JP3587960B2 - パチンコ玉計数機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ玉を収容したパチンコ玉収容箱をパチンコ玉運搬用台車に載せたまま装填して計数することができるパチンコ玉計数機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ玉計数機はパチンコホールのカウンター等に設置され、所定の高さを有するカウンター等の上に載置されていた。そして、遊技者が獲得したパチンコ玉をそのホールに設置されているパチンコ玉収容箱(以下、玉箱という)に入れてカウンター等に持参し、そこに設置されているパチンコ玉計数機のホッパへパチンコ玉を流し込むようにしている。パチンコ玉計数機の中に流し込まれたパチンコ玉は傾斜状に設けられたレール上を自重により転動しつつ複数列に整列された状態でフォトセンサにより計数される。
【0003】
また、例えば、実開昭61−54885号公報または特開平8−215412号に記載されているように、玉箱とパチンコ玉計数機に工夫をし、パチンコ玉が入った玉箱をパチンコ玉計数機のホッパの上に載せるだけで、玉箱の底面または側面が開口され、玉箱をひっくり返さなくともパチンコ玉計数機のホッパの中へパチンコ玉が流出するようにしたものも提案されている。
【0004】
一方、最近では遊技者が獲得するパチンコ玉の量が多くなり、一度に複数の玉箱をカウンター等の計数機が載置されている場所まで運搬しなければならなくなったために、玉箱の運搬に玉箱を重ねて載置できるパチンコ玉運搬用台車が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のパチンコ玉計数機と玉箱およびパチンコ玉運搬用台車を使用した運用方法では、玉箱をパチンコ玉運搬用台車で運搬してきても、パチンコ玉が入った重い玉箱をカウンター等の上に載置されているパチンコ玉計数機のホッパの位置まで手作業により持ち上げなければならず、多大な労力が必要であり、操作性が悪い問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、パチンコ玉運搬用台車で運搬してきたパチンコ玉収容箱をそのパチンコ玉運搬用台車ごと装填するだけで、パチンコ玉収容箱内のパチンコ玉を自動的に排出させて計数することができ、しかも、パチンコ玉の排出中にパチンコ玉運搬用台車が引き抜かれてパチンコ玉が散乱するのを防止できるパチンコ玉計数機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のパチンコ玉計数機は、底部にパチンコ玉を排出する排出孔を有するとともにこの排出孔を開閉するシャッタ板を有するパチンコ玉収容箱を載せたパチンコ玉運搬用台車が装填され、そのパチンコ玉収容箱のシャッタ板を開放させることによってパチンコ玉収容箱から流出するパチンコ玉を取り込んで計数するパチンコ玉計数機であって、前記パチンコ玉収容箱を載せたパチンコ玉運搬用台車が装填される台車装填部と、この台車装填部に装填されるパチンコ玉運搬用台車に対して進退可能に設けられ、退避時には台車装填部へのパチンコ玉運搬用台車の装填を許容し、進出時には台車装填部に装填されるパチンコ玉運搬用台車に係合してそのパチンコ玉運搬用台車を台車装填部に係止するとともにパチンコ玉収容箱のシャッタ板を開放させる作動レバーと、この作動レバーに駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、この駆動力伝達手段を介して前記作動レバーに駆動力を与える駆動手段とを具備しているものである。
【0008】
パチンコ玉の計数時には、パチンコ玉収容箱を載せたパチンコ玉運搬用台車を台車装填部に装填する。このとき、作動レバーは退避状態にある。そして、駆動手段の駆動により駆動力伝達手段を介して作動レバーを進出させ、作動レバーをパチンコ玉運搬用台車に係合してそのパチンコ玉運搬用台車を台車装填部に係止するとともに、作動レバーによりパチンコ玉収容箱のシャッタ板を開放させる。パチンコ玉収容箱のシャッタ板を開放させることによって、パチンコ玉収容箱から流出するパチンコ玉をパチンコ玉計数機内に取り込んで計数する。
【0009】
したがって、作動レバーが台車装填部に装填されるパチンコ玉運搬用台車に係合してそのパチンコ玉運搬用台車を台車装填部に係止するとともにパチンコ玉収容箱のシャッタ板を開放させるため、パチンコ玉収容箱を載せたパチンコ玉運搬用台車を台車装填部に装填するだけで、パチンコ玉収容箱内のパチンコ玉を自動的に排出させて計数可能とするとともに、パチンコ玉の排出中にパチンコ玉運搬用台車が引き抜かれてパチンコ玉が散乱するのを防止し、しかも、作動レバーをパチンコ玉収容箱のシャッタ板の開放とパチンコ玉運搬用台車の係止とに兼用するので、簡単かつ安価に構成する。
【0010】
請求項2記載のパチンコ玉計数機は、請求項1記載のパチンコ玉計数機において、駆動力伝達手段は、駆動力伝達負荷が所定値以上になったときに駆動力の伝達を解除するリミッタ手段を有しているものである。
【0011】
パチンコ玉運搬用台車が台車装填部の所定位置に装填されていなかったり、作動レバーが動作不能状態にあるために、駆動力伝達手段の駆動力伝達負荷が所定値以上になると、リミッタ手段により駆動力の伝達を解除し、駆動手段や駆動力伝達手段等の損傷を防止する。
【0012】
請求項3記載のパチンコ玉計数機は、請求項1記載のパチンコ玉計数機において、駆動力伝達手段は、ラックとピニオンとを有し、かつ、これらラックとピニオンとを係脱可能に構成するとともに噛み合い方向にばね付勢して駆動力伝達負荷が所定値以上になったときにラックとピニオンとの噛み合いを解除するリミッタ手段を有しているものである。
【0013】
パチンコ玉運搬用台車が台車装填部の所定位置に装填されていなかったり、作動レバーが動作不能状態にあるために、駆動力伝達手段の駆動力伝達負荷が所定値以上になると、リミッタ手段により駆動力の伝達を解除し、駆動手段や駆動力伝達手段等の損傷を防止する。しかも、ラックとピニオンを用いることで、駆動力伝達手段およびリミッタ手段を簡単かつ安価に構成する。
【0014】
請求項4記載のパチンコ玉計数機は、請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数機において、駆動伝達手段の駆動力伝達経路を切断する手動操作レバーを備えているものである。
【0015】
パチンコ玉の計数中に停電あるいは詰まり等によって動作不能状態になった場合でも、手動操作レバーによって駆動伝達手段の駆動力伝達経路を切断することにより、作動レバーを手動で作動させ、復旧作業を容易にする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
図6はパチンコ玉収容箱の分解状態の斜視図を示す。
【0018】
パチンコ玉収容箱(以下、玉箱という)1は、収容箱本体2とシャッタ板3とを備えている。
【0019】
収容箱本体2は、底板4、長手方向の相対向する端板5、長手方向と直交する短手方向の相対向する側板6とから、上面を開口した横長箱状に形成されている。
【0020】
底板4は中央域の中央底板4aと長手方向の両側域の側部底板4bとを備え、この中央底板4aと両側部底板4bとの間にパチンコ玉の排出孔7がそれぞれ開口形成されている。両側部底板4bは排出孔7に向けて傾斜するように形成されている。
【0021】
端板5および側板6の上端周縁にはフランジ部8が突出形成され、一方の相対向する端板5のフランジ部8の中央部分には取手9が突出形成されている。
【0022】
端板5および側板6は上側部分が外側に傾斜して広がる形状に形成され、収容箱本体2の下部を他の収容箱本体2の上方から挿入して、収容箱本体2同士を積み重ね可能になっている。端板5の外面には取手9の両側に縦方向にリブ状の一対の突起部5aが突出形成されているとともに、側板6の外面には後述する作動部材挿入孔12の両側に縦方向にリブ状の一対の突起部6aが突出形成されている。そして、これら突起部5a,6aが収容箱本体2の側面の補強部および収容箱本体2の積み重ね時の規制部を兼ねている。
【0023】
側板6の内面の下側中央域には肉厚部10が突出形成され、この肉厚部10の上面には収容箱本体2の内方へ少し傾斜する係合段部11が形成され、この係合段部11上に積み重ねられる収容箱本体2の底部が載るようになっている。
【0024】
肉厚部10には、中央域に収容箱本体2の底部から上方に向けて垂直方向に沿って縦長孔状の作動部材挿入孔12が形成されているとともに、この作動部材挿入孔12の両側で収容箱本体2の底面位置に略水平方向に沿って一対の横長孔13が形成されている。作動部材挿入孔12は、側板6を貫通して形成されるとともに中央底板4aの一部を貫通して形成されており、この作動部材挿入孔12の幅はパチンコ玉の直径より小さい幅寸法に形成されている。
【0025】
側板6の内面の上側中央域すなわち作動部材挿入孔12の上方には、肉厚部10の係合段部11から収容箱本体2の上縁部にかけてリブ状の作動部材14が突出形成されている。この作動部材14は、収容箱本体2同士を積み重ねた際に1段上の収容箱本体2の作動部材挿入孔12に進入可能になっている。
【0026】
また、シャッタ板3は、略同じ大きさの2枚の板体21を備え、この板体21の連結側の縁部が互いに噛み合うようにジグザグ状に形成され、互いに噛み合った部分を貫通する軸22によって屈曲可能に一体的に連結されている。
【0027】
軸22の略中央位置には、シャッタ板3の収容箱本体2への取付状態においてシャッタ板3の屈曲部23が広がる方向に付勢してシャッタ板3により排出孔7を実質的に閉塞させるトグルばねにて構成されるばね部材24が取り付けられている。軸22の両端部は板体21の端面から所定長突出され、その両端部に四角形状の係合軸部25が取り付けられ、各板体21の両端面外縁側には円柱状の凸部26が突出形成されている。
【0028】
そして、玉箱1のシャッタ板3の開閉動作を説明する。
【0029】
シャッタ板3の両端の係合軸部25が収容箱本体2の作動部材挿入孔12に摺動可能に係合されるとともに、各板体21の両端の凸部26が各横長孔13に摺動可能に係合される。ばね部材24によってシャッタ板3が広がる方向に付勢され、シャッタ板3により排出孔7が実質的に閉塞されている状態で、玉箱1内にパチンコ玉を収容できる。
【0030】
玉箱1の作動部材挿入孔12に作動部材14あるいは後述する作動部材42が挿入されて上方に相対的に移動すると、これら作動部材14,42で作動部材挿入孔12内のシャッタ板3の係合軸部25が押し上げられる。これら作動部材14,42で作動部材挿入孔12に沿って係合軸部25が押し上げられるシャッタ板3は、屈曲部23で2枚の板体21が屈曲しながらその屈曲部23を先頭に上方へ移動されるとともに、各板体21の凸部26が横長孔13に沿って中央方向に相対向して接近するように移動され、各排出孔7が開放される。そのため、開放される各排出孔7から玉箱1内に収容されたパチンコ玉が下方へ排出される。
【0031】
また、玉箱1の作動部材挿入孔12から作動部材14,42が下方に相対的に移動すると、作動部材14,42によるシャッタ板3の係合軸部25の押し上げが解除され、ばね部材24による2枚の板体21の屈曲が広がる方向への付勢により、各板体21の凸部26が横長孔13に沿って外側へ相反して離反移動するとともに、屈曲部23が下方へ移動し、シャッタ板3により排出孔7が実質的に閉塞される。
【0032】
また、玉箱1は、収容箱本体2を上側部分が広がる形状にして収容箱本体2同士を積み重ね可能にしているため、収容箱本体2同士を積み重ねて保管することができる。しかも、収容箱本体2の積み重ね時には、上側の収容箱本体2の作動部材挿入孔12に下側の収容箱本体2の作動部材14が進入して係合軸部25を押し上げ、上側の収容箱本体2のシャッタ板3を開放するため、収容箱本体2同士を積み重ねて使用することもできる。つまり、後述するパチンコ玉運搬用台車31上に1つめの玉箱1を置き、さらにその上側に2つめの玉箱1を置いておけば、下側の玉箱1のパチンコ玉の排出に伴って上側の玉箱1が下降して積み重ねられるとともに、上側の玉箱1のシャッタ板3が自動的に開放されてパチンコ玉が排出される。
【0033】
次に、図1はパチンコ玉計数機およびパチンコ玉運搬用台車の一部を切り欠いた断面図、図2はパチンコ玉計数機およびパチンコ玉運搬用台車の断面図である。
【0034】
図1および図2において、31はパチンコ玉運搬用台車(以下、台車という)で、この台車31は、前後方向(図中左右方向)に縦長に形成された台車本体32を有し、この台車本体32の四隅に走行用の車輪33が取り付けられているとともに、後部にハンドル34が立設されている。
【0035】
台車本体32の上部には、玉箱1の下部を嵌合する玉箱載置部35が形成されている。この玉箱載置部35の左右両側には、玉箱1の両側の側板6の位置を規制して位置決め可能とする位置に一対の保持部材36が立設されている。この各保持部材36の上縁には、玉箱1の両側の各突起部6aが嵌合する一対の保持凹部37がそれぞれ形成されているとともに、この各保持凹部37の両縁に各保持凹部37へ向けて傾斜して各突起部6aを誘導する傾斜誘導部38が形成されている。
【0036】
玉箱載置部35の底面中央には開口部39が形成され、この開口部39の下側には玉箱1のシャッタ板3の開放により排出孔7から開口部39に排出されるパチンコ玉Pを受け入れるシュート部材40が配設され、このシュート部材40によりパチンコ玉Pが前方へ導かれる。台車本体32の走行方向の前面には放出口41が形成され、この放出口41からシュート部材40により前方へ導かれるパチンコ玉Pが放出される。
【0037】
玉箱載置部35の各保持部材36の内側中央位置には、作動部材14と同様にリブ状の作動部材42がそれぞれ上下動可能に配設されている。この各作動部材42は、玉箱載置部35に載置された玉箱1の作動部材挿入孔12に挿入可能とし、その挿入時にシャッタ板3を開放させる。
【0038】
台車本体32内の両側には、作動部材42より前側位置において、伝達レバー43が支点軸44を中心として揺動可能に軸支されている。この伝達レバー43の後端が作動部材42に連結され、前端が台車本体32の前側上面に開口された係合孔45に臨ませられている。係合孔45に臨む伝達レバー43の前端は、後述するパチンコ玉計数機71側から駆動力を受ける駆動受部46として構成されている。そして、この伝達レバー43の揺動に伴って作動部材42が上下動される。また、伝達レバー43の後端側が前端側より重い重量バランスに形成されるとともに後端側に作動部材42の重量が加わるため、駆動受部46に駆動力を受けていないときには、伝達レバー43が図1時計回り方向に回動されるとともに作動部材42が下降される。
【0039】
次に、図1および図2において、71はパチンコ玉計数機で、このパチンコ玉計数機71は、縦形の計数機本体72を有し、この計数機本体72の両側から前方(図中右方向)に一対の台車ガイド73が突出され、この両台車ガイド73間に台車31を装填可能とする台車装填部74が形成されている。一対の台車ガイド73の対向間隔は台車31の台車本体32の幅より少し広い程度に形成され、台車31の台車本体32の装填を許容するとともに台車31の台車本体32の幅方向を位置決め規制する。
【0040】
計数機本体72の前面下部には、台車装填部74に装填される台車31の台車本体32の前面が当接して、その台車31の装填方向の位置を位置決め規制する規制面75が形成されている。この規制面75には台車31の放出口41の位置に対応してその放出口41から放出されるパチンコ玉Pを受け入れる受入口76が形成され、この受入口76の下縁に後述するパチンコ玉計数装置101 にパチンコ玉Pを導くシュート板77が配設されている。
【0041】
また、計数機本体72の下部には、台車装填部74に装填される台車31を係止するとともに台車31上の玉箱1のシャッタ板3を開放させる作動装置78が配設されている。この作動装置78は、作動体79を有し、この作動体79は、両側にレバー部80を有する略コ字形に形成され、その両側のレバー部80の先端側が両側の台車ガイド73に進入配置されるとともに、両側のレバー部80の先端部が台車装填部74に装填された台車31側の伝達レバー43の支点軸44と同軸上になる位置で台車ガイド73側に回動自在に軸支されている。
【0042】
作動体79の両側のレバー部80には、一対の作動レバー81が取り付けられている。この作動レバー81の先端側は計数機本体72の前面の開口82を通じて前方に突出され、その先端部には下方に略L字形に屈曲する係合部83が形成されている。係合部83は、台車装填部74に装填される台車31の各係合孔45の位置に対応して配置され、作動体79の支点(支点軸44に対応する)を中心とする円弧状に形成されている。計数機本体72の前面には各作動レバー81の下面を除く周囲を覆うカバー84が取り付けられている。
【0043】
作動体79にはアーム部85が突設され、このアーム部85に駆動手段としてのモータ86からの駆動力を伝達する駆動力伝達手段87が接続配置されている。この駆動力伝達手段87は、ラック(ラックギヤ)88およびピニオン(ピニオンギヤ)89を有し、ラック88の一端はアーム部85に支軸90によって回動可能すなわちピニオン89に対して係脱可能に軸支されるとともにばね91によってピニオン89に係合(噛合)する方向に付勢され、ピニオン89は定位置でモータ86によって回転駆動される。したがって、駆動力伝達手段87は、ラック88とピニオン89とを係脱可能に構成するとともに噛み合い方向にばね付勢して駆動力伝達負荷が所定値以上になったときに駆動力の伝達を解除するリミッタ手段92を備えている。そして、モータ86の正転駆動または逆転駆動により、作動体79が図1および図2に実線で示す上昇位置、図1および図2に2点鎖線で示す下降位置に揺動される。作動体79の上昇位置および下降位置は上昇検知用センサ93a および下降検知用センサ93b でそれぞれ検知されて、それらセンサ93a ,93b の検知により対応する回転方向へのモータ86の駆動が停止される。
【0044】
ラック88の他端には手動操作レバー94が取り付けられ、この手動操作レバー94の位置に対応して計数機本体72の前面に扉95で開閉される操作用開口部96が形成されている。そして、操作用開口部96を通じて手動操作レバー94を手動操作することにより、ラック88をピニオン89から外して作動体79を任意に可動させることができる。
【0045】
そして、作動体79が上方に揺動されている状態で、作動レバー81の係合部83は台車31の台車本体32の上方に位置し、台車装填部74に対する台車31の挿脱が許容され、また、台車装填部74に台車31が装填された状態で、作動体79が下方に揺動されると、作動レバー81の係合部83が台車本体32の係合孔45に進入し、伝達レバー43を押し下げて玉箱1のシャッタ板3を開放するとともに、台車31を台車装填部74に係止する。
【0046】
また、計数機本体72内にはパチンコ玉計数装置101 が配設されている。このパチンコ玉計数装置101 は、帯状でかつ無端状に形成された帯状体102 およびこの帯状体102 を張設する帯状体回動手段103 を有している。
【0047】
帯状体回動手段103 により、帯状体102 には、下部の略水平状態のパチンコ玉受入部域104 、下部から上方に延びる略垂直状態のパチンコ玉計数部域105 、上部で方向変換するパチンコ玉放出部域106 が形成され、帯状体102 のパチンコ玉受入部域104 側からパチンコ玉計数部域105 側に向けて、すなわち図1および図2において反時計回り方向に回動される。
【0048】
帯状体102 のパチンコ玉受入部域104 の上方域には台車31側から受入口76およびシュート板77を通じて放出されるパチンコ玉Pを受け入れる受入空間107 が形成されている。受入空間107 の両側には、受入空間107 の両側面を閉塞する側板108 が配設されている。そして、受入空間107 において帯状体102 の後述する保留部材113 の保留部120 にパチンコ玉Pが保留され、帯状体102 に保留されたパチンコ玉Pがパチンコ玉計数部域105 を通じて揚送されてパチンコ玉放出部域106 で放出される。
【0049】
パチンコ玉計数部域105 のパチンコ玉受入部域104 に近い下部近傍には帯状体102 に保留されて揚送されるパチンコ玉Pを計数するパチンコ玉計数手段109 が配設されている。
【0050】
パチンコ玉放出部域106 に臨んで帯状体102 から放出されるパチンコ玉Pを受け取る放出部110 が形成されている。放出部110 には計数機本体72の後方に突出する排出シュート111 が配設され、この排出シュート111 はパチンコ玉Pを回収する図示しないパチンコ玉回収部に接続される。
【0051】
図3に帯状体102 の一部の正面図を示し、図4に帯状体102 の側面図(パチンコ玉計数手段の説明図)を示し、この帯状体102 は、幅方向両側に配置される無端状のチェーン112 、この両側のチェーン112 間に沿って連結される複数の保留部材113 によって構成されている。各チェーン112 は、一対の内側リンク114a と一対の外側リンク114b とが交互に軸115 で回動自在に連結され、それらリンク114a ,114b のうちの2つおきのリンク114a ,114b には帯状体102 の外周側に突出して保留部材113 が取り付けられる取付部116 が形成されている。
【0052】
保留部材113 は、チェーン112 の長手方向と交差する幅方向に横長に形成され、両端にチェーン112 の取付部116 にボルト117 とナット118 により取り付けられる取付片部119 が形成されている。保留部材113 の両端の取付片部119 間には、パチンコ玉Pを1個ずつ保留する複数の保留部120 が形成されている。したがって、帯状体102 としては、複数の保留部120 が帯状体102 の幅方向に複数列でかつ各列毎に長手方向に沿って整列して形成されている。
【0053】
各保留部120 は、基部121 およびこの基部121 との間にパチンコ玉Pを1個ずつ保留する受部122 により形成されている。この受部122 は、帯状体102 の回動方向と反対側の基部121 の縁部から略直角に折曲形成された底部123 、および底部123 から略直角に折曲形成されて基部121 に対向される対向部124 を有し、各保留部120 の位置に対応して底部123 から対向部124 にかけて溝部125 が形成されている。底部123 および対向部124 の下部側の溝部125 の幅はパチンコ玉Pの直径より狭く形成され、対向部124 の上部側の溝部125 の幅はパチンコ玉Pの直径より広く形成されている。そして、保留部120 に保留されるパチンコ玉Pは、基部121 と、底部123 と、溝部125 の両側の対向部124 の下部側との間に係合して保留される。なお、対向部124 は、保留部120 の並列方向へのパチンコ玉Pの位置を規制する仕切部として兼用される。
【0054】
基部121 には、各保留部120 の位置に対応して後述する投受光センサ141 のセンサ光が通るセンサ孔126 が形成されている。対向部124 の溝部125 の上部側でかつ帯状体102 の回動方向に隣接する保留部材113 との間には、センサ孔126 に対向されるとともに各保留部120 に対してパチンコ玉Pが1個ずつ出入可能とする開口部127 が形成されている。
【0055】
また、図1および図2において、帯状体回動手段103 は、帯状体102 の両側の各チェーン112 の位置に対応して回転自在に軸支された下部のスプロケット131 ,132 および上部のスプロケット133 を有し、これらスプロケット131 〜133 に各チェーン112 が掛け回されている。受入空間107 の両側板108 の外側には、帯状体102 の両側の各チェーン112 の部分の外周に接触してパチンコ玉受入部域104 からパチンコ玉計数部域105 に方向転換させるゴムローラ134 が回転自在に配設されている。放出部110 の排出シュート111 の両側には、帯状体102 の両側の各チェーン112 の部分の外周に接触してパチンコ玉放出部域106 をパチンコ玉計数部域105 と反対方向に略180度以上方向転換させるゴムローラ135 が回転自在に配設されている。
【0056】
両側の上部のスプロケット133 は、一体的に回転するように同軸上に連結され、モータ136 によって帯状体102 が図1および図2中反時計回り方向に回転するように駆動される。
【0057】
また、図4において、パチンコ玉計数手段109 は、帯状体102 の保留部材113 の各保留部120 を通じてセンサ光を投受光する複数の投受光センサ141 を有するとともに、帯状体102 の回動を検知して投受光センサ141 で保留部120 を検知するタイミングをとるタイミング検知手段142 を有している。
【0058】
投受光センサ141 は、帯状体102 を挟んで対向配置される投光器143 と受光器144 を有し、これら投光器143 および受光器144 は、保留部材113 の各センサ孔126 の位置に対応してセンサブロック145 ,146 に一体的に設けられている(図3参照)。
【0059】
タイミング検知手段142 は、周縁に複数(4つ)のスリット147 が等間隔に形成された検知板148 を有し、この検知板148 がチェーン112 に係合するスプロケット149 に同軸に取り付けられ、検知板148 の周縁両側に臨んで図示しない投光器および受光器を対向させたフォトセンサ150 が配設されている。
【0060】
また、図1および図2において、受入空間107 において、帯状体102 のパチンコ玉受入部域104 (パチンコ玉受入部域104 とパチンコ玉計数部域105 との間の方向変換部151 を含む)に対応して、帯状体102 の保留部120 をその幅方向の各列毎に対応して区画することによりパチンコ玉Pを各列毎の保留部120 に案内する複数の仕切板152 が配設されている。
【0061】
また、図1および図2において、計数機本体72の上部には操作パネル161 が配設され、この操作パネル161 には、計数スタートを指示するスタート釦、計数ストップを指示するストップ釦、パチンコ玉計数値などを表示する表示部などが配設されている。
【0062】
また、計数機本体72の前面上部寄り位置には窓162 が形成され、この窓162 に透明板163 が閉塞配置されているとともに、窓162 の内側には帯状体102 の前面との間に囲枠164 が配置されている。これにより、計数機本体72の前方から透明板163 を通じて、帯状体102 の保留部120 に保留されて揚送されるパチンコ玉Pの様子を視認できる。
【0063】
なお、パチンコ玉計数機71を制御する図示しない制御部を備え、この制御部では、パチンコ玉計数手段109 によりパチンコ玉Pの有無を判断し、パチンコ玉Pが有りの場合にカウンタで個数をカウントさせる機能を有する。
【0064】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0065】
計数時以外の通常時には、台車31の作動部材42は下降位置に位置されるとともに伝達レバー43は駆動受部46が係合孔45に上昇進入する揺動位置に位置され、かつ、パチンコ玉計数機71の作動レバー81は上昇位置に位置されている。
【0066】
図1および図2に示すように、台車31の玉箱載置部35にパチンコ玉Pを収容した玉箱1が載置される。場合によっては、この1段目の玉箱1の上に、同様にパチンコ玉Pを収容した2段目および3段目の玉箱1がそれぞれ載置される。2段目および3段目の玉箱1は、下段の玉箱1に収容されたパチンコ玉P上に載置される。
【0067】
玉箱1を載置した台車31を走行させて、パチンコ玉計数機71の台車装填部74に台車31の前面側から装填する。台車装填部74の両側の台車ガイド73によって台車31の台車本体32の幅方向の位置が位置決め規制される。
【0068】
台車31を台車装填部74の最も奥側まで装填すると、台車本体32の前面が計数機本体72の規制面75に当接され、台車本体32の前面の放出口41が規制面75の受入口76に連通される。
【0069】
計数処理を開始させるために、操作パネル161 のスタート釦が押されると、モータ86が駆動され、ピニオン89とラック88との噛合を介してラック88が下降されるとともに、作動体79および両側の作動レバー81が下方に揺動される。これら両側の作動レバー81の係合部83が台車31の両側の係合孔45に進入され、台車31が台車装填部74に係止される。さらに、台車31の両側の係合孔45に進入する両側の作動レバー81の係合部83で両側の伝達レバー43の駆動受部46が押し下げられ、台車31の両側の作動部材42が上昇され、この両側の作動部材42が台車31に載置された1段目の玉箱1の両側の作動部材挿入孔12に進入され、作動部材挿入孔12内のシャッタ板3の係合軸部25が押し上げられ、シャッタ板3が開放される。
【0070】
なお、台車31が正しい装填位置に装填されていない場合には、作動レバー81の係合部83は係合孔45に進入せずに台車本体32の上面に当接し、玉箱1のシャッタ板3は開放されない。このとき、ラック88とピニオン89との駆動力伝達負荷が所定値以上になると、ラック88がばね付勢に抗してピニオン89から離反する方向に回動して、ラック88とピニオン89との噛み合いが解除されるため、台車31が台車装填部74の所定位置に装填されていなかったり、あるいは作動レバー81が動作不能状態にあっても、モータ86や駆動力伝達手段87等の損傷を防止できる。
【0071】
シャッタ板3の開放により、排出孔7が開放され、玉箱1内のパチンコ玉Pが、排出孔7から下方に流出され、シュート部材40を通じて放出口41から計数機本体72側の受入口76に放出され、シュート板77を通じて受入空間107 に導かれ、帯状体102 の略水平状態のパチンコ玉受入部域104 上に受け入れられる。
【0072】
また、操作パネル161 のスタート釦が押された時点で、モータ136 が駆動されており、受入空間107 内のパチンコ玉Pが、複数の仕切板152 間を通じて帯状体102 のパチンコ玉受入部域104 に導かれるとともに、そのパチンコ玉受入部域104 で帯状体102 に保留されてパチンコ玉計数部域105 に搬送されていく。すなわち、帯状体102 のパチンコ玉受入部域104 においては、各保留部材113 の各保留部120 の開口部127 が上方に臨んでおり、この開口部127 を通じてパチンコ玉Pが1個ずつ各保留部120 に落下して受け入れられる。各保留部120 にパチンコ玉Pが受け入れられると、受け入れられたパチンコ玉Pで別のパチンコ玉Pの保留部120 への進入が規制される。
【0073】
パチンコ玉Pを受け入れた保留部材113 が略水平状態のパチンコ玉受入部域104 から略垂直状態のパチンコ玉計数部域105 に移動されていくと、各保留部120 の開口部127 が側方に向くが、各保留部120 内に受け入れられた1個のパチンコ玉Pは保留された状態を保ち、保留部120 に受け入れられずに保留部材113 とともにパチンコ玉計数部域105 に移動されたパチンコ玉Pは落下して受入空間107 内に戻される。
【0074】
パチンコ玉計数部域105 では、図4に示すように、パチンコ玉計数手段109 により、タイミング検知手段142 でとられるタイミングに合わせて、投受光センサ141 が透光状態、遮光状態のいずれにあるか確認し、各保留部120 内のパチンコ玉Pの有無が検知される。
【0075】
すなわち、図5に示すように、投受光センサ141 の出力は、パチンコ玉Pが保留されている保留部材113 が通過する間(図5のA領域)が遮光状態となり、隣接する保留部材113 ,113 の間隙部分が通過する間(図5のB領域)が透光状態となる。さらに、パチンコ玉Pが保留されていない保留部材113 が通過する間において、センサ孔126 の部分が通過する間(図5のC領域)が透光状態となる。一方、フォトセンサ150 の出力は、帯状体102 の回動に伴って回転する検知板148 の縁部で遮光となり、スリット147 の部分で透光状態(図5のD領域)となる。そして、フォトセンサ150 の出力が透光状態となるとき、投受光センサ141 が保留部材113 のセンサ孔126 に対向するタイミングとなり、投受光センサ141 が遮光状態にあればパチンコ玉Pは有りとし、透光状態であればパチンコ玉Pは無しとする。
【0076】
そして、制御部では、パチンコ玉Pの有無が判断され、パチンコ玉Pが有りの場合にカウンタで個数をカウントする。パチンコ玉Pの計数状況は操作パネル161 の表示部に表示される。
【0077】
なお、パチンコ玉計数手段109 で計数されたパチンコ玉Pが帯状体102 のパチンコ玉計数部域105 を揚送される状態は、透明板163 を通じて計数機本体72の前方から視認できる。
【0078】
パチンコ玉計数手段109 で計数されてパチンコ玉計数部域105 を揚送されるパチンコ玉Pは、パチンコ玉放出部域106 で各保留部120 から放出部110 に放出される。すなわち、上方へ移動していた保留部材113 が下方へ向けて方向変換する際に、遠心力の作用により各保留部120 内のパチンコ玉Pが開口部127 を通じて放出される。さらに、パチンコ玉計数部域105 に対して略180度以上方向変換して下方に向く状態においては、重力の作用が加わり、保留部120 内の遠心力の作用で放出されないようなパチンコ玉Pが確実に放出される。
【0079】
放出部110 で放出されたパチンコ玉Pは、排出シュート111 を通じてパチンコ玉回収部に排出される。
【0080】
そして、台車31に載置された1段目の玉箱1内のパチンコ玉Pが流出してその収容量が減少していくと、この1段目の玉箱1のパチンコ玉P上に載置されている2段目の玉箱1が下降していく。これにより、2段目の玉箱1の作動部材挿入孔12に1段目の玉箱1の作動部材14が進入して、2段目の玉箱1のシャッタ板3が開放される。そのため、2段目の玉箱1の排出孔7が開放され、2段目の玉箱1に収容されたパチンコ玉Pが、排出孔7から下方の1段目の玉箱1に流出し、この1段目の玉箱1を通じて、前述と同様に、計数機本体72に導かれて計数される。
【0081】
さらに、2段目の玉箱1内のパチンコ玉Pが流出してその収容量が減少していくと、この2段目の玉箱1のパチンコ玉P上に載置されている3段目の玉箱1が下降していき、2段目の玉箱1と同様に、3段目の玉箱1に収容されたパチンコ玉Pが2段目の玉箱1および1段目の玉箱1を通じて計数機本体72に導かれて計数される。
【0082】
このように、1段目、2段目および3段目の玉箱1の順にパチンコ玉Pが順次排出されるとともにパチンコ玉計数機71に導かれて計数される。
【0083】
また、計数完了後に操作パネル161 のストップ釦が押されると、モータ86がスタート操作時とは逆方向に駆動され、ピニオン89とラック88との噛合を介してラック88が上昇されるとともに、作動体79および両側の作動レバー81が上方に揺動され、これら両側の作動レバー81の係合部83が台車31の両側の係合孔45から上方に退避される。そのため、台車31の両側の伝達レバー43の駆動受部46の押し下げが解除され、台車31の両側の作動部材42が下降される。作動レバー81の係合部83が台車31の係合孔45から上方に退避されると、パチンコ玉計数機71に対する台車31の係止が解除されるので、台車31を後退させて台車装填部74から外すことができる。
【0084】
また、パチンコ玉Pの計数中に停電あるいは詰まり等によって動作不能状態になり、台車31をパチンコ玉計数機71から外せなくなった場合には、計数機本体72の前面の扉95を開放し、操作用開口部96を通じて手動操作レバー94を手前に引き寄せることにより、ラック88をピニオン89から離反させて駆動伝達手段87の駆動力伝達経路を切断し、さらに、手動操作レバー94を上方へ引き上げて、作動レバー81を上方へ移動させれば、作動レバー81による台車31の係止を解除でき、復旧作業を容易に行なえる。
【0085】
以上のように、パチンコ玉計数機71の台車装填部74に、台車31で搬送してきた玉箱1を台車31ごと装填するだけで、自動的に玉箱1内のパチンコ玉Pを排出させてパチンコ玉計数機71で計数させることができ、そのため、重い玉箱1を持ち上げる必要がなく、多量のパチンコ玉Pであっても容易に計数できる。さらに、複数の玉箱1からパチンコ玉Pを順次排出してパチンコ玉Pの計数に要する処理時間を短時間にできる。
【0086】
また、作動レバー81が台車装填部74に装填される台車31に係合してその台車31を台車装填部74に係止するとともに玉箱1のシャッタ板3を開放させるため、玉箱1を載せた台車31を台車装填部74に装填するだけで、玉箱1内のパチンコ玉Pを自動的に排出させて計数することができるとともに、パチンコ玉Pの排出中に台車31が引き抜かれてパチンコ玉Pが散乱するのを防止でき、しかも、作動レバー81を玉箱1のシャッタ板3の開放と台車31の係止とに兼用するので、簡単かつ安価に構成できる。
【0087】
さらに、リミッタ手段92によって駆動力伝達手段87の駆動力伝達負荷が所定値以上になったときに駆動力の伝達を解除するため、台車31が台車装填部74の所定位置に装填されていなかったり、作動レバー81が動作不能状態にあっても、モータ86や駆動力伝達手段87等の損傷を防止できる。しかも、駆動力伝達手段87にラック88およびピニオン89を用いることにより、駆動力伝達手段87およびリミッタ手段92を簡単かつ安価に構成できる。
【0088】
しかも、手動操作レバー94によって駆動伝達手段87の駆動力伝達経路を切断できるため、パチンコ玉Pの計数中に停電あるいは詰まり等によって動作不能状態になった場合でも、作動レバー81を手動で作動させることができ、復旧作業を容易に行なえる。
【0089】
また、パチンコ玉計数機71は、台車31の放出口41から放出されるパチンコ玉Pを揚送してパチンコ玉計数手段109 で計数するため、台車31の低い位置から放出されるパチンコ玉Pの計数を行なえ、すなわち台車31の台車本体32の高さを低くでき、特に玉箱1を複数段に高く積み上げた状態での運搬時における安定性を確保できる。
【0090】
また、パチンコ玉計数機71側に台車31上の玉箱1のシャッタ板3を開放させる駆動源を備えることにより、台車31側には特別な駆動源を必要とせず、台車31を簡素化できるとともに安価に構成できる。
【0091】
なお、台車31の作動部材42を動かすために、パチンコ玉計数機71側から台車31側に駆動力の作用を与えていたが、台車31に作動部材42を動かすモータやソレノイドなどの電気駆動手段を設け、パチンコ玉計数機71側から台車31側に給電するようにしてもよい。この場合、台車31をパチンコ玉計数機71の台車装填部74に装填することにより、台車31側の電気接点とパチンコ玉計数機71側の電気接点とが接合する構造とし、パチンコ玉計数機71側から台車31側に給電するように構成する。また、台車31自体に作動部材42を動かすペダルやレバーなどの手動操作部を設け、手動操作によりパチンコ玉Pの排出を任意に行なえるようにしてもよい。
【0092】
また、駆動力伝達手段87としては、ラック88およびピニオン89の構成の他、ギヤ列などの構成を用いてもよく、前記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0093】
また、リミッタ手段92としては、駆動力伝達負荷が所定値以上になったときに滑りが生じて駆動力の伝達を解除するトルクトミッタなどを用いてもよく、前記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0094】
【発明の効果】
請求項1記載のパチンコ玉計数機によれば、作動レバーが台車装填部に装填されるパチンコ玉運搬用台車に係合してそのパチンコ玉運搬用台車を台車装填部に係止するとともにパチンコ玉収容箱のシャッタ板を開放させるため、パチンコ玉収容箱を載せたパチンコ玉運搬用台車を台車装填部に装填するだけで、パチンコ玉収容箱内のパチンコ玉を自動的に排出させて計数することができるとともに、パチンコ玉の排出中にパチンコ玉運搬用台車が引き抜かれてパチンコ玉が散乱するのを防止でき、しかも、作動レバーをパチンコ玉収容箱のシャッタ板の開放とパチンコ玉運搬用台車の係止とに兼用するので、簡単かつ安価に構成できる。
【0095】
請求項2記載のパチンコ玉計数機によれば、請求項1記載のパチンコ玉計数機の効果に加えて、リミッタ手段によって駆動力伝達手段の駆動力伝達負荷が所定値以上になったときに駆動力の伝達を解除するため、パチンコ玉運搬用台車が台車装填部の所定位置に装填されていなかったり、作動レバーが動作不能状態にあっても、駆動手段や駆動力伝達手段等の損傷を防止できる。
【0096】
請求項3記載のパチンコ玉計数機によれば、請求項1記載のパチンコ玉計数機の効果に加えて、リミッタ手段によって駆動力伝達負荷が所定値以上になったときにラックとピニオンとの噛み合いを解除するため、パチンコ玉運搬用台車が台車装填部の所定位置に装填されていなかったり、作動レバーが動作不能状態にあっても、駆動手段や駆動力伝達手段等の損傷を防止でき、しかも、駆動力伝達手段およびリミッタ手段を簡単かつ安価に構成できる。
【0097】
請求項4記載のパチンコ玉計数機によれば、請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数機の効果に加えて、手動操作レバーによって駆動伝達手段の駆動力伝達経路を切断できるため、パチンコ玉の計数中に停電あるいは詰まり等によって動作不能状態になった場合でも、作動レバーを手動で作動させることができ、復旧作業を容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すパチンコ玉計数機およびパチンコ玉運搬用台車の一部を切り欠いた断面図である。
【図2】同上パチンコ玉計数機およびパチンコ玉運搬用台車の断面図である。
【図3】同上帯状体の一部の正面図である。
【図4】同上パチンコ玉計数手段の説明図である。
【図5】同上パチンコ玉計数手段の投受光センサおよびタイミング検知手段の出力波形の説明図である。
【図6】同上パチンコ玉収容箱の分解状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ玉収容箱
3 シャッタ板
7 排出孔
31 パチンコ玉運搬用台車
71 パチンコ玉計数機
74 台車装填部
81 作動レバー
86 駆動手段としてのモータ
87 駆動力伝達手段
88 ラック
89 ピニオン
92 リミッタ手段
94 手動操作レバー
P パチンコ玉

Claims (4)

  1. 底部にパチンコ玉を排出する排出孔を有するとともにこの排出孔を開閉するシャッタ板を有するパチンコ玉収容箱を載せたパチンコ玉運搬用台車が装填され、そのパチンコ玉収容箱のシャッタ板を開放させることによってパチンコ玉収容箱から流出するパチンコ玉を取り込んで計数するパチンコ玉計数機であって、
    前記パチンコ玉収容箱を載せたパチンコ玉運搬用台車が装填される台車装填部と、
    この台車装填部に装填されるパチンコ玉運搬用台車に対して進退可能に設けられ、退避時には台車装填部へのパチンコ玉運搬用台車の装填を許容し、進出時には台車装填部に装填されるパチンコ玉運搬用台車に係合してそのパチンコ玉運搬用台車を台車装填部に係止するとともにパチンコ玉収容箱のシャッタ板を開放させる作動レバーと、
    この作動レバーに駆動力を伝達する駆動力伝達手段と、
    この駆動力伝達手段を介して前記作動レバーに駆動力を与える駆動手段と
    を具備していることを特徴とするパチンコ玉計数機。
  2. 駆動力伝達手段は、駆動力伝達負荷が所定値以上になったときに駆動力の伝達を解除するリミッタ手段を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉計数機。
  3. 駆動力伝達手段は、ラックとピニオンとを有し、かつ、これらラックとピニオンとを係脱可能に構成するとともに噛み合い方向にばね付勢して駆動力伝達負荷が所定値以上になったときにラックとピニオンとの噛み合いを解除するリミッタ手段を有している
    ことを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉計数機。
  4. 駆動伝達手段の駆動力伝達経路を切断する手動操作レバーを備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数機。
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