JP3545451B2 - 包装硬貨の整列供給装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、多量の硬貨を処理する現金処理センターなどに設置され、所定枚数ずつに包装された棒状の包装硬貨をさらに所定本数ずつ包装するために、所定本数の包装硬貨を整列させて供給する包装硬貨の整列供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、包装硬貨を所定本数(例えば10本)ずつさらに包装して所定本数のパックを作成するシステムが知られている。
【0003】
このシステムは、複数台の硬貨包装機で棒状の包装硬貨を作成し、この硬貨包装機の下方位置の放出口から放出される包装硬貨をコンベヤで一箇所に集め、集められる包装硬貨を整列供給装置でパック装置の受入口が設けられた上方位置へ上昇させた後に包装硬貨の径方向に所定本数ずつ整列させてパック装置に供給し、整列供給装置から供給される所定本数の包装硬貨をパック装置でパック(例えばシュリンクパック)にするようになっている。
【0004】
従来の整列供給装置は、図8に示すように、下方位置の傾斜状の貯留部1に前記コンベヤで集められる包装硬貨Cを整列状態で一旦貯留し、この貯留部1の包装硬貨Cを上昇コンベヤ2の爪2aで引っ掛けて上方へ搬送し、上方位置の傾斜状の貯留部3に上昇コンベヤ2で上昇された包装硬貨Cを再度整列状態で貯留する。さらに、貯留部3から所定本数の包装硬貨Cのみを水平な台板4上へ転動落下させて、両側の側壁5a,5b間の整列スペース6内に整列させ、押出板7によって整列された包装硬貨Cを長さ方向に押し出してパック装置へ供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の整列供給装置では、所定本数の包装硬貨Cを台板4上に整列させるために上方位置にも貯留部3を設けなければならず、しかも、貯留部3が傾斜状であるために、勾配の関係上、包装硬貨Cを上昇コンベヤ2でより高い位置まで上昇させなければならず、装置が上方に大型化し、かつ、貯留部3から転動落下により包装硬貨Cを送り出すので、包装硬貨Cが斜め状態となり整列がくずれやすい。
【0006】
また、包装硬貨Cの金種(直径)が変わると、包装硬貨Cを台板4上で整列させるときに整列スペース6を金種(直径)に応じて調整しなければならないとともに、押出板7も金種(直径)に応じて調整しなければならない。
【0007】
さらに、最終で貯留部3に貯留される包装硬貨Cが所定本数に満たない端数が生じたときなどには、貯留部3からは台板4上にしか包装硬貨Cを送り出せないので、端数の包装硬貨Cを自動的にリジェクトできない。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、上方位置に貯留部を設けずにすみ、小型に構成できるとともに、包装硬貨の整列がくずれず、しかも、包装硬貨の金種(径)に応じて整列通路幅や押出板の幅などを変更する必要がなく、複数金種に対応できる包装硬貨の整列供給装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、硬貨包装機で作成されて下方位置に放出される棒状の包装硬貨を所定高さ位置まで上昇させた後に包装硬貨の径方向に所定本数ずつ整列させて次工程へ供給する包装硬貨の整列供給装置において、前記下方位置で傾斜状に設けられ、前記硬貨包装機から放出された包装硬貨を傾斜に沿って径方向に整列貯留する下部貯留部と、前記包装硬貨を1本ずつ引っ掛けて収容する爪が周方向に所定ピッチで多数配設されるとともに、前記下部貯留部の傾斜下端に臨む下方位置からこの下方位置より高い前記所定高さ位置まで上昇される上昇搬送域およびその上昇搬送域に続いて略水平な水平搬送域が形成されるべく張設され、下部貯留部に貯留される包装硬貨を順次爪に引っ掛けて上方へ搬送する無端搬送体と、この無端搬送体の水平搬送域の爪間に挿入して、所定本数の包装硬貨を長さ方向に同時に押して無端搬送体の側部へ押し出す押出手段と、この押出手段によって押し出される包装硬貨を載置するとともに包装硬貨の押出方向と直交する一側部に整列用の基準側壁が形成される整列台と、この整列台上で基準側壁とは反対側に設けられ、前記整列台上に押し出された包装硬貨を径方向から基準側壁へ押し寄せる押寄手段と、前記下部貯留部の包装硬貨が前記無端搬送体の爪間に受け渡されたことを検知する検知手段と、この検知手段が包装硬貨を検知するごとに前記無端搬送体を爪1つ分移動させて包装硬貨を順次上方へ搬送させるとともにその包装硬貨が前記押出手段に対応する押出位置に搬送されたときに無端搬送体の移動を一旦停止させ、前記押出手段によって包装硬貨を前記整列台上へ押し出させ、かつ、前記押寄手段によって包装硬貨を整列台の基準側壁へ押し寄せさせるべく制御する制御手段とを備えたものである。
【0010】
【作用】
本発明では、下部貯留部で硬貨包装機から放出された包装硬貨を傾斜に沿って径方向に整列貯留し、整列貯留順に包装硬貨を無端搬送体の爪間に受け渡す。無端搬送体の爪間に包装硬貨が受け渡されたことを検知手段で検知するごとに、無端搬送体を爪1つ分移動させて包装硬貨を順次上方へ搬送する。このようにして、無端搬送体の爪間に包装硬貨を収容して、無端搬送体の上昇搬送域から水平搬送域に連続的に搬送する。
【0011】
そして、無端搬送体によって所定本数の包装硬貨を水平搬送域の押出手段に対応する押出位置に搬送したとき、無端搬送体の移動を一旦停止させ、押出手段によって所定本数の包装硬貨を長さ方向に同時に押して整列台上へ押し出し、押寄手段によって整列台上に押し出された包装硬貨を径方向から基準側壁へ押し寄せて整列させる。このように径方向に所定本数ずつ整列させた包装硬貨を押出手段で押して次工程へ供給する。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の包装硬貨の整列供給装置の一実施例の構成を図1ないし図7を参照して説明する。
【0013】
図7は包装硬貨パックを作成するシステムにおいてその作成工程における硬貨の形態を(a) 〜(e) の順に説明する説明図を示す。例えば4000枚の硬貨を大袋で供給し、大袋Bからばら硬貨cを取り出し、ばら硬貨cを例えば50枚ずつ包装して棒状の包装硬貨Cを作成し、包装硬貨を例えば10本ずつ整列させて包装フィルムFでパック収納し、熱風によって包装フィルムFを収縮させて包装硬貨パックを作成する。
【0014】
図1は包装硬貨パックを作成するシステムの斜視図を示し、このシステムは、硬貨包装機11、整列供給装置12、シュリンクパック装置13から構成されている。
【0015】
そして、硬貨包装機11は、上面に大袋Bによってばら硬貨cが投入される投入口21が形成され、この投入口21に投入されたばら硬貨cを例えば50枚ずつ包装して棒状の包装硬貨Cを作成する。硬貨包装機11の正面下部にはシュート体22が突設され、このシュート体22の下面に形成された図示しない放出口から、作成された包装硬貨Cが硬貨包装機11の正面に垂直な方向を長手方向として下方位置に放出される。なお、この実施例では2台の硬貨包装機11が並列に設置されている。
【0016】
次に、整列供給装置12は、各硬貨包装機11のシュート体22の下方に沿って略水平に配設されたコンベヤ31を備えている。このコンベヤ31は、上面を開口したコンベヤ枠32内に配設されたベルトコンベヤからなり、無端状のベルト33の周面に先端が凹凸状の桟34が所定ピッチで多数突設されている。そして、隣接する桟34間にシュート体22から放出される包装硬貨Cを1本ずつ係合し、ベルト33の回動によって搬送する。
【0017】
また、コンベヤ31の搬送方向先端には、下部貯留部35が配設されている。この下部貯留部35は、図2に示すように、両側に側板36を立ち上げた傾斜板37を備え、この傾斜板37の先端が下降傾斜するように配設されている。傾斜板37には、コンベヤ31に臨む端部に桟34の凸部分が通過する切欠部38が形成されているとともに先端に後述する爪52が通過する切欠部39が形成されている。そして、この下部貯留部35では、コンベヤ31で搬送される包装硬貨Cを傾斜板37の傾斜に沿って先端方向に導いて径方向に整列貯留する。
【0018】
傾斜板37の中央部には、包装不良硬貨があった場合に、そのばら硬貨cを落下させるためのスリット状の落し孔40が形成されている。傾斜板37の下方には落し孔40から落下するばら硬貨cを回収する回収箱41が配置され、この回収箱41はコンベヤ枠32の側部から着脱可能になっている。
【0019】
また、図2ないし図4に整列供給装置12を示すように、下部貯留部35の位置からシュリンクパック装置13の包装硬貨Cを受け入れる所定高さ位置にかけてコンベヤ42が配設されている。このコンベヤ42は、コンベヤ枠32の先端に連続して急勾配で上昇する上昇枠部43a およびこの上昇枠部43a に続いて略水平に複数の支持脚44で支持された水平枠部43b を有するコンベヤ枠43内に配設されている。
【0020】
コンベヤ42は無端搬送体45を備えており、この無端搬送体45は、幅広の断面略コ字状の連結部材46を有し、この複数の連結部材46の端部同士をチェーン状に連結軸47で回動自在に連結して無端状に構成されている。そして、無端搬送体45は、コンベヤ枠43の上昇枠部43a の下部および上部、水平枠部43b の先端にそれぞれ配設された複数のスプロケット48a ,48b ,48c ,48d により、下部貯留部35の傾斜下端に臨む下方位置から所定高さ位置まで上部枠部43a 内に沿って急勾配で上昇される上昇搬送域45a 、その上昇搬送域45a に続いて水平枠部43b 内に沿って略水平な水平搬送域45b が形成されるべく回動自在に張設されている。さらに、スプロケット48d にはモータM1がタイミングベルトなどの駆動伝達手段49を介して連結され、このモータM1によって無端搬送体45が回動される。
【0021】
無端搬送体45の各連結部材46には爪部材50が取り付けられ、この爪部材50には、連結部材46に取り付けられる幅広の平板部51の搬送方向後縁部から一対の爪52が略垂直に立上形成されている。したがって、無端搬送体45の周方向に爪52が所定ピッチで配設され、下部貯留部35に貯留される包装硬貨Cを1本ずつ引っ掛けて収容し、上昇搬送域45a から水平搬送域45b へ搬送する。
【0022】
なお、コンベヤ枠43の上昇枠部43a の上面および水平枠部43b の一部上面を覆うカバー53には、無端搬送体45の上昇搬送域45a から水平搬送域45b に対向して爪52に収容された包装硬貨Cが外れるのを防止するガイド面53a が形成されている。
【0023】
無端搬送体45の上昇搬送域45a の下部には下部貯留部35から包装硬貨Cが無端搬送体45の爪52間に受け渡されたことを検知する検知手段としてのフォトセンサS1が配設され、無端搬送体45の水平搬送域45b の始端側には包装硬貨Cの有無を確認するためのフォトセンサS2が配設されている。なお、各フォトセンサS1,S2は、包装硬貨Cの長手方向から検知光を投受光して検知するが、図面上で表す関係上、包装硬貨Cの長手方向とはずらして示している。
【0024】
また、無端搬送体45の水平搬送域45b の先端下部には、最終で10本に満たない端数の包装硬貨Cを回収する端数回収箱54が配設されている。この端数回収箱54はコンベヤ枠43から着脱可能になっている。
【0025】
また、無端搬送体45の水平搬送域45b の一側部には整列台55が配設されている。この整列台55は、無端搬送体45の爪部材50の平板部51の上面と略同じ高さに配設され、無端搬送体45に臨む縁部に載り移り用の面取部55a が形成されている。
【0026】
また、無端搬送体45の水平搬送域45b の上方から整列台55の上方にかけて、無端搬送体45から10本の包装硬貨Cを長さ方向に同時に押して整列台55上へ押し出す押出手段56が配設されている。この押出手段56は、押出方向の両側に配設された一対の側壁57を備え、この両側壁57間の押出方向の両端近傍に一対の支軸58が回転自在に軸支され、この各支軸58の端部近傍にプーリ59が固定され、押出方向に対向する一対のプーリ59間に無端状のベルト60が張設され、両ベルト60間に跨って一対の連結板61がベルト60の周方向の対称位置に取り付けられ、この各連結板61に押出板62が取り付けられている。
【0027】
押出板62は、ベルト60の周面に対して垂直となるように連結板61に取り付けられ、先端縁部には無端搬送体45の爪52間に挿入可能とする凸部63および爪52が通過可能とするスリット状の凹部64が形成されている。
【0028】
そして、一方の支軸58に連結されたモータM2によってベルト60が回動され、ベルト60と一体的に押出板62が移動され、この押出板62がベルト60の下側部位の押出動作域を平行移動する際に無端搬送体45から10本の包装硬貨Cを長さ方向に同時に押して整列台55上へ押し出す。
【0029】
連結板61の両端には一対のローラ65が回動自在に取り付けられ、両側壁57には押出板62が押出動作域を移動する際にローラ65が転動可能に嵌合する上下一対のガイドレール66が取り付けられ、包装硬貨Cの押出動作を行なう押出板62の平行移動が安定化される。
【0030】
各連結板61には検知片67が取り付けられ、押出板62の押出動作に待機する定位置に対応して検知片67を検知するフォトセンサS3が配設され、押出板62の後述する押出一時停止位置に対応して検知片67を検知するフォトセンサS4が配設されている。
【0031】
押出手段56はカバー68で覆われ、カバー68にはシュリンクパック装置13の方向に包装硬貨Cを送り出す送出口69が形成されている。
【0032】
また、一方の側壁57の内面が基準側壁57a として構成され、この基準側壁57a に対向する他方の側壁57側には整列台55上に押し出された包装硬貨Cを径方向から基準側壁57a へ押し寄せる押寄手段70が配設されている。この押寄手段70は、整列台55と水平なベース71上に側壁57と平行に立設された支持板72を備え、この支持板72に一対の軸受73が取り付けられ、この軸受73によってスライド体74が押寄方向に移動可能に支持されている。
【0033】
スライド体74は、軸受73に軸方向に沿ってスライド自在に貫通する一対のスライド軸75を備え、このスライド軸75の各端部間に連結板76が連結され、押寄方向の先端側の連結板76には押寄板77が取り付けられている。この押寄板77は、連結板76に押寄方向にスライド自在に支持された一対の支軸78に取り付けられ、各支軸78に装着されたスプリング79で押寄方向に突出するように付勢されるとともに、各支軸78に設けたストッパ78a が連結板76に当接して突出位置が規制される。
【0034】
支持板72の中央部には軸受80が取り付けられ、この軸受80にねじ軸81が定位置で回動自在に取り付けられ、このねじ軸81に螺合する螺合部材82が押寄方向の後端側の連結板76に取り付けられている。軸受80から押寄方向に突出するねじ軸81の端部にはプーリ83が取り付けられ、このプーリ83とモータM3の駆動軸に取り付けられた図示しないプーリとの間にベルト84が張設されている。そして、モータM3によってねじ軸81が回動してスライド体74が押寄方向に進退移動される。なお、押寄手段70側の側壁57には、スライド体74が整列台55上に進退可能とする開口部85が形成されている。
【0035】
スライド体74の押寄方向の後端側の連結板76には検知片86が取り付けられ、押寄板77の押寄動作に待機する定位置に対応して検知片86を検知するフォトセンサS5が配設され、押寄板77が押寄移動した際に整列させる包装硬貨Cの金種(径)ごとに対応して検知片86を検知するフォトセンサS6〜S11 が配設されている。なお、フォトセンサS6〜S11 の検知位置は、押寄板77での包装硬貨Cの押し寄せが完了した後もスライド体74が移動してスプリング79がわずかに収縮する程度に設定される。
【0036】
次に、シュリンクパック装置13は、パックユニット91、熱風付与ユニット92を備えている。
【0037】
パックユニット91は、整列供給装置12の整列台55の先端に臨ませて整列された10本の包装硬貨Cを受け入れるコンベヤ93が配設され、このコンベヤ93上には基準側壁57a に連続する基準側壁94が配設され、この基準側壁94との対向間隔が包装硬貨Cの金種(径)ごとに対応して調整されるガイド板95が配設されている。そして、基準側壁94とガイド板95との間を通じて受け入れた10本の包装硬貨Cを包装フィルムFでパック収納する。包装フィルムFはパックユニット91の上部に配設されたロールから供給される。
【0038】
熱風付与ユニット92は、パックユニット91に連続してコンベヤ96が配設され、このコンベヤ96で受け入れるパック収納された包装硬貨Cに熱風を付与して包装フィルムFを収縮させて包装硬貨パックを作成する。
【0039】
次に、図6は整列供給装置12の制御ブロック図を示し、101 は制御手段で、この制御手段101 は、制御プログラムなどを書き込んだROM102 、各種データを書込読出可能とするRAM103 を備えている。
【0040】
そして、制御手段101 によって、無端搬送体45、押出手段56および押寄手段70をそれぞれ制御する。すなわち、フォトセンサS1が包装硬貨Cを検知するごとに無端搬送体45を爪521つ分移動させて包装硬貨Cを順次上方へ搬送させるとともにその包装硬貨Cが押出手段56に対応する押出位置に搬送されたときに無端搬送体45の移動を一旦停止させ、押出手段56によって包装硬貨Cを整列台55上へ押し出させ、かつ、押寄手段70によって包装硬貨Cを整列台55の基準側壁57a へ押し寄せさせるべく制御する機能を有する。さらに、無端搬送体45のどの爪52に包装硬貨Cが有り、どの爪52に包装硬貨Cが無いかはRAM102 に記憶し、10本に満たない多数が残ったときには端数として端数回収箱54に回収させる機能を有している。
【0041】
次に、整列供給装置12の作用を説明する。
【0042】
各硬貨包装機11で作成されて放出される包装硬貨Cを、コンベヤ31で下部貯留部35に搬送する。下部貯留部35に搬送された包装硬貨Cは、傾斜板37の傾斜に沿って先端方向に導かれて径方向に整列貯留され、整列貯留される順に無端搬送体45の爪52上に受け渡される。
【0043】
無端搬送体45の爪52上に受け渡された包装硬貨CをフォトセンサS1が検知するごとに、モータM1により無端搬送体45を爪521つ分移動させて包装硬貨Cを順次上方へ搬送させる。このようにして、無端搬送体45の各爪52に包装硬貨Cを収容して、無端搬送体45の上昇搬送域45a から水平搬送域45b に連続的に搬送する。なお、包装硬貨Cが水平搬送域45b に到達すると、フォトセンサS2によって包装硬貨Cの有無を確認する。
【0044】
そして、図5に示すように、10本の包装硬貨Cを押出手段56の押出位置に搬送したとき、無端搬送体45の移動を一旦停止させ、モータM2によりベルト60を回動させて押出板62を移動させる。定位置に待機されていた一方の押出板62が押出動作域を平行移動すると、押出板62の各凸部63が無端搬送体45の爪52間に進入し、無端搬送体45から10本の包装硬貨Cを長さ方向に同時に押して整列台55上へ押し出す。
【0045】
さらに、移動する押出板62の検知片67をフォトセンサS4で検知すると、モータM2を停止させて押出板62の移動を一時停止させる。押寄手段70のモータM3によりねじ軸81を回動させてスライド体74を押寄方向へ移動させる。定位置に待機されていたスライド体74が押寄方向へ移動すると、押寄板77が整列台55上に進出し、整列台55上に押し出された10本の包装硬貨Cを径方向から基準側壁57a へ押し寄せる。スライド体74の検知片86を包装硬貨Cの金種(径)に応じたフォトセンサS6〜S11 が検知すると、モータM3を逆転させ、スライド体74を後退させる。
【0046】
この押寄板77で包装硬貨Cを押寄せたとき、包装硬貨Cの包装状態などによって基準側壁57a との間の押寄せ寸法にばらつきがあっても、スプリング79が収縮して吸収できる。
【0047】
押寄手段70のスライド体74の後退後、押出手段56のモータM2により押出板62を再移動させ、寄せられた10本の包装硬貨Cを押して次工程のパックユニット91のコンベヤ93上へ押し出す。
【0048】
一方の押出板62による押出完了後、他方の押出板62の検知片67をフォトセンサS3で検知すると、モータM2を停止させ、他方の押出板62を次の押出動作に待機する定位置に位置させる。
【0049】
このようにして、包装硬貨Cを10本ずつ整列させて次工程のパックユニット91へ順次供給する。
【0050】
そして、硬貨包装機11での包装硬貨Cの作成が完了したときなど、フォトセンサS1が30秒間、包装硬貨Cを検知しなければ最終と判断し、無端搬送体45に収容された包装硬貨Cを10本ずつ押出手段56の押出位置に供給する。
【0051】
また、最終で包装硬貨Cが10本に満たない端数が生じた場合、無端搬送体45を回動させて無端搬送体45の端部から包装硬貨Cを端数回収箱54に放出させることによって自動的に回収できる。
【0052】
以上のように構成された整列供給装置12では、無端搬送体45で包装硬貨Cを下方位置から上方位置に搬送するとともに、無端搬送体45の爪52間に収容した状態で押出手段56の押出位置に搬送するため、従来のように上方位置に貯留部を設けずにすみ、小型に構成できるとともに、包装硬貨Cの整列がくずれることがない。
【0053】
また、押寄手段70によって整列台55上の包装硬貨Cを径方向から基準側壁57a へ寄せて整列させるため、包装硬貨Cの金種(径)に応じて整列通路幅や押出板62の幅などを変更する必要がなく、複数金種に対応できる。
【0054】
なお、硬貨包装機11は、2台に限らず、1台あるいは2台以上の複数台を並設してもよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、無端搬送体で包装硬貨を下方位置から上方位置に搬送するとともに、無端搬送体の爪間に包装硬貨を1本ずつ収容した状態で押出手段の押出位置に搬送するため、従来のように上方位置に貯留部を設けずにすみ、小型に構成できるとともに、包装硬貨の整列がくずれるのを防止できる。しかも、押寄手段によって整列台上の包装硬貨を径方向から基準側壁へ寄せて整列させるため、包装硬貨の金種(径)に応じて整列通路幅や押出板の幅などを変更する必要がなく、複数金種に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す包装硬貨の整列供給装置を組み込んだシステムの斜視図である。
【図2】同上実施例の包装硬貨の整列供給装置の断面図である。
【図3】同上実施例の平面図である。
【図4】同上実施例の断面図である。
【図5】同上実施例の包装硬貨の整列を説明する説明図である。
【図6】同上実施例の制御のブロック図である。
【図7】包装硬貨パックの作成工程における硬貨の形態を(a) 〜(e) の順に説明する説明図である。
【図8】従来の整列供給装置の斜視図である。
【符号の説明】
11 硬貨包装機
12 整列供給装置
35 下部貯留部
45 無端搬送体
45a 上昇搬送域
45b 水平搬送域
52 爪
55 整列台
56 押出手段
57a 基準側壁
70 押寄手段
101 制御手段
C 包装硬貨
S1 検知手段としてのフォトセンサ
Claims (1)
- 硬貨包装機で作成されて下方位置に放出される棒状の包装硬貨を所定高さ位置まで上昇させた後に包装硬貨の径方向に所定本数ずつ整列させて次工程へ供給する包装硬貨の整列供給装置において、
前記下方位置で傾斜状に設けられ、前記硬貨包装機から放出された包装硬貨を傾斜に沿って径方向に整列貯留する下部貯留部と、
前記包装硬貨を1本ずつ引っ掛けて収容する爪が周方向に所定ピッチで多数配設されるとともに、前記下部貯留部の傾斜下端に臨む下方位置からこの下方位置より高い前記所定高さ位置まで上昇される上昇搬送域およびその上昇搬送域に続いて略水平な水平搬送域が形成されるべく張設され、下部貯留部に貯留される包装硬貨を順次爪に引っ掛けて上方へ搬送する無端搬送体と、
この無端搬送体の水平搬送域の爪間に挿入して、所定本数の包装硬貨を長さ方向に同時に押して無端搬送体の側部へ押し出す押出手段と、
この押出手段によって押し出される包装硬貨を載置するとともに包装硬貨の押出方向と直交する一側部に整列用の基準側壁が形成される整列台と、
この整列台上で基準側壁とは反対側に設けられ、前記整列台上に押し出された包装硬貨を径方向から基準側壁へ押し寄せる押寄手段と、
前記下部貯留部の包装硬貨が前記無端搬送体の爪間に受け渡されたことを検知する検知手段と、
この検知手段が包装硬貨を検知するごとに前記無端搬送体を爪1つ分移動させて包装硬貨を順次上方へ搬送させるとともにその包装硬貨が前記押出手段に対応する押出位置に搬送されたときに無端搬送体の移動を一旦停止させ、前記押出手段によって包装硬貨を前記整列台上へ押し出させ、かつ、前記押寄手段によって包装硬貨を整列台の基準側壁へ押し寄せさせるべく制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする包装硬貨の整列供給装置。
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JP07092994A JP3545451B2 (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 包装硬貨の整列供給装置 |
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