JP5040662B2 - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮影画像のカラーシェーディング補正を行う画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムに関する。
画像の中心部に対して周辺部が赤っぽくなったり、青っぽくなったりするカラーシェーディングを、撮影レンズの絞り値や射出瞳距離と撮像面の中心からの距離に応じて補正するカメラが知られている(たとえば特許文献1)。このカメラは、予め保持されたマイクロレンズ用テーブルから、撮影時の絞り値に応じた絞り依存特性情報、および撮影時の射出瞳距離及び射出瞳半径に応じたシェーディング補正情報を検索し、焦点距離とレンズ特性情報(周辺減光の特性を示す情報)とから、R、G、Bのゲイン制御量を算出する。
特開2000−324505号公報
しかしながら、撮影条件に応じて画面中心からの距離(像高)に応じて、画面全体のR、G、B各色の補正データの算出および補正を行なうため、計算量が多くなり補正処理の負担が大きいという問題がある。
また、予め各カメラに搭載されているマイクロレンズの特性に合わせて、絞り依存特性情報テーブル及びシェーディング特性情報テーブルをカメラ内で保持しているので、補正データ作成用の多数のテーブルを記憶するために大容量のメモリが必要となる。
一方、同じ機種のカメラであっても、機体ごとの個体差によってカラーシェーディングの発生が異なる場合については十分に補正ができない。
本発明の第1の態様によると、複数の画素信号で形成される画像に対して、補正データを用いてカラーシェーディング補正を施す画像処理装置であって、画像を形成する一部の画素信号に対してカラーシェーディング補正を施し、その他の画素信号に対してはカラーシェーディング補正を施さない処理を行うために、画素信号ごとにカラーシェーディング補正の実行の有無を決定する補正実行決定部と、補正実行決定部により補正を実行すると決定された画素信号の補正を行う補正部とを備える。
本発明の第2の態様によると、第1の態様の画像処理装置において、カラーシェーディング補正を実行する画素信号は相対的に前記画像の周辺付近の領域に位置する画素信号であり、カラーシェーディング補正を実行しない画素信号は相対的に前記画像の中央付近の領域に位置する画素信号であることが好ましい。
本発明の第3の態様によると、第1の態様の画像処理装置において、補正対象画像を取得する際の光学的撮影条件を用いて、画素信号の色成分ごとに補正データを決定する補正データ決定部をさらに有し、補正実行決定部は、光学的撮影条件を用いて、画素信号の色成分ごとに補正実行の有無を決定し、補正部は、補正を実行すると決定された画素信号を補正データに基づいて色成分ごとに補正を行うことが好ましい。
本発明の第4の態様によると、第3の態様の画像処理装置において、光学的撮影条件は、少なくとも補正対象画像を取得する際の射出瞳位置および絞り値を含み、補正実行決定部は、射出瞳位置および絞り値に応じて、補正対象画像を形成する画素信号ごとに補正実行の有無を決定し、補正部は、補正実行決定部により補正を実行すると決定された画素信号を補正データに基づいて色成分ごとに補正を行うことが好ましい。
本発明の第5の態様によると、第4の態様の画像処理装置において、補正実行決定部は、撮像装置を構成する各画素の像高が、射出瞳位置および絞り値で決定される所定値よりも大きい場合に補正の実行を決定することが好ましい。
本発明の第6の態様によると、複数の画素信号で形成される画像に対して、補正データを用いてカラーシェーディング補正を施す画像処理装置は、予め色分布が分かっている被写体を撮影して取得した第1の画像を用いて、複数の画素信号ごとに光学的撮影条件に適した補正データを取得する補正データ取得部と、第2の画像を取得した際の光学的撮影条件と補正データとに基づいて、第2の画像を形成する複数の画素信号を色成分ごとに補正する補正部とを備える。
本発明の第7の態様によると、第6の態様の画像処理装置において、補正データ取得部は、予め色分布が分かっている被写体を所定の光学的撮影条件で撮影して取得した第1の画像を用いて、複数の画素信号ごとに光学的撮影条件に適した色成分ごとの補正データを取得し、補正部は、補正データに基づいて、所定の光学的撮影条件と同一の光学的撮影条件で取得した第2の画像を形成する複数の画像信号を色成分ごとに補正することが好ましい。
本発明の第8の態様によると、第6の態様の画像処理装置において、予め記憶された補正に関するデータを第1の画像に基づいて更新して補正データを生成する更新部をさらに備え、補正部は、第2の画像を取得した際の光学的撮影条件と更新された補正データとに基づいて、第2の画像を形成する複数の画素信号を色成分ごとに補正することが好ましい。
本発明の第9の態様によると、第6乃至8のいずれかの態様の画像処理装置において、予め色分布が分かっている被写体は、色分布が一様なチャートであることが好ましい。
本発明の第10〜第18の態様によると、画像処理方法は、上記第1〜第9の態様による画像処理装置に対応する処理を実行する。
本発明の第19の態様によると、画像処理プログラムは、第10乃至第18の態様の画像処理方法をコンピュータで実行させる。
本発明によれば、光学的撮影条件に応じて、適切に補正対象画像のカラーシェーディングを補正できる。
本発明による電子カメラの一実施の形態を説明する外観図である。 本発明による電子カメラの一実施の形態を説明するブロック図である。 本発明による電子カメラ内部の撮像素子付近の構成を説明する図である。 撮像素子の分光感度を説明する図である。 赤外線カットフィルタの透過率が入射角により変化する例を説明する図である。 赤外線カットフィルタとカラーフィルタの特性により、撮像素子の分光感度が入射角度に依存して変化することを説明する図である。 撮像素子への入射角度が射出瞳と撮像素子までの距離と像高に依存することを説明する図である。 カラーシェーディングを求めるために必要な補正用データであり、レンズ種別ごとの射出瞳位置の算出テーブルを示す図である。 カラーシェーディングを求めるために必要な補正用データであり、(a)はRゲイン関数の係数aの算出テーブル、(b)はRゲイン関数の係数bの算出テーブル、(c)はBゲイン関数の係数cの算出テーブル、(d)はBゲイン関数の係数dの算出テーブルを示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるカラーシェーディング補正処理を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態におけるパーソナルコンピュータの要部構成を説明するブロック図である。 第2の実施の形態におけるカラーシェーディング補正処理を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態における変形例による電子カメラの要部構成を説明するブロック図である。 第2の実施の形態における変形例による電子カメラのカラーシェーディング補正処理を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態における補正関数の算出処理を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態におけるカラーシェーディング補正処理を説明するフローチャートである。 プログラム製品を提供するために用いる機器の全体構成を説明する図である。
−第1の実施の形態−
図1〜10により本発明による画像処理装置を搭載したカメラの第1の実施の形態を説明する。図1に示すように、電子カメラ1のカメラボディ10の上面には、電子カメラ1の電源をオン・オフするためのメインスイッチ(電源スイッチ)2と、撮影を指示するレリーズボタン3と、撮影モードや再生モード等のカメラの撮影条件や動作モードを設定するためのモードダイヤル4と、被写体を照明する内蔵式閃光装置5と、カメラボディ10に対して着脱可能な外付け閃光装置を装着するためのアクセサリシュー6とが設けられている。
カメラボディ10の正面には、交換レンズを装着するためのマウント7と、マウント7に装着した交換レンズを取り外すためのレンズ取り外しボタン8と、撮像前に交換レンズの絞りを設定または制御絞り口径まで絞り込むプレビュー動作を行うためのプレビューボタン9とが設けられている。カメラボディ10の背面には、撮像前の被写体像を確認するファインダー(不図示)と、撮像後の画像や、各種設定状態を表示する液晶モニタ(不図示)が設けられている。
図2は、電子カメラ1の制御系を説明するブロック図である。演算回路101は、マイクロコンピュータなどによって構成される。演算回路101は、後述する各回路、要素から出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各回路、要素へ出力する。
撮像素子121は、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどによって構成される。撮像素子121は、撮影用の交換レンズLを通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号をA/D変換回路122へ出力する。A/D変換回路122は、アナログ撮像信号をディジタル信号に変換する。撮像素子121およびA/D変換回路122は、タイミング回路124から出力される駆動信号によって所定の動作タイミングで駆動される。レンズ情報伝達回路127は、マウント7を介して入力したレンズ種類、焦点距離、レンズ位置(撮影距離)などのレンズ情報を演算回路101へ出力する。
画像処理回路123はASICなどによって構成される。画像処理回路123は、ディジタル変換後の画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を施す他、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮された画像データを伸長する伸長処理などを行う。バッファメモリ125は、画像処理回路123によって処理される画像データを一時的に格納する。記録媒体126は、カメラに対して着脱可能なメモリカードなどによって構成される。記録媒体126には、画像処理後の画像データが記録される。液晶モニタ128は、各種の設定状態や上述した撮影動作によりバッファメモリ125に格納された画像データに対応する画像を表示するとともに、再生モードにおいては記録媒体126に記録された画像データに対応する画像を表示する。
図3は、撮像素子121の周辺の構成と、撮像素子121への入射光の傾きの変化を概念的に示す図である。この図では、撮像素子121の3つのフォトダイオード130a〜130c(以下、総称する場合は130を付す)、およびR、G、Bのカラーフィルタ134a〜134c(以下、総称する場合は134を付す)を示している。カラーフィルタ134a〜134cのそれぞれの前面には、受光感度を上げるために、マイクロレンズ131a〜131c(以下、総称する場合は131を付す。)がそれぞれ設けられている。撮像素子121の各画素は、フォトダイオード130、カラーフィルタ134、マイクロレンズ131などを有している。マイクロレンズ131の前面、つまり被写体側には、赤外域や紫外域の光をカットするための赤外線カットフィルタ132a、紫外線カットフィルタ132bのような各種フィルタが設けられている。これらのフィルタ132a、132bを総称してフィルタ132と呼ぶ。フィルタ132は、ガラスに薄膜コートが施されたものである。なお、133はカメラに装着された交換レンズの射出瞳である。
図3からわかるように、光軸近傍の画素に入射する光135bの主光線136bの傾きはほぼ光軸と平行であるが、画面周辺部の画素に入射する光135aの主光線136aの傾きは所定角度となる。この傾きは画面周辺部に行くほど大きくなる。
撮影光が画面周辺部の各フォトダイオード上に入射する際、各フォトダイオードの前に配置されたマイクロレンズ131やフィルタ132への入射角が大きくなり、たとえば、入射光の傾きが、マイクロレンズ131が集光できる角度範囲より外れると、画素に入射する光量が減少する。マイクロレンズ131を構成する材料は屈折率に分散を有しているので、厳密には波長ごとに集光できる角度範囲が異なる。それゆえ、この光量ロス量がR、G、Bにより異なるので、カラーシェーディングが生じる。このカラーシェーディングは絞り値(Fナンバー)が大きいと影響が大きくなるとともに、レンズ種や撮影距離により射出瞳133の位置が異なるため、入射光の傾きも変化し、影響が異なる。すなわち、カラーシェーディングは光学的撮影条件に応じてその影響が異なる。また、マイクロレンズ131の特性にも依存するため、カメラ機種により異なる特性を有する。
一方、フィルタ132は入射角に応じて分光透過率が変化するので、これに起因してもカラーシェーディングが生じる。図4〜6を参照して説明する。
図4にフォトダイオード130、カラーフィルタ134、マイクロレンズ131からなる撮像素子121の分光感度を示す。また、図5に赤外線カットフィルタ132aの分光透過率が入射角(θ、θ)により変化する様子を示す。フォトダイオード130、カラーフィルタ134、マイクロレンズ131からなる撮像素子121と赤外線カットフィルタ132aとを備えた撮像素子121の分光感度は、図4と図5に示すグラフの積で決定される。
この場合の入射角ごとの分光感度を図6に示す。図6に示すグラフの積分値が各画素の赤成分(以下、Rと呼ぶ。)、緑成分(以下、Gと呼ぶ。)、青成分(以下、Bと呼ぶ。)の光量に相当するので、撮影光入射角によりRの光量のみが変化する。なお、図6では簡単のため、紫外線カットフィルタ132bやその他構成要素による影響は無視している。紫外線カットフィルタ132bを備える撮像素子121の場合、短波長側の分光感度も入射角度により変化し、赤外線カットフィルタ132aの場合と同様の影響を短波長側に与える。
上述したように、フォトダイオード130に入射する光量は各マイクロレンズ131やフィルタ132への撮影光の入射角に依存する。各マイクロレンズ131やフィルタ132への入射角は、射出瞳位置と絞り径を同一とした場合、図7に示すように、像高が高いほど大きくなる。また、入射角θは、射出瞳位置、絞り値などの光学的撮影条件によっても変動する。したがって、入射角θを、射出瞳位置、絞り値、および像高の3つの変数により定義することができる。本実施の形態では、交換レンズ内のROMに記憶された、図8に示すTable1を用いて、交換レンズにより射出瞳位置が算出される。すなわち、光学的撮影条件である焦点距離と撮影距離とに基づいて、交換レンズはTable1を参照して射出瞳位置を算出する。
このようにして算出された射出瞳位置と、撮影時の絞り値とに基づいて、演算回路101は、図9(a)に示すTable2を参照してRゲイン(r)の係数aを、図9(b)に示すTable3を参照して係数bを算出する。また、演算回路101は、図9(c)に示すTable4を参照してBゲイン(r)の係数cを、図9(d)に示すTable5を参照して係数dを算出する。Table2〜5は、撮影に用いたカメラ機種に対応する係数算出表である。
このように算出される係数a〜dを使用して、次式(1)および(2)で表されるRゲイン関数(r)とBゲイン関数(r)を算出する。
Rゲイン関数(r)=ar+b (1)
Bゲイン関数(r)=cr+d (2)
ただし、rは、各画素の像高(カメラに装着された交換レンズの光軸から各画素までの距離)である。
この(1)、(2)式に基づいて、フォトダイオードのそれぞれについて、換言すると、各画素ごとにその像高rを使用してRゲイン(r)とBゲイン(r)を算出し、次式(3)、(4)により、各フォトダイオードの出力値(画素値)Soutを色成分ごとに補正する。
補正後のR画素値=補正前のR画素値Sout×Rゲイン(r) (3)
補正後のB画素値=補正前のB画素値Sout×Bゲイン(r) (4)
なお、本実施の形態ではカラーシェーディング補正を行なうものであり、G信号を基準に相対量が補正されていればよい。したがって、G信号については、入射角による補正を行なわないものとするが、従来と同様に、G信号についても輝度シェーディング補正を行なってもよい。輝度シェーディング補正も行う場合、R信号、G信号およびB信号のすべてに補正関数がかかるので輝度シェーディング補正関数をf(r)とすると、式(3)、(4)は次式(5)〜(7)となる。
補正後のR画素値=補正前のR画素値Sout×Rゲイン(r)×f(r) (5)
補正後のG画素値=補正前のG画素値Sout×f(r) (6)
補正後のB画素値=補正前のB画素値Sout×Bゲイン(r)×f(r) (7)
なお、撮影時の光学的撮影条件である焦点距離、撮影距離、絞り値は、レンズ情報としてレンズ側からカメラ本体に送信される。レンズの判別は、交換レンズごとに割り当てられている固有の識別番号がレンズ側からカメラ本体へ送信されることによって行なわれる。Table1はレンズ側のROMに記憶され、撮影時にレンズ側で光学的撮影条件(焦点距離や撮影距離)に応じて射出瞳位置を計算し、算出された射出瞳位置をカメラ本体側に送信する。演算回路101の所定の記憶領域には、予め電子カメラ1の機種に応じたTable2〜5が記憶されており、演算回路101はレンズ側から送信された絞り値と射出瞳位置とに基づいてTable2〜5を参照しながら係数a〜dを計算する。なお、レンズ側で演算機能を有しない場合には、Table1をカメラ本体側で装着可能なレンズ種別分用意しておき、撮影時に設定した焦点距離や撮影距離から射出瞳位置もカメラ本体側で計算するようにしてもよい。
以下で、上記Table2〜5の作成方法を説明する。
射出瞳位置の異なる複数のレンズを用いて、射出瞳133の位置と絞り値を変えながら、色分布の一様なグレーチャートなどのような被写体を、均一照明下で撮影する。各条件の下で撮影して得られた画像に関して、各画素値ごとに、R、G、Bの比R/GおよびB/Gを以下のように算出する。
すなわち、各画素値ごとに、光軸上にある画像中心(x、y)におけるR/G(x、y)およびB/G(x、y)との比をとって、Rゲイン(x、y)、Bゲイン(x、y)を作成し、以下式(8)、(9)のように表す。
Rゲイン(x、y)={R/G(x、y)}/{R/G(x、y)} (8)
Bゲイン(x、y)={B/G(x、y)}/{B/G(x、y)} (9)
なお、この実施の形態では、R、G、B3つの色それぞれに対する3つの画像データを有している。ベイヤー配列のカラーフィルタを用いたカメラの場合には、補間後の画像データを用いる。したがって、R/G(x、y)は、画像中心(x、y)に位置する1つの画素に対するR画素値/G画素値であり、B/G(x、y)は、画像中心(x、y)に位置する1つの画素に対するB画素値/G画素値である。同様に、R/G(x、y)は、任意の位置(x、y)に位置する画素に対するR画素値/G画素値であり、B/G(x、y)は、任意の位置(x、y)に位置する画素に対するB画素値/G画素値である。画像の縦もしくは横の画素数が偶数の場合、画像中心(x、y)に位置する画素が1つの画素に決まらないが、このような場合は、画像中心近傍の複数の画素値を用いて画像中心(x、y)における画素値を補間して求めてもよい。
前述のように、カラーシェーディングは回転対称成分が主と考えると、Rゲイン(x、y)およびBゲイン(x、y)を像高rの関数として近似できる。この場合、Rゲイン(x、y)およびBゲイン(x、y)を画像全体について解析する必要はなく回転対称性を考慮して、解析範囲を第1象限のみのように制限してもよい。なお、像高rは以下の式(10)で表すことができる。
r=((x−x+(y−y1/2 (10)
上記式(8)、(9)および(10)によりRゲインおよびBゲインを式(1)、(2)のように像高rの一次関数で近似する。この場合、係数a、b、c、dは各光学的撮影条件(射出瞳位置、絞り値)の画像解析結果(Rゲイン(x、y)、Bゲイン(x、y))からフィッティングなどにより算出する。
なお、光軸近傍の画素の場合はマイクロレンズ131や赤外線カット/紫外線カットフィルタ132への入射角が小さいため、カラーシェーディングの影響を無視できる。カラーシェーディングを無視できる最大の、すなわち補正の必要な最低の入射角をθminとすると、対応する像高rminを用いて、以下のようにゲインを算出することができる。
r>rminの場合、
Rゲイン(r)=ar+b
Bゲイン(r)=cr+d
r≦rminの場合、
Rゲイン(r)=Bゲイン(r)=1 (11)
なお、閾値rminは、カラーシェーディング補正が必要な最低入射角θminと、射出瞳133の位置(像面からの距離)Pと、撮影時の絞り値Fを用いて以下の式により算出することができる。
rmin=P×[tanθmin−tan{sin−1(1/2F)}] (12)
したがって、上記式(11)により、r≦rminの範囲については、Rゲイン(r)、Bゲイン(r)の演算結果を画像出力に反映する処理が不必要となり、実画像の補正が効率よく行なえる。
上記のようにして作成されたTable2〜5のデータを、カメラ内の演算回路101内に補正用データとして保持させ、カラーシェーディング補正を行う際に、各データを参照してRゲイン、Bゲインを求める。実際の光学的撮影条件と一対一で対応する補正用データが無い場合は、条件の近いデータを用いて補間によりRゲイン、Bゲインを求める。
なお、カラーシェーディングの影響は、上述のように撮像素子121の特性や、フィルタ132の特性に大きく依存するため、Table2〜5のような補正データは、撮像素子121ごと、もしくはカメラ機種ごとに作成する。カラーシェーディング補正をカメラ撮影時にカメラ本体にて行う場合には、各カメラに対応した補正データをカメラが1組記憶して、それを用いて補正を行う。一方、撮影画像をパソコンなどの外部演算装置に取り込み、カラーシェーディング補正処理を行なう場合には、撮影に使用したカメラ機種に応じた補正データを利用して補正を行なう。したがって、撮影画像データには、付属情報として、射出瞳位置(もしくは、焦点距離、撮影距離、レンズ種別)、絞り値、カメラ種別をあわせて記録することが不可欠である。さらには、カメラ本体でも、外部演算装置でもカラーシェーディング補正可能な場合は、カラーシェーディング補正処理済みか否かを識別する情報を付加する。
上記構成を備える電子カメラのカラーシェーディング補正動作を、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図10の各処理手順は、演算回路101でプログラムを実行して行なわれる。なお、本実施の形態においては、光学的撮影条件を以下の場合とする。
(1)カメラ機種名:A
(2)カメラレンズの種類:レンズ種I(焦点距離(ズーム)範囲f−fmm、開放F値F2.8)
(3)撮影時の焦点距離:50[mm]
(4)撮影距離:4m
(5)絞り値(F値):F4
ステップS1では、カラーシェーディング補正を行なう画像(補正対象画像)の画像データを読み込んでステップS2へ進む。ステップS2においては、光学的撮影条件、すなわち、交換レンズから送信された射出瞳133の位置、レンズの種類、焦点距離および撮影距離の特性を読み込み、ステップS3へ進む。
レンズ種Iの射出瞳133の位置は、Table1を参照して、上記光学的撮影条件(3)と(4)に近い条件に対するデータ(P22、P23、P32、P33)を用いて焦点距離50mm、撮影距離4mに対する射出瞳133の位置Pを補間して、交換レンズ側で算出される。
なお、撮像素子121は、カメラ固有であり、交換できない。したがって、この場合には、使用するTable2〜5は具備した撮像素子121のマイクロレンズ131の開口数やフィルタ132の入射角特性に応じて設定される。
ステップS3では、受信した射出瞳133の位置Pが所定の閾値Pmax以上であるか否かを判定する。ステップS3が肯定された場合、すなわち、射出瞳133の位置Pが閾値Pmax以上と判定された場合は、ステップS4へ進み、カラーシェーディング補正は行わずにステップS12へ進む。これは、図7からも判るように、射出瞳133の位置Pが撮像面から遠い場合、入射角が小さくなりカラーシェーディングの影響が無視できるためである。ステップS3が否定された場合、すなわち、射出瞳133の位置Pが閾値Pmaxより小さいと判定された場合は、ステップS5へ進む。
ステップS5では、撮影時における絞り値を読み込み、ステップS6へ進む。ステップS6においては、光学的撮影条件に基づいて補正の必要な最小像高(rmin)を決定してステップS7へ進む。この像高rminは、ステップS2で読み込んだ補正対象画像を撮影した際の射出瞳位置Pと、ステップS5で読み込んだ絞り値を用いて、上述した式(12)で算出される。ステップS7では、ステップS5で読み込んだ絞り値と、ステップS2で読み込んだ射出瞳133の位置Pとから、像高rにおけるカラーシェーディング補正関数、すなわち、Rゲイン関数(r)、Bゲイン関数(r)を式(1)、(2)に従い、Table2〜5で各係数を決定した後に算出する。
ここで、ステップS2で読み込んだ射出瞳133の位置PをP<P<Pとした場合について具体的に説明する。まず、上記式の係数a、b、c、dを、それぞれTable2〜5を参照して求める。光学的撮影条件が射出瞳133の位置P、絞り値=4であることから、Table2を参照して、射出瞳133の位置Pに対する係数a21と、射出瞳133の位置Pに対する係数a22とから補間して係数aを算出する。同様に、Table3を参照してb21とb22とから係数bを、Table4を参照してc21とc22とから係数cを、Table5を参照してd21とd23とから係数dをそれぞれ算出する。以上により、カラーシェーディング補正関数であるRゲイン関数(r)とBゲイン関数(r)を次式(13)、(14)のように算出する。
Rゲイン関数(r)=ar+b (13)
Bゲイン関数(r)=cr+d (14)
ステップS8では、補正対象画像を形成する全ての画素ごとに次の判断を行う。まず、対象画素の像高(光軸からの距離)rが、閾値となる像高rminより大きいか否かを判定する。肯定された場合、すなわち、当該画素の像高rが閾値rminより大きいと判定された場合は、ステップS9へ進む。否定された場合、すなわち、当該画素の像高rが閾値rmin以下と判定された場合は、ステップS10へ進み、否定判定された画素に対するカラーシェーディング補正は行なわない。
ステップS9では、各画素値であるR値、B値に、ステップS7で算出したRゲイン関数(r)、Bゲイン関数(r)をそれぞれ乗じることにより、カラーシェーディング補正を行ない、ステップS11へ進む。
ステップS11では、カラーシェーディング補正が必要な全ての画素についてカラーシェーディング補正が行なわれたか否かを判定する。否定された場合、すなわち、まだカラーシェーディング補正が行なわれていない画素があると判定された場合は、ステップS8へ戻る。肯定された場合、すなわち、カラーシェーディング補正が必要な全ての画素についてカラーシェーディング補正が行なわれたと判定された場合は、ステップS12へ進む。ステップS12においては、ステップS9においてカラーシェーディング補正の施された画像、またはステップS4においてカラーシェーディング補正の施されていない画像を液晶モニタ128に表示して、一連の処理を終了する。
以上で説明したように、第1の実施の形態によるカメラによれば、以下の作用効果が得られる。
(1)色成分(実施の形態ではR,B,G)を有する複数の画素信号によって形成される画像に対してカラーシェーディング補正を行なうようにした。この場合、補正対象画像を撮影する際の光学的撮影条件(実施の形態では、レンズ種別、射出瞳位置、絞り値)に基づいて、演算回路101は画素信号ごとにカラーシェーディング補正の実行の有無を決定する。そして、演算回路101は、補正の実行が決定された画素信号に対して、R値、B値ごと、すなわち色成分ごとにカラーシェーディング補正を実行するようにした。その結果、カラーシェーディングの影響が大きい画素信号に対して補正処理を行なうので、すべての画素信号に対して処理を施す場合に比べて処理にかかる負担を軽減し、高速処理を可能にする。
(2)マイクロレンズ131の開口数、マイクロレンズ131のピッチは撮像素子121ごとに固有であり、カラーシェーディングは撮像素子121の各画素への入射角が要因となり発生する。そこで、本実施の形態では、各画素への入射角を決定する各種要因に基づいてカラーシェーディング補正の補正データを算出するようにした。その結果、光学的撮影条件に応じて撮影光束が各画素へ入射する角度が異なっても、撮影画像に発生するカラーシェーディングを適切に補正することができる。
(3)本実施の形態では、レンズごとに射出瞳133の位置および絞り値に基づいて予め作成した補正用データを用い、光学的撮影条件により変化する射出瞳133の位置と絞り値とに基づいてRゲイン関数(r),Bゲイン関数(r)を求めるようにした。その結果、レンズの種類、射出瞳位置、および絞り値が異なる場合であっても、撮影画像に発生するカラーシェーディングを適切に補正することができる。
(4)カラーシェーディング補正用データを次のようにして作成するようにした。予め色分布の一様なグレーチャートを用意し、レンズごとに撮影距離や焦点距離を変えてグレーチャートを撮影する。そして、撮像素子121の画素ごとの位置関数としてB,Rのゲインを算出するため、チャート撮影画像に基づいて、B,Rのゲイン関数(r)の係数a〜dを算出し、画素ごとに補正量であるR,Bゲインをそれぞれ決定するようにした。したがって、撮影画像に発生するカラーシェーディングを適切に補正することができる。
(5)射出瞳133の位置が所定の閾値より遠い位置にある場合は、カラーシェーディング補正を行わないようにした。射出瞳133の位置が撮像素子121から離れるほど、撮像素子121への入射角は小さくなり、カラーシェーディングによる影響が小さくなるためである。したがって、カラーシェーディングの影響が少ない画像に対する補正が行なわれないので、処理にかかる負担を軽減し補正を効率よく行なうことができる。
(6)光学的撮影条件から設定された所定の像高よりも大きい領域の画素から出力される画素信号に対してのみカラーシェーディング補正をするようにした。同一の射出瞳133の位置、同一の絞り径であっても、画素位置が軸上から離れるほど入射角が大きくなり、カラーシェーディングの影響が無視できなくなるからである。したがって、画素位置により補正すべき画素と、補正の必要のない画素とを区別するので、処理にかかる負担を軽減し補正を効率よく、かつ高速に行なうことができる。
(7)赤外線カットフィルタ132a、および紫外線カットフィルタ132bの分光透過率の入射角依存性もカラーシェーディングの要因となっている。前述のように、入射角は射出瞳133の位置、絞り値、画素の位置に依存しているので、予め色分布の一様なグレーチャートなどを撮影して得られた画像には、各種フィルタ132の入射角による分光透過率の変化が補正データに織り込まれていることになる。したがって、各種フィルタ132の分光透過率の入射角依存特性によるカラーシェーディングの影響も適切に補正することができる。
−第2の実施の形態−
第1の実施の形態では、予め作成されたカラーシェーディング補正用データ、すなわち、テーブルTable1〜5をカメラ内、もしくはレンズ内のROMに記憶しておき、この補正データを用いてRゲイン関数(r)とBゲイン関数(r)を決定した。そして、像高rに応じて算出された各画素のゲインをR信号、B信号に掛け合わせるようにした。
これに対し第2の実施の形態では、被写体を撮影するに先立って、撮影時と同一のレンズ、同一の焦点距離、同一の撮影距離、同一の絞り径の光学的撮影条件にて、予め色分布が分かっているチャートを撮影し、得られたチャート画像に基づいて、各画像位置におけるRゲイン関数(x、y)、Bゲイン関数(x、y)を算出する。そして、チャート画像撮影時と同一の光学的撮影条件で撮影された補正対象画像の各画素値を、算出されたRゲインとBゲインで補正するものである。
本発明の第2の実施の形態における画像処理装置を搭載したパーソナルコンピュータについて、図11、図12を参照しながら説明する。図11の要部構成図に示すように、パーソナルコンピュータ20は、外部入力回路201、メモリ202、記憶部203、キーボード204、制御回路205、およびモニタ206を備える。外部入力回路201は、画像データおよび光学的撮影条件を接続された電子カメラ1から入力する。メモリ202は、カラーシェーディング補正を実行するためのプログラムを格納するプログラム格納領域202A及び画像処理中の画像データや光学的撮影条件データを格納するデータ格納領域202Bを備える。記憶部203は、画像データや光学的撮影条件を永続的に記憶することができる。
キーボード204は、パーソナルコンピュータ20の各種設定や各種の処理の実行を指示するための操作部材である。制御回路205はCPUなどにより構成され、パーソナルコンピュータ20を構成する各部を制御する。また、キーボード202から出力される操作信号を入力すると、制御回路205は記憶部203に予め記憶されたプログラムを読み込み、メモリ202のプログラム格納領域202Aにプログラムを格納する。さらに、制御回路205は、記憶部203や外部入力回路201から読み込まれるチャート画像を、別途記憶部203や外部入力回路201から読み込まれる光学的撮影条件データに基づき、プログラムに従ってカラーシェーディング補正処理を実行する。なお、光学的撮影条件データには、チャート画像撮影時の射出瞳位置や絞り値などの光学的撮影条件が記録されている。補正処理の施された画像はモニタ206に表示される。
制御回路205による、チャート画像を用いたRゲイン関数(x、y)、Bゲイン関数(x、y)の算出方法について説明する。なお、チャート画像における各色成分の分布は、R_CHART(x,y)、G_CHART(x,y)、B_CHART(x,y)のような色分布データとして表され、予めパーソナルコンピュータ20内の記憶部203などに記憶されている。この色分布データはチャート画像と対応付けされ、必要に応じて制御回路205により読み込まれる。
制御回路205は、読み込んだチャート画像の画像信号に基づいて、各画素位置(x,y)におけるR、G、Bの比、R/G(x,y)、B/G(x,y)を算出する。さらに、制御回路205は、読み込んだ色分布データに基づいて、各画素位置(x,y)において期待されるR、G、Bの比、R_CHART(x,y)/G_CHART(x,y)、およびR_CHART(x,y)/B_CHART(x,y)を算出する。
上述のようにして算出された各画素位置(x,y)におけるR、G、Bの比に基づいて、制御回路205は、以下に示す式(15)、(16)を用いて各画素位置におけるRゲイン(x,y)、Bゲイン(x,y)、すなわちカラーシェーディング補正データを算出する。
Rゲイン(x,y)=(R_CHART(x,y)/G_CHART(x,y))/(R/G(x,y)) ・・・(15)
Bゲイン(x,y)=(B_CHART(x,y)/G_CHART(x,y))/(B/G(x,y)) ・・・(16)
一方、チャートがグレーや白などの無彩色で色の分布が一様である場合は、R_CHART(x,y)、G_CHART(x,y)、B_CHART(x,y)は全ての画素位置において一定値となる。すなわち、チャート画像の中心位置(x0,y0)におけるR、G、Bの比R/G(x0,y0)、B/G(x0,y0)は、以下の式(17)、(18)のように表すことができる。
R/G(x0,y0)=R_CHART(x,y)/G_CHART(x,y) ・・・(17)
B/G(x0,y0)=R_CHART(x,y)/B_CHART(x,y) ・・・(18)
したがって、チャートの色分布が一様の場合は、制御回路205は、式(17)、(18)をそれぞれ式(15)、(16)に代入して得られる以下の式(19)、(20)を用いて、各画素位置におけるカラーシェーディング補正データを算出する。
Rゲイン(x,y)=(R/G(x0,y0))/(R/G(x,y)) ・・・(19)
Bゲイン(x,y)=(B/G(x0,y0))/(B/G(x,y)) ・・・(20)
上述した式(19)、(20)のように、一様な色分布のチャート画像を用いる場合は、カラーシェーディング補正データはチャート画像の画像中心位置(x0,y0)におけるR、G、Bに対する各画素位置のR、G、Bの比で表される。したがって、予めチャート画像撮影に使用したチャートの色分布データR_CHART(x,y)、G_CHART(x,y)、B_CHART(x,y)を記憶しておいたり、外部から補正のために読み込んだりしなくてもよく、補正処理にかかる負担を軽くすることが出来る。
チャート画像を撮影するために用いるチャートは、予め色分布が分かっているものであれば、グレーや白のような無彩色で色分布が一様なチャートであっても、グラデーションがかかった色分布が一様ではないチャートであってもよい。いずれのチャートを用いるかはユーザにより選択される。したがって、色分布が一様ではないチャートを用いる場合は、ユーザは色分布データ読み込みを指示するための操作をキーボード204を用いて行なう。または、モニタ206にいずれのチャートを使用するかをユーザに問い合わせる表示を行ない、ユーザが色分布が一様ではないチャートを選択した場合に色分布データを読み込むようにしてもよい。
式(15)、(16)または式(19)、(20)を用いてRゲイン(x,y)およびBゲイン(x,y)が算出されると、制御回路205は、第1の実施の形態における演算回路101と同様に式(12)を用いて、読み込んだ補正対象画像の閾値rminを算出する。そして、制御回路205は、閾値rminよりも大きい領域の画素位置におけるR値、B値のそれぞれに、算出したRゲイン(x,y)、Bゲイン(x,y)を乗じてカラーシェーディング補正を行なう。
次に、図12に示すフローチャートを用いて、制御回路205によるカラーシェーディング補正処理について説明する。なお、図12に示すフローチャートは、制御回路205で実行されるプログラムによる処理手順を示す。このプログラムはメモリ202に格納されており、キーボード204から補正処理の実行を指示する操作信号が入力されると起動される。
ステップS101においては、均一照明下で予め色分布の分かっている被写体を、撮影画面全体を用いて撮影して取得したチャート画像に対応するチャート画像データ、およびチャート画像データに対応する光学的撮影条件データを読み込んでステップS102へ進む。ステップS102においては、撮影されたチャート画像の色分布が一様であるか否かを判定する。色分布データの読み込み指示を入力しない場合は、チャートは色分布が一様なので、ステップS102が肯定判定されてステップS103へ進む。ステップS103においては、上述した式(19)、(20)を用いてカラーシェーディング補正データを算出してステップS106へ進む。
色分布データの読み込み指示を入力した場合は、チャートは色分布が一様ではないので、ステップS102が否定判定されてステップS104へ進む。ステップS104においては、色分布データを読み込んでステップS105へ進む。ステップS105においては、上述した式(15)、(16)を用いてカラーシェーディング補正データを算出してステップS106へ進む。
ステップS106においては、補正対象画像を読み込みステップS107へ進む。ステップS107においては、図10におけるステップS6と同様に閾値である最小像高rminを算出してステップS108へ進む。ステップS108においては、図10のステップS8と同様に、補正対象画像の像高rが閾値rminよりも大きいか否かを判定する。像高rが閾値rminよりも大きい場合は、ステップS108肯定されてステップS109へ進む。ステップS109においては、補正対象画像の各画素位置におけるR、B値に、ステップS103またはステップS105で算出されたRゲイン(x,y)およびBゲイン(x,y)を乗じることによりカラーシェーディング補正を行なってステップS111へ進む。
一方、補正対象画像の像高rが閾値rmin以下の場合は、ステップS108が否定判定されてステップS110へ進む。ステップS110(カラーシェーディング補正なし)からステップS112(画像表示)までの各処理は、図10におけるステップS10(カラーシェーディング補正なし)からステップS12(画像表示)までの各処理と同様の処理を行なって一連の処理を終了する。
以上で説明したように、第2の実施の形態による画像処理装置を搭載したパーソナルコンピュータ20によれば、第1の実施の形態で得られる(6)の効果に加えて、以下の作用効果が得られる。
(1)制御回路205は、予め色分布が分かっているチャートなどを撮影した第1の画像(チャート画像)に対応する第1の画像データからカラーシェーディング補正データとしてRゲイン(x、y)とBゲイン(x、y)を算出する。そして、制御回路205は、算出したR、Bゲインに基づいて第2の画像(補正対象画像)の画素信号の色成分ごとにカラーシェーディング補正をするようにした。したがって、第1の実施の形態の電子カメラ1のようにTable2〜5の補正用データを保持していない、もしくは参照しなくても、撮影画像に発生するカラーシェーディングを適切に補正することができる。
(2)第1の画像データとして色分布が一様なチャートを使用すれば、図12のステップS102、S104、S105は省略することができ、チャートの色分布を保持しておいたり、新たに読み込んだりしなくても、カラーシェーディングを適切に補正することができる。なお、補正データの精度を考えると、一様な色分布のチャートとして、R、G、Bの色成分が等しいグレーや白の様な無彩色のチャートが適しているが、色分布が一様であれば無彩色に限定されるものではなく、色がついていても補正データとして利用は可能である。
上述した第2の実施の形態におけるカラーシェーディング補正処理を行なう画像処理装置を電子カメラ1に搭載してもよい。図13に、この場合の電子カメラ1の構成要素を示す。第1の実施の形態の電子カメラと同一の構成要素については、同一の符号を付与する。なお、電子カメラ1は、撮影モードの1つとしてシェーディング補正撮影モードを備え、たとえばモードダイヤル4の操作によりシェーディング補正撮影モードが設定可能な構成とする。シェーディング補正撮影モードが設定されると、電子カメラ1は、色分布が一様なチャート画像を撮影して得られた画素信号からR、Bゲインを生成し、チャート画像の撮影時と同一の光学的撮影条件で撮影された補正対象画像に対してカラーシェーディング補正処理を行なう。
図13に示すように、画像処理回路123は、ゲイン作成部123Aと補正部123Bとを備えている。画像処理回路123は、たとえばASICなどにより構成され、ゲイン生成部123Aおよび補正部123Bは専用の論理回路(ハードウェア)で形成されている。なおDSP(Digital Signal Processor)などで構成してもよい。シェーディング補正撮影モードが設定されると、ゲイン作成部123Aは、入力したチャート画像データを形成する画素信号に基づいて、上述した式(19)、(20)に基づいてRゲイン(x,y)、Bゲイン(x,y)を生成する。生成されたRゲイン(x,y)、Bゲイン(x,y)はカラーシェーディング補正データとして補正部123Bに設定される。
引き続きチャート画像と同一の光学的撮影条件で補正対象画像が撮影されると、補正対象画像を形成する画素信号が補正部123Bへ入力される。補正部123Bは、ゲイン作成部123Aで生成されたカラーシェーディング補正データを用いて、補正対象画像の対応する画素信号のR値、B値にRゲイン(x,y)、Bゲイン(x,y)のそれぞれを乗じて、カラーシェーディング補正を行なう。なお、カラーシェーディング補正は、補正対象画像を形成するすべての画素信号について行なわれる。カラーシェーディング補正処理の施された画像データは演算回路101へ出力されて、圧縮、表示、記録などの処理を受ける。
以上で説明した電子カメラ1におけるからシェーディング補正処理の動作について、図14に示すフローチャートを用いて説明する。図14のフローチャートに示す各処理は、シェーディング補正撮影モードが設定されると、画像処理回路123で実行される。ステップS21においては、チャート画像を撮影して取得したチャート画像を形成する画素信号を入力してステップS22へ進む。ステップS22においては、入力した画素信号と、式(19)、(20)とを用いて、カラーシェーディング補正データRゲイン(x,y)、Bゲイン(x,y)を生成してステップS23へ進む。
ステップS23においては、チャート画像と同一の光学的撮影条件で撮影された補正対象画像を形成する画素信号を入力してステップS24へ進む。ステップS24においては、ステップS22で生成されたRゲイン(x,y)、Bゲイン(x,y)を用いて、入力した補正対象画像を形成するすべての画素信号に対してカラーシェーディング補正を行ってステップS25へ進む。ステップS25においては、カラーシェーディング補正の施された画像データを演算回路101へ出力して一連の処理を終了する。
この場合、被写体撮影ごとに、カラーシェーディング補正データ作成用の基準チャートの撮影も行い、撮影ごとにリアルタイムでカラーシェーディング補正処理を行うと演算時間によっては撮影性能に影響を与える。そこで、取得した2枚の画像、すなわち本画像と基準画像を対で記憶しておき、後で、パーソナルコンピュータなどにてカラーシェーディング補正処理を行なうようにしてもよい。
また、種々の光学的撮影条件におけるRゲイン(x、y)、Bゲイン(x、y)を履歴情報として記憶しておけば、履歴情報にある光学的撮影条件での撮影時には、基準画像の取り込みが不要になる。さらには、図9に示したTable2〜5と等価のテーブルを作成することができる。この場合、履歴情報にない光学的撮影条件であっても、第1の実施の形態と同様にしてカラーシェーディング補正を行なうことができる。
−第3の実施の形態−
本発明による画像処理装置を搭載したカメラの第3の実施の形態について、第1の実施の形態および第2の実施の形態との相違点を主に説明する。第3の実施の形態における電子カメラ1は、図1および図2に示す第1の実施の形態における電子カメラと同一の構成要素を備えるものとする。この電子カメラ1は、チャート画像に基づいて、第1の実施の形態と同様にして補正用データ(Table2〜5)を参照しながら式(1)、(2)を用いて算出したR、Bゲイン関数を、第2の実施の形態と同様に、チャート画像に基づいて式(15)、(16)または式(19)、(20)を用いて算出されたカラーシェーディング補正データであるR、Bゲインを用いて補正するものである。
そして、補正されたRゲイン関数とBゲイン関数とを用いて補正対象画像のカラーシェーディングを補正する。すなわち、電子カメラ1の機種ごとに平均化された補正用データから算出されたR、Bゲイン関数を補正して、電子カメラ1の機器それぞれの個体差に応じたカラーシェーディングが補正可能なカラーシェーディング補正データを算出する。さらに、撮影画面内に回転対称ではないカラーシェーディングが発生した場合についても補正可能になる。
まず、カラーシェーディング補正データであるRゲイン関数(r)、Bゲイン関数(r)を補正するための補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)の算出について図2を用いて説明する。電子カメラ1は、撮影モード、再生モードに加えて補正関数算出モードを有し、たとえばモードダイヤル4の操作により補正関数算出モードを設定することができる。モードダイヤル4から補正関数算出モードを設定したことを示す信号を演算回路101が入力すると、演算回路101は、第2の実施の形態と同様にして、色分布が予め分かっているチャートを撮影して得られたチャート画像と光学的撮影条件データとを読み込む。そして、演算回路101は、上述した式(15)、(16)または(19)、(20)を用いて、チャート画像の各画素位置(x,y)におけるRゲイン1(x,y)およびBゲイン1(x,y)を算出する。
第3の実施の形態の電子カメラ1は、第1の実施の形態の電子カメラ1と同様に、演算回路101の所定の記憶領域には、予め電子カメラ1の機種に応じたTable2〜5が記憶されている。演算回路101は、読み込んだ光学的撮影条件データに記録されたチャート画像撮影時の絞り値と射出瞳位置とに基づいてTable2〜5を参照しながら係数a〜dを計算する。そして、演算回路101は、式(1)、(2)を用いてチャート画像の各画素位置(x,y)におけるRゲイン2(x,y)、Bゲイン2(x,y)を算出する。なお、射出瞳133の位置Pが撮像面から遠い場合は、上述した第1の実施の形態と同様に入射角が小さくなりカラーシェーディングの影響が無視できるため、演算回路101はRゲイン2(x,y)とBゲイン2(x,y)を以下の式(21)のように設定する。
Rゲイン2(x,y)=Bゲイン2(x,y)=1 ・・・(21)
上述のようにして算出されたRゲイン1(x,y)、Bゲイン1(x,y)、およびRゲイン2(x,y)、Bゲイン2(x,y)に基づいて、演算回路101は、以下の式(22)、(23)を用いて補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)を算出する。
R_calib(x,y)=Rゲイン1(x,y)/Rゲイン2(x,y) ・・・(22)
B_calib(x,y)=Bゲイン1(x,y)/Bゲイン2(x,y) ・・・(23)
算出された補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)は、演算回路101により記録媒体126に記録される。演算回路101は、この補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)を用いて、補正対象画像から第1の実施の形態と同様にして算出したRゲイン関数、Bゲイン関数を補正する。補正関数はチャート画像の光学的撮影条件と補正対象画像の光学的撮影条件が異なる場合であっても適用することができるので、補正関数の算出処理は少なくとも1回実施しておけばよい。なお、異なる光学的撮影条件で取得された複数のチャート画像を用いて算出された複数の補正関数を保存するものであってもよい。この場合、補正対象画像の光学的撮影条件に近い光学的撮影条件で撮影されたチャート画像から算出された補正関数を使用して、演算回路101は補正対象画像のRゲイン関数、Bゲイン関数を補正すればよい。
次に、演算回路101によるカラーシェーディング補正処理について説明する。演算回路101は、撮影により得られた補正対象画像の画像データを読み込む。さらに、演算回路101は、第1の実施の形態と同様に、補正対象画像が撮影された時点での射出瞳位置と絞り値とをレンズ側から受信して読み込む。そして、演算回路101は、予め記憶されたTable2〜5を参照しながら、レンズ側から送信された絞り値と射出瞳位置とに基づいて係数a〜dを計算して、補正対象画像のRゲイン(r)、Bゲイン(r)を算出する。
演算回路101は記録媒体126に記録された補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)を読み出す。そして、以下の式(24)、(25)に示すように、演算回路101は、Rゲイン(r)、Bゲイン(r)に補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)をそれぞれ乗じて、カラーシェーディング補正データRゲインh(x,y)、Bゲインh(x,y)を算出する。
Rゲインh(x,y)=Rゲイン(r)×R_calib(x,y) ・・・(24)
Bゲインh(x,y)=Bゲイン(r)×B_calib(x,y) ・・・(25)
演算回路101は、算出されたカラーシェーディング補正データであるRゲインh(x,y)、Bゲインh(x,y)を、補正対象画像の各画素位置におけるR値、B値にそれぞれ乗じてカラーシェーディング補正を行なう。カラーシェーディング補正処理は補正対象画像を形成するすべての画素信号について行なわれる。
以上で説明した第3の実施の形態における電子カメラ1の補正関数の算出処理について、図15に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図15に示すフローチャートは、演算回路101で実行されるプログラムによる処理手順を示す。このプログラムはメモリ(不図示)に記録されており、モードダイヤル4により補正関数算出モードが設定されたことを示す信号を入力されると起動される。
ステップS201(チャート画像データ、光学的撮影条件データ読み込み)からステップS205(Rゲイン1(x,y)、Bゲイン1(x,y)算出)までの各処理は、図12のステップS101(チャート画像データ、光学的撮影条件データ読み込み)からステップS105(カラーシェーディング補正データ算出)までの各処理と同様の処理を行なう。ステップS206においては、ステップS201で読み込んだ光学的撮影条件データに含まれる射出瞳位置を読み込んでステップS207へ進む。
ステップS207においては、図10のステップS3と同様に射出瞳位置が所定の閾値Pmax以上か否かを判定する。射出瞳位置が閾値Pmax以上の場合は、ステップS207が肯定判定されてステップS208へ進む。ステップS208においては、式(21)に示すようにしてRゲイン2(x,y)およびBゲイン2(x,y)を1に設定してステップS211へ進む。射出瞳位置が閾値Pmaxに満たない場合は、ステップS207が否定判定されてステップS209へ進む。ステップS209においては、光学的撮影条件データに含まれるチャート画像撮影時の絞り値を読み出してステップS210へ進む。
ステップS210においては、式(1)、(2)を用いてRゲイン2(x,y)およびBゲイン2(x,y)を算出してステップS211へ進む。ステップS211においては、ステップS203またはステップS205で算出したRゲイン1(x,y)、Bゲイン1(x,y)と、ステップS208またはステップS210で算出したRゲイン2(x,y)、Bゲイン2(x,y)とに基づいて、式(22)、(23)を用いて、補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)を算出してステップS212へ進む。ステップS212においては、ステップS211で算出した補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)を記録媒体126に記録して一連の処理を終了する。
次に、第3の実施の形態における電子カメラ1のカラーシェーディング補正処理について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。図16の各処理は、演算回路101でプログラムを実行して行なわれる。このプログラムはメモリ(不図示)に記録されており、補正対象画像となる画像が撮影されると起動される。
ステップS301(補正対象画像読み込み)およびステップS302(光学的撮影条件データ読み込み)の各処理は、図10のステップS1(補正対象画像読み込み)およびステップS2(光学的撮影条件データ読み込み)の各処理と同様の処理を行なう。ステップS303においては、補正対象画像が撮影されたときの絞り値を読み込んでステップS304へ進む。ステップS304においては、読み込んだ射出瞳位置と絞り値とに基づいて、式(1)、(2)を用いて補正対象画像のRゲイン(r)、Bゲイン(r)を算出してステップS305へ進む。
ステップS305においては、記録媒体126に記録されている補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)を読み出してステップS306へ進む。ステップS306においては、ステップS304で算出したRゲイン(r)、Bゲイン(r)と、ステップS305で読み込んだ補正関数R_calib(x,y)、B_calib(x,y)とに基づいて、式(24)、(25)を用いてカラーシェーディング補正データRゲインh(x,y)、Bゲインh(x,y)を算出してステップS307へ進む。
ステップS307においては、補正対象画像の各画素位置におけるR値、B値に、ステップS306で算出されたカラーシェーディング補正データRゲインh(x,y)、Bゲインh(x,y)を乗じてカラーシェーディング補正を行なってステップS308へ進む。ステップS308(全ての画素での処理終了を判定)およびステップS309(画像表示)の各処理は、図10のステップS11(全ての画素での処理終了を判定)およびステップS12(画像表示)の各処理と同様の処理を行ない、一連の処理を終了する。
以上で説明した第3の実施の形態による電子カメラ1によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)演算回路101は、チャート画像データを用いて算出したRゲイン1(x,y)、Bゲイン1(x,y)を用いて、予め記憶されている補正用データであるTable2〜5を用いて算出したRゲイン2(x,y)、Bゲイン2(x,y)を更新して、補正関数を算出する。そして、演算回路101は、補正対象画像の光学的撮影条件と算出した補正関数とを用いて、補正対象画像の画素信号の色成分ごとにカラーシェーディングを補正するようにした。したがって、同じ機種でもカラーシェーディング特性に個体差が生じている場合や、予め保持した補正データの精度が悪い場合であっても、電子カメラ1の個々の機体に最適なデータで補正するので、補正精度を向上させることができる。
(2)演算回路101は、補正対象画像のすべての画素信号についてカラーシェーディング補正を行なうようにした。したがって、撮像素子121の分光感度ムラに起因するように像高に依存しないカラーシェーディングが存在する場合にも正確に補正をするので、画面全域において高画質の画像を得ることができる。
本発明は、以下のような態様で実施することができる。
(1)第1の実施の形態においては、補正用データを保持した電子カメラ1でカラーシェーディング補正のプログラムを実行させたが、第2の実施の形態のように、図11に示すパーソナルコンピュータ20を用いてもよい。すなわち、補正用データを記憶したパーソナルコンピュータ20を用いて撮影した画像データのカラーシェーディング補正処理を実行するようにしてもよい。この場合、次のようにする。
図11のパーソナルコンピュータ20内部の記憶部203には、電子カメラ1の種類ごとのカラーシェーディング補正用データのTable1〜5が予め記録されている。また、制御回路205が図10のフローチャートに示す処理を実行するためのプログラムは、メモリ202のプログラム格納領域202Aに格納されている。補正対象画像には、レンズ種別、焦点距離、撮影距離、絞り値を含む光学的撮影条件およびカメラ種別を示すデータが画像データと対応付けされて記録されている。外部入力回路201を介してパーソナルコンピュータ20に取り込まれた補正対象画像は、制御回路205によりメモリ202のデータ格納領域202Bに格納される。制御回路205は、レンズ種別に基づいてTable1を選択し、カメラ種別に基づいて使用するTable2〜5を選択し、これらのTable1〜5を使用して係数a〜dを算出してRゲイン,Bゲインを算出することにより、補正データ決定処理を行なう。そして、制御回路205は、射出瞳位置と絞り値とを用いて算出した像高に基づいて、補正対象画像を形成する画素信号ごとに補正実行の有無を決定する補正実行決定処理を行なう。さらに、制御回路205は、補正実行処理において補正の実行が決定された画素信号に対してカラーシェーディング補正処理を行なう。このようにして、異なるカメラやレンズを用いて撮影した画像であってもカラーシェーディング補正を確実にパーソナルコンピュータ20で実行することができる。
(2)第3の実施の形態についても、電子カメラ1でプログラムを実行して行なった処理を、上記(1)と同様に、パーソナルコンピュータ20で実行することができる。この場合、パーソナルコンピュータ20のメモリ202のプログラム格納領域202Aには、図15,16のフローチャートに基づくプログラムが予め記憶されている。また、記憶部203には、チャート画像、光学的撮影条件データおよび補正用データTable2〜5が予め記憶されている。次に、制御回路205はチャート画像と光学的撮影条件データをメモリ202のデータ格納領域202Bに読み込む補正データ取得処理を行なう。そして、制御回路205は、先のプログラムに基づきメモリ202に読み込まれたチャート画像を用いて補正関数を算出し、算出した補正関数を用いて予め記憶している補正用データに基づいて算出されたカラーシェーディング補正データを変更する変更処理を実行する。最後に、制御回路205は、外部入力回路201を介して取得した補正対象画像に対して、変更された補正データを用いてカラーシェーディング補正処理を実行する。この方法によれば、カラーシェーディングの影響が違う電子カメラで撮影された画像を、常に同じ品質で補正することが可能となる。
(3)パーソナルコンピュータ20などに適用する場合、上述した制御に関するプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体やインターネットなどのデータ信号を通じて提供することができる。図17はその様子を示す図である。パーソナルコンピュータ20は、CD−ROM22を介してプログラムの提供を受ける。また、パーソナルコンピュータ20は通信回線23との接続機能を有する。コンピュータ24は上記プログラムを提供するサーバーコンピュータであり、ハードディスク22などの記録媒体にプログラムを格納する。通信回線23は、インターネット、パソコン通信などの通信回線、あるいは専用通信回線などである。コンピュータ24はハードディスク22を使用してプログラムを読み出し、通信回線23を介してプログラムをパーソナルコンピュータ20に送信する。すなわち、プログラムをデータ信号として搬送波により搬送して、通信回線23を介して送信する。このように、プログラムは、記録媒体や搬送波などの種々の形態のコンピュータ読み込み可能なコンピュータプログラム製品として供給できる。
(4)第1および第3の実施の形態の電子カメラ1では、電子カメラ1内部で実行される本発明のプログラムは通常製造時にROMなどに搭載される。しかし、プログラムを搭載するROMを書き換え可能なROMとし、図17と同様な構成でパーソナルコンピュータ20に接続し、パーソナルコンピュータ20を介してCD−ROMなどの記録媒体から改良プログラムの提供を受けることも可能である。さらには、上記と同様にインターネット等を介して改良プログラムの提供を受けることも可能である。
(5)第1の実施の形態の電子カメラ1において、演算回路101は、カラーシェーディング補正処理とホワイトバランス処理とを組み合わせて実行してもよい。この場合、演算回路101は、公知のホワイトバランス処理により、画素信号のR値、B値に乗じるホワイトバランス補正値R_wb、B_wbを算出する。そして、演算回路101は、図10のフローチャートにおけるステップS4において、カラーシェーディング補正を行なわない代わりに、ホワイトバランス処理を行なう。さらに、演算回路101は、ステップS9において、ステップS7で算出したRゲイン(r)、Bゲイン(r)にホワイトバランス補正値R_wb、B_wbをそれぞれ乗じた補正値を、各画素位置におけるR値、B値にそれぞれ乗じることによりカラーシェーディング補正処理を行なう。
(6)第2の実施の形態において、制御回路205は、補正対象画像における補正実行の有無の決定を行なわず、すべての画素位置における画素信号に対してカラーシェーディング補正を行なってもよい。すなわち、図12のフローチャートにおけるステップS108およびステップS110の処理が省略される。撮像素子121の分光感度分布ムラの様に撮像素子121への入射角に依存しない成分の影響が大きい場合には、カラーシェーディングが回転対称成分以外にも現れ、像高rの関数で表せず、画面内に2次元で生じる。このような場合には、上述のように全画素についてカラーシェーディング補正を行う方が望ましい。
(7)第3の実施の形態において、算出した補正関数R_calib(x、y)、B_calib(x、y)が像高rの関数として表すことが出来る場合には、カラーシェーディング補正データの補正は、主にTable2〜5から得られる係数の補正となる。したがって、第1の実施の形態と同じ様に、射出瞳位置が長い場合や、像高が低い画素位置についてはカラーシェーディング補正を省略し、処理の高速化を行ってもよい。
(8)第3の実施の形態において、あらかめ保持している補正用データとして第1の実施の形態で説明したようなTable2〜5に代えて、第2の実施の形態で取得した一様な無彩色のチャート画像を一つ、もしくは複数の光学的撮影条件にて撮影したチャート画像を用いてもよく、予め保持しているチャート画像だけでは補正精度が足りない場合に精度を向上させることが可能となる。
(9)第3の実施の形態にける各処理を、図13に示す電子カメラの画像処理回路で行なってもよい。
(10)レンズ交換可能な電子カメラとして説明したが、レンズ付き電子カメラであってもよい。レンズ付き電子カメラの場合、カメラ内に上述したテーブルTable1〜5を1組記録しておけばよい。そして、演算回路101が光学的撮影条件とTable1とを用いて射出瞳位置を算出すればよい。
(11)RGBフィルタを使用した撮像素子について説明したが、補色系フィルタなど、各種の色分解フィルタを使用した撮像素子に対しても本発明を適用できる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2006年第026679号(2006年2月3日出願)

Claims (19)

  1. 複数の画素信号で形成される画像に対して、補正データを用いてカラーシェーディング補正を施す画像処理装置であって、
    前記画像を形成する一部の画素信号に対してカラーシェーディング補正を施し、その他の画素信号に対してはカラーシェーディング補正を施さない処理を行うために、前記画素信号ごとにカラーシェーディング補正の実行の有無を決定する補正実行決定部と、
    前記補正実行決定部により補正を実行すると決定された前記画素信号の補正を行う補正部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    カラーシェーディング補正を実行する画素信号は相対的に前記画像の周辺付近の領域に位置する画素信号であり、カラーシェーディング補正を実行しない画素信号は相対的に前記画像の中央付近の領域に位置する画素信号であることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    補正対象画像を取得する際の光学的撮影条件を用いて、前記画素信号の色成分ごとに前記補正データを決定する補正データ決定部をさらに有し、
    前記補正実行決定部は、前記光学的撮影条件を用いて、前記画素信号の色成分ごとに補正実行の有無を決定し、
    前記補正部は、前記補正を実行すると決定された前記画素信号を前記補正データに基づいて色成分ごとに補正を行うことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記光学的撮影条件は、少なくとも前記補正対象画像を取得する際の射出瞳位置および絞り値を含み、
    前記補正実行決定部は、前記射出瞳位置および前記絞り値に応じて、前記補正対象画像を形成する前記画素信号ごとに補正実行の有無を決定し、
    前記補正部は、前記補正実行決定部により補正を実行すると決定された前記画素信号を前記補正データに基づいて色成分ごとに補正を行うことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項4に記載の画像処理装置において、
    前記補正実行決定部は、前記撮像装置を構成する各画素の像高が、前記射出瞳位置および前記絞り値で決定される所定値よりも大きい場合に補正の実行を決定することを特徴とする画像処理装置。
  6. 複数の画素信号で形成される画像に対して、補正データを用いてカラーシェーディング補正を施す画像処理装置であって、
    予め色分布が分かっている被写体を撮影して取得した第1の画像を用いて、前記複数の画素信号ごとに光学的撮影条件に適した前記補正データを取得する補正データ取得部と、
    第2の画像を取得した際の光学的撮影条件と前記補正データとに基づいて、前記第2の画像を形成する複数の画素信号を色成分ごとに補正する補正部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項6に記載の画像処理装置において、
    前記補正データ取得部は、前記予め色分布が分かっている被写体を所定の光学的撮影条件で撮影して取得した前記第1の画像を用いて、前記複数の画素信号ごとに前記光学的撮影条件に適した色成分ごとの前記補正データを取得し、
    前記補正部は、前記補正データに基づいて、前記所定の光学的撮影条件と同一の光学的撮影条件で取得した前記第2の画像を形成する複数の画像信号を色成分ごとに補正することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項6に記載の画像処理装置において、
    予め記憶された補正に関するデータを前記第1の画像に基づいて更新して前記補正データを生成する更新部をさらに備え、
    前記補正部は、前記第2の画像を取得した際の前記光学的撮影条件と更新された前記補正データとに基づいて、前記第2の画像を形成する複数の画素信号を色成分ごとに補正することを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項6乃至8のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記予め色分布が分かっている被写体は、色分布が一様なチャートであることを特徴とする画像処理装置。
  10. 複数の画素信号で形成される画像に対して、補正データを用いてカラーシェーディング補正を施す画像処理方法であって、
    前記画像を形成する一部の画素信号に対してカラーシェーディング補正を施し、その他の画素信号に対してはカラーシェーディング補正を施さない処理を行うために、前記画素信号ごとにカラーシェーディング補正の実行の有無を決定し、
    補正を実行すると決定された前記画素信号の補正を行うことを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項10に記載の画像処理方法において、
    カラーシェーディング補正を実行する画素信号は相対的に前記画像の周辺付近の領域に位置する画素信号であり、カラーシェーディング補正を実行しない画素信号は相対的に前記画像の中央付近の領域に位置する画素信号であることを特徴とする画像処理方法。
  12. 請求項10に記載の画像処理方法において、
    補正対象画像を取得する際の光学的撮影条件を用いて、前記画素信号の色成分ごとに前記補正データを決定し、
    前記光学的撮影条件に応じて、前記補正対象画像を形成する画素信号ごとに補正実行の有無を決定し、
    補正を実行すると決定された前記画素信号を前記補正データに基づいて色成分ごとに補正することを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項12に記載の画像処理方法において、
    前記光学的撮影条件は、少なくとも前記補正対象画像を取得する際の射出瞳位置および絞り値を含み、
    前記射出瞳位置および前記絞り値に応じて、前記補正対象画像を形成する前記画素信号ごとに補正実行の有無を決定し、
    補正を実行すると決定された前記画素信号を前記補正データに基づいて色成分ごとに補正することを特徴とする画像処理方法。
  14. 請求項13に記載の画像処理方法において、
    前記撮像装置を構成する各画素の像高が、前記射出瞳位置および前記絞り値で決定される所定値よりも大きい場合に補正の実行を決定することを特徴とする画像処理方法。
  15. 複数の画素信号で形成される画像に対して、補正データを用いてカラーシェーディング補正を施す画像処方法であって、
    予め色分布が分かっている被写体を撮影して取得した第1の画像を用いて、前記複数の画素信号ごとに光学的撮影条件に適した前記補正データを取得し、
    第2の画像を取得した際の光学的撮影条件と前記補正データとに基づいて、前記第2の画像を形成する複数の画素信号を色成分ごとに補正することを特徴とする画像処理方法。
  16. 請求項15に記載の画像処理方法において、
    前記予め色分布が分かっている被写体を所定の光学的撮影条件で撮影して取得した前記第1の画像を用いて、前記複数の画素信号ごとに前記光学的撮影条件に適した色成分ごとの前記補正データを取得し、
    前記補正データに基づいて、前記所定の光学的撮影条件と同一の光学的撮影条件で取得した前記第2の画像を形成する複数の画像信号を色成分ごとに補正することを特徴とする画像処理方法。
  17. 請求項15に記載の画像処理方法において、
    予め記憶された補正に関するデータを前記第1の画像に基づいて更新して前記補正データを生成し、
    前記第2の画像を取得した際の前記光学的撮影条件と更新された前記補正データとに基づいて、前記第2の画像を形成する複数の画素信号を色成分ごとに補正することを特徴とする画像処理方法。
  18. 請求項15乃至17のいずれか一項に記載の画像処理方法において、
    前記予め色分布が分かっている被写体は、色分布が一様なチャートであることを特徴とする画像処理方法。
  19. 画像処理プログラムであって、
    請求項10乃至18のいずれか一項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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