JP2007136100A - 遊技媒体計数機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技媒体が投入されるホッパー2を1の筐体に複数並設させるか、または1のホッパー2を有する筐体11をホッパーが連続するよう複数並設させ、並設させた各ホッパー2は同時に投入された遊技媒体がホッパー間21hからこぼれないように接続されており、各ホッパー2に対応して計数機構23を備え、各計数機構23がホッパー2に投入された遊技媒体をそれぞれ計数すると共に各計数機構23の計数を別個または同一に取扱い可能な遊技媒体計数機1であって、各ホッパー2の上部を塞ぐ開閉手段3、6をホッパー2毎に配設可能に構成する。
【選択図】図4
Description
この遊技媒体計数機は、遊技を終了した顧客が遊技ホールのカウンターにメダル箱を持っていき計数する場合に用いられ、複数のメダル遊技機を設置している各島の端や中央に設置してある。
しかしながら、メダルが詰る等して遊技媒体計数機が故障した際には、ホッパーに投入したメダルを排出すると共に、計数部等を修理する必要が生じる為、遊技ホール営業中でも遊技媒体計数機の使用を停止しなければならなかった。
また、遊技媒体計数機は短時間で計数できるように設計されてはいるが、それでもメダルの計数に時間を要する場合があり、特にメダル数が大量であった場合や閉店時などには、遊技媒体計数機の使用を待つために狭い遊技ホールに計数待ちの利用者が並んでしまう場合があった。
従来例2は、『(請求項1)パチンコ玉の投入口を開閉する機能を有しているシャッター板において、投入した玉を電気的に検出し、計数回路によって計数すると同時に、駆動制御回路で定められた監視時間内に計数回路による計数信号が継続か断絶かを判定し、監視時間内での断絶の場合には計数信号の終端信号と判定し、前記信号を前記計数回路と接続している駆動制御回路へ送り、さらに該回路に接続された駆動部を動作させ、この駆動部と接続しているシャッター板を玉計数後の短い時間を以て自動的に移動させ、シャッター板によって玉投入口を閉じるようにしたことを特徴とするパチンコ玉計数機の玉投入口自動閉止装置。』にかかる。
詳細には、図15及び図16に表すように、パチンコ玉計数機の玉投入口自動閉止装置は、パチンコ玉計数装置200内の底部側に設置されている。パチンコ玉計数装置200は、収納ケース201に投入されたパチンコ玉203を計数する装置であり、収納ケース201の下部には、計数部を備えており、レール231に沿って自然滑落するパチンコ玉203数を計数する。そして、玉投入自動閉止装置は投入されたパチンコ玉203の下方となるように、投入口202に設置され、シャッター板207を移動することで投入口202を閉状態にできる。
このように従来例2には、パチンコ玉の計数装置ではあるが計数装置にシャッター板を設けてパチンコ玉の流入を阻止する構成が示されていた。
また、従来例1に表すダブル式メダル計数機のホッパーは、両ホッパーに備える計数機構により同時に計数可能であり且つ別個にも計数可能である。そして、従来例2に表す普通の1のホッパーを備えるシャッター付計数機を単にならべて置いただけでは遊技媒体を投入したとき計数機の間の隙間にこぼれてしまうので、ダブル式メダル計数機ではこの点を考慮して、1の筐体にホッパーをならべて配置し、2つのホッパー上部およびホッパー間の境目より高い胸壁によって囲み、メダル箱の横寸法より長くすることで、メダルを1枚もこぼさずにメダル箱の横方向の側面を胸壁に当接させてメダル箱を反転させ、多量のメダルを一斉に投入することができる。これにより同時に投入された2つのホッパーによって該ホッパーに備える各計数機構により高速に計数することが可能となり有効であった。
しかしながら、従来例1に表すダブル式メダル計数機におけるホッパーでは、このような速やかな処理ができないため、故障等した直後では、故障した側のホッパーを取外すために係員等が直接メダル計数機まで行き、故障した側のホッパーを取外す必要がある。このため、故障した側のホッパーを取外すまでは、誤って故障した側のホッパーへ遊技媒体を投入してしまい、故障した側のホッパー内部から挿入された遊技媒体を取出さなければならず、この取出し作業は困難であった。
しかしながら、従来例2は、シングルホッパーであり、しかも投入されたパチンコ玉の下部に位置するシングルホッパーの投入口を閉状態とするものであり、計数機の故障等によって計数できない場合にシャッター板を閉状態としても、ホッパー内にはパチンコ玉の投入ができる状態であり、やはり故障時等に利用者が遊技媒体をホッパー内に投入可能であり修理の際に取出さなければならず、修理作業が速やかに行えず困難であった。
各ホッパーの上部を塞ぐ開閉手段をホッパー毎に配設可能であることを特徴とする遊技媒体計数機、
また、この発明に於て言う遊技媒体が投入されるホッパーを1の筐体に複数並設させるか、または1のホッパーを有する筐体をホッパーが連続するよう複数並設させ、並設させた各ホッパーは同時に投入された遊技媒体がホッパー間からこぼれないとは、以下の如くである。即ち、例えば、シングルホッパーの計数機を単に並べた場合、計数機相互が対面する側壁が湾曲していれば隙間が生じたり、例え各計数機の対面する側壁が密着可能な平面であっても、遊技客や店員の移動により計数機に人体が当れば隙間が生じるので、遊技媒体を投入する際にその隙間から遊技媒体がこぼれてしまう。また、獲得したメダルを入れるメダル箱の長手方向側面を各ホッパーの境界でない最上部の胸壁に当接して、メダル箱を反転させて一気に多量のメダルを投入する際、並べた計数機の筐体間の境目に投入メダルの一部が当って外部に落ちてしまう。このようにホッパー相互から遊技媒体であるメダルが溢れてしまうようなシングルホッパーの計数機を単に並べて置くといったものではなく、並べて置いたシングルホッパーの計数機では、遊技機相互間に隙間が無いように設置させることをいい、しかも各ホッパーは直接的あるいは間接的に連結させたものである。
尚また、並べて置いたシングルホッパーの計数機は、2台、或いは4台をホッパー相互が密接して連結されるように設置してもよい。
更に発明者は、ホッパー故障時には、故障したホッパーのみを個別に閉状態とできる遊技媒体計数機として、
各ホッパーには、それぞれ個別に開閉駆動可能な開閉手段を設けることを特徴とする遊技媒体計数機、
このように開閉手段を構成することで、たとえば、メダル計数機等の遊技媒体計数機が一般的に備えるエラー信号を連動させることで、故障した側のホッパーが備える開閉手段のみを閉状態となるように駆動させて閉状態とさせる。これにより故障した側のホッパーへは、故障後ただちに遊技媒体の投入ができなくすると共に、正常に駆動している側のホッパーはこれまで通りに利用できる。
尚、メダル計数機等の遊技媒体計数機では一般的に、故障時の装置の損壊等を防止するために自己監視を行っており、故障等により使用できない不具合が生じた場合にはエラー信号を発信し、遊技ホールの管理装置等への通知と同時に、自身のディスプレイ等表示装置に利用者へ故障発生メッセージを表示する。
更にまたこの発明では、遊技媒体計数機の開閉手段を固定できるものとして、
各ホッパーには、個別に鍵を備える開閉手段を設けることを特徴とする遊技媒体計数機、
また更に、この発明では、遊技媒体計数機の開閉手段を取外せるものとして、
各ホッパーには、それぞれが個別に取外し可能な開閉手段を設けることを特徴とする遊技媒体計数機、
そしてこの発明では、前記各遊技媒体計数機における各ホッパー毎に設けた開閉手段を、
同様に前記各遊技媒体計数機における各ホッパー毎に設けた開閉手段を、
更にまた、前記各ホッパーに設けた開閉手段がそれぞれ個別に取外し可能な遊技媒体計数機において、取外し可能な開閉手段を、
更にまた、前記各ホッパーに設けた開閉手段が、
更にまた、前記各ホッパーに設けた開閉手段を、
更に、前記遊技媒体計数機は、
同様に、前記遊技媒体計数機は、
そして更に、上記各遊技媒体計数装置が、上記のような遊技媒体が投入されるホッパーを1の筐体に複数並設させるか、または1のホッパーを有する筐体をホッパーが連続するよう複数並設させ、並設させた各ホッパーは同時に投入された遊技媒体がホッパー間からこぼれない構成として、
そして、上記胸壁は、ホッパーの周囲部がホッパー間より高くなるようホッパーと一体的に構成してもよく、ホッパー間とホッパー周囲部とが同じ程度の高さとなるホッパーに別体として係止可能に構成し、ホッパーに係止するようにしてもよい。
更に前記遊技媒体計数機を、前記並設されたホッパー全体の周囲部に、並設されたホッパー間より高くなるように胸壁を設けて構成し、且つ、前記開閉手段を前記胸壁より下方に配置可能とするので、胸壁によってカバーされるので遊技媒体がホッパー間からこぼれることが無く、しかも開閉手段が開となったホッパーに全ての遊技媒体が投入可能となる。また、全ホッパーの周囲上部をホッパー相互間より高くなるように囲って、例えば一体的となるようにして複数のホッパーがあたかも1の筐体に取付けられて並べられたように構成する胸壁を設ける。そして、該胸壁に対して各ホッパー間が低く構成されるためホッパー内に遊技媒体を投入した際に、ホッパー間に遊技媒体が溢れないのに増して全ホッパーの外へ溢れることがないという本願特有の効果を有する。
同様に、各ホッパーに設ける開閉手段に鍵を設けることで独立して施錠可能とし、閉状態とした開閉手段を容易に開状態にできないので、故障等によって閉状態となったホッパーを、利用者が該ホッパーの開閉手段を誤って或はわざと開けて遊技媒体を投入してしまうというような重度の故障に繋がるような事故を未然に防止可能である。
更に又、ホッパー故障時に閉状態とする開閉手段に鍵を設けて施錠可能とすることで、故障したホッパー側の閉状態を容易に開状態とできなくさせ、開閉手段を利用者が勝手に開状態として遊技媒体を投入することを防止できる。
更に又、開閉手段を巻取り収納可能とすることで、開状態とした際にロール状に巻取ることができ、収納スペースをコンパクトにできる。
更に又、開閉手段をシャッター及びシャッター収納部から構成し、シャッター及びシャッター収納部を着脱自在とすることで、閉状態でシャッターがシャッター収納部へ収納可能とすることで、巻取って収納する際に、巻取ったシャッターが他の部材等に接触して開閉がスムーズに行かなかったり故障したりすることを防止できる。更にはシャッターを収納した状態でシャッター収納部が着脱自在なので、開閉手段を付属しない製品と開閉手段を付属した製品とを同一筐体で販売可能となるので、筐体等開閉手段に関する部品の汎用が可能となる。更に、開閉手段を付属しない製品を購入後に、後付で開閉手段を取付け可能なので、開閉手段を付属しない製品を買い換えることなく低コストで開閉手段を付属した製品へのグレードアップが可能となる。
更に又、開閉手段をホッパー間に立設配置可能とすることで、ホッパーに遊技媒体を投入する際に、ホッパー相互で遊技媒体が混入することを防止でき、各ホッパーをそれぞれ別の利用者が利用できる。これにより各ホッパーが計数できる遊技媒体を別種とした場合に混入が起こると異種遊技媒体の混入による装置の故障等の原因となるが、これを防止可能である。、
更に、各計数部の計数した結果を表示可能な表示部を備え、且つ、各計数部が計数した値をそれぞれのホッパー部毎に集計して表示させるかそれぞれのホッパー部毎の計数値を別々に表示させるかを設定によって選択処理し、それぞれに仕様に従って表示部に表示させる制御部を備える。また、各計数部の計数した結果を加算して表示させるように設定によって選択処理することもできる。この制御部は、更にホッパー部の異常を検出するセンサーからの異常信号に基づいて、エラー信号を出力可能である。そして遊技媒体計数装置は、このエラー信号によって遊技媒体計数装置の表示部に表示させることも可能であり、更にはホールコンピュータ等のシステムに対して出力し、遊技媒体計数装置を管理させるための信号としても利用される。
ホッパー本体は、それぞれ隣合うホッパー側の側縁が他の3辺の側縁より低く構成され、隣合うホッパー側の側縁を除く3辺の側縁が立設された胸壁を構成するので、連設された2つのホッパー全体では、全ホッパーの外縁を胸壁が囲繞した状態で、この胸壁より低い位置にホッパー相互が隣接している側縁が位置されている。ホッパー部には、ホッパー本体の漏斗状中央に位置するように高速回転可能な回転板が設けられている。回転板は駆動モータによって高速で回転され、ホッパー本体に投入された遊技媒体であるメダルをはじくと共にその遠心力で、ホッパー本体中央下部に開口するメダル通路へ送る。そして、このメダル通路にはメダルを搬送する搬送ベルトとこれを駆動する駆動部が組み込まれている。搬送ベルトの搬送端にはメダル排出口が設けられている。従って、回転板によって1枚ずつメダル通路へ送り込まれたメダルは搬送ベルトによってメダル排出口へ排出される。
そして、このメダル排出口の手前には、搬送されて排出されるメダルの数を計数する計数部が設けられており計数可能である。従って、前記の通りこの計数部によって左右それぞれのホッパー部毎にメダル数を計数可能である。
一方、ホッパー部には、閉状態の引違戸の係止孔に対向する上部位置に、ホッパー部から引違戸の係止孔内へ進退自在な閉状態係止手段を設ける。この閉状態係止手段は、遊技媒体計数機本体の前面に設ける鍵と連動し、鍵を掛けることで進出して引違戸と係止し、引違戸が閉状態から開状態をとれないようにするので、鍵および閉状態係止手段が施錠手段を構成する。
更に引違戸は、自動的に開閉移動可能な移動手段によって開閉可能に構成する。移動手段は、モータからなる駆動部とモータによって移動されるチェーンからなり、該チェーンが左右ホッパー部それぞれの左右端に設けたプーリー等によってガイドされるように遊技媒体計数機本体に設けてある。そして、チェーンは引違戸の左右移動側側面の前後端それぞれに、駆動部およびプーリを経由してり取り付けられ、モータの駆動によって引違戸を左右方向へ移動可能に、引違戸の左右移動側側面のそれぞれ上下端に固定される。従って、駆動部を駆動することで、左右の引違戸はそれぞれ独立して自動的に開閉可能である。
更に、前記施錠手段をソレノイド装置によって制御可能とし、使用不能となったホッパー部を、引違戸を移動させることで閉状態にするとともに施錠手段の閉状態係止手段を引違戸の係止孔へ挿入するように移動させるように移動し、閉状態となった引違戸が遊技者によって無理矢理開状態とされないようにしてもよい。
ホッパー本体21は、この実施例では、左右のホッパー部2それぞれのホッパー本体21を一体的に連続して形成する。ホッパー本体21は、図2に表すように、下方が狭く形成された漏斗形状を成す右ホッパー本体21aと左ホッパー本体21bとを連設し、漏斗状の下部中心には、ホッパーメダル送り部22へ投入されたメダルを滑落させる孔21iを開口する。
ホッパーメダル送り部22は、図4に表すように、中央に高速で回転する回転板22aを有し、回転板22aと同軸で回転板から上方へ突出されて回転板22aと同様に高速で回転する攪拌部22bを立設する。この攪拌部22bは、ホッパー本体21の孔21iに位置し、ホッパー本体21に投入されたメダルを孔21i位置で攪拌し、下方の回転板22aへスムーズに流れるようにしている。更に、回転板22aが設けられた一端には、メダル通路22cを設ける。メダル通路22cは、計数対象であるメダルが通過できる厚さおよび幅で形成される。この実施例では、右ホッパー本体21aは直径25mmのメダルを計数するので、25mmより稍広い幅に設ける。更に、該通路22cの先には計数部23が設けられている。メダル通路22cは、詳述しないが、横に寝た状態のメダルの下側両端を支持するとともに、上方よりメダル方向に付勢された搬送ベルトによって搬送されて計数部23へ送られる。メダル通路22cは、メダルの直径がメダル通路22cのメダル下側両端を支持する寸法に満たない場合規定寸法25mmに満たない例えば硬貨などは下方に落下するように形成されている。メダル通路22cは、詳述しないが、横に寝た状態のメダルを上下に挟んで搬送する搬送ベルトによって計数部23へ送られる。
ホッパーメダル送り部22および計数部23は一体的に形成されており、ホッパー本体21を含めホッパー部2を形成する。そしてホッパー部2は、ホッパー本体21を上方に移動して分離可能に構成する。そしてこのように構成するホッパー部2は遊技媒体計数装置1の筐体11内に収納される。即ち、遊技媒体計数装置1は、ホッパー部2を収納する収納部を開口して形成する筐体11と、筐体11の前方に位置して操作および表示を行う操作部12とからなり、操作部12は筐体11に固定され、表示部13および操作ボタン16を表面に露出してなる。
ホッパーユニット2aは、メダルを計数可能なユニットであるが、図4中の下部左に表すように、パチンコ玉の計数が可能な計数ユニット2bを用いることもできる。計数ユニット2bは、メダル用のホッパーユニット2aと同じ形状の筺体2b1内を、傾斜する複数のレーン2b2によって仕切り、各レーン2b2の下部にはゲート状に計数部23を設ける。このように傾斜した複数のレーン2b2を設けることで、筺体2b1内に投入されるパチンコ玉は、レーン2b2の傾斜に沿って計数部23側へ移動し、ゲート状の計数部23を通過し、筺体2b1背面に設ける排出口(図示せず)からパチンコ玉が排出される。計数部23は、パチンコ玉が通過するたびにその数をカウントする。
次いで、ホッパー本体21の上部でホッパー本体21上面を閉塞する開閉手段について説明する。開閉手段は、実施例1では引違戸3からなる。引違戸3は、図1に表すように、右ホッパー本体21a上面を覆う引き戸3aと左ホッパー本体21bの上面を覆う引き戸3bとからなり、左引き戸3bが右引き戸3aの上部となり引き違い可能である。従って、左引き戸3bを右引き戸3a側へ移動すると、左引き戸3bは右引き戸3aの上部に位置し、左ホッパー本体21bの上面が開口し、遊技媒体であるメダルを投入可能となる。また、右引き戸3aを左引き戸3b側へ移動すると、右ホッパー本体21a上面が開口し、遊技媒体であるメダルを投入可能となる。
そこで、筺体11のホッパー部2上部に設けるホッパー本体21は、それぞれ引違戸3を載置可能に形成する。即ち、左右ホッパー本体21の上部は、図2に表すように、上面を右引き戸3aが引き違える幅であり、図1に表すように右引き戸3aを直接載置して引き違い可能である。また、左ホッパー本体21bの上面周囲部の前後壁部21cには引き戸レール24を設ける。引き戸レール24は、引違戸3を閉状態としたときに左引き戸3bが右引き戸3aの上側となって左ホッパー本体21b上部に位置していられるように左引き戸3bの左右方向への摺動をガイドするレールである。更に、閉状態とした引違戸3の左右引き戸3a、3bに穿設した係止孔33と対向する位置には、閉状態係止手段21dを設ける。この閉状態係止手段21dは、左右のホッパー部2それぞれを使用しているときには筺体11内に位置し、ホッパー本体21を閉状態とするときには引違戸3側へ進出するように引違戸3側へ進退可能である。そして、閉状態係止手段21dは、引違戸3を閉状態とするときには引違戸3側へ進出し、引違戸3に穿設した係止孔33内に進入して引違戸3を開状態へできないよう閉状態を維持可能とさせる。
尚、閉状態係止手段21dは、ソレノイド装置(図示せず)によって進退可能に構成してもよい。
また、引違戸3は、開閉駆動手段5によって自動的に開閉可能に構成し、制御部14がエラーを検知して左右いずれかあるいは両方のホッパー本体21を閉状態とするために、所望のホッパー本体21の左右いずれかの右引き戸3a、3bあるいは両方の引き戸3a、3bを開閉駆動手段5を駆動させて開閉させる。この場合には、開閉駆動手段5は動力を得る駆動部51と、駆動部51の動力により引違戸3を移動させるチェーン52と、筺体11内で稼働自在に固定され、チェーン52をガイドするプーリー53とから構成する。そして、左引き戸3bを開閉する開閉駆動手段5を説明すると、左引き戸3bの摺動側両端に、チェーン52の両端を固定し、筺体11の左右内部にはプーリー53を回動自在に固定する。そして、チェーン52をプーリー53に掛け渡すことでそれぞれの両端が張った状態となるように掛け渡す。この掛け渡されたチェーン52の中間部のいずれか位置に駆動部51を設置固定し、チェーン52を送るように駆動可能とさせる。このように開閉駆動手段5を設け、駆動部51の駆動制御を制御部14が行うことで、チェーン52が移動することにより左引き戸3bが左右いずれの方向へも移動可能となる。制御部14による駆動部51の制御は、右引き戸3aの上方に位置して開状態となっている左引き戸3bを、例えば左ホッパー本体21b内がメダル詰まりを起こしてエラーとなったことを制御部14が検知して、左引き戸3bとチェーン52に歯合するギヤとを接続させて回転運動を左引き戸3bのスライド運動に変換し、駆動部51を駆動させ、左ホッパー本体21bを閉状態となるように移動させる。これにより左引き戸3bは左ホッパー本体21bの上面を閉塞し、左ホッパー本体21b内へのメダルの投入を阻止可能となる。また、右ホッパー本体21a内がメダル詰まりを起こしてエラーとなった場合も同様に右引き戸3aを駆動させる。
このような開閉駆動手段5およびソレノイドを右引き戸3aにも設け、制御部14によって開閉制御することで、それぞれ左右ホッパー部2を独立して開閉制御可能とするとともに施錠可能とする。
尚、実施例1では、開閉手段を引違戸3としたが、図8に表すように、それぞれホッパー本体部2の中央側を支点に上方へ観音扉状に開閉可能な開閉扉3cとしてもよい。
また、この実施例では、胸壁21gはホッパー本体21と一体的に形成された構成するが、例えば図13に表すように、ホッパー本体21とは別体として胸壁21gを構成してもよい。この場合、1のホッパーを有する筐体をホッパーが連続するよう複数並設させ、並設させた各ホッパーは同時に投入された遊技媒体がホッパー間からこぼれないように接続されており、各ホッパーに対応して計数機構を備え、各計数機構がホッパーに投入された遊技媒体をそれぞれ計数すると共に各計数機構の計数を別個または同一に取扱い可能な遊技媒体計数機を、例えば、3台ホッパーが連続するよう複数併設させる場合に対応して、ホッパー上部に胸壁21gである(a)(b)(c)を取り付ける。このようにすることで、各計数機のホッパー間の高さより胸壁部を高くでき、複数の店員が1の遊技客について複数の箇所から同時に投入しても外部にメダルがこぼれてしまうことなく、非常に早く計数作業を終えることができる。更に詳述する。即ち、図13(a)に表すものが、左側に設けるホッパー本体21に係止させて左側縁の胸壁21gを構成する左側縁胸壁21gユニットであり、同図13(b)に表すものが、右側に設けるホッパー本体21に係止させて右側縁の胸壁21gを構成する右側縁胸壁21gユニットであり、同図13(c)に表すものが中間部に設けるホッパー本体21に係止させて中間部の胸壁21gを構成する中間部胸壁21gユニットである。この場合には、胸壁21gを全てのホッパー本体21周囲部を囲繞するような1つの胸壁21gから構成しても良く、また図13に表すように、図12に表した各ホッパー本体21の構成と同様に左右それぞれの構成のものおよび中間部のものを設け、連設されるそれぞれのホッパー本体21上部に、予めホッパー本体21に設けた係止部と係止させて用いるように構成してもよい。勿論、胸壁21gは、連設されたホッパー部2全体を囲繞するように、図13に表す左右及び中央用の胸壁21gを一体に構成して連設された全てのホッパー部2上部の周囲部を囲繞するようにしても良い。
なお、図12および図13においては、3連にてホッパーを連結したものを例示したが、2連続のホッパー1対に、もう1対の2連続のホッパーを対面させて、ホッパー同士が隣接するよう設けて、合計4連続ホッパーを隣接させてもよい。この場合、これら各ホッパーの最上部を更に高くするために図13で示す胸壁21gを、上記4連続ホッパーの外周に設けるようにすると、投入したメダルがホッパー間に当り外部にこぼれてしまうこともない。
また、これら胸壁21gを設けたホッパー本体21にもやはり収納スリット21e、扉本体立設部21f等を設けて構成する。
更に勿論これらの場合でも、それぞれ胸壁21gを備えるホッパー本体21は、パチンコ玉に対応したものとメダルに対応したもの等、利用したい計数ユニットによって適宜選択可能である。
実施例2は、図4および図9に表すように、実施例1では引違戸3であった開閉手段を、巻き取り式のシャッター6とした例である。
図9に表すようなシャッター6は、巻き取り可能に巻き簀状に揺動可能に連続される細長い板状からなるシャッター片61aが複数巻き簀状に巻き取り可能に連接されて形成するシャッター本体61と、シャッター本体61を移動させるシャッターチェーン62と、シャッターチェーン62を移動可能なシャッター駆動部63と、シャッター本体61を収納可能なシャッター収納部65、シャッターチェーン62を案内するシャッタープーリー66と、これらを取り付けられ、シャッター6を形作るシャッターフレーム67とからなる。そして、シャッター6はホッパー本体21の下部に位置され、ホッパー本体21の上面をシャッター本体61が閉塞可能である。
このようにホッパー本体21にシャッター移動スペース7を形成することで、シャッター6をホッパー本体21の下部に位置させてもシャッター6をホッパー本体21の上面を覆うように移動可能にできる。
即ち、遊技媒体計数装置1は、図4および図9に表すように、シャッター6をホッパー本体21の下部に位置するように設ける。
シャッターフレーム67の略中央部には遊技媒体計数装置1の手前から奥方向に掛けてシャッター収納部65を固定する。シャッター収納部65は、内部にシャッター本体61を巻き取り収納可能である。
このように構成するシャッター6は、シャッターフレーム67を筺体11の内側にて着脱自在に係止できるよう、簡単な操作、即ち数本のボルト締めや、シャッターフレーム67に設ける凸部突起と筺体11側に設ける凹部溝とを数カ所で嵌合させて着脱自在に取り付ける構成とすることで、シャッター6を設けない構成の従来型の遊技媒体計数装置1に対して、予め筺体11に該凹部溝を設けておけば、後々該筺体11にシャッター6を後付けすることも可能となる。
尚、開閉手段は上記各実施例のような引違戸やシャッター形状の他、複数のシャッター板からなり、ホッパー本体21上面を閉塞するように移動したシャッター板が順次隣り合うシャッター板を引き出してホッパー本体21上面を閉塞し、開状態とするときも、開状態とする方向へ移動されたシャッター板が隣り合うシャッター板と係止して順次隣り合うシャッター板を開状態とするように移動するような開閉手段でもよい。更にまた、いずれの実施例でも開閉手段は左右方向へ移動するように説明したが、奥側から手前側、あるいは手前側から奥側へと開閉移動するように設けてもよい。
11 筐体
12 操作部
13 表示部
14 制御部
15 背面扉
16 操作ボタン
2 ホッパー部
2a ホッパーユニット
2b 計数ユニット
21 ホッパー本体
21a 右ホッパー本体
21b 左ホッパー本体
21c 前後壁部
21d 閉状態係止手段
21e 収納スリット
21f 扉本体立設部
21g 胸壁
21h ホッパー中間部
21i 孔
22 ホッパーメダル送り部
22a 回転板
22b 攪拌部
22c メダル通路
23 計数部
24 引き戸レール
3 引違戸
3a 右引き戸
3b 左引き戸
31 扉本体
32 取っ手部
33 係止孔
4 鍵
5 開閉駆動手段
51 駆動部
52 チェーン
53 プーリー
6 シャッター
61 シャッター本体
61a シャッター片
62 シャッターチェーン
63 シャッター駆動部
65 シャッター収納部
66 シャッタープーリー
67 シャッターフレーム
7 シャッター移動スペース
71 中間スペース部
72 シャッターガイドスペース
Claims (12)
- 遊技媒体が投入されるホッパーを1の筐体に複数並設させるか、または1のホッパーを有する筐体をホッパーが連続するよう複数並設させ、並設させた各ホッパーは同時に投入された遊技媒体がホッパー間からこぼれないように接続されており、各ホッパーに対応して計数機構を備え、各計数機構がホッパーに投入された遊技媒体をそれぞれ計数すると共に各計数機構の計数を別個または同一に取扱い可能な遊技媒体計数機であって、
各ホッパーの上部を塞ぐ開閉手段をホッパー毎に配設可能であることを特徴とする遊技媒体計数機。 - 遊技媒体が投入されるホッパーを1の筐体に複数並設させるか、または1のホッパーを有する筐体をホッパーが連続するよう複数並設させ、並設させた各ホッパーは同時に投入された遊技媒体がホッパー間からこぼれないように接続されており、各ホッパーに対応して計数機構を備え、各計数機構がホッパーに投入された遊技媒体をそれぞれ計数すると共に各計数機構の計数を別個または同一に取扱い可能な遊技媒体計数機であって、
各ホッパーには、それぞれ個別に開閉駆動可能な開閉手段を設けることを特徴とする遊技媒体計数機。 - 遊技媒体が投入されるホッパーを1の筐体に複数並設させるか、または1のホッパーを有する筐体をホッパーが連続するよう複数並設させ、並設させた各ホッパーは同時に投入された遊技媒体がホッパー間からこぼれないように接続されており、各ホッパーに対応して計数機構を備え、各計数機構がホッパーに投入された遊技媒体をそれぞれ計数すると共に各計数機構の計数を別個または同一に取扱い可能な遊技媒体計数機であって、
各ホッパーには、個別に鍵を備える開閉手段を設けることを特徴とする遊技媒体計数機。 - 遊技媒体が投入されるホッパーを1の筐体に複数並設させるか、または1のホッパーを有する筐体をホッパーが連続するよう複数並設させ、並設させた各ホッパーは同時に投入された遊技媒体がホッパー間からこぼれないように接続されており、各ホッパーに対応して計数機構を備え、各計数機構がホッパーに投入された遊技媒体をそれぞれ計数すると共に各計数機構の計数を別個または同一に取扱い可能な遊技媒体計数機であって、
各ホッパーには、それぞれが個別に取外し可能な開閉手段を設けることを特徴とする遊技媒体計数機。 - 前記各ホッパーに設ける各開閉手段は、ホッパー故障時に閉状態とし、ホッパーへの遊技媒体の投入を阻止可能な請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技媒体計数機。
- 前記各ホッパーに設ける各開閉手段は、ホッパー故障時に閉状態とすると共に施錠可能であり、ホッパーへの遊技媒体の投入を阻止する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の遊技媒体計数機。
- 各ホッパーに設ける個別に取外し可能な開閉手段は、スライド式であり、開閉手段相互を重ねて配設可能である請求項1、請求項2、または、請求項4の何れかに記載の遊技媒体計数機。
- 前記開閉手段は、巻いて収納可能な請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の遊技媒体計数機。
- 前記開閉手段は、シャッターおよびシャッター収納部からなり、シャッターおよびシャッター収納部が着脱自在である請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の遊技媒体計数機。
- 前記各ホッパー間には開閉手段収納部を設け、開閉手段を該収納部へ収納可能である請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の遊技媒体計数機。
- 前記各ホッパー間には開閉手段立設係止部を設け、開閉手段を該係止部へ立設配置可能である請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の遊技媒体計数機。
- 前記並設されたホッパー全体の周囲部が胸壁によって各ホッパー間より高くなるよう構成され、前記開閉手段を前記胸壁より下方に配置可能であることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体計数機。
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