内でらせん状の回転体を回転させてパチンコ玉と研磨材とを混合攪拌しながら揚送させる揚送装置によって、パチンコ玉を上部タンクへ揚送して上部タンク内に多量のパチンコ玉を貯留し、この上部タンク内のパチンコ玉を補給樋から各パチンコ台へ補給して一つのパチンコ島単位でパチンコ玉を循環させている。そして、このような直線状のパチンコ島をホール内に互いに平行に配置している。
【0003】
しかしながら、近年パチンコ店はパチンコ店専用の建物に開業する他に、既成のビル内にテナントとして開業する場合が多い。このような場合、ホール内がパチンコ店の直線状のパチンコ島を多数列効率よく配置できる構造になっておらず、ホール内の柱やホールの形状によってはホール面積に応じた効率よいパチンコ島の配置が不可能となり、利用できない無駄なスペースを生じることが多い。
【0004】
このため、一台のパチンコ台ごとに揚送装置を設けて、一台のパチンコ台ごとに独立してパチンコ玉を循環させるようにした独立型のパチンコ遊技装置が提案され、このような独立型のパチンコ遊技装置をホール状況に応じて任意に配置することが提案されている(特開平6−86863)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、このような特開平6−86863の独立型のパチンコ装置においてもパチンコ玉を上部タンクへ揚送する揚送装置は、前記したのと同様の揚送パイプ内のらせん状回転体を回転させる構造であるため、揚送装置が大型化し、パチンコ装置の裏側に設置されるため、揚送装置内で玉詰まりなどの故障が生じた場合には、パチンコ装置の裏側を開いて専門の業者に点検させる必要があった。
本発明はこのような問題を解決した遊技装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、遊技媒体を使用する遊技台と、該遊技台の下方から該遊技台の上方へ遊技媒体を揚送する揚送装置と、遊技媒体貸機とが1ユニットに構成された独立機能型の遊技装置であって、前記揚送装置は、その前面が外部に露出するように前記遊戯台と並んで設置され、前記ユニットの一側部において前記遊戯台とは独立して前面側へ引出し自在に設けられたことを特徴としている。従って、揚送装置を前面側に引出して故障時の点検を簡単に行なうことができる。
【0007】
また、請求項2では、
前記揚送装置が遊技媒体を挟持して上方へ移送するための対向した送りベルトと磨きベルトを備え、前記磨きベルトが交換可能なカートリッジ内に収納されているため、揚送装置を前面側へ引出して簡単に汚れたベルトの交換ができる。
【0008】
また、請求項3では、
前記揚送装置の前記2本のベルトのうち一方のベルトが常時回転駆動され、他方のベルトが停止されていて、両ベルトによる遊技媒体の挟持移送によって該停止中のベルトが移送方向へ緩慢にずれるようにしたから、1日でベルトが僅かずつ新しいところがずれていくのでベルトの汚れが長持ちする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜8は本発明をパチンコ遊技装置に適用した実施形態を示している。
【0013】
パチンコ遊技装置1は基台2を備えており、この基台2の横方向の所定幅の一側を残した状態で、基台2から上方に箱状のフレーム3が立設されている。
基台2の前方部には、椅子2aが立設されている。
【0014】
このフレーム3の高さ方向のほぼ中央にパチンコ台(遊技台)4がその一側部において開閉自在に取付けられ、パチンコ台4の上方には上部タンク5が取付けられ、パチンコ台4の下方には下部タンク6が取付けられている。
【0015】
上部タンク5内のパチンコ玉(遊技媒体)は上部シュート7を介して切替えによってパチンコ台4への補給玉、台間玉貸機20への補給玉、玉箱12への余り玉として自然落下によって供給される。パチンコ台4への補給玉数は補給玉計数機10で計数される。
【0016】
パチンコ遊技による出玉はパチンコ台4の前面下部に装着自在に設けられた玉箱12に排出される。また、パチンコ台4からのアウト玉はアウト玉計数機11で計数されて下部タンク6へ落下する。
【0017】
玉箱12内のパチンコ玉は操作レバー13の操作で側壁開口の開閉シャッター(図示せず)を開くとパチンコ玉計数機14で計数されて下部タンク6へ流入する。
【0018】
パチンコ台4の上方前面にはチケットプリンタ15が設けられていて、パチンコ玉計数機14による計数値が印加されたチケットがチケットプリンタ15からプリントアウトされ、利用客はこのチケットで景品を得ることができる。
また、パチンコ台4の上方には電子回路が組込まれた制御ボックス16が設けられ、その前面にこの制御ボックス16によって表示制御される表示装置17が設けられている。
【0019】
また、パチンコ台4の下方には電源トランス18が設けられている。
フレーム3の横方向の一方の側板3aの前部には、パチンコ台4の側方において、薄板状の台間玉貸機(遊技媒体貸機)20がパチンコ台4の前面と面一となるように固定されていて、利用客が貨幣またはカードを投入するとその金額分のパチンコ玉が排出される。上部タンク5内のパチンコ玉が上部シュート7を介して台間玉貸機20へ補給される。
【0020】
フレーム3の前記側板3aの前部には、前記台間玉貸機20よりさらに外側において薄板状の揚送装置30が、その前面がパチンコ台4及び台間玉貸機20と面一となるように設けられている。
台間玉貸機20の上下の前面空間は、パチンコ台4の前面と面一に化粧板8a、8bによって塞がれている。
【0021】
揚送装置30は図4〜8に示すように基台31と、この基台31に立設された縦長薄板状の中空のベルトケース32から成る。
ベルトケース32は前後方向の送りベルトケース33と磨きベルトケース34に中央で2分割され、磨きベルトケース34は蝶番35によって送りベルトケース33に対して開閉可能に取付けられている。
【0022】
基台31の下面にはL字状の支持腕36によってローラ37が回動自在に取付けられている。また、送りベルトケース33のフレーム3側の外側面にはL字状の支持腕38によってローラ39が回動自在に取付けられている。
【0023】
パチンコ遊技装置1の基台2の一側部の上面には、断面コ字状の2本の平行なガイドレール40、40が前後方向に固定されていて、基台31の下面の前記ローラ37、37がガイドレール40、40に嵌合されている。また、パチンコ遊技装置1のフレーム3の側板3aには水平方向の支持腕41が固定され、この支持腕41に固定されたL字板42とによって支持腕41の先端にコ字状のガイドレール43が構成されている。このガイドレール43に前記ローラ39が嵌合されている。
【0024】
従って、揚送装置30は下面のローラ37、37が基台2の上面のガイドレール40、40に案内され、上方のローラ39がフレーム3の側板3aから立設されたガイドレール43に案内されて、図6に矢印で示すようにパチンコ遊技装置1の前面へ引出すことができるようにされている。
【0025】
基台2のガイドレール40、40の前方部には前方のローラ37、37が嵌まるストッパ用の角穴40a、40aが設けられていて、揚送装置30を前方へ引き出すと、前方のローラ37、37が角穴40a、40aに嵌まって停止する。また、ガイドレール40、40の後端にはストッパ40bが立設されていて、揚送装置30を後方へ押し込むと、後方のローラ37、37がストッパ40bに当接して磨きベルトケース34の前面板34aがパチンコ台4や台間玉貸機20の前面部と面一の状態にされる。
【0026】
送りベルトケース33の下端には駆動ローラ45が回動自在に取付けられ、上端には従動ローラ46が回動自在に取付けられ、両ローラ45、46間に送りベルト47が架け渡されている。送りベルトケース33の下部背面には駆動モータ48が取付けられていて、駆動ベルト(図示せず)によってモータ48の回転が駆動ローラ45に伝達される。なお、送りベルト47は送りベルトケース33に回動自在に取付けられたテンションローラ49、49に押圧されてテンションを与えられている。
【0027】
磨きベルトケース34には、磨きベルトを収納したカートリッジ50が着脱自在に収容されている。
カートリッシ50は図8に示すようにケース51と蓋52を備えている。
【0028】
ケース51及び蓋52の内面中央には縦方向の突条53、54が突設されていて、弾性ガイド体55の両側面の嵌合溝55a、55bにこの突条53、54が嵌合される。
弾性ガイド体55の一側面には、2列の半円状の凹部56を備えている。
【0029】
ケース51及び蓋52の上下両端には内面側に円筒部57a、58a及び57b、58bが設けてあり、下側の円筒部57a、57b及び上側の円筒部58a、58bにプーリ59及び60が回動自在に取付けられ、両プーリ59、60間に布製の磨きベルト61が架け渡されている。
【0030】
磨きベルトケース34の上下両端にはテンションローラ62、62が回動自在に取付けられていて、カートリッジ50を磨きベルトケース34に装着すると、上下のテンションローラ62、62がケース51の切欠き51a、51aから一部進入して磨きベルト61を押圧して磨きベルト61にテンションが与えられる。プーリ59は駆動モータ66で回転駆動されて磨きベルト61が駆動される。
【0031】
磨きベルトケース34内にこのような構成のカートリッジ50を装着した後、磨きベルトケース34を閉じると、磨きベルト61の一面と送りベルト47の一面は密着状態にされる。
【0032】
揚送装置30の基台31には、送りベルトケース33の下端の開口33aに連なるパチンコ玉受入れ通路63が傾斜して設けられている。パチンコ玉受入れ通路63には、パチンコ玉が2列に並んで通る半球状の2列の凹部が設けられている。
【0033】
下部タンク6内のパチンコ玉は下部シュート19から基台2の開閉シャッタ70を備えた玉受け部71に自然落下し、開閉シャッタ70をソレノイド72で駆動して開くと、パチンコ玉は2列の凹部に沿って2列になってパチンコ玉受入れ通路63を通って開口33aから送りベルトケース33の下端に流入し、送りベルト47と磨きベルト61間に2列になって挟持されて、弾性ガイド体55の2列の半球状の凹部56、56にパチンコ玉と磨きベルト61が押し込まれた状態となって、上方へ揚送される。そして、送りベルト47と磨きベルト61の速度を異なる速度にすると、両者で挟持されたパチンコ玉は両者間で回転するため、汚れがより一層磨きベルト61で除去される。
【0034】
従って、使用によって汚れの付着量が多くなった場合、揚送装置30を前面側へ引き出して、ベルトケース32を開いてカートリッジ50を交換することによって簡単にベルトを交換できる。
【0035】
なお、送りベルト4をモータ48で常時回転駆動し、磨きベルト61を停止させた状態で、両ベルト4、61間にパチンコ玉を挟持して上方へ移動させて、摩擦力によって磨きベルト61をこの移動方向に緩慢に、例えば1日の開店時から開店時までで10〜20mmずれるようにすることもできる。
【0036】
このように僅かずつベルト61の新しいところがずれていくのでベルト61の汚れが全周に及んだ時にベルト61を交換すればよいから、ベルトが長持ちする。
【0044】
送りベルトケース33の上端の背面側には後方に向かって下り勾配に傾斜した排出通路73が突設され、その先端下方には、上部タンク5への流入シュート74が設けられている。
【0045】
従って、揚送装置30で両ベルト47、61の上端まで揚送されたパチンコ玉は排出通路73、流入シュート74を通って上部タンク5へ流入する。
【0046】
なお、揚送装置30の駆動停止の所定時間前に開閉シャッタ70を閉じてパチンコ玉の流入を阻止するようにすることもできる。即ち、タイマ回路(図示せず)を設けて駆動停止のために電源をOFFにすると、まず開閉シャッタ70が閉じるように駆動させ、タイマ回路で定められた所定時間(即ち、ベルト間に挟持されたパチンコ玉がすべて上端の排出通路73から排出するのに要する時間)後に、揚送装置30の駆動が停止されるようにする。
【0047】
このようにすれば、ベルト交換時、あるいは故障点検時において、ベルト間に玉が挟持されていないので作業し易く、玉こぼれ等がない。
【0048】
なお、パチンコ遊技装置1のフレーム3の横方向の両側板3a、3bの後部外面に連結部材80、81を設けることによって、隣合う2つのパチンコ遊技装置1、1を任意の角度に連結できる。
【0049】
なお、以上の実施形態をパチンコ遊技装置を例にとって説明したが、本発明はスロットマシンその他、遊技媒体を使用する他の遊技装置にも適用できることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1によれば揚送装置を必要に応じて前面側へ引き出して、短時間に、しかも専門の業者を呼ばなくても店員によって、簡単にベルト交換を1台ごとに行なうことができる。
【0051】
また、請求項2では、
前記揚送装置が遊技媒体を挟持して上方へ移送するための対向した送りベルトと磨きベルトを備え、前記磨きベルトが交換可能なカートリッジ内に収納されているため、揚送装置を前面側へ引出して簡単に汚れたベルトの交換ができる。
【0052】
また、請求項3では、
前記揚送装置の前記2本のベルトのうち一方のベルトが常時回転駆動され、他方のベルトが停止されていて、両ベルトによる遊技媒体の挟持移送によって該停止中のベルトが移送方向へ緩慢にずれるようにしたから、1日でベルトが僅かずつ新しいところがずれていくのでベルトの汚れが長持ちする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す正面図
【図2】 同実施形態の平面図
【図3】 同実施形態の左側面図
【図4】 揚送装置の左側面図
【図5】 揚送装置の要部の正面図
【図6】 揚送装置の要部の左側面図
【図7】 揚送装置を示す平面図
【図8】 カートリッジの分解斜視
【符号の説明】
1 パチンコ遊技装置
2 基台
3 フレーム
3a、3b 側板
4 パチンコ台
5 上部タンク
6 下部タンク
7 上部シュート
14 パチンコ玉計数機
19 下部シュート
20 台間玉貸機
30 揚送装置
33 送りベルトケース
34 磨きベルトケース
48 送りベルト
50 カートリッジ
61 磨きベルト

Claims (3)

  1. 遊技媒体を使用する遊技台と、該遊技台の下方から該遊技台の上方へ遊技媒体を揚送する揚送装置と、遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸機とが1ユニットに構成された独立機能型の遊技装置であって、
    前記揚送装置は、その前面が外部に露出するように前記遊戯台と並んで設置され、前記ユニットの一側部において前記遊戯台とは独立して前面側へ引出し自在に設けられたことを特徴とする遊技装置。
  2. 前記揚送装置が遊技媒体を挟持して上方へ移送するための対向した送りベルトと磨きベルトを備え、前記磨きベルトが交換可能なカートリッジ内に収納された請求項1記載の遊技装置。
  3. 前記揚送装置の前記2本のベルトのうち一方のベルトが常時回転駆動され、他方のベルトが停止されていて、両ベルトによる遊技媒体の挟持移送によって該停止中のベルトが移送方向へ緩慢にずれるようにしたことを特徴とする請求項2記載の遊技装置。
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