JP6268202B2 - 遊技球搬送装置 - Google Patents

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Description

この発明は、遊技機で使用される遊技球を上方に搬送・移送する遊技球搬送装置に関する。
パチンコ機などの遊技機において、例えば、所定数のパチンコ球などの遊技球を遊技機内で循環させるために、平歯車状・スプロケット状の回転体を回転させて、遊技機で使用される遊技球を上方に搬送する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この装置は、箱状の筐体内に複数の回転体が水平軸を中心に回転自在に配設されている。すなわち、垂直面内で(縦方向に)回転自在に、複数の回転体が上下方向に重なるように配設されている。そして、遊技球を回転体の歯溝(隣接する歯と歯の空間)に嵌合・装着し、各回転体を回転させることで、遊技球を順次上方の回転体に受け渡し、遊技球を下方から上方に搬送するものである。
また、この装置には、最下位の回転体(駆動体)での球詰まりを抑制して、遊技球をスムーズに取り込むための整列機構が備えられている。すなわち、駆動体が2つの羽根部を有し、一方の羽根部の歯(凸部)が、他方の羽根部の歯溝(凹部)に位置するように、2つの羽根部が並列に配設されている。そして、遊技球を2つの羽根部の凹部で交互に受け入れ、これらの凹部から交互に遊技球を上位の回転体に渡すことで、取込口に2列で取り込まれた遊技球を強制的に一列に整列させる、というものである。
特開2009−118872号公報
このように、上記のような装置では、複数の回転体が上下方向に重なるように配設されているため、部品点数が多く複雑であるばかりでなく、大きな配設スペースを要する。しかも、遊技球の取込口に、上記のような2つの羽根部を備えた整列機構を設ける必要があり、構造がより複雑となる。さらには、回転体が縦方向に回転し、1球ずつ遊技球を歯で歯溝側に送り込んで(押し込んで)歯溝に嵌合させるため、遊技球と回転体とが噛み込まないように、噛み込みを防止する機構・構造を設ける必要もある。そして、このような複雑な機構・構造を円滑に稼働させるには、各部品の加工精度や強度・剛性などを高める必要があり、コストがかさむことになる。
そこでこの発明は、簡易な構造で遊技球を上方に搬送することが可能な遊技球搬送装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技機で使用される遊技球を上方に搬送する遊技球搬送装置であって、遊技機本体の下方に配設され、前記遊技球が流入する収容体と、平板状の円板の外周部を所定間隔で円弧状に切り欠いて複数の歯溝を形成し、前記歯溝の間の外周部を複数の歯部とした平歯車状で、前記歯部が一致するように重ねられた同形状の2枚の回転板と、前記2枚の回転板の間に配設され前記2枚の回転板の間に所定距離を設けるスペーサと、を備え、前記収容体の底面部に設けられた円形凹部内に垂直軸を中心に回転自在に配設され、前記歯溝および前記歯部と、前記円形凹部の底面および内周面とによって前記遊技球が嵌合する嵌合空間を形成し、前記嵌合空間に嵌合した前記遊技球の上下部を前記嵌合空間内の2つの前記歯部により押して回転方向に送る回転体と、前記回転体を回転させる駆動手段と、前記回転体によって送られた前記遊技球を受け入れ、上方に案内する案内体と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、収容体に流入した遊技球は、回転体の嵌合空間に嵌合し、駆動手段によって回転体が回転すると、嵌合空間内の2つの歯部に上下部が押されて回転方向に送られ、案内体によって受け入れられて、上方に案内される。同様に、回転体によって次に送られた遊技球が案内体に受け入れられ、この遊技球が先行する遊技球を押し上げる。このようにして、遊技球が順次押し上げられ、上方に搬送される。
参考例として、遊技機で使用される遊技球を上方に搬送する遊技球搬送装置であって、遊技機本体の下方に配設され、前記遊技球が流入する収容体と、前記受入ボックスの側壁に支持されて前記受入ボックスから前記収容体へ前記遊技球を流入させる開口を開放する位置と、前記開口を閉じる位置との間で回動自在であり、前記受入ボックス内に前記遊技球が滞留して所定の重量が加わった場合に前記開口を開放する位置に回動して前記受入ボックスの前記遊技球を前記収容体へ流入させ、前記受入ボックス内の前記遊技球がなくなった場合に前記開口を閉じる位置に回動する前記受入ボックスの底板と、
前記収容体の底面部に垂直軸を中心に回転自在に配設され、歯溝に嵌合した前記遊技球を回転方向に送る回転体と、前記底板が前記開口を開放する位置に回動した場合に前記回転体を回転させ、前記底板が前記開口を閉じる位置に回動した場合に前記回転体を停止させる駆動手段と、前記回転体によって送られた前記遊技球を受け入れ、上方に案内する案内体と、前記収容体への前記遊技球の流入状況を検出する検出手段と、を備えてもよい
上記参考例によれば、遊技球が収容体に流入する状況が受入ボックスの底板によって検出され、この流入状況に基づいて、回転体を回転させるか否かなどが制御される。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の遊技球搬送装置において、前記案内体は、前記回転体によって送られた前記遊技球を受け入れる受入口を備えており、前記収容体の底面部には、前記回転体の回転軸を中心として前記受入口とは反対側の位置にある反受入口に前記遊技球を案内する案内バーを備えたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、駆動手段によって回転体を回転させるだけで、遊技球が順次案内体に受け入れられて上方に搬送されるため、簡易な構成で円滑な搬送が可能となる。すなわち、複数の回転体を上下方向に配設する構造に比べて、部品点数が少なく簡易な構成となる。しかも、垂直軸を中心に(水平面内で、横方向に)回転自在に回転体が収容体の底面部に配設されているため、つまり、回転体の平面が収容体の底面部に沿うように配設されているため、配設スペースを小さくすることが可能となる。
また、遊技球が回転体の上面に流入可能となっているため、回転体の上面から遊技球が歯溝に嵌合する。つまり、1球ずつ遊技球を歯で歯溝側に送り込んで(押し込んで)歯溝に嵌合させるのではなく、上面からの落下によって遊技球を嵌合させるため、遊技球と回転体の歯とが噛み込むことが極めて少ない。従って、噛み込みを防止する機構を設ける必要がなく、構成を簡易にすることができる。
さらに、遊技球が回転体の上面に流入可能となっているため、回転体の上面から複数の遊技球がそれぞれ歯溝に嵌合し得る。すなわち、複数の遊技球を面(上面)で同時に受け入れるため、遊技球を強制的に一列に整列させて球詰まりを抑制するための整列機構等を設ける必要がなく、構成をより簡易にすることができる。また、回転体を、平板状の円板の外周部を所定間隔で円弧状に切り欠いて複数の歯溝を形成し、歯溝の間の外周部を複数の歯部とした平歯車状で、歯部が一致するように重ねられた同形状の2枚の回転板から構成し、収容体の底面部に設けられた円形凹部内に垂直軸を中心に回転自在に配設され、歯溝および歯部と、円形凹部の底面および内周面とによって遊技球が嵌合する嵌合空間を形成したので、嵌合空間に嵌合した遊技球を回転方向に送ることができる。
このように、部品点数が少なく簡易な構成となるため、製造コストや保守コストなどを低減することが可能となるとともに、省スペース化が可能となる。また、構成が簡易なため、故障や搬送不良の発生率が低下するとともに、搬送に要する駆動力を低減すること、つまり省エネルギー化が可能となる。さらに、回転体が水平面内で回転するため、上方に搬送された遊技球が回転体側に流れにくく、遊技球の逆流を抑制することができる。
また、請求項の発明によれば、2枚の回転板は、間に配設されたスペーサにより所定距離の空隙設けられているので、嵌合空間内の2つの歯部で遊技球の上下部を押して送り出すことができる。
上記参考例によれば、受入ボックスの底板により、遊技球が収容体内に滞留・停留している、という流入状況を検出することが可能となる。
さらに、上記参考例によれば、遊技球が収容体に流入する状況に基づいて回転体の回転が制御されるため、遊技球の流れに応じて適正かつ柔軟に回転体を回転させることが可能となる。
請求項の発明によれば、案内バーによって遊技球を案内体の受入口とは反対側の位置にある反受入口に案内することができるので、遊技球が受入口側に集中して詰る、ということが起きにくくなり、遊技球が案内体に円滑に受け入れられるようになる。
この発明の実施の形態に係る遊技球搬送装置を示す斜視図である。 図1の遊技球搬送装置の一部を破断して内部を示した斜視図である。 図1の遊技球搬送装置の配設位置を示す図である。 図1の遊技球搬送装置の回転体周辺を示す平面図である。 図4の回転体の上側の回転板を外して、ガイドプレート等の配設状態を示す斜視図である。 遊技球が少ない場合における、図4の回転体周辺の動作状態を示す平面図である。 遊技球が多い場合における、図4の回転体周辺の動作状態を示す平面図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1および図2は、この発明の実施の形態に係る遊技球搬送装置1を示す斜視図であり、この遊技球搬送装置1は、遊技機で使用される遊技球101を上方に搬送する装置である。ここで、この実施の形態では、図3に示すように、遊技球搬送装置1が遊技機本体100の裏面側(反遊技客側)に配設されている場合について説明する。また、遊技球101が、この遊技機本体100内で循環する場合を主として説明するが、この遊技機本体100を含む複数の遊技機本体100で構成される島(遊技機群)内、いわゆる遊技機島内で遊技球101が循環する場合であってもよい。
「遊技球搬送装置1の構成」
この遊技球搬送装置1は、主として、収容体2と、回転体3と、駆動モータ(駆動手段)4と、L字パイプ(案内体)5とを備えている。
「収容体2の構成」
収容体2は、略長方形の箱型で、長手方向の一方の側壁を備えないことで開口2aが形成され、後述する受入ボックス6からの遊技球101が、この開口2aから収容体2内に流入するようになっている。収容体2の底面部2bは、開口2aから長手方向に沿って(回転体3に向かって)下降するように斜めに形成され、開口2aから流入した遊技球101が回転体3側に流れやすいようになっている。ここで、収容体2の形状は、長方形の箱型に限らない。
また、底面部2bの反開口2a側には、厚み方向に窪んだ円形の円形凹部2cが形成されている。この円形凹部2cの内径は、回転体3が配設された状態で、図4に示すように、回転体3の歯溝31aと円形凹部2cの内周面とで構成される各嵌合空間Sに、1つの遊技球101が嵌合するように設定されている。また、円形凹部2cの深さは、回転体3が配設された状態で、回転体3の上面が、円形凹部2cの上端つまり底面部2bと同一面(面一)または底面部2bよりも低くなるように設定されている。これにより、開口2aから流入した遊技球101が、回転体3の上面に流入しやすいようになっている。
さらに、円形凹部2cの中心部には、軸孔(図示せず)が形成され、この軸孔を貫通して、図1および図2に示すように、後述する駆動モータ4の回転軸41が回転体3に接続されている。また、底面部2bには、開口2a側から円形凹部2c側に延びる、リブ状の案内バー21が形成されている。この案内バー21は、図1および図4に示すように、後述するL字パイプ5の受入口5aに対向する端部から、円形凹部2cの中心部に向かって斜めに形成され、遊技球101を反受入口側に案内するようになっている。つまり、遊技球101が受入口5a側に集中して詰る、ということが起きにくく、遊技球101がL字パイプ5に円滑に受け入れられるようになっている。
また、底面部2bの円形凹部2c側は、円形凹部2cに沿って半円状に形成され、このような底面部2bの外周縁から上方に延びるように、周壁22が形成されている。さらに、この周壁22の円形凹部2c側には、図1および図4に示すように、L字パイプ5の受入口5a側を挿入するための挿入窓22aが形成されている。このような周壁22は、底面部2bに対して一体的に形成してもよいし、製造性や組付性、交換性などを考慮して別体であってもよく、また、複数に分割されていてもよい。さらに、図1および図2等には図示されていないが、底面部2bの上方には天板が設けられ、開口2aを除いて収容体2は閉じられている。また、この天板(周壁22)の高さは、底面部2bおよび回転体3の上面に、大量の遊技球101が流入できるように設定されている。ここで、底面部2bの両側に案内バー21を設けてもよく、また、天板に研磨シート(布、紙、革等)を配設して遊技球101を研磨するようにしてもよい。
このような収容体2は、図3に示すように、遊技機本体100の下端部(下方)に配設されている。具体的には、図1に示すように、遊技機本体100の下端部に板面が水平な取付板23が取り付けられ、この取付板23上に収容体2が取り付けられている。
また、収容体2の開口2a側には、図3に示すように、受入ボックス6が配設され、さらに、受入ボックス6の反収容体2側には、受入トレイ7が配設されている。受入ボックス6は、図1に示すように、上方が開口した略長方形の箱型で、収容体2側の第1の側壁61の下部に、収容体2の開口2aと連通する開口が形成されている。また、第1の側壁61に対向する第2の側壁62は、他の周壁(第1の側壁61等)よりも低く形成され、受入トレイ7が連結された際に、受入トレイ7の上端が他の周壁の上端とほぼ一致するようになっている。ここで、受入ボックス6の形状は、長方形の箱型に限らない。
また、受入ボックス6の底板63は、収容体2側に延びる複数の棒体が並列(すのこ状)に配設されて構成され、さらに、収容体2側に向かって下降するように配設されている。これにより、受入ボックス6内の遊技球101が収容体2側に流れやすいとともに、受入ボックス6内の塵芥が下に落ちやすい構造になっている。これにより、遊技球101を清潔な状態に保つことができるとともに、回転体3におけるゴミによる詰まりを防ぐことができ、さらに、受入ボックス6の下方に異物回収用のトレイを設けると、周囲環境を清潔に維持することができる。また、開口2aにおいて、底板63が収容体2の底面部2bよりもわずかに高く位置するように配設され、底板63が下方に回動した際に、底板63と底面部2bとがほぼ一致するようになっている。
さらに、この底板63は、第2の側壁62側の端部を中心に回動自在に配設され、受入トレイ7から落下した遊技球101が滞留すると、底板63の開口2a側がわずかに下方に回動・揺動するようになっている。そして、底板63が下方に回動することで、後述する駆動モータ4が起動して回転体3が回転し、受入ボックス6内に遊技球101がなくなって、底板63が上方に回動する(戻る)ことで、駆動モータ4が停止して回転体3が止まるようになっている。すなわち、底板63によって、遊技球101の収容体2への流入状況を検出する、検出手段(可動スイッチやセンサ等)が構成されている。
ここで、この実施の形態では、遊技球101が受入ボックス6内に滞留して、所定の重量が受入ボックス6に加わった際に、底板63が下方に回動するようになっている。すなわち、収容体2の底面部2bに遊技球101が埋まり、受入ボックス6内の遊技球101が収容体2に流れずに留まった(詰まった)場合に、その留まった遊技球101の重量によって、底板63が下方に回動するようになっている。従って、遊技球101が底板63に落下して収容体2に流れただけでは、底板63が下方に回動せず、回転体3は回転しない。
このため、収容体2の底面部2bに遊技球101が埋まっていない状態で遊技球101が収容体2に流入しても回転体3は回転せず、この遊技球101は、停止している回転体3に対して流れる。その後、収容体2の底面部2bに遊技球101が埋まって、遊技球101が受入ボックス6内に滞留すると回転体3が回転を開始し、遊技球101が上方に搬送され、これに伴って、受入ボックス6内の遊技球101が収容体2に流入するものである。このように、この実施の形態では、底板63は、収容体2の底面部2bが遊技球101で埋められて遊技球101が受入ボックス6内に滞留・停留している、という流入状況について検出するようになっている。
受入トレイ7は、上部が開口した平らな箱型の皿状で、遊技機本体100から落下する遊技球101を受け入れるようになっている。また、受入ボックス6側の側壁が開口され、この開口を介して受入トレイ7内の遊技球101が受入ボックス6に落下・流入するようになっている。さらに、図3に示すように、底部が受入ボックス6側に向かって下降するように受入トレイ7が配設され、これにより、受入トレイ7内の遊技球101が受入ボックス6側に流れやすいようになっている。ここで、受入トレイ7の形状は、箱型に限らない。
「回転体3の構成」
回転体3は、図2に示すように、2つの回転板31、31から構成されている。これらの回転板31は、平歯車状・スプロケット状で、図4に示すように、円板の外周部を所定間隔で円弧状に切り欠いて複数の歯溝31aを形成することで、歯溝31aと歯溝31aとの間に歯部(歯)31bが形成されている。この歯溝31aおよび歯部31bの形状や間隔は、上記のような嵌合空間Sが形成され、かつ、回転体3の回転によって遊技球101が円滑にL字パイプ5に受け入れられるようになっている。ここで、回転板31の形状は、平歯車状・スプロケット状に限らない。
各回転板31の中心部には、軸孔31cが形成され、歯部31bが一致するように2つの回転板31を重ねた状態で、収容体2の円形凹部2c内に回転体3が配設され、駆動モータ4の回転軸41が軸孔31cに挿入されている。ここで、図示していないが、キーなどによって、回転体3が回転軸41に対して回転しないようになっている。そして、回転軸41は、円形凹部2cの底面に対して垂直に延び、これにより、垂直軸である回転軸41を中心・軸心にして(水平面内で、横方向に)、回転体3が回転自在に配設されている。
また、回転板31と回転板31との間には、図5に示すように、薄いリング状のスペーサ32が配設され、このスペーサ32によって回転板31と回転板31とが所定距離だけ隔てて重ねられている。このため、2つの回転板31が遊技球101に対して2か所(上部と下部)で接触し、この状態で回転体3が回転することで、歯溝31aに嵌合した遊技球101を回転方向(図1中、矢印D1方向)に送るようになっている。
さらに、回転板31と回転板31との隙間には、図5に示すように、ガイドプレート(ガイド)33が配設され、回転体3によって送られた遊技球101をL字パイプ5内に導くようになっている。すなわち、ガイドプレート33は、略長方形の平板状で、回転板31の板面に一部重なり、図2に示すように、長手方向に延びる一方の側縁33aがL字パイプ5の受入口5aに接する(L字パイプ5の水平部に平行に接する)ように配設され、歯溝31aに嵌合している遊技球101が、側縁33aに沿って(90度方向を変えて)受入口5aに案内されるようになっている。このようなガイドプレート33は、収容体2に取り付けられている。
「駆動モータ4の構成」
駆動モータ4は、回転体3を回転させるモータで、取付板23を介して収容体2の下方に取り付けられ、その回転軸41は、上記のようにして回転体3に接続されている。また、遊技球101の収容体2への流入状況を示す底板63の回動に基づいて、駆動モータ4を制御する制御装置が、遊技機本体100に設けられている。すなわち、上記のように、受入ボックス6内に遊技球101が滞留して底板63が下方に回動し、この回動信号・スイッチ(流入状況)が制御装置に入力されると、制御装置によって駆動モータ4が起動され、回転体3が回転する。一方、受入ボックス6内に遊技球101がなくなって底板63が上方に回動し、この回動信号・スイッチ(流入状況)が制御装置に入力されると、制御装置によって駆動モータ4が起動停止され、回転体3が停止するようになっている。ここで、回転体3が停止した状態では、外力によって回転体3が回転せず、遊技球101が逆流(搬送パイプ53側から落下)しないようになっている。
「L字パイプ5の構成」
L字パイプ5は、回転体3によって送られた遊技球101を受け入れて上方に案内するパイプであり、第1のLパイプ51と第2のLパイプ52とを備えている。すなわち、略L字状の管を軸心に沿って2つに割るようにして、外輪側の第1のLパイプ51と内輪側の第2のLパイプ52とが構成されている。第1のLパイプ51と第2のLパイプ52とは、それぞれ上端部にフランジ511,521を備え、このフランジ511,521を接続することで第1のLパイプ51と第2のLパイプ52とが一体となり、接続を解除することで第1のLパイプ51と第2のLパイプ52とを分離できるようになっている。ここで、一方のフランジ511,521にU字状のフックを設け、このフックに他方のフランジ511,521を係止することでフランジ511,521を接続するようにしてもよい。
このようなL字パイプ5の下端部が、挿入窓22aから収容体2内に挿入され、先端の開口である受入口5aが、図4に示すように、回転体3の歯溝31aに対して直角に臨むように(歯車のピッチ円に接するように)配設されている。これにより、ガイドプレート33で案内された遊技球101が受入口5aから受け入れられ、L字パイプ5内に流入する。そして、後続の遊技球101で押し上げられることで、先行の遊技球101がL字パイプ5に沿って上方に送られるものである。ここで、L字パイプ5の曲率・曲げ形状は、遊技球101が円滑に上方に送られるように設定されている。
また、L字パイプ5の上端部には、垂直上方に延びる搬送パイプ53が接続されている。すなわち、図1および図2に示すように、搬送パイプ53の下端部がフランジ511,521で挟まれるようにして接続され、上端部が遊技機本体100の上部に達するように配設されている。そして、上記のようにしてL字パイプ5で上方に案内された遊技球101が、搬送パイプ53内に流入し、搬送パイプ53に沿ってさらに上方に押し上げられ、上端部から遊技機上部に設置した貯留ボックス(図示せず)や遊技機島に設置された補給樋(図示せず)等、所定の場所に放出・流出されるようになっている。また、第1のLパイプ51、第2のLパイプ52および搬送パイプ53が組み付け構造となっているため、取り外しや交換が容易となる。
「遊技球搬送装置1の作用」
次に、このような構成の遊技球搬送装置1の作用などについて説明する。まず、駆動モータ4が停止、つまり回転体3が回転せずに、収容体2の底面部2bに遊技球101が埋まっていない状態について述べる。この状態で、遊技機本体100から受入トレイ7に遊技球101が落下すると、遊技球101は受入トレイ7を流れて受入ボックス6に落下する。落下した遊技球101は、底板63を流れて開口2aから収容体2に流入し、底面部2bに沿って回転体3側に流れる。そして、回転体3の上面も流れながら、図6に示すように、回転体3の上面から、あるいは底面部2bから直接、遊技球101が嵌合空間S(歯溝31a)に嵌合する。すなわち、遊技球101が上方から落下するようにして嵌合空間Sに嵌合していく。
このようにして、遊技球101が収容体2に流入しながら各嵌合空間Sに嵌合して、収容体2の底面部2bに遊技球101が埋まると、遊技球101が受入ボックス6内に滞留し(受入ボックス6から収容体2への流入が止まり)、底板63が下方に回動して駆動モータ4が起動される。これにより、図7に示すように、回転体3が回転を開始し、嵌合空間Sに嵌合している遊技球101が回転方向D1に送られ、ガイドプレート33によって遊技球101がL字パイプ5の受入口5aに案内され、L字パイプ5内に受け入れられる。
同様に、回転体3によって次に送られた遊技球101(後続の嵌合空間S内の遊技球101)がL字パイプ5内に受け入れられ、この遊技球101が先行する遊技球101を押し込む。このようにして、遊技球101が順次方向D2に押し込まれ、これにより、図1に示すように、各遊技球101がL字パイプ5に沿って押し上げられ、さらには、搬送パイプ53内に流入して上方D3に押し上げられる。このような動作・作用が連続的に行われて、遊技球101が順次上方に搬送される。
一方、遊技球101が上方に搬送されるのに伴って、収容体2内の遊技球101が減少し、受入ボックス6内の遊技球101が収容体2に流入し始める。そして、受入ボックス6内に滞留する遊技球101がなくなると、底板63が上方に戻って駆動モータ4および回転体3が停止する。つまり、遊技球101の搬送が停止される。
その後、遊技機本体100からの遊技球101の落下が再開されると、遊技球101が受入ボックス6に落下して滞留し、再び回転体3が回転して、遊技球101が上方に搬送される。このような動作が、遊技機本体100からの遊技球101の落下に応じて、順次繰り返されるものである。
以上のように、この遊技球搬送装置1によれば、駆動モータ4によって回転体3を回転させるだけで、遊技球101が順次L字パイプ5および搬送パイプ53に案内されて上方に搬送されるため、簡易な構成で円滑な搬送が可能となる。つまり、複数の回転体を上下方向に配設する構造に比べて、部品点数が少なく簡易な構成となり、しかも、回転体3が収容体2の円形凹部2cに収容された状態で配設されているため、配設スペースおよび装置全体を小さくすることが可能となる。
また、遊技球101が回転体3の上面に流入可能で、上記のように、遊技球101が回転体3の上面や底面部2bから落下するようにして嵌合空間Sに嵌合する。このため、歯部31bで遊技球101を歯溝31a内に送り込む場合と異なり、遊技球101と歯部31bとが噛み込むことが極めて少ない。従って、噛み込みを防止する機構を設ける必要がなく、構成を簡易にすることができる。
さらに、遊技球101が回転体3の上面に流入可能で、上記のように、回転体3の上面全体で多数の遊技球101が同時に受け入れられ、複数の遊技球101がそれぞれ嵌合空間Sに嵌合する。このため、遊技球101を強制的に一列に整列させて球詰まりを抑制するなどの整列機構を設ける必要がなく、構成を簡易にすることができる。
このように、部品点数が少なく簡易な構成となるため、製造コストや保守コストなどを低減することが可能となるとともに、省スペース化が可能となる。また、構成が簡易なため、故障や搬送不良の発生率が低下するとともに、搬送に要する駆動力を低減すること、つまり省エネルギー化が可能となる。さらに、回転体3が水平面内で回転するため、上方に搬送された遊技球101が回転体3側に流れにくく、遊技球101の逆流を抑制することができる。
一方、回転体3の歯溝31aと円形凹部2cの内周面とで構成される嵌合空間Sに、1つの遊技球101が嵌合するようになっているため、回転体3が回転しても遊技球101が歯溝31aから外れにくい構造となっている。このため、より確実に遊技球101をL字パイプ5に送ることができ、その結果、より円滑な搬送が可能となる。また、回転体3が2つの回転板31で構成され、遊技球101の上部と下部とを回転板31で押して送るため、遊技球101に損傷を与えることなく、より円滑に遊技球101を送ることが可能となる。さらに、回転体3で送られてきた遊技球101がガイドプレート33によってL字パイプ5の受入口5aに案内されるため、遊技球101がより確実にL字パイプ5に受け入れられ、その結果、より円滑な搬送が可能となる。
また、遊技球101が収容体2に流入する状況に基づいて、回転体3の回転が制御されるため、遊技球101の流れに応じて適正かつ柔軟に回転体3を回転させることが可能となる。具体的には、収容体2に遊技球101が埋まっておらず、受入ボックス6内に遊技球101が滞留しない状態では、回転体3は停止しており、この状態で遊技球101が嵌合していない嵌合空間Sがある場合、収容体2に流入した遊技球101は、停止している回転体3の空いている嵌合空間Sに嵌合する。このため、遊技球101が嵌合空間Sに円滑・静的に落下・嵌合するとともに、遊技球101や回転体3が損傷するおそれが少ない。
すなわち、回転体3が回転している状態で遊技球101が歯溝31aに嵌合する場合、遊技球101が回転体3の歯側(歯部31bの側面)などに衝突して、円滑な嵌合ができないばかりでなく、遊技球101や回転体3が損傷するおそれがあるが、この遊技球搬送装置1によれば、このような問題・不具合が著しく抑制される。さらに、遊技球101が受入ボックス6内に滞留していない場合には、回転体3の回転が停止されるため、省エネルギー化が可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の発明の実施では、遊技球101が受入ボックス6内に滞留した時点で回転体3を回転するようにしているが、遊技球101が受入ボックス6や収容体2に入った時点で、すぐに回転体3を回転するようにしてもよい。また、ガイドプレート33が収容体2に取り付けられているが、L字パイプ5に取り付けてもよく、また、収容体2やL字パイプ5に一体的に設けてもよい。
一方、収容体2の円形凹部2cに回転体3を配設することで、回転体3の上面に遊技球101が流入可能となっているが、案内板などによって遊技球101を回転体3の上面に流すようにしてもよい。また、回転体3を2つの回転板31で構成しているが、一体で構成してもよい。さらに、遊技機本体100から落下した遊技球101を上方に搬送する場合について説明したが、遊技機本体100の前面(遊技客側)の下部に配置された球箱内の遊技球101を上方に搬送する場合に、本遊技球搬送装置1を適用してもよい。
また、収容体2の内面や搬送パイプ53の内周面に研磨シート(布、紙、革等)等の球研磨部材を配設し、収容体2や搬送パイプ53を流れる遊技球101を研磨シートで研磨するようにすれば、遊技球101が汚れにくく、球詰まり等のトラブルを抑制することができる。
1 遊技球搬送装置
2 収容体
2a 開口
2b 底面部
2c 円形凹部
21 案内バー
22 周壁
22a 挿入窓
23 取付板
3 回転体
31 回転板
31a 歯溝
31b 歯部(歯)
32 スペーサ
33 ガイドプレート(ガイド)
4 駆動モータ(駆動手段)
41 回転軸
5 L字パイプ(案内体)
5a 受入口
51 第1のLパイプ
52 第2のLパイプ
53 搬送パイプ
6 受入ボックス
63 底板(検出手段)
7 受入トレイ
100 遊技機本体(パチンコ機本体)
101 遊技球(パチンコ球)
S 嵌合空間

Claims (2)

  1. 遊技機で使用される遊技球を上方に搬送する遊技球搬送装置であって、
    遊技機本体の下方に配設され、前記遊技球が流入する収容体と、
    平板状の円板の外周部を所定間隔で円弧状に切り欠いて複数の歯溝を形成し、前記歯溝の間の外周部を複数の歯部とした平歯車状で、前記歯部が一致するように重ねられた同形状の2枚の回転板と、前記2枚の回転板の間に配設され前記2枚の回転板の間に所定距離を設けるスペーサと、を備え、前記収容体の底面部に設けられた円形凹部内に垂直軸を中心に回転自在に配設され、前記歯溝および前記歯部と、前記円形凹部の底面および内周面とによって前記遊技球が嵌合する嵌合空間を形成し、前記嵌合空間に嵌合した前記遊技球の上下部を前記嵌合空間内の2つの前記歯部により押して回転方向に送る回転体と、
    前記回転体を回転させる駆動手段と、
    前記回転体によって送られた前記遊技球を受け入れ、上方に案内する案内体と、
    を備えたことを特徴とする遊技球搬送装置。
  2. 前記案内体は、前記回転体によって送られた前記遊技球を受け入れる受入口を備えており、
    前記収容体の底面部には、前記回転体の回転軸を中心として前記受入口とは反対側の位置にある反受入口に前記遊技球を案内する案内バーを備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技球搬送装置。
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