JP4058125B2 - パチンコ玉計数装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数のパチンコ玉を計数するパチンコ玉計数機に使用されるパチンコ玉計数装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ玉計数機はパチンコホールのカウンター等に設置され、所定の高さを有するカウンター等の上に載置されていた。そして、遊技者が獲得したパチンコ玉をそのホールに設置されているパチンコ玉収容箱(以下、玉箱という)に入れてカウンター等に持参し、そこに設置されているパチンコ玉計数機のホッパへパチンコ玉を流し込むようになっている。パチンコ玉計数機の中に流し込まれたパチンコ玉は傾斜状に設けられたレール上を自重により転動しつつ複数列に整列された状態でフォトセンサにより計数されるようになっている。
【0003】
また、例えば、実開昭61−54885号公報または特開平8−215412号に記載されているように、玉箱とパチンコ玉計数機に工夫をし、パチンコ玉が入った玉箱をパチンコ玉計数機のホッパの上に載せるだけで、玉箱の底面または側面が開孔され、玉箱をひっくり返さなくともパチンコ玉計数機のホッパの中へパチンコ玉が流出するようにしたものも提案されている。
【0004】
一方、最近では遊技者が獲得するパチンコ玉の量が多くなり、一度に複数の玉箱をカウンター等の計数機が載置されている場所まで運搬しなければならなくなったために、玉箱の運搬に玉箱を重ねて載置できる台車が使用されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のパチンコ玉計数機と玉箱および台車を使用した運用方法では、台車で運搬してきた玉箱を手作業によりパチンコ玉計数機のホッパの位置まで持ち上げなければならず、多大な労力が必要であり、操作性が悪いといった問題がある。
【0006】
そこで、本出願人が特願平8−130316号(公知ではない)に出願しているように、台車で運搬してきた玉箱を台車ごと装填するだけで自動的に玉箱内のパチンコ玉を排出させて揚送装置によって上方へ揚送し、従来のパチンコ玉計数機へ供給することができるパチンコ玉運搬用台車およびパチンコ玉計数機を考案し、操作性を改善するようにした。しかし、玉箱から排出されたパチンコ玉を揚送装置によって一旦上方へ揚送した後に従来の自重により整列させて計数するパチンコ玉計数装置へ供給して計数するため、玉箱から排出されてから計数されるまでの時間が長くかかり、全てのパチンコ玉が玉箱から排出されても計数がなかなか終了しないというタイムラグが大きい問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、このような点に鑑みなされたもので、下方位置で受け入れたパチンコ玉を揚送しつつ計数することにより、パチンコ玉を受け入れてから計数するまでのタイムラグを少くでき、さらに、多量のパチンコ玉でも計数に要する時間を短縮できるパチンコ玉計数装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のパチンコ玉計数装置は、外部から投入されるパチンコ玉を受け入れる受入口を有し、この受入口を通じて外部から投入されたパチンコ玉を計数するパチンコ玉計数装置において、幅方向に複数列の保留部が形成された複数の保留部材が幅方向に対して交差する方向に連結されて無端状に形成されるとともにこれら複数の保留部材に形成された複数列の保留部が保留部材の連結方向である長手方向に沿って各列毎に整列され、複数列の各保留部にパチンコ玉を1個ずつ受け入れて揚送可能とする帯状体と、この帯状体を張設して、前記保留部にパチンコ玉を受け入れるパチンコ玉受入部域および保留部に受け入れたパチンコ玉を揚送するパチンコ玉計数部域を形成し、その帯状体をパチンコ玉受入部域側からパチンコ玉計数部域側へ回動させる帯状体回動手段と、前記パチンコ玉計数部域に設けられ、前記各保留部内のパチンコ玉の有無を検知するパチンコ玉計数手段とを具備しているものである。
【0009】
パチンコ玉の計数時には、幅方向に複数列の保留部が形成された帯状体をパチンコ玉受入部域からパチンコ玉計数部域に回動させる。パチンコ玉受入部域において複数列の各保留部にパチンコ玉を1個ずつ受け入れ、パチンコ玉計数部域において複数列の各保留部内のパチンコ玉の有無をパチンコ玉計数手段で検知する。すなわち、下方位置で受け入れたパチンコ玉を複数列一度に揚送しつつ計数し、パチンコ玉を受け入れて計数するまでのタイムラグを少くするとともに、多量のパチンコ玉でも計数に要する時間を短縮する。
【0010】
請求項2記載のパチンコ玉計数装置は、請求項1記載のパチンコ玉計数装置において、パチンコ玉計数手段は、帯状体を挟んで対向配置され、各保留部を通じてセンサ光を投受光する複数の投受光センサと、前記帯状体の回動を検知し、前記投受光センサで保留部を検知するタイミングをとるタイミング検知手段とを備えているものであり、タイミング検知手段でとられるタイミングに合わせて、投受光センサが透光状態、遮光状態のいずれにあるか確認することにより、各保留部内のパチンコ玉の有無を検知する。
【0011】
請求項3記載のパチンコ玉計数装置は、請求項2記載のパチンコ玉計数装置において、保留部材は、各保留部の位置に対応して投受光センサのセンサ光が通るセンサ孔が形成された基部と、この基部との間に複数の保留部を形成してパチンコ玉を1個ずつ保留可能とする受部と、この受部側に設けられ、前記センサ孔に対向されるとともに各保留部に対してパチンコ玉が1個ずつ出入可能とする開口部とを備えているものであり、保留部材の基部のセンサ孔およびこのセンサ孔に対向する開口部を通じて、投受光センサにより保留部内のパチンコ玉の有無を検知し、さらに、基部との間に保留部を形成してパチンコ玉を1個ずつ保留可能とする受部側の開口部を通じて、各保留部に対して1個ずつパチンコ玉を受入可能とするとともに放出可能とする。
【0012】
請求項4記載のパチンコ玉計数装置は、請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数装置において、帯状体回動手段は、帯状体を張設して、パチンコ玉を受け入れる上向きの張設域であるパチンコ玉受入部域、パチンコ玉を揚送する上下方向の張設域であるパチンコ玉計数部域、パチンコ玉計数部域の上部からパチンコ玉受入部域側に対し反対側に方向転換して下方へ向かい保留部に保留されたパチンコ玉を放出させるパチンコ玉放出部域を形成し、パチンコ玉放出部域での下方へ向けた方向変換は鉛直方向よりパチンコ玉計数部域側に向かって近付く位置まで方向変換させるものであり、遠心力の作用により保留部内のパチンコ玉を放出させ、さらに、重力の作用により保留部内の遠心力の作用で放出されないようなパチンコ玉を確実に放出する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のパチンコ玉計数装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
まず、図1ないし図9に第1の実施の形態を示して説明する。
【0015】
図8および図9において(図8はパチンコ玉収容箱の分解状態の斜視図、図9(a)はパチンコ玉収容箱の排出孔が閉じた状態の断面図、図9(b)はパチンコ玉収容箱の排出孔が開いた状態の断面図)、パチンコ玉収容箱(以下、玉箱という)1は、収容箱本体2とシャッタ板3とを備えている。
【0016】
収容箱本体2は、底板4、長手方向の相対向する端板5、長手方向と直交する短手方向の相対向する側板6とから、上面を開口した横長箱状に形成されている。
【0017】
底板4は中央域の中央底板4aと長手方向の両側域の側部底板4bとを備え、この中央底板4aと両側部底板4bとの間にパチンコ玉P(図9(a)に示す)の排出孔7がそれぞれ開口形成されている。なお、図9(a)(b)に示すように、中央底板4aは水平に形成され、両側部底板4bは排出孔7に向けて傾斜するように形成されている。
【0018】
端板5および側板6の上端周縁にはフランジ部8が突出形成され、一方の相対向する端板5のフランジ部8の中央部分には取手9が突出形成されている。
【0019】
端板5および側板6は上側部分が外側に傾斜して広がる形状に形成され、収容箱本体2の下部を他の収容箱本体2の上方から挿入して、収容箱本体2同士を積み重ね可能になっている。端板5の外面には取手9の両側に縦方向にリブ状の一対の突起部5aが突出形成されているとともに、側板6の外面には後述する作動部材挿入孔12の両側に縦方向にリブ状の一対の突起部6aが突出形成されている。そして、これら突起部5a,6aが収容箱本体2の側面の補強部および収容箱本体2の積み重ね時の規制部を兼ねている。
【0020】
側板6の内面の下側中央域には肉厚部10が突出形成され、この肉厚部10の上面には収容箱本体2の内方へ少し傾斜する係合段部11が形成され、この係合段部11上に積み重ねられる収容箱本体2の底部が載るようになっている。
【0021】
肉厚部10には、中央域に収容箱本体2の底部から上方に向けて垂直方向に沿って縦長孔状の作動部材挿入孔12が形成されているとともに、この作動部材挿入孔12の両側で収容箱本体2の底面位置に略水平方向に沿って一対の横長孔13が形成されている。作動部材挿入孔12は、側板6を貫通して形成されるとともに中央底板4aの一部を貫通して形成されており、この作動部材挿入孔12の幅はパチンコ玉Pの直径より小さい幅寸法に形成されている。横長孔13は、少なくとも収容箱本体2の内方に開口していればよいが、側板6の外側まで貫通していてもかまわない。
【0022】
側板6の内面の上側中央域すなわち作動部材挿入孔12の上方には、肉厚部10の係合段部11から収容箱本体2の上縁部にかけてリブ状の箱側作動部材14が突出形成されている。この箱側作動部材14は、収容箱本体2同士を積み重ねた際に1段上の収容箱本体2の作動部材挿入孔12に進入可能になっている。
【0023】
また、シャッタ板3は、略同じ大きさの2枚の板体21を備え、この板体21の連結側の縁部が互いに噛み合うようにジグザグ状に形成され、互いに噛み合った部分を貫通する軸22によって屈曲可能に一体的に連結されている。この2枚の板体21からなるシャッタ板3の長手方向の長さは両肉厚部10の内面間の距離よりも少し短い長さに形成され、長手方向と直交する板体21の連結方向の幅は両排出孔7を実質的に閉塞可能とする幅に形成されている。
【0024】
軸22の略中央位置には、シャッタ板3の収容箱本体2への取付状態においてシャッタ板3の屈曲部23が広がる方向に付勢してシャッタ板3により排出孔7を実質的に閉塞させるトグルばねからなるばね部材24が取り付けられている。
【0025】
軸22の両端部は板体21の端面から所定長突出され、その両端部に四角形状の係合軸部25が取り付けられ、各板体21の両端面外縁側には円柱状の凸部26が突出形成されている。
【0026】
そして、玉箱1のシャッタ板3の開閉動作を説明する。
【0027】
シャッタ板3の両端の係合軸部25が収容箱本体2の作動部材挿入孔12に摺動可能に係合されるとともに、各板体21の両端の凸部26が各横長孔13に摺動可能に係合されている。
【0028】
図9(a)に示すように、ばね部材24によってシャッタ板3が広がる方向に付勢され、シャッタ板3により排出孔7が実質的に閉塞されている状態で、玉箱1内にパチンコ玉Pを収容できる。玉箱1内に収容されるパチンコ玉Pは、シャッタ板3および収容箱本体2の両側部底板4b上に積み重ねられる。
【0029】
なお、排出孔7を閉塞するシャッタ板3と側部底板4bとの間にはパチンコ玉Pが通過しない幅の間隙が生じて排出孔7の一部が開口するが、その間隙を設けることによって排出孔7をできるだけ大きくすることが可能となる。
【0030】
図9(b)に示すように、玉箱1の作動部材挿入孔12に箱側作動部材14あるいは後述する台車側作動部材40が挿入されて上方に相対的に移動すると、これら作動部材14,40で作動部材挿入孔12内のシャッタ板3の係合軸部25が押し上げられる。これら作動部材14,40で作動部材挿入孔12に沿って係合軸部25が押し上げられるシャッタ板3は、屈曲部23で2枚の板体21が屈曲しながらその屈曲部23を先頭に上方へ移動されるとともに、各板体21の凸部26が横長孔13に沿って中央方向に相対向して接近するように移動され、各排出孔7が開放される。そのため、開放される各排出孔7から玉箱1内に収容されたパチンコ玉Pが下方へ排出される。
【0031】
なお、シャッタ板3は、2枚の板体21を屈曲させながら屈曲部23を先頭に上方へ移動するため、パチンコ玉Pの荷重負荷をほとんど受けることなく、排出孔7を開放することができる。しかも、シャッタ板3がパチンコ玉Pを押し退ける量に比べて排出孔7が開放される量が大きいので、パチンコ玉Pが満杯状態であってもシャッタ板3の開放時にパチンコ玉Pが上方から溢れてこぼれ落ちることがない。さらに、開状態のシャッタ板3が急傾斜状態となってパチンコ玉Pを排出孔7へ案内する作用があるとともに排出孔7が2箇所に開孔されるために、パチンコ玉Pの排出速度が速く、排出効率が高い。また、排出孔7を閉塞するシャッタ板3と両側部底板4bとの間に間隙を設けて排出孔7をできるだけ大きくしているため、シャッタ板3の開放時に排出孔7が大きく開孔し、パチンコ玉Pの排出効率が高い。
【0032】
また、玉箱1の作動部材挿入孔12から作動部材14,40が下方に相対的に移動すると、作動部材14,40によるシャッタ板3の係合軸部25の押し上げが解除され、ばね部材24による2枚の板体21の屈曲が広がる方向への付勢により、各板体21の凸部26が横長孔13に沿って外側へ相反して離反移動するとともに、屈曲部23が下方へ移動し、シャッタ板3により排出孔7が実質的に閉塞される。
【0033】
シャッタ板3の中央域は中央底板4a上に位置し、中央底板4aでシャッタ板3の中央域に下方から外力が加わらないようにしているため、例えば後述するパチンコ玉運搬用台車31以外の所で例えばパチンコ玉Pなどの何か突起物が在るところに玉箱1を置いた場合にも、間違ってシャッタ板3が開いてしまうということがない。
【0034】
また、玉箱1は、収容箱本体2を上側部分が広がる形状にして収容箱本体2同士を積み重ね可能にしているため、収容箱本体2同士を積み重ねて保管することができる。このとき、上側に積み重ねる収容箱本体2の外側面から突出する突起部5a,6aが下側の収容箱本体2の内側面に当接するため、積み重ねた収容箱本体2同士が嵌まり込んで外れにくくなるのを規制することができる。
【0035】
しかも、収容箱本体2の積み重ね時には、上側の収容箱本体2の作動部材挿入孔12に下側の収容箱本体2の箱側作動部材14が進入して係合軸部25を押し上げ、上側の収容箱本体2のシャッタ板3を開放するため、収容箱本体2同士を積み重ねて使用することもできる。つまり、パチンコ玉運搬用台車31上に1つめの玉箱1を置き、さらにその上側に2つめの玉箱1を置いておけば、下側の玉箱1のパチンコ玉Pの排出に伴って上側の玉箱1が下降して積み重ねられるとともに、上側の玉箱1のシャッタ板3が自動的に開放されてパチンコ玉Pが排出される。
【0036】
次に、図1および図2において(図1はパチンコ玉計数機の断面図、図2はパチンコ玉計数機の玉箱開放機構を説明する断面図)、31はパチンコ玉運搬用台車(以下、台車という)で、この台車31は、四隅に走行用の車輪32を有して走行方向(図中左方向)に縦長に形成された荷台33を有し、この荷台33の走行方向の手前側にハンドル33aが立設されている。
【0037】
荷台33の上面には玉箱1の下部を嵌合する凹状の玉箱載置部34が形成されている。この玉箱載置部34は、玉箱1の両側の側板6を規制する位置に立設された載置部材35を有し、この各載置部材35の上面に玉箱1の両側の各突起部6aが載る凹部36がそれぞれ形成され、玉箱1を載せることで位置決めするように構成されている。
【0038】
玉箱載置部34の底面中央には開口部37が形成され、この開口部37の下側には玉箱1のシャッタ板3の開放により排出孔7から開口部37に排出されるパチンコ玉Pを受け入れるシュート部材38が配設され、このシュート部材38によりパチンコ玉Pが前方へ導かれる。荷台33の走行方向の前面には放出口39が形成され、この放出口39からシュート部材38により前方へ導かれるパチンコ玉Pが放出される。
【0039】
玉箱載置部34の各載置部材35の内側中央位置には、箱側作動部材14と同様にリブ状の台車側作動部材40がそれぞれ上下動可能に配設されている。この各台車側作動部材40は、玉箱載置部34に載置された玉箱1の作動部材挿入孔12に挿入可能とし、その挿入時にシャッタ板3を開放させる。荷台33内の両側には、台車側作動部材40より走行方向前側に、揺動レバー41が支点軸42を中心として揺動可能に軸支されている。この揺動レバー41の一端が台車側作動部材40に連結され、他端が荷台33の走行方向上面に開口された窓孔43に臨ませられ、揺動レバー41の揺動により台車側作動部材40が上下動される。揺動レバー41にはスプリング44が装着され、このスプリング44により台車側作動部材40が下降するように揺動レバー41が図2時計回り方向に付勢されている。
【0040】
また、図1および図2において、51はパチンコ玉計数機で、このパチンコ玉計数機51は、縦形の計数機本体52を有し、この計数機本体52の両側から前方(図中右方向)に一対の台車ガイド53が突出され、この両台車ガイド53間に台車31を装填可能とする台車装填部54が形成されている。一対の台車ガイド53の対向間隔は台車31の荷台33の幅より少し広い程度に形成され、台車31の荷台33の装填を許容するとともに台車31の荷台33の幅方向を位置決め規制する。
【0041】
計数機本体52の前面下部には、台車装填部54に装填される台車31の荷台33の前面が当接して、その台車31の装填方向の位置を位置決め規制する規制面55が形成されている。この規制面55には台車31の放出口39の位置に対応してその放出口39から放出されるパチンコ玉Pを受け入れる受入口56が形成され、この受入口56の下縁に後述するパチンコ玉計数装置71にパチンコ玉Pを導くシュート板57が配設されている。
【0042】
計数機本体52の下部には、台車装填部54に装填される台車31の各揺動レバー41に係合して駆動力を与え、台車31上の玉箱1のシャッタ板3を開放させる開放駆動手段58が配設されている。この開放駆動手段58は、作動体59を有し、この作動体59は、略コ字形に形成され、その両側のレバー部60が各台車ガイド53に進入配置されるとともに、各レバー部60の先端が台車装填部54に装填された台車31側の揺動レバー41の支点軸42と同軸上の位置に台車ガイド53側に軸支されている。作動体59には長孔61を有するガイド部62が突設され、このガイド部62の長孔61にモータ63の回転軸に固着されたカムレバー64のピン65が係合されている。モータ63の駆動によるカムレバー64の回動により、作動体59が図2に実線で示す上昇位置、図2に2点鎖線で示す下降位置に揺動される。
【0043】
作動体59には、台車装填部54に装填される台車31の各窓孔43の位置に対応して一対の作動レバー66が取り付けられている。この作動レバー66の先端側は計数機本体52の前面の開口67を通じて前方に突出され、その先端には下方に略L字形に屈曲する押動部68が形成されている。押動部68が作動体59の支点(支点軸42に対応する)を中心とする円弧状に形成されている。計数機本体52の前面には各作動レバー66の下面を除く周囲を覆うカバー69が取り付けられている。そして、作動体59が上方に揺動されている状態で、作動レバー66の押動部68は台車31の荷台33の上方に位置し、台車装填部54に対する台車31の挿脱が許容され、また、台車装填部54に台車31が装填された状態で、作動体59が下方に揺動されると、作動レバー66の押動部68が窓孔43に進入し、揺動レバー41を押し下げて玉箱1のシャッタ板3が開放される。さらに、作動レバー66が窓孔43に進入すると、台車31が台車装填部54に係止される。
【0044】
また、計数機本体52内にはパチンコ玉計数装置71が配設されている。このパチンコ玉計数装置71は、無端状に形成された帯状体72およびこの帯状体72を張設する帯状体回動手段73を有し、帯状体72には下部の略水平状態のパチンコ玉受入部域74、下部から上方に延びる略垂直状態のパチンコ玉計数部域75、上部で方向変換するパチンコ玉放出部域76が形成され、帯状体回動手段73により帯状体72のパチンコ玉受入部域74側からパチンコ玉計数部域75側に向けて、すなわち図1および図2反時計回り方向に回動される。
【0045】
帯状体72のパチンコ玉受入部域74の上方域には台車31側から受入口56およびシュート板57を通じて放出されるパチンコ玉Pを受け入れる受入部77が形成されている。受入部77の両側には、受入部77の両側面を閉塞する側板78が配設されている。そして、受入部77において帯状体72の後述する保留部材83の保留部90にパチンコ玉Pが保留され、帯状体72に保留されたパチンコ玉Pがパチンコ玉計数部域75を通じて揚送されてパチンコ玉放出部域76で放出される。
【0046】
パチンコ玉計数部域75のパチンコ玉受入部域74に近い下部近傍には帯状体72に保留されて揚送されるパチンコ玉Pを計数するパチンコ玉計数手段79が配設されている。
【0047】
パチンコ玉放出部域76に臨んで帯状体72から放出されるパチンコ玉Pを受け取る放出部80が形成されている。放出部80には計数機本体52の後方に突出する排出シュート81が配設され、この排出シュート81はパチンコ玉Pを回収する図示しないパチンコ玉回収部に接続される。
【0048】
図4に示すように(図4は帯状体の一部の正面図)、帯状体72は、幅方向両側に配置される無端状のチェーン82、この両側のチェーン82間に沿って連結される複数の保留部材83によって構成されている。各チェーン82は、一対の内側リンク84aと一対の外側リンク84bとが交互に軸85で回動自在に連結され、それらリンク84a,84bのうちの2つおきのリンク84a,84bには帯状体72の外周側に突出して保留部材83が取り付けられる取付部86が形成されている。
【0049】
保留部材83は、チェーン82の長手方向と交差する幅方向に横長に形成され、両端にチェーン82の取付部86にボルト87とナット88により取り付けられる取付片部89が形成されている。保留部材83の両端の取付片部89間には、パチンコ玉Pを1個ずつ保留する複数の保留部90が形成されている。
【0050】
各保留部90は、図5に示すように(図5は帯状体の保留部材の一部の斜視図)、基部91およびこの基部91との間にパチンコ玉Pを1個ずつ保留する受部92により形成されている。この受部92は、帯状体72の回動方向と反対側の基部91の縁部から略直角に折曲形成された底部93、および底部93から略直角に折曲形成されて基部91に対向される対向部94を有し、各保留部90の位置に対応して底部93から対向部94にかけて溝部95が形成されている。底部93および対向部94の下部側の溝部95の幅L1はパチンコ玉Pの直径より狭く形成され、対向部94の上部側の溝部95の幅L2はパチンコ玉Pの直径より広く形成されている。そして、保留部90に保留されるパチンコ玉Pは、基部91と、底部93と、溝部95の両側の対向部94の下部側との間に係合して保留される。なお、対向部94は、保留部90の並列方向へのパチンコ玉Pの位置を規制する仕切部として兼用される。
【0051】
基部91には、各保留部90の位置に対応して後述する投受光センサ111のセンサ光が通るセンサ孔96が形成されている。対向部94の溝部95の上部側でかつ帯状体72の回動方向に隣接する保留部材83との間には、センサ孔96に対向されるとともに各保留部90に対してパチンコ玉Pが1個ずつ出入可能とする開口部97が形成されている。
【0052】
また、図1および図2において、帯状体回動手段73は、帯状体72の両側の各チェーン82の位置に対応して回転自在に軸支された下部のスプロケット101,102および上部のスプロケット103を有し、これらスプロケット101〜103に各チェーン82が掛け回されている。受入部77の両側板78の外側には、帯状体72の両側の各チェーン82の部分の外周に接触してパチンコ玉受入部域74からパチンコ玉計数部域75に方向転換させるゴムローラ104が回転自在に配設されている。放出部80の排出シュート81の両側には、帯状体72の両側の各チェーン82の部分の外周に接触してパチンコ玉放出部域76をパチンコ玉計数部域75と反対方向に略180度以上方向転換させるゴムローラ105が回転自在に配設されている。
【0053】
両側の上部のスプロケット103は、一体的に回転するように同軸上に連結され、モータ106によって帯状体72が図1および図2中反時計回り方向に回転するように駆動される。
【0054】
また、図6において、パチンコ玉計数手段79は、帯状体72の保留部材83の各保留部90を通じてセンサ光を投受光する複数の投受光センサ111を有するとともに、帯状体72の回動を検知して投受光センサ111で保留部90を検知するタイミングをとるタイミング検知手段112を有している。
【0055】
投受光センサ111は、帯状体72を挟んで対向配置される投光器113と受光器114を有し、これら投光器113および受光器114は、保留部材83の各センサ孔96の位置に対応してセンサブロック115,116に一体的に設けられている(図4参照)。
【0056】
タイミング検知手段112は、周縁に複数(4つ)のスリット117が等間隔に形成された検知板118を有し、この検知板118がチェーン82に係合するスプロケット119に同軸に取り付けられ、検知板118の周縁両側に臨んで投光器および受光器を対向させたフォトセンサ120が配設されている。
【0057】
また、図1および図2において、計数機本体52の上部には操作パネル121が配設され、この操作パネル121には、計数スタートを指示するスタート釦、計数ストップを指示するストップ釦、パチンコ玉計数値などを表示する表示部などが配設されている。
【0058】
なお、パチンコ玉計数機51を制御する図示しない制御部を備え、この制御部では、パチンコ玉計数手段79によりパチンコ玉Pの有無を判断し、パチンコ玉Pが有りの場合にカウンタで個数をカウントさせる機能を有する。
【0059】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0060】
なお、待機状態においては、台車31の台車側作動部材40は下降位置に位置され、また、パチンコ玉計数機51の作動レバー66は上昇位置に位置されている。
【0061】
図1および図2に示すように、台車31の玉箱載置部34にパチンコ玉Pを収容した玉箱1が載置される。場合によっては、この1段目の玉箱1の上に、同様にパチンコ玉Pを収容した2段目および3段目の玉箱1がそれぞれ載置される。2段目および3段目の玉箱1は、下段の玉箱1に収容されたパチンコ玉P上に載置される。
【0062】
玉箱1を載置した台車31を走行させて、パチンコ玉計数機51の台車装填部54に台車31の前面側から装填する。台車装填部54の両側の台車ガイド53によって台車31の荷台33の幅方向の位置が位置決め規制される。
【0063】
台車31を台車装填部54の最も奥側まで装填すると、荷台33の前面が計数機本体52の規制面55に当接され、荷台33の前面の放出口39が規制面55の受入口56に連通される。
【0064】
計数処理を開始させるために、操作パネル121のスタート釦が押されると、モータ63が駆動され、作動体59を介して両側の作動レバー66が下方に揺動され、これら両側の作動レバー66の押動部68が台車31の両側の窓孔43に進入して両側の揺動レバー41が押し下げられ、両側の台車側作動部材40が上昇される。上昇される両側の台車側作動部材40が台車31に載置された1段目の玉箱1の両側の作動部材挿入孔12に進入され、作動部材挿入孔12内のシャッタ板3の係合軸部25が押し上げられ、シャッタ板3が開放される。さらに、作動レバー66が窓孔43に進入すると、台車31が台車装填部54に係止される。
【0065】
なお、台車31が正しい装填位置に装填されていない場合には、作動レバー66の押動部68が台車31の窓孔43に進入せず、玉箱1のシャッタ板3は開放されない。また、台車31が正しい装填位置に装填されていることを図示しないセンサで検知していることを条件に、スタート釦の操作で計数動作を開始するようにしてもよい。
【0066】
シャッタ板3の開放により、排出孔7が開放され、玉箱1内のパチンコ玉Pが、排出孔7から下方に流出し、シュート部材38を通じて放出口39から計数機本体52側の受入口56に放出され、シュート板57を通じて受入部77に導かれ、帯状体72の略水平状態のパチンコ玉受入部域74上に受け入れられる。
【0067】
操作パネル121のスタート釦が押された時点で、モータ106が駆動されており、受入部77内のパチンコ玉Pが、パチンコ玉受入部域74で帯状体72に保留されてパチンコ玉計数部域75に搬送されていく。すなわち、図3(a)に示すように、帯状体72のパチンコ玉受入部域74においては、各保留部材83の各保留部90の開口部97が上方に臨んでおり、この開口部97を通じてパチンコ玉Pが1個ずつ各保留部90に落下して受け入れられる。各保留部90にパチンコ玉Pが受け入れられると、受け入れられたパチンコ玉Pで別のパチンコ玉Pの保留部90への進入が規制される。パチンコ玉Pを受け入れた保留部材83が略水平状態のパチンコ玉受入部域74から略垂直状態のパチンコ玉計数部域75に移動されていくと、各保留部90の開口部97が側方に向くが、各保留部90内に受け入れられた1個のパチンコ玉Pは保留された状態を保ち、保留部90に受け入れられずに保留部材83とともにパチンコ玉計数部域75に移動されたパチンコ玉Pは落下して受入部77内に戻される。
【0068】
パチンコ玉計数部域75では、図6に示すように、パチンコ玉計数手段79により、タイミング検知手段112でとられるタイミングに合わせて、投受光センサ111が透光状態、遮光状態のいずれにあるか確認し、各保留部90内のパチンコ玉Pの有無が検知される。
【0069】
すなわち、図7に示すように、投受光センサ111の出力は、パチンコ玉Pが保留されている保留部材83が通過する間(図7のA領域)が遮光状態となり、隣接する保留部材83,83の間隙部分が通過する間(図7のB領域)が透光状態となる。さらに、パチンコ玉Pが保留されていない保留部材83が通過する間において、センサ孔96の部分が通過する間(図7のC領域)が透光状態となる。一方、フォトセンサ120の出力は、帯状体72の回動に伴って回転する検知板118の縁部で遮光となり、スリット117の部分で透光状態(図7のD領域)となる。そして、フォトセンサ120の出力が透光状態となるとき、投受光センサ111が保留部材83のセンサ孔96に対向するタイミングとなり、投受光センサ111が遮光状態にあればパチンコ玉Pは有りとし、透光状態であればパチンコ玉Pは無しとする。
【0070】
そして、制御部では、パチンコ玉Pの有無が判断され、パチンコ玉Pが有りの場合にカウンタで個数をカウントする。パチンコ玉の計数状況は操作パネル121の表示部に表示される。
【0071】
パチンコ玉計数手段79で計数されてパチンコ玉計数部域75を揚送されるパチンコ玉Pは、パチンコ玉放出部域76で各保留部90から放出部80に放出される。すなわち、図3(b)に示すように、上方へ移動していた保留部材83が下方へ向けて方向変換する際に、遠心力の作用(図中矢印方向)により各保留部90内のパチンコ玉Pが開口部97を通じて放出される。さらに、パチンコ玉計数部域75に対して略180度以上方向変換して下方に向く状態においては、重力の作用が加わり、保留部90内の遠心力の作用で放出されないようなパチンコ玉Pが確実に放出される。
【0072】
放出部80で放出されたパチンコ玉Pは、排出シュート81を通じてパチンコ玉回収部に排出される。
【0073】
そして、台車31に載置された1段目の玉箱1内のパチンコ玉が流出してその収容量が減少していくと、この1段目の玉箱1のパチンコ玉上に載置されている2段目の玉箱1が下降していく。これにより、2段目の玉箱1の作動部材挿入孔12に1段目の玉箱1の箱側作動部材14が進入して、2段目の玉箱1のシャッタ板3が開放される。そのため、2段目の玉箱1の排出孔7が開放され、2段目の玉箱1に収容されたパチンコ玉が、排出孔7から下方の1段目の玉箱1に流出し、この1段目の玉箱1を通じて、前述と同様に、計数機本体52に導かれて計数される。
【0074】
さらに、2段目の玉箱1内のパチンコ玉が流出してその収容量が減少していくと、この2段目の玉箱1のパチンコ玉上に載置されている3段目の玉箱1が下降していき、2段目の玉箱1と同様に、3段目の玉箱1に収容されたパチンコ玉が2段目の玉箱1および1段目の玉箱1を通じて計数機本体52に導かれて計数される。
【0075】
このように、1段目、2段目および3段目の玉箱1の順にパチンコ玉が順次排出されるとともにパチンコ玉計数機51に導かれて計数される。
【0076】
また、計数完了後に操作パネル121のストップ釦が押されると、モータ63が駆動され、作動体59を介して両側の作動レバー66が上方に揺動され、これら両側の作動レバー66の押動部68が台車31の両側の窓孔43から上方に退避される。そのため、台車31の両側の揺動レバー41の押し下げが解除され、両側の台車側作動部材40が下降する。作動レバー66の押動部68が台車31の窓孔43から上方に退避されると、台車31とパチンコ玉計数機51側との係合が解除され、台車31を後退させて台車装填部54から外すことができる。
【0077】
以上のように、パチンコ玉計数機51の台車装填部54に、台車31で搬送してきた玉箱1を台車31ごと装填するだけで、自動的に玉箱1内のパチンコ玉を排出させてパチンコ玉計数機51で計数させることができ、そのため、重い玉箱1を持ち上げる必要がなく、多量のパチンコ玉であっても容易に計数できる。さらに、複数の玉箱1からパチンコ玉を順次排出してパチンコ玉計数に要する処理時間を短時間にできる。
【0078】
また、帯状体72を略水平状態のパチンコ玉受入部域74から略垂直状態のパチンコ玉計数部域75に回動させ、パチンコ玉受入部域74において保留部材83の複数の保留部90にパチンコ玉Pを1個ずつ受け入れ、パチンコ玉計数部域75において各保留部90内のパチンコ玉Pの有無をパチンコ玉計数手段79で検知するため、下方位置で受け入れたパチンコ玉Pを揚送しつつ計数でき、パチンコ玉Pを受け入れて計数するまでのタイムラグを少くできる。
【0079】
また、タイミング検知手段112でとられるタイミングに合わせて、投受光センサ111が透光状態、遮光状態のいずれにあるか確認することにより、各保留部90内のパチンコ玉Pの有無を簡単に検知できる。
【0080】
また、保留部材83の基部91に設けたセンサ孔96およびこのセンサ孔96に対向する開口部97を通じて、投受光センサ111により保留部90内のパチンコ玉Pの有無を検知でき、さらに、基部91との間に保留部90を形成してパチンコ玉Pを1個ずつ保留可能とする受部92側に設けた開口部97を通じて、各保留部90に対して1個ずつパチンコ玉Pを受入できる。
【0081】
また、パチンコ玉計数部域75に対してパチンコ玉受入部域74と反対方向に略180度以上方向変換させたパチンコ玉放出部域76において、パチンコ玉計数手段79を通過する保留部90に保留されたパチンコ玉Pを確実に放出できる。
【0082】
また、パチンコ玉計数機51側に台車31上の玉箱1のシャッタ板3を開放させる駆動手段を備えることにより、台車31側には特別な駆動手段を必要とせず、台車31を簡素化できるとともに安価に構成できる。
【0083】
また、パチンコ玉計数機51に、台車31の放出口40から放出されるパチンコ玉Pを揚送してパチンコ玉計数手段79で計数するため、台車31の低い位置から放出されるパチンコ玉Pの計数を行なえ、すなわち台車31の荷台33の高さを低くでき、特に玉箱1を複数段に高く積み上げた状態での運搬時における安定性を確保できる。
【0084】
また、台車1の台車側作動部材40を動かすために、パチンコ玉計数機51側から台車31側に駆動力の作用を与えていたが、台車31に台車側作動部材40を動かすモータやソレノイドなどの電気駆動手段を設け、パチンコ玉計数機51側から台車31側に給電するようにしてもよい。この場合、台車31をパチンコ玉計数機51の台車装填部54に装填することにより、台車31側の電気接点とパチンコ玉計数機51側の電気接点とが接合する構造とし、パチンコ玉計数機51側から台車31側に給電するように構成する。また、台車31自体に台車側作動部材40を動かすペダルやレバーなどの手動操作部を設け、手動操作によりパチンコ玉の排出を任意に行なえるようにしてもよい。
【0085】
次に、図10に第2の実施の形態を示して説明する。
【0086】
なお、第1の実施の形態と同様の構成および作用については同一符号を用いてその説明を省略する。
【0087】
保留部材83の保留部90を形成する受部92は、底部93および対向部94を有し、基部91と底部93と対向部94との間に隣接する保留部90間を仕切る仕切板131が配設されている。そして、保留部90に保留されるパチンコ玉Pは、基部91と、底部93と、体後部94と、両側の仕切板131との間に係合して保留される。
【0088】
基部91には、各保留部90の位置に対応して投受光センサ111のセンサ光が通るセンサ孔96が形成されている。対向部94の上側でかつ帯状体72の回動方向に隣接する保留部材83との間には、センサ孔96に対向されるとともに各保留部90に対してパチンコ玉Pが1個ずつ出入可能とする開口部97が形成されている。
【0089】
そして、このように構成された保留部材83を帯状体72に適用した場合でも、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0090】
【発明の効果】
請求項1記載のパチンコ玉計数装置によれば、幅方向に複数列の保留部が形成された帯状体をパチンコ玉受入部域からパチンコ玉計数部域に回動させ、パチンコ玉受入部域において複数列の各保留部にパチンコ玉を1個ずつ受け入れ、パチンコ玉計数部域において複数列の各保留部内のパチンコ玉の有無をパチンコ玉計数手段で検知するため、下方位置で受け入れたパチンコ玉を複数列一度に揚送しつつ計数でき、パチンコ玉を受け入れて計数するまでのタイムラグを少くできるとともに、多量のパチンコ玉でも計数に要する時間を短縮できる。
【0091】
請求項2記載のパチンコ玉計数装置によれば、請求項1記載のパチンコ玉計数装置の効果に加えて、タイミング検知手段でとられるタイミングに合わせて、投受光センサが透光状態、遮光状態のいずれにあるか確認することにより、各保留部内のパチンコ玉の有無を容易に検知できる。
【0092】
請求項3記載のパチンコ玉計数装置によれば、請求項2記載のパチンコ玉計数装置の効果に加えて、保留部材の基部に設けたセンサ孔およびこのセンサ孔に対向する開口部を通じて、投受光センサにより保留部内のパチンコ玉の有無を検知でき、さらに、基部との間に保留部を形成してパチンコ玉を1個ずつ保留可能とする受部側に設けた開口部を通じて、各保留部に対して1個ずつパチンコ玉を受入できる。
【0093】
請求項4記載のパチンコ玉計数装置によれば、請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数装置の効果に加えて、パチンコ玉計数部域の上部からパチンコ玉受入部域側に対し反対側に方向転換して下方へ向かい保留部に保留されたパチンコ玉を放出させるパチンコ玉放出部域において、このパチンコ玉放出部域での下方へ向けた方向変換は鉛直方向よりパチンコ玉計数部域側に向かって近付く位置まで方向変換させるので、パチンコ玉計数手段を通過する保留部に保留されたパチンコ玉を確実に放出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示すパチンコ玉計数装置を用いたパチンコ玉計数機の断面図である。
【図2】 同上パチンコ玉計数機の玉箱開放機構を説明する断面図である。
【図3】 同上帯状体を示し、(a)はパチンコ玉受入部域の断面図、(b)はパチンコ玉放出部域の断面図である。
【図4】 同上帯状体の一部の正面図である。
【図5】 同上帯状体の保留部材の一部の斜視図である。
【図6】 同上パチンコ玉計数手段の説明図である。
【図7】 同上パチンコ玉計数手段の投受光センサおよびタイミング検知手段の出力波形の説明図である。
【図8】 同上パチンコ玉収容箱の分解状態の斜視図である。
【図9】 同上パチンコ玉収容箱を示し、(a)はパチンコ玉収容箱の排出孔が閉じた状態の断面図、(b)はパチンコ玉収容箱の排出孔が開いた状態の断面図である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態を示す帯状体の保留部材の一部の斜視図である。
【符号の説明】
56 受入口
71 パチンコ玉計数装置
72 帯状体
73 帯状体回動手段
74 パチンコ玉受入部域
75 パチンコ玉計数部域
76 パチンコ玉放出部域
79 パチンコ玉計数手段
83 保留部材
90 保留部
91 基部
92 受部
96 センサ孔
97 開口部
111 投受光センサ
112 タイミング検知手段
P パチンコ玉
Claims (4)
- 外部から投入されるパチンコ玉を受け入れる受入口を有し、この受入口を通じて外部から投入されたパチンコ玉を計数するパチンコ玉計数装置において、
幅方向に複数列の保留部が形成された複数の保留部材が幅方向に対して交差する方向に連結されて無端状に形成されるとともにこれら複数の保留部材に形成された複数列の保留部が保留部材の連結方向である長手方向に沿って各列毎に整列され、複数列の各保留部にパチンコ玉を1個ずつ受け入れて揚送可能とする帯状体と、
この帯状体を張設して、前記保留部にパチンコ玉を受け入れるパチンコ玉受入部域および保留部に受け入れたパチンコ玉を揚送するパチンコ玉計数部域を形成し、その帯状体をパチンコ玉受入部域側からパチンコ玉計数部域側へ回動させる帯状体回動手段と、
前記パチンコ玉計数部域に設けられ、前記各保留部内のパチンコ玉の有無を検知するパチンコ玉計数手段と
を具備していることを特徴とするパチンコ玉計数装置。 - パチンコ玉計数手段は、
帯状体を挟んで対向配置され、各保留部を通じてセンサ光を投受光する複数の投受光センサと、
前記帯状体の回動を検知し、前記投受光センサで保留部を検知するタイミングをとるタイミング検知手段とを備えている
ことを特徴とする請求項1記載のパチンコ玉計数装置。 - 保留部材は、
各保留部の位置に対応して投受光センサのセンサ光が通るセンサ孔が形成された基部と、
この基部との間に複数の保留部を形成してパチンコ玉を1個ずつ保留可能とする受部と、
この受部側に設けられ、前記センサ孔に対向されるとともに各保留部に対してパチンコ玉が1個ずつ出入可能とする開口部とを備えている
ことを特徴とする請求項2記載のパチンコ玉計数装置。 - 帯状体回動手段は、帯状体を張設して、パチンコ玉を受け入れる上向きの張設域であるパチンコ玉受入部域、パチンコ玉を揚送する上下方向の張設域であるパチンコ玉計数部域、パチンコ玉計数部域の上部からパチンコ玉受入部域側に対し反対側に方向転換して下方へ向かい保留部に保留されたパチンコ玉を放出させるパチンコ玉放出部域を形成し、パチンコ玉放出部域での下方へ向けた方向変換は鉛直方向よりパチンコ玉計数部域側に向かって近付く位置まで方向変換させる
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のパチンコ玉計数装置。
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