JPH0743792Y2 - Datカセット挿入機構 - Google Patents

Datカセット挿入機構

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JPH0743792Y2
JPH0743792Y2 JP1988115020U JP11502088U JPH0743792Y2 JP H0743792 Y2 JPH0743792 Y2 JP H0743792Y2 JP 1988115020 U JP1988115020 U JP 1988115020U JP 11502088 U JP11502088 U JP 11502088U JP H0743792 Y2 JPH0743792 Y2 JP H0743792Y2
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【考案の詳細な説明】 〔概要〕 排出レバーに対して排出方向に作用するバイアス力を、
カセットホルダに軸着されたロックレバーと排出レバー
とを係合させることでロックすることによって、カセッ
ト本体に対して必要なグリップ力を減少せしめ、装置の
薄形化を実現するDATカセット挿入機構である。
〔産業上の利用分野〕
本考案は回転ヘッド型DAT(デジタル・オーディオ・テ
ープレコーダ)用のカセットの挿入機構に関する。
DATは従来のコンパクトカセットの持つ簡便性、汎用性
という利点をそのままに、記録方式をデジタル化するこ
とにより高性能化を実現したものである。デジタル化の
メリットについては、近年普及が進んできたCD(コンパ
クトディスク)において、すでに一般に広く認識されて
きており、今後このDATもCDと同様にもしくはそれ以上
に急速に普及されていくことが予想される。
このDATには回転ヘッド型と固定ヘッド型の2通りの方
式があるが、現在、実用化されているのは回転ヘッド型
のみである。本考案はそのような回転ヘッド型DATに使
用されるDATカセットの挿入機構について普及する。
〔従来の技術〕
第4図は前述のDATカセットの構造を説明するための図
である。
DATカセット1には第4図(a)に示すようにカセット
前面に開閉可能な前蓋としてリッド2が設けられてお
り、カセット底面にはカセットの前後方向に移動可能な
底蓋としてスライダ3が設けられている。リッド2およ
びスライダ3は図示しないばねにより外力が加わらない
状態では開口部を閉止する方向に付勢されている。
スライダ3には2つの孔3a,3bと2条のロック溝3g,3hが
あり、ロック溝3g,3hの中にそれぞれ2つずつ、計4つ
のロック穴3c,3d,3e,3fがある。カセット1が装置の外
にある時には、スライダ3はカセット1の本体に設けら
れたロック爪1aにロック穴3c,3eが係止されて開かない
ようになっており、また、カセット1の本体に設けられ
ているハブ穴1b,1cはスライダ3によって覆われてい
る。そして、スライダ3が閉じられている状態ではリッ
ド2は開かないようになっている。1dはスライダ3の内
側にあるカセット1の底面である。
以上のように構成されたDATカセット1は、装置内に挿
入されるとまずロック爪1aとロック穴3c,3eとの係止が
外され、第4図(b)に示すように、まずスライダ3が
開けられ、カセット1のリッド2側に底面1dおよびガイ
ドローラの挿入孔1eが露出する。スライダ3は完全に開
けられると前記ロック穴3d,3fがロック爪1aにロックさ
れるので閉じなくなり、この状態では前記穴3a,3bがカ
セット1のハブ穴1b,1cに重なる。続いて、カセット1
のリッド2が第4図(c)に示すように開けられ、カセ
ット1の下方への移動時に挿入孔1eに挿入された図示し
ないガイドローラによってテープ4が略M字状に引き出
されて回転ヘッド(図示せず)に接触する。
また、カセット1を装置内から排出する際には、カセッ
ト1を上方へ移動させた時点でばね力によりリッド2が
閉じ、カセット1を装置内か取り出す際にロック穴3d,3
fとロック爪1aとの係合を解除すれば、スライダ3もば
ね力で自動的に閉じる。
このようにDATカセット1にはスライダ3とリッド2が
具備されているのでDATカセットの挿入機構としては単
にカセットを運搬するだけでなく、スライダを開け次に
はリッドを開ける機構が不可欠となってくる。スライダ
の開閉機構としてはカセット本体とスライダとをそれぞ
れ別々の部材に係合し、それらを相対的にスライドさせ
ることによるのが普通である。スライダとの係合はリッ
ド2に設けられた2つの切込み3i,3j(第4図)によっ
てリッド2を回避してスライダ3と当接する突起により
行なわれ、本体との係合には第4図に示されていないが
カセット上部に設けられた1条の溝が利用される。
第5図はそのような考え方に基づく従来の型式のDATカ
セット挿入機構を表わしている。図の矢印方向からカセ
ット1が挿入されるとそのスライダ3の前部はリッド2
に設けられた2つの切り込みによりリッド2を回避した
カセットホルダ30の2つの爪31と係合し、カセット本体
上部の溝はグリップレバー45と係合する。グリップレバ
ー45とカセット上部の溝との係合は、図に示すようにス
ライダ3が開く前に行なわれ、グリップレバー45をカセ
ットホルダ30に対して挿入方向へ駆動してスライダ3を
開く場合と、カセット1が手で挿入される時の挿入力に
よりスライダ3が開いた後に係合される場合とがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
いずれの場合においても、カセット排出のためのバイア
ス力に打ち勝って駆動されなければならないので強くグ
リップする必要があり、またグリップ動作及びグリップ
解除動作のためにグリップレバー45は上下に駆動される
必要がある。したがって構造が複雑となり、高さ方向の
寸法が大きくなるので、装置の薄形化を図る場合にこの
ことが大きな障害となっていた。
したがって本考案の目的は構造が簡潔であり、装置の薄
形化を図る上で適したDATカセットの挿入機構を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
以上の目的に鑑み、本考案者は種々検討を重ねた結果、
手動による挿入力でスライダ3が開いた後に排出のため
のバイアス力を何らかの手段により無効にしてやり、そ
の後においてカセットを担持するホルダを挿入方向へ駆
動してやればカセットを保持する力はカセットのずれを
抑える程度で良くなることに着目し、第1図に示すよう
な挿入機構を考案するに至った。
図において、カセットホルダ301にはカセット1に具備
されるロック爪1aを押動してスライダ3のロックを解除
するビード32と、スライダ3と係合する爪31とを有し、
挿入されたカセット1を例えば四方からガイドし担持す
るものである。排出レバー20にはカセット1の挿入と共
にカセット本体と係合するためのカセット係合部231が
具備されている。また、バイアス手段701は排出レバー2
0をカセット1の排出方向へバイアスしている。
本考案のDATカセット挿入機構の特徴とするところは、
上記の構成に加えて、カセットホルダ301に軸着された
ロックレバー40と、排出レバー20に設けられスライダ3
が開となった後に(この時排出レバー20は図の2点鎖線
で示す位置にある。)ロックレバー40と係合するロック
レバー係合部22と、カセット1をカセットホルダ301へ
圧接するカセット圧接手段601とを具備することにあ
る。
〔作用〕
手動による挿入力によってカセット1が挿入方向へ押さ
れるとそれと係合する排出レバー20はバイアス手段701
のバイアス力に抗して挿入方向へ動き、一方カセット1
に具備されるスライダ3はビード32によってロックがは
ずされ、その前部が爪31に当接することによりスライダ
3が開き始める。スライダ3が開き終わると排出レバー
20に具備されるロックレバー係合部22とカセットホルダ
301に軸着されたロックレバー40とが係合する。この状
態でモータより減速機構(図示せず)を経て、エレベー
タ駆動機構98によりカセットホルダ301を挿入方向へ駆
動するとすれば、このとき排出レバー20はロックレバー
40にロックされているのでカセットホルダ301に担持さ
れるカセット1にはバイアス手段701のバイアス力は何
ら作用しない。したがってカセット1の保持は自重によ
りカセットホルダ301に対してずれを生じない程度の保
持力で充分であり、カセット圧接手段601でカセット1
をカセットホルダへ圧接する程度で充分となる。したが
ってカセット1上部の溝と係合するグリップレバーの類
は何ら不要となる。
〔実施例〕
第2図は本考案のDATカセット挿入機構をデジアルオー
ディオテープ(DAT)プレーヤに適用した例を表わす外
観図である。本図において、DATプレーヤユニット100を
構成する各部品については、プレーヤ本体101からDATプ
レーヤユニット100のみをとり出した時に見える部分の
みが描かれており、それに重ねてプレーヤ本体101の概
観が描かれている。第4図のDATカセット1はリッド2
の面を前にし、スライダ3の面を下にして第2図Aの方
向から挿入される。
第1図におけるカセットホルダ301は、本実施例におい
て挿入・排出の動作だけでなく、挿入後の上下運動にも
関与するエレベータホルダ30で実現される。排出レバー
20に具備されるカセット係合部231は排出レバー20の曲
げ部23(後に図示し詳述する)で、ロックレバー係合部
22は排出レバー20の側面に設けられロックレバー40上の
ピン41と係合する傾斜部28(後に図示し詳述する)で実
現される。バイアス手段701は反転バネ70(後に図示し
詳述)で実現される。カセット圧接手段601は1対のカ
セット圧着レバー61の先端に軸着された柔軟なローラ60
等により実現される。その他、第1図と同じ役割で同じ
名称の構成部品、要素については同一の参照番号を付
す。
第3A図は第2図に表わされた装置において、カセット1
挿入直前の状態を表わす平面図(第(A)欄)及び左方
向からの側面図(第(B)欄)である。第3B図は第3A図
の状態からカセット1がさらに押し込まれ、そのスライ
ダ3が開いた直後の状態を表わし、第3C図はカセット1
の排出が完了した直後の状態を表わしている。
最初に、各構成部品について個別に説明する。エレベー
タホルダ30はカセット1を受け入れるべく、高さと幅が
カセット1のそれよりひと回り大きい大きさで、カセッ
ト受入れ側の面とそれに対する面とが解放されたほぼ直
方体の形状をとっている。その底面にはカセット1に具
備されるロック爪1a(第4図)を押し上げてスライダの
ロックを解除するための1対のビード32が設けられ、受
け入れ側の反対側にはカセット1に具備されるスライダ
3と係合してスライダ3を開くための1対の爪31を有し
ている。またその両側面の外側には3対の短かい軸33a,
33b,33cが1体になっている。この短かい軸33a,33b,33c
はサブシャーシ51に設けられた3対のL形のスリット10
0a,100b,100cに案内され、さらに軸33bがエレベータ駆
動機構101のばね102によりレバー103を介してカセット
1の挿入方向に押圧されているため、エレベーターホル
ダ30はカセット1の挿入方向すなわち図の上下方向に動
きが規制され、その後それと直交する方向すなわち
(B)欄の左方向に動きが規制される。
エレベータホルダ30の両側面には1対のカセット圧着レ
バー61が軸62において軸着されており、その先端には1
対の柔軟なローラ60が軸着されている。カセット圧着レ
バー61はバネ64により(B)欄左方向へバイアスされて
おり、エレベータホルダ30にカセット1が挿入されると
このバイアス力によってローラ60がカセット1をエレベ
ータホルダ30の底面に押し付け、カセット1を保持する
と共にカセット1に具備されるロック爪1aをビード32に
押し上げる。
エレベータホルダ30の上面にはダルマ形のロックレバー
40が軸44において軸着され、バネ42により(A)欄にお
いて反時計方向に回転する方向へバイアスされている。
ロックレバー40の先端にはローラ41が軸着され、このロ
ーラ41はサブシャーシ51に設けられたL字を引き伸ばし
た形のスリット50によって動きが規制される。
排出レバー20は、サブシャーシ51に設けられた長穴52に
嵌合する1対のハトメ状部材29によりサブシャーシ51に
懸垂され、挿入方向又は排出方向すなわち(A)欄の上
下方向にスライドする。ロックレバー40の側にはそのス
ライド方向に平行な側部21とそれに続く傾斜部28、側部
21より引込んだ位置にある平坦部27、突出部26とを有し
ている。ロックレバー40上のローラ41は最初は側部21に
係合し、排出レバー20が挿入方向へ移動するにつれ傾斜
部28、平坦部27、突出部26の順に係合する。また、排出
レバー20の(A)欄における上方には挿入されたカセッ
ト1の前部に当接する曲げ部23を有し、カセット1が挿
入されると共にカセット1の前部に押されて挿入方向へ
スライドする。
反転バネ70は一端がサブシャーシ51に固定され他端が排
出レバー20に固定され、両者を引き離す方向へバイアス
する。すなわち、サブシャーシ51に対して排出レバー20
を排出レバー20が第3A図の位置にある間はカセット1の
排出方向すなわち図の下方へバイアスし、排出レバー20
が挿入方向へ移動し或る位置を超えたらその逆方向へバ
イアスする。
けり出しレバー駆動リンク82は軸81を中心として回動す
ることができ、バネ89で図の反時計回りにバイアスされ
ており、その先端部分がスリット50に沿って挿入方向及
び排出方向に動くローラ41に押されることにより全体が
回動する。
第1のけり出しレバー83はけり出しレバー駆動リンク82
と同軸に軸着され、けり出しレバー駆動リンク82との接
触点88において反時計方向へ回転するけり出しレバー駆
動リンク82に押されて反時計方向へ同一の角偏位で回転
する一方、図示しないバネにより、その逆方向へバイア
スされている。第1のけり出しレバー83の先端には柔軟
なローラ91が取り付けられている。
第2のけり出しレバー85は軸84を中心として回動可能で
あり、そのほぼ中央部にはカム溝87が設けられている。
カム溝87は第1のけり出しレバー83に設けられたピン86
を遊嵌している。第2のけり出しレバー85の先端にも柔
軟なローラ92が取り付けられている。
次に、本実施例の装置におけるカセット1の挿入動作に
ついて説明する。第3A図の状態で、カセット1はエレベ
ータホルダ30のわくの中に挿入されており、バネ64のバ
イアス力で1対のローラ60によりエレベータホルダ30の
底面に押し付けられている。エレベータホルダ30は仮に
挿入方向(図の上方)へ動こうとすると、その上部に軸
支されたロックレバー40の先端のローラ41がスリット50
のL字を引き伸ばした部分の傾斜した部分に動きが規制
されて排出レバー20の側へ動こうとし、この動きは排出
レバー20の側部21に止められているので結局動くことは
できない。この状態でカセット1がさらに押し込まれる
とカセット1のロック爪1aはビード32で押し上げられス
ライダ3が開くことが可能な状態になる。そして、エレ
ベータホルダ30の底面に設けられた爪31がスライダ3の
前部に当接し、それとほぼ同時にカセット本体の前部は
排出レバー20の曲げ部23に当接する。さらに押し込まれ
るとスライダ3はエレベータホルダ30の爪31により止ど
められ、本体側は排出レバー20を押して進み、かくして
スライダ3は開かれ、第3B図の状態に至る。
この状態になると、ローラ41は排出レバー20の側部21か
ら傾斜部28へ当接するようになる。こうなるとローラ41
が挿入方向への動きと同時に排出レバー20の側へ動くこ
と、すなわちロックレバー40が反時計方向へ回転するこ
とが可能となるので、エレベータホルダ30が挿入方向す
なわち図の上方へ動くことができるようになる。言い換
えれば、このような向きのスライド機構がカセットに備
わっていないとエレベータホルダ30が動くことは不可能
であり、誤挿入が防止される。スライダが開き終わると
ほぼ同時に排出レバー20の左上方の傾斜部でスイッチレ
バー72の一部が押されて時計方向へ回転しスイッチ73の
レバーが押されてスイッチがオンとなり、モータが回り
始める。モータの回転は図示しない減速機構を経てエレ
ベータ駆動機構101によりエレベータホルダ30へ伝えら
れ、エレベータホルダ30は挿入方向へ駆動される。ま
た、ローラ41は排出レバー20の傾斜部28に当接しこれを
押していく形となるので、ここまでくると押し込む力を
除いても排出レバー20すなわちカセット1全体が反転バ
ネ70で押し戻されることはなくなる。したがって、ロー
ラ60がカセット1を押し付ける力はカセット1が重力で
すべり落ちない程度で良く、図のような機構で充分であ
る。
その後、さらにエレベータホルダ30が挿入方向へ進み、
ローラ41がスリット50のふくらみ部分53付近までくると
反転バネ70のバイアス力は逆方向へ作用し、排出レバー
20をカセット1から引き離す。そしてエレベータ駆動機
構101によりエレベータホルダ30は下降を始め、カセッ
ト1はリッド2が開かれ、記録再生位置にローディング
される。また、エレベータホルダ30が下降を始めると、
ローラ41が下降しけり出しレバー駆動リンク82を押して
いた形の係合が解除され、けり出しレバー駆動リンク82
はバネ89のために第3B図の位置へ戻り、ローラ41とけり
出しレバー駆動リンク82との位置関係は逆転する。
次にカセット1の排出動作について説明する。エレベー
タホルダ30はエレベータ駆動機構101によって記録再生
位置から上昇し、リッド2が閉じられ、その後挿入方向
とは逆の排出方向へ駆動される。この時、前述のように
けり出しレバー駆動リンク82とローラ41との位置関係は
逆転しているので、ローラ41が排出方向すなわち図の下
方へ進むと共にけり出しレバー駆動リンク82が押されて
図の反時計方向へ回転する。第1のけり出しレバー83は
接触点88でけり出し駆動リンク82に押され軸81を中心と
して同様に反時計方向へ回転する。第2のけり出しレバ
ー85は軸84に軸支され、第1のけり出しレバー83とは、
第1のけり出しレバー83に設けられたピン86を第2のけ
り出しレバー85に設けられたカム溝87に遊嵌することに
より両者が係合しているので、時計方向へ回転する。第
1および第2のけり出しレバー83および85の先端には柔
軟なローラ91および92が設けられており、レバーが回転
すると共にカセット1を押し出す。
第3C図は押し出しが完了してローラ41とけり出しレバー
駆動リンク82との位置関係が逆転し、カセットを排出し
た直後の状態を示している。ただし、ローラ41、エレベ
ータホルダ30、並びに排出レバー20については、その状
態からさらに第3A図の位置まで進んだ状態を表してい
る。ローラ91及び92がカセット1に接する点から各々の
回転軸81及び84までの距離は、ローラ41とけり出しレバ
ー駆動リンク82との係合点から軸81までの距離よりも充
分に大きくとってあるので、ローラ41の移動量よりもカ
セット1の排出量は充分に大きい。したがって、挿入の
際にモータが動き始める位置を越えて、スライダ3が完
全に閉じる位置まで排出することができる。また、反転
バネ70が反転して排出レバー20を介してカセット1を押
すよりも先にカセット1が排出されるのでカセット1の
排出に反転バネ70は関与しない。
カム溝87の形状は、カセット1排出の最後の幅のある時
期において、左右のローラの位置が同じになるように作
図により求めることができる。この場合、排出開始時に
おいては第1のけり出しレバー83のみが動くような形状
とする方がカムの動作角の点でまたモータの駆動力の点
で好ましい。
〔考案の効果〕
以上述べてきたように本考案によれば、カセット本体を
グリップする部分の構造を簡単にすることができ、DAT
装置の薄形化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の原理を説明する図、 第2図は本考案の実施例の概観図、 第3A図はカセット挿入直前の状態を表わす図、 第3B図はスライダ開直後の状態を表わす図、 第3C図はカセット排出完了時の状態を表わす図、 第4図は、市販のDATカセットを表わす図、 第5図は従来のDATカセット挿入機構を表わす図。 図において、 20……排出レバー、22……ロックレバー係合部、40……
ロックレバー、231……カセット係合部、301……カセッ
トホルダ、601……カセット圧接手段、701……バイアス
手段。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カセット(1)に具備されるロック爪(1
    a)を押動してロックを解除するビード(32)とスライ
    ダ(3)に係合する爪(31)とを有し該カセット(1)
    を担持するカセットホルダ(301)と、該カセット
    (1)の挿入と共に該カセット本体と係合するためのカ
    セット係合部(231)を有する排出レバー(20)と、該
    排出レバー(20)をカセット(1)の排出方向へバイア
    スするバイアス手段(701)とを具備するDATカセット挿
    入機構において、 該カセットホルダ(301)に軸着されたロックレバー(4
    0)と、 該排出レバー(20)に設けられ、該スライダ(3)が開
    となった後に、該カセットホルダ(301)が該排出レバ
    ー(20)を押し動かせるようにして該ロックレバー(4
    0)と係合するロックレバー係合部(22)と、 該カセットホルダ(301)に設けられ該カセット(1)
    を該カセットホルダ(301)へ圧接するカセット圧接手
    段(601)とを具備することを特徴とするDATカセット挿
    入機構。
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JPS6280856A (ja) * 1985-10-03 1987-04-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd カセツトレコ−ダ

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