JP3443837B2 - テレビカメラ - Google Patents

テレビカメラ

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JP3443837B2
JP3443837B2 JP03225592A JP3225592A JP3443837B2 JP 3443837 B2 JP3443837 B2 JP 3443837B2 JP 03225592 A JP03225592 A JP 03225592A JP 3225592 A JP3225592 A JP 3225592A JP 3443837 B2 JP3443837 B2 JP 3443837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCCD等の固体撮像素子
を用いたテレビカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、受光部に近接して集光用マイクロ
レンズが設けられたCCDを有するテレビカメラが提案
されている(例えば、特願平3−18938号等)。か
かるCCDでは、絞りやズームレンズの焦点距離が変化
すると、CCDに設けられたマイクロレンズに入射する
光の入射状態が変化するため、絞りやズームレンズの焦
点距離に応じて、入射光量の変化に対するCCDの平均
出力レベルの変化の比が変化し、その平均出力レベルが
最低被写体照度を保証できなかったり、カラーテレビカ
メラの場合には、ホワイトバランスが崩れる虞があっ
た。
【0003】例えば、絞りとCCDの平均出力レベルと
の関係は、図3に示す如く、F値が大きいときは、即
ち、絞りの開口面積が狭いときは、直線aの通りである
が、F値が次第に小さく成り、即ち、絞りの開口面積が
次第に広く成り、例えば、2以下に成ると、直線bに示
す如くその勾配が小さく成る。そして、F値が、例え
ば、1.4の時のCCDの出力レベル(電圧)が、Vop
ではなく、Vμに低下して、最低被写体照度の仕様を満
足しなく成ってしまう。これはズームレンズの焦点距離
がある値以下に短く成った場合にも同様なことが言え
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる点に鑑み、本発
明は、受光部に近接して集光用マイクロレンズが設けら
れた固体撮像素子と、その固体撮像素子に入射する光の
量を制御する絞り、又は、固体撮像素子に対し設けられ
たズームレンズと、固体撮像素子からの映像信号が供給
される映像増幅器とを有するテレビカメラにおいて、絞
り又はズームレンズの焦点距離の変化に拘らず、固体撮
像素子の平均出力レベルの最低被写体照度を保証するこ
とのできるものを提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決する手段】第1の発明は、受光部に近接し
て集光用マイクロレンズが設けられた固体撮像素子と、
その固体撮像素子に入射する光の量を制御する絞りと、
固体撮像素子からの映像信号が供給される映像増幅器と
を有するテレビカメラにおいて、絞りのF値を検出する
検出回路を設け、その検出回路からの検出出力に基づい
て、絞りのF値が所定値以下になったときのみ映像増幅
器の出力レベル分の利得を上げて、マイクロレンズを介
して固体撮像素子の受光部に入射される光量が低下する
ことを補正するようにしたテレビカメラである。
【0006】第2の発明は、受光部に近接して集光用マ
イクロレンズが設けられた固体撮像素子と、その固体撮
像素子に対し設けられたズームレンズと、固体撮像素子
からの映像信号が供給される映像増幅器とを有するテレ
ビカメラにおいて、ズームレンズの焦点距離を検出する
検出回路を設け、その検出回路からの検出出力に基づい
て、ズームレンズの焦点距離が所定値以下になったとき
のみ映像増幅器の出力レベル分の利得を上げて、マイク
ロレンズを介して固体撮像素子の受光部に入射される光
量が低下することを補正するようにしたテレビカメラで
ある。
【0007】
【作用】かかる第1の発明によれば、絞りのF値が所定
値以下になったときのみ映像増幅器の出力レベル分の利
得を上げて、マイクロレンズを介して固体撮像素子の受
光部に入射される光量が低下することを補正する
【0008】また、第2の発明によれば、ズームレンズ
の焦点距離が所定値以下になったときのみ映像増幅器の
出力レベル分の利得を上げて、マイクロレンズを介して
固体撮像素子の受光部に入射される光量が低下すること
を補正する
【0009】
【実施例】以下に、図1を参照して、本発明をカラーテ
レビカメラに適用した実施例を詳細に説明する。光学系
1は、少なくとも光分割用のプリズム、絞り及びズーム
レンズを備えている。光学系1に入射した被写体からの
撮像光は、光学系1を通じて、それぞれ赤、緑及び青C
CD2R、2G及び2Bに入射せしめられる。
【0010】そして、各赤、緑及び青CCD2R、2G
及び2Bからの赤信号、緑信号及び青信号がそれぞれ前
置増幅器3R、3G及び3Bに供給され、その各出力が
それぞれ映像増幅器4R、4G及び4Bに供給されて増
幅されて、出力端子4R、4G及び4Bに出力される。
尚、前置増幅器3R、3G及び3B並びに映像増幅器4
R、4G及び4Bの各段間にそれぞれシェーディング補
正回路を設けることができる。
【0011】6は絞り及びズームレンズの焦点距離を検
出する検出回路で、その検出信号が映像増幅器4R、4
G及び4Bに供給されて、その利得が制御される。
【0012】次に、図2を参照して、上述のCCD2
R、2G及び2Bの構造を説明する。シリコン基板11
上に、SiO2 等から成るゲート絶縁膜12を介して選
択的にシリコン層から成る転送電極13が形成され、こ
れら転送電極13上に層間膜14を介してA1遮光膜1
5が選択的に形成され、更に、そのA1遮光膜15を含
む全面上に、第1及び第2の層16、17から成る平坦
化膜が積層される。そして、その平坦化膜の第2の層1
7の上にマイクロ集光レンズ18が形成される。
【0013】この第1の層16は、プラズマCVD法に
より形成されたSiN膜(P−SiN膜)又は熱CVD
により形成されたSiO2 膜から構成される。第2の層
17は樹脂層から成る。この場合、第2の層17は、第
1の層16の屈折率よりも低い屈折率を有する。
【0014】かかる構成のCCDでは、転送電極15の
形成されていない部分が受光部と成り、その各受光部に
対応して、それぞれマイクロ集光レンズ18が配されて
いる。従って、入射光Lはマイクロレンズ18で集光さ
れて、受光部に焦点を結ぶ如く入射する。
【0015】さて、映像増幅器4R、4G及び4Bの利
得がある値のとき、図3に示すように、絞りのF値の変
化に対するCCDの平均出力レベルの変化の関係は、F
値が大きいとき、即ち、絞りの開口面積が狭いときは、
直線aで表されるが、F値が次第に小さく、即ち、絞り
の開口面積広く成り、ついには、例えば、2以下に成る
と、絞りのF値の変化に対するCCDの出力レベルの変
化は、直線bで表されるようにその勾配が直線aより小
さく成る。そこで、F値が2以下に成ったら、直線bが
直線aと重なるように各映像増幅器4R、4G及び4B
の利得を上げるようにする。かすると、F値が1.4の
ときのCCDの出力レベル(電圧)はVμからVopに上
昇する。かくして、CCDの平均出力レベルの最低照度
仕様は保証されたことに成る。又、VopとVμの関係
は、Vμ=kVopで表され、その係数kの値は0.6〜
0.9の如くばらついており、一般的に、CCD2R、
2G及び2Bの別に応じて異なるから、ホワイトバラン
スが採れるように、各映像増幅器4R、4G及び4Bの
利得を各別に制御する。
【0016】これは、ズームレンズの焦点距離の場合も
同様であって、その焦点距離が所定値以下に成ったと
き、映像増幅器4R,4G,4Bの利得を上げて、CC
D2R、2G及び2Gの平均出力レベルの最低被写体照
度を保証することができ、又、ホワイトバランスも同様
に採ることができる。
【0017】
【発明の効果】第1の発明によれば、受光部に近接して
集光用マイクロレンズが設けられた固体撮像素子と、そ
の固体撮像素子に入射する光の量を制御する絞りと、固
体撮像素子からの映像信号が供給される映像増幅器とを
有するテレビカメラにおいて、絞りのF値を検出する検
出回路を設け、その検出回路からの検出出力に基づい
て、絞りのF値が所定値以下になったときのみ映像増幅
器の出力レベル分の利得を上げて、マイクロレンズを介
して固体撮像素子の受光部に入射される光量が低下する
ことを補正するようにしたので、絞りのF値の変化にか
かわらず固体撮像素子の平均出力レベルの最低被写体照
度を保証することのできるテレビカメラを得ることがで
きる。第2の発明によれば、受光部に近接して集光用マ
イクロレンズが設けられた固体撮像素子と、その固体撮
像素子に対し設けられたズームレンズと、固体撮像素子
からの映像信号が供給される映像増幅器とを有するテレ
ビカメラにおいて、ズームレンズの焦点距離を検出する
検出回路を設け、その検出回路からの検出出力に基づい
て、ズームレンズの焦点距離が所定値以下になったとき
のみ映像増幅器の出力レベル分の利得を上げて、マイク
ロレンズを介して固体撮像素子の受光部に入射される光
量が低下することを補正するようにしたので、ズームレ
ンズの焦点距離変化にかかわらず固体撮像素子の平均出
力レベルの最低被写体照度を保証することのできるテレ
ビカメラを得ることができる。
【0018】本発明をカラーテレビカメラに適用すれ
ば、絞りやズームレンズの焦点距離の如何に拘らず、ホ
ワイトバランスを採ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック線図
【図2】実施例のCCDの構造を示す断面図
【図3】F値−CCDの平均出力レベル特性線図
【符号の説明】
1 光学素子 2R 赤CCD 2G 緑CCD 2B 青CCD 4R 映像増幅器 4G 映像増幅器 4B 映像増幅器 6 絞り及び焦点距離検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−215271(JP,A) 特開 平4−107078(JP,A) 特開 平5−66454(JP,A) 特開 平3−222586(JP,A) 特開 平3−192204(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/222 - 5/257

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光部に近接して集光用マイクロレンズ
    が設けられた固体撮像素子と、該固体撮像素子に入射す
    る光の量を制御する絞りと、上記固体撮像素子からの映
    像信号が供給される映像増幅器とを有するテレビカメラ
    において、 上記絞りのF値を検出する検出回路を設け、 該検出回路からの検出出力に基づいて、上記絞りのF値
    が所定値以下になったときのみ上記映像増幅器の出力レ
    ベル分の利得を上げて、上記マイクロレンズを介して上
    記固体撮像素子の受光部に入射される光量が低下するこ
    とを補正することを特徴とするテレビカメラ。
  2. 【請求項2】 受光部に近接して集光用マイクロレンズ
    が設けられた固体撮像素子と、該固体撮像素子に対し設
    けられたズームレンズと、上記固体撮像素子からの映像
    信号が供給される映像増幅器とを有するテレビカメラに
    おいて、 上記ズームレンズの焦点距離を検出する検出回路を設
    け、 該検出回路からの検出出力に基づいて、上記ズームレン
    ズの焦点距離が所定値以下になったときのみ上記映像増
    幅器の出力レベル分の利得を上げて、上記マイクロレン
    ズを介して上記固体撮像素子の受光部に入射される光量
    が低下することを補正することを特徴とするテレビカメ
    ラ。
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