JP4188435B2 - 遊技媒体磨き装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機、あるいはスロットマシンなどに利用されるパチンコ玉やコイン等の汚れを落とす遊技媒体磨き装置に関し、詳しくは、帯状に形成された磨き部材を遊技媒体に当接させて遊技媒体の汚れを落とす遊技媒体磨き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技媒体磨き装置として従来から知られているものに、たとえば、磨き部材の一例となる布ベルトを使用して遊技媒体の汚れを落とすように構成された布ベルト式の遊技媒体磨き装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種の遊技媒体磨き装置では、布ベルトの一方の面のみしか遊技媒体を磨くのに利用されていなかったために、他方の面が無駄になるという問題があった。そこで、磨き部材の両面を有効に使用できる遊技媒体磨き装置の提供が望まれるが、このために装置の取り扱いが面倒になることは好ましくない。
【0004】
本発明は係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、磨き部材を有効に利用可能でありながらもそれによって取り扱いが面倒になることのない遊技媒体磨き装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、帯状に形成された磨き部材を対向に配置される第一の当接部分と第二の当接部分とに敷設することにより構成される遊技媒体誘導路に誘導される遊技媒体の汚れを落とす遊技媒体磨き装置であって、
前記磨き部材を前記遊技媒体誘導路の一方端から前記第一の当接部分に誘導するための第一の誘導部材と、
前記第一の当接部分に一方面側が遊技媒体と当接するように敷設された前記磨き部材を前記遊技媒体誘導路の他方端から前記遊技媒体誘導路の前記一方端へ案内するための案内部材と、
前記案内部材によって前記遊技媒体誘導路の前記一方端へ案内された磨き部材を前記第二の当接部分に誘導するための第二の誘導部材と、
前記第二の当接部分に他方面側が遊技媒体と当接するように敷設された前記磨き部材を前記遊技媒体誘導路の前記他方端から引き出すための引き出し部材と、
前記第一の当接部分を収容する第一の収容部と、
前記第二の当接部分を収容する第二の収容部と、
前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成可能に連結する連結部と、
前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが双方に敷設される前記磨き部材によって遊技媒体を包み込む対向状態となる位置で前記第一の収容部と前記第二の収容部とを係止する係止部とを含み、
前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成することにより、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを前記対向状態から双方に敷設される前記磨き部材によって遊技媒体を包み込まない離間状態に切換え可能であることを特徴とする。
【0007】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、第一の誘導部材の働きにより、磨き部材が遊技媒体誘導路の一方端から第一の当接部分に誘導される。案内部材の働きにより、前記第一の当接部分に一方面側が遊技媒体と当接するように敷設された前記磨き部材が前記遊技媒体誘導路の他方端から前記遊技媒体誘導路の一方端へ案内される。第二の誘導部材の働きにより、前記案内部材によって前記遊技媒体誘導路の一方端へ案内された磨き部材が前記第二の当接部分に誘導される。引き出し部材の働きにより、前記第二の当接部分に他方面側が遊技媒体と当接するように敷設された前記磨き部材が前記遊技媒体誘導路の他方端から引き出される。連結部の働きにより、前記第一の当接部分を収容する第一の収容部と前記第二の当接部分を収容する第二の収容部とが所定角度開成可能に連結される。係止部の働きにより、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが双方に敷設される前記磨き部材によって遊技媒体を包み込む対向状態となる位置で前記第一の収容部と前記第二の収容部とが係止される。前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成することにより、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが、前記対向状態から、双方に敷設される前記磨き部材によって遊技媒体を包み込まない離間状態に切換えられる。
【0009】
【発明の実施の形態】
第1実施形態
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、コイン遊技機やスロットマシンなどに適用することも可能である。
【0010】
図1は、遊技機の一例のパチンコ遊技機1および共通カードユニット33を示す正面図である。
【0011】
パチンコ遊技機1で遊技を行なう場合には、パチンコ遊技機1に接続されている共通カードユニット33の共通カード挿入・排出口40に共通カードを挿入する。共通カードを挿入することにより、挿入された共通カードに記録されている記録情報が読取られる。そして、遊技者が操作部9に設けられた引落しスイッチ(図示省略)を押圧操作すると、予め定められた額(たとえば100円)が共通カードの記録情報に含まれるカード残高から引落され、遊技者に持点が与えられる。パチンコ遊技機1の前面枠の上方部分には、持点を点灯量によってアナログ的に表示する持点アナログ表示器7が設けられている。また、その持点アナログ表示器7の左右にスピーカ8が設けられている。
【0012】
持点が存在する状態で、遊技者が打球操作ハンドル5を操作すれば、遊技媒体の一例となるパチンコ玉が1発ずつ発射されて遊技領域11に打込まれる。この発射玉が発射玉検出器27により検出される。なお、発射勢いが弱すぎて遊技領域11にまで到達しなかったパチンコ玉は、流下してきてファール玉戻り口50に進入した後、ファール玉検出器28(図2参照)により検出される。遊技領域11には、通常入賞口21,19と、始動入賞口22とが設けられている。また、遊技領域11のほぼ中央には、複数種類の識別情報を可変表示して表示状態が変化する可変表示装置12が設けられている。また、その下方には、開閉板15が開成して遊技者にとって有利な第1の状態と開閉板15が閉成して遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置13が設けられている。
【0013】
パチンコ玉が始動入賞口22に入賞してその始動入賞玉が始動入賞玉検出器24により検出されれば、可変表示装置12が可変開始し、その可変表示停止時の表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となれば、特定遊技状態が発生して可変入賞球装置13の開閉板15が開成し、パチンコ玉が可変入賞球装置13に入賞可能な第1の状態となる。可変入賞球装置13は、通常時においてはソレノイド23が消磁されているために開閉板15が閉成して打玉が入賞不可能な第2の状態となっているが、前記特定遊技状態が発生すれば、ソレノイド23が励磁されて可変入賞球装置13が第1の状態となる大当り制御が行なわれる。この可変入賞球装置13の第1の状態は、打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞あるいは所定期間(たとえば30秒間)の経過のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了して第2の状態となる。また、可変入賞球装置13内には、所定箇所に特定入賞領域16が設けられており、この特定入賞領域16に入賞した入賞玉が特定入賞玉検出器17により検出される。また、可変入賞球装置13内に入賞したすべての入賞玉が入賞玉検出器18により検出される。
【0014】
可変入賞球装置13が第1の状態となっている期間中に打玉が特定入賞領域16に入賞して特定入賞玉検出器17により検出されれば、その回の可変入賞球装置13の第1の状態が終了するのを待って再度可変入賞球装置13を第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数はたとえば16回と定められている。
【0015】
可変表示装置12の上方に設けられている玉入口20に打玉が進入すれば、その玉が下方に誘導されて始動入賞口22の上方にまで導かれ、その始動入賞口22の上方から再度遊技領域11に放出される。その結果、放出されたパチンコ玉は始動入賞口22に入賞しやすい状態となる。図中25は、遊技状態などに応じて点灯または点滅するランプである。また、遊技領域11の最下端部分には、いずれの入賞口や入賞球装置にも入賞しなかったパチンコ玉をアウト玉として回収するアウト口45が形成されている。また、前面板4には、各種表示器やスイッチなどが設けられているとともに、スピーカ10が設けられており、このスピーカ10からは、大当りにおける効果音などが発せられる。図中6はリセットキースイッチであり、このリセットキースイッチ6に遊技場の係員が所定のキーを挿入して操作することにより、大当り終了時に持点を使用しての遊技の続行を許可するか否かが決定される。このリセットキースイッチ6の操作がリセット操作検出器6aにより検出される。また、32は遊技続行許容表示器であり、リセットキースイッチ6の操作により、遊技続行許容状態になっていることが点灯表示される。
【0016】
図中36は、共通カードユニット33が使用可能な状態であることを点灯表示するユニット使用可表示器である。37は端数表示スイッチであり、共通カードの残高に端数が存在する場合に、この端数表示スイッチ37が押圧操作されることにより、その端数が操作部9上の所定の表示器で表示されるる。38は連結方向表示器であり、共通カードユニット33が接続されているパチンコ遊技機の接続方向を点灯表示するものである。39はカード挿入表示器であり、カード挿入・排出口40に共通カードが挿入されている旨を点灯表示するものである。また35は情報出力部であり、挿入された共通カードなどに関する情報を遊技場に設置されている管理用のホールコンピュータに出力するためのものである。34は情報入力部であり、共通カードに関する情報などがホール管理用のホールコンピュータなどから入力される。また、3はガラス扉であり、遊技領域11の前面を開閉可能に覆うものである。ガラス扉3は、遊技場の係員などが所有する所定の鍵で解錠操作が行なわれることにより開成する。
【0017】
遊技領域11内において、パチンコ玉の玉詰まりが発生した場合には、このガラス扉3が開成されて玉詰まりが解消される。また、玉詰まりが発生すれば遊技が一旦中断されるので、サービス玉として係員などがパチンコ玉をいずれかの入賞口に入賞させて、遊技者に所定得点を与える場合がある。この際のサービス玉は、前面板4の奥に設けられた玉出しレバー部30を操作することにより、玉出し穴31より供給される。玉出しレバー部30は、前面板開閉部29を操作して前面板4を開くことで、その操作が可能となる。前面板開閉部29は、ガラス扉3を開成させないと操作ができない位置に取付けられており、したがって遊技者がその操作を行なうことはできない。
【0018】
図2は、パチンコ遊技機1の背面図を示す。この第1実施形態に係るパチンコ遊技機には、所定数のパチンコ玉が封入された封入玉循環経路が設けられており、封入されたパチンコ玉(以下、封入玉ともいう)が循環して遊技に使用されている。封入玉循環経路の経路途中には、研磨揚送装置540と、アウト穴45から回収されて玉タンク59に案内された封入玉を研磨揚送装置540に揚送する玉還元機55とが設けられている。玉還元機55は、スプロケット58,リフトモータ103,搬送路62から構成されており、パチンコ遊技機1と独立して取外し可能である。また、研磨揚送装置540には、封入玉に付着した汚れを磨き落とすための研磨装置54が着脱自在に取付けられている。
【0019】
遊技盤保持枠43には遊技盤取付用の回動レバー57が設けられており、この回動レバー57を回動操作することにより、遊技盤42が着脱可能となる。遊技領域11に設けられている入賞口や可変入賞球装置などから入賞したすべての入賞玉は、入賞玉集合カバー部材44を通じて入賞玉検出器46へ案内される。入賞玉検出器46で検出された入賞玉は、アウト口45で回収されたパチンコ玉とともに合流樋47に案内される。合流樋47に案内されたパチンコ玉は、打込玉検出器48で検出される。一方、ファール玉は、ファール玉戻り口50で回収された後、ファール玉検出器28で検出される。そして、その後、合流樋47を流下するパチンコ玉と合流する。なお、発射勢いがあまりに弱すぎてファール玉戻り口50まで到達しなかったパチンコ玉はファール玉戻り口51に進入した後、合流樋47を流下するパチンコ玉と合流する。合流樋47を流下するすべてのパチンコ玉は、玉タンク59へ案内される。
【0020】
玉タンク59に案内されたパチンコ玉は、玉還元機55へ流下する。玉還元機55には、パチンコ玉を係合可能な係合部の形成されたスプロケット58が設けられている。このスプロケット58はリフトモータ103の駆動力により常時回転しており、還元機55に流下したパチンコ玉を係合させて搬送路62へ送り込む。搬送路62に送り込まれたパチンコ玉は、後続するパチンコ玉に押し進められて搬送路62内を揚送され、研磨揚送装置540に案内される。
【0021】
研磨揚送装置540には、カセットテープ型に構成された研磨装置54が取付けられている。研磨装置54の内部には、可撓性の研磨部材63(図5参照)がロール状に挿着されており、その一部が引き出されて玉誘導路88(図3参照)に敷設されている。研磨揚送装置540に案内されたパチンコ玉は、この玉誘導路88に敷設された研磨部材63と当接しつつ研磨装置54内を移動することにより、その汚れが磨き落とされる。
【0022】
研磨装置54内で研磨されたパチンコ玉は発射玉誘導路53へ案内され、補給玉検出器56で検出される。補給玉検出器56の検出結果に基づいて、玉還元機55あるいは研磨揚送装置540が正常に動作しているか否かが判断される。発射玉誘導路53へ案内されたパチンコ玉は、玉出し通路52に所定個数のパチンコ玉がすでに滞留していることを条件に打込玉出口49へ誘導される。
【0023】
この第1実施形態においては、玉還元機55と研磨揚送装置540とがパチンコ遊技機1と別体に構成されているので、遊技盤42の交換が可能であることはもちろん、パチンコ遊技機そのものを交換することも可能である。また、弾発発射されたパチンコ玉はファール玉を含めてすべて搬送路62を介して循環されるために、その度に研磨されることになる。したがって、研磨能力がさほど高くない研磨部材63を使用したとしても、封入玉循環経路内のパチンコ玉を比較的汚れの少ない状態に保つことができる。これにより、研磨部材63として研磨能力のさほど高くない比較的に安価なものを適用することもでき、コストの低減を図ることができる。また、パチンコ玉が研磨される間も遊技を継続して行なうことができるので、パチンコ玉を研磨するためにわざわざパチンコ遊技機の稼働を停止しなければならないなどといった不都合をも回避できる。
【0024】
図3は、玉還元機55と研磨揚送装置540との接続構造を説明するための図である。玉還元機55には、スプロケット58を回転駆動させるためのリフトモータ103、スプロケット58と係合して回転するパチンコ玉を搬送路62へ案内するための玉規制片114、スプロケット58の逆転防止用の係止レバー109が設けられている。係止レバー109は回転軸112により軸支されており、弾性部材111の付勢力によりスプロケット58の係合部と圧接してスプロケット58の逆転を防止できるように構成されている。
【0025】
一方、研磨揚送装置540は、研磨装置54と、研磨装置54が取付けられる取付基板70とから構成されている。取付基板70には、研磨装置54を着脱自在に取付けるための係止部材71,72、研磨装置54内のリール73a,73bと係合する回転軸74a,74b、その端部に回転テーブル86が軸支された連結アーム81、回転テーブル86の周囲に設けられた透孔を検出可能な送り量センサ80が設けられている。
【0026】
研磨装置54はカセットテープ型に構成されている。そして、その筐体を構成する研磨装置収納ボックス87内には、ロール状に巻回された研磨部材63が挿着されるリール73b、リール73bから引き出された研磨部材63が敷設された状態でパチンコ玉14が案内される玉誘導路88、パチンコ玉と研磨部材63を誘導するための玉誘導ローラ115a〜115d、使用済の研磨部材63を巻き取るためのリール73aなどが設けられている。なお、研磨装置収納ボックス87は、後述するように、上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とから構成されている。また、研磨装置54前面は、収納ボックスカバー129(図7参照)により開閉可能に覆われる。
【0027】
リール73bには、取付基板70へ研磨装置54を取付ける前に予め未使用の研磨部材63が挿着され、以下の手順に従って研磨部材63が玉誘導路88に敷設されている。まず、リール73bに挿着された研磨部材63は、図示矢印方向(図5(B)参照)にその端部が引出されて、ローラ77、玉誘導ローラ115bを経て玉誘導路88に敷設される。そして、さらに玉誘導ローラ115a、研磨部材誘導フランジ90a,90b、玉誘導ローラ115cを経て再び玉誘導路88に敷設され、さらに玉誘導ローラ115dを経てリール73aに取付けられる。以上のように研磨装置54は、研磨部材63が上記経路を経由してリール73bとリール73aとの間にかけ渡された状態で取付基板70に取付けられる。ここで、研磨部材63を所定方向へ誘導する研磨部材誘導フランジ90a,90bは、たとえば、ナイロンやテフロン、ポリアセタールなどの比較的摩擦抵抗の小さい材質で構成するのが望ましい。
【0028】
搬送路62を揚送されたパチンコ玉14は、玉誘導ローラ115b,115cの間から玉誘導路88に案内される。玉誘導路88には上述のとおり研磨部材63が重複して敷設されており、重複して敷設された研磨部材63の間を割ってパチンコ玉14が玉誘導路88を移動する。したがってパチンコ玉14は、その上下に位置する研磨部材63によって包み込まれるような態様で研磨される。なお、玉誘導路88はたとえばテフロン製である。
【0029】
取付基板70には、さらに回転軸74aを図示矢印方向に回転駆動させる巻取モータ79が設けられている。回転軸74aには突起75が複数設けられており、取付基板70に研磨装置54を取付けることで突起75とリール73aの内側に設けられた突起76とが係合する。したがって、巻取モータ79が駆動することにより、リール73aが回転軸74aと一体的に図示矢印方向に回転する。リール73aの回転に伴ってリール73aに取付けられた研磨部材63が巻回され、これと同期してリール73bが図示矢印方向に回転し、研磨部材63がリール73bから巻出される。なお、研磨部材63が巻出されるリール73bには、研磨部材63の弛みを防止するためのラチェット機構(図示省略)が設けられている。
【0030】
リール73bから巻出された研磨部材63は、ローラ77へ案内される。ローラ77は、研磨装置収納ボックス87外部に位置しており、研磨装置収納ボックス87に設けられたローラ取付台128(図5参照)に取り付けられている。なお、研磨装置収納ボックス87は、リール73bから巻出された研磨部材63をローラ77へ案内し、ローラ77から再び研磨部材63を内部に誘導するためにその一部が切欠いている。
【0031】
ローラ77は、リール73bから案内された研磨部材63を介して加圧ローラ部78と圧接する。この加圧ローラ部78は連結アーム81の一端側と連結されており、連結アーム81の回転軸を中心にして回転テーブル86と一体的に回転する。一方、連結アーム81の他端側は、回転軸82により回動可能に取付基板70に軸支されている。連結アーム81は、逆くの字状に形成されており、弾性部材83の一方端を係止するための係止部85が設けられている。一方、弾性部材83の他方端は係止ピン84で取付基板70に取付けられている。連結アーム81は、この弾性部材83の付勢力によって破線で示す位置から図示左廻りに回動し、その一端側に設けられた加圧ローラ部78が研磨装置54のローラ77と研磨部材63を介して圧接する。
【0032】
研磨部材63がリール73bから巻出されてローラ77上を移動すれば、ローラ77が回転する。そして、この回転が加圧ローラ部78に伝達されて回転テーブル86が回転する。回転テーブル86の回転に伴ってその周囲に形成された透孔が送り量センサ80を通過する。送り量センサ80は、回転テーブル86が回転して透孔が検出される毎に検出パルスを発する。この検出パルスは、研磨部材63の送り量を把握して所定長さごとに研磨部材63を巻出すための制御に利用されている。
【0033】
図4は、研磨装置54内部の研磨部材63の敷設経路を説明するための概念図である。なお、この概念図では、敷設経路を理解しやすいように図3に示した研磨装置54の一部の構成を省略している。
【0034】
リール73b(図3参照)から巻出された研磨部材63は、玉誘導路88に案内される。玉誘導路88は、その下壁部を構成する玉誘導部材116aとその上壁部を構成する玉誘導部材116bとから構成されている。リール73bから巻出された研磨部材63は、まず、その一方の面を上にして玉誘導部材116a側に敷設される。玉誘導部材116a,116bには、研磨部材63が敷設される凹部が形成されている。研磨部材63はさらに玉誘導ローラ115aを経た後、玉誘導部材116bを包囲するような態様で再び玉誘導路88に案内され、玉誘導路88の上壁部を構成する玉誘導部材116bに沿って敷設される。
【0035】
ここで注目すべき点は、玉誘導路88の上壁部(玉誘導部材116b)と下壁部(玉誘導部材116a)とには、連続する研磨部材63の一方の面と他方の面とがそれぞれ対向する態様で敷設されることになる点である。なお、この図では研磨部材63の敷設状況をわかりやすくするために、玉誘導部材116aと玉誘導部材116bとの間隔を実際の構成よりも広げて図示している。実際には図9に示すように、研磨部材63を介して両玉誘導部材116a,116bそれぞれに形成されている凹部でパチンコ玉を包み込んで、パチンコ玉の上下部分を同時に研磨部材63に当接させられるように構成されている。
【0036】
したがってこの方法によれば、連続する1本の研磨部材63の両面を使用して、遊技媒体を上下から包み込むようにして研磨することができる。よって、遊技媒体の研磨能力を向上させることができ、かつ、研磨部材63の両面を無駄なく使用することができる。また、研磨部材63の両面を使用するに際し、研磨部材63を付け替えるなどする必要がないために、手間もかからない。
【0037】
さらにこの方法によれば、研磨部材63の両面を使用するために、研磨部材63にたとえばメビウスの環を構成するごとく捻じれを与えていないため、研磨部材63をスムーズに搬送させることができる。また、捻じれを与えて研磨部材63の両面を使用するように構成した場合には、捻じれの影響により傾斜した研磨部材63が玉誘導路88に案内されるのを防止するために、捻じれを加える箇所を玉誘導路88からできるだけ遠く離れた位置に設ける必要がある。したがってこの場合には、研磨装置が大型化してしまうおそれもある。本発明に係る研磨装置54では、この様な問題が生じることがなく、装置の小型化をも図ることもできる。
【0038】
なお、図4において89は研磨済のパチンコ玉14が排出される玉出口であり、117はパチンコ玉14を玉出口89へ誘導する玉誘導部材である。
【0039】
図5は、研磨装置54に研磨部材63を敷設する方法を説明するための説明図である。図5(A)は、研磨部材63が未挿着の状態を示しており、図5(B)は、研磨部材63を取付け中にある研磨装置54を示している。
【0040】
研磨装置54の筐体部分は、上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とから構成されている。さらに上部収納ボックス118は、上段部分と下段部分とから構成されており、両部分が連結部材122により連結されている。連結部材122には、搬送路62(図3参照)で揚送されたパチンコ玉が進入する玉入口123が形成されている。なお、124は、連結部材122と上部収納ボックス118とを固定するためのビスである。
【0041】
上部収納ボックス118は、回転軸125により下部収納ボックス119に軸支されている。なお、上部収納ボックス118は、下部収納ボックス119の回転軸125にeリング126により取付けられる。上部収納ボックス118は、図5(B)に示すように、回転軸125を軸にして所定角度だけ上方に開成させることが可能に構成されている。
【0042】
上部収納ボックス118には、玉誘導路88の上壁部を形成する玉誘導部材116bが設けられている。この玉誘導部材116bは、ビス127により固定部材136bに固定されている。さらに上部収納ボックス118には、玉誘導ローラ115c,115dが取付けられ、研磨部材誘導フランジ90bが設けられている。
【0043】
一方、下部収納ボックス119には、玉誘導路88の下壁部を形成する玉誘導部材116a、研磨部材誘導フランジ90a、リール73a,73b、ローラ77などが設けられている。ローラ77は、ローラ取付台128に軸支されており、eリング126により取付けられている。131は、下部収納ボックス119に形成された研磨部材逃がし用切欠部である。研磨部材63は、この研磨部材逃がし用切欠部131を通ってリール73bからローラ77に案内され、また、ローラ77から研磨部材誘導フランジ90aに案内される。なお、玉誘導部材116aは、固定部材136aにビス127でビス止めされている。
【0044】
研磨装置54内に研磨部材63を敷設する際には、図5(B)に示すように上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とを開成させる。なお、リール73bには、ロール状に巻回された研磨部材63を予め挿着しておく。リール73bへ研磨部材63を挿着する作業自体は、上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とを開成することなく行うことができる。
【0045】
下部収納ボックス119には、上部収納ボックス118の係止部120と係合する係止部121が設けられており、この係止部121を外方向へ湾曲させることにより、係止部同士の係合を解いて上部収納ボックス118を開成させることができる。上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とを開成させた後、リール73bに挿着されている研磨部材63の端部を図示矢印方向に引出して下部収納ボックス119外部のローラ77へ案内する。研磨部材63をローラ77に沿わせた後、再び下部収納ボックス119内部に研磨部材63を導く。そして、研磨部材誘導フランジ90aに沿わせて玉誘導ローラ115bへ研磨部材63を案内する。さらに玉誘導ローラ115bから玉誘導部材116a上部に敷設して玉誘導ローラ115aへ案内した後、玉誘導ローラ115aからリール73aの周囲を覆う研磨部材誘導フランジ90aの外周部分に案内し、研磨部材誘導フランジ90aに沿って上方部分に引出す。引続いて、上方部分に引出した研磨部材63を上部収納ボックス118に設けられた研磨部材誘導フランジ90bに案内し、これに沿わせて玉誘導ローラ115cまで引出す。さらに引続いて玉誘導部材116bに沿わせて研磨部材63を敷設した後、玉誘導ローラ115dから研磨部材誘導フランジ90bへ案内し、再び下部収納ボックス119側へ引戻す。下部収納ボックス119側へ引戻した研磨部材63は、研磨部材誘導フランジ90aに案内した後、研磨部材巻取用のリール73aに取付ける。以上により、研磨部材63の敷設作業が完了する。研磨部材63の敷設過程において、上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とを開成した状態で研磨部材の引回しを行なうことができるため、研磨部材63の敷設作業を容易に行なうことができる。なお、研磨部材誘導フランジ90a,90bへの研磨部材63の敷設作業をより一層容易にするために、研磨部材誘導フランジ90a,90bの先端部分に研磨部材63の側部を保持するための張出部を設けてもよい。また、番号などの目印をつけて敷設順序をわかりやすくするなどしてもよい。
【0046】
図6〜図9は、研磨装置54の構成を説明するための図である。
まず、図6(A)および図7(A)を参照して、研磨装置54には収納ボックスカバー129が研磨装置54前面側に傾動可能に取付けられる。収納ボックスカバー129を傾動させることにより、研磨部材63の取替え作業が可能となる。収納ボックスカバー129は、カバー止め部材130a,130bにより下部収納ボックス119に取付けられている。この収納ボックスカバー129には係止部135が形成されており、この係止部135が上部収納ボックス118に形成された係止突起134と係合することにより、収納ボックスカバー129が上部収納ボックス118に固定される。上部収納ボックス118と収納ボックスカバー129との係合状況を図7(B)に示す。収納ボックスカバー129を開成する際には、上部収納ボックス118側に設けられた凹部に指を挿入して収納ボックスカバー129の係止部135を引上げる。
【0047】
次に、研磨装置54を取付基板70に取付けるための取付方法を図6(B)および図6(C)を用いて説明する。取付基板70には研磨装置54を取付けるための係止部材71と係止部材72とが、それぞれ2つずつ設けられている(図3参照)。さらに係止部材71の端部には研磨装置54の底部を係止するための係止部133が形成されており、係止部材72の端部には研磨装置54の上部を係止するための鉤状係止部132が形成されている。
【0048】
研磨装置54を取付基板70に取付ける際には、係止部材72に形成されている鉤状係止部132を所定角度だけ引き上げつつ、係止部材71部分に研磨装置54の底部を挿入する。次に、係止部材72部分へ研磨装置54の上部を挿入した後、鉤状係止部132を引き上げていた手を放す。これにより、研磨装置54が鉤状係止部132と係止部133とによって取付基板70に固定される。
【0049】
なお、研磨装置54を取付基板70に取付ける際に連結アーム81(図3参照)を弾性部材83(図3参照)の付勢力に逆らって回動させ、ローラ77と接触しないようにする必要がある。
【0050】
このように、研磨装置54は取付基板70に着脱可能に構成されているために、研磨揚送装置540への研磨装置54の取付けおよび取り外し作業が容易となる。しかも、研磨装置54はその内部に予め研磨部材63を敷設させた状態で取付基板70に取付けることができるために、予め研磨部材63の敷設された研磨装置54を準備しておくことによって研磨装置54の取り替えを迅速に行うことができる。
【0051】
図8(A)は、研磨装置54の玉誘導路88の構成を示す平面図である。搬送路62で揚送されたパチンコ玉は玉入口123に進入した後、後続するパチンコ玉に押し進められて玉誘導ローラ115c上を移動し、玉誘導路88(図3参照)に案内される。さらにパチンコ玉は玉誘導路88から玉誘導ローラ115d上に案内され、玉誘導路141の壁面に沿って取付基板70方向に進行方向が変化した後、玉出口89へ案内される。なお、玉出口に移動したパチンコ玉は、パチンコ遊技機1の発射玉誘導路53(図2参照)へ案内されることになる。
【0052】
玉誘導路141付近の平面図を図8(B)に示す。ここで図8(B)は、図6(A)のC−C線上に沿う断面図である。この図8(B)と、図8(A)および図6(A)とを用いて玉誘導路141付近の構成をさらに詳細に説明する。上部収納ボックス118は、玉誘導板142a,142bにより上下から挟持されている(図6(A)参照)。また、下部収納ボックス119にはビス孔145の形成された取付部144が設けられている。そして、下部収納ボックス119が玉誘導板142a,142bにより上下から挟持された状態で、取付ビス143が玉誘導板142a,142bを挿嵌してビス孔145に取付けられることにより、下部収納ボックス119が玉誘導板142a,142bと一体的に固定されている。玉誘導板142a,142bには玉誘導路141を構成するための通路壁が立設されており、両玉誘導板142a,142bを取付ビス143で下部収納ボックス119と一体的に固定することで、両玉誘導板142a,142bに立設された通路壁が互いに上下対称に当接してその間に玉誘導路141が構成される。
【0053】
図9(A)は、図6(A)のA−A線上に沿う断面図である。上部収納ボックス118と固定部材136との間には、玉誘導ローラ115dが軸支されており、下部収納ボックス119と固定部材136との間には、玉誘導ローラ115aが軸支されている。また、上部収納ボックス118、下部収納ボックス119には、それぞれ玉誘導ローラ115a,115dの一方の回転軸139を軸支する軸受け穴138が設けられている。一方、固定部材136には玉誘導ローラ115a,115dの他方の回転軸139を軸支する軸受け穴138が設けられている。両玉誘導ローラ115a,115dにはパチンコ玉の曲面に沿う玉誘導部137が形成されている。そして両玉誘導部137が対向する位置には研磨部材63がそれぞれ敷設されている。玉誘導路88(図3参照)を通過したパチンコ玉は、この玉誘導部137に案内された後、玉誘導路141(図8(B)参照)に誘導される。また、リール73a(図3参照)で研磨部材63の巻き取りが行なわれれば、研磨部材63の搬送に合わせて玉誘導ローラ115a,115dが回転する。これにより、研磨部材63が円滑に搬送される。なお、129は、収納ボックスカバーである。
【0054】
図9(B)は、図6(A)のB−B線上に沿う断面図である。また、図9(C)は、その要部拡大図である。上部収納ボックス118には、玉誘導路88(図3参照)の上壁部を構成する玉誘導部材116bがビス127により固定部材136に固定されている。一方、下部収納ボックス119には、玉誘導路88(図3参照)の下壁部を構成する玉誘導部材116aがビス127により固定部材136に固定されている。上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とは、係止部120,121(図5(B)参照)によって図示位置に係止され、さらにその位置で収納ボックスカバー129によってその前面がカバーされる。
【0055】
玉誘導部材116a,116bは適度な弾力を有する弾性部材で構成されており、玉誘導路88に沿って予め案内されている研磨部材63をパチンコ玉に当接させるための凹部が形成されている。なお、玉誘導部材116a,116bの凹部の径はパチンコ玉の径に対して多少、小さめに形成されている。これにより、パチンコ玉を適度な圧力で研磨部材63に当接させることができる。
【0056】
また、玉誘導部材116bを固定する固定部材136と上部収納ボックス118との間には、所定幅の通路が形成されている。この通路は、玉誘導ローラ115d(図3参照)側と玉誘導ローラ115c(図3参照)側とを連絡している。研磨部材誘導フランジ90b(図3参照)に案内された研磨部材63は、この通路を通って、再び玉誘導路88へ進入する。したがって、図示する玉誘導路88の上壁部に位置する研磨部材63はこの連絡通路を通って案内されたものである。
【0057】
図10は、パチンコ遊技機1に設けられる制御回路の一部を示すブロック図である。
【0058】
持点制御用マイクロコンピュータ96は、遊技制御用マイクロコンピュータ100およびカードユニット用マイクロコンピュータ101と接続され、それぞれのマイクロコンピュータには、制御中枢としてのCPU(図示省略),制御用プログラムを記憶するためのROM(図示省略),データを随時読出書込可能なRAM(図示省略)が設けられている。さらに、持点制御用マイクロコンピュータ96には、各種検出器と接続される検出回路97,各種表示器と接続されるLED回路98,情報入出力回路99,リフトモータ103の制御を行なうためのリフト制御回路102,リール73aを回転駆動させる巻取モータ79の制御を行なうための研磨制御回路104,発射装置ユニット67を制御するための発射制御回路106,電源回路108の電位が低下した場合にその電力をバックアップするためのバックアップ電源107が設けられている。また、研磨制御回路104には、巻取モータ79の過負荷状態を検出するための過負荷検出回路105と送り量センサ80とが接続されている。
打球操作ハンドル5(図1参照)が操作されてパチンコ玉が発射されれば、その発射玉が発射玉検出器27により検出され、その検出出力が検出回路97を介して持点制御用マイクロコンピュータに入力される。遊技領域11内に打込まれたパチンコ玉が入賞すれば入賞玉検出器46に検出され、その検出信号が検出回路97を介して持点制御用マイクロコンピュータ96に入力される。入賞玉検出器46の検出信号が持点制御用マイクロコンピュータ96に入力されれば、持点制御用マイクロコンピュータ96は、入賞信号を遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力する。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、これに応じて遊技者に付与する得点数に関する信号を持点制御用マイクロコンピュータ96に入力する。入賞信号の入力を受けて持点制御用マイクロコンピュータ96は、持点アナログ表示制御用の信号をLED回路98に出力する。LED回路98は、これに応じて持点アナログ表示器7の表示制御を行なう。
【0059】
ファール玉がファール玉検出器28で検出されれば、その検出出力が検出回路97を介して持点制御用マイクロコンピュータ96に入力される。リセットキースイッチ6(図1)が操作されれば、その操作が解除操作(リセット操作)検出器6aで検出され、検出回路97を介して持点制御用マイクロコンピュータ96に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ96は、この検出の入力に応じてLED回路98に遊技続行許容表示器32の表示制御用の信号を入力する。打込玉検出器48により打込玉が検出されれば、その検出出力が検出回路97を介して持点制御用マイクロコンピュータ96へ入力される。持点制御用マイクロコンピュータ96は、たとえば、その検出回数を計数する。玉還元機55から発射玉誘導路53に戻されたパチンコ玉が補給玉検出器56に検出されれば、その検出出力が検出回路97を介して持点制御用マイクロコンピュータ96に入力される。
【0060】
遊技制御用マイクロコンピュータ100により、大当りを成立させることが決定されれば、大当り信号が持点制御用マイクロコンピュータ96に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ96は大当り信号を情報入出力回路99へ入力する。その他、遊技制御用マイクロコンピュータ100には、始動入賞玉検出器24,特定入賞玉検出器17などの検出信号が入力され、遊技制御用マイクロコンピュータ100はこれらの入力に応じて持点制御用マイクロコンピュータ96に各々の情報を入力する。持点制御用マイクロコンピュータ96は、始動入賞情報や特定入賞情報を情報入出力回路99へ入力する。
【0061】
研磨装置54内の研磨部材63の残量が残り少なくなったためにその予告報知の必要が生じた場合、および研磨部材63がすべて巻取られた場合には、持点制御用マイクロコンピュータ96から遊技制御用マイクロコンピュータ100へそれぞれ巻取終了予告信号、巻取終了検出信号が入力される。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、スピーカ10を介して、それぞれの信号に対応した報知音を発生する。なお、巻取終了予告信号が入力された際には、ランプ25(図1参照)を点滅表示させる。
【0062】
持点制御用マイクロコンピュータ96は、リフト制御回路102を介してリフトモータ103の駆動制御を行ない、スプロケット58を回転させてパチンコ玉を揚送する。
【0063】
持点制御用マイクロコンピュータ96は研磨制御回路104を介して巻取モータ79を制御し、研磨部材63の巻取更新時に巻取モータ79を駆動する。持点制御用マイクロコンピュータ96には、研磨制御回路104を介して送り量センサ80の検出パルスが入力される。持点制御用マイクロコンピュータ96は、送り量センサ80の検出パルス数をカウントして、研磨部材63が所定長さだけ巻き出されたか否かを判断する。所定長さだけ巻き出されておれば、研磨制御回路104を介して巻取モータ79を停止させる。
【0064】
過負荷検出回路105は巻取モータ79の過負荷状態を検出し、その検出出力が持点制御用マイクロコンピュータ96に入力される。持点制御用マイクロコンピュータ96は、この検出入力に基づいて情報入力回路79と遊技制御用マイクロコンピュータ100に巻取終了検出信号を送信するとともにLED回路98を介して持点アナログ表示器7を点滅表示させる。
【0065】
次に、パチンコ遊技機1に設けられた持点制御用マイクロコンピュータ96の制御手順について説明する。図11(A)は、研磨部材(研磨テープ)更新制御の制御手順を示すフローチャートである。
【0066】
研磨部材63の同一部分でパチンコ玉が繰返し研磨されれば、研磨部材の研磨能力が低下する。そのため、この第1実施形態では、パチンコ遊技機1の稼動時間が所定時間に達した(打込玉検出器48により所定数の打込玉が検出された)ことを条件に、研磨部材63を所定長さだけ巻き取るように構成されている。ここで所定長さとは、たとえば、玉誘導部材116a,116bによって構成される玉誘導路88の長さである。あるいはこれに変えて、玉誘導路88の長さの2倍に相当する長さとしてもよい。玉誘導路88には研磨部材63が二重に敷設されるため、玉誘導路88の長さの2倍に相当する長さとすることで常に新しい部分を玉誘導路88に敷設できるからである。なお、以下のフローチャートに基づく制御プログラムは、持点制御用マイクロコンピュータ96に構成されているROM内に記憶されている。
【0067】
まず、S1において研磨部材63の巻取更新中であるか否かが判断される。巻取更新中でない場合にはS2に進み、更新時間となったか否かが判断される。具体的には、パチンコ遊技機1の累計稼働時間が所定時間となったか否かが判断される。更新時間でない場合にはそのまま処理が終了する。一方、更新時間である場合にはS3に進み、何回目の巻取更新であるかが確認される。すなわち、更新回数が確認される。次にS4に進み、巻取モータ79が駆動される。
【0068】
一方、S1で研磨部材63の巻取更新中であると判断された場合にはS5に進み、巻取モータ79の回転量が所定回転量に達したか否かが判断される。巻取モータ79の回転量が所定回転量に達したか否かの判断は、送り量センサ80から入力される検出パルスの数に基づいて行なわれる。送り量センサ80の検出パルス数が予め定められた数に達した時点で、たとえば玉誘導路88で使用されていた部分が過不足無く巻き取られて新たな部分が玉誘導部材116a,116bに沿って敷設される。
【0069】
巻取モータ79の回転量が所定回転量に達していない場合にはそのまま巻取モータ79の回転が継続され、処理が終了する。一方、所定回転量に達した場合にはS6に進み、巻取モータ79の回転が停止する。次に、S7に進み、更新回数が更新(+1)された後、処理が終了する。
【0070】
第2実施形態
次に、研磨部材(研磨テープ)更新制御の制御手順に関して、第2実施形態を説明する。図11(B)は、この第2実施形態を説明するためのフローチャートである。
【0071】
第1実施形態では、研磨部材63の巻出しと同期して回転する回転テーブル86(図3参照)に透孔を設け、これを送り量センサ80で検出して研磨部材63の巻出し量を制御している。一方、この第2実施形態では、巻取更新時に更新するテープの長さに合わせて研磨部材63自体に一定間隔毎にマーキングを施し、、このマーキングをフォトセンサなどの検出センサで検出することにより、研磨部材63の巻出し量を制御するものである。
【0072】
まず、S8において巻取更新中であるか否かが判断される。巻取更新中でない場合には、S9に進み、更新時間となったか否かが判断される。具体的には、パチンコ遊技機1の累計稼働時間が所定値となったか否かが判断される。更新時間でない場合には、そのまま処理が終了する。一方、更新時間である場合には、S10に進み、巻取モータ79の駆動が開始され、処理が終了する。
【0073】
一方、S8において更新中であると判断された場合には、S9Aに進み、停止センサの検出出力があったか否かが判断される。具体的には、フォトスイッチなどにより研磨部材63に設けられたマーキングが検出されたか否かが判断される。なお、停止センサは、研磨装置25内部に設けてもよく、また、取付基板70側に設けてもよい。停止センサを研磨装置25内部に設ける場合には、停止センサの検出信号を持点制御用マイクロコンピュータ96へ出力するための信号出力端子を併せて研磨装置25内部に設け、信号出力端子から出力される信号を入力するための信号入力端子を取付基板70に設ける。一方、停止センサを取付基板70側に設ける場合には、たとえば、図3に示すローラ77近辺をその取付位置とすることができる。
【0074】
S9Aで停止センサの検出出力がなかった場合には、そのまま巻取モータ79の回転が継続され、処理が終了する。一方、停止センサの検出出力があった場合には、S9Bに進み、巻取モータ79が停止制御された後、処理が終了する。
【0075】
第3実施形態
図12は、第3実施形態に係るパチンコ遊技機1’の背面図である。この第3実施形態に係るパチンコ遊技機1’は、図2に示した第1実施形態に係るパチンコ遊技機1と比較して、パチンコ玉の汚れを磨き落とす必要性が生じた場合にのみ、パチンコ玉が玉タンク59に案内される点においてその構成が異なる。以下、前述の第1実施形態と同一構成部分についてはその説明を省略しつつ、この第3実施形態について詳細な説明を行なう。
【0076】
まず、入賞玉検出器46で検出された入賞玉およびアウト口45で回収されたパチンコ玉は合流樋47で合流した後、打込玉検出器48で検出されて、打込玉出口49へ向けて案内される。
合流樋47から打込玉出口49に至る経路途中には、合流樋47と連通する要研磨玉誘導路94が設けられている。この要研磨玉誘導路94は、たとえばパチンコ遊技機1’が遊技状態にあるときなどは仕切り弁92により合流樋47から仕切られている。したがって遊技中は合流樋47を流下するパチンコ玉は全て打込玉出口49へ進入する。
【0077】
仕切り弁92は、ソレノイド93が励磁されることにより合流樋47と要研磨玉誘導路94とを連通させる。これにより、合流樋47を流下するパチンコ玉は打込玉出口49に案内されることなく、要研磨玉誘導路94へ流下して検出器95により検出される。ソレノイド93は、たとえば、すべてのパチンコ玉が要研磨玉誘導路94に流下したことが検出器95により検出されたことを条件に消磁される。これにより、仕切り弁92が要研磨玉誘導路94と合流樋47との連通を閉塞する。
【0078】
一方、要研磨玉誘導路94に流下したパチンコ玉は、パチンコ遊技機1’と別体に設けられた玉タンク59へ排出される。玉タンク59に排出されたパチンコ玉は第1実施形態と同様にして玉還元機55により搬送路62を揚送され、研磨揚送装置540で汚れが磨き落とされる。そして、その後、合流樋47に放出される。なお、ファール玉戻り口50,51より排出されたパチンコ玉は、直接玉タンク59へ排出され、玉還元機55を介して循環される。
【0079】
この第3実施形態では、たとえば以下の条件を満たす場合にソレノイド93が励磁されて、要研磨玉誘導路94が合流樋47と連通し、パチンコ玉の研磨が行なわれる。すなわち、封入玉がある程度汚れているかあるいは汚れていると予想される状態にあり、かつ、遊技者が共通カードを共通カードユニット33に挿入していないか若しくは挿入された共通カードのカード残高が遊技を行なうのに必要とされる額に満たないことが条件となる。封入玉が汚れていると予想される状態にあるか否かの具体的判断方法として、たとえば、打込玉検出器48により所定数の打込玉が検出されたか否かを判断することが考えられる。また、打球操作ハンドル5に手が触れているかを検出するタッチセンサの総検出時間が所定時間に達したか否かを判断することなども考えられる。あるいは、合流樋47にパチンコ玉の汚れを検出するセンサを設けてもよい。
【0080】
この第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に玉還元機55がパチンコ遊技機1と別体に構成されているので、遊技盤42のみを交換することが可能であることはもちろん、パチンコ遊技機自体を交換することも可能である。一方、第1実施形態と異なり、玉還元機55を必要時に作動させるパートタイム方式であるために、必要以上にパチンコ玉を研磨することに伴って研磨部材63が早期に劣化してしまうという不都合を防止できる。
【0081】
なお、ソレノイド93は、励磁されてから所定時間経過後に消磁されるように構成してもよい。たとえば、すべてのパチンコ玉が要研磨玉誘導路94に流下するのに必要とされる時間を超える時間に前記所定時間を設定すれば、同一のパチンコ玉を繰返し研磨することも可能となる。また、玉還元機55内に、遊技中に循環されるパチンコ玉とは別の予備用のパチンコ玉を予め封入しておくことも考えられる。たとえば、遊技中に循環して使用されるパチンコ玉を20個とし、それ以外の20個のパチンコ玉を玉還元機55内に貯留しておく。そして、循環中のパチンコ玉の汚れ具合に応じて、循環中のパチンコ玉と玉還元機55内に貯留されているパチンコ玉とを入替えるのである。
【0082】
図13は、玉抜き処理制御の処理手順を示すフローチャートである。この第3実施形態では、以下のフローチャートにしたがって封入玉が玉還元機55に案内される。まず、S11において、玉抜き処理中であるか否かが判断される。具体的には、ソレノイド93が励磁されているか否かが判断される。玉抜き処理中であると判断された場合には、後述するS14に進む。一方、玉抜き処理中でないと判断された場合には、S12に進み、要研磨指令信号が出力されたか否かが判断される。要研磨指令信号が出力されていないと判断された場合には、そのまま処理が終了する。一方、要研磨指令信号が出力されている場合には、S13に進み、玉抜き処理が実行される。具体的にはソレノイド93が励磁される。これにより、仕切り弁92が作動して要研磨玉誘導路94と合流樋47とが連通する。要研磨玉誘導路94と合流樋47とが連通することで、合流樋47内のパチンコ玉は要研磨玉誘導路94を介して玉還元機55へ案内される。
【0083】
次にS14に進み、抜取り玉数がカウントされる。このカウント処理は、検出器95からの検出出力に基づいて行なわれる。次にS15に進み、所定時間が経過したか否かの判断がなされる。具体的には、玉抜きソレノイド62が励磁されてから、すべての封入玉が玉還元機55へ案内されるのに必要とされる所定時間を経過したか否かの判断がなされる。なお、所定時間を経過したか否かの判断は、持点制御用マイクロコンピュータ96に構成されているRAM内の所定のタイマを用いて実行される。
【0084】
S15において所定時間を経過していないと判断された場合には、継続して玉抜き処理がおこなわれる。一方、所定時間を経過していると判断された場合にはS16に進み、玉抜き処理が終了される。具体的には、ソレノイド93が消磁される。これにより仕切り弁92が作動して要研磨玉誘導路94を合流樋47から閉塞する。次にS17に進み、研磨開始フラグがセットされた後、処理が終了する。なお、研磨開始フラグがセットされることにより、図14で後述する研磨処理が実行される。
【0085】
図14は、研磨処理制御の処理手順を示すフローチャートである。この第3実施形態では、以下のフローチャートにしたがって、玉還元機55に案内された封入玉の研磨が行なわれる。まず、S21において、研磨処理中であるか否かの判断がなされる。具体的には、リフトモータ103が駆動して玉還元機55でパチンコ玉の揚送が行なわれれているか否かが判断される。研磨処理中であると判断された場合には、後述するS24に進む。一方、研磨処理中でないと判断された場合には、S22に進む。S22では、研磨開始フラグがセットされているか否かの判断がなされる。研磨開始フラグがセットされていないと判断された場合には、そのまま処理が終了する。一方、研磨開始フラグがセットされていると判断された場合にはS23に進み、研磨処理が実行される。具体的には、リフトモータ103が駆動される。これにより、スプロケット58が回転してパチンコ玉が研磨揚送装置570へ揚送される。
【0086】
次にS24に進み、補給玉検出器56の検出出力に基づいて補給玉数がカウントされる。次にS25に進み、抜取り玉数と補給玉数とが一致するか否かの判断がなされる。具体的には、検出器95の検出出力に基づいて予めカウントされた抜取り玉数と、S24においてカウントされた補給玉数とが一致するか否かの判断がなされる。そして、一致しないと判断された場合には、まだ研磨されていない玉があるものものとみなし、そのまま処理が終了する。一方、一致すると判断された場合には、S26に進み、研磨処理が終了する。具体的には、リフトモータ103が停止される。これにより、スプロケット58の回転が停止して研磨処理が終了する。
【0087】
次に、以上説明した発明の実施形態に関する変形例や特徴点などを列挙する。
(1) 研磨装置54が適用される遊技機の一例として、内部にパチンコ玉が封入された封入式のパチンコ遊技機を挙げたが、これに限らず、遊技機設置島単位でパチンコ玉が循環する通常のパチンコ遊技機に適用することも可能である。この場合、各遊技機ごとに研磨装置54を設けてもよく、複数台ごとにこれを設けてもよい。また、パチンコ遊技機に限らず、スロットマシンやコイン遊技機などにも適用可能である。したがって、研磨装置54で研磨の対象とする遊技媒体はパチンコ玉に限られるものではなくコインやメダルなどであってもよい。また、遊技媒体の材質も特に限定しないが、封入式であればセラミック製のパチンコ玉を使用した方が汚れがつきにくく望ましい。
【0088】
(2) 図3を参照して、巻取りモータ79と同期して回転駆動するモータを玉誘導ローラ115などに設けてもよい。これにより、研磨部材63をより円滑に走行させることができる。
【0089】
(3) 図11に示すフローチャートでは、パチンコ遊技機1の累計稼働時間が所定時間となったことを条件に研磨部材63の巻取り更新が行なわれる。しかしながらこれに代えて、パチンコ遊技機1の電源が投入されたことをその条件としてもよい。あるいは、所定の操作用スイッチの操作を条件としてもよい。また、それらの条件のうち、いずれかの条件の成立により研磨部材63の巻取り更新が行なわれるようにしてもよい。
【0090】
(4) 図4などに示すように、研磨装置54は研磨部材63の両面が同一のパチンコ玉に同時に当接できるように構成されている。これにより、研磨部材63を両面無駄なく使用でき、かつ、パチンコ玉をよりきれいに磨くことができる。しかしながら、研磨部材63の両面を有効に使用する手段としては、必ずしも同時に同一のパチンコ玉に研磨部材63を当接させるようなものに限られるものではない。たとえばパチンコ遊技機1を複数台並列して設置し、一方端のパチンコ遊技機1から他方端のパチンコ遊技機1へ研磨部材63が搬送されるような搬送路を設ける。そして、前記一方端のパチンコ遊技機1では研磨部材63の一方の面がパチンコ玉と当接するように構成し、その隣のパチンコ遊技機1では研磨部材63の他方の面がパチンコ玉と当接するように構成する。以下、同様にして研磨部材63の一方の面と他方の面とを並列するパチンコ遊技機1で交互に使用することが考えられる。
【0091】
(5) 研磨部材63をロール状に巻回し、その一方端と他方端とをそれぞれ巻出用のリール73bと巻取用のリール73aとに圧着した状態で巻出用のリール73bから研磨部材63が巻出されて巻取用のリール73aに巻取られるように構成した。しかしながら、これに代えて、研磨部材63の一方端と他方端とを接続して、研磨部材63がエンドレスに繰返し使用できるように構成してもよい。
【0092】
あるいは、所定の研磨部材収納部を設けて、該研磨部材収納部に折り畳まれた研磨部材63が巻取用のリール73aに巻出されて巻取更新が行なわれるように構成してもよい。この場合には、巻出用のリール73bは不要となる。逆に巻取用のリール73aを設けることなく、巻出用のリール73bのみを設けて研磨部材63の更新が行なわれるように構成してもよい。
【0093】
(6) 研磨部材63は、たとえば、ワイピングクロス、皮、スポンジ、合成樹脂、紙などにより構成することが考えられる。
【0094】
(7) 持点制御用マイクロコンピュータ96により、磨き部材を移動制御可能な磨き部材制御手段が構成されている。研磨部材誘導フランジ90a,90bにより、前記磨き部材の一方の面が前記遊技媒体に当接可能なように前記磨き部材の一部を前記第一の当接部分に位置させた状態で当該磨き部材の他方の面が前記遊技媒体と同一の遊技媒体に同時に当接可能なように当該磨き部材を長手方向に曲げて当該磨き部材の他の一部を前記第二の当接部分に案内するための案内部材が構成されている。
【0095】
図9(C)を参照して、玉誘導部材116bを固定する固定部材136と上部収納ボックス118との間に設けられた所定幅の通路により、前記第一の当接部分に位置する磨き部材の他の一部を前記第二の当接部分に案内するための案内通路が構成されている。研磨部材誘導フランジ90a,90bにより、前記第一の当接部分に位置する磨き部材の他の一部を前記案内通路に誘導する誘導部材が構成されている。
【0096】
(8) 研磨部材63の両面を使用するためには、各実施形態に例示した構成を採ることが望ましいが、研磨部材63に捻じれを与えるようにしてその両面を使用できるように構成してもよい。また、研磨部材63の一方の面を使用した後、たとえば使用前と両面逆に巻き取って、これを再度、リール73bに挿着し直すことで両面が使用可能となるように構成してもよい。つまり、研磨部材63の両面を使用するために、その都度、研磨部材63の付け替えを必要とするものでもよい。さらに、各実施形態では、研磨部材63は研磨装置収納ボックス87に収納されるように構成されているが、このようなケース状のものに収納することなく、直接取付け基板70に取付けられるようにしてもよい。
【0097】
(9) 図5(A),図5(B)に示したように、研磨装置54内に研磨部材63を敷設する際には、上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とを開成させた状態で研磨部材63の引回しを行なうことができるようにしため、研磨部材63の敷設作業を容易に行なうことができる。この図5(A),図5(B)に示す研磨装置54により、第一の当接部分と第二の当接部分とが対向して磨き部材の両面を遊技媒体に当接可能な対向状態から、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを引き離した離間状態に切換え可能に構成した遊技媒体磨き装置が構成されている。そして、玉誘導部材116a,116bにより、前記磨き部材の一方の面を前記遊技媒体に当接させることが可能な第一の当接部分,当該磨き部材の他方の面を前記遊技媒体に当接させることが可能な第二の当接部分が構成されている。ここで、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを引き離した離間状態に切換え可能な構成としては、図5(A),図5(B)に示す構成に限定されるものではない。たとえば、図5(A),図5(B)において、上部収納ボックス118を上下方向にスライドさせることのできる所定のスライド溝を、下部収納ボックス119に形成する。そして、このスライド溝に上部収納ボックス118を予め嵌め込んでおき、研磨部材63を敷設する際には上方向にスライドさせることにより、玉誘導部材116aと玉誘導部材116bとが所定間隔だけ離間するように構成してもよい。また、このような変形例、あるいは図5(A),図5(B)に示した実施形態では、玉誘導部材116a,玉誘導部材116bが離間状態にある時にも、上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とは互いに係止あるいは連結されている。しかしながらこれに代えて、上部収納ボックス118と下部収納ボックス119とが完全に分離されることで玉誘導部材116a,玉誘導部材116bが離間状態となるように構成してもよい。具体的には、たとえば以下のように構成することが考えられる。
【0098】
上部収納ボックス118の長手方向両側面の端部に、下部収納ボックス119内壁に設けた凹部と係合する係止鉤部を形成する。そして、上部収納ボックス118を下部収納ボックス119に沿わせて上から圧することで下部収納ボックス119の凹部に係止鉤部が嵌まり込んで、玉誘導部材116aと玉誘導部材116bとが図9(A)に示した位置で対向するようにする。研磨部材63を敷設する際には、上部収納ボックス118の長手方向両側面を同時に指などで押圧しつつ、上部収納ボックス118を引き上げる。これにより、係止鉤部が凹部から解放されて上部収納ボックス118が下部収納ボックス119と分離し、玉誘導部材116a,玉誘導部材116bが離間状態となる。
【0099】
また、以上の説明では、玉誘導部材116aと玉誘導部材116bとがそれぞれ下部収納ボックス119、上部収納ボックス118といった収容体に収容されている場合を例に挙げて説明した。しかしながら、玉誘導部材116a,玉誘導部材116bは収容体に収容されるものに限定されるものではなく、これら玉誘導部材116a,玉誘導部材116bを収容体に収容しないような構成であってもよい。
【0100】
(10) 図5、図6(A)などを参照して、玉誘導ローラ115aから研磨部材誘導フランジ90a、上部収納ボックス118側に形成される研磨部材誘導フランジ90b、上部収納ボックス118内の固定部材136と上部収納ボックス118との間に形成される案内通路(図9C参照)、玉誘導ローラ115cを経て玉誘導路88に至る経路により、前記磨き部材の一方の面が前記遊技媒体に当接可能なように前記磨き部材の一部を前記第一の当接部分に位置させた状態で当該磨き部材の他方の面が前記遊技媒体と同一の遊技媒体に同時に当接可能なように当該磨き部材を長手方向に曲げて当該磨き部材の他の一部を前記第二の当接部分に案内する案内経路が構成されている。
【0101】
【課題を解決するための手段の具体例】
研磨装置54により、帯状に形成された磨き部材を遊技媒体に当接させて遊技媒体の汚れを落とす遊技媒体磨き装置が構成されている。研磨部材63により、帯状に形成された磨き部材が構成されている。パチンコ玉により、前記遊技媒体が構成されている。
【0102】
リール73a,73bにより、前記磨き部材を繰出すための繰出し手段が構成されている。玉誘導部材116a,116により、当該繰出し手段により繰出された前記磨き部材を遊技媒体に当接させるための当接手段が構成されている。
【0103】
玉誘導部材116a,116bにより、前記磨き部材の一方の面を前記遊技媒体に当接させることが可能な第一の当接部分と当該磨き部材の他方の面を前記遊技媒体に当接させることが可能な第二の当接部分とを含む前記当接手段が構成されている。
【0104】
図4、図9に示す構成により、前記遊技媒体を挟んだ状態で前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが対向に配置されることにより前記磨き部材の両面を前記遊技媒体に当接させることができるように構成されていることが例示されている。なお、この図示する態様に代えて、玉誘導部材116aと玉誘導部材116bとがV字型に対向して配置されているようなものであってもよい。
【0105】
図5に示す研磨装置54の構成により、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが対向して前記磨き部材の両面を前記遊技媒体に当接可能な対向状態から、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを引き離した離間状態に切換え可能に構成した遊技媒体磨き装置が構成されている。特に、図5(A)には、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが対向して前記磨き部材の両面を前記遊技媒体に当接可能な対向状態が示されており、図5(B)には、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを引き離した離間状態が示されている。
【0106】
下部収納ボックス119により、前記第一の当接部分を収容する第一の収容部が構成されている。上部収納ボックス118により、前記第二の当接部分を収容する第二の収容部が構成されている。回転軸125部分により、前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成可能に連結する連結部が構成されている。
【0107】
係止部120、係止部121により、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが前記対向状態となる位置で前記第一の収容部と前記第二の収容部とを係止する係止部が構成されている。
【0108】
図5(A)、図5(B)に示す研磨装置54の構成により、前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成することにより、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを前記対向状態から前記離間状態に切換え可能であることが示されている。また、図5(B)の上部収納ボックス118と下部収納ボックス119との開成状態により、前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成した状態が示されている。
【0109】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが双方に敷設される前記磨き部材によって遊技媒体を包み込む対向状態となる位置で前記第一の収容部と前記第二の収容部とが係止され、前記磨き部材の両面が前記遊技媒体に当接するために、磨き部材の両面を有効に使用して遊技媒体を効率よく磨くことができる。さらに、前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成させれば前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが前記離間状態に切換わるので、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを前記離間状態に切換えることが容易となる。逆に、磨き部材の敷設作業の終了後は、係止部によって前記第一の収容部と前記第二の収容部とを係止すれば、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが前記対向状態となる位置で固定されるので、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを前記対向状態に容易に切換えることができる。このため、磨き部材の取り替え時に前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とに磨き部材を敷設する作業を容易に行うことができる。以上により、磨き部材を有効に利用可能でありながらもそれによって取り扱いが面倒になることのない遊技媒体磨き装置を提供し得るに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機の遊技盤面の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】研磨揚送装置と玉還元機の構造図である。
【図4】研磨部材の敷設経路を示す概念図である。
【図5】図5(A)、図5(B)は、研磨部材の敷設方法を説明するための図である。
【図6】図6(A)は、研磨装置の正面図である。図6(B)および図6(C)は、取付基板に研磨装置を取付ける方法を説明するための側面図である。
【図7】図7(A)は、研磨装置の側面図である。図7(B)は、収納ボックスカバーと上部収納ボックスとの係合状態を説明するための要部断面図である。
【図8】図8(A)は、研磨装置の一部内部構造を示す平面図である。図8(B)は、図6(A)のC−C線上に沿う断面図である。
【図9】図9(A)は、図6(A)のA−A線上に沿う断面図である。図9(B)は、図6(A)のB−B線上に沿う断面図である。図9(C)は、図9(B)の要部拡大図である。
【図10】パチンコ遊技機に設けられた制御回路を説明するためのブロック図である。
【図11】図11(A)、図11(B)は、研磨部材(研磨テープ)更新制御の制御手順を示すフローチャートである
【図12】パチンコ遊技機の背面図である。
【図13】玉抜き処理制御の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】研磨処理制御の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,1’はパチンコ遊技機、54は研磨装置、55は玉還元機、58はスプロケット、59は玉タンク、62は搬送路、63は研磨部材、70は取付基板、71,72は係止部材、73a,73bはリール、74a,74bは回転軸、77はローラ、78は加圧ローラ部、79は巻取モータ、80は送り量センサ、81は連結アーム、86は回転テーブル、87は研磨装置収納ボックス、88は玉誘導路、89は玉出口、90a,90bは研磨部材誘導フランジ、96は持点制御用マイクロコンピュータ、102はリフト制御回路、103はリフトモータ、104は研磨制御回路、115a〜115dは玉誘導ローラ、116a,116b,117は玉誘導部材、118は上部収納ボックス、119は下部収納ボックス、120,121,133,135は係止部、122は連結部材、123は玉入口、125は回転軸、129は収納ボックスカバー、130a,130bはカバー止め部材、131は研磨部材逃がし用切欠部、134は係止突起、137は玉誘導部、141は玉誘導路、142a,142bは玉誘導板、144は取付部、540は研磨揚送装置である。
Claims (1)
- 帯状に形成された磨き部材を対向に配置される第一の当接部分と第二の当接部分とに敷設することにより構成される遊技媒体誘導路に誘導される遊技媒体の汚れを落とす遊技媒体磨き装置であって、
前記磨き部材を前記遊技媒体誘導路の一方端から前記第一の当接部分に誘導するための第一の誘導部材と、
前記第一の当接部分に一方面側が遊技媒体と当接するように敷設された前記磨き部材を前記遊技媒体誘導路の他方端から前記遊技媒体誘導路の前記一方端へ案内するための案内部材と、
前記案内部材によって前記遊技媒体誘導路の前記一方端へ案内された磨き部材を前記第二の当接部分に誘導するための第二の誘導部材と、
前記第二の当接部分に他方面側が遊技媒体と当接するように敷設された前記磨き部材を前記遊技媒体誘導路の前記他方端から引き出すための引き出し部材と、
前記第一の当接部分を収容する第一の収容部と、
前記第二の当接部分を収容する第二の収容部と、
前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成可能に連結する連結部と、
前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とが双方に敷設される前記磨き部材によって遊技媒体を包み込む対向状態となる位置で前記第一の収容部と前記第二の収容部とを係止する係止部とを含み、
前記第一の収容部と前記第二の収容部とを所定角度開成することにより、前記第一の当接部分と前記第二の当接部分とを前記対向状態から双方に敷設される前記磨き部材によって遊技媒体を包み込まない離間状態に切換え可能であることを特徴とする、遊技媒体磨き装置。
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