JPH0713070Y2 - テ−プカセットロ−ディング装置 - Google Patents

テ−プカセットロ−ディング装置

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JPH0713070Y2
JPH0713070Y2 JP1987072894U JP7289487U JPH0713070Y2 JP H0713070 Y2 JPH0713070 Y2 JP H0713070Y2 JP 1987072894 U JP1987072894 U JP 1987072894U JP 7289487 U JP7289487 U JP 7289487U JP H0713070 Y2 JPH0713070 Y2 JP H0713070Y2
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恒有 成井
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Kenwood KK
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、DATカセットのローディング装置に関し、
カセットコンテナの左右部分を支承して水平移動及び、
上下移動を行う移動動作関係部材を、わずかな部品個数
によって構成できるように工夫したコンパクトなテープ
カセットローディング装置を提供するものである。
(従来の技術) この種のローディング装置として、従来、装置本体の左
右側板に設けた上下2条の形のカム溝に、カセットコ
ンテナの左右の側板の3角形状に配設したカムピンを係
合して、カセットコンテナの左右の側板に設けている駆
動ピンを円弧状に駆動することによってカセットコンテ
ナの水平移動及び、上下移動を行う構造が知られてい
る。
また、一定距離の水平移動のみ可能とした第1の可動板
を、ピニオンに噛み合うラックを有する第2の可動板に
ばねを介して連結し、装置本体の枠部材へ上下移動のみ
可能としたスライダと第1の可動板とにカム溝を形成
し、これらのカム溝へカセットホルダのカムピンを係合
して、一のカムピンは揺動する押圧レバーに係合させた
構造が、特開昭61-22466号公報に開示されている。
この構造は、ピニオンを回転駆動することにより、第2
の可動板と第1の可動板を水平移動し、第1の可動板と
共にカセットホルダが水平移動して、引き続く押圧レバ
ーの揺動により、スライダと共にカセットホルダは上下
移動するものである。
(考案が解決しようとする課題) 上記前者の構造では、上下2条に形成しているカム溝の
ために、装置本体が長さ及び上下高さ共に大きい形とな
るうえ、3個のカムピンが常にカム溝に摺接するので、
コジレが生じ勝ちである。
上記後者の構造では、カセットホルダの水平移動及び、
上下移動を行う移動動作関係部材として、第1の可動
板、第1の可動板、スライダの3種類を必要とし、しか
も、これらの移動部材の移動を支承する構造が複雑で、
各部材の移動動作におけるガタツキ量が増幅されて円滑
な移動動作は難しいものである。
この考案は、カセットコンテナの水平移動は、一の部材
内で行うようにし、カセットコンテナの上下移動は、こ
の一の部材に支承されたまま行われるようにして、水平
移動及び、上下移動を行う移動動作関係部材を、わずか
な部品個数によって構成できるように工夫したものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するためこの考案は、装置本体5に設け
られたローディング機構Lが、挿入位置にて挿入された
カセット7を保持しているカセットコンテナ6を、再生
装置Rの上方位置までの水平移動及び、上方位置から再
生装置Rにセットされる再生位置までの上下移動を行う
ように構成したテープカセットローディング装置におい
て、 ローディング機構Lは、上下2条の水平状のガイド溝1
0、11を有している装置本体5に対して上下移動のみ自
在に設けられた左右のスライド板12、12と、水平部C1
び縦部C2とからなる¬形のカム溝Cを有して装置本体5
に対して静止して設けられた左右のカム板14、14と、カ
セットコンテナ6の左右の側板68、68に設けられてカム
溝C及び上下2条のガイド溝10、11係合するガイドピン
19、20と、側板68、68に設けられてカム溝Cに係合する
カムピン13と、カムピン13に係合する半径方向の溝23を
有する左右のギヤ22、22と、ギヤ22、22を所定角度だけ
往復回動するローディング駆動機構9とを備えているテ
ープカセットローディング装置である。
(作用) ローディング駆動機構9の動作によりギヤ22、22が所定
角度だけ往復回動すると、カム溝Cの水平部C1に案内さ
れたカムピン13と共にガイド溝10、11にガイドピン19、
20が案内されてカセットコンテナ6は水平移動し、縦部
C2にカムピン13が案内されてカセットコンテナ6を支承
しているスライド板12は、上下移動し、再生装置Rへの
ローディング動作、あるいは、アンローディング動作が
なされる。
カセットコンテナ6の水平移動は、1個の部材であるス
ライド板12内で行われ、カセットコンテナ6の上下移動
は、このスライド板12に支承されたまま行われるので、
水平移動及び、上下移動を行う移動動作関係部材を、わ
ずかな部品個数によって構成できて、移動関係部材であ
るスライド板12の移動を支承する構造は、簡単となって
いる。
このように、移動動作関係部材は、わずかな部品個数で
あるため、その移動動作時におけるガタツキ量が増幅さ
れるようなことはなく、カセットコンテナ6は、ガタツ
キ少なく円滑にローディング動作することになる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。ロ
ーディング装置の要部全体を、第1図に平面図で、第2
図に側面図で、第18図に主要構成部材の分解斜視図で、
それぞれ示した。
左右側板1、2の下部は、プレート3にて互いに連結
し、左右側板1、2の上部は、第14図に平面視で示した
上板4にて互いに連結して箱形の装置本体5に形成す
る。
カセットコンテナ6へ手で挿入されたカセット7は、装
置本体5に設けてあるローディング機構Lにより、カセ
ットコンテナ6と共に、第1図、第2図、第18図で左方
から右方へ装置本体5内に引込まれ、次にカセットコン
テナ6が下動されて再生装置Rにカセット7がセットさ
れてローディングされる。
再生装置Rにセットされたカセット7は、ローディング
機構Lによりカセットコンテナ6と共に上動され、次に
第1図、第2図、第18図で装置本体5内を右方から左方
へ移動されて後述の排出体88により付勢され、カセット
コンテナ6から入口側へ排出されてアンローディングさ
れる。
以下、図示例では、第1図、第2図、第18図で装置本体
5の左側を入口側と言い、第1図、第2図、第18図で装
置本体5の右側を奥側と言い、これらの各図で上の方向
を左側と言い、下の方向を右側と言う。
例示したローディング機構Lは、カセットコンテナ6を
支承してこれを入口側、奥側間にわたって水平移動させ
る左右のスライド板12、12と、カセットコンテナ6と共
にスライド板12、12を上下に昇降させる左右のカムプレ
ート14、14と、左右側板1、2へ支軸21により軸支され
たギヤ22と、カムプレート14、14を保持する左右側板
1、2と、カセットコンテナ6の上記水平移動および、
スライド板12、12の上記昇降動作の駆動機構である後述
のローディング駆動機構9とにより構成される。
詳細には、スライド板12には、水平状で板を貫通するガ
イド溝10、11を、上位と下位にそれぞれ設け、カムプレ
ート14には、板を貫通して入口側の水平部C1と奥側の縦
部C2とからなるカム溝Cが形成され、ギヤ22には、半径
方向に長いガイド溝23がギヤ22を貫通して形成され、左
右側板1、2には、支軸21を中心とする円弧状の溝Sが
形成されている。
一方、カセットコンテナ6の左右の側板68、68には、入
口側にガイドピン20が、奥側にはカムピン13が、左右外
方へ突出して設けてあり、ガイドピン20とカムピン13と
は同一高さに位置している。
軸19を左右外方へ突出して設けた左右の板101、101を、
ピン100によってカセットコンテナ6の左右の側板68、6
8の左右外側へ枢着し、板101、101に挿通した軸69を左
右の側板68、68の上部の切欠68b、68bに遊挿して、後述
するばね106、106とこれにより下方へ押動付勢されてい
るホールドガイド102、102(第2図では点線で示した)
とによってガイドピン19、19を介して板101、101を下方
へ弾性付勢している。
ガイドピン20とカムピン13はスライド板12の下位のガイ
ド溝11に係合してカセットコンテナ6の底板66は常に水
平状に保持される。
カムピン13は、スライド板12の下位のガイド溝11、カム
プレート14のカム溝C、ギヤ22のガイド溝23にいずれも
係合している。
スライド板12は、その入口側端縁12bが鉛直状に形成さ
れ、その奥側および、この奥側、入口側端縁12b間に
は、それぞれ鉛直状の縦溝17と縦溝65とが形成されてい
て、左右側板1、2にピン15、16、24が、それぞれ固設
してあり、ピン15には入口側端縁12bが、ピン16には縦
溝17が、ピン24には縦溝65が、それぞれ係合している。
これにより、スライド板12は左右側板1、2に対して上
下方向にのみ昇降できる。
上記構成により、カセットコンテナ6は、ギヤ22が回転
駆動されると、カムピン13はギヤ22のガイド溝23内半径
方向に移動すると共に、スライド板12の下位のガイド溝
11に沿って入口側、奥側の方向に水平移動し、かつ、カ
ムプレート14のカム溝C内を入口側の水平部C1に沿って
水平移動し、奥側の縦部C2に沿って上下に昇降動作す
る。
カムピン13が上記水平移動すると、カセットコンテナ6
のピン20はスライド板12のガイド溝11に沿って水平移動
し、カセットコンテナ6も水平移動する。
カムピン13が上記昇降動作すると、スライド板12のピン
15、16、24は、左右側板1、2の入口側端縁12b、縦溝1
7、に案内されて昇降し、スライド板12に支持されてい
るカセットコンテナ6も昇降する。
このように、カセットコンテナ6の水平移動は、1個の
部材であるスライド板12内で行われ、カセットコンテナ
6の上下移動は、このスライド板12に支承されたまま行
われるので、水平移動及び、上下移動を行う移動動作関
係部材を、わずかな部品個数によって構成できて、移動
関係部材であるスライド板12の移動を支承する構造は、
簡単となった。
そのうえ、移動動作関係部材を、わずかな部品個数によ
って構成できたので、移動動作関係部材の左右厚さ幅方
向の寸法は薄くなって、これにより、ローディング装置
の左右幅方向の寸法を小さくし得てコンパクトに形成す
ることができ、車載用のローディング装置として、好適
となった。
ローディング駆動機構9は、ローディングモータ8にて
駆動されるベルト伝動機構35と、ベルト伝動機構35の回
転を順次伝達するウオーム機構36、ピニオン37、ギヤ38
と、ギヤ38に取付けたピン39に円弧溝40が遊嵌するギヤ
41と、このギヤ41の回転を順次伝達するギヤ42、22とに
よって構成され、ローディングモータ8の側(左側)の
ギヤ22は、これに噛み合うピニオン43と軸44を介して右
側のギヤ22を駆動する。
左側の左右側板1には、第8図のように溝Sの入口側に
入口側スイッチ33が、溝Sの奥側に奥側スイッチ26が、
それぞれ取付けてあり、ギヤ22に固設したピン27がギヤ
22の上記回転に伴い入口側スイッチ33、奥側スイッチ26
を作動させる。
すなわち、ローディング動作時では、カムピン13がカム
溝Cの縦部C2の下端付近(カセット7が再生装置Rにセ
ットされる再生位置)に達すると、ピン27が奥側スイッ
チ26を作動してローディングモータ8を停止させ、アン
ローディング動作時では、カムピン13がカム溝Cの水平
部C1の入口側付近(カセット7がカセットコンテナ6か
ら排出される排出位置)に達すると、ピン27が入口側ス
イッチ33を作動してローディングモータ8を停止させ
る。
左右のギヤ22は、第8図のようにピン27と支軸21の真下
付近の位置での左右側板1、2のとの間にばね45が張架
され、ローディング動作時にピン27が支軸21の右側に到
達するとばね45はギヤ22を右回り回動させてカセット7
の再生装置Rに向かう下降動作を助け、アンローディン
グ動作時にピン27が支軸21の左側に到達するとばね45は
ギヤ22を左回り回動させてカセット7の排出位置に向か
う水平移動を助けるようにしている。
このローディング装置に使用されるカセット7を第12図
に上面斜視図で、第13図に裏面斜視図で示した。
すなわち、リッド46によってカセット7の前部が、スラ
イダ47によってカセット7の前下部が、図示しないばね
の付勢により塞がれている。リッド46の前下部には切欠
80、80が形成されている。
スライダ47の左右の溝48、48の孔に突出するスライダロ
ック49、49を押すと、図示しないスライダロックが解除
され、矢線方向にスライダ47が引かれると、カセット7
の前下部は開かれてスライダ47のハブ孔50、50がカセッ
ト7のハブ孔28、28に合致する。
カセット7の前下部には、再生位置での位置決め用に丸
いピン孔51aと左右に長いピン孔51bが明けてある。
プレート3には、入口側に位置決めピン54が、奥側に位
置決めピン52、53が、それぞれ立設されていて、カセッ
ト7が再生位置にセットされると、丸いピン孔51aは位
置決めピン52に、長いピン孔51は位置決めピン53に、そ
れぞれ嵌合し、カセット7の後部は入口側の位置決めピ
ン54に乗り、これらによりカセット7は再生装置Rに対
して前後、左右、上下の各方向に所定にセットされる。
カセット7のリッド46は、これに下方から係合するリッ
ド開き板59が、スライド板12の下降動作に連動するレバ
ー62のピン63の上動により上昇することで開かれる構造
としている。
すなわち、カムプレート14にはピン55、56、61が設けて
あり、リッド開き板59に明けてあるガイド溝57、58をピ
ン55、56に係合してリッド開き板59を、上下方向に昇降
自在としている。レバー62には長さ方向で入口側にピン
67が、奥側にピン63が、固設されていて、長さ方向で中
間部分をカムプレート14へ、ピン61によって枢着してい
る。
リッド開き板59に明けてある孔59bをレバー62の奥側の
ピン63に嵌合し、リッド開き板59の上部とピン56との間
に張架したばね60により、リッド開き板59を下方へ付勢
している。
カムピン13がカム溝Cの水平部C1の奥側(縦部C2の上端
部)付近に到達した位置(カセット7は再生装置Rの真
上となっている)では、カセット7のリッド46の前下部
の真下にリッド開き板59の係合部59aが位置している。
カセット7が再生装置Rの真上にある位置からカセット
コンテナ6が下降するとき、スライド板12がレバー62の
入口側のピン67に当接してこのピン67を押し下げるた
め、レバー62は第2図で左回りに回動してリッド開き板
59は上昇し、係合部59aはカセット7のリッド46の前下
部に下から係合して、この係合部59aの上昇によりリッ
ド46は上方へ開かれる。
カセット7の下降動作に係合部59aの上昇動作が加算さ
れることになってカセット7がわずかに下降したときリ
ッド46は十分に開かれる。
カセット7のスライダ47は、カムピン13がカム溝Cの水
平部C1の入口側にあってカセットコンテナ6が最も入口
側に位置している挿入位置にあるとき、人手でカセット
7がカセットコンテナ6へ挿入されて次述のカセットホ
ールド機構Gによりカセット7のスライダ47がカセット
コンテナ6の底板66に係合され、このカセット7がさら
に奥側へ押し込まれる動作によって開かれる構造として
いる。
すなわち、カセットコンテナ6の底板66には、スライダ
47の左右の溝48、48に嵌合できるガイド部77、77を突設
し、底板66の奥側には、上記挿入されたカセット7のリ
ッド46の切欠80を介してカセット7のスライダ47の先端
部に係止される前部係合片78、78を設けている。
上記押込状態でカセット7の前部上面に係合するように
した上部係合片79、79を、カセットコンテナ6に設け、
上記挿入されたカセット7の左右を案内する左右の側板
68、68を、底板66から立設している。
カセットコンテナ6へ挿入されたカセット7を保持する
カセットホールド機構Gは、カセット7の前上部の溝81
に弾性的に嵌合するグリップ71を有するグリップ板70
と、スライド板12に形成してあるロック溝12aに弾性的
に係合するロックピン117を有する左右のロック体75、7
5と、ガイドピン19を介してグリップ板70を下方へ弾性
的に押動するホールドガイド102とによって構成されて
いる。
すなわち、グリップ板70は、奥側の腕70aにグリップ71
をピン72により枢支し、グリップ板70の立設部70bの入
口側へ挿通した軸73を、カセットコンテナ6の左右の側
板68の入口側の切欠68aに遊挿して、この軸73の左右部
には、カセットコンテナ6へ挿入されたカセット7の上
面に転接できるローラ74、74を遊嵌している。
左右のロック体75、75は軸69に遊挿され、この軸69をカ
セットコンテナ6の左右の側板68の上部の切欠68bに遊
挿して、ロック体75には、スライド板12の上縁に形成し
てあるロック溝12aに係合できるロックピン117を設けて
いる。
この状態でロック体75、75は、グリップ板70の上面に乗
っている。
グリップ板70の上面とロック体75とにそれぞれの端部を
係止したトルクばね76によってロック体75を下方へ付勢
している。
ホールドガイド102(第2図では点線で示した)には、
ガイド溝107と、入口側、奥側に縦溝102a、102aと、ピ
ン104、104とが、それぞれ設けてあり、ガイド溝107の
奥側は水平状部107aに、入口側は傾斜状部107bに、形成
されている。
スライド板12には、ピン103、103が固設してあり、ホー
ルドガイド102の縦溝102a、102aをピン103、103に遊嵌
し、スライド板12に固設してあるピン105の下面とホー
ルドガイド102のピン104、104の上面との間に、ばね106
を介装して、このばね106によりスライド板12に対して
ホールドガイド102を下方へ付勢している。
上記の構成により、挿入位置ではカセットコンテナ6の
ガイドピン19が傾斜状部107bに嵌合しているため、ばね
106による押し下げ力はガイドピン19にかからず、グリ
ップ板70とグリップ71は底板66から最も離れた高い位置
にあって、カセット7の挿入操作、あるいは、挿入され
てきたカセット7(グリップ71は、カセット7の前上部
の溝81に嵌合していない)の排出動作は、抵抗なく行わ
れる。
また、挿入位置でカセット7が挿入されていないとき
は、トルクばね76により下方へ付勢されているロック体
75のロックピン117は、スライド板12の上縁に形成して
あるロック溝12aに係合している。
挿入位置にあるカセットコンテナ6へカセット7を手で
挿入すると、カセット7の左右がカセットコンテナ6の
左右の側板68、68に案内されて、カセットコンテナ6の
底板66の左右のガイド部77、77に、スライダ47の左右の
溝48、48が嵌合し、カセット7のリッド46の切欠80、80
がカセットコンテナ6の底板66の前部係合片78、78を通
り抜けて、これらの前部係合片78、78に、スライダ47の
先端部が係止される。
この挿入動作に続いてカセット7を奥側へ押し込むと、
これ以後はスライダ47はカセットコンテナ6に対して静
止しているため、カセット7が押し込み操作によって奥
側へ移動するときは、スライダ47はカセット7に対して
相対移動して開かれ、上部係合片79、79の下をカセット
7の前部上面が通過する。
また、挿入されたカセット7の上面によりロック体75が
上方へ回動してロック体75のロックピン117は、スライ
ド板12のロック溝12aから上へ外れる。
そして、スライダ47が全開されると、スライダ47の後端
にカセット7の端部が当接して、これ以後はカセット7
と共にカセットコンテナ6は奥側へ少し移動する(ロー
ディングモータ8は停止したままであるが、ギヤ38に取
付けたピン39とギヤ41の円弧溝40との遊動作用により、
ローディングモータ8側のギヤ38は停止したまま、カセ
ットコンテナ6側のギヤ41は回転する)。
セットコンテナ6のこの奥側への移動により、カセット
コンテナ6のガイドピン19は傾斜状部107bから水平状部
107aに進入し、ばね106による押し下げ力がこの水平状
部107aを介してガイドピン19に作用するため、板101は
下動してグリップ板70とグリップ71も下動し、グリップ
71はカセット7の前上部の溝81に嵌合し、ガイドピン19
を付勢しているばね106の弾力の作用によってグリップ7
1はカセット7を、カセットコンテナ6へ弾性的に保持
する。
この保持状態では、カセット7は、前上部の溝81がこれ
に嵌合するグリップ71によって押さえられ、後部上面の
左右がグリップ板70のローラ74、74によって押さえら
れ、このように、グリップ71と左右のローラ74、74の3
点によってカセット7はカセットコンテナ6へしっかり
と保持されている。
カセット7が上記保持状態となると、第17図に示す始動
スイッチ108が作動してローディングモータ8はローデ
ィング方向に回転する。
次にアンローディング動作の際、挿入位置付近でカセッ
ト7をカセットコンテナ6から排出するカセット排出装
置を、第14図ないし第17図により、説明する。
上板4には、第14図のように入口側から奥側に向かって
溝85が設けてあり、排出体88に固設したピン86、87を溝
85へ遊嵌して、上板4の裏面側にて排出体88が溝85に案
内されて移動自在としている。
排出体88は、第16図のように天井板89と、これから立ち
下がってローディング方向に直角に形成されカセット7
のリッド46の前面部に当接できるようにした左右のばね
板90、90とによって構成されている。
このばね板90、90は、カセット7がカセットホールド機
構Gにより上記のように保持されているとき、カセット
7のリッド46の前面に軽く弾性当接してカセット7をわ
ずかに入口側へ押すように作用するため、カセット7を
カセットコンテナ6へガタツキなく保持するのに有効と
なっている。
トルクばね91の一端部91aをピン87に係止し、トルクば
ね91の他端部91bは上板4に固設したピン92に係止して
いる。このトルクばね91は、第14図、第15においてその
コイル状部91cを中心として一端部91aは右回りに、他端
部91bは左回りに、それぞれ弾性付勢されている。
これにより、第14図のようにカセット7をカセットコン
テナ6へ挿入(同上図の左方から挿入)したときでは、
トルクばね91の一端部91aは排出体88を挿入方向とは逆
の方向(入口側)に向かって押動している。
これに対し、図示しない再生装置Rの上方(再生位置の
上方)付近にカセット7が位置するときでは、第15図の
ようにトルクばね91の一端部91aは排出体88を挿入方向
(奥側)に向かって押動している。
このように、挿入位置、再生位置の上方との間を排出体
88が移動する際、トルクばね91の弾力方向は反転する。
この反転操作は、挿入位置から再生位置の上方に向かう
ローディング動作のときは、カセット7が排出体88を押
動することにより、トルクばね91の一端部91aの側が移
動して行われるが、再生位置の上方から挿入位置に向か
うアンローディング動作のときは、グリップ板70に固設
したピン93に係止しているけん引体94が、一方のばね板
90を再生位置の上方から挿入位置に向かってけん引する
ことにより、行われる。
すなわち、排出体88の一方のばね板90に明けた孔にけん
引体94を遊挿して、第15図のように排出体88が奥側に付
勢されたときは、けん引体94の鉤部94aがばね板90に係
合し、第14図のように排出体88が入口側に付勢されると
きは、けん引体94の鉤部94aはばね板90に係合しないよ
うに、設定されている。
この構成により、カセットコンテナ6への手による押し
込みの際、挿入されたカセット7のリッド46が排出体88
のばね板90、90に当接し、続く押し込みによりカセット
コンテナ6と共に排出体88は奥側へ移動し、この間では
けん引体94の鉤部94aはばね板90に係合しないままであ
る。
カセット7が第17図に示す押し込み状態となると、始動
スイッチ108の作動によるローディングモータ8の起動
がなされてローディング動作が行われ、カセットコンテ
ナ6はローディング駆動機構9によりローディング動作
する。
この間、カセット7は排出体88を奥側へ押動しており、
そして、第15図の位置(再生位置の上方)の手前に到達
すると、トルクばね91の弾力方向は反転する。
この反転により、排出体88は奥側へ勢いよく移動してピ
ン87は溝85の奥側端縁に当接し、排出体88のばね板90、
90はカセット7のリッド46から少し離れ、けん引体94の
鉤部94aはばね板90に係合する。
これに対してアンローディング動作では、ローディング
駆動機構9によりカセットコンテナ6と共にカセット7
は再生位置から上昇して第15図の位置に達し、次に入口
側に向かって水平移動する。けん引体94の鉤部94aは、
ばね板90に係合していて、カセットコンテナ6と共にけ
ん引体94が入口側へ移動して、排出体88を入口側へ移動
させる。
移動が進んで排出体88が所定位置に到達すると、トルク
ばね91の弾力方向は反転し、トルクばね91の一端部91a
は排出体88を排出方向(入口側)に向かって押動して、
排出体88はカセット7を入口側へ勢いよく押し出す。
この押し出し作用は、トルクばね91の弾力方向の反転に
よって勢いよく行われるため、カセットコンテナ6が入
口側へ移動し、ガイドピン19がガイド溝107の水平状部1
07aから傾斜状部107bに侵入してカセット7をホールド
している弾力が弱まり、カセット7の前上部の溝81に上
記弾性係合しているグリップ71は外されてグリップ板70
は上方へ回動し、左右のローラ74、74はカセット7の後
部左右を転動して、カセット7はカセットコンテナ6か
ら、無理なく排出され、この排出動作と共にカセット7
のスライダ47は内装されているばねによって閉じ動作す
る。
(考案の効果) 以上のようにこの考案によれば、カセットコンテナ6の
水平移動は、1個の部材であるスライド板12内で行わ
れ、カセットコンテナ6の上下移動は、このスライド板
12に支承されたまま行われるので、水平移動及び、上下
移動を行う移動動作関係部材を、わずかな部品個数によ
って構成できて、移動関係部材であるスライド板12の移
動を支承する構造は、簡単となった。
そのうえ、移動動作関係部材を、わずかな部品個数によ
って構成できたので、移動動作関係部材の左右厚さ幅方
向の寸法は薄くなって、これにより、ローディング装置
の左右幅方向の寸法を小さくし得てコンパクトに形成す
ることができ、車載用のローディング装置として好適と
なった。
【図面の簡単な説明】
各図はこの考案の一実施例を示すもので、第1図は、装
置の全体平面図、第2図と第7図は、それぞれの動作状
態での要部側面図、第3図は、保持状態でのカセットコ
ンテナの要部側面図、第4図は、カセットコンテナの支
承状態を示す要部斜視図、第5図は、カセットコンテナ
の平面図、第6図は、第5図の正面図、第8図は、左右
側板の側面図、第9図は、カセットホールド機構の平面
図、第10図と第11図は、カセットホールド機構のそれぞ
れの動作状態での要部側面図、第12図は、この考案に使
用されるカセットの斜視図、第13図は、上記カセットの
裏面斜視図、第14図と第15図と第17図は、排出体のそれ
ぞれの動作状態での要部平面図、第16図は、第14図の側
面図、第18図は、装置の主要構成部材の分解斜視図、第
19図は、第2図の要部斜視図、第20図は、第2図の要部
側面図である。 5……装置本体、6……カセットコンテナ、7……カセ
ット、9……ローディング駆動機構、10、11……ガイド
溝、12……スライド板、14……カム板、13……カムピ
ン、22……ギヤ、23……溝、47……スライダ、68……側
板、L……ローディング機構、R……再生装置、C1……
水平部、C2……縦部、C……カム溝
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−22466(JP,A) 実開 昭61−57338(JP,U) 実開 昭61−118138(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に設けられたローディング機構
    が、挿入位置にて挿入されたカセットを保持しているカ
    セットコンテナを、再生装置の上方位置までの水平移動
    及び、上方位置から再生装置にセットされる再生位置ま
    での上下移動を行うように構成したテープカセットロー
    ディング装置において、 ローディング機構は、上下2条の水平状のガイド溝を有
    している装置本体に対して上下移動のみ自在に設けられ
    た左右のスライド板と、水平部及び縦部とからなる形
    のカム溝を有して装置本体に対して静止して設けられた
    左右のカム板と、カセットコンテナの左右の側板に設け
    られて上下2条の各ガイド溝に係合するガイドピンと、
    側板に設けられてカム溝及びガイド溝に係合するカムピ
    ンと、カムピンに係合する半径方向の溝を有する左右の
    ギヤと、ギヤを所定角度だけ往復回動するローディング
    駆動機構とを備えているテープカセットローディング装
    置。
JP1987072894U 1987-05-18 1987-05-18 テ−プカセットロ−ディング装置 Expired - Lifetime JPH0713070Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6122466A (ja) * 1984-07-10 1986-01-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd カセツト移送装置

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