JPH08223587A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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Publication number
JPH08223587A
JPH08223587A JP7025463A JP2546395A JPH08223587A JP H08223587 A JPH08223587 A JP H08223587A JP 7025463 A JP7025463 A JP 7025463A JP 2546395 A JP2546395 A JP 2546395A JP H08223587 A JPH08223587 A JP H08223587A
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JP
Japan
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image pickup
unit
image
exit pupil
optical
Prior art date
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Pending
Application number
JP7025463A
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English (en)
Inventor
Masahisa Suzuki
政央 鈴木
Koichiro Kawamura
晃一郎 川村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to US08/515,424 priority patent/US5602412A/en
Publication of JPH08223587A publication Critical patent/JPH08223587A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、オンチップマイクロレンズを設け
た撮像素子を使用して光学像を画像信号に変換する撮像
装置に関し、撮影レンズの射出瞳位置による色相の変化
を抑制することを目的とする。 【構成】 被写体の光学像を結像する光学手段11と、
光学手段11により結像される光学像を画像信号に変換
する撮像手段12と、撮像手段12の受光画素ごとに集
光レンズを形成したオンチップマイクロレンズ12aと
を備えた撮像装置において、光学手段11の射出瞳位置
に対応して、撮像手段12により変換された画像信号の
色の刺激値の比率を補正する色補正手段13を備えて構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オンチップマイクロレ
ンズが設けられた固体撮像素子を使用する撮像装置に関
し、特に、射出瞳位置に応じて色刺激値(例えば、RG
B)の比率を補正する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CCD素子(電荷転送素子),M
OS素子(金属酸化物半導体素子)などの撮像素子を使
用して、光学像を画像信号に変換する撮像装置が、知ら
れている。このような撮像装置では、近年、撮像素子の
小型化および画素数の増加が図られ、撮像素子の開口率
が低下し、画像信号のS/N比が低下する傾向にある。
【0003】そこで画像信号のS/N比を向上させるた
め、図7に示すような撮像素子が開発されている。図7
において、撮像素子1の表面には、光を電荷に変換する
受光部1aと、受光部1aで発生した電荷を転送する転
送部1bが形成される。また、撮像素子1の上面には、
受光部1aごとに集光レンズを形成したオンチップマイ
クロレンズ2が配置される。
【0004】この撮像素子1では、オンチップマイクロ
レンズ2に入射した光(図7A)が受光部1aに集光さ
れるので、受光部1aの受光量が増加する。したがっ
て、光電変換される信号レベルが大きくなり、撮像装置
はS/N比の高い画像信号を出力することができる。
【0005】図8は、この種の撮像装置を適用した電子
スチルカメラを示す図である。図において、撮影レンズ
3の光軸上には絞り4およびミラー5が配置され、撮影
レンズ3の結像面には撮像素子1が配置される。この撮
像素子1の受光面には上述したオンチップマイクロレン
ズ2が形成される。撮像素子1の3刺激値に対応した出
力(以下、「R出力」「G出力」「B出力」という)の
内、G出力は信号処理部7aにそのまま接続され、R出
力およびB出力は、それぞれ可変利得アンプ6a,6b
を介して信号処理部7aに接続される。この信号処理部
7aの出力端子には画像信号の記録を行う記録部7が接
続される。
【0006】また、ミラー5の反射光が照射される位置
には、被写体輝度を測光する測光部8aが配置される。
この測光部8aの出力端子には露出演算部8が接続さ
れ、露出演算部8の出力端子には、絞り4および撮像素
子1の制御端子が個別に接続される。一方、可変利得ア
ンプ6a,6bの制御端子にはホワイトバランス制御部
9が接続され、ホワイトバランス制御部9には、周辺光
の測色を行う測色部9aが接続される。
【0007】なお、撮影レンズ3,撮像素子1,信号処
理部7a,記録部7,露出演算部8およびホワイトバラ
ンス制御部9には、制御部10の制御出力が与えられ、
この制御部10にはレリーズ釦10aが接続される。こ
のような構成の電子スチルカメラでは、レリーズ釦10
aが半押しされると、露出演算部8が、測光部8aによ
る被写体輝度の測光値を取り込み、適正な絞り値と露光
期間とを算出する。
【0008】また、ホワイトバランス制御部9は、測色
部9aによる周辺光の測色値を取り込み、周辺光の3刺
激値(RGB)の比率に応じて、可変利得アンプ6a,
6bの利得を制御する。
【0009】この状態で、レリーズ釦10aが全押しに
なると、ミラー5が跳ね上がり、露出演算部8は、絞り
4を適正な絞り値に調節する。撮影レンズ3からの入射
光は、絞り4で光量を制限され、撮像素子1の受光面に
光学像を結像する。撮像素子1は、オンチップマイクロ
レンズ2により受光効率を上げ、S/N比の高い画像信
号を出力する。
【0010】この画像信号は、可変利得アンプ6a,6
bによりホワイトバランスを調節され、信号処理部7a
によりガンマ補正,ニー補正,利得調整などの処理を施
されて、記録部7に記録される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出瞳位置
が撮像素子1に近づくと、斜め方向からオンチップマイ
クロレンズ2に入射する光線が多くなる(図7B)。こ
のように斜め方向から入射する光線は、オンチップマイ
クロレンズ2の軸上色収差の影響を強く受けるため、受
光部1aに集光されるスポットの大きさが光の波長ごと
に変化する。
【0012】そのため、受光部1aからはみ出す光量が
光の波長ごとに異なり、波長ごとの受光量が変化するた
め、光の色相が変化する。例えば、図9(a)に示され
るように、射出瞳位置が撮像素子1に近づくに従って、
G出力に対するR出力の比率が大きくなり、画像に赤み
がかかる。また、射出瞳位置が撮像素子1に近づくに従
って、G出力に対するB出力の比率が小さくなり、画像
の青みが薄れる。
【0013】特に、ズームレンズが使用された場合に
は、画角の調整に伴って射出瞳位置が前後に大きく移動
するため、RGB出力の比率が大幅に変動し、画像の色
相が大きく変化してしまう。このような色相の変化は、
外光式のホワイトバランス調整では補正できないため、
従来の撮像装置では、撮影レンズ3の射出瞳位置に応じ
て画像の色相が変化するという問題点があった。
【0014】また、絞り4が開放側に設定された場合
も、オンチップマイクロレンズ2に対して斜めに入射す
る光線が多くなるため、上述と同様の理由から、画像の
色相が変化するという問題点があった。例えば、図7
(b)に示すように、絞り4の開放側では、G出力に対
するR出力の比率が大きくなり、画像に赤みがかかる。
【0015】また、絞り4の開放側では、G出力に対す
るB出力の比率が小さくなり、画像の青みが薄れる。請
求項1〜3,7に記載の発明は、このような問題点を解
決するために、射出瞳位置が変化しても、色相の正確な
画像信号を出力する撮像装置を提供することを目的とす
る。
【0016】請求項4〜7に記載の発明は、このような
問題点を解決するために、射出瞳位置および絞り値が変
化しても、色相の正確な画像信号を出力する撮像装置を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜3,
7に対応する原理ブロック図である。
【0018】請求項1に記載した発明は、被写体の光学
像を結像する光学手段11と、光学手段11により結像
される光学像を画像信号に変換する撮像手段12と、撮
像手段12の受光画素ごとに集光レンズを形成したオン
チップマイクロレンズ12aとを備えた撮像装置におい
て、光学手段11の射出瞳位置に対応して、撮像手段1
2により変換された画像信号の色の刺激値の比率を補正
する色補正手段13を備えたことを特徴とする。
【0019】請求項2に記載した発明は、請求項1の撮
像装置において、色補正手段13は、光学手段11の射
出瞳位置と撮像手段12との距離が近いほど、赤色に相
当する刺激値を減少させることを特徴とする。請求項3
に記載した発明は、請求項1または請求項2の撮像装置
において、色補正手段13は、光学手段11の射出瞳位
置と撮像手段12との距離が近いほど、青色に相当する
刺激値を増加させることを特徴とする。
【0020】図2は、請求項4〜7に対応する原理ブロ
ック図である。請求項4に記載した発明は、請求項1乃
至3のいずれか1項の撮像装置において、光学手段11
からの入射光束が通過する開口部を有し、該開口部の径
を変更して、絞り値を調節する絞り手段11aを備え、
色補正手段13は、光学手段11の射出瞳位置と絞り手
段の開口部の径とに対応して、撮像手段12により変換
された色の刺激値の比率を補正することを特徴とする。
【0021】請求項5に記載した発明は、請求項4の撮
像装置において、色補正手段13は、絞り手段11aの
開口部の径の増加に従って、赤色に相当する刺激値を減
少させることを特徴とする。請求項6に記載した発明
は、請求項4または請求項5の撮像装置において、色補
正手段13は、絞り手段11aの開口部の径の増加に従
って、青色に相当する刺激値を増加させることを特徴と
する。
【0022】請求項7に記載した発明は、請求項1乃至
6のいずれか1項の撮像装置において、撮像手段12に
よって変換された画像信号のホワイトバランスを調節す
るホワイトバランス調整手段を備え、色補正手段13
は、ホワイトバランス調整手段によるホワイトバランス
の調整量を補正することを特徴とする。
【0023】
【作用】請求項1の撮像装置では、光学手段11からの
入射光が、オンチップマイクロレンズ12aを介して、
撮像手段12に光学像を結像する。撮像手段12は、こ
の光学像を光電変換して、画像信号を出力する。
【0024】この画像信号の色の刺激値の比率は、オン
チップマイクロレンズ12aの軸上色収差などの原因に
より、光学手段11の射出瞳位置に応じて変化する。色
補正手段13は、光学手段11の射出瞳位置を取り込
み、この射出瞳位置に対応して予め定められる補正量に
より、撮像手段12によって光電変換された画像信号の
色の刺激値の比率を補正する。
【0025】したがって、射出瞳位置による刺激値の変
動を打ち消すことができ、色相の正確な画像信号が出力
される。請求項2の撮像装置では、射出瞳位置と撮像手
段12が近づくに従って、画像信号の赤色に相当する刺
激値を減少させる。図9(a)に示したように、射出瞳
位置が撮像手段12に近づくと、赤色の比率が顕著に増
加するので、赤色に相当する刺激値を減少させることに
より、色相の変動が効果的に抑制される。
【0026】請求項3の撮像装置では、射出瞳位置と撮
像手段12が近づくに従って、画像信号の青色に相当す
る刺激値を増加させる。図9(a)に示したように、射
出瞳位置が撮像手段12に近づくと、青色の比率が顕著
に減少するので、青色に相当する刺激値を増加させるこ
とにより、色相の変動が効果的に抑制される。
【0027】請求項4の撮像装置では、射出瞳位置によ
る色相の補正と共に、絞り値に対応した色相の補正を行
う。すなわち、色補正手段13は、絞り手段11aによ
り調整される絞り値を取り込み、この絞り値に対応して
予め定められる補正量により、撮像手段12によって光
電変換された画像信号の色の刺激値の比率を補正する。
【0028】したがって、射出瞳位置および絞り値によ
る刺激値の変動を打ち消すことができ、色相の正確な画
像信号が出力される。請求項5の撮像装置では、絞り手
段11aの開口部の径の増加に対応して、画像信号の赤
色に相当する刺激値を減少させる。図9(b)に示した
ように、開放絞り側では赤色の比率が顕著に増加するの
で、赤色に相当する刺激値を減少させることにより、色
相の変動が効果的に抑制される。
【0029】請求項6の撮像装置では、絞り手段11a
の開口部の径の増加に対応して、画像信号の青色に相当
する刺激値を増加させる。図9(b)に示したように、
開放絞り側では青色の比率が減少するので、青色に相当
する刺激値を増加させることにより、色相の変動が効果
的に抑制される。請求項7の撮像装置では、色補正手段
13は、射出瞳位置および絞り値に応じて予め定められ
た補正量により、ホワイトバランス調整手段の調整量を
補正する。このように補正された調整量により、画像信
号の刺激値の比率が調整されるので、周辺光の色温度に
応じたホワイトバランスの調整と共に、射出瞳位置また
は絞り値による色相の変動が補正される。
【0030】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図3は、請求項1〜6に対応する第1の実
施例を示す図である。図において、撮影レンズ21の光
軸上には絞り22およびミラー23が配置され、撮影レ
ンズ21の結像面には撮像素子24が配置される。この
撮像素子24の受光面にはオンチップマイクロレンズ2
5が形成される。
【0031】撮像素子24のG出力は、信号処理部28
aにそのまま接続され、R出力は、可変利得アンプ26
aおよび27aを介して、信号処理部28aに接続され
る。また、B出力は、可変利得アンプ26bおよび27
bを介して信号処理部28aに接続される。この信号処
理部28aの出力端子には画像信号の記録を行う記録部
28が接続される。
【0032】また、ミラー23の反射光が照射される位
置には、被写体輝度を測光する測光部29aが配置され
る。この測光部29aの出力端子には露出演算部29が
接続され、露出演算部29の出力端子には、絞り22,
撮像素子24および色補正部30の制御端子が個別に接
続される。この色補正部30の出力端子は、可変利得ア
ンプ26a,26bの制御端子に接続される。
【0033】一方、可変利得アンプ27a,27bの制
御端子にはホワイトバランス制御部31が接続され、ホ
ワイトバランス制御部31には、周辺光の測色を行う測
色部31aが接続される。また、撮影レンズ21内部の
図示しないズーム機構には制御部32の制御出力が接続
され、撮影レンズ21からの射出瞳位置を示す情報は、
レンズマウント部を介して、色補正部30に伝達され
る。
【0034】さらに、撮像素子24,信号処理部28
a,記録部28,露出演算部29,色補正部30および
ホワイトバランス制御部31には、制御部32からの制
御出力が個別に接続され、この制御部32にはレリーズ
釦32aが接続される。なお、第1の実施例と請求項1
〜3に記載の発明との対応関係については、撮影レンズ
21は光学手段11に対応し、撮像素子24は撮像手段
12に対応し、色補正部30は色補正手段13に対応す
る。
【0035】また、第1の実施例と請求項4〜6に記載
の発明との対応関係については、撮影レンズ21は光学
手段11に対応し、撮像素子24は撮像手段12に対応
し、色補正部30は色補正手段13に対応し、絞り22
は絞り手段11aに対応する。図4は、第1の実施例の
動作を示す流れ図である。以下、これらの図を用いて、
第1の実施例の動作を説明する。
【0036】まず、レリーズ釦32aが半押しになると
(ステップS1)、測光部29aは、ミラー23の反射
光を測光して被写体輝度を求める(ステップS2)。ま
た、測色部31aは、周辺光の3刺激値の比率を測定す
る(ステップS3)。さらに、色補正部30は、撮影レ
ンズ21から伝達される射出瞳位置の情報を取り込む
(ステップS4)。
【0037】この状態で、レリーズ釦32aが全押しに
ならない場合には(ステップS5)、ステップS1に戻
り、上記の動作を繰り返す。また、レリーズ釦32aを
離してから一定時間が経過すると(ステップS6)、カ
メラの電源を落として動作を終了する。ここで、レリー
ズ釦32aが全押しになると(ステップS5)、制御部
32は、外部から設定された露出モードを判断する(ス
テップS7)。
【0038】もし、露出モードが「自動露出モード」な
らば、露出演算部29は、被写体輝度の測光値を取り込
み、適正な絞り値と露光期間とを算出する(ステップS
8)。また、露出モードが「手動露出モード」ならば、
露出演算部29は、手動設定される絞り値を読み込む
(ステップS9)。色補正部30は、このように決定さ
れた絞り値を露出演算部29から取り込む。
【0039】ここで、色補正部30は、取り込まれた射
出瞳位置および絞り値に対応して予め補正量が格納され
たテーブルを参照して補正量を求め、その補正量に従っ
て可変利得アンプ26a,26bの利得を調整する。す
なわち、射出瞳位置が撮像素子24に近づくに従って、
可変利得アンプ26aの利得を下げ、かつ可変利得アン
プ26bの利得をあげる。
【0040】また、色補正部30は、絞り22の開放側
に設定された場合も、可変利得アンプ26aの利得を下
げ、かつ可変利得アンプ26bの利得をあげる(ステッ
プS10)。一方、ホワイトバランス制御部31は、周
辺光の測色値に対応して可変利得アンプ27a,27b
の利得を設定する(ステップS11)。
【0041】この状態で、撮像素子24から出力された
画像信号は、可変利得アンプ26a,26bにより射出
瞳位置および絞り値による色相の変化が補正され、さら
に、可変利得アンプ27a,27bにより、周辺光の色
温度に合せてホワイトバランスが調整される。このよう
な処理を施された画像信号は、信号処理部28aを介し
て記録部28に記録される(ステップS12)。
【0042】このようにして、本実施例の撮像装置で
は、射出瞳位置および絞り値による色相の変化が共に補
正され、色相の正確な画像信号を出力することができ
る。特に、ズームレンズを使用した場合、ズーム量に応
じて射出瞳位置が前後に大きく移動するので、本実施例
の撮像装置による色相の補正効果が顕著にあらわれる。
【0043】また、射出瞳位置と撮像手段12との距離
が近づくと、R出力を減少させるので、図9(a)に示
すような、R出力の比率が増加する現象が抑制され、色
相の変動を効果的に抑制することができる。さらに、射
出瞳位置と撮像手段12との距離が近づくと、B出力を
増加させるので、図9(a)に示すような、B出力の比
率が減少する現象が抑制され、色相の変動を効果的に抑
制することができる。
【0044】また、開放絞り側で増加するR出力の比率
を下げることにより、絞り値による色相の変動を効果的
に抑制することができる。さらに、開放絞り側で増加す
るB出力の比率を上げることにより、開放絞り側で色相
の変動を効果的に抑制することができる。次に別の実施
例について説明する。
【0045】図5は、請求項1〜7に対応した第2の実
施例を示す図である。図において、本実施例の構成の特
徴は、測色部31aのG出力がそのままホワイトバラン
ス制御部31に接続され、R出力およびB出力は、それ
ぞれ可変利得アンプ40a,40bを介して、ホワイト
バランス制御部31に接続される。
【0046】これらの可変利得アンプ40a,40bの
制御端子には色補正部41が接続され、色補正部41に
は、撮影レンズ21の情報端子,露出演算部29および
制御部32が接続される。なお、本図の構成要素におい
て、図1の構成要素と同じ構成要素には、同一の番号を
付与し、説明を省略する。
【0047】図6は、第2の実施例の動作を示す流れ図
である。以下、これらの図を用いて、第2の実施例の動
作を説明する。まず、レリーズ釦32aが半押しになる
と(ステップS1)、測光部29aは、ミラー23の反
射光を測光して被写体輝度を求める(ステップS2)。
また、測色部31aは、周辺光の3刺激値の比率を測定
する(ステップS3)。
【0048】ここで、色補正部30は、撮影レンズ21
から伝達される射出瞳位置の情報を取り込む(ステップ
S4)。この状態で、レリーズ釦32aが全押しになら
ない場合には(ステップS5)、ステップS1に戻り、
上記の測定を繰り返す。また、レリーズ釦32aを離し
てから一定時間が経過すると(ステップS6)、カメラ
の電源を落として動作を終了する。
【0049】ここで、レリーズ釦32aが全押しになる
と(ステップS5)、制御部32は、外部から設定され
た露出モードを判断する(ステップS7)。もし、露出
モードが「自動露出モード」ならば、露出演算部29
は、被写体輝度の測光値を取り込み、適正な絞り値と露
光期間とを算出する(ステップS8)。また、露出モー
ドが「手動露出モード」ならば、露出演算部29は、手
動設定される絞り値を読み込む(ステップS9)。
【0050】色補正部30は、このように決定された絞
り値を露出演算部29から取り込む。ここで、色補正部
30は、測色部31aにより測定された測色値を補正す
る。すなわち、射出瞳位置が撮像素子24に近づくに従
って、可変利得アンプ40aの利得を上げ、かつ可変利
得アンプ40bの利得を下げる。また、色補正部30
は、絞り22の開放側に設定された場合も、可変利得ア
ンプ40aの利得を上げ、かつ可変利得アンプ40bの
利得を下げる(ステップS20)。
【0051】このように補正された周辺光の測色値に対
応して、ホワイトバランス制御部31は可変利得アンプ
27a,27bの利得を設定する(ステップS21)。
したがって、撮像素子24から出力された画像信号は、
可変利得アンプ27a,27bにより、ホワイトバラン
スが調整され、かつ、射出瞳位置および絞り値による色
相の変化が補正される。
【0052】このような処理を施された画像信号は、信
号処理部28aを介して記録部28に記録される(ステ
ップS22)。このようにして、本実施例の撮像装置で
は、上記の実施例とほぼ同様の効果をあげることができ
る。さらに、本実施例の撮像装置では、色補正部41が
ホワイトバランス制御部31の調整量を補正しているの
で、第1の実施例における可変利得アンプ26a,26
bのような回路を画像信号の信号経路に直接配置する必
要がない。したがって、信号経路の回路規模が増加しな
いので、画像信号のS/N比や歪み率を悪化させずに、
上述の効果を上げることができる。
【0053】なお、第2の実施例では、色補正部41
が、測色部31aによる測色値を補正しているが、それ
に限定されず、ホワイトバランス制御部31の調整量を
補正すれば良く、例えば、色補正部41が、可変利得ア
ンプ27a,27bの制御入力を補正しても良い。この
ような構成により、ホワイトバランスが手動で設定され
て、測色部31aが使用されない場合も、色補正部41
は、可変利得アンプ27a,27bの利得を絞り値に合
わせて補正することができる。
【0054】また、上述した実施例では、撮像装置を電
子スチルカメラに適用しているが、それに限定されず、
ビデオカメラ(記録装置無し)やビデオムービーカメラ
その他のカメラ機器に適用しても良い。さらに、上述し
た実施例では、色補正部30,41が、予め補正量を格
納したテーブルを参照することにより、射出瞳位置およ
び絞り値に対応する補正量を求めているが、その構成に
限定されるものではなく、予め補正量の算出する演算式
を定めて、その演算式を用いて射出瞳位置および絞りに
対応する補正量を算出してもよい。
【0055】また、上述した実施例では、射出瞳位置お
よび絞り値に応じて、色相の補正を行っているが、それ
に限定されるものではなく、射出瞳位置のみに応じて色
相の補正を行ってもよい。さらに、上述した実施例で
は、射出瞳位置および絞り値の組み合わせに対応した補
正量を求めているが、それに限定されるものではなく、
射出瞳位置に対応した補正量と、絞り値に対応した補正
量とを個別に求め、これらの補正量で画像信号の色相を
個別に補正してもよい。
【0056】また、上述した実施例では、射出瞳位置の
値に対応して補正量を算出しているが、射出瞳位置の値
を直接取り込む構成に限定されるものではなく、射出瞳
位置と相関する量を用いて補正量を算出してもよく、例
えば、撮影レンズの焦点距離,レンズ繰り出し量,ズー
ム量などから補正量を算出してもよい。さらに、上述し
た実施例では、RGB信号の比率を補正しているが、R
GB表色系の画像信号に限定されるものではなく、例え
ば、XYZ表色系やYIQ表色系その他の表色系の画像
信号の比率を補正してもよい。また、色相の基準となる
信号を補正することにより、色刺激値の比率を補正して
もよく、例えば、ビデオ信号のバースト部分の位相をず
らすことにより色刺激値の比率を補正してもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の撮像装
置では、射出瞳位置に応じて色の刺激値の比率を補正す
るので、射出瞳位置による色相の変動を抑制し、色相の
正確な画像信号を出力することができる。請求項2の撮
像装置では、射出瞳位置が撮像手段に近づくに従って、
顕著に増加する赤色に相当する刺激値の比率を減少させ
るので、画像が赤みがかる現象を防止して、良好な色相
のバランスを保つことができる。
【0058】請求項3の撮像装置では、射出瞳位置が撮
像手段に近づくに従って、顕著に減少する青色に相当す
る刺激値の比率を増加させるので、画像の青みが薄れる
現象を防止して、良好な色相のバランスを保つことがで
きる。請求項4の撮像装置では、射出瞳位置による色相
の補正と合せて、絞り値に応じた色相の補正が行われる
ので、射出瞳位置および絞り値による色相の変動を一緒
に抑制し、より色相の正確な画像信号を出力することが
できる。
【0059】また、射出瞳位置および絞り値に対応して
色相を補正するための構成を一つにまとめることができ
るので、回路規模が小さくなり、かつ低コスト化を図る
ことができる。請求項5の撮像装置では、開放絞り側で
顕著に増加する赤色に相当する刺激値の比率を減少させ
るので、画像が赤みがかる現象を防止して、良好な色相
のバランスを保つことができる。
【0060】請求項6の撮像装置では、開放絞り側で顕
著に減少する青色に相当する刺激値の比率を増加させる
ので、画像の青みが薄れる現象を防止して、良好な色相
のバランスを保つことができる。請求項7の撮像装置で
は、色補正手段が、ホワイトバランス調整手段を介し
て、画像信号の刺激値の比率を補正するので、画像信号
の信号経路に可変利得アンプを直接配置する必要がな
い。したがって、画像信号のS/N比や歪みを悪化させ
ずに、絞り値による色相の変動を抑制することができ
る。
【0061】以上のように、本発明の撮像装置を適用し
たカメラ機器では、射出瞳位置によって画像信号の色相
が変化せず、画質の大幅な向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3,7に対応する原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項4〜7に対応する原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項1〜6に対応する第1の実施例を示す図
である。
【図4】第1の実施例の動作を示す流れ図である。
【図5】請求項1〜7に対応する第2の実施例を示す図
である。
【図6】第2の実施例の動作を示す流れ図である。
【図7】CCD撮像素子の一例を示す断面図である。
【図8】従来の撮像装置を適用した電子カメラを示す図
である。
【図9】撮像装置におけるRGB出力の変化を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 光学手段 11a 絞り手段 12 撮像手段 13 色補正手段 21 撮影レンズ 22 絞り 23 ミラー 24 撮像素子 25 オンチップマイクロレンズ 26a〜b,27a〜b,40a〜b 可変利得アンプ 29 露出演算部 29a 測光部 30,41 色補正部 31 ホワイトバランス制御部 31a 測色部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の光学像を結像する光学手段と、 前記光学手段により結像される光学像を画像信号に変換
    する撮像手段と、 前記撮像手段の受光画素ごとに集光レンズを形成したオ
    ンチップマイクロレンズとを備えた撮像装置において、 前記光学手段の射出瞳位置に対応して、前記撮像手段に
    より変換された画像信号の色の刺激値の比率を補正する
    色補正手段を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、 前記色補正手段は、前記光学手段の射出瞳位置と前記撮
    像手段との距離が近いほど、赤色に相当する刺激値を減
    少させることを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の撮像装
    置において、 前記色補正手段は、前記光学手段の射出瞳位置と前記撮
    像手段との距離が近いほど、青色に相当する刺激値を増
    加させることを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の撮
    像装置において、 前記光学手段からの入射光束が通過する開口部を有し、
    該開口部の径を変更して、絞り値を調節する絞り手段を
    備え、 前記色補正手段は、前記光学手段の射出瞳位置と前記絞
    り手段の開口部の径とに対応して、前記撮像手段により
    変換された色の刺激値の比率を補正することを特徴とす
    る撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の撮像装置において、 前記色補正手段は、前記絞り手段の開口部の径の増加に
    従って、赤色に相当する刺激値を減少させることを特徴
    とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載の撮像装
    置において、 前記色補正手段は、前記絞り手段の開口部の径の増加に
    従って、青色に相当する刺激値を増加させることを特徴
    とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項記載の撮
    像装置において、 前記撮像手段によって変換された画像信号のホワイトバ
    ランスを調節するホワイトバランス調整手段を備え、 前記色補正手段は、前記ホワイトバランス調整手段によ
    るホワイトバランスの調整量を補正することを特徴とす
    る撮像装置。
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