JPH09117563A - 遊技機島の貯留タンク - Google Patents

遊技機島の貯留タンク

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JPH09117563A
JPH09117563A JP28090395A JP28090395A JPH09117563A JP H09117563 A JPH09117563 A JP H09117563A JP 28090395 A JP28090395 A JP 28090395A JP 28090395 A JP28090395 A JP 28090395A JP H09117563 A JPH09117563 A JP H09117563A
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JP
Japan
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storage tank
island
block body
tank according
gaming machine
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JP28090395A
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English (en)
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】構造や組立てが極めて簡単であり、底面部の傾
斜角度を維持するような据え付けが不要であり、しかも
そのまま島下段の主要部を成し、島の施工時間を短縮す
ることができ、大幅なコスト低減を実現できる遊技機島
の貯留タンクを提供すること。 【解決手段】貯留タンク20は、予め上面が所定角度に
傾斜するよう成形されたブロック体21の両側面部2
5,25に、それぞれ側枠板30,30を組み付けて成
る。かかる貯留タンク20は、ほぼそのままで島全体の
土台をなす島下段10Aを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列設される複数の
遊技機とその関連設備とから構成される遊技機島の島下
段に設置され、各遊技機から排出される遊技媒体を貯留
する貯留タンクに関する。ここで遊技機とは主としてパ
チンコ機を指すものであり、遊技媒体はパチンコ球であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機島における島下段は、先ず
島全体を支える強度を備えた島柱等の支持フレームをフ
ロア上に立設し、この支持フレームに外壁を成す腰板を
装着し、また腰板の上端縁側に複数のパチンコ機を設置
するための天板を別途固着して構築されていた。
【0003】また、島下段内には島内に多量のパチンコ
球を貯留するための貯留タンクが配設されている。かか
る貯留タンクは、前記支持フレームや腰板とは全く別個
独立に、支柱等の支持部材を介してフロア上に据え付け
られていた。一般に貯留タンクは、上面が開口する箱状
に板材を組み付けて成るものであり、その底面部はパチ
ンコ球が流下するように所定の傾斜角度に調整されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来技術では、板材同士の組付けによる貯留タ
ンクの製造が面倒であり、特に底面部の傾斜角度の調整
が難しく、また、傾斜角度を維持するように支持部材で
貯留タンクをフロア上に据え付ける作業も煩雑であっ
た。
【0005】また、島施工現場における島下段の構築に
際しては、その内部に島全体の支持フレームとは別に前
述した貯留タンクやその関連資材、更に腰板や天板等の
資材をそれぞれ別々に順次組み付けていかねばならず、
遊技機島の組付け工数が多く時間もかかって面倒であ
り、コストを低減する際の大きな支障になるという問題
点があった。
【0006】本発明は、以上のような従来技術の有する
問題点に着目してなされたもので、構造や組立てが極め
て簡単であり、底面部の傾斜角度を維持するような据え
付けが不要であり、しかもそのまま島下段の主要部を成
し、島の施工時間を短縮することができ、大幅なコスト
低減を実現できる遊技機島の貯留タンクを提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。
【0008】請求項1記載の発明では、列設される複数
の遊技機(11)とその関連設備とから構成される遊技
機島(10)の島下段(10A)に設置され、各遊技機
(11)から排出される遊技媒体を貯留する貯留タンク
(20)において、上面が略水平面に対して傾斜する直
方体状に成形されたブロック体(21)と、前記ブロッ
ク体(21)の両側面部(25,25)にそれぞれ組付
けられて、島下段(10A)の両側壁をなす側枠板(3
0,30)とを具備して成ることを特徴とする貯留タン
ク(20)に存する。
【0009】請求項2記載の発明では、前記両側枠板
(30,30)の上端縁に、各遊技機(11)を載置す
る天板(31)を一体的に設けたことを特徴とする請求
項1記載の貯留タンク(20)に存する。
【0010】請求項3記載の発明では、前記ブロック体
(21)を、硬質ゴム、木屑を合成樹脂で固めたもの、
及び合成樹脂そのものの何れか一から一体成形したこと
を特徴とする請求項1または2記載の貯留タンク(2
0)に存する。
【0011】請求項4記載の発明では、前記ブロック体
(21)の底面部(26)側に物品収納用の凹部(2
7)を形成したことを特徴とする請求項1,2または3
記載の貯留タンク(20)に存する。
【0012】請求項5記載の発明では、前記ブロック体
(21)及び側枠板(30,30)の少なくとも一方に
アース(28)を設けたことを特徴とする請求項1,
2,3または4記載の貯留タンク(20)に存する。
【0013】請求項6記載の発明では、前記ブロック体
(21)の傾斜上面部(22)に、遊技媒体の衝撃を緩
和する落下音防止ダンパ(24)を設けたことを特徴と
する請求項1,2,3,4または5記載の貯留タンク
(20)に存する。
【0014】請求項7記載の発明では、前記ブロック体
(21)の傾斜上面部(22)に、遊技媒体の流れをよ
くする滑りシート(28)を設けたことを特徴とする請
求項1,2,3,4,5または6記載の貯留タンク(2
0)に存する。
【0015】請求項8記載の発明では、前記ブロック体
(21)の傾斜上面部(22)の側端縁に、両側枠板
(30,30)に対し上向きに接するアール(23)を
つけたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6
または7記載の貯留タンク(20)に存する。
【0016】請求項9記載の発明では、前記ブロック体
(21)の一端側上方に、該ブロック体(21)の一端
より島端側に位置する遊技機(11)から排出される遊
技媒体を受けて傾斜上面部(22)へ導く補助回収樋
(35)を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,
4,5,6,7または8記載の貯留タンク(20)に存
する。
【0017】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。本発明に係るの貯留タンク(20)は、予め上面
が所定角度に傾斜するよう成形されたブロック体(2
1)の両側面部(25,25)に、それぞれ側枠板(3
0,30)を組み付けるだけで簡単に製造することがで
き、構造自体も非常に簡易化される。
【0018】しかも貯留タンク(20)は、ほぼそのま
まで島全体の土台をなす島下段(10A)を成すから、
島下段(10A)を構成するための資材点数は従来技術
に比して削減され、また組み付け工数も削減されて、施
工現場における遊技機島(10)の組立ては極めて簡易
かつ容易となり、施工時間を大幅に短縮することができ
る。
【0019】また、貯留タンク(20)の両側枠板(3
0,30)の上端縁に天板(31)を一体的に設けれ
ば、島施工現場での天板(31)の精度出しや組付け作
業は不要となり、高い精度でもって予め工場等で量産す
ることができる。また、ブロック体(21)の底面部
(26)側に物品収納用の凹部(27)を形成すれば、
その分だけ材料を削減でき、しかも例えば変圧器等の関
連物品を収納する物置きスペースとして活用することが
できる。
【0020】また、ブロック体(21)及び側枠板(3
0,30)の少なくとも一方にアース(28)を設けれ
ば、タンク内面と遊技媒体との摩擦等により生じる摩擦
電荷を確実に除去することができ、それにより遊技機
(11)の電子部品等の静電気障害を防止することがで
きる。また、ブロック体(21)の傾斜上面部(22)
に遊技媒体の衝撃を緩和する落下音防止ダンパ(24)
を設ければ、遊技客にとって耳障りな衝撃音を解消する
ことができる。
【0021】また、ブロック体(21)の傾斜上面部
(22)に遊技媒体の流れをよくする滑りシート(2
8)を設ければ、タンク内における遊技媒体の滞りや詰
まり現象を防止することができる。また、ブロック体
(21)の傾斜上面部(22)の少なくとも側端縁に両
側枠板(30,30)に対し上向きに接するアール(2
3)をつければ、タンク内の傾斜上面部(22)の隅に
おける遊技媒体の滞りを有効に防止することができる。
【0022】更にまた、ブロック体(21)の一端側上
方に補助回収樋(35)を設けた場合には、たとえ遊技
機島(10)に比して貯留タンク(20)が短く、島端
付近に位置する遊技機(11)真下に貯留タンク(2
0)が位置しなくても、かかるブロック体(21)の一
端よりも島端側に位置する遊技機(11)から排出され
る遊技媒体を前記補助回収樋(35)によって傾斜上面
部(22)へ導くことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する実施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の一の
実施の形態を示している。本実施形態に係る遊技機島1
0は、複数の遊技機としてのパチンコ機11,11…
や、遊技媒体であるパチンコ球を貸し出す球貸機19、
それに貨幣搬送装置70、ベルト式揚送研磨装置80等
の関連設備から構成されている。かかる遊技機島10
は、本発明である貯留タンク20が主要部をなす島下段
10Aの上に、各パチンコ機11や球貸機19が列をな
す島中段10B、島最上部をなす島上段10Cを構築し
て成る。
【0024】図3に示すように島下段10Aは、島中央
を間にして互いに対称に配された一対の貯留タンク2
0,20から主に構成されている。図2に示すように貯
留タンク20は、ブロック体21とその両側面部25,
25に組付けられた側枠板30,30とを具備する。ブ
ロック体21は互いに傾斜上面部22が滑らかに連続す
る2つのブロック体21A,21Bに分割されており、
これらの組合せにより長手方向の大きさを選択するよう
になっている。同様に側枠板30も、2つのブロック体
21A,21Bに対応すべく2つの側枠板30A,30
Bに予め分割されている。なお、貯留タンク20は必ず
しも分割する必要はなく、最初から一体として形成して
もよく、逆にもっと細かく分割して組合せるようにして
もよい。
【0025】ブロック体21は上面が略水平面に対して
傾斜した直方体状に成形されたものであり、詳しくは傾
斜上面部22と両側面部25,25と底面部26、それ
に前後の端面部を有している。かかるブロック体21
は、本実施形態では合成樹脂そのものから図示した形状
に一体成形されている。ここで成形材料の合成樹脂とし
ては、例えばポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセ
タール、ポリエステル等のいわゆるエンプラが適する。
なお、ブロック体21の成形材料は前記合成樹脂に限定
されるものではなく、その他、硬質ゴムや木屑を合成樹
脂で固めたもの等から一体成形しても構わない。
【0026】ブロック体21の傾斜上面部22には、落
下するパチンコ球の衝撃を緩和するための落下音防止ダ
ンパ24が設けられている。落下音防止ダンパ24は、
落下したパチンコ球が直接傾斜上面部22にぶつからな
いようクッションとなる部位であり、傾斜上面部22の
中央に沿って長手方向に延びるように上向き山型に凸設
されている。本実施形態では、落下音防止ダンパ24も
ブロック体21の一部分として合成樹脂により一体成形
されているが、別体として例えばゴム等により成形した
ものを傾斜上面部22に取付けるようにしてもよい。
【0027】落下音防止ダンパ24の両脇となる傾斜上
面部22上には、パチンコ球の流れを良くするための滑
りシート28が張り付けられている。滑りシート28は
ステンレスの薄板から成り、ブロック体21の前後端面
にも沿いそのまま下方に向ってフロアに接するように延
びており、アースの役目も兼ねている。なお、滑りシー
ト28はステンレスに限られるものではなく、摩擦係数
の低い例えばテフロン合成樹脂等から成形してもよい。
滑りシートが導電体でない場合には、かかる滑りシート
とは別にアースをブロック体21及び側枠板30,30
の少なくとも一方に設けるとよい。
【0028】更にまた、ブロック体21の傾斜上面部2
2の側端縁に、両側枠板30,30に対し上向きに接す
るアール23がつけられている。このアール23は、貯
留タンク20の隅にパチンコ球やごみが滞留するのを防
ぐための部位である。また、ブロック体21の底面部2
6側には物品収納用の凹部27が形成されている。その
他、ブロック体21の側面部25には側枠板30を取付
けるためのねじ孔か幾つか形成されている。
【0029】両側枠板30,30は、貯留タンク20の
内壁を成すと共に、そのまま島下段10Aの両側壁、す
なわち腰板の用を成す部材であるが、かかる側枠板30
の表面に別途化粧板等を装着してもよい。また、本実施
形態の場合、両側枠板30,30の上端縁には、各遊技
機11を載置する天板31が予め一体的に設けられてい
る。かかる天板31は必ずしも側枠板30に一体成形す
る必要はなく、後から取付けるようにしても構わない。
また、ブロック体21の前後端面部には、前壁板32や
後壁板33が取付けられるようになっている。
【0030】図1に示すように、前後の天板31間は、
島長手方向に延びるよう大きく開口し、各パチンコ機1
1から排出されたパチンコ球を広く受入れられるように
なっている。貯留タンク20内に導入されたパチンコ球
は自重で島中央側へと流下し、図4に示すベルト式研磨
揚送装置60の下端に集まるように設定されている。こ
のベルト式研磨揚送装置60は、貯留タンク20内の球
を研磨しながら島上段10Cへ揚送するものであり、図
示省略したが対接し合う一対の無端ベルトを上下方向に
延びるように配し、各無端ベルト間に球を挾持して揚送
するベルトコンベヤから成る。
【0031】図3及び図4に示すように島下段10A
は、前述した各貯留タンク20の最後端外側よりも更に
パチンコ機11の2台分だけ延びる大きさに構成されて
いる。最外側に位置する2台のパチンコ機11の真下に
は、貯留タンク20は無いが通常の腰板や天板31を含
む島下段構造が構築されている。各貯留タンク20の最
後端上方には、ブロック体21の後端面部より島端側に
位置する2台のパチンコ機11から排出されるパチンコ
球を受けて傾斜上面部22へ導く補助回収樋35が配設
されている。
【0032】図1に示すように、島下段10Aの天板3
1上には、各パチンコ機11の下端が所定範囲で前後左
右に移動可能に支持される載置レール12が設けられて
いる。載置レール12の奥側にはパチンコ機11の下端
が島長手方向に移動可能に嵌合する突起12aが突設さ
れており、載置レール12の手前側は球箱を置けるスペ
ースとなっている。また、後述する島上段10Cの下面
部42には、各パチンコ機11の上端に突設した被嵌合
レール11aが前後方向に回動可能かつ島長手方向に移
動可能に内嵌する吊下レール14が設けられている。
【0033】吊下レール14は略C字形断面であり図1
の紙面と直角に延びており、かかる吊下レール14は、
下面部42に島奥行方向にスライド可能に装着された上
方ブラケット13に対して、高さ位置を調整できるよう
ねじ軸を介して吊下げられている。更に上方ブラケット
13には、上下に進退可能なねじ状の角度調整部材15
が螺合している。この角度調整部材15は、各パチンコ
機11上端の前端縁側を適度に押圧することにより、前
記被嵌合レール41を回動中心とした各パチンコ機11
の微妙な傾き角度を調整するための部材である。
【0034】前記載置レール12の下面にはスプリング
付きベアリング(図示せず)が取付けられており、載置
レール12は、天板31上を島長手方向及び島奥行方向
に移動できるようになっている。また、スプリングの弾
性変形により、載置レール12上のパチンコ機11下端
は、その傾斜角度に応じて略水平面に対して適宜変位で
きるように設定されている。
【0035】載置レール12と吊下レール14との間に
装着されるパチンコ機11は、ハンドルの回転操作によ
ってパチンコ球を盤面上に打ち出し、打球の入賞を競い
楽しむものであり、正面側には球を機内に導入する前皿
や球貯留用の予備皿等が設けられている。また、各パチ
ンコ機11間に介装された球貸機19は、後述する貨幣
識別機50(図1参照)からの信号を受けた際に、相当
数の球を計数しつつ払い出すものである。
【0036】各パチンコ機11や球貸機19は、中段支
持体16を間にして前後2列となるように列設されてい
る。中段支持体16は島中段10Bの骨格を成すもので
あり、各パチンコ機11を島奥行方向に動力で移動させ
る駆動ユニット17が組込まれている。かかる駆動ユニ
ット17は上下2台で1組となっており、詳しくはパル
スモータと、その回転により島奥行方向に移動してパチ
ンコ機11の背面側を押引きするスクリュー或はラック
等から構成されている。
【0037】図1に示すように、島中段10Bの上側に
構築される島上段10Cは、その上面部41や下面部4
2、それに外壁をなす幕板43や内部の仕切板45等か
ら構成された枠組内に、貨幣識別装置50や貨幣搬送装
置70、それに各パチンコ機11にパチンコ球を供給す
る給配樋46等を配設して成る。給配樋46は仕切板4
5間にて高さ位置を調整できる。給配樋46の途中箇所
には、図示省略したが各パチンコ機11及び各球貸機1
9に対応した球の供給部材が取付けられている。
【0038】貨幣識別装置50は、紙幣や硬貨の投入口
51(図3参照)に投入された紙幣や貨幣を磁気・光方
式で特定する各種センサの他、CPU,RAM,ROM
等を含むマイクロコンピュータを備えている。貨幣識別
装置50から排出された紙幣や硬貨を搬送する貨幣搬送
装置70は、島長手方向に延びるように張設したコンベ
ヤベルトを具備して成る。
【0039】次に前述した実施の形態の作用を説明す
る。貯留タンク20を構成するブロック体21は、島下
段10Aのサイズや必要とするパチンコ球の貯留量を勘
案して予め所定の大きさ・形状に工場等で成形してお
く。成形材料として合成樹脂を用いれば、樹脂の選択に
より耐久性や十分な強度を得ることができる。その他、
硬質ゴムを用いればパチンコ球の衝撃緩和に優れ、ま
た、木屑を合成樹脂で固めたものを用いれば廃品(木
屑)を活用することができる。
【0040】図2に示すように、ブロック体21を複数
ブロック体21A,21Bに分割しておき、後からそれ
らの傾斜上面部22が互いに連続すべく適宜組合せられ
るように設定しておくと、貯留タンク20の大きさを極
めて容易に変更することができる。このようなブロック
体21の両側面部25,25に、それぞれ側枠板30,
30を組付けるだけで簡単に貯留タンク20をほぼ製造
することができ、構造自体も非常に簡易化される。
【0041】しかも貯留タンク20は、ほぼそのままで
遊技機島10全体の土台をなす島下段10Aを成すか
ら、島下段10Aを構成するための資材点数は従来技術
に比して削減され、また組み付け工数も削減されて、施
工現場における遊技機島10の組立ては極めて簡易かつ
容易となり、施工時間を大幅に短縮することができる。
特に本実施形態では、両側枠板30,30の上端縁に天
板31を一体的に設けたから、島施工現場での天板31
の精度出しや組付け作業は不要となり、高い精度でもっ
て予め工場等で量産することができる。
【0042】また、前記ブロック体21の底面部26側
には物品収納用の凹部27があるため、その分だけ成形
材料を節約でき、しかも変圧器等の関連物品を収納する
物置きスペースとして利用できる。また、ブロック体2
1の傾斜上面部22にパチンコ球の衝撃を緩和する落下
音防止ダンパ24を設けたから、遊技客にとって耳障り
な衝撃音を解消することができる。更にまた、ブロック
体21の傾斜上面部22の側端縁に両側枠板30,30
に対し上向きに接するアール23をつけたから、タンク
内の傾斜上面部22の隅におけるパチンコ球やごみの滞
留を有効に防止できる。
【0043】また、ブロック体21の傾斜上面部22に
パチンコ球の流れをよくする滑りシート28を設けたか
ら、タンク内におけるパチンコ球の滞りや詰まり現象を
防止することができる。しかも、滑りシート28は導電
体でありアースの役目も兼ねているので、タンク内面と
パチンコ球との摩擦等により生じる摩擦電荷を確実に除
去することができ、それによりパチンコ機11の電子部
品等の静電気障害を防止することができる。
【0044】更にまた図3及び図4に示すように、貯留
タンク20の後端側上方には補助回収樋35を設けたか
ら、図示したように遊技機島10に比して貯留タンク2
0が短く、島端付近に位置する2台のパチンコ機11真
下に貯留タンク20が位置しなくても、かかる島端側に
位置するパチンコ機11から排出されるパチンコ球を前
記補助回収樋35によって、貯留タンク20内の傾斜上
面部22へと導くことができる。
【0045】島構築時における各パチンコ機11の取付
けは、その上端にある被嵌合レール11aを島上段10
C側の吊下レール14に嵌合させ、また、各パチンコ機
11の下端を天板31上の載置レール12上に設置すれ
ばよい。パチンコ機11上端の被嵌合レール11aは、
吊下レール14に嵌合した状態でレール長手方向に移動
可能であり、また、パチンコ機11下端も載置レール1
2上を島長手方向に移動できる。従って、各パチンコ機
11を移動させつつ、島端から順次並ぶように配置させ
ることができる。
【0046】各パチンコ機11を適所に配置させた後、
島上段10C側の上方ブラケット13に螺合する角度調
整部材15によりパチンコ機11上端の前端縁側を適度
に押圧すれば、パチンコ機11は前記吊下レール14に
嵌合している被嵌合レール11aを回動中心として微妙
に傾動するため、パチンコ機11の傾き角度を容易に調
整することができる。
【0047】更には、前記上方ブラケット13は、島上
段10Cの下面部42に対して島奥行方向に一定範囲で
スライド可能であり、しかも前記載置レール12は天板
31上を島奥行方向に移動できる。従って、各パチンコ
機11をそれぞれ島奥行方向における最適な位置にも後
から調整することができる。特に本実施形態によれば、
駆動ユニット17により自動的に調整するようなことも
可能となる。
【0048】なお、本発明に係る遊技機島の貯留タンク
は図示した実施の形態に限定されるものではない。
【0049】
【発明の効果】本発明に係るの貯留タンクによれば、予
め上面が所定角度に傾斜するよう成形されたブロック体
の両側面部に、それぞれ側枠板を組み付けるだけで簡単
に製造することができ、構造自体も非常に簡易化され
る。しかも貯留タンクは、ほぼそのままで島全体の土台
をなす島下段を成すから、島下段を構成するための資材
点数は従来技術に比して削減され、また組み付け工数も
削減されて、施工現場における遊技機島の組立ては極め
て簡易かつ容易となり、大幅なコスト低減を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る貯留タンクとこれを
装備する遊技機島を概略的に示す横断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る貯留タンクを示す斜
視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る貯留タンクとこれを
装備する遊技機島を示す正面図である。図中の貯留タン
クは手前側の側枠板を外した状態にある。
【図4】本発明の実施の形態に係る貯留タンクとこれを
装備する遊技機島の内部構造を示す正面図である。図中
の貯留タンクのみ断面を示している。
【図5】本発明の実施の形態に係る貯留タンクを示す平
面図である。
【符号の説明】
10…遊技機島 10A…島下段 10B…島中段 10A…島上段 11…パチンコ機(遊技機) 20…貯留タンク 21…ブロック体 22…傾斜上面部 25…側面部 26…底面部 27…凹部 28…アース兼滑りシート 30…側枠板 31…天板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】列設される複数の遊技機とその関連設備と
    から構成される遊技機島の島下段に設置され、各遊技機
    から排出される遊技媒体を貯留する貯留タンクにおい
    て、 上面が略水平面に対して傾斜する直方体状に成形された
    ブロック体と、 前記ブロック体の両側面部にそれぞれ組付けられて、島
    下段の両側壁をなす側枠板とを具備して成ることを特徴
    とする貯留タンク。
  2. 【請求項2】前記両側枠板の上端縁に、各遊技機を載置
    する天板を一体的に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の貯留タンク。
  3. 【請求項3】前記ブロック体を、硬質ゴム、木屑を合成
    樹脂で固めたもの、及び合成樹脂そのものの何れか一か
    ら一体成形したことを特徴とする請求項1または2記載
    の貯留タンク。
  4. 【請求項4】前記ブロック体の底面部側に物品収納用の
    凹部を形成したことを特徴とする請求項1,2または3
    記載の貯留タンク。
  5. 【請求項5】前記ブロック体及び側枠板の少なくとも一
    方にアースを設けたことを特徴とする請求項1,2,3
    または4記載の貯留タンク。
  6. 【請求項6】前記ブロック体の傾斜上面部に、遊技媒体
    の衝撃を緩和する落下音防止ダンパを設けたことを特徴
    とする請求項1,2,3,4または5記載の貯留タン
    ク。
  7. 【請求項7】前記ブロック体の傾斜上面部に、遊技媒体
    の流れをよくする滑りシートを設けたことを特徴とする
    請求項1,2,3,4,5または6記載の貯留タンク。
  8. 【請求項8】前記ブロック体の傾斜上面部の側端縁に、
    両側枠板に対し上向きに接するアールをつけたことを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の
    貯留タンク。
  9. 【請求項9】前記ブロック体の一端側上方に、該ブロッ
    ク体の一端より島端側に位置する遊技機から排出される
    遊技媒体を受けて傾斜上面部へ導く補助回収樋を設けた
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7ま
    たは8記載の貯留タンク。
JP28090395A 1995-10-27 1995-10-27 遊技機島の貯留タンク Pending JPH09117563A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007068991A (ja) * 2005-08-12 2007-03-22 Heiwa Satellite:Kk 遊技機島ユニット
JP2015208491A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 京楽産業.株式会社 遊技機島
JP2015208490A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 京楽産業.株式会社 遊技機島

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