JP3917681B2 - パチンコ玉計数機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ玉を収容したパチンコ玉収容箱を台車に載せて運搬した後に計数するといった形態に対応したパチンコ玉計数機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ玉計数機は、パチンコホールのカウンタ等に設置され、所定の高さを有するカウンタ台等の上に載置されていた。そして、遊技者が獲得したパチンコ玉をそのホールに設置されているパチンコ玉収容箱すなわち玉箱に入れてカウンタ等に持参し、そこに設置されているパチンコ玉計数機のホッパへパチンコ玉を流し込むようにしている。
【0003】
また、例えば、実開昭61−54885号公報に示されているものや、本出願人が特願平7−30955号で既に出願しているように、玉箱とパチンコ玉計数機に工夫をし、パチンコ玉が入った玉箱をパチンコ玉計数機のホッパの上に載せるだけで、玉箱の底面または側面が開孔され、玉箱をひっくり返さなくともパチンコ玉計数機のホッパの中へパチンコ玉が流出するようにしたものも提案されている。
【0004】
一方、最近では遊技者が獲得するパチンコ玉の量が多くなり、一度に複数の玉箱をカウンタ等のパチンコ玉計数機が設置されている場所まで運搬しなければならなくなったために、玉箱の運搬に玉箱を重ねて載置できる台車が使用されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のパチンコ玉計数機と、玉箱および台車を使用した運用方法では、台車で運搬してきた玉箱を手作業によりパチンコ玉計数機のホッパの位置まで持ち上げなければならず、多大な労力が必要であり、作業性が悪いといった問題がある。
【0006】
また、遊技者が女性や老人の場合には、パチンコホールの店員が遊技者に代わってその作業を行なっており、パチンコホールの店員にとっては一日に何回もその作業を行なわなければならず、重労働を強いられるという問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、台車で運搬してきたパチンコ玉収容箱を台車ごと装填するだけで自動的にパチンコ玉収容箱内のパチンコ玉を計数することができるパチンコ玉計数機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のパチンコ玉計数機は、所定個数以下のパチンコ玉収容箱を載置した台車の装填が可能な台車装填部を有する計数機本体と、前記台車装填部に装填された台車上のパチンコ玉収容箱の周縁部に係合してそのパチンコ玉収容箱を台車装填部の真上の排出位置へ移動させるリフト手段と、前記排出位置でパチンコ玉収容箱に形成された排出孔を開放してパチンコ玉を排出させる排出孔開放手段と、パチンコ玉を受け入れて計数するパチンコ玉計数手段と、前記パチンコ玉収容箱の排出孔から排出されるパチンコ玉を前記パチンコ玉計数手段へ導くシュート手段とを具備し、前記排出孔開放手段およびシュート手段は、水平方向へ移動して前記リフト手段で上昇されたパチンコ玉収容箱の下側に進退し、進出時に前記排出孔開放手段でパチンコ玉収容箱の排出孔を開放してパチンコ玉を排出させるとともに前記シュート手段でパチンコ玉収容箱の排出孔から排出されるパチンコ玉を前記パチンコ玉計数手段へ導くものである。
【0009】
そして、計数機本体の台車装填部に、台車で運搬してきたパチンコ玉収容箱を台車ごと装填することにより、リフト手段により台車上のパチンコ玉収容箱を排出位置へ移動させる。排出位置において、排出孔開放手段によりパチンコ玉収容箱内のパチンコ玉を排出させ、シュート手段により排出されたパチンコ玉をパチンコ玉計数手段に導く。パチンコ玉計数手段によりシュート手段で導かれたパチンコ玉を計数する。また、パチンコ玉を収納したパチンコ玉収容箱の移動が少なく、計数機本体内でのパチンコ玉の処理を確実に行なえる。
【0010】
請求項2記載のパチンコ玉計数機は、請求項1記載のパチンコ玉計数機において、計数機本体の上面にパチンコ玉の流入が可能なホッパを設け、そのホッパへ流入されたパチンコ玉をパチンコ玉計数手段で計数するものである。これにより、パチンコ玉収容箱を台車ごと装填して計数させる場合と、パチンコ玉収容箱内のパチンコ玉をホッパに流し込んで計数させる場合との両方に対応可能となる。
【0011】
求項記載のパチンコ玉計数機は、請求項1または2記載のパチンコ玉計数機において、排出位置の直上位置を計数機本体の上面まで貫通させて計数機本体の上面に空箱取出口を形成し、リフト手段でパチンコ玉を排出して空箱となったパチンコ玉収容箱を空箱取出口へ移動させるものである。これにより、空箱となったパチンコ玉収容箱が遊技者等に返却され、パチンコ玉の計数処理が自動的に行なわれたことが確認可能となる。
【0012】
請求項記載のパチンコ玉計数機は、請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数機において、排出孔開放手段およびシュート手段を一体的に水平方向へ移動させるものである。これにより、排出孔開放手段およびシュート手段の駆動機構などの構成が簡略化される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1ないし図12を参照して説明する。
【0014】
まず、図5ないし図7を参照して、パチンコ玉排出機能を有するパチンコ玉収容箱について説明する。
【0015】
図6はパチンコ玉収容箱の分解状態の斜視図を示し、このパチンコ玉収容箱(以下、玉箱という)1は収容箱本体2とシャッタ板3とを備えている。
【0016】
収容箱本体2は、底板4、長手方向の相対向する端板5、長手方向と直交する短手方向の相対向する側板6とから、上面を開口した横長箱状に形成されている。
【0017】
底板4は中央域の中央底板4aと長手方向の両側域の側部底板4bとを備え、この中央底板4aと両側部底板4bとの間にパチンコ玉Pの排出孔7がそれぞれ開口形成されている。なお、図7に示すように、中央底板4aは水平に形成され、両側部底板4bは排出孔7に向けて傾斜するように形成されている。
【0018】
端板5および側板6の上端周縁にはフランジ部8が突出形成され、一方の相対向する端板5のフランジ部8の中央部分には取手9が突出形成されている。
【0019】
端板5および側板6は上側部分が外側に傾斜して広がる形状に形成され、収容箱本体2の下部を他の収容箱本体2の上方から挿入して、収容箱本体2同士を積み重ね可能になっている。端板5の外面には取手9の両側に縦方向にリブ状の一対の突起部5aが突出形成されているとともに、側板6の外面には後述する作動部材挿入孔12の位置から収容箱本体2の長手方向の両側に所定の基準距離L(図5に示す)を隔てた位置に縦方向にリブ状の一対の突起部6aが突出形成されている。そして、これら突起部5a,6aが収容箱本体2の側面の補強部および収容箱本体2の積み重ね時の規制部を兼ねている。
【0020】
側板6の内面の下側中央域には肉厚部10が突出形成され、この肉厚部10の上面には収容箱本体2の内方へ少し傾斜する係合段部11が形成され、この係合段部11上に積み重ねられる収容箱本体2の底部が載るようになっている。
【0021】
肉厚部10には、中央域に収容箱本体2の底部から上方に向けて垂直方向に沿って縦長孔状の作動部材挿入孔12が形成されているとともに、この作動部材挿入孔12の両側で収容箱本体2の底面位置に略水平方向に沿って一対の横長孔13が形成されている。作動部材挿入孔12は、側板6を貫通して形成されるとともに中央底板4aの一部を貫通して形成されており、この作動部材挿入孔12の幅はパチンコ玉Pの直径より小さい幅寸法に形成されている。横長孔13は、少なくとも収容箱本体2の内方に開口していればよいが、側板6の外側まで貫通していてもかまわない。
【0022】
側板6の内面の上側中央域すなわち作動部材挿入孔12の上方には、肉厚部10の係合段部11から収容箱本体2の上縁部にかけてリブ状の箱側作動部材14が突出形成されている。この箱側作動部材14は、収容箱本体2同士を積み重ねた際に上の収容箱本体2の作動部材挿入孔12に進入可能になっている。
【0023】
また、シャッタ板3は、略同じ大きさの2枚の板体21を備え、この板体21の連結側の縁部が互いに噛み合うようにジグザグ状に形成され、互いに噛み合った部分を貫通する軸22によって屈曲可能に一体的に連結されている。この2枚の板体21からなるシャッタ板3の長手方向の長さは両肉厚部10の内面間の距離よりも少し短い長さに形成され、長手方向と直交する板体21の連結方向の幅は両排出孔7を実質的に閉塞可能とする幅に形成されている。
【0024】
軸22の略中央位置には、シャッタ板3の収容箱本体2への取付状態においてシャッタ板3の屈曲部23が広がる方向に付勢してシャッタ板3により排出孔7を実質的に閉塞させるトグルばねからなるばね部材24が取り付けられている。
【0025】
軸22の両端部は板体21の端面から所定長突出され、その両端部に四角形状の係合軸部25が取り付けられ、各板体21の両端面外縁側には円柱状の凸部26が突出形成されている。
【0026】
そして、このパチンコ玉排出機能を有する玉箱1には、図5(a) に示す大形の玉箱1と、図5(b) に示す中形の玉箱1がある。大形の玉箱1は中形の玉箱1よりも収容箱本体2の長手方向の寸法が長く形成され、図5(c) 示すように大形および中形の玉箱1の収容箱本体2の短手方向の寸法および端面形状は同一に形成されている。大形および中形の玉箱1の収容箱本体2の側板6の外面に突出形成された一対の突起部6aは、作動部材挿入孔12の位置から収容箱本体2の長手方向の両側に一定の基準距離Lを隔てた位置に形成されている。
【0027】
なお、パチンコホールで使用される玉箱には、これらの大形および中形の玉箱1の他に、中形の玉箱1よりも外形が小さく上面を開口しただけの箱形状の小形の玉箱があるが、この小形の玉箱に収納されるパチンコ玉Pの量は少ないので、後述するパチンコ玉計数機31で自動処理を行なう対象とする必要がない。
【0028】
次に、玉箱1のシャッタ板3の開閉動作を説明する。
【0029】
シャッタ板3の両端の係合軸部25が収容箱本体2の作動部材挿入孔12に摺動可能に係合されるとともに、各板体21の両端の凸部26が各横長孔13に摺動可能に係合されている。
【0030】
図7(a) に示すように、ばね部材24によってシャッタ板3が広がる方向に付勢され、シャッタ板3により排出孔7が実質的に閉塞されている状態で、玉箱1内にパチンコ玉Pを収容できる。玉箱1内に収容されるパチンコ玉Pは、シャッタ板3および収容箱本体2の両側部底板4b上に積み重ねられる。
【0031】
なお、排出孔7を閉塞するシャッタ板3と側部底板4bとの間にはパチンコ玉Pが通過しない幅の間隙が生じて排出孔7の一部が開口するが、その間隙を設けることによって排出孔7をできるだけ大きくすることが可能となる。
【0032】
また、図7(b) に示すように、玉箱1の作動部材挿入孔12に後述する作動部材113 が挿入されて上方に相対的に移動すると、この作動部材113 で作動部材挿入孔12内のシャッタ板3の係合軸部25が押し上げられる。作動部材113 で作動部材挿入孔12に沿って係合軸部25が押し上げられるシャッタ板3は、屈曲部23で2枚の板体21が屈曲しながらその屈曲部23を先頭に上方へ移動されるとともに、各板体21の凸部26が横長孔13に沿って中央方向に相対向して接近するように移動され、各排出孔7が開放される。そのため、開放される各排出孔7から玉箱1内に収容されたパチンコ玉Pが下方へ排出される。
【0033】
なお、シャッタ板3は、2枚の板体21を屈曲させながら屈曲部23を先頭に上方へ移動するため、パチンコ玉Pの荷重負荷をほとんど受けることなく、排出孔7を開放することができる。
【0034】
しかも、シャッタ板3がパチンコ玉Pを押し退ける量に比べて排出孔7が開放される量が大きいので、パチンコ玉Pが満杯状態であってもシャッタ板3の開放時にパチンコ玉Pが上方から溢れてこぼれ落ちることがない。
【0035】
さらに、開状態のシャッタ板3が急傾斜状態となってパチンコ玉Pを排出孔7へ案内する作用があるとともに排出孔7が2箇所に開孔されるために、パチンコ玉Pの排出速度が速く、排出効率が高い。また、排出孔7を閉塞するシャッタ板3と側部底板4bとの間に間隙を設けて排出孔7をできるだけ大きくしているため、シャッタ板3の開放時に排出孔7が大きく開孔し、パチンコ玉Pの排出効率が高い。
【0036】
また、玉箱1の作動部材挿入孔12から作動部材113 が下方に相対的に移動すると、作動部材113 によるシャッタ板3の係合軸部25の押し上げが解除され、ばね部材24による2枚の板体21の屈曲が広がる方向への付勢により、各板体21の凸部26が横長孔13に沿って外側へ相反して離反移動するとともに、屈曲部23が下方へ移動し、シャッタ板3により排出孔7が実質的に閉塞される。
【0037】
また、シャッタ板3の中央域は中央底板4a上に位置し、中央底板4aでシャッタ板3の中央域に下方から外力が加わらないようにしているため、パチンコ玉計数機31以外の所で例えばパチンコ玉Pなどの何か突起物が在るところに玉箱1を置いた場合にも、間違ってシャッタ板3が開いてしまうということがない。
【0038】
また、玉箱1は、収容箱本体2を上側部分が広がる形状にして収容箱本体2同士を積み重ね可能にしているため、収容箱本体2同士を積み重ねて保管することができる。このとき、上側に積み重ねる収容箱本体2の外側面から突出する突起部5a,6aが下側の収容箱本体2の内側面に当接するため、積み重ねた収容箱本体2同士が嵌まり込んで外れにくくなるのを規制することができる。
【0039】
しかも、収容箱本体2の積み重ね時には、上側の収容箱本体2の作動部材挿入孔12に下側の収容箱本体2の箱側作動部材14が進入して係合軸部25を押し上げ、上側の収容箱本体2のシャッタ板3を開放するため、収容箱本体2同士を積み重ねて使用することもできる。つまり、パチンコ玉計数機31の後述するホッパ37上に1つ目の玉箱1を置き、さらにその上側に2つ目の玉箱1を置いておけば、下側の玉箱1のパチンコ玉Pの排出に伴って上側の玉箱1が下降して積み重ねられるとともに、上側の玉箱1のシャッタ板3が自動的に開放されてパチンコ玉Pが排出される。同様に、パチンコ玉計数機31のホッパ37上に1つ目の玉箱1を置き、その玉箱1のパチンコ玉Pの排出後にさらにその上に2つ目の玉箱1を置くことにより、上側の玉箱1のシャッタ板3が開放されてパチンコ玉Pが排出される。なお、本実施の形態では、積み重ねによるパチンコ玉Pの排出動作が可能なのは中形の玉箱1のみとしている。
【0040】
また、作動部材挿入孔12の幅をパチンコ玉Pの直径より小さい幅にしたため、パチンコ玉Pが作動部材挿入孔12に進入して間違ってシャッタ板3が開放されるといったことも防止される。
【0041】
次に、図1ないし図4を参照して、パチンコ玉計数機について説明する。
【0042】
図3はパチンコ玉計数機31の斜視図を示し、このパチンコ玉計数機31は箱形の計数機本体32を有し、この計数機本体32の正面下部には、本実施の形態ではパチンコ玉Pを収納した玉箱1を3箱積み重ねた状態で載置した台車33の装填が可能な台車装填部34が開口形成されている。台車装填部34の上部側は台車33に載置された玉箱1が装填される玉箱装填部34a として構成されている。
【0043】
計数機本体32の上面には、台車装填部34の直上位置に相当する正面寄りの右側位置に台車装填部34に連通する空箱取出口35が開口形成され、この空箱取出口35には左右方向に移動して空箱取出口35を開閉するシャッタ36が配設されている。
【0044】
計数機本体32の上面の空箱取出口35の左側にはホッパ37が配設され、このホッパ37は、中形の玉箱1の収容箱本体2の上部形状と略同一形状に形成されており、上方に向けて拡開傾斜して広がる形状の挿入開口38が形成され、この挿入開口38内に収容箱本体2の下部を上方から挿入して嵌合可能になっている。ホッパ37の長手方向と直交する両側内面の中央部にはリブ状のホッパ側作動部材39が突出形成されている。このホッパ側作動部材39は、収容箱本体2をホッパ37に載置した際に収容箱本体2の作動部材挿入孔12に進入して、シャッタ板3を開放可能になっている。ホッパ37の下面は中央部に向けて下降傾斜され、その中央部にパチンコ玉Pを受け入れる投入口40が形成されている。
【0045】
ホッパ37の下部には、投入口40に受け入れられたパチンコ玉Pをパチンコ玉計数手段41に導くシュート42が配設されている。パチンコ玉計数手段41には計数後のパチンコ玉Pを外部へ排出する排出シュート43が配設されている。
【0046】
計数機本体32の上面の背面側には、台車装填部34に装填された玉箱1の計数処理のスタートを指示するスタート釦44および計数処理途中でのストップを指示するストップ釦45が配設されているとともに、計数結果などを表示する表示部46が配設されている。
【0047】
また、台車33は、四隅に車輪47を取り付けた荷台48を有し、この荷台48は走行方向に長く形成され、その荷台48の走行方向の手前側にハンドル49が立設されている。
【0048】
図1はパチンコ玉計数機31の内部機構を示す側面図、図2はパチンコ玉計数機31の内部機構を示す正面図である。図1の右側が計数機本体32の前面、左側が計数機本体32の背面、図2の右側が計数機本体32の右側面、左側が計数機本体32の左側面となる。
【0049】
台車33が挿入される台車装填部34の直上位置に、後述するパチンコ玉Pの排出位置50および空箱取出口35が配設され、台車装填部34から空箱取出口35にかけて玉箱1が昇降移動可能とする玉箱移動空間51が形成されている。
【0050】
台車装填部34の奥側および両側には、側壁52,53がそれぞれ形成されている。奥側の側壁52により台車33の荷台48の挿入方向の先端面を当接規制して位置決めする。両側の側壁53の対向間隔は台車33の荷台48の幅より少し広い程度とされ、その両側の側壁53により荷台48の側面を規制して位置決めする。
【0051】
奥側の側壁52には荷台48の高さに合わせて台車装填検知スイッチ54が配設され、この台車装填検知スイッチ54の検知レバー54a が台車装填部34内に突出されている。そして、台車装填部34に装填される台車33の荷台48の先端面により検知レバー54a が押動されることより、台車装填検知スイッチ54がオンして台車33の装填が検知される。
【0052】
奥側の側壁52の台車装填検知スイッチ54の両側には、台車装填部34の所定位置まで装填された台車33を係止する台車係止手段55がそれぞれ配設されている。各台車係止手段55は、係止レバー56を有し、この係止レバー56の基端が側壁52の後方で回動自在に軸支されるとともに、先端が台車装填部34内に上下方向に揺動可能に突出され、その先端上縁部に荷台48の先端縁48a の裏側に係合可能とする係止爪57が形成されている。係止爪57は先端側が傾斜面とされるとともに基端側が垂直面とされる形状に形成されている。係止レバー56の先端側は、スプリング58で上方に付勢され、図示しないソレノイドやモータなどで回動駆動されるカム59によって下方へ揺動可能とされている。
【0053】
両側の側壁53には、台車33の荷台48の高さよりも上方の玉箱装填部34a の領域に、玉箱ガイド60が上下方向に沿って配設されている。両側の玉箱ガイド60の対向間隔は玉箱1の短手方向の幅よりも少し広い程度とされ、その両側の玉箱ガイド60により台車33の荷台48上に載置された玉箱1のフランジ部8の側面を規制して短手方向の位置を位置決めする。なお、この玉箱ガイド60には、後述するハンガ部材77や係合部材79が通過可能とする溝部60a が上下方向に沿って形成されている。
【0054】
両側の玉箱ガイド60の下端には、台車33上に直接載置された玉箱1の側板6を規制して短手方向の位置を位置決めするガイド部61が突出形成されている。このガイド部61には台車装填部34内に装填される玉箱1を検知する図示しない玉箱装填検知センサが配設されている。
【0055】
また、玉箱移動空間51の左右方向の両側には、台車33上の玉箱1をパチンコ玉Pの排出位置50および空箱取出口35へ移動させるリフト手段62がそれぞれ配設されている。この各リフト手段62は、玉箱装填部34と空箱取出口35との間を昇降する昇降ユニット63を有している。
【0056】
この各昇降ユニット63は、玉箱移動空間51に対して平行に対向される昇降板64を有し、この昇降板64の前後縁部に玉箱移動空間51と反対の外方に向けて折曲片部65がほぼ直角に折曲形成され、この両折曲片部65の外面上下端にローラ66が回転自在に軸支され、これら両側の各ローラ66が計数機本体32に上下方向に沿って配設された一対のガイドレール67に転動可能に係合されている。昇降板64の外面の上下端にローラ68が回転自在に軸支され、このローラ68が計数機本体32に上下方向に沿って配設されたガイドレール69に転動可能に係合されている。各ガイドレール67,69は、一側面を開口する断面ほぼコ字状に形成され、その開口が昇降板64に向けられて配設されることにより、各ローラ66,68が係合されている。したがって、これら複数のローラ66,68が各ガイドレール67,69に係合することにより、昇降板64の水平方向の位置が定位置に規制されるとともに、ガイドレール67,69に沿って昇降板64が平行に昇降される。
【0057】
両昇降ユニット63は駆動手段70により同期して昇降される。この駆動手段70は、一対のチェン71を有し、この各チェン71が各昇降板64の外側において計数機本体32の上下部に回転自在に軸支されたスプロケット72(下側のスプロケットは図示しない)に掛け回されているとともに、図示しないモータによって正逆回転駆動される図示しない駆動スプロケットに掛け回されている。各チェン71が掛け回される駆動スプロケットが一体に回転するように連結軸などで連結されることにより、両チェン71が同期して回動される。上下のスプロケット72間の掛け回されて垂直に移動するチェン71の箇所に昇降板64の連結片部73が連結され、チェン71の正逆回動によって昇降板64が昇降される。
【0058】
各昇降板64の上縁部に玉箱移動空間51に向けて折曲片部74がほぼ直角に折曲され、この折曲片部74の前後両端から上方に支持片部75がほぼ直角に折曲され、この両支持片部75間に断面四角形状の水平軸76が回動可能に支持されている。この水平軸76には、軸方向に沿って複数のハンガ部材77の上端が固定されているとともに、水平軸76の前端近傍に連動部材78の上端が固定されている。したがって、水平軸76を支点として、複数のハンガ部材77と連動部材78とが一体に揺動するように構成されている。なお、ハンガ部材77は玉箱移動空間51内に臨む昇降板64の内面側に配設され、連動部材78は玉箱移動空間51と反対の昇降板64の外面側に配設される。また、連動部材78に隣接した昇降板64の内面側に、昇降板64に対して昇降可能とする係合部材79が配設されている。
【0059】
そして、リフト手段62のハンガ部材77、連動部材78および係合部材79の構成を図4に示す。図4(a) はリフト手段62の引掛前の状態の正面図、図4(b) はリフト手段62の引掛後の状態の正面図、図4(c) は(a) のリフト手段62の引掛前の状態の側面図である。
【0060】
ハンガ部材77は、上下方向に細長く薄い金属板などで形成され、そのほぼ中間部から下端にわたって中央にスリット80が形成されているとともに、このスリット80によって二股状のハンガ部77a が形成され、この各ハンガ部77a の下端から玉箱移動空間51に向けて玉箱1のフランジ部8に引っ掛け係合可能とするほぼL字状の引掛部81が形成されている。
【0061】
連動部材78は、上下方向に細長く薄い金属板などで形成され、その下端に係合溝部82を有する係合板83が設けられている。
【0062】
係合部材79は、上下方向に細長く薄い金属板などで形成され、下端には玉箱移動空間51に向けて傾斜突出する係合片部79a が形成され、この係合片部79a の下端に玉箱移動空間51の外側に向けて玉箱1のフランジ部8の上面に係合可能とする係合部84が形成されている。係合部材79の上端は昇降板64の上方を通じて昇降板64の外面側に突出され、昇降板64の裏面側で上下動可能に支持された係合部材支持軸85の上端に連結されている。係合部材支持軸85の中間部には係合軸86が水平に設けられている。
【0063】
連動部材78の係合板83および係合部材支持軸85の係合軸86にそれぞれ係合してカム87が配設されている。このカム87は、一対のカム板88を有し、この一対のカム板88が昇降板64の支持片部89に取り付けられた回動軸90により回動可能に支持されている。一対のカム板88には回動軸90を中心とする円弧状に長孔91が形成され、この長孔91に支持片部89に取り付けられた規制軸92が係合し、カム87の回動範囲が規制されている。一対のカム板88間には連動部材78の係合板83の係合溝部82が係合する係合軸93が取り付けられ、この係合軸93にスプリング94の一端が連結され、スプリング94の他端が昇降板64側に連結されている。一対のカム板88には、係合部材支持軸85の係合軸86が係合する係合溝部95が設けられている。
【0064】
そして、ハンガ部材77の玉箱1に対する係脱動作を説明すると、図4(a)(c)に示すように、カム87が時計回り方向に最も回動した状態においては、スプリング94の付勢によりそのカム87の回動状態が保持されている。連動部材78を介してハンガ部材77が水平軸76を中心として図4(a) 時計回り方向すなわち玉箱移動空間51の外方に向けて揺動され、ハンガ部材77の下端の引掛部81が、玉箱1のフランジ部8に係合しない非係合位置に揺動されている。かつ、係合部材支持軸85を介して係合部材79が下降され、係合部材79の下端の係合部84がハンガ部材77の引掛部81より下方の下方位置に位置されている。
【0065】
リフト手段62による玉箱1の吊り上げ時(詳細は後述する)において、昇降板64が下降されることにより、係合部材79の係合部84が玉箱1のフランジ部8の上面に当接して移動が規制され、係合部材79が相対的に押し上げられ、係合部材支持軸85および係合軸86を介してカム87が図4(a) 反時計回り方向に回動される。スプリング94の一端が連結された係合軸93の位置が、スプリング94の他端と回動軸90とを結ぶ直線(付勢方向反転ライン)上より図4(a) 反時計回り方向に移動すると、図4(b) に示すように、スプリング94の付勢によりカム87が反時計回り方向に強制的に回動される。このときまでには、ハンガ部材77の引掛部81は玉箱1のフランジ部8より下方に下降されている。カム87の反時計回り方向への回動により、連動部材78を介してハンガ部材77が水平軸76を中心として反時計回り方向すなわち玉箱移動空間51の内方に向けて揺動され、ハンガ部材77の下端の引掛部81が玉箱1のフランジ部8に係合可能とする係合位置に揺動される。昇降板64が上昇されることにより、引掛部81が玉箱1のフランジ部8に係合され、玉箱1が吊り上げられる。
【0066】
さらに、吊り上げた玉箱1の後述する一時保留部材97への移し換え時(詳細は後述する)において、昇降板64が計数機本体32の上部近傍域まで上昇されることにより、係合部材79の上端が計数機本体32の上部の構造部分または上部に配設された当接部に当接して移動が規制され、係合部材79が相対的に押し下げられ、係合部材支持軸85および係合軸86を介してカム87が図4(b) 時計回り方向に回動される。スプリング94の一端が連結された係合軸93の位置が、スプリング94の他端と回動軸90とを結ぶ直線(付勢方向反転ライン)上より図4(b) 時計回り方向に移動すると、図4(a) に示すように、スプリング94の付勢によりカム87が時計回り方向に強制的に回動される。
【0067】
このカム87の回動までには、係合部材79の係合部84が玉箱1のフランジ部8より下方に位置されている。すなわち、係合部材79の上端が計数機本体32の上部の構造部分または上部に配設された当接部に当接することにより、係合部材79が図4(b) 時計回り方向に弾性変形され、上昇を継続する玉箱1のフランジ部8の上面に係合部材79の係合部84が引っ掛かることなく、フランジ部8が係合部84より上方に上昇される。
【0068】
カム87の図4(b) 時計回り方向への回動により、連動部材78を介してハンガ部材77が水平軸76を中心として図4(b) 反時計回り方向すなわち玉箱移動空間51の外方に向けて揺動される。このとき、ハンガ部材77の下端の引掛部81が玉箱1のフランジ部8に係合した状態に保たれるため、反時計回り方向に回動されるハンガ部材77の上部側に対して下部側が弾性変形される。そして、昇降板64が下降されて、玉箱1が一時保留部材97上に載り移ることにより、引掛部81の係合が解除され、ハンガ部材77が図4(a) に示す状態に弾性復帰し、次の吊り上げ動作が可能となる。
【0069】
また、図1および図2において、各昇降板64の上部には、玉箱1のフランジ部8の上方への通過を許容するとともに下方への通過を阻止して玉箱1を押し上げる一対の押上部材96が揺動可能に軸支されている。
【0070】
また、各昇降板61の内側で玉箱移動空間51に臨み、ハンガ部材77の昇降範囲と押上部材96との昇降範囲の重複する位置には、玉箱1のフランジ部8の上方への通過を許容するとともに下方への通過を阻止して玉箱1を一時的に保留可能とする一対の一時保留部材97が揺動可能に軸支されている。
【0071】
また、空箱取出口35の近傍で各一時保留部材97の上方位置には、玉箱1のフランジ部8の上方への通過を許容するとともに下方への通過を阻止して玉箱1を空箱取出口35に係止可能とする一対の係止部材98が配設されている。
【0072】
また、玉箱移動空間51の排出位置50の高さ位置に対応して、玉箱1からパチンコ玉Pを排出させてパチンコ玉計数手段41へ導く排出手段101 が配設されている。この排出手段101 は、進退ユニット102 、この進退ユニット102 に装着された排出孔開放手段103 およびシュート手段104 を有している。
【0073】
進退ユニット102 は、水平移動板105 を有し、この水平移動板105 の両側縁部が前後方向に沿って配設された一対のガイドレール106 に係合され、このガイドレール106 に沿って前後方向、すなわち前方の排出位置50とこの排出位置50からの後方に後退する後退位置とに移動可能とする。水平移動板105 には前後に一対の開口部105aが形成されている。
【0074】
この水平移動板105 は駆動手段107 により前後方向に移動される。この駆動手段107 は、一対のチェン108 を有し、この各チェン108 がガイドレール106 の前後部に回転自在に軸支されたスプロケット109 (前側のスプロケットは図示しない)に掛け回されている。スプロケット109 は両チェン108 が一体に回転するように連結軸などで連結され、図示しないモータによって正逆回転駆動される。ガイドレール106 の上側に配設されたチェン108 の箇所に水平移動板105 が連結され、チェン108 の正逆回動によって水平移動板105 が前後方向に移動される。
【0075】
排出孔開放手段103 は、水平移動板105 上に載置される開放枠部材110 を有し、この開放枠部材110 の底板111 の両側から玉箱1の下部を嵌合可能とする拡開状に側板112 が立設されている。両側の側板112 の内面の前端近傍には、収容箱本体2の作動部材挿入孔12に進入してシャッタ板3を開放可能とするリブ状の作動部材113 が突出形成されている。両側の側板112 の作動部材113 から後方に基準距離Lを隔てた位置には、収容箱本体2の作動部材挿入孔12から後方に基準距離Lを隔てて形成された突起部6aの後面に係合可能とする係合突起114 が突出形成されている。底板111 には水平移動板105 の開口部105aの位置すなわち作動部材113 の前後位置に対応して一対の開口部111aが形成されている。後側の開口部111aの前縁部および底板111 の後縁部には、水平移動板105 の下面側に係合する係合片115 がそれぞれ形成されている。そして、開放枠部材110 は水平移動板105 に対して前後方向に移動可能とする遊びが設けられている。
【0076】
シュート手段104 は、第1のシュート116 および第2のシュート117 を有している。第1のシュート116 は水平移動板105 の下面に固定的に取り付けられ、第2のシュート117 は第1のシュート116 の後端との係合が外れない範囲で前後方向に摺動可能に連結され、水平移動板105 の前後方向への移動に伴って全体としてのシュート長さが伸縮される。第1のシュート116 および第2のシュート117 の底面が後方へ向けて下降傾斜するように形成され、水平移動板105 が前進した際の第2のシュート117 の後縁の位置はパチンコ玉計数手段41の上方に配置される。
【0077】
また、パチンコ玉計数手段41は、上部にホッパ121 を有し、このホッパ121 の下部の開口部121aの下方にパチンコ玉Pが転動される傾斜状の計数通路122 が形成され、この計数通路122 の出口部に臨ませて計数センサ123 が配設されている。計数通路122 の出口部は排出シュート43に接続されている。
【0078】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0079】
図3に示すように、台車33の荷台48上にパチンコ玉Pを収容した大形の玉箱1を3箱積み重ねてパチンコ玉計数機31の設置場所に搬送してきた場合を想定する。なお、台車33の荷台48には、その荷台48の長手方向に玉箱1の長手方向を合わせて載置されている。
【0080】
台車33を計数機本体32の台車装填部34に装填する。この装填過程で、台車装填部34に対して、台車33の左右方向位置が台車装填部34の両側壁53間で位置決めされるとともに、積み重ねられた玉箱1の左右方向位置が台車装填部34の両側の玉箱ガイド60およびガイド部61で位置決めされる。さらに、台車33の挿入方向先端面が台車装填部34の奥側の側壁52に当接することにより挿入位置が位置決めされる。
【0081】
スタート釦44がオンされると、パチンコ玉Pの自動計数動作が開始される。この自動計数動作の開始は、台車33の挿入方向先端面で台車装填検知スイッチ54が押動されてオンしていること、ガイド部61に配設された図示しない玉箱装填検知センサが玉箱1を検知していることを条件とする。
【0082】
スタート釦44がオンにより、台車係止手段55のカム59が回動され、下降状態にあった係止レバー56が上昇されて、先端の係止爪57が荷台48の先端縁48a の裏側に係合され、台車33が台車装填部34内に係止される。
【0083】
そして、図9(a) に自動計数動作の開始時の状態を示し、リフト手段62の昇降板64が台車装填部34の上方に位置され、ハンガ部材77が非係合位置に、および係合部材79が下方位置にそれぞれ位置されている。また、排出手段101 は台車装填部34の後方の後退位置に位置されている。
【0084】
図9(b) に示すように、スタート釦44がオンにより、リフト手段62の昇降板64が下降され、係合部材79が下から3段目の玉箱1のフランジ部8の上面に係合するとともに、ハンガ部材77が玉箱1のフランジ部8の下方に引掛部81が移動した後、係合部材79が上昇位置に移動されるとともに、ハンガ部材77が玉箱1のフランジ部8に係合可能とする係合位置に揺動される。
【0085】
図9(c) に示すように、リフト手段62の昇降板64が上昇され、ハンガ部材77が玉箱1のフランジ部8に係合して吊り上げ、その玉箱1が排出位置50より少し高い位置まで上昇した位置で停止される。
【0086】
図9(d) および図8(a) に示すように、進退ユニット102 の水平移動板105 が排出位置50に向けて前進され、この水平移動板105 と一緒に開放枠部材110 が前進されるとともに第1のシュート116 および第2のシュート117 が前方に伸張される。進退ユニット102 は玉箱1の下側に前進され、その前進途中で、開放枠部材110 の係合突起114 が玉箱1の突起部6aに係合される。この係合後、水平移動板105 の前進が継続されても、開放枠部材110 は玉箱1に係合した状態におかれる。
【0087】
そして、開放枠部材110 の係合突起114 が玉箱1の突起部6aに係合されることにより、開放枠部材110 は係合突起114 から基準距離Lを隔てた位置に作動部材113 が位置されるとともに、玉箱1は突起部6aから基準距離Lを隔てた位置に作動部材挿入孔12が位置されるため、作動部材113 と作動部材挿入孔12との上下方向位置が一致するように位置決めされる。
【0088】
図9(e) および図8(b) に示すように、リフト手段62の昇降板64が下降され、玉箱1が排出位置50の開放枠部材110 上に下降される。これにより、作動部材113 が玉箱1の作動部材挿入孔12に進入してシャッタ板3が開放移動され、玉箱1の底面の一対の排出孔7が開放される。この一対の排出孔7が開放により、玉箱1内に収容されたパチンコ玉Pが、一対の排出孔7から排出され、開口部111a,105aを通じて第1のシュート116 および第2のシュート117 上に落下され、第1のシュート116 および第2のシュート117 に導かれてパチンコ玉計数手段41のホッパ121 に放出される。したがって、パチンコ玉計数手段41によりパチンコ玉Pが計数され、計数後のパチンコ玉Pが排出シュート43を通じて外部に排出される。パチンコ玉Pの計数状況は表示部46に表示される。
【0089】
図8(c) に示すように、玉箱1に収容された全てのパチンコ玉Pが玉箱1から排出された後、進退ユニット102 の水平移動板105 が後方に所定距離後退され、玉箱1の位置が玉箱移動空間51を通じて空箱取出口35に上昇させる上昇位置に対して位置決めされる。このように、パチンコ玉Pの排出後に空箱となった玉箱1を移動させて玉箱移動空間51に位置決めすることにより、パチンコ玉Pを収容した重い状態で玉箱1を移動させる場合に比べて、玉箱1の移動が容易に行なえるとともに、パチンコ玉Pを収容した玉箱1を落下させてしまうような不具合が防止される。
【0090】
図9(f) に示すように、リフト手段62の昇降板64が上昇され、位置決めされた玉箱1が玉箱移動空間51を上昇される。昇降板64は計数機本体32の上部近傍域まで上昇され、玉箱1のフランジ部8が一時保留部材97を乗り越えて上方に移動される。さらに、係合部材79の上端が計数機本体32の上部の構造部分または上部に配設された当接部に当接される。
【0091】
図10(g) に示すように、係合部材79の上端が計数機本体32の上部の構造部分または上部に配設された当接部に当接して移動が規制されると、係合部材79が相対的に押し下げられ、強制的に下方位置に移動される。この係合部材79の下方位置への移動に伴って、ハンガ部材77が玉箱1から外れる非係合位置に向けて揺動されるが、ハンガ部材77の引掛部81は玉箱1のフランジ部8に係合した状態に保たれる。
【0092】
図10(h) に示すように、リフト手段62の昇降板64が下降され、玉箱1が一時保留部材97上に載り移ることにより、ハンガ部材77の係合が解除され、ハンガ部材77が非係合位置に揺動される。これにより、リフト手段62のハンガ部材77および係合部材79などは図9(a) に示す初期状態と同様の位置関係となり、次の吊り上げ動作が可能となる。
【0093】
さらに、昇降板64が下降され、昇降板64の上部の押上部材96が一時保留部材97上に一時保留された玉箱1のフランジ部8を乗り越えて下方に移動される。また、図9(b) に示すときと同様に、係合部材79が下から2段目の玉箱1のフランジ部8の上面に係合するとともに、ハンガ部材77が玉箱1のフランジ部8の下方に引掛部81が移動した後、係合部材79が上昇位置に移動されるとともに、ハンガ部材77が玉箱1のフランジ部8に係合可能とする係合位置に揺動される。
【0094】
図10(i) に示すように、リフト手段62の昇降板64が上昇され、昇降板64の上部の押上部材96が一時保留部材97上に一時保留された3段目(空箱)の玉箱1のフランジ部8に係合されてその玉箱1が押し上げられるとともに、ハンガ部材77が2段目の玉箱1のフランジ部8に係合してその玉箱1が吊り上げられる。3段目(空箱)の玉箱1のフランジ部8が係止部材98を乗り越えて上方に移動されるとともに、2段目の玉箱1が排出位置50より少し高い位置まで上昇される。
【0095】
図10(j) に示すように(図9(d) および図8(a) に示すときと同様)、進退ユニット102 が排出位置50に向けて前進して玉箱1の下側に移動され、開放枠部材110 の作動部材113 と玉箱1の作動部材挿入孔12との上下方向位置が一致するように位置決めされる。
【0096】
図10(k) に示すように(図9(e) および図8(b) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が下降され、2段目の玉箱1が排出位置50の開放枠部材110 上に下降される。これにより、作動部材113 が玉箱1の作動部材挿入孔12に進入してシャッタ板3が開放移動され、開放された一対の排出孔7から玉箱1内に収容されたパチンコ玉Pが排出され、このパチンコ玉Pが第1のシュート116 および第2のシュート117 によりパチンコ玉計数手段41に導かれ、パチンコ玉計数手段41により計数される。
【0097】
さらに、リフト手段62の昇降板64の下降により、3段目(空箱)の玉箱1のフランジ部8が係止部材98上に載り移り、空箱取出口35に臨んで支持される。同時に、空箱取出口35のシャッタ36が開移動され、3段目(空箱)の玉箱1が空箱取出口35を通じて取り出し可能となる。3段目(空箱)の玉箱1が取り出されると、シャッタ36が閉移動され、空箱取出口35が閉塞される。
【0098】
さらに、パチンコ玉Pの排出後に空箱となった2段目の玉箱1が後方に移動されて玉箱移動空間51に位置決めされる。
【0099】
図10(l) に示すように(図9(f) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が計数機本体32の上部近傍域まで上昇され、位置決めされた2段目の玉箱1のフランジ部8が一時保留部材97を乗り越えて上方に移動され、係合部材79の上端が計数機本体32の上部の構造部分または上部に配設された当接部に当接される。
【0100】
図11(m) に示すように(図10(g) に示すときと同様)、係合部材79の上端が計数機本体32の上部の構造部分または上部に配設された当接部に当接して移動が規制されると、係合部材79が相対的に押し下げられ、強制的に下方位置に移動される。この係合部材79の下方位置への移動に伴って、ハンガ部材77が玉箱1から外れる非係合位置に向けて揺動されるが、ハンガ部材77の引掛部81は玉箱1のフランジ部8に係合した状態に保たれる。
【0101】
図11(n) に示すように(図9(b) および図10(h) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が下降され、玉箱1が一時保留部材97上に載り移ることにより、ハンガ部材77の係合が解除され、ハンガ部材77が非係合位置に揺動される。これにより、リフト手段62のハンガ部材77および係合部材79などは図9(a) および図10(h) に示す初期状態と同様の位置関係となり、次の吊り上げ動作が可能となる。
【0102】
さらに、昇降板64が下降され、昇降板64の上部の押上部材96が一時保留部材97上に一時保留された玉箱1のフランジ部8を乗り越えて下方に移動される。また、図9(b) および図10(h) に示すときと同様に、係合部材79が最も下の1段目の玉箱1のフランジ部8の上面に係合するとともに、ハンガ部材77が玉箱1のフランジ部8の下方に引掛部81が移動した後、係合部材79が上昇位置に移動されるとともに、ハンガ部材77が玉箱1のフランジ部8に係合可能とする係合位置に揺動される。
【0103】
図11(o) に示すように(図9(c) および図10(i) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が上昇され、昇降板64の上部の押上部材96が一時保留部材97上に一時保留された2段目(空箱)の玉箱1のフランジ部8に係合されてその玉箱1が押し上げられるとともに、ハンガ部材77が1段目の玉箱1のフランジ部8に係合してその玉箱1が吊り上げられる。2段目(空箱)の玉箱1のフランジ部8が係止部材98を乗り越えて上方に移動されるとともに、1段目の玉箱1が排出位置50より少し高い位置まで上昇される。
【0104】
図11(p) に示すように(図9(d) および図10(j) に示すときと同様)、進退ユニット102 が排出位置50に向けて前進して玉箱1の下側に移動され、開放枠部材110 の作動部材113 と玉箱1の作動部材挿入孔12との上下方向位置が一致するように位置決めされる。
【0105】
図11(q) に示すように(図9(e) および図10(k) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が下降され、1段目の玉箱1が排出位置50の開放枠部材110 上に下降される。これにより、作動部材113 が玉箱1の作動部材挿入孔12に進入してシャッタ板3が開放移動され、開放された一対の排出孔7から玉箱1内に収容されたパチンコ玉Pが排出され、このパチンコ玉Pが第1のシュート116 および第2のシュート117 によりパチンコ玉計数手段41に導かれ、パチンコ玉計数手段41により計数される。
【0106】
さらに、リフト手段62の昇降板64の下降により、2段目(空箱)の玉箱1のフランジ部8が係止部材98上に載り移り、空箱取出口35に臨んで支持される。同時に、空箱取出口35のシャッタ36が開移動され、2段目(空箱)の玉箱1が空箱取出口35を通じて取り出し可能となる。2段目(空箱)の玉箱1が取り出されると、シャッタ36が閉移動され、空箱取出口35が閉塞される。
【0107】
さらに、パチンコ玉Pの排出後に空箱となった1段目の玉箱1が後方に移動されて玉箱移動空間51に位置決めされる。
【0108】
図11(r) に示すように(図9(f) および図10(l) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が計数機本体32の上部近傍域まで上昇され、位置決めされた1段目の玉箱1のフランジ部8が一時保留部材97を乗り越えて上方に移動され、係合部材79の上端が計数機本体32の上部の構造部分または上部に配設された当接部に当接される。
【0109】
図12(s) に示すように(図10(g) および図11(m) に示すときと同様)、係合部材79の上端が計数機本体32の上部の構造部分または上部に配設された当接部に当接して移動が規制されると、係合部材79が相対的に押し下げられ、強制的に下方位置に移動される。この係合部材79の下方位置への移動に伴って、ハンガ部材77が玉箱1から外れる非係合位置に向けて揺動されるが、ハンガ部材77の引掛部81は玉箱1のフランジ部8に係合した状態に保たれる。
【0110】
図12(t) に示すように(図10(h) および図11(n) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が下降され、玉箱1が一時保留部材97上に載り移ることにより、ハンガ部材77の係合が解除され、ハンガ部材77が非係合位置に揺動される。これにより、リフト手段62のハンガ部材77および係合部材79などは図9(a) および図10(h) に示す初期状態と同様の位置関係となり、次の吊り上げ動作が可能となる。さらに、昇降板64が下降され、昇降板64の上部の押上部材96が一時保留部材97上に一時保留された玉箱1のフランジ部8を乗り越えて下方に移動される。
【0111】
図12(u) に示すように(図10(i) および図11(o) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が上昇され、昇降板64の上部の押上部材96が一時保留部材97上に一時保留された1段目(空箱)の玉箱1のフランジ部8に係合されてその玉箱1が押し上げられるとともに、1段目の玉箱1が排出位置50より少し高い位置まで上昇される。
【0112】
図12(v) に示すように(図10(k) および図11(q) に示すときと同様)、リフト手段62の昇降板64が下降され、1段目(空箱)の玉箱1のフランジ部8が係止部材98上に載り移り、空箱取出口35に臨んで支持される。同時に、空箱取出口35のシャッタ36が開移動され、1段目(空箱)の玉箱1が空箱取出口35を通じて取り出し可能となる。1段目(空箱)の玉箱1が取り出されると、シャッタ36が閉移動され、空箱取出口35が閉塞される。
【0113】
また、台車係止手段55のカム59が回動され、上昇状態にあった係止レバー56が下降されて、先端の係止爪57が荷台48の先端縁48a から外れ、台車33が台車装填部34から取り出すことが可能となる。
【0114】
以上のように、台車33の荷台48上にパチンコ玉Pを収容した大形の玉箱1を3箱積み重ねてパチンコ玉計数機31の設置場所に搬送してきた場合、計数機本体32の台車装填部34に、台車33で運搬してきた玉箱1を台車33ごと装填するだけで、自動的に玉箱1内のパチンコ玉Pを排出させてパチンコ玉計数手段41で計数させることができ、パチンコ玉Pの計数作業を容易にできる。
【0115】
また、台車33に載置された玉箱1の全部あるいは一部に中形の玉箱1が積み重ねられていた場合にも、自動処理で対応できる。すなわち、図8(d) に示すように、中形の玉箱1がリフト手段62のハンガ部材77で排出位置50より少し高い位置に位置された状態で、進退ユニット102 が中形の玉箱1の下側に前進されると、その前進途中で、開放枠部材110 の係合突起114 が中形の玉箱1の突起部6aに係合される。開放枠部材110 の係合突起114 が中形の玉箱1の突起部6aに係合されることにより、開放枠部材110 は係合突起114 から基準距離Lを隔てた位置に作動部材113 が位置されるとともに、中形の玉箱1は突起部6aから基準距離Lを隔てた位置に作動部材挿入孔12が位置されるため、作動部材113 と作動部材挿入孔12との上下方向位置が一致するように位置決めされる。したがって、台車33に載置された玉箱1の全部あるいは一部に中形の玉箱1が積み重ねられていた場合にも、自動処理で対応できる。
【0116】
また、計数機本体32の上面にホッパ37を設け、そのホッパ37へ流入されたパチンコ玉Pをパチンコ玉計数手段41で計数できるため、玉箱1を台車33ごと装填して計数させる場合と、玉箱1内のパチンコ玉Pをホッパ37に流し込んで計数させる場合との両方に対応できる。このホッパ37へのパチンコ玉Pの投入には、小形および中形の玉箱1が適するが、大形の玉箱1も可能である。特に、中形の玉箱1の場合には、収容箱本体2の下部をホッパ37の挿入開口38に上方から挿入することにより、ホッパ側作動部材39が収容箱本体2の作動部材挿入孔12に進入し、自動的にシャッタ板3が開放して玉箱1内のパチンコ玉Pを排出させることができる。
【0117】
また、パチンコ玉Pを排出させる排出位置50が台車装填部34の直上位置であり、リフト手段62が玉箱1を上下方向へ移動させるとともに、排出孔開放手段103 およびシュート手段104 が水平方向へ移動してリフト手段62で上昇された玉箱1の下側に進退することにより、パチンコ玉Pを収納した玉箱1の移動が少なく、計数機本体32内でのパチンコ玉Pの処理を確実に行なえる。
【0118】
また、排出位置50の直上位置を計数機本体32の上面ま貫通させて計数機本体32の上面に空箱取出口35を形成し、リフト手段62でパチンコ玉Pを排出して空箱となった玉箱1を空箱取出口35へ移動させるため、空箱となった玉箱1を遊技者等に返却でき、パチンコ玉Pの計数処理が自動的に行なわれたことを確認できる。
【0119】
また、排出孔開放手段103 およびシュート手段104 を一体的に水平方向へ移動させるため、駆動機構などの構成を簡略化できる。
【0120】
しかも、リフト手段62のハンガ部材77で台車装填部34に装填された玉箱1を一時保留部材97の高さまで上昇させてその一時保留部材97に一時的に保留させた後、リフト手段62の押上部材96で保留された玉箱1を計数機本体32の上面の空箱取出口35に上昇させることができるため、1つのリフト手段62により玉箱1を台車装填部34から空箱取出口35までの広い範囲にわたって上昇させることができ、構造の簡素化および低コスト化を図れる。
【0121】
また、係合部材79が下方位置に位置するときにハンガ部材77を玉箱1に対する非係合位置に退避揺動させるとともに、係合部材79が上方位置に位置するときにハンガ部材77を玉箱1に対する係合位置に進出揺動させるため、昇降ユニット63を台車装填部34に向けて下降させ、係合部材79が玉箱1の上面と係合して相対的に上方位置に移動することにより、ハンガ部材77が玉箱1に係合し、また、昇降ユニット63を上昇させ、係合部材79が例えば計数機本体32の上方部材などと係合して相対的に下方位置に移動することにより、ハンガ部材77が玉箱1から離脱し、したがって、昇降ユニット63の昇降に伴って、ハンガ部材77を玉箱1に対して自動的に係脱させることができる。
【0122】
しかも、玉箱1の収容箱本体2の長手方向の長さに拘らず、収容箱本体2の長手方向の中央位置に作動部材挿入孔12を設けるとともに、この作動部材挿入孔12の位置から収容箱本体2の長手方向の両側に一定の基準距離Lを隔てた位置に収容箱本体2の外側面より突出する突起部6aを設けたため、パチンコ玉計数機31側では収容箱本体2の突起部6aを介して位置決めすることにより、パチンコ玉計数機31の作動部材113 と収容箱本体2の作動部材挿入孔12との位置を位置決めできる。したがって、収容箱本体2をひっくり返すことなく底面のシャッタ板3を開放してパチンコ玉Pを排出可能とする玉箱1が、その長手方向の長さが異なる複数種類を有していても、自動的にシャッタ板3を開閉する作動部材113 を有するパチンコ玉計数機31に共用できる。
【0123】
また、突起部6aが収容箱本体12の側面の補強部および収容箱本体2の積み重ね時の規制部を兼ねているため、収容箱本体2の側面の変形や、収容箱本体2の積み重ね時の嵌まり込みを防止できる。
【0124】
また、シャッタ板3は、2枚の板体21を屈曲させながら屈曲部23を先頭に上方へ移動するため、パチンコ玉Pの荷重負荷をほとんど受けることなく、排出孔7を開放することができ、しかも、シャッタ板3がパチンコ玉Pを押し退ける量に比べて排出孔7が開放される量が大きいので、パチンコ玉Pが満杯状態であってもシャッタ板3の開放時にパチンコ玉Pが上方から溢れてこぼれ落ちることがない。さらに、開状態のシャッタ板3が急傾斜状態となってパチンコ玉Pを排出孔7へ案内する作用があるとともに排出孔7が2箇所に開孔されるために、パチンコ玉Pの排出速度が速く、排出効率が高い。
【0125】
次に、図13に第2の実施の形態を示す。図13はパチンコ玉計数機31の内部機構を示す正面図である。
【0126】
この実施の形態では、台車装填部34の側部にパチンコ玉計数手段41を配設し、このパチンコ玉計数手段41の上側を排出位置50として排出孔開放手段103 を配設し、排出位置50の上方に空箱取出口35を配設している。リフト手段62は、上下方向および台車装填部34と排出位置50との間を水平移動可能とし、台車装填部34の台車33上の玉箱1を、上方へ吊り上げ、排出位置50の上方へ水平方向に移動し、排出位置50の排出孔開放手段103 上に降ろすように動作する。
【0127】
そして、この第2の実施の形態の場合にも、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0128】
【発明の効果】
請求項1記載のパチンコ玉計数機によれば、計数機本体の台車装填部に、台車で運搬してきたパチンコ玉収容箱を台車ごと装填するだけで、自動的にパチンコ玉収容箱内のパチンコ玉を排出させてパチンコ玉計数手段で計数させることができ、パチンコ玉の計数作業を容易にできる。また、パチンコ玉を排出させる排出位置が真上位置であり、排出孔開放手段およびシュート手段が水平方向へ移動してリフト手段で上昇されたパチンコ玉収容箱の下側に進退することにより、パチンコ玉を収納したパチンコ玉収容箱の移動が少なく、計数機本体内でのパチンコ玉の処理を確実に行なえる。
【0129】
請求項2記載のパチンコ玉計数機によれば、請求項1記載のパチンコ玉計数機の効果に加えて、計数機本体の上面にパチンコ玉の流入が可能なホッパを設け、そのホッパへ流入されたパチンコ玉をパチンコ玉計数手段で計数するため、パチンコ玉収容箱を台車ごと装填して計数させる場合と、パチンコ玉収容箱内のパチンコ玉をホッパに流し込んで計数させる場合との両方に対応できる。
【0130】
求項記載のパチンコ玉計数機によれば、請求項1または2記載のパチンコ玉計数機の効果に加えて、排出位置の直上位置を計数機本体の上面ま貫通させて計数機本体の上面に空箱取出口を形成し、リフト手段でパチンコ玉を排出して空箱となったパチンコ玉収容箱を空箱取出口へ移動させるため、空箱となったパチンコ玉収容箱を遊技者等に返却でき、パチンコ玉の計数処理が自動的に行なわれたことを確認できる。
【0131】
請求項記載のパチンコ玉計数機によれば、請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数機の効果に加えて、排出孔開放手段およびシュート手段を一体的に水平方向へ移動させるため、駆動機構などの構成を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すパチンコ玉計数機の内部機構を示す側面図である。
【図2】 同上実施の形態のパチンコ玉計数機の内部機構を示す正面図である。
【図3】 同上実施の形態のパチンコ玉計数機の斜視図である。
【図4】 同上実施の形態のリフト手段を示し、(a) はリフト手段の引掛前の状態の正面図、(b) はリフト手段の引掛後の状態の正面図、(c) は(a) のリフト手段の引掛前の状態の側面図である。
【図5】 同上実施の形態のパチンコ玉収容箱の側面図を示し、(a) は大形のパチンコ玉収容箱の長手方向の側面図、(b) は中形のパチンコ玉収容箱の長手方向の側面図、(c) は大形および中形のパチンコ玉収容箱の短手方向の側面図である。
【図6】 同上実施の形態のパチンコ玉収容箱の分解状態の斜視図である。
【図7】 同上実施の形態のパチンコ玉収容箱の一部の断面図を示し、(a) はパチンコ玉収容箱の排出孔が閉じた状態の断面図、(b) はパチンコ玉収容箱の排出孔が開いた状態の断面図である。
【図8】 同上実施の形態の排出手段の一部を示し、(a) 〜(c) は大形のパチンコ玉収容箱からのパチンコ玉の排出動作を順に説明する側面図、(d) は中形のパチンコ玉収容箱の場合の側面図である。
【図9】 同上実施の形態のパチンコ玉計数動作を(a) 〜(f) の順に説明する説明図である。
【図10】 同上実施の形態のパチンコ玉計数動作を(g) 〜(l) の順に説明する説明図である。
【図11】 同上実施の形態のパチンコ玉計数動作を(m) 〜(r) の順に説明する説明図である。
【図12】 同上実施の形態のパチンコ玉計数動作を(s) 〜(v) の順に説明する説明図である。
【図13】 本発明の第2の実施の形態を示すパチンコ玉計数機の内部機構を示す正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ玉収容箱
7 排出孔
32 計数機本体
33 台車
34 台車装填部
35 空箱取出口
37 ホッパ
41 パチンコ玉計数手段
62 リフト手段
103 排出孔開放手段
104 シュート手段

Claims (4)

  1. 所定個数以下のパチンコ玉収容箱を載置した台車の装填が可能な台車装填部を有する計数機本体と、
    前記台車装填部に装填された台車上のパチンコ玉収容箱の周縁部に係合してそのパチンコ玉収容箱を台車装填部の真上の排出位置へ移動させるリフト手段と、
    前記排出位置でパチンコ玉収容箱に形成された排出孔を開放してパチンコ玉を排出させる排出孔開放手段と、
    パチンコ玉を受け入れて計数するパチンコ玉計数手段と、
    前記パチンコ玉収容箱の排出孔から排出されるパチンコ玉を前記パチンコ玉計数手段へ導くシュート手段と
    を具備し
    前記排出孔開放手段およびシュート手段は、水平方向へ移動して前記リフト手段で上昇されたパチンコ玉収容箱の下側に進退し、進出時に前記排出孔開放手段でパチンコ玉収容箱の排出孔を開放してパチンコ玉を排出させるとともに前記シュート手段でパチンコ玉収容箱の排出孔から排出されるパチンコ玉を前記パチンコ玉計数手段へ導く
    ことを特徴とするパチンコ玉計数機。
  2. 計数機本体の上面にパチンコ玉の流入が可能なホッパを設け、そのホッパへ流入されたパチンコ玉をパチンコ玉計数手段で計数することを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉計数機。
  3. 排出位置の直上位置を計数機本体の上面まで貫通させて計数機本体の上面に空箱取出口を形成し、リフト手段でパチンコ玉を排出して空箱となったパチンコ玉収容箱を空箱取出口へ移動させることを特徴とする請求項1または2記載のパチンコ玉計数機。
  4. 排出孔開放手段およびシュート手段を一体的に水平方向へ移動させることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数機。
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