JPH09168659A - 遊技機島 - Google Patents

遊技機島

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Publication number
JPH09168659A
JPH09168659A JP32865795A JP32865795A JPH09168659A JP H09168659 A JPH09168659 A JP H09168659A JP 32865795 A JP32865795 A JP 32865795A JP 32865795 A JP32865795 A JP 32865795A JP H09168659 A JPH09168659 A JP H09168659A
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JP
Japan
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island
gutter
gutters
gaming machine
game
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Application number
JP32865795A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Masayuki Tsurumi
正行 鶴見
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Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】島上段における遊技媒体の循環経路の一部のみ
に遊技媒体が集中するのを防ぐことで、遊技媒体の流動
性を高めて遊技媒体が錆びたり腐食したりするのを防止
すると共に、二列の遊技機列をなす各遊技機への適切で
きめ細かな遊技媒体の供給を実現する。 【解決手段】研磨揚送装置50の上端から排出された球
は、一対の上段樋80,80内を流下して中継タンク8
2内の各片側空間82a,82bに導入され、更にの球
は左右二対の下段樋81A,81Bに振分けられて流下
しつつ真下に並ぶ各パチンコ機11へ供給され、各上段
樋80の上流側の上段樋用シャッター85や、各下段樋
81A,81Bの下流側の下段樋用シャッター86A,
86Bの開閉制御により、背中合せに並ぶ各パチンコ機
列をなす各パチンコ機11の賞球量に応じた適切できめ
細かな球の供給を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背中合せに二列に
並ぶ複数の遊技機の上方にて、島内に立設した研磨揚送
装置により島下段の貯留タンクから揚送した遊技媒体を
各遊技機に補給するようにした遊技機島に関する。ここ
で遊技機とは主としてパチンコ機を指すものである。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機島では、背中合せに二列に
並ぶ各パチンコ機から排出されたパチンコ球は、島下段
内に配設された貯留タンクにいったん集められて貯留さ
れ、必要に応じて研磨揚送装置により島上段側へ揚送さ
れて再び各パチンコ機に給配されていた。
【0003】島上段には前記研磨揚送装置の上端傍らに
島内総てのパチンコ機へ供給するパチンコ球を集中的に
貯留する大容量の上部タンクが配設されており、かかる
上部タンクから左右に1本ずつ延びる給配樋により、パ
チンコ球は必要に応じて二列に並ぶ各パチンコ機へと給
配されていた。
【0004】ところで、遊技機島にて二列に並ぶ各パチ
ンコ機が総て同一機種であることは稀であり、例えば同
じ島でありながら一方の列では短時間に多量のパチンコ
球を賞出し得る機種が設置され、他方の列では比較的賞
球の少ない機種が設置される等と異なるのが普通であ
る。このような各パチンコ列毎のパチンコ機の性能の相
違に基づき、一方の列と他方の列とへそれぞれ給配すべ
きパチンコ球の量にもかなりの差があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の遊技機島では、島内総てのパチンコ機へ
供給するパチンコ球を大容量の上部タンクのみで貯留す
るために、例えば各パチンコ機にて球があまり出ないよ
うな場合等、時として上部タンクが余分なパチンコ球を
多量に保有してしまうような事態があり、いわゆる死球
となって長時間残留し、そのまま球が錆付いたり更には
腐食したりするという問題点があった。
【0006】また、給配樋は左右に1本ずつのみで島全
長に亘らせるよう配設されるので、給配樋は必然的に相
当な長さとなり、例えば、給配樋の下流端に位置する数
台のパチンコ機でフィーバーが同時発生したような場合
等には、パチンコ球の供給が間に合わず遊技客に不便を
来すというおそれもあった。
【0007】特に、各パチンコ機列がそれぞれ供給を必
要とするパチンコの量には通常差があるので、従来の1
本の給配樋だけによる各パチンコ機列への球の給配態様
では、例えば一方の遊技機列にのみ迅速かつ多量の球を
給配するという操作は無理であった。従って、各パチン
コ機列のパチンコ機の性能や、各列毎に異ならせるよう
な賞出率の調整に関する営業形態に対応させた球の給配
の実現が切望されていた。
【0008】本発明は、以上のような従来技術の有する
問題点に着目してなされたもので、島上段における遊技
媒体の循環経路の一部のみに遊技媒体が集中するのを防
ぐことで、遊技媒体の流動性を高めて遊技媒体が錆びた
り腐食したりするのを防止すると共に、背中合せに並ぶ
各遊技機列別に適切できめ細かな遊技媒体の給配を実現
することができる遊技機島を提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、以下の各項に存す
る。 1 背中合せに二列に並ぶ複数の遊技機(11)の上方
にて、島内に立設した研磨揚送装置(50)により島下
段(10C)の貯留タンク(23)から揚送した遊技媒
体を各遊技機(11)に補給するようにした遊技機島
(10)において、島上段(10A)における前記研磨
揚送装置(50)の上端と島端との間に所定量の遊技媒
体を保有できる中継タンク(82)を配設し、該中継タ
ンク(82)にその内部を島長手方向と略平行に二分割
する分割壁(84)を設け、前記研磨揚送装置(50)
の上端から排出された遊技媒体を同一方向に流下させる
一対の上段樋(81A,81A)の各下流端をそれぞれ
前記中継タンク(82)の二分割れた別々の片側空間
(82a,82b)に連通接続し、中継タンク(82)
の底部両側に、該中継タンク(82)を間にして真下に
位置する各遊技機列に沿うように左右に延びて各遊技機
(11)に遊技媒体を補給する左右二対の下段樋(81
A,81B;81A,81B)を、それぞれ左右一対ず
つ中継タンク(82)の同じ片側空間(82a,82
b)に連通接続し、各下段樋(81A,81B;81
A,81B)の下流端をそれぞれ落下経路(88)を介
して前記貯留タンク(23)に連通接続したことを特徴
とする遊技機島(10)。
【0010】2 前記研磨揚送装置(50)を島略中央
部に立設し、前記中継タンク(82)、各上段樋(81
A,81A)、及び各下段樋(81A,81B;81
A,81B)を研磨揚送装置(50)の上端を間にして
左右対称となるよう島両側に配設したことを特徴とする
1項記載の遊技機島(10)。
【0011】3 前記研磨揚送装置(50)の上端側と
各上段樋(81A)との間に、開閉可能で開いた際に遊
技媒体を通す上段樋用シャッター(85)をそれぞれ別
々に設けると共に、各下段樋(81A,81B)の下流
端にも、開閉可能で開いた際に遊技媒体を落下させる下
段樋用シャッター(86A,86B)をそれぞれ別々に
設けたことを特徴とする1または2項記載の遊技機島
(10)。
【0012】4 前記中継タンク(82)の各片側空間
(82a,82b)にそれぞれ遊技媒体の保有量を検知
して信号を出力する中継タンク内検知手段(83A,8
3B)を設けると共に、各遊技機(11)にそれぞれ遊
技媒体の保有量を検知して信号を出力する遊技機内検知
手段(19)を設け、各中継タンク内検知手段(83
A,83B)からの信号に応じて、各片側空間(82
a,82b)内の遊技媒体が所定量より多い時は、各片
側空間(82a,82b)に対応する上段樋用シャッタ
ー(85)を閉じる一方、遊技媒体が所定量より減少し
たら上段樋用シャッター(85)を開けるように制御
し、かつ各遊技機内検知手段(19)からの信号に応じ
て、左右二対の下段樋(81A,81B;81A,81
B)の少なくとも何れか一つの真下に位置する遊技機群
内の遊技媒体が所定量より多い時は、その遊技機群上に
位置する下段樋(81A,81B)の下段樋用シャッタ
ー(86A,86B)を開ける一方、遊技媒体が所定量
より減少したら下段樋用シャッター(86A,86B)
を閉じるよう制御すべく構成したことを特徴とする1,
2または3項記載の遊技機島(10)。
【0013】5 前記中継タンク(82)の内部を二分
割する分割壁(84)を、タンク幅方向に移動可能に設
けたことを特徴とする1,2,3または4項記載の遊技
機島(10)。
【0014】6 前記中継タンク(82)の底部を中央
上方に出っ張る山型断面となるよう形成したことを特徴
とする1,2,3,4または5項記載の遊技機島(1
0)。
【0015】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。1項記載の遊技機島(10)によれば、各遊技機
(11)から排出された遊技媒体は、島下段(10C)
の貯留タンク(23)に一旦貯留された後、必要に応じ
て研磨揚送装置(50)に取込まれて研磨されつつ島上
段(10A)へと揚送される。島上段(10A)にて研
磨揚送装置(50)の上端側から排出された遊技媒体
は、一対の上段樋(81A,81A)にそれぞれ導入さ
れて流下し、中継タンク(82)内の分割壁(84)で
二分割されている各片側空間(82a,82b)に所定
量ずつ保有される。
【0016】中継タンク(82)の底部両側からは、真
下に位置する二列に並んだ各遊技機列上に沿うよう左右
に二本ずつ下段樋(81A,81B;81A,81B)
が延びており、中継タンク(82)内の各片側空間(8
2a,82b)に貯留された遊技媒体は、それぞれ左右
一対の下段樋(81A,81B)に振分けられて流下し
つつ、各下段樋(81A,81B)の真下に並ぶ各遊技
機(11)へと適宜供給される。
【0017】すなわち、本遊技機島(10)によれば、
背中合わせに並ぶ一方の遊技機列と他方の遊技機列に
は、それぞれ別々の上段樋(81A,81A)、一の中
継タンク(82)内で二分割された各片側空間(82
a,82b)、それに各片側空間(82a,82b)に
別々に連通する左右一対の下段樋(81A,81B)か
ら成る互いに独立した循環経路を介して遊技媒体が供給
されることになる。なお、各下段樋(81A,81B)
の下流端まで流れ着いて遊技媒体は、それぞれ落下経路
(88)を介して前記貯留タンク(23)内に落下する
ことになる。
【0018】通常、遊技機島(10)においては、2項
記載の遊技機島(10)の如く前記中継タンク(8
2)、各上段樋(81A,81A)、及び各下段樋(8
1A,81B;81A,81B)は、島中央に立設され
た研磨揚送装置(50)の上端を間にして左右対称とな
るように島両側に配設される。この場合、研磨揚送装置
(50)から排出された遊技媒体は、左右の上段樋(8
1A,81A)に振分けられて流下して、島両側にある
中継タンク(82)にそれぞれ貯留される。すなわち、
各中継タンク(82)は、二列に並ぶ遊技機列をその中
央で分けた島半分側の各遊技機(11)に供給する遊技
媒体を分担して保有することになる。
【0019】従って、従来の遊技機島の如く、島内総て
の遊技機(11)へ供給する遊技媒体を大容量の一のタ
ンクのみで一括して貯留することはなく、一のタンクが
余分な遊技媒体を多量に保有せずに済む。また、中継タ
ンク(82)内の各片側空間(82a,82b)の遊技
媒体はそれぞれ左右に延びる一対の下段樋(81A,8
1B)に更に振分けられて流下するため、各下段樋(8
1A,81B)がそれぞれ対応することになる島全体を
略8分割した遊技機群毎に細分化された遊技媒体の供給
を実現できる。
【0020】3項記載の遊技機島(10)によれば、前
記研磨揚送装置(50)の上端側と各上段樋(81A)
との間に上段樋用シャッター(85)がそれぞれ設けら
れており、各上段樋用シャッター(85)の開閉に基づ
き、研磨揚送装置(50)から排出される遊技媒体は上
段樋(80)に導入される。すなわち、各上段樋用シャ
ッター(85)の開閉制御により、中継タンク(82)
内の各片側空間(82a,82b)における遊技媒体の
貯留量を自由に調整することができる。
【0021】また、中継タンク(82)から左右に延び
る二対の下段樋(81A,81B;81A,81B)の
各下流端にはそれぞれ下段樋用シャッター(86A,8
6B;86A,86B)が設けられており、各下段樋用
シャッター(86A,86B)の開閉に基づき、各下段
樋(81A,81B)上には所定量の遊技媒体が貯留さ
れる。すなわち、各下段樋用シャッター(86A,86
B)の開閉を制御することで、各下段樋(81A,81
B)上に滞留させる遊技媒体の貯留量を自由に調整する
ことができる。
【0022】前記各シャッター(85,85,86A,
86A,86B,86B)の開閉制御は、具体的には4
項記載の遊技機島(10)の如く中継タンク(82)の
各片側空間(82a,82b)にそれぞれある中継タン
ク内検知手段(83A,83B)からの信号に応じて、
各片側空間(82a,82b)内の遊技媒体が所定量よ
り多い時は、各片側空間(82a,82b)に対応する
上段樋用シャッター(85)が閉じられ、中継タンク
(82)内に過度に遊技媒体が供給されることがない。
【0023】一方、遊技媒体が所定量より減少したら上
段樋用シャッター(85)が開かれ、中継タンク(8
2)内に新たに遊技媒体が供給される。このような上段
樋用シャッター(85)の開閉制御により、常に中継タ
ンク(82)内では適切な遊技媒体の保有量が保たれ
る。また結果として、背中合せに並ぶ各遊技機列別に、
異なる遊技機(11)自体の性能や賞出率を異ならせる
営業形態に対応した適切な量の遊技媒体のストックが可
能となる。
【0024】また、各遊技機(11)に設けられている
遊技機内検知手段(19)からの信号に応じて、左右二
対の下段樋(81A,81B;81A,81B)の少な
くとも何れか一つの真下に位置する遊技機群内の遊技媒
体が所定量より多い時は、その遊技機群上に位置する下
段樋(81A,81B;81A,81B)の下段樋用シ
ャッター(86A,86B;86A,86B)が開か
れ、当該下段樋(81A,81B;81A,81B)内
に余分に遊技媒体が滞留することがなく、遊技媒体を必
要としない遊技機(11)に過剰に遊技媒体を供給する
のを防げる。
【0025】一方、遊技媒体が所定量より減少したら下
段樋用シャッター(86A,86B;86A,86B)
が閉じられて、当該下段樋(81A,81B;81A,
81B)内に遊技媒体がある程度蓄積されるため、遊技
媒体を必要とする遊技機(11)に対して迅速かつ多量
に供給することができる。このように、背中合せに並ぶ
各遊技機列毎における遊技機(11)自体の異なる性能
や、遊技機(11)の賞出を操作する営業形態に対応し
た適切できめ細かな遊技媒体の給配を実現することがで
きる。
【0026】また、5項記載の遊技機島(10)によれ
ば、中継タンク(82)の内部を二分割する分割壁(8
4)をタンク幅方向に移動可能に設けたから、例えば賞
出が多い方の遊技機列に対応する何れか一方の片側空間
(82a,82b)の容積を他方に比して大きく設定す
る等と調整することが可能となる。また、遊技機(1
1)の入れ替時等においても、新機種の性能やその他営
業形態等に合わせて、各遊技機列の賞出量に対応すべく
中継タンク(82)内の各片側空間(82a,82b)
の大きさの比率を適宜調整することができる。
【0027】更にまた、6項記載の遊技機島(10)に
よれば、中継タンク(82)の底部を中央上方に出っ張
る山型断面となるよう形成したので、かかる中継タンク
(82)の底部に遊技媒体が滞って残留するような事態
を防止することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する一の実施の形態を説明する。図1〜図9は本発明の
一の実施の形態を示している。本実施形態に係る遊技機
島10は、遊技機としてのパチンコ機11の各種関連設
備がそれぞれ収納される上段ユニット(島上段)10A
と下段ユニット(島下段)10Cの間に、複数のパチン
コ機11が背中合せに二列をなす中段ユニット(島中
段)10Bを配置して成る。背中合せに二列に並ぶ各パ
チンコ機11の上方にて、次述する研磨揚送装置50に
より貯留タンク23から揚送されたパチンコ球を各パチ
ンコ機11へ補給するように構成されている。
【0029】図1及び図2に示すように、島略中央に
は、下段ユニット10Cに内設された貯留タンク23内
の球を上段ユニット10A側へと研磨しながら揚送する
研磨揚送装置50が立設されている。この研磨揚送装置
50は、図8に示すように、互いに対接しながら上下に
延びるように配設された一対の研磨ベルト51A,51
Bを具備して成る。一方の研磨ベルト51Aは複数のプ
ーリー52の他に駆動プーリー52aに掛け渡されて張
設されており、駆動モーター52bにより回転駆動する
ものである。他方の研磨ベルト51Bも複数のプーリー
53に掛け渡されて所定形状に上下に延びるよう張設さ
れている。
【0030】一対の研磨ベルト51A,51Bの下端間
にある取込口55は、下部タンク65の底部付近に配さ
れている。すなわち、下部タンク65内に保有された球
は、随時、研磨揚送装置50の取込口55より取込ま
れ、各研磨ベルト51A,51Bの張り側間に挾持され
て研磨されつつ上方へと揚送され、上端にある排出口5
6から排出されるように構成されている。また、研磨揚
送装置50傍らのパチンコ機列中央には、景品球計数機
60が介装されている。景品球計数機60は遊技客が投
入した景品球を内部の計数機やコンピューターで計数
し、その結果を表示部に目視可能に表示したり、計数さ
れた球数を印刷したレシート、或はリサイクルカードを
払い出す関連機器である。
【0031】図9に示すように、上段ユニット10A
は、島長手方向に延びる略水平な支持基板71と、該支
持基板71上に所定間隔おきに島長手方向と略直交する
よう垂設される複数の仕切板72と、各仕切板72間を
連結するよう架設される複数のパイプ部材73とを主要
骨組として、その周囲に上面板74や内側壁75、それ
に外壁をなす幕板76を予め組付けて構成されている。
各パイプ部材73には、それぞれ長手方向に延びるスリ
ットが形成され、該スリットよりパイプ部材73内に遊
技関連設備の各種信号線が束ねられるように収納されて
いる。
【0032】図1及び図2に示すように、上段ユニット
10A内における研磨揚送装置50の上端と島端との中
間位置には、所定量の球を保有できる中継タンク82が
配設されている。中継タンク82は、図3に示すよう
に、立方体状で上面が開口した箱型に形成されており、
内部には分割壁84が設けられている。かかる分割壁8
4は、中継タンク82の内部を島長手方向と略平行に二
分割して各片側空間82a,82bずつに仕切るための
部材である。分割壁84をタンク幅方向に移動可能に設
けて、各片側空間82a,82bのそれぞれの大きさ
(容積)を異ならせるように調整可能としてもよい。ま
た、中継タンク82の底部を単なる平板とせず、図4に
示すように中央上方に出っ張る山型断面となるように形
成してもよい。
【0033】中継タンク82は、島片側に並ぶ計12台
(図2参照)のパチンコ機11(正確には球貸機11A
も含む)へ供給する所定量の球を一時的にまとめて貯留
するためのタンクである。更に詳しくは、中継タンク8
2内の各片側空間82a,82bが、それぞれ島片側で
二列に並んだ各遊技機列を成す計6台ずつのパチンコ機
11に必要な量の球を貯留するように設定されている。
各片側空間82A,82bには、それぞれ貯留されるパ
チンコ球の保有量を検出するための中継タンク内検知手
段が設けられている。
【0034】各中継タンク内検知手段は、タンク内壁の
所定位置に取付けられた近接センサ83A,83Bから
成る。ここで近接センサ83は、その取付位置までパチ
ンコ球が溜るとONとなり、例えばON状態が2秒以上
続くと後述する制御手段70に信号を出力するように設
定されている。以上のような中継タンク82や、これに
連通接続する上段樋80、下段樋81A,81Bは、研
磨揚送装置50の上端を間にして遊技機島10の両側に
それぞれ配設されるが、以下、主に遊技機島10の片側
半分を代表して説明する。
【0035】図1及び図2に示すように、遊技機島10
の中央より島両側に延びる左右一対ずつの上段樋80,
80の上流端は、前記研磨揚送装置50の排出口56に
連通接続されるが、かかる接続箇所には、それぞれ別々
に開閉可能で開いた際に球を通す上段樋用シャッター8
5が設けられている。各上段樋用シャッター85は、図
5及び図6に示すように、要所に固設される保持ブラケ
ット85aにより上下方向に摺動(開閉)可能に保持さ
れている。
【0036】詳しく言えば、上段樋用シャッター85の
下側には遊び溝85bが穿設され、この遊び溝85bに
は、ロータリーソレノイド85cの回転板85dの偏心
部に突設されたピン部85eが挿通している。更にピン
部85eは、保持ブラケット85aに穿設された上下方
向に円弧状に延びるガイド溝85fにも移動可能に挿通
している。なお、駆動手段はロータリーソレノイド85
cに限られるものではなく、例えば、単なるソレノイド
やモータ等であってもよい。
【0037】互いに平行に延びる一対の上段樋80,8
0の各下流端は、それぞれ前記中継タンク82の二分割
された別々の片側空間82A,82bに連通接続されて
いる。また、中継タンク82の底部両側に、該中継タン
ク82を間にして真下に位置する各パチンコ機列に沿う
ように左右に延びて各パチンコ機11に球を補給する左
右二対の下段樋81A,81B;81A,81Bが、そ
れぞれ左右一対ずつ中継タンク82の同じ片側空間82
A,82bに連通するよう接続されている。計4本とな
る各下段樋81A,81Bは、それぞれの丁度真下に位
置する3台のパチンコ機11を単位とするパチンコ機郡
G(図7参照)毎に球の細かな配給を行うための樋であ
る。
【0038】各下段樋81A,81Bの途中箇所には、
個々のパチンコ機11に対応した球の供給部材である配
給シュート89(図1参照)が所定間隔おきに取付けら
れている。また、各下段樋81A,81Bの下流端は、
それぞれ落下経路88(図1中では下段樋81B側のみ
示す。)を介して貯留タンク23に連通するが、各下段
樋81A,81Bの下流端には、それぞれ別々の開閉可
能で開いた際に球を落下させる下段樋用シャッター86
A,86Bが設けられている。
【0039】各下段樋用シャッター86A,86Bの具
体的構成は、図5及び図6に示した前記上段樋用シャッ
ター85と同一である。なお、図9に示すよう各仕切板
72には、前記下段樋81A,81Bが挿通できる中空
部72aが形成されている。また、各仕切板72には、
中空部72aに挿通させた前記下段樋81A,81Bを
所望の高さ位置に支持するための樋支持部材72bが装
着されている。
【0040】また、図9に示すように、上段ユニット1
0A内には、前述した各上段樋80や各下段樋81A,
81Bの他、貨幣識別装置77や貨幣搬送装置78等の
関連設備も組付けられている。貨幣識別装置77は、紙
幣や硬貨の投入口79(図1参照)に投入された紙幣や
貨幣を磁気・光方式で特定する各種センサの他、CP
U,RAM,ROM等を含むマイクロコンピューターを
備えている。貨幣搬送装置78は、前記貨幣識別装置7
7から排出された紙幣や硬貨を搬送するために、島長手
方向に延びるように張設されるコンベヤベルトを具備し
て成る。
【0041】図7に示すように、島両側に配されている
前述した各シャッター85,86A,86B(正確には
ロータリーソレノイド85c)や近接センサ83A,8
3Bは、それぞれ信号線により制御手段70に接続され
ている。また、各パチンコ機11には、図示省略したが
それぞれ前記配給シュート89から供給される球を所定
量保有できる賞球タンクが設けられており、かかる賞球
タンク内には球の保有量を検知して信号を出力する遊技
機内検知手段が設けられている。かかる遊技機内検知手
段は、前記中継タンク内検知手段と同様に近接センサ1
9から成り、パチンコ機の台数分に相当する各近接セン
サ19も信号線を介して制御手段70に接続されてい
る。
【0042】制御手段70は、何れかの片側空間82
a,82b内の球が所定量より多い時、ONとなる近接
センサ83A,83Bからの信号に応じて、球が多い片
側空間82a,82bに対応した上段樋シャッター85
を閉じる一方、各片側空間82a,82b内の球が所定
量より減少した時、OFFとなる近接センサ83A,8
3Bからの信号に応じて、対応する上段樋用シャッター
85を開くように制御するための手段である。すなわ
ち、研磨揚送装置50から排出される球は、中継タンク
82内で球保有量が減少した方の各片側空間82a,8
2bに補給されるように設定されている。
【0043】更に制御手段70は、各遊技機内検知手段
としての近接センサ19からの信号に応じて、左右二対
の下段樋81A,81B;81A,81Bの少なくとも
何れか一方の真下に位置するパチンコ機群Gをなす3台
のパチンコ機11の球が所定量より多い時は、そのパチ
ンコ機群G上に位置する下段樋81A,81Bの下段樋
用シャッター86A,86Bを開き、逆に球が所定量よ
り減少したら、対応する下段樋用シャッター86A,8
6Bを閉じるように制御する手段でもある。以上のよう
な制御手段70は、遊技機島10におけるパチンコ球の
補給・回収を集中的に管理するものであり、具体的には
インターフェース、CPU、RAM、ROM等により構
成されたマイクロコンピューターから成る。
【0044】詳しくは後述するが、各パチンコ機群Gを
なす3台のパチンコ機11内の近接センサ19のうちの
何れか2個以上がON状態となれば、当該パチンコ機群
Gに対応した「球が所定量より多い」という情報が制御
手段70で識別され、これに基づき制御手段70は、当
該パチンコ機群Gの真上に位置する何れかの下段樋81
A,81Bの下端にある下段樋用シャッター86A,8
6Bに対して開くように指令を出すようにプログラムさ
れている。なお、本実施形態では、図7に示すように、
二列をなすパチンコ機列全体は、3台ずつパチンコ機1
1を含む計8つのパチンコ機群Gに区分されている。
【0045】図1及び図9に示すように、島全体の土台
となる下段ユニット10Cは、フロア上に立設される前
後の腰部支持板21,21と、各腰部支持板21の上端
に略水平に設けられてパチンコ機11が設置される前後
の天板22,22とを具備して成る。かかる下段ユニッ
ト10Cは合成樹脂等により一体成形されている。下段
ユニット10Cには、島中央部に立設される研磨揚送装
置50を間にして左右対称に島長手方向にそれぞれ延び
る貯留タンク23,23が内設されている。
【0046】貯留タンク23は、その一端側(島中央
側)に向い下方へ傾斜する底面部24と、前壁25、後
壁26、それに両側壁27,27とから箱状枠形に形成
され、略水平な上面側は大きく開口し、各パチンコ機1
1から排出された球を受入れられるようになっている。
貯留タンク23内の球が自然に流下する一端側の前壁2
5下端には、前述した研磨揚送装置50側の下部タンク
65に連通接続する球流出口25aが開設されている。
この球流出口25aにも開閉可能な貯留タンク用シャッ
ター40が設けられている。
【0047】また、図9に示すように、中段ユニット1
0Bは、前記天板22上に所定間隔おきに立設されて前
記支持基板71を下から支える複数の中段支持体16,
16…と、各中段支持体16を間にして背中合わせに二
列に配設される複数のパチンコ機11とから構成されて
いる。所定間隔おきに並ぶ中段支持体16は、それらの
間に架設された複数のパイプ部材17,17…によって
互いに連結されている。
【0048】パチンコ機11は、ハンドルの回転操作に
よってパチンコ球を盤面上に打ち出し、打球の入賞を競
い楽しむものである。かかるパチンコ機11の背面側上
部に、前記近接センサ19を含む賞球タンクが配設され
ている。また、各パチンコ機11間には球貸機11Aが
介装されている。この球貸機11Aは、前述した貨幣識
別装置77からの信号を受けた際に、相当数の球を計数
しつつ払い出す関連機器である。
【0049】中段支持体16を間にした前後の天板2
2,22上には、各パチンコ機11の下端が所定範囲で
前後左右に移動可能に支持される載置レール12が設け
られている。載置レール12の奥側にはパチンコ機11
下端が島長手方向に移動可能に嵌合する突起12aが突
設されており、また載置レール12の手前側は球箱台と
なっている。また、前述した上段ユニット10Aの支持
基板71には、各パチンコ機11の上端に突設した被嵌
合レール11aが前後方向に回動可能かつ島長手方向に
も移動可能に内嵌する吊下レール14が設けられてい
る。
【0050】吊下レール14は略C字形断面であり図9
の紙面に垂直に延びており、かかる吊下レール14は、
支持基板71に島奥行方向にスライド可能に装着された
上方ブラケット13に対して、高さ位置を調整できるよ
うねじ軸を介して吊下げられている。更に上方ブラケッ
ト13には、上下に進退可能なねじ状の角度調整部材1
5が螺合している。この角度調整部材15は、各パチン
コ機11上端の前端縁側を適度に押圧することにより、
前記被嵌合レール11aを回動中心とした各パチンコ機
11の微妙な傾き角度を調整するための部材である。
【0051】載置レール12の下面にはスプリング付き
ベアリング(図示せず)が取付けられており、かかる載
置レール12は、天板22上を島長手方向及び島奥行方
向に移動できるようになっている。また、スプリングの
弾性変形により、載置レール12上のパチンコ機11下
端は、その傾斜角度に応じて略水平面に対して適宜変位
できるように設定されている。なお、前記上段ユニット
10Aの荷重は、中段支持体16のみならず前後二列に
配設された各パチンコ機11でも受けるように構成され
ている。
【0052】次に作用を説明する。各パチンコ機11か
ら排出されたり、上段樋80や下段樋81A,81Bか
らオーバーフローした球は、島下段10Cに内設された
貯留タンク23に一旦集められて貯留される。この貯留
タンク23内の球は、タンク一端側にある貯留タンク用
シャッター40の開閉に基づき研磨揚送装置50側の下
部タンク65へと受け渡される。
【0053】下部タンク65内の球は、必要に応じて図
4に示す研磨揚送装置50の取込口55から取込まれ、
一対の研磨ベルト51A,51Bの張り側間に挾持され
て研磨されつつ上段ユニット10Aへ揚送される。図1
及び図2に示すように、研磨揚送装置50の上端両側の
排出口56から吐出される球は、各上段樋用シャッター
85の開閉に基づき島中央より左右に一対ずつ延びる各
上段樋80へと受け渡される。
【0054】左右の各上段樋80に振分けられた球はそ
のまま流下し、それぞれ島片側ずつ中央に配設された中
継タンク82に導入される。すなわち、島両側に配され
た各中継タンク82は、それぞれ背中合わせに並ぶパチ
ンコ機列を中央で分けた計12台のパチンコ機11に供
給する球を分担して保有することになる。従って、従来
の遊技機島の如く、島内総てのパチンコ機へ供給する球
を大容量の一のタンクのみで一括して貯留することはな
く、一のタンクが余分な球を多量に保有せずに済む。
【0055】更に、互いに平行に延びる各上段樋80を
流下した球は前記中継タンク82内の分割壁84で二分
割されている片側空間82a,82bに所定量ずつ保有
されるので、一つの片側空間82a(82b)が島片側
のパチンコ機列一列分に相当する計6台のパチンコ機1
1に供給する球を分担して保有することになる。以下、
島片側半分(図1及び図2中で言えば右側半分)におけ
る球の給配の制御について説明する。
【0056】中継タンク82内の各片側空間82a,8
2bには、中継タンク内検出手段としての近接センサ8
3A,83Bがそれぞれ設けられており、各近接センサ
83A,83Bからの信号に応じて、対応する方の上段
樋用シャッター85の開閉が制御される。かかる各上段
樋用シャッター85の開閉制御により、中継タンク82
内の各片側空間82a,82bにおける球の貯留量を自
由に調整することができる。
【0057】詳しく言えば、何れかの片側空間82a,
82bの球が近接センサ83A,83Bのある高さ位置
まで溜ると、近接センサ83A,83Bは継続してON
となり図7に示す制御手段70に信号を出力する。する
と制御手段70は、球が多いと判断した片側空間82
a,82bに対応する上段樋用シャッター85(正確に
はロータリーソレノイド85c)に駆動信号を出力し、
かかる上段樋用シャッター85は図5に示す保持ブラケ
ット85a内を上昇して閉じた状態となる。それによ
り、研磨揚送装置50から排出される球が、既に多くの
球がある片側空間82a,82bに過度に供給されるこ
とはない。
【0058】一方、何れかの片側空間82a,82bの
球が所定量より減少したら、前記近接センサ83A,8
3BはOFFとなり、この信号に基づく制御手段70か
らの指令によって、今度は上段樋用シャッター85が保
持ブラケット85a内を下降する。すると、研磨揚送装
置50の排出口56から吐出された球は上段樋用シャッ
ター85が開いた方の上段樋80を流下し、球保有量が
減少した片側空間82a,82bに新たに供給される。
【0059】このような各上段樋用シャッター85の開
閉制御により、常に中継タンク82内における二つの片
側空間82a,82bでは適切な球保有量が保たれる。
また結果として、背中合せに並ぶ各パチンコ機列別に、
異なるパチンコ機11自体の性能や賞出率を異ならせる
営業形態に対応した適切な量の球のストックも可能とな
る。
【0060】また、中継タンク82の底部両側からは左
右に、各片側空間82a,82bに連通する二対の下段
樋81A,81B;81A,81Bが延びており、各片
側空間82a,82bの球は左右一対の下段樋81A,
81Bに振分けられて流下しつつ、各下段樋81A,8
1Bの真下に並ぶ各パチンコ機11へと適宜供給され
る。
【0061】島片側で計4本ある各下段樋81A,81
B;81A,81Bは、それぞれの丁度真下に位置する
3台のパチンコ機11を単位とするパチンコ機郡G(図
7参照)毎に球の細かな配給を行う。各下段樋81A,
81Bの下流端にはそれぞれ下段樋用シャッター86
A,86Bが設けられており、この下段樋用シャッター
86A,86Bの開閉に基づき、各下段樋81A,81
B内に所定量の球が貯留され適宜パチンコ機11へと供
給される。
【0062】図7において、島片側の計4つのパチンコ
機群Gの少なくとも何れか一群において、パチンコ機群
Gをなす3台のパチンコ機内の近接センサ19のうちの
2個以上がON状態となれば、当該パチンコ機群Gに対
応した「球が所定量より多い」という情報が制御手段7
0で識別される。これに基づき制御手段70は、当該パ
チンコ機群Gの真上に位置する下段樋81A,81Bの
下段樋用シャッター86A,86Bに対して開くように
指令を出力する。
【0063】下段樋用シャッター86A,86Bが閉じ
た状態から開いた状態へと下降すると、下段樋81A,
81Bの下流端まで流れ着いた球は当該下段樋81A,
81B上に留まることなく、落下経路88を介して貯留
タンク23内へと落下するので、この下段樋81A,8
1B内に余分に球が滞留することがない。従って、球を
必要としないパチンコ機11に対してまで球を過剰に供
給したり、いわなる死球となるのを防ぐことができる。
【0064】一方、何れかのパチンコ機群Gの3台のパ
チンコ機11が例えば同時にフィーバー状態になる等し
て賞球が多量に消費され、再び3個の近接センサ19の
うち2個以上がOFF状態になると、それに基づき制御
手段70は、該当するパチンコ機群Gの球は所定量より
少ないと判断し、今度は下段樋用シャッター86A,8
6Bを開いた状態から閉じた状態へと上昇させる。する
と、下段樋81A,81Bの下流端まで流れ着いた球
は、下方へ落下できず当該下段樋81A,81B上に留
まることになるので、当該下段樋81A,81B内に球
がある程度蓄積されるため、球を必要とするパチンコ機
11に対して迅速かつ多量に供給することが可能とな
る。
【0065】以上のように本遊技機島10では、背中合
わせに並ぶ一方のパチンコ機列と他方のパチンコ機列に
は、それぞれ別々の上段樋80、一の中継タンク82内
で二分割された各片側空間82a,82b、それに各片
側空間82a,82bに別々に連通する左右一対の下段
樋81A,81Bから成る互いに独立した循環経路を介
してパチンコ球が供給されることになる。また、各下段
樋81A,81Bがそれぞれ対応することになる島全体
を略8分割した遊技機群G毎に細分化されたパチンコ球
の供給を実現できる。
【0066】更にまた、本実施形態に係る遊技機島10
によれば、図9に示すように、上段ユニット10Aと下
段ユニット10Cとの間に中段ユニット10Bを配置し
て成り、上段ユニット10A及び下段ユニット10C
は、それぞれ独立の構造体として別々に工場等で規格化
して量産することができる。
【0067】特に上段ユニット10Aでは、各仕切板7
2の略中央を切り欠いて下段樋81A,81Bが上下に
移動可能に挿通する中空部72aを形成し、各仕切板7
2に下段樋81A,81Bを所望の高さに支持する樋支
持部材72bを設けたから、上段ユニット10A内に下
段樋81A,81Bを長手方向に延びるように容易に配
設でき、また樋支持部材72bによって下段樋81A,
81Bの傾斜角度を容易に適宜調整することが可能とな
る。
【0068】中段ユニット10Bは、後付けするパチン
コ機11を含むため予め総て一体化される構成ではない
が、天板22上に立設され支持基板71を下から支える
複数の中段支持体16,16…により、下段ユニット1
0Cと上段ユニット10Aとの間に極めて簡易に、前後
二列に並ぶ各パチンコ機11の取付けスペースを確保す
ることができる。
【0069】各中段支持体16は、あくまで背中合わせ
に並ぶ前後のパチンコ機11列間に配されるので、たと
え各パチンコ機11の横幅や背面側の出っ張り具合等が
多少異なっても、従来のフレーム材から成る定形的な枠
組の如く、枠組自体がパチンコ機11の組付け作業に支
障を来すおそれはなく、必要な作業スペースも十分確保
できる。
【0070】更に、パチンコ機11上端の被嵌合レール
11aは、吊下レール14に嵌合した状態でレール長手
方向に移動可能であり、パチンコ機11下端も載置レー
ル12上を島長手方向に移動できる。しかも、上方ブラ
ケット13は、上段ユニット10Aの支持基板71に対
して島奥行方向に一定範囲でスライド可能であり、載置
レール12は天板22上を島奥行方向に移動できる。
【0071】なお、本発明に係る遊技機島の具体的構成
は、図示した実施の形態に限定されるものではない。例
えば、検出手段は近接センサに限定されるものではな
く、球の接近を検知する磁気センサ等により構成しても
よい。貯留タンク用シャッターの制御により、上段ユニ
ット側に適切な量の球を安定して供給できるように構成
しても良い。その他、中段支持体には、各パチンコ機を
島奥行方向に動力で移動させる駆動ユニット等を組付け
るようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】本発明に係る遊技機島によれば、研磨揚
送装置から排出された遊技媒体は、一対の上段樋内を流
下して中継タンク内の各片側空間に導入され、各片側空
間の遊技媒体は左右二対の下段樋に振分けられて流下し
つつ真下に並ぶ各遊技機へ供給され、各上段樋の上流側
の上段樋用シャッターや、各下段樋の下流側の下段樋用
シャッターの開閉制御により、島上段における遊技媒体
の循環経路の一部のみに遊技媒体が集中するのを防ぐこ
とができ、遊技媒体の流動性を高めて錆びたり腐食した
りするのを防止することができる。また、背中合せに並
ぶ各遊技機列別に、各遊技機自体の性能や営業形態の応
じた適切できめ細かな遊技媒体の供給を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施形態に係る遊技機島を示す正
面図であり、島上段及び島下段は断面を示している。
【図2】本発明の一の実施形態に係る遊技機島を構成す
る上段ユニットの内部構造を示す平面図である。
【図3】本発明の一の実施形態に係る遊技機島を構成す
る中継タンクの一例を拡大して示す斜視図である。
【図4】本発明の一の実施形態に係る遊技機島を構成す
る中継タンクの一例を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の一の実施形態に係る遊技機島を構成す
る上段樋用シャッターを拡大して示す側面図である。
【図6】本発明の一の実施形態に係る遊技機島を構成す
る上段樋用シャッターを拡大して示す正面図である。
【図7】本発明の一の実施形態に係る遊技機島に含まれ
る制御手段を示すブロック図である。
【図8】本発明の一の実施形態に係る遊技機島を構成す
る研磨揚送装置を概略的に示す断面図である。
【図9】本発明の一の実施形態に係る遊技機島を構成す
る上段、中段及び下段の各ユニットを分離させた状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
10…遊技機島 10A…上段ユニット 10B…中段ユニット 10C…下段ユニット 11…パチンコ機(遊技機) 23…貯留タンク 50…研磨揚送装置 80…上段樋 81A,81B…下段樋 82…中継タンク 82a,82b…片側空間 83A,83B…近接センサ 84…分割壁 85…上段樋用シャッター 86A,86B…下段樋用シャッター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】背中合せに二列に並ぶ複数の遊技機の上方
    にて、島内に立設した研磨揚送装置により島下段の貯留
    タンクから揚送した遊技媒体を各遊技機に補給するよう
    にした遊技機島において、 島上段における前記研磨揚送装置の上端と島端との間に
    所定量の遊技媒体を保有できる中継タンクを配設し、該
    中継タンクにその内部を島長手方向と略平行に二分割す
    る分割壁を設け、 前記研磨揚送装置の上端から排出された遊技媒体を同一
    方向に流下させる一対の上段樋の各下流端をそれぞれ前
    記中継タンクの二分割れた別々の片側空間に連通接続
    し、 中継タンクの底部両側に、該中継タンクを間にして真下
    に位置する各遊技機列に沿うように左右に延びて各遊技
    機に遊技媒体を補給する左右二対の下段樋を、それぞれ
    左右一対ずつ中継タンクの同じ片側空間に連通接続し、
    各下段樋の下流端をそれぞれ落下経路を介して前記貯留
    タンクに連通接続したことを特徴とする遊技機島。
  2. 【請求項2】前記研磨揚送装置を島略中央部に立設さ
    れ、前記中継タンク、各上段樋、及び各下段樋を前記研
    磨揚送装置の上端を間にして左右対称となるよう島両側
    に配設したことを特徴とする請求項1記載の遊技機島。
  3. 【請求項3】前記研磨揚送装置の上端側と各上段樋との
    間に、開閉可能で開いた際に遊技媒体を通す上段樋用シ
    ャッターをそれぞれ別々に設けると共に、各下段樋の下
    流端にも、開閉可能で開いた際に遊技媒体を落下させる
    下段樋用シャッターをそれぞれ別々に設けたことを特徴
    とする請求項1または2記載の遊技機島。
  4. 【請求項4】前記中継タンクの各片側空間にそれぞれ遊
    技媒体の保有量を検知して信号を出力する中継タンク内
    検知手段を設けると共に、各遊技機にそれぞれ遊技媒体
    の保有量を検知して信号を出力する遊技機内検知手段を
    設け、 各中継タンク内検知手段からの信号に応じて、各片側空
    間内の遊技媒体が所定量より多い時は、各片側空間に対
    応する上段樋用シャッターを閉じる一方、遊技媒体が所
    定量より減少したら上段樋用シャッターを開けるように
    制御し、 かつ各遊技機内検知手段からの信号に応じて、左右二対
    の下段樋の少なくとも何れか一つの真下に位置する遊技
    機群内の遊技媒体が所定量より多い時は、その遊技機群
    上に位置する下段樋の下段樋用シャッターを開ける一
    方、遊技媒体が所定量より減少したら下段樋用シャッタ
    ーを閉じるよう制御すべく構成したことを特徴とする請
    求項1,2または3記載の遊技機島。
  5. 【請求項5】前記中継タンクの内部を二分割する分割壁
    を、タンク幅方向に移動可能に設けたことを特徴とする
    請求項1,2,3または4記載の遊技機島。
  6. 【請求項6】前記中継タンクの底部を中央上方に出っ張
    る山型断面となるよう形成したことを特徴とする請求項
    1,2,3,4または5記載の遊技機島。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012029936A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機群
JP2012085770A (ja) * 2010-10-19 2012-05-10 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機のメダル補給装置
JP2012115495A (ja) * 2010-12-01 2012-06-21 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機のメダル補給装置

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