JP3397961B2 - 硬貨包装機 - Google Patents

硬貨包装機

Info

Publication number
JP3397961B2
JP3397961B2 JP01450196A JP1450196A JP3397961B2 JP 3397961 B2 JP3397961 B2 JP 3397961B2 JP 01450196 A JP01450196 A JP 01450196A JP 1450196 A JP1450196 A JP 1450196A JP 3397961 B2 JP3397961 B2 JP 3397961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coin
stacking
coins
unit
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01450196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09212708A (ja
Inventor
吉照 重本
司郎 中井
Original Assignee
グローリー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by グローリー工業株式会社 filed Critical グローリー工業株式会社
Priority to JP01450196A priority Critical patent/JP3397961B2/ja
Publication of JPH09212708A publication Critical patent/JPH09212708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3397961B2 publication Critical patent/JP3397961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等で使用
される硬貨包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨包装機としては、搬送部から
水平に送り出される硬貨を集積部に1枚ずつ送り込んで
硬貨受部材上に載置し、集積部に集積される硬貨の量に
応じて硬貨受部材を順次下降させていくことによって硬
貨の落下距離をー定に保ちつつ集積を行なうようにして
おり、その具体的な機構としては、2種類ある。
【0003】具体的な機構の1つは、例えば、実公平5
−2409号公報に記載されているように、一対の無端
べルトが対向配設されるとともに、この一対の無端べル
トの対向方向と直交する方向に平板状の一対のガイド部
材が対向配設され、一対の無端べルトと一対のガイド部
材とで硬貨の集積空間が形成される。各無端べルトの表
面には、硬貨をわずかに傾斜させて載置する硬貨受部材
が突設されている。
【0004】そして、硬貨受部材を集積部の上部位置に
配置させておいて、その硬貨受部材上に硬貨を順次載置
させながら、無端べルトの走行により硬貨受部材を順次
下降させていく。所定枚数集積された後は、集積硬貨を
集積部の下端位置に移動させるとともに、集積部の下端
位置から硬貨受部材を両外側方に逃がして集積硬貨を下
方のシャッタに受け渡し、さらに、そのシャッタを開放
して、集積硬貨を下方の支持棒に受け渡し、その支持棒
上に集積硬貨を載置した状態で包装部へ移動させるよう
になっている。
【0005】また、具体的な機構のもう1つは、例え
ば、特公平5−12212号公報に記載されているよう
に、一対の集積ドラムが対向配設されるとともに、この
一対の集積ドラムの対向方向と直交する方向に一対のガ
イド部材が対向配設され、一対の集積ドラムと一対のガ
イド部材で硬貨の集積空間が形成される。各集積ドラム
の外周には、互いに反対方向に螺旋状をなす突起が設け
られて硬貨受部材を形成している。
【0006】そして、集積部の上部位置に硬貨受部材を
配置させておいて、その硬貨受部材上に硬貨を順次載置
させながら、各集積ドラムを互いに反対方向に回転させ
ることにより硬貨受部材を順次下降させていく。所定枚
数集積された後は、さらに集積ドラムを回転させて集積
硬貨を硬貨受部材上から落下させて下方のシャッタに受
け渡し、さらに、そのシャッタを開放して、集積硬貨を
下方の支持棒に受け渡し、その支持棒上に集積硬貨を載
置した状態で包装部へ移動させるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の硬貨包
装機において、集積部の間隔、つまり、一対のガイド部
材の間隔や無端べルトの間隔または集積ドラムの間隔を
硬貨の直径と略等しくすれば、集積される硬貨の周面が
無端べルトまたは集積ドラムに接触して、集積される硬
貨は殆どみだれることなく整列して集積されるが、集積
された硬貨を集積部から包装部へ移動させるときに硬貨
の周面がガイド部材や無端べルトまたは集積ドラムに接
触して集積が乱れたり、硬貨が立ったりする問題が発生
する。
【0008】なお、集積部の間隔、つまり、一対のガイ
ド部材の間隔や無端べルトの間隔または集積ドラムの間
隔を硬貨の直径より少し広く設定した場合、前述の問題
は発生しにくくなるが、集積される硬貨が乱れて集積さ
れ、集積硬貨を支持棒に載置した状態で包装部へ移動さ
せるときに集積崩れが発生する可能性が高くなるという
問題が発生する。
【0009】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、集積
された集積硬貨を集積部から包装部へ移動させるときに
集積崩れ等が発生しにくい硬貨包装機を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の硬貨包装
機は、集積部に1枚ずつ送り込まれる硬貨を重積状態に
集積し、所定枚数集積後にその集積硬貨を集積部の下端
位置に移動させるとともに上下動可能な支持棒に受け渡
して下方の包装部へ移動させる硬貨包装機において、前
記集積部の上方位置に設けられ、集積部内へ進退可能と
する帯状の硬貨押え部材と、この硬貨押え部材を駆動し
て集積部内へ進退させる硬貨押え部材駆動手段と、前記
集積部に所定枚数の硬貨が集積されてその集積硬貨を下
降させるときに、前記硬貨押え部材駆動手段を作動させ
て帯状の硬貨押え部材を集積部内に進入させるとともに
集積硬貨の最上部位置から所定距離隔てて追従下降させ
る制御手段とを具備しているものである。そして、集積
部に所定枚数の硬貨が集積されてその集積硬貨を下降さ
せるときに、硬貨押え部材駆動手段を作動させて帯状の
硬貨押え部材を集積部内に進入させるとともに集積硬貨
の最上部位置から所定距離隔てて追従下降させるので、
集積硬貨の下降途中において、最上部の硬貨の周面が集
積部内の側壁部材などに接触して立ち上がろうとして
も、硬貨押え部でその硬貨を押え込み、硬貨立ちが発生
するのを防止する。
【0011】請求項2記載の硬貨包装機は、請求項1記
載の硬貨包装機において、集積部は、この集積部の硬貨
送り込み方向に対する両側に設けられ、集積部内の同じ
高さ位置に突出して集積部内に送り込まれる硬貨を載置
する硬貨受部材と、前記集積部の硬貨送り込み方向に対
する両側に設けられ、前記硬貨受部材を前記集積部に集
積される硬貨の量に応じて順次下降させるとともに、集
積硬貨の両側をガイドする一対の受部材下降ガイド手段
と、前記集積部の硬貨送り込み方向に対する手前側に集
積方向に沿って設けられた第1のガイド部材と、前記集
積部の硬貨送り込み方向に集積方向に沿って設けられた
第2のガイド部材とを具備しているものである。これに
より、集積部に硬貨が整列状態に集積されるとともに硬
貨押え部材が進入可能となる。
【0012】請求項3記載の硬貨包装機は、請求項1ま
たは2記載の硬貨包装機において、帯状の硬貨押え部材
を集積部の上方位置で渦巻き状に収納したものである。
これにより、帯状の硬貨押え部材が小形に収納される。
【0013】請求項4記載の硬貨包装機は、請求項2記
載の硬貨包装機において、制御手段は、硬貨受部材の下
降速度に応じて硬貨押え部材の下降速度を制御するもの
である。これにより、硬貨押え部材が集積硬貨の最上部
位置から所定距離隔てて追従下降される。
【0014】請求項5記載の硬貨包装機は、請求項1な
いし4いずれか記載の硬貨包装機において、制御手段
は、支持棒の下降速度に応じて硬貨押え部材の下降速度
を制御するものである。これにより、硬貨押え部材が集
積硬貨の最上部位置から所定距離隔てて追従下降され
る。
【0015】請求項6記載の硬貨包装機は、請求項2記
載の硬貨包装機において、一対の受部材下降ガイド手段
を硬貨の集積方向に沿って循環走行される無端ベルトで
構成し、硬貨受部材を無端ベルトの表面に突設させたも
のである。これにより、硬貨の集積を行なえる。
【0016】請求項7記載の硬貨包装機は、請求項2記
載の硬貨包装機において、一対の受部材下降ガイド手段
を硬貨の集積方向に回転軸を有して互いに反対方向に回
転する一対の集積ドラムで構成し、硬貨受部材を集積ド
ラムの外周に螺旋状に突設させたものである。これによ
り、硬貨の集積を行なえる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の硬貨包装機の一実
施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】図2は硬貨包装機の概略構成を示し、包装
する硬貨を受け入れて1枚ずつ繰り出す繰出部1と、こ
の繰出部1から繰り出される硬貨を受け入れて所定枚数
集積する集積部2と、この集積部2で集積された集積硬
貨を受け入れて包装する包装部3と、この包装部3に包
装紙Pを供給する包装紙供給部4と、包装部3で作成さ
れた包装硬貨とばら硬貨とを振り分ける振分部5とを備
えている。
【0019】繰出部1は、包装する硬貨を受け入れて1
枚ずつ繰り出す回転円盤11と、この回転円盤11から繰り
出される硬貨を集積部2に搬送する硬貨通路12とを備え
ている。そして、モータM1によって回転円盤11が回転駆
動され、回転円盤11上の硬貨が回転による遠心力によっ
て周縁に移動されるとともに周壁13に沿って移動され、
周壁13の一部に設けられた厚み規制部14の下側を通過し
て硬貨通路12へ1枚ずつ繰り出されるようになってい
る。
【0020】硬貨通路12には、底板15の上面両側に側板
16が設けられ、底板15の上流側と下流側の上方にプーリ
17,18が配設され、両プーリ17,18間に搬送ベルト19が
張設されている。そして、モータM2によって搬送ベルト
19が回転駆動され、回転円盤11から繰り出される硬貨が
搬送ベルト19によって硬貨通路12内を搬送されるととも
に硬貨通路12の終端部から集積部2へ送り出されるよう
になっている。なお、硬貨通路12の通路幅は金種毎に調
整される。
【0021】硬貨通路12の終端部には、計数センサ20お
よび確認センサ21が上流側から順に配設されているとと
もに、両センサ20,21間にソレノイドSD1 によって硬貨
通路12内に進退駆動されるストッパ22が設けられてい
る。そして、計数センサ20で包装単位枚数目(例えば5
0枚目)の硬貨が検知されると、ストッパ22が通路内に
進入して包装単位枚数目の次の硬貨(51枚目)が停止
され、確認センサ21で実際に硬貨通路12から集積部2へ
繰り出された硬貨の枚数が確認される。
【0022】また、集積部2は、図3に示すように、硬
貨通路12の終端部の下方に硬貨通路12から送り出される
硬貨Cを重積状態に集積する集積空間31を有し、この集
積空間31の両側つまり集積部2の硬貨送り込み方向(図
3下方)と直交する両側に一対の受部材下降ガイド手段
32を構成する無端ベルト33が配設され、かつ、集積空間
31の一対の無端ベルト33の対向方向と直交する硬貨送り
込み方向に対する手前側(図3上側)に第1のガイド部
材34が配設されているとともに、硬貨送り込み方向に一
対の第2のガイド部材35が配設されている。したがっ
て、これら一対の無端ベルト33と第1および第2のガイ
ド部材34,35によって集積空間31が形成されている。
【0023】一対の無端ベルト33は、図4に示すよう
に、上下一対のローラ36間にそれぞれ張設されており、
ベルト表面が硬貨Cの直径より少し広い間隔を隔てて対
向されるとともに上下方向に沿って循環走行可能になっ
ている。各無端ベルト33の表面2箇所の対称位置には集
積空間31に集積される硬貨Cを載置する硬貨受部材37が
それぞれ突設されている。図1に示すように、硬貨受部
材37の硬貨Cを載置する載置面37a は、第1のガイド部
材34側が下降するとともに第2のガイド部材35側が上昇
する傾斜面に形成されている。
【0024】一対の無端ベルト33は、無端ベルト駆動手
段としてのパルスモータM3(図2に示す)によって一対
の無端ベルト33の対向面が同一方向に同期して循環走行
される。なお、パルスモータM3の駆動系中には回転検知
板が取り付けられ、この回転検知板の回転をセンサで検
知して無端ベルト33の回動位置を検知するようにしてい
る。
【0025】そして、硬貨通路12の終端から繰出される
硬貨が一対の無端ベルト33の硬貨受部材37上に載置さ
れ、1枚載せるたびにパルスモータM3が所定パルス分だ
け駆動されて両無端ベルト33の硬貨受部材37が下げら
れ、包装単位枚数分の硬貨が一対の無端ベルト33間に集
積されるようになっている。
【0026】なお、図1に示すように、硬貨通路12の終
端部の下側には、硬貨通路12から集積空間31に送り出さ
れる硬貨Cをガイドするガイドローラ15a が回転自在に
配設されている。
【0027】図3に示すように、各無端ベルト33を張設
した上下一対のローラ36の回転軸36a の両端は支持部材
38によって回転自在に軸支されている。一方の無端ベル
ト33側の各支持部材38は、集積部2の硬貨送り込み方向
に沿って配設されたガイド部材39a に沿って移動可能に
取り付けられている。他方の無端ベルト33の各支持部材
38は、集積部2の硬貨送り込み方向の手前側(第1のガ
イド部材34側)が一方の無端ベルト33側に接近するよう
に傾斜状に配設されたガイド部材39b に沿って移動可能
に取り付けられている。
【0028】第1のガイド部材34は、集積空間31に沿っ
て上下方向に長い断面ほぼL字板状に形成されている。
【0029】一対の第2のガイド部材35は、集積空間31
に沿って上下方向に長く形成され、一対の各無端ベルト
33の支持部材38にそれぞれ取り付けられており、その相
対する各内側縁からは集積空間31にそれぞれ斜めに突出
して硬貨Cの周面の異なる2箇所に接触可能とする接触
部40が形成されている。また、各第2のガイド部材35の
外面には突片41がそれぞれ突設され、この各突片41の上
面に係合軸42がそれぞれ立設されている。
【0030】一対の無端ベルト33の間隔は、間隔調整手
段43によって処理硬貨の金種に応じて変更される。この
間隔調整手段43は、第1のレバー44、第2のレバー45お
よび金種設定用のカム46を備えている。
【0031】第1のレバー44は、ほぼV字状に形成され
ており、そのほぼ中間部が支軸47によって回動自在に軸
支され、一端側が一対の第2のガイド部材35の外面側に
接近配置され、その一端側の先端が一方の無端ベルト33
側の係合軸42に回転自在に係合されるとともに、支軸47
と一端とのほぼ中間位置に形成された長孔48が他方の無
端ベルト33側の係合軸42に係合されている。長孔48の形
状は、第1のレバー44の回動に連動して、係合軸42がガ
イド部材39b に沿った方向に移動するように形成されて
いる。第1のレバー44の他端側にスプリング49が連結さ
れ、このスプリング49によって図3反時計回り方向に付
勢されている。
【0032】第2のレバー45の一端は第1のレバー44の
他端側近傍に連結軸50によって回転自在に連結され、第
2のレバー45の他端にはカム46の周面に当接するローラ
51が回転自在に軸支されている。第2のレバー45の一側
縁部には、第1のレバー44に対する第2のレバー45の図
3中時計回り方向への相対的な回動を規制するストッパ
52が形成され、他側縁部には支持片部53が突出形成され
ている。
【0033】カム46は回転軸54を中心として回動される
ようになっており、その周面形状は回動角度に応じて回
転軸54からの径寸法が処理硬貨の金種に応じた径寸法に
なるように形成されている。
【0034】そして、スプリング49の付勢によって第1
のレバー44が図3(a) 反時計回り方向に回動されるとと
もに、第1のレバー44の他端が第2のレバー45のストッ
パ52に当接してその第2のレバー45が同方向に回動さ
れ、第2のレバー45のローラ51がカム46に当接される。
カム46の回動角度に応じて、第2のレバー45を介して第
1のレバー44が回動される。第1のレバー44が図3(a)
時計回り方向に回動するときには、一方の無端ベルト33
および一方の第2のガイド部材35がガイド部材39a に沿
って硬貨送り込み方向の手前側(第1のガイド部材34
側)に平行状に移動されるとともに、他方の無端ベルト
33および他方の第2のガイド部材35が傾斜状のガイド部
材39b に沿って一方の無端ベルト33に接近するように硬
貨送り込み方向の手前側(第1のガイド部材34側)に傾
斜状に移動され、一対の無端ベルト33と第1および第2
のガイド部材34,35で構成される集積空間31が縮小さ
れ、径小金種硬貨に対応される。逆に、第1のレバー44
が図3(a) 反時計回り方向に移動するときには、一方の
無端ベルト33および一方の第2のガイド部材35がガイド
部材39a に沿って硬貨送り込み方向(図3(a) 下方)に
平行状に移動されるとともに、他方の無端ベルト33およ
び他方の第2のガイド部材35が傾斜状のガイド部材39b
に沿って一方の無端ベルト33から離反するように硬貨送
り込み方向(図3(a) 下方)に傾斜状に移動され、一対
の無端ベルト33と第1および第2のガイド部材34,35で
構成される集積空間31が拡大され、径大金種硬貨に対応
される。
【0035】第2のレバー45の支持片部53上にはガイド
部材駆動手段としてのソレノイドSD2 が配置され、この
ソレノイドSD2 のプランジャ55の先端が第1のレバー44
の先端に回動自在に連結されている。そして、図3(b)
に示すように、ソレノイドSD2 の励磁時に、プランジャ
55が吸引されて引き込まれ、第1のレバー44が図3時計
回り方向に強制的に回動され、一対の無端ベルト33と第
1および第2のガイド部材34,35で構成される集積空間
31が縮小される。
【0036】なお、この実施の形態では、各第2のガイ
ド部材35が一対の受部材下降ガイド手段32のそれぞれに
設けられ、間隔調整手段43の第1のレバー44が第2のガ
イド部材35を第1のガイド部材34側へ移動可能に支持す
るガイド部材支持手段56として兼用されている。
【0037】集積部2の集積空間31の底部には図示しな
いソレノイド等によって開閉される一対のシャッタ57が
配設されている。このシャッタ57は、閉状態において硬
貨受部材37上に所定枚数集積された集積硬貨Cが受け渡
されるとともに、集積硬貨Cを包装部3への受け渡すと
きに開放される。
【0038】図1図および2に示すように、集積部2の
上方には硬貨押え手段58が配設されている。この硬貨押
え手段58は、例えば金属薄板製で帯状の硬貨押え部材59
を有している。この硬貨押え部材59は、例えば巻取式の
金属製メジャーのように、巻取軸60に渦巻き状に巻き取
られて容器61内に収納されており、容器61からの進出時
には真っ直ぐに延びるように構成されている。巻取軸60
には硬貨押え部材駆動手段としてのパルスモータM4が接
続され、このパルスモータM4の正逆駆動により容器61の
下面から硬貨押え部材59が進退される。硬貨押え部材59
の進出時には、容器61の下面からほぼ垂下に進出して集
積空間31内にほぼ真っ直ぐに下降される。なお、帯状の
硬貨押え部材59の厚み方向は一対の無端ベルト33の方向
に向けられるとともに、幅方向は第1および第2のガイ
ド部材34,35の方向に向けられる。
【0039】次に、包装部3は、図2に示すように、集
積部2から供給される集積硬貨Cを周囲から挟持して回
転させつつ包装紙Pを巻回する3本の包装ローラ71,7
2,73を備えており、この包装ローラ71〜73間に包装空
間74が構成されている。包装ローラ71,72は、固定位置
に回転自在に支持され、モータM5によって図中矢印方向
に回転駆動される。包装ローラ73は、図示しない揺動部
材に回転自在に支持され、硬貨径方向に揺動して包装空
間74を開閉可能になっている。なお、包装ローラ71〜73
の間隔は金種毎に調整される。
【0040】そして、包装部3は、包装ローラ71〜73間
を通じて包装空間74内を昇降する支持棒75を有してお
り、集積部2の集積空間31の下部に近接する位置に上昇
した支持棒75上にシャッタ57の開放によって放出される
集積硬貨Cが受け渡され、支持棒75が下降して集積硬貨
Cが包装空間74に導かれる。包装空間74に供給された集
積硬貨Cが包装ローラ71〜73間に挟持されて回転され、
包装紙供給部4から供給される包装紙Pが包装ローラ71
〜73で集積硬貨Cの周面に巻回される。さらに、包装紙
Pの上下縁部が上下一対の巻込針76によって集積硬貨C
の端面に巻き込まれ、棒状の包装硬貨が作成される。
【0041】支持棒75は昇降部材77の先端に取り付けら
れており、この昇降部材77の基部が垂直状に配置された
一対のガイド軸78,79に沿ってスライド自在に支持され
ている。昇降部材77の基部には断面ほぼコ字状のガイド
枠80が取り付けられ、このガイド枠80に揺動レバー81の
一端に回転自在に軸支されたローラ82が係合されてい
る。揺動レバー81は、他端側近傍に設けられた支軸83を
支点として揺動可能に支持され、他端側に連結されたス
プリング84によってその他端側が上昇する方向すなわち
昇降部材77が下降する方向に付勢されている。支軸83の
位置よりもローラ82側の位置において揺動レバー81にロ
ーラ85が回転自在に軸支され、このローラ85が昇降用カ
ム86の周面に当接されている。昇降用カム86はモータM6
によって回転駆動される。そして、モータM6の回転駆動
により、揺動レバー81が揺動され、昇降部材77および支
持棒75が昇降移動される。
【0042】一方のガイド軸78の下端側には揺動板87が
取り付けられ、この揺動板87の一端上面に他方のガイド
軸79の下端が固定されている。揺動板87の他端上面には
ピン88が立設され、このピン88に揺動レバー89の一端に
形成された長孔90が係合されている。揺動レバー89は、
中間部に設けられた支軸91を支点として揺動可能に支持
され、一端側に連結されたスプリング92によってその一
端側が図2反時計回り方向すなわち昇降部材77を介して
支持棒75が包装空間74に向かう方向に付勢されている。
揺動レバー89の他端にはローラ93が回転自在に軸支さ
れ、このローラ93が揺動用カム94に当接されている。揺
動用カム94はモータM7によって回転駆動される。そし
て、モータM7の回転駆動により、揺動レバー89を介し
て、揺動板87および昇降部材77が揺動され、支持棒75が
包装空間74に対して進退移動される。
【0043】巻込針76は、昇降レバー95の一端にそれぞ
れ取り付けられており、この昇降レバー95が昇降される
ことにより、集積硬貨Cの各端面に対してそれぞれ接離
移動可能になっている。
【0044】次に、包装紙供給部4には、包装紙セット
台101 上にポリエステル等からなる帯状の包装紙Pが巻
回されたロール部Rがセットされ、このロール部Rから
包装紙Pを包装部3へ送り込む包装紙送り手段102 が設
けられている。
【0045】包装紙送り手段102 は、ローラ103 とこの
ローラ103 に圧接されるローラ104を備え、ローラ103
はモータM8によって図中矢印方向に回転駆動されるとと
もに、紙送り量検知センサPI1 によって回転量すなわち
包装紙Pの送り量が検知される。この紙送り量検知セン
サPI1 は、フォトインタラプタからなり、ローラ103と
一体回転する回転検知板105 のスリット106 を設けた周
辺部の上下面に発光器および受光器を臨ませている。な
お、包装紙送り手段102 の包装紙Pの送り速度よりも、
包装部3での巻回に伴う包装紙Pの送り速度の方が速く
設定されている。
【0046】包装紙送り手段102 から包装部3にかけ
て、包装紙送り手段102 から送り出された包装紙Pを非
直線的に包装部3へ案内するガイド部材107 が配設され
ている。このガイド部材107 は、円弧状に形成され、包
装紙Pの送り方向下流側の端部が包装ローラ71,72間に
臨ませられ、送り方向上流側の端部が支軸108 を支点と
して揺動可能に支持されおり、包装紙Pの交換時や修理
点検時に回動操作可能となっている。
【0047】ガイド部材107 の円弧状の内面側に臨ん
で、包装紙送り手段102 と包装部3の包装ローラ71〜73
との包装紙送り速度の差でもって包装紙Pが引っ張られ
て直線的に変移するときに包装紙Pに接触して包装紙P
を切断するカッタ109 が配設されている。このカッタ10
9 は、包装紙Pの送り方向に中央部がV字状に突出する
形状に形成されている。
【0048】カッタ109 よりも包装紙Pの送り方向下流
側には、切断検知レバー110 が配設されている。この切
断検知レバー110 は、支軸111 を支点として揺動可能に
支持されるとともに、図示しない付勢手段によってガイ
ド部材107 の内面に接近する方向に付勢されている。支
軸111 の上端には検知板112 が取り付けられ、この検知
板112 を検知するフォトインタラプタからなる紙切断検
知センサPI2 を備えている。そして、包装時に直線的に
変移する包装紙Pによって切断検知レバー110が揺動
し、カッタ109 で包装紙Pが切断されることによって切
断検知レバー110が元の位置に揺動し、その切断検知レ
バー110 の元の位置への揺動を紙切断検知センサPI2 で
検知して、包装紙Pの切断を検知する。
【0049】次に、振分部5は、包装部3の包装ローラ
71〜73間の下方にシュート121 が配設され、包装部3で
作成されて放出される包装硬貨を垂直姿勢のまま受入
れ、水平姿勢に変換して下部の放出口122 から放出す
る。
【0050】また、シュート121 の途中には、シュート
123 が連設されているとともに、ソレノイドSD3 によっ
て回動されるシャッタ124 が配設され、通常、シャッタ
124がシュート121 内に進入した状態にあって、集積部
2または包装部3で集積が崩れて落下する硬貨、包装単
位枚数に達しない端数や集積不良と判別されて放出され
る硬貨がシュート123 に導かれ、一方、包装硬貨の放出
時に、シャッタ124 がシュート121 内から退避される。
【0051】さらに、シュート123 の下端部には一対の
シュート125 ,126 が連設されているとともに、ソレノ
イドSD4 によって回動されるシャッタ127 が設けられて
いる。シュート125 の下部には硬貨包装機側に対して解
錠操作を必要とする回収用の収納箱128 が配置され、シ
ュート126 の下部には硬貨包装機から自由に取り出し可
能とする返却用の収納箱129 に選択的に収納させること
ができる。
【0052】次に、図5は制御系のブロック図を示し、
制御手段131 により、各モータM1〜M8およびソレノイド
SD1 〜SD4 の駆動制御がなされる。
【0053】制御手段131 は、集積部2に所定枚数の硬
貨Cが集積された後にソレノイドSD2 を一時的に作動さ
せて第1および第2のガイド部材34,35の間に集積硬貨
Cを挟み込み整列させる機能を有している。
【0054】さらに、制御手段131 は、集積部2に所定
枚数の硬貨Cが集積されてその集積硬貨Cを下降させる
ときに、パルスモータM4を作動させて帯状の硬貨押え部
材59を集積部2内に進入させるとともに集積硬貨Cの最
上部位置から所定距離隔てて追従下降させる機能を有し
ている。すなわち、制御手段131 は、硬貨受部材37の下
降速度に応じて硬貨押え部材59の下降速度を制御すると
ともに、支持棒75の下降速度に応じて硬貨押え部材59の
下降速度を制御するように構成されている。
【0055】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0056】ます、包装を行なう硬貨の金種に合わせ
て、硬貨通路12の通路幅、集積空間31の間隔、包装ロー
ラ71〜73の間隔などがそれぞれ調整される。集積空間31
の間隔は、図3(a) において、カム46が回動されること
により調整される。すなわち、カム46の回動角度に応じ
て、第2のレバー45を介して第1のレバー44が回動さ
れ、第1のレバー44が図3(a) 時計回り方向に回動する
ときには、一方の無端ベルト33および一方の第2のガイ
ド部材35がガイド部材39a に沿って硬貨送り込み方向の
手前側(第1のガイド部材34側)に平行状に移動される
とともに、他方の無端ベルト33および他方の第2のガイ
ド部材35が傾斜状のガイド部材39b に沿って一方の無端
ベルト33に接近するように硬貨送り込み方向の手前側
(第1のガイド部材34側)に傾斜状に移動され、一対の
無端ベルト33と第1および第2のガイド部材34,35で構
成される集積空間31が縮小され、径小金種硬貨に対応さ
れる。逆に、第1のレバー44が図3(a) 反時計回り方向
に移動するときには、一方の無端ベルト33および一方の
第2のガイド部材35がガイド部材39a に沿って硬貨送り
込み方向(図3(a) 下方)に平行状に移動されるととも
に、他方の無端ベルト33および他方の第2のガイド部材
35が傾斜状のガイド部材39b に沿って一方の無端ベルト
33から離反するように硬貨送り込み方向(図3(a) 下
方)に傾斜状に移動され、一対の無端ベルト33と第1お
よび第2のガイド部材34,35で構成される集積空間31が
拡大され、径大金種硬貨に対応される。
【0057】そして、図2において、回転円盤11の回転
により、回転円盤11上に投入された硬貨が回転による遠
心力によって周縁に移動されるとともに周壁13に沿って
移動され、厚み規制部14の下側を通じて硬貨通路12へ1
枚ずつ繰り出される。回転円盤11から硬貨通路12に繰り
出された硬貨は搬送ベルト19によって硬貨通路12内を搬
送されるとともに硬貨通路12の終端部で両センサ20,21
にて検知されて集積部2の集積空間31へ送り出される。
【0058】集積部2の集積空間31に送り込まれた硬貨
Cは、一対の無端ベルト33の上端近傍の受取位置に位置
されている硬貨受部材37上に載置され、四方を一対の無
端ベルト33および両ガイド部材34,35で囲まれる。硬貨
受部材37上に1枚載せるたびにパルスモータM3が所定パ
ルス分だけ駆動されて一対の無端ベルト33の硬貨受部材
37が下降され、硬貨Cが順次集積される(図1(a) およ
び図4(a) に示す状態)。
【0059】硬貨受部材37上に載置された硬貨Cは、硬
貨受部材37の載置面37a が傾斜面に形成されているの
で、第1のガイド部材34側が低く、第2のガイド部材35
側が高い状態に傾斜し、その下降傾斜方向の第1のガイ
ド部材34側に寄せられ、硬貨Cの周面が第1のガイド部
材34に接触される。そのため、集積硬貨Cは、第1およ
び第2のガイド部材34,35の対向方向において、第1の
ガイド部材34に沿って整列される。なお、一対の無端ベ
ルト33の対向間隔が硬貨Cの直径より少し広く設定され
ている場合には、図4(a) に示すように、一対の無端ベ
ルト33の対向方向に位置ずれが生じやすい。
【0060】そして、硬貨通路12の計数センサ20で包装
単位枚数目(例えば50枚目)の硬貨が検知されると、
ストッパ22が通路内に進入して包装単位枚数目の次の硬
貨(51枚目)が停止されるため、包装単位枚数分の硬
貨Cが集積空間31に集積される。
【0061】包装単位枚数分の硬貨Cが集積空間31に集
積されたら、図1(b) および図4(b) に示すように、一
対の無端ベルト33の硬貨受部材37が下降され、硬貨受部
材37上からシャッタ57上に集積硬貨Cが受け渡される。
【0062】集積硬貨Cを下降させるときには、図1
(a)(b)に示すように、パルスモータM4が作動されて、帯
状の硬貨押え部材59が集積空間31内に進入され、集積硬
貨Cの最上部位置から所定距離隔てて追従下降される。
すなわち、硬貨受部材37の下降速度に応じて硬貨押え部
材59の下降速度が制御される。これにより、集積硬貨C
の下降途中において、例えば、最上部の硬貨Cの周面が
第1のガイド部材34に接触して立ち上がろうとしても、
硬貨押え部材59でその硬貨Cを押え込み、硬貨立ちを防
止することができる。
【0063】硬貨受部材37上からシャッタ57上に集積硬
貨Cが受け渡された後には、図3(b) に示すように、ソ
レノイドSD2 が一時的に励磁されて、第1のレバー44が
図3時計回り方向に強制的に回動され、一対の無端ベル
ト33と第1および第2のガイド部材34,35で構成される
集積空間31が縮小される。これにより、第1のガイド部
材34と一対の第2のガイド部材35が集積硬貨Cの周面の
3箇所が接触して挟み込む。そのため、図4(c) に示す
ように、一対の無端ベルト33の対向方向に位置ずれを生
じることなく、一対の無端ベルト33から等間隔の位置
で、上下方向の位置が一致する状態に整列される。
【0064】続いて、図4(d) に示すように、シャッタ
57の開放によってこのシャッタ57の下側に移動してきて
いる包装部3の支持棒75上に集積硬貨Cが受け渡され、
支持棒75が下降して集積硬貨Cが包装部3に供給され
る。
【0065】集積硬貨Cを下降させるときには、図1
(c) に示すように、パルスモータM4が作動されて、集積
空間31内に進入されている帯状の硬貨押え部材59がさら
に進入され、集積硬貨Cの最上部位置から所定距離隔て
て追従下降される。すなわち、支持棒75の下降速度に応
じて硬貨押え部材59の下降速度が制御される。これによ
り、集積硬貨Cの下降途中において、例えば、最上部の
硬貨Cの周面が第1のガイド部材34に接触して立ち上が
ろうとしても、硬貨押え部59でその硬貨Cを押え込み、
硬貨立ちを防止することができる。
【0066】しかも、包装部3へ下降される集積硬貨C
は整列状態にあるので、集積部2から包装部3に移動す
る際に集積硬貨Cの集積崩れなどが発生しにくい。
【0067】そして、包装部3において、包装空間74に
供給された集積硬貨Cが包装ローラ71〜73間に挟持され
て回転され、包装紙供給部4から供給される包装紙Pが
包装ローラ71〜73で集積硬貨Cの周面に巻回され、包装
紙Pの上下縁部が上下一対の巻込針76によって集積硬貨
Cの端面に巻き込まれ、棒状の包装硬貨が作成される。
【0068】集積部2に所定枚数の硬貨Cが集積された
後に第1および第2のガイド部材34,35の間に集積硬貨
Cを挟み込み整列させるので、集積硬貨Cを支持棒75に
載置して包装部3へ移動させるときに集積崩れが発生し
にくくできる。
【0069】また、第2のガイド部材35を一対の受部材
下降ガイド手段32のそれぞれに設け、ガイド部材支持手
段32を間隔調整手段43で兼用させたので、第2のガイド
部材35を移動させるために、従来の金種に応じて集積部
2の間隔を変更できるタイプの硬貨集積装置にガイド部
材駆動手段(ソレノイドSD2 )を追加するだけで構成す
ることが可能となり、低コストで簡単に達成できる。
【0070】また、集積部2に所定枚数の硬貨Cが集積
されてその集積硬貨Cを下降させるときに、パルスモー
タM4を作動させて帯状の硬貨押え部材59を集積部2内に
進入させるとともに集積硬貨Cの最上部位置から所定距
離隔てて追従下降させるので、集積硬貨Cの下降途中に
おいて、例えば、最上部の硬貨Cの周面が第1のガイド
部材34などに接触して立ち上がろうとしても、硬貨押え
部材59でその硬貨Cを押え込み、硬貨立ちが発生するの
を防止できる。
【0071】帯状の硬貨押え部材59を集積部2の上方位
置で渦巻き状に収納したので、小形に収納できる。
【0072】硬貨受部材37の下降速度に応じて硬貨押え
部材59の下降速度を制御するとともに、支持棒75の下降
速度に応じて硬貨押え部材59の下降速度を制御するの
で、硬貨押え部材59を集積硬貨Cの最上部位置から所定
距離隔てて追従下降させることができる。
【0073】また、前記実施の形態では、一対の受部材
下降ガイド手段32を硬貨の集積方向に沿って循環走行さ
れる無端べルト33で構成し、硬貨受部材37を無端べルト
33の表面に突設させているが、一対の受部材下降ガイド
手段32を硬貨Cの集積方向に回転軸を有して互いに反対
方向に回転する一対の集積ドラムで構成し、硬貨受部材
を集積ドラムの外周に螺旋状に突設させた構成としても
よい。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の硬貨包装機によれば、集
積部に所定枚数の硬貨が集積されてその集積硬貨を下降
させるときに、硬貨押え部材駆動手段を作動させて帯状
の硬貨押え部材を集積部内に進入させるとともに集積硬
貨の最上部位置から所定距離隔てて追従下降させるの
で、集積硬貨の下降途中において、最上部の硬貨の周面
が集積部内の側壁部材などに接触して立ち上がろうとし
ても、硬貨押え部でその硬貨を押え込み、硬貨立ちが発
生するのを防止できる。
【0075】請求項2記載の硬貨包装機によれば、請求
項1記載の硬貨包装機の効果に加えて、集積部を、硬貨
受部材を設けた一対の受部材下降ガイド手段と第1およ
び第2のガイド部材で囲まれる空間で形成したので、硬
貨を整列状態に集積できるとともに硬貨押え部材の進入
を可能とする。
【0076】請求項3記載の硬貨包装機によれば、請求
項1または2記載の硬貨包装機の効果に加えて、帯状の
硬貨押え部材を集積部の上方位置で渦巻き状に収納した
ので、小形に収納できる。
【0077】請求項4記載の硬貨包装機によれば、請求
項2記載の硬貨包装機の効果に加えて、硬貨受部材の下
降速度に応じて硬貨押え部材の下降速度を制御するの
で、硬貨押え部材を集積硬貨の最上部位置から所定距離
隔てて追従下降させることができる。
【0078】請求項5記載の硬貨包装機によれば、請求
項1ないし4いずれか記載の硬貨包装機の効果に加え
て、支持棒の下降速度に応じて硬貨押え部材の下降速度
を制御するので、硬貨押え部材を集積硬貨の最上部位置
から所定距離隔てて追従下降させることができる。
【0079】請求項6記載の硬貨包装機によれば、請求
項2記載の硬貨包装機の効果に加えて、一対の受部材下
降ガイド手段を硬貨の集積方向に沿って循環走行される
無端べルトで構成し、硬貨受部材を無端べルトの表面に
突設させたことにより、硬貨の集積を行なえる。
【0080】請求項7記載の硬貨包装機によれば、請求
項2記載の硬貨包装機の効果に加えて、一対の受部材下
降ガイド手段を硬貨の集積方向に回転軸を有して互いに
反対方向に回転する一対の集積ドラムで構成し、硬貨受
部材を集積ドラムの外周に螺旋状に突設させたことによ
り、硬貨の集積を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨包装機の一実施の形態を示す集積
部の部分の断面図であり、(a)は硬貨の集積動作中の状
態の断面図、(b) は集積硬貨を集積部の下端位置へ移動
させる状態の断面図、(c) は集積硬貨を集積部から包装
部へ移動させる状態の断面図である。
【図2】同上実施の形態の硬貨包装機の概略を示す斜視
図である。
【図3】同上実施の形態の集積部の部分の平面図であ
り、(a) は硬貨の集積動作中の状態の平面図、(b) は集
積硬貨の整列動作を行なった状態の平面図である。
【図4】同上実施の形態の集積部の部分の側面図であ
り、(a) は硬貨の集積動作中の状態の側面図、(b) は集
積硬貨を集積部の下端位置への移動させる状態の側面
図、(c) は集積硬貨のシャッタへの受け渡し状態の側面
図、(d) は集積硬貨の支持棒への受け渡し状態の側面図
である。
【図5】同上実施の形態の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
2 集積部 3 包装部 32 受部材下降ガイド手段 33 無端ベルト 34 第1のガイド部材 35 第2のガイド部材 37 硬貨受部材 59 硬貨押え部材 75 支持棒 131 制御手段 M4 硬貨押え部材駆動手段としてのパルスモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−287511(JP,A) 特開 昭62−208329(JP,A) 実開 平3−123803(JP,U) 実開 昭58−113606(JP,U) 実開 昭62−139906(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 3/16 G07D 9/00 - 9/06 B65B 35/50

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積部に1枚ずつ送り込まれる硬貨を重
    積状態に集積し、所定枚数集積後にその集積硬貨を集積
    部の下端位置に移動させるとともに上下動可能な支持棒
    に受け渡して下方の包装部へ移動させる硬貨包装機にお
    いて、 前記集積部の上方位置に設けられ、集積部内へ進退可能
    とする帯状の硬貨押え部材と、 この硬貨押え部材を駆動して集積部内へ進退させる硬貨
    押え部材駆動手段と、 前記集積部に所定枚数の硬貨が集積されてその集積硬貨
    を下降させるときに、前記硬貨押え部材駆動手段を作動
    させて帯状の硬貨押え部材を集積部内に進入させるとと
    もに集積硬貨の最上部位置から所定距離隔てて追従下降
    させる制御手段とを具備していることを特徴とする硬貨
    包装機。
  2. 【請求項2】 集積部は、 この集積部の硬貨送り込み方向に対する両側に設けら
    れ、集積部内の同じ高さ位置に突出して集積部内に送り
    込まれる硬貨を載置する硬貨受部材と、 前記集積部の硬貨送り込み方向に対する両側に設けら
    れ、前記硬貨受部材を前記集積部に集積される硬貨の量
    に応じて順次下降させるとともに、集積硬貨の両側をガ
    イドする一対の受部材下降ガイド手段と、 前記集積部の硬貨送り込み方向に対する手前側に集積方
    向に沿って設けられた第1のガイド部材と、 前記集積部の硬貨送り込み方向に集積方向に沿って設け
    られた第2のガイド部材とを具備していることを特徴と
    する請求項1記載の硬貨包装機。
  3. 【請求項3】 帯状の硬貨押え部材を集積部の上方位置
    で渦巻き状に収納したことを特徴とする請求項1または
    2記載の硬貨包装機。
  4. 【請求項4】 制御手段は、硬貨受部材の下降速度に応
    じて硬貨押え部材の下降速度を制御することを特徴とす
    る請求項2記載の硬貨包装機。
  5. 【請求項5】 制御手段は、支持棒の下降速度に応じて
    硬貨押え部材の下降速度を制御することを特徴とする請
    求項1ないし4いずれか記載の硬貨包装機。
  6. 【請求項6】 一対の受部材下降ガイド手段を硬貨の集
    積方向に沿って循環走行される無端ベルトで構成し、硬
    貨受部材を無端ベルトの表面に突設させたことを特徴と
    する請求項2記載の硬貨包装機。
  7. 【請求項7】 一対の受部材下降ガイド手段を硬貨の集
    積方向に回転軸を有して互いに反対方向に回転する一対
    の集積ドラムで構成し、硬貨受部材を集積ドラムの外周
    に螺旋状に突設させたことを特徴とする請求項2記載の
    硬貨包装機。
JP01450196A 1996-01-30 1996-01-30 硬貨包装機 Expired - Fee Related JP3397961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01450196A JP3397961B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 硬貨包装機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01450196A JP3397961B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 硬貨包装機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09212708A JPH09212708A (ja) 1997-08-15
JP3397961B2 true JP3397961B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=11862817

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01450196A Expired - Fee Related JP3397961B2 (ja) 1996-01-30 1996-01-30 硬貨包装機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3397961B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5619503B2 (ja) * 2010-07-21 2014-11-05 グローリー株式会社 硬貨包装装置
CN103303517A (zh) * 2013-06-28 2013-09-18 河南省海田自动化系统有限公司 纤维棒料整理机构
JP7342379B2 (ja) * 2019-03-01 2023-09-12 沖電気工業株式会社 硬貨処理装置及び自動取引装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09212708A (ja) 1997-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3397961B2 (ja) 硬貨包装機
JP3668309B2 (ja) 硬貨包装機の硬貨集積装置
JP3267697B2 (ja) 硬貨処理機
JP4528078B2 (ja) 硬貨包装装置
JP2865363B2 (ja) 硬貨包装機
JP5216860B2 (ja) 硬貨包装機
JP3148603B2 (ja) 棒金搬送装置
JPH0622694Y2 (ja) 紙葉類の収納繰出し装置
JP4528081B2 (ja) 包装硬貨受渡装置
JP3996748B2 (ja) 包装硬貨の整列供給装置
JP3267696B2 (ja) 硬貨処理機
JP2682822B2 (ja) 循環式紙幣処理方法
JP2568068Y2 (ja) 硬貨集積装置
JP3242273B2 (ja) 硬貨入出金機
JP3293864B2 (ja) 硬貨処理機
JP4554096B2 (ja) 紙受け装置
JP3413153B2 (ja) 紙葉類搬送方法及び装置
JP5619503B2 (ja) 硬貨包装装置
JP2971698B2 (ja) 硬貨集積装置
JPH0710116A (ja) 硬貨計数包装機
JPH0555274U (ja) 硬貨処理機の硬貨通路幅調節装置
JPH08301224A (ja) 硬貨包装機の硬貨集積装置
JP5144765B2 (ja) 硬貨重積装置
JPS6283934A (ja) 紙幣収納・払出装置
JPH09104407A (ja) 硬貨包装機の包装紙巻込装置

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees